JP4791180B2 - 受信装置及び送受信システム - Google Patents

受信装置及び送受信システム Download PDF

Info

Publication number
JP4791180B2
JP4791180B2 JP2005379654A JP2005379654A JP4791180B2 JP 4791180 B2 JP4791180 B2 JP 4791180B2 JP 2005379654 A JP2005379654 A JP 2005379654A JP 2005379654 A JP2005379654 A JP 2005379654A JP 4791180 B2 JP4791180 B2 JP 4791180B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
transmission
frequency
received
reception
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005379654A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007181102A (ja
Inventor
賢治 鈴木
孝 荒川
政宗 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maspro Denkoh Corp
Original Assignee
Maspro Denkoh Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maspro Denkoh Corp filed Critical Maspro Denkoh Corp
Priority to JP2005379654A priority Critical patent/JP4791180B2/ja
Publication of JP2007181102A publication Critical patent/JP2007181102A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4791180B2 publication Critical patent/JP4791180B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Superheterodyne Receivers (AREA)
  • Transmitters (AREA)

Description

本発明は、伝送信号をアップコンバートして送信する送信装置からの送信電波を受信し、その受信信号をダウンコンバートすることにより元の伝送信号を復元する受信装置、及び、この受信装置と送信装置とで構成される送受信システムに関する。
従来、広帯域な信号を高品質に無線伝送するために、送信装置側では、受信装置側に伝送すべき伝送信号を、局部発振器で生成した局発信号を用いて、SHF(センチ波)、EHF(ミリ波)等のマイクロ波帯にアップコンバートし、そのアップコンバートした信号を送信アンテナから放射し、受信装置側では、送信アンテナからの送信電波を受信アンテナにて受信し、その受信信号を、送信装置側と同じ周波数の局発信号を用いてダウンコンバートすることにより、元の伝送信号を復元するよう構成された送受信システムが知られている。
また、この種の送受信システムでは、伝送信号の周波数変換(アップコンバート及びダウンコンバート)に用いる局発信号の周波数が、数GHz〜数十GHと極めて高く、変動し易いことから、送信装置側では、伝送信号と共に一定周波数のパイロット信号を送信側局発信号を用いてアップコンバートするようにし、受信装置側では、受信信号を受信側局発信号を用いてダウンコンバートし、ダウンコンバート後の信号からパイロット信号を抽出して、そのパイロット信号と受信装置側で生成したパイロット信号との周波数が一致するように、受信側局発信号を発生する局部発振器をフィードバック制御することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
つまり、この提案の送受信システムでは、送信装置にてアップコンバートされた伝送信号とパイロット信号とは、送信側局発信号と同様に周波数変動することから、受信装置側では、ダウンコンバート後のパイロット信号と受信装置側で生成したパイロット信号との周波数のずれから、送信側局発信号の周波数変動を検出し、そのずれがなくなるように受信側局発信号の周波数を変動させることで、送信側局発信号が周波数変動しても、受信装置側で元の伝送信号を復元できるようにしているのである。
特開2004−173109号公報
しかしながら、上記提案の送受信システムでは、受信側局発信号を発生する局部発振器を、受信側局発信号を用いてダウンコンバートしたパイロット信号を用いてフィードバック制御することから、受信側局発信号には受信信号の周波数変動に対して位相遅れが生じ、ダウンコンバート後の伝送信号から送信側局発信号の周波数変動成分を完全に除去することができないという問題があった。
つまり、上記提案の送受信システムでは、受信側局発信号の周波数を送信側局発信号の周波数に追従して変動させることはできるものの、制御系の遅れによって、受信側局発信号と受信信号との位相を完全に一致させることができないことから、受信装置側で得られる伝送信号から、周波数変動成分を完全に除去することはできないのである。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、伝送信号とパイロット信号とをアップコンバートして送信する送信装置からの送信電波を受信し、その受信信号をダウンコンバートすることにより元の伝送信号を復元する受信装置において、ダウンコンバート後のパイロット信号を用いて元の伝送信号を正確に復元できるようにすることを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、所定の帯域幅を有する伝送信号と、一定周波数で帯域幅のないパイロット信号とを混合し、該混合信号を送信側局発信号を用いてアップコンバートして送信アンテナから放射する送信装置を備えた送受信システムにおいて、前記送信装置からの送信電波を受信アンテナにて受信し、該受信信号から、前記送信装置がアップコンバートする前の元の伝送信号を復元するのに使用される受信装置であって、
前記受信信号を受信側局発信号を用いてダウンコンバートする周波数変換手段と、
該周波数変換手段にてダウンコンバートされた信号を、前記伝送信号に対応した受信伝送信号と前記パイロット信号に対応した受信パイロット信号とに分離する分離手段と、
該分離手段により分離された受信パイロット信号を一定周波数の基準信号にて周波数変換することにより、前記受信伝送信号から元の伝送信号を復元するための補正信号を生成する補正信号生成手段と、
前記分離手段にて分離された受信伝送信号を前記補正信号にて周波数変換することにより、前記送信装置がアップコンバートする前の元の伝送信号を復元する伝送信号復元手段と、
を備え、
前記分離手段は、
前記周波数変換手段にてダウンコンバートされた信号を2分配する分配器と、
前記分配器の一方の出力端子から前記補正信号生成手段に至る伝送経路上に設けられ、前記受信パイロット信号を選択的に通過させる、セラミックフィルタからなる第1バンドパスフィルタと、
前記分配器の他方の出力端子から前記伝送信号復元手段に至る伝送経路上に設けられ、前記受信伝送信号を選択的に通過させる、SAWフィルタからなる第2バンドパスフィルタと、
からなり、
前記第2バンドパスフィルタは、前記受信パイロット信号が、前記第1バンドパスフィルタを通過し、前記補正信号生成手段にて前記補正信号に変換されてから、前記伝送信号復元手段に入力されるまでの信号遅延時間と略同一の遅延時間で、前記受信伝送信号を遅延させるよう構成されていることを特徴とする。
一方、請求項2に記載の発明は、 所定の帯域幅を有する伝送信号と、一定周波数で帯域幅のないパイロット信号とを混合し、該混合信号を送信側局発信号を用いてアップコンバートして送信アンテナから放射する送信装置と、該送信装置からの送信電波を受信アンテナにて受信し、該受信信号を受信側局発信号を用いてダウンコンバートすることにより、前記伝送信号を復元する受信装置と、を備えた送受信システムであって、前記受信装置として、請求項1又は請求項2に記載の受信装置を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の受信装置においては、周波数変換手段が、受信アンテナからの受信信号を受信側局発信号を用いてダウンコンバートし、分離手段が、そのダウンコンバート後の信号を、受信伝送信号と受信パイロット信号とに分離する。そして、この分離手段により分離された受信パイロット信号は、補正信号生成手段にて一定周波数の基準信号を用いて周波数変換されることにより、受信伝送信号から元の伝送信号を復元するための補正信号に変換され、伝送信号復元手段が、その補正信号を用いて受信伝送信号を周波数変換することにより、送信装置がアップコンバートする前の元の伝送信号を復元する。
つまり、例えば、送信側局発信号の周波数がftで、その変動量が△ftであり、受信側局発信号の周波数がfrで、その変動量が△frであるとすると、受信装置側で受信信号をダウンコンバートすることにより得られる受信伝送信号は、送信装置側で生成された元の伝送信号の周波数に対して、「(ft−fr)+△ft+△fr」だけ周波数がずれることになるが、この周波数のずれ(周波数変動)は、受信装置側で得られた受信パイロット信号にも生じることになることから、本発明では、その受信パイロット信号を、受信装置側で生成した基準信号を用いて周波数変換することにより、受信伝送信号と同じ周波数変動成分を有する補正信号を生成し、この補正信号にて受信伝送信号の周波数を補正することにより、元の伝送信号を復元するようにしているのである。
従って、本発明によれば、送信装置から受信装置に送信側局発信号を送信することなく、受信装置側で、送信装置がアップコンバートする前の元の伝送信号を正確に復元することができる。
ところで、本発明の受信装置においては、受信パイロット信号を用いて生成した補正信号を、受信側局発信号を発生する局部発振器のフィードバック制御に用いるのではなく、受信伝送信号の周波数補正に用いるようにしているので、従来装置のように、受信側局発信号が受信信号に対して位相遅れを生じる、といったことはない。
しかし、伝送信号復元手段への入力信号の内、受信伝送信号は、分離手段にて受信信号から分離されるだけであるが、補正信号は、分離手段にて受信信号から分離された受信パイロット信号を基準信号にて周波数変換することにより生成されることから、これら各信号には時間的なずれ(位相差)が生じてしまう。そして、このように上記各信号に位相差が生じると、伝送信号復元手段において、受信伝送信号の周波数変動成分を補正信号の周波数変動成分にて完全に相殺することができなくなり、最終的に復元される伝送信号には、これら両信号の位相差によって生じる変動成分が残ってしまう。
そこで、本発明では、分離手段を、周波数変換手段にてダウンコンバートされた信号を2分配する分配器と、この分配器の一方の出力端子から補正信号生成手段に至る伝送経路上に設けられて受信パイロット信号を選択的に通過させる第1バンドパスフィルタと、分配器の他方の出力端子から伝送信号復元手段に至る伝送経路上に設けられて受信伝送信号を選択的に通過させる第2バンドパスフィルタとから構成し、しかも、第1バンドパスフィルタを、信号の伝送遅延時間が比較的短いセラミックフィルタにて構成し、第2バンドパスフィルタを、帯域幅及び信号の遅延時間を適宜設定可能なSAWフィルタにて構成している。
そして、第2バンドパフフィルタによる受信伝送信号の遅延時間は、受信パイロット信号が、第1バンドパスフィルタを通過し、補正信号生成手段にて補正信号に変換されてから、伝送信号復元手段に入力されるまで、の信号遅延時間と略同一の遅延時間に設定される。
この結果、本発明の受信装置によれば、伝送信号復元手段へ入力される受信伝送信号と補正信号との位相を完全(略完全)に一致させて、最終的に得られる伝送信号から周波数変動成分を完全(又は略完全)に除去することが可能となる。
一方、請求項2に記載の送受信システムによれば、受信装置として、本発明(請求項1)の受信装置を備えることから、受信装置側で、送信装置が送信のためにアップコンバートする前の元の伝送信号を正確に復元することができるようになり、伝送信号を高品質で送受信し得る送受信システムを構築することが可能となる。
以下に本発明の一実施形態を図面と共に説明する。
図1は、本発明が適用された実施形態の送受信システムの構成を表すブロック図であり、(a)は送受信システム全体の構成を、(b)は送信装置の構成を、(c)は受信装置の構成を、それぞれ表している。
図1(a)に示すように、本実施形態の送受信システムは、地上波デジタル放送用テレビ放送信号の中間周波信号(地上波デジタルIF信号:中心周波数37.15MHz)を伝送信号として、テレビ放送局の送信所間で送受信するのに使用されるものであり、伝送信号(地上波デジタルIF信号)をマイクロ波帯にアップコンバートして送信する送信装置30と、この送信装置30からの送信電波を受信してダウンコンバートすることにより伝送信号(地上波デジタルIF信号)を復元する受信装置50とから構成されている。
図1(b)に示すように、送信装置30には、地上波デジタルIF信号を入力するための入力端子T1と、この入力端子T1からの入力信号の内、地上波デジタルIF信号のみを選択的に通過させるバンドパスフィルタ(BPF)32と、このBPF32を通過した地上波デジタルIF信号を増幅する増幅回路34とが備えられている。
また、送信装置30には、地上波デジタルIF信号とほぼ同じ周波数帯で一定周波数fp(例えば、33.15MHz)のパイロット信号(PILOT)を発生する発振器36と、地上波デジタルIF信号及びパイロット信号(PILOT)をVHF帯にアップコンバートするのに必要な所定周波数fu(例えば260MHz)の送信側第1局発信号を発生する発振器38と、この送信側第1局発信号を用いてVHF帯にアップコンバートされた地上波デジタルIF信号及びパイロット信号(PILOT)を送信用のマイクロ波帯にアップコンバートするのに必要な所定周波数ft(例えば、6GHz)の送信側第2局発信号を発生する発振器40とが設けられている。
そして、発振器36が発生したパイロット信号(PILOT)は、方向性結合器37を介して、増幅回路34にて増幅された地上波デジタルIF信号に重畳される。また、このように地上波デジタルIF信号にパイロット信号(PILOT)を重畳した伝送信号(地上波デジタルIF信号+PILOT)は、ミキサ39に入力され、このミキサ39にて、発振器38が発生した第1局発信号と混合されることにより、VHF帯の伝送信号にアップコンバートされる。また更に、このアップコンバート後の伝送信号は、ミキサ41に入力され、このミキサ41にて、発振器40が発生した第2局発信号と混合されることにより、マイクロ波帯の伝送信号にアップコンバートされる。
また、ミキサ41の出力側にはバンドパスフィルタ(BPF)42が設けられており、このBPF42では、ミキサ39、41にて順にアップコンバートされたマイクロ波帯の伝送信号(地上波デジタルIF信号+PILOT)のみが選択的に抽出される。そして、BPF42にて選択的に抽出されたアップコンバート後の伝送信号(地上波デジタルIF信号+PILOT)は、マイクロ波用の増幅回路44に入力され、この増幅回路44にて所定レベルまで増幅された後、送信アンテナ46から受信装置50に向けて送信される。
一方、受信装置50には、受信アンテナ51からの受信信号を増幅するマイクロ波用の増幅回路52と、この増幅回路52にて増幅された受信信号をダウンコンバートするのに必要な所定周波数fr(例えば、6GHz)の受信側局発信号を発生する発振器54と、この発振器54が発生した受信側局発信号と増幅回路52にて増幅された受信信号とを混合することにより、受信信号をダウンコンバートするミキサ56と、このミキサ56にてダウンコンバートされた受信信号を2分配する分配器58とが備えられている。
なお、本実施形態では、受信側局発信号の周波数frは、送信側第2局発信号と同じ周波数ftに設定されている。
そして、この分配器58にて2分配された一方の受信信号は、地上波デジタルIF信号に対応した信号成分のみを受信伝送信号(地上波デジタルIF信号′、中心周波数:297.15MHz)として選択的に通過させるバンドパスフィルタ(BPF)60を介して、ミキサ82に入力される。
一方、分配器58にて2分配された他方の受信信号は、送信装置30側でミリ波帯にアップコンバートされる前のパイロット信号(PILOT′、周波数;293.15MHz)のみを選択的に通過させるバンドパスフィルタ(BPF)62を介して、ミキサ72に入力される。
また、受信装置50には、このBPF62を通過したパイロット信号(PILOT′)を第1中間信号(例えば、周波数:10.7MHz)に周波数変換(ダウンコンバート)するのに必要な所定周波数fs1(例えば、282.45MHz)の第1基準信号(SBASE1)を発生する発振器64と、送信装置30側でアップコンバートされる前のパイロット信号(PILOT)と同じ周波数fs1(=fp=33.15MHz)の第2基準信号(SBASE2)を発生する発振器68とが設けられており、発振器64が発生した第1基準信号(SBASE1)は、分配器70を介して、ミキサ72に入力される。
この結果、ミキサ72では、受信側局発信号を用いてダウンコンバートした受信信号に含まれる受信パイロット信号(周波数;293.15MHz)と第1基準信号(SBASE1)とが混合される。そして、このようにミキサ72にて混合された信号は、バンドパスフィルタ(BPF)74に入力され、このBPF74にて、受信パイロット信号と第1基準信号との差の周波数(例えば、10.7MHz)を有する信号成分が、第1中間信号として選択的に抽出される。
また、発振器64が発生した第1基準信号(SBASE1)は、分配器70を介して、ミキサ76にも入力され、このミキサ76にて、発振器68が発生した第2基準信号(SBASE2)と混合される。そして、このようにミキサ76にて混合された信号は、バンドパスフィルタ(BPF)78に入力され、このBPF78にて、各基準信号(SBASE1、SBASE2)の差の周波数(例えば、249.3MHz)を有する信号成分が、第2中間信号として選択的に抽出される。
また、BPF74及びBPF78にて選択的に抽出された第1中間信号と第2中間信号とは、それぞれ、ミキサ80に入力されて混合された後、バンドパスフィルタ81を通過することにより、送信装置30側の第1局発信号と同じ周波数fh(=fu=260MHz)を有する補正信号に変換される。
そして、この補正信号は、ミキサ82に入力され、このミキサ82にて、BPF60により抽出された受信伝送信号(地上波デジタルIF信号′、中心周波数:297.15MHz)と混合される。この結果、ミキサ82では、受信伝送信号(地上波デジタルIF信号′)が、送信装置30側でアップコンバートされる前の元の地上波デジタルIF信号(中心周波数:37.15MHz)に周波数変換(ダウンコンバート)されることになる。
そして、このようにミキサ82で周波数変換(ダウンコンバート)された地上波デジタルIF信号は、バンドパスフィルタ(BPF)84を介して、増幅回路86に入力され、増幅回路86にて所定レベルまで増幅された後、バンドパスフィルタ(BPF)88、出力端子T2を介して、所定の放送機器に出力される。
このように、本実施形態の送受信システムにおいては、送信装置30にて、地上波デジタルIF信号とパイロット信号(PILOT)とを混合して、その混合信号を、周波数fuの送信側第1局発信号及び周波数ftの送信側第2局発信号を用いてマイクロ波帯へアップコンバートし、そのアップコンバート後の伝送信号を無線にて送信する。
一方、受信装置50側では、送信装置30からの送信電波を受信アンテナ51にて受信し、その受信信号を、送信側第2局発信号と同じ周波数fr(=ft)の受信側局発信号を用いてダウンコンバートし、ダウンコンバート後の受信信号を、地上波デジタルIF信号に対応した受信伝送信号(地上波デジタルIF信号′)と、パイロット信号(PILOT)に対応した受信パイロット信号(PILOT′)とに分離する。
また、受信装置50側では、受信パイロット信号(PILOT′)を第1基準信号(SBASE1)と第2基準信号(SBASE2)とを用いて2段階に周波数変換することにより、送信側第1局発信号と同じ周波数fh(=ft)を有する補正信号を生成し、この補正信号と受信伝送信号(地上波デジタルIF信号′)とを混合することにより、受信伝送信号(地上波デジタルIF′)を周波数変換し、その周波数変換後の信号の中から、送信装置30がアップコンバートする前の元の地上波デジタルIF信号を抽出する。
従って、送信側局発信号や受信側局発信号に周波数変動が生じたとしても、受信装置50側では、その周波数変動の影響を受けることなく伝送信号(地上波デジタルIF信号)を正確に復元できる。
つまり、送信側第1局発信号の周波変動を△fu、送信側第2局発信号の周波数変動を△ft、受信側局発信号の周波変動を△fr、とした場合、受信装置50側で受信信号をダウンコンバートすることにより得られる受信伝送信号(地上波デジタルIF信号′)は、送信装置30側でアップコンバートされる前の地上波デジタルIF信号に対して、「△fu+△ft+△fr」だけ周波数がずれることになるが、この周波数誤差は、受信装置50側で受信信号をダウンコンバートすることにより得られた受信パイロット信号(PILOT′)にも生じる。
そして、本実施形態では、この受信パイロット信号(PILOT′)を周波数変換することにより、補正信号を生成することから、この補正信号にも受信伝送信号(地上波デジタルIF信号′)と同様の周波数誤差「△fu+△ft+△fr」が生じることになる。
よって、ミキサ82及びBPF84を介して最終的に得られる地上波デジタルIF信号は、周波数誤差「△fu+△ft+△fr」分を除去した正規の地上波デジタルIF信号となり、受信装置50では、送信装置30がアップコンバートする前の地上波デジタルIF信号を正確に復元できるようになるのである。
ところで、本実施形態の受信装置50は、受信パイロット信号(PILOT′)から補正信号を生成し、ミキサ82にて、この補正信号と受信伝送信号(地上波デジタルIF信号′)とを混合することにより、送信装置30にてアップコンバートされる前の元の伝送信号(地上波デジタルIF信号)を復元するよう構成されているが、ミキサ56から分配器58及びBPF60を通ってミキサ82に至る伝送経路で生じる受信伝送信号(地上波デジタルIF信号′)の伝送時間と、ミキサ56から分配器58、BPF62、ミキサ72、BPF74、ミキサ80、BPF81を通ってミキサ82に至る伝送経路で生じる受信パイロット信号(PILOT′)及び補正信号の伝送時間とに時間差が生じ、受信パイロット信号の周波数変動成分と補正信号の周波数変動成分とに位相差が生じると、ミキサ82にて、受信伝送信号(地上波デジタルIF信号′)の周波数変動成分を補正信号の周波数変動成分にて相殺することができなくなり、最終的に復元される伝送信号(地上波デジタルIF信号)には、これら両信号の位相差によって生じる周波数変動成分が残ってしまう。
そこで、本実施形態では、ミキサ56から分配器58及びBPF60を通ってミキサ82に至る伝送経路で生じる受信伝送信号(地上波デジタルIF信号′)の伝送時間と、ミキサ56から分配器58、BPF62、ミキサ72、BPF74、ミキサ80、BPF81を通ってミキサ82に至る伝送経路で生じる受信パイロット信号(PILOT′)及び補正信号の伝送時間とを一致させるために、BPF60で生じる受信伝送信号(地上波デジタルIF信号′)の伝送遅延時間を、BPF62、BPF74、BPF81で生じる受信パイロット信号(PILOT′)、第1中間信号、補正信号の伝送遅延時間を加算した遅延時間に設定している。
具体的には、帯域幅のない受信パイロット信号(PILOT′)、第1中間信号、及び、補正信号を選択的に通過させるBPF62、BPF74、BPF81には、各信号の伝送遅延時間が比較的短いセラミックフィルタ(セラフィル)を使用し、地上波デジタル放送1チャンネル分の帯域幅を有する受信伝送信号(地上波デジタルIF信号′)を選択的に通過させるBPF60には、帯域幅及び信号の遅延時間を適宜設定可能なSAWフィルタ(SAW:Surface Acoustic Wave(表面弾性波))を用い、BPF60を構成するSAWフィルタの遅延時間を、BPF62、BPF74、BPF81で生じる各信号の遅延時間を加算した遅延時間と一致させることで、ミキサ82にて混合される補正信号と受信伝送信号(地上波デジタルIF信号′)との周波数変動を完全に一致させ、ミキサ82及びBPF84を介して、周波数変動のない安定した地上波デジタルIF信号を復元できるようにしている。
また、本実施形態の受信装置50では、ミキサ80で第1中間信号と第2中間信号とを混合することにより補正信号を生成することから、第1基準信号(SBASE1)の周波数変動に伴いこれら各中間信号が周波数変動し、各中間信号がミキサ80に入力される際に、その周波数変動の位相がずれていると、補正信号にも、その位相のずれに伴う周波数変動が生じることになる。
そこで、本実施形態では、第1基準信号(SBASE1)の周波数が変動して、第1中間信号と第2中間信号とにその周波数変動成分が重畳されたとしても、ミキサ80にて、その周波数変動成分を補正信号から除去することができるように、第1中間信号を通過させるBPF74と第2中間信号を通過させるBPF78とを、同じ遅延特性のセラミックフィルタにより構成している。
よって、本実施形態の送受信システムによれば、受信装置50において、送信装置30がアップコンバートする前の元の伝送信号(地上波デジタルIF信号)を極めて正確に再生することができるようになる。
なお、本実施形態の受信装置50において、発振器54及びミキサ56は、本発明の周波数変換手段に相当し、分配器58及びBPF60、62は、本発明の分離手段に相当し、発振器64、68、分配器70,ミキサ72、76、80、BPF74、78、81は、本発明の補正信号生成手段に相当し、ミキサ82及びBPF84は、本発明の伝送信号復元手段に相当する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にて、種々の態様を採ることができる。
例えば、上記実施形態では、送信装置30側では、地上波デジタルIF信号とパイロット信号との混合信号を2段階でアップコンバートすることにより送信信号を生成し、受信装置50側では、受信信号をダウンコンバートして得られた受信パイロット信号(PILOT′)を2回周波数変換することにより補正信号を生成するものとして説明したが、送信装置30側では、図2(a)に示すように、地上波デジタルIF信号とパイロット信号との混合信号を、発振器40とミキサ41とを用いて一回だけアップコンバートすることにより、マイクロ波帯の送信信号を生成し、受信装置50側では、図2(b)に示すように、発振器66とミキサ67とを用いて、一つの基準信号(SBASE)にて一回だけアップコンバートすることにより補正信号を生成するようにしてもよい。
なお、この場合、発振器54の発振周波数frは、送信装置30の発振器40の発振周波数ftとは異なる周波数に設定し、基準信号(SBASE)を発生する発信機66の発振周波数fsは、送信装置30側でパイロット信号(PILOT)を生成する発振器36と同じ発振周波数fpとすれば、補正信号として、発振器54の発振周波数frと発振器40の発振周波数ftとの差に応じた周波数fhで、且つ、ダウンコンバート後の受信伝送信号(地上波デジタルIF信号′)に含まれる各局発信号ft、frの周波数変動成分△ft+△fr)を含む信号を生成することができるようになり、ミキサ82にて、この補正信号と受信伝送信号(地上波デジタルIF信号′)とを混合することで、送信装置30側でアップコンバートされる前の元の伝送信号(地上波デジタルIF信号)を復元することができるようになる。
そして、この受信装置50においても、上記実施形態と同様に、BPF60をSAWフィルタにて構成し、BPF62及びBPF81をセラミックフィルタにて構成し、BPF60で生じる受信伝送信号の遅延時間を、BPF62及びBPF81で生じる受信パイロット信号及び補正信号の遅延時間を加算した時間と一致させることで、ミキサ82に入力される各信号の周波数数変動の位相を一致させて、伝送信号の復元精度を向上することができるようになる。
また次に、上記実施形態では、テレビ放送の送信所間で地上波デジタルIF信号をマイクロ波に周波数変換して無線伝送する送受信システムについて説明したが、本発明において、伝送信号としては、地上波デジタルIF信号に限定されるものではなく、また、その伝送信号を無線伝送する周波数としても、マイクロ波に限定されるものではない。つまり、任意の信号を任意の周波数に周波数変換する場合でも、同様の効果を得ることができる。
実施形態の送受信システムの構成を表すブロック図である。 送信装置及び受信装置の変形例を表すブロック図である。
符号の説明
30…送信装置、T1…入力端子、32,42…BPF(バンドパスフィルタ)、34,44…増幅回路、36,38,40…発振器、37…方向性結合器、39,41…ミキサ、46…送信アンテナ、50…受信装置、51…受信アンテナ、52,86…増幅回路、54,64,66,68…発振器、56,67,72,76,80,82…ミキサ、58,70…分配器、60,62,74,78,81,84,88…BPF(バンドパスフィルタ)、T2…出力端子。

Claims (2)

  1. 所定の帯域幅を有する伝送信号と、一定周波数で帯域幅のないパイロット信号とを混合し、該混合信号を送信側局発信号を用いてアップコンバートして送信アンテナから放射する送信装置を備えた送受信システムにおいて、前記送信装置からの送信電波を受信アンテナにて受信し、該受信信号から、前記送信装置がアップコンバートする前の元の伝送信号を復元するのに使用される受信装置であって、
    前記受信信号を受信側局発信号を用いてダウンコンバートする周波数変換手段と、
    該周波数変換手段にてダウンコンバートされた信号を、前記伝送信号に対応した受信伝送信号と前記パイロット信号に対応した受信パイロット信号とに分離する分離手段と、
    該分離手段により分離された受信パイロット信号を一定周波数の基準信号にて周波数変換することにより、前記受信伝送信号から元の伝送信号を復元するための補正信号を生成する補正信号生成手段と、
    前記分離手段にて分離された受信伝送信号を前記補正信号にて周波数変換することにより、前記送信装置がアップコンバートする前の元の伝送信号を復元する伝送信号復元手段と、
    を備え、
    前記分離手段は、
    前記周波数変換手段にてダウンコンバートされた信号を2分配する分配器と、
    前記分配器の一方の出力端子から前記補正信号生成手段に至る伝送経路上に設けられ、前記受信パイロット信号を選択的に通過させる、セラミックフィルタからなる第1バンドパスフィルタと、
    前記分配器の他方の出力端子から前記伝送信号復元手段に至る伝送経路上に設けられ、前記受信伝送信号を選択的に通過させる、SAWフィルタからなる第2バンドパスフィルタと、
    からなり、
    前記第2バンドパスフィルタは、前記受信パイロット信号が、前記第1バンドパスフィルタを通過し、前記補正信号生成手段にて前記補正信号に変換されてから、前記伝送信号復元手段に入力されるまでの信号遅延時間と略同一の遅延時間で、前記受信伝送信号を遅延させるよう構成されていることを特徴とする受信装置。
  2. 所定の帯域幅を有する伝送信号と、一定周波数で帯域幅のないパイロット信号とを混合し、該混合信号を送信側局発信号を用いてアップコンバートして送信アンテナから放射する送信装置と、
    該送信装置からの送信電波を受信アンテナにて受信し、該受信信号を受信側局発信号を用いてダウンコンバートすることにより、前記伝送信号を復元する受信装置と、
    を備えた送受信システムであって、
    前記受信装置として、請求項1に記載の受信装置を備えたことを特徴とする送受信システム。
JP2005379654A 2005-12-28 2005-12-28 受信装置及び送受信システム Expired - Fee Related JP4791180B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005379654A JP4791180B2 (ja) 2005-12-28 2005-12-28 受信装置及び送受信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005379654A JP4791180B2 (ja) 2005-12-28 2005-12-28 受信装置及び送受信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007181102A JP2007181102A (ja) 2007-07-12
JP4791180B2 true JP4791180B2 (ja) 2011-10-12

Family

ID=38305757

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005379654A Expired - Fee Related JP4791180B2 (ja) 2005-12-28 2005-12-28 受信装置及び送受信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4791180B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59154825A (ja) * 1983-02-23 1984-09-03 Toshiba Corp 中間周波ブロツク
JP4489931B2 (ja) * 2000-11-15 2010-06-23 株式会社日立国際電気 地上デジタルtv放送伝送方法及び地上デジタルtv放送システム
JP2005323342A (ja) * 2004-04-05 2005-11-17 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 送受信システム及び受信装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007181102A (ja) 2007-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7383018B2 (en) Satellite television system ground station having wideband multi-channel LNB converter/transmitter architecture with coarse tuner in outdoor unit
US20100159859A1 (en) Method and system for frequency control in a frequency shifting repeater
US8418210B2 (en) Satellite television system ground station having wideband multi-channel LNB converter/transmitter architecture with controlled uplink transmission
US7401349B2 (en) Satellite television system ground station having wideband multi-channel LNB converter/transmitter architecture utilizing a frequency stabilized common oscillator
US7301994B2 (en) Modulation apparatus for reducing time delay of on-channel repeater in terrestrial digital TV broadcasting system
IE53824B1 (en) Satellite ground station
JP4612479B2 (ja) 送受信システム及び受信装置
JP4791180B2 (ja) 受信装置及び送受信システム
KR101693467B1 (ko) 광대역 멀티밴드 주파수 상향 변환기
JP4681332B2 (ja) 送受信システム及び受信装置
JP2008521359A (ja) 集積化無線受信機およびその無線受信方法
JP4664721B2 (ja) 中継システム及び中継装置
JP2009088863A (ja) ミリ波送受信システム及び周波数変換装置
JP2005323342A (ja) 送受信システム及び受信装置
JP4695955B2 (ja) 送受信システム及び受信装置
JP4088513B2 (ja) ミリ波帯送受信システム、送信装置及び受信装置
JP2002101032A (ja) 地上波デジタル放送用ギャップフィラー
US20120282866A1 (en) Radio transceiver architecture
JP4074807B2 (ja) ミリ波帯送受信システム、送信装置、及び受信装置
JP4800998B2 (ja) 受信装置及び無線伝送システム
JP2008252632A (ja) 送信装置及び無線伝送システム
JP2006014116A (ja) 送受信システム
JP2006014115A (ja) 送受信システム及び受信装置
JP4644222B2 (ja) ミリ波送受信システム及び周波数変換装置
JP5215082B2 (ja) ミリ波送信装置及びミリ波送受信システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110628

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110721

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140729

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4791180

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees