JP2006014115A - 送受信システム及び受信装置 - Google Patents

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敏博 杉浦
Seiso Takeda
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Abstract

【課題】送信装置は伝送信号をアップコンバートし,受信装置は受信信号をダウンコンバートする送受信システムで伝送信号を正確に復元する。

【解決手段】送信装置は基本信号とこの信号の前後に所定周波数離れたパイロット信号とからなる伝送信号をアップコンバートする。
受信装置は受信信号をダウンコンバートし,受信伝送信号とこの信号に含まれるパイロット信号の一方のパイロット信号に対応した受信パイロット信号を抽出する。受信パイロット信号の基となるパイロット信号と同一周波数のパイロット信号を生成し,この信号と受信パイロット信号から補正信号を生成し,この信号と受信伝送信号を混合し元の伝送信号を抽出する。受信装置で生成するパイロット信号は,受信装置で抽出した元の2つのパイロット信号の差成分を基準信号,パイロット信号の内他方のパイロット信号を比較信号として位相比較で生じる制御電圧で動作する発振器で生成される。

【選択図】 図2

Description

本発明は,送信すべき伝送信号をアップコンバートし,当該アップコンバート後の信号を送信アンテナから放射し,前記受信装置は前記送信アンテナからの送信電波を受信アンテナによって受信し,当該受信信号をダウンコンバートすることにより,前記伝送信号を復元するように構成した送受信システム,及び,受信装置に関する。
従来の送受信システムにおいて,送信装置は,送信すべきデータ信号と,当該データ信号をアップコンバートするため送信側局発信号を符号化したデータ信号とを多重化し,所定の変調が行われた伝送信号をアップコンバートし,当該アップコンバート後の信号を送信アンテナから放射する。また受信装置は前記送信アンテナからの送信電波を受信アンテナによって受信し,当該受信信号をダウンコンバートすると共に,前記伝送信号を復調して得られる受信データ信号を多重分割することにより,前記伝送信号から元の送信すべきデータ信号と,送信側局発信号に関するデータ信号を復元するように構成されており,前記受信側局発信号は,前記送信側局発信号に関するデータ信号から得られる周波数検出結果に基づいて周波数の調整が行われている。(例えば,特許文献1の図2における現用送信部と受信部における関係。)
特開2002−300046号公報
しかし,従来の送受信システムによると,送信周波数を高くすることによって,送信すべき伝送信号を複数回の周波数変換を行う必要があり,この場合夫々の受信側局発信号に対して,その情報を符号化して,前記伝送信号に多重化して送信する必要が生じ回路が複雑になるといった問題があった。
さらに従来のシステムにおいては,送信側局発信号と受信側局発信号とは一致するように制御されるものの,例えば送信アンテナと受信アンテナとの空間のカップリングにおけるドップラー効果によって,受信信号の周波数が変動した場合,受信側の局発信号の調整に誤差が生じることとなり,送信装置から送出される伝送信号と受信装置において抽出される元の伝送信号とは同期が取れないことになる。
また,送信側局発信号と受信側局発信号との間で位相差の補正ができないといった問題があった。
そこで本願においては,こうした問題点を解決するためになされたものであり,
その目的は,送信すべき伝送信号をアップコンバートし,当該アップコンバート後の信号を送信アンテナから放射し,前記受信装置は前記送信アンテナからの送信電波を受信アンテナによって受信し,当該受信信号をダウンコンバートすることにより,前記伝送信号を復元するように構成した送受信システムにおいて,送信装置側から受信装置側に局発信号のデータ信号を送信することなく,受信装置側で元の信号を正確に復元できるようにすることにある。
他の目的は,位相雑音と周波数漂動のよい送受信システムを提供することにある。
他の目的は,位相雑音と周波数漂動のよい受信装置を提供することにある。
上記課題を解決するために,請求項1の発明は,基本信号と,当該基本信号の前後に所定の周波数だけ離れて加えられたパイロット信号とからなる送信すべき伝送信号を,送信側局発信号を用いて伝送信号より高い周波数帯へアップコンバートし,当該アップコンバート後の信号を送信アンテナから放射する送信装置と,前記送信アンテナからの送信電波を受信アンテナによって受信し,当該受信信号を受信側局発信号を用いてダウンコンバートすることにより,前記伝送信号を復元する受信装置と,を備え,
前記受信装置では,前記受信信号をダウンコンバートすることによって得られた信号を,前記伝送信号に対応した受信伝送信号と,当該受信伝送信号に含まれる前記パイロット信号のどちらか一方のパイロット信号に対応した受信パイロット信号とを抽出するように構成されると共に,当該受信パイロット信号の基となる前記伝送信号のパイロット信号と同一周波数のパイロット信号を生成し,当該生成したパイロット信号と前記受信パイロット信号とを混合することにより,これら両信号の周波数の差の周波数を有する補正信号を生成して,当該生成した補正信号と前記受信伝送信号とを混合することにより前記受信信号を周波数変換し,当該周波数変換後の信号から前記送信装置が送信してきた元の伝送信号を抽出するように構成された送受信システムにおいて,
この受信装置において生成されるパイロット信号は,当該受信装置から抽出された元の伝送信号に含まれる2つのパイロット信号の差の成分を基準信号とし,当該2つのパイロット信号のうち前記補正に使用しなかった他方のパイロット信号成分を比較信号として,当該基準信号と比較信号との位相比較によって生じる制御電圧によって動作する電圧制御発振器によって生成されるように構成される。
請求項2の発明は,基本信号と当該基本信号の前後に所定の周波数だけ離れて加えられたパイロット信号とからななる送信すべき伝送信号を,送信側局発信号を用いて伝送信号より高い周波数帯へアップコンバートし,当該アップコンバート後の信号を送信アンテナから放射する送信装置からの送信電波を受信アンテナによって受信し,当該受信信号を受信側局発信号を用いてダウンコンバートすることにより,前記伝送信号を復元するために,前記受信側局発信号を発生する受信側局発信号発生手段と,当該受信側局発信号発生手段が発生した受信側局発信号を用いて前記受信アンテナからの受信信号をダウンコンバートする第1周波数変換手段と,当該第1周波数変換手段にて周波数変換された信号を,前記伝送信号に対応する受信伝送信号と当該受信伝送信号に含まれる前記パイロット信号のどちらか一方のパイロット信号に対応した受信パイロット信号とを抽出するように構成した信号分配手段と,前記受信装置側で生成される受信パイロット信号の基となる前記伝送信号のパイロット信号と同一周波数のパイロット信号を生成するパイロット信号生成手段と,当該パイロット信号生成手段にて生成されたパイロット信号と前記信号分配手段にて分配された受信パイロット信号とを混合することにより,これら両信号の周波数の差の周波数を有する補正信号を生成する補正信号生成手段と,当該補正信号生成手段にて生成された補正信号と前記受信伝送信号とを混合することによって,前記受信伝送信号を周波数変換する第2周波数変換手段と,当該第2周波数変換手段に周波数変換された信号から前記送信装置が送信してきた元の伝送信号を抽出する信号抽出手段と,を備えた受信装置において,
この受信装置において生成されるパイロット信号は,当該受信装置から抽出された元の伝送信号に含まれる2つのパイロット信号の差の成分を基準信号とし,当該2つのパイロット信号のうち前記補正に使用しなかった他方のパイロット信号成分を比較信号として,当該基準信号と比較信号との位相比較によって生じる制御電圧によって動作する電圧制御発振器によって生成されるよう構成される。
請求項3の発明は,請求項1に記載の送受信システム又は請求項2に記載の受信装置において,前記送信装置は伝送信号を3〜70GHz帯の信号にアップコンバートし,当該アップコンバート後の信号を送信アンテナから放射し,前記受信装置は前記送信アンテナからの送信電波を受信アンテナによって受信し,当該受信信号をダウンコンバートすることにより,前記伝送信号を復元するように構成される。
請求項1の発明によれば,基本信号と,当該基本信号の前後に所定の周波数だけ離れて加えられたパイロット信号とからなる送信すべき伝送信号を,送信側局発信号を用いて伝送信号より高い周波数帯へアップコンバートし,当該アップコンバート後の信号を送信アンテナから放射する送信装置と,前記送信アンテナからの送信電波を受信アンテナによって受信し,当該受信信号を受信側局発信号を用いてダウンコンバートすることにより,前記伝送信号を復元する受信装置と,を備え,
前記伝送信号は,基本信号と,当該基本信号の前後に所定の周波数だけ離れて加えられたパイロット信号とからなり,前記受信装置では,前記受信信号をダウンコンバートすることによって得られた信号を,前記伝送信号に対応した受信伝送信号と,当該受信伝送信号に含まれる前記パイロット信号のどちらか一方のパイロット信号に対応した受信パイロット信号とを抽出するように構成されると共に,当該受信パイロット信号の基となる前記伝送信号のパイロット信号と同一周波数のパイロット信号を生成し,当該生成したパイロット信号と前記受信パイロット信号とを混合することにより,これら両信号の周波数の差の周波数を有する補正信号を生成して,当該生成した補正信号と前記受信伝送信号とを混合することにより前記受信信号を周波数変換し,当該周波数変換後の信号から前記送信装置が送信してきた元の伝送信号を抽出するように構成され,この受信装置において生成されるパイロット信号は,当該受信装置から抽出された元の伝送信号に含まれる2つのパイロット信号の差の成分を基準信号とし,当該2つのパイロット信号のうち前記補正に使用しなかった他方のパイロット信号成分を比較信号として,当該基準信号と比較信号との位相比較によって生じる制御電圧によって動作する電圧制御発振器によって生成されるように構成した。
即ち,受信装置において得られる受信伝送信号である受信基本信号と受信パイロット信号には,送信装置の局発信号発振器と受信機の局発信号発振器によって発生する周波数変動と,送信アンテナと受信アンテナとの間のカップリングによるドップラー効果で発生する周波数偏移を含まれることになるのであるが,前記受信装置において前記基本のパイロット信号と同一の周波数を有するパイロット信号を,前記伝送信号に含まれる2つのパイロット信号から得られる基準信号と比較信号によって動作するPLL回路で制御される電圧制御発振器を用いて生成し,このパイロット信号と前記受信パイロットとから,両成分の差の周波数を有する補正信号を生成し,この補正信号でもって前記受信伝送信号の周波数を補正することによって元の伝送信号を正確に復元できるようにしてあり,これによって送受信装置間で発生する周波数漂動を大幅に改善することができる。
また,このように補正を行うことができるので送受信装置内に備えられた局発信号発振器は高性能な安定性を有するものを使用しなくても良く,機器の設計が容易となり延いては製品コストの低減が可能となる。
更に受信装置において元の伝送信号を補正して抽出する過程において,位相雑音が低減される事となり,結局この補正に使用するパイロット信号を生成する発振器の位相雑音のみが,元の伝送信号に加算されるだけとなり,送信装置におけるアップコンバートに用いる局発信号発振器及び,受信装置におけるダウンコンバートに用いる局部信号発信器は,特に位相雑音のよい回路を使用することが必要ないためシステムのコストダウンか可能となるのである。
請求項2の発明によれば,基本信号と当該基本信号の前後に所定の周波数だけ離れて加えられたパイロット信号とからななる送信すべき伝送信号を,送信側局発信号を用いて伝送信号より高い周波数帯へアップコンバートし,当該アップコンバート後の信号を送信アンテナから放射する送信装置からの送信電波を受信アンテナによって受信し,当該受信信号を受信側局発信号を用いてダウンコンバートすることにより,前記伝送信号を正確に復元するために,前記受信側局発信号を発生する受信側局発信号発生手段と,当該受信側局発信号発生手段が発生した受信側局発信号を用いて前記受信アンテナからの受信信号をダウンコンバートする第1周波数変換手段と,当該第1周波数変換手段にて周波数変換された信号を,前記伝送信号に対応する受信伝送信号と当該受信伝送信号に含まれる前記パイロット信号のどちらか一方のパイロット信号に対応した受信パイロット信号とを抽出するように構成した信号分配手段と,前記受信装置側で生成される受信パイロット信号の基となる前記伝送信号のパイロット信号と同一周波数のパイロット信号を生成するパイロット信号生成手段と,当該パイロット信号生成手段にて生成されたパイロット信号と前記信号分配手段にて分配された受信パイロット信号とを混合することにより,これら両信号の周波数の差の周波数を有する補正信号を生成する補正信号生成手段と,当該補正信号生成手段にて生成された補正信号と前記受信伝送信号とを混合することによって,前記受信伝送信号を周波数変換する第2周波数変換手段と,当該第2周波数変換手段に周波数変換された信号から前記送信装置が送信してきた元の伝送信号を抽出する信号抽出手段と,を備えた受信装置において,
この受信装置において生成されるパイロット信号は,当該受信装置から抽出された元の伝送信号に含まれる2つのパイロット信号の差の成分を基準信号とし,当該2つのパイロット信号のうち前記補正に使用しなかった他方のパイロット信号成分を比較信号として,当該基準信号と比較信号との位相比較によって生じる制御電圧によって動作する電圧制御発振器によって生成されるよう構成したので,
この受信装置によれば,安価で簡単な構成で周波数漂動及び位相雑音の優れた送受信システムが構築できるのである。
請求項3の発明によれば,請求項1に記載の送受信システム又は請求項2に記載の受信装置において,前記送信装置は伝送信号を3〜70GHz帯の信号にアップコンバートし,当該アップコンバート後の信号を送信アンテナから放射し,前記受信装置は前記送信アンテナからの送信電波を受信アンテナによって受信し,当該受信信号をダウンコンバートすることにより,前記伝送信号を正確に復元するように構成したので,
例えば地上ディジタル放送において,送信所間で放送番組を伝送する無線回線(TTL:Transmitter to Transmitter Link 以下TTLと記載する。)のように,周波数変動が非常に厳しく規定され,位相雑音の優れた特性が要求される回線設計に最適なシステムや装置を提供できる。
以下に,本発明を具体化した実施形態の例を,図面を基に詳細に説明する。
図1は本発明の送受信システム全体の構成を示す構成図である。図2は本発明に係る受信システムを構成する送信装置と受信装置の回路構成を示すブロック図である。
図1に本発明の受信システムを示し,このシステムの好適な例として地上ディジタル放送における無線回線の構成を示すものであり,特にマイクロ波帯を利用した中間周波伝送方式(以下IF伝送方式と記載する。)に関する。
この方式ではスタジオ101において送信すべき伝送信号は,例えばマイクロ波帯の7GHzにアップコンバートして送信アンテナ101bから親局の送信所102への無線回線(STL:Studio to Transmitter Link 以下STLと記載する。)で送出される。
前記送信アンテナからの送信電波を親局102の受信アンテナ102aで受信し,当該受信信号を受信側局発信号を用いてダウンコンバートすることにより,前記伝送信号を復元する。復元された信号は親局の送信所102において更に地上ディジタル放送の信号に変調されて,送信所102からUHF帯の信号で再送信される。
一方,親局の送信所102において復元された元の伝送信号は更に送信所102においてアップコンバートされて送信アンテナ102bから中継局の送信所103への無線回線(TTL)で送出されるのである。この中継局の送信所103においても前記送信アンテナ102bからの送信電波を中継局103の受信アンテナ103aで受信し,当該受信信号を受信側局発信号を用いてダウンコンバートすることにより,前記伝送信号を復元する。復元された信号は中継局の送信所103において更に地上ディジタル放送の信号に変調されて,送信所103からUHF帯の信号で再送信される。また,中継局の送信所103において復元された元の伝送信号は,更に送信所103においてアップコンバートされて送信アンテナ103bから中継局の送信所104への無線回線(TTL)で送出されるのである。
ところでこの実施例に示すような番組中継用の無線回線では,送受信装置間における周波数漂動や,送受信装置の位相雑音等に非常に厳しい規格が設けられている。即ち送信装置や受信装置でに備えられアップコンバートやダウンコンバートに用いられる局発信号発振器の周波数変動は厳密に少なくする必要があるし,これらの局発信号発振器に安定度の優れた高価なものを使用することによって周波数漂動は少なくなるものの,それ自体が非常に高価であることから製品のコストにも影響してしまう。
また,無線回線の場合,送受信アンテナのカップリングにおいて,アンテナの振動やアンテナを設置した鉄塔等の振動によってドップラー効果がおき,送信周波数と受信周波数とが変化してしまうといった問題も大きいものであった。
更に,地上ディジタル放送に使用する場合のように,伝送信号に映像信号や音声信号が含まれるような場合では,送受信装置の位相雑音もより優れたものが望ましいのである。 そこで本発明の特徴はこれらの問題に対応するためになされたものであり,特に好適な例として7GHz帯の信号を使用したTTLの例を用いて以下に詳細に説明する。
図2は本発明の送信装置10と受信装置20の構成を示すブロック図を示す。
前記親局の送信所において中間周波信号に変換された伝送信号は送信装置10の入力端子Tinから入力される。
この伝送信号は所定帯域を有する基本信号(本発明の例では37.15MHz)と,当該基本信号の前後に所定周波数だけ離れた周波数のパイロット信号(本発明の例では33.15MHzと41.15MHz)とからなる。
入力された伝送信号は中間周波信号を増幅する増幅回路11において所定レベルまで増幅された後に,アップコンバートされて7GHz帯の一つのバンドである5892.5MHz帯の信号に変換される。この送信信号は本発明ではアップコンバートに必要な局発信号発振器と送信電波の周波数帯とをフィルタ等で分離し易くするため近接しないように,伝送信号を2回周波数変換するように構成されている。
図において12は局発信号発振器であり,本発明の実施例では例えば260MHzの局発信号を用いている。13は前記伝送信号と局発信号とで周波数変換するための周波数変換器である。この実施例においては,伝送信号と局発信号との周波数の和成分を選択的に取り出すように構成されており,これによって周波数変換器13の出力は中心周波数が297.15MHzとなる信号となる。14はこの信号を所定レベルまで増幅する増幅回路である。増幅回路14で増幅された信号は,更に局発信号発振器15によって生成される局発信号5595.35MHzと,周波数変換回路16とによってこれら両信号の和の成分である5892.5MHzの信号を選択的に出力されるように構成されている。この信号は更にこの信号を所定レベルまで増幅する増幅回路17によって増幅された後に,送信アンテナ18(前記送受信システムの図においては102b,103bに相当する。)から受信装置20に送信される。
次に受信装置20について説明する。受信アンテナ21で受信した信号は増幅回路22で所定レベルまで増幅された後にダウンコンバートする。本発明の実施例では,先ず受信側局発信号を発生する局発信号発振器23と,この局発信号発振器23から発生した受信側局発信号と前記増幅回路22で増幅された受信信号とを混合して,前記両信号の差の周波数帯の信号を選択的に出力することによって,受信信号をダウンコンバートするよう構成された周波数変換器24とで周波数変換を行う。本発明の実施例においては,前記受信側局発信号は5595.35MHzであり,前記受信信号である5892.5MHzの信号と混合して得られる差の周波数成分を選択的に得られるように構成されることによって,297.15MHzを中心数周波数とする信号にダウンコンバートされるのである。
次に,周波数変換器24の出力側には信号分配回路25が接続されており,この信号分配回路25の出力の一方には,前記周波数変換器24から出力される信号の内,前記送信装置10で送信すべき伝送信号に対応した受信伝送信号(受信信号から受信側局発信号を差し引いた周波数帯の信号であり,基本信号に対応した受信基本信号と,2つのパイロット信号に対応した受信パイロット信号とを含む信号)を選択的に通過させるフィルタ手段26aが接続され,
信号分配回路25の他方の出力には,前記周波数変換器24から出力される信号の内,前記送信装置10で送信すべき伝送信号に対応した受信伝送信号に含まれる2つのパイロット信号のどちらか一方の受信パイロット信号を選択的に通過させるフィルタ手段26bとの,2つのフィルタ手段が接続されている。
尚,本発明の実施例では説明を簡単にするために,前記フィルタ手段26bを通過させる受信パイロット信号は,基本信号より低い周波帯のパイロット信号である場合について説明を行う。
フィルタ手段26bを通過した受信パイロット信号(本発明の実施例は,293.15MHzのパイロット信号。)は,周波数変換器27に入力される。この周波数変換器27には30で示される電圧制御発振器が発生した受信機側のパイロット信号(本願の実施例によれば33.15MHz)が入力されることによって,当該パイロット信号と前記受信パイロット信号とが混合される。この周波数変換器27は,混合した信号から両信号の差の周波数成分である補正信号(本願の実施例によれば260MHz)を選択的に取り出すように構成されている。
更に前記周波数変換器27から出力された補正信号は,28に示す周波数変換器28に入力される。この周波数変換器28には,前記フィルタ手段26aを介して受信伝送信号も入力されており,この受信伝送信号と前記補正信号とが混合されることによって,周波数変換器28の出力側には両信号の差の周波数成分の信号が選択的に出力されるように構成されている。本発明の実施例によれば,フィルタ回路26aを選択的に通過した受信伝送信号は,基本信号に対応する信号が297.15MHzであり,パイロット信号に対応する受信パイロット信号は293.15MHzと301.15MHzであるから,受信側のパイロット信号である260MHzの信号と混合することによって,受信基本信号は37.15MHzに,受信パイロット信号は33.15MHzと41.15MHzとなって,送信装置10によって送出された伝送信号となって復元されるのである。
次に周波数変換器28を通過した信号は増幅回路29によって所定レベルまで増幅された後に受信装置の出力端子Toutから出力されるのである。
次に受信装置のパイロット信号の発生回路について詳細に説明する。受信側のパイロット信号は前述のように電圧制御発振器30によって発生するのであるが,この電圧制御発振器はPLL回路31によって電圧を制御されることによって安定したパイロット信号が発生できるのである。
このPLL回路には,前記に示すように復元された受信信号の一部を取り出し,当該受信信号から,前記受信信号に含まれるパイロット信号の差の周波数成分の信号を合成する事によって得られた信号を,当該信号を選択的に通過させるフィルタ手段32を介して,基準信号として加えると共に,前記パイロット信号であって,基本信号より高い周波数帯にあるパイロット信号を,当該信号を選択的に通過させるフィルタ手段33を介し,比較信号として加えることによって,前記基準信号と比較信号とを位相比較して得られる制御電圧によって前記電圧制御発振器30の発振周波数を安定的に制御するように構成されているのである。
このように構成された送受信システムついて更に詳細に説明する。送信装置10における周波数の変動要素である2つの送信側局発信号発振器12,15の周波数変動Δ1,Δ2と,送信アンテナ18と受信アンテナ21との間において生じるドップラー効果による周波数変化Δ3と,受信側局発信号発振器23の周波数変化Δ4と受信側のパイロット信号発生回路30による周波数変動が考えられる。
そこで先ず前記パイロット信号発生回路30をPLL回路によって変動しないように制御する。
次に,受信装置20の周波数変換器24の出力信号である受信伝送信号は,送信するべき伝送信号に対応した受信伝送信号の基本信号が297.15MHzであり,パイロット信号に対応する受信パイロット信号は293.15MHzと301.15MHzであるから,夫々の信号に前記周波数変動分が加算された信号(297.15+Δ1+Δ2+Δ3+Δ4及び293.15+Δ1+Δ2+Δ3+Δ4及び301.15+Δ1+Δ2+Δ3+Δ4)となる。これらの信号と,この信号から受信パイロット成分(293.15+Δ1+Δ2+Δ3+Δ4)のみ選択的に通過させた信号と,前記受信側のパイロット信号である33.15MHzの信号を混合することによって,補正信号(受信パイロット信号成分―パイロット信号)である260MHz+Δ1+Δ2+Δ3+Δ4が出力される。
この補正信号と前記受信伝送信号とが周波数変換器28において混合されることによって,前記周波数変動分であるΔ1+Δ2+Δ3+Δ4は相殺される。
また,前記補正信号を生成するための受信装置側のパイロット信号は,前述のように復元された復元信号に含まれるの2つのパイロット信号を用いて基準電圧と比較電圧を作ってPLL制御する電圧制御発振器30で生成していることから,受信装置側のパイロット信号は非常に安定したものとなり,正確に元の伝送信号が復元されるのである。
本発明の実施例では,送信すべき伝送信号は基本信号と当該基本信号の前後に所定の周波数だけ離れて加えられたパイロット信号とからなる例で説明したが,例えば伝送信号にはどちらか一方のパイロット信号を1つだけを加えることとして,受信装置側の受信側パイロット信号は前記一方のパイロット信号と同一周波数にして,受信側パイロット信号発振回路は,受信装置によって復元された伝送信号に含まれるパイロット信号と,受信装置に個別に具備させた基準信号発振器とによってPLL制御される電圧制御発振器で生成するように構成しても良い。この場合は,パイロット信号が1波のみのためシステムの回路構成が安価になるといった特長を有すると共に,復元される伝送信号の周波数変動は,前記基準信号発振器と伝送信号の差分のみとなり高い周波数安定性能が得られる。
また,本発明は1チャンネル分の構成ついて説明したが,実際のシステムにおいては,この構成例に示すような送受信装置の組み合わせを複数個備えさせて,複数チャンネルの送受を行えるように構成しても良い。
尚,前記実施例は本発明に係る実施形態の一例を示したものであり,上記実施の形態に限定されるものではなく,本発明の趣旨を逸脱しない範囲で,例えば送信側及び受信側の局発信号を変更しても良いし周波数変換の回数も実施例に限定されるものではない。また必要に応じて各所要位置に増幅回路を更に備えさせても良いし減らしても良いなど,各部の構成を適宜に変更して実施することも可能である。
本発明の受信システム全体の構成を示す構成図である。 本発明に係る受信システムを構成する送信装置と受信装置の回路構成を示すブロック図である。
符号の説明
10…送信装置,11…増幅回路,12…局発信号発振器,13…周波数変換器,14…増幅回路,15…局発信号発振器,16…周波数変換器,17…増幅回路,18…送信アンテナ,20…受信装置,21…受信アンテナ,22…増幅回路,23…第1の局発信号発振器,24…周波数変換器,25…信号分配手段,26a・26b…フィルタ手段,27…周波数変換器,28…周波数変換器,29…増幅回路,30…パイロット信号発振回路(電圧制御発振器),31…PLL制御回路,32…フィルタ手段,33…フィルタ手段,34…信号処理手段,Tin…入力端子,Tout…出力端子,101…スタジオ,102…親局の送信所,103・104…中継局の送信所,102a・103a・104a…受信アンテナ,101b・102b・103b…送信アンテナ

Claims (3)

  1. 基本信号と,当該基本信号の前後に所定の周波数だけ離れて加えられたパイロット信号とからなる送信すべき伝送信号を,送信側局発信号を用いて伝送信号より高い周波数帯へアップコンバートし,当該アップコンバート後の信号を送信アンテナから放射する送信装置と,
    前記送信アンテナからの送信電波を受信アンテナによって受信し,当該受信信号を受信側局発信号を用いてダウンコンバートすることにより,前記伝送信号を復元する受信装置と,を備え,
    前記受信装置では,前記受信信号をダウンコンバートすることによって得られた信号を,前記伝送信号に対応した受信伝送信号と,当該受信伝送信号に含まれる前記パイロット信号のどちらか一方のパイロット信号に対応した受信パイロット信号とを抽出するように構成されると共に,当該受信パイロット信号の基となる前記伝送信号のパイロット信号と同一周波数のパイロット信号を生成し,当該生成したパイロット信号と前記受信パイロット信号とを混合することにより,これら両信号の周波数の差の周波数を有する補正信号を生成して,当該生成した補正信号と前記受信伝送信号とを混合することにより前記受信信号を周波数変換し,当該周波数変換後の信号から前記送信装置が送信してきた元の伝送信号を抽出するように構成された送受信システムにおいて,
    この受信装置において生成されるパイロット信号は,当該受信装置から抽出された元の伝送信号に含まれる2つのパイロット信号の差の成分を基準信号とし,当該2つのパイロット信号のうち前記補正に使用しなかった他方のパイロット信号成分を比較信号として,当該基準信号と比較信号との位相比較によって生じる制御電圧によって動作する電圧制御発振器によって生成されることを特徴とした送受信システム。
  2. 基本信号と当該基本信号の前後に所定の周波数だけ離れて加えられたパイロット信号とからななる送信すべき伝送信号を,送信側局発信号を用いて伝送信号より高い周波数帯へアップコンバートし,当該アップコンバート後の信号を送信アンテナから放射する送信装置からの送信電波を受信アンテナによって受信し,当該受信信号を受信側局発信号を用いてダウンコンバートすることにより,前記伝送信号を復元するために,
    前記受信側局発信号を発生する受信側局発信号発生手段と,
    当該受信側局発信号発生手段が発生した受信側局発信号を用いて前記受信アンテナからの受信信号をダウンコンバートする第1周波数変換手段と,
    当該第1周波数変換手段にて周波数変換された信号を,前記伝送信号に対応する受信伝送信号と当該受信伝送信号に含まれる前記パイロット信号のどちらか一方のパイロット信号に対応した受信パイロット信号とを抽出するように構成した信号分配手段と,
    前記受信装置側で生成される受信パイロット信号の基となる前記伝送信号のパイロット信号と同一周波数のパイロット信号を生成するパイロット信号生成手段と,
    当該パイロット信号生成手段にて生成されたパイロット信号と前記信号分配手段にて分配された受信パイロット信号とを混合することにより,これら両信号の周波数の差の周波数を有する補正信号を生成する補正信号生成手段と,
    当該補正信号生成手段にて生成された補正信号と前記受信伝送信号とを混合することによって,前記受信伝送信号を周波数変換する第2周波数変換手段と,
    当該第2周波数変換手段に周波数変換された信号から前記送信装置が送信してきた元の伝送信号を抽出する信号抽出手段と,を備えた受信装置において,
    この受信装置において生成されるパイロット信号は,当該受信装置から抽出された元の伝送信号に含まれる2つのパイロット信号の差の成分を基準信号とし,当該2つのパイロット信号のうち前記補正に使用しなかった他方のパイロット信号成分を比較信号として,当該基準信号と比較信号との位相比較によって生じる制御電圧によって動作する電圧制御発振器によって生成されることを特徴とした受信装置。
  3. 前記送信装置は伝送信号を3〜70GHz帯の信号にアップコンバートし,当該アップコンバート後の信号を送信アンテナから放射し,前記受信装置は前記送信アンテナからの送信電波を受信アンテナによって受信し,当該受信信号をダウンコンバートすることにより,前記伝送信号を復元するように構成したことを特徴としたことを特徴とした請求項1に記載の送受信システム又は請求項2に記載の受信装置。
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