JP4790939B2 - マッサージ装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気圧を利用して適当な指圧効果をもたらすマッサージ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来一般に見られるマッサージ装置は、外観的には椅子型を有し、人体の背中に接面する支持面を有する背部と、この背部内を往復動する指圧ユニットと、この指圧ユニットの作動制御部及び往復駆動部とを備えた構成である。具体的な指圧ユニットとしては、電気モータを動力源として、電気モータの回転運動を直線運動に変換して指圧運動を得たり、電気モータの回転運動をカムによる往復運動に変換して叩き運動を実現するものがある。指圧運動の直線運動量や叩き運動の往復運動幅は固定されているか、電気モータの出力やギアの組み替え等で適宜調節可能になっている。
【0003】
こうした機械駆動を利用したマッサージ装置は、概して指圧運動や叩き運動が強すぎて、人によっては痛みを感じることがある。これに対して、より適当な指圧効果を目指す目的から、空気圧を利用するマッサージ装置が提案されるようになってきている。例えば、特許第2759622号「指圧装置」は、指圧ユニットの指圧ローラを空気圧シリンダのロッド先端部に取付け、この指圧ローラを人体に対して押し付けることにより、人体に対して叩き振動を加えながら指圧する指圧装置を提案している。機械駆動とは異なり、直線運動量とは別に指圧ローラの押し付け圧を空気の弾性により加減して、人毎に適当な指圧運動(本特許では叩き運動)を得て、マッサージ効果を高めることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述から明らかなように、マッサージ効果は指圧ユニットにおける指圧寄与部位、例えば指圧ローラの運動に左右される。しかし、実際にはマッサージ装置を使用する利用者の体格や姿勢によって、必ずしも期待通りのマッサージ効果を得ることができない。こうした利用者の体格や姿勢によるマッサージ効果の低下はあくまで利用者側の問題であるため、従来は特に積極的な技術的解決手段が模索されていたわけではない。例えば、椅子型マッサージ装置では、人体の背中に接面する支持面を大きくして体格に応じて調節可能な指圧ユニットの往復動範囲を予め確保したり、椅子としての座り心地を改善して利用者の姿勢が一定になるようにしていた。
【0005】
しかし、指圧ユニットの往復動範囲を拡大しても、それは単に利用者の身長に合わせた指圧範囲の調整であって、マッサージ効果の低減を防ぐような働きは少ない。また、椅子としての座り心地を改善しても、そのことが直接的にマッサージ効果の向上に繋がる要素にはなりえない。そこで、利用者の体格や姿勢によってマッサージ効果が低減することなく使用できるマッサージ装置について、検討した。また、直接的ではないが、マッサージ効果の向上に繋がる使用感の改善を目指し、特に静穏性について検討した。
【0006】
【課題を解決するための手段】
検討の結果、利用者が着座する座部と、この座部で支持されて利用者の背中を支持する背部と、この背部内で往復動しながら指圧部を出没させる指圧ユニットと、この指圧ユニットの作動制御部、往復駆動部及び指圧部の出没動力部とを備え、背部の支持面に背骨の延在方向へ延びるローラ開口を設け、この背部内に背骨の生理的湾曲に従う側面視蛇行軌道を内蔵し、指圧ユニットは前記ローラ開口に向けて膨張収縮する指圧エアセルに指圧ローラを取り付け、ローラ開口から前記指圧ローラを出没自在にしてなり、作動制御部に従って作動する往復駆動部が前記指圧ユニットを蛇行軌道に沿って往復動させる構成で、指圧ユニットの往復駆動部は、蛇行軌道両端に配した従動ローラ及び駆動ローラにわたって指圧ユニットから掛け回した可撓性ドライブベルトを前記駆動ローラにより正回転又は逆回転させることで蛇行軌道に沿ってこの指圧ユニットを往復動させるマッサージ装置を開発した。本発明のマッサージ装置では、基本的な動力系として空気圧を用いることで、静穏性を高めている。
【0007】
本発明のマッサージ装置は、(1)蛇行軌道に倣い、背骨が自然な状態=生理的湾曲になるようにし、(2)背骨が生理的湾曲にある背中に対し、押し付け圧を加減できる空気圧を利用した指圧を施すことにより、よりよいマッサージ効果を得る。通常、背中に接する背部の支持面は蛇行軌道に倣うので、平面でもよいし、蛇行軌道に倣った曲面にしてもよい。ここで、背骨の「生理的湾曲」とは、背骨の上端(首)で前方に湾曲し(前湾)、中間からやや上付近(いわゆる背中部分)で後方にやや盛り上がり(後湾)、そして腰でまた前方に湾曲(前湾)している側面視形状、S字形状(前湾-後湾-前湾)にある状態を指し、人間の姿勢として理想的な姿勢と言われている。本発明のマッサージ装置では、背骨がこうした理想的な姿勢にある状態下で、無理のない空気圧を用いた指圧をすることで、従来よりも高いマッサージ効果を実現する。
【0008】
支持面が蛇行軌道に倣った場合、外観的に、頭部(又は首)を支える付近で凸面(頭部凸面と呼ぶ)、背中に向かって凹面(背中凹面と呼ぶ)を形成し、腰から下へは再び凸面(腰凸面)となるような凹凸面の連続した曲面となる。当然、蛇行軌道も前記頭部凸面相当で凸、背中凹面相当で凹、そして腰凸面相当で凸となる蛇行を描くことになる。ここで、頭部凸面は腰凸面よりも高いと、相対的に頭が高くなるために使用者に安心感を与えることができて、望ましい。使用者の身長に差があっても、腰凹面から頭部凸面に向けて上り勾配となるから、いずれの使用者にあっても、支持面に背中を添わせれば、およそ生理的湾曲を実現できる。
【0009】
このように、ローラ開口を設けた支持面と指圧ユニットが沿う蛇行軌道とが平行な側面視S字形状であると、ローラ開口から突出する指圧ローラの突出量を、往復範囲において略均等にできる。本発明のマッサージ装置では、押し付け圧を指圧エアセルの空気圧により調節できる(実際には供給する加圧空気の圧力は一定で、供給時間により調節する)。基本的な指圧ローラの突出量は往復範囲において略均等とするが、好ましくは人体の仮肋(第8肋骨〜第12肋骨)に対応する範囲では、突出量を控えたソフトマッサージ範囲とするとよい。
【0010】
指圧ユニットは、往復範囲を等ピッチ又は不等ピッチで断続的に移動するとした場合、人体の部位又は個人の身長に合わせて往復範囲、往復量又はピッチ間隔を変更すれば、蛇行軌道の適当範囲又は適当位置を指圧対象位置に合わせて指圧ローラを出没させることができる。この場合、上記ソフトマッサージ範囲も上下に変位することになる。理屈上、蛇行軌道は指圧ユニットに対して1列設ければ十分であるが、構造強度や指圧ユニットの姿勢安定性を考慮した場合、2列並列に設けて指圧ユニットを両持ち梁式に支持するとよい。また、ローラ開口は2列設け、それぞれから指圧ローラを突出する構成を基本とする。この場合、2基の指圧ローラは同期して出没すればよいので、指圧エアセルは1基のみでもよいが、十分な押し付け力を発揮するには、各指圧ローラに対して1基の指圧エアセルを設ける方がよい。すなわち、指圧ユニットには、指圧エアセル及び指圧ローラを組として2組有することになる。
【0011】
このような蛇行軌道を用いた場合には、蛇行軌道は指圧ユニットの支持部を摺動又は転動させる棒材であり、指圧ローラの出没方向を前記蛇行軌道の略法線方向に維持しながら指圧ユニットを滑らかに往復動させ、指圧ユニットの支持部は蛇行軌道の棒材を挟持する案内ローラ及び受けローラとからなり、案内ローラに向けて回動方向に付勢した揺動腕へ受けローラを軸着し、案内ローラ及び受けローラの間隔を加減自在にすることで、指圧ローラの出没方向を前記蛇行軌道の法線方向を中心に揺動自在にした構成を示すことができる。
【0012】
ここで、蛇行軌道に沿って円滑に指圧ユニットを往復動させるには、往復駆動部の動力を蛇行軌道に沿った移動力に転換する駆動系が必要となる。そこで本発明では、指圧ユニットの往復駆動部は、蛇行軌道両端に配した従動ローラ及び駆動ローラにわたって指圧ユニットから掛け回した可撓性ドライブベルトを前記駆動ローラにより正回転又は逆回転させることで蛇行軌道に沿ってこの指圧ユニットを往復動させることとした。上述のような転動ローラで棒材を挟持する指圧ユニットでは、可撓性ドライブベルトにより与えられる移動力は蛇行軌道に対して常に接線方向に働くので、円滑な指圧ユニットの移動が可能になる。可撓性ドライブベルトは、静止時には指圧ユニットの位置固定を担い、移動時には蛇行軌道の位置に左右されない確実な動力伝達を実現する。往復駆動部は、駆動ギアを介して又は直接駆動ローラを回転駆動する。ここで、駆動ギア又は駆動ローラの回転量を監視、計数することで、指圧ユニットの位置制御も容易に実現できる。
【0013】
本発明のマッサージ装置では、背骨を生理的湾曲の状態にすることでマッサージ効果を高める。これにより、従来は十分な指圧が難しかった腰下部(臀部付近)へのマッサージ効果も期待できるようになる。そこで、本発明では、座部後縁より後方に背部の軸着支持部を設け、背部は前記軸着支持部より上方に蛇行軌道、前記軸着支持部より下方に指圧ユニットの作動制御部、往復駆動部又は指圧部の出没動力部を内蔵し、座部及び背部の交差部位付近まで指圧ユニットが下降するようにした。通常、指圧ユニットの作動制御部、往復駆動部及び指圧部の出没動力部は一体となって背部内に組み込まれるが、これらにより指圧ユニットの往復範囲が制限されないように、座部より下方へ前記作動制御部、往復駆動部及び出没動力部が位置するようにしたわけである。
【0014】
指圧ローラの幅方向の位置は、蛇行軌道を幅方向に蛇行させることでも実現できるが、利用者毎の調節ができない。そこで、指圧ユニットの指圧エアセルは、この指圧ユニットの往復動方向に交差する幅方向の一方に他方へ向けての付勢手段、他方に前記付勢手段の付勢に対抗して膨張する幅エアセルを設け、この幅エアセルの空気圧を加減することで指圧エアセルの幅方向の位置を調節できるようにした。幅エアセルに代えて、従来公知の機械的駆動手段を用いることもできるが、幅エアセルを用いることで静穏性が向上する。ここで、指圧エアセルの略幅方向の位置調節は指圧ローラの略幅方向の位置調節を意味する。幅エアセルの空気圧は、指圧エアセルの略幅方向の調節後固定し、前記幅を保って指圧ユニットを移動させることを基本とする。例えば、指圧エアセルの膨張及び収縮に連動して幅エアセルの空気圧を変動させると、指圧対象位置を略幅方向に変化させながら指圧することもできる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施形態について図を参照しながら説明する。図1は本発明を適用したマッサージ装置の側面図、図2は同マッサージ装置の回路図、図3は背部1正面図、図4は支持面2を除いた背部正面図、図5は背部1断面図、図6は指圧ユニット3の表面を除いて内部を表した断面図、図7は同指圧ユニット3の側面図、図8は指圧ユニット3の側面を除いて内部を表した断面図、図9は指圧ユニット3の揺動態様を表す側面図であり、図10は指圧エアセル4の幅方向調整を表す図6相当断面図である。
【0016】
本例のマッサージ装置は、図1に見られるように、主フレーム5に座部6を固着し、この座部6後縁の軸着支持部7に背部1を起立、傾倒自在に軸着した構成である。主フレーム5は、円弧状に曲げた主パイプ後端に自在キャスタ8を取り付け、この主パイプ前方に折畳み自在な支持脚9を設けている。これにより、マッサージ装置は、支持脚9を接地すれば安定して位置固定し、支持脚9を持ち上げれば自在キャスタ8に従って容易に移動できる。モータ(往復駆動部)20やコンプレッサ(出没動力部)21の動力源は、家庭用電源であり、作動制御部17を介してACアダプタ14が延びている。
【0017】
座部6は、前記支持脚9前後にわたって主フレーム5に架設した曲面からなるクッションで、着座することで利用者の臀部を相対的に落ち込ませ、背骨が容易に生理的湾曲に従うようにしている。座部6前縁には、脚載せ台10を出し入れ自在に主フレーム5に取り付けている。軸着支持部7は、座部6後縁付近の主フレーム5に設けている。本例のマッサージ装置は、主フレーム5に重ねるように、背部1及び支持脚9をそれぞれ折畳むことができ、収納や持ち運びを容易にしている。
【0018】
マッサージ装置を構成する各部の電気配線やエア管路11,12は、図2に見られるような構成で、空気圧を主体とする動力構成を除いては、基本的に従来のマッサージ装置と同様の構成である。指圧ユニット3は、左右一対の2基の指圧エアセル4,4を内蔵しており、各指圧エアセル4外側には内向きに指圧エアセル4を押すダイヤフラム(幅エアセル)13を設けている(図4、図6及び図8参照)。使用中においてコンプレッサ(出没動力部)21は常時作動状態にあり、各エアセル4,13に繋がるエア管路11,12を導通、遮断する電磁弁15,16により、各エアセル4,13の膨張、収縮を担う。指圧エアセル4にはそれぞれエア管路12を設けているのは、指圧エアセル4に対しては膨張に必要な空気量を迅速に供給するためである。両指圧エアセル4,4の幅方向位置を調節するダイヤフラム13へは迅速な空気の供給は必要ないので、エア管路の数を抑制するため、左右共通にしている。電磁弁15,16の制御は作動制御部17により、作動制御部17の操作は利用者が使用するリモコン18による。
【0019】
背部1は、図3、図4及び図5に見られるように、軸着支持部7より上方に蛇行軌道19、前記軸着支持部19より下方に指圧ユニット3の作動制御部17、モータ(往復駆動部)20及びコンプレッサ(出没動力部)21を内蔵し、全体をクッション素材22で覆っている。支持面2は、背骨の生理的湾曲に従う連続的な頭部凸面23、背中凹面24及び腰凸面25からなる。ローラ開口26は、支持面2に背骨の延在方向へ延びて設けており、このローラ開口26から左右の指圧ローラ27,27を出没させるように、背部に内蔵した蛇行軌道19に沿って往復する。図5中、ローラ開口26は指圧エアセル4の幅方向の調整範囲に合わせて広幅であるが、背部1を包むクッション素材22(図5参照)が各ローラ開口26両側から張り出すことで、外観的には閉塞している。
【0020】
蛇行軌道19は、図4及び図5に見られるように、正面から見て直線で、側面から見て略S字状に蛇行した棒材からなり、同様に蛇行した棒材からなる補強フレーム28に添設している。本例では、指圧ローラ27,27の間隔は、指圧ユニット3内における指圧エアセル4,4の幅方向位置で制御しているが、例えば蛇行軌道19を幅方向に蛇行させて部分的に指圧ローラ27,27の幅方向位置を変化させてもよい。補強フレーム28は、あくまで背部1の構造強度を向上させる骨格であるが、指圧ユニット3を左右から囲むように構成することで、指圧ユニット3の保護部材としての役割も有している。また、補強フレーム28が蛇行軌道19と平行に蛇行しているため、補強フレーム28と蛇行軌道19とには同様な負荷の掛かり具合となり、蛇行軌道19に偏よって負荷が加わることを防止できる。
【0021】
指圧ユニット3は、図7に見られるように、2基の上下案内ローラ29,30及び受けローラ31(支持部)を指圧ユニット本体32左右に設け、前記ローラ29,30,31が蛇行軌道19を挟持している。本例では、図9に見られるように、上案内ローラ29に向けてコイルバネ33により回動方向に付勢した揺動腕34へ受けローラ31を軸着し、上案内ローラ29及び受けローラ30の間隔を加減自在にして、指圧ローラ27の出没方向を前記蛇行軌道19の法線方向を中心に揺動自在にしている。この指圧ユニット3の揺動は、指圧ローラ27による過剰な押し付け力を逃がす役割を有し、よりよいマッサージ効果が得られるようにしている。
【0022】
上記指圧ユニット3は、蛇行軌道19の上下端付近それぞれに配した従動ローラ35及び駆動ローラ36にわたって掛け回した可撓性ドライブベルト37を、モータ20に繋がる駆動ローラ36が正回転又は逆回転して繰出し又は巻き戻すことで、蛇行軌道19に沿って往復動する。可撓性ドライブベルト37は、図5から明らかなように、蛇行軌道19に対して直線的でありながら、滑らかに指圧ユニット3を蛇行軌道19に沿って往復動させることができるほか、可撓性ドライブベルト37が上下からそれぞれ略等しく指圧ユニット3を引っ張るので、指圧ユニット3の往復方向の位置決めを容易にし、位置安定性を高める利点がある。
【0023】
指圧ユニット3の位置は、往復駆動部を構成するモータ20の回転量をロータリエンコーダ38で計数して作動制御部17が把握する。ロータリエンコーダ38の計数値は、最大往復範囲上下に配した上下限スイッチ39,40及び利用者毎に定めた肩位置スイッチ41(図2参照)に指圧ユニット3が接触することで0(ゼロ)又は最大値に設定し、使用中における指圧ユニット3の位置ずれを補正する。図2中肩位置スイッチ41は1個で代表しているが、通常利用者の身長に合わせて複数設置する。モータ20の制御は作動制御部17により、この作動制御部17は利用者が使用するリモコン18により操作する。
【0024】
指圧エアセル4は、図6及び図8に見られるように、単位ケース42内に収納して幅方向へ単位ケース42毎に移動自在に指圧ユニット本体32内へ収納している。指圧エアセル4上面には昇降面43を取り付け、この昇降面43から立設した支柱44,44先端に指圧ローラ27を軸着している。これにより、指圧エアセル4を膨張、収縮させると単位ケース42内を昇降面43が昇降し、指圧ローラ27がローラ開口26から出没する。各指圧エアセル4の膨張、収縮する方向及び範囲は、単位ケース42壁面に摺接又は当接する昇降面43周縁によって規制している。可撓性パイプからなるエア管路11は、指圧エアセル4の膨張、収縮に関わりなく位置ずれしない指圧ユニット3の底面側から指圧エアセル4に接続している。
【0025】
指圧エアセル4を収納した単位ケース42は、外側には内向きに膨張するダイヤフラム(幅エアセル)13、内側には外向きの付勢手段として渦巻き状バネ45を配して両者の平衡によって幅方向の位置決めを図っている。図6に見られるように、ダイヤフラム13が収縮している状態では渦巻き状バネ45の付勢が勝っており、単位ケース42に従う指圧エアセル4は外側に寄り、左右の指圧ローラ27,27は離れている。しかし、ダイヤフラム13を膨張させると、図10に見られるように、渦巻き状バネ45を圧縮させて単位ケース42は内側に寄り、左右の指圧ローラ27,27が接近する。本例では、左右の指圧エアセル4,4は等量だけ幅方向に移動するが、それぞれ個別に幅方向の位置を調整できるようにしてもよい。ダイヤフラム13へのエア管路12も、指圧エアセル4へのエア管路11同様、指圧ユニット3の底面側からダイヤフラム13に接続している。
【0026】
【発明の効果】
本発明のマッサージ装置は、利用者の背骨を生理的湾曲状態で支持し、前記自然な状態にある背骨を含む背中に適切な押し付け力をもって指圧ローラを押し付けることで、よりよいマッサージ効果を実現する。生理的湾曲は、背骨がもっとも自然な状態であり、こうした姿勢になるだけで、利用者に安息感を与えることができる。利用者の身長によっては、必ずしも支持面が適当な曲面となるわけではないが、連続的な頭部凸面、背中凹面及び腰凸面からなる支持面とすれば、背中凹面を中心とした生理的湾曲が保証でき、利用者の身長の違いによるマッサージ効果の差をなくすことができる。
【0027】
また、本発明のマッサージ装置においては、上記利用時の姿勢に加えて、過剰な押し付け力とならない空気圧を利用して指圧ユニットを背中に押し付けるため、マッサージ効果を高めることができる。更に、例示したように、指圧ユニットを揺動自在にすると、指圧ユニットの押し付けが適切でない場合に、指圧ローラを傾けて逃がすことができ、利用者に痛みを感じさせる過剰な押し付けを避けることができる。空気圧の利用は、マッサージ装置における静穏性を実現する効果も有する。
【0028】
このほか、従来と異なり、蛇行軌道両端に配した従動ローラ及び駆動ローラにわたって指圧ユニットから掛け回した可撓性ドライブベルトを用いた駆動系を採用したことにより、指圧ユニットを蛇行軌道に沿って滑らかに往復動できる。この可撓性ドライブベルトによる指圧ユニットの往復動は、指圧ユニットの位置決めを容易にし、加えて指圧ユニットの位置制御を容易にする利点もある。
【0029】
同様に、座部後縁より後方に背部の軸着支持部を設け、背部は前記軸着支持部より上方に蛇行軌道、前記軸着支持部より下方に指圧ユニットの作動制御部、往復駆動部又は指圧部の出没動力部を内蔵し、座部及び背部の交差部位付近まで指圧ユニットが下降することで、指圧可能範囲を拡大できる。とりわけ、本発明では生理的湾曲状態にある背骨に適切な指圧が可能であるため、このように指圧可能範囲を拡大したことによるマッサージ効果の向上が期待できる。こうした背部の構成は、従来のマッサージ装置にも利用できる。また、幅エアセルを用いた指圧エアセルの幅方向の位置調節は簡易な構成で、上述同様、従来のモータ駆動に比べて静穏性をもたらす効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したマッサージ装置の側面図である。
【図2】同マッサージ装置の回路図である。
【図3】背部正面図である。
【図4】支持面を除いた背部正面図である。
【図5】背部断面図である。
【図6】指圧ユニットの表面を除いて内部を表した断面図である。
【図7】同指圧ユニットの側面図である。
【図8】指圧ユニットの側面を除いて内部を表した断面図である。
【図9】指圧ユニットの揺動態様を表す側面図である。
【図10】指圧エアセルの幅方向調整を表す図6相当断面図である。
【符号の説明】
1 背部
2 支持面
3 指圧ユニット
4 指圧エアセル
5 主フレーム
6 座部
13 ダイヤフラム(幅エアセル)
17 作動制御部
19 蛇行軌道
20 モータ(往復駆動部)
23 頭部凸面
24 背中凹面
25 腰凸面

Claims (4)

  1. 利用者が着座する座部と、該座部で支持されて利用者の背中を支持する背部と、該背部内で往復動しながら指圧部を出没させる指圧ユニットと、該指圧ユニットの作動制御部、往復駆動部及び指圧部の出没動力部とを備え、
    背部の支持面に背骨の延在方向へ延びるローラ開口を設け、該背部内に背骨の生理的湾曲に従う側面視蛇行軌道を内蔵し、指圧ユニットは前記ローラ開口に向けて膨張収縮する指圧エアセルに指圧ローラを取り付け、ローラ開口から前記指圧ローラを出没自在にして、作動制御部に従って作動する往復駆動部が前記指圧ユニットを蛇行軌道に沿って往復動させる構成で、
    指圧ユニットの往復駆動部は、蛇行軌道両端に配した従動ローラ及び駆動ローラにわたって指圧ユニットから掛け回した可撓性ドライブベルトを前記駆動ローラにより正回転又は逆回転させることで蛇行軌道に沿って該指圧ユニットを往復動させることを特徴とするマッサージ装置。
  2. 蛇行軌道は、指圧ユニットの支持部を摺動又は転動させる棒材で、指圧ローラの出没方向を前記蛇行軌道の略法線方向に維持しながら指圧ユニットを滑らかに往復動させ、
    指圧ユニットの支持部は、蛇行軌道の棒材を挟持する案内ローラ及び受けローラとからなり、案内ローラに向けて回動方向に付勢した揺動腕へ受けローラを軸着し、案内ローラ及び受けローラの間隔を加減自在にすることで、指圧ローラの出没方向を前記蛇行軌道の法線方向を中心に揺動自在にした請求項記載のマッサージ装置。
  3. 座部後縁より後方に背部の軸着支持部を設け、背部は前記軸着支持部より上方に蛇行軌道、前記軸着支持部より下方に指圧ユニットの作動制御部、往復駆動部又は指圧部の出没動力部を内蔵し、座部及び背部の交差部位付近まで指圧ユニットが下降するようにした請求項1記載のマッサージ装置。
  4. 指圧ユニットの指圧エアセルは、該指圧ユニットの往復動方向に交差する幅方向の一方に他方へ向けての付勢手段、他方に前記付勢手段の付勢に対抗して膨張する幅エアセルを設けてなり、該幅エアセルの空気圧を加減することで指圧エアセルの幅方向の位置を調節できるようにした請求項1記載のマッサージ装置。
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