JP2004208795A - ベッド装置における背上げ機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】人体の背中、腰、大腿部にかけての屈曲箇所と、背ボトムの回転中心位置とを合わせることで、特に背上げによって、背ボトムから身体を圧迫することのないようにする。
【解決手段】ベッド装置における背ボトム2を配置した可動フレーム3を、メインフレーム4に併設した案内枠5に沿って移動自在に保持した背部基部フレーム6に、背部基部フレーム6に沿って移動可能に装着し、前記背部基部フレーム6を、直動駆動機構7と、一端を前記メインフレーム4に回動可能に取り付ける一方、他端を背部基部フレーム6の基端側寄りの箇所に回動可能に取り付けたステー8によって傾斜調節可能に構成し、前記背部基部フレーム6の傾斜動作と共に、可動フレーム3の基端側と前記メインフレーム4との間に張設した線状部材17により、引張ばね10の付勢力に抗して前記可動フレーム3を背部基部フレーム6先端側に突出可能に構成する。
【選択図】 図3
【解決手段】ベッド装置における背ボトム2を配置した可動フレーム3を、メインフレーム4に併設した案内枠5に沿って移動自在に保持した背部基部フレーム6に、背部基部フレーム6に沿って移動可能に装着し、前記背部基部フレーム6を、直動駆動機構7と、一端を前記メインフレーム4に回動可能に取り付ける一方、他端を背部基部フレーム6の基端側寄りの箇所に回動可能に取り付けたステー8によって傾斜調節可能に構成し、前記背部基部フレーム6の傾斜動作と共に、可動フレーム3の基端側と前記メインフレーム4との間に張設した線状部材17により、引張ばね10の付勢力に抗して前記可動フレーム3を背部基部フレーム6先端側に突出可能に構成する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、背上げ機能を有するベッドにおいて、人体の背中、腰、大腿部にかけての屈曲箇所と、背ボトムの回転中心位置とを合わせることで、特に背上げによって、背ボトムから身体を圧迫することのないようにした、ベッド装置における背上げ機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ベッドにおいて様々な機構の背上げ機構が製品化されてきている。
かかるベッドでは、多くは、ベッドのボトムを背に対応するボトム(背ボトム)、腰に対応するボトム(腰ボトム)、足に対応するボトム(足ボトム)等に分割すると共に、屈曲可能に順次連結して構成し、背上げ機構によって背ボトムを、腰ボトムとの連結箇所を中心に傾斜させて傾斜調節するように構成している。
このため、背ボトムを傾斜させることで、前記連結箇所が狭まることになり、使用者は、マットレスを通して背ボトムから押し出されるように力を受けて、腹部が圧迫されるようになり、快適性が損なわれているのが現状であった。
そこで、本出願人は、前記屈曲箇所に、適度な曲率で曲がるように構成された湾曲ボトムを配し、背ボトムを、背上げリンクと、傾斜を促進させるリンク等で構成された背上げ機構により傾斜させ、背ボトムの傾斜時における屈曲箇所の空間を確保するようにする一方、背ボトムの傾斜と共に、背ボトムをベッド頭側にずらすようにして、背ボトムの傾斜時における屈曲箇所の空間を確保するようにし、背上げ時に、身体のずれ、身体への圧迫を抑制するようにした背上げ機構を提案してきている(特開2000−60907号参照)。
かかる背上げ機構によれば、使用者に対する圧迫を軽減することができ、快適性が確保され、構造も単純化することができ、製造コストを抑制することができた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本出願人は、さらに、背上げ時に、身体のずれ、身体への圧迫を抑制するために、人体の背中、腰、大腿部にかけての屈曲箇所と、背ボトムの回転中心位置とを合わせることを目指し、上記機構に背上げ時に背ボトムが背ボトム長手方向に変位させるようにする機構を組合せることで、背上げによるずれ、圧迫を最小限にとどめることができるという観点に至った。
本発明は、かかる観点を基に提案されたものであって、人体の背中、腰、大腿部にかけての屈曲箇所と、背ボトムの回転中心位置とを合わせることで、特に背上げによって、背ボトムから身体を圧迫することのないようにした、ベッド装置における背上げ機構を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記した課題を解決するために、本発明では、請求項1において、ベッド装置における背ボトムを配置した可動フレームと、可動フレームを長手方向に移動可能に支持する背部基部フレームと、この背部基部フレームを起伏調節する起伏手段とを備え、この起伏手段による背部基部フレームの起伏動作に伴って前記可動フレームをボトム長手方向に進退変位させる連動構成としたベッド装置における背上げ機構を提案する。
また本発明では、請求項2において、前記背部基部フレームは基端側をメインフレームに沿って移動可能に支持し、前記起伏手段は、メインフレームと背部基部フレーム基端側近傍とに介在した直動駆動機構と、一端を前記メインフレームに回動可能に取り付けると共に他端を前記背部基部フレームの基端側寄りの箇所に回動可能に取り付けたステーとを備え、前記直動駆動機構の引き込み動作により、背部基部フレームの基端側をベッド頭側に変位させつつ背部基部フレームを傾斜させる構成としたベッド装置における背上げ機構を提案する。
さらに本発明では、請求項3において、前記可動フレームと背部基部フレーム先端部との間に、可動フレームを背部基部フレーム基端側に常時引き込むように付勢する引張ばねを配設し、前記可動フレームの基端側と前記メインフレームとの間に、前記背部基部フレームに設けた案内プーリを介して線状部材を張設したベッド装置における背上げ機構を提案する。
【0005】
請求項1によれば、起伏手段による背部基部フレームの起伏動作に伴って可動フレームをボトム長手方向に進退変位させることで、背ボトムから受ける圧迫感を軽減することができる。
【0006】
請求項2によれば、直動駆動機構の引き込み動作により、背部基部フレームの基端側をベッド頭側に変位させつつ背部基部フレームを傾斜させることで、腰部周囲のスペースを確保することができる。
【0007】
請求項3によれば、線状部材は、可動フレームと背部基部フレーム先端部との間に配設した引張ばねにより、張設状態を維持し、直動駆動機構による起伏動作に伴って、前記線状部材の拘束下に、可動フレームを前記背部基部フレーム上で進退変位させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかるベッド装置における背上げ機構につき、一つの実施の形態を示し、添付の図面に基づいて説明する。
図1にベッド装置における背上げ機構1を示す。この背上げ機構1は、ベッド装置における背ボトム2を配置した可動フレーム3を、基端側をメインフレーム4に併設した案内枠5に沿って移動自在に保持した背部基部フレーム6に、背部基部フレーム6に沿って移動可能に装着し、前記背部基部フレーム6を、直動駆動機構7と、一端を前記メインフレーム4に回動可能に取り付ける一方、他端を背部基部フレーム6の基端側寄りの箇所に回動可能に取り付けたステー8によって傾斜調節可能に構成し、前記背部基部フレーム6の傾斜動作と共に、前記可動フレーム3を背部基部フレーム6先端側に突出可能に構成している。
【0009】
前記可動フレーム3は、前記背部基部フレーム6側に設けたローラ9,9を介して背部基部フレーム6に沿って移動自在に支持されている(図2参照)。また前記可動フレーム3と背部基部フレーム6先端部との間には、可動フレーム3を背部基部フレーム6基端側に常時引き込むように付勢する引張ばね10を配設している。なお、この引張ばね10は、後述するが常に背部基部フレーム6の傾斜度合いに応じた可動フレーム3の移動量をもたらし、また前記可動フレーム3とメインフレーム4間に張設した線状部材(後述)の張設状態を維持するための機能も有している。
前記可動フレーム3上には、図中、左端側から、3つの背ボトム2を所定間隔ごとに取り付けている。なお、図示は省略しているが、前記背ボトム2のうち、中央寄りの背ボトム2と、腰から臀部を支える腰ボトム(図示省略)との間に、例えば適度な曲率で曲がるように構成した湾曲ボトムを載置することができる。
【0010】
前記メインフレーム4には、ベッド頭側端部近傍にある横パイプ11に、前記直動駆動機構7を構成するモータ7aを、取付金具12を介して揺動可能に取り付けている。また、前記横パイプ11には、前記ステー8の一端を回動可能に取り付けている(図3参照)。
【0011】
前記背部基部フレーム6は、基端側に基部ローラ13を取り付けており、この基部ローラ13を介して基端側を前記案内枠5に沿って移動可能に保持している。なお、案内枠5は、メインフレーム4のベッド中央寄りのベッド幅方向に対向する内側面に設けている。
また背部基部フレーム6の基端側寄りの箇所に設けた背枠横パイプ14にアクチュエータ受15を固設して、このアクチュエータ受15に、前記直動駆動機構7を構成する直動軸7bを連結している(図1参照)。この場合、前記アクチュエータ受15は、直動軸7bを取り付ける先端側を、直動軸7bから遠ざかる方向に傾斜させている。
そして、前記背部基部フレーム6の背枠横パイプ14近傍に、前記ステー8の他端側を回動可能に取り付けている。
なお、前記背部基部フレーム6が平坦な状態にあるときは、前記直動駆動機構7を構成する直動軸7bは、最大に伸長した状態にある(図1参照)。
【0012】
そして前記可動フレーム3の基端側と前記メインフレーム4との間には、前記背部基部フレーム6に設けた案内プーリ16を介して線状部材17を張設している。この場合、線状部材17は、ワイヤを用いることができ、一端側を前記可動フレーム3の基端側に連結し、他端側をメインフレーム4のベッド頭側端部近傍の横パイプ11におけるステー8の一端の取付箇所に連結している。
かかる線状部材17は、可動フレーム3と背部基部フレーム6先端部との間に配設した引張ばね10により、張設状態を維持している。
【0013】
以上のような構成のベッド装置における背上げ機構1において、背ボトム2を取り付けた可動フレーム3と背部基部フレーム6とが平坦状態にあるとき、背上げ動作するべく直動駆動機構7の直動軸7bを引き込み動作させると、アクチュエータ受15は、直動軸7bを取り付ける先端側を、直動軸7bから遠ざかる方向に傾斜した状態で固設してあるので、背部基部フレーム6に対し、図中時計回りの回動力と、左方側への変位力を与える。
一方、前記背部基部フレーム6は、背部基部フレーム6のアクチュエータ受15近傍に連結したステー8の他端側により、図中、右方への反力がかかり、これによって、背部基部フレーム6は傾斜動作が促され、基端側の基部ローラ13を介し、案内枠5に沿ってベッド頭側に向かって移動しつつ、背部基部フレーム6を傾斜させることができる(図3参照)。
【0014】
背部基部フレーム6が傾斜していくと、背部基部フレーム6中間の案内プーリ16はメインフレーム4から離隔していく。すなわち前記案内プーリ16の位置が上昇することで、所定長さの線状部材17は中間箇所が案内プーリ16から上方向への引っ張り力を受け、この引っ張り力によって、線状部材17の連結箇所である可動フレーム3の基端側を介し、可動側である可動フレーム3を、背部基部フレーム6側に設けたローラ9,9を介して背部基部フレーム6に沿って背部基部フレーム6先端側に移動させることができる。
このとき、可動フレーム3は、可動フレーム3と背部基部フレーム6先端部との間に配した引張ばね10の付勢力に抗して背部基部フレーム6先端側に移動する。
以上のようにして、背部基部フレーム6が傾斜していくことで背ボトム2を配置した可動フレーム3が背部基部フレーム6上を背部基部フレーム6先端側に突出していき、背上げに伴って背ボトム2を支える可動フレーム3が先端側へずれていくことで、使用者の背中にかかる圧迫力を生じさせないようにすることができる。
前記背部基部フレーム6の最大傾斜時には、前記可動フレーム3は背部基部フレーム6上を背部基部フレーム6先端側に最大限に突出し、また、背部基部フレーム6の基端側が案内枠5に沿ってベッド頭側に寄った状態となるので、腰部周辺は余裕あるスペースが確保され、快適な使用心地がもたらされる(図4参照)。
【0015】
そして、かかる背上げ状態から背ボトム2を支持する可動フレーム3と背部基部フレーム6とを倒伏していくと、今度は、背部基部フレーム6は基端側の基部ローラ13は、案内枠5に沿って腰ボトム側に復帰移動していき、可動フレーム3は引張ばね10の付勢力によって背部基部フレーム6基端側に移動していき、前記線状体17が弛むことなく張設状態を維持しながら、平坦な状態に復帰するのである(図1参照)。
【0016】
【発明の効果】
本発明によれば、背ボトムの傾斜と共に、背ボトムをベッド頭側にずらすようにして、背ボトムの傾斜時における屈曲箇所の空間を確保する機構に加え、背上げ時に背ボトムが背ボトム長手方向に変位させるようにする機構を組合せることで、背上げによるずれ、圧迫を最小限にとどめることができる。
【0017】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるベッド装置における背上げ機構を適用した、背ボトムを支える可動フレームと背部基部フレームとが平坦状態にある、側面説明図である。
【図2】背ボトムを支える可動フレームと背部基部フレームとの配置構成を示した、要部側面説明図である。
【図3】図1に示すベッド装置における背上げ機構の作用を示した、側面説明図である。
【図4】図1に示すベッド装置における背上げ機構を作動させて、背ボトムを最大角度まで傾斜させたところを示した、側面説明図である。
【符号の説明】
1 背上げ機構
2 背ボトム
3 可動フレーム
4 メインフレーム
5 案内枠
6 背部基部フレーム
7 直動駆動機構
7a モータ
7b 直動軸
8 ステー
9 ローラ
10 引張ばね
11 横パイプ
12 取付金具
13 基部ローラ
14 背枠横パイプ
15 アクチュエータ受
16 案内プーリ
17 線状部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、背上げ機能を有するベッドにおいて、人体の背中、腰、大腿部にかけての屈曲箇所と、背ボトムの回転中心位置とを合わせることで、特に背上げによって、背ボトムから身体を圧迫することのないようにした、ベッド装置における背上げ機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ベッドにおいて様々な機構の背上げ機構が製品化されてきている。
かかるベッドでは、多くは、ベッドのボトムを背に対応するボトム(背ボトム)、腰に対応するボトム(腰ボトム)、足に対応するボトム(足ボトム)等に分割すると共に、屈曲可能に順次連結して構成し、背上げ機構によって背ボトムを、腰ボトムとの連結箇所を中心に傾斜させて傾斜調節するように構成している。
このため、背ボトムを傾斜させることで、前記連結箇所が狭まることになり、使用者は、マットレスを通して背ボトムから押し出されるように力を受けて、腹部が圧迫されるようになり、快適性が損なわれているのが現状であった。
そこで、本出願人は、前記屈曲箇所に、適度な曲率で曲がるように構成された湾曲ボトムを配し、背ボトムを、背上げリンクと、傾斜を促進させるリンク等で構成された背上げ機構により傾斜させ、背ボトムの傾斜時における屈曲箇所の空間を確保するようにする一方、背ボトムの傾斜と共に、背ボトムをベッド頭側にずらすようにして、背ボトムの傾斜時における屈曲箇所の空間を確保するようにし、背上げ時に、身体のずれ、身体への圧迫を抑制するようにした背上げ機構を提案してきている(特開2000−60907号参照)。
かかる背上げ機構によれば、使用者に対する圧迫を軽減することができ、快適性が確保され、構造も単純化することができ、製造コストを抑制することができた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本出願人は、さらに、背上げ時に、身体のずれ、身体への圧迫を抑制するために、人体の背中、腰、大腿部にかけての屈曲箇所と、背ボトムの回転中心位置とを合わせることを目指し、上記機構に背上げ時に背ボトムが背ボトム長手方向に変位させるようにする機構を組合せることで、背上げによるずれ、圧迫を最小限にとどめることができるという観点に至った。
本発明は、かかる観点を基に提案されたものであって、人体の背中、腰、大腿部にかけての屈曲箇所と、背ボトムの回転中心位置とを合わせることで、特に背上げによって、背ボトムから身体を圧迫することのないようにした、ベッド装置における背上げ機構を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記した課題を解決するために、本発明では、請求項1において、ベッド装置における背ボトムを配置した可動フレームと、可動フレームを長手方向に移動可能に支持する背部基部フレームと、この背部基部フレームを起伏調節する起伏手段とを備え、この起伏手段による背部基部フレームの起伏動作に伴って前記可動フレームをボトム長手方向に進退変位させる連動構成としたベッド装置における背上げ機構を提案する。
また本発明では、請求項2において、前記背部基部フレームは基端側をメインフレームに沿って移動可能に支持し、前記起伏手段は、メインフレームと背部基部フレーム基端側近傍とに介在した直動駆動機構と、一端を前記メインフレームに回動可能に取り付けると共に他端を前記背部基部フレームの基端側寄りの箇所に回動可能に取り付けたステーとを備え、前記直動駆動機構の引き込み動作により、背部基部フレームの基端側をベッド頭側に変位させつつ背部基部フレームを傾斜させる構成としたベッド装置における背上げ機構を提案する。
さらに本発明では、請求項3において、前記可動フレームと背部基部フレーム先端部との間に、可動フレームを背部基部フレーム基端側に常時引き込むように付勢する引張ばねを配設し、前記可動フレームの基端側と前記メインフレームとの間に、前記背部基部フレームに設けた案内プーリを介して線状部材を張設したベッド装置における背上げ機構を提案する。
【0005】
請求項1によれば、起伏手段による背部基部フレームの起伏動作に伴って可動フレームをボトム長手方向に進退変位させることで、背ボトムから受ける圧迫感を軽減することができる。
【0006】
請求項2によれば、直動駆動機構の引き込み動作により、背部基部フレームの基端側をベッド頭側に変位させつつ背部基部フレームを傾斜させることで、腰部周囲のスペースを確保することができる。
【0007】
請求項3によれば、線状部材は、可動フレームと背部基部フレーム先端部との間に配設した引張ばねにより、張設状態を維持し、直動駆動機構による起伏動作に伴って、前記線状部材の拘束下に、可動フレームを前記背部基部フレーム上で進退変位させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかるベッド装置における背上げ機構につき、一つの実施の形態を示し、添付の図面に基づいて説明する。
図1にベッド装置における背上げ機構1を示す。この背上げ機構1は、ベッド装置における背ボトム2を配置した可動フレーム3を、基端側をメインフレーム4に併設した案内枠5に沿って移動自在に保持した背部基部フレーム6に、背部基部フレーム6に沿って移動可能に装着し、前記背部基部フレーム6を、直動駆動機構7と、一端を前記メインフレーム4に回動可能に取り付ける一方、他端を背部基部フレーム6の基端側寄りの箇所に回動可能に取り付けたステー8によって傾斜調節可能に構成し、前記背部基部フレーム6の傾斜動作と共に、前記可動フレーム3を背部基部フレーム6先端側に突出可能に構成している。
【0009】
前記可動フレーム3は、前記背部基部フレーム6側に設けたローラ9,9を介して背部基部フレーム6に沿って移動自在に支持されている(図2参照)。また前記可動フレーム3と背部基部フレーム6先端部との間には、可動フレーム3を背部基部フレーム6基端側に常時引き込むように付勢する引張ばね10を配設している。なお、この引張ばね10は、後述するが常に背部基部フレーム6の傾斜度合いに応じた可動フレーム3の移動量をもたらし、また前記可動フレーム3とメインフレーム4間に張設した線状部材(後述)の張設状態を維持するための機能も有している。
前記可動フレーム3上には、図中、左端側から、3つの背ボトム2を所定間隔ごとに取り付けている。なお、図示は省略しているが、前記背ボトム2のうち、中央寄りの背ボトム2と、腰から臀部を支える腰ボトム(図示省略)との間に、例えば適度な曲率で曲がるように構成した湾曲ボトムを載置することができる。
【0010】
前記メインフレーム4には、ベッド頭側端部近傍にある横パイプ11に、前記直動駆動機構7を構成するモータ7aを、取付金具12を介して揺動可能に取り付けている。また、前記横パイプ11には、前記ステー8の一端を回動可能に取り付けている(図3参照)。
【0011】
前記背部基部フレーム6は、基端側に基部ローラ13を取り付けており、この基部ローラ13を介して基端側を前記案内枠5に沿って移動可能に保持している。なお、案内枠5は、メインフレーム4のベッド中央寄りのベッド幅方向に対向する内側面に設けている。
また背部基部フレーム6の基端側寄りの箇所に設けた背枠横パイプ14にアクチュエータ受15を固設して、このアクチュエータ受15に、前記直動駆動機構7を構成する直動軸7bを連結している(図1参照)。この場合、前記アクチュエータ受15は、直動軸7bを取り付ける先端側を、直動軸7bから遠ざかる方向に傾斜させている。
そして、前記背部基部フレーム6の背枠横パイプ14近傍に、前記ステー8の他端側を回動可能に取り付けている。
なお、前記背部基部フレーム6が平坦な状態にあるときは、前記直動駆動機構7を構成する直動軸7bは、最大に伸長した状態にある(図1参照)。
【0012】
そして前記可動フレーム3の基端側と前記メインフレーム4との間には、前記背部基部フレーム6に設けた案内プーリ16を介して線状部材17を張設している。この場合、線状部材17は、ワイヤを用いることができ、一端側を前記可動フレーム3の基端側に連結し、他端側をメインフレーム4のベッド頭側端部近傍の横パイプ11におけるステー8の一端の取付箇所に連結している。
かかる線状部材17は、可動フレーム3と背部基部フレーム6先端部との間に配設した引張ばね10により、張設状態を維持している。
【0013】
以上のような構成のベッド装置における背上げ機構1において、背ボトム2を取り付けた可動フレーム3と背部基部フレーム6とが平坦状態にあるとき、背上げ動作するべく直動駆動機構7の直動軸7bを引き込み動作させると、アクチュエータ受15は、直動軸7bを取り付ける先端側を、直動軸7bから遠ざかる方向に傾斜した状態で固設してあるので、背部基部フレーム6に対し、図中時計回りの回動力と、左方側への変位力を与える。
一方、前記背部基部フレーム6は、背部基部フレーム6のアクチュエータ受15近傍に連結したステー8の他端側により、図中、右方への反力がかかり、これによって、背部基部フレーム6は傾斜動作が促され、基端側の基部ローラ13を介し、案内枠5に沿ってベッド頭側に向かって移動しつつ、背部基部フレーム6を傾斜させることができる(図3参照)。
【0014】
背部基部フレーム6が傾斜していくと、背部基部フレーム6中間の案内プーリ16はメインフレーム4から離隔していく。すなわち前記案内プーリ16の位置が上昇することで、所定長さの線状部材17は中間箇所が案内プーリ16から上方向への引っ張り力を受け、この引っ張り力によって、線状部材17の連結箇所である可動フレーム3の基端側を介し、可動側である可動フレーム3を、背部基部フレーム6側に設けたローラ9,9を介して背部基部フレーム6に沿って背部基部フレーム6先端側に移動させることができる。
このとき、可動フレーム3は、可動フレーム3と背部基部フレーム6先端部との間に配した引張ばね10の付勢力に抗して背部基部フレーム6先端側に移動する。
以上のようにして、背部基部フレーム6が傾斜していくことで背ボトム2を配置した可動フレーム3が背部基部フレーム6上を背部基部フレーム6先端側に突出していき、背上げに伴って背ボトム2を支える可動フレーム3が先端側へずれていくことで、使用者の背中にかかる圧迫力を生じさせないようにすることができる。
前記背部基部フレーム6の最大傾斜時には、前記可動フレーム3は背部基部フレーム6上を背部基部フレーム6先端側に最大限に突出し、また、背部基部フレーム6の基端側が案内枠5に沿ってベッド頭側に寄った状態となるので、腰部周辺は余裕あるスペースが確保され、快適な使用心地がもたらされる(図4参照)。
【0015】
そして、かかる背上げ状態から背ボトム2を支持する可動フレーム3と背部基部フレーム6とを倒伏していくと、今度は、背部基部フレーム6は基端側の基部ローラ13は、案内枠5に沿って腰ボトム側に復帰移動していき、可動フレーム3は引張ばね10の付勢力によって背部基部フレーム6基端側に移動していき、前記線状体17が弛むことなく張設状態を維持しながら、平坦な状態に復帰するのである(図1参照)。
【0016】
【発明の効果】
本発明によれば、背ボトムの傾斜と共に、背ボトムをベッド頭側にずらすようにして、背ボトムの傾斜時における屈曲箇所の空間を確保する機構に加え、背上げ時に背ボトムが背ボトム長手方向に変位させるようにする機構を組合せることで、背上げによるずれ、圧迫を最小限にとどめることができる。
【0017】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるベッド装置における背上げ機構を適用した、背ボトムを支える可動フレームと背部基部フレームとが平坦状態にある、側面説明図である。
【図2】背ボトムを支える可動フレームと背部基部フレームとの配置構成を示した、要部側面説明図である。
【図3】図1に示すベッド装置における背上げ機構の作用を示した、側面説明図である。
【図4】図1に示すベッド装置における背上げ機構を作動させて、背ボトムを最大角度まで傾斜させたところを示した、側面説明図である。
【符号の説明】
1 背上げ機構
2 背ボトム
3 可動フレーム
4 メインフレーム
5 案内枠
6 背部基部フレーム
7 直動駆動機構
7a モータ
7b 直動軸
8 ステー
9 ローラ
10 引張ばね
11 横パイプ
12 取付金具
13 基部ローラ
14 背枠横パイプ
15 アクチュエータ受
16 案内プーリ
17 線状部材
Claims (3)
- ベッド装置における背ボトムを配置した可動フレームと、可動フレームを長手方向に移動可能に支持する背部基部フレームと、この背部基部フレームを起伏調節する起伏手段とを備え、この起伏手段による背部基部フレームの起伏動作に伴って前記可動フレームをボトム長手方向に進退変位させる連動構成としたことを特徴とするベッド装置における背上げ機構。
- 前記背部基部フレームは基端側をメインフレームに沿って移動可能に支持し、前記起伏手段は、メインフレームと背部基部フレーム基端側近傍とに介在した直動駆動機構と、一端を前記メインフレームに回動可能に取り付けると共に他端を前記背部基部フレームの基端側寄りの箇所に回動可能に取り付けたステーとを備え、前記直動駆動機構の引き込み動作により、背部基部フレームの基端側をベッド頭側に変位させつつ背部基部フレームを傾斜させる構成としたことを特徴とする請求項1記載のベッド装置における背上げ機構。
- 前記可動フレームと背部基部フレーム先端部との間に、可動フレームを背部基部フレーム基端側に常時引き込むように付勢する引張ばねを配設し、前記可動フレームの基端側と前記メインフレームとの間に、前記背部基部フレームに設けた案内プーリを介して線状部材を張設したことを特徴とする請求項1記載のベッド装置における背上げ機構。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002379606A JP2004208795A (ja) | 2002-12-27 | 2002-12-27 | ベッド装置における背上げ機構 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002379606A JP2004208795A (ja) | 2002-12-27 | 2002-12-27 | ベッド装置における背上げ機構 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2458479B (en) * | 2008-03-19 | 2012-04-04 | Scan Mobility Ltd | A profiling bed with tilting back-support |
WO2013055057A2 (ko) * | 2011-10-14 | 2013-04-18 | 한국생산기술연구원 | 의료용 전동 절첩침대 |
JP2014100183A (ja) * | 2012-11-16 | 2014-06-05 | Atex Co Ltd | 折畳みベッド |
-
2002
- 2002-12-27 JP JP2002379606A patent/JP2004208795A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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GB2458479B (en) * | 2008-03-19 | 2012-04-04 | Scan Mobility Ltd | A profiling bed with tilting back-support |
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