JP4790479B2 - トランスユニット及び電力線通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のトランスを一体化したトランスユニット及びこれを備えた電力線通信装置に関する。
通信機器等によるネットワークを宅内で構成する場合、一般に、Ethernet信号を用いて通信を行っている。この場合、通信機器には、通信線と、その通信機器を動作させるための電力を供給する電力線とを接続する必要があり、通常、2種類の専用の電線(例えば、銅線等)を別々に接続している。1本の電線を接続して通信を行うものとして、電力線通信が提案されている(例えば、特許文献1参照)。電力線通信は、商用電力を供給する電力線を伝送路として通信を行うものであり、屋内電力線通信においては、2本の電力配線が接続される電力供給用のコンセントにモデムを介して通信機器を接続し、コンセントに接続した通信機器間で送受信が行われる。
このような電力線通信を行う電力線通信装置には、電源を供給するためのスイッチングトランスとともに、商用交流電圧に電力線信号を重畳するためのカプラトランスが必要である。このカプラトランスは、危険電圧である一次回路と、使用者が触れる部分がある二次回路(安全超低電圧回路=SELV(safety extra low voltage)回路)との間に挿入されるため、安全規格上、強化絶縁構造あるいは二重絶縁構造が要求される。また、このカプラトランスは、一次回路と二次回路間の端子間に、商用電源電圧に比例した空間距離確保も要求されるため、端子間寸法も必要である。このため、カプラトランスの小型化・低設置面積化には限度がある。また、スイッチングトランスについても、絶縁を図る必要があるとともに、電流容量が必要なため、同様に、その小型化・底設置面積化に限度がある。したがって、電力線通信装置の小型化に限度がある。
一方、一般の電子機器については機器自体の小型化が年々進んでいるため、これに内蔵する電力線通信装置は、小型化が要求されている。しかし、上記したように、カプラトランスとスイッチングトランスの小型化・底設置面積化に限度があるので、電力線通信装置を内蔵した電子機器の小形化にも限度がある。
特開2000−165304号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、電力線の交流電圧を変圧する複数のトランスの小型化を、電磁的な干渉の発生を抑えつつ実現できるトランスユニットを提供することを目的とする。また、そのようなトランスユニットを備えた電力線通信装置を提供することを目的とする。
本発明のトランスユニットは、電力線に接続自在で、前記電力線の交流電圧を変圧するトランスユニットであって、第1のトランスと、前記第1のトランスよりも小型な第2のトランスと、前記第1のトランスと前記第2のトランスとを外部の基板に電気的に接続する台座と、を備え、前記第1のトランスは、電線が巻回された第1の鉄心と、前記第1の鉄心と閉磁路を形成する第1の継鉄とを有し、前記第2のトランスは、前記電線と異なる他の電線が巻回された第2の鉄心と、前記第2の鉄心と閉磁路を形成する第2の継鉄を有し、前記第1の継鉄及び前記第2の継鉄は、前記第1のトランスが形成する閉磁路の少なくとも一部の磁路と、前記第2のトランスが形成する閉磁路の少なくとも一部の磁路とを形成する共通部を有し、かつ、前記第1のトランスが形成する閉磁路が存在する平面と前記第2のトランスが形成する閉磁路が存在する平面とが平行とならないように配置され、前記第1のトランスが形成する閉磁路が存在する平面と前記台座の前記外部の基板に対する接続面が存在する平面とが直交とならないように配置されたものである。
本発明によれば、電力線の交流電圧を変圧する複数のトランスの小型化を、電磁的な干渉の発生を抑えつつ実現できる。
本発明のトランスユニットは、前記第1の継鉄及び前記第2の継鉄が、前記第1のトランスが形成する閉磁路が存在する平面と前記第2のトランスが形成する閉磁路が存在する平面とが略直交するように配置されるものを含む。本発明によれば、2つのトランスの互いの磁界どうしが電磁的に干渉し合うことがなくなり、一体化された同一コアを利用しても、効率的な所要の変圧動作が得られる。
本発明のトランスユニットは、前記第1のトランスが、E型コアと台座によって、前記第1の鉄心と前記第1の継鉄を形成しており、前記第2のトランスの前記第2の鉄心と前記第2の継鉄とが、前記台座に形成されるものを含む。
本発明のトランスユニットは、前記第1のトランスが、E型コアとI型コアによって、前記第1の鉄心と前記第1の継鉄を形成しており、前記第2のトランスの前記第2の鉄心と前記第2の継鉄とが、前記I型コアの端部に形成されるものを含む。
本発明のトランスユニットは、前記第1のトランスが、2つのE型コアによって、前記第1の鉄心と前記第1の継鉄を形成しており、前記第2のトランスの前記第2の鉄心と前記第2の継鉄とが、前記E型コアの連結部の端部に形成されるものを含む。
本発明のトランスユニットは、前記第1のトランスが、E型コアとI型コアによって、前記第1の鉄心と前記第1の継鉄を形成しており、前記第2のトランスの前記第2の鉄心と前記第2の継鉄とが、前記I型コアの中央部に形成されるものを含む。
本発明のトランスユニットは、前記第1のトランスが、2つのE型コアによって、前記第1の鉄心と前記第1の継鉄を形成しており、前記第2のトランスの前記第2の鉄心と前記第2の継鉄とが、前記E型コアの連結部の中央部に形成されるものを含む。
本発明のトランスユニットは、前記第1のトランスが、2つのE型コアと、前記E型コアに挟まれるI型コアとによって、前記第1の鉄心と前記第1の継鉄を形成しており、前記第2のトランスの前記第2の鉄心と前記第2の継鉄とが、前記I型コアの端部に形成されるものを含む。
本発明の電力線通信装置は、上記したトランスユニットと、そのトランスユニットと接続され、電力線を伝送路として電力線通信を行う制御回路とを備えた電力線通信装置であって、前記第1のトランスは、前記制御回路に電圧を供給するスイッチング電源用トランスであり、前記第2のトランスは、前記制御回路からの信号を交流電力に重畳して前記電力線に出力し、前記電力線に重畳された信号を分離して前記制御回路に出力するカプラ用トランスであるものを含む。更に、本発明のトランスユニットは、電力線に接続自在で、前記電力線の交流電圧を変圧するトランスユニットであって、第1のトランスと、前記第1のトランスよりも小型な第2のトランスと、前記第1のトランスと前記第2のトランスとを外部の基板に電気的に接続する台座と、を備え、前記第1のトランスは、電線が巻回された第1の鉄心と、前記第1の鉄心と閉磁路を形成する第1の継鉄とを有し、前記第2のトランスは、前記電線と異なる他の電線が巻回された第2の鉄心と、前記第2の鉄心と閉磁路を形成する第2の継鉄を有し、前記第1の継鉄及び前記第2の継鉄は、前記第1のトランスが形成する閉磁路の少なくとも一部の磁路と、前記第2のトランスが形成する閉磁路の少なくとも一部の磁路とを形成する共通部を有し、かつ、前記第1のトランスが形成する閉磁路が存在する平面と前記第2のトランスが形成する閉磁路が存在する平面とが平行とならないように配置され、前記第1のトランスは横型として配置されるものである。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、電力線の交流電圧を変圧する複数のトランスの小型化を、電磁的な干渉の発生を抑えつつ実現できるトランスユニットを提供することができる。また、そのようなトランスユニットを備えた電力線通信装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態の電力線通信装置の1つであるPLC(Power Line Communication)モデムの前面を示す外観斜視図、図2は、PLCモデムの背面を示す外観斜視図である。図1、図2に示すPLCモデム1000は、筐体1010を有しており、この筐体1010の前面には、図1に示すようにLED(Light Emitting Diode)等の表示部1050が設けられている。また、筐体1010の背面には、図2に示すように電源コネクタ1020、及びRJ45等のLAN(Local Area Network)用モジュラージャック1030、及び動作モードを切換える切換えスイッチ1040が設けられている。電源コネクタ1020には、図示しない電源ケーブルが接続され、モジュラージャック1030には、図示しないLANケーブルが接続される。なお、PLCモデム1000には、さらにDsub(D−subminiature)コネクタを設け、Dsubケーブルを接続するようにしてもよい。
図3は、PLCモデム1000の筐体1010内に収容されるハードウェアの一例を示すブロック図である。このPLCモデム1000は、回路モジュール2000及びスイッチング電源3000を有している。
スイッチング電源3000は、各種(例えば、+1.2V、+3.3V、+12V)の電圧を回路モジュール2000に供給するものであり、例えば、ラインフィルタ3100、スイッチングトランス3200、DC−DCコンバータ3300を含んで構成される。ラインフィルタ3100は、外部からのノイズをフィルタするのと同時に、電子機器内部のノイズを外部に出さないようにするものである。スイッチングトランス3200は、入力電源の投入等の際に大きな突入電流等が発生しても、出力電圧や出力電流を一定にする保持するものであり、後述する回路モジュール2000のカプラトランス2710と物理的に一体化されている。また、DC−DCコンバータ3300は、スイッチングトランス3200からの直流電圧を、種々の直流電圧に変換するものである。
回路モジュール2000には、メインIC(Integrated Circuit)2100、AFE・IC(Analog Front End IC)2200、イーサネットPHY・IC(Physical Layer Integrated Circuit)2300、メモリ2400、ローパスフィルタ(LPF)2510、ドライバIC2520、バンドパスフィルタ(BPF)2600、及びカプラ2700が設けられている。スイッチング電源3000及びカプラ2700は、電源コネクタ1020に接続され、さらに電源ケーブル6000、電源プラグ4000、コンセント5000を介して電力線9000に接続される。なお、メインIC2100は電力線通信を行う制御回路として機能する。
メインIC2100は、CPU(Central Processing Unit)2110、PLC・MAC(Power Line Communication Media Access Control layer)ブロック2120、及びPLC・PHY(Power Line Communication Physical layer)ブロック2130を備えている。CPU2110は、32ビットのRISC(Reduced Instruction Set Computer)プロセッサを実装している。PLC・MACブロック2120は、送信信号のMAC層(Media Access Control layer)を管理し、PLC・PHYブロック2130は、送信信号のPHY層(Physical layer)を管理する。AFE・IC2200は、DA変換器(DAC;D/A Converter)2210、AD変換器(ADC;A/D Converter)2220、及び可変増幅器(VGA;Variable Gain Amplifier)2230で構成されている。カプラ2700は、スイッチングトランス3200と一体化されたカプラトランス2710と、カップリング用コンデンサ2720a、2720bで構成されている。既述のように、カプラトランス2710は、スイッチングトランス3200を物理的に一体化されている。なお、CPU2110は、メモリ2400に記憶されたデータを利用して、PLC・MACブロック2120、及びPLC・PHYブロック2130の動作を制御するとともに、PLCモデム1000全体の制御も行う。
PLCモデム1000は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式等の複数のサブキャリアを用いたマルチキャリア通信を行うものであり、このような伝送を行うためのデジタル信号処理は、メインIC2100、特にPLC・PHYブロック2130で行われる。メインIC2100によって実現されるデジタル信号処理は、各種提案されているので、詳細な説明は、省略する。
PLCモデム1000による通信は、概略次のように行われる。モジュラージャック1030から入力されたデータは、イーサネットPHY・IC2300を介してメインIC2100に送られ、デジタル信号処理を施すことによってデジタル送信信号が生成される。生成されたデジタル送信信号は、AFE・IC2200のDA変換器(DAC)2210によってアナログ信号に変換され、ローパスフィルタ2510、ドライバIC2520、カプラ2700、電源コネクタ1020、電源ケーブル6000、電源プラグ4000、コンセント5000を介して電力線9000に出力される。
電力線9000から受信された信号は、カプラ2700を経由してバンドパスフィルタ2600に送られ、AFE・IC2200の可変増幅器(VGA)2230でゲイン調整がされた後、AD変換器(ADC)2220でデジタル信号に変換される。そして、変換されたデジタル信号は、メインIC2100に送られ、デジタル信号処理を施すことによって、デジタルデータに変換される。変換されたデジタルデータは、イーサネットPHY・IC2300を介してモジュラージャック1030から出力される。
次に、スイッチングトランス3200とカプラトランス2710とが物理的に一体化されたものとして使用可能な本発明の実施の形態のトランスユニットについて、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
図4及び図5は、本発明の第1の実施の形態のトランスユニット10を示す斜視図及び分解斜視図である。このトランスユニット10は、TV、PC、家電機器用、電力線通信装置用等のスイッチングトランス(大型トランス)と他の小型トランスを一体化したものであり、図3に示すPLCモデムのスイッチングトランス3200及びカプラトランス2710として使用可能である。
図4及び図5のトランスユニット10は、電力線の交流電圧を変圧する縦型のトランスユニットであり、第1のトランスであるスイッチングトランス3200aと、第2のトランスであるカプラトランス2710aは、台座13を共用している。なお、図4において、符号B11及びB12は、それぞれ、スイッチングトランス3200a及びカプラトランス2710aにおける磁路を示す。なお、カプラトランス2710aにおける磁路B12は、図4に示した部分だけでなく、E型コア11Aの下方部分の台座13全体に形成される。
スイッチングトランス3200aは、図5に示すように、E型コア11Aと、台座13と、ボビン113と、ボビン113に巻回された銅線等の電線W1からなる1次コイル114及び2次コイル115と、1次コイル114と2次コイル115との間に設けられる絶縁シート116を含んで構成される。E型コア11Aと、台座13は、フェライト等の強磁性体で形成される。E型コア11Aと台座13とは、適宜の手段で固着され、一体化される。
E型コア11Aは、1次コイル114と2次コイル115がボビン113を介して巻回される第1の鉄心を構成する第1の足部111と、この第1の足部111と閉磁路B11を形成する第1の継鉄を構成する第2の足部112とを有する。第1の足部111は、内層に1次コイル114が、外層に2次コイル115が巻回されたボビン113に挿入され、第1の継鉄を構成する台座13上に配置される。したがって、E型コア11Aと台座13により、閉磁路B11が形成され、1次コイル114が、商用電源電圧側に接続されると、2次コイル115は、1次コイル114との間の電磁誘導作用により、電流が流れ、1次コイル114と2次コイル115の巻回数に応じた電圧が発生する。以上の構成を有するスイッチングトランス11の磁路B11は、大部分がE型コア11Aと台座13内に形成される。なお、2次コイル115の外周は、安全のためシート状の絶縁材110(図4参照)でカバーされている。
カプラトランス2710aは、台座13(13B)、ボビン123と、ビニール電線等の絶縁被覆された電線W2からなる1次コイル124及び2次コイル125を含んで構成される。ボビン123は、台座13Bの端部に形成されたリング状部の周囲に配置され、配置されたボビン123に1次コイル124及び2次コイル125が巻回される。なお、これら1次コイル124及び2次コイル125の間は、絶縁シート等で電気的に絶縁してもよい。台座13の端部は、1次コイル124及び2次コイル125がボビン123を介して巻回される第2の鉄心121を構成し、台座13の残りの部分は、この第2の鉄心121と閉磁路を形成する第2の継鉄122を構成する。第2の鉄心121には、1次コイル124と2次コイル125が横方向に並んだ状態に巻回されている。1次コイル124は、カップリングコンデンサ2720a、2720bを介して商用電源電圧側(例えば図3の電源コネクタ1020)に接続され、2次コイル125は、通信装置側(例えば図3のメインIC2100やAFE・IC2200)に接続される。なお、1次コイル124と2次コイル125を構成する電線W2は、ボビン123を使用せずに第2の鉄心121に直接巻回してコイルを形成してもよい。また、台座13Bの幅が小さく第2の鉄心121に電線W2を巻回できないときには、第2の継鉄122が両側方(図4において、±Y方向)に膨出するような形状でもよい。以上の構成を有するカプラトランス2710aの磁路B12は、大部分が台座13内に形成される。
図4から明らかなように、本実施の形態のトランスユニットにおいては、スイッチングトランス3200aが形成する閉磁路B11は、X−Z面と平行な平面上に存在し、カプラトランス12が形成する閉磁路B12は、X−Y面と平行な平面に存在することになる。したがって、閉磁路B11が囲む平面(X−Z面と平行な平面)と閉磁路B12が囲む平面(X−Y面と平行な平面)が直交する。すなわち、2つのトランスの磁界は、互いに直交する平面上に形成されることになる。したがって、両平面は平行とならないので、2つのトランスの磁界の干渉を抑制することができる。なお、2つのトランスの磁界は、正確に直交していなくても、平行とならないようにすることで干渉の抑制が可能である。また、台座13Bは、第1の継鉄112の一部を構成するとともに第2の継鉄122の一部を構成しており、共通部15(E型コア11Aの下方部分)は、閉磁路B11と閉磁路B12が形成される部分となっている。したがって、全体としてトランスユニット10の小型化が可能となっている。
台座13は、スイッチングトランス3200aの閉磁路B11とカプラトランス12の閉磁路B12を形成する第2の台座13Bとその両側の第1の台座13A及び第3の台座13Cが一体化されて構成される。台座13は、図示外の基板等に実装された他の電子部品等との電気的な接続を図るため、図示外の基板、シャーシ等に固定される。この台座13A、13B、13Cの底面は、それぞれ接続用の端子131が設けられ、これらの端子131が、基板上等の電子回路等と接続される。なお、第1の台座13A、第3の台座13Cは、必須ではなく、省略も可能である。また、台座13A、13B、13Cを1つの部材で形成し、全体として1つの台座としてもよい。
以上のように、本実施の形態の縦型のトランスユニット10では、前述したように、スイッチングトランス3200aが形成する閉磁路B11が存在する平面(図4におけるX−Z面)とカプラトランス12が形成する閉磁路B12が存在する平面(第4図におけるX−Y面)とが平行とならないように構成される。したがって、お互いの磁界が電磁的に干渉し合うことがなく、一体化された同一コアであっても、所定の効率的な変圧動作が得られる。また、閉磁路を形成する継鉄の少なくとも一部を共通の部材で構成しているので、全体として小型化が可能となる。しかも、一方の大型のトランスを縦型としているため、基板等への設置面積を小さくすることができる。
(第2の実施の形態)
図6及び図7は、本発明の第2の実施の形態のトランスユニット20を示す斜視図及び分解斜視図である。このトランスユニット20は、第1の実施の形態と同様、電力線通信装置等のスイッチングトランス(大型トランス)と他の小型トランスを一体化したものであり、図3に示すPLCモデムのスイッチングトランス3200及びカプラトランス2710として使用可能である。
図6及び図7のトランスユニット20は、電力線の交流電圧を変圧する縦型のトランスユニットであり、第1のトランスであるスイッチングトランス3200bと、第2のトランスであるカプラトランス2710bは、台座23を共用している。なお、図6において、符号B21及びB22は、それぞれ、スイッチングトランス3200b及びカプラトランス2710bにおける磁路を示す。
スイッチングトランス3200bは、図7に示すように、E型コア21Aと、I型コア22Aと、台座23と、ボビン213と、ボビン213に銅線等の電線W1が巻回された1次コイル214及び2次コイル215と、1次コイル214と2次コイル215との間に設けられる絶縁シート216とを含んで構成される。E型コア21Aと、I型コア22Aと、台座23は、フェライト等の強磁性体で形成される。また、E型コア21AとI型コア22Aとは適宜の手段で固着され、一体化される。
E型コア21Aは、1次コイル214と2次コイル215がボビン213を介して巻回される第1の鉄心を構成する第1の足部211と、この第1の足部211と閉磁路B21を形成する第1の継鉄を構成する第2の足部212とを有する。第1の足部211には、第1の実施の形態と同様に、内層に1次コイル214が、外層に2次コイル215が巻回されたボビン213が配置される。I型コア22Aは、第2の足部212とともに第1の継鉄を構成する。したがって、以上の構成を有するスイッチングトランス3200bの磁路B21は、大部分がE型コア21AとI型コア22A内に形成される。なお、2次コイル215の外周は、安全のためシート状の絶縁材210(図6参照)でカバーされる。
カプラトランス2710bは、I型コア22Aと、ボビン223と、ビニール電線等の絶縁被覆された電線W2からなる1次コイル224及び2次コイル225を含んで構成される。ボビン223は、I型コア22Aの端部に形成されたリング状部の周囲に配置され、配置されたボビン223に1次コイル214と2次コイル215が巻回される。なお、これら1次コイル224及び2次コイル225の間は、絶縁シート等で電気的に絶縁してもよい。I型コア22Aの端部は、1次コイル214と2次コイル215がボビン233を介して巻回される第2の鉄心221と、この第2の鉄心221と閉磁路を形成する第2の継鉄222を構成する。第2の鉄心221には、第1の実施の形態と同様に、1次コイル224と2次コイル225が横方向に並んだ状態に巻回される。以上の構成を有するカプラトランス2710bの磁路B22は、大部分がI型コア22A内に形成される。
図6から明らかなように、本実施の形態のトランスユニットにおいては、スイッチングトランス3200bが形成する閉磁路B21は、X−Y面と平行な平面上に存在し、カプラトランス2710bが形成する閉磁路B22は、Y−Z面と平行な平面上に存在することになる。すなわち、2つのトランスの磁界は、互いに直交する平面に形成されることになる。したがって、両平面は平行とならないので、2つのトランスの磁界の干渉を抑制することができる。なお、2つのトランスの磁界は、正確に直交していなくても、平行とならないようにすることで干渉の抑制が可能である。また、I型コア22Aは、第1の継鉄212の一部を構成するとともに第2の継鉄222の一部を構成しており、共通部25は、閉磁路B21と閉磁路B22が形成される部分となっている。したがって、全体としてトランスユニットの小型化が可能となっている。
台座23は、図7に示すように、E型コア21Aが略中央部に塔載されるとともに、これと一体に固着されるI型コア22Aが縁部寄りに搭載される。また、この台座23の底面からは、それぞれ接続用の端子231が突出しており、これらの端子231が、基板上等の電子回路等と接続される。なお、本実施の形態では、トランスユニット20の薄型化を図るために、スイッチングトランス3200bの1次コイル214及び2次コイル215の一部と、ボビン213の鍔の一部が入り込む凹所23Aが中央部に穿設されているが、E型コア21Aの厚さt(図7参照)を薄く形成してもよい。
以上のように、本実施の形態のトランスユニット20でも、前述したように、閉磁路B21が存在する平面(図6におけるX−Y面)と閉磁路B22が存在する平面(図6におけるY−Z面)とが平行とならないように構成される。したがって、互いの磁界どうしが電磁的に干渉し合うことがなく、一体化された同一コアであっても、効率的な所要の変圧動作が得られる。また、閉磁路を形成する継鉄の少なくとも一部を共通の部材で構成しているので、全体として小型化が可能となる。しかも、一方の大型のトランスを横型としているため、基板等への搭載時に高さ方向の薄型化が実現できる。
なお、図6、図7に示すトランスユニット20は、カプラトランスが形成されるコアをI型コア22Aとしたが、このI型コア22Aに換えて別のE型コアを利用してもよい。すなわち、図7に示すI型コア22Aを連結部として、E型コア21Aの第1の足部211及び第2の足部212と対向する3つの足部を設けた形状のE型コアを利用する。
(第3の実施の形態)
図8及び図9は、本発明の第3の実施の形態のトランスユニット30を示す斜視図及び分解斜視図である。このトランスユニット30は、第1及び第2の実施の形態と同様、電力線通信装置等用のスイッチングトランスと他の小形トランスを一体化したものであり、図3に示すPLCモデムのスイッチングトランス3200及びカプラトランス2710として使用可能である。
図8及び図9のトランスユニット30は、電力線の交流電圧を変圧する縦型のトランスユニットであり、第1のトランスであるスイッチングトランス3200cと、第2のトランスであるカプラトランス2710cは、台座33を共用している。なお、図8において、符号B31及びB32は、それぞれ、スイッチングトランス3200c及びカプラトランス2710cにおける磁路を示す。
スイッチングトランス3200cは、図9に示すように、左右対称形状を有する一対のE型コア31A、31Bと、I型コア32Aと、ボビン313と、ボビン313に銅線等の電線W1が巻回された1次コイル314及び2次コイル315と、1次コイル314及び2次コイル315との間に設けられる絶縁シート316とを含んで構成される。E型コア31A、31Bと、I型コア32Aと、台座13は、フェライト等の強磁性体で形成される。また、E型コア31Aと31BとI型コア32Aとは、適宜の手段で固着され、一体化される。
E型コア31A、31Bは、1次コイル314と2次コイル315がボビン313を介して巻回される第1の鉄心を構成する第1の足部311と、この第1の足部311と閉磁路B21を形成する第1の継鉄を構成する第2の足部312とを有する。第1の足部311には、内層に1次コイル314が、外層に2次コイル315が巻回されたボビン313が配置される。第2の足部312は、第1の足部312を挟んだ両側に設けてあるが、一方(I型コア32A寄りのもの)は、I型コア32Aを挟み込む分だけ、他方よりも短く形成される。I型コア32Aは、一方の第2の足部312に挟み込まれると、挟み込まれていない側が第2の足部312から突出する大きさを有している。I型コア32Aは、第2の足部312とともに第1の継鉄を構成する。したがって、以上の構成を有するスイッチングトランス31の磁路B31は、大部分がE型コア31AとI型コア32A内に形成される。なお、2次コイル315の外周は、安全のためシート状の絶縁材310(図8参照)でカバーされる。
カプラトランス2710cは、I型コア32Aと、ボビン323と、ビニール電線等の絶縁被覆された電線W2からなる1次コイル324及び2次コイル325を含んで構成される。ボビン323は、I型コア32Aの端部に形成されたリング状部の周囲に配置され、配置されたボビン323に1次コイル314と2次コイル315が巻回される。なお、これら1次コイル324及び2次コイル325の間は、絶縁シート等で電気的に絶縁してもよい。I型コア32Aの端部は、ボビン323を介して1次コイル314と2次コイル315が巻回される第2の鉄心321と、この第2の鉄心321と閉磁路を形成する第2の継鉄322を構成する。第2の鉄心321には、第1、第2の実施の形態と同様、1次コイル324と2次コイル325が横方向に並んだ状態に整列巻される。また、このカプラトランス2710cでも、ボビン323を使用せずに第2の鉄心321に直接電線W2を巻回させてもよい。また、このI型コア32Aは、E型コア31Aと適宜の手段(ハンダ等)で一体に固着される。以上の構成を有するカプラトランス2710cの磁路B32は、大部分がI型コア32A内に形成される。
図8から明らかなように、本実施の形態のトランスユニットにおいては、スイッチングトランス3200cが形成する閉磁路B31は、X−Y面と平行な平面上に存在し、カプラトランス2710cが形成する閉磁路B32は、Y−Z面と平行な平面上に存在することになる。すなわち、2つのトランスの磁界は、互いに直交する平面に形成されることになる。したがって、両平面は平行とはならないので、2つのトランスの磁界の干渉を抑制することができる。なお、2つのトランスの磁界は、正確に直交していなくても、平行とならないようにすることで干渉の抑制が可能である。また、I型コア32Aは、第1の継鉄312の一部を構成するとともに第2の継鉄322の一部を構成しており、共通部35は、閉磁路B31と閉磁路B32が形成される部分となっている。
台座33には、図9に示すように、2つの固着されたE型コア31Aが略中央部に、これと一体に固着されたI型コア32Aが縁部寄りに、搭載される。また、この台座33の底面からは、接続用の端子331が突出し、この端子331が基板上等の電子回路等と接続される。なお、本実施の形態においても、第2の実施の形態と同様、トランスユニット30の薄型化を図るために、スイッチングトランス31の1次コイル314及び2次コイル315の一部と、ボビン313の鍔の一部が入り込む凹所33Aが中央部に穿設されるが、E型コア31Aの厚さt(図9参照)を薄く形成してもよい。
以上のように、本実施の形態のトランスユニット30でも、閉磁路B31が存在する平面(図8におけるX−Y面)と閉磁路B32が存在する平面(図8におけるY−Z面)とが平行とならないように構成される。したがって、互いの磁界どうしが電磁的に干渉し合うことがなく、一体化された同一コアであっても、効率的な所要の変圧動作が得られる。また、閉磁路を形成する継鉄の少なくとも一部を共通の部材で構成しているので、全体として小型化が可能となる。しかも、第2の実施の形態と同様、横型であるため、高さ方向の薄型化も実現できる。また、カプラトランス30の磁路B32を構成するI型コアの第2の鉄心321と、ボビン323及びコイル324、コイル325を配置できる程度の開口のみを、E型コア311から突出させるだけの大きさにすることができるので、さらに小型化が可能となる。なお、このような構成とした場合、磁路B32の大部分が、スイッチングトランス3200cの磁路B31と交差するが、両磁路の磁界は直交するので、干渉は少ない。
(第4の実施の形態)
図10及び図11は、本発明の第4の実施の形態のトランスユニット40を示す斜視図及び分解斜視図である。このトランスユニット40は、第1〜第3の実施の形態と同様、電力線通信装置等用のスイッチングトランスと他の小形トランスを一体化したものであり、図3に示すPLCモデムのスイッチングトランス3200及びカプラトランス2710として使用可能である。
図10及び図11のトランスユニット40は、電力線の交流電圧を変圧する縦型のトランスユニットであり、第1のトランスであるスイッチングトランス3200dと、第2のトランスであるカプラトランス2710dは、台座43を共用している。なお、図10において、符号B41及びB42は、それぞれ、スイッチングトランス3200d及びカプラトランス2710dにおける磁路を示す。
スイッチングトランス3200dは、図11に示すように、E型コア41Aと、I型コア42Aと、台座43と、ボビン413に銅線等の電線W1が巻回された1次コイル414及び2次コイル415と、1次コイル414と2次コイル415との間に設けられる絶縁シート416とを含んで構成される。E型コア41Aと、I型コア42Aと、台座43は、フェライト等の強磁性体で形成される。また、E型コア41AとI型コア42Aとは適宜の手段で固着され、一体化される。
E型コア41Aは、1次コイル414と2次コイル415がボビン413を介して巻回される第1の鉄心を構成する第1の足部411と、この第1の足部411と閉磁路B41を形成する第1の継鉄を構成する第2の足部412とを有する。第1の足部411には、第1〜第3の実施の形態と同様、内層に1次コイル414が、外層に2次コイル415が巻回されたボビン413が配置される。I型コア32Aは、第2の足部412とともに第1の継鉄を構成する。以上の構成を有するスイッチングトランス3200dの磁路B41は、大部分がE型コア41AとI型コア42A内に形成される。なお、2次コイル415の外周は、安全のためシート状の絶縁材410(図10参照)でカバーされる。
カプラトランス2710dは、I型コア42Aと、ボビン423と、ビニール電線等の絶縁被覆された電線W2等からなる1次コイル424及び2次コイル425で構成される。ボビン423は、I型コア42Aの中央部に形成されたリング状部の周囲に配置され、配置されたボビン423に1次コイル414と2次コイル415が巻回される。なお、これら1次コイル424及び2次コイル425の間は、絶縁シート等で電気的に絶縁してもよい。I型コア42Aのリング状部は、1次コイル414と2次コイル415がボビン433を介して巻回される第2の鉄心421と、この第2の鉄心421と閉磁路を形成する第2の継鉄422を構成する。第2の鉄心421には、第1〜第3の実施の形態と同様、1次コイル424と2次コイル425が横方向に並んだ状態に巻回される。なお、このカプラトランス2710dでは、ボビン423は使用せずに第2の鉄心421に直接電線W2を巻回させてもよい。
図10から明らかなように、本実施の形態のトランスユニットにおいては、スイッチングトランス3200dが形成する閉磁路B41は、X−Y面と平行な平面上に存在し、カプラトランス2710dが形成する閉磁路B42は、Y−Z面と平行な平面上に存在することになる。したがって、両平面は平行とならないので、2つのトランスの磁界の干渉を抑制することができる。なお、2つのトランスの磁界は、正確に直交していなくても、平行とならないようにすることで干渉の抑制が可能である。また、I型コア42Aは、第1の継鉄412の一部を構成するとともに第2の継鉄422の一部を構成しており、共通部45は、閉磁路B41と閉磁路B42が形成される部分となっている。
台座43には、図11に示すように、E型コア41Aが略中央部に搭載されるとともに、これと一体に固着されるI型コア42Aが縁部寄りに搭載される。また、この台座43の底面からは、端子431が突出しており、基板上等の電子回路等と接続される。なお、本実施の形態でも、トランスユニット40の薄型化を図るために、スイッチングトランス3200dの1次コイル414及び2次コイル415の一部と、ボビン413の鍔の一部が入り込む凹所43Aが中央部に穿設されているが、E型コア41Aの厚さt(図11参照)を薄く形成してもよい。
以上のように、本実施の形態のトランスユニット40でも、閉磁路B41が存在する平面(図10におけるX−Y面)と閉磁路B42が存在する平面(図10におけるY−Z面)とが平行とならないように構成される。したがって、互いの磁界が電磁的に干渉し合うことがなく、一体化された同一コアであっても、効率的な所要の変圧動作が得られる。また、閉磁路を形成する継鉄の少なくとも一部を共通の部材で構成しているので、全体として小型化が可能となる。しかも一方の大型のトランスを横型としているため、基板等への搭載時に第2、第3の実施の形態と同様に高さ方向の薄型化も実現できる。カプラトランス2710dを構成するI型コア42Aのリング状部を、I型コア42Aの中央部に、かつ上方に突出させて形成しているので、平面的な面積は、スイッチングトランス3200d単独のものに対してほとんど増加しない。また、高さ方向についても、スイッチングトランス3200dのボビン433配置部に突出させているので、基板等への実装領域の増加が避けられる。
なお、図10、図11に示すトランスユニット40は、カプラトランスが形成されるコアをI型コア42Aとしたが、このI型コア42Aに換えて別のE型コアを利用してもよい。すなわち、図11に示すI型コア42Aを連結部として、E型コア41Aの第1の足部411及び第2の足部412と対向する3つの足部を設けた形状のE型コアを利用する。
(第5の実施の形態)
図12は、本発明の第5の実施の形態のトランスユニット50を示す斜視図である。このトランスユニット50は、第1〜第4の実施の形態と同様、電力線通信装置等用のスイッチングトランス(大型トランス)と他の小形トランスを一体化したものであり、図3に示すPLCモデムのスイッチングトランス3200及びカプラトランス2710として使用可能である。
図12のトランスユニット50は、台座53中央部に設置する大型トランス(例えばスイッチングトランス)3200eと、この大型トランス3200eの鉄心を構成する第1の足部511の両側に設けた継鉄を構成する第2の足部512側に小型トランス(例えばカプラトランス)2710e、2710fを設けたものである。具体的には、図8及び図9に示す第3の実施の形態のトランスユニット30に、さらにカプラトランスを追加することで実現できるので、詳細な説明は省略する。すなわち、図8及び図9に示すトランスユニット30においては、E型コア31Aと31Bの第2の足部の一方にI型コア32Aを設けてカプラトランス32を構成したが、本実施の形態では、E型コア51Aと51Bの両方の第2の足部に同様のI型コアを設けることにより、追加の小形トランス2710e、2710fを形成している。このように構成したトランスユニットは、第3の実施の形態のトランスユニット30と同様、大型トランス3200eと小形トランス2710e、2710fは、それらの磁界が互いに電磁的に干渉し合うことがなく、一体化された同一コアであっても、効率的な所要の変圧動作を得ることができる。また、閉磁路を形成する継鉄の少なくとも一部を共通の部材で構成しているので、全体として小型化が可能となる。
なお、大型トランスの鉄心の回りの継鉄の数を、増やすことにより、さらに多くの小型トランスを一体化することができる。
なお、本発明は上述した実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施し得るものである。
なお、上述した第1ないし第5の実施の形態では、スイッチングトランスが形成する閉磁路が存在する平面と、カプラトランスが形成する閉磁路が存在する平面とが直交する場合について説明したが、これらの平面が平行でなければ、干渉を抑制する効果を奏することができる。
本発明のトランスユニットは、電力線の交流電圧を変圧する複数のトランスの小型化を、電磁的な干渉の発生を抑えつつ実現できるトランスユニット等として有用である。
本発明の実施の形態の電力線通信装置の1つであるPLCモデムの前面を示す外観斜視図 本発明の実施の形態の電力線通信装置の1つであるPLCモデムの背面を示す外観斜視図 本発明の実施の形態の電力線通信装置の1つであるPLCモデムのハードウェアの一例を示すブロック図 本発明の第1の実施形態のトランスユニットを示す斜視図 本発明の第1の実施形態のトランスユニットを示す分解斜視図 本発明の第2の実施形態のトランスユニットを示す斜視図 本発明の第2の実施形態のトランスユニットを示す分解斜視図 本発明の第3の実施形態のトランスユニットを示す斜視図 本発明の第3の実施形態のトランスユニットを示す分解斜視図 本発明の第4の実施形態のトランスユニットを示す斜視図 本発明の第4の実施形態のトランスユニットを示す分解斜視図 本発明の第5の実施形態のトランスユニットを示す斜視図
符号の説明
10、20、30、40、50 トランスユニット
3200a、3200b、3200c、3200d、3200e スイッチングトランス(第1のトランス)
2710a、2710b、2710c、2710d、2710e、2710f カプラトランス(第2のトランス)
13、23、33、43、53 台座
11A、21A、31A、31B、41A、51A、51B E型コア
114、124、214、224、314、324、414、424 1次コイル
115、125、215、225、315、325、415、425 2次コイル
111、211、311、411 第1の足部
112、212、312、412 第2の足部
22A、32A、42A、521A、521B I型コア
121、221、321、421 第2の鉄心
122、222、322、422 第2の継鉄
1000 PLCモデム
1010 筐体
1020 電源コネクタ
1030 モジュラージャック
2000 回路モジュール200
2100 メインIC
2200 AFE・IC
2300 イーサネットPHY・IC
2700 カプラ
2710 カプラトランス
3000 スイッチング電源
3200 スイッチングトランス
4000 電源プラグ
6000 電源ケーブル
9000 電力線
B11、B12、B21、B22、B31、B32、B41、B42 磁路

Claims (10)

  1. 電力線に接続自在で、前記電力線の交流電圧を変圧するトランスユニットであって、
    第1のトランスと、
    前記第1のトランスよりも小型な第2のトランスと
    前記第1のトランスと前記第2のトランスとを外部の基板に電気的に接続する台座と、を備え、
    前記第1のトランスは、電線が巻回された第1の鉄心と、前記第1の鉄心と閉磁路を形成する第1の継鉄とを有し、
    前記第2のトランスは、前記電線と異なる他の電線が巻回された第2の鉄心と、前記第2の鉄心と閉磁路を形成する第2の継鉄を有し、
    前記第1の継鉄及び前記第2の継鉄は、前記第1のトランスが形成する閉磁路の少なくとも一部の磁路と、前記第2のトランスが形成する閉磁路の少なくとも一部の磁路とを形成する共通部を有し、かつ、前記第1のトランスが形成する閉磁路が存在する平面と前記第2のトランスが形成する閉磁路が存在する平面とが平行とならないように配置され
    前記第1のトランスが形成する閉磁路が存在する平面と前記台座の前記外部の基板に対する接続面が存在する平面とが直交とならないように配置されるトランスユニット。
  2. 請求項1記載のトランスユニットであって、
    前記第1の継鉄及び前記第2の継鉄は、前記第1のトランスが形成する閉磁路が存在する平面と前記第2のトランスが形成する閉磁路が存在する平面とが略直交するように配置されるトランスユニット。
  3. 請求項1又は2記載のトランスユニットであって、
    前記第1のトランスは、E型コアと台座によって、前記第1の鉄心と前記第1の継鉄とを形成しており、
    前記第2のトランスの前記第2の鉄心と前記第2の継鉄とは、前記台座に形成されるトランスユニット。
  4. 請求項1又は2記載のトランスユニットであって、
    前記第1のトランスは、E型コアとI型コアによって、前記第1の鉄心と前記第1の継鉄とを形成しており、
    前記第2のトランスの前記第2の鉄心と前記第2の継鉄とは、前記I型コアの端部に形成されるトランスユニット。
  5. 請求項1又は2記載のトランスユニットであって、
    前記第1のトランスは、2つのE型コアによって、前記第1の鉄心と前記第1の継鉄とを形成しており、
    前記第2のトランスの前記第2の鉄心と前記第2の継鉄とは、前記E型コアの連結部の端部に形成されるトランスユニット。
  6. 請求項1又は2記載のトランスユニットであって、
    前記第1のトランスは、E型コアとI型コアによって、前記第1の鉄心と前記第1の継鉄を形成しており、
    前記第2のトランスの前記第2の鉄心と前記第2の継鉄とは、前記I型コアの中央部に形成されるトランスユニット。
  7. 請求項1又は2記載のトランスユニットであって、
    前記第1のトランスは、2つのE型コアによって、前記第1の鉄心と前記第1の継鉄を形成しており、
    前記第2のトランスの前記第2の鉄心と前記第2の継鉄とは、前記E型コアの連結部の中央部に形成されるトランスユニット。
  8. 請求項1又は2記載のトランスユニットであって、
    前記第1のトランスは、2つのE型コアと、前記E型コアに挟まれるI型コアとによって、前記第1の鉄心と前記第1の継鉄を形成しており、
    前記第2のトランスの前記第2の鉄心と前記第2の継鉄とは、前記I型コアの端部に形成されるトランスユニット。
  9. 請求項1ないしうちいずれか1項に記載のトランスユニットと、
    前記トランスユニットと接続され、前記電力線を伝送路として電力線通信を行う制御回路とを備えた電力線通信装置であって、
    前記第1のトランスは、前記制御回路に電圧を供給するスイッチング電源用トランスであり、
    前記第2のトランスは、前記制御回路からの信号を交流電力に重畳して前記電力線に出力し、前記電力線に重畳された信号を分離して前記制御回路に出力するカプラ用トランスである電力線通信装置。
  10. 電力線に接続自在で、前記電力線の交流電圧を変圧するトランスユニットであって、
    第1のトランスと、
    前記第1のトランスよりも小型な第2のトランスと、
    前記第1のトランスと前記第2のトランスとを外部の基板に電気的に接続する台座と、を備え、
    前記第1のトランスは、電線が巻回された第1の鉄心と、前記第1の鉄心と閉磁路を形成する第1の継鉄とを有し、
    前記第2のトランスは、前記電線と異なる他の電線が巻回された第2の鉄心と、前記第2の鉄心と閉磁路を形成する第2の継鉄を有し、
    前記第1の継鉄及び前記第2の継鉄は、前記第1のトランスが形成する閉磁路の少なくとも一部の磁路と、前記第2のトランスが形成する閉磁路の少なくとも一部の磁路とを形成する共通部を有し、かつ、前記第1のトランスが形成する閉磁路が存在する平面と前記第2のトランスが形成する閉磁路が存在する平面とが平行とならないように配置され、
    前記第1のトランスは横型として配置されることを特徴とするトランスユニット。
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