JP2008099193A - 電源プラグおよび電力線搬送通信モデム - Google Patents

電源プラグおよび電力線搬送通信モデム Download PDF

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耕一郎 杭
Koji Kobayashi
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Abstract

【課題】本発明は、電源コードで発生するコモンモード電流を抑制することができる電源プラグ、および、このような電源プラグを備える電力線搬送通信モデムを提供する。
【解決手段】本発明の電源プラグ1は、一対の栓刃11と、一対の栓刃11に接続され、電力線搬送通信の周波数帯におけるコモンモードノイズを遮断するためのコモンモードチョークコイル12とを備える。また、本発明の電力線搬送通信モデムMは、上述の電源プラグ1と、電力線搬送通信を行うための電力線搬送通信モデム本体と、一方端が電力線搬送通信モデム本体に接続されると共に、他方端が電源プラグ1に接続される電源コード5とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、電力線搬送通信を行う電気機器に好適な電源プラグに関する。そして、本発明は、このような電源プラグを備えた電力線搬送通信を行うための電力線搬送通信モデムに関する。
近年、通信技術の進展により様々な技術分野でネットワーク化が進んでおり、建物内の様々な電気機器(電子機器を含む、以下同じ)がネットワークに接続されつつある。このネットワーク化に際し、既設の配線を利用することから新たな伝送路を布設する必要がないという利点や、そのために導入に伴う初期費用がその分低廉であり、建物の美観も損ねないという利点等から、これら電気機器に電力を供給する電力線を伝送路に利用した電力線搬送通信(Powre Line Communication、以下、「PLC」と略記する。)が盛んに研究、開発されている。このPLCは、商用電源の電力波形に商用周波数よりも高い周波数のPLCの通信信号を重畳して送受信を行う通信方式である。
このようなPLCを行う電気機器では、コモンモードノイズをカットすべく、従来、電気機器本体内のPLCを行うPLCモデムから電力線へ流出するコモンモード電流や電力線から流入するコモンモード電流を抑制するために、コモンモードチョークコイルが例えば特許文献1のように電気機器側に設けられていた。
この特許文献1に開示のACインレットフィルタコネクタは、一対の入力端子部品と、アース端子部品と、コモンモードチョークコイルとを備え、前記入力端子部品は、連結絶縁部材で相互に絶縁一体化された前側入力端子部と後側入力端子部とを有し、前記アース端子部品は、前側アース端子部とコイル装着部と後側アース端子部とを有し、該コイル装着部に係合用穴部が形成されており、前記コモンモードチョークコイルは、環状磁気コアを係止用突起を形成してなるコアケース内に収納しさらにゴム製カバーを被せたコア部品に一対の巻線を巻回して構成され、前記係止用突起を前記係合用穴部に嵌合させて前記コモンモードチョークコイルを前記コイル装着部に位置決め固定して絶縁樹脂により一体形成し、樹脂形成体の前面凹部内に前記前側入力端子部及び前側アース端子部を突出させた構成を備える。このような構成によって特許文献1に開示のACインレットフィルタコネクタでは、複雑な組立作業が不要な構造で、量産性が良く、小型化を図ることが可能となっている。
実開平06−086283号公報
ところで、PLCが可能な電気機器は、通常、例えば壁コンセントに電源プラグを接続して電源コードを介して電力の供給を受けている。この電源コードは、50Hzや60Hzの商用周波数の電流が流れることを前提に設計されており、また法規制もないため、一般に、平衡度が良好とは言えない実状にある。PLCでは、平衡度が悪いと、コモンモード電流によって電源コードからコモンモードノイズが発生して輻射し、他の電気機器が輻射ノイズの影響を受けてしまう。
特に、近年、インターネット等の高速通信に対応可能とすること等を目的としてPLCに関する法規制の緩和が検討されており、従来、PLCで使用可能な10kHz〜450Hzの周波数帯に加えて、より高周波数の2MHz〜30MHzの周波数帯の使用が検討されている。2MHz〜30MHzの周波数帯の通信信号を用いてPLCを行う高速PLCでは、10kHz〜450kHzの周波数帯の通信信号を用いてPLCを行う低速PLCよりもPLCの通信信号による輻射が増大する。
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、電源コードで発生するコモンモード電流を抑制することができる電源プラグを提供することを目的とする。また、このような電源プラグを備える電力線搬送通信モデムを提供することを目的とする。
本発明者は、種々検討した結果、上記目的は、以下の本発明により達成されることを見出した。即ち、本発明の一態様に係る電源プラグは、一対の栓刃と、前記一対の栓刃に接続され、2MHz〜30MHzの電力線搬送通信の周波数帯におけるコモンモードノイズを遮断するためのコモンモードチョークコイルとを備えることを特徴とする。
このような構成の電源プラグでは、一対の栓刃に、2MHz〜30MHzの電力線搬送通信の周波数帯におけるコモンモードノイズを遮断するためのコモンモードチョークコイルが接続されるので、電力線搬送通信の通信信号によって電源コードに発生するコモンモード電流が抑制可能となる。また、電源コードに接続される電力線搬送通信を行う電気機器、例えば電力線搬送通信モデムからコモンモード電流が漏洩した場合でもコモンモード電流が抑制され、例えば壁コンセントを介して建物に布設されている電力線へコモンモード電流の流出が抑制可能となる。このため、高速PLCにおける輻射を低減することができる。
また、上述の電源プラグにおいて、前記一対の栓刃と前記コモンモードチョークコイルを構成する一対の巻線とは、それぞれ一体に形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、栓刃とコモンモードチョークコイルの巻線とが一体に形成されているので、部品点数が削減される。このため、組立が容易となり、また、組立工数が減少するため、組立コストが低減可能となる。
さらに、これら上述の電源プラグにおいて、前記コモンモードチョークコイルを構成するコアは、互いに接触されることによって閉ループを成す複数の部材から構成されることを特徴とする。
この構成によれば、コアが複数の部材から構成されているので、導体線を環状(閉ループ状)のコアに巻き回してコモンモードチョークコイルの巻線を形成するのではなく、巻き回れされた導体線にコアを挿入してコモンモードチョークコイルの巻線を形成することができる。このため、導体線を環状のコアに巻き回してコモンモードチョークコイルの巻線を形成する場合では、環状の穴部に導体線をくぐり抜けさせながらコアに巻き回す必要があるが、このような必要がないので、組立作業が容易となる。特に、栓刃と巻線と一体に形成する場合に効果的である。そして、導体線をコアに巻き回さないので、導体線の巻き回しの際にコアを損傷することもない。
そして、本発明の他の一態様に係る電力線搬送通信モデムは、上述の電源プラグのうちの何れかの電源プラグと、電力線搬送通信を行うための電力線搬送通信モデム本体と、一方端が前記電力線搬送通信モデム本体に接続されると共に、他方端が前記電源プラグに接続される電源コードとを備えることを特徴とする。
このような構成の電力線搬送通信モデムでは、電源プラグにコモンモードチョークコイルを備えるので、電力線搬送通信の通信信号によって電源コードに発生するコモンモード電流が抑制可能となる。特に、仮に電力線搬送通信モデムからコモンモード電流が電源コードへ漏洩した場合でもコモンモード電流が抑制され、例えば壁コンセントを介して建物に布設されている電力線へコモンモード電流の流出が抑制可能となる。
本発明に係る電源プラグおよび電力線搬送通信モデムでは、電源コードで発生するコモンモード電流を抑制することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
図1は、実施形態における電力線搬送通信モデムの構成を示す外観図である。図2は、実施形態における電力線搬送通信モデムの回路を示す回路ブロック図である。図3は、実施形態における電源プラグの構成を示す分解斜視図である。
図1において、本発明に係る実施形態の電力線搬送通信モデムMは、商用電源の電力波形に商用周波数よりも高い周波数、例えば2MHz〜30MHzのPLCの通信信号を重畳して送信すると共に、この電力波形からこの高い周波数のPLCの通信信号を分離して受信するPLCを行うためのモデムであり、電源プラグ1と、電力線搬送通信モデム本体(以下、「PLCモデム本体」と略記する。)3と、一方端がPLCモデム本体3に接続されると共に他方端が電源プラグ1に接続される電源コード5とを備える。
PLCモデム本体3は、略箱形のモデム本体ケース31と、PLCを行うためのモデムの回路PMCが搭載されたモデム回路基板32とを備えて構成される。
モデム本体ケース31内には、モデム回路基板32が収納され、モデム本体ケース31の一面(例えば左側面)には、電源コード5が引き込まれ、他面(例えば右側面)には、図略の通信ケーブル(例えばCAT5のLANケーブルやCAT6のLANケーブル等)の先端に付設されているコネクタ(例えばRJ−45のモジュラプラグ)が挿抜自在に接続される受け側コネクタ(上記例ではRJ−45のモジュラジャック)328(図2参照)の差込口328aが露出している。
PLCを行うためのモデムの回路PMCは、図2に示すように、例えば、コモンモードチョークコイル321と、結合部322と、電源部323と、送受信部324と、モデム部325と、制御部326と、LANコントローラ部327と、受け側コネクタ328と表示部329とを備えて構成される。引き込まれた電源コード5の一対の導体線に接続する一対の電路には、電力線搬送通信の周波数帯におけるコモンモードノイズを遮断するためのコモンモードチョークコイル321を介して結合部322と電源部323とが接続される。このコモンモードチョークコイル321は、上記特許文献1に記載のコモンモードチョークコイルに相当するものである。
結合部322は、商用電源周波数成分をカットするコンデンサC1、C2及び絶縁トランスTを備え、絶縁トランスTの1次側がコンデンサC1、C2を介して上記一対の電路に接続され、絶縁トランスTの2次側が送受信部324に接続されている。
送受信部324は、絶縁トランスTの2次側に接続されることで、建物に布設されている電力線との間でPLCの通信信号を送受信する回路であり、モデム部325と接続されている。送受信部324は、受信回路3241と送信回路3242とを備えて構成され、受信回路3241は、例えば、絶縁トランスTの2次側に接続され、PLCの通信周波数帯域を透過するバンドパスフィルタと、バンドパスフィルタの出力を増幅してモデム部325へ出力する増幅器とを備えて構成され、送信回路3242は、例えば、モデム部325に接続され、PLCの通信周波数帯域を透過するバンドパスフィルタと、バンドパスフィルタの出力を増幅して絶縁トランスTの2次側へ出力する増幅器とを備えて構成される。
モデム部325は、送受信部324からのPLCの通信信号Rxからデータ信号を復調すると共に送信データをPLCの通信信号Txに変調する回路であり、制御部326に接続されている。
PCLを行う上では、このような結合部322、送受信部324及びモデム部325が少なくとも必要とされ、商用電源の電力波形に商用周波数よりも高い周波数のPLCの通信信号が重畳されて送信されると共に、この電力波形からこの高い周波数のPLCの通信信号が分離されて受信される。
また、本実施形態の回路PMCには、受け側コネクタ328に接続される通信ケーブルを介して他の通信機器(例えば通信機能付きの家電、住設機器およびコンピュータ等)との間で例えば100BASE−TXなどの規格に準拠してデータ伝送を行うためのLANコントローラ327が含まれており、LANコントローラ327は、制御部326に接続されている。
制御部326は、例えば、マイクロプロセッサ及びその周辺回路を備えて構成され、PLCを行うために、送受信部324、モデム部325及びLANコントローラ327等を制御する回路である。また、制御部326は、データ伝送中であることを知らせるために、表示部329における例えばLED等の表示素子の発光を制御する。
電源部323は、電源プラグ1を例えば壁コンセントに差込接続することで接続される電力線から電源コード5を介して給電される商用交流電源から直流電源を生成し、例えば、送受信部324、モデム部325、LANコントローラ327、制御部326および表示部329等の各回路へ、これら各回路を動作させるために、直流電力を供給する回路である。電源部323は、例えば、PLCの通信周波数帯に対して高インピーダンスになるインピーダンスアッパ回路3231と、AC−DCコンバータからなる電源回路3232とを備えて構成される。
電源プラグ1は、電源コード5の平衡度を改善するために、一対の栓刃と電源コード5との間に、PLCの周波数帯におけるコモンモードノイズを遮断するためのコモンモードチョークコイルを備える。電源プラグ1は、例えば、図3に示すように、一対の栓刃11と、コモンモードチョークコイル12と、プラグ基板13と、プラグケース14とを備える。
プラグケース14は、樹脂製であり、上部ケース141と、下部ケース142とを備える。上部ケース141の上面の周囲には、側壁が垂直下方に垂設されている。下部ケース142の下面の周囲には、側壁が垂直上方に立設されている。上部ケース141と下部ケース142とが組み合わされることによって、上部ケース141における上面および側壁ならびに下部ケース142における下面および側壁で、一対の栓刃11、コモンモードチョークコイル12およびプラグ基板13等を収納する収納空間が形成される。そして、下部ケース142の一側面(例えば左側面)の側壁には、栓刃11の一部がプラグケース14の外部に露出可能なように、一対の栓刃11、11に対応して一対の栓刃用溝1421、1421が形成されており、そして、この一側面に対向する側面(例えば右側面)の側壁には、電源コード5をプラグケース14から引き出し可能なようにコード用溝1422が形成されている。
プラグ基板13は、下部ケース142の側壁内側形状よりやや小さい相似形状の輪郭を有した絶縁材料の板状体である。プラグ基板13の一方端には、一対の栓刃11が嵌合される一対の嵌合溝13a、13aが切り込まれて形成されており、また、コモンモードチョークコイルを構成する1組の巻線121、121の各両端が挿通される貫通孔13b、13c、13b、13cが穿設されている。
コモンモードチョークコイル12は、2MHz〜30MHzのPLCの周波数帯において比較的高いインピーダンス特性(例えば1kΩ以上)を有してコモンモードノイズを遮断するものであり、例えばフェライト等の磁性材料から成る閉ループ状のコア122と、コア122に巻き回された1組の導電材料から成る巻線121、121とを備えて構成される。図3に示す例では、コア122は、平面視にて、略口字形状をしているが、ドーナツ形状であってもよい。巻線121は、絶縁材料でコーティング(被覆)されており、PLCモデム本体3に給電する際の電流が流れても発熱を低く抑える太さの導線が用いられている。
一対の栓刃11、11がプラグ基板13の一対の嵌合溝13a、13aにそれぞれ嵌合されることによって位置決めされて、一対の栓刃11、11がプラグ基板13の一方端に配置される。コモンモードチョークコイル12における1組の巻線121、121の各両端が貫通孔13b、13c、13b、13cにそれぞれ挿通されることによって位置決めされて、コモンモードチョークコイル12がプラグ基板13の一方面(部品面)に配置される。貫通孔13b、13bを挿通した巻線121、121の一方端は、プラグ基板13の他方面(半田面)側で外側に折り曲げられて、嵌合溝13a、13aに嵌合されている一対の栓刃11、11にそれぞれ半田付け等によって接続される。また、貫通孔13c、13cを挿通した巻線121、121の他方端は、プラグ基板13の他方面(半田面)側で外側に折り曲げられて、電源コード5に半田付け等によって接続される。そして、一対の栓刃11、11が栓刃用溝1421、1421に嵌め込まれると共に、電源コード5がコード用溝1422に嵌め込まれて、上部ケース141が下部ケース142に組み合わせられる。こうして一対の栓刃11、コモンモードチョークコイル12およびプラグ基板13がプラグケース14に固定されて収納される。
このように電源プラグ1は、一対の栓刃11、11に、PLCの周波数帯におけるコモンモードノイズを遮断するためのコモンモードチョークコイル12が接続されているので、PLCの通信信号によって電源コード5に発生するコモンモード電流が抑制可能となる。また、電源コード5に接続されるPLCモデム本体3からコモンモード電流が漏洩した場合でもコモンモード電流が抑制され、例えば壁コンセントを介して建物に布設されている電力線へコモンモード電流の流出が抑制可能となる。このため、高速PLCにおける輻射を低減することができる。
また、上述の実施形態において、電源プラグ1に代えて、栓刃とコモンモードチョークコイルの巻線とが一体に形成されている電源プラグ2が用いられてもよい。
図4は、実施形態における他の電源プラグの構成を示す斜視図である。図4(A)は、栓刃とコモンモードチョークコイルとを示す斜視図であり、図4(A)は、栓刃とコモンモードチョークコイルを下部ケースに装着した様子を示す斜視図である。
例えば、1枚の金属板(合金を含む)から展開状態で栓刃211aと巻線211bとなる導体線とが打ち抜き形成され、図4(A)に示すように、前記導体線は、螺旋状に巻かれ、コモンモードチョークコイル21を構成する巻線211bとなる。このように、一対の栓刃211a、211aとコモンモードチョークコイル21を構成する一対の巻線211b、211bとは、それぞれ一体に形成されている。また、このような金属板を打ち抜き形成された導体線から成る巻線211b、211bの断面形状は、四角形となる。
そして、コモンモードチョークコイル21を構成するコア212は、互いに接触されることによって閉ループを成す複数の部材、図4に示す例では2個の第1および第2コア部材212a、212bから構成される。第1コア部材212aは、例えばフェライト等の磁性材料から成り、両アーム部の長さが比較的短い略コ字形状となっている。第2コア部材212bは、例えばフェライト等の磁性材料から成り、両アーム部の長さが比較的長い略コ字形状となっている。なお、本実施形態では、コア212は、2個の部材から成るが、組立作業の容易性の観点から、3個以上の部材から成っていてもよい。
そして、図4(A)に示すように、第2コア部材212bの略コ字形状における一対のアーム部が一対の巻線211b、211bにそれぞれ挿通され、第2コア部材212bの略コ字形状における一対のアーム部の両先端が第1コア部材212aの略コ字形状における一対のアーム部の両先端に接触される。これによって、第1コア部材212aと第2コア部材212bとが閉ループを成すように互いに接触され、一対の栓刃211a、211aが一体に構成されたコモンモードチョークコイル21が形成される。
下部ケース242は、樹脂製であり、その下面の周囲には、側壁が垂直上方に立設されている。下部ケース242の一側面(例えば左側面)の側壁には、栓刃211aの一部が下部ケース242の外部に露出可能なように、一対の栓刃211a、211aに対応して一対の栓刃用溝2421、2421が形成されており、そして、この一側面に対向する側面(例えば右側面)の側壁には、電源コード5を下部ケース242から引き出し可能なようにコード用溝2422が形成されている。そして、下部ケース242の下面には、接触して閉ループを成した第1および第2コア部材212a、212bが挟み込まれる間隔で一対の係合突起242a、242aが突設されている。係合突起242aの先端には、互いに内側に向くように返し爪部がそれぞれ設けられている。
一対の栓刃211a、211aが一体に構成されたコモンモードチョークコイル21は、互いに離間するように一対の係合突起242a、242aを押し広げながら下部ケース242の下面へ向けて押し込まれ、閉ループを成した第1および第2コア部材212a、212bが一対の係合突起242a、242aによって挟み込まれて、下部ケース242の下面に配置され、一対の係合突起242a、242aの返し爪部によって固定される。第1および第2コア部材212a、212bは、一対の係合突起242a、242aによって挟み込まれることによって互いに密着するように接触され、閉磁界がより効果的に形成される。コモンモードチョークコイル21の一対の巻線211b、211bには、例えば半田付けやねじ留め等によって電源コード5が接続される。そして、このようなコモンモードチョークコイル21が配置された下部ケース242と、上面の周囲に側壁が垂直下方に垂設されている樹脂製の図略の上部ケースとが組み合わされることによって、電源プラグ2が形成される。
このような構成の電源プラグ2では、栓刃211aと巻線211bとが一体に形成されて栓刃付きのコモンモードチョークコイル21を構成しているので、部品点数が削減される。このため、組立が容易となり、また、組立工数が減少するため、組立コストが低減可能となる。
また、このような構成の電源プラグ2では、巻線211bの断面形状が四角形(矩形)であるので、断面形状が円形の一般的な巻線よりも断面積が大きくなる。このため、この電源プラグ2は、同じ発熱量である場合により多くの電流を巻線に流すことができ、数アンペアの定格電流が流れる電源プラグに好適である。
また、このような構成に電源プラグ2では、コアが第1および第2コア部材212a、212bから構成されているので、導体線を環状のコアに巻き回してコモンモードチョークコイルの巻線を形成するのではなく、巻き回れされた導体線に第2コア部材212bを挿通してコモンモードチョークコイル21の巻線212b、212bを形成することができる。このため、導体線を環状のコアに巻き回してコモンモードチョークコイルの巻線を形成する場合では、環状の穴部に導体線をくぐり抜けさせながらコアに巻き回す必要があるが、このような必要がないので、組立作業が容易となる。特に、電源プラグ2のように、栓刃211aと巻線211bとが一体に形成されている場合に効果的である。そして、導体線を第2コア212bに巻き回さないので、導体線の巻き回しの際に第2コア212bを損傷することもない。
そして、これら上述の実施形態では、電源プラグ1は、一対の栓刃11、11がコモンモードチョークコイル12を介して電源コード5に接続されるように構成されたが、一対の刃受けをさらに設け、一対の栓刃11、11がコモンモードチョークコイル12を介して前記一対の刃受けに接続されるように電源プラグが構成されてもよい。あるいは、電源プラグ2は、一対の栓刃211a、211aと一体に形成されたコモンモードチョークコイル21を構成する巻線211b、211bが電源コード5に接続されるように構成されたが、一対の刃受けをさらに設け、一対の栓刃211a、211aと一体に形成されたコモンモードチョークコイル21を構成する巻線211b、211bが前記一対の刃受けに接続されるように電源プラグが構成されてもよい。
図5は、実施形態における他の電源プラグの構成を示す斜視図である。このような構成の電源プラグ7では、図5に示すように、略箱形の樹脂製のケース74内に、一対の栓刃11、11と、一対の栓刃11、11に接続されるコモンモードチョークコイル12と、コモンモードチョークコイルに接続される図略の一対の刃受けとが収納され、ケース74の一面(例えば左側面)から一対の栓刃11、11の一部が露出し、他面(例えば右側面)には、前記図略の一対の刃受けに接続すべく他の一対の栓刃が挿入される栓刃挿入口74a、74aが穿設されている。あるいは、このような構成の電源プラグ7では、図5に示すように、略箱形の樹脂製のケース74内に、一対の栓刃211a、211aと一体に形成されたコモンモードチョークコイル21を構成する巻線211b、211bと、巻線211b、211bに接続される図略の一対の刃受けと、巻線211b、211bが巻き回されているコア212とが収納され、ケース74の一面(例えば左側面)から一対の栓刃211a、211aの一部が露出し、他面(例えば右側面)には、前記図略の一対の刃受けに接続すべく他の一対の栓刃が挿入される栓刃挿入口74a、74aが穿設されている。
このような構成の電源プラグ7では、例えばコモンモード電流を抑制する機能のない通常の電源プラグの栓刃が電源プラグ7の栓刃挿入口74aに挿入され、電源プラグ7に接続されることによって、このような通常の電源プラグが、PLCの通信信号によって電源コードに発生するコモンモード電流を抑制することが可能となる。また、電源コードに接続されるPLCモデムからコモンモード電流が漏洩した場合でもコモンモード電流が抑制され、このような通常の電源プラグが、例えば壁コンセントを介して建物に布設されている電力線へコモンモード電流の流出を抑制することが可能となる。
なお、上述の実施形態における電源プラグ1、2では、一対の栓刃11、211aおよびコモンモードチョークコイル12、21がケースに収納されたが、例えば樹脂等によってモールドされてもよい。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更及び/又は改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。従って、当業者が実施する変更形態又は改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態又は当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
実施形態における電力線搬送通信モデムの構成を示す外観図である。 実施形態における電力線搬送通信モデムの回路を示す回路ブロック図である。 実施形態における電源プラグの構成を示す分解斜視図である。 実施形態における他の電源プラグの構成を示す斜視図である。 実施形態における他の電源プラグの構成を示す斜視図である。
符号の説明
M 電力線搬送通信モデム
PMC 回路
1、2、7 電源プラグ
3 電力線搬送通信モデム本体
5 電源コード
11、211a 栓刃
12、21、321 コモンモードチョークコイル
121、211b 巻線
122、212 コア
212a 第1コア部材
212b 第2コア部材
242a 係合突起

Claims (4)

  1. 一対の栓刃と、
    前記一対の栓刃に接続され、2MHz〜30MHzの電力線搬送通信の周波数帯におけるコモンモードノイズを遮断するためのコモンモードチョークコイルとを備えること
    を特徴とする電源プラグ。
  2. 前記一対の栓刃と前記コモンモードチョークコイルを構成する一対の巻線とは、それぞれ一体に形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の電源プラグ。
  3. 前記コモンモードチョークコイルを構成するコアは、互いに接触されることによって閉ループを成す複数の部材から構成されること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の電源プラグ。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れかに記載の電源プラグと、
    電力線搬送通信を行うための電力線搬送通信モデム本体と、
    一方端が前記電力線搬送通信モデム本体に接続されると共に、他方端が前記電源プラグに接続される電源コードとを備えること
    を特徴とする電力線搬送通信モデム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009284159A (ja) * 2008-05-21 2009-12-03 Panasonic Electric Works Co Ltd 電力線搬送通信装置
JP2017069916A (ja) * 2015-10-02 2017-04-06 ミツミ電機株式会社 電力線通信モジュール

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