JP4789842B2 - 車両用空調装置、車両用空調装置の制御方法、車載機器制御装置及び車載機器制御方法 - Google Patents
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Description
本発明の他の目的は、特に複数回の設定操作が行われた場合に、ドライバに推薦する設定内容を自動的に調整可能な車両用空調装置、車両用空調装置の制御方法、車載機器制御装置及び車載機器の制御方法を提供することにある。
係る構成を有することにより、本発明に係る車両用空調装置は、乗員の好みに合った設定のみを確率モデルの修正に反映させることができ、乗員の好みに合わない設定が推薦されてしまうような、確率モデルの誤った修正を防止することができる。
あるいは、請求項5に記載のように、操作間隔が、第1の設定操作と第2の設定操作を同時に行ったとみなせる第1の所定時間よりも長く、かつ第1の設定操作と第2の設定操作に関連があるとみなせる第2の所定時間内であり、さらに第1の設定操作と第2の設定操作の制御対象が異なる場合も、学習部(66)は上記と同様に第1の確率モデル及び第2の確率モデルを修正することが好ましい。
係る構成を有することにより、本発明に係る車両用空調装置は、所定の状況下では推薦することが想定されていなかった設定操作まで、使用状況に応じて推薦することができるようになる。
係る構成を有することにより、本発明に係る車両用空調装置は、設定操作を行うことによって状況が変化して、再度設定操作を行う必要が生じることが推定されるような場合にも、適切な設定操作を推薦できるようになる。
係る構成により、乗員が誤って車両用空調装置の設定を変更してしまったような場合に、その誤った設定操作が確率モデルに反映されることを防止できる。
本発明を適用した車両用空調装置は、ドライバの温感又は特定状況を想定して予め作成された少なくとも一つの確率モデルに基づいて、最適と考えられる空調設定を推定してドライバに推薦するものである。特に、この車両用空調装置は、その推薦がドライバによって拒否又は無視され、かつ所定期間の間に推薦された設定操作とは別個に複数回ドライバが設定操作を行った場合に、ドライバの行った設定操作の種類、各設定操作間の時間間隔、又は各設定操作がなされた時点の状況に応じて、確率モデルをどのように修正するかを決定した上で、その修正を行うものである。
このように、ナビゲーションシステム、車両操作機器なども、情報取得部として機能し得る。
なお、車内に集音マイクを設置し、制御部60に音声認識プログラムを搭載することにより、集音マイクで検出されたドライバの音声に反応して承認操作(例えば、「はい」という音声を認識した場合)か拒否操作(例えば、「いいえ」という音声を認識した場合)かを判定するように、判定入力部を構成してもよい。
制御部60は、図示していないCPU,ROM,RAM等からなる1個もしくは複数個の図示してないマイクロコンピュータ、その周辺回路、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリ等からなる記憶部61、及び各種センサ、ナビゲーションシステム56又は車両操作機器57などとコントロールエリアネットワーク(CAN)のような車載通信規格に従って通信を行う通信部62から構成される。
本実施形態では、確率モデルとして、ベイジアンネットワークを用いた。ベイジアンネットワークは、複数の事象の確率的な因果関係をモデル化するものであり、各ノード間の伝播を条件付き確率で求める、非循環有向グラフで表されるネットワークである。なお、ベイジアンネットワークの詳細については、本村陽一、岩崎弘利著、「ベイジアンネットワーク技術」、初版、電機大出版局、2006年7月、繁桝算男他著、「ベイジアンネットワーク概説」、初版、培風館、2006年7月、又は尾上守夫監修、「パターン識別」、初版、新技術コミュニケーションズ、2001年7月などに開示されている。
図3に、車両用空調装置1の設定パラメータを自動調節するために使用される確率モデルの一例のグラフ構造を示す。図3に示す確率モデル101は、3層構造のベイジアンネットワークである。確率モデル101の入力ノード102は、内気温Trを入力パラメータとする。中間ノード103は、入力ノードから取得した内気温Trの事前確率または測定値に基づいて、内気温Trが26℃〜28℃である場合にドライバが暑いと感じる状態にあるという第1の事象またはドライバが暑いと感じる状態にないという第2の事象となる条件付き確率を出力する。なお、以下では、便宜上、ドライバが暑いと感じる状態にあることを「暑いモードMが真(True)」、ドライバは暑いと感じていない状態にあることを「暑いモードMが偽(False)」という。中間ノード103の出力は、出力ノード104に入力される。そして出力ノード104は、暑いモードMが真である場合または偽である場合に、車両用空調装置1の設定温度Tsetを23℃〜25℃に設定する条件付き確率に基づいて、設定温度Tsetを23℃〜25℃に設定する推薦確率Prを出力として算出する。図3中の表112〜114は、それぞれ入力ノード102の事前確率表、中間ノード103及び出力ノード104のCPTである。
Pr(Tset=23℃|Tr=27℃)
= P(Tset=23℃|M=True)・P(M=True)
+ P(Tset=23℃|M=False)・P(M=False)
= 0.80・0.80 + 0.0・0.20 = 0.64
となる。同様に、設定温度Tsetを24℃にする推薦確率Pr(Tset=24℃|Tr=27℃)及び設定温度Tsetを25℃にする推薦確率Pr(Tset=25℃|Tr=27℃)は、以下の通りとなる。
Pr(Tset=24℃|Tr=27℃)
= P(Tset=24℃|M=True)・P(M=True)
+ P(Tset=24℃|M=False)・P(M=False)
= 0.20・0.80 + 0.2・0.20 = 0.20
Pr(Tset=25℃|Tr=27℃)
= P(Tset=25℃|M=True)・P(M=True)
+ P(Tset=25℃|M=False)・P(M=False)
= 0.00・0.80 + 0.8・0.20 = 0.16
なお、温度調節部651は、空調温度Tao及びエアミックスドア28の開度を、ニューラルネットワークを用いた制御やファジイ制御など、他の周知の制御方法を用いて決定してもよい。算出された空調温度Taoは、制御部60の他の部で参照できるように、記憶部61に記憶される。
また、吹出口制御部653は、制御情報修正部64が風量比の設定値又は設定温度Tsetを修正している場合には、その修正された設定値又は設定温度Tsetを使用して各ドア37〜39の開度を決定する。
そこでまず、学習部66は、提案に対するドライバの反応に応じて、確率モデルをどのように修正するかを決定する。そのために、学習部66は、ドライバの行った設定操作の種類、すなわち制御対象(例えば、設定温度、風量、内外気切替え)の他、所定期間の間に推薦された設定操作とは別個に複数回ドライバが設定操作を行った場合には、各設定操作間の操作間隔、又は各設定操作がなされた時点の状況に応じて、確率モデルをどのように修正するかを決定する。そして学習部66は、決定された修正方針に基づいて、その確率モデルを修正する。以下、フローチャートを参照しつつ、学習部66の動作について説明する。
ここで、「上書き」とは、1回目の設定操作と2回目の設定操作において、制御対象が同一であるものの、制御目標が異なっていること、言い換えれば、設定操作の種類が同一で、設定される値が異なることを示す。例えば、1回目の設定操作で、設定温度Tsetを23℃に設定し、2回目の設定操作で設定操作Tsetを24℃に設定し直す場合が、この区分に該当する。
また、「異なる」とは、1回目の設定操作と2回目の設定操作において、制御対象自体が異なること、言い換えれば、設定操作の種類が異なることを示す。例えば、1回目の設定操作で、設定温度Tsetを23℃に設定し、2回目の設定操作で風量WをHiに設定する場合が、この区分に該当する。
さらに、「戻す」とは、1回目の設定操作で変更した設定パラメータを2回目の設定操作で1回目の設定操作を行う前の値に戻すことを示す。例えば、設定温度Tsetが24℃であった場合に、1回目の設定操作で、設定温度Tsetを23℃に設定し、2回目の設定操作で設定温度Tsetを再度24℃に設定する場合が、この区分に該当する。
後操作学習は、ドライバがA/C操作パネル59を通じて行った1回目の設定操作の結果に満足していないと想定される場合に適用される。そのため、後操作学習では、学習部66は、1回目の設定操作を確率モデルの修正に反映させず、2回目の設定操作の内容に基づいて確率モデルの修正を行う。そこで学習部66は、推薦操作決定部63で推薦された設定操作が推薦される確率を低くし、代わりに2回目の設定操作について推薦される確率が高くなるように、確率モデルを修正する。
P'(Tset=23℃|M=True) = P(Tset=23℃|M=True) - θc×Cc (ただし、θc > 0)
P'(Tset=24℃|M=True) = P(Tset=24℃|M=True) + θc×Cc (ただし、θc > 0)
θc = (αc- P(Tset=23℃|M=True))
ここで、αc、Ccは定数であり、それぞれ、学習により修正される条件付き確率の上限値、及び、1回の学習で変動する量に相当する。本実施形態では、それぞれαc=1.0、Cc=1.0とした。また、上式において、θc≦0の場合には、θc=0とする(すなわち、それ以上の修正は行わない)。なお、学習部66は、上記の式を用いる代わりに、例えば、条件付き確率P(Tset=23℃|M=True)に一定の補正係数を乗じて、条件付き確率の修正値P'(Tset=23℃|M=True)を求めるようにしてもよい。さらに、暑いモードMが偽である場合に設定温度Tsetを23℃にする条件付き確率P(Tset=23℃|M=False)及び設定温度Tsetを24℃にする条件付き確率P(Tset=24℃|M=False)も同様に修正してもよい。
P'(Tset=23℃|M=True) = P(Tset=23℃|M=True) - θc×Cc (ただし、θc > 0)
P'(Tset=22℃|M=True) = 0.0 + θc×Cc (ただし、θc > 0)
θc = (αc- P(Tset=23℃|M=True))
なお、1回目の設定操作と2回目の設定操作とが全く関連がないと考えられるほど操作間隔が長い場合(上記の参照テーブル500では、30分以上に相当)、及び、1回の設定操作しかなされなかった場合も個別学習が適用される。ただし、1回の設定操作しか行われなかった場合には、学習部66は、その1回の設定操作に対応する修正のみを行う。
以後、車両用空調装置1は、電源OFF、すなわち稼動停止となるまで上記のステップS201〜S210の制御を、一定の間隔(例えば、10秒間隔)で繰り返す。
上記のように、本発明の範囲内で様々な修正を行うことが可能である。
10 空調部
51 内気温センサ
52 外気温センサ
53 日射センサ
59 A/C操作パネル
60 制御部
61 記憶部
62 通信部
63 推薦操作決定部
64 制御情報修正部
65 空調制御部
66 学習部
75 YES/NOスイッチ
101、101’ 確率モデル
102〜105 ノード
112〜115 条件付き確率表(CPT)
Claims (12)
- 車両用空調装置であって、
空調空気を車両内に供給する空調部(10)と、
前記車両に関する状態を表す状態情報を取得する情報取得部(51、52、53)と、
前記状態情報が所定の値を有する場合、該状態情報を確率モデルに入力して空調設定に関する設定操作についての推薦確率を算出し、算出した推薦確率が所定の閾値以上となる場合、該設定操作を推薦する推薦操作決定部(63)と、
前記推薦された設定操作を乗員に提示する表示部(59)と、
前記推薦された設定操作を承認するか否かを入力する判定入力部(75)と、
前記判定入力部(75)を通じて、前記推薦された設定操作を承認する承認操作がなされた場合、前記車両用空調装置の設定情報又は制御情報を、前記推薦された設定操作に応じて修正する制御情報修正部(64)と、
乗員が前記車両用空調装置に関して任意の設定操作を行うための操作部(59)と、
前記修正された設定情報又は制御情報、若しくは前記操作部(59)を通じてなされた設定操作に対応する前記車両用空調装置の設定情報又は制御情報にしたがって、前記空調部(10)の空調制御を行う空調制御部(65)と、
前記判定入力部(75)を通じて前記承認操作がなされず、かつ、乗員により前記操作部(59)を通じて第1の設定操作及び第2の設定操作がなされた場合、該第1の設定操作及び該第2の設定操作の制御対象、又は、該第1の設定操作がなされてから該第2の設定操作がなされるまでの操作間隔、若しくは、該第1の設定操作がなされた時点の前記状態情報の値及び該第2の設定操作がなされた時点の前記状態情報の値に応じて、前記第1の設定操作についての推薦確率を求めるための第1の確率モデル又は前記第2の設定操作についての推薦確率を求めるための第2の確率モデルを修正する学習部(66)と、
を有することを特徴とする車両用空調装置。 - 前記学習部(66)は、前記第1の設定操作がなされた時点の前記状態情報の値と前記第2の設定操作がなされた時点の前記状態情報の値との差が、前記第1の確率モデル又は前記第2の確率モデルにより推薦される設定操作の推薦確率に変動を生じない範囲内であり、かつ、前記第1の設定操作の制御対象と前記第2の設定操作の制御対象が同一である場合、前記第2の設定操作を推薦する推薦確率を高くするように前記第2の確率モデルを修正する、請求項1に記載の車両用空調装置。
- 前記第2の確率モデルは、前記状態情報が前記第2の設定操作がなされた時点の値を有する場合に第1の事象が生じる第1の条件付き確率と、前記状態情報が前記第2の設定操作がなされた時点の値を有する場合に第2の事象が生じる第2の条件付き確率を出力する第1のノードと、該第1の条件付き確率と該第2の条件付き確率を入力として、該第1の事象が生じた場合に前記第2の設定操作を推薦する第3の条件付き確率と、該第2の事象が生じた場合に前記第2の設定操作を推薦する第4の条件付き確率を求め、該第3の条件付き確率と該第4の条件付き確率を合計して前記第2の設定操作の推薦確率を算出する第2のノードとを有し、
前記学習部(66)は、前記第3の条件付き確率又は前記第4の条件付き確率を高くするように前記第2のノードを修正する、請求項2に記載の車両用空調装置。 - 前記学習部(66)は、前記第1の設定操作がなされた時点の前記状態情報の値と前記第2の設定操作がなされた時点の前記状態情報の値との差が、前記第1の確率モデル又は前記第2の確率モデルにより推薦される設定操作の推薦確率に変動を生じない範囲よりも大きい場合、前記第1の確率モデルを、前記状態情報が前記第1の設定操作がなされた時点の値となる場合に前記第1の設定操作を推薦する推薦確率を高くするように修正し、かつ、前記第2の確率モデルを、前記状態情報が前記第2の設定操作がなされた時点の値となる場合に前記第2の設定操作を推薦する推薦確率を高くするように修正する、請求項1に記載の車両用空調装置。
- 前記学習部(66)は、前記学習部(66)は、前記操作間隔が、前記第1の設定操作と前記第2の設定操作を同時に行ったとみなせる第1の所定時間よりも長く、かつ前記第1の設定操作と前記第2の設定操作に関連があるとみなせる第2の所定時間内であり、さらに前記第1の設定操作と前記第2の設定操作の制御対象が異なる場合、前記第1の確率モデルを、前記状態情報が前記第1の設定操作がなされた時点の値となる場合に前記第1の設定操作を推薦する推薦確率を高くするように修正し、かつ、前記第2の確率モデルを、前記状態情報が前記第2の設定操作がなされた時点の値となる場合に前記第2の設定操作を推薦する推薦確率を高くするように修正する、請求項1に記載の車両用空調装置。
- 前記学習部(66)は、前記操作間隔が、前記第1の設定操作と前記第2の設定操作を同時に行ったとみなせる第1の所定時間未満であり、かつ、前記第1の設定操作の制御対象と前記第2の設定操作の制御対象が異なる場合、前記第1の確率モデルを、前記第2の設定操作に関する推薦確率も算出するように修正する、請求項1に記載の車両用空調装置。
- 前記第1の確率モデルは、前記状態情報が前記所定の値を有する場合に第1の事象が生じる第1の条件付き確率と、前記状態情報が前記所定の値を有する場合に第2の事象が生じる第2の条件付き確率を出力する第1のノードと、該第1の条件付き確率と該第2の条件付き確率を入力として、該第1の事象が生じた場合に前記第1の設定操作を推薦する第3の条件付き確率と該第2の事象が生じた場合に前記第1の設定操作を推薦する第4の条件付き確率を求め、該第3の条件付き確率と該第4の条件付き確率を合計して前記第1の設定操作の推薦確率を算出する第2のノードとを有し、
前記学習部(66)は、前記第1の確率モデルに、前記第1の条件付き確率と前記第2の条件付き確率を入力として、前記第1の事象が生じた場合に前記第2の設定操作を推薦する第5の条件付き確率と前記第2の事象が生じた場合に前記第2の設定操作を推薦する第6の条件付き確率を求め、該第5の条件付き確率と該第6の条件付き確率を合計して前記第2の設定操作の推薦確率を出力する第3のノードを追加する、請求項6に記載の車両用空調装置。 - 前記学習部(66)は、前記操作間隔が、前記第1の設定操作と前記第2の設定操作を同時に行ったとみなせる第1の所定時間よりも長く、かつ前記第1の設定操作と前記第2の設定操作に関連があるとみなせる第2の所定時間内であり、さらに前記第2の設定操作により、前記車両用空調装置の設定が前記第1の設定操作の前の状態に戻された場合、前記第2の確率モデルについて、前記推薦操作決定部(63)が前記第1の確率モデルを用いて前記第1の設定操作を推薦し、かつ該第1の設定操作が前記判定入力部(75)を通じて承認された場合のみ、前記第2の確率モデルを用いて前記第2の設定操作に関する推薦確率を算出するように修正する、請求項1に記載の車両用空調装置。
- 前記学習部(66)は、前記操作間隔が、前記第1の設定操作と前記第2の設定操作を同時に行ったとみなせる第1の所定時間未満であり、前記第2の設定操作により、前記車両用空調装置の設定が前記第1の設定操作の前の状態に戻された場合、前記第1の確率モデルも前記第2の確率モデルも修正しない、請求項1に記載の車両用空調装置。
- 空調空気を車両内に供給する空調部(10)を有する車両用空調装置の制御方法であって、
前記車両に関する状態を表す状態情報を取得するステップと、
前記状態情報が所定の条件を満たす場合、該状態情報を確率モデルに入力して空調設定に関する設定操作についての推薦確率を算出し、算出した推薦確率が所定の閾値以上となる場合、該設定操作を推薦するステップと、
前記推薦された設定操作が承認されたか否かを判定するステップと、
前記推薦された設定操作が承認された場合、
前記車両用空調装置の設定情報又は制御情報を、前記推薦された設定操作に応じて修正するステップと、
前記修正された設定情報又は制御情報にしたがって、前記空調部(10)の空調制御を行うステップと、
前記推薦された設定操作が承認されない場合、
乗員により、前記車両用空調装置に関して任意の設定操作を行うための操作部(59)を通じてなされた第1の設定操作の制御対象及び該設定操作時における状態情報である第1の状態情報を取得するステップと、
乗員により、前記操作部(59)を通じてなされた第2の設定操作の制御対象及び該設定操作時における状態情報である第2の状態情報を取得するステップと、
前記第1の設定操作及び前記第2の設定操作の制御対象、又は、前記第1の設定操作がなされてから前記第2の設定操作がなされるまでの操作間隔、若しくは、前記第1の状態情報の値及び前記第2の状態情報の値に応じて、前記第1の設定操作についての推薦確率を求めるための第1の確率モデル又は前記第2の設定操作についての推薦確率を求めるための第2の確率モデルを修正するステップと、
を有することを特徴とする制御方法。 - 車両に搭載された車載機器を制御する車載機器制御装置であって、
前記車両に関する状態を表す状態情報を取得する情報取得部(51、52、53)と、
前記状態情報が所定の条件を満たす場合、該状態情報を確率モデルに入力して前記車載機器に関する設定操作についての推薦確率を算出し、算出した推薦確率が所定の閾値以上となる場合、該設定操作を推薦する推薦操作決定部(63)と、
前記推薦された設定操作を乗員に提示する表示部(59)と、
前記推薦された設定操作を承認するか否かを入力する判定入力部(75)と、
前記判定入力部(75)を通じて、前記推薦された設定操作を承認する承認操作がなされた場合、前記車載機器の設定情報又は制御情報を、前記推薦された設定操作に応じて修正する制御情報修正部(64)と、
乗員が前記車載機器に関して任意の設定操作を行うための操作部(59)と、
前記修正された設定情報又は制御情報、若しくは前記操作部(59)を通じてなされた設定操作に対応する前記車載機器の設定情報又は制御情報にしたがって、前記車載機器の制御を行う制御部(65)と、
前記判定入力部(75)を通じて前記承認操作がなされず、かつ、乗員により前記操作部(59)を通じて第1の設定操作及び第2の設定操作がなされた場合、該第1の設定操作及び該第2の設定操作の制御対象、又は、該第1の設定操作がなされてから該第2の設定操作がなされるまでの操作間隔、若しくは、該第1の設定操作がなされた時点の前記状態情報の値及び該第2の設定操作がなされた時点の前記状態情報の値に応じて、前記第1の設定操作についての推薦確率を求めるための第1の確率モデル又は前記第2の設定操作についての推薦確率を求めるための第2の確率モデルを修正する学習部(66)と、
を有することを特徴とする車載機器制御装置。 - 車両に搭載された車載機器の制御方法であって、
前記車両に関する状態を表す状態情報を取得するステップと、
前記状態情報が所定の条件を満たす場合、該状態情報を確率モデルに入力して前記車載機器に関する設定操作についての推薦確率を算出し、算出した推薦確率が所定の閾値以上となる場合、該設定操作を推薦するステップと、
前記推薦された設定操作が承認されたか否かを判定するステップと、
前記推薦された設定操作が承認された場合、
前記車載機器の設定情報又は制御情報を、前記推薦された設定操作に応じて修正するステップと、
前記修正された設定情報又は制御情報にしたがって、前記車載機器の制御を行うステップと、
前記推薦された設定操作が承認されない場合、
乗員により、前記車載機器に関して任意の設定操作を行うための操作部(59)を通じてなされた第1の設定操作の制御対象及び該設定操作時における状態情報である第1の状態情報を取得するステップと、
乗員により、前記操作部(59)を通じてなされた第2の設定操作の制御対象及び該設定操作時における状態情報である第2の状態情報を取得するステップと、
前記第1の設定操作及び前記第2の設定操作の制御対象、又は、前記第1の設定操作がなされてから前記第2の設定操作がなされるまでの操作間隔、若しくは、前記第1の状態情報の値及び前記第2の状態情報の値に応じて、前記第1の設定操作についての推薦確率を求めるための第1の確率モデル又は前記第2の設定操作についての推薦確率を求めるための第2の確率モデルを修正するステップと、
を有することを特徴とする制御方法。
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