JP4788365B2 - リモコン信号受信回路 - Google Patents

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本発明は、赤外線などを用いるリモコンの受信回路に係わり、より詳細には、省電力モードによる停止状態の制御マイコンを起動させるタイミングに関する。
従来、リモコン信号受信回路は図3のブロック図に示す省電力装置に備えられている。
図3において、符号11は、赤外線を用いた遠隔操作機能の受信手段であるリモートコントロール受光回路(以下、リモコン受光回路という)で、図示されていない遠隔操作機能の送信手段から発信された赤外線によるキーコード信号を受光増幅検波し、波形整形後、リモコンパルスコードとして出力する。
リモコン受光回路11の出力は、電子機器を構成する各種回路及び動作機能を制御する制御用マイクロコンピュータ(以下、制御マイコンという)12に供給される。制御マイコン12は、リモコン受光回路11から供給されたリモコンパルスコードに応じて、電子機器を構成する信号処理回路や動作機能を制御する回路等を制御するシステム・マイコン部12aと、時計機能や電子機器の動作表示を制御するタイマー・マイコン部12bとを有している。
このタイマー・マイコン部12bは、システム・マイコン部12aの基準クロック信号とは異なる独立した数十キロヘルツの基準クロック信号で動作しており、たとえ商用電源が切断されたとしても、バックアップ用の電池を用いて動作し、時計機能を維持するようになっている。
一方、制御マイコン12のシステム・マイコン12aからの制御信号は、電子機器を構成する各種信号処理回路や動作機能を制御する回路等から構成される信号処理・動作回路13に出力され、制御マイコン12のタイマー・マイコン12bで生成された時刻や動作表示は、図示されていない表示手段に出力される。
そして、信号処理・動作回路13には動作電源を供給する主電源回路14が接続されており、主電源回路14は制御マイコン12からの指示に従って、信号処理・動作回路13への動作電源供給をオン・オフする。制御マイコン12には、基準クロック信号を供給するクロック発生回路15が接続されている。
リモコン受光回路11、制御マイコン12及びクロック発生回路15には、動作電源を供給する待機用電源回路16が接続されている。主電源回路14と待機用電源回路16は、主電源スイッチ17を介して商用電源に接続されている。
再起動信号発生回路18は、待機用電源回路16から供給される動作電源により動作し、リモコン受光回路11からの特定のリモコンパルスコードに応じて起動信号を生成し、制御マイコン12を再起動させるようになっている。
次に、この省電力装置の動作について説明すると、最初に主電源スイッチ17がオンされ、商用電源は、主電源回路14と待機用電源回路16に供給される、この時、主電源回路14は、リモコン受光回路11から供給された電源操作用のリモコンパルスコードにより、制御マイコン12で生成された電源モードでオフされており、主電源回路14から信号処理・動作回路13には動作電源が供給されてなく、リモコン受光回路11、制御マイコン12、クロック発生回路15及び再起動信号発生回路18には、待機用電源回路16から動作電源が供給されている。以下この状態を電子機器の待機状態と呼称する。
この電子機器の待機状態では、リモコン受光回路11、制御マイコン12、クロック発生回路15及び再起動信号回路発生回路18に動作電力が供給されているために、リモコン受光回路11と再起動信号発生回路18とでは、数mWの電力が消費され、制御マイコン12とクロック発生回路15とでは数十mA以上の電流が流れて、最低でも100mWの電力が消費される。
主電源回路14をオフとする電源モードにより、クロック発生回路15から制御マイコン12への基準クロック信号の供給を停止し、待機用電源回路16から制御マイコン12のメモリバックアップ用の電力のみを供給する省電力モードにすると、制御マイコン12の電源電流は1μA以下となり、消費電力も数μW程度となる。このように、主電源回路14をオフとした際に、制御マイコン12に供給するクロック発生回路15からの基準クロック信号を停止し、更に、待機用電源回路16からクロック発生回路15への電源供給を停止することにより、制御マイコン12は省電力モードとなる。
制御マイコン12は、これに備えられた専用端子に入力される立ち上がり信号のエッジで省電力モードを解除できるようになっており、省電力モードに移行した後、再起動信号発生回路18から制御マイコン12の専用端子に再起動信号を供給して、省電力モードを解除し、待機モードに移行させるようになっている。
この再起動信号発生回路18の動作について、図4の信号波形図を用いて詳細に説明する。図4(a)は、図示されていないリモコン発信手段のキー操作により、リモコン受光回路11が受信して、制御マイコン12に出力するリモコンパルスコードを示す動作波形である。図中の時間t0〜t3の期間は、リモコン受光回路11の出力が無出力状態を示している。時間t3は、リモコン受光回路11からの出力開始位置を示している。
時間t3〜t4の9ms(ミリセカンド)期間は、リモコンパルスコードのリーダ部分であり、時間t5〜t6の54ms期間は、リモコンパルスコードのパルス列の期間で、32ビットのリモコンパルスコード列で表現される。なお、時間t4〜t5の期間は、リーダ部分とパルス列の区分を明確にする期間である。
すなわち、リモコン受光回路11から出力された時間t3〜t4のリーダ部分と、時間t4の4.5ms後の時間t5〜t6の期間のパルス列の内容を基にして、主電源回路14のオン・オフを始めとする信号処理・動作回路13の動作を制御している。
リモコン発信手段の電源キーを押下すると、このようなリモコンパルスコードが出力されて主電源回路14がオフとなる。すると、主電源回路14から信号処理・動作回路13への電源供給は停止され待機状態となり、且つ、クロック発生回路15から制御マイコン12への基準クロック信号の供給を停止すると、制御マイコン12が省電力モードとなる。
次に、主電源回路14がオフで、且つ、制御マイコン12が省電力モードの状態から、待機モードに再起動させるタイミングについて、図4(b)を用いて説明する。
この制御マイコン12を省電力モードから待機モードに再起動させるために、図4(a)に示した通常動作のリモコンパルスコード波形の時間t3のリーダ部分の開始前の時間t0〜t3の期間に約200msの再起動パルスを付加したリモコンパルスコード形式を使用している。
この再起動パルスを付加したリモコンパルスコードがリモコン発信手段から発信されると、リモコン受光回路11がこれを受信し、且つ、制御マイコン12と再起動信号発生回路18にこの受信信号が供給される。一方、制御マイコン12は省電力モード状態のために、再起動パルス付リモコンパルスコードの解読は出来ない。
再起動信号発生回路18は、供給された再起動パルス付リモコンパルスコードにおける時間t0〜t3の期間の再起動パルスを検出し、且つ、検出した再起動パルスを基に立ち上がりパルスを生成して、制御マイコン12に供給して、省電力モードを解除する。この再起動信号発生回路18は、積分回路と単安定マルチバイプレータ等で構成し、積分回路の時定数Tは、100ms程度に設定されている。
この100msの期間内に再起動パルスが存在する際にトリガ信号を発生させ、このトリガ信号を単安定マルチバイプレータにて立ち上がりパルスを発生させる。この立ち上がりパルスの発生状態を図4(c)に示している。図4(b)に示した時間t0〜t2の期間の再起動パルスにより、時間t0から時定数Tの100msの時点の時間t1で、立ち上がりパルスが生成される。
再起動信号発生回路18で生成された立ち上がりパルスは、制御マイコン12に再起動信号として供給される。立ち上がりパルスが入力された制御マイコン12は、図4(d)に示すように、時間t1のタイミングで、省電力モードを解除し、クロック発生回路15から基準クロック信号を供給して発振クロック周波数が安定するウォーミングアップ後の時間t2のタイミングで待機モードを再度開始する。そして、制御マイコン12は、時間t3のタイミングからリモコンパルスコードの読み込みを実施する。
この時、リモコン受光回路11から主電源回路14の電源をオンするパルスコードが出力されると、制御マイコン12は主電源回路12をオンする信号が出力され、信号処理・動作回路13に動作電源供給を開始し、電子機器が通常動作を開始する(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、赤外線を用いたリモコンの欠点として、日光などの自然界からの赤外線や隣接する他の機器、例えば蛍光灯などからの影響を受けることがある。これらはリモコンに使用する赤外線の波長に近い波長の光を含んでいるために発生する。さらに、日中は日光による強い赤外線があるが、夜になると減少する。また、蛍光灯からの赤外線の強さは蛍光灯の点灯時や消灯時で大きく異なるなど、このような雑音信号のレベルが常に変動しているという問題がある。
従って、この問題に対処するため、リモコン受信機の受信感度を予め低下させておくと、実際のリモコン信号のレベルも低下して結果的に到達距離が短くなり、扱いづらいリモコンとなってしまう。逆にリモコン受信機の受信感度を予め高めておくと、前述した不要な赤外線も増幅して受信してしまい、結果的に不要な赤外線信号とリモコン信号とが区別できなくなってしまう。
このため、最近ではAGC(Aouto Gain Control) 回路を備えたリモコン受信機が普及しており、周囲の赤外線の明るさに適応してリモコン受信機の受信感度を自動的に変化させるようにし、常に最適な受信感度を保つようになっている。
しかしながら、一般的にAGC回路の動作は過剰に反応しないように、受信レベルが変化してから一定の遅延時間の後に動作するようになっている。つまり、周囲の明るさが変化しても一定時間(遅延時間)、その変化した明るさに対応する受信感度を維持するようになっている。このため、前述したような長い再起動パルス( オン時間が130mS)を受信すると周囲が明るいと誤認識してしまい、一定時間(充電遅延時間)の間は受信感度を低下させたままになる。そして、再起動パルスがなくなってから一定時間(放電遅延時間)が経過すると、その時に受信している赤外線のレベルに対応した受信感度に推移する。
従って、長い再起動パルスを受信している間にAGCの充電遅延時間が経過した場合、再起動パルスの受信レベルに対応した受信感度に推移することになる。この再起動パルスは比較的受信レベルが高い信号であるため、AGC回路は受信感度を低下させる方向に推移し、一定時間(放電遅延時間)の間、この低い受信感度を維持する。
この状態で再起動パルスに続く本来のリモコン信号を受信すると、受信感度が低下したままであったり、あるいはAGCによる受信感度推移の過渡期であったりするため、受信感度不足や受信レベルの変動により、正常なリモコンパルスコードの受信ができなくなる場合がある。
このような理由により、結果的にリモコン信号の到達距離が短くなってしまうという問題があった。さらに、前述したような長い再起動パルスを送信ということは、すなわち、この間、リモコン送信機の赤外線発光素子を駆動することになり、リモコン送信機の電池消耗を早めることになってしまうという問題もあった。
特開平11−272371号公報(第4−5頁、図2)
本発明は以上述べた問題点を解決し、先頭に起動用の信号を付加されたリモコン信号を受信し、AGC回路を備えたリモコン受信回路であっても、AGC機能を正常に機能させると共に、リモコン送信機の電池消耗を低減させることを目的とする。
本発明は上述の課題を解決するため、入力された赤外線を変換して電気信号出力する受光素子と、前記電気信号を増幅し、同増幅した電気信号からリモコン信号を取り出して出力する増幅回路と、前記リモコン信号が入力されてから前記増幅回路の感度を自動調整するまでの充電遅延時間と、前記リモコン信号がなくなってから前記増幅回路の感度を自動調整するまでの放電遅延時間とが設定されたオートゲインコントロール(AGC)回路と、時定数時間を設定する時定数回路を備え、その積分動作によって入力した前記リモコン信号から再起動パルスのみ取り出して起動信号として出力するパルス検出回路と、前記起動信号により停止していたクロックを発振させるクロック信号発振回路とを備え、入力した前記リモコン信号からリモコンコードを取り出す制御手段とを備えたリモコン信号受信回路であって、
前記リモコン信号は、信号がオンとなるオン部と、これに続くオフ部とからなる前記再起動パルスと、これに続く前期リモコンコードを表すパルスとからなり、
前記オン部時間<前記充電遅延時間、かつ、前記オフ部時間>前記放電遅延時間の関係となり、
前記再起動パルスのオン部時間>前記パルス検出回路の時定数時間の関係となるように構成する。
また、前記オフ部時間は、前記オン部時間よりも長くなるようにする。
以上の手段を用いることにより、本発明によるリモコン信号受信回路によれば、請求項1に係わる発明は、
AGC回路の充電遅延時間および放電遅延時間に影響されることなく、再起動パルスに続くリモコンコードを正しく、また、感度を下げることなく受信することができる。
また、請求項2に係わる発明は、オフ部時間をオン部時間よりも長くなるようにすることにより、再起動パルスのオン部時間のデューティー比が小さくなり、リモコン送信機の赤外線発光素子の駆動時間を低減させることができ、背景技術で説明したタイミングに比べてリモコン送信機のバッテリ消耗を低減させることができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明する。本発明の特徴は通常のリモコン信号の先頭に付加する再起動パルスのタイミングがAGC回路の遅延時間を考慮して決定されていることにある。
図1は本発明による赤外線のリモコン受信回路の概略ブロック図である。
このリモコン受信回路は、図示しないリモコン送信機から送信される赤外線のリモコン信号を受信するフォトアンプ1と、同フォトアンプ1から出力されるリモコン信号が入力ポートに接続され、制御手段からなるマイコン2と、フォトアンプ1から出力されるリモコン信号を入力すると共に、出力信号がマイコン2の割込み端子(INT)へ接続され、所定幅以上のパルスのみ通過させるパルス検出回路6とで構成されている。
フォトアンプ1は、入力された赤外線を変換して電気信号出力する受光素子1aと、電気信号を増幅し、この増幅した電気信号からリモコン信号を取り出して出力する増幅回路1cと、電気信号のレベルが変化してから所定の遅延時間(充電遅延時間又は放電遅延時間)後に増幅回路1cの感度を自動調整するオートゲインコントロール(AGC)回路1bとを備えている。
なお、これらの回路全てには図示しない電源回路が接続され、常に電源が供給されている。ただし、マイコン2がクロックを停止した省電力モードのときには、ほとんど電力を消費しない構成になっている。また、マイコン2からは、図示しない信号処理・動作回路や主電源回路へ制御信号が出力されている。これらの動作については、背景技術で説明しているため、詳細な説明を省略する。
パルス検出回路6は入力信号が接続されたインバータ3と、同インバータ3の出力に一端を接続された抵抗4と、同抵抗4の他端に、一端が接続され、他端が接地されたコンデンサ5と、抵抗4の他端に入力が接続され、出力がマイコン2の割込み端子(INT)へ接続されるインバータ7とで構成されている。
フォトアンプ1は受信感度を自動調節するAGC回路を備えており、周囲の明るさに対応して最適な受信感度を保つようになっている。なお、AGC回路は瞬間的なノイズ(赤外線)では反応しないように、入力される赤外線の信号レベルの変動に対して一定の遅延時間を持たせて変化するように設計されている。
この遅延時間は一般的に種々の要素を考慮して、数十mS(ミリセカンド)程度に設定されている。なお、この遅延時間は、信号が入力された時の充電遅延時間と、信号がなくなったときの放電遅延時間とに区別される。
なお、本実施例ではこのAGC回路の遅延時間が、充電遅延時間=放電遅延時間=50mSのフォトアンプ1を例として説明する。
パルス検出回路6の中の抵抗4とコンデンサ5とで約20mSの時定数回路を構成しており、その積分動作によって受信した赤外線信号から、背景技術で説明した再起動パルスのみを取り出すと共に、20mS以下のノイズをカットするようになっている。
マイコン2は省電力モードを備えており、内蔵されたクロック信号発振回路2aを停止させることにより、停止時にほとんど電力を消費しない構成になっている。また、マイコン2自身の命令により、一旦、クロック信号発振回路2aを停止させると、マイコン2自身ではクロック信号発振回路2aを再起動することができない。従って、クロック信号発振回路2aを起動させてマイコン2を通常の動作に復帰させるためには、外部からの起動信号が必要である。
マイコン2のINT端子がこの起動信号の受付端子であり、省電力モード時にこの端子に立ち下がりの信号が入力されると、内部のクロック信号発振回路2aを起動するように構成されている。なお、INT端子に立ち下がりの信号が入力されるとクロック発振は開始されるが、その信号レベルや周波数は一定時間が経過しないと安定しない。この時間は一般的に20〜30mS程度であり、このため、実際にマイコン2が処理を開始するのは、INT端子に立ち下がりの信号が入力されてから約30mSのウォーミングアップ期間が経過してからとなる。
このように内部のクロック信号発振回路2aが起動され、マイコン2が通常動作を開始するとマイコン2の入力ポートから入力されるリモコン信号がデコード可能になり、このデコードされたコマンドにより、図示しない主電源や接続された機器、例えばエアコンのモータや表示装置を駆動したりする。なお、マイコン2やフォトアンプ1、インバータ3,7などは、図示しない電源回路によって、常に電源が供給されている。これらの動作については背景技術で説明しているため、詳細な説明を省略する。
次に以上説明したリモコン受信回路のタイミングについて図2のタイムチャートを用いて説明する。図2(A)はフォトアンプ1から出力される赤外線のリモコン信号であり、アクティブロー表記である。図2(B)はAGC回路1bによって制御される増幅回路1cの感度を表しており、上方向が感度が高く、下方向が感度が低い状態を表している。図2(C)はパルス検出回路6の時定数回路の電圧を表しており、図2(D)はマイコン2のINT端子の信号を示している。図2(E)はクロック信号発振回路2aのクロック発振波形を示し、図2(F)はマイコン2の各モードの移行状態を示している。
図2(A)は、マイコン2が通常動作の時に受け付けるリモコン信号であるリモコンコード(リーダー信号に続く複数のパルス列)の先頭に、140mSの再起動パルスが付加された様子を表している。再起動パルスは信号がローレベル、つまりオン状態であるオン部(t2=40mS)と、これに続き、信号がハイレベル、つまりオフ状態であるオフ部(t3=100mS)とで構成されている。
前述のように、再起動パルスはマイコン2が省電力モード時に、これを解除するためだけに使用されるパルスであり、マイコン2が通常動作の場合はリモコンコードの部分のみが図示しないリモコン送信機から送信される。従って、一般的には対象機器の主電源を投入するためにリモコン送信機の電源ボタンを押下したときのみに送信されるパルスである。
図2(B)は、図2(A)のリモコン信号がフォトアンプ1から出力された場合のAGC回路1bによるAGC感度を示している。フォトアンプ1に入力される赤外線の信号のレベルが大きく、また信号が連続する場合に感度を低下させ、赤外線の信号がない場合に感度を高くするように推移する。なお、前述のように、AGC回路1bは、感度を低下させる場合に働く充電遅延時間t5=50mSと、感度を高める時に働く放電遅延時間t5’=50mSの遅延時間を備えているため、実際の感度レベルの変化はこの遅延時間の経過後に現れる事になる。
図2(C)は、図2(A)の赤外線によるリモコン信号がフォトアンプ1に入力された場合のパルス検出回路6の積分電圧変化を示している。この積分回路は抵抗4とコンデンサ5との値により20mSの時定数に設定されている。これは、商用電源電圧のピークが10mS毎に繰り返される蛍光灯の50Hzノイズを除去するためである。当然のことながら60Hzの場合は商用電源電圧のピークが8mS毎になるため、同様にノイズを除去することができる。
この積分出回路の電圧はインバータ7に入力されているため、インバータ7のスレッシュホールド電圧からなる閾値を境に、オンとオフとが切り換えられ、図2(D)の波形が得られる。前述のように閾値を境に、オンとオフとが切り換えられるため、パルス検出回路6で積分されたノイズはこの閾値に届かないため、全て除去されることになる。
これはリモコン送信機から出力されるリモコンコードのリモコン信号も同様である。一般的にリモコンコードの中で最も長いリーダー信号であっても9mS前後であり、このリーダー信号を含むリモコンコード全体であっても、積分回路で積分された結果、閾値に届かないため、インバータ7からは出力されない。
図2(E)は、マイコン2に内蔵されたクロック信号発振回路2aでのクロック発振波形を示している。図2(D)の再起動パルス信号の立ち下がりにより、マイコン2のINT端子からマイコン2のクロック信号発振回路2aへ発振開始信号が出力され、これに対応してクロックが発振を始める。ただし、前述のように、クロック発振のウォーミングアップ時間(t4=30mS)が経過しないとクロックが安定しない。
図2(F)は、マイコンの状態を示しており、クロック発振停止の省電力モードから、再起動パルスの入力によるクロック発振開始、ウォーミングアップ期間を経て通常動作へ移行し、リモコンコード待ちからリモコンコード取込みに至る状態を示している。
図2において、再起動パルスのオン部(t2=40mS)は、パルス検出回路6を通り抜け、パルス検出回路6の時定数(t1=20mS)だけ遅延し、起動パルス(t2’=40mS)としてマイコン2のINT端子に入力される。この起動パルスの立ち下がりでマイコン2のクロックが発振を開始し、ウォーミングアップ期間(t4=30mS)を経て、マイコン2が通常動作を開始する。
マイコン2は通常動作を開始すると、再起動パルスに続くリモコンコードを入力ポートを監視することで待っている。この時点でリモコン信号の再起動パルス立ち下がりから50mS(t1+t4)しか経過していないため、リーダー信号の立ち下がりまでは90mS(t2+t3−t1−t4)の余裕があり、十分に対応可能である。
一方、AGC感度は再起動パルスのオン部によって一時的に感度を下げるが、100mS(t5+t5’)後には元の感度に復帰しており、140mSの再起動パルス(t2+t3)の後に続くリモコンコードに影響を与えることがない。
以上説明したタイミングを関係式で表すと以下のようになる。なお、t1:パルス検出回路の時定数、t2:再起動パルスのオン部、t3:再起動パルスのオフ部、t4:ウォーミングアップ期間、t5:AGC回路の充電遅延時間、t5’:AGC回路の放電遅延時間と定義する。

再起動パルス=t2+t3 ・・・・・・・式1

また、再起動パルスのオン/オフにより、当初の感度に復帰するために、AGC回路1bの充電遅延時間と放電遅延時間との関係において、以下の通りになる必要がある。

t2<t5 かつ、 t3>t5’・・・・式2

つまり、式2の意味するところは、

オン部時間<充電遅延時間、かつ、オフ部時間>放電遅延時間 ・・・・式3

となる。また、

t2>t1 ・・・・・・・式4

も同時に満足させる必要がある。つまり、

再起動パルスのオン部時間 > パルス検出回路時定数時間 ・・・・式5

となる。
また、AGC回路1bでの充電遅延時間t5は、再起動パルスのオン部時間t2よりも長い時間が必要である。もし、短い場合は、再起動パルスのオン部を受信中にAGC感度が低下し、最悪の場合に再起動パルスのオン部の後半部分が受信できなくなる可能性がある。従って、以下の関係を保たなければならない。

t5>t2 または、最悪でも t5=t2・・・・・・・式6

一方、一般的にフォトアンプ1のAGC回路1bの遅延時間は、アナログの積分回路を用いて生成される場合がほとんどである。アナログの積分回路の特性として充電時間よりも放電時間が長くなる傾向がある。従って、

t5<t5’の関係となる。ここで、放電時間を最も短く設定できたとした場合、
t5=t5’ ・・・・・・式7

ここで、式6と式7とで考えると、 t5=t5’=t2 ・・・・式8

一方、再起動パルスは、充電遅延時間と放電遅延時間との合計よりも大きい必要がある。従って、

再起動パルス > t5+t5’・・・・式9

また、式9に式1を代入すると、t2+t3>t5+t5’・・・・式10

従って、式10を変形すると、

t3>t5+t5’−t2 ・・・・・・・式11

となる。ここで、式8を式11に代入すると、t3>t2+t2−t2となり、最終的には以下の通りになる。

t3>t2 ・・・・・・・式12

これは以下の条件を意味している。

再起動パルスのオフ部時間 > 再起動パルスのオン部時間・・・式13
このように、式3を満足する再起動パルスであれば、フォトアンプ1のAGC回路1bの遅延時間に影響されることなく、再起動パルスに続くリモコンコードを正しく、また、感度を下げることなく受信することができる。また、式13の関係から、再起動パルスのオン部時間のデューティー比が小さくなることから、リモコン送信機の赤外線発光素子の駆動時間を低減させることができ、従来のタイミングに比べてリモコン送信機のバッテリ消耗を低減させることができる。
なお、本実施例ではエアコンのリモコン信号受信部として説明しているが、これに限るものなく、赤外線を用いたリモコンであれば、省電力モードを備えた一般の家電製品などに広く応用することができる。
また、本実施例ではフォトアンプ1にAGC回路1bが内蔵された構成としているが、これに限るものでなく、フォトアンプ1の外にAGC回路1bを備えていても同様の効果を得ることができる。
本発明によるリモコン信号受信回路を説明するブロック図である。 本発明によるリモコン信号受信回路のリモコン信号のタイミングを示すタイムチャートである。 従来のリモコン信号受信回路を用いた省電力装置のブロック図である。 従来のリモコン信号のタイミングを示すタイムチャートである。
符号の説明
1 フォトアンプ
1a 受光素子
1b 増幅回路
1c AGC回路
2 マイコン(制御手段)
2a クロック信号発振回路
3 インバータ
4 抵抗
5 コンデンサ
6 パルス検出回路
7 インバータ

Claims (2)

  1. 入力された赤外線を変換して電気信号出力する受光素子と、前記電気信号を増幅し、同増幅した電気信号からリモコン信号を取り出して出力する増幅回路と、前記リモコン信号が入力されてから前記増幅回路の感度を自動調整するまでの充電遅延時間と、前記リモコン信号がなくなってから前記増幅回路の感度を自動調整するまでの放電遅延時間とが設定されたオートゲインコントロール(AGC)回路と、時定数時間を設定する時定数回路を備え、その積分動作によって入力した前記リモコン信号から再起動パルスのみ取り出して起動信号として出力するパルス検出回路と、前記起動信号により停止していたクロックを発振させるクロック信号発振回路とを備え、入力した前記リモコン信号からリモコンコードを取り出す制御手段とを備えたリモコン信号受信回路であって、
    前記リモコン信号は、信号がオンとなるオン部と、これに続くオフ部とからなる前記再起動パルスと、これに続く前期リモコンコードを表すパルスとからなり、
    前記オン部時間<前記充電遅延時間、かつ、前記オフ部時間>前記放電遅延時間の関係であり、
    前記再起動パルスのオン部時間>前記パルス検出回路の時定数時間の関係であることを特徴とするリモコン信号受信回路。
  2. 前記オフ部時間は、前記オン部時間より長いことを特徴とする請求項1記載のリモコン信号受信回路。
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