JP4787729B2 - 車両用ブレーキ液圧制御装置およびその製造方法 - Google Patents

車両用ブレーキ液圧制御装置およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電磁弁、ポンプ、圧力センサなどの組付部品の取付構造に特徴を有する車両用ブレーキ液圧制御装置およびその製造方法に関する。
車輪ブレーキに作用させるブレーキ液圧の大きさを制御する車両用ブレーキ液圧制御装置として、ブレーキ液の流路を内包する基体と、電磁弁、ポンプ、圧力センサなどの組付部品とを備える車両用ブレーキ液圧制御装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
ところで、特許文献1においては、組付部品の一つである電磁弁を、基体内部の流路と連通するように基体の表面に凹設された有底の取付穴に組み付けている。なお、特許文献1においては、電磁弁の下端部を取付穴の下部に挿入してかしめた後に、取付穴の開口部の周囲において、円筒状のかしめパンチで基体の表面を押圧することで取付穴の穴壁に塑性変形部を形成し、当該塑性変形部を電磁弁の外周面に形成された係止溝に入り込ませることで、取付穴からの電磁弁の抜け出しを阻止している。
特開2005−133934号公報
ところで、前記特許文献1の図1に示すものにおいては、基体の表面を押圧する作用をなす端面が、取付穴の軸心に向く方向に傾斜したテーパ面を備えており、これによって基体の塑性変形部は、押圧時に低荷重で塑性流動を生じ易く、取付穴の軸心に向かう方向に塑性変形されて電磁弁の係止溝とその周りに密着するように構成されていた。
しかしながら、塑性変形が始まると、その直後から、取付穴の開口部に近い側、つまり、電磁弁の係止溝よりも上側の外周面に取付穴の穴壁が寄せ集められて密着してしまうため、かしめ荷重があがってしまう。また、かしめパンチには、拡径する方向に応力が生じるため、かしめパンチ自体の耐久性に問題が生じ易い。
なお、前記した問題は、組付部品が電磁弁である場合に限らず、ポンプ、リザーバ、圧力センサである場合にも共通して当てはまる。
このような観点から、本発明は、組付部品の組付強度を確保しつつ、小さなかしめ荷重で組付部品を基体の取付穴にかしめ固定することが可能な車両用ブレーキ液圧制御装置およびその製造方法を提供することを課題とする。
このような課題を解決する本発明は、ブレーキ液の流路を内包する基体と、前記流路と連通するように前記基体に形成された取付穴に挿入される組付部品とを備え、前記取付穴の穴壁は、前記基体の表面を前記取付穴の方向に押圧することによって形成した塑性変形部を有し、前記組付部品の外周面には、前記塑性変形部が入り込む係止溝が形成されており、前記塑性変形部は、前記取付穴の軸心へ傾斜する側と反対側へ向かう外向きのテーパ面とされた先端面を有し、当該先端面のテーパ角が、前記取付穴の軸心に直交する水平面を基準にして0°より大きく10°以下とされた押圧部材で、前記基体の表面を押圧することによって形成されることを特徴とする。
なお、本発明における組付部品とは、液圧回路を具現化するために基体に組み付けられる部品の総称であって、少なくとも、電磁弁、ポンプ、リザーバ、圧力センサのいずれか1つが含まれる。また、本発明における「取付穴の下方向」とは、取付穴の奥方向を意味する。
この車両用ブレーキ液圧制御装置によれば、塑性変形部は、取付穴の軸心へ傾斜する側と反対側へ向けられた外向きのテーパ面とされた先端面を有する押圧部材で、基体の表面を押圧されることによって形成されるので、押圧部材による押圧時に、取付穴の軸心へ向かう方向へ荷重が直接的に作用しなくなり、組付部品の係止溝の周りにかかる荷重が従来の場合よりも小さくなって、係止溝の上側と下側とで略均一となるかしめ荷重で塑性変形部が形成されるようになる。つまり、組付部品の係止溝よりも上側の外周面に取付穴の穴壁が強く密着してしまうことが防止されるようになる。これによって、組付部品の係止溝周りの変形や基体の取付穴周りの変形を生じることがなく、組付部品の取付強度を確保しつつ、小さなかしめ荷重で組付部品を基体の取付穴にかしめ固定することが可能となる。
また、押圧部材の先端面が、取付穴の軸心へ傾斜する側と反対側へ向けられた外向きのテーパ面となっているので、押圧時に押圧部材の先端面は、押圧部材の軸心に向かう方向の圧縮荷重(縮径する方向の応力)を受けるようになり、これとは反対に、押圧部材の先端面が、押圧部材の軸心から離れる方向に向かう引っ張り荷重(拡径する方向の応力)を受ける場合に比べて、押圧部材の耐久性が向上する。
なお、小さな押圧荷重で基体の取付穴に組付部品をかしめ固定することができるので、前記のように取付穴の変形が生じ難くなり、基体に取付穴同士が隣接して設けられている場合にも、隣接する取付穴への荷重の影響を生じることなくかしめ固定を行うことができる。
また、前記係止溝の上側における前記組付部品の外径が、前記係止溝の下側における前記組付部品の外径よりも小さくなっている構成とするのがよい。
この車両用ブレーキ液圧制御装置によれば、係止溝の上側における組付部品の外径が下側の外径よりも小さくなっているので、塑性変形後(かしめ後)における取付穴の穴径も、係止溝の上側の方が下側よりも小さくなる。したがって、取付穴から押し出す方向の力が組付部品に作用すると、係止溝の下側の外周縁から斜め上方に立ち上がるようにせん断破壊面が形成されることになる。つまり、組付部品の外径が係止溝の上側と下側とで同一になっている構成では、せん断破壊距離が係止溝の溝幅と等しくなるが、この車両用ブレーキ液圧制御装置によれば、せん断破壊距離が係止溝の溝幅以上になるので、組付部品の外径が係止溝の上側と下側とで同一になっている構成のものより係止溝の溝幅を小さくしても、これと同等の組付強度を確保することが可能となる。なお、係止溝の溝幅を、組付部品の外形を係止溝の上下で同一にした場合の溝幅と同等にした場合には、組付部品の組付強度が向上することになる。
また、本発明に係る車両用ブレーキ液圧制御装置の製造方法は、ブレーキ液の流路を内包する基体と、前記流路と連通するように前記基体に形成された取付穴に挿入される組付部品とを備えた車両用ブレーキ液圧制御装置の製造方法であって、前記取付穴の軸心へ傾斜する側と反対側へ向かう外向きのテーパ面とされた先端面を有し、当該先端面のテーパ角が、前記取付穴の軸心に直交する水平面を基準にして0°より大きく10°以下とされた押圧部材で前記基体の表面を押圧し、前記取付穴の穴壁に形成される塑性変形部で前記組付部品の外周面を係止することを特徴とする。
塑性変形部は、取付穴の軸心へ傾斜する側と反対側へ向けられた外向きのテーパ面とされた先端面を有する押圧部材で、基体の表面を押圧されることによって形成されるので、押圧部材による押圧時に、取付穴の軸心へ向かう方向へ荷重が直接的に作用しなくなり、組付部品の係止溝の周りにかかる荷重が従来の場合よりも小さくなって、係止溝の上側と下側とで略均一となるかしめ荷重で塑性変形部が形成されるようになる。したがって、組付部品の固定強度を確保しつつ、小さなかしめ荷重で組付部品を基体の取付穴にかしめ固定することができる。
本発明によれば、電磁弁の取付強度を確保しつつ、小さなかしめ荷重で組付部品を基体の取付穴にかしめ固定することが可能な車両用ブレーキ液圧制御装置およびその製造方法が得られる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、添付した図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図1に示すように、本実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置Uは、ブレーキ液の流路1a(図2参照)を内包する基体1や、この基体1に形成された取付穴10Aに組み付けられる組付部品である常開型の電磁弁2などを備えて構成されている。なお、車両用ブレーキ液圧制御装置Uは、常閉型の電磁弁3、リザーバ4、ポンプ5、圧力センサ6といった他の組付部品のほか、モータ7、電子制御ユニット8、ハウジング9などを備えているが、従来のものと同様であるので、その詳細な説明は省略する。
基体1は、略直方体を呈するアルミニウム合金製の部材であり、流体であるブレーキ液の流路1a(図2参照)を内包している。基体1には、常開型の電磁弁2が装着される取付穴10Aと、この取付穴10Aの開口部を取り囲むように形成された凹部10Bとが形成されており、さらには、常閉型の電磁弁3、リザーバ4、ポンプ5、圧力センサ6などが装着される穴、マスタシリンダ(図示略)に通じる図示せぬ配管が接続される入口ポート(図示略)や車輪ブレーキ(図示略)に至る図示せぬ配管が接続される出口ポート1cなどが形成されている。なお、各穴同士は、直接に、あるいは基体1の内部に形成された図示せぬ流路を介して互いに連通している。
取付穴10Aは、図2に示すように、基体1の内部に形成された流路1a,1aと連通するように形成された有底の穴であり、下部(最深部)に形成された円筒状の当接部11と、この当接部11よりも浅い部位に形成された円筒状の導入部12と、当接部11と導入部12とを繋ぐ円錐台状のテーパ部13と、導入部12よりも浅い部位に形成された円筒状の保持部14と、導入部12と保持部14とを繋ぐ円錐台状の繋ぎ部15とを備えている。
導入部12における穴径は、当接部11における穴径よりも大径であり、保持部14における穴径は、導入部12における穴径よりも大径である。すなわち、取付穴10Aは、底面16から開口部に向かうに従って順次拡径する段付き円筒状に成形されている。
流路1a,1aのうちの一方は、底面16に開口し、他方は、保持部14に開口している。なお、一方の流路1aが、底面16に開口しているため、底面16は、円帯状を呈している。
凹部10Bは、上面視円帯状を呈していて、かつ、取付穴10Aと同軸に形成されている。凹部10Bの底面17は、取付穴10Aの底面16を基準にして形成されている。すなわち、凹部10Bは、基体1の表面1dからの深さを規定して形成されたものではなく、凹部10Bの底面17から取付穴10Aの底面16までの深さを規定して形成されたものである。なお、取付穴10Aの底面16と凹部10Bの底面17とは平行になっている。
常開型の電磁弁2は、図3に示すように、固定コアとなる円筒状の弁ハウジング21と、この弁ハウジング21の下端部の内空に装着された第一の集塵フィルタ22と、この集塵フィルタ22の上側において弁ハウジング21の内空に装着された弁座構成材23と、この弁座構成材23の上側において弁ハウジング21の内空に配置された弁体24と、弁座構成材23と弁体24との間に介設された戻しばね25と、弁体24の上側に配置された可動コア26と、この可動コア26を覆うカバー27と、弁ハウジング21の外周面に環装された第二の集塵フィルタ28と、を備えて構成されている。なお、電磁弁2は、取付穴10Aから突出するが、この突出した部位の周囲には、電磁弁2を駆動させるための電磁コイル29が配置される。
弁ハウジング21は、鉄や鉄合金等の磁性材料からなり、取付穴10Aに挿入される挿入部21Aと、取付穴10Aの開口部を塞ぐ蓋部21Bと、この蓋部21Bに突設された突出部21Cとを備えている。なお、弁ハウジング21の内空は、下に向かうに従って順次拡径する段付き円筒状に成形されている。
挿入部21Aの下端部(すなわち、電磁弁2の下端部)は、図4に示すように、取付穴10Aの当接部11に圧入(嵌入)される圧入部211と、この圧入部211よりも小径の小径部212とを備えている。
圧入部211の外径は、取付穴10Aの当接部11の穴径と同じか僅かに大きくなっていて、圧入部211を取付穴10Aの当接部11に圧入すると、圧入部211の外周面が取付穴10Aの当接部11の内周面に密着する。圧入部211の外周面が当接部11の内周面に密着することで、当接部11の内周面を伝ってのブレーキ液の漏れが防止される。
小径部212は、圧入部211の下側に形成されている。小径部212の下端面は、その全体(全周)が取付穴10Aの底面16に突き当てられる。なお、挿入部21Aのうち、圧入部211よりも上側にある部位(以下、「弁室構成部213」という)は、取付穴10Aの導入部12および保持部14の内周面と隙間をあけて対向する。弁室構成部213には、弁室Vと一方の流路1aとを連通するための透孔213aが形成されている。
本実施形態においては、小径部212の外周面、取付穴10Aの当接部11の内周面および底面16によって、環状の収容空間Kが形成される。収容空間Kは、圧入部211(すなわち、電磁弁2の下端部)を取付穴10Aに圧入する際に発生する切粉を収容可能な空間であり、圧入部211の外周面を取付穴10Aの当接部11の内周面に密着させるとともに、小径部212の下端面(すなわち、電磁弁2の下端面)を取付穴10Aの底面16に突き当てていることから、密閉された空間になっている。
図3に示すように、蓋部21Bの外周面には、その周方向に沿って、取付穴10Aの穴壁をかしめた際に形成される塑性変形部18(図2参照)が入り込む係止溝214が凹設されている。この蓋部21Bにおいては、係止溝214の上側における外径が、係止溝214の下側における外径よりも小さくなっている。本実施形態では、係止溝214の上側と下側とで、0.4mmの外径差を設けている。なお、以下の説明においては、蓋部21Bのうち、係止溝214よりも下側に位置する環状の部位を「下蓋215」と称し、上側に位置する環状の部位を「上蓋216」と称することとする。
下蓋215は、電磁弁2を取付穴10Aに組み付けたときに、保持部14に開口する流路1aよりも上側に位置する。下蓋215の外径は、挿入部21Aおよび突出部21Cの外径よりも大きくなっているが、取付穴10Aの保持部14の穴径よりも僅かに小さくなっていて、下蓋215の外周面は、取付穴10Aの保持部14の内周面と僅かな隙間をあけて対向する。なお、下蓋215の下面が、取付穴10Aの穴壁に当接することはない。
上蓋216は、電磁弁2を取付穴10Aに組み付けたときに、凹部10Bの底面17から突出する。なお、上蓋216の端部216Aの周縁部216aは、丸く面取りされている。上蓋216の外径は、取付穴10Aの保持部14の穴径よりも小さくなっている。すなわち、上蓋216の外周面は、取付穴10Aの保持部14の内周面と隙間をあけて対向する。また、上蓋216の外径は、後記する押圧部材としてのかしめ治具Eの先端部(下端部)の内径よりも小さく形成されている。
なお、上蓋216の端部216Aは、周縁部216aを面取りして傾斜面に形成してもよい。
突出部21Cは、段付き円筒状を呈しており、その上半部の外径が下半部の外径よりも小さくなっている。なお、突出部21Cは、電磁コイル29の中に配置される。
第一の集塵フィルタ22は、弁ハウジング21の圧入部211に嵌め込まれる円筒状の枠体221と、この枠体221に保持される網状体222とを備えて構成されている。
弁座構成材23は、弁ハウジング21の弁室構成部213に嵌め込まれる円筒状の部材であり、その外周面が弁室構成部213の内周面に密着している。弁座構成材23の上面の中央には、弁体24が着座する弁座231が中空部232を取り囲むように突設されている。また、弁座構成材23の側部には、中空部232と並列して貫通孔233が形成されており、貫通孔233の下端部には、一方向弁となる球体234が配置されている。球体234は、集塵フィルタ22側の液圧が弁室V側の液圧よりも高いときには貫通孔233を閉塞し、逆に、弁室V側の液圧が集塵フィルタ22側の液圧よりも高いときには貫通孔233を開放する。
弁体24は、弁ハウジング21の突出部21Cの内部を摺動する摺動部材241と、この摺動部材241の下端に取り付けられたニードル部材242とを備えて構成されている。摺動部材241の上端部は、電磁コイル29を消磁した状態においては、弁ハウジング21の上端面から突出する。
戻しばね25は、コイルばねからなり、弁座構成材23と弁体24との間に圧縮状態で介設され、弁体24を可動コア26側に付勢する。
可動コア26は、磁性材料からなり、その下端面を弁体24の上端面に当接させた状態でカバー27の内部を上下方向に移動する。すなわち、可動コア26は、電磁コイル29を励磁したときに、固定コアである弁ハウジング21に引き寄せられて下方向に移動し、弁体24を下方向に押動する。
カバー27は、有底円筒状を呈しており、弁ハウジング21の上部(より詳細には、突出部21Cの上半部)に被せられている。なお、カバー27は、その全周を溶接することにより弁ハウジング21に固着される。
第二の集塵フィルタ28は、弁ハウジング21の透孔213aを取り囲むように配置されるものであり、弁ハウジング21の挿入部21Aの弁室構成部213に環装される。第二の集塵フィルタ28は、図4に示すように、上下一対の環状リング281,281と、この環状リング281,281に保持される網状体282とを備えて構成されている。
なお、図3に示す電磁コイル29は、ハウジング9(図1参照)に組み付けられていて、ハウジング9を基体1に取り付けたときに、弁ハウジング21の突出部21Cとカバー27とに環装される。
以上のように構成された電磁弁2は、電磁コイル29を励磁させたときに閉弁し、消磁させたときに開弁する。すなわち、電子制御ユニット8(図1参照)からの指令に基づいて電磁コイル29を励磁させると、可動コア26が固定コアである弁ハウジング21に吸引されて下方向に移動するのに伴って、弁体24が下方向に移動し、その下端部(ニードル部材242)が弁座構成材23の弁座231に着座して中空部232を閉塞する。また、電磁コイル29を消磁させると、戻しばね25の付勢力によって弁体24および可動コア26が上方向に押し戻され、弁体24の下端部(ニードル部材242)が弁座231から離間して中空部232を開放する。
図5乃至図7を参照して、車両用ブレーキ液圧制御装置Uの製造方法を説明する。
図5の(a)に示すように、まず、所定の形状に成形した基体1に、取付穴10Aおよび凹部10Bを形成する(穴あけ工程)。取付穴10Aおよび凹部10Bは、段付きの穴あけ工具Dを用いて一工程で一体的に形成する。穴あけ工具Dは、取付穴10Aを形成するための切削刃を有する下段部D1と、凹部10Bを形成するための切削刃を有する上段部D2とを備えている。そして、図5の(b)および(c)に示すように、穴あけ工具Dを回転させつつ基体1の表面に押し付けると、下段部D1によって取付穴10Aが形成され、次いで、上段部D2によって凹部10Bが形成される。
本実施形態では、図6(a)に示すように、電磁弁2を取付穴10Aに挿入して、その下端面を取付穴10Aの底面16に当接させた状態で、蓋部21Bの端部216Aが凹部10Bの底面17から基体1の外方に露出する状態に組み付けられるように、電磁弁2の各部の寸法に合わせて取付穴10Aの各部の寸法が設定されている。
なお、図示は省略するが、前記した作業に前後して、基体1の適所に、常閉型の電磁弁3、リザーバ4、ポンプ5(図1参照)などを装着するための穴(孔)を形成するとともに、基体1の表面を削孔することで基体1の内部にブレーキ液の流路1aなどを形成する。
次に、図6の(a)および(b)に示すように、取付穴10Aに常開型の電磁弁2を挿入し、その下端面を取付穴10Aの底面16に当接させる(挿入工程)。すなわち、図4に示すように、電磁弁2の圧入部211を取付穴10Aの当接部11に圧入し、圧入部211の外周面を当接部11の内周面に密着させつつ、小径部212の下端面の全周を取付穴10Aの底面16に突き当てる。本実施形態においては、取付穴10Aの当接部11と導入部12との間に形成したテーパ部13および電磁弁2の下端部に形成した小径部212が、それぞれ電磁弁2の「誘い(ガイド)」として機能するので、電磁弁2の圧入部211を簡単かつ確実に取付穴10Aの当接部11に圧入することができる。
電磁弁2の圧入部211を取付穴10Aの当接部11に圧入し、小径部212の下端面を取付穴10Aの底面16に当接させると、小径部212の外周面と取付穴10Aの当接部11の内周面とによって、収容空間Kが形成されるので、電磁弁2の圧入に際して発生した切粉等は、収容空間Kに収容されることになり、さらには、電磁弁2の挿入位置が径方向にも上下方向(深さ方向)にも規制されることになる。
続いて、電磁弁2の挿入位置を基準として取付穴10Aの穴壁をかしめて電磁弁2を固定する(固定工程)。すなわち、図6の(a)に示すように、有底円筒状を呈するかしめ治具Eをアームに調心自在に支持した状態で、取付穴10Aへ向けて移動させる(移動工程)。ここで、電磁弁2の蓋部21Bの端部216Aは、外径がかしめ治具Eの内径よりも小さく形成されているので、かしめ治具Eの先端部の内周部を蓋部21Bの端部216Aの外周部でガイドさせながら、かしめ治具Eの先端部が底面17に当接する所定位置まで移動させるという移動手法を採ることができる。したがって、取付穴10Aの軸心とかしめ治具Eの軸心とが、前記のようにガイド可能な程度に調心している状態でかしめ治具Eを底面17へ向かわせる移動が行われても、この調心が許容されるようになり、取付穴10Aの軸心にかしめ治具Eの軸心が略合わされる状態となって、かしめ治具Eの先端部が底面17に当接する所定位置まで移動されることとなる(図6(c)参照)。
その後、電磁弁2の下端面を取付穴10Aの底面16に突き当てた状態を維持しつつ、かしめ治具Eの先端部を凹部10Bの底面17に押し当て、かしめ治具Eで取付穴10Aの穴壁を下方向(底面16方向)に押圧することで取付穴10Aの穴壁に塑性変形部18(図4,図6(d)参照)を形成し、この塑性変形部18を電磁弁2の外周面に形成された係止溝214(図4参照)に係止させることで、電磁弁2を取付穴10Aにかしめ固定する。
ここで、本実施形態で使用される押圧部材としてのかしめ治具Eは、前記のように有底円筒状を呈しており、その先端部で凹部10Bの底面17を押圧するように設けられている。かしめ治具Eの先端部は、図7(a)に示すように、先端面(下端面)E2が、取付穴10Aの軸心(不図示)へ傾斜する側と反対側へ向かう外向き(矢印G方向:先端面E2に対する法線と同方向)のテーパ面に形成され、取付穴10Aの軸心へ向かう荷重が少なくなるように角度を持たせてある。図7(b)に示すように、先端面E2のテーパ角θは、底面17(または、取付穴10Aの軸心(不図示)に直交する水平面)を基準にして0°より大きく10°以下であることが好ましく、さらに、3°〜5°の範囲にあることがより好ましい。先端面E2のテーパ角θが0°以下であると、押圧時に取付穴10Aの軸心へ向かう方向へ荷重が直接的に作用し易くなり、大きなかしめ荷重が電磁弁2の係止溝214周り、具体的には、上蓋216に対してかかり易く好ましくない。また、先端面E2のテーパ角θが10°を超えると、押圧時に取付穴10Aの軸心へ向かう方向の荷重が少なくなって、取付穴10Aに電磁弁2がうまくかしめ固定されにくい。取付穴10Aに電磁弁2がうまくかしめ固定されないとブレーキ液が液漏れするおそれがあり、密封性能を損なうおそれがある。本発明者らの研究結果によれば、前記テーパ角θが3°〜5°の範囲にあることがより好ましく、電磁弁2の取付強度を確保しつつ、小さなかしめ荷重で電磁弁2を基体1の取付穴10Aにかしめ固定することが可能となる。
このように、かしめ治具Eによって、凹部10Bの底面17を取付穴10Aの底面16方向に押圧して塑性変形部18を形成することで、電磁弁2が取付穴10Aに抜け出し不能に保持されるとともに、塑性変形部18における径方向の残留応力によって液密にシールされる。なお、本実施形態においては、電磁弁2の下端部の外周面を取付穴10Aの当接部11の内周面に密着させるとともに、電磁弁2の下端面の全周を取付穴10Aの底面16に突き当てることで、電磁弁2の挿入位置を規制し、この挿入位置を維持しつつ、電磁弁2の位置決めに寄与していない取付穴10Aの保持部14の穴壁をかしめることとしたので、電磁弁2を固定する際に、電磁弁2が傾倒し難い。
図7を参照して、固定工程をより詳細に説明する。まず、図7の(a)に示すように、かしめ治具Eの先端面E2を凹部10Bの底面17の内周縁に当接させる。なお、電磁弁2の上蓋216の外径は、かしめ治具Eの先端部の内径よりも小さく形成されており、さらに、上蓋216の周縁部216aが丸く面取りされているので、かしめ治具Eをスムーズに位置決めすることができる。すなわち、かしめ治具Eを電磁弁2に被せると、かしめ治具Eの下端部が周縁部216aによってガイドされるので、かしめ治具Eの下端部の全周を確実に凹部10Bの底面17に当接させることができる。
次に、かしめ治具Eに下向きのかしめ荷重を付与し(図8に示すグラフ中の「a」→「b」)、図7の(c)に示すように、かしめ治具Eの先端面E2を凹部10Bの底面17に減り込ませる。なお、取付穴10Aの保持部14の内周面と電磁弁2の上蓋216の外周面との間に隙間が形成されているので(図7の(a)参照)、かしめ治具Eの先端面E2を凹部10Bの底面17に減り込ませると、取付穴10Aの保持部14における穴壁が電磁弁2の上蓋216に向かって塑性変形(塑性流動)し、取付穴10Aの保持部14(図3参照)の内周面の全周が電磁弁2の上蓋216の外周面に密着するようになる。ちなみに、取付穴10Aの保持部14の内周面と電磁弁2の上蓋216の外周面との間に隙間が形成されているので、小さなかしめ荷重で取付穴10Aの穴壁を塑性変形させることができる。
かしめ荷重を増大させると(図8に示すグラフ中の「b」→「c」)、図7の(d)に示すように、かしめ治具Eの先端面E2がより深くまで減り込み、これに伴って、取付穴10Aの穴壁が電磁弁2の下蓋215の上側に迫り出し、下蓋215と係止溝214との境界部分217を全周に亘って押さえ込むようになる。なお、この時点で、塑性変形部18によって電磁弁2が抜出し不能に係止され、かつ、塑性変形部18における径方向の残留応力によって取付穴10Aの保持部14と電磁弁2の下蓋215の間がシールされる。
かしめ荷重をさらに増大させると(図8に示すグラフ中の「c」→「d」)、図7の(e)に示すように、取付穴10Aの穴壁に、より一層の塑性変形(塑性流動)が発生し、取付穴10Aの穴壁に形成された塑性変形部18が電磁弁2の係止溝214に入り込むようになる。
なお、かしめ荷重をより一層増大させると(図8に示すグラフ中の「d」→「e」)、図示は省略するが、電磁弁2の係止溝214の全体が取付穴10Aの塑性変形部18によって充填されることになる。このように、車両用ブレーキ液圧制御装置Uにおいては、図8のグラフに示す「c」から「e」の範囲に入るようにかしめ荷重およびかしめ治具Eのストロークを管理すれば、前記した部位をシールすることができる。
常開型の電磁弁2を基体1に組み付ける前、若しくは組み付けた後に、図1に示すように、常閉型の電磁弁3、リザーバ4、ポンプ5、圧力センサ6、モータ7などを基体1に組み付け、さらに、電磁弁2,3を覆うようにハウジング9を組み付けるなどすると、車両用ブレーキ液圧制御装置Uが完成する。
以上説明した車両用ブレーキ液圧制御装置Uによれば、電磁弁2は、かしめ治具Eの先端面E2が、取付穴10Aの軸心(不図示)へ傾斜する側と反対側へ向けられた外向きのテーパ面となっているので、かしめ治具Eによる押圧時に、取付穴10Aの軸心へ向かう方向へかしめ荷重が直接的に作用しなくなり、電磁弁2の係止溝214の周りにかかる荷重が従来の場合よりも小さくなって、係止溝214の上側と下側とで略均一となるかしめ荷重で塑性変形部18を形成することが可能となる。つまり、電磁弁2の係止溝214よりも上側の外周面に取付穴10Aの穴壁が強く密着してしまうことが防止されるようになる。これによって、電磁弁2の係止溝214の周りの変形や基体1の取付穴10Aの周りの変形を生じることがなく、電磁弁2の固定強度を確保しつつ、小さなかしめ荷重で電磁弁2を基体1の取付穴10Aにかしめ固定することが可能となる。
また、かしめ治具Eの先端面E2が、取付穴10Aの軸心(不図示)へ傾斜する側と反対側へ向けられた外向きのテーパ面となっているので、押圧時にかしめ治具Eの先端面E2は、かしめ治具Eの軸心(不図示)に向かう方向の圧縮荷重(縮径する方向の応力)を受けるようになり、これとは反対にかしめ治具Eの軸心から離れる方向に向かう引っ張り荷重(拡径する方向の応力)を受ける場合に比べて、かしめ治具Eの耐久性が向上する。
なお、小さな押圧荷重で基体1の取付穴10Aに電磁弁2をかしめ固定することができるので、前記のように取付穴10Aの変形が生じ難くなり、基体1に取付穴10A同士が隣接して設けられている場合にも、隣接する取付穴10Aへの荷重の影響を生じることなくかしめ固定を行うことができる。
また、車両用ブレーキ液圧制御装置Uにおいては、先端面E2のテーパ面が、取付穴10Aの軸心(不図示)へ向かう荷重が少なくなる角度で形成されているので、電磁弁2の係止溝214周りの変形や基体1の取付穴10Aの周りの変形を生じることがなく、電磁弁2の取付強度を確保しつつ、小さなかしめ荷重で電磁弁2を基体1の取付穴10Aにかしめ固定することが可能となる。
テーパ面のテーパ角は、0°より大きく10°以下であり、さらに、3°から5°の範囲とされているので、電磁弁2の係止溝214の周りの変形や基体1の取付穴10Aの周りの変形を生じることを防止しつつ、小さなかしめ荷重で電磁弁2を基体1の取付穴10Aにかしめ固定することが可能となる。
さらに、車両用ブレーキ液圧制御装置Uにおいては、取付穴10Aの周囲に凹部10Bを形成し、かつ、この凹部10Bの底面17を取付穴10Aの底面16を基準にして形成するとともに、電磁弁2の下端面を取付穴10Aの底面16に突き当てたので、取付穴10Aに電磁弁2をかしめ固定する際に、かしめ荷重の大きさにばらつきが生じ難くなる。すなわち、かしめ治具Eのストロークは、基体1の表面(本実施形態では、凹部10Bの底面17)から電磁弁2の係止溝214までの距離に依存するところ、この車両用ブレーキ液圧制御装置Uにおいては、凹部10Bの底面17を取付穴10Aの底面16を基準にして形成したことで取付穴10Aの深さ(すなわち、取付穴10Aの底面16から凹部10Bの底面17までの距離)にばらつきが生じ難くなり、さらに、電磁弁2の下端面を取付穴10Aの底面16に突き当てたことで電磁弁2の挿入量にもばらつきが生じ難くなるので、凹部10Bの底面17から電磁弁2の係止溝214までの距離にもばらつきが生じ難くなり、その結果、塑性変形部18の係止溝214への充填量にばらつきが生じ難くなる。
特に、本実施形態においては、取付穴10Aと凹部10Bとを同一の穴あけ工具Dで一体的に形成したので、取付穴10Aの深さのばらつきが極めて小さくなり、凹部10Bの底面17から電磁弁2の係止溝214までの距離のばらつきは、電磁弁2の製作精度のみに依存することになる。つまり、車両用ブレーキ液圧制御装置Uによれば、凹部10Bの底面17から電磁弁2の係止溝214までの距離のばらつきが極めて小さく、したがって、かしめ治具Eのストロークのばらつきも極めて小さいものとなる。
また、車両用ブレーキ液圧制御装置Uにおいては、係止溝214の上側における電磁弁2の外径が下側の外径よりも小さくなっているので、塑性変形後(かしめ後)における取付穴10Aの穴径も、係止溝214の上側の方が下側よりも小さくなる。したがって、取付穴10Aから押し出す方向の力が電磁弁2に作用すると、図9の(a)に示すように、係止溝214の下側の外周縁(下蓋215と係止溝214との境界部分217)から斜め上方に立ち上がるようにせん断破壊面が形成されることになる。図9の(b)に示すように、電磁弁2の外径が係止溝214’の上側と下側とで同一になっている場合においては、せん断破壊距離S2が係止溝214’の溝幅と等しくなるが、図9の(a)に示すように、係止溝214の上側における穴径を下側における穴径よりも小さくすれば、せん断破壊距離S1が係止溝214の溝幅以上になるので、係止溝214の溝幅を図9の(b)の係止溝214’の溝幅より小さくしても、図9の(b)の場合と同等の組付強度を(ブレーキ液圧による押圧力に対する抵抗力)確保することが可能となる。
また、車両用ブレーキ液圧制御装置Uにおいては、係止溝214の上側に隙間が形成されているので、小さなかしめ荷重で塑性変形部18を形成することが可能となり、ひいては、製造設備の小型化を図ることが可能となる。
なお、車両用ブレーキ液圧制御装置Uの構成は適宜変更しても差し支えない。例えば、図10の(a)に示すように、常閉型の電磁弁3である場合など、蓋部21Bが取付穴10A内にすっぽり収まる構成であるときには、凹部10Bの内周壁10bを開口周縁部となる底面10cへ向けて案内可能に、凹部10Bの開口部から底面10cに向かって漸次縮径するテーパ形状に形成してもよい。このようにすると、図10(b)に示すように、かしめ治具Eをスムーズに位置決めすることができる。すなわち、かしめ治具Eを電磁弁3に被せると、かしめ治具Eの外周部E3が内周壁10bによってガイドされるので、かしめ治具Eの下端部の全周を確実に凹部10Bの底面10cに当接させることができる。
また、前記した実施形態においては、取付穴10Aの穴壁を加熱せずに塑性変形部18を形成した場合を例示したが、これに限定されることはなく、取付穴10Aの穴壁を加熱しつつ塑性変形部18を形成してもよい。すなわち、前記した固定工程において、取付穴10Aの穴壁を加熱しつつ底面16方向に押圧して穴壁に塑性変形部18を形成し、この塑性変形部18を電磁弁2の外周面に形成された係止溝214に入り込ませることで、電磁弁2を固定してもよい。取付穴10Aの穴壁を加熱すれば、穴壁が軟化するので、穴壁を塑性変形させるのに必要な荷重(かしめ荷重)を小さくすることが可能となる。また、取付穴10Aの穴壁が軟化するので、基体1が延性の低いAl−Cu−Si系の鋳造合金からなる場合であっても、取付穴10Aの穴壁にクラック(材料破壊)等を発生させることなく、塑性変形部18を形成することが可能となる。なお、本実施形態では、基体1がアルミニウム合金製であるので、加熱温度は、240〜260℃であることが望ましい。
本発明の実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置を示す分解斜視図である。 取付穴を示す断面図である。 組付部品である電磁弁の構成を説明するための断面図である。 組付部品である電磁弁の構成を説明するための拡大断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置の製造方法の穴あけ工程を説明するための断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置の製造方法の挿入工程および固定工程を説明するための断面図である。 (a)〜(e)は、固定工程を詳細に説明するための断面図である。 かしめ荷重の推移を表すグラフである。 (a)は本発明の実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置の作用を説明するための断面図、(b)は比較例に係る車両用ブレーキ液圧制御装置の断面図である。 (a)(b)は、本発明の実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置の変形例を示す拡大断面図である。
符号の説明
1 基体
1a 流路
1d 表面
2 電磁弁
3 電磁弁
E2 先端面
E3 外周部
F2 両電極
10A 取付穴
10B 凹部
10b 内周壁
17 底面
18 塑性変形部
21 弁ハウジング
21B 蓋部
214 係止溝
215 下蓋
216 上蓋
216A 端部
216a 周縁部
E かしめ治具
U 車両用ブレーキ液圧制御装置

Claims (3)

  1. ブレーキ液の流路を内包する基体と、前記流路と連通するように前記基体に形成された取付穴に挿入される組付部品とを備え、
    前記取付穴の穴壁は、前記基体の表面を前記取付穴の下方向に押圧することによって形成した塑性変形部を有し、
    前記組付部品の外周面には、前記塑性変形部が入り込む係止溝が形成されており、
    前記塑性変形部は、
    前記取付穴の軸心へ傾斜する側と反対側へ向かう外向きのテーパ面とされた先端面を有し、当該先端面のテーパ角が、前記取付穴の軸心に直交する水平面を基準にして0°より大きく10°以下とされた押圧部材で、前記基体の表面を押圧することによって形成されることを特徴とする車両用ブレーキ液圧制御装置。
  2. 前記係止溝の上側における前記組付部品の外径が、前記係止溝の下側における前記組付部品の外径よりも小さくなっていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ブレーキ液圧制御装置。
  3. ブレーキ液の流路を内包する基体と、前記流路と連通するように前記基体に形成された取付穴に挿入される組付部品とを備えた車両用ブレーキ液圧制御装置の製造方法であって、
    前記取付穴の軸心へ傾斜する側と反対側へ向かう外向きのテーパ面とされた先端面を有し、当該先端面のテーパ角が、前記取付穴の軸心に直交する水平面を基準にして0°より大きく10°以下とされた押圧部材で前記基体の表面を押圧し、前記取付穴の穴壁に形成される塑性変形部で前記組付部品の外周面を係止することを特徴とする車両用ブレーキ液圧制御装置の製造方法。
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