JP4786119B2 - 検眼システム、検眼装置、及びそのプログラム及び記録媒体、並びに、標準化方法 - Google Patents
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Description
(技術分野)
本発明は、概して人間被験者の検眼に関し、特に、画像表示画面を使用したレンズレス視力検査に関する。
【0002】
(背景技術)
視覚は、人の日常生活における殆どすべての面に密接な関係がある。人の視覚が低下すると、一般に、その人の生活の質も低下する。
【0003】
視覚は、概して図1に示す3つの概念上の層に分割することができる。光学層100は、眼の裏側にある組織の感光層、いわゆる網膜上に光を収束させるために備わっている。機能層102(網膜により形成される)は感光細胞を備え、これら細胞は、様々な色、運動および形状を検知して、これらを脳に送られる神経インパルスに変換することができる。第3の層は、脳の一部である知覚層106であり、眼から送られて来る光情報から画像を構成する。
【0004】
前世紀では、視覚過程の状態を測定するために、多くの試験が開発され、3種類の専門家、つまり検眼士、眼科医および神経科医が、彼らの間に分類される責任を負って、試験を実施し、関連する問題を治療した。
【0005】
検眼士は、科学的に適格であり、概して光学層100に関連する問題を測定して治療する。検眼士は、通常最初に、視力に問題がある患者に応対するので、多くの場合、機能層および知覚層102、106の問題を検出する。領域102または106に病理学的問題が生じた場合、検眼士は、一般に、こうした問題を治療するのに最適な専門家に患者を委ねる。眼科医は、医学的な資格を持ち、一般に、光学層100と機能層102の両方に関連する問題を測定して治療する。この群の専門家は、一般に、眼の疾患を診断して治療する。視覚過程に影響するその他の疾患により知覚層106に生じる問題は、一般に神経科医に委ねられる。神経科医は、精神医学的および医学的な資格をもち、視覚過程が、患者の脳内の混乱を生じる異常による影響を受けている場合、知覚層106に生じる問題を治療する。
【0006】
視覚的な問題を抱えている人々が検眼士を訪れて、眼を検査してもらうことは一般的なことである。検眼士が検査のために使用する機器は、主にレンズを使用している。こうした機器は、多くの場合、重くて嵩張り、非常に敏感であるため、一般に搬送には適さない。こうした機器は、非常に高価であることが多い。
【0007】
したがって、動くことができないか、または都会または大都市から遠く離れた場所に居住する人は、検眼の機会がないために不利であった。検眼士が移動する場合、概して、少数のレンズのみを使用して診断するため、行われる検査は、上記の代表的な機器を使って行われる検査ほど十分ではない。
【0008】
したがって、嵩張り、一般に移動することができない高価な機器に頼らずに行われる光学的検査が望まれる。
【0009】
(発明の開示)
本発明の目的は、既存の装置の1つまたは複数の欠点を実質的に克服するか、または少なくとも改善することである。
【0010】
本発明は、コンピュータに以下のステップを実行させて、人間被験者の検眼を行うためのプログラムであって、
(a)ビデオディスプレイ装置の少なくとも1つの物理的特性を校正し、前記ビデオディスプレイ装置により表示される画像視標のシーケンスを予め決められた外観に一致させるようにする手順と、
(b)前記画像視標のシーケンスを前記ビデオディスプレイ装置に表示して、人間被験者の視覚機能の一連の検査を行う手順と、
(c)前記画像視標のシーケンスの表示に反応して行われる前記人間被験者の動作を記録する手順と、
(d)前記の記録された動作から、前記人間被験者の視覚機能の少なくとも1つの状態を計算する手順と、
(e)前記人間被験者の前記視覚機能の前記少なくとも1つの計算された状態から、前記人間被験者の少なくとも1種類の補正レンズ処方を計算する手順と、をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供する。
また、本発明は、当該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0013】
本発明は、人間被験者の検眼システムにおいて、前記システムが、
(a)サーバであって、
アプリケーションプログラムおよび人間被験者の視力検査による1つまたは複数の検査結果を記憶する第1メモリと、
前記1つまたは複数の検査結果を受信する手段と、
前記アプリケーションプログラムを送信する手段と、
前記1つまたは複数の検査結果を処理して、前記人間被験者の視覚機能の状態を計算するための手段とを有するサーバと、
前記人間被験者の視覚機能の前記少なくとも1つの計算された状態から、前記人間被験者の少なくとも1種類の補正レンズ処方を計算する手段とを有するサーバと、
(b)クライアントコンピュータであって、
前記画像視標のシーケンスを前記人間被験者に対して表示するビデオディスプレイと、
前記アプリケーションプログラムを受信するための手段と、
前記アプリケーションプログラムを実行して、前記ビデオディスプレイ装置の少なくとも1つの物理的特性を校正し、前記ビデオディスプレイ装置上に表示される前記画像視標のシーケンスを予め決められた外観に一致させるための手段と、
前記画像視標のシーケンスの表示に反応する前記1つまたは複数の検査結果として処理された前記人間の行動を記録するための手段と、
前記1つまたは複数の検査結果を前記サーバに送信するための手段とを有するクライアントコンピュータと、
を備える検眼システムを提供する。
【0014】
本発明は、ビデオディスプレイ上に表示される視覚視標の外観を標準化するための方法であって、
アプリケーションプログラムファイルをコンピュータにインストールするステップと、
前記コンピュータに接続された前記ビデオディスプレイ上に前記視覚視標を表示させるステップと、
前記ビデオディスプレイを見ている被験者に、前記視覚視標の少なくとも1つのサイズを確認するように要求するステップと、
前記視覚視標の特定の1つが見えるかどうかを確認するように前記被験者に要求するステップと、
前記アプリケーションプログラムファイルが、前記要求に対する前記被験者の応答を使用して、前記視覚視標に使用された色の相対出力と、前記視覚視標の相対寸法を調整するステップと、を含む標準化方法を提供する。
【0017】
(発明を実施するための最良の形態)
眼科診療所における検眼は、一般に、包括的にレンズを使用して行われる。本明細書では、レンズを使用する必要がない検眼システムを開示する。レンズの排除は、コンピュータを利用した検眼システムであって、視力検査を画像ディスプレイユニット、たとえばコンピュータのモニタ上で実施することを可能にし、検眼士から離れた場所で実行させることができるプログラムを組み込んだシステムにより達成される。
【0018】
この開示における遠隔検眼は、主に2種類の構成要素、つまり視力検査および視力診断を有する。視力検査は、患者またはアシスタントが動作させるコンピュータにより形成される遠隔検眼機器を使用して実施することができる。コンピュータは、一般に、診断評価が行われるその他のコンピュータがアクセス可能なワールドワイドウェブ(WWW)などのネットワークに接続される。
【0019】
本明細書に記載する検眼方法は、図19に示すような従来の汎用コンピュータシステム1900であって、図2〜図18の過程をソフトウェア、たとえばコンピュータシステム1900内で実行させるアプリケーションプログラムとしてインプリメントできるコンピュータシステムを使用して実施することが好ましい。特に、検眼方法の各ステップは、コンピュータが実行させるソフトウェア内の命令により実施される。ソフトウェアは、2種類の別個の部分に分割され、一方の部分は、検眼方法を実施し、もう一方の部分は、検眼方法と患者との間のユーザインタフェースを管理する。ソフトウェアは、コンピュータ可読媒体、たとえば以下に記載する記憶装置内に記憶される。ソフトウェアは、コンピュータ可読媒体からコンピュータ内にロードされて、コンピュータにより実行される。こうしたソフトウェアまたはコンピュータプログラムが記録されたコンピュータ可読媒体は、コンピュータプログラム製品である。こうしたコンピュータプログラム製品をコンピュータで使用することは、本発明の実施態様により、有利な検眼装置を達成する上で好ましい。
【0020】
コンピュータシステム1900は、コンピュータモジュール1901と、キーボード1902およびマウス1903などの入力装置と、プリンタ1915およびディスプレイ装置1914を備える出力装置とを備える。変調復調器(モデム)のトランシーバ装置1916は、コンピュータモジュール1901が、たとえば電話線1921またはその他の機能的な媒体を介して接続可能な通信ネットワーク1920との間で通信するために使用される。モデム1916を使用すると、インターネット、およびその他のネットワークシステム、たとえばローカルエリアネットワーク(LAN)または広域ネットワーク(WAN)にアクセスすることができる。
【0021】
コンピュータモジュール1901は、一般に、少なくとも1個のプロセッサユニット1905と、たとえば半導体ランダムアクセスメモリ(RAM)および読出専用メモリ(ROM)から形成されるメモリユニット1906と、画像インタフェース1907を備える入出力(I/O)インタフェースと、キーボード1902およびマウス1093、並びに随意にジョイスティックまたはマイクロフォン(図示しない)のためのI/Oインタフェース1913と、モデム1916のためのインタフェース1908とを備える。記憶装置1909が備えられ、一般に、ハードディスクドライブ1910とフレキシブルディスクドライブ1911とを備える。磁気テープドライブ(図示しない)を使用しても良い。CD−ROMドライブ1912は、一般に、不揮発性データ源として備えられる。コンピュータモジュール1901の構成要素1905と1913とは、一般に相互接続バス1904を介して、当業者が周知しているコンピュータシステム1900の従来の動作モードを行うように通信する。本発明の実施態様を実施できるコンピュータの実施例は、IBMパーソナルコンピュータおよび互換機、Sun Sparcstations、またはこれらから発展したコンピュータシステムが挙げられる。
【0022】
一般に、好ましい実施態様のアプリケーションプログラムは、ハードディスクドライブ1910に常駐し、プロセッサ1905により実行時に読み出され、制御される。ネットワーク1920から取り出されたプログラムまたは何らかのデータの中間記憶は、半導体メモリ1906を使用して、おそらくハードディスクドライブ1910と協働して行われる。場合によっては、アプリケーションプログラムは、CD−ROMまたはフレキシブルディスク上で符号化されたユーザに供給され、対応するドライブ1912または1911を介して読み出されるか、または別法によると、ユーザがネットワーク1920からモデム装置1916を介して読み出される。さらに、ソフトウェアも、その他のコンピュータ可読媒体からコンピュータシステム1900にロードすることができ、こうしたその他の媒体としては、磁気テープ、ROMまたは集積回路、光磁気ディスク、コンピュータモジュール1901と別の装置との間の無線または赤外線通信チャネル、PCMCIAカードなどのコンピュータ可読カード、eメール通信を含むインターネットおよびイントラネット、並びにウェブサイトなどに記録された情報が挙げられる。上記は、関連するコンピュータ可読媒体の単なる一例である。その他のコンピュータ可読媒体は、本発明の範囲および精神から逸脱せずに実施することができる。
【0023】
この検眼方法は、別法によると、専用ハードウェア、たとえば検眼の機能または副機能を実行する1個または複数の集積回路で実施することができる。こうした専用ハードウェアは、画像処理装置、ディジタル信号処理装置、または1個もしくは複数のマイクロプロセッサおよび対応するメモリを備える。
【0024】
図2は、検眼システムであって、一般にホストコンピュータ214内から、またはホストコンピュータ214に対応して動作し、コンピュータのサーバ装置によって形成されるシステムの一部に関するデータフロー経路200のネットワークを示す。診断評価の実施を可能にするソフトウェアは、構成コンピュータシステム214上に記憶される。コンピュータシステム214は、ウェブホスト216と、技術マネジャー218および検眼マネジャー220の機能をサポートするための情報管理システムとを備える。技術マネジャー218は、技術情報システム222と対話して、システムの円滑な動作、コンピュータの維持管理、アップグレードおよび安全を確保する。検眼マネジャー220は、マーケティング情報システム238および販売情報システム240にリンクして、クライアントの視力問題をアイウェアの必要性と関連付ける。検眼マネジャー220は、臨床評価システム224、臨床データベース226および診断モジュール228にもリンクされ、データの完全性、検査精度を監視し、臨床上の処方結果を公表することを許可する。臨床結果をクライアントに公表する前に、検眼士は、サービスが実施されたこと、および支払いを受領したことを会計マネジャー234に確認する。その結果、会計データベース234は、銀行236またはその他の金融機関の情報システムに接続して、患者との金銭取引が自動的に処理される。
【0025】
診断評価データを患者から受信すると、このデータは、WWW202から公共電気通信網(PTN)212を介してホストコンピュータ214に渡され、ここで、データは検眼マネジャー220によって渡されて、臨床評価システム224により処理される。次に、未加工データおよび処理データは、臨床データベース226内に記憶される。臨床データベース226からの検査データは、診断モジュール228に渡され、ここで、データは、図7に示す診断支援プログラム700によって自動的に分析されるか、または法的に登録された検眼士によって分析される。次に、診断結果は、患者/クライアント結果230として作表されて、臨床データベース226内に記憶され、PTN212およびWWW202を介して実施可能なeメールシステム232を介して患者にも送信される。
【0026】
マーケティング情報システム238は販売情報システム240にリンクされ、販売情報システム240は、情報を供給情報システム242に送信する。販売情報システム240および供給情報システム242は共に、会計データベース234にリンクされる。供給情報システム242を介して宣伝される商品は、陸上便246、郵便局または宅配業者の配送により患者に送付される。
【0027】
PTN212は、ワールドワイドウェブ202に直接、または標準の電話回線を介して、または別法によると総合ディジタル通信網(ISDN)208により接続される。PTN212は、無線通信システム210、セル方式携帯電話システム206または衛星通信システム204を介してワールドワイドウェブ202にもリンクされる。
【0028】
患者は、コンピュータ1901を使用して検眼診断評価システムにアクセスし、ウェブページの閲覧を可能にするインターネットウェブブラウザなどのソフトウェアアプリケーションを使用してワールドワイドウェブ202にログオンする。こうしたブラウザの例としては、Microsoft Corporationが製造したInternet ExplorerおよびNetscape Corporationが製造したNetscape Navigatorがある。こうしたツールを使用すると、患者は、図3にアーキテクチャを示し、図2のウェブホスト216により稼動されるインターネットのウェブサイト300に接続することができる。患者は、最初、一般的な紹介の資料を含むホームページ302を閲覧する。ホームページ302は、診断評価システムを提供する会社に関する情報を含むその他のページ304に対するリンクを含む。ホームページ302は、患者が、選択した語句または語句のパターンを含むドキュメントについてウェブサイト300を検索することを可能にする検索ページ306に対するリンクも含む。検索が開始すると、結果は、その他のウェブページ308として表示される。ホームページ302は、ウェブホスト216上で利用可能な検眼に関するより詳細な紹介情報を含むウェブページ310に対するリンクも含む。さらに、ウェブサイト300の更新を説明すると共に、プレスリリースおよび報道機関による報道に関する情報を与えるウェブページ320にもリンクされる。また、患者が眼科用品を購入することができる眼鏡店にもリンクする。眼鏡店322は、この検眼システムに関する一般的な情報、眼の生体組織および眼疾患の説明、視力の神経学の説明、並びに視力に問題がある人に、世界がどのように見えるかをシミュレートした画像を含む情報ウェブページ324にリンクする。
【0029】
患者が、診断評価に進むことを選択すると、検眼ウェブページ310は、患者が使用する画像ディスプレイ1914を校正して、検査時に患者に対して表示される視標が標準化された外観を有するようにする検査セットアップ312にリンクする。検査セットアップ312が完了すると、患者は、一連の予備検査314、静止検査316および動的検査318を対話式に行うウェブページに進むことができる。
【0030】
図4は、検眼310を実施するシーケンスを示す。検査セットアップ312は前提条件であり、様々な校正ステップを行う。その後、多くの予備検査314、静止検査316および動的検査318が行われる。検査314、316および318の各々の集合は、小児患者または成人患者の視力を検査するために使用することができる。小児検査402、406、410は、監視する成人が支援して行うことが望ましい。成人検査404、408および412は、支援がなくても実施することができるが、概して、アシスタントの助けがあると、より容易に実施できる。
【0031】
図5は、検眼310をより詳細に示す。検査セットアップ312を起動させると、最初のロードファイルステップ502がある。ロードファイルステップ502は、(サーバの)コンピュータシステム214から検査ファイルをダウンロードして、その検査ファイルを(患者/クライアントの)コンピュータシステム1901にロードし、ここで、検査ファイルはハードディスクドライブ1910に記憶される。ロードファイルステップ502が完了すると、患者は、一連の校正検査を実施して、視力検査を標準化するように要求される。校正検査は、画面形状検査504、コントラスト/色検査508、グレア検査509、および環境検査510を含み、後者では、画像ディスプレイ1914が位置する室内の照明条件が、他の試験を実施する時に一定であるかどうかを確認する。
【0032】
検眼314、316、318について、以下にさらに詳細に説明するが、要約すると、予備検査314は視力検査512および乱視検査514を含み、その後、結果ページ516が患者に対して画像ディスプレイ1914上に表示される。静止検査316は、全体的な病理および屈折異常状態を判断するプレフィルタ検査517、患者の病歴の関連事実に関する病歴質問518、全体的視力識別検査519、白色背景を使用した視力検査520、赤色背景を使用した視力検査522、緑色背景を使用した視力検査524、視力および病理検出コントラストパターン検査525、乱視検査526および527、白内障およびその他の疾患が存在する可能性の検査532、黄斑完全性検査534、周辺視力検査536、色覚検査538を含む。患者が小児である場合、さらに2種類の検査528および530があり、第1の検査では断続性運動を確認し、第2の検査では視覚的周辺読取能力を確認する。検査532および534は、白内障が存在する可能性および黄斑の変化を検査し、患者が成人である場合にのみ使用される。動的検査318は、4種類の検査540、542、544、546を含む。上記の各々の検査について、以下にさらに詳細に説明する。
【0033】
<検査ファイルのダウンロードルーチン>
ロードファイルステップ312の目的は、ウェブホスト216を代表するホストコンピュータ214と対話するように構成された患者のコンピュータ1901にアプリケーションプログラムファイルをインストールすることである。アプリケーションプログラムファイルは、ActiveXドキュメントもしくはJavaフォーマット、または類似コンピュータ言語であり、上記のMicrosoft Internet ExplorerもしくはNetscapeなどのインターネットブラウザでハイパーテキスト認識ドキュメントとして稼動可能である。
【0034】
このファイルは、コンパイルされたソフトウェアコードであって、患者のモニタ1914の物理的特性を校正するように設計された一連の検査を含む上記の様々な検査を対話式に実行させるように構成されたソフトウェアコードを含む。また、このファイルは、患者の応答を記録し、ホストコンピュータ214に送信して分析することを可能にする。予備検査時には、アプリケーションプログラムファイルは、患者が検討するために検査結果を計算および表示させる。静止検査316および動的検査318を実施すると、このファイルは、結果を符号化して患者の安全を確保した後に、その結果をホストコンピュータ1950に送信する。いくつかの検査またはすべての検査は、患者のコンピュータ1901ではなく、Microsoftのアクティブサーバページ(ASP)技術を使用してWWW300を介してホストコンピュータ1950上で実施することができる。この代案は、たとえば患者がプログラムを患者のコンピュータ1901にロードすることを望まず、特別に安全保護の必要がある場合、または検査をさらに厳密に管理することが可能な場合に使用される。
【0035】
検眼を開始する前に、患者のコンピュータ1901および対応するディスプレイ1914の動作を評価して、検眼の所望レベルの正確度を可能にするために適切な校正を行う必要がある。
【0036】
<画面形状検査504>
ファイルが患者のコンピュータ1901にロードされると、ページがディスプレイ1914上に表示され、ディスプレイ1914の表示領域が、縁部周囲に黒色の小さい直線の縁部を有する境界がある矩形の画像を表示するように調節されたことを確認することができる。ディスプレイ1914が、標準の矩形が表示されるように調節できない場合、検査を続けることができないことを患者に知らせるメッセージがディスプレイ1914上に表示される。
【0037】
<画面サイズ検査506>
検眼310は、主に、周知のサイズのグレースケールおよびカラー画像に対する患者の応答に基づいて行われる。画像のサイズは、画面のサイズおよび解像度に応じて変化すると思われるので、画面のサイズおよび解像度を標準化する、つまり様々な画面サイズおよび解像度で表示された時に、表示画像が正確なサイズになるように調節することが重要である。
【0038】
代表的なパーソナルコンピュータの場合、画面の解像度は、検査プログラムが、コンピュータ1901上で動作するオペレーティングシステムに直接問い合わせて知ることができる。オペレーティングシステムの例としては、Microsoft Corporationが製造したWindows(登録商標)が挙げられる。しかし、実際の画面サイズは、どこにも記録されていない。画面サイズを決定するため、検査プログラムが、プログラミングされた長さの線をディスプレイ1914上に表示させて、患者がルーラを使用して線の長さを測定する検査を考案した。これで、患者は、たとえばキーボード1902を使用して、測定した長さをコンピュータ1901に入力することができる。ディスプレイ1914上に表示される線の長さは、画面のサイズおよび解像度により左右されるので、これらの値の何れかを知ることにより、検査プログラムは他方の値を計算することができる。したがって、オペレーティングシステムから画面の解像度を取得すると、画面のサイズは容易に分かる。
【0039】
別法による方法は、図20F、図20Gおよび図20Hに示す一連の一般的な画像を患者に表示することである。こうした画像としては、1辺が10cmの方形2004、クレジットカードの画像2008が挙げられる。クレジットカードの画像2008は、図示のために登録商標「MasterCard」を示す。また、3.5’’フレキシブルディスクの画像も示す。クライアントは、ルーラ、実物のクレジットカードまたは実物のフレキシブルディスクの1つまたは複数を、コンピュータのモニタ画面1914上に表示された画像2004、2006または2008に当てて、物体が画面上の物体2004〜2008と同じサイズであるかどうかを測定することができる。実物が、画像2004〜2008のサイズと異なる場合、マウスポインタ1903を使用して画面上の物体を調節し、画像2004〜2008を対応する実物と同じサイズにする。画面上の物体2004〜2008が実物と同じサイズである場合、画面のサイズおよび解像度を確定することができる。
【0040】
もう1つの方法は、解像度が800×600ピクセルに設定されている場合、長さが異なる線(または他の物体)を含む画像を患者に表示することである。検査プログラムは、マウスポインタ1903を使用して、長さが10cmであるか、または10cmに最も近い線をクリックするように患者に要求する。次に、患者が選択した線を使用して、画面のサイズが計算される。
【0041】
<画面のコントラストおよびカラー検査508>
ディスプレイ1914は、白黒コントラストおよびカラーの両方を調節して、コントラストおよび/またはカラーに敏感な検査を標準化し、正確に実施することが重要である。
【0042】
画面の輝度およびコントラストは、一般に患者が調節するが、カラー画像を構成する3色の相対的な強度は、一般に、ディスプレイ1914の製造時に設定されるか、または電子製品の修理技術者が調節する。
【0043】
ディスプレイ1914のコントラスト/輝度は、画像ディスプレイ1914が配置されている領域(部屋)の周囲輝度に応じて変化する。領域が自然光(昼光)と人工光との混合を有する場合、輝度/コントラストは著しく変化する。
【0044】
ディスプレイ1914を一日中調節するのを避けるため、殆どのコンピュータユーザは、概してディスプレイ1914を1日の最も明るい時間に合わせて調節しており、つまり、ディスプレイ1914は、他の時間には明るすぎることが多く、カラーが不鮮明になり、黒がグレーになる原因になる。
【0045】
コントラストおよびカラー検査508は、コントラスト/輝度レベル、およびディスプレイ1914上に表示されるカラー画像を構成する3色(赤色、緑色、青色)の相対出力の両方を容易に調節できるように開発した。検査508は、±5%未満の感度にプログラミングするソフトウェアを使用して画像ディスプレイ1914の物理的パラメーターを調節する手段を提供する。
【0046】
コントラスト/輝度検査は、各々が図20Aに示す純粋に白色から黒色の範囲の異なるグレースケール強度を有する7個の方形から成る検査パターン800である。方形802は、画像ディスプレイ1914の左から右に配置される。このグレースケールは、平衡状態の画像ディスプレイ1914上に、左の6個のグレースケール方形804を表示し、7個目の方形806が表示されないように調節する。
【0047】
7個目の方形がまだ表示されている場合、ディスプレイ1914は明るすぎ、患者は、画像ディスプレイ1914の外部のつまみを使用し、輝度および/またはコントラストを減少させて7個目の方形806が消滅させるように要求される。6個未満の方形が表示されている場合、患者は、左の6個のグレースケール方形804が表示されるまで、輝度/コントラストのつまみを調節するように要求される。
【0048】
三原色(赤色、緑色、青色)の調節は、フルカラーから黒色までの強度で変化する7色の方形を使用する点で類似している。各々のカラー(赤色、緑色、青色)は、図20B〜図20Dに示すように、図20Aに類似する方法で別個に調節される。
【0049】
殆どの場合、1つのカラーの強度を増加する必要がある。つまり、カラーを供給する3個の電子銃は、同じ比率で低下しないと思われるからである。
【0050】
色の強度は、より明るい色よりも薄い色を強く強調するように変える。
【0051】
カラー調節は、プログラムメモリ1906内に保存し、画像および背景を調節する後の段階で使用すると、検査で標準の色を使用することができる。
【0052】
<画面のグレア検査509>
好ましくは検眼314が開始する前に、画像ディスプレイ1914からの3種類の距離、40cm、100cmおよび300cmを測定するか、または選ぶように患者に要求する。つまり、検査314は、患者の眼を画像ディスプレイ1914からの予め決められた距離に位置させて行われるからである。これらの距離は、視力は検査距離に応じて変化するため、正確さを確保する上で重要である。
【0053】
室内環境のどこかからの過度な反射光によるグレアは、患者がコンピュータディスプレイ1914を楽に見て、最適な検査結果を取得する能力に影響する場合がある。画面グレア検査509は、室内の照明を標準化して、画像モニタから反射グレアを排除して、コントラスト/輝度レベルおよび3色(赤色、緑色、青色)の相対出力の両方の調節具合を標準化できるように開発された。過度なグレアに関する検査509は、図20Eに示す視覚視標2000を使用して実施される。視標2000は、比較的明るい青色の背景2003上に表示された青色の方形2002から成る。これら方形2002は、好ましくは3cm×3cm、RGB値(0、0、122)であり、背景2003のRGB値は好ましくは(0、0、128)である。図20Eには6個の方形を示すが、代表的な構成では、9個の方形2002を表示させることができる。この検査では、患者は、青色の方形2002がすべて見えるまで、室内の照明を減少するように要求される。患者は、300cmの測定距離に着座し、比較的明るい青色の背景2003上にある暗色の青色が充填された方形2002の数を数えるように指示される。すべての方形が楽に見える場合、この検査は合格である。直近の環境における何らかの光源からのグレアが、方形2002の何れかの見え方を損なっている場合、患者は、障害となる照明を調節もしくは遮断するか、またはコンピュータディスプレイ1914の位置を変えて、問題を補正するように要求される。
【0054】
患者は、室内の照明条件が検査中に変化しないことを確認するようにさらに要求される。
【0055】
環境機能510は、室内の照明、グレア、およびコンピュータディスプレイ1914からの測定距離に関する命令の集合である。
【0056】
<予備検査314>
予備検査314は、適正検査の性質を持ち、視力検査512および乱視検査514を含む。検査314は、患者が実施して、ローカルコンピュータ1901上で動作するプログラムが分析し、患者の視力が正常範囲であるか、またはさらに支援が必要であるかどうかを決定する。
【0057】
<視力検査512>
最初の視覚効率検査は、「拡大E」検査と呼ばれ、光学層100および機能層102の機能の指標を提供する。検査512は、患者の眼の視力に関する正確な測定値を取得し、WWW202上で対話式に動作するように考案されている。対応する従来の検査は、一般に、標準視力検査表上の一定の予め決められた文字サイズを検査して眼科診療所において実施される。対話式検査512は、より広範囲の文字サイズ(通常の9種類に対して25種類)を提供するため、壁の視力検査表より正確である。
【0058】
図9で分かるように、拡大E検査は、白色の背景に不規則に表示された4種類の黒色視覚視標910であって、各々の視覚視標910が、アルファベットのEに類似するが、各々の文字がそれぞれ上下左右に面するように回転しており、方向は、文字の3個のアーム部分により形成される隙間によって決まる視覚視標910を使用する。視覚視標910は、E視標と呼ばれる。各々のE視標は、白色の背景(RGB=255、255、255)上に黒色(RGB=0、0、0)で表示される。
【0059】
文字による指示の集合は、画像ディスプレイ1914上に表示され、患者が検査512を実行する方法、および閲覧距離を設定する方法を指示する。この検査は、患者とアシスタントの二人で行うことを勧める。また、患者は、助けを受けずに検査512を行うこともできるが、多少難しくなる。
【0060】
検査512では、アシスタントが、マウス1903を使用して、画像ディスプレイ1914上に表示されたStartボタンアイコンを押して検査512を開始する。患者は、小さいサイズから非常に大きいサイズまでのE視標910を画像ディスプレイ1914上で見る。サイズは、2mmの増分で2〜150mmであることが好ましい。患者は、文字Eの隙間の方向を見ることができる場合、方向矢印ボタンアイコン上でマウス1903をクリックして、E視標910の拡大を停止するようにアシスタントに要求する。患者が方向を正確に指定した場合、アシスタントは結果を記録する。応答が正しくない場合、正確な応答が行われるまで、検査を繰り返す。次に、E視標910の現在のサイズを記録する。
【0061】
検査512の速度を調節するために、2個の調節機構がある。1個の調節機構は、Startボタンを押した時と、E視標910の表示が開始する時との間の時間遅延間隔を調節する。これは、患者がアシスタントの助けを受けずに検査を行う場合に有用であり、この遅延によって、検査512が開始する前に、患者が検査状態に入るのに十分な時間がある。遅延は、0.5秒から20秒の間で選択することができる。第2の速度調節機構により、視標の拡大速度を調節することができる。これは、連続するE視標910の表示間の時間間隔である。これは、患者の視力が弱い場合に有用であり、検査512は、より迅速に、より大きい視標に達することができる。視標の拡大速度は、0.5秒から5秒の間で変えることができる。
【0062】
検査512は、患者の全体的視覚効率に応じて画面から2種類の距離、40cm、および300cmまたは100cmの何れかで行われる。検査距離は、検査ごとに記録され、患者の視覚効率が正常な距離で行われたか、または近距離で測定されたかどうかを指示する。各々の距離では、検査512は、左眼と右眼に対して個々に実行される。検査512は各々3回繰り返して実行し、方向矢印ボタンアイコン920が押された時点における平均視標サイズを求める。これで、至近距離作業および遠距離作業に関する視覚機能の測定が行われる。既知の距離から見たE視標910のサイズは、視力に関連する。両眼の視覚効率(両眼視覚効率)は、以下のとおり、視力の加重平均として計算される:
視覚効率=100×((3×(最善の眼の視力)+(最悪の眼の視力))/4%。
【0063】
<第1乱視検査514>
乱視は、視力レベルが、遠視および近視で一貫して混乱しており、眼が、遠視も近視も完全にない場合は等しくぼやける事態になる状態である。眼の光学面が不規則な場合、すべての距離でぼやけを生じる原因になる。この欠陥は、円柱レンズを通して見た場合に見える歪みに類似している。円柱レンズの軸にほぼ平行なレンズを通して見た線は、黒色として見えるが、この軸に対してある角度にある線は、グレー色にぼやける。この状態を図10Bに示し、線1010は乱視の軸を示す。
【0064】
乱視検査514は、WWW202上の患者との対話形式で行うように設計されている。検査514は、患者の各々の眼の乱視に関する基本的な測定値を得るように考案した。対応する従来の検査は、一般に、一連の円柱レンズを使用して眼科診療所内で実施される。この対話式検査514は、図10Aに示すように、白色の背景上に表示させ黒色の扇形乱視視標1000を使用する。
【0065】
患者は、マウスポインタ1903およびマウスボタンを使用して、扇形視標1000上に描画する。患者は、左眼を覆い、扇形視標1000の中心を右眼で見るようにプログラムにより指示される。周囲の線が等しく黒色に見える場合、患者は、左マウスボタンを押して、図10Cに示すように画像を横断するように水平の赤色線1020を描く。線の何本かが、他の線より黒色および/またはより濃く見える場合、患者は、左マウスボタンを使用して、図10Dに示すように、より黒色の線を横断して赤色の線1030を描くように指示される。患者は、線の配置に満足したら、マウス1903を使って、表示されたRecordボタンをクリックすると、赤色の線1020、1030により画定された角度の広がりが計算される。度数による角度の広がりの逆数を使用して、乱視の割合を計算する。代表的なレベルは、軽度(30%未満)、中度(30〜60%)、重度(60%を超える)である。したがって、広がりが狭いほど、乱視の程度は重いことになる。
【0066】
左眼を開けて、右眼を覆って、この検査を繰り返す。
【0067】
<別法による乱視検査(514)>
第1乱視検査のもう1つの実施態様(514)では、患者は、図10Eに示す18個ある一連の無作為化された仮想ボックスの画像1040に対面する。各々の仮想ボックス1040は、垂直線から0°〜170°の向きにある細い線から構成される。患者は、片方の眼を覆って仮想ボックス画像1040を見て、どの仮想ボックスが他の仮想ボックスより暗く、つまり黒色であるかを決定するように指示される。次に、患者は、各々の暗い仮想ボックスをマウスポインタ1044で指摘し、マウス1903の左ボタンをクリックするように指示される。これで、仮想ボックスの周囲の境界が表示されて、この仮想ボックスが選択されたことを示す。患者は、選択に満足しない場合、選択した仮想ボックスを再びクリックして、選択を解除することができる。患者が、より暗く見える仮想ボックス1040の選択を終了すると、マウスポインタ1044を使ってRecordボタンアイコン1042を押すように指示される。選択された仮想ボックスを構成する線の角度で示される角度の広がりが計算される。
【0068】
度数により角度の広がりの逆数を使用して、乱視の割合を計算する。代表的なレベルは、軽度(30%未満)、中度(30〜60%)、重度(60%を超える)である。したがって、広がりが狭いほど、乱視の程度は重いことになる。
【0069】
左眼を開けて、右眼を覆って、この検査を繰り返す。
【0070】
<予備検査の結果>
予備視力検査512および乱視1検査514の結果516は、図6に示す図式形態で表示される。これら2種類の検査に基づいて、患者は、さらに支援を求めるべきかどうか、さもなければ患者の眼は正常範囲内であることを助言される。
【0071】
<静止検査316>
静止検査316は、各々の眼の光学系の球面および円柱異常の測定など、患者の視力に関するいくつかの状態を詳細に検査し、何種類かの眼疾患を審査するように設計された一連の検査である。
【0072】
白内障、黄斑変性および緑内障の検査は、プレフィルタコントラスト検査517、患者の病歴質問518、黄斑完全性検査534および周辺視力感度検査536により実施され、これらの検査は、成人患者を対象とする。小児の場合、検査の多くは成人の検査に類似しているが、応答で年齢の相違が調整される。断続性運動検査528、および図15A〜図15Cに示す視標1500、1510および1520を使用する一連の性能検査530を含む検査のその他の集合は、判読力に関する小児の視覚的能力を検査するために使用される。
【0073】
予備選別検査314と対照的に、静止検査316の結果は患者に表示されない。患者は、個々の検査の結果を符号化して、中央視力測定研究所に送信し、法的に登録された検眼士による診察および分析が行われる。
【0074】
静止試験集合316の個々の部分は、共同で作業するように設計されている。患者は、最初に、3種類の定性検査を実施し、これら検査は、患者の視覚状態を広範に理解して、どの定量検査を実施すると、最適な結果が得られるかを決定するために使用される。3種類の最初の検査は、プレフィルタコントラスト検査517であり、この検査は、可能性のある病理学的問題、および大きい屈折異常を把握するために行われる。次に、患者の病歴質問集合518が実施され、患者の年齢、健康状態および視覚的状態に関する情報が収集されて記録され、最後に、識別検査519が実施され、この検査では、図11に示すように枠で囲まれた静止している大きいCを使用して、全体的視力が評価される。
【0075】
プログラムは、最初の3種類の定性検査、および後続の定量検査による情報を利用し、内部論理を使用して、使用する検査を調整し、各々の患者の最適な結果を知るための測定値を得ることができるようにする。プログラムは、患者が小児であるか成人であるか、また屈折誤差が大きいかもしくは小さいか、指摘された病理が存在するかどうかに応じて、いくつかの動作経過の1つをたどる。
【0076】
たとえば、ほぼ正常な患者については、遠見視力C検査520、コントラストパターン検査525および乱視検査526または527が実施される。判読が困難な小児患者の場合も、年齢で調整して同じ検査を行うが、さらに断続性運動検査528および小児性能検査530を実施する。別法によると、屈折誤差が大きく、病理の存在が指摘された成人については、遠見視力C検査520の検査距離pおよびコントラスト検査525を300cmから100cmに変更し、周囲視野検査536および黄斑完全性検査534を実施する。
【0077】
静止検査316では、視力は、枠で囲まれた拡大するC視標1100を使用して測定するが、指示された場合、赤色および緑色の背景を使用する。白色の背景のほかにカラーの背景を使用することにより、いくつかの条件下で球面成分を正確に評価することができる。
【0078】
また、視力は、カラーのコントラストパターンを使用するコントラストパターン検査525を使用して、病理のいくつかの徴候とともに測定される。遠見視力C検査520、522、524およびコントラスト検査525の結果を組み合わせると、球面レンズ成分および円柱レンズ成分の両方を正確に評価することができる。
【0079】
予備検査部分312に含まれる乱視1検査514では、軸の角度を定性的に評価し、光学系の非レンズ成分に関連する問題の程度を定性的に評価する。
【0080】
静止検査部分316では、第2の乱視検査526では、図12Bに示す新規な視覚視標1210を使用して測定される。この検査では、乱視による何らかの問題を補正するために必要な軸の角度および円柱レンズの倍率の両方が正確に評価される。別法による第3の乱視検査527では、図12C、図12Dおよび図12Eに示す視覚視標1225または1255を使用し、この検査も、乱視軸の角度に関する正確な測定値を得るために使用される。乱視検査526および527は、必要に応じて別個に、または一緒に使用することができる。
【0081】
周囲視野検査536は、白色光および有色光の両方に対する網膜1の感度を検査するために使用される。網膜の様々な領域における感度の低下は、いくつかの病理学的状態、たとえば緑内障、黄斑変性、糖尿病性網膜症、網膜症、視神経頭部疾患および神経疾患、たとえば脳梗塞、脳腫瘍などを示す。
【0082】
成人の場合、黄斑変性検査534は、黄斑の劣化の徴候を特定するために使用されるが、小児の場合は、断続性運動検査528を使用して、視覚視標の固視性能の正確さを検知するために使用される。
【0083】
<プレフィルタコントラストパターン検査517>
検査517は、神経学的または病理学的状態および著しい屈折異常の有無を定性的に評価するために考案された。この検査では、図12Fに示す視標1265、および図12Gに示す視標1270を使用する。視標1265、1270は、中間のグレー色の背景上にある各々8cmの方形グレースケール正弦波コントラスト検査パターンである。視標1265および1270内の線は、水平方向および垂直方向の両方に表示され、300cm離れて見た場合、角度ごとに3〜6サイクルの角周波数を有する。水平パターン1265は、視覚角度ごとに3サイクルの角周波数を有し、垂直パターン1270は、視覚角度ごとに6サイクルの角周波数で示されている。
【0084】
患者には、画像ディスプレイ1914上での指示、および/またはプログラミングされた音声指示により、検査517を実行する方法、および閲覧距離を設定する方法について指示が与えられる。検査517は、患者とアシスタントの二人で実施することを勧める。また、一人で検査を行うことも可能だが、多少難しくなる。
【0085】
検査517では、アシスタントは、マウス1903を使ってStartボタンアイコンを選択して検査の実行を開始し、患者は、300cmの距離に座り、画面表示に直接対面して、片方の眼を覆ってコントラストパターン1265および1270を見る。
【0086】
検査517は、コントラストパターン1265および1270を非常に低いコントラスト(コントラストの正弦変動が全範囲の約3%)で表示させて開始し、アシスタントは、マウス1903を使ってディスプレイ1914上のアイコンを選択してコントラストを増加させて、患者がコントラストパターン1265および1270内の線の方向を見ることができるようにする。この段階で、アシスタントは、マウスポインタ1903を使用して画面ディスプレイ1914上のボタンを押して、結果を記録する。他方の眼について、検査を繰り返す。
【0087】
正常な結果は、患者がコントラストパターンを非常に低いコントラストで見ることができる場合に示される。中度のコントラストレベルは、光学系の大きい屈折誤差および軽微な病理学的問題を示す。高度のコントラストレベルは、非常に大きい屈折率の問題、様々な病理および神経学的問題を示す。
【0088】
<患者の病歴質問518>
一連の質問は、患者の視覚に関連する医学的背景、および様々な環境状況における患者の挙動に関する複数の選択フォーマットで表示され、症状分析を使用して、視覚に関連する何らかの問題が存在するかどうかが判断される。たとえば、患者は、腕時計や、食品容器上のラベルの細かい印刷を容易に判読できるかどうかを質問される。患者の応答に応じて、点数が割り当てられる。割り当てられた点数は、特定の視覚問題の指標として使用される。質問の集合は、一般的な検眼による問題および病理を見つけるために設計されている。結果は、記録されて、プレフィルタコントラストパターン517と共に使用され、その他の検査の最適な動作経路を示す。
【0089】
検査518を実施するには、患者は、コンピュータの前に座り、複数の選択質問を自分で読んだ後、マウスポインタ1903を使用して、画像ディスプレイ1914上の関連チェックボックスにチェックマークを付ける。別法によると、アシスタントが声を出して質問を読んで、患者の応答にチェックマークを付ける。
【0090】
<視力識別検査519>
この検査519は、患者の高度の球面および/または円柱屈折率誤差を検査するために考案された。検査519から得られた情報は、プレフィルタコントラスト検査517からの情報、および患者の病歴518と共に使用され、最適な結果を得るために実行するべき最適な後続の検査はどれかが決定される。
【0091】
検査519は、図11に示すように、画像表示画面の中心に静止状態で配置された白色背景上にある9cm幅の黒色の枠で囲まれたC視標1100を使用する。枠で囲まれたC視標の隙間は、どの方向に面しても良い。この視標のサイズは、局所的な条件に応じて随時変えることができる。
【0092】
患者には、検査の実行方法および、閲覧距離の設定方法に関して、画像ディスプレイ1914上での指示、および/またはプログラミングされた音声による指示が与えられる。検査519は、患者とアシスタントの二人で実施することを勧める。一人で検査を行うことも可能だが、多少難しくなる。
【0093】
検査519では、アシスタントは、マウス1903を使ってStartボタンアイコンを選択して検査の実行を開始し、患者は、300cm離れて座り、画面表示に直接対面して片方の眼を覆い、枠で囲まれたC視標1100を見る。患者は、枠で囲まれたC視標1100の隙間を明確に見ることができるかどうか、隙間がどの方向に向いているかをアシスタントに告げる。患者の回答は、隙間およびその方向が見えるかどうかについて記録される。他方の眼について検査を繰り返す。
【0094】
<白色視力検査520>
検査520は、患者の眼の視力に関する正確な測定値を得るように考案された。対応する従来の検査は、一般に、眼科診療所内で、標準の視力表上にある固定の予め決められた文字サイズを検診して実施される。
【0095】
検査520では、やはり図11に示すように、白色の背景上に無作為に表示された4個の黒色視覚視標1100であって、各々がアルファベットの文字Cに類似しているが、隙間がそれぞれ上下左右に向くように回転されている視標1100を使用する。各々の視標1100は、枠で囲まれたC視標と呼ばれる。検査520は、C視標の周囲の部分的境界、つまり枠の領域を使用して、密集として周知され、文字が互いに近い場合に文字を識別することが比較的困難な視覚現象を顕在化させるために行われる。
【0096】
検査520の別法によるバージョンは、文字Cの代わりに大文字のEを使用する。使用する視標は、枠で囲まれたE視標と呼ぶ。
【0097】
患者は、検査の実行方法、および閲覧距離の設定方法について、画像ディスプレイ1914上で指示を与えられるか、および/またはプログラミングされた音声により指示される。検査520は、患者とアシスタントの二人で行うことを勧める。一人で検査520を行うことも可能だが、多少難しくなる。
【0098】
検査520では、アシスタントが、マウス1903を使用して、Startボタンアイコンを選択することにより検査を開始する。患者は、小さいサイズから非常に大きいサイズまでの枠で囲まれたC視標1100を画面上で見る。枠で囲まれたC視標1100のサイズは、2〜150mmであり、2mmづつ増加することが好ましい。患者は、文字Cの隙間の方向を見ることができる場合、図9に示すアイコン920などの方向矢印ボタンアイコン上でマウス1903をクリックして、枠で囲まれたC視標1100の拡大を停止するようにアシスタントに要求する。
【0099】
検査520の速度を調節するために、2個の調節機構がある。1個の調節機構は、Startボタンを選択した時と、枠で囲まれたC視標1100の表示が開始する時との間の時間遅延間隔を調節する。これは、患者がアシスタントを利用せずに一人で検査を行う場合に有用であり、この遅延によって、患者には検査状態に入るための時間が与えられる。遅延間隔は、0.5秒から20秒の間で選択することができる。
【0100】
第2の速度調節機構により、視標の拡大速度を調節することができる。これは、連続してより大きい枠で囲まれたC視標1100の表示間の時間間隔である。これは、患者の視力が弱い場合に有用であり、検査520は、枠で囲まれたC視標1100のサイズをより迅速に拡大させることができる。視標の拡大速度は、0.5秒から5秒の間で変えることができる。
【0101】
検査520は、屈折誤差の大きさに応じて、表示画面1914から2〜3種類の距離で実施され、距離は、40cm、100cmおよび/または300cmである。各々の距離では、検査520は、左眼と右眼について個々に実行される。検査520は各々4回繰り返して実行し、距離ボタンアイコン920が選択された時点における平均視標サイズを求める。これで、至近距離作業およびより遠距離の作業に関する視覚機能の認識力が分かる。
【0102】
<赤色視力検査522>
検査522は、白色および緑色視力検査520、524に関連して実施した時に、患者の眼の視力および屈折状態をより正確に測定するために考案された。視力検査は、一般に、標準の白色の背景上に複数の黒色文字サイズがある視力検査表で検査して、眼科診療所内で実施される。この検査は、白色視力検査520に使用されるものと同じ4種類の黒色視覚視標1100を使用しているが、本発明の検査522では、視覚視標1100は赤色の背景(RGB=255、0、0)上に表示される。やはり、C視標の周囲の部分的境界、つまり枠の領域を使用して、密集として周知され、文字が互いに近い場合に文字を識別することが比較的困難な視覚現象を顕在化させるために行われる。
【0103】
検査手順は、白色視力検査520の枠で囲まれたC検査の場合と同じである。患者には、検査522の実行方法および、閲覧距離の設定方法に関して、画面上で指示が与えられるか、および/またはプログラミングされた音声による指示が与えられる。検査522は、患者とアシスタントの二人で実施することを勧めるが、一人で検査522を行うことも可能である。
【0104】
検査522では、アシスタントが、Startボタンアイコンを選択することにより検査を開始し、患者は、小さいサイズから非常に大きいサイズまでの枠で囲まれたC視標1100を画像ディスプレイ1914上で見る。視標1100のサイズは2〜150mmであり、2mmづつ増加する。患者は、文字Cの隙間の方向を見ることができる場合、マウス1903を使用して方向矢印ボタン920を選択して、枠で囲まれたC視標1100の拡大を停止するようにアシスタントに要求する。上記のとおり、2個の調節機構があり、検査の速度を調節することができる。第1の調節機構は、Startボタンの選択と、枠で囲まれたC視標1100の表示の間隔との間の時間の遅延を制御する。これは、患者が、検査を満足に行えない場合に必要である。
【0105】
第2の速度調節機構により、視標の拡大速度を調節することができる。これは、連続してより大きい枠で囲まれたC視標1100の表示間の時間間隔である。これは、患者の視力が弱い場合に有用であり、検査520は、枠で囲まれたC視標1100のサイズがより大きいサイズに拡大する速度を増加させて、待ち時間を減少させる。
【0106】
検査522は、屈折誤差の大きさに応じて、画面から2〜3種類の距離で実施され、距離は、40cm、100cmおよび/または300cmである。各々の距離では、検査522は、左眼と右眼について個々に実行される。検査522は各々4回繰り返して実行し、停止ボタンが選択された時点における平均視標サイズを求める。既知の距離から見た枠で囲まれたC視標1100のサイズは、赤色光に関して補正された視力に関連する。様々な背景色を使用して、視覚過程の様々な成分を検査する。特に、赤色の背景は、遠方視力の識別に使用される。
【0107】
<緑色視力検査524>
検査524は、白色および赤色視力検査、520、522に関連して実施され、視力のより正確な測定値および患者の眼の屈折状態を知ることができる。視力検査は、一般に、標準の白色の背景上に複数の黒色文字サイズがある視力検査表で検査して、眼科診療所内で実施される。この検査では、白色および赤色視力検査520、522に使用されるものと同じ4種類の黒色視覚視標1100、つまり枠で囲まれたC視標を使用する。この場合、枠で囲まれたC視標1100(RGB=255、0、0)は、緑色の背景(RGB=0、210、0)上に表示される。上記のとおり、C視標の周囲の部分的境界は、密集として周知されている視覚現象を顕在化させる。文字Eは、文字Cの代わりに使用される。
【0108】
検査手順は、白色および赤色視力検査520、522で使用した手順と同じである。上記のとおり、検査524は、患者とアシスタントの二人で実施することを勧めるが、患者は、時間遅延間隔調節機構および視標拡大速度調節機構を使用して、一人で検査524を行うこともできる。この検査の結果は、緑色光に関して補正された視力に関連する。緑色の背景は、近方視力の識別に役立つ。
【0109】
<コントラストパターン検査525>
検査525は、視力、および原因になっている特定の病理状態の徴候を知るために考案された。
【0110】
この検査では、図12Hおよび図12Jに示す視標1275、1280および1285を使用する。視標1275、1280および1285は、正弦波状に変化したコントラスト検査パターンであり、8cmの方形で表示される。視標1275は、300cmから見た場合、視覚角度ごとに36サイクルの垂直パターンを有するグレースケールパターンであり、視標1280は、視覚角度ごとに24サイクルの赤色スケール垂直パターンであり、視標1285は、視覚角度ごとに12サイクルの水平線を示す青色スケールパターンの一例である。視標1275、1280および1285は、暗色画像の再生が不良な場合、見えにくくなる。
【0111】
パターン1275、1280および1285の線は、一般に、水平方向と垂直方向の両方に表示されるが、他の角度で表示させることもでき、100cmまたは300cmから見た場合、視覚角度ごとに3〜36サイクルの角周波数を有する。コントラストの正弦変動は、全体範囲の50%に設定される。
【0112】
患者は、検査の実行方法、および閲覧距離の設定方法について、画像ディスプレイ1914上で指示を与えられるか、および/またはプログラミングされた音声により指示される。検査525は、患者とアシスタントの二人で行うことを勧める。一人で検査を行うことも可能だが、多少難しくなる。
【0113】
検査525では、アシスタントが、Startボタンアイコンを選択することにより検査を開始し、患者は、100cmまたは300cm離れて画面ディスプレイに直接対面して座り、片方の眼を覆ってコントラストパターン1275、1280、1285を見る。
【0114】
角度ごとに36サイクルの最高周波数を有するコントラストパターン1275、1280、1385が最初に表示され、次に、患者が検査パターンの線の方向を見ることができるまで、次第に周波数が低いパターンが表示される。この段階では、アシスタントが、マウスポインタ1903を使用して画面ディスプレイ1914上のボタンを選択し、結果を記録する。検査は、グレー、赤色および青色のコントラストパターンで実施される。他方の眼について、検査を繰り返す。
【0115】
100cmもしくは300cm、または両方の距離で測定した場合のグレー、赤色および青色に関する結果のパターンは、矯正用眼鏡を処方する場合の球面および円柱屈折成分の大きさに関連する可能性がある。
【0116】
<コントラストC検査532>
検眼に関する問題の1つは、患者が何らかの視覚疾患を持つ場合、不正確な応答をする場合があることである。乱視、白内障、黄斑変性および脳下垂体腫瘍など、いくつかの疾患は、視覚的画像に対する感度の低下を生じる場合がある。
【0117】
コントラスト検査532は、他の検査との相互参照により、こうした疾患から生じる可能性がある問題を示すための検査である。
【0118】
検査532は、白色の背景(RGB=255、255、255)上の非常に明るいグレーであって、枠で囲まれた拡大するC視標(RGB=240、240、240)を使用する。この枠で囲まれたC視標は、白色の背景に対して非常に低いコントラストを有するが、上記の視標1100と同じ形状を有する。枠で囲まれたC視標は、一般に、軽度から重度の乱視を検出し、疾患の重大度に応じて、いくつかの疾患に対応する問題の徴候を明らかにする。検査532の手順は、白色、赤色および緑色視力検査520、522、524と同じである。このコントラスト検査532の結果は、白色、赤色および緑色視力検査520、522、524に関連して使用される。コントラスト検査532の結果が悪い場合、眼疾患が存在する可能性を示し、患者は、さらに検眼士または眼科医の診察を受けるように助言される。
【0119】
<第2乱視検査(仮想ボックス乱視検査)526>
患者に実施された予備検査314には、第1乱視検査514が含まれており、状態に関する簡単な説明は、第1乱視検査514の説明で行われた。
【0120】
第2乱視検査526は静止検査316の一部を構成し、図12Aに示すように、コントラストが段階的な矢印形の視覚視標1200を白色の背景上に表示させて行う。矢印形視標1200は、検査526を実施中に1°の間隔で180°回転させる。
【0121】
検査526は、仮想ボックス画像1210であって、境界がない2個のボックス形から成り、より小さい内側の仮想ボックスが、より大きい仮想ボックスの内側に配置された仮想ボックス画像1210を使用する。各々の仮想ボックスは、ユーザが向きを定めた短い平行線から構成される。より小さい内側の仮想ボックス内の線は、外側にある仮想ボックス内の線の向きに垂直である。
【0122】
この検査プログラムでは、患者は、矢印視標の側面の差別的なグレーの陰影により、乱視軸の角度を正確に決定することができる。画像ディスプレイ1914上にスライダバーが備わり、矢印視標1200は、マウス1903を使用してこのスライダバーを移動させて回転させることができる。患者は、矢印視標1200の両方の側面が等しい黒色に見えるまで、矢印視標1200を回転させるように指示される。次に、患者は、Recordアイコンを選択して、乱視軸を記憶し、矢印方向で決定する。この軸は、各々の眼で異なり、患者の乱視の程度が重くない場合、矢印視標1200は、すべての角度で実質的に同じに見える。
【0123】
検査526の次の部分は、近焦点範囲と遠焦点範囲との間の差によって決定される乱視度数範囲の測定を行う。図12Bに示す仮想ボックス1210は、内側にある仮想ボックスの線の向きが、検査526の第1の部分における矢印視標1200によって決められた向きと同じ状態で画像ディスプレイ1914上に表示される。患者は、内側のより小さい仮想ボックスが、外側のより大きい仮想ボックスから突出しているように見えるか、または外側の仮想ボックスが、内側のより小さいボックスから突出しているように見えるかを答えるように指示される。患者は、仮想ボックスの2つの集合が等しい黒さ、暗さまたは濃さに見えるまで、画像ディスプレイ1914方向に移動するか、または画像ディスプレイ1914から離れるように指示される。次に、眼から画像ディスプレイ1914までの距離を測定する必要がある。
【0124】
結果は、画像ディスプレイ1914上のボックス内に入力し、マウス1903を使ってRecordアイコンを選択して、情報を記憶する。
【0125】
次に、患者は、視標1210の内側のより小さい仮想ボックスが、視標1210の外側のより大きい仮想ボックスより黒く、より暗く、またはより濃く見えるまで、画像ディスプレイ1914方向に移動するか、または画像ディスプレイ1914から離れるように指示される。やはり、眼から画像ディスプレイ1914までの距離を測定し、結果を画像ディスプレイ1914上のボックス内に入力して、Recordボタンを選択する。
【0126】
この検査526の最終ステップとして、患者は、視標1210の外側のより大きい仮想ボックスが、視標1210の内側のより小さい仮想ボックスより黒く、より暗く、またはより濃く見えるまで、画像ディスプレイ1914方向に移動するか、または画像ディスプレイ1914から離れるように指示される。上記のとおり、眼と画像ディスプレイ1914との間の距離を測定し、結果を画像ディスプレイ1914上のボックス内に入力して、マウス1903を使ってRecordボタンを選択する。仮想ボックス上の線は、カラーの線に置き換えて、同様に検査を繰り返すこともできる。
【0127】
乱視度数は、近焦点範囲と遠焦点範囲との差によって決まる。近焦点範囲および遠焦点範囲は、検査526で得た距離測定値を使って計算する。
【0128】
<第3乱視検査(風車検査)527>
仮想ボックス526を使用する第2の乱視検査では、乱視軸は、回転する矢印を使用して発見される。風車検査527は、別法による検査を提供し、条件によっては、より感度が高く、多くの患者により容易に受け入れられることが分かる。
【0129】
風車検査527は、濃さが異なる一連の線(たとえば1225、1226)から構成される。線1225、1226は、V形の矢印視標1230を含む中心領域周囲の環として放射状に分布させる。矢印視標1230は、図12Dにも示され、360°回転させることができる。検査を実施する時、放射状直線1225、1226は、風車の羽のように中心の周囲で時計方向に回転させる。回転速度は、2秒当たり1〜20°の角度調節可能であり、線1225、1226の濃さは、1ピクセル〜20ピクセルの範囲で調節可能である。
【0130】
放射状直線1225、1226が回転すると、乱視のある観察者は、乱視軸内に存在する線1225、1226の色が他の線より暗く見えるという事実に注目する。次に、V形の矢印1230は、乱視軸の中心を指すように回転させることができる。中心が乱視軸に近い場合、V形矢印1230の2つの側面の暗さは等しいという事実を利用して、第2乱視検査526で使用した矢印視標1200と同様の方法で微調整することができる。
【0131】
放射状線の回転時に線1225、1226の濃さを変える機能により、様々な乱視程度の患者が、個々の視力問題に応じて最適な濃さに線の濃さを調節することができる。
【0132】
患者が、乱視のほかに大きい球面屈折問題による著しいぼやけを有する場合、図12Cに示す放射状線視標1220の効果は低下する。こうした条件では、図12Eに示す別法による六角形視標1250を放射状線視標1220の代わりに使用することができる。視標1250は、外側の六角形1255から構成される。六角形1255の各々の頂点から、線1257が六角形1255の中心に向かって突出する。線1257は、六角形1255の中心に達せず、中心に開放領域が残る。線1260は、中心の開放領域に配置され、六角形視標1255に関係なく移動させることができる。中心の線1260は、乱視の角度に合わせるために、六角形の図1255と共に使用される。
【0133】
この検査を実行する時、図12Eに示す視標1250の六角形部分1255は、中心周囲で時計方向に回転する。回転速度は、毎秒1〜20°の角度で調節可能であり、線1257の太さは1ピクセルから20ピクセルの範囲で調節可能である。
【0134】
六角形視標1250が回転すると、乱視のある患者は、乱視軸内に存在する六角形1250の区分および辺が他の区分および辺より暗く見えるという事実に注目する。次に、視標1250内に示されている中心の線1260は、最も暗く見える六角形の分割線1257と整列し、最も暗い辺の角度に平行な乱視軸に一致するように回転させることができる。最も暗い分割線に近く整列する場合、中心の線1260は連続して目立って見える。
【0135】
患者は、検査の実行方法、および閲覧距離の設定方法について、画像ディスプレイ1914上で指示を与えられるか、および/またはプログラミングされた音声により指示される。検査527は、患者とアシスタントの二人で行うことを勧める。一人で検査520を行うことも可能だが、多少難しくなる。
【0136】
検査527では、アシスタントが、マウス1903を使用してStartボタンアイコンを選択することにより検査の実行を開始し、患者は、100cm離れて画面ディスプレイに直面して座り、片方の眼を覆って、回転する放射状線の図形1220または六角形の図形1250を観察する。
【0137】
検査527の終わりでは、放射状線視標1220の矢印視標1230または六角形視標1250の中心線1260が乱視軸を指示した時に、アシスタントは、マウスポインタ1903を使用してRecordボタンを選択し、記録する。
【0138】
<近方視力検査529>
検査529は、近距離で視力を正確に測定するために考案された。この検査は、図12Kに示す小さいボックス形のウィンドウ1290であって、6個から8個の無作為に生成された一連の数字1292が表示されるウィンドウ1290を使用する。図12Hに示す例では、無作為な数字1292は「524869」である。数字1292は、800×600ピクセルの解像度で動作する画面上において約5ポイントの画面解像度で、検査の開始時に動き出すが、より高解像度の画面上でより小さい解像度でも良い。数字1292は、マウスポインタ1903で動く矢印を選択して、数字全体のポイントでサイズが増加する。検査529の視標は、患者が見ることができる数字1292の最小ポイントサイズを測定することである。数字1292は、患者が数字を記憶しないように無作為に生成される。数字1292のポイントサイズを使用すると、近方視力の概算を決定することができる。
【0139】
患者には、画像ディスプレイ1914上での指示、および/またはプログラミングされた音声により、検査を実行する方法、および閲覧距離を設定する方法に関する指示が与えられる。検査529は、患者とアシスタントの二人で実施することを勧める。また、一人で検査を行うことも可能だが、多少難しくなる。
【0140】
検査529では、アシスタントが、マウス1903を使用してStartボタンアイコンを選択することにより検査の実行を開始し、患者は、40cm離れて画面ディスプレイに直面して座り、片方の眼を覆って、数字ボックス1290を観察する。
【0141】
この検査は、患者が画面上に表示された数字1292のシーケンスを読むことができたら終わる。このポイントは、アシスタントがマウスポインタ1903を使用してRecordボタンを選択し、記録する。
【0142】
検査529を他方の眼について繰り返す。
【0143】
<第1周囲視野検査536>
多くの病理学的疾患が、眼の網膜における感度の低下または感光機能の損失の原因になることが周知されている。周囲視野検査536は、受光体の感度をマッピングするために設計された。
【0144】
患者は、眼鏡またはコンタクトレンズなどの視覚補助用品を通常着用している場合、検査時に着用するべきである。
【0145】
検査536は、図13に示すように、明るいグレーから白色のスポット1330を中度のグレーの背景画面1310上に短時間で表示させる。患者は、マウスポインタアイコン1350を使用して、画像ディスプレイ1914上で移動する目標視標1320を追跡し、スポット1300が表示されると、患者は、マウス1903のボタンを押して、見えたことを記録するように指示される。
【0146】
スポット1300が見えて、スポット1300の位置が記録されると、受光体感度のマップを描画することができる。網膜の様々な領域における感度の損失は、様々な種類の願疾患の指標である。
【0147】
周囲視野検査536に使用する代表的な画面を図13に示す。患者は、左眼をパッチで覆い、顔を画像ディスプレイ1914から25cmの位置に移動させるように指示される。患者の頭部を支持し、頭部を画像ディスプレイ1914から正確な距離および高さに維持するのを助けるため、患者は、テーブルに腕を固定して顎を左手で支えるように指示される。
【0148】
次に、患者は、中央の「オレンジ色円形」目標視標1320を固視するように指示される。患者は、この目標視標1320を固視しながら、腕を前後に動かして画像ディスプレイ1914からの距離を調節し、右側の黒色楕円形1330が眼の盲点に入って見えなくなるようにする。また、患者の眼は、オレンジ色円形目標視標1320と同じ高さでなければならない。
【0149】
次に、患者は、マウス1903を使って、目標視標1320の中央にマウスポインタアイコン1350を移動させる。矢印1350が、目標視標1320に重なる正確な位置になると直ちに、マウスポインタアイコン1350は多方向アイコン1360に変わる。最終的な目標は、目標視標1320が画像ディスプレイ1914上を移動する間、多方向矢印1360を目標視標1320内で安定させることである。検査結果は、多方向矢印1360が目標視標1320内に維持されている時にのみ記録される。断続的に、患者が、移動する目標視標内で多方向矢印1360を移動させると、グレーのスポットは患者の周辺視力のどこかで点滅する。スポット1300が周辺視力内で見えるごとに、患者は左マウスボタンをクリックする。この過程は、スポット1300が、画像ディスプレイ1914上のどこかで点滅して見えるごとに繰り返す。患者がスポット1300を容易に見るごとに、笑顔視標1340が画像モニタ1914上に表示される。
【0150】
次に、この手順を左眼について繰り返す。
【0151】
検査の領域サイズを増加させるには、各々のコーナーで新しい固視点を選択して、検査を繰り返す。その都度、頭部の位置を変えて、頭部が固視点のすぐ前になるようにする(高さおよび整列)。
【0152】
<黄斑完全性検査534>
この検査の目的は、黄斑の完全性を判断し、何らかの変化または劣化が生じている場合は記録することである。検査534は、図14に示す黒色背景1400上の方形グリッド内に配置された白色線パターン1410を使用する。赤色の固視点1420は、グリッド1410の中心に描画される。白色楕円形視標1430は、3Hzの速度で点滅し、どちらの眼を検査するかに応じて、グリッドパターンの左右何れかの側に配置される。
【0153】
患者は、眼鏡またはコンタクトレンズなどの視覚補助用品を通常着用している場合、検査時に着用するべきである。
【0154】
患者は、検査手順を行う際、この中心の赤色の点1420を見るように指示される。患者は、この目標視標1420を固視しながら、腕を前後に動かして画像ディスプレイ1914からの距離を調節し、右側の点滅楕円形1430が眼の盲点に入って見えなくなるようにする。また、患者の眼は、赤色点目標視標1420と同じ高さでなければならない。
【0155】
グリッドパターン1410の中心に繰り返し焦点を合わせることにより、不規則な検査から、より安定したマッピングを行うことができる。
【0156】
検査534は、患者の盲点を利用して標準化される。垂直楕円形1430は、右眼を検査する時にグリッドパターン1410の右に位置し、類似する垂直楕円形1430は、左眼を検査する時にグリッドパターン1410の左に位置する。垂直楕円形1430のサイズは、画像ディスプレイ1914から25〜30cmの作業位置において盲点よりわずかに小さくなるように設定される。患者は、左眼を覆い、中心の赤色点1420に焦点を合わせながら、頭部を画像ディスプレイ1914に向かって、または画像ディスプレイ1914から離して移動させ、グリッド1410の右側の白色垂直楕円形1430が盲点に入って見えなくなるようにする。この状態は、眼が画像ディスプレイ1914から約25〜30cmに位置する時に生じる。患者は、この位置になると、グリッド1410内の線または方形が次第に消滅し、グリッド1410内の線または方形が歪み、隙間または不完全な線または方形が生じることに注目するように指示される。次に、マウス1903を使用して、歪みが観察された領域をクリックする。
【0157】
次に、右眼を覆ってこの手順を繰り返す。
【0158】
患者は、グリッド1410の歪みに気が付いた場合、直ちに最寄りの眼科医に診察してもらうように指示される。
【0159】
図形マップが記録され、このマップは認識された歪みを示す。認識された歪みのサイズおよび位置は、黄斑に生じた何らかの変化の重大度に関する指標になる。
【0160】
<断続性運動検査528>
3種類の視覚性能検査は、小児が、フラット画像ディスプレイ1914上に表示された文字固視、再固視、および視覚的に読み取る能力を評価するために実施される。3種類の検査の各々は、読取り過程で情報を収集する時に使用される様々な読取り機能を検査する。検査528は、監督する成人の助けを受けて実施する必要がある。何れの場合にも、小児に一定の課題が与えられ、プログラムは、課題を完了するのに要した時間、および間違いの数を記録する。小児の結果は、予想される性能対年齢に関連する作表データと相互対照される。この作業の結果は、小児の視力が、知的学習能力に影響するかどうかに関する指標になる。
【0161】
第1検査は、小児が、無作為に分離されているが、文字が左から右および上から下に流れる西欧の文書に使用される従来のシーケンスに従っている第1点から第2点に固視を調節することができるかどうかを検査する。
【0162】
数字ブロック1500は、画像ディスプレイ1914の中央に表示され、図15Aに示すように数字間の間隔は不規則である。この検査の視標は、小児が、自身の眼だけで、つまり指で指して数字を見つけずに、ブロック1500内のすべての数字をできるだけ迅速に読み取ることを目的としている。50個の一連の数字が表示される。監督する成人は、マウス1903を使用してStartおよびStopボタンを選択し、小児が間違えた数を記録する。
【0163】
第2断続性運動検査は、小児が画像を一瞥して識別する能力を判断し、結果をメモリに記憶し、同時に視標を数えて知力的得点に加算する。
【0164】
数字ブロック1510は、画像ディスプレイ1914の中央に表示され、図15Bに示すように10行×7列のマトリクスから構成される。小児は、特定の数字が数字ブロック1510全体にいくつ存在するかを数えるように指示される。
【0165】
監督する大人は、やはりStartおよびStopボタンアイコンを選択して、検査の開始および終了を記録し、小児が数えあげた数を記録する。この検査は、4種類の数字を見つけるように4回繰り返される。たとえば、小児には、「5」が画像ディスプレイ1914上の数字ブロック1510内に何度表示されたかを数えるように要求する。
【0166】
検査を完了するのに要した時間を記録し、小児がどの程度満足に、数字ブロック1510内に存在するすべての数字を識別したかも記録する。
【0167】
第3断続性運動検査は、視覚−言語課題であり、小児が周囲を視覚的に確認し、言葉で識別する能力を検査するものである。1から20までの数字は、コンピュータプログラムにより決定される無作為なシーケンスで画像ディスプレイ1914上に表示される。表示された各々の数字に隣接して、アルファベットから無作為に選択された文字が表示される。この観察視標1520の一例を図15Cに示す。この検査の実施時、小児は、1から始まって連続する各々の数字を確認する。小児は、数字を確認したら、その数字および対応する文字を読み上げる。監督する大人は、Startボタンを押して検査を開始し、検査が終了したらStopボタンを押す。また、大人は、数字を正確な順序で確認したか、文字または数字を間違えて読んだかどうかに関して、小児の検査結果を記録する。小児は、眼のみを使用し、指で指して文字を識別しやすくせずに、この課題を実行しなければならない。ヘルパーは、検査の実施時に、頭部を何度も動かしたかどうかを確認するように要求される。
【0168】
3種類の検査528の終わりに、プログラムは、小児が各々の検査で達成したレベル、および作表された年齢関連のデータと比べた小児の評価を示す報告を表示する。小児が、年齢を考慮して適切なレベルに達しない場合、プログラムは、小児の視力が知的学習能力に影響しており、特定の視覚療法を行って、弱点を克服するように勧めるという趣旨のメッセージを画像ディスプレイ1914上に表示する。
【0169】
<色覚検査538>
色覚検査には、2つの目的がある。第1の目的は、患者が、患者の日常生活に影響するような色識別の問題を抱えているかどうかを判断することである。色の識別を要する職業の例としては、電子部品の確認、パイロット、機関士などによる有色信号の識別が挙げられる。色覚検査の第2の目的は、緑内障などの疾患または視神経疾患などによる不全を確認することである。
【0170】
実施する実際の検査は、著作権所有者の許可を得て使用される事前検査して標準化した色覚検査で良い。事前検査および標準化された色覚検査は、フラット画像ディスプレイ1914上の検査538として実行させ、自動記録システムを提供するように適応させて、訓練されていないユーザが検査538を実施できるようにする。結果は、コンピュータメモリに記録され、コンピュータソフトウェアにより自動的に分析、校正および比較される。
【0171】
<動的検査318>
以下の一連の検査は、患者の両眼の状態を評価するために設計された。つまり、この検査の目的は、両眼が一緒に機能するかどうかを判断することである。この検査では、患者は、正確に両眼固視できるかどうか(眼筋の不均衡および/または抑制)を評価する。これらの検査では、患者の融像能力および距離感覚も検査する。
【0172】
これらの検査を実行させるには、両眼に別個の画像を示す必要がある。これは、両眼に異なる色のフィルタを有するか、または別法によると、各々の眼に対して偏光が異なる液晶ディスプレイ(LCD)フィルタを有するゴーグルを使用して行われる。色が異なるフィルタを使用する場合、片方のレンズは赤色、他方のレンズは緑色または青色にする。患者は、検査を行う前に、適切なゴーグルを入手する必要がある。着色フィルタゴーグルは、ワールドワイドウェブ202上でオーストラリア、シドニーのAiVision Pty Ltd.(www.aivision.com.au)から入手できる。
【0173】
<両眼視力検査の抑制検査540>
検査540では、6個の視標(3対のサイズ)が画像ディスプレイ1914上に同時に表示される。この視標は、上記のゴーグルを着用した患者が、片方の眼で3個の視標のみを見るように着色されている。したがって、一方の眼を覆うと、ユーザは、3個の視標のみを見ることになる。他方の眼を覆うと、他の3個の視標が見える。この検査の目的は、両眼を開いて画像ディスプレイ1914を見て、どの程度多くの視標を同時に見ることができるか、および抑制の程度を知ることである。
【0174】
患者は、マウスを使用して、画像モニタ上で見える各々の形状の上をクリックするように要求される。結果は、コンピュータ上のプログラムにより自動的に記録され、分析および校正される。
【0175】
3個または2個の類似視標のみが見える場合、患者は、片方の眼のみを使用しており、真の3次元画像を認識することができない。形状の組合せが見える場合、ある程度の同時両眼視力が存在することを示す。より小さい中心の画像が除外される場合、わずかな中心部抑制または著しい両眼不均衡を示す。
【0176】
検査540は、赤色および緑色/青色ゴーグルを着用して(赤色フィルタを左眼の前面にする)、眼を画像ディスプレイ1914から40cm離して実施する。
【0177】
患者が、形状が類似する3個または2個の視標のみが見えるという不正確な応答をする場合、後続の動的検査は実施しない。画像ディスプレイ1914上には、最寄りの医師の診察を受けるように助言するメッセージが表示される。
【0178】
<両眼視力検査2:斜位542>
斜位検査542の目的は、両眼がどの程度良好に整合するかを判断することである。検査542では、5個の赤色方形視標1610を表示させ、図16に示すように、そのうちの4個の方形は画面1600の隅に配置され、5個目の方形は中心に配置される。患者は着色ゴーグルを着用すると、これら赤色方形視標1610のみが片方の眼で見える。緑色の十字形視標1620も表示されるが、これは他方の眼でのみ見える。
【0179】
患者は、着色ゴーグルを着用して、頭部40を画像ディスプレイ1914から40cm離して位置させる。次に、視標は、マウス1903を使用して緑色の十字形視標1620に移動させて、この視標を5個の方形視標1610の各々の内側に順に配置する。患者が、十字形が方形1610の内側にあることを認識したら、左マウスボタンをクリックして、観察した位置を記録する。患者は、緑色の十字形1620を5個の赤色方形1610の各々に配置するまで、この手順を繰り返す。
【0180】
検査542は、5ヶ所の各々における2個の視標の正確な位置と観察された位置との不一致を記録する。2個の視標の正確な位置と観察された位置との間が一致しない場合、眼筋が不均衡であることを示し、つまり、眼が収束不足であるか、過剰収束するか、または垂直方向に不均衡であることを示す。不整合は、安静位における眼運動を示す。
【0181】
<両眼視力検査3:融像544>
融像検査544の目的は、2個の画像を1個の画像に融像する視覚系の能力を検査することである。検査544では、図17に示すように、同サイズの2個の矩形1700、1710を使用する。第1の矩形1700は、斑点状の赤色の背景を有し、ゴーグルの赤色フィルタに対応する眼にのみ見える。第2の矩形1710は、緑色または青色の斑点状の背景を有し、他方の眼にのみ見える。
【0182】
検査の開始時には、2個の矩形1700、1710は重複して1つの画像に見える。赤色および緑色/青色の無作為な点の立体的な円形1720は、重複した矩形1700、1710内の3ヶ所のどれか、つまり矩形の左、中央、矩形の右の何れかに表示されるように、画像ディスプレイ1914上に表示される。マウス1903を使用して、画像ディスプレイ1914上の3個のボタン1730、1740、1750のどれかを選択することにより、患者は、矩形内の円形1720の位置を特定することができる。
【0183】
検査544の最初の部分では、赤色矩形1700は右に移動する。やはり、患者は、認識した矩形内の円形の位置を確認するように指示される。これは、2つの画像を一緒に記憶する脳の能力を検査するものである。位置が正しく確認されたら、赤色矩形1700はさらに右に移動する。この過程は、収束融像が途切れるまで繰り返す。この時点で、患者は、円形1720が矩形内のどこにあるかを確認することはできなくなる。
【0184】
検査の第2部分では、手順は同じだが、赤色矩形1700は、重複している開始位置から左に移動する。患者が、認識した矩形内における円形1720の位置を確認できなくなる時点で、拡散融像範囲が明らかになる。各々の方向における最大分離は、拡散および収束の両方に関する融像または範囲に関連する。結果は、記録されて、コンピュータ1901内に記憶されたコンピュータプログラムにより自動的に分析、校正および比較される。結果は、光屈折値(プリズムジオプタの不一致)で記録される。
【0185】
<両眼視力検査4:立体視546>
この検査546は、融像検査544に類似しているが、背景の矩形1700を移動させるのではなく、円形1720を画定する立体視に関する情報が変更される。検査546の目的は、図18に示すように画面にそれぞれ「L」「M」「R」と表示された3個のボックス1730、1740、1750のどれかをクリックして、円形1720が背景の矩形1800の左、中央、または右のどこに位置するかを示すことである。正確な応答が得られたら、患者が、円形1720が背景の矩形1800内にあるかどうかを告げることができなくなるまで、立体視需要を増加する。
【0186】
検査546は、赤色および緑色/青色のゴーグルを着用して(赤色フィルタを左の前面にする)、眼を画像ディスプレイ1914から40cm離して実施する。
【0187】
赤色または緑色/青色の斑点状背景の矩形1700、1710は、各々の眼に個々に呈示される。円形立体視標1720は、図18に示すように背景の矩形1800内における3つの位置のどこかに無作為に重複する。
【0188】
検査546は、奥行きの不一致が深刻である場合、円形1720を含む矩形1700、1710を使用してさらに4回繰り返す。
【0189】
結果は、コンピュータ1901上のプログラムにより円弧の角度の秒数で自動的に記録、分析および校正される。
【0190】
上記から、検査のセットアップ(校正)を除く様々な検眼は、特定の順序で説明したが、必要な検査の種類に応じて、何らかの特定の順序で実施する必要はないか、またはすべての検査を実施する必要があるわけでもないことが分かるであろう。しかし、一般に、アプリケーションプログラムは、患者の検査が可能になると、患者に対して段階的に、検査ごとに様々な検査を実施して検眼を完了し、検査データを十分に評価することができる。
【0191】
<診断支援プログラム>
一連の静止および動的視力検査316、318が完了すると、検査316、318の結果を示す患者の応答は、患者のローカルコンピュータ1901上にインストールされたアクティブドキュメントにより符号化される。符号化された結果は、次に、ワールドワイドウェブ202を介してホストコンピュータシステム214に返送され、ここで復号化され、理想的には、このプログラムおよび検査の使用に習熟し、法的に登録された検眼士であって、矯正レンズの処方に関する専門的な助言または今後の治療に関する提案を明確に説明して与えることが可能な検眼士が分析する。提案は、eメール232または正規の郵便により患者に返送される。
【0192】
別法による方法では、診断は、診断支援プログラム700により実施される。これは、論理コードおよび人工神経網を含む人工知能技術を使用したコンピュータプログラムであって、熟練検眼士が、患者の視覚機能の臨床検査から得た視力測定データを分析する方法を正確に反映したプログラムである。第1の検査では、臨床検証224は、遠隔検査の結果を選抜して、検査結果の信頼性および整合性を確保することができる。診断支援プログラム700は、以下に記載する人工知能/論理シーケンスを使用して患者の屈折状態を補正するのに適切なレンズの処方を計算することができる。この分析は、前記のフラット画面検査の結果に基づくか、または別法によると、標準的な臨床検眼に基づく。臨床的な検眼の場合、検査データは、コンピュータ可読形式で捕捉しなければならない。
【0193】
診断支援プログラムを使用すると、レンズ処方過程を著しく迅速化し、さらに、視覚機能を分析する際に標準的な視標基準を提供することができる。
【0194】
図7は、光学層100に関連する分析時における診断支援プログラム700(OptiValという名称)のデータフローを示す。診断支援プログラム700は、視覚分析過程の様々な部分を表現するモジュール状に構成された多数の論理方程式から構成される。各々のモジュールは、他のモジュールと相互作用して、レンズの処方に関する適切な提案を行うために実験的に調節された分析チェーンを提供する。監視モジュール700は、先ず、右眼の静止検査に関連するデータ702を考察し、次に、左眼の静止データに関連するデータ704を考察する。分析は、次に、両眼の検査314、316、318で収集された視力データ708に進む。その後、球面データ710が考察され、次に乱視データ712および遠近調節データ714の分析が行われる。最後に、診断支援プログラムは、患者が質問518に回答して提供した病歴データ716を考察する。
【0195】
診断支援プログラムは、熟練検眼士の推論をシミュレートし、レンズに関する提案718を作成する。
【0196】
診断支援プログラムは、検眼結果も分析し、視覚過程100、102、106の3つの層すべてにおける眼疾患の重大度を確認することができる。
【0197】
図8は、診断支援プログラムが検査データを分析して、機能層102および知覚層106にどのような問題が生じたかを評価する方法を示すデータフロー図である。このプログラムは、モジュール状に構成された多数の論理方程式から構成される。この分析過程は、熟練検眼士が行う過程を反映している。監視モジュール700は、先ず、静止検査に関連するデータ706を評価する。この分析の結果は、コントラスト検査に対応するデータ722を分析する時に考察される。この監視プログラム700は、黄斑完全性の検査時に記憶されたデータ724、および患者が小児の場合は、断続性運動データ726の分析も開始する。データ724および726の分析から導かれた推論は、静止データ706およびコントラストデータ722の分析と結合されて、次に周辺視力検査に関連するデータ728が分析される。この分析に基づいて、動的支援プログラムは、色覚検査に関連するデータ730の分析に進み、患者が質問518に回答した時に患者から収集した病歴データ732を考慮して結論を再検討する。データ706、722、724、726、728、730および732の分析により、第1集合の結論750が得られる。
【0198】
個々のフロー経路では、監視モジュール700は、動的検査から導かれたデータ720の分析を開始する。分析は、次に、順に抑制データ734、斜位データ736、融像データ738、立体視データ740および病歴データ742をアドレス指定して、第2集合の結論738に到達する。診断支援プログラムは、次に、第1集合の結論750を第2集合の結論752と結合して、患者の視覚状態744の評価を生成する。
【0199】
視覚療法の専門家には、データ、分析過程の結果、その時点で臨床診断の基礎として使用できる他の患者の症例との比較が呈示される。
【0200】
多くの管轄区域には、視覚問題(光学層100)の診断分析は、認可された検眼士、眼科医、または様々な法規に記載されているその他の人が実施しなければならないと明記している法律がある。医薬品による処置を伴う治療(機能層102および知覚層106の問題に必要)は、登録された医師以外は実施することができない。
【0201】
検眼士は、以前の検査による臨床結果の大きいデータベース226にアクセスして、すべての結果を検討して結論を出し、結論を患者に送信する。
【0202】
検眼士は、機能層または知覚層106に関する問題がなく、診断が確実であると考えた場合、光学層の問題を補正するのに必要な眼鏡の処方を発行する。検眼士は、眼の訓練に関する情報も発行することができる。
【0203】
検査結果が一貫していないか、または機能層102または知覚層106に関する問題がある可能性を示している場合、患者は、最寄りの適切な専門の眼科医の診察を受けるように助言される。
【0204】
本明細書に記載するレンズレスフラット画面検眼システムの重要な側面は、移動性である。実際的なコストで移動性を得るには、検眼における測定を専門家による視覚診断から分離する必要がある。
【0205】
こうしたレンズレスフラット画面検眼システムは、ワールドワイドウェブ202などのネットワークにより普及し、新規な視覚分析システムにより、何種類かの方法で離れた所で検眼を実施することが可能である。
【0206】
ウェブ202に接続されたコンピュータ1901にアクセスすれば、個々の患者は、世界のどこかからウェブページ300にログオンして検査を実行することができるので、患者は診療所を訪れたり、付き添ったりする必要から解放される。患者は、障害、年齢、言語またはその他の問題により検査を一人では完全に実行することができない場合、検眼訓練を受けなくても、人に助けてもらうことができる。
【0207】
この視覚システムは、フランチャイズ形式の事業などの小型店舗またはブースで、別法により、または付加的に使用することができる。このシステムは、個々の検眼士が、検査機器を賃貸借して、少ない諸経費でコンピュータを利用した眼科診療所を設置することも可能にする。
【0208】
コンピュータを利用できない場合、検眼訓練を受けていない人々は、軽量の携帯コンピュータ、たとえばノートブックコンピュータ、パームコンピュータを新規な薄型の軽量モニタに結合して患者に使用することができる。こうした移動式の検査ステーションは、配線接続により直接、またはセル方式携帯電話、衛星電話接続もしくはその他の利用可能な媒体を介してウェブ202に接続することができる。移動式の内蔵型ユニットは、現場における専門家の決定が必要なため、検眼訓練を受けた人々が稼動させる場合に、完全な診断機能を提供することができる。
【0209】
基地ステーションに位置する監督検眼士は、コンピュータを介して多くの移動式視覚サービス技術者(VST)を監督することができる。VSTは、好ましい場所(たとえば家庭、オフィス、病院)にいる患者を訪問し、ネットワークバージョンのプログラムで利用可能な類似の検査集合を試用して、視力測定検査を実施することができる。
【0210】
VSTは、患者がいる場所に到着したら、コンピュータまたはセル方式携帯電話を介して基地ステーションにリンクして、検眼セッションを実施することができる。各々の検査の結果は、完了後に基地ステーションにフィードバックされる。
【0211】
したがって、監督検眼士は、検査の進行具合を監視し、何らかの質問に答え、さらに情報を要求し、検査終了時に、診断をVSTに送信して処置を求めることができる。
【0212】
VSTは、検眼に立ち会うために、可能性のある機能層の問題に関して患者の眼を簡単に検査し、観察された何らかの異常の観察結果に関する確認事項または報告の画像を送信して、基地ステーションにいる検眼士に報告することもできる。
【0213】
レンズを使用しないフラット画面検眼技術は、フランチャイズ形態の事業の利用によっても普及させることができる。レンズレスフラット画面検眼の方法論は、パーソナルコンピュータおよびインターネット接続と大差ない方法を使用して、定型的な検眼を実施できることを意味する。これは、数人を同時に一人の検眼士が検査する新規な低コスト検眼センターの確立を示唆している。
【0214】
[オーストラリアのみ] 本明細書に関連して、「comprising(...から成る)」という語句は、主として「基本的に含むが、必ずしも単独で含むのではない」または「...を有する」または「...を含む」を意味し、「...のみから成る」を意味するのではない。「comprising(...から成る)」という語句の変形、たとえば単数か複数かに関わらず「comprise(...から成る。)」などは、対応する意味を有する。
【図面の簡単な説明】
本発明の多くの実施態様について、図面に関して説明する。
【図1】 視覚系の概念上の層を示す。
【図2】 本発明の実施態様を組み込んだ視力検査をどのように流通させ、分析するかを示すデータフロー構造を示す。
【図3】 視力検査が表示されるインターネットのウェブページの基本的な配置図を示す。
【図4】 複数の視力検査間の相互関係を示す略データフロー図を示す。
【図5】 視力検査シーケンスのさらに詳細なデータフロー図を示す。
【図6】 コンピュータの画面上に表示される予備検査結果の一例を示す。
【図7】 診断支援プログラムによる光学層の問題の分析を示す略データフロー図を示す。
【図8】 診断支援プログラムが、機能層および知覚層に関するデータをどのように分析するかを示す略データフロー図を示す。
【図9】 視力検査に使用されるディスプレイを示す。
【図10A】 乱視の検査に使用される視覚視標を示す。
【図10B】 乱視の影響を示す。
【図10C】 第1の乱視検査の機能化を示す。
【図10D】 第1の乱視検査の機能化を示す。
【図10E】 第1の乱視検査の別法による実施態様の機能化を示す。
【図11】 視力検査に使用される枠で囲まれたC視標を示す。
【図12A】 乱視の評価に使用される視覚視標を示す。
【図12B】 乱視の評価に使用されるさらに2種類の視標を示す。
【図12C】 乱視の評価に使用される別法による視標を示す。
【図12D】 乱視の評価に使用される別法による視標を示す。
【図12E】 乱視の評価に使用される別法による視標を示す。
【図12F】 全体的視力検査に使用されるパターンの2種類の例を示す。
【図12G】 全体的視力検査に使用されるパターンの2種類の例を示す。
【図12H】 視力検査に使用されるパターンの3種類の例を示す。
【図12I】 視力検査に使用されるパターンの3種類の例を示す。
【図12J】 視力検査に使用されるパターンの3種類の例を示す。
【図12K】 近方視力検査に使用される検査ウィンドウを示す。
【図13】 周辺視力の評価に使用される視覚視標を示す。
【図14】 黄斑完全性の評価に使用される画像を示す。
【図15A】 小児の視覚性能を検査するために画像画面上に表示される視覚視標を示す。
【図15B】 小児の視覚性能を検査するために画像画面上に表示される視覚視標を示す。
【図15C】 小児の視覚性能を検査するために画像画面上に表示される視覚視標を示す。
【図16】 患者の両眼視力の評価に使用される視覚視標を示す。
【図17】 患者の融像能力を評価するために使用される視標を示す。
【図18】 立体視検査に使用される視覚視標を示す。
【図19】 視力検査を実施できるコンピュータシステムを示す。
【図20A】 コントラスト/輝度検査のためのコンピュータ画面の表示を示す。
【図20B】 赤色検査のためのコンピュータ画面表示を示す。
【図20C】 緑色検査のためのコンピュータ画面表示を示す。
【図20D】 青色検査のためのコンピュータ画面表示を示す。
【図20E】 眩輝バランス検査のコンピュータ画面表示の略図を示す。
【図20F】 サイズ校正検査のための視覚視標を示す。
Claims (34)
- コンピュータに以下のステップを実行させて、人間被験者の検眼を行うためのプログラムであって、
(a)ビデオディスプレイ装置の少なくとも1つの物理的特性を校正して、前記ビデオディスプレイ装置により表示される画像視標のシーケンスが予め画定された外観に一致させる手順と、
(b)前記画像視標のシーケンスを前記ビデオディスプレイ装置に表示して、前記人間被験者の視覚機能の一連の検査を行う手順と、
(c)前記画像視標のシーケンスの表示に対応して行われる前記人間被験者の行動を記録する手順と、
(d)前記記録された行動から、前記人間被験者の視覚機能の少なくとも1つの状態を計算する手順と、
(e)前記人間被験者の前記視覚機能の前記少なくとも1つの計算された状態から、前記人間被験者の少なくとも1種類の補正レンズ処方を計算する手順と、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。 - (f)前記人間被験者の前記少なくとも1つの行動に基づいて、前記画像視標のシーケンスを変更する手順を、コンピュータにさらに実行させる、請求範囲第1項記載のプログラム。
- 前記画像視標の各々が、実行可能な視力検査集合の少なくとも1つの検査に関連し、前記視力検査集合が実行される順序が、少なくとも1つの後続の検査が、前記人間被験者による前記検査の現在の検査に対する応答に基づく集合から選択されるように変更される、請求の範囲第1項記載のプログラム。
- 手順(a)が、
(aa)コンピュータが実行可能な命令を、前記ディスプレイ装置に接続されたコンピュータのメモリ手段にロードする副手順と、
(ab)前記コンピュータ実行可能な命令の第1部分を実行させて、前記ディスプレイ装置の黒色および白色コントラストを予め決められた黒色および白色コントラストに適合させる副手順と、
(ac)前記コンピュータが実行可能な命令の第2部分を実行させて、前記ディスプレイ装置上にカラー画像を表示させるために使用される少なくとも1種類の色の強度を調節し、前記ディスプレイ装置上に表示される画像に含まれる少なくとも前記1種類の色を、対応する予め決められた色に一致させる副手順と、を含む、
請求の範囲第1項〜第3項のいずれか1項記載のプログラム。 - 前記手順(b)が、
(ba)第1視覚視標が、予め決められた最小サイズから予め決められた最大サイズまでの範囲内でサイズが拡大するように、前記第1視覚視標を前記ディスプレイ装置上に表示させる副手順と、
(bb)前記人間被験者が、予め決められた距離から前記第1視覚視標を見て、前記第1視覚視標の特徴を識別することができたら、前記視覚視標の拡大が停止する副手順と、を含み、
前記手順(c)が、
(ca)前記第1視覚視標の拡大が停止した時に、前記第1視覚視標のサイズを記録する手順を含む、
請求の範囲第1項〜第4項のいずれか1項記載のプログラム。 - 前記予め決められた最小サイズが2mmの高さであり、前記予め決められた最大サイズが150mmの高さである、請求の範囲第5項記載のプログラム。
- 前記第1視覚視標が、白色の背景に表示された複数の黒色E形文字から成る、請求の範囲第5項または第6項記載のプログラム。
- 前記第1視覚視標が複数のC形視標から成り、前記C形文字が黒色の境界内に囲まれている、請求の範囲第5項または第6項記載のプログラム。
- 前記視覚視標が、赤色の背景上に表示される、請求の範囲第
7項または第8項記載のプログラム。 - 前記視覚視標が、緑色の背景上に表示される、請求の範囲第7項または第8項記載のプログラム。
- 前記手順(b)が、
(bd)前記ディスプレイ装置上に直線の集合を表示させ、前記線が、0°〜360°の範囲の角度で垂直線から回転される手順をさらに含み、
前記手順(c)が、
(cb)前記人間被験者が、より暗いと知覚した前記線のどれかを選択する手順を含み、
前記手順(d)が、
(da)前記人間被験者の乱視を前記選択された線から計算する手順を含む、
請求の範囲第1項〜第10項のいずれか1項記載のプログラム。 - 前記直線が扇形状に配置される、請求の範囲第11項記載のプログラム。
- 前記直線が、複数の方形内に集団化され、前記各々の方形内の各々の線が、前記方形内で他の線に対して実質的に平行であり、前記方形の隣接する方形の線が互いに傾斜している、請求の範囲第11項記載のプログラム。
- 前記直線が、中央領域周囲に放射状に配置され、前記直線が回転される、請求の範囲第9項記載のプログラム。
- 前記手順(b)が、
(be)第1の空間周波数を有する平行線を含む第1視覚視標を初期化し、0°〜360°の角度で垂直線から回転させる副手順と、
(bf)前記平行線の空間周波数が、前記第1周波数から漸次減少するように、前記第1視覚視標を前記ディスプレイ装置上に表示させる副手順と、
(bg)前記人間被験者が、予め決められた距離から前記第1視覚視標を見て、前記第1視覚視標の特徴を識別することができた時に、前記副手順(bf)を停止する副手順と、を含み、
前記手順(c)が、
(cc)前記手順(bf)が停止した時に、前記平行線の前記空間周波数を記録する副手順を含む、
請求の範囲第1項〜第14項のいずれか1項記載のプログラム。 - 前記第1視覚視標が、グレースケールパターン、赤色スケールパターンおよび青色スケールパターンから成る群から選択される、請求の範囲第15項記載のプログラム。
- 前記手順(d)が、
(db)前記人間被験者の視力を計算する副手順と、
(dc)前記視力から、前期人間被験者の球面および円柱レンズ処方の態様を計算する副手順と、を含む、
請求の範囲第15項または第16項記載のプログラム。 - 前記手順(b)が、
(bh)少なくとも1つの視覚視標を第1コントラストレベルで初期化し、前記少なくとも1つの視覚視標が周期的に変化するパラメーターを有し、0°〜360°の角度で垂直線から回転される副手順と、
(bi)前記少なくとも1つの視覚視標のコントラストレベルが前記第1コントラストレベルから漸次増加するように、前記第1視覚視標を前記ディスプレイ装置上に表示する副手順と、
(bj)前記人間被験者が、前記視覚視標を予め決められた距離から見て、前記第1視覚視標の特徴を識別できた時に、前記副手順(bi)を停止する副手順と、を含み、
前記手順(c)が、
(cd)前記手順(bi)が停止した時の前記少なくとも1つの視覚視標のコントラストレベルを記録する副手順を含む、
請求の範囲第1項〜第17項のいずれか1項記載のプログラム。 - 前記手順(b)が、
(bk)固視視標と位置調整視標とを表示させる副手順であって、前記人間被験者が前記固視視標を前記ディスプレイ装置から予め決められた距離から固視した時に、前記位置調整視標が前記人間被験者の視覚の盲点に入るように表示させる副手順と、
(bl)前記人間被験者が前記ディスプレイ装置を前記予め決められた距離から見ながら、移動視標とポインタ視標とを表示させ、前記ポインタ視標が、前記人間被験者により前記視標に重なるように調節可能である副手順と、
(bm)前記人間被験者が前記ポインタ視標を調節する時に、周囲視標を断続的に表示させる副手順と、を含み、
前記手順(c)が、
(ce)前記人間被験者が、前記周囲視標を正確に観察し、前記ポインタ視標を前記移動する視標上に正確に位置決めする時に、前記人間被験者の応答を記録する副手順を含み、
前記手順(d)が、
(dd)前記人間被験者の周辺視力の測定値を前記応答から計算する副手順を含む、
請求の範囲第1項〜第18項のいずれか1項記載のプログラム。 - 前記手順(b)が、
(bn)固視視標と位置調整視標とを表示させる副手順であって、前記人間被験者が前記固視視標を前記ディスプレイ装置の予め決められた距離から固視した時に、前記位置調整視標が前記人間被験者の視覚の盲点に入るように表示させる副手順と、
(bo)少なくとも前記固視視標に対応するグリッド視標を表示させる副手順と、を含み、
前記手順(c)が、
(cf)前記人間被験者が、前記予め決められた距離から前記グリッド視標を見た時に、前記人間被験者が認識した前記グリッド視標内の何らかの不均衡を記録する副手順を含み、
前記手順(d)が、
(de)前記記録された不均衡から前記人間被験者の測定値を計算する副手順を含む、
請求の範囲第1項〜第19項のいずれか1項記載のプログラム。 - 前記手順(b)が、
(bp)一連の視標を不規則な間隔で離間配置させて表示し、前記人間被験者に前記視標を識別するように要求する副手順を含み、
前記手順(c)が、
(cg)前記人間被験者が前記視標を識別する時に、正確な識別の数および識別に要した合計時間を記録する副手順を含む、
請求の範囲第1項〜第20項のいずれか1項記載のプログラム。 - 前記手順(b)が、
(bq)一連の視標を表示させて、前記人間被験者が、前記視標の実質的に同じ視標を識別するように要求する副手順を含み、
前記手順(c)が、
(ch)前記人間被験者が前記視標を識別する時に、正確な識別の数および識別に要した合計時間を記録する副手順を含む、
請求の範囲第1項〜第21項のいずれか1項記載のプログラム。 - 前記手順(b)が、
(br)数字の各々が対応する文字を有する数字のシーケンスを無作為な順序で表示させて、前記数字を予め決められた順序で確認し、対応する文字を識別するように前記人間被験者に要求する副手順を含み、
前記手順(c)が、
(ci)正確な確認および識別の数、および前記人間被験者が前記シーケンスを確認および識別するのに要した合計時間を記録する副手順を含む、
請求の範囲第1項〜第22項のいずれか1項記載のプログラム。 - 前記手順(d)が、
(df)前記手順(c)から、前記人間被験者が視標を固視、再固視および視覚的に読み取る能力を評価する副手順と、
(dg)前記能力を年齢に応じた予想能力に関連する統計データと比較する副手順と、を含む、
請求の範囲第21項〜第23項のいずれか1項記載のプログラム。 - 前記手順(b)が、
(bs)前記人間被験者の第1の眼と前記ディスプレイ装置との間に第1フィルタと、前記人間被験者の第2に眼と前記ディスプレイ装置との間に第2フィルタを配置する副手順と、
(bt)前記第1フィルタを通して見えるが、前記第2フィルタを通しては見えない第1の集合の視標と、前記第2フィルタを通して見えるが、前記第1フィルタを通しては見えない第2の集合の視標とを表示させる副手順と、を含み、
前記手順(c)が、
(cj)前記人間被験者が、前記ディスプレイ装置を両眼で同時に見た時に確認した視標の合計数を記録する副手順を含み、
前記手順(d)が、
(dh)前記人間被験者の両眼視力の測定値を前記合計数から計算する副手順を含む、
請求の範囲第1項〜第24項のいずれか1項記載のプログラム。 - 前記手順(b)が、
(bu)前記人間被験者の第1の眼と前記ディスプレイ装置との間に第1フィルタを、前記人間被験者の第2の眼と前記ディスプレイ装置との間に第2フィルタとを配置する副手順と、
(bv)前記第1フィルタを通して見えるが、前記第2フィルタを通しては見えない第1の集合の視標と、前記第2フィルタを通して見えるが、前記第1フィルタを通して見えない少なくとも1個の移動可能視標であって、前記人間被験者が調節可能な視標とを表示させる副手順と、を含み、
前記手順(c)が、
(ck)前記人間被験者が、前記少なくとも1つの移動可能視標を、前記第1集合の視標の少なくとも1つの視標と整合させることができるかどうかを記録する副手順を含み、
前記手順(d)が、
(di)前記人間被験者の前記第1の眼と第2の眼との整合の測定値を計算する副手順を含む、
請求の範囲第1項〜第25項のいずれか1項記載のプログラム。 - 前記手順(b)が、
(bw) 前記人間被験者の第1の眼と前記ディスプレイ装置との間に第1フィルタを、前記人間被験者の第2の眼と前記ディスプレイ装置との間に第2のフィルタを配置する副手順と、
(bx)前記第1フィルタを通して見えるが、前記第2フィルタを通しては見えない第1視標と、前記第2フィルタを通して見えるが、前記第1フィルタを通しては見えない第2視標とを表示させる副手順であって、前記第1視標および前記第2視標を見る前記人間被験者が、識別可能な位置を有する画像を認識するように表示させる副手順と、
(by)前記第1視標を前記ディスプレイ装置上の前記第2視標から離れるように移動させて、前記人間被験者が前記画像を認識しなくなるまで移動させる副手順と、を含み、
前記手順(c)が、
(cl)前記人間被験者が、前記画像を認識できなくなった時に、前記第1視標と前記第2視標との間の分離を記録する副手順を含み、
前記手順(d)が、
(dj)前記分離から、前記人間被験者が融像する能力の測定値を計算する副手順を含む、
請求の範囲第1項〜第26項のいずれか1項記載のプログラム。 - 前記手順(a)が、
(ad)1個または複数の校正視標を前記ディスプレイ装置上に表示させる副手順と、
(ae)前記1個または複数の校正視標と、対応する実物と比較する副手順と、
(af)前記1個または複数の校正視標のサイズが、前記対応する実物のサイズと実施的に同じになるように調節する副手順と、
(ag)前記調節に基づいて前記ディスプレイ装置を校正する副手順と、を含む、
請求の範囲第1項〜第27項のいずれか1項記載のプログラム。 - 前記実物が、クレジットカード、ディスケットおよび10cm×10cmの方形から成る群から選択される、請求の範囲第28項記載のプログラム。
- 前記手順(a)が、
(ah)第1の色を有する視標の集合を前記ディスプレイ装置上の、前記第1の色と5%未満だけ色が異なる第2の色を有する背景上に表示させる副手順と、
(ai)1つまたは複数の前記色の集合が、前記ディスプレイ装置を予め決められた距離から見て見えない場合、少なくとも1個の周囲光源を調節する副手順と、を含む、
請求の範囲第1項〜第29項のいずれか1項記載のプログラム。 - 請求項1〜30のいずれか一項に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- 人間被験者の検眼装置であって、
ビデオコンピュータディスプレイの少なくとも1つの物理的特性を校正して、前記コンピュータビデオディスプレイにより表示される画像視標のシーケンスを予め決められた外観に一致させるための手段と、
前記画像視標のシーケンスを前記コンピュータビデオディスプレイに表示して、前記人間被験者の視覚機能の一連の検査を行うための手段と、
前記画像視標のシーケンスの表示に対応して行われる前記人間被験者の行動を記録するための手段と、
前記記録された行動から、前記人間被験者の視覚機能の少なくとも1つの状態を計算する手段と、
前記人間被験者の視覚機能の前記少なくとも1つの計算された状態から、前記人間被験者の少なくとも1種類の補正レンズ処方を計算する手段と、
を備える検眼装置。 - 人間被験者の検眼システムにおいて、前記システムが、
a)サーバであって、
アプリケーションプログラムおよび人間被験者の検眼による1つまたは複数の検査結果を記憶するための第1メモリと、
前記1つまたは複数の検査結果を受信するための手段と、
前記アプリケーションプログラムを送信するための手段と、
前記1つまたは複数の検査結果を処理して、前記人間被験者の視覚機能の状態を計算するための手段とを有するサーバと、
前記人間被験者の視覚機能の前記少なくとも1つの計算された状態から、前記人間被験者の少なくとも1種類の補正レンズ処方を計算する手段とを有するサーバと、
b)クライアントコンピュータであって、
前記画像視標のシーケンスを前記人間被験者に対して表示するビデオディスプレイ装置と、
前記アプリケーションプログラムを受信するための手段と、
前記アプリケーションプログラムを実行して、前記ビデオディスプレイ装置の少なくとも1つの物理的特性を校正し、前記ビデオディスプレイ装置上に表示される前記画像視標のシーケンスを予め決められた外観に一致させるための手段と、
前記画像視標のシーケンスの表示に対応する前記1つまたは複数の検査結果として処理された前記人間の行動を記録するための手段と、
前記1つまたは複数の検査結果を前記サーバに転送するための手段とを有するクライアントコンピュータと、
を備える検眼システム。 - ビデオディスプレイ上に表示される視覚視標の外観を標準化するための方法であって、
アプリケーションプログラムファイルをコンピュータにインストールするステップと、
前記コンピュータに接続された前記ビデオディスプレイ上に前記視覚視標を表示させるステップと、
前記ビデオディスプレイを見ている被験者に、前記視覚視標の少なくとも1つのサイズを確認するように要求するステップと、
前記視覚視標の特定の1つが見えるかどうかを確認するように前記被験者に要求するステップと、
前記アプリケーションプログラムファイルが、前記要求に対する前記被験者の応答を利用して、前記視覚視標の表示に使用する色の相対出力と、前記視覚視標の相対寸法とを調節するステップと、
を含む標準化方法。
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