JP4786067B2 - 電話交換機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の電話回線、例えば公衆回線、私設回線等及び、複数の内線電話機等を収容接続する電話交換機に関し、詳しくは、その内線電話機への着信に応じて、その着信音の鳴動を変える機能を備えた電話交換機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような電話交換機は、複数の電話回線及び複数の内線電話機を収容接続し、電話回線、例えば公衆回線、私設回線や内線回線等といった発信者種別毎に着信音パターンを記憶している。
【0003】
着信音パターンは、リンギングデータや、着信音音色データ等に相当するものである。
【0004】
このような従来の電話交換機によれば、例えば内線電話機への内線着信を検出すると、この内線着信に対応した発信者種別毎に着信音パターンを検索し、この検索した着信音パターンに基づいて、着信対象の内線電話機に対して着信音鳴動動作を実行するようにしたので、着信対象の内線電話機のユーザは、その着信音を受聴することで、その発信先である電話回線の発信者種別を認識することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の電話交換機によれば、その内線電話機への着信を検出すると、その発信先電話回線の発信者種別毎に着信音を区別するようにしたが、例えばダイヤルイン方式のダイヤルイン内線番号毎に着信音を区別したくても、これらダイヤルイン内線番号が同一電話回線、つまり、同一発信者種別であることから、ダイヤルイン内線番号毎に着信音を区別することができない。
【0006】
また、複数の電話回線を同一発信者種別内でグループ分けし、これら電話回線グループ毎に着信音を区別したくても、これら電話回線グループが同一発信者種別であることから、電話回線グループ毎に着信音を区別することができない。
【0007】
本発明は上記点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ダイヤルイン方式のように同一電話回線内であっても、ダイヤルイン内線番号毎に着信音を区別することができる電話交換機を提供することにある。
【0008】
また、本発明の目的とするところは、同一発信者種別であっても、電話回線グループ毎に着信音を区別することができる電話交換機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の電話交換機は、複数の内線電話機及び複数の電話回線を収容接続する電話交換機であって、同一電話回線内のダイヤルイン内線番号毎に着信先内線電話機番号を記憶する番号変換記憶手段と、前記ダイヤルイン内線番号毎に着信音パターンを記憶する着信音記憶手段と、前記複数の電話回線への着信を検出する着信検出手段と、この着信検出手段にて着信を検出すると、この着信に関わる電話回線のダイヤルイン内線番号を検出するダイヤルイン内線番号検出手段と、このダイヤルイン内線番号検出手段にて検出したダイヤルイン内線番号に対応する着信先内線電話機番号を前記番号変換記憶手段から検索することで、着信先内線電話機を特定すると共に、前記ダイヤルイン内線番号に対応する着信音パターンを前記着信音記憶手段から検索し、この検索した着信音パターンに基づいて、前記特定した着信対象の着信先内線電話機への着信音鳴動動作を実行する制御手段と、前記複数の電話回線を同一発信者種別内でグループ分けしておき、前記着信に関わる電話回線のグループを識別するグループ番号を検出するグループ番号検出手段と、を有し、前記着信音記憶手段は、前記グループ番号毎に着信音パターンを記憶しておき、かつ、前記制御手段は、前記ダイヤルイン内線番号に対応した着信音パターンを前記着信音記憶手段から検索することができない場合には、前記グループ番号検出手段にて検出したグループ番号に対応する着信音パターンを前記着信音記憶手段から検索し、この検索した着信音パターンに基づいて、前記特定した着信対象の着信先内線電話機への着信音鳴動動作を実行するようにした。
【0010】
従って、本発明の電話交換機によれば、同一電話回線内のダイヤルイン内線番号毎に着信音パターンを着信音記憶手段に記憶しておき、内線電話機への着信を検出すると、この着信に関わる電話回線のダイヤルイン内線番号を検出し、このダイヤルイン内線番号に対応した着信先内線電話機番号を検索することで、着信先内線電話機を特定すると共に、前記ダイヤルイン内線番号に対応する着信音パターンを着信音記憶手段から検索し、この検索した着信音パターンに基づいて、前記特定した着信対象の着信先内線電話機への着信音鳴動動作を実行するようにしたので、ダイヤルイン方式のような同一電話回線内であっても、ダイヤルイン内線番号毎に着信音を区別することができる。
【0012】
また、本発明の電話交換機によれば、同一発信者種別内でグループ分けしておき、着信に関わる電話回線のグループを識別するグループ番号毎に着信音パターンを着信音記憶手段に記憶しておき、着信に関わる電話回線内のダイヤルイン内線番号に対応した着信音パターンを検索することができなくても、グループ番号に対応した着信音パターンを検索し、この検索した着信音パターンに基づいて、前記特定した着信対象の着信先内線電話機への着信音鳴動動作を実行するようにしたので、ダイヤルイン内線番号毎に着信音を区別できなくても、同一発信者種別内のグループ番号毎に着信音を区別することができる。
【0013】
本発明の電話交換機は、前記着信に関わる電話回線の発信者種別を検出する発信者種別検出手段を有し、前記着信音記憶手段は、前記発信者種別毎に着信音パターンを記憶しておき、前記制御手段は、前記グループ番号に対応した着信音パターンを前記着信音記憶手段から検索することができない場合、又は前記グループ番号検出手段にてグループ番号を検出することができない場合には、前記発信者種別検出手段にて検出した発信者種別に対応する着信音パターンを前記着信音記憶手段から検索し、この検索した着信音パターンに基づいて、前記特定した着信対象の着信先内線電話機への着信音鳴動動作を実行するようにした。
【0014】
従って、本発明の電話交換機によれば、着信に関わる電話回線の発信者種別毎に着信音パターンを着信音記憶手段に記憶しておき、グループ番号に対応した着信音パターンを検索することができない場合、又は、着信に関わる電話回線のグループ番号を検出することができない場合には、着信に関わる電話回線の発信者種別に対応した着信音パターンを検索し、この検索した着信音パターンに基づいて、前記特定した着信対象の着信先内線電話機への着信音鳴動動作を実行するようにしたので、グループ番号毎に着信音を区別できなくても、発信者種別毎に着信音を区別することができる。
【0019】
本発明の電話交換機は、前記着信音パターンが、前記内線電話機で鳴動する着信音のリンギングパターンを変更するリンギングデータである。
【0020】
従って、本発明の電話交換機によれば、着信音のリンギングパターンを変えることで着信音を区別することができる。
【0021】
本発明の電話交換機は、前記着信音パターンが、前記内線電話機で鳴動する着信音の音色を変更する着信音音色データである。
【0022】
従って、本発明の電話交換機によれば、着信音の音色を変えることで着信音を区別することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を示す電話交換機について説明する。図1は本発明の実施の形態を示す電話交換機内部の概略構成を示すブロック図である。
【0024】
図1に示す電話交換機1は、複数の内線電話機である多機能内線電話機11と、これら多機能内線電話機11を収容接続する多機能電話内線回路(MTLIN)12と、複数の内線電話機である一般内線電話機13と、これら一般内線電話機13を収容接続する一般電話内線回路(LIN)14と、公衆網2の電話回線である公衆回線2Aを収容接続する局線トランク(COT)15と、私設網3の電話回線である専用線回線3Aを収容接続する専用線トランク(PVT)16と、これら多機能電話内線回路12、一般電話内線回路14、局線トランク15及び専用線トランク16間の通話路を形成する通話路スイッチ(TSW)17と、交換動作制御プログラム等の各種プログラム、各種データ、各種テーブル等を記憶する記憶装置(MEM)18と、着信音パターンを記憶するパターンROM19と、作業領域としてのRAM20と、この電話交換機1全体を制御する中央制御装置(CPU)21と、これら多機能電話内線回路12、一般電話内線回路14、局線トランク15、専用線トランク16、通話路スイッチ17、記憶装置18、パターンROM19、RAM20及び中央制御装置21間でデータ送受信を施す制御バス22とを有している。
【0025】
尚、請求項記載の内線電話機は、多機能内線電話機11や一般内線電話機13に、電話回線は内線回線1A、公衆回線2Aや専用線回線3Aに、着信音記憶手段は記憶装置18及びパターンROM20に、番号変換記憶手段は記憶装置18(内線番号変換テーブル40)に、着信検出手段及び着信先内線番号検出手段は多機能電話内線回路12、一般電話内線回路14、局線トランク15及び専用線トランク16に、ダイヤルイン内線番号検出手段は局線トランク15や専用線トランク16に、グループ番号検出手段、発信者種別検出手段及び制御手段は中央制御装置21に相当するものである。
【0026】
記憶装置18は、一般内線電話機13、多機能内線電話機11、局線トランク15及び専用線トランク16に収容接続する各種電話回線に関わる管理データ(図2参照)や、ダイヤルイン内線番号を内線番号(着信先内線電話機番号)に変換する内線番号変換テーブル(図3参照)や、内線番号から内線収容位置データを検索する内線収容位置データ変換テーブル(図4参照)等が記憶してある。
【0027】
図2は記憶装置18に記憶管理された管理データのデータ内容を示す説明図である。
【0028】
図2に示す管理データ30は、収容位置データ31単位で多機能電話内線回路12及び一般電話内線回路14、局線トランク15及び専用線トランク16に関わるデータが記憶され、例えば局線トランク15に関わるデータでは、現在着信中の着信先番号32と、電話回線の発信者種別33と、現在着信中の着信形式34と、この局線トランク15内の電話回線に関わるグループ番号35とが記憶してある。
【0029】
収容位置データ31とは、例えば電話交換機1内部に収容するパッケージの識別番号等に相当するものである。
【0030】
発信者種別33とは、例えば公衆回線2A、専用線回線3A及び内線回線1A等の回線種別に相当するものである。着信形式34とは、例えばダイヤルイン形式や一般形式等に相当するものである。
【0031】
また、多機能電話内線回路12に関わるデータとしては、内線番号36と、現在着信中の回線の発信者種別37と、当該内線回線1Aに対する内線回線1Aからの着信時に鳴動する着信音のリンギングパターンを示す発信者内線リンギングパターン番号38A及び、その着信音の音色を示す発信者内線音色番号39Aと、当該内線回線1Aに対する専用線回線3Aからの着信時に鳴動する着信音のリンギングパターンを示す発信者専用線リンギングパターン番号38B及び、その着信音の音色を示す発信者専用線音色番号39Bと、当該内線回線に対する局線回線2Aからの着信時に鳴動する着信音のリンギングパターンを示す発信者局線リンギングパターン番号38C及び、その着信音の音色を示す発信者局線音色番号39Cとを有している。
【0032】
図3は記憶装置18に記憶された内線番号変換テーブルのテーブル内容を示す説明図である。
【0033】
図3に示す内線番号変換テーブル40は、ダイヤルイン形式の着信形式の場合に使用し、ダイヤルイン内線番号41と、このダイヤルイン内線番号41に対応する内線番号42とを記憶しておき、現在着信中のダイヤルイン内線番号から、このダイヤルイン内線番号に対応した内線番号を検索するための変換テーブルである。また、内線番号変換テーブル40は、ダイヤルイン内線番号41毎に夫々対応した着信音パターン(リンギングパターン番号43及び着信音色番号44)が記憶してある。
【0034】
図4は記憶装置18に記憶された内線収容位置データ変換テーブルのテーブル内容を示す説明図である。
【0035】
図4に示す内線収容位置データ変換テーブル50は、内線番号51と、この内線番号51に対応する内線収容位置データ52とを記憶しておき、現在着信中の内線番号から、この内線番号に対応した内線収容位置データを検索するための変換テーブルである。
【0036】
次に本実施の形態に示す電話交換機1の動作について説明する。図5は本実施の形態に示す電話交換機1の内線着信処理に関わる中央制御装置21の処理動作を示すフローチャートである。
【0037】
図5において中央制御装置21は、公衆回線2Aや専用線回線3Aを通じて、局線トランク15や専用線トランク16からの着信、又は内線回線1Aを通じて、多機能電話内線回路12や一般電話内線回路14を通じて多機能内線電話機11若しくは一般内線電話機13からの発信操作を検出したか否かを判定する(ステップS11)。
【0038】
内線回線1Aからの発信操作又は、公衆回線2Aや専用線回線3Aからの着信を検出したのであれば、この着信に関わる電話回線の収容位置に対応する管理データ30(図2参照)から発信者種別33を抽出し、この発信者種別33が局線であるか否かを判定する(ステップS12)。
【0039】
この着信に関わる発信者種別33が局線であると判定されると、管理データ30の着信形式34に基づいて、その着信形式がダイヤルイン形式であるか否かを判定する(ステップS13)。その着信形式がダイヤルイン形式であると判定されると、図6に示すように、この着信に関わる電話回線の発信者種別61及び着信形式62をトランクメモリ使用種別60としてRAM19上に設定し、このトランクメモリ使用種別60を局線/ダイヤルイン方式に設定することになる(ステップS14)。
【0040】
中央制御装置21は、ダイヤルイン内線番号を受信すると(ステップS15)、このダイヤルイン内線番号63をトランクメモリ使用種別60に設定し、このダイヤルイン内線番号に対応した内線番号を図3に示す内線番号変換テーブル40から検索できたか否かを判定する(ステップS16)。
【0041】
内線番号を検索することができたのであれば、この検索した内線番号を抽出し(ステップS17)、この内線番号に対応する内線収容位置データを図4に示す内線収容位置データ変換テーブル50から検索できたか否かを判定する(ステップS18)。
【0042】
内線収容位置データを検索することができたのであれば、この内線収容位置データに対応する管理データ30を図2に示すテーブルから取得し(ステップS19)、この管理データ30に基づいて、この着信対象の多機能内線電話機11や一般内線電話機13で鳴動する着信音に関わる着信音パターンを設定する着信音パターン設定処理(図7参照)に移行する(ステップS20)。
【0043】
さらに、中央制御装置21は、この着信音パターン設定処理にて着信音パターンを設定した後、この着信音パターンに基づいて内線着信動作を実行し(ステップS21)、この処理動作を終了する。
【0044】
ステップS12にて発信者種別33が局線でなければ、この着信に関わる電話回線の収容位置に対応する管理データ30から発信者種別33を抽出し、この発信者種別33が専用線であるか否かを判定する(ステップS22)。発信者種別33が専用線であれば、図6に示すトランクメモリ使用種別60を専用線に設定し(ステップS23)、この着信対象の着信先番号を受信し(ステップS24)、この着信先番号63をトランクメモリ使用種別60に設定し、この着信先番号である内線番号に対応する内線収容位置データを図4に示す内線収容位置データ変換テーブル50から検索することができたか否かを判定する(ステップS25)。内線収容位置データを検索することができたのであれば、ステップS19に移行する。
【0045】
ステップS22にて発信者種別33が専用線でなければ、その発信者種別33が内線と判断し、図6に示すトランクメモリ使用種別を内線に設定し(ステップS26)、この着信対象の内線番号を受信し(ステップS27)、この内線番号63をトランクメモリ使用種別60に設定し、この内線番号に対応する内線収容位置データを内線収容位置データ変換テーブル50から検索することができたか否かを判定する(ステップS28)。
【0046】
この内線番号に対応する内線収容位置データを検索することができたのであれば、ステップS19に移行する。
【0047】
ステップS13にて着信形式34がダイヤルイン形式でなければ、一般形式と判断し、トランクメモリ使用種別60を局線/一般に設定する(ステップS29)。中央制御装置21は、この着信に関わる電話回線の収容位置に対応する図2の管理データ30から着信対象の着信先番号32を取得し(ステップS30)、この着信先番号をトランクメモリ使用種別60に設定し、この着信先番号である内線番号に対応した内線収容位置データを内線収容位置データ変換テーブル50から検索することができたか否かを判定する(ステップS31)。この内線番号に対応する内線収容位置データを検索することができたのであれば、ステップS19に移行する。
【0048】
ステップS31にて内線番号に対応する内線収容位置データを検索することができなければ、この着信が不完全と判断し、着信不完全処理を実行し(ステップS32)、この処理動作を終了する。
【0049】
ステップS16にてダイヤルイン内線番号に対応する内線番号を検索することができなければ、又はステップS18にて内線番号に対応する内線収容位置データを検索することができなければ、着信不完全と判断し、ステップS32に移行する。
【0050】
また、ステップS25又はステップS28にて内線番号に対応する内線収容位置データを検索することができなければ、着信不完全と判断し、ステップS32に移行する。
【0051】
次に図5に示すステップS20の着信音パターン設定処理について説明する。図7は着信音パターン設定処理に関わる中央制御装置21の処理動作を示すフローチャートである。
【0052】
図7において中央制御装置21は、RAM19の作業領域上のトランクメモリ使用種別60を局線/ダイヤルインに設定してあるか否かを判定する(ステップS41)。局線/ダイヤルインに設定してあれば、ダイヤルイン内線番号に対応する着信音パターンを図3の内線番号変換テーブル40から検索する検索動作を実行する(ステップS42)。
【0053】
ダイヤルイン内線番号に対応する着信音パターンを検索することができたか否かを判定する(ステップS43)。ダイヤルイン内線番号に対応する着信音パターンを検索することができたのであれば、この着信音パターンに基づいて設定動作を実行し(ステップS44)、この処理動作を終了する。
【0054】
尚、ステップS44の設定動作は、検索した着信音パターンに含まれるリンギングパターン番号及び着信音音色番号を検出し、このリンギングパターン番号に対応するリンギングデータをパターンROM20内の図9に示すリンギング格納領域20Aから検索すると共に、着信音音色番号に対応する着信音音色データをパターンROM20内の図10に示す音色格納領域20Bから検索し、これら検索したリンギングデータ及び着信音音色データを着信音として着信対象の多機能内線電話機11に鳴動出力させるものである。
【0055】
また、ステップS43にてダイヤルイン内線番号に対応する着信音パターンを検索することができなければ、この着信に関わる電話回線のグループ番号を検出したか否かを判定する(ステップS45)。尚、グループ番号は、図2に示す管理テーブルの管理データ30内から検出するものである。
【0056】
ステップS45にてグループ番号に対応する着信音パターン(リンギングパターン番号及び着信音音色番号)を、図8に示すグループ番号−パターン検索テーブル70から検索する検索動作を実行する(ステップS46)。尚、図8に示すグループ番号−パターン検索テーブル70は、グループ番号71と、このグループ番号71毎に着信音パターン(リンギングパターン番号72及び着信音音色番号73)とを記憶している。ステップS46にて検索動作を実行すると、図8に示すグループ番号−パターン検索テーブル70からグループ番号71に対応した着信音パターンを検索することができたか否かを判定する(ステップS47)。
【0057】
グループ番号71に対応した着信音パターンを検索することができたのであれば、グループ番号に対応した着信音パターンを設定すべく、ステップS44に移行する。
【0058】
グループ番号71に対応する着信音パターンを検索することができなければ、発信者種別に対応した着信音パターンを検索する検索動作を実行する(ステップS48)。発信者種別に対応した着信音パターンを検索することができたか否かを判定する(ステップS49)。尚、発信者種別に対応した着信音パターンは、着信中回線で使用する図6のトランクメモリ使用種別60の発信者種別61により、着信先内線に対応する図2の管理データ30にある発信者種別毎のリンギングパターン番号38A(38B,38C)/音色番号39A(39B,39C)から取得するものである。
【0059】
発信者種別に対応した着信音パターンを検索することができたのであれば、この検索した着信音パターンを設定すべく、ステップS44に移行する。
【0060】
ステップS41にてトランクメモリ使用種別60を局線/ダイヤルインに設定したのでなければ、そのトランクメモリ使用種別60が局線/一般に設定してあるか否かを判定する(ステップS50)。
【0061】
トランクメモリ使用種別60を局線/一般に設定したのであれば、グループ番号を検出すべく、ステップS45に移行する。
【0062】
ステップS50にて局線/一般に設定したのでなければ、トランクメモリ使用種別60を専用線に設定したか否かを判定する(ステップS51)。
【0063】
トランクメモリ使用種別60を専用線に設定したのであれば、グループ番号を検出すべく、ステップS45に移行する。トランクメモリ使用種別60を専用線に設定したのでなければ、発信者種別に対応した着信音パターンを検索する検索動作を実行すべく、ステップS48に移行する。
【0064】
また、ステップS45にてグループ番号を検出することができなかったのであれば、発信者種別に対応した着信音パターンを検索する検索動作を実行すべく、ステップS48に移行する。
【0065】
本実施の形態によれば、同一電話回線内のダイヤルイン内線番号毎に着信音パターンを記憶しておき、多機能内線電話機11又は一般内線電話機13への内線着信を検出すると、この内線着信に関わる電話回線のダイヤルイン内線番号を検出し、このダイヤルイン内線番号に対応した着信先内線番号を図3の内線番号変換テーブル40から検索することで、着信対象の内線電話機を特定すると共に、ダイヤルイン内線番号に対応する着信音パターンを図3に示す内線番号変換テーブル40から検索し、この検索した着信音パターンに基づいてリンギングデータ及び着信音音色をパターンROM20から検索し、これらリンギングデータ及び着信音音色に基づいて、着信対象の多機能内線電話機11又は一般内線電話機13への着信音鳴動動作を実行するようにしたので、ダイヤルイン方式のような同一電話回線内であっても、ダイヤルイン内線番号毎に着信音を区別することができる。
【0066】
さらに、本実施の形態によれば、同一発信者種別内でグループ分けしておき、内線着信に関わる電話回線のグループを識別するグループ番号毎に着信音パターンを記憶しておき、内線着信に関わる電話回線内のダイヤルイン内線番号に対応した着信音パターンを検索することができなくても、グループ番号に対応した着信音パターンを検索し、この検索した着信音パターンに基づいてリンギングデータ及び着信音音色をパターンROM20から検索し、これらリンギングデータ及び着信音音色に基づいて、着信対象の多機能内線電話機11又は一般内線電話機13への着信音鳴動動作を実行するようにしたので、ダイヤルイン内線番号毎に着信音を区別できなくても、同一発信者種別内のグループ番号毎に着信音を区別することができる。
【0067】
また、本実施の形態によれば、同一発信者種別内でグループ分けしておき、内線着信に関わる電話回線のグループを識別するグループ番号毎に着信音パターンを記憶しておき、ダイヤルイン方式以外の他の内線着信を検出すると、この内線着信に関わる着信先内線番号を検出することで、着信対象の内線電話機を特定すると共に、グループ番号に対応した着信音パターンをグループ番号−パターン検索テーブル70から検索し、この検索した着信音パターンに基づいてリンギングデータ及び着信音音色をパターンROM20から検索し、これらリンギングデータ及び着信音音色に基づいて、着信対象の多機能内線電話機11又は一般内線電話機13への着信音鳴動動作を実行するようにしたので、ダイヤルイン内線番号毎に着信音を区別できなくても、同一発信者種別内のグループ番号毎に着信音を区別することができる。
【0068】
【発明の効果】
上記のように構成された本発明の電話交換機によれば、同一電話回線内のダイヤルイン内線番号毎に着信音パターンを着信音記憶手段に記憶しておき、内線電話機への着信を検出すると、この着信に関わる電話回線のダイヤルイン内線番号を検出し、このダイヤルイン内線番号に対応した着信先内線電話機番号を検索することで、着信先内線電話機を特定すると共に、前記ダイヤルイン内線番号に対応する着信音パターンを着信音記憶手段から検索し、この検索した着信音パターンに基づいて、前記特定した着信対象の着信先内線電話機への着信音鳴動動作を実行するようにしたので、ダイヤルイン方式のような同一電話回線内であっても、ダイヤルイン内線番号毎に着信音を区別することができる。
【0069】
また、本発明の電話交換機によれば、複数の電話回線を同一発信者種別内でグループ分けし、これらグループを識別するグループ番号毎に着信音パターンを着信音記憶手段に記憶しておき、内線電話機への着信を検出すると、この着信に関わる電話回線の着信先内線電話機番号を検出することで着信先内線電話機を特定すると共に、着信に関わる電話回線のグループ番号に対応した着信音パターンを検索し、この検索した着信音パターンに基づいて、前記特定した着信対象の着信先内線電話機への着信音鳴動動作を実行するようにしたので、同一発信者種別であっても、電話回線グループ毎に着信音を区別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に示す電話交換機内部の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態に示す電話交換機の記憶装置に記憶されたデータ管理テーブルのデータ内容を示す説明図である。
【図3】本実施の形態に示す電話交換機の記憶装置に記憶された内線番号変換テーブルのデータ内容を示す説明図である。
【図4】本実施の形態に示す電話交換機の記憶装置に記憶された内線収容位置データ変換テーブルのデータ内容を示す説明図である。
【図5】本実施の形態に示す電話交換機の内線着信処理に関わる中央制御装置の処理動作を示すフローチャートである。
【図6】本実施の形態に示す電話交換機のRAM上に展開したトランクメモリ使用種別格納領域のデータ内容を示す説明図である。
【図7】本実施の形態に示す電話交換機の着信音パターン設定処理に関わる中央制御装置の処理動作を示すフローチャートである。
【図8】本実施の形態に示す電話交換機の記憶装置に記憶中のグループ番号−パターン検索テーブルのデータ内容を示す説明図である。
【図9】本実施の形態に示す電話交換機のパターンROM内のリンギング格納領域に記憶中のデータ内容を示す説明図である。
【図10】本実施の形態に示す電話交換機のパターンROM内の音色格納領域に記憶中のデータ内容を示す説明図である。
【符号の説明】
1 電話交換機
1A 内線回線(電話回線)
2A 公衆回線(電話回線)
3A 専用線回線(電話回線)
11 多機能内線電話機(内線電話機)
12 多機能電話内線回路(着信検出手段、着信先内線番号検出手段)
13 一般内線電話機(内線電話機)
14 一般電話内線回路(着信検出手段、着信先内線番号検出手段)
15 局線トランク(着信検出手段、ダイヤルイン内線番号検出手段、着信先内線番号検出手段)
16 専用線トランク(着信検出手段、ダイヤルイン内線番号検出手段、着信先内線番号検出手段)
18 記憶装置(着信音記憶手段)
20 パターンROM(着信音記憶手段)
21 中央制御装置(制御手段、グループ番号検出手段、発信者種別検出手段)
40 内線番号変換テーブル(着信音記憶手段、番号変換記憶手段)
Claims (4)
- 複数の内線電話機及び複数の電話回線を収容接続する電話交換機であって、
同一電話回線内のダイヤルイン内線番号毎に着信先内線電話機番号を記憶する番号変換記憶手段と、
前記ダイヤルイン内線番号毎に着信音パターンを記憶する着信音記憶手段と、
前記複数の電話回線への着信を検出する着信検出手段と、
この着信検出手段にて着信を検出すると、この着信に関わる電話回線のダイヤルイン内線番号を検出するダイヤルイン内線番号検出手段と、
このダイヤルイン内線番号検出手段にて検出したダイヤルイン内線番号に対応する着信先内線電話機番号を前記番号変換記憶手段から検索することで、着信先内線電話機を特定すると共に、前記ダイヤルイン内線番号に対応する着信音パターンを前記着信音記憶手段から検索し、この検索した着信音パターンに基づいて、前記特定した着信対象の着信先内線電話機への着信音鳴動動作を実行する制御手段と、
前記複数の電話回線を同一発信者種別内でグループ分けしておき、前記着信に関わる電話回線のグループを識別するグループ番号を検出するグループ番号検出手段と、を有し、
前記着信音記憶手段は、前記グループ番号毎に着信音パターンを記憶しておき、かつ、前記制御手段は、前記ダイヤルイン内線番号に対応した着信音パターンを前記着信音記憶手段から検索することができない場合には、前記グループ番号検出手段にて検出したグループ番号に対応する着信音パターンを前記着信音記憶手段から検索し、この検索した着信音パターンに基づいて、前記特定した着信対象の着信先内線電話機への着信音鳴動動作を実行することを特徴とする電話交換機。 - 前記着信に関わる電話回線の発信者種別を検出する発信者種別検出手段を有し、
前記着信音記憶手段は、
前記発信者種別毎に着信音パターンを記憶しておき、
前記制御手段は、
前記グループ番号に対応した着信音パターンを前記着信音記憶手段が記憶していないことから検索することができない場合、又は前記複数の電話回線を前記同一発信者種別内でグループ分けしていないことから前記グループ番号検出手段にてグループ番号を検出することができない場合には、前記発信者種別検出手段にて検出した発信者種別に対応する着信音パターンを前記着信音記憶手段から検索し、この検索した着信音パターンに基づいて、前記特定した着信対象の着信先内線電話機への着信音鳴動動作を実行することを特徴とする請求項1記載の電話交換機。 - 前記着信音パターンは、
前記内線電話機で鳴動する着信音のリンギングパターンを変更するリンギングデータであることを特徴とする請求項1又は2記載の電話交換機。 - 前記着信音パターンは、
前記内線電話機で鳴動する着信音の音色を変更する着信音音色データであることを特徴とする請求項1、2又は3記載の電話交換機。
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