JP4784859B2 - マルチフェーズコンバータ - Google Patents

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本発明は、複数のインダクタを内蔵したフェライト積層部品とフェライト積層部品とスイッチング素子、制御回路等を複合したマルチフェーズコンバータに関する。
携帯型の各種電子機器(携帯電話、携帯情報端末PDAやノ−ト型コンピュ−タ、DVD、CD、MDプレイヤ−、デジタルカメラ、ビデオカメラ等々)は、電源として電池を用いるものが多く、電源電圧は低電圧であり、これを所定の動作電圧に変換する電力変換装置としてDC−DCコンバ−タを備えている。DC−DCコンバ−タは、インダクタ、コンデンサ、スイッチング素子および出力電圧を安定化するための制御回路により構成するのが一般的である。そして、電圧の変換効率が良いこと、出力に含まれるリップル成分が少ないことが要求される。
図12は、コンバ−タの回路構成の一例を示す回路図である。図中の一点鎖線部分がコンバ−タの回路であって、インダクタL、入力コンデンサCi、出力コンデンサCo、MOSFETで有るスイッチング素子Q1、Q2、及びPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)制御回路から構成された、非絶縁の降圧型DC−DCコンバ−タである。
ここでスイッチング素子Q1、Q2は交互にオン/オフを所定のスイッチング周期で繰り返し、入力電圧Viよりも低い出力電圧Voに変換する。ここでスイッチング素子Q1がオンしスイッチング素子Q2がオフしている時間をTon、スイッチング素子Q1がオフしスイッチング素子Q2がオンしている時間をToffとすると、出力電圧Voは、Vo=Ton/(Ton+Toff)で表すことができる。またTon+Toffはスイッチング周期であるから、1周期中のTonの時間比率により出力電圧を決めることができる。
従って出力電圧を帰還し、PWM制御回路によりパルス幅に変換し、適切なTon、Toff時間でQ1、Q2をオン/オフさせることにより出力を所望の電圧に安定化することができる。
入力コンデンサCiは、入力電圧の過渡時の安定化や電圧スパイク防止のために用いられる。また出力側には、直流電圧を出力するためのフィルタ回路(平滑回路)を備え、このフィルタ回路は、電流エネルギ−の蓄積と放出を行う出力インダクタLと、電圧エネルギ−の蓄積と放出を行う出力コンデンサCoの組み合わせにより構成される。
このようなDC−DCコンバ−タには、各種電子機器の小型化、多機能化に伴い、回路基板上における形成面積の小型・低背化が強く求められている。DC−DCコンバ−タを構成するスイッチング素子や制御回路は半導体による能動素子で構成され、近年の半導体技術の進歩に伴い、小型化・集積化が進んでいる。例えばスイッチング回路やPWM制御回路の半導体は1チップに集積されたものが一般的になっている。一方、受動部品特にインダクタの小型化は大きく遅れている。一般にインダクタを小型化する最も有効な手段はスイッチング周波数を上げ、インダクタのインダクタンスを下げることである。しかし、スイッチング周波数を上げると、それに比例してスイッチング損失が増大しDC−DCコンバ−タの変換効率が低下するという問題があった。
これに対し、最近特許文献1にあるような、インダクタを分散できるマルチフェ−ズ回路が着目されている。図13にマルチフェ−ズ型のDC−DCコンバ−タ(以下単にコンバ−タと呼ぶ)の回路例を示す。なお、本図では出力電圧帰還回路およびPWM制御回路は省略されている。このコンバ−タではスイッチング回路を複数に分割して、各スイッチング回路を互いに異なる位相で多相動作させるとともに、各スイッチング回路のオン/オフ出力電流を平滑回路で合成することで、リップルを抑制している。
即ち、図12のDC−DCコンバ−タを複数チャネル並列に接続し、各チャネルのスイッチング周期が重ならないよう、位相をずらして動作させ、見かけ上スイッチング周波数のチャネル数倍で動作させるものである。
例えば図13のコンバ−タでは、スイッチングタイミングは一方のチャネルでは、T1on時にスイッチング素子Q11がオン、スイッチング素子Q12がオフ、T1off時にスイッチング素子Q11がオフ、スイッチング素子Q12がオンとなる。また他方のチャネルではT2on時にスイッチング素子Q21がオン、スイッチング素子Q22がオフ、T2off時にスイッチング素子Q21がオフ、スイッチング素子Q22がオンとなる。また各チャネルの位相は180°ずれており、かつT1on=T2on、T1off=T2offの関係にある。そのため、インダクタからの電流ILは、その三角波状交流成分の周波数波が、図14の動作波形チャ−トに示すように、各チャネルのスイッチング周波数の2倍となり、電流リップルも半減する。従って、インダクタL1、L2のインダクタンス値は、従来のインダクタの1/2に低減することができ、インダクタL1、L2はほぼ同じ値のインダクタンス値であればよく、小型のインダクタが使用出来る様になる。なおDC−DCコンバ−タを3チャネル並列に接続する場合では、各チャネルの位相は120°ずれており、用いられるインダクタのインダクタンス値は1/3となる。
特開2003−284333号
前記コンバ−タによれば、平滑回路用のインダクタのインダクタンス値を小さく出来るので、小型のインダクタを用いることが出来る。しかしながら複数のインダクタを回路基板に実装する必要があり、実装面積等を考慮すると、コンバ−タの小型化にはそれほど寄与するものでは無かった。またインダクタの数に応じて、実装工数も増えるので、実装工数の削減と、コスト低減が望まれていた。また電流リップルの抑制、高い変換効率、大電流への対応などがコンバ−タの基本的な要求としてある。
そこで本発明では、前記要求を満たす複数のインダクタを備えた積層体を用いたマルチフェ−ズコンバ−タを提供することを目的とする。
第1の発明は、上主面及び下主面と、前記上下主面間を連結する側面を備え、コイル用導体と磁性体とを積層して一体焼成した積層体の内部に、前記コイル用導体によって構成された2つのコイルを有し、上主面には半導体集積回路が実装されたマルチフェーズコンバータであって、積層体の上主面には上主面端子を有し、下主面には下主面端子を有し、前記下主面端子は入力側の第1端子電極と出力側の第2端子電極を含み、前記上主面端子は前記半導体集積回路を実装するための接続電極を有し、前記第1端子電極は積層体に形成されたビアホールを介して第1接続電極と接続し、第1のコイルの一端はビアホールを介して第2接続電極と接続し、第2のコイルの一端はビアホールを介して第3接続電極と接続し、前記第1および第2のコイルの他端はビアホールを介して第2端子電極と接続することを特徴とするマルチフェーズコンバータである。
本発明においては、前記第1のコイルの一端は前記半導体集積回路の第1のスイッチング回路と接続し、前記第2のコイルの一端は前記半導体集積回路の第2のスイッチング回路と接続する。
前記各スイッチング回路は、共通の入力電源から供給される入力電流をそれぞれにオン/オフ制御する。前記各コイルは各スイッチング回路にてオン/オフ制御された電流を合成し、平滑して負荷へ供給する平滑回路のインダクタとして用いられる。
前記第1および第2のコイルは、積層方向に重ならずに分かれて位置するのが好ましい。また、前記磁性体層の一部を誘電体層又は低透磁率の磁性体層として磁気ギャップを形成するのも好ましい。
本発明によれば、複数個のインダクタを内蔵した積層体を用いてマルチフェ−ズコンバ−タを構成することで、部品点数を増やすことなく、小型・低背化が容易となり、かつ電流リップルの抑制、高い変換効率、大電流への対応が可能であって、携帯電話などの小型電子・情報・通信機器などに好適なマルチフェ−ズコンバ−タを提供できる。
本発明に用いる積層体は、コイル用導体と磁性体とを積層して一体焼成した積層体の内部に、前記コイル用導体により複数のコイルを形成している。そして、前記コイルを、マルチフェ−ズコンバ−タの複数のインダクタに用いるものである。このように、複数のインダクタをモノリシック化すると、インダクタ同士が磁気的に結合する場合がある。このような場合、損失のない理想的なDC−DCコンバ−タであれば各インダクタに流れる電流リップル△ILは式(1)で表すことができる。
Figure 0004784859
ここでLsは各インダクタの自己インダクタンス、Mは相互インダクタンス、fsはDC−DCコンバ−タ1チャネルのスイッチング周波数を示す。更にインダクタ間の結合係数kを用いれば式(1)は、式(2)の様に表される。
Figure 0004784859
従って各インダクタが負の結合をするように構成すれば、−1≦k<0となり、電流リップルを小さくすることができる。そこで本発明では、コイル間の結合として、負の結合となるように構成するのが好ましい。
方、他方のインダクタによって生じる磁束がバイアス磁界となり、これが自己の磁束に結合された分加算されるので直流重畳特性が低下してしまう場合がある。
そこで本発明においては、各層のコイル用導体間にフェライトである磁性体を介在させて、各層のコイル用導体に流れる電流が作る磁束、主に前記コイル用導体によって構成されるコイルに鎖交し、他方のコイルに鎖交する磁束僅かとして、インダクタ間の結合を小さく、前記バイアス磁界が直流重畳特性に与える影響を低減するのも好ましい
このような構成によって、優れたコンバータを得ることが出来る。
(参考例)
図1は、本発明の一実施例に係るフェライト積層部品の外観斜視図である。図2は、積層体に形成されたコイルを示す模式図であり、図3及び図4は積層体の断面図であり、図5は積層体の内部構造を示す分解斜視図である。
この積層体は、上主面及び下主面と、前記上下主面間を連結する側面を備えた略直方体状の積層体に、2つのコイルを備えるものである。本積層体は、インダクタとなるコイル用導体Le1〜Le6が印刷成形された複数の低温焼成フェライト(磁性体)のグリ−ンシ−トS3〜S8と、コイル用導体を有さない複数のグリ−ンシ−トS1,S2,S9,S10を順次積層して構成されている。
各層のコイル用導体はスル−ホ−ル(図中黒丸で表示)により接続されるとともに、グリ−ンシ−トS6のコイル用導体Le4に設けられたタップによって、巻回方向の異なる2つのコイルに分割されて、インダクタンス値が略等しい2つのインダクタを形成している。前記インダクタの両端は、それぞれ、積層体の両端面のそれぞれに形成された端面端子2,3と電気的・機械的に接続されている。そして、コイルの中間タップはフェライト積層部品の側面に形成された側面端子1と電気的・機械的に接続されている。
積層体を構成する磁性体は、キュリ−温度が100℃以上であるフェライト磁性材料で構成されるが、その組成は、インダクタとして要求される磁気特性(初透磁率、損失、品質係数等)に応じて、適宜選定され得るものである。
そのような磁性体材料としては、例えば、Feを40.0〜49.8モル%,NiOを20.0〜39.5モル%,CuOを10.0〜20.0モル%,ZnOを2.0〜20.0モル%,CoOを0.3〜6.5モル%含み、これらの酸化物100重量%に対して、Biを4.0重量%未満含有し、これらのうちNiO,CuO,ZnOの含有比がいずれもモル比で1.0≦NiO/CuO≦3.95,0.5≦CuO/ZnO≦10.0,1.0≦NiO/ZnO≦19.8であるフェライト磁性材料がある。
このフェライト磁性材料は、950℃以下で焼結可能であり、そのキュリ−温度Tcは120℃以上であって、初透磁率(周波数100kHz)が少なくとも10以上である。また、1MHz〜200MHzの周波数範囲における複素透磁率の実数項が10以上,虚数項が5未満である。このような低温焼成可能な磁性体材料を用いることで、コイル用導体に低抵抗な銀などの低融点金属を用いて同時に焼成が可能となり、コイルの直流抵抗を低減できる。
またコンバ−タのスイッチング周波数は高周波し現在2MHzで動作するものが一般に用いられ、更なる高周波化も進んでいる。このため少なくともスイッチング周波数での複素透磁率の実数項が10以上,虚数項を5未満とすることで、インダクタの損失を小さく出来るため、コンバ−タの変換効率を劣化させることが無い。
このような磁性体材料にバインダ、可塑剤、溶剤等を加えてスラリ−とし、これをドクタ−ブレ−ド法でグリ−ンシ−トに形成した。このシ−トを適宜レ−ザ等で穴あけした後、銀を使用した導体ペ−ストでスクリ−ン印刷し、コイル用導体や、ビアホ−ルなどを形成した。その後、各層を積層圧着し、焼結した。焼結は大気雰囲気の電気炉中で脱脂に引き続いて行い、昇温は150℃/hrとし、900℃で1時間保持した後、約300℃/hrで降温した。
さらに、その外表面に銀を使用した導体ペ−ストを焼き付けて端面端子、側面端子を形成し、各端子をめっき処理して、直流重畳特性に優れた3225サイズの積層体を得た。
なお説明の簡略化のため、一つの積層体に着目して説明したが、通常は複数の積層体が形成された基板を分割して一つの積層体を得る方法が採られる。
この積層体を用いて2フェ−ズコンバ−タを作成した。その回路を図6に示す。本実施例によれば、2つのインダクタをモノリシック化しているため、2フェ−ズであるにもかかわらずインダクタの部品点数は増えず、回路基板への実装面積も低減することが出来、小型のマルチズコンバ−タを得ることが出来た。また、前記インダクタは負結合しているので、電流リップルを抑制することが出来た。
図7は、本発明の実施の形態に係るDC−DCコンバ−タ(マルチフェーズコンバータ)の外観斜視図である。このDC−DCコンバ−タは図8に示した等価回路で構成されている。図9はDC−DCコンバ−タの積層体の外観斜視図であり、図10はその内部構造を示す分解斜視図であり、図11はその断面図である。なお、積層体の作成方法は参考例と同様な部分も多いため、異なる部分を中心に以下説明する。
本実施例のDC−DCコンバ−タに用いる積層体100は、相対向する上主面及び下主面と、上下主面間を連結する側面を備え、内部に2つのコイルからなるインダクタを内蔵するものである。上主面にはDC−DCコンバ−タ制御素子とスイッチング素子を含む半導体集積回路ICを実装するための接続電極50a〜50h、入力コンデンサCiと出力コンデンサCo搭載用の接続電極パタ−ン55a〜55d、金属ケ−ス搭載用接地電極パタ−ン70a,70bなどの上主面端子が形成され、下主面には外部回路と接続のための端子電極90(V,V,Vdd,Ven,Vcon,GND)などの下主面端子を備える。本実施例では、端子電極90はLGA(Land Grid Array)タイプの端子構造としている。
積層体100は、複数の磁性体層S1〜S6を備え、その内の磁性体層S3〜S5にコイル用導体L1,L2が形成されている。そして、その上下に配された磁性体層S1、S2、S6とともに積層し、各層のインダクタの端部を順次ビアホ−ルL3a、L4a、L3b、L4bを介して接続される。
インダクタを構成するコイル用導体L1,L2は、積層方向に周回するビアホ−ル(図中黒丸で表示)を介して接続される。ここで2つのコイルは巻回方向が異なるとともに、平面的に異なって位置するように形成されている。このような構成によって、相互の結合を低減している。
コイル用導体L1によって形成されたインダクタの一端は、ビアホ−ルL1a、L2aを介して半導体集積回路ICの接続電極50aと接続し、コイル用導体L2によって形成されたインダクタの一端は、ビアホ−ルL1b、L2bを介してICの接続電極50cと接続する。他端は、ビアホ−ルV5、V6を介して下主面に延出して端子電極Voと接続し、2つのインダクタの共通端子としている。更に、ビアホ−ルV1〜V4を介して半導体集積回路ICの接続電極50bに接続し、配線パタ−ン60b、ビアホ−ルV1bを介してコンデンサCo搭載用の導体パタ−ン55aと接続される。
2つのインダクタはそれぞれ閉磁気回路を形成しているため相互の結合は小さいが、より結合を低減させるためには、磁性体層S3〜S5に形成したコイル用導体L1、L2の間隔を少なくとも0.03mm以上とするのが好ましい。
また図11の断面図に示すように、途中の層に誘電体層や低透磁率の磁性体層を磁気ギャップ20として設けるのが好ましい。前記磁気ギャップによりコイルに大きな電流が流れる場合であっても、磁性体が磁気飽和するのを防ぎ、もって優れた直流重畳特性を得ることが出来る。また、誘電体層や低透磁率の磁性体層の形成は、誘電体や磁性体を溶剤やビヒクル等を加えてペ−スト状にして印刷形成して、コイル用導体などとともに一体焼成すれば良い。
積層体の裏面側には、複数の端子電極90が形成されている。端子電極90におい手Vi,Vo,Vdd,Ven,Vcon,GNDの表示は、接続される半導体集積回路ICの端子の機能を示すものである。ViはICの入力電圧端子で、IC搭載用接続電極50e、ビアホ−ルV1n、配線パタ−ン60d、ビアホ−ルV2v〜V6vを介して下主面の端子電極Viに接続される。Vddは半導体集積回路ICの電源端子で、IC搭載用接続電極50f、ビアホ−ルV1m、配線パタ−ン60e、ビアホ−ルV2w〜V6wを介して下主面の端子電極Vddに接続される。VenはICの出力電圧ON/OFF制御端子で、IC搭載用接続電極50g、ビアホ−ルV1l、配線パタ−ン60f、ビアホ−ルV2x〜V6x、を介して下主面の端子電極Venに接続される。Vconは半導体集積回路ICの出力電圧可変制御端子で、IC搭載用接続電極50h、ビアホ−ルV1k、配線パタ−ン60g、ビアホ−ルV2y〜V6y、を介して下主面の端子電極Vconに接続される。
積層体100の下主面の接地用端子電極(GND)と金属ケ−スをビアホ−ルV1e〜V1j、V2e〜V2j、V3e〜V3j、V4e〜V4j、V5e〜V5j、V6e〜V6j、V2q〜V6q、V2r〜V6r、V2s〜V6s、V2t〜V6t、V2u〜V6uを介して接続することで、積層体100の側面および下面からの磁束の漏れを防いでいる。また、金属ケ−スが接地されることにより、ICおよびインダクタから発生するノイズの外部への漏洩を防ぐことができる。半導体集積回路ICおよびインダクタが発生するノイズが十分小さい場合は、金属ケ−スは不要、もしくは樹脂封止しても良い。またICをベア状態で実装することも当然可能である。
積層体100の外表面に形成された実装用接続電極、端子電極などに、Ni−P、Auめっきが施されている。めっき後、実装用接続電極IC、コンデンサCi(1μF)、Co(1μF)、金属ケ−スを実装してはんだで接続した。はんだ付けの後、予め集合基板に形成された分割溝にそって個片に分割し、4.5mm×3.2mm×1.4mmmで2つのインダクタ(1μH)を積層体に備えたDC−DCコンバ−タとした。
本実施例によれば、2つのインダクタをモノリシック化しているため、2フェ−ズであるにもかかわらずインダクタの部品点数は増えず、また半導体集積回路、入力・出力コンデンサを実装しているので、回路基板への実装面積を著しく低減することが出来、小型のマルチフェーズコンバ−タを得ることが出来た。また、従来と同程度の変換効率が得られた。そしてLGA等の端子構造とすることで、回路基板上にDC−DCコンバ−タとともに配置される回路素子を近接して配置することが出来る。
本発明によれば、複数のインダクタをモノリシック化することが出来、マルチフェ−ズコンバ−タの小型化に寄与するとともに、これを用いたマルチフェ−ズコンバ−タにおいては、小型でありながら電流リップルの抑制、高い変換効率、大電流への対応が可能となる。
このため、電源として電池を用いる携帯型の各種電子機器(携帯電話、携帯情報端末PDAやノ−ト型コンピュ−タ、DVDCD、MDプレイヤ−、デジタルカメラ、ビデオカメラ等々)電力変換装置として有用である。
本発明の参考例に用い積層体の外観斜視図である。 本発明の参考例に用い積層体の外部電極結線図である。 本発明の参考例に用い積層体の縦手方向の断面図である。 本発明の参考例に用い積層体の横方向断面図である。 本発明の参考例に用い積層体の内部構造分解斜視図である。 本発明の参考例に用い積層体を2フェ−ズの降圧型DC−DCコンバ−タへ適応した場合の回路図である。 本発明の他の実施例に係る2フェ−ズ降圧型DC−DCコンバ−タモジュ−ルの外観斜視図である。 本発明の他の実施例に係る2フェ−ズ降圧型DC−DCコンバ−タモジュ−ルの等価回路図である。 本発明の他の実施例に係る2フェ−ズ降圧型DC−DCコンバ−タモジュ−ルの積層体の外観斜視図である。 本発明の他の実施例に係る2フェ−ズ降圧型DC−DCコンバ−タモジュ−ルの積層体の内部構造である。 本発明の他の実施例に係る2フェ−ズ降圧型DC−DCコンバ−タモジュ−ルの積層体の断面図である。 降圧型DC−DCコンバ−タの回路構成である。 2フェ−ズの降圧型DC−DCコンバ−タの回路構成である。 2フェ−ズの降圧型DC−DCコンバ−タの動作波形チャ−トである。
1 側面端子
2、3 端面端子
4 磁性体
20 磁気ギャップ
55a,55b,55c,55d,50a,50b、50c、50d,50e,50f,50g,50h 実装用接続電極
60a,60b,60c,60e,60f,60g 配線パタ−ン
70a,70b 金属ケ−ス搭載用接地電極パタ−ン
90 外部回路と接続のための端子電極
100 積層体

Claims (4)

  1. 上主面及び下主面と、前記上下主面間を連結する側面を備え、コイル用導体と磁性体とを積層して一体焼成した積層体の内部に、前記コイル用導体によって構成された2つのコイルを有し、上主面には半導体集積回路が実装されたマルチフェーズコンバータであって、
    積層体の上主面には上主面端子を有し、下主面には下主面端子を有し、
    前記下主面端子は入力側の第1端子電極と出力側の第2端子電極を含み、
    前記上主面端子は前記半導体集積回路を実装するための接続電極を有し、
    前記第1端子電極は積層体に形成されたビアホールを介して第1接続電極と接続し、第1のコイルの一端はビアホールを介して第2接続電極と接続し、第2のコイルの一端はビアホールを介して第3接続電極と接続し、前記第1および第2のコイルの他端はビアホールを介して第2端子電極と接続することを特徴とするマルチフェーズコンバータ。
  2. 前記第1のコイルの一端は前記半導体集積回路の第1のスイッチング回路と接続し、前記第2のコイルの一端は前記半導体集積回路の第2のスイッチング回路と接続することを特長とする請求項1に記載のマルチフェーズコンバータ。
  3. 前記第1および第2のコイルは、積層方向に重ならずに分かれて位置することを特徴とする請求項1又は2に記載のマルチフェーズコンバータ。
  4. 前記磁性体層の一部を誘電体層又は低透磁率の磁性体層として磁気ギャップを形成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のマルチフェーズコンバータ。
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