JP4784421B2 - レーザ光学装置およびアクチュエータの動作を制御する方法 - Google Patents

レーザ光学装置およびアクチュエータの動作を制御する方法 Download PDF

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Description

本発明は、レーザ光学装置およびアクチュエータの動作を制御する方法に関し、特にレーザ光がレーザ受光部である光ファイバの入射面内の中心に向かうように制御を行うレーザ光学装置およびアクチュエータの動作を制御する方法に関する。
レーザ光学装置は、半導体レーザ(以下、LDと称する。)で発光し情報による変調を施されたレーザ光を光ファイバに伝達させたり、また、光ファイバから出射されたレーザ光を他の光ファイバに伝達させる為の装置であり、LD、LDまたは光ファイバからのレーザ光を集光させる集光レンズ、および光ファイバ等の光学部品から構成される。
このようなレーザ光学装置において、LD、集光レンズ等は、コア径が数μmの光ファイバに対して高精度に位置決めしなければならず、通常、これらの光学部品は溶着あるいは接着剤を用いてがっちりと固定される。
しかしながら、このように部品の相互位置を接着剤を用いて高精度に位置決め固定することによってレーザ光学装置を構成したとしても、次のような問題点が残される。第1に、このようにレーザ光学装置を製造した場合、接着後、乾燥した後でなければ製品の良否を判定できない点である。また、このようなレーザ光学装置で高い歩留まりを達成することは比較的難しいと考えられる。第2に、性能に経時変化があった場合、修正することが不可能であるという点である。第3に、温度変化により、固定された位置がずれる恐れがあるという点である。特にレーザ光源が光学部品の近くにある場合、レーザ光源の自己発熱による影響は大である。
そこで、振動等の機械的条件の変化、周囲温度の変化、経時変化等を含む環境変化に影響されることなく、高い性能を維持できるレーザ光学装置の構成が望まれ、種々検討されてきた。
例えば、レーザ光源からのレーザ光を光ファイバに向けて集光させる集光レンズと、レーザ光が光ファイバのコア中心に向かうように集光レンズを移動させるためのアクチュエータと、を備えた光偏向手段と、光ファイバ内に導かれたレーザ光の強度を検出する光検出器と、光偏向手段によって偏向されるレーザ光の光ファイバへの入射面内における位置が、コア中心に向かうように光偏向手段に対し負帰還制御を行う制御手段と、を有する構成とし、制御手段は、光偏向手段によってレーザ光をX方向またはY方向で一定周期、一定振幅で微小振動(ウォブリング)させつつ光検出器でレーザ光の強度変化を検出し、その結果に基づいて、レーザ光の光ファイバ入射面内におけるコア中心からのずれを把握し、レーザ光をコア中心に向けるように制御する光通信装置の技術(特許文献1参照)が知られている。
特開2003−338795号公報
ところで、レーザ光が光ファイバの入射面内の中心に向かうように制御を行うには、サブミクロンオーダの分解能と高精度の位置制御が可能なアクチュエータが要求される。
しかしながら、特許文献1に開示されている光通信装置においては、このような高分解能、高精度の位置制御が可能なアクチュエータを有するものではなく、サブミクロンオーダの位置制御を行うことは困難なものと考えられる。また、集光レンズは正弦波信号で駆動されるアクチュエータによって移動され、集光レンズの移動中、すなわち、ウォブリング中に光検出器でレーザ光の強度変化を検出している。したがって、SN比が低下し、高い精度でレーザ光の強度変化を検出することが困難である。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたもので、レーザ光が光ファイバ入射面内の中心に向かうように制御を行うレーザ光学装置において、いつも高い性能を維持することが可能なレーザ光学装置を提供することを目的とする。
上記目的は、下記の1乃至のいずれか1項に記載の発明によって達成される。
1.レーザ光を出射するレーザ光出射部と、
前記レーザ光出射部より出射されたレーザ光を受光するレーザ光受光部と、
前記レーザ光出射部より出射されたレーザ光を前記レーザ光受光部に導く集光光学ユニットと、
前記集光光学ユニットを所定の周波数で周期的に移動させるウォブリング動作を行うアクチュエータと、
前記レーザ光受光部に導入されたレーザ光の強度を検出する強度検出部と、
前記強度検出部で検出されたレーザ光の強度に基づいて前記集光光学ユニットによって導かれるレーザ光が前記レーザ光受光部の入射面内の中心に向かうように前記アクチュエータの作動を制御する制御部と、を有するレーザ光学装置において、
前記アクチュエータは、圧電素子と、該圧電素子の励振により微小振動を発生し、前記集光光学ユニットに直接または間接的に摩擦力が働くように接触している振動体と、を有し、
前記制御部は、前記アクチュエータに、前記集光光学ユニット、第1の移動方向に所定の周波数で周期的に移動させる第1のウォブリング動作と、前記第1の移動方向と直交する第2の移動方向に所定の周波数で周期的に移動させる第2のウォブリング動作とを交互に実行させ、前記アクチュエータがウォブリング動作中に駆動を停止している間に、前記強度検出部で検出されるレーザ光の強度を取得することを特徴とするレーザ光学装置。
2.前記アクチュエータは、前記制御部からのパルス信号で駆動されることを特徴とする前記1に記載のレーザ光学装置。
3.前記集光光学ユニットは、前記レーザ光出射部から出射されるレーザ光の光軸上に配置される集光パワーを有する屈折光学素子を備え、
前記アクチュエータは、前記集光光学ユニットを前記レーザ光の光軸に略垂直な面に沿って移動させることを特徴とする前記請求項1または2に記載のレーザ光学装置。
4.前記集光光学ユニットは、前記レーザ光出射部から出射されるレーザ光の光軸上に配置され、且つ前記レーザ光出射部から出射されるレーザ光の光軸と交わる点を中心に搖動可能に固定されてい集光パワーを有する反射光学素子を備え、
前記アクチュエータは、前記レーザ光の前記反射光学素子と交わる点を中心に前記集光光学ユニットを動させることを特徴とする前記1または2に記載のレーザ光学装置。
.前記アクチュエータは、前記制御部により前記集光光学ユニットを第1の移動方向に周期的に移動される第1のウォブリング動作の周波数f1と、前記第1の移動方向と直交する第2の移動方向に周期的に移動される第2のウォブリング動作の周波数f2とが下記(式1)または(式2)の関係をみたし、
且つ、前記アクチュエータは、前記制御部により前記第1のウォブリング動作と前記第2のウォブリング動作とが同時に実行されることを特徴とする前記1乃至4のいずれか1項に記載のレーザ光学装置。
f1=2×n×f2 (式1)
f2=2×n×f1 (式2)
(式中、nは正の整数とする。)
6.アクチュエータを用いてレーザ光をレーザ光受光部に導く集光光学ユニットを移動させることにより、レーザ光出射部から出射されるレーザ光を前記レーザ光受光部の入射面内の中心に向かうように前記アクチュエータの動作を制御する方法において、
前記アクチュエータは、圧電素子と、該圧電素子の励振により微小振動を発生し前記集光光学ユニットに直接または間接的に摩擦力が働くように接触している振動体とを有するものであって、
前記アクチュエータがウォブリング動作中に駆動を停止している間に前記レーザ光受光部に導入されたレーザ光の強度を検出する検出工程と、
前記検出工程で検出されたレーザ光の強度に基づいて、前記集光光学ユニットを第1の移動方向に所定の周波数で周期的に移動させる第1のウォブリング動作を行う工程と、
前記第1の移動方向と直交する第2の移動方向に所定の周波数で周期的に移動させる第2のウォブリング動作を行う工程とを前記アクチュエータに交互に実行させることを特徴とするアクチュエータの動作を制御する方法。
7.アクチュエータを用いてレーザ光をレーザ光受光部に導く集光光学ユニットを移動させることにより、レーザ光出射部から出射されるレーザ光を前記レーザ光受光部の入射面内の中心に向かうように前記アクチュエータの動作を制御する方法において、
前記アクチュエータは、圧電素子と、該圧電素子の励振により微小振動を発生し前記集光光学ユニットに直接または間接的に摩擦力が働くように接触している振動体とを有するものであって、
前記アクチュエータがウォブリング動作中に駆動を停止している間に前記レーザ光受光部に導入されたレーザ光の強度を検出する検出工程と、
前記検出工程で検出されたレーザ光の強度に基づいて、前記集光光学ユニットを第1の移動方向に周波数f1で周期的に移動させる第1のウォブリング動作を行う工程と、
前記第1の移動方向と直交する第2の移動方向に周波数f2で周期的に移動させる第2のウォブリング動作を行う工程とを同時に実行させるとともに、前記周波数f1とf2とが下記(式1)または(式2)の関係をみたすことを特徴とするアクチュエータの動作を制御する方法。
f1=2×n×f2 (式1)
f2=2×n×f1 (式2)
(式中、nは正の整数とする。)
本発明によれば、圧電素子の励振により微小振動を発生し、集光光学ユニットに直接または間接的に摩擦力が働くように接触している振動体により集光光学ユニットを移動させるアクチュエータを用いて、集光光学ユニットによって導かれるレーザ光がレーザ光受光部の入射面内の中心に向かうように制御する様にした。すなわち、微小振動を行うことができる振動体により集光光学ユニットを移動させる様にしたので高分解能、高精度でサブミクロンオーダの位置制御が可能となり、いつも高い性能を維持することができる。
また、アクチュエータは摩擦力により集光光学ユニットを移動させるので、アクチュエータへの通電を停止し駆動を停止させている間、集光光学ユニットは姿勢を維持することができる。すなわち、集光光学ユニットによって導かれるレーザ光のレーザ光受光部への入射面内における位置を固定することができる。したがって、この間に強度検出部で検出されるレーザ光の強度を取得することにより、安定したレーザ光の強度を高精度で取得することができる。
また、制御部は、アクチュエータをパルス信号で駆動する様にした。したがって、ステップ駆動を行うことができるので、高い精度で位置制御を行うことができる。
また、集光光学ユニットは、屈折光学素子、または反射光学素子を備える様にした。したがって、装置の複雑化を招くことなく容易にレーザ光のレーザ光受光部への入射面内における位置を変化させることができる。
また、前記制御部は、第1のウォブリング動作と、第2のウォブリング動作とを交互に切替えて実行する様にした。したがって、例えば、第1のウォブリング動作を実行している間は、レーザ光のレーザ光受光部への入射面内の第2の方向における位置はホールドされているので、レーザ光の第2の方向における位置変化によりレーザ光の強度が変動することなく、レーザ光の第1の方向における位置制御を高精度で行うことができる。
また、第1のウォブリング動作の周波数をf1、第2のウォブリング動作の周波数をf2としたときに、f1、f2は下記(式1)または(式2)の関係を満たし、制御部は、第1のウォブリング動作モードと第2のウォブリング動作モードを同時に実行する様にした。
f1=2×n×f2 (式1)
f2=2×n×f1 (式2)
(式中、nは正の整数とする。)
これにより、例えば、第1のウォブリング動作の周波数f1が第2のウォブリング動作の周波数f2の偶数倍の関係にあるとき、第1のウォブリング動作を実行している間は、レーザ光のレーザ光受光部への入射面内の第2の方向における位置はホールドされているので、レーザ光の第2の方向における位置変化によりレーザ光の強度が変動することはない。したがって、レーザ光の第1の方向における位置制御を、第2のウォブリング動作に影響されることなく高精度で行うことができる。その結果、第1のウォブリング動作と第2のウォブリング動作を同時に実行することができ、ウォブリング動作を高速化することができる。
以下図面に基づいて、本発明に係るレーザ光学装置の実施の形態を説明する。
[実施形態1]
最初に、実施の形態1によるレーザ光学装置1の構成を図1を用いて説明する。図1は、レーザ光学装置1の全体構成の概要を示す図である。
レーザ光学装置1は、図1に示す様に、光ファイバ21,22、集光光学ユニット3、コリメータレンズ41,42、ハーフミラー5、フォトダイオード6、制御部7、およびアクチュエータ8,9等を有する。
光ファイバ21,22、集光光学ユニット3、コリメータレンズ41,42は共通の光軸上に配置され、光ファイバ21より出射されたレーザ光は、集光光学ユニット3によって光ファイバ22の入射面22aに向けて集光される。この様に光ファイバ21,22は、それぞれ本発明に係るレーザ光学装置におけるレーザ光出射部、レーザ光受光部として機能する。尚、レーザ光出射部としては、光ファイバ21の替わりにLDを、また、レーザ光受光部としては、光ファイバ22の替わりに光導波路等を用いてもよい。
ハーフミラー5は、光ファイバ22の出射面22bから出射されたレーザ光の一部を反射させてフォトダイオード6に導く。
フォトダイオード6は、本発明における強度検出部に該当し、ハーフミラー5で導かれたレーザ光の強度を検出し電気信号に変換する。
制御部7は、フォトダイオード6で検出されたレーザー光の強度に基づいて、アクチュエータ8,9を介して集光光学ユニット3の位置を変化させ、集光光学ユニット3によって導かれるレーザ光が光ファイバ22の入射面22a内の中心に向かうようにアクチュエータ8,9の作動を制御する。尚、制御部によるアクチュエータ8,9の制御の詳細は後述する。
アクチュエータ8,9は、後述の積層型、またはロール型の圧電素子811を備え、圧電素子811の励振により微小振動を発生し、本発明における振動体に該当する駆動軸812を集光光学ユニット3に接触させて摩擦力により集光光学ユニット3を移動させる。アクチュエータ8は、集光光学ユニット3を、その光軸に垂直な面内の1つの軸方向(X軸方向)で移動させることができ、一方、アクチュエータ9は、集光光学ユニット3を、その光軸に垂直な面内でX軸方向と直交するY軸方向で移動させることができる。尚、アクチュエータ8,9の構成は後述する。
次に、集光光学ユニット3の構成、およびアクチュエータ8,9の配置について図2を用いて説明する。図2は、集光光学ユニット3、およびアクチュエータ8,9から構成されるX−Yステージの構成図である。
図2に示す様に、集光光学ユニット3は、本発明における屈折光学素子に該当する集光レンズ301と集光レンズ301を保持するレンズホルダ302等を有し、アクチュエータ8,9によりX軸方向、Y軸方向に移動可能に支持されている。
次に、アクチュエータ8,9の構成を図3を用いて説明する。図3(a)は、積層型圧電素子を備えたトラス型アクチュエータの構成図、図3(b)は、ロール型圧電素子を備えたSIDM型アクチュエータの構成図、図3(c)は、ロール型圧電素子を備えたLVA型アクチュエータの構成図である。トラス型アクチュエータ、SIDM型アクチュエータ、LVA型アクチュエータは、いずれも圧電素子の励振により微小振動を発生する振動体を備えた周知のアクチュエータである。本発明に係るレーザ光学装置の実施の形態においてはこの様な振動体を備えたいずれのアクチュエータを用いてもよいが、ここではSIDM型アクチュエータの構成の概要を説明する。尚、SIDM型アクチュエータの詳細は、例えば特開2002-185055号公報「圧電変換素子」等に開示されているので、ここでは詳細な説明は省略する。また、アクチュエータ9の構成はアクチュエータ8と同様であるので説明は省略する。
図3(b)に示す様に、SIDM型アクチュエータ8は、圧電素子811、駆動軸812、錘813、および移動体814等を有し、電気−機械エネルギー変換素子である圧電素子811に制御部7より駆動信号を入力して微小振動を発生させ、駆動軸812を矢印A方向に振動させることにより、駆動軸812に加圧された状態で接触する移動体814との間で摩擦力により相対運動を発生させるものである。尚、ここでは、レンズホルダ302が移動体82に該当する。
次に、レーザ光学装置1の電気回路構成について図4を用いて説明する。図4は、レーザ光学装置1の電気回路ブロック図である。
レーザ光学装置1の要部電気回路ブロックは、アナログ信号処理回路10、制御部7等から構成される。
アナログ信号処理回路10は、フォトダイオード6で検出されレーザ光の強度に応じて変換された電流信号を電圧信号に変換する。
制御部7は、ローパスフィルタ71、およびA/D変換器721、アライメントコントローラ723、X−PWM724、Y−PWM725等からなる制御CPU72、およびX−増幅器731、Y−増幅器732等からなる駆動回路73から構成される。
ローパスフィルタ71は、アナログ信号処理回路10から出力された電圧信号に重畳した高周波ノイズを除去する。
A/D変換器721は、ローパスフィルタ71から出力された電圧信号をデジタル信号に変換する。
アライメントコントローラ723は、A/D変換器721でサンプリングされたデジタル信号を矩形波位相検波し、矩形波位相検波した結果に基づき、アクチュエータ8,9を駆動する為の駆動信号(駆動パルス)の3つのパラメータ、すなわち、駆動周波数、デューティ比、およびパルス数の値を設定する。尚、アライメントコントローラ723で行われる矩形波位相検波、およびパラメータ設定動作の詳細は後述する。
X−PWM724、Y−PWM725は、アライメントコントローラ723で設定された3つのパラメータに基づいて、アクチュエータ8,9を、それぞれX軸方向、Y軸方向に駆動する駆動パルスを生成する。
ここで、アライメントコントローラ723で行われるパラメータ設定動作、およびX−PWM724、Y−PWM725の動作を図6を用いて説明する。図6(a)は、3つのパラメータを示す図、図6(b)は、設定された3つのパラメータに基づいて生成された前進時の駆動パルスを示すタイムチャート、図6(c)は、設定された3つのパラメータに基づいて生成された後退時の駆動パルスを示すタイムチャートである。
アライメントコントローラ723は、図示しない時間を計時する計時カウンターを備え、A/D変換器721でサンプリングされたデジタル信号に基づいて計時カウンターの閾値TC3を設定する。計時カウンターは、図6(a)に示す様に、設定された閾値TC3でリセットされ、再度計時を繰り返す。これにより、タイマーカウント波形は三角波を呈し、この三角波の周波数が駆動パルスの周波数となる。次に、アライメントコントローラ723は、A/D変換器721でサンプリングされたデジタル信号に基づいて計時カウンターの閾値TC1,TC2を設定する。これらの閾値TC1,TC2によってそれぞれ前進時、後退時の駆動パルスのON時間、すなわちデューティ比が設定される。また、同様にして、アライメントコントローラ723は、A/D変換器721でサンプリングされたデジタル信号に基づいて計時カウンターの計時時間twcを設定する。これにより、駆動パルスのパルス数が設定される。
この様にしてアライメントコントローラ723で閾値TC3,TC1,TC2、およびtwcが設定されると、X−PWM724、Y−PWM725は、図6(b)、(c)に示す様に、閾値TC3,TC1,TC2、およびtwcに基づいた駆動周波数、デューティ比、およびパルス数で前進時、および後退時の駆動パルスφPWM1、φPWM2を生成する。尚、図6(a)乃至(c)は、設定されたパルス数が3パルスの場合のタイムチャートを示す。
図4に戻って、X−増幅器731、Y−増幅器732は、それぞれ図5に示す周知のHブリッジ回路を備え、X−PWM724、Y−PWM725で生成された駆動パルスを増幅し、アクチュエータ8,9を駆動する。
この様な構成のレーザ光学装置1において、制御部7は、フォトダイオード6で検出されたレーザ光の強度、すなわち、A/D変換器721でサンプリングされたデジタル信号を矩形波位相検波し、矩形波位相検波した結果に基づいて、アクチュエータ8,9を駆動する為の駆動パルスの3つのパラメータの値を設定する。そして制御部7は、設定した3つのパラメータに基づいた駆動パルスでアクチュエータ8,9を駆動し、集光光学ユニット3の位置を変化させ、集光光学ユニット3によって導かれるレーザ光が光ファイバ22の入射面22a内の中心に向かうように制御する。尚、この様な一連の動作を、以下、「ウォブリング」と称する。
ここで、制御部7で行われる矩形波位相検波動作を図7を用いて説明する。図7(a)は、光ファイバ22への入射面22aに投影されたレーザ光のX軸方向のプロファイル、図7(b)は、矩形波位相検波動作を示す模式図である。尚、Y軸方向の矩形波位相検波動作は、X軸方向と同様であるので説明は省略する。
例えば、今、図7(a)に示す様に、集光光学ユニット3によって導かれるレーザ光の光ファイバ22への入射面22a内における位置がX0にあり、その時のフォトダイオード6で検出されたレーザー光の強度がP0である時に矩形波位相検波を開始する。
尚、ここでは、矩形波位相検波の振幅は前述の図6に示す駆動パルスφPWM1、φPWM2で2パルスとする。
最初に、正方向に2パルス移動して停止する。この時、レーザ光の位置はX0からX1に移動し、レーザ光の強度はP0からP1に変動する。A/D変換器721は、レーザ光の強度P1を所定の時間サンプリングし、アライメントコントローラ723は、サンプリングされたレーザ光の強度P1を積分する。積分されたレーザ光の強度を図7(b)にPI1として示す。次に、負方向に4パルス移動して停止する。この時、レーザ光の位置はX1からX2に移動し、レーザ光の強度はP1からP2に変動する。A/D変換器721は、レーザ光の強度P2を所定の時間サンプリングし、アライメントコントローラ723は、サンプリングされたレーザ光の強度P2を積分する。積分されたレーザ光の強度を図7(b)にPI2として示す。次に、正方向に2パルス移動して停止する。そして、それぞれの位置で得られた積分値PI1とPI2の差分を求める。該差分を図7(b)にΔPIとして示す。尚、この様にして求められた差分ΔPIを、以下、「矩形波位相検波出力」と称する。
ここで、矩形波位相検波出力ΔPIについて図8を用いて説明する。図8(a)は、光ファイバ22への入射面22aに投影されたレーザ光のX軸方向のプロファイル、図8(b)は、図8(a)に示すプロファイルに対応する矩形波位相検波出力ΔPIを示す模式図である。図8(b)に示す様に、レーザ光の強度が最大になる位置では矩形波位相検波出力ΔPIは0になり、レーザ光の強度が最大になる位置の左右では正負の値をとる。
図7に戻って、この様にして求められた矩形波位相検波出力ΔPIに、予め設定しておいた係数(ゲイン)を乗じて補正量(補正パルス数)を求め、求めた補正パルス数で移動させる。そして、この様な動作を繰り返して矩形波位相検波出力ΔPIが0に近づく様に制御する。すなわち、集光光学ユニット3によって導かれるレーザ光が光ファイバ22の入射面22a内の中心に向かうように制御する。
次に、ウォブリング動作の流れを図9、および図10を用いて説明する。図9は、ウォブリング動作の流れを示すフローチャートである。図10は、ウォブリング動作のタイムチャートである。
最初に、X軸方向のウォブリング動作を実行する。まず、アライメントコントローラ723は、図10(a)に示す期間tw1においてウォブリング動作を行う為の正方向(前進方向)の駆動パルス数(例えば、2パルス)を設定し、アクチュエータ8を介して集光光学ユニット3をX軸の正方向に2パルス分移動させる(ステップS1)。集光光学ユニット3が移動を停止し、レーザ光の光ファイバ22への入射面22a内における位置が安定すると、A/D変換器721は、サンプリングを開始し(ステップS2)、アライメントコントローラ723は、期間tw2においてA/D変換器721でサンプリングされたレーザ光の強度を積分し、積分値PI1を取得する(ステップS3)。次に、アライメントコントローラ723は、期間tw3において負方向(後退方向)の駆動パルス数(例えば、4パルス)を設定し、アクチュエータ8を介して集光光学ユニット3をX軸の負方向に4パルス分移動させる(ステップS4)。集光光学ユニット3が移動を停止し、レーザ光の光ファイバ22への入射面22a内における位置が安定すると、ステップS2、ステップS3と同様にして、A/D変換器721は、サンプリングを開始し(ステップS5)、アライメントコントローラ723は、期間tw4においてA/D変換器721でサンプリングされたレーザ光の強度を積分し、積分値PI2を取得する(ステップS6)。そして、アライメントコントローラ723は、期間tw5において正方向(前進方向)の駆動パルス数(例えば、2パルス)を設定し、アクチュエータ8を介して集光光学ユニット3をX軸の正方向に2パルス分移動させる(ステップS7)。
尚、ステップ4において、集光光学ユニット3をX軸の負方向(後退方向)に4パルス分移動させる際には、アクチュエータ8の立ち上がりの過渡時における1パルス毎の駆動量のばらつきを抑える為に、最初に2パルスで駆動し、一旦停止した後に残りの2パルスを駆動する様にしている。
この様にして、積分値PI1、PI2が取得されると、アライメントコントローラ723は、期間tw6において積分値PI1からPI2を減算し差分ΔPIを求め(ステップS8)、差分ΔPIの値が正か否かを判定する(ステップS9)。差分ΔPIの値が正の場合(ステップS9;Yes)、光ファイバ22への入射面22aに投影されるレーザ光の強度が最大になる位置はさらに正方向(前進方向)に有ることから、アライメントコントローラ723は、期間tw7において差分ΔPIに予め設定しておいた係数(ゲイン)を乗じて正方向(前進方向)の補正量(補正パルス数)を求め、求めた補正パルス数でアクチュエータ8を介して集光光学ユニット3をX軸の正方向に補正パルス分移動させる(ステップS10)。一方、ステップS9において、差分ΔPIの値が負の場合(ステップS9;No)、光ファイバ22への入射面22aに投影されるレーザ光の強度が最大になる位置は負方向(後退方向)に有ることから、アライメントコントローラ723は、ステップS10と同様にして、負方向(後退方向)の補正量(補正パルス数)を求め、求めた補正パルス数でアクチュエータ8を介して集光光学ユニット3をX軸の負方向に補正パルス分移動させる(ステップS11)。
この様にして、X軸方向のウォブリング動作が期間twXにおいて1サイクル終了すると、次に、ステップS1乃至ステップS11と同様にして、図10(b)に示す期間twYにおいてY軸方向のウォブリング動作を1サイクル実行する(ステップS12)。そして、この様なX軸方向のウォブリング動作とY軸方向のウォブリング動作をシーケンシャルに繰り返して実行することにより、差分ΔPIが0、すなわち、集光光学ユニット3によって導かれるレーザ光が光ファイバ22の入射面22a内の中心に向かうようにすることができる。
この様に、本発明に係るレーザ光学装置1においては、圧電素子811の励振により微小振動を発生し、集光光学ユニット3に直接または間接的に摩擦力が働くように接触している駆動軸812により集光光学ユニット3を移動させるアクチュエータ8,9を用いて、集光光学ユニット3によって導かれるレーザ光が光ファイバ22の入射面22a内の中心に向かうように制御する様にした。すなわち、微小振動を行うことができる駆動軸812により集光光学ユニット3を移動させる様にしたので、高分解能、高精度でサブミクロオーダの位置制御が可能となり、いつも高い性能を維持することができる。
また、アクチュエータ8,9は摩擦力により集光光学ユニット3を移動させるので、アクチュエータ8,9への通電を停止し駆動を停止させている間、集光光学ユニット3は姿勢を維持することができる。すなわち、集光光学ユニット3によって導かれるレーザ光の光ファイバ22への入射面22a内における位置を固定することができる。したがって、この間にフォトダイオード6で検出されるレーザ光の強度を取得することにより、安定したレーザ光の強度を高精度で取得することができる。これにより矩形波位相検波のSN比を向上させることができる。
また、アクチュエータ8,9をパルス信号で駆動する様にした。したがって、高い精度で矩形波位相検波を行うことができる。
また、X軸方向のウォブリング動作とY軸方向のウォブリング動作とをシーケンシャルに交互に切替えて繰り返し実行する様にした。したがって、例えば、X軸方向のウォブリング動作を実行している間は、レーザ光の光ファイバ22への入射面22a内のY軸方向における位置はホールドされているので、レーザ光のY軸方向における位置変化によりレーザ光の強度が変動することがなく、レーザ光のX軸方向における位置制御を高精度で行うことができる。
〔実施形態2〕
次に、実施形態2によるレーザ光学装置1について説明する。その要部構成は、前述した実施形態1と略同様なので詳細な説明は省略し、第1の実施形態とシーケンスの異なるX軸方向のウォブリング動作とY軸方向のディザリング動作のタイミングについて説明する。
実施形態1によるレーザ光学装置1においては、X軸方向のウォブリング動作とY軸方向のウォブリング動作をシーケンシャルに交互に切替えて繰り返し実行する様にしたが、実施形態2によるレーザ光学装置1は、X軸方向のウォブリング動作とY軸方向のウォブリング動作の周波数を所定の関係を満たすように設定し、同時に実行するものである。
具体的には、図11を用いて説明する。図11は、実施形態2によるウォブリング動作のタイムチャートである。
ここで、X軸方向のウォブリング動作の周波数をf1、Y軸方向のウォブリング動作の周波数をf2としたときに、f1、f2は下記(式1)または(式2)の関係を満たす値に設定する。
f1=2×n×f2 (式1)
f2=2×n×f1 (式2)
(式中、nは正の整数とする。)
これにより、例えば、Y軸方向のウォブリング動作の周波数f2がX軸方向のウォブリング動作の周波数f1の2倍であるとき、図11(b)に示す様に、Y軸方向のウォブリング動作を実行している間は、レーザ光の光ファイバ22への入射面22a内のX軸方向における位置は、図11(a)に示す様に、ホールドされているので、レーザ光のX軸方向における位置変化によりレーザ光の強度が変動することはない。したがって、レーザ光のY軸方向における位置制御を、X軸方向のウォブリング動作に影響されることなく高精度で行うことができる。その結果、X軸方向のウォブリング動作とY軸方向のウォブリング動作を同時に実行することができ、ウォブリング動作を高速化することができる。
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は前述の実施の形態に限定して解釈されるべきでなく、適宜変更、改良が可能であることは勿論である。
例えば、前述の各実施形態では、光ファイバ21より出射されたレーザ光を、集光レンズ301によって、光ファイバ22の入射面22aに向けて集光させる様にしたが、集光レンズ301の替わりに、本発明における反射光学素子に該当する凹面鏡を用いてもよい。具体的には、図12を用いて説明する。図12は、本発明に係るレーザ光学装置1の別例による実施の形態を示す概略構成図である。図12に示す様に、凹面鏡は、光ファイバから出射されるレーザ光の光軸上に配置され、且つ光ファイバから出射されるレーザ光の光軸と交わる点を中心に搖動可能に固定されている。光ファイバから出射されたレーザ光は凹面鏡で反射され、光導波路1乃至3の内選択されたいずれか1つの光導波路に導かれて集光される。そして、前述の実施形態と同様にして、アクチュエータを介してレーザ光の凹面鏡と交わる点を中心に集光光学ユニットをP,Q方向に回動させて、凹面鏡によって導かれるレーザ光が光導波路の入射面内の中心に向かう様に制御するものである。これにより、装置の複雑化を招くことなく容易にレーザ光の光導波路への入射面内における位置を変化させることができる。
本発明に係るレーザ光学装置の全体構成図である。 本発明に係るレーザ光学装置におけるX−Yステージの構成図である。 本発明に係るレーザ光学装置におけるアクチュエータの構成図である。 本発明に係るレーザ光学装置における電気回路ブロック構成図である。 本発明に係るレーザ光学装置におけるアクチュエータの駆動回路構成を示す模式図である。 本発明に係るレーザ光学装置におけるアクチュエータの駆動信号のタイムチャートである。 本発明に係るレーザ光学装置におけるウォブリング動作を示す模式図である。 本発明に係るレーザ光学装置におけるレーザプロファイルと位相検波出力の関係を示す模式図である。 本発明に係るレーザ光学装置におけるウォブリング動作の流れを示すフローチャートである。 本発明に係るレーザ光学装置における一例によるウォブリング動作のタイムチャートである。 本発明に係るレーザ光学装置における別例によるウォブリング動作のタイムチャートである。 本発明に係るレーザ光学装置の別例による概略構成図である。
符号の説明
1 レーザ光学装置
21,22 光ファイバ
3 集光光学ユニット
301 集光レンズ
302 レンズホルダ
41,42 コリメータレンズ
5 ハーフミラー
6 フォトダイオード(PD)
7 制御部
71 ローパスフィルタ(LPF)
72 制御CPU
721 A/D変換器
723 アライメントコントローラ
724,725 X−PWM,Y−PWM
73 駆動回路
731,732 X増幅器,Y増幅器
8,9 アクチュエータ(X軸,Y軸)
811 圧電素子
812 駆動軸
813 錘
814 移動体
10 アナログ信号処理回路

Claims (7)

  1. レーザ光を出射するレーザ光出射部と、
    前記レーザ光出射部より出射されたレーザ光を受光するレーザ光受光部と、
    前記レーザ光出射部より出射されたレーザ光を前記レーザ光受光部に導く集光光学ユニットと、
    前記集光光学ユニットを所定の周波数で周期的に移動させるウォブリング動作を行うアクチュエータと、
    前記レーザ光受光部に導入されたレーザ光の強度を検出する強度検出部と、
    前記強度検出部で検出されたレーザ光の強度に基づいて前記集光光学ユニットによって導かれるレーザ光が前記レーザ光受光部の入射面内の中心に向かうように前記アクチュエータの作動を制御する制御部と、を有するレーザ光学装置において、
    前記アクチュエータは、圧電素子と、該圧電素子の励振により微小振動を発生し、前記集光光学ユニットに直接または間接的に摩擦力が働くように接触している振動体と、を有し、
    前記制御部は、前記アクチュエータに、前記集光光学ユニット、第1の移動方向に所定の周波数で周期的に移動させる第1のウォブリング動作と、前記第1の移動方向と直交する第2の移動方向に所定の周波数で周期的に移動させる第2のウォブリング動作とを交互に実行させ、前記アクチュエータがウォブリング動作中に駆動を停止している間に、前記強度検出部で検出されるレーザ光の強度を取得することを特徴とするレーザ光学装置。
  2. 前記アクチュエータは、前記制御部からのパルス信号で駆動されることを特徴とする請求項1に記載のレーザ光学装置。
  3. 前記集光光学ユニットは、前記レーザ光出射部から出射されるレーザ光の光軸上に配置される集光パワーを有する屈折光学素子を備え、
    前記アクチュエータは、前記集光光学ユニットを前記レーザ光の光軸に略垂直な面に沿って移動させることを特徴とする請求項1または2に記載のレーザ光学装置。
  4. 前記集光光学ユニットは、前記レーザ光出射部から出射されるレーザ光の光軸上に配置され、且つ前記レーザ光出射部から出射されるレーザ光の光軸と交わる点を中心に搖動可能に固定されている集光パワーを有する反射光学素子を備え、
    前記アクチュエータは、前記レーザ光の前記反射光学素子と交わる点を中心に前記集光光学ユニットを搖動させることを特徴とする請求項1または2に記載のレーザ光学装置。
  5. 前記アクチュエータは、前記制御部により前記集光光学ユニットを第1の移動方向に周期的に移動される第1のウォブリング動作の周波数f1と、前記第1の移動方向と直交する第2の移動方向に周期的に移動される第2のウォブリング動作の周波数f2とが下記(式1)または(式2)の関係をみたし、
    且つ、前記アクチュエータは、前記制御部により前記第1のウォブリング動作と前記第2のウォブリング動作とが同時に実行されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のレーザ光学装置。
    f1=2×n×f2 (式1)
    f2=2×n×f1 (式2)
    (式中、nは正の整数とする。)
  6. アクチュエータを用いてレーザ光をレーザ光受光部に導く集光光学ユニットを移動させることにより、レーザ光出射部から出射されるレーザ光を前記レーザ光受光部の入射面内の中心に向かうように前記アクチュエータの動作を制御する方法において、
    前記アクチュエータは、圧電素子と、該圧電素子の励振により微小振動を発生し前記集光光学ユニットに直接または間接的に摩擦力が働くように接触している振動体とを有するものであって、
    前記アクチュエータがウォブリング動作中に駆動を停止している間に前記レーザ光受光部に導入されたレーザ光の強度を検出する検出工程と、
    前記検出工程で検出されたレーザ光の強度に基づいて、前記集光光学ユニットを第1の移動方向に所定の周波数で周期的に移動させる第1のウォブリング動作を行う工程と、
    前記第1の移動方向と直交する第2の移動方向に所定の周波数で周期的に移動させる第2のウォブリング動作を行う工程とを前記アクチュエータに交互に実行させることを特徴とするアクチュエータの動作を制御する方法。
  7. アクチュエータを用いてレーザ光をレーザ光受光部に導く集光光学ユニットを移動させることにより、レーザ光出射部から出射されるレーザ光を前記レーザ光受光部の入射面内の中心に向かうように前記アクチュエータの動作を制御する方法において、
    前記アクチュエータは、圧電素子と、該圧電素子の励振により微小振動を発生し前記集光光学ユニットに直接または間接的に摩擦力が働くように接触している振動体とを有するものであって、
    前記アクチュエータがウォブリング動作中に駆動を停止している間に前記レーザ光受光部に導入されたレーザ光の強度を検出する検出工程と、
    前記検出工程で検出されたレーザ光の強度に基づいて、前記集光光学ユニットを第1の移動方向に周波数f1で周期的に移動させる第1のウォブリング動作を行う工程と、
    前記第1の移動方向と直交する第2の移動方向に周波数f2で周期的に移動させる第2のウォブリング動作を行う工程とを同時に実行させるとともに、前記周波数f1とf2とが下記(式1)または(式2)の関係をみたすことを特徴とするアクチュエータの動作を制御する方法。
    f1=2×n×f2 (式1)
    f2=2×n×f1 (式2)
    (式中、nは正の整数とする。)
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