JP4784246B2 - グラビア印刷物とそれを用いた紙容器 - Google Patents

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Description

本発明は、グラビア印刷物とそれを用いた紙容器に関するものであり、特には印刷と同時にエンボス表現を施したグラビア印刷物とそれを用いた紙容器に関する。
従来、高級紙容器などの外面に凹凸感を持たせる方法として、印刷用紙に直接、あるいは印刷用紙の印刷面に撥液性を有するニス層を設け、その上に紫外線硬化型ハイグロスニスを重ね塗りして、紫外線硬化型ハイグロスニスを弾かせ、ニスのある個所とない個所とを出現させてエンボス表現をする方法が、オフセット印刷、グラビア印刷共に実施されてきた(例えば、特許文献1参照)。
上記先行技術文献を示す。
特開2004−114654号公報。
しかし、グラビア印刷に限定して述べると、この方法においては、エンボス感を強く出すためには撥液性を有するニス(以下ハジキニスと称する)中に低分子量(重合度10〜80)のシリコンオイルをニス重量の2〜10%添加する必要がある。
印刷用紙(101)にハジキニス(102)を印刷すると、ハジキニスに添加されたシリコンオイルが乾燥までの後ラインのガイドロールやインプレッションロール(103)などに付着し、さらにこの付着したシリコンオイル(104)が用紙の印刷面に再転移(105)するという問題が発生する。
この現象が紫外線硬化型ハイグロスニス(106)の印刷前に発生すると、不要な部分にニスのハジキが発生し、また、紫外線硬化型ハイグロスニスの印刷後に発生すると、ハイグロスニス面にハジキニスが付着してグロス面を曇らせるという現象につながる(図3参照)。
また正しい位置に印刷されたハジキニスについても、紫外線硬化型ハイグロスニス版(107)を通過する際に、若干のシリコンオイルが紫外線硬化型ハイグロスニスの溶媒に溶かされて版側に転移する。
これが堆積(108)するとシリコンオイルのハジキによってグラビア版のセル(109)にニスが入らなくなり、エンボス部分に凹凸の全くない部分(110)が発生してしまうという現象が生じる(図4参照)。
本発明は、グラビア印刷法を用いて印刷基材に撥液性を有するニス層を設け、その上に紫外線硬化型ハイグロスニスを重ね塗りして、紫外線硬化型ハイグロスニスを弾かせてハイグロスニスの塗布してある部分と塗布してない部分を形成させることでエンボス表現をする印刷物に関する以上のような問題に鑑みてなされたもので、作業効率が良く、しかも、印刷効果の高い、ハジキニスを用いて印刷と同時にエンボス表現を施したグラビア印刷物とそれを用いた紙容器を提供することを課題とする。
本発明の請求項1の発明は、グラビア印刷法を用いて印刷基材に撥液性を有するニス層
を設け、該撥液性を有するニス層の上に、さらに紫外線硬化型ハイグロスニス液を重ね塗りして、紫外線硬化型ハイグロスニス層が部分的に設けられることによりエンボス表現をする印刷物において、前記撥液性を有するニス層を構成するハジキニスにアクリル−シリコン共重合体樹脂を使用すると共に、前記紫外線硬化型ハイグロスニス層を構成する紫外線硬化型ハイグロスニス液の希釈溶媒に炭素数6〜10の脂肪族系溶媒を用いることを特徴とする、グラビア印刷物である。
このように請求項1記載の発明によれば、ハジキニスにアクリル−シリコン共重合体樹脂を使用しているので、ガイドロールやインプレッションロールなどへの付着および再転移によるグロス面の光沢不良や不要なハジキ部分発生などの不具合が抑制される、と同時に、紫外線硬化型ハイグロスニス液の希釈溶媒に炭素数6〜10の脂肪族系溶媒を用いているので、これまで印刷によるエンボス表現の際に慢性的に発生していた紫外線硬化型ハイグロスニス用のグラビア版の版詰まりが防止できる。
ハジキニスにアクリル−シリコン共重合体樹脂を用いること。紫外線硬化型ハイグロスニス液の希釈溶媒に炭素数6〜10の脂肪族系溶媒を用いること。この二つの方法を合わせて実施することで、量産時に短時間での停止を余儀なくされていたものを連続的に運転することができるようになった。
また、請求項2の発明は、請求項1記載の印刷物を用いた紙容器である。
このように請求項2記載の発明によれば、請求項1に記載の印刷物を用いた紙容器であるので、印刷表現の優れた紙容器が得られる。
これまで版詰まり、ニス面の曇り、不要な部分でのハジキなどにより、量産時に少なくとも30分〜90分に一回の割合でグラビア印刷機を停止させて、原因部分の清掃、研磨などの作業を実施する必要があったが、本発明によりその必要がなくなった。
また、従来用いられてきたハジキニスは、ほとんどが水性アクリル樹脂と水性シリコンオイルという組み合わせであるが、アクリル−シリコン共重合体樹脂は油性溶媒にしか溶解しないため、油性ニスとしての取扱いになる。そのため、乾燥時間が非常に短いので紙面への塗布量を増やしてハジキ力を増大させるなどという工夫が簡単に行えるというメリットもある。
本発明を一実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。
本発明のグラビア印刷物は、例えば、図1に示すように、印刷基材(11)に撥液性を有するニス層(12)を設け、その上に紫外線硬化型ハイグロスニス(13)を重ね塗りして、紫外線硬化型ハイグロスニス層(13)が部分的に設けられることによりエンボス表現をするグラビア印刷物(10)である。
また、印刷基材(11)に通常の印刷インキ層(15)を設け、その上に撥液性を有するニス層(12)を設ける構成としても良い(図2参照)。
そして、撥液性を有するニス層(12)を構成するハジキニスには、アクリル−シリコン共重合体樹脂を用いている。
従来のシリコンオイルを添加する方法であると、シリコンオイルがガイドロール等に付着し、さらに付着したシリコンオイルが用紙の印刷面に再転移するという現象を防止する
ために、ハジキニス中のシリコンオイルを無くすることを検討した。シリコンオイル以外でハジキ力を発生させるために、ニスの主成分樹脂にアクリル−シリコン共重合体樹脂を用いた。これは重合度150〜400の中級アクリル樹脂の主鎖に重合度100〜200のシリコン樹脂をグラフト重合させたものである。
この樹脂はシリコン成分がアクリル樹脂に固定化されているため、単独で付着、溶解などしない。しかし、シリコン成分がある程度被膜の表面に出てくるので、ハジキ力を発生させることができる。
さらに、紫外線硬化型ハイグロスニス層(13)を構成する紫外線硬化型ハイグロスニス液の希釈溶媒に、炭素数が6〜10の脂肪族溶媒を用いた。
グラビア版の版詰まりの原因としては、印刷して乾燥したハジキニスが紫外線硬化型ハイグロスニス版(14)を通過する際に、紫外線硬化型ハイグロスニス液の溶媒(例えば、酢酸エチル、イソプロピルアルコール、メチルアルコールなど)にシリコンオイルが溶解することが考えられる。
よって、このシリコンオイルを溶解させにくい溶媒として、炭素数が6〜10の脂肪族系溶媒を使用する。具体的には、ヘキサンC6 14、シクロヘキサンC6 12、メチルシクロヘキサンC7 14、ペンタンC5 12、シクロペンタンC5 10、オクタンC8 18、ノナンC9 20、デカンC1022などが列記できる。
これらの溶媒を使用することで、紫外線硬化型ハイグロスニス版を通過する際でも、シリコンオイルの紫外線硬化型ハイグロスニス液の溶媒への溶け込みが防止できるため、グラビア版のセルが詰まることも大幅に改善できる。
ハジキニスの主成分にアクリル−シリコン共重合体樹脂を使用することで、版詰まりにも効果があるが、若干の溶解は発生するため紫外線硬化型ハイグロスニス液の溶媒変更も同時に実施する必要がある。
また、印刷基材(11)は、印刷物を提供できるものであれば任意の材料が使用できる。例えば、紙、プラスチックフィルムやシート、金属箔、金属板、木材などが列記できる。紙容器用の印刷基材としては、コートボール、ノーコートボール、マニラボール、クラフトボールなどの板紙が挙げられる。
本発明のグラビア印刷物の一実施例を模式的に示す説明図である。 本発明のグラビア印刷物の別の実施例を模式的に示す説明図である。 印刷されたハジキニスがガイドロール等を通って排出される工程を模式的に示す説明図で、(a)は印刷されたハジキニス中のシリコンオイルがガイドロール等に付着した状態を示し、(b)はガイドロール等に付着したシリコンオイルが印刷用紙に再付着した状態を示し、(c)は印刷用紙の出来具合を示す。 ハイグロスニスが印刷用紙に印刷される状態を示す模式説明図で、(a)は ハイグロスニスがハイグロスニス版を使って印刷されている状態を示し、(b)はハイグロスニス版の拡大説明図であり、(c)は出来上がった印刷用紙の断面説明図である。
符号の説明
10‥‥グラビア印刷物
11‥‥印刷基材
12‥‥撥液性を有するニス層、ハジキニス層
13‥‥紫外線硬化型ハイグロスニス層
14‥‥紫外線硬化型ハイグロスニス版、グラビア版
15‥‥印刷インキ層
101‥‥印刷用紙
102‥‥ハジキニス
103‥‥ガイドロール
104‥‥ガイドロールに付着したハジキニス、シリコンオイル
105‥‥再転移したハジキニス、シリコンオイル
106‥‥紫外線硬化型ハイグロスニス
107‥‥紫外線硬化型ハイグロスニス版、グラビア版
108‥‥セルに堆積したハジキニス
109‥‥セル
110‥‥凹凸の全くない部分
111‥‥ハイグロスニス版に付着したハジキニス、シリコンオイル

Claims (2)

  1. グラビア印刷法を用いて印刷基材に撥液性を有するニス層を設け、該撥液性を有するニス層の上に、さらに紫外線硬化型ハイグロスニス液を重ね塗りして、紫外線硬化型ハイグロスニス層が部分的に設けられることによりエンボス表現をするグラビア印刷物において、
    前記撥液性を有するニス層を構成するハジキニスにアクリル−シリコン共重合体樹脂を使用すると共に、前記紫外線硬化型ハイグロスニス層を構成する紫外線硬化型ハイグロスニス液の希釈溶媒に炭素数6〜10の脂肪族系溶媒を用いることを特徴とする、グラビア印刷物。
  2. 請求項1記載のグラビア印刷物を用いた紙容器。
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