JP4784174B2 - 生ごみ炭化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、生ごみを低酸素濃度下で加熱して炭化処理する生ごみ炭化装置に関する。
従来から、生ごみを炭化処理する生ごみ炭化装置が知られている。この種の装置は、炭化室において酸素を遮断または供給制限した状態で生ごみを一定温度以上に加熱して熱分解(乾留)させ、これにより、生ごみを最終的に減量及び減容された固形物、すなわち炭化物に変える。生ごみの炭化の過程において、まず水分が蒸発し、その後、温度上昇とともに有機物が分解して種々の可燃性ガスを含むガス(乾留ガス)が発生する。最終的には炭素主体の炭が生成される。この炭は吸着剤や土壌改良剤として利用が可能である。生ごみ炭化装置は、原理的に、木材や油脂、プラスチックスなどの処理も可能である。炭化による処理は、コンポスト化や乾燥減容化等の生ごみ処理方法と比べて処理物の質に対する制限が少ない。
他方、炭化処理に伴って発生する乾留ガスは、有害物を含むこともあり、通常、燃焼装置により燃焼処理されて排出される。炭化処理温度と発生する乾留ガスとの関係は処理対象物の成分に大きく依存する。代表的な乾留ガスについて、燃焼反応は次の如くである。メタン:CH+2O=CO+2HO、一酸化炭素:2CO+O=2CO、水素:2H+O=2HO。このように、乾留ガスの燃焼には酸素(空気)が必要であり、その必要量はガス量に応じて理論的に決定される(理論空気量)。
実際の燃焼では、理論空気量の一定倍率(空気比)の空気量を供給し、燃焼空気量不足を防止して不完全燃焼を防止し、未燃ガスやばいじん等の大気汚染物質の排出を防止している。また、生ごみ炭化装置が廃棄物焼却炉として位置付けられる場合、ダイオキシンの発生抑制の観点からガスの燃焼温度を、例えば800℃以上に保持する必要がある。
上述のように、生ごみを炭化する過程で発生する乾留ガスは、所定温度以上で確実に燃焼処理してから外気へ排出する必要がある。ところで、商用電源を動力源とする炭化処理装置において、炭化処理装置の稼働中に商用電源が停電した場合においても、乾留ガスや高温の燃焼済ガスを装置外に速やかに排気して、高濃度の有害ガスの滞留や充満を回避し、可燃性ガスによる爆発の危険性を回避する必要がある。
そこで、商用電源の停電時に電力を供給する非常用電源と、この非常用電源によって駆動される非常用ブロワとを備え、商用電源停電時に非常用ブロワによって乾留ガスを燃焼する炉内の燃焼ガスを直接大気中に排出するようにした廃棄物の加熱処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−153342号公報
しかしながら、上述した特許文献1に示されるような商用電源の停電時におけるガス排出の対策では、炉内の燃焼ガスを熱交換器を介さずに直接大気中に排出するので、高温の燃焼ガスにより非常用ブロワが損傷されやすく、非常用ブロワが損傷した場合の補修費が必要となり、非常用ブロワをこのような高温に耐える耐熱構造とするとコスト高となる、という問題がある。
また、商用電源を動力源として生ごみを炭化処理する比較的小規模の生ごみ炭化装置において、停電時はもとより通常の稼働中においても、燃焼後の高温のガスを安全かつ効率良く排気できる低コストでより小型のガス排気装置を備えることが望まれている。
本発明は、上記課題を解消するものであって、乾留ガスを燃焼した排ガスを安全かつ効率良く排気できる生ごみ炭化装置を提供することを目的とする。
上記課題を達成するために、請求項1の発明は、生ごみを収納する容器と、前記容器を加熱して容器内部に収納した生ごみを炭化処理するための炭化手段と、前記炭化の過程で発生するガスを加熱して燃焼させるための燃焼室を有した燃焼手段と、前記燃焼手段によって燃焼したガスを排気するための排気手段と、を備えた生ごみ炭化装置であって、前記排気手段は、外気を取り入れて前記燃焼したガスを希釈し冷却するための冷却手段と、前記冷却手段により希釈し冷却した後のガスを吸引して排気する送風機と、前記送風機と並列に配設した、予備電源で駆動する予備送風機と、前記送風機と予備送風機の下流側の合流部に配設した逆流防止のためのエゼクタと、を備え、前記エゼクタは、駆動ガス配管とその駆動ガス配管を略同軸状に囲むように設けた吸引ガス配管を備え、前記駆動ガス配管が前記予備送風機に接続され、前記吸引ガス配管が前記送風機に接続されているものである。
請求項の発明は、請求項に記載の生ごみ炭化装置において、前記エゼクタがサイレンサを形成しているものである。
請求項1の発明によれば、冷却手段と送風機を備えて、希釈し冷却した後のガスを吸引して排気するので、高温ガスによる送風機の損傷を防止でき、また、炭化手段における炭化処理の空間から冷却手段に至る空間部を負圧に保って生ごみ炭化装置で発生するガスが所定外の外部空間に漏れることを防止し、排ガスを安全かつ効率良く排気できる。また、非停電時の通常排気において、いわゆるエゼクタ構造における配管抵抗の小さい外側の吸引ガス配管を用いて、主送風機により排ガスを効率良く排気できる。また、停電時には、二重管の内側に設けた駆動ガス配管と予備送風機により、ガスの逆流を発生させることなく排ガスを効率良く排気できる。
また、停電や主送風機の故障があっても予備送風機によって乾留ガスや燃焼後のガスを排出して高濃度の有害ガスの充満や可燃性ガスによる爆発の危険性を回避できる。送風機と並列に配設する予備送風機の位置は冷却手段の下流であるので、高温ガスによる予備送風機の損傷を防止できる。また、予備送風機が主送風機に並列に配設されているので、予備送風機の停止時に予備送風機を通過する排ガス量が少なく、非停電時の通常稼働時に、予備送風機を停止させておくことにより予備送風機の長寿命化を図ることができる。また、例えば、通常稼働時においても予備送風機を稼働させることにすれば、主送風機を単独で稼働させるよりも大きな風量を確保して燃焼室における燃焼条件の制御範囲を広げてより安定した乾留ガスの燃焼処理をすることができる。
また、主送風機と予備送風機とを、それぞれ一方を停止し他方を単独運転したとしても、停止した送風機側に排ガスが逆流するのをエゼクタにより防止でき、排ガス逆流による弊害防止や送風機の長寿命化が図れる。このエゼクタは、いわゆるエゼクタによる完全なポンプ機能を有する必要はなく、少なくとも逆流防止機能を有する構造のものであればよい。
請求項の発明によれば、エゼクタの逆流防止機能とサイレンサの機能を1つの機器で実現でき、静粛で小型の生ごみ炭化装置を低コストで実現できる。
以下、本発明の一実施形態に係る生ごみ炭化装置について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の生ごみ炭化装置1を示す。生ごみ炭化装置1は、電力を動力源とした大略縦型の装置であり、下部から炭化部2、その上に乾留ガスを燃焼処理する燃焼部3、その上に燃焼処理されたガスを排気する排気部4、及び外部から電力供給を受けてこれらの炭化部2、燃焼部3、排気部4を制御して炭化から排気までの処理を行う制御部5を備えている。生ごみ炭化装置1は、生ごみ10を収納する容器11を備えており、炭化部2において、容器11を加熱して容器11内部に収納した生ごみ10を炭化する。以下、詳細を説明する。
炭化部2は、断熱壁20a及び前扉20bを備えて密閉空間(炭化室)を形成し、その密閉空間の内部に、炭化のためのエネルギを投入する炭化ヒータ21、及び炭化中の生ごみの温度を測定するための上下2つの温度計T1,T2を備えている。断熱壁20aは、密閉空間から燃焼部3に連通する連通ダクト60を備えている。また、前扉20bは、前扉20bの開閉状態を確認する近接スイッチSWと、前扉20bの不安全な開閉を防止して危険防止を行うと共に確実な密閉を確保するためのソレノイドロックSLとを備えている。容器11は、内部に生ごみ10又は処理後の炭化物を収納した状態で、前扉20bを開いて密閉空間に入れられ、又は密閉空間から出される。温度計T1,T2は、容器11の近傍に配置されている。連通ダクト60は、容器11の内部に接続され、容器11の内部において炭化の過程で発生するガス(乾留ガスG1)を燃焼部3に向けて送り出す。
燃焼部3は、断熱壁30によって外気と断熱した状態で、上述の連通ダクト60に連結された乾留ガス経路61、乾留ガス経路61を囲むようにコイル状に形成した燃焼ヒータ31、乾留ガス経路61の下流側に設けた燃焼触媒32、及び乾留ガス経路61の略中央部と燃焼触媒32の前後にそれぞれ設けた温度計T4,T5,T6を備えている。乾留ガス経路61は、炭化部2からの乾留ガスG1を燃焼させながら排気部4へと導く。すなわち、乾留ガス経路61は、炭化の過程で発生する乾留ガスG1を加熱して燃焼させる燃焼室となっている。
また、生ごみ炭化装置1は、燃焼部3と排気部4に通じる空気配管70〜73を有している。このうち空気配管71は、乾留ガス経路61の入口側に接続されており、乾留ガス経路61に燃焼空気A1を供給する。空気配管71は、外気吸入口を装置下方に持つ空気配管70から分岐して設けられている。空気配管70の外気吸入口の近くには外気温度を測定する温度計T8が備えられている。また、空気配管71は、燃焼部3の入口における燃焼空気温度を測定する入口温度計T3を備えている。
排気部4は、乾留ガス経路61の出口側につながる燃焼ガス配管62と空気配管72とが接続された希釈冷却室41、希釈冷却室41の下流側に配管63を介して並列に接続された主送風機42と予備送風機43、これらの送風機42,43の下流側配管64,65の合流点に設けられたサイレンサ44、及びサイレンサ44に接続された排気筒45を備えている。
希釈冷却室41は、燃焼ガス配管62を介して燃焼部3から流入する燃焼したガスG2に外気を混合してガスG2の希釈と冷却を行うところである。空気配管72は、空気配管70から分岐した配管であり、外気を取り入れてこれを冷却空気A2として希釈冷却室41に供給する。希釈冷却室41は冷却効果を監視するための温度計T7を備えている。なお、空気配管70から分岐した他の空気配管73が、排気筒45の内部にも接続されており、ここにも冷却用及び希釈用の空気を導入することができる。
主送風機42は、希釈冷却室41において希釈し冷却した後のガスG3を吸引して排気する。予備送風機43は、通常は停止されており、停電等の緊急時に予備電源(不図示)により駆動されて緊急排気を行う。
次に、生ごみ炭化装置1の動作を、乾留ガスG1の流れに沿って説明する。炭化部2において、容器11に収納された生ごみ10が、容器11の外部から無酸素状態又は貧酸素状態のもとで炭化ヒータ21によって加熱され、加熱された生ごみ13から乾留ガスG1が発生する。乾留ガスG1は、連通ダクト60を通って、燃焼部3の乾留ガス経路61に導かれる。乾留ガスG1の一方向の流れは、乾留ガスG1の発生に伴う正圧、及び又は主送風機42による負圧によって形成される。
乾留ガス経路61に導かれた乾留ガスG1は、乾留ガス経路61内部において燃焼ヒータ31によって加熱され、空気配管71から供給される燃焼空気A1と混合されて、乾留ガス経路61及び触媒32を通過する間に燃焼される。燃焼したガスG2は、乾留ガス経路61に接続された燃焼ガス配管62を介して希釈冷却室41において、空気配管72から供給される冷却空気A2と混合されて希釈と冷却が行われる。希釈され冷却されたガスG3は、主送風機42、サイレンサ44等を介して大気中に排気ガスG4として放出される。制御部5は、これらの一連の処理を行うため各部を制御する。
次に、図1に加えて図2〜図5を参照して、本発明の生ごみ炭化装置1における排気部4の変形例を説明する。図2は、ガス流れに注目した基本的な装置構成を示す。この装置構成の排気部4(図の燃焼部3より右側)は、少なくとも排気部4の基本構成要素である希釈冷却室41と送風機42の2つを備えるものである。希釈冷却室41(冷却手段)は、送風機42による吸引によって負圧となり、これにより空気配管72から希釈冷却室41に空気A2が取り入れられ、配管62からの燃焼したガスG2が希釈されると共に冷却される。送風機42は、希釈冷却室41において希釈し冷却した後のガスG3を吸引し、配管64を経由して排気ガスG4として排出する。
ここで、排気手段が被排気ガスを吸引して排気する送風機42であり、また、希釈冷却室41への空気A2の取り入れが押し込み式ではなく吸い込み式であるということが、生ごみ炭化装置1の安全上重要である。このような構成では、炭化部2の圧力が送風機42の稼働が原因で正圧となるということがなく、万一排気経路が閉塞した場合においても送風機42の稼働による炭化室への空気の逆流が起こらない。また、送風機42の排気側(ガス流れの下流側)の圧力損失(排気抵抗)に対する設計上の制約が緩和されるので、サイレンサ等の設置が容易となる。
図3、図4は、主送風機42に対し、それぞれ直列、又は並列に予備電源で駆動する予備送風機43を配した装置構成を示す。予備送風機43は、通常は停止状態としておき、主送風機42が動力源の停止等によって停止したときに稼働させる。例えば、交流商用電源により主送風機42が稼働している場合に交流商用電源が停止すると、予備電源によって予備送風機43を稼働させる。予備電源として、バッテリや発電機等であって主送風機42用の電源とは別の電源を用いる。
予備送風機43の配置を、図3に示すように直列にすると、2台の送風機の稼働状態に応じて排気経路を切り替える切替えダンパなどの機材が不要であり、確実かつ低コストで配管経路を構成できる。また、通常の運転時においても2台同時に運転すれば、より大きな風量で排気できる。主送風機42と予備送風機43の前後の位置関係は、いずれを前に配置してもよい。
なお、図3に示すような直列配置における問題点は、生ごみ炭化装置1の稼働中は常時、予備送風機43の内部を燃焼ガスが通過するので予備送風機43の寿命が短くなる点、また、各送風機42,43の単独運転時に、停止状態の送風機が運転状態の送風機に対して圧力損失となる点である。予備送風機43の短寿命化は、非運転時に通過する排ガスによるベアリング部潤滑油の劣化や、予備送風機43の羽根が主送風機42の風圧を受けて回転することによるブラシ等の磨耗等によって起こる。
また、図4に示すような並列配置とすると、2台の送風機が互いの圧力損失となることがない。2台同時運転の場合に排気能力を向上させることもできる。また、直列配置の場合の通過排ガスによる影響を回避して長寿命化を図れる。なお、並列配置の場合、例えば、2台の送風機を個別に単独運転するとき、排ガスが停止中の送風機の内部を逆流し、排ガスが排気されずに2台の送風機内を循環して排気効率が低下するという問題がある。
図5は、上述の排ガス循環による排気効率低下の問題を回避する排気系を示す。すなわち、この排気系は配管63が各送風機に分岐する位置に三方向切替弁46を備え、各送風機42,43の動作に合わせて切替弁46が切り替えられる。このような切替弁46を配置すれば問題は解決されるが、切替弁46そのもののコストや、切替弁46の動作の信頼性を確保するためのコストなどが装置コストに加算されるという問題点がある。
次に、図6〜図9を参照して、先の図1に示した生ごみ炭化装置1における排気部4を説明する。これらの図に示す排気部4は、上述の図2〜図5について説明した排気部4を改善したものである。この排気部4は、図6に示すように、主送風機42と予備送風機43とを並列配置し、各送風機42,43の下流部における合流部にエゼクタ44を備えたものである。このエゼクタ44は、逆流を防止するものであり、上述の図5に示した三方向切替弁46を用いることなく逆流が少ない状態で各々の送風機42,43を排気効率良く単独運転することを可能とする。なお、エゼクタ44は、後述するように、図1に示したサイレンサ44と一体化されている。
図7(a)(b)は、エゼクタ44の構造と動作原理を示す。エゼクタ44は、図7(a)に示すように、主送風機42の下流側配管64を、拡径部を経て排気筒45に接続し、予備送風機43の下流側配管65を、拡径部の内部に挿入して開口終端した構造を有している。一般に、いわゆるエゼクタは、流体ポンプとして用いられるものであり、流体が例えばガスの場合、吸引用のガス配管の一部を拡径してその内部に駆動用のガス配管を終端開口させた構造を有し、駆動ガス配管から吹き出す流体により負圧を発生して吸引ガス配管に流体の流れを形成する。ここで用いるエゼクタ44は、このようなポンプ機能に主目的はなく、いわゆるエゼクタの構造に起因する逆流防止機能を利用するものである。そこで、エゼクタ44の駆動ガス配管は、予備送風機43の下流側配管65に接続され、吸引ガス配管は、駆動ガス配管を略同軸状に囲むように設けられて主送風機42の下流側配管64に接続されている。
上述のような構造のエゼクタ44は、送風機42,43のいずれか一方が単独運転される場合、運転中の送風機による排気圧力が駆動源となって非運転側の送風機の排出部分を負圧に維持するので、図4に示した排気系と比べて逆流を大幅に低減できる。図7(a)は、主送風機42が運転され予備送風機43が停止中のエゼクタ44内のガス流れを模式的に示している。希釈冷却室41からのガスG3は、矢印aで示すように排気筒45へと排出され、配管65へと逆流する矢印bで示す流れは極僅かに抑えられる。また、図7(b)は、主送風機42が停止され予備送風機43が運転中のエゼクタ44内のガス流れを模式的に示している。希釈冷却室41からのガスG3は、矢印cで示すように排気筒45へと排出され、配管64へと逆流する矢印dで示す流れは極僅かに抑えられる。また、2台同時運転時の送風能力も、エゼクタ44によって損なわれることがない。
ここで、エゼクタ44のサイレンサ機能を説明する。送風機42,43の運転に伴って発生する騒音は、通常、サイレンサ(消音器)によって低減される。通常、サイレンサは、排気配管の一部を拡径し、その内部に吸音材を内張りした構造を有し、吸音材に音を吸収させることによって消音する。図7(a)(b)に示すように、エゼクタ44の拡径部の内部に吸音材44aを内張りすることによって、エゼクタ44とサイレンサを一体化して構成することができる。なお、このエゼクタ44の消音効果は、主送風機42の運転騒音低減の効果を主としたものであるが、予備送風機43の運転頻度が少ないことを考慮すれば、実用上問題が生じることはない。このことから、エゼクタ44の構成において、吸引側に主送風機42が接続され、駆動側に予備送風機43が接続されている。
図8、図9は、上述したサイレンサ機能付きエゼクタ44を備えた排気部4の具体例を示す。排気部4は、四角形の希釈冷却室41、同じく四角形のエゼクタ44(サイレンサ44)、これらを接続する配管63,64,65、及び大きな主送風機42,小さな予備送風機43を略四角領域にまとめて構成されている。
次に、上述したサイレンサ機能付きエゼクタ44の効果の検証実験結果を説明する。図10は、検証実験に用いた生ごみ炭化装置のブロック構成を示す。主送風機42はAC200V−200W、予備送風機43はDC12V−40Wのものを用いた。装置構成は、図6に示した排気系に検証実験用の遮断弁42a,43a(以下各D1,D2)を、それぞれ主送風機42、予備送風機43(以下各B1,B2)の上流に設けている。検証実験において、各送風機の運転と停止、及び各遮断弁の開と閉の組合せのもとで、エゼクタ44の下流のガスG4の流量測定を行った。検証実験中は、炭化部2,燃焼部3の加熱は行わず、従って、乾留ガスG2の発生はない。従って、燃焼部3に流入する空気A1がガスG2であり、希釈冷却室41に流入する空気A2とガスG2の総量がガスG3である。測定結果を表1に示す。
Figure 0004784174
表1に示すように、弁D2を閉として逆流を強制的に防止し、主送風機B1を単独運転(条件No2)した場合の風量は3,743L/minであり、また、弁D2を開として逆流可能状態とし、主送風機B1を単独運転(条件No1)した場合の風量は3,460L/minである。逆流停止状態から逆流許容状態とした場合の風量低下(逆流率)は、7.6%である。
また、弁D1を閉として逆流を強制的に防止し、予備送風機B2を単独運転(条件No4)した場合の風量は3,743L/minであり、また、弁D1を開として逆流可能状態とし、予備送風機B2を単独運転(条件No3)した場合の風量は3,065L/minである。逆流停止状態から逆流許容状態とした場合の風量低下(逆流率)は、3.1%である。
このように、逆流率が7.6%や3.1%という低い値に抑えられたのは、エゼクタ44の逆流防止機能の効果による。これにより、図5に示したような三方向切替弁46を用いることなく、予備送風機43を配置できることが確認できた。また、2台の送風機を同時運転(条件No5)した場合の風量は4,150L/minであり、主送風機42が運転可能な状態である通常運転時において、予備送風機43を必要に応じて運転することにより大風量の排気を行う有効性を確認できた。
なお、本発明は、上記構成に限られることなく種々の変形が可能である。例えば、炭化ヒータ21や燃焼ヒータ31の代わりに、加熱手段として燃料ガスや燃料油を用いてもよい。また、エゼクタ44(サイレンサ44)の構造は、四角形に限らず円筒形でもよく、エゼクタ44に接続される部分の配管64,65は互いに平行ではなくてもよい。
本発明の一実施形態に係る生ごみ炭化装置の模式的構成図。 同上炭化装置の排気部の他の例を説明する装置ブロック構成図。 同上炭化装置の排気部のさらに他の例を説明する装置ブロック構成図。 同上炭化装置の排気部のさらに他の例を説明する装置ブロック構成図。 同上炭化装置の排気部のさらに他の例を説明する装置ブロック構成図。 同上炭化装置の排気部のさらに他の例を説明する装置ブロック構成図。 (a)(b)は図6に示したサイレンサの動作を説明する断面図。 図6に示した排気部を構成する機器の斜視図。 図8に示した排気部の一部断面を含む平面図。 検証実験に用いた生ごみ炭化装置のブロック構成図。
符号の説明
1 生ごみ炭化装置
2 炭化部(炭化手段)
3 燃焼部(燃焼手段)
4 排気部(排気手段)
10 生ごみ
11 容器
41 希釈冷却室(冷却手段)
42 送風機
43 予備送風機
44 サイレンサ(エゼクタ)
64 吸引ガス配管
65 駆動ガス配管
G1 ガス(乾留ガス)
G2 ガス(燃焼したガス)
G3 ガス(希釈し冷却したガス)

Claims (2)

  1. 生ごみを収納する容器と、前記容器を加熱して容器内部に収納した生ごみを炭化処理するための炭化手段と、前記炭化の過程で発生するガスを加熱して燃焼させるための燃焼室を有した燃焼手段と、前記燃焼手段によって燃焼したガスを排気するための排気手段と、を備えた生ごみ炭化装置であって、
    前記排気手段は、
    外気を取り入れて前記燃焼したガスを希釈し冷却するための冷却手段と、
    前記冷却手段により希釈し冷却した後のガスを吸引して排気する送風機と、
    前記送風機と並列に配設した、予備電源で駆動する予備送風機と、
    前記送風機と予備送風機の下流側の合流部に配設した逆流防止のためのエゼクタと、を備え、
    前記エゼクタは、駆動ガス配管とその駆動ガス配管を略同軸状に囲むように設けた吸引ガス配管を備え、前記駆動ガス配管が前記予備送風機に接続され、前記吸引ガス配管が前記送風機に接続されていることを特徴とする生ごみ炭化装置。
  2. 前記エゼクタがサイレンサを形成していることを特徴とする請求項に記載の生ごみ炭化装置。
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