JP4784084B2 - 液体噴射装置 - Google Patents
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Description
この種のインクジェット式記録装置としては、メインタンクからチューブを介してサブタンクにインクを送り、そのサブタンクを介してヘッド側にインクを供給するものがある。メインタンクは複数設けられているが、各メインタンク内のインクパックに対しては、それぞれポンプ側から並列になるようにチューブが接続されている。各メインタンク内には、ポンプから送られた空気が並列接続されたチューブを用いて供給されることで、各メインタンク内のインクパックが空気の圧力により押されて、インクパック内のインクがサブタンク側に提供される(たとえば特許文献1)。
また、ポンプ1000などを含む圧力供給ユニットの取付位置がインクジェット式記録装置において変更になった場合には、接続する全ての供給用のチューブ1010の長さの変更が必要になり、新たな複数本のチューブを用意して接続しなければならない。メインタンクの使用数が変更になった場合には、単純にポンプ1000などを含む圧力供給ユニットをこのまま使用するということができなくなる恐れがある。
本発明の構成によれば、複数の液体容器は、ヘッドに供給するための液体を収容している。保持部は、複数の液体容器を着脱可能に装着して保持する。
圧力供給部は、複数の液体容器に対して圧力を加えることで、液体容器からヘッド側へ液体を供給させるものである。
この液体容器の圧力発生部は、圧力気体を発生する。圧力発生部の圧力供給路は、圧力発生部から複数の液体容器に対して順次直列に接続されていて、圧力発生部で発生した圧力気体を複数の液体容器に対して導くものである。
これにより、圧力発生部から複数の液体容器に対しては、圧力供給路は順次直列に接続されているので、圧力発生部から1つ目の液体容器に対してのみ圧力供給路の長さが長くなるが、隣接する複数の液体容器間は、短い圧力供給路で接続することができる。
このために、それぞれ液体を収容している複数の液体容器と、この液体容器に対して圧力を加えるための圧力供給部の間において、最小限の少ない圧力供給路を用いて接続することができ、圧力供給部の取付位置の変更や、液体容器の使用数が変更になっても、圧力供給路の変更を最小限にすることができる。
本発明にあっては、液体容器から液体を、保持部を通じてヘッド側へ供給するための液体供給経路部を有している。
これにより、液体容器の液体は、液体供給経路部を通じて液体を供給することができる。
本発明の構成によれば、圧力発生部は、圧縮空気を発生して圧力供給路に供給する。
圧縮空気を用いることにより、水などの流体を用いて圧力を加えるのに比べて構造が簡単化できる。
本発明の構成によれば、圧力供給路はフレキシブルなチューブである。
これにより、圧力供給部と複数の液体容器との位置関係は液体噴射装置内で自由に設定することができる。
本発明の構成によれば、各液体容器のパックは、各液体容器の収容体内に配置されていて、液体を収容している。このパックは、圧力により押されて変形することでパック内の液体をヘッド側へ供給する。収容体とパックの間には圧縮空気が入る空間が形成されている。
これにより、圧縮空気を液体容器の空間に入れるだけで、パックは変形してパックから液体をヘッド側に供給できる。
本発明の構成によれば、液体容器の収容体の第1接続口部は、圧縮空気を空間に供給するために圧力供給路が接続される。第2接続口部は、空間に供給された圧縮空気を次の液体容器の空間に供給するために圧力供給路が接続される。そして各収容体の終端部の閉鎖部は、圧力供給路の終端部を閉鎖する。
これによって、圧力供給路の終端部は終端部の閉鎖部により閉鎖することにより圧縮空気が外部に漏れるのを確実に防ぐ。
図1に示すインクジェット式記録装置は、インクジェットプリンタとも呼んでいる。インクジェット式記録装置10は、本体部1を有している。この本体部1は、カートリッジホルダ2、圧力供給部4、キャリッジ5、記録ヘッド20、ガイド軸6、移動操作部7、液体供給経路部40、そして制御部100を有している。
インクカートリッジ11Aないし11Fは、キャリッジ5には直接搭載されておらず、キャリッジ5からは離れたカートリッジホルダ2に収容されているので、このインクジェット式記録装置10は、所謂オフキャリッジ形のインクジェットプリンタである。
記録紙22は、記録用媒体の一種であり、記録ヘッド20から噴射されるインクにより文字や画像を記録できるようになっている。記録紙22は、図示しない用紙搬送機構によりたとえば図1の紙面垂直方向に搬送することができる。図1の記録ヘッド20はヘッドの一例であるが、印刷ヘッドとも呼ぶことができる。
図1の例では、6つの液体供給経路部40が、8つのインクカートリッジ11Aないし11Fとキャリッジ5および記録ヘッド20との間において並列に配置されている。
圧力調整部43は、液体容器であるインクカートリッジ11Aないし11Fから記録ヘッド20側へインクを供給する際のインクの圧力を調整するためのユニットである。
インクカートリッジ11Aないし11Fはインクを貯留する液体容器であり、各色のインクは液体の一例である。
たとえばキャリッジの加減速に伴ってインクチューブ41内のインクに圧力変動が生じた場合には、インク滴の吐出が不安定になるので、圧力調整部43はインクの圧力変動を抑制する。
圧力供給部4は、1つの圧力発生部70と、直列接続用の1組の圧力供給路80を有している。圧力供給路80は、圧力発生部70から圧力を与えられた気体を、カートリッジホルダ2内の各インクカートリッジ11Aないし11Fに対して直列に供給するための圧力気体の供給経路である。
圧力供給路80は、複数本のチューブ81,82,83,84,85,86および87を有している。各チューブ81ないし87は、たとえばシリコンチューブのような材質のものにより作られたフレキシブルなチューブである。このチューブ81ないし87をシリコンチューブにより作ることで、シリコンチューブ製のチューブは、空気が通りやすく耐久性および耐候性が良好であり、圧縮空気の変動に対して耐力強度が強いというメリットがある。しかも、シリコン製のチューブは、弾性変形が容易でありフレキシブルな変形が可能であり図1に示すインクジェット式記録装置10の本体部1内におけるチューブ81ないし87の取り回し配置が容易である。
カートリッジホルダ2は、インクカートリッジ11Aないし11Fを、それぞれ別々にX1方向に入れて装着したり、あるいは逆にX2方向に沿ってカートリッジホルダ2から取り出すことができる保持部の一例である。
インクカートリッジ11Aないし11Fは、好ましくは同じ大きさのものを用いている。インクカートリッジ11Aないし11Fは、液体容器の一例であるが、各インクカートリッジ11Aないし11Fは、その背面部に接続部90を有している。好ましくは各接続部90の構造は全て同じである。
図4と図5に示すように、インクカートリッジ11Aないし11Fの背面部91は、インクカートリッジ11Aないし11Fの収容体120の背面側に位置している。接続部90は、図4と図5に示すように、第1接続口部131と第2接続口部132およびチューブの終端部閉鎖部140を有している。
第1接続口部131と第2接続口部132は、Y方向に沿って水平に並べて配置されている。第1接続口部131と第2接続口部132はそれぞれ好ましくは同じ大きさの円筒状の口部であり、第1接続口部131と第2接続口部132は、それぞれ収容体120の中に通じている。第1接続口部131は、圧縮空気を収容体120内に供給するための部分であり、第2接続口部132は、収容体120から出てくる圧縮空気を、次のインクカートリッジの収容体120の第1接続口部131側へ供給するためのものである。
しかし第1接続口部131、第2接続口部132、チューブの終端部閉鎖部140は、断面が円形状に限らず、三角形状、四角形状あるいは五角形状の形状であっても勿論構わない。いずれにしても第1接続口部131、第2接続口部132およびチューブの終端部閉鎖部140と、チューブとが接続された場合に、チューブから圧縮空気が漏れないような構造にする。
インクカートリッジ11Aの第2接続口部132と、隣のインクカートリッジ11Bの第1接続口部131は、次のチューブ82により着脱可能に接続されている。
同様にしてインクカートリッジ11Bの第2接続口部132は、隣のインクカートリッジ11Cの第1接続口部131に対してチューブ83により着脱可能に接続されている。インクカートリッジ11Cの第2接続口部132と隣のインクカートリッジ11Dの第1接続口部131は、チューブ84により着脱可能に接続されている。
これによって、チューブ87の終端部は、チューブの終端部閉鎖部140により空気が漏れないように接続して閉鎖されている。最初のチューブ81の長さは、残りのチューブ82ないし87の長さに比べると長いものである。チューブ82ないし87の長さは、隣接するインクカートリッジ間の接続もしくは同じインクカートリッジ内での接続に用いるので、各チューブ82ないし87の長さは最短にすることができる。
図6においては、第1接続口部131に対してチューブ81の一端部が着脱可能に接続されている。第2接続口部132には、次のチューブ82の一端部が接続されている。インクカートリッジ11Aないし11Eにおけるチューブの終端部閉鎖部140は、使用されていない。このチューブの終端部閉鎖部140は、ダミー端子部とも呼んでいる。
収容体120内に供給された圧縮空気は、圧縮空気の流れ方向ARに沿って流れることで、インクパック150は、図8と図9に示すように各面から圧縮空気の圧力を受ける。これによって、インクパック150は、図1の液体供給経路部40を通じて記録ヘッド20側にチューブ41を通じてインクパック150内のインクを供給することができる。
図1に示すようにカートリッジホルダ2が本体部1の所定の位置に配置される。圧力発生部70は、本体部1内の別の所定の位置に配置される。この場合に、圧力発生部70とカートリッジホルダ2の間隔に応じて、チューブ81の長さを決める。このチューブ81は、圧力発生部70と第1段目のインクカートリッジ11Aを接続できる長さを有していれば良い。
インクカートリッジの数を増設しても、あるいは逆にインクカートリッジの数を減らした場合であっても、短いチューブを用いて簡単にインクカートリッジの増設あるいは削減を行うことができる。
このことから、カートリッジホルダ2の位置の変更や圧力発生部70の位置の変更のいずれか一方を行う場合であっても、簡単に行うことができる。
図10の実施形態が、図5の実施形態と異なるのは、第1接続口部131と第2接続口部132およびチューブの終端部閉鎖部140の外周面に対してそれぞれ凹凸部190が形成されていることである。この凹凸部190が外周面に形成されていることにより、チューブを装着した場合に、簡単に外れないようにすることができる。
図11に示す実施形態では、カートリッジホルダ11Fにはチューブの終端部閉鎖部140は設けられておらず、最終段のチューブ87の下端部87Bは、閉鎖部材200が装着されている。
このようにすることにより、図3に示す各インクカートリッジ11Aないし11Fにおいて、チューブの終端部閉鎖部140を共通して設ける必要が無くなるというメリットがある。
このために、それぞれ液体を収容している複数の液体容器と、この液体容器に対して圧力を加えるための圧力供給部の間において、最小限の少ない圧力供給路を用いて接続することができ、圧力供給部の取付位置の変更や、液体容器の使用数が変更になっても、圧力供給路の変更を最小限にすることができる。
本発明の実施形態では、圧力供給路の終端部は終端部の閉鎖部により閉鎖することにより圧縮空気が外部に漏れるのを確実に防ぐ。
上記実施形態の各構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせることができる。
Claims (2)
- ヘッドのノズルから液体を噴射する液体噴射装置であって、
前記ヘッドへ供給するための前記液体を収容する複数の液体容器と、
前記複数の液体容器に対して圧力を加えることで前記液体容器から前記ヘッド側へ前記液体を供給させる圧力供給部と、
を備え、
前記圧力供給部は、
気体に圧力を加えて圧力気体を発生する圧力発生部と、
前記圧力発生部で発生した前記圧力気体を、前記液体容器に導く圧力供給路と、を有し、
前記液体容器は、
収容体と、前記収容体内に配置されて前記液体を収容するパックと、前記圧力気体が導入される空間と、を有し、
前記収容体は、
前記圧力気体を前記空間に導入する第1接続口部と、前記圧力気体を前記空間から導出する第2接続口部と、チューブの終端部を閉鎖する閉鎖部と、を有し、
前記複数の液体容器は、
一の前記液体容器の前記第2接続口部と、他の前記液体容器の前記第1接続口部とを第1のチューブにより連結することで直列に接続され、
前記複数の液体容器において、前記圧力気体が導入される最上流の前記液体容器の前記第1接続口部は前記圧力供給路と接続され、最下流の前記液体容器の前記第2接続口部は第2のチューブの始端部と接続され、前記第2のチューブの終端部は前記閉鎖部と接続される、
ことを特徴とする液体噴射装置。
- 前記第1接続口部と、前記第2接続部口部と、前記閉鎖部とは、円筒状の部材で形成されるとともに、外周面に凹凸部を備える、
ことを特徴とする請求項1記載の液体噴射装置。
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