JP4783861B1 - 撮像素子、撮像素子の製造方法、撮像装置 - Google Patents

撮像素子、撮像素子の製造方法、撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高い感度を有し、撮像画像に滲みが発生するのを抑制することが可能な撮像素子を提供する。
【解決手段】複数の光電変換素子Pと、複数の光電変換素子Pの各々で発生した電荷に応じた信号を読み出す読み出し部3とを有する撮像素子であって、光電変換素子Pが、前記電荷を捕集する画素電極6と、画素電極6と対向する対向電極10と、画素電極6及び対向電極10の間に設けられ、入射光に応じて前記電荷を発生する光電変換層9と、画素電極6と光電変換層9との間に設けられた電子ブロッキング層7とを含み、画素電極6同士の間隔が250nm以下であり、電子ブロッキング層7の各々の画素電極6側の面から対向電極10側の面までの表面電位の変化量が−1eV以上、3eV以下となっている撮像素子。
【選択図】図2

Description

本発明は、撮像素子、撮像素子の製造方法、撮像装置に関する。
有機化合物を用いた有機光電変換素子の開発が進められている。有機光電変換素子は、光を吸収し電荷を発生する光電変換層、これを挟む一対の電極、電極から光電変換層への電荷注入を抑制する電荷ブロッキング層等、複数の機能層を積層した構造となっている(特許文献1参照)。
このような有機光電変換素子を用いた積層型撮像素子が特許文献2に開示されている。この積層型撮像素子では、光電変換層を全ての画素で共通の1つの層とし、画素電極を画素毎に分離することで、複数の画素を形成している。
特開2007−88033号公報 特開2009−147147号公報
このような積層型撮像素子の多画素化及び微細化を目指すには、画素電極と、画素電極同士の間隔を含めた、1画素辺りの面積をできるだけ小さくする必要がある。
1画素辺りの面積を小さくするには、画素電極のサイズを小さくするか、画素電極の間隔を小さくする必要があるが、画素電極のサイズが小さくなると感度が低下すると考えられるため、画素電極の間隔を小さくすることが有効と考えられる。
しかし、積層型撮像素子は、隣接する画素同士が非常に近接して配置される構成である。このため、画素電極の間隔を小さくすると、ある画素の光電変換層で発生した電荷がその隣の画素の光電変換層に漏れこむ確率が上がり、撮像画像に滲みが発生してしまう。
つまり、積層型撮像素子では、撮像画像の滲みを防ぐために、画素電極同士の間隔をある程度確保し、かつ、感度を向上させるために画素電極のサイズをある程度確保する必要があり、画素サイズを縮小することが難しい。
本発明は、高い感度を有し、撮像画像に滲みが発生するのを抑制することが可能で、かつ、多画素化及び微細化が可能な撮像素子及びその製造方法と、これを備える撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の撮像素子は、基板上方に配列された複数の光電変換素子と、前記複数の光電変換素子の各々で発生した電荷のうちの正孔に応じた信号を読み出す読み出し部とを有する撮像素子であって、前記光電変換素子が、前記正孔を捕集する第一の電極と、前記第一の電極と対向する第二の電極と、前記第一の電極及び前記第二の電極の間に設けられ、入射光に応じて前記電荷を発生する光電変換層と、前記第一の電極と前記光電変換層との間に設けられた少なくとも1つの電子ブロッキング層とを含み、隣接する前記光電変換素子の前記第一の電極同士の間隔が250nm以下であり、かつ、前記光電変換素子に含まれる全ての前記電子ブロッキング層の前記第一の電極側の面(以下、第一の面という)から前記第二の電極側の面(以下、第二の面という)までの表面電位の変化量が−1eV以上、3eV以下となっているものである。
この構成により、撮像画像に滲みがなくかつ感度の高い撮像素子を実現することができる。また、第一の電極同士の間隔が250nm以下という小さい値となっているため、画素サイズを小さくして多画素化を図ることができる。この結果、高い感度を有し、撮像画像に滲みが発生するのを抑制することが可能で、かつ、多画素化及び微細化が可能な撮像素子を提供することができる。
本発明の撮像素子の製造方法は、基板上方に配列された複数の光電変換素子と、前記複数の光電変換素子の各々で発生した電荷のうちの正孔に応じた信号を読み出す読み出し部とを有する撮像素子の製造方法であって、前記光電変換素子が、前記正孔を捕集する第一の電極と、前記第一の電極と対向する第二の電極と、前記第一の電極及び前記第二の電極の間に設けられ、入射光に応じて前記電荷を発生する光電変換層と、前記第一の電極と前記光電変換層との間に設けられた少なくとも1つの電子ブロッキング層とを含み、基板上方に前記複数の光電変換素子を形成する際、前記光電変換素子に含まれる全ての前記電子ブロッキング層の前記第一の電極側の面(以下、第一の面という)から前記第二の電極側の面(以下、第二の面という)までの表面電位の変化量が−1eV以上、3eV以下となるように、前記全ての電子ブロッキング層の厚み及び材料を決定し、かつ、隣接する前記光電変換素子に含まれる前記第一の電極同士の間隔が250nm以下となるように前記第一の電極を形成するものである。
本発明の撮像装置は、前記撮像素子を備えるものである。
本発明によれば、高い感度を有し、撮像画像に滲みが発生するのを抑制することが可能で、かつ、多画素化及び微細化が可能な撮像素子及びその製造方法と、この撮像素子を備える撮像装置を提供することができる。
本発明の一実施形態を説明するための撮像素子の概略構成を示す平面模式図 図1に示した撮像素子におけるII−II線断面模式図 画素サイズ、画素電極サイズ、画素電極同士の間隔を説明するための図
以下、本発明の一実施形態である撮像素子について図面を参照して説明する。この撮像素子は、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ等の撮像装置、電子内視鏡、携帯電話機等の撮像モジュール等に搭載して用いられる。
図1は、本発明の一実施形態を説明するための撮像素子の概略構成を示す平面模式図である。図1では、6行×6列の計36画素について図示している。
図1に示す撮像素子は、平面上の行方向Xとこれに直交する列方向Yに二次元状(図示の例では正方格子状)に配列された複数の画素100を備える。
複数の画素100には、赤色(R)の光を検出するR画素(図中“R”を付した)と、緑色(G)の光を検出するG画素(図中“G”を付した)と、青色(B)の光を検出するB画素(図中“B”を付した)とが含まれる。
図1の例では、R画素とG画素を行方向Xに交互に並べたRG行と、G画素とB画素を行方向Xに交互に並べたGB行とを、列方向Yに交互に並べた配置となっている。
図2は、図1に示した撮像素子におけるII−II線断面模式図である。図2に示すように、各画素100は、電荷蓄積部2と、読み出し部3と、コンタクト部4と、光電変換素子Pと、封止層11と、カラーフィルタ12とを含む。
光電変換素子Pは、光を受光し、受光した光量に応じた電荷を発生する素子である。光電変換素子Pは、画素電極6と、電子ブロッキング層7と、光電変換層9と、対向電極10とを備え、これらがシリコン基板1の上方にこの順に積層された構造となっている。
画素電極6は、画素100毎に分離されている。電子ブロッキング層7、光電変換層9、及び対向電極10は、それぞれ画素100毎には分離されておらず、全画素100で共通の層となっている。
電荷蓄積部2は、光電変換素子Pで発生した正孔を蓄積するものである。
読み出し部3は、電荷蓄積部2に蓄積された正孔を、その電荷量に応じた信号に変換して出力するものである。読み出し部3は、CCD(Charge Coupled Device)及びアンプで構成される回路、MOS(Metal−Oxide−Semiconductor)トランジスタを用いたMOS回路等が用いられる。
コンタクト部4は、光電変換素子Pの画素電極6と電荷蓄積部2とを電気的に接続するものであり、電荷蓄積部2上に形成された金属等の導電性材料で構成されている。
画素電極6は、光電変換層9で発生した正孔を捕集するための電極である。コンタクト部4と画素電極6は、シリコン基板1上に形成された酸化シリコン等の絶縁層5内に形成されている。
画素電極6の材料としては、例えば、金属、金属酸化物、金属窒化物、金属硼化物、有機導電性化合物、これらの混合物等が挙げられる。具体例としては、酸化錫、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、酸化インジウムタングステン(IWO)、酸化チタン等の導電性金属酸化物、窒化チタン(TiN)等の金属窒化物、金(Au)、白金(Pt)、銀(Ag)、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、アルミニウム(Al)等の金属、更にこれらの金属と導電性金属酸化物との混合物又は積層物、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロール等の有機導電性化合物、これらとITOとの積層物、などが挙げられる。画素電極6の材料として特に好ましいのは、窒化チタン、窒化モリブデン、窒化タンタル、窒化タングステンのいずれかの材料である。
電子ブロッキング層7は、画素電極6から光電変換層9に電子が注入されてしまうのを防ぐための層であり、単層又は複数層で構成されている。電子ブロッキング層7は、隣接する電極からの電子注入障壁が高くかつ正孔の輸送性が高い材料で構成することが好ましい。なお、電子ブロッキング層7は、画素電極6と光電変換層9との間に2つ以上設けてもよい。
光電変換層9は、光を受光して、その光量に応じた電荷(電子、正孔)を発生する有機の光電変換材料を含んで構成された層である。この撮像素子では、カラーフィルタ12によって分光を行っているため、光電変換層9の材料としては、可視光全域に渡って感度を持つ材料を用いる。
対向電極10は、光電変換層9に可視光を入射させる必要があるため、可視光に対して透明な材料(例えばITO)で構成されている。対向電極10には図示しない配線によってバイアス電圧が印加されるようになっている。この撮像素子では、画素電極6で正孔を捕集するため、正孔が画素電極6に移動し、電子が対向電極10に移動するようにバイアス電圧の極性が設定される。
対向電極10の材料としては、例えば、金属、金属酸化物、金属窒化物、金属硼化物、有機導電性化合物、これらの混合物等が挙げられる。具体例としては、酸化錫、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、酸化インジウムタングステン(IWO)、酸化チタン等の導電性金属酸化物、TiN等の金属窒化物、金(Au)、白金(Pt)、銀(Ag)、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、アルミニウム(Al)等の金属、更にこれらの金属と導電性金属酸化物との混合物又は積層物、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロール等の有機導電性化合物、これらとITOとの積層物、などが挙げられる。
カラーフィルタ12は、対向電極10上に形成された封止層11の上に形成されている。R画素100のカラーフィルタ12は、R光を透過するフィルタであり、図2では“R”を付している。G画素100のカラーフィルタ12は、G光を透過するフィルタであり、図2では“G”を付している。B画素100のカラーフィルタ12は、B光を透過するフィルタである。
本発明者は、このような構成の撮像素子において、隣接する画素電極6同士の隙間(間隔)が小さくなると、撮像画像に滲みが発生することを見出し、この滲みを抑制する方法を検討した。
検討の結果、電子ブロッキング層7の材料及び厚みを変更して様々な撮像素子を作製したところ、電子ブロッキング層7(複数設けたときは各層)の画素電極6側の面(以下、第一の面という)から対向電極10側の面(以下、第二の面という)までの表面電位の変化量(第一の面を基準にしたときの第二の面の表面電位)が−1eV以上(好ましくは−0.5eV以上)、3eV以下(好ましくは1eV以下)になるように材料及び厚みを選択すると、画素電極6同士の間隔が小さくても、撮像画像に滲みが発生しないことを見出した。具体的には、画素電極6同士の間隔を250nm以下としても、撮像画像の滲みが発生しないことを見出した。
電子ブロッキング層7に使用する材料としては、下記一般式(1−A1)又は一般式(1−A2)で示される化合物を用いることが好ましい。また、式(1−A1)を用いて形成した電子ブロッキング層の厚みは、3nm〜200nmであることが好ましい。式(1−A2)を用いて形成した電子ブロッキング層の厚みは、20nm〜100nmであることが好ましい。使用する材料によって表面電位変化量が−1eV以上3eV以下となるように、厚みを適宜決定すればよい。
Figure 0004783861
一般式(1−A1)及び一般式(1−A2)中、R及びRはそれぞれ独立に、アルキル基で置換されていてもよい、ヘテロ環基を表す。X、Xはそれぞれ独立に炭素原子、窒素原子、酸素原子、硫黄原子、ケイ素原子を表し、これらは更に置換基を有していてもよい。Lは、単結合、酸素原子、硫黄原子、アルキレン基、アルケニレン基、シクロアルキレン基、シクロアルケニレン基、アリーレン基、2価の複素環基、又はイミノ基を表し、これらは更に置換基を有してもよい。n及びnはそれぞれ独立に、1〜4の整数を表す。
及びRが表すヘテロ環基としては、2〜5個の単環からなる縮合環を含んでいてもよい。また、好ましくは炭素数6〜30であり、より好ましくは炭素数6〜20である。
また、ヘテロ環基に置換してもよいアルキル基としては、炭素数1〜6のアルキル基であることが好ましく、直鎖状・分岐状のアルキル基でもよいし、環状のアルキル基(シクロアルキル基)でもよく、複数のアルキル基が互いに結合して環(例えば、ベンゼン環)を形成してもよいが、好ましくは分岐アルキル基である。該アルキル基として具体的にはメチル基、エチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、ネオペンチル基を挙げることができ、t−ブチル基が好ましい。
Lは、単結合、酸素原子、硫黄原子、アルキレン基、アルケニレン基、シクロアルキレン基、シクロアルケニレン基、アリーレン基、2価の複素環基、又はイミノ基を表す。Lは、単結合、炭素数1〜12のアルキレン基、炭素数2〜12のアルケニレン基(例えば−CH=CH−)、炭素数6〜14のアリーレン基(例えば1,2−フェニレン基、2,3−ナフチレン基)、炭素数4〜13の複素環基、酸素原子、硫黄原子、炭素数1〜12の炭化水素基(好ましくはアリール基又はアルキル基)を有するイミノ基(例えばフェニルイミノ基、メチルイミノ基、t−ブチルイミノ基)が好ましく、単結合、炭素数1〜6のアルキレン基(例えばメチレン基、1,2−エチレン基、1,1−ジメチルメチレン基)、酸素原子、硫黄原子、炭素数1〜6のイミノ基が更に好ましく、単結合又は炭素数1〜6のアルキレン基が特に好ましい。
Lがアルキレン基、アルケニレン基、シクロアルキレン基、シクロアルケニレン基、アリーレン基、2価の複素環基、又はイミノ基を表す場合、これらは更に置換基を有していてもよい。該更なる置換基としては、アルキル基、ハロゲン原子、アリール基、ヘテロ環が挙げられる。
及びRが表すアルキル基で置換されていてもよいヘテロ環基としては、下記N1〜N15を挙げることができる。好ましくはN2、N4、N13、N14、N15である。
Figure 0004783861
、Xが有する置換基としては、アルキル基又はアリール基が好ましい。
アルキル基としては、好ましくは炭素数1〜4のアルキル基であり、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イゾプロピル基、又はt−ブチル基が挙げられ、メチル基であることがより好ましい。
アリール基としては、好ましくは炭素数6〜20のアリール基である。該アリール基は、アルキル基を有していてもよく、好ましくは炭素数1〜4のアルキル基を有していてもよい炭素数6〜15のアリール基である。例えば、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基、9−ジメチルフルオレニル基、メチルフェニル基、ジメチルフェニル基等が挙げられ、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基、9−ジメチルフルオレニル基が好ましい。
電子ブロッキング層の材料として特に好ましいものとしては、下記式に示すものが挙げられる。
Figure 0004783861
Figure 0004783861
また、光電変換層9は、p型有機半導体とn型有機半導体とを混合したバルクへテロ構造の層で構成することが好ましい。
p型有機半導体(化合物)は、ドナー性有機半導体(化合物)であり、主に正孔輸送性有機化合物に代表され、電子を供与しやすい性質がある有機化合物をいう。更に詳しくは2つの有機材料を接触させて用いたときにイオン化ポテンシャルの小さい方の有機化合物をいう。したがって、ドナー性有機化合物は、電子供与性のある有機化合物であればいずれの有機化合物も使用可能である。例えば、トリアリールアミン化合物、ベンジジン化合物、ピラゾリン化合物、スチリルアミン化合物、ヒドラゾン化合物、トリフェニルメタン化合物、カルバゾール化合物、ポリシラン化合物、チオフェン化合物、フタロシアニン化合物、シアニン化合物、メロシアニン化合物、オキソノール化合物、ポリアミン化合物、インドール化合物、ピロール化合物、ピラゾール化合物、ポリアリーレン化合物、縮合芳香族炭素環化合物(ナフタレン誘導体、アントラセン誘導体、フェナントレン誘導体、テトラセン誘導体、ピレン誘導体、ペリレン誘導体、フルオランテン誘導体)、含窒素ヘテロ環化合物を配位子として有する金属錯体等を用いることができる。なお、これに限らず、n型有機半導体として用いた有機化合物よりもイオン化ポテンシャルの小さい有機化合物であればドナー性有機半導体として用いてよい。
p型有機半導体又はn型有機半導体としてはいかなる有機色素を用いてもよいが、好ましいものとしては、シアニン色素、スチリル色素、ヘミシアニン色素、メロシアニン色素(ゼロメチンメロシアニン(シンプルメロシアニン)を含む)、3核メロシアニン色素、4核メロシアニン色素、ロダシアニン色素、コンプレックスシアニン色素、コンプレックスメロシアニン色素、アロポーラー色素、オキソノール色素、ヘミオキソノール色素、スクアリウム色素、クロコニウム色素、アザメチン色素、クマリン色素、アリーリデン色素、アントラキノン色素、トリフェニルメタン色素、アゾ色素、アゾメチン色素、スピロ化合物、メタロセン色素、フルオレノン色素、フルギド色素、ペリレン色素、ペリノン色素、フェナジン色素、フェノチアジン色素、キノン色素、ジフェニルメタン色素、ポリエン色素、アクリジン色素、アクリジノン色素、ジフェニルアミン色素、キナクリドン色素、キノフタロン色素、フェノキサジン色素、フタロペリレン色素、ジケトピロロピロール色素、ジオキサン色素、ポルフィリン色素、クロロフィル色素、フタロシアニン色素、金属錯体色素、縮合芳香族炭素環系色素(ナフタレン誘導体、アントラセン誘導体、フェナントレン誘導体、テトラセン誘導体、ピレン誘導体、ペリレン誘導体、フルオランテン誘導体)が挙げられる。
n型有機半導体としては、フラーレン又はフラーレン誘導体を用いることが好ましい。
フラーレンとは、フラーレンC60、フラーレンC70、フラーレンC76、フラーレンC78、フラーレンC80、フラーレンC82、フラーレンC84、フラーレンC90、フラーレンC96、フラーレンC240、フラーレン540、ミックスドフラーレン、フラーレンナノチューブを表し、フラーレン誘導体とはこれらに置換基が付加された化合物のことを表す。
本発明において、特定の部分を「基」と称した場合には、当該部分はそれ自体が置換されていなくても、一種以上の(可能な最多数までの)置換基で置換されていても良いことを意味する。例えば、「アルキル基」とは置換又は無置換のアルキル基を意味する。また、本発明における化合物に使用できる置換基は、どのような置換基でも良い。
このような置換基をWとすると、Wで示される置換基としては、いかなるものでも良く、特に制限は無いが、例えば、ハロゲン原子、アルキル基(シクロアルキル基、ビシクロアルキル基、トリシクロアルキル基を含む)、アルケニル基(シクロアルケニル基、ビシクロアルケニル基を含む)、アルキニル基、アリール基、複素環基(ヘテロ環基と言っても良い)、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、カルボキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シリルオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アミノ基(アニリノ基を含む)、アンモニオ基、アシルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、アルキル及びアリールスルホニルアミノ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、スルファモイル基、スルホ基、アルキル及びアリールスルフィニル基、アルキル及びアリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、アリール及びヘテロ環アゾ基、イミド基、ホスフィノ基、ホスフィニル基、ホスフィニルオキシ基、ホスフィニルアミノ基、ホスホノ基、シリル基、ヒドラジノ基、ウレイド基、ボロン酸基(−B(OH))、ホスファト基(−OPO(OH))、スルファト基(−OSOH)、その他の公知の置換基、が例として挙げられる。
フラーレン誘導体として好ましくは、下記一般式で表される場合である。
Figure 0004783861
化5で示す一般式においてRは置換基を表す。置換基としては、前述のWを用いることができる。置換基として好ましくは、アルキル基、アリール基、又は複素環基であり、好ましいもの及びそれらの好ましい具体例はWで示したものが挙げられる。アルキル基として更に好ましくは、炭素数1〜12までのアルキル基であり、アリール基、及び複素環基として好ましくは、ベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環、フェナントレン環、フルオレン環、トリフェニレン環、ナフタセン環、ビフェニル環、ピロール環、フラン環、チオフェン環、イミダゾール環、オキサゾール環、チアゾール環、ピリジン環、ピラジン環、ピリミジン環、ピリダジン環、インドリジン環、インドール環、ベンゾフラン環、ベンゾチオフェン環、イソベンゾフラン環、ベンズイミダゾール環、イミダゾピリジン環、キノリジン環、キノリン環、フタラジン環、ナフチリジン環、キノキサリン環、キノキサゾリン環、イソキノリン環、カルバゾール環、フェナントリジン環、アクリジン環、フェナントロリン環、チアントレン環、クロメン環、キサンテン環、フェノキサチイン環、フェノチアジン環、又はフェナジン環であり、更に好ましくは、ベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環、フェナントレン環、ピリジン環、イミダゾール環、オキサゾール環、又はチアゾール環であり、特に好ましくはベンゼン環、ナフタレン環、又はピリジン環である。これらは更に置換基を有していてもよく、その置換基は可能な限り結合して環を形成してもよい。なお、nが2以上のとき複数のRは同一であっても異なっていても良い。また、複数のRは可能な限り結合して環を形成してもよい。
nは1から60までの整数を表すが、好ましくは1から10までの整数である。
以下に、好ましく用いられるフラーレン誘導体の例を挙げるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
Figure 0004783861
Figure 0004783861
フラーレン及びフラーレン誘導体は、日本化学会編季刊化学総説No.43(1999)、特開平10−167994号公報、特開平11−255508号公報、特開平11−255509号公報、特開2002−241323号公報、特開2003−196881号公報等に記載の化合物を用いることもできる。本発明に用いられるフラーレン及びフラーレン誘導体は例えば、日本化学会編季刊化学総説No.43(1999)、特開平10−167994号公報、特開平11−255508号公報、特開平11−255509号公報、特開2002−241323号公報、特開2003−196881号公報等に記載の方法又は記載の方法に準じて製造することができる。
光電変換層9がフラーレン又はフラーレン誘導体を含むことで、フラーレン分子又はフラーレン誘導体分子を経由して、光電変換により発生した電荷を画素電極6又は対向電極10まで早く輸送できる。フラーレン分子又はフラーレン誘導体分子が連なった状態になって電子の経路が形成されていると、電子輸送性が向上して有機光電変換素子の高速応答性が実現可能となる。このためにはフラーレン又はフラーレン誘導体が光電変換層9に40%以上含まれていることが好ましい。もっとも、フラーレン又はフラーレン誘導体が多すぎるとp型有機半導体が少なくなって接合界面が小さくなり励起子解離効率が低下してしまう。
光電変換層9において、フラーレン又はフラーレン誘導体と共に混合されるp型有機半導体として、特許第4213832号公報等に記載されたトリアリールアミン化合物を用いると有機光電変換素子の高SN比が発現可能になり、特に好ましい。光電変換層4内のフラーレン又はフラーレン誘導体の比率が大きすぎると該トリアリールアミン化合物が少なくなって入射光の吸収量が低下する。これにより光電変換効率が減少するので、光電変換層4に含まれるフラーレン又はフラーレン誘導体は85%以下の組成であることが好ましい。
また、光電変換層9を構成するp型有機半導体は下記一般式(2)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 0004783861
(式中、L、Lは、それぞれメチン基を表す。nは0〜2の整数を表す。Arは、2価の置換アリーレン基、又は無置換アリーレン基を表す。Ar、Arは、それぞれ独立に、置換アリール基、又は無置換アリール基を表す。)
Arが表すアリーレン基としては、好ましくは炭素数6〜30のアリーレン基であり、より好ましくは炭素数6〜18のアリーレン基である。該アリーレン基は、置換基を有していてもよく、好ましくは炭素数1〜4のアルキル基を有していてもよい炭素数6〜18のアリーレン基である。例えば、フェニレン基、ナフチレン基、アントラセニレン基、メチルフェニレン基、ジメチルフェニレン基等が挙げられ、フェニレン基又はナフチレン基が好ましく、ナフチレン基がより好ましい。
Ar、Arが表すアリール基としては、それぞれ独立に、好ましくは炭素数6〜30のアリール基であり、より好ましくは炭素数6〜18のアリール基である。該アリール基は、置換基を有していてもよく、好ましくは炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜18のアリール基を有していてもよい炭素数6〜18のアリール基である。例えば、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基、メチルフェニル基、ジメチルフェニル基、ビフェニル基等が挙げられ、フェニル基又はナフチル基が好ましく、ナフチル基がより好ましい。
nは0又は1が好ましい。
以下に一般式(2)で表される化合物の具体例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
Figure 0004783861
このような構成の撮像素子は次のようにして製造する。電荷蓄積部2及び読み出し部3が形成された回路基板1上に絶縁層5を形成し、絶縁層5内にコンタクト部4を形成する。次に、コンタクト部4上に電極材料を成膜し、これをパターニングして複数の画素電極6を形成する。画素電極6同士の間隔(図2、3で示した間隔L)は250nm以下とする。画素サイズ(画素電極6を正方形状とした場合、画素電極6の一辺の長さに画素電極6同士の間隔Lを加えた値、図3参照)は、多画素化を考えて、2.2μm以下とするのが好ましい。
次に、複数の画素電極6上に電子ブロッキング層7、光電変換層9、対向電極10を順次形成して光電変換素子Pを形成する。この光電変換素子Pを形成する際、電子ブロッキング層7の表面電位変化量が−1eV以上(好ましくは−0.5eV以上)3eV以下(好ましくは−0.5eV以上1eV以下)となるように、電子ブロッキング層7の各々の厚み及び材料を決定する。次に、封止層11、カラーフィルタ12を形成して撮像素子を完成する。
以上のように、図1,2に示した撮像素子によれば、電子ブロッキング層7の表面電位変化量が−1eV以上、3eV以下となるように製造しているため、画素電極6同士の間隔が250nm以下と非常に小さい値であっても、撮像画像の滲みを抑制し、高感度化を実現することができる。また、画素電極6同士の間隔を250nm以下とすることができるため、画素サイズを縮小して多画素化を図ることができる。
なお、以上の説明では、カラーフィルタ12により分光を行うものとしたが、カラーフィルタ12を省略し、光電変換層をG光や赤外光に感度を持つ材料で形成した構成としてもよい。
次に本発明の実施例を説明する。
(実施例1)
有機光電変換素子を備える撮像素子を作製した。手順は次の通りである。まず、CMOS回路からなる読み出し回路とこれに接続される接続電極とを形成したCMOS基板上に、スパッタ法によってTiNを成膜し、これをパターニングして、各接続電極の上に1辺が1.8μmの正方形の画素電極を形成した。なお、1画素あたりのサイズ(画素を正方形としたときの1辺の長さ)を微細化に問題なく対応できる2μmとするため、画素電極同士の間隔は200nmとした。
次に、複数の画素電極の上に、下記化合物1で示される材料を真空蒸着法により100nmの厚みで成膜して電子ブロッキング層(A)を形成した。次に、電子ブロッキング層(A)上に、化合物2とフラーレン(C60)をそれぞれの体積比が1:2となるように、それぞれ真空蒸着法によって共蒸着して成膜し、400nmの膜厚の光電変換層を形成した。有機化合物の蒸着は、いずれも5.0×10−4Pa以下の真空度で、蒸着速度1Å/s〜10Å/sで成膜を行った。
次に、高周波マグネトロンスパッタによりITOを10nmの厚みで光電変換層上に成膜して対向電極を形成した。次に、対向電極上に、真空蒸着法によって一酸化珪素を100nmの膜厚で成膜した。次に、原子層堆積装置を使用し、酸化アルミニウムを200nmの膜厚で成膜した。次に、マグネトロンスパッタにより、窒化珪素を100nmの膜厚で成膜して、一酸化珪素、酸化アルミニウム、及び窒化珪素からなる封止層を形成した。
(実施例2〜8、比較例1〜5)
電子ブロッキング層(A)の材料、膜厚を下記表1の通りに変更した以外は、実施例1と同様の方法で撮像素子を作製した。
(実施例9)
有機光電変換素子を備える撮像素子を作製した。手順は次の通りである。まず、実施例1で用いたのと同じCMOS基板上に、スパッタ法によってTiNを成膜し、これをパターニングして、各接続電極の上に1辺が1.8μmの正方形の画素電極を形成した。なお、1画素あたりのサイズ(画素を正方形としたときの1辺の長さ)を微細化に問題なく対応できる2μmとするため、画素電極同士の間隔は200nmとした。
次に、複数の画素電極の上に、下記化合物1で示される材料を真空蒸着法により100nmの厚みで成膜して電子ブロッキング層(A)を形成した。次に、電子ブロッキング層(A)上に、下記化合物3で示される材料を真空蒸着法により3nmの厚みで成膜して電子ブロッキング層(B)を形成した。その後は、実施例1と同様に、光電変換層、対向電極、封止層を形成した。有機化合物の蒸着は、いずれも5.0×10−4Pa以下の真空度で、蒸着速度1Å/s〜10Å/sで成膜を行った。
(実施例10〜16、比較例6〜8)
電子ブロッキング層(A)、(B)の材料、膜厚を下記表1の通りに変更した以外は、実施例9と同様の方法で撮像素子を作製した。
Figure 0004783861
Figure 0004783861
Figure 0004783861
次に、実施例1〜16、比較例1〜8で作製した各撮像素子の電子ブロッキング層及び光電変換層の各々の表面電位変化量をケルビンプローブ法で測定するために、測定用の素子を作製した。
(実施例1の撮像素子の電子ブロッキング層(A)の表面電位変化量測定用素子の作製)
実施例1の撮像素子の画素電極と同組成の画素電極を形成したシリコン基板上に、化合物1で示される有機化合物を真空蒸着法により100nmの厚みで成膜して電子ブロッキング層(A)を形成して、測定用素子JS1を作製した。有機化合物の蒸着は、5.0×10−4Pa以下の真空度で、蒸着速度1Å/s〜10Å/sで成膜を行った。作製した測定用素子JS1を、大気に晒すことなく、水分、酸素をそれぞれ1ppm以下に保ったグローブボックスに搬送した。次に、グローブボックスの中で、電子ブロッキング層(A)の表面電位をケルビンプローブ法により測定した。電子ブロッキング層(A)の下面(画素電極側の面)からその反対側の面の上面までの表面電位の変化量は−0.2eVであった。なお、実施例9〜13,比較例6〜8のそれぞれの撮像素子の電子ブロッキング層(A)の表面電位変化量も、ここで測定した値と同じになる。
(実施例2〜8、比較例1〜5の撮像素子の電子ブロッキング層(A)の表面電位変化量測定用素子の作製)
電子ブロッキング層(A)の材料、膜厚を表1に示すように変更した以外は、測定用素子JS1と同様に測定用素子を作製した。これらの測定用素子を用いて測定した各撮像素子の電子ブロッキング層(A)の表面電位の測定結果は表1の通りである。なお、実施例14〜16のそれぞれの撮像素子の電子ブロッキング層(A)の表面電位変化量は、実施例3の撮像素子の電子ブロッキング層(A)と同じ値になる。
(実施例9の撮像素子の電子ブロッキング層(B)の表面電位変化量測定用素子の作製)
実施例9の撮像素子の画素電極と同組成の画素電極を形成したシリコン基板上に、実施例9と同様にして電子ブロッキング層(A)を形成し、この上に、実施例9と同様にして電子ブロッキング層(B)を形成して、測定用素子JS9を作製した。有機化合物の蒸着は、5.0×10−4Pa以下の真空度で、蒸着速度1Å/s〜10Å/sで成膜を行った。作製した測定用素子JS9を、大気に晒すことなく、水分、酸素をそれぞれ1ppm以下に保ったグローブボックスに搬送した。次に、グローブボックスの中で、測定用素子JS9の電子ブロッキング層(B)の表面電位をケルビンプローブ法により測定した。測定用素子JS9の電子ブロッキング層(B)の下面(画素電極側の面)からその反対側の上面までの表面電位の変化量は−0.42eVであった。
(実施例10〜13、比較例6〜8の撮像素子の電子ブロッキング層(B)の表面電位変化量測定素子の作製)
電子ブロッキング層(B)の材料、膜厚を表1に示した通りに変更した以外は、測定用素子JS9と同様に測定用素子を作製した。これらの測定用素子を用いて測定した、実施例10〜16、比較例6〜8の各撮像素子の電子ブロッキング層(B)の表面電位の測定結果は表1の通りである。
(実施例14の撮像素子の電子ブロッキング層(B)の表面電位変化量測定用素子の作製)
実施例14の撮像素子の画素電極と同組成の画素電極を形成したシリコン基板上に、実施例14と同様にして電子ブロッキング層(A)を形成し、この上に、実施例14と同様にして電子ブロッキング層(B)を形成して、測定用素子JS14を作製した。有機化合物の蒸着は、いずれも5.0×10−4Pa以下真空度で、蒸着速度1Å/s〜10Å/sで成膜を行なった。作製した測定用素子JS14を、大気に晒すことなく、水分、酸素をそれぞれ1ppm以下に保ったグローブボックスに搬送した。次に、グローブボックスの中で、測定用素子JS14の電子ブロッキング層(B)の表面電位をケルビンプローブ法により測定した。測定用素子JS14の電子ブロッキング層(B)の下面(画素電極側の面)からその反対側の上面までの表面電位の変化量は−0.64eVであった。
(実施例15、16の撮像素子の電子ブロッキング層(B)の表面電位変化量測定素子の作製)
電子ブロッキング層(B)の材料、膜厚を表1に示した通りに変更した以外は、測定用素子JS14と同様に測定用素子を作製した。これらの測定用素子を用いて測定した、実施例15、16の各撮像素子の電子ブロッキング層(B)の表面電位の測定結果は表1の通りである。
実施例1〜16、比較例1〜8で作製した各撮像素子の対向電極に1.0×10V/cmの電界と、2.0×10V/cmの電界を印加して、白色光を対向電極側から照射した際の信号出力(それぞれの電界強度で、実施例1の値を1にしたときの相対値)を測定した。また、同様の条件で各撮像素子により解像度チャートを撮影し、これによって得られる画像の滲みの有無を判定した。
各撮像素子の電子ブロッキング層の表面電位変化量の測定結果と、信号出力の測定結果と、滲みの有無の判定結果とを表1に示した。表1に示した表面電位変化量の測定値は、各撮像素子から直接測定したものではないが、各撮像素子と同じ条件で作製した測定用素子から測定したものである。このため、測定用素子から測定した値を各撮像素子から直接測定した値として扱うことができる。なお、光電変換層についても、撮像素子と同じ条件で作製した測定用素子で表面電位変化量を測定した結果、画素電極側の面から対向電極側の面までの表面電位変化量は、−0.5eV〜0.5eVであった。
表1に示したように、2.0×10V/cmの電界の下で、比較例1、2、6,7の撮像素子では滲みが発生し、実施例1〜16の撮像素子では滲みが発生しなかった。より電界の小さい、1.0×10V/cmの電界の下で実施例8、13、14、15はわずかに解像度が低下したものの、実用上問題ない滲みのレベルとなった。この結果から、撮像素子に含まれる全ての電子ブロッキング層の表面電位変化量が−1eV以上(好ましくは−0.5eV以上)であると、画素電極の間隔が200nmと非常に小さい値であっても、滲みを抑制できることが分かった。画素電極の間隔を小さくできることで、多画素化及び微細化が容易な撮像素子を実現することができる。
また、2.0×10V/cmの電界の下で、比較例3〜5、8では感度が低下した。より電界の小さい、1.0×10V/cmの電界の下では、実施例2、6、12では、感度が低下した。この結果から、撮像素子に含まれる全ての電子ブロッキング層の表面電位変化量が3eV以下(好ましくは1eV以下)であると、感度の低下を抑制できることが分かった。
次に、画素電極の間隔が、撮像素子の性能に与える影響を検討した。
画素電極の1辺サイズと画素電極同士の間隔を下記表2に示すように変更した以外は、実施例3と同様に撮像素子を作製した(実施例17,18、比較例9,10)。
実施例3、17、18、比較例9、10で作製した各撮像素子の対向電極に、2.0×10V/cmの電界を印加して、白色光を対向電極側から照射した際の信号出力(それぞれの電界強度で、実施例3の値を1にしたときの相対値)を測定した。また、同様の条件で各撮像素子により解像度チャートを撮影し、これによって得られる画像の滲みの有無を判定した。信号出力の測定結果と、滲みの有無の判定結果とを纏めたものを表2に示した。
Figure 0004783861
表2に示したように、画素電極の間隔が250nm以下の実施例3、17、18では、画素電極のサイズによらずに、相対信号出力が同じになった。これに対し、画素電極の間隔が250nmを超える比較例9、10では、画素電極サイズが小さいほど信号出力が低下した。また、実施例3、17、18、比較例9、10ともに滲みは発生しなかった。なお、実施例1,2,4〜8の素子についても同様に画素電極の間隔を変えて実験した結果、表2と同じ傾向のデータが得られた。
これにより、画素電極の間隔が250nmを超えると、本発明の表面電位変化量の規定を行っても、高感度と滲みのない画質とを両立できないことがわかった。つまり、撮像素子に含まれる全ての電子ブロッキング層の表面電位変化量が−1eV以上(好ましくは−0.5eV以上)、3eV以下(好ましくは1eV以下)であり、かつ、画素電極の間隔が250nm以下であれば、高感度と滲みの無い高画質を実現することができる。
次に、画素サイズを2.2μmに変更し、画素電極の1辺サイズと画素電極同士の間隔を下記表3に示すとおりに変更した以外は、実施例3と同様に撮像素子を作製した(実施例19,20、比較例11,12)。
実施例19、20、比較例11、12で作製した各撮像素子の対向電極に、2.0×10V/cmの電界を印加して、白色光を対向電極側から照射した際の信号出力(それぞれの電界強度で、実施例19の値を1にしたときの相対値)を測定した。また、同様の条件で各撮像素子により解像度チャートを撮影し、これによって得られる画像の滲みの有無を判定した。信号出力の測定結果と、滲みの有無の判定結果とを表3に示した。
Figure 0004783861
表3に示したように、画素電極の間隔が250nm以下の実施例19、20では、画素電極のサイズによらずに、相対信号出力が同じになった。これに対し、画素電極の間隔が250nmを超える比較例11、12では、画素電極サイズが小さいほど信号出力が低下した。また、実施例19、20、比較例11、12ともに滲みは発生しなかった。なお、実施例1,2,4〜8の素子についても同様に画素電極の間隔を変えて実験した結果、表3と同じ傾向のデータが得られた。
これにより、画素サイズによらずに、撮像素子に含まれる全ての電子ブロッキング層の表面電位変化量が−1eV以上(好ましくは−0.5eV以上)、3eV以下(好ましくは1eV以下)であり、かつ、画素電極の間隔が250nm以下であれば、高感度と滲みの無い高画質を実現することができることがわかった。
次に、画素電極のサイズと画素電極同士の間隔を下記表4に示すとおりに変更した以外は、実施例9と同様に撮像素子を作製した(実施例21,22、比較例13,14)。
実施例9、21、22、比較例13、14で作製した各撮像素子の対向電極に、2.0×10V/cmの電界を印加して、白色光を対向電極側から照射した際の信号出力(それぞれの電界強度で、実施例9の値を1にしたときの相対値)を測定した。また、同様の条件で各撮像素子により解像度チャートを撮影し、これによって得られる画像の滲みの有無を判定した。信号出力の測定結果と、滲みの有無の判定結果とを表4に示した。
Figure 0004783861
表4に示したように、電子ブロッキング層が2つある撮像素子であっても、表2と同様の傾向を示すデータが得られた。これにより、電子ブロッキング層の数によらずに、撮像素子に含まれる全ての電子ブロッキング層の表面電位変化量が−1eV以上(好ましくは−0.5eV以上)、3eV以下(好ましくは1eV以下)であり、かつ、画素電極の間隔が250nm以下であれば、高感度と滲みの無い高画質を実現することができることがわかった。
次に、画素電極のサイズと画素電極同士の間隔を下記表5に示すとおりに変更した以外は、比較例1と同様に撮像素子を作製した(比較例15〜18)。
比較例1、15〜18で作製した各撮像素子の対向電極に、2.0×10V/cmの電界を印加して、白色光を対向電極側から照射した際の信号出力(それぞれの電界強度で、比較例1の値を1にしたときの相対値)を測定した。また、同様の条件で各撮像素子により解像度チャートを撮影し、これによって得られる画像の滲みの有無を判定した。信号出力の測定結果と、滲みの有無の判定結果とを表5に示した。
Figure 0004783861
表5に示したように、いずれの比較例も、滲みが無くかつ信号出力が1となるものはなかった。なお、比較例2〜5についても同様の実験を行った結果、いずれも、滲みが無くかつ信号出力が1となる撮像素子は得られなかった。
このことから、画素電極の間隔を単に250nm以下としても、高感度と滲みの無い高画質を両立できるわけではないことが分かった。
次に、画素電極のサイズと画素電極同士の間隔を下記表6に示すとおりに変更した以外は、比較例6と同様に撮像素子を作製した(比較例19〜22)。
比較例6、19〜22で作製した各撮像素子の対向電極に、2.0×10V/cmの電界を印加して、白色光を対向電極側から照射した際の信号出力(それぞれの電界強度で、比較例6の値を1にしたときの相対値)を測定した。また、同様の条件で各撮像素子により解像度チャートを撮影し、これによって得られる画像の滲みの有無を判定した。信号出力の測定結果と、滲みの有無の判定結果とを表6に示した。
Figure 0004783861
表6に示したように、いずれの比較例も、滲みが無くかつ信号出力が1となるものはなかった。なお、比較例7,8についても同様に画素電極の間隔を変えた素子を作製した結果、いずれも、滲みが無くかつ信号出力が1となる撮像素子は得られなかった。
このことから、電子ブロッキング層が単数、複数に関わらず、画素電極の間隔を単に250nm以下としても、高感度と高画質を両立できるわけではないことが分かった。
以上説明したように、本明細書には次の事項が開示されている。
開示された撮像素子は、基板上方に配列された複数の光電変換素子と、前記複数の光電変換素子の各々で発生した電荷に応じた信号を読み出す読み出し部とを有する撮像素子であって、前記光電変換素子が、前記電荷を捕集する第一の電極と、前記第一の電極と対向する第二の電極と、前記第一の電極及び前記第二の電極の間に設けられ、入射光に応じて前記電荷を発生する光電変換層と、前記第一の電極と前記光電変換層との間に設けられた少なくとも1つの電子ブロッキング層とを含み、隣接する前記光電変換素子の前記第一の電極同士の間隔が250nm以下であり、かつ、前記光電変換素子に含まれる全ての前記電子ブロッキング層の前記第一の電極側の面(以下、第一の面という)から前記第二の電極側の面(以下、第二の面という)までの表面電位の変化量が−1eV以上、3eV以下となっているものである。
開示された撮像素子は、前記全ての電子ブロッキング層の前記第一の面から前記第二の面までの表面電位の変化量が−0.5eV以上となっているものである。
開示された撮像素子は、更に、前記全ての電子ブロッキング層の前記第一の面から前記第二の面までの表面電位の変化量が1eV以下となっているものである。
開示された撮像素子は、前記光電変換層がp型有機半導体とフラーレン又はフラーレン誘導体との混合層であるものである。
開示された撮像素子の製造方法は、基板上方に配列された複数の光電変換素子と、前記複数の光電変換素子の各々で発生した電荷に応じた信号を読み出す読み出し部とを有する撮像素子の製造方法であって、前記光電変換素子が、前記電荷を捕集する第一の電極と、前記第一の電極と対向する第二の電極と、前記第一の電極及び前記第二の電極の間に設けられ、入射光に応じて前記電荷を発生する光電変換層と、前記第一の電極と前記光電変換層との間に設けられた少なくとも1つの電子ブロッキング層とを含み、基板上方に前記複数の光電変換素子を形成する際、前記光電変換素子に含まれる全ての前記電子ブロッキング層の前記第一の電極側の面(以下、第一の面という)から前記第二の電極側の面(以下、第二の面という)までの表面電位の変化量が−1eV以上、3eV以下となるように、前記全ての電子ブロッキング層の厚み及び材料を決定し、かつ、隣接する前記光電変換素子に含まれる前記第一の電極同士の間隔が250nm以下となるように前記第一の電極を形成するものである。
開示された撮像素子の製造方法は、前記全ての電子ブロッキング層の前記第一の面から前記第二の面までの表面電位の変化量が−0.5eV以上となるように、前記電子ブロッキング層の各々の厚み及び材料を決定するものである。
開示された撮像素子の製造方法は、更に、前記全ての電子ブロッキング層の各々の前記第一の面から前記第二の面までの表面電位の変化量が1eV以下となるように、前記電子ブロッキング層の各々の厚み及び材料を決定するものである。
開示された撮像素子の製造方法は、前記光電変換層をp型有機半導体とフラーレン又はフラーレン誘導体とを共蒸着して形成するものである。
開示された撮像装置は、前記撮像素子を備えるものである。
100 画素
6 画素電極
7 電子ブロッキング層
9 光電変換層
10 対向電極

Claims (9)

  1. 基板上方に配列された複数の光電変換素子と、前記複数の光電変換素子の各々で発生した電荷のうちの正孔に応じた信号を読み出す読み出し部とを有する撮像素子であって、
    前記光電変換素子が、前記正孔を捕集する第一の電極と、前記第一の電極と対向する第二の電極と、前記第一の電極及び前記第二の電極の間に設けられ、入射光に応じて前記電荷を発生する光電変換層と、前記第一の電極と前記光電変換層との間に設けられた少なくとも1つの電子ブロッキング層とを含み、
    隣接する前記光電変換素子の前記第一の電極同士の間隔が250nm以下であり、かつ、前記光電変換素子に含まれる全ての前記電子ブロッキング層の前記第一の電極側の面(以下、第一の面という)から前記第二の電極側の面(以下、第二の面という)までの表面電位の変化量が−1eV以上、3eV以下となっている撮像素子。
  2. 請求項1記載の撮像素子であって、
    前記全ての電子ブロッキング層の前記第一の面から前記第二の面までの表面電位の変化量が−0.5eV以上となっている撮像素子。
  3. 請求項1又は2記載の撮像素子であって、
    さらに、前記全ての電子ブロッキング層の前記第一の面から前記第二の面までの表面電位の変化量が1eV以下となっている撮像素子。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項記載の撮像素子であって、
    前記光電変換層がp型有機半導体とフラーレン又はフラーレン誘導体との混合層である撮像素子。
  5. 基板上方に配列された複数の光電変換素子と、前記複数の光電変換素子の各々で発生した電荷のうちの正孔に応じた信号を読み出す読み出し部とを有する撮像素子の製造方法であって、
    前記光電変換素子が、前記正孔を捕集する第一の電極と、前記第一の電極と対向する第二の電極と、前記第一の電極及び前記第二の電極の間に設けられ、入射光に応じて前記電荷を発生する光電変換層と、前記第一の電極と前記光電変換層との間に設けられた少なくとも1つの電子ブロッキング層とを含み、
    基板上方に前記複数の光電変換素子を形成する際、前記光電変換素子に含まれる全ての前記電子ブロッキング層の前記第一の電極側の面(以下、第一の面という)から前記第二の電極側の面(以下、第二の面という)までの表面電位の変化量が−1eV以上、3eV以下となるように、前記全ての電子ブロッキング層の厚み及び材料を決定し、かつ、隣接する前記光電変換素子に含まれる前記第一の電極同士の間隔が250nm以下となるように前記第一の電極を形成する撮像素子の製造方法。
  6. 請求項5記載の撮像素子の製造方法であって、
    前記全ての電子ブロッキング層の前記第一の面から前記第二の面までの表面電位の変化量が−0.5eV以上となるように、前記電子ブロッキング層の各々の厚み及び材料を決定する撮像素子の製造方法。
  7. 請求項5又は6記載の撮像素子の製造方法であって、
    さらに、前記全ての電子ブロッキング層の各々の前記第一の面から前記第二の面までの表面電位の変化量が1eV以下となるように、前記電子ブロッキング層の各々の厚み及び材料を決定する撮像素子の製造方法。
  8. 請求項5〜7のいずれか1項記載の撮像素子の製造方法であって、
    前記光電変換層をp型有機半導体とフラーレン又はフラーレン誘導体とを共蒸着して形成する撮像素子の製造方法。
  9. 請求項1〜4のいずれか1項記載の撮像素子を備える撮像装置。
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