JP4783673B2 - 映像受信装置および誤配信防止方法 - Google Patents

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Description

この発明は、ネットワークを介して送信された映像を受信する映像受信装置および同装置からの映像の誤配信を防止するための誤配信防止方法に関し、特に、映像の誤配信を有効に防止するとともに、障害からの迅速な復旧を実現することができる映像受信装置および誤配信防止方法に関する。
従来より、ATM(Asynchronous Transfer Mode)網等のネットワークを介して映像を伝送する技術が知られている。近年では、映像の圧縮伸張機能を備えた専用の伝送装置を使用することにより、放送用の映像のように高解像度の映像であってもネットワークを介してリアルタイムに伝送することが可能になっている。
特許文献1では、ネットワークを介して映像を伝送するための伝送装置を複数利用する環境において、運用管理のための工数を削減するために、遠隔に配置された管理装置から各伝送装置を管理するための技術が開示されている。この技術を用いることにより、管理者は、監視や操作のために、いちいち伝送装置の設置場所に出向く必要がなくなる。
また、特許文献1にて開示されている管理装置の機能を、ネットワークの経路制御や障害監視等を行う監視制御装置(OPS:Operation System)と統合して、送信側の伝送装置と、受信側の伝送装置と、それらを接続するネットワークとを総合管理する技術も既に実用化されている。この技術を用いれば、映像の伝送のために必要な各種設定を事前に予約登録し、映像の伝送を無人運用することもできる。
特開2004−15784号公報
しかしながら、監視制御装置を利用して映像の伝送を無人運用する場合、障害対応の迅速性が問題となることがあった。例えば、経路障害等により、映像が本来伝送されるべき伝送装置とは別の伝送装置へ伝送された場合、遠隔配置された監視制御装置がそれを検知して出力停止等の措置を実行させるまでにある程度の時間が必要であった。
このような障害による映像の誤配信は、たとえそれが短い時間であっても、テレビの生放送等の場合は重大な問題であり、解決策の実現が強く求められていた。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、映像の誤配信を有効に防止するとともに、障害からの迅速な復旧を実現することができる映像受信装置および誤配信防止方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明の一つの態様では、ネットワークを経由して送信されたパケットを受信する複数のネットワークインターフェースと、前記パケットに含まれる映像を識別するための映像IDを検出し、前記パケットに含まれる映像を取り出して出力する複数の映像出力インターフェースと、前記ネットワークインターフェースと前記映像出力インターフェースとを任意の組合せで接続するスイッチと、前記ネットワークインターフェース、前記映像出力インターフェースおよび前記スイッチを制御する制御手段とを備えた映像受信装置であって、前記映像出力インターフェースは、所定の映像送信装置から所定の時間に映像の受信を開始する第1の映像出力インターフェースと、前記所定の時間に受信を開始する映像と同一の映像を前記所定の映像送信装置から前記所定の時間経過前に受信する第2の映像出力インターフェースとを有し、前記制御手段は、前記第1の映像出力インターフェースによって検出される映像IDが変化した場合に、変化後の映像IDが、前記第1の映像出力インターフェースと予め関連付けられた前記第2の映像出力インターフェースによって検出される映像IDと異なっているときは、前記第1の映像出力インターフェースからの映像出力を停止させることを特徴とする。
この発明の態様によれば、第1の映像出力インターフェースが映像を受信する経路を前記第1の経路から第2の経路へ変更した後に、第1の映像出力インターフェースが受信する映像の映像IDと、第1の映像出力インターフェースと関連付けられた第2の映像出力インターフェースが受信する映像の映像IDとを比較し、一致しない場合には映像の出力を停止するように構成したので、映像切り替え時に誤った映像を受信した場合に、映像受信装置単独の判断で映像の出力停止を迅速に実行することができる。
また、本発明の他の態様では、上記の発明の態様において、前記制御手段は、前記第1の映像出力インターフェースによって検出される映像IDが変化した場合に、変化後の映像IDが、前記第1の映像出力インターフェースと予め関連付けられた第2の映像出力インターフェースによって検出される映像IDと一致するときは、前記第1の映像出力インターフェースからの映像出力を開始させることを特徴とする。
この発明の態様によれば、第1の映像出力インターフェースが受信する映像の映像IDと、第2の映像出力インターフェースが受信する映像の映像IDを比較し、両者が一致する場合に映像の出力を開始するように構成したので、障害が解消された場合に、映像受信装置単独の判断で映像の出力再開を迅速に実行することができる。
また、本発明の他の態様では、上記の発明の態様において、前記制御手段は、前記第1の映像出力インターフェースによって検出される映像IDが変化した場合に、変化後の映像IDが、前記第1の映像出力インターフェースと予め関連付けられた第2の映像出力インターフェースによって検出される映像IDと異なっているときは、前記第1の映像出力インターフェースからの映像出力を停止させる代わりに、前記第2の映像出力インターフェースと接続されているネットワークインターフェースが前記第1の映像出力インターフェースに接続されるように前記スイッチを設定することを特徴とする。
この発明の態様によれば、映像切り替え時に誤った映像を受信した場合に、予め第2の映像出力インターフェースで映像を受信するために使用していた経路を映像出力用に転用するように構成したので、障害からの回復を迅速に実現することができる。
また、本発明の他の態様では、上記の発明の態様において、前記第2の映像出力インターフェースは、受信する映像の品質を検証する映像品質検証手段を備えることを特徴とする。
この発明の態様によれば、切り替えに先行して映像を受信する第2の映像出力インターフェースにおいて映像の品質を検証するように構成したので、切り替え後の映像の品質を保証することができる。
また、本発明の他の態様では、ネットワークを経由して送信されたパケットに含まれるデータを映像へ変換して出力する複数の映像出力インターフェースを備える映像受信装置における映像の誤配信を防止するための誤配信防止方法であって、第1の映像出力インターフェースが所定の映像送信装置から所定の時間に映像受信を開始する経路を第1の経路から第2の経路へ変更するのに先立って、前記所定の映像送信装置から前記所定の時間に前記第1の映像出力インターフェースが受信を開始する映像と同一の映像を第3の経路を介して第2の映像出力インターフェースにて受信させる予備受信工程と、前記第1の映像出力インターフェースが映像を受信する経路を前記第1の経路から前記第2の経路へ変更した後に、前記第1の映像出力インターフェースが受信する映像と前記第2の映像出力インターフェースが受信する映像との同一性を検証する同一性検証工程とを含んだことを特徴とする。
この発明の態様によれば、第1の映像出力インターフェースが映像を受信する経路を第1の経路から第2の経路へ変更するのに先立って、第2の経路から送信される映像と同一の映像を第2の映像出力インターフェースにて受信させ、第1の映像出力インターフェースが映像を受信する経路を第1の経路から第2の経路へ変更した後に、第1の映像出力インターフェースが受信する映像と第2の映像出力インターフェースが受信する映像との同一性を検証するように構成したので、映像切り替え時に誤った映像を受信した場合に、映像受信装置単独の判断で映像の出力停止等の対応を迅速に実行することができる。
本発明の一つの態様によれば、第1の映像出力インターフェースが映像を受信する経路を第1の経路から第2の経路へ変更した後に、第1の映像出力インターフェースが受信する映像の映像IDと、第1の映像出力インターフェースと関連付けられた第2の映像出力インターフェースが受信する映像の映像IDとを比較し、一致しない場合には映像の出力を停止するように構成したので、映像切り替え時に誤った映像を受信した場合に、映像受信装置単独の判断で映像の出力停止を迅速に実行することができるという効果を奏する。
また、本発明の他の態様によれば、第1の映像出力インターフェースが受信する映像の映像IDと、第2の映像出力インターフェースが受信する映像の映像IDとを比較し、両者が一致する場合に映像の出力を開始するように構成したので、障害が解消された場合に、映像受信装置単独の判断で映像の出力再開を迅速に実行することができるという効果を奏する。
また、本発明の他の態様によれば、映像切り替え時に誤った映像を受信した場合に、予め第2の映像出力インターフェースで映像を受信するために使用していた経路を映像出力用に転用するように構成したので、障害からの回復を迅速に実現することができるという効果を奏する。
また、本発明の他の態様によれば、切り替えに先行して映像を受信する第2の映像出力インターフェースにおいて映像の品質を検証するように構成したので、切り替え後の映像の品質を保証することができるという効果を奏する。
また、本発明の他の態様によれば、第1の映像出力インターフェースが映像を受信する経路を第1の経路から第2の経路へ変更するのに先立って、第2の経路から送信される映像と同一の映像を第2の映像出力インターフェースにて受信させ、第1の映像出力インターフェースが映像を受信する経路を第1の経路から第2の経路へ変更した後に、第1の映像出力インターフェースが受信する映像と第2の映像出力インターフェースが受信する映像との同一性を検証するように構成したので、映像切り替え時に誤った映像を受信した場合に、映像受信装置単独の判断で映像の出力停止等の対応を迅速に実行することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る映像受信装置および誤配信防止方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
まず、従来の誤配信防止方法の概要について説明する。図11〜13は、従来の誤配信防止方法の概要について説明するための説明図である。
これらの図において示した映像配信システムは、映像送信装置101〜103と、映像受信装置200と、監視制御装置300とをネットワーク10で接続して構成されている。ネットワーク10は、送信元と送信先の間の経路を動的に設定可能な高速ネットワークであり、例えば、ATM網、SDH(Synchronous Digital Hierarchy)網もしくは広域イーサネット(登録商標)網がこれに相当する。
映像送信装置101〜103は、入力された映像信号をネットワーク10が伝送可能な信号へ変換して送信する装置である。映像送信装置101〜103は、カメラで撮影された映像や再生装置で再生された映像が入力されると、その映像を所定の方式で圧縮し、パケットのペイロード部に埋め込んでネットワーク10へ送出する。
映像送信装置101〜103は、圧縮した映像をパケットのペイロード部に埋め込むときに、映像を識別するための映像IDをパケットの所定の位置に設定する。図11〜13に示した例では、映像送信装置101は、「1」という映像IDをパケットに埋め込み、映像送信装置102は、「2」という映像IDをパケットに埋め込み、映像送信装置103は、「3」という映像IDをパケットに埋め込んでいる。
映像受信装置200は、ネットワーク10を介して受信した信号を映像信号に変換して出力する装置であり、映像出力インターフェース210を備える。映像出力インターフェース210は、映像受信装置200が受信したパケットに埋め込まれた映像データを伸張処理して出力する装置である。なお、映像受信装置200は、複数の映像出力インターフェース210を備えることもできる。
また、映像出力インターフェース210は、映像受信装置200が受信したパケットに埋め込まれた映像IDを検出する機能を備える。そして、映像受信装置200は、映像出力インターフェース210によって検出された映像IDが変化すると、その変化の内容を監視制御装置300へ通知するように構成されている。
監視制御装置300は、映像送信装置101〜103、映像受信装置200およびネットワーク10を総合的に監視制御する装置である。監視制御装置300は、予め登録された情報に従って、映像送信装置101〜103、映像受信装置200およびネットワーク10に対してスケジュールを与え、所定の時間に所定の映像が映像受信装置200から出力されるように制御する。
また、監視制御装置300は、映像送信装置101〜103、映像受信装置200およびネットワーク10の状態を監視し、何らかの異常を検知した場合には、それを解消するための処理を実行する。例えば、ある映像送信装置から映像受信装置200へ映像データを伝送する経路に異常が発生した場合、監視制御装置300は、ネットワーク10を構成する中継装置に指示を送り、別の経路で映像データが伝送されるように制御する。
なお、図11〜13に示した映像配信システムの構成は一例であり、ネットワーク10に接続される映像送信装置および映像受信装置の数は、何台であっても構わない。
図11は、映像受信装置200が出力する映像を切り替えるため、監視制御装置300が映像配信システムに対してスケジュールを与える場面を示している。現状、映像受信装置200は、映像送信装置101から送信される映像IDが「1」の映像を、経路21を通じて受信し、出力している。そして、映像受信装置200は、所定の時間になったならば、出力する映像を、映像送信装置102から送信される映像IDが「2」の映像へ切り替える必要があるものとする。
監視制御装置300は、映像の切り替えを実現するために、ネットワーク10を構成する中継装置に対して、所定の時間に、映像送信装置102と映像受信装置200を接続する経路22を設定するようにスケジュールを与える。また、映像送信装置102に対して、所定の時間に、経路22へ映像の送信を開始するようにスケジュールを与え、映像受信装置200に対して、所定の時間に、出力する映像を経路22から送信されるものに切り替えるようにスケジュールを与える。
図12は、映像の切り替えを実行する時間になった場面を示している。ここでは、何らかの障害により、映像送信装置102と映像受信装置200が接続されず、経路23を介して映像送信装置103と映像受信装置200が接続されてしまったものとする。
映像受信装置200は、スケジュール通りに設定を切り替え、新たに接続された経路から送信される映像の出力を開始する。このとき、映像出力インターフェース210は、送信されている映像IDが「3」であると検出し、映像受信装置200は、映像IDが「1」から「3」へ切り替わった旨を監視制御装置300へ通知する。
図13は、監視制御装置300が映像IDの変化の通知を受けた後の場面を示している。監視制御装置300は、映像受信装置200から通知された映像IDの変化が予定されていた内容と異なることを検知すると、映像の誤配信を防止するために、映像受信装置200に対して映像の出力停止を指示する。
その後、監視制御装置300は、正常な映像伝達を実現するために、経路の再設定等の処置を行う。そして、経路の再設定等が正常に行われ、映像IDが「3」から「2」へ切り替わった旨の通知を映像受信装置200から受けると、監視制御装置300は、映像受信装置200に対して映像の出力開始を指示する。
このように、従来の誤配信防止方法においては、監視制御装置300が、映像受信装置200から通知される情報に基づいて誤配信を検知し、映像受信装置200に対して映像の出力の停止を指示していた。このため、映像受信装置200が、スケジュールに従って設定を変更した後、映像の出力を停止させるまでに数秒を要し、この間は、映像の誤配信が発生していた。
次に、本実施例に係る誤配信防止方法の概要について説明する。図1および2は、本実施例に係る誤配信防止方法の概要について説明するための説明図である。
これらの図において示した映像配信システムは、映像送信装置401〜403と、映像受信装置500と、監視制御装置600とをネットワーク30で接続して構成されている。ネットワーク30は、送信元と送信先の間の経路を動的に設定可能な高速ネットワークであり、例えば、ATM網、SDH網もしくは広域イーサネット(登録商標)網がこれに相当する。
映像送信装置401〜403は、入力された映像信号をネットワーク30が伝送可能な信号へ変換して送信する装置である。映像送信装置401〜403は、カメラで撮影された映像や再生装置で再生された映像が入力されると、その映像を所定の方式で圧縮し、パケットのペイロード部に埋め込んでネットワーク30へ送出する。
映像送信装置401〜403は、圧縮した映像をパケットのペイロード部に埋め込むときに、映像を識別するための映像IDをパケットの所定の位置に設定する。図1および2に示した例では、映像送信装置401は、「1」という映像IDをパケットに埋め込み、映像送信装置402は、「2」という映像IDをパケットに埋め込み、映像送信装置403は、「3」という映像IDをパケットに埋め込んでいる。
映像受信装置500は、ネットワーク30を介して受信した信号を映像信号に変換して出力する装置であり、映像出力インターフェース5101および5102を備える。映像出力インターフェース5101および5102は、映像受信装置500が受信したパケットに埋め込まれた映像データを伸張処理して出力する装置である。なお、映像受信装置500は、映像出力インターフェース5101および5102と同様の映像出力インターフェースを3個以上備えることもできる。
また、映像出力インターフェース5101および5102は、映像受信装置500が受信したパケットに埋め込まれた映像IDを検出する機能を備える。そして、映像受信装置500は、映像出力インターフェース5101および5102によって検出された映像IDが変化すると、その変化の内容を監視制御装置600へ通知するように構成されている。
監視制御装置600は、映像送信装置401〜403、映像受信装置500およびネットワーク30を総合的に監視制御する装置である。監視制御装置600は、予め登録された情報に従って、映像送信装置401〜403、映像受信装置500およびネットワーク30に対してスケジュールを与え、所定の時間に所定の映像が映像受信装置500から出力されるように制御する。
また、監視制御装置600は、映像送信装置401〜403、映像受信装置500およびネットワーク30の状態を監視し、何らかの異常を検知した場合には、それを解消するための処理を実行する。例えば、ある映像送信装置から映像受信装置500へ映像データを伝送する経路に異常が発生した場合、監視制御装置600は、ネットワーク30を構成する中継装置に指示を送り、別の経路で映像データが伝送されるように制御する。
なお、図1および2に示した映像配信システムの構成は一例であり、ネットワーク30に接続される映像送信装置および映像受信装置の数は、何台であっても構わない。
図1は、映像受信装置500が出力する映像を切り替えるため、監視制御装置600が映像配信システムに対してスケジュールを与えた後の場面を示している。現状、映像受信装置500は、映像送信装置401から送信される映像IDが「1」の映像を、経路41を通じて受信し、出力している。そして、映像受信装置500は、所定の時間になったならば、出力する映像を、映像送信装置402から送信される映像IDが「2」の映像へ切り替える必要があるものとする。
監視制御装置600は、映像の切り替えを実現するために、ネットワーク30を構成する中継装置に対して、所定の時間に、映像送信装置402と映像受信装置500を接続する経路を設定するようにスケジュールを与える。また、映像送信装置402に対して、所定の時間に、その経路へ映像の送信を開始するようにスケジュールを与え、映像受信装置500に対して、所定の時間に、その経路からの映像を映像出力インターフェース5101にて受信し、出力を開始するようにスケジュールを与える。
また、監視制御装置600は、映像の切り替えに先立って、未使用の映像出力インターフェース5102が経路42を通じて映像送信装置402から送信される映像を受信するように設定し、さらに、映像出力インターフェース5101に対して映像出力インターフェース5102を関連付けるように映像受信装置500に指示する。
これにより、映像出力インターフェース5102は、映像送信装置402から送信される映像の映像IDが「2」であることを認識する。なお、ここで経路障害等により映像の誤送信が生じている場合は、映像出力インターフェース5102が受信する映像IDの変化を監視制御装置600が監視制御装置600へ通知する際に誤送信が検知され、正しい映像が受信されるように監視制御装置600によって設定変更が行われる。
図2は、映像の切り替えを実行する時間になった場面を示している。ここでは、何らかの障害により、映像送信装置402と映像受信装置500が接続されず、経路43を介して映像送信装置403と映像受信装置500が接続されてしまったものとする。
映像受信装置500は、スケジュール通りに設定を切り替え、新たに接続された経路から送信される映像の出力を開始する。そして、映像出力インターフェース5101は、送信されている映像IDが「3」であることを検出する。
そして、映像受信装置500は、この値を、映像出力インターフェース5101と関連付けされている映像出力インターフェース5102が受信していた映像IDである「2」と比較し、異なっていることを検知すると、直ちに映像出力インターフェース5101からの映像の出力を停止させる。
また、映像受信装置500は、映像出力インターフェース5102が受信した映像の映像IDが「1」から「3」へ切り替わった旨を監視制御装置600へ通知する。そして、監視制御装置600は、映像受信装置500から通知された映像IDの変化が予定されていた内容と異なることを検知すると、正常な映像伝達を実現するために、経路の再設定等の指示を行う。
経路の再設定等が行われ、映像送信装置402の映像が映像受信装置500へ伝達されるようになると、映像出力インターフェース5101は、送信されている映像の映像IDが「2」であることを検出する。そして、映像受信装置500は、この値を、映像出力インターフェース5101と関連付けされている映像出力インターフェース5102が受信していた映像IDである「2」と比較し、一致することを検知すると、映像出力インターフェース5101からの映像の出力を開始する。
このように、本実施例に係る誤配信防止方法においては、映像を受信する映像出力インターフェースとは別の映像出力インターフェースにおいて事前に映像を受信して切り替え後の映像IDを事前に認識し、映像の切り替え後にこれと異なる映像IDの映像を受信した場合には、直ちに映像の出力を停止するように構成したので、誤配信が生じる時間を極めて短くすることができる。
また、障害が解消し、正しい映像が伝達されるようになった場合に、監視制御装置600の指示を待つことなく、即座に映像の出力を開始するように構成したので、障害から速やかに回復することができる。これらの構成は、従来の映像受信装置200の構成を大きく変更することなく、低コストで実現することができる。
なお、映像の切り替え時に異なる映像IDの映像を受信した場合に、映像の出力を停止する代わりに、映像受信装置500内のクロスコネクトを切り替えて、別の映像出力インターフェースにおいて事前に映像を受信するために使用していた経路(以下、「予約ID検出経路」という)を映像出力用の映像出力インターフェースに接続し、直ちに正しい映像が出力されるように構成することもできる。
また、予約ID検出経路を品質保証のために利用することもできる。例えば、映像送信装置401〜403の映像処理機能に障害が発生していた場合であっても、通信機能に問題がなければ、映像受信装置500が映像データを受信し、映像データの伸張処理を実行するまでは障害を発見することができない場合がある。映像データは、パケットのペイロード部へ埋め込まれるため、送信される映像に異常があっても、通信は正常に行われるためである。
予約ID検出経路では、映像の切り替えに先立って、切り替え後の送信元から映像が送信されるため、この映像の品質を検証することで、送信元の映像送信装置の映像処理機能の障害を事前に検知し、映像の切り替えが実行される前に対応をとることが可能になる。
また、映像の切り替え後に、予約ID検出経路をそのまま映像伝達用の正式な経路として利用する場合に備えて、映像の切り替えに先立って、経路の通信品質を確認して遅延等の障害を事前に検知し、映像の切り替えが実行される前に対応をとることも可能になる。
次に、図1および2に示した映像受信装置500の構成について説明する。図3は、映像受信装置500の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、映像受信装置500は、映像出力インターフェース5101〜510mと、ネットワークインターフェース5201〜520nと、スイッチ530と、制御部540と、クロック550とを有する。
映像出力インターフェース5101〜510mは、ネットワークを介して受信されたパケットに含まれる映像を伸張処理して出力する装置である。映像出力インターフェース5101〜510mは、それぞれユニークなインターフェース番号が付与されている。映像出力インターフェース5101〜510mの構成の詳細については後述する。
ネットワークインターフェース5201〜520nは、ネットワークを介してパケットを送受信するための装置であり、映像受信装置500が接続されたネットワークに対応するプロトコルに従って通信制御を実施する。
スイッチ530は、映像出力インターフェース5101〜510mと、ネットワークインターフェース5201〜520nとをクロスコネクトする接続装置であり、制御部540の指示に従って任意の映像出力インターフェースとネットワークインターフェースの組合せを接続する。
制御部540は、映像受信装置500を全体制御する制御部である。また、制御部540は、監視制御装置600から各種指示を受けてこれを実行し、必要に応じて、映像受信装置500の状態の変化を監視制御装置600へ通知する。制御部540の構成の詳細については後述する。
クロック550は、計時機能を有する装置であり、監視制御装置600から指示されたスケジュールを実行するために制御部540が日時を確認する等の目的で使用される。
次に、図3に示した映像出力インターフェース5101〜510mの構成について説明する。映像出力インターフェース5101〜510mは、いずれも同様の構成を有するので、ここでは映像出力インターフェース5101を例にして説明する。
図4は、映像出力インターフェース5101の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、映像出力インターフェース5101は、ID検出部5111および5112と、通信品質検証部513を含む無中断制御部512と、デコーダ514と、映像品質検証部515と、状態レジスタ516とを有する。
ID検出部5111および5112は、映像データが埋め込まれたパケットの所定の位置を読み取ることにより、送信されている映像の映像IDを検出し、検出結果を状態レジスタ516に設定する処理部である。
映像出力インターフェース5101は、映像の伝送を中断させないために、同一の映像データを異なる経路で受信し、一方の経路で通信障害が発生しても他方の経路で送信される映像データを用いて映像の伝送を継続することができるように構成されている。そして、ID検出部5111は、その一方の経路を経由して送信される0系信号を受信し、5112は、他方の経路を経由して送信される1系信号を受信する。
図14は、映像を二重化して伝送する例を示す図である。同図においては、映像送信装置404は、映像IDが「1」である同一の映像を経路44(0系)と経路45(1系)という2つの経路を介して映像受信装置501へ送信している。そして、映像受信装置501は、正常に受信されたいずれか一方の映像を出力している。
無中断制御部512は、0系信号と1系信号の正常に通信が行われているいずれか一方の信号を選択してデコーダ514へ転送する処理部である。無中断制御部512は、0系信号と1系信号の遅延差を吸収するためのバッファを有するが、このバッファでも遅延差を吸収することができなくなった場合は、通信品質検証部513がそれを検知し、その旨を状態レジスタ516に設定する。
デコーダ514は、無中断制御部512から転送された信号に含まれる映像データを伸張処理して復元し、出力する処理部である。映像品質検証部515は、デコーダ514により復元された映像の品質を検証する処理部であり、映像の品質に問題があればその旨を状態レジスタ516に設定する。
状態レジスタ516は、映像出力インターフェース5101の各種状態が設定されるレジスタである。図5は、状態レジスタ516の一例を示す図である。同図に示した例では、状態レジスタ516は、0系映像ID、1系映像ID、受信ID変化フラグ、通信品質フラグおよび映像品質フラグという項目を有している。
0系映像IDは、0系信号の映像IDが設定される項目であり、ID検出部5111によって設定される。1系映像IDは、1系信号の映像IDが設定される項目であり、ID検出部5112によって設定される。受信ID変化フラグは、ID検出部5111もしくはID検出部5112が状態レジスタ516に映像IDを設定するときに、値が以前と異なっている場合に「1」に設定される。
通信品質フラグは、0系と1系の遅延差を吸収できなくなった場合等に通信品質検証部513によって「1」に設定され、通信品質に問題が生じていない場合は「0」に設定される。映像品質フラグは、デコーダ514により復元された映像に品質に問題がある場合に映像品質検証部515によって「1」に設定され、映像の品質に問題が生じていない場合は「0」に設定される。
次に、図3に示した制御部540の構成について説明する。図6は、制御部540の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、制御部540は、監視制御装置対応部541と、ネットワーク制御部542と、スイッチ制御部543と、映像出力制御部544と、スケジュール記憶部545と、関連付け記憶部546とを有する。
監視制御装置対応部541は、監視制御装置600からの指示を受け付け、指示内容に応じた制御をネットワーク制御部542、スイッチ制御部543もしくは映像出力制御部544に行わせたり、スケジュール記憶部545もしくは関連付け記憶部546を更新したりする処理部である。また、監視制御装置対応部541は、ネットワーク制御部542、スイッチ制御部543もしくは映像出力制御部544から通知を依頼された情報を監視制御装置600へ通知する処理も行う。
ネットワーク制御部542は、ネットワークインターフェース5201〜520nを制御する制御部であり、スイッチ制御部543は、スイッチ530を制御する制御部であり、映像出力制御部544は、映像出力インターフェース5101〜510mを制御する制御部である。映像出力制御部544は、映像出力インターフェース5101〜510mの状態レジスタ516を定期的に参照し、状態を確認して必要な処理を実行する。
スケジュール記憶部545は、監視制御装置600から与えられた各種設定変更のスケジュールが記憶される記憶部であり、ネットワーク制御部542、スイッチ制御部543および映像出力制御部544は、スケジュール記憶部545を定期的に参照し、実行すべき時間に達した設定変更があれば、それを実行する。
関連付け記憶部546は、監視制御装置600から指定された映像出力インターフェースの関連付けに関する情報が記憶される記憶部である。図7は、関連付け記憶部546に記憶される情報の一例を示す図である。同図は、「1」というインターフェース番号をもつ映像出力インターフェース5101に、「3」というインターフェース番号をもつ映像出力インターフェース5103が関連付けられている場合の例を示している。
他の映像出力インターフェースと関連付けされた映像出力インターフェースは、受信する映像の映像IDが変化した場合に、変化後の映像IDが、関連付けられた映像出力インターフェースが受信している(もしくは、受信していた)映像の映像IDと一致しない場合は、即座に映像の出力を停止するように映像出力制御部544によって制御される。また、受信する映像の映像IDが変化した場合に、変化後の映像IDが、関連付けられた映像出力インターフェースが受信している(もしくは、受信していた)映像の映像IDと一致するようになった場合は、即座に映像の出力を開始するように制御される。
監視制御装置600は、「1」というインターフェース番号をもつ映像出力インターフェース5101から出力される映像Aを映像Bへ切り替えるための設定変更のスケジュールを映像受信装置500へ与える場合、未使用の映像出力インターフェースの1つ、例えば、「3」というインターフェース番号をもつ映像出力インターフェース5103が事前に映像Bを受信するように設定し、映像出力インターフェース5101に映像出力インターフェース5103を関連付けるように映像受信装置500に指示する。
この結果、スケジュール記憶部545には、所定の時間に映像Aを映像Bへ切り替えるための設定変更のスケジュールが記憶され、関連付け記憶部546には、図7に示したような関連付けが記憶される。そして、映像出力インターフェース5103は、事前に映像Bの受信を開始すると、状態レジスタ516の0系映像IDと1系映像IDを更新し、映像ID変化フラグに「1」を設定する。
そして、映像出力制御部544は、映像出力インターフェース5101〜510mの状態レジスタ516を定期的に参照する際に、映像出力インターフェース5103の状態レジスタ516の映像ID変化フラグが「1」に設定されていることを検出すると、関連付け記憶部546を参照し、映像出力インターフェース5103に関連付けられている映像出力インターフェースがあるか否かを確認する。
この場合、映像出力インターフェース5103に関連付けられている映像出力インターフェースはないので、映像出力制御部544は、映像出力の停止や開始を行うことなく、監視制御装置600に映像IDが変化した旨を通知するように監視制御装置対応部541に依頼する。この通知には、インターフェース番号と、0系映像IDおよび1系映像IDの値が含まれる。そして、映像出力制御部544は、映像ID変化フラグを「0」にリセットする。
監視制御装置600は、映像受信装置500から映像IDが変化した旨の通知を受けると、変化後の映像IDが正しいか否かを確認し、一方でも間違っていれば、正しい映像が受信されるように、通信経路の再設定等の処置を実施する。
また、映像出力制御部544は、映像出力インターフェース5101〜510mの状態レジスタ516を定期的に参照する際に、映像出力インターフェース5103の状態レジスタ516の通信品質フラグに「1」が設定されていることを検出すると、通信品質に問題がある旨を監視制御装置600に通知するように監視制御装置対応部541に依頼する。この通知には、インターフェース番号が含まれる。
監視制御装置600は、映像受信装置500から通信品質に問題がある旨の通知を受けると、通信品質が改善されるように、通信経路の再設定等の処置を実施する。
また、映像出力制御部544は、映像出力インターフェース5101〜510mの状態レジスタ516を定期的に参照する際に、映像出力インターフェース5103の状態レジスタ516の映像品質フラグに「1」が設定されていることを検出すると、映像品質に問題がある旨を監視制御装置600に通知するように監視制御装置対応部541に依頼する。この通知には、インターフェース番号が含まれる。
監視制御装置600は、映像受信装置500から映像品質に問題がある旨の通知を受けると、映像品質を改善するために可能な処置があればそれを実施する。もしも、可能な処置がない場合は、映像品質に問題がある旨を管理者等に通知し、人為的な対応を求める。
こうして、事前に映像Bを受信する映像出力インターフェース5103は、スケジュールに従って映像の切り替えが実施される時点以前に、十分な品質をもった正しい映像を受信し、映像Bの映像IDを認識することができる。また、映像の切り替えが実施される前に、映像Bを送信する映像送信装置が正常であることも確認される。
そして、映像の切り替えを実施する時間が到来すると、映像受信装置500は、指定された通りの設定変更を実行する。そして、映像出力を担当する映像出力インターフェース5101は、新たな映像の受信を開始すると、状態レジスタ516の0系映像IDと1系映像IDを更新し、映像ID変化フラグに「1」を設定する。
そして、映像出力制御部544は、映像出力インターフェース5101〜510mの状態レジスタ516を定期的に参照する際に、映像出力インターフェース5101の状態レジスタ516の映像ID変化フラグが「1」に設定されていることを検出すると、関連付け記憶部546を参照し、映像出力インターフェース5101に関連付けられている映像出力インターフェースがあるか否かを確認する。
この場合、映像出力インターフェース5103が映像出力インターフェース5101に関連付けられているので、映像出力制御部544は、映像出力インターフェース5101が受信している(もしくは、受信していた)映像IDと、映像出力インターフェース5103が受信している映像IDとを比較する。そして、両者が一致しない場合は、映像出力インターフェース5101からの映像出力を即座に停止させる。
このように、監視制御装置600の判断を待つことなく、映像出力制御部544の判断によって誤った映像の出力を停止することにより、映像の誤配信が生じる時間を極めて短く抑制することができる。
また、このとき、映像の出力を停止する代わりに、スイッチ530のクロスコネクトを変更し、映像出力インターフェース5103が映像を受信している経路を映像出力インターフェース5101へ接続しなおすことにより、正しい映像の配信を極めて短い時間で実現することもできる。また、映像IDが異なるのが0系もしくは1系の一方のみの場合は、映像IDが異なる系を切り離すことにより、無停止で映像配信を継続することもできる。
そして、映像出力制御部544は、監視制御装置600に映像IDが変化した旨を通知し、その後、映像ID変化フラグを「0」にリセットする。監視制御装置600は、映像受信装置500から映像IDが変化した旨の通知を受けると、変化後の映像IDが正しいか否かを確認し、一方でも間違っていれば、正しい映像が受信されるように、通信経路の再設定等の処置を実施する。
次に、図6に示した映像出力制御部544の処理手順について説明する。図8は、映像出力制御部544の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、映像出力制御部544は、所定の順序に従って映像出力インターフェース5101〜510mから一つを選択し(ステップS101)、その状態レジスタ516の内容を読み取る(ステップS102)。
ここで、通信品質に問題がある旨が設定されていれば(ステップS103肯定)、監視制御装置600へその旨を通知するように監視制御装置対応部541に依頼する(ステップS104)。また、映像品質に問題がある旨が設定されていれば(ステップS105肯定)、監視制御装置600へその旨を通知するように監視制御装置対応部541に依頼する(ステップS106)。
そして、映像ID変化フラグの値が「1」の場合、すなわち、受信する映像の映像IDが変化していた場合は(ステップS107肯定)、後述する誤配信検出処理を実行する(ステップS108)。こうして、ステップS101で選択した映像出力インターフェースに関する一連の処理を完了した後、ステップS101へ復帰し、次の映像出力インターフェースの処理へ遷移する。
図9は、誤配信検出処理の処理手順を示す図である。同図に示すように、受信する映像の映像IDが変化していた場合、映像出力制御部544は、関連付け記憶部546を参照し、当該の映像出力インターフェースに関連付けられている映像出力インターフェースがあるか否かを確認する(ステップS201)。
そして、関連付けられている映像出力インターフェースがない場合は(ステップS202否定)、監視制御装置600へ当該の映像出力インターフェースの映像IDを通知するように監視制御装置対応部541に依頼し(ステップS209)、映像ID変化フラグの値を「0」にリセットした後(ステップS210)、誤配信検出処理を終了する。
関連付けられている映像出力インターフェースが存在する場合は(ステップS202肯定)、関連付けられている映像出力インターフェースの映像IDを取得する(ステップS203)。そして、取得した映像IDが、当該の映像出力インターフェースが受信している映像の映像IDの0系と1系のいずれとも相違する場合は(ステップS204肯定)、当該の映像出力インターフェースからの映像出力を停止させ(ステップS205)、ステップS209とステップS210を実行した後、誤配信検出処理を終了する。
取得した映像IDが、当該の映像出力インターフェースが受信している映像の映像IDの0系と1系の一方のみと相違する場合は(ステップS204否定、ステップS206肯定)、映像IDが相違している系のクロスコネクトを解除するようにスイッチ制御部543に依頼し、さらに、その旨を監視制御装置600へ通知するように監視制御装置対応部541に依頼し(ステップS207)、ステップS209とステップS210を実行した後、誤配信検出処理を終了する。
取得した映像IDが、当該の映像出力インターフェースが受信している映像の映像IDの0系と1系の双方と一致する場合は(ステップS204否定、ステップS206否定)、当該の映像出力インターフェースからの映像出力が停止していればそれを開始させ(ステップS208)、ステップS209とステップS210を実行した後、誤配信検出処理を終了する。
図9に示した誤配信検出処理の処理手順では、関連付けられている映像出力インターフェースの映像IDが、当該の映像出力インターフェースが受信している映像の映像IDの0系と1系のいずれとも相違する場合に、映像出力を停止させている。この場合、映像出力は、監視制御装置600が経路等の再設定を行った後、もしくは、監視制御装置600の指示に従って、予約ID検出経路が当該の映像出力インターフェースへ接続されるようにスイッチ530のクロスコネクトが変更された後に映像出力が再開される。
なお、障害を早期に解消させるため、図10の処理手順に示すように、ステップS205をステップS305に変更し、当該の映像出力インターフェースからの映像出力を停止させる代わりに、予約ID検出経路が当該の映像出力インターフェースへ接続されるようにスイッチ制御部543に依頼し、さらに、その旨を監視制御装置600へ通知するように監視制御装置対応部541に依頼することとしてもよい。
上述してきたように、本実施例では、第1の映像出力インターフェースが映像を受信する経路を第1の経路から第2の経路へ変更するのに先立って、第2の経路から送信される映像と同一の映像を第2の映像出力インターフェースにて受信させ、第1の映像出力インターフェースが映像を受信する経路を第1の経路から第2の経路へ変更した後に、第1の映像出力インターフェースが受信する映像と第2の映像出力インターフェースが受信する映像との同一性を検証するように構成したので、映像切り替え時に誤った映像を受信した場合に、映像受信装置単独の判断で映像の出力停止等の対応を迅速に実行することができる。
(付記1)ネットワークを経由して送信されたパケットを受信する複数のネットワークインターフェースと、
前記パケットに含まれる映像を識別するための映像IDを検出し、前記パケットに含まれる映像を取り出して出力する複数の映像出力インターフェースと、
前記ネットワークインターフェースと前記映像出力インターフェースとを任意の組合せで接続するスイッチと、
前記ネットワークインターフェース、前記映像出力インターフェースおよび前記スイッチを制御する制御手段と
を備えた映像受信装置であって、
前記制御手段は、第1の映像出力インターフェースによって検出される映像IDが変化した場合に、変化後の映像IDが、前記第1の映像出力インターフェースと予め関連付けられた第2の映像出力インターフェースによって検出される映像IDと異なっているときは、前記第1の映像出力インターフェースからの映像出力を停止させることを特徴とする映像受信装置。
(付記2)前記制御手段は、前記第1の映像出力インターフェースによって検出される映像IDが変化した場合に、変化後の映像IDが、前記第1の映像出力インターフェースと予め関連付けられた第2の映像出力インターフェースによって検出される映像IDと一致するときは、前記第1の映像出力インターフェースからの映像出力を開始させることを特徴とする付記1に記載の映像受信装置。
(付記3)前記制御手段は、前記第1の映像出力インターフェースによって検出される映像IDが変化した場合に、変化後の映像IDが、前記第1の映像出力インターフェースと予め関連付けられた第2の映像出力インターフェースによって検出される映像IDと異なっているときは、前記第1の映像出力インターフェースからの映像出力を停止させる代わりに、前記第2の映像出力インターフェースと接続されているネットワークインターフェースが前記第1の映像出力インターフェースに接続されるように前記スイッチを設定することを特徴とする付記1に記載の映像受信装置。
(付記4)前記第2の映像出力インターフェースは、受信する映像の品質を検証する映像品質検証手段を備えることを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の映像受信装置。
(付記5)前記第2の映像出力インターフェースは、映像を受信する経路の通信の品質を検証する通信品質検証手段を備えることを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の映像受信装置。
(付記6)前記第1の映像出力インターフェースは、2つのネットワークインターフェースで受信された同一の映像の一方を出力する映像出力インターフェースであって、
前記制御手段は、前記第1の映像出力インターフェースによって検出される映像IDが変化した場合に、変化後の映像IDの一方のみが、前記第1の映像出力インターフェースと予め関連付けられた第2の映像出力インターフェースによって検出される映像IDと異なっているときは、前記第1の映像出力インターフェースからの映像出力を停止させる代わりに、前記第2の映像出力インターフェースと異なる映像IDが検出されている映像を受信しているネットワークインターフェースと前記第1の映像出力インターフェースの接続を解除するように前記スイッチを設定することを特徴とする付記1に記載の映像受信装置。
(付記7)ネットワークを経由して送信されたパケットに含まれるデータを映像へ変換して出力する複数の映像出力インターフェースを備える映像受信装置における映像の誤配信を防止するための誤配信防止方法であって、
第1の映像出力インターフェースが映像を受信する経路を第1の経路から第2の経路へ変更するのに先立って、前記第2の経路から送信される映像と同一の映像を第3の経路を介して前記第2の映像出力インターフェースにて受信させる予備受信工程と、
前記第1の映像出力インターフェースが映像を受信する経路を前記第1の経路から前記第2の経路へ変更した後に、前記第1の映像出力インターフェースが受信する映像と前記第2の映像出力インターフェースが受信する映像との同一性を検証する同一性検証工程と
を含んだことを特徴とする誤配信防止方法。
(付記8)前記第1の映像出力インターフェースが映像を受信する経路を前記第1の経路から前記第2の経路へ変更するのに先立って、前記第2の映像出力インターフェースにて受信される映像の品質を検証する映像品質検証工程をさらに含んだことを特徴とする付記7に記載の誤配信防止方法。
(付記9)前記第1の映像出力インターフェースが映像を受信する経路を前記第1の経路から前記第2の経路へ変更するのに先立って、前記第2の経路の品質を検証する通信品質検証工程をさらに含んだことを特徴とする付記7または8に記載の誤配信防止方法。
以上のように、本発明に係る映像受信装置および誤配信防止方法は、ネットワークを介した映像の伝送に有用であり、特に、映像の誤配信を有効に防止するとともに、障害からの迅速な復旧を実現することが必要な場合に適している。
本実施例に係る誤配信防止方法の概要について説明するための説明図である。 本実施例に係る誤配信防止方法の概要について説明するための説明図である。 映像受信装置の構成を示す機能ブロック図である。 映像出力インターフェースの構成を示す機能ブロック図である。 状態レジスタの一例を示す図である。 制御部の構成を示す機能ブロック図である。 関連付け記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。 映像出力制御部の処理手順を示すフローチャートである。 誤配信検出処理の処理手順を示す図である。 関連付け記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。 従来の誤配信防止方法の概要について説明するための説明図である。 従来の誤配信防止方法の概要について説明するための説明図である。 従来の誤配信防止方法の概要について説明するための説明図である。 映像を二重化して伝送する例を示す図である。
符号の説明
10 ネットワーク
21〜23 経路
30 ネットワーク
41〜45 経路
101〜103 映像送信装置
200 映像受信装置
210 映像出力インターフェース
300 監視制御装置
401〜404 映像送信装置
500、501 映像受信装置
5101〜510m 映像出力インターフェース
5111、5112 ID検出部
512 無中断制御部
513 通信品質検証部
514 デコーダ
515 映像品質検証部
516 状態レジスタ
5201〜521n ネットワークインターフェース
530 スイッチ
540 制御部
541 監視制御装置対応部
542 ネットワーク制御部
543 スイッチ制御部
544 映像出力制御部
545 スケジュール記憶部
546 関連付け記憶部
550 クロック
600 監視制御装置

Claims (5)

  1. ネットワークを経由して送信されたパケットを受信する複数のネットワークインターフェースと、
    前記パケットに含まれる映像を識別するための映像IDを検出し、前記パケットに含まれる映像を取り出して出力する複数の映像出力インターフェースと、
    前記ネットワークインターフェースと前記映像出力インターフェースとを任意の組合せで接続するスイッチと、
    前記ネットワークインターフェース、前記映像出力インターフェースおよび前記スイッチを制御する制御手段と
    を備えた映像受信装置であって、
    前記映像出力インターフェースは、所定の映像送信装置から前記ネットワークを介して所定の時間に映像の受信を開始する第1の映像出力インターフェースと、前記第1の映像出力インターフェースが前記所定の時間に受信を開始する映像と同一の映像を前記所定の映像送信装置から前記ネットワークを介して前記所定の時間経過前に受信する第2の映像出力インターフェースとを有し、
    前記制御手段は、前記第1の映像出力インターフェースによって検出される映像IDが変化した場合に、変化後の映像IDが、前記第1の映像出力インターフェースと予め関連付けられた前記第2の映像出力インターフェースによって検出される映像IDと異なっているときは、前記第1の映像出力インターフェースからの映像出力を停止させることを特徴とする映像受信装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1の映像出力インターフェースによって検出される映像IDが変化した場合に、変化後の映像IDが、前記第1の映像出力インターフェースと予め関連付けられた第2の映像出力インターフェースによって検出される映像IDと一致するときは、前記第1の映像出力インターフェースからの映像出力を開始させることを特徴とする請求項1に記載の映像受信装置。
  3. 前記第2の映像出力インターフェースは、受信する映像の品質を検証する映像品質検証手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の映像受信装置。
  4. ネットワークを経由して送信されたパケットを受信する複数のネットワークインターフェースと、
    前記パケットに含まれる映像を識別するための映像IDを検出し、前記パケットに含まれる映像を取り出して出力する複数の映像出力インターフェースと、
    前記ネットワークインターフェースと前記映像出力インターフェースとを任意の組合せで接続するスイッチと、
    前記ネットワークインターフェース、前記映像出力インターフェースおよび前記スイッチを制御する制御手段と
    を備えた映像受信装置であって、
    前記制御手段は、第1の映像出力インターフェースによって検出される映像IDが変化した場合に、変化後の映像IDが、前記第1の映像出力インターフェースと予め関連付けられた第2の映像出力インターフェースによって検出される映像IDと異なっているときは、前記第1の映像出力インターフェースからの映像出力を停止させる代わりに、前記第2の映像出力インターフェースと接続されているネットワークインターフェースが前記第1の映像出力インターフェースに接続されるように前記スイッチを設定することを特徴とする映像受信装置。
  5. ネットワークを経由して送信されたパケットに含まれるデータを映像へ変換して出力する複数の映像出力インターフェースを備える映像受信装置における映像の誤配信を防止するための誤配信防止方法であって、
    第1の映像出力インターフェースが所定の映像送信装置から所定の時間に映像の受信を開始する経路を前記ネットワークの第1の経路から第2の経路へ変更するのに先立って、前記所定の映像送信装置から前記所定の時間に前記第1の映像出力インターフェースが受信を開始する映像と同一の映像を前記ネットワークの第3の経路を介して第2の映像出力インターフェースにて受信させる予備受信工程と、
    前記第1の映像出力インターフェースが映像を受信する経路を前記第1の経路から前記第2の経路へ変更した後に、前記第1の映像出力インターフェースが受信する映像と前記第2の映像出力インターフェースが受信する映像との同一性を検証する同一性検証工程と
    を含んだことを特徴とする誤配信防止方法。
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