JP4783198B2 - 保冷バックとそれを用いた商品の配送方法 - Google Patents

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本発明は、保冷バックとそれを用いた商品の配送方法に関し、特に、総合食材店等から各家庭に保管温度の異なる2種類の商品を同時に配送するのに好適な保冷バックとそれを用いた商品の配送方法に関する。
総合食材店から各家庭に食事を配送するサービスが行われている。配送する食事には、弁当やおにぎり類のように10〜20℃の温度範囲で保管することが望ましいものと、肉類、豆腐あるいは牛乳類のように10℃以下の温度で保管することが望ましいものとがある。前者は一般に定温商品と呼ばれ、後者は一般に冷蔵商品と呼ばれている。本明細書において、「定温商品」および「冷蔵商品」の語は上記の意味で使用している。
定温商品の場合、10℃より低い温度で保管すると食品にパサパサ感が出て好ましくなく、20℃を超える温度環境下に置かれると食品が変質する恐れがあるので避けなければならない。また、冷蔵商品の場合は、10℃を超える温度環境下に置かれると食品が変質する恐れがあるので避けなければならない。
すなわち、定温商品と冷蔵商品とは、配送時に維持すべき温度域が異なることから、1つの保冷バック内に双方の商品を入れて宅配等の配送を行うことは好ましくなく、例えば、夏場で外気温度が25℃〜30℃を超えるような外気温度環境の場合には、それぞれを異なった保冷能力のある保冷バックに入れて、配送を行っているのが現状である。
一方、保冷容器として、周壁部、底面部、蓋部をシート材に平板の真空断熱材を内包して形成し、内部に仕切カバー(内蓋)を設けた折り畳み式の保冷容器が特許文献1に記載されている。
特開2005−335814号公報
夏場のように外気温度が高いときの宅配等の配送時に、配送時に維持すべき温度域の異なる定温商品と冷蔵商品とを1つの保冷バック内に収容して配送することができれば、すなわち、1つの保冷バック内で2温度帯配送ができれば、配送作業を簡素化することができ、コストも低減する。しかし、既存の保冷バックではそれを実行することができない。
例えば、特許文献1に記載される形態の保冷容器の場合、仕切カバー(内蓋)で収容室内を上下に仕分けすることができ、一方に定温商品を、他方に冷蔵商品を収容するという使用態様が可能であるが、本発明者らの実験では、蓋の裏面に冷媒を取り付け、仕切カバー(内蓋)で仕切られる2つの室のうち、冷媒に近い上の室に冷蔵商品を入れ、下の室に定温商品を入れた状態で、数時間放置しておいたところ、夏場の外気温度が高い環境下においても、定温商品を収容した下の室の温度が下がりすぎ、定温商品の温度が10℃よりも低い温度となってしまい、パサパサ感が出てしまうことを経験した。この理由は、断熱層が断熱性能の高い真空断熱材(熱伝導率(初期熱伝導率)が0.005W/mK)で作られているために放熱量が少なく、上の室も下の室もほぼ同じ低温環境になってしまったためである。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、収容室を2つに仕切ることができる保冷バックにおいて、夏場の外気温度が高いときにも、2つの収容室を数時間にわたり異なった温度環境に保持しておくことを可能とし、それにより、1つの保冷バックでもって、適正保管温度の異なる定温商品と冷蔵商品の双方を、品質を変化させることなく配送を行うことができるようにした保冷バックと、その保冷バックを用いた商品の配送方法を提供することを目的とする。
本発明による保冷バックは、容器本体と蓋部とを有し、蓋部の裏面には冷媒収納部が形成されており、少なくとも容器本体の周側壁は熱伝導率が0.03〜0.08W/mKの範囲である断熱シートで作られており、かつ容器本体の内部を上下方向に仕切る仕切カバーを備えることを特徴とする。
上記の保冷バックは、少なくとも容器本体の周側壁が熱伝導率が0.03〜0.08W/mKの範囲である断熱シートで作られている。そのために、容器内温度と外気温度とに差が生じると、その温度差に応じて断熱シートを介しての所要の熱交換が起こり、容器本体内の冷媒に近い領域(上の領域)と冷媒から遠い領域(下の領域)とで温度勾配が生じ、その状態は、冷媒が冷媒としての機能を奏している限りほぼ均一に維持される。すなわち、後の実施例に示すように、冷媒の量を適宜調節することにより、冷媒に近い領域(上の領域)では10℃よりも低い温度環境を、冷媒から遠い領域(下の領域)では10℃〜20℃の温度環境を、所要時間にわたって維持することができる。
なお、本発明による保冷バックにおいて、断熱シートの熱伝導率を0.03〜0.08W/mKの範囲としたのは、定温商品と冷蔵商品とを1つの保冷バックで宅配等の配送を行うことが必要となるのは、外気温度の高い夏場が主であること、また、宅配等の配送時に必要となる保冷時間は、経験的に2〜3時間が上限であることによる。熱伝導率が0.03W/mよりも低い断熱シートを用いると、断熱シートを介しての熱交換量が不足して、冷媒から遠い領域(下の領域)での温度環境が10℃よりも低い温度となるので好ましくなく、熱伝導率が0.08W/mよりも高い断熱シートを用いると、断熱シートを介しての熱交換量が多くなりすぎて、冷媒から遠い領域(下の領域)での温度環境が20℃よりも高い温度となる恐れがあり好ましくない。
熱伝導率が上記の範囲である断熱シートは任意の方法で作ることができ、特に制限はないが、一例として、取り扱いが容易なこと、繰り返しの使用に耐えることができることなどの理由から、発泡ポリエチレンのような厚さ数mmの発泡樹脂シートあるいは発泡樹脂板をアルミ蒸着した非発泡樹脂シートで被覆した断熱性シートが挙げられる。各シートの厚さ、アルミ蒸着層の厚さ等は、熱伝導率が上記の範囲となるように、適宜設定する。好ましくは、断熱シートの厚みは3〜15mmの範囲である。3mm未満の場合は容器内と外気との熱交換量が大きくなり冷媒の持つ冷熱の消費が早くなるので好ましくない。また15mmを超える場合には厚みが嵩張り保冷バック作成時の成形性が悪くなる。
本発明による保冷バックにおいて、蓋部の材料と容器本体の周側壁以外の部分(すなわち、底部)の材料は、容器本体の周側壁を構成する断熱シートと同じ材料で作ることができる。しかし、蓋部については、その裏面に冷媒収納部が形成されることから、断熱シートの熱伝導率よりも低い熱伝導率の材料で作ることが望ましい。
本発明による保冷バックにおいて、容器本体の内部を上下方向に仕切る仕切カバーは、仕切カバーより上の領域と下の領域との間に不連続な温度差を形成することと、上下の領域に収容した商品が混同するのを防止するためのものであり、好ましくは、一端が容器本体側に固定され、他端が自由端とされた状態とされる。仕切カバーの材料は、容器本体の周側壁を構成する断熱シートと同じ材料であることが望ましいが、これに限らない。段ボールのような材料で作ることもできる。
本発明は、また、上記の保冷バックを用いる商品の配送方法として、容器本体内の仕切カバーより下の領域には定温商品を収容し、仕切カバーより上の領域には冷蔵商品を収容し、かつ蓋部裏面の冷媒収納部には冷媒を収納した状態で蓋部材を閉じ、商品の配送を行うことを特徴とする保冷バックを用いた商品の配送方法をも開示する。
前記したように、ここにおいて、「定温商品」とは10〜20℃の温度範囲で保管することが望ましい商品をいい、「冷蔵商品」とは10℃以下の温度で保管することが望ましい商品をいう。
宅配等の配送に当たり、配送元では、容器本体の底部に「定温商品」を収容し、その上に仕切カバーを掛け渡し、仕切カバーの上に「冷蔵商品」を収容する。そして、蓋部の冷媒収納部に適宜の冷媒を収納した後、容器本体に蓋を閉める。その状態の保冷バックを各家庭に配送する。前記したように、保冷バック内の仕切カバーより下の領域に収容された定温商品は10〜20℃の温度に維持され、保冷バック内の仕切カバーより上の領域に収容された冷蔵商品は10℃以下の温度に維持された状態で、各家庭に配送される。そして、その状態は2〜3時間は維持される(もっと長い時間、その環境を維持したい場合には、収容する冷媒の量を多くすればよい)。
このように、本発明による商品の配送方法では、1つの保冷バックでもって、定温商品と冷蔵商品の2温度帯配送が可能となり、配送コストを大きく低減することができる。
なお、容器本体を仕切シートで左右2つに仕切り、一方の室に冷媒を配置してそこに冷蔵商品を収容し、他方の室に定温商品を収容した場合には、本発明による保冷バックに比較して、2つの室の温度差を所要に維持することができず、さらに、収容する商品の量によって左右の室で重量差が出ることから、配送時にバランスを欠く状態となり、好ましくない。
本発明によれば、1つの保冷バックでもって、適正保管温度の異なる定温商品と冷蔵商品の双方を、品質を変化させることなく各家庭等に配送することができる。そのために、配送コストの大幅な節約が可能となる。
以下、本発明を実施の形態により説明する。図1は本発明による保冷バックの一形態を示しており、図2は図1に示す保冷バックに2種類の商品を入れた状態を断面で示している。また、図3は保冷バックを作っている断熱シートの一例を模式的に示している。
保冷バック1は、容器本体10と蓋部20とからなる。この例において、容器本体10は底板11と4周の周側壁12とで構成され、周側壁12の上縁にはファスナー13の一方13aが取り付けてある。底板11と周側壁12は、熱伝導率が0.03〜0.08W/mKの範囲である断熱シートで作られる。図3は、そのような断熱シートの一例を示しており、この断熱シート30は、最外層がアルミ蒸着がなされた厚さ12μm程度のポリエチレンテレフタレートフィルムaであり、そこに、ポリエチレンのラミネート層b1,b2,b3を介して、ポリエチレンクロスcと2mm厚程度のポリエチレン発泡シートdとがこの順で積層されている。この構成の断熱シート30は、所要の断熱性に加えて、所要の柔軟性および強度を備えており、容器本体10は使用しないときには折り畳むこともできる。
蓋部20は、天板21と高さの低い4周の周側壁22とを有し、周側壁22の下縁にはファスナー13の他方13bが取り付けてある。この例において、蓋部20は、容器本体10と同様、その全体が、図3に示す層構造を持ち、熱伝導率が0.03〜0.08W/mKの範囲である断熱シート30で作られている。蓋部20の天板21の裏面には、好ましくはメッシュ材で作られる冷媒収納部23が形成されており、その中に従来知られた冷媒(蓄冷材)Cが収容される。
容器本体10には、容器本体10を下領域10aと上領域10bとに仕切ることのできる仕切カバー14が取り付けられる。この例において、仕切カバー14はその一端を容器本体10の後壁12aに縫合一体化されており、他端は自由端となっている。仕切カバー14の横幅は、容器本体10の内側面の横幅にほぼ等しいか、やや幅狭であり、長さは容器本体10の後壁12aと前壁12b間の距離よりも長くされている。仕切カバー14は、必須ではないが、前記した断熱シート30で作られる。
上記の構成であり、ファスナー13を開き蓋部20を空けた姿勢で、前記仕切カバー14を上方に引き上げることにより、容器本体10の内部は開放した状態となる。その状態で、容器本体10の内部に、弁当やおにぎり類のように10〜20℃の温度範囲で保管することが望ましい「定温商品」Aを収容する。そして、仕切カバー14を容器本体10内に戻すことにより、図2に示すように、「定温商品」Aは仕切カバー14で覆われた状態となり、容器本体10の内部は仕切カバー14を境として2つの領域に仕切られる。この仕切カバー14で仕切られた下領域10aが「定温商品」Aの保管領域となる。
次ぎに、仕切カバー14の上に、肉類のように10℃以下の温度で保管することが望ましい「冷蔵商品」Bを置き、冷媒Cを冷媒収納部23内に収容した状態で、蓋部20を閉め、ファスナー13を閉じる。それにより、保冷バック1は内部が外気から遮断された状態となり、容器本体10の前記仕切カバー14よりも上の領域10bは「冷蔵商品」Bの保管領域となる。
この保冷バック1において、天板、底板および周側壁は、熱伝導率が0.03〜0.08W/mKの範囲である断熱シート30で形成されており、外気温が30℃度のところに置かれると、ある程度の冷熱の放散が起こる。しかし、前記した上の領域10bは冷媒Cに近い領域であり、内部の温度は10℃よりも低い温度に維持される。そのために、「冷蔵商品」Bの保管に支障は生じない。一方、下の領域10aは冷媒Cから離れており、しかも仕切カバー14で仕切られているので、内部の温度が10℃よりも低い温度となることはなく、「定温商品」Aの保管に好適な10〜20℃の温度に維持される。
すなわち、1つの保冷バック1内には上下方向に、「冷蔵商品」Bに好適な低温の温度帯域と、「定温商品」Aの保管に好適な比較して高温の温度帯域との、2温度帯域が形成されることとなる。それにより、1つの保冷バックでもって、「定温商品」Aと「冷蔵商品」Bの双方を、共に好適な温度環境を保ったままで、各家庭等に配送することが可能となる。
以下、実施例と比較例とにより本発明を説明する。
[実施例1]
図1、図2に示した形状の保冷バック1を、図3に示す層構造を持つ断熱シート30を用いて製造した。仕切カバー14にも同じ断熱シート30を用いた。保冷バック1の大きさは、外寸が400×300×300(高さ)mmであり、断熱シート30の厚さは10mmである。断熱シート30の熱伝導率を熱流計法(JIS−A−1412−2)により測定したところ、0.06W/mKであった。
下領域10aに定温商品Aとして17〜18℃であるご飯弁当を置き、上領域10bに冷蔵商品Bとして5℃であるソーセージを置いた。双方の商品には接触型の温度計を取り付けて、外部から温度が計測できるようにした。冷媒Cとして蓄冷剤(融解温度0℃)を蓋部20の裏面に形成した冷媒収納部23に入れ、蓋20を閉じた。それを温度が30℃である恒温槽(株式会社二葉科学、TYPE GLMP183)に放置した。
1時間経過後、2時間経過後、3時間経過後、4時間、5時間経過後の定温商品Aと冷蔵商品Bの温度を測定した。その結果を図4のグラフに、−■−(定温商品A)、−□−(冷蔵商品B)で示した。
[比較例1]
図1に示した形状の保冷バックの天板、底板、周側壁とを熱伝導率が0.005W/mKである真空断熱材を断熱材として用いて製造した。仕切カバーには実施例1と同じ断熱シートを用いた。この保冷バックを用いた以外は、実施例1と同様にして、定温商品Aと冷蔵商品Bの保管を行い、各時間ごとの温度を測定した。その結果を図4のグラフに、−◆−(定温商品A)、−◇−(冷蔵商品B)で示した。
[比較例2]
実施例1と同じ保冷バックを用いて、同様な実験を行った。但し、容器本体の下領域10aに冷蔵商品Bを収容し、上領域10bに定温商品Aを収納した。また、冷媒Cは、蓋部の裏面に形成した冷媒収納部ではなく、仕切カバーの裏面に同じ冷媒収納部を作り、その中に収容した。また、冷媒Cが直接冷蔵商品Aに接しないように、冷媒Cと冷蔵商品Aとの間に発泡樹脂シートを介装した。実施例1と同様にして、各時間ごとの温度を測定した。その結果を図4のグラフに、−●−(定温商品A)、−○−(冷蔵商品B)で示した。
[比較例3]
実施例1と同じ材料を用いて、800×300×150(高さ)mmの保冷バックを作った。その保冷バックの長手方向の中間位置に、底板から天板に達する中仕切り板を立てて左右2つの室に仕切った。仕切り板の材料には実施例1での仕切カバーと同じ材料を用い、通気孔として直径20mmの穴を8個形成した。
一方の室の天面に袋を形成して実施例1と同じ冷媒を入れた。冷媒を入れた室に実施例1と同じ冷蔵商品を収容し、他方の室に実施例1と同じ定温商品を収容した。その保冷バックを実施例1と同じ恒温室に入れ、実施例1と同様に、各時間ごとの温度を測定した。その結果を図4のグラフに、−▲−(定温商品A)、−△−(冷蔵商品B)で示した。
[考察]
図4のグラフからわかるように、比較例1では、保冷バックの壁部を構成する材料の熱伝導率が小さい値のために、下領域10aの温度が下がりすぎ、2時間程度経過した後には、定温商品Aの温度は10℃より低い温度になっている。そのために、比較例1の保冷バックは、定温商品Aの配送用バックとしては適切でない。
比較例2では、定温商品Aを上領域に置き、冷媒Cを下領域に置いたために、冷気の上領域への供給が不十分となり、定温商品Aの温度が1時間程度を経過して後には20℃を超える温度になっている。そのために、比較例2の保冷バックおよびその使用方法は、定温商品Aの配送には適切でない。
比較例3では、左右に領域を分けたことから、定温商品Aを収容した室への冷気の回り込みが十分でなく、2時間程度を経過した後には定温商品Aの温度が20℃を超える温度になっている。したがって、比較例3の保冷バックも定温商品Aの配送には適切でない。
一方、実施例1の保冷バックでは、2種類の商品(定温商品Aと冷蔵商品B)の量および冷媒Cの量が上記比較例と同じでありながら、定温商品Aの温度は3時間程度経過した後であっても16〜17℃に保たれており、本発明による保冷バックの優位性が示される。
本発明による保冷バックの一形態を示す斜視図。 図1に示す保冷バックに2種類の商品を入れた状態を示す概略断面図。 保冷バックを作っている断熱シートの一例を模式的に示す図。 実施例と比較例での2種類の商品の温度変化を示すグラフ。
符号の説明
1…保冷バック、10…容器本体、10a…容器の下領域、10b…容器の上領域、11…底板、12…周側壁、13…ファスナー、14…仕切カバー、20…蓋部、21…天板、22…周側壁、23…冷媒収納部、30…断熱シート、A…定温商品、B…冷蔵商品

Claims (2)

  1. 容器本体と蓋部とを有し、蓋部の裏面には冷媒収納部が形成されており、容器本体の底板と周側壁は熱伝導率が0.03〜0.08W/mKの範囲である断熱シートで作られており、蓋部は前記断熱シートの熱伝導率よりも低い熱伝導率の材料で作られ、蓋部の裏面に形成された冷媒収納部はメッシュ材で作られ、容器本体の内部には容器本体の内部を上下方向に仕切る前記断熱シートと同じ素材かつ同じ厚さの仕切カバーを備えることを特徴とする保冷バック。
  2. 請求項1に記載の保冷バックを用いる商品の配送方法であって、容器本体内の仕切カバーより下の領域には定温商品を収容し、仕切カバーより上の領域には冷蔵商品を収容し、かつ蓋部裏面の冷媒収納部には冷媒を収納した状態で蓋部材を閉じ、商品の配送を行うことを特徴とする保冷バックを用いた商品の配送方法。
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