JP4783120B2 - 掘削方法 - Google Patents

掘削方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4783120B2
JP4783120B2 JP2005313047A JP2005313047A JP4783120B2 JP 4783120 B2 JP4783120 B2 JP 4783120B2 JP 2005313047 A JP2005313047 A JP 2005313047A JP 2005313047 A JP2005313047 A JP 2005313047A JP 4783120 B2 JP4783120 B2 JP 4783120B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drilling
hole
excavation
pipe
muddy water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005313047A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007120120A (ja
Inventor
正 星野
伸一郎 野澤
明之 渡邊
貴史 玄順
和也 松浦
康夫 渡邊
貴 齋藤
寅士良 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
East Japan Railway Co
Original Assignee
East Japan Railway Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by East Japan Railway Co filed Critical East Japan Railway Co
Priority to JP2005313047A priority Critical patent/JP4783120B2/ja
Publication of JP2007120120A publication Critical patent/JP2007120120A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4783120B2 publication Critical patent/JP4783120B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Earth Drilling (AREA)

Description

本発明は、現場打ち杭(「場所打ち杭」ともいう)を築造するための掘削方法に関するものである。
現場打ち杭を築造する工法としては、正循環工法(サーキュレーション工法)を用いたものが従来から知られている。
正循環工法は、カッタヘッドを回転させて掘削を行いながら、カッタヘッドが取り付けられているロッド管の下端開口部から安定液を供給し、掘削孔の底部に溜まる土砂混入泥水(以下、本明細書及び添付の特許請求の範囲では単に「泥水」という)を孔口まで押し上げて、掘削孔内から排出するという工法である(特許文献1参照)。
特開平9−177071号公報
しかしながら、従来の正循環工法では、掘削孔内全体の安定液の比重、砂分率、粘性が大きくなり、孔壁にマッドケーキやスライム(土砂)が付着しやすいという問題がある。マッドケーキとは、泥水の水分が減少し流動性がなくなったものをいい、このようなマッドケーキやスライムが孔壁に多量に付着すると、後工程で打設する杭の支持力が低減するおそれがある。そのため、上記特許文献1では、掘削孔内のスライムを吸上げて、掘削孔に安定液を補充し、安定液の置換を行う技術が開示されている。しかし、安定液の置換を行うと掘削に時間がかかってしまい、例えば、鉄道関連の建設現場において、列車間合い作業で掘削を行うことが困難であるという欠点がある。
一方、正循環工法とは別の工法として逆循環工法(リバースサーキュレーション工法)がある。逆循環工法は、カッタヘッドを回転させて掘削を行いながら、孔口近傍から安定液を補充しつつロッド管の下端開口部から泥水を安定液と共に吸い上げて掘削孔内から排出するという工法である。
逆循環工法では、孔壁に対するマッドケーキ付着量を少なくすることができる。しかし、泥水と共に安定液も多量に排出されるため、安定液供給・回収設備が大規模なものとなるという問題がある。そのため、狭隘な場所で杭を施工することが困難であるという欠点がある。また、掘削設備を準備するために時間と費用がかかるという欠点もある。このため、正循環工法において、マッドケーキやスライムの滞留を少なくできる方法が望まれている。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、正循環工法において、掘削の効率を損なわずにマッドケーキやスライムの滞留を少なくできる掘削方法を提供することにある。
本発明によれば、掘削装置におけるロッド管を回転駆動すると共に下降させ、ロッド管の下端部に設けられたカッタヘッドにより掘削孔の掘削を行う掘削工程と、安定液をロッド管の下端開口部から掘削孔に供給する供給工程と、掘削孔内の泥水を排出する排出工程と、を同時に実施し、供給工程において、安定液を0.5〜2.1m/分の流量で掘削孔に供給する掘削方法が提供される。
この構成によれば、従来の1.5〜5倍である0.5〜2.1m/分の流量で安定液を掘削孔に供給するため、掘削孔内でより多くの上昇水流を得ることができ、正循環工法において掘削の効率を損なわずにマッドケーキやスライムの滞留を少なくできる。
また本発明の別の態様によれば、掘削装置におけるロッド管を回転駆動すると共に下降させ、ロッド管の下端部に設けられたカッタヘッドにより掘削孔の掘削を行う掘削工程と、安定液をロッド管の下端開口部から掘削孔に供給する供給工程と、掘削孔内の泥水を排出する排出工程と、を同時に実施し、供給工程において、安定液中に空気を含ませて掘削孔に供給する掘削方法が提供される。
この構成によれば、安定液中に空気を含ませて掘削孔に供給するため、気泡により掘削孔内の土砂を地上に浮き上がらせることができ、正循環工法において掘削の効率を損なわずにマッドケーキやスライムの滞留を少なくできる。
この場合、供給工程において、ロッド管の管壁に設けた送気孔より安定液中に含ませた空気を放出して、掘削孔の泥水中に空気を含ませることが好適である。この構成によれば、管壁に設けた送気孔より安定液中に含ませた空気を放出するため、掘削孔の底部だけでなく、中層部でも気泡により土砂を地上に浮き上がらせることができ、マッドケーキやスライムの滞留を防止する効果が増大する。
また本発明の別の態様によれば、掘削装置におけるロッド管を回転駆動すると共に下降させ、ロッド管の下端部に設けられたカッタヘッドにより掘削孔の掘削を行う掘削工程と、安定液をロッド管の下端開口部から掘削孔に供給する供給工程と、掘削孔内の泥水を排出する排出工程と、送気管の送気口を掘削孔中に配置し、掘削孔の泥水中に空気を含ませる送気工程と、を同時に実施する掘削方法が提供される。
この構成によれば、送気管の送気口を掘削孔中に配置し、掘削孔の泥水中に気泡を含ませるため、掘削孔の泥水中の土砂を地上に浮き上がらせることができ、正循環工法において掘削の効率を損なわずにマッドケーキやスライムの滞留を少なくできる。
この場合、送気工程において、送気管の管壁に設けた送気孔より空気を放出して、掘削孔の泥水中に空気を含ませることが好適である。この構成によれば、送気管の管壁に設けた送気孔より安定液中に含ませた空気を放出するため、送気管の端部だけでなく、中間部でも気泡により土砂を地上に浮き上がらせることができ、マッドケーキやスライムの滞留を防止する効果が増大する。
また本発明の別の態様によれば、掘削装置におけるロッド管を回転駆動すると共に下降させ、ロッド管の下端部に設けられたカッタヘッドにより掘削孔の掘削を行う掘削工程と、安定液をロッド管の下端開口部から掘削孔に供給する供給工程と、掘削孔内の泥水を排出する排出工程と、を同時に実施し、排出工程において、ロッド管の表面に設けられた回転翼によって掘削孔内の泥水の排出の補助を行う掘削方法が提供される。
この構成によれば、ロッド管の表面に設けられた回転翼によって掘削孔の泥水の排出を行うため、掘削孔内でより多くの上昇水流を得ることができ、正循環工法において掘削の効率を損なわずにマッドケーキやスライムの滞留を少なくできる。
また本発明の別の態様によれば、掘削装置におけるロッド管を回転駆動すると共に下降させ、ロッド管の下端部に設けられたカッタヘッドにより掘削孔の掘削を行う掘削工程と、安定液をロッド管の下端開口部から掘削孔に供給する供給工程と、掘削孔内の泥水を排出する排出工程と、を同時に実施し、排出工程において、掘削孔の泥水中に配置した回転軸に設けた回転翼を回転させることによって掘削孔内の泥水の排出の補助を行う掘削方法が提供される。
この構成によれば、掘削孔の泥水中に配置した回転軸に設けた回転翼を回転させることによって掘削孔の泥水の排出を行うため、掘削孔内でより多くの上昇水流を得ることができ、正循環工法において掘削の効率を損なわずにマッドケーキやスライムの滞留を少なくできる。
また本発明の別の態様によれば、掘削装置におけるロッド管を回転駆動すると共に下降させ、ロッド管の下端部に設けられたカッタヘッドにより掘削孔の掘削を行う掘削工程と、安定液をロッド管の下端開口部から掘削孔に供給する供給工程と、掘削孔内の泥水を排出する排出工程と、を同時に実施し、排出工程において、掘削孔の泥水中に設けた水中ポンプによって掘削孔内の泥水の排出の補助を行う掘削方法が提供される。
この構成によれば、掘削孔の泥水中に設けた水中ポンプによって掘削孔の泥水の排出を行うため、より効率良く掘削孔内の泥水を排出でき、正循環工法において掘削の効率を損なわずにマッドケーキやスライムの滞留を少なくできる。
この場合、供給工程において、安定液に起泡剤を混入させつつ安定液をロッド管の下端開口部から掘削孔に供給することが好適である。この構成によれば、正循環工法において、掘削の効率を損なわずにマッドケーキやスライムの滞留を少なくできる
本発明の掘削方法によれば、正循環工法において、掘削の効率を損なわずにマッドケーキやスライムの滞留を少なくできる。
以下、本発明の実施の形態に係る掘削方法について添付図面を参照して説明する。なお、同一の構成要素は同一の符号で示し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の第1実施形態における掘削方法を示す図である。図1で示される掘削装置10は、ボーリングマシン12と、安定液タンク14と、グラウトポンプ16と、サンドポンプ18と、残土タンク20とから構成される。
ボーリングマシン12は、グラウトポンプ16と安定液供給管38を介して接続されている。グラウトポンプ16から安定液供給管38を介して供給された安定液は、ウォータスイベル28によってロッド管22の上端開口部からロッド管22内に導入される。ウォータスイベル28は、回転するロッド管22内に継続して安定液を導入できるようになっている。ロッド管駆動機26は、ロッド管22を掘削孔H内に回転させつつ挿入する。ロッド管22の下端にはカッタヘッド24が設けられており、掘削孔Hの掘削が行えるようになっている。ロッド管22内に導入された安定液は、ロッド管22の下端開口部から掘削孔H内に供給される。
サンドポンプ18は、掘削孔Hにおいて安定液と掘削による土砂とが混合してできた泥水を、掘削孔Hから排出する。サンドポンプ18は、掘削孔Hから排出した泥水を、泥水排出管40を介して安定液タンク14に送出する。
安定液タンク14は、サンドポンプ18から泥水排出管40を介して送られてきた泥水を1次スクリーン30で、泥水から比較的に粒径の大きい土砂を抽出する。1次スクリーン30は比較的に粗いスクリーンであるため、1次スクリーン30を通った粒径の小さい土砂と安定液とは、安定液タンク14内に落ちる。一方、1次スクリーン30によって捕らえられた粒径の大きい土砂は、残土タンク20内に収容される。
安定液タンク14内の安定液は、サイクロンスクリーン管42によって、サイクロンスクリーン34に送出される。サイクロンスクリーン34では、遠心分離方式により、比較的に粒径の小さい土砂を安定液から抽出する。粒径の小さい土砂を抽出された安定液は、比較的に細かいスクリーンである2次スクリーン32と、比較的粗いスクリーンである1次スクリーン30とを通って、安定液タンク14内に落ちる。一方、サイクロンスクリーン34、2次スクリーン32および1次スクリーン30によって抽出された土砂は、残土タンク20内に収容される。なお、掘削孔を掘削する土質等によって、サイクロンスクリーン34は用いなくとも良い。
安定液タンク14内の安定液は、2次スクリーン管44によって、2次スクリーン32上に供給され、安定液中に残存する土砂を抽出される。土砂を抽出された安定液は、2次スクリーン32と1次スクリーン30とを通って、安定液タンク14内に落ちて回収される。2次スクリーン32および1次スクリーン30によって抽出された土砂は、残土タンク20内に収容される。このようにして、安定液タンク14は、泥水から安定液を回収することができるようになっている。なお、安定液タンク14に貯蔵された安定液には、起泡剤が混入されている。起泡剤には市販のものを用いることができる。
グラウトポンプ16は、グラウトポンプ管36を介して安定液タンク14から安定液を吸引し、安定液供給管38を介してボーリングマシン12に安定液を供給する。本実施形態においては、グラウトポンプ16の安定液の送水量は0.5〜2.1m/分であり、従来の正循環工法におけるグラウトポンプの1.5倍〜5倍の送水量となっている。グラウトポンプ16の送水量は、より好ましくは1.0〜2.0m/分であり、さらに好ましくは1.2〜1.8m/分である。このような送水量は、1台のグラウトポンプ16の送水量を大きくして達成する以外に、通常の送水量のグラウトポンプを複数用いて達成しても良い。
これに伴い、安定液の比重をより小さく、粘性をより低いものとしても、掘削効率を損なわないものとできる。そのため本実施形態においては、安定液は従来のようにベントナイトを中心とした比重が大きく粘性が高いものを用いることもできるが、安定液として水のみ(清水)を用いることができる。この場合、ベントナイト等を混入した安定液よりも、掘削孔の底から泥を揚げる効果は少なくなるが、マッドケーキやスライムは滞留しにくくなる。また、ベントナイトを0.5〜3重量%、およびCMC(カルボメトキシメチルセルローズ)等のポリマーを0.05〜0.5重量%含む水、あるいはCMC等のポリマーのみを0.05〜0.5重量%含む水を安定液として用いることができる。この場合、従来の比重の大きい安定液よりもマッドケーキやスライムが滞留しにくく、かつ掘削孔の底から泥を揚げる効果が大きくなる。また安定液の比重は、従来の1.5〜2.6程度から、1.01〜1.30と小さくすることが好ましく、1.01〜1.09と極めて小さいものとすることがより好ましい。
以下、上述したような構成の掘削装置10を用いた掘削方法とその作用について説明する。掘削時には、ボーリングマシン12のロッド管駆動機26はロッド管22を回転させて、ロッド管22の下端に設けられたカッタヘッド24によって、掘削孔Hを掘削する。グラウトポンプ16は安定液タンク14から安定液をロッド管22内に供給する。ロッド管22の下端開口部から掘削孔H内に供給された安定液は、掘削による土砂と混合し、泥水となる。
本実施形態においては、本実施形態においては、安定液の送水量が0.5〜2.1m/分と、従来の1.5倍〜5倍の送水量であるため、より多くの上昇水流を得ることができ、掘削孔H内にマッドケーキやスライムが滞留しにくい。特に本実施形態では、安定液の比重が極めて小さく粘度が低いため、よりマッドケーキやスライムが滞留しにくく、掘削孔内の泥水中に浮遊する砂が掘削孔底部に沈下しやすくなるため、コンクリート打設時の砂の巻き込みを防止して、品質の良い杭を施工することができる。従来の正循環工法においては、安定液の比重を小さくすると、掘削による土砂が地上に上がりにくくなるため、掘削効率が低下する。しかし、本実施形態においては、安定液の送水量が従来の1.5倍〜5倍の送水量であるため、十分に土砂を地上に排出することができ、安定液の比重が小さくとも掘削効率の低下を防ぐことができる。加えて、安定液内に混入させた起泡剤により、気泡が泥水中に発生し、土砂をより効率良く地上に排出することができる。
排出された泥水は、サンドポンプ18によって安定液タンク14に回収され、土砂を抽出される。
以下、本発明の第2実施形態について説明する。図2は、本発明の第2実施形態における掘削方法を示す図である。本実施形態においては、掘削装置10はエアコンプレッサ46を備えており、エアコンプレッサ46からの空気は送気管48を介して安定液供給管38内の安定液に導入される。なお、安定液中に含有される空気は、安定液の10〜150体積%であることが好ましく、2〜30体積%であることがより好ましい。
本実施形態においては、安定液中に含有させた空気により、掘削孔H内の泥水中の土砂を地上に浮かび上がらせる効果が生じるため、掘削孔H内にマッドケーキやスライムが滞留しにくくすることができる。
この場合、図3に示す本発明の第3実施形態のように、ロッド管22の管壁に送気孔54を設けることにより、掘削孔Hの底部で送気する他に、中間部分で送気することができるため、泥水中の土砂を地上に浮かび上がらせる効果を増大させることができる。この場合、送気孔54が安定液を泥水中に放出する方向は、水平方向から0〜60°上向きとすることが好ましい。安定液を放出する方向をこのようにすることにより、泥水中の土砂を地上に浮かび上がらせる効果をより増大させることができる。
図4は、本発明の第4実施形態における掘削方法を示す図である。本実施形態においては、エアコンプレッサ46に接続された送気管50の送気口52が掘削孔Hの底部近傍に配置されており、ロッド管22とは別個に掘削孔H内の泥水に空気を含ませる点が、上述した第2実施形態とは異なっている。エアコンプレッサ46による送気量は、グラウトポンプ16により供給する安定液の2〜30体積%であることが好ましい。この場合、図4に示すように、送気管50の管壁に設けた送気孔55から泥水に空気を含ませるようにしても良い。これにより、送気管50の中間部分でも泥水に空気を含ませることができる。本実施形態においては、泥水中に含有させた空気により、泥水中の土砂を地上に浮かび上がらせる効果が生じるため、掘削孔H内にマッドケーキやスライムが滞留しにくくすることができる。
以下、本発明の第5実施形態について説明する。図5は、本発明の第5実施形態における掘削方法を示す図である。本実施形態においては、ロッド管22にスクリュー状の回転翼56を設け、回転翼56によって掘削孔H内の泥水を排出する。回転翼56の枚数は、回転翼56を設ける箇所ごとに2枚以上設けることが好ましい。また回転翼56を設ける箇所は、ロッド管22の下端部分またはロッド管22の中間部分とすることが好ましい。あるいは、ロッド管22の下端部分と中間部分との両方に回転翼56を設けることが好ましい。さらに、ロッド管22の長手方向の5m以内ごとに、回転翼56を複数枚ずつ設けることが、回転翼56による泥水の排出効果を高めるため、好ましい。あるいは、ロッド管22の泥水に没入する部分にスクリューコンベア状に連続した回転翼を設けるようにしても良い。
本実施形態においては、回転翼56によって、掘削孔H内の泥水を強制的に排出するため、掘削孔H内にマッドケーキやスライムが滞留しにくくすることができる。また本実施形態においては、安定液の比重が軽い場合においても十分に土砂を地上に排出することができるため、安定液の比重が小さくとも掘削効率の低下を防ぐことができる。
以下、本発明の第6実施形態について説明する。図6は、本発明の第6実施形態における掘削方法を示す図である。本実施形態においては、ロッド管22ではなく、掘削孔H内に回転翼56を設けた回転軸57を別途配置し、回転翼56を回転させることにより、揚水流を生じさせることにより、掘削孔H内の泥水を排出する点が、上述した第5実施形態と異なっている。回転軸57の駆動は、回転翼駆動機59によって行う。回転軸57への回転翼56の配置は、上述した第5実施形態と同様に行うことができる。
本実施形態においても、回転翼56によって、掘削孔H内の泥水を強制的に排出するため、掘削孔H内にマッドケーキやスライムが滞留しにくくすることができる。また本実施形態においては、安定液の比重が軽い場合においても十分に土砂を地上に排出することができるため、安定液の比重が小さくとも掘削効率の低下を防ぐことができる。
以下、本発明の第7実施形態について説明する。図7は、本発明の第7実施形態における掘削方法を示す図である。本実施形態においては、掘削孔Hの底部近傍の泥水中に別途水中ポンプであるサンドポンプ58を配置し、サンドポンプ58から泥水排出管60を介して泥水を回収する。本実施形態では、掘削孔H内の泥水中に直接サンドポンプ58を配置するため、泥水の排出効率を向上させることができ、掘削孔H内にマッドケーキやスライムが滞留しにくくすることができる。また本実施形態においては、安定液の比重が軽い場合においても十分に土砂を地上に排出することができるため、安定液の比重が小さくとも掘削効率の低下を防ぐことができる。
尚、本発明の掘削方法は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記第1〜7実施形態に係る掘削方法は、それぞれが単独で実施される場合に限定されず、第1〜7実施形態に係る掘削方法から選択される1以上の掘削方法を組み合わせて実施することが可能である。例えば、第1実施形態の安定液の送水量を大きくした上で、第2〜4実施形態のように泥水中に気泡を供給し、第5実施形態のようにロッド管に回転翼を設け、第6実施形態のように掘削孔に回転翼を設けた回転軸を配置し、第7実施形態のように掘削孔底部近傍の泥水中に水中ポンプを設けて掘削を行うことが可能である。
本発明の第1実施形態における掘削方法を示す図である。 本発明の第2実施形態における掘削方法を示す図である。 本発明の第3実施形態における掘削方法を示す図である。 本発明の第4実施形態における掘削方法を示す図である。 本発明の第5実施形態における掘削方法を示す図である。 本発明の第6実施形態における掘削方法を示す図である。 本発明の第7実施形態における掘削方法を示す図である。
符号の説明
10…掘削装置、12…ボーリングマシン、14…安定液タンク、16…グラウトポンプ、18…サンドポンプ、20…残土タンク、22…ロッド管、24…カッタヘッド、26…ロッド管駆動機、28…ウォータスイベル、30…1次スクリーン、32…2次スクリーン、34…サイクロンスクリーン、36…グラウトポンプ管、38…安定液供給管、40…泥水排出管、42…サイクロンスクリーン管、44…2次スクリーン管、46…エアコンプレッサ、48,50…送気管、52…送気口、54,55…送気孔、56…回転翼、57…回転軸、58…サンドポンプ、59…回転翼駆動機、60…泥水排出管、H…掘削孔。

Claims (8)

  1. 掘削装置におけるロッド管を回転駆動すると共に下降させ、前記ロッド管の下端部に設けられたカッタヘッドにより掘削孔の掘削を行う掘削工程と、
    安定液を前記ロッド管の下端開口部から前記掘削孔に供給する供給工程と、
    前記掘削孔内の泥水を排出する排出工程と、を同時に実施し、
    前記供給工程において、比重1.01〜1.30の前記安定液を0.5〜2.1m/分の流量で前記掘削孔に供給する、掘削方法。
  2. 掘削装置におけるロッド管を回転駆動すると共に下降させ、前記ロッド管の下端部に設けられたカッタヘッドにより掘削孔の掘削を行う掘削工程と、
    安定液を前記ロッド管の下端開口部から前記掘削孔に供給する供給工程と、
    前記掘削孔内の泥水を排出する排出工程と、を同時に実施し、
    前記供給工程において、前記掘削孔内の泥水中の土砂を地上に浮かび上がらせるために前記安定液中に空気を含ませて前記掘削孔に供給する、掘削方法。
  3. 前記供給工程において、前記ロッド管の管壁に設けた送気孔より前記安定液中に含ませた空気を放出して、前記掘削孔の泥水中に空気を含ませる、請求項2に記載の掘削方法。
  4. 前記供給工程において、前記ロッド管の管壁に設けた送気孔より前記安定液中に含ませた空気を水平方向から上向きに放出して、前記掘削孔の泥水中に空気を含ませる、請求項3に記載の掘削方法。
  5. 掘削装置におけるロッド管を回転駆動すると共に下降させ、前記ロッド管の下端部に設けられたカッタヘッドにより掘削孔の掘削を行う掘削工程と、
    安定液を前記ロッド管の下端開口部から前記掘削孔に供給する供給工程と、
    前記掘削孔内の泥水を排出する排出工程と、
    送気管の送気口を前記掘削孔中に配置し、前記掘削孔内の泥水中の土砂を地上に浮かび上がらせるために前記掘削孔の泥水中に空気を含ませる送気工程と、を同時に実施する掘削方法。
  6. 前記送気工程において、前記送気管の管壁に設けた送気孔より空気を放出して、前記掘削孔の泥水中に空気を含ませる、請求項5に記載の掘削方法。
  7. 掘削装置におけるロッド管を回転駆動すると共に下降させ、前記ロッド管の下端部に設けられたカッタヘッドにより掘削孔の掘削を行う掘削工程と、
    安定液を前記ロッド管の下端開口部から前記掘削孔に供給する供給工程と、
    前記掘削孔内の泥水を排出する排出工程と、を同時に実施し、
    前記排出工程において、前記ロッド管の表面に設けられた回転翼によって前記掘削孔内の泥水に上昇水流を形成することにより泥水の排出の補助を行う、掘削方法。
  8. 掘削装置におけるロッド管を回転駆動すると共に下降させ、前記ロッド管の下端部に設けられたカッタヘッドにより掘削孔の掘削を行う掘削工程と、
    安定液を前記ロッド管の下端開口部から前記掘削孔に供給する供給工程と、
    前記掘削孔内の泥水を排出する排出工程と、を同時に実施し、
    前記排出工程において、前記掘削孔の泥水中に前記ロッド管と別途に配置した回転軸に配置した回転翼を回転させることによって前記掘削孔内の泥水に上昇水流を形成することにより排出の補助を行う、掘削方法。
JP2005313047A 2005-10-27 2005-10-27 掘削方法 Expired - Fee Related JP4783120B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005313047A JP4783120B2 (ja) 2005-10-27 2005-10-27 掘削方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005313047A JP4783120B2 (ja) 2005-10-27 2005-10-27 掘削方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007120120A JP2007120120A (ja) 2007-05-17
JP4783120B2 true JP4783120B2 (ja) 2011-09-28

Family

ID=38144238

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005313047A Expired - Fee Related JP4783120B2 (ja) 2005-10-27 2005-10-27 掘削方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4783120B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5129583B2 (ja) * 2008-01-09 2013-01-30 東北電力株式会社 長尺工作物の埋設施工装置
JP7410812B2 (ja) * 2020-07-08 2024-01-10 鹿島建設株式会社 掘削システムおよび地盤の掘削方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61196019A (ja) * 1985-02-27 1986-08-30 Kiso Kogyo Kk 拡底部浮遊物リフト装置
JPS62268420A (ja) * 1986-05-14 1987-11-21 Asahi Chem Ind Co Ltd 基礎工法
JP2514598B2 (ja) * 1993-12-21 1996-07-10 大和基工株式会社 杭打装置
JP3752345B2 (ja) * 1997-02-28 2006-03-08 裕治 金子 ケーシングの建込工法
JP3868204B2 (ja) * 2000-11-15 2007-01-17 株式会社テノックス アンカー施工用装置およびアンカーの施工方法
JP4107909B2 (ja) * 2002-08-08 2008-06-25 株式会社テルナイト 掘削安定液の調製方法
JP4205551B2 (ja) * 2003-10-21 2009-01-07 鹿島建設株式会社 現場打ち工法及び掘削装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007120120A (ja) 2007-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100880439B1 (ko) 현장타설말뚝 천공기의 슬라임 제거장치 및 방법
JP4783120B2 (ja) 掘削方法
JP2009256999A (ja) 既設中空杭の杭抜き工法
JP6196050B2 (ja) 掘削孔の段差処理方法
JP3704666B2 (ja) 大深度対応の地盤改良工法及び水平カッター式地盤改良装置
JP2000120067A (ja) スライム除去装置
JP4205551B2 (ja) 現場打ち工法及び掘削装置
JP5253963B2 (ja) 掘削方法及び杭状物施工方法
JP4566948B2 (ja) 地質ボーリング調査における試料採取装置および試料採取方法
JP2004131923A (ja) 地中既設構造物の引抜工法
JP3058319B2 (ja) サーキュレーション工法
JP2005097936A (ja) 砂礫層又は障害物層を掘削するボーリング施工法とその装置
JP5607944B2 (ja) 掘削ヘッド
JP2005200841A (ja) ケーシング付きオーガーによる削孔方法及び泥土除去用バケット
JPH06316929A (ja) 場所打ち杭工法におけるスライム処理方法及びその装置
JP2017031562A (ja) 地中連続壁構築方法
JP7410812B2 (ja) 掘削システムおよび地盤の掘削方法
JP3420115B2 (ja) 立坑掘削工法およびその装置
JPH11217983A (ja) 掘削方法及びこれを使用する掘削装置
JP2010185259A (ja) 場所打ち杭の構築方法、掘削システム
JPH0274720A (ja) 場所打ち杭工法におけるスライム処理方法およびその装置
JP2007146514A (ja) 掘削機
JP7231271B1 (ja) 地盤改良工法及び地盤改良装置
JPH09273145A (ja) 水深下地盤改良工法
JP2012246756A (ja) 掘削方法及び杭状物施工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080827

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100622

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100820

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110705

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110708

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140715

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4783120

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees