JP4783042B2 - シールド固定部 - Google Patents

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本発明は、自動車などに配索されるワイヤハーネスなどを構成する電線を電気的にシールドするシールド部材を固定するシールド固定部に関する。
移動体としての自動車には、多種多様な電子機器が搭載される。前記自動車は、前記電子機器に電力や制御信号などを伝えるために、ワイヤハーネスを配索している。ワイヤハーネスは、複数の電線と、コネクタと、を備えている。電線は、導電性の芯線と、該芯線を被覆する絶縁性の被覆部と、を備えた所謂被覆電線である。
コネクタは、端子金具と、コネクタハウジングとを備えている。端子金具は、導電性の板金などからなり、電線接続部と電気接触部とを備えている。電線接続部には、前述の電線が電気的及び機械的に接続される。電気接触部は、コネクタに嵌合する相手側のコネクタや各種の電子機器などの端子金具の電気接触部と電気的及び機械的に接続する。
コネクタハウジングは、絶縁性の合成樹脂からなり筒状に形成されている。コネクタハウジングは、端子金具を収容する端子収容室が設けられている。端子収容室は、直線状に延びた孔(空間)である。
前述した電線は、例えば、編組線などで構成されるシールド部材で覆われて、外部から電気的にシールドされることがある。このとき、種々の構造によって、前述したシールド部材は、固定される(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、コネクタに取り付けられる内筒部と、該内筒部の外周に配されて該内筒部と同軸に配された外筒部とを備え、前記内筒部と前記外筒部との間に前記シールド部材の端部を挟んで、外筒部を縮径(内外径が縮小すること)する方向に変形させる。このように、外筒部をかしめて、内筒部と外筒部との間にシールド部材の端部を挟み込んで、シールド部材を固定する。
特開2002−329557号公報
前述した特許文献1に示された従来のシールド固定部は、内筒部と外筒部との間にシールド部材の端部を挟み込むので、シールド部材の端部がどの程度内筒部と外筒部との間に挟まれているか否かを確認することができない。このため、前述した特許文献1に示された従来のシールド固定部では、シールド部材の端部を内筒部と外筒部との間に十分に挟むことができずに、外筒部のかしめ後に内筒部と外筒部との間からシールド部材が脱落することが考えられる。
また、前述した特許文献1に示された従来のシールド固定部では、外筒部からシールド部材の端部が露出した状態で内筒部と外筒部との間にシールド部材を挟み込んでしまうことも考えられる。この場合、外筒部をかしめた後に、外筒部から露出したシールド部材の端部を切断する必要があった。
このように、従来のシールド固定部では、外筒部のかしめ後にシールド部材が脱落する虞があったとともに、組立にかかる手間が増加する傾向であった。
したがって、本発明の目的は、組立にかかる手間を抑制しても、シールド部材が脱落することなく容易に組み立てることができるシールド固定部を提供することにある。
前述した課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明のシールド固定部は、内筒部と、この内筒部の外周に配されて、該内筒部との間にシールド部材を挟んで固定される外筒部と、を備えたシールド固定部において、前記外筒部を貫通し、かつ前記内筒部と前記外筒部との間の適切な位置に位置付けられたシールド部材を露出させる露出窓と、前記内筒部と前記外筒部とのうち一方に取り付けられかつ前記シールド部材の端を位置決めする位置決め部と、をえ、前記位置決め部は、前記露出窓内に位置付けられることを特徴としている。
請求項2に記載の本発明のシールド固定部は、請求項1に記載のシールド固定部において、前記位置決め部は、前記内筒部と一体であることを特徴としている。
請求項3に記載の本発明のシールド固定部は、請求項1又は請求項2に記載のシールド固定部において、前記内筒部と前記外筒部とが一体に形成されていることを特徴としている。
請求項4に記載の本発明のシールド固定部は、請求項1ないし請求項3のうちいずれか一項に記載のシールド固定部において、前記シールド部材は、電線を覆って、該電線を外部から電気的にシールドするとともに、前記内筒部は、前記電線の端末が取り付けられる電気部品に取り付けられることを特徴としている。
請求項1に記載した本発明のシールド固定部によれば、外筒部にシールド部材を露出させる露出窓を設けている。このため、露出窓を通してシールド部材が外筒部と内筒部との間の適切な位置に位置付けられているか否かを容易に確認することができる。
筒部から凸でかつシールド部材の端を位置決めする位置決め部を備えている。このため、内筒部と外筒部との間の適切な位置にシールド部材の端を容易に位置決めすることができる。
置決め部が露出窓内に位置付けられるので、露出窓からシールド部材の端を容易に視認することができる。
請求項2に記載した本発明のシールド固定部によれば、内筒部と位置決め部とが一体であるので、内筒部に対してシールド部材の端を常に一定の位置に位置決めすることができる。
請求項3に記載した本発明のシールド固定部によれば、外筒部と内筒部とが一体であるので、これらの外筒部と内筒部の相対的な位置を常に一定に保つことができる。
請求項4に記載した本発明のシールド固定部によれば、内筒部がシールド部材が覆う電線の端末が取り付けられる電気部品に取り付けられるので、シールド部材の端部を電気部品に固定することができる。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明は、露出窓を通してシールド部材が外筒部と内筒部との間の適切な位置に位置付けられているか否かを容易に確認することができる。このため、容易にシールド部材の端部を内筒部と外筒部との間の適切な位置に位置づけることができる。したがって、組立にかかる手間を抑制しても、シールド部材が脱落することなく、容易にシールド部材を固定すること即ちシールド固定部を組み立てることができる。
置決め部を備えているため、内筒部と外筒部との間の適切な位置にシールド部材の端を容易に位置決めすることができる。したがって、組立後にシールド部材が外筒部などから脱落することを防止できる。
出窓からシールド部材の端を容易に視認することができる。このため、容易にシールド部材の端部が内筒部と外筒部との間の適切な位置に位置付けられているか否かを確認できるとともに、容易にシールド部材の端部を内筒部と外筒部との間の適切な位置に位置づけることができる。
請求項2に記載の本発明は、内筒部に対してシールド部材の端を常に一定の位置に位置決めすることができる。このため、より容易にシールド部材の端部を内筒部と外筒部との間の適切な位置に位置づけることができる。
請求項3に記載の本発明は、外筒部と内筒部の相対的な位置を常に一定に保つことができる。このため、より容易にシールド部材の端部を内筒部と外筒部との間の適切な位置に位置づけることができる。
請求項4に記載の本発明は、シールド部材の端部を内筒部を介して電気部品に固定することができる。このため、組立後にシールド部材が脱落することを確実に防止できる。
本発明の第1の実施形態にかかるシールド固定部を、図1ないし図9を参照して説明する。
本発明の第1の実施形態にかかるシールド固定部1は、図1に示すように、シールド部材としての編組線12の端部12aを電気部品としてのコネクタ3に取り付ける。コネクタ3は、図1に示すように、端子金具4と、コネクタハウジング5とを備えている。
端子金具4は、導電性の板金を折り曲げるなどして得られ、図1に示すように、電線接続部6と、電気接触部7とを一体に備えている。電線接続部6には、被シールド物としての電線8が取り付けられる。電線接続部6は、電線8の芯線と電気的に接続される。電気接触部7は、相手側の端子金具と接続する。
コネクタハウジング5は、筒状に形成され、複数の端子収容室と、フランジ9とを備えている。コネクタハウジング5は、端子収容室内に端子金具4を収容する。端子収容室は、直線状に延在した空間である。端子収容室の両端は、コネクタハウジング5の外表面に開口している。フランジ9は、コネクタハウジング5の一方の端から該コネクタハウジング5の外方向に向かって延びた板状(フランジ状)に形成されている。
電線接続部6に電線8が取り付けられた端子金具4を端子収容室内に挿入して、前述したコネクタ3が組み立てられる。そして、コネクタ3は、モータ・ジェネレータやコンバータなどに設けられた相手側の電気部品としてのコネクタに嵌合する。そして、コネクタ3は、端子金具4に取り付けられた電線8と、前述した相手側の電気部品としてのコネクタの端子金具とを電気的に接続する。図示例では、電線8は、コネクタ3がモータ・ジェネレータやコンバータ設けられた相手側の電気部品としてのコネクタに嵌合するので、モータ・ジェネレータやコンバータから供給される又はモータ・ジェネレータやコンバータに供給される比較的大きな電流値の電力が供給される。
前述したコネクタ3は、端子金具4の電線接続部6に電線8が取り付けられることで、該電線8の端末が取り付けられる。
シールド固定部1は、図1に示すように、シールド部品2と、内筒部材10と、外筒部としての外筒部材11と、を備えている。
シールド部品2は、可撓性を有しかつ筒状に形成されている。シールド部品2は、図1ないし図3に示すように、導体としての編組線12と、外部シース13とを備えている。編組線12は、シールド部材をなしているとともに、導電性の金属で構成される素線が編まれるなどして、全体として筒状(袋状)に形成されている。
外部シース13は、絶縁性の合成樹脂からなり、筒状(袋状)に形成されている。外部シース13は、編組線12の外周に、該編組線12と同軸に配されている。即ち、外部シース13は、編組線12を覆っている。また、シールド部品2の端部2aでは、外部シース13が除去されて、編組線12が露出している。
前述したシールド部品2の編組線12は、内側に前述した電線8を通して、該電線8を覆う。シールド部品2は、編組線12が電線8をシールド部品2の外部から電気的にシールドする。なお、シールドするとは、電線8からシールド部品2の編組線12の外部に電気的なノイズが放出されることを規制するとともに、電線8にシールド部品2の編組線12の外部の電気的なノイズが侵入することを規制することである。このように、シールド部品2の編組線12は、電線8からシールド部品2の外部に電気的なノイズが放出されることを規制するとともに、電線8にシールド部品2の外部の電気的なノイズが侵入することを規制する。特に、図示例では、編組線12は、電線8からシールド部品2の外部に電気的なノイズが放出されることを規制する。
内筒部材10は、導電性の金属で構成されている。内筒部材10は、図1ないし図3に示すように、内筒部14と、フランジ部15とを一体に備えている。内筒部14は、筒状に形成されている。内筒部14は、その軸芯に対し直交する方向の断面形状が、編組線12の断面形状と相似形に形成されているとともに、編組線12の断面形状より若干小さく形成されている。フランジ部15は、内筒部14の一端から該内筒部14の外方向に向かって延びた板状に形成されている。フランジ部15は、コネクタ3のフランジ9に重ねられる。フランジ部15とフランジ9には、ボルトなどを通す通し孔16が設けられている。
また、内筒部14には、図4に示すように、位置決め部としての位置決め爪17が複数一体に設けられている。すなわち、位置決め爪17は、内筒部14に取り付けられている。複数の位置決め爪17は、内筒部14の周方向に沿って、互いに間隔をあけて配されている。
位置決め爪17は、内筒部14の一部に切り目が形成されて、該切り目で囲まれた部分が内筒部14の外方向に向かって曲げられて形成されている。位置決め爪17は、内筒部14の他端寄りの端部が内筒部14に連なり、内筒部14の一端寄りの端部が内筒部14から分離されて、断面フック状に形成されている。位置決め爪17は、フック状に形成された先端(即ち、内筒部14の一端寄りの端部)が内筒部14の外方向に凸に形成されている。位置決め爪17は、前述した先端上に編組線12の端を位置付けることで、該編組線12を位置決めする。
前述した内筒部材10は、内筒部14の外側に編組線12の端部12aが被せられる。内筒部材10は、通し孔16に通された図示しないボルトなどによりフランジ部15がフランジ9に固定されて、電気部品としてのコネクタ3に取り付けられる。
外筒部材11は、導電性の金属で構成されている。外筒部材11は、図4に示すように、リング状に形成されている。外筒部材11は、その軸芯に対し直交する方向の断面形状が、編組線12の断面形状と内筒部14の断面形状との双方と相似形に形成されている。外筒部材11は、その軸芯に対し直交する方向の断面形状が、編組線12の断面形状より若干大きく形成されている。
前述した外筒部材11は、内筒部材10のフランジ部15上でかつ内筒部14の外周に配される。このとき、外筒部材11は、内筒部14と略同軸に配される。そして、外筒部材11は、内筒部14との間にシールド部品2の編組線12の端部12aを位置付ける。
また、外筒部材11には、複数の露出窓18が設けられている。露出窓18は、外筒部材11を貫通している。露出窓18は、位置決め爪17と一対一で対応している。露出窓18は、外筒部材11が内筒部14の外周に配されると、対応する位置決め爪17を内側に位置付ける。即ち、位置決め爪17は、露出窓18内に位置付けられる。また、露出窓18は、内筒部14と外筒部材11との間に配された編組線12の端部12aを外筒部材11の外部に露出させる。
なお、露出窓18と位置決め爪17は、位置決め爪17で位置決めした編組線12を内筒部14と外筒部材11とで加締めた際に、編組線12を十分な強度で外筒部材11と内筒部材10に固定できる位置に設けられている。即ち、露出窓18と位置決め爪17は、位置決め爪17で位置決めした編組線12の内筒部14と外筒部材11との間に挟まれる部分が十分な長さとなるような位置に設けられている。このように、位置決め爪17で位置決めされた編組線12は、内筒部14と外筒部材11との間の適切な位置に位置付けられる。このように、露出窓18は、内筒部14と外筒部材11との間の適切な位置に位置付けられた編組線12を露出させる。
前述した構成のシールド固定部1は、内筒部14の外周に外筒部材11が配されて、これらの内筒部14と外筒部材11との間にシールド部品2の編組線12が挿入された後、外筒部材11が縮径(内外径が縮小することをいう)する方向に塑性変形されて、内筒部14と外筒部材11との間にシールド部材の編組線12を挟んで、該編組線12を固定して、組み立てられる。このように、シールド固定部1は、図2及び図3に示すように、内筒部14とシールド部品2の編組線12の端部12aと外筒部材11とを密に接触させて、内筒部14と外筒部材11とでシールド部品2の編組線12を加締める。以下、シールド固定部1の組立方法を詳細に説明する。
まず、図4に示すように、互いに組み立てられていない状態の内筒部材10と、外筒部材11とを用意し、外筒部材11を内筒部材10のフランジ部15上に内筒部14と略同軸となるように、内筒部14の外周に配置する。すると、図5に示すように、位置決め爪17が露出窓18内に位置付けられるとともに、内筒部14と外筒部材11との間に隙間が生じる。
そして、図6に示すように、電線8を通したシールド部品2の端部2aから露出した編組線12を前述した内筒部14と外筒部材11との間の隙間に挿入する。そして、シールド部品2の編組線12の端を位置決め爪17上に位置付けて、シールド部品2を位置決めするとともに、露出窓18から編組線12の端部12aを露出させる。こうして、シールド部品2の編組線12と、内筒部14と、外筒部材11とを同軸に配置する。
そして、図7ないし図9に示すように、押圧型19を用いて、外筒部材11を縮径する方向に塑性変形させて、内筒部14とシールド部品2の編組線12と外筒部材11とを密着させる。
なお、押圧型19は、金属からなり、厚手の平板状に形成されている。押圧型19は、成型孔20を備えている。成型孔20は、平面形状が編組線12と内筒部14と外筒部材11の断面形状と相似形に形成されているとともに、成型前の外筒部材11の断面形状より小さく形成されている。成型孔20は、内側に外筒部材11を通して、該外筒部材11を縮径する方向に塑性変形させる。
また、成型孔20の内縁部には、図8及び図9に示すように、テーパ面21が設けられている。テーパ面21は、成型孔20内に外筒部材11などを通す際に、成型孔20の内筒部14のフランジ部15寄りの内縁部に設けられている。テーパ面21は、成型孔20内に外筒部材11などを通す際に、内筒部14のフランジ部15に向かうにしたがって、成型孔20を徐々に拡げる方向に傾斜している。テーパ面21は、成型孔20の内面を速やかに外筒部材11の外側に案内することとなる。
図7及び図8に示すように、成型孔20内にシールド部品2を通した後、押圧型19を内筒部材10のフランジ部15に近づける。すると、成型孔20内に外筒部材11が侵入する。そして、図9に示すように、押圧型19が内筒部14のフランジ部15に近づけられて、成型孔20の内面により外筒部材11が縮径するように塑性変形される。そして、内筒部14と編組線12と外筒部材11とが互いに密着して、これらが互いに固定されて、前述したシールド固定部1が組み立てられる。
組み立てられたシールド固定部1は、内筒部材10のフランジ部15がコネクタ3のフランジ9に重ねられる。そして、シールド固定部1は、内筒部14が前述したボルトなどによりコネクタ3に取り付けられる。
本実施形態によれば、外筒部材11に編組線12を露出させる露出窓18を設けている。このため、露出窓18を通して編組線12が外筒部材11と内筒部14との間の適切な位置に位置付けられているか否かを容易に確認することができる。このため、容易に編組線12の端部12aを内筒部14と外筒部材11との間の適切な位置に位置づけることができる。したがって、組立にかかる手間を抑制しても、編組線12即ちシールド部品2が脱落することなく、容易に編組線12即ちシールド部品2を固定すること即ちシールド固定部1を組み立てることができる。
編組線12の端を位置決めする位置決め爪17を備えている。このため、内筒部14と外筒部材11との間の適切な位置に編組線12の端を容易に位置決めすることができる。したがって、組立後にシールド部品2が外筒部材11などから脱落することを防止できる。
位置決め爪17が露出窓18内位置付けられるので、露出窓18から編組線12の端を容易に視認することができる。このため、容易に編組線12の端部12aが内筒部14と外筒部材11との間の適切な位置に位置付けられているか否かを確認できるとともに、容易に編組線12の端部12aを内筒部14と外筒部材11との間の適切な位置に位置づけることができる。
内筒部14と位置決め爪17とが一体であるので、内筒部14に対して編組線12の端を常に一定の位置に位置決めすることができる。このため、より容易にシールド部品2の編組線12の端部12aを内筒部14と外筒部材11との間の適切な位置に位置づけることができる。
内筒部14が編組線12が覆う電線8の端末が取り付けられるコネクタ3に取り付けられるので、編組線12の端部12aをコネクタ3に固定することができる。このため、組立後にシールド部品2が脱落することを確実に防止できる。
次に、本発明の第2の実施形態にかかるシールド固定部1を図10ないし図17に基づいて説明する。なお、前述した第1の実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、シールド固定部1は、図10に示すように、コネクタハウジング5内に圧入されて、コネクタ3に取り付けられる。さらに、コネクタ3は、コネクタハウジング5内に導電性の金属からなるシールド部品30を設けている。シールド部品30は、インサート成型によりコネクタハウジング5内に埋設されている。シールド部品30は、円環状に形成されて、内側にシールド固定部1の筒状部品31が圧入されて、該筒状部品31が固定されるようになっている。シールド部品30は、勿論、電線8及び端子金具4を外部から電気的にシールドする。
また、本実施形態のシールド固定部1は、図10ないし図12に示すように、前述した第1の実施形態の内筒部材10と外筒部材11とが一体となった格好の筒状部品31を備えている。筒状部品31は、図13ないし図15に示すように、互いに同軸の内筒部32と外筒部33とを一体に備えている。内筒部32と外筒部33とは、円筒状に形成されている。内筒部32と外筒部33とは、互いに直列に連結している。
内筒部32の外径は、編組線12の内径より小さく形成されている。外筒部33の内径は、内筒部32の外径と編組線12の外径との双方より大きい。また、筒状部品31は、内筒部32と外筒部33との連結箇所に、位置決め部としての位置決めテーパ面34を備えている。位置決めテーパ面34は、外筒部33即ち筒状部品31の外側に向かうにしたがって、内筒部32の外筒部33外に露出した先端に徐々に向かう方向に傾斜している。位置決めテーパ面34は、前述した方向に傾斜することで、表面上にシールド部品2の編組線12の端を位置付けて、該シールド部品2の編組線12の端を位置決めする。
前述した構成のシールド固定部1は、位置決めテーパ面34上にシールド部品2の編組線12の端を位置付けて、図17に示すように、該シールド部品2の編組線12の端を位置決めする。こうして、まず、図16に示すように、筒状部品31とシールド部品2の端部2aとを位置決めする。すると、露出窓18を通してシールド部品2の編組線12が外部に露出する。
そして、外筒部33を縮径する方向に塑性変形させて、図12に示すように、内筒部32と外筒部33との間にシールド部品2の編組線12の端部12aを挟んで、該編組線12を固定して、組み立てられる。このように、シールド固定部1は、図11及び図12に示すように、内筒部32とシールド部品2の編組線12の端部12aと外筒部33とを密に接触させて、内筒部32と外筒部33とでシールド部品2の編組線12を加締める。こうして組み立てられたシールド固定部1は、コネクタ3に取り付けられる。
本実施形態によれば、前述した第1の実施形態と同様に、外筒部33に編組線12を露出させる露出窓18を設けている。このため、露出窓18を通して編組線12が外筒部33と内筒部32との間の適切な位置に位置付けられているか否かを容易に確認することができる。このため、容易にシールド部品2の編組線12の端部12aを内筒部32と外筒部33との間の適切な位置に位置づけることができる。したがって、組立にかかる手間を抑制しても、シールド部品2が脱落することなく、容易にシールド部品2を固定すること即ちシールド固定部1を組み立てることができる。
また、外筒部33と内筒部32とが一体であるので、これらの外筒部33と内筒部32の相対的な位置を常に一定に保つことができる。このため、より容易に編組線12の端部12aを内筒部32と外筒部33との間の適切な位置に位置づけることができる。
前述した実施形態では、シールド固定部1をコネクタ3に取り付けている。しかしながら、本発明では、シールド固定部1を、モータジェネレータ、コンバータやECU(Electronic Control Unit)などの電子機器に直接取り付けても良く、コネクタ3以外の部品に取り付けても良い。この場合、モータジェネレータ、コンバータ、ECUなどの電子機器やコネクタ3以外の部品が、電気部品に相当する。
また、本発明では、シールド部材として編組線12以外に例えば、アルミニウム合金などの導電性の金属などで構成される薄いシートを用いても良い。さらに、本発明では、位置決め爪17を外筒部材11に設けても良い。また、内筒部32と外筒部33とが一体である際に、内筒部32に位置決め爪17を一体にしても良く、該位置決め爪17が露出窓18内に位置付けられても良く、内筒部32と外筒部33との一方に編組線12を位置決めする位置決め部を設けても良い。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の第1の実施形態にかかるシールド固定部を一部断面で示す斜視図である。 図1中のII−II線に沿う断面図である。 図1中のIII−III線に沿う断面図である。 図1に示されたシールド固定部の内筒部材と外筒部材を示す斜視図である。 図4に示された内筒部材と外筒部材とを互いに組み付けた状態などを示す斜視図である。 図5に示された内筒部材と外筒部材とシールド部材を互いに組み付けた状態などを示す斜視図である。 図6に示された内筒部材と外筒部材とシールド部材にくわえ押圧型を示す斜視図である。 図7中のVIII−VIII線に沿う断面図である。 図8に示された押圧型で外筒部材を縮径させた状態を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態にかかるシールド固定部を示す斜視図である。 図10に示されたシールド固定部の他の斜視図である。 図11中のXII−XII線に沿う断面図である。 図10に示されたシールド固定部の筒状部材の斜視図である。 図13に示された筒状部材の側面図である。 図13中のXV−XV線に沿う断面図である。 図13に示された筒状部材とシールド部材とを位置決めした状態を示す斜視図である。 図16中のXVII−XVII線に沿う断面図である。
符号の説明
1 シールド固定部
3 コネクタ
8 電線
11 外筒部材(外筒部)
12 編組線(シールド部材)
14 内筒部
17 位置決め爪(位置決め部)
18 露出窓
32 内筒部
33 外筒部
34 位置決めテーパ面(位置決め部)

Claims (4)

  1. 内筒部と、
    この内筒部の外周に配されて、該内筒部との間にシールド部材を挟んで固定される外筒部と、を備えたシールド固定部において、
    前記外筒部を貫通し、かつ前記内筒部と前記外筒部との間の適切な位置に位置付けられたシールド部材を露出させる露出窓と、
    前記内筒部と前記外筒部とのうち一方に取り付けられかつ前記シールド部材の端を位置決めする位置決め部と、
    え、
    前記位置決め部は、前記露出窓内に位置付けられることを特徴とするシールド固定部。
  2. 前記位置決め部は、前記内筒部と一体であることを特徴とする請求項1記載のシールド固定部。
  3. 前記内筒部と前記外筒部とが一体に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシールド固定部。
  4. 前記シールド部材は、電線を覆って、該電線を外部から電気的にシールドするとともに、
    前記内筒部は、前記電線の端末が取り付けられる電気部品に取り付けられることを特徴とする請求項1ないし請求項3のうちいずれか一項に記載のシールド固定部。
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