JP2019140008A - ワイヤハーネス - Google Patents

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太一 岡
Taichi Oka
太一 岡
宣幸 山下
Nobuyuki Yamashita
宣幸 山下
雅明 今堀
Masaaki Imahori
雅明 今堀
達也 川村
Tatsuya Kawamura
達也 川村
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Abstract

【課題】部品点数の削減を図ることができるワイヤハーネスを提供する。【解決手段】ワイヤハーネス1は、取付対象部材の筐体に形成された貫通孔に先端部が挿入されるケーブル2と、ケーブル2における長手方向の一部の外周に設けられた編組シールド5と、編組シールド5の内面とケーブル2の外面との間に配置され、ケーブル2を筐体に対して保持する保持部材3と、保持部材3及び編組シールド5をケーブル2と挟む位置に設けられ、加締めによって編組シールド5を保持部材3に固定する加締め部材6と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、例えばインバータとモータとの間を接続するワイヤハーネスに関する。
従来、線状の導体を絶縁体で被覆してなる電線本体及び、電線本体の外周に設けられた編組シールドを有するシールド電線と、シールド電線の一部を収容する保持部材と、保持部材の内周面と電線本体の外周面との間をシールするOリングと、シール部材と編組シールドとの間に配置されて、編組シールドとの接触に起因したOリングのシール性の低下を抑制するリテーナと、を備えたワイヤハーネスが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このワイヤハーネスによれば、Oリング及びリテーナによって確実にシールすることができるので、ホットメルト接着剤及び熱収縮チューブが不要となり、保持部材の軸方向の長さを短縮することができる。
特開2017−45507号公報
ところで、近年、インバータ等の機器の小型化の促進に伴い、部品点数が少なくコンパクトなワイヤハーネスが求められている。特許文献1に記載のワイヤハーネスでは、シール性を確保するためにOリング及びリテーナを設ける必要があり、部品点数の削減においてなお改善の余地があった。
そこで、本発明は、部品点数の削減を図ることができるワイヤハーネスを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、取付対象部材の筐体に形成された貫通孔に先端部が挿入されるケーブルと、前記ケーブルにおける長手方向の一部の外周に設けられた編組シールドと、前記編組シールドの内面と前記ケーブルの外面との間に配置され、前記ケーブルが挿通する挿通孔が形成されて前記ケーブルを前記筐体に対して保持する保持部材と、前記保持部材及び前記編組シールドを前記ケーブルとの間に挟む位置に設けられ、加締めによって前記編組シールドを前記保持部材に固定する加締め部材と、を備えている、ワイヤハーネスを提供する。
本発明に係るワイヤハーネスによれば、部品点数の削減を図ることができる。
(a),(b)は、本発明の第1の実施の形態に係るワイヤハーネスの斜視図である。 (a),(b)は、保持部材の斜視図である。 ワイヤハーネスの構成を示す断面図である。 第2の実施の形態に係るワイヤハーネスの保持部材の斜視図である。 第2の実施の形態に係るワイヤハーネスの構成を示す断面図である。 (a),(b)は、第3の実施の形態に係るワイヤハーネスの斜視図である。 (a),(b)は、第3の実施の形態に係るワイヤハーネスの保持部材の斜視図である。 (a),(b)は、第4の実施の形態に係るワイヤハーネスの斜視図である。 (a),(b)は、第4の実施の形態に係るワイヤハーネスの保持部材の斜視図である。 第4の実施の形態に係るワイヤハーネスの第2保持部材の斜視図である。 第4の実施の形態に係るワイヤハーネスの規制部材の斜視図である。 図8(a)におけるA−A線断面図である。
[第1の実施の形態]
本発明における第1の実施の形態に係るワイヤハーネスについて、図1乃至図3を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るワイヤハーネスの斜視図である。ワイヤハーネス1は、例えば、電気自動車やハイブリッド車において、インバータとバッテリとを接続するために用いられるものである。図2は、ワイヤハーネスの構成を示す断面図である。
図1(a),(b)に示すように、ワイヤハーネス1は、図示しない取付対象部材の筐体に形成された貫通孔に先端部が挿入されるケーブル2と、ケーブル2における長手方向の一部の外周に設けられた編組シールド5と、ケーブル2を上記筐体に対して保持する保持部材3と、加締めによって編組シールド5を保持部材3に固定する加締め部材6と、を備えている。取付対象部材は、例えばインバータである。
ケーブル2の先端部には、取付対象部材の筐体内の電極にボルト固定される接続端子20がそれぞれ設けられている。接続端子20は、ケーブル2の導体端部に加締め固定される加締め部20aと、加締め部20aから前方側(ケーブル2の長手方向における保持部材3とは反対側)に延びる板状の端子部20bと、を一体に有している。端子部20bには、端子部20bを板厚方向に貫通するボルト穴20cが形成されている。接続端子20は、ボルト穴20cにボルトを通して、取付対象部材の筐体内の電極に締結固定されることで、電極と電気的に接続される。ワイヤハーネス1では、振動の影響が大きい車両に適用することを考慮し、接続信頼性の高いボルト固定により、接続端子20を接続するように構成している。接続端子20は、銅等の電気良導体から構成される。
図2(a),(b)に示すように、保持部材3は、ケーブル2を挿通してケーブル2の長手方向の一部を収容するように配置されている。また、保持部材3は、ケーブル2の外周に加締め固定された筒状の固定部31と、板状のフランジ部32と、フランジ部32よりも前方側(接続端子20側)に設けられたシール部33と、を有している。
固定部31は、円筒体の外周に放射状に配置された専用の加締め冶具で加締めることでケーブル2の外周に加締め固定される。これにより、ケーブル2の外周に保持部材3が固定される。
フランジ部32には、ボルトを挿通するためのボルト挿通孔32aが形成されている。シール部33の外周には、Oリング330が配置されており、取付対象部材の筐体(貫通孔の内周面)とシール部33との間を水密にシールしている。
編組シールド5は、ケーブル2を覆うように配置され、例えば銅を錫メッキしてなる複数のシールド素線を編み合わせて形成される。ここでは、複数本のシールド素線を1本の素線束とし、この素線束同士をX字状にクロスさせて編み合わせることにより、編組シールド5を形成している。
加締め部材6は、金属からなる環状の部材であり、その外面には、八方加締めによって形成された凹部6a及び凸部6bが周方向に沿って8つずつ交互に配置されている。
本実施の形態では、ケーブル2に大電流を流すことを想定しており、EMC(電磁両立性)対策のために、ケーブル2として同軸線を用いている。図3に示すように、ケーブル2は、導体21及び導体21の外周に位置する絶縁体22を有し、ケーブル2の長手方向と直交する方向に沿って絶縁体22の外周に固定部31、編組シールド5の小径部50、加締め部材6が順次設けられている。
編組シールド5は、互いに外径が異なる小径部50及び大径部51と、小径部50及び大径部51の間に配置された傾斜部52と、を一体に有している。小径部50は、保持部材3の固定部31における加締め部31aの外周面と加締め部材6の内周面との間に挟まれている。小径部50は、加締め部材6に対する加締めによって編組シールド5が固定部31の加締め部31aの外周面に密着して、保持部材3の固定部31に固定される。これにより、編組シールド5と保持部材3の固定部31との間の防水性が確保されている。
図3に示すように、保持部材3の固定部31における加締め部31aは、編組シールド5の小径部50の内面とケーブル2の外面との間に配置されている。編組シールド5の小径部50の外周には、加締め部材6が配置されている。
本実施の形態では、保持部材3の固定部31の内周面とケーブル2の外周面とが密着した部位がシール部として形成されている。また、編組シールド5の小径部50と保持部材3の固定部31の加締め部31aとの間がシールド部として形成されている。これにより、特許文献1に記載されたようなOリング及びリテーナが不要となるので、部品点数の削減を図ることができる。
加締め部材6は、保持部材3の固定部31及び編組シールド5の小径部50をケーブル2と挟む位置に設けられている。また、加締め部材6、保持部材3の固定部31、及び編組シールド5は、ケーブル2の長手方向に直交する方向に沿って積み重なるように配置されている。つまり、保持部材3及びケーブル2の間におけるシール部と、編組シールド5によるシールド部とが、ケーブル2の長手方向に直交する方向に積み重なるように設けられている。これにより、ワイヤハーネス1のケーブル2の長手方向における寸法が短縮化される。
次に、ワイヤハーネス1の製造方法について説明する。まず、ケーブル2に保持部材3を挿通し、保持部材3の固定部31の外周に編組シールド5の小径部50及び加締め部材6を配置する。この際、加締め部材6、保持部材3の固定部31、編組シールド5の小径部50は、ケーブル2の長手方向と直交する方向に沿って積み重なるように配置されている。
そして、加締め部材6の外周側に放射状に配置された加締め冶具を配置して、加締め部材6の外周を径方向内方に押圧して加締めを行う。これにより、固定部31の外周に加締め部31aが形成されると共に、加締め部材6の凹部6a及び凸部6bが形成される。また、保持部材3の固定部31がケーブル2に固定されると共に、編組シールド5が保持部材3の固定部31に固定される。この際、保持部材3の固定部31がケーブル2に固定されると共に保持部材3の固定部31とケーブル2との間がシールされる。
このように、本実施の形態に係るワイヤハーネス1の製造工程は、保持部材3、編組シールド5、及び加締め部材6を加締める位置に配置する配置工程と、加締め部材6に対する加締めによって保持部材3の固定部31及び編組シールド5を固定する固定工程と、を含んでいる。これにより、ケーブル2に保持部材3が固定されると共にケーブル2と保持部材3との間がシールされる。つまり、1つの加締め作業で、固定及びシールの作業を行うことができるので、効率的にワイヤハーネス1を製造することができる。
また、本実施の形態では、保持部材3の固定部31、編組シールド5の小径部50、及び加締め部材6をケーブル2の長手方向と直交する方向に沿って積み重なる位置に配置して加締めることで、保持部材3とケーブル2との間のシール部と、編組シールド5によるシールド部の加締めが共通化されている。これにより、特許文献1に記載されたワイヤハーネスのようにOリング及びリテーナを配置するスペースも不要となるので、保持部材3の固定部31の軸方向の寸法が短縮されて、ワイヤハーネス1の小型化が可能である。
[第2の実施の形態]
図4は、本発明における第2の実施の形態に係るワイヤハーネス1Aの保持部材3Aの斜視図である。
本実施の形態に係るワイヤハーネス1Aは、保持部材3Aの形状が第1の実施の形態に係る保持部材3と異なる。図4に示すように、保持部材3Aは、ケーブル2に加締め固定される筒状の固定部31Aと、ボルトを挿通するためのボルト挿通孔32aが形成された板状のフランジ部32と、Oリング330が配置されたシール部33と、を一体に有している。
保持部材3Aにおける固定部31Aの外面には、加締め部材6の加締めによって形成された第1凹部としての第1加締め部31cと、第1加締め部31cに対して固定部31Aの中心軸方向に沿って所定の距離を隔てた位置で固定部31Aに対する加締めによって形成された第2凹部としての第2加締め部31bと、が設けられている。
第1及び第2加締め部31c,31bは、周方向に沿ってそれぞれ8つ形成され、交互に配列して設けられている。
図5に示すように、保持部材3Aにおける固定部31Aの第2加締め部31bの外周には、編組シールド5の小径部50、加締め部材6が順次配置されている。固定部31Aの第1加締め部31cは、編組シールド5の大径部51の内周部に位置している。加締め部材6は、保持部材3の固定部31Aにおける第2加締め部31b及び編組シールド5の小径部50をケーブル2と挟む位置に設けられている。
ここで、固定部31Aの第2加締め部31bの深さは、第1加締め部31cの深さより大きい。ここで、「深さ」とは、固定部31において加締められていない外面から加締めによって窪んで形成された底面までの距離をいう。また、第2加締め部31bが編組シールド5によるシールド部として形成され、第1加締め部31cが保持部材3Aとケーブル2との間のシール部として形成されている。つまり、第2加締め部31bと第1加締め部31cの深さが異なるのは、第1加締め部31cに対する加締めに伴う負荷が、第2加締め部31bに対する加締めに伴う負荷が大きいためである。
本実施の形態に係るワイヤハーネス1Aの製造工程について説明する。まず、ケーブル2に保持部材3Aを挿通して、保持部材3Aの固定部31Aを加締めることにより、第1加締め部31c及び第2加締め部31bを形成する。これにより、保持部材3Aがケーブル2に固定されると共に、ケーブル2と保持部材3Aの固定部31Aとの間がシールされる。
そして、編組シールド5の小径部50を保持部材3Aの固定部31Aの外周を覆うように配置して、加締め部材6を編組シールド5の小径部50の外周に配置する。この際、加締め部材6、保持部材3Aの固定部31A、及び編組シールド5は、ケーブル2の長手方向と直交する方向に沿って積み重なる位置に配置されている。
次に、加締め部材6の外周側に放射状に配置された加締め冶具を配置して、加締め部材6の外周を径方向内方に押圧して加締めを行う。これにより、固定部31Aの外周に第2加締め部31bが形成されて、編組シールド5が保持部材3Aの固定部31Aに固定される。
このように、本実施の形態に係るワイヤハーネス1の製造工程は、保持部材3Aの固定部31Aケーブル2に対して固定する第1固定工程と、加締め部材6に対する加締め固定によって、編組シールド5を保持部材3Aの固定部31Aの外周に固定する第2固定工程と、を含んでいる。これにより、保持部材3Aの固定部31Aの第1加締め部31cがシール部として形成されるので、特許文献1に記載されたようなOリング及びリテーナが不要となるので、部品点数の削減を図ることができる。
これは、第1固定工程における加締めと第2固定工程における加締めの目的が異なることに起因している。詳細には、第1固定工程での加締めの目的は保持部材3とケーブル2との間のシール部の形成であり、第2固定工程での加締めの目的は編組シールド5によるシールド部の形成である。これにより、保持部材3Aの固定部31Aがケーブル2に対してより強固に加締め固定されるので、確実に防水することができている。
[第3の実施の形態]
図6(a),(b)は、第3の実施の形態に係るワイヤハーネス1Bの斜視図である。図7(a),(b)は、第3の実施の形態に係るワイヤハーネス1Bの保持部材の斜視図である。
図6(a),(b)に示すように、第3の実施の形態に係るワイヤハーネス1Bは、図示しない取付対象部材の筐体に形成された貫通孔に先端部が挿入される2本のケーブル2と、2本のケーブル2を筐体に対して保持する保持部材4と、ケーブル2の周囲に設けられ、2本のケーブル2を一括して覆うように形成された編組シールド5Aと、を備えている。
ケーブル2の先端部には、取付対象部材の筐体内の電極にボルト固定される接続端子20がそれぞれ設けられている。接続端子20は、ケーブル2の導体端部に加締め固定される加締め部20aと、加締め部20aから前方に延びる板状の端子部20bと、を一体に有している。
編組シールド5Aには、帯状の加締め部材として金属バンド7が設けられている。金属バンド7は、編組シールド5Aに対して加締め固定されている。
図7(a),(b)に示すように、保持部材4は、筐体に取り付けられる第1保持部材41と、2本のケーブル2に外嵌固定される第2保持部材42と、を有している。
第1保持部材41及び第2保持部材42は、編組シールド5Aを、取付対象部材の筐体へと電気的に接続する役割(つまりシールド導体としての役割)も果たすため、電気良導体から構成されるとよい。
第1保持部材41は、ケーブル2の外周に加締め固定された筒状の固定部411と、固定部411の軸方向における一端側に設けられて第2保持部材42に当接する板状のフランジ部412を有している。フランジ部412には、第1保持部材41を取付対象部材の筐体にボルト固定するためのボルト孔412aが形成されている。ボルト孔412aには、円筒状の金属カラー40が圧入により嵌め込まれている。
第1保持部材41には、2つのOリング43,44が配置されており、フランジ部412よりも前方に配置されたOリング43が、取付対象部材の筐体(貫通孔の内周面)と保持部材3との間を水密にシールし、フランジ部412の後方に配置されたOリング44が、第2保持部材42(ケーブル挿通孔421aの内周面)と第1保持部材41との間を水密にシールしている。
第2保持部材42は、ケーブル2を通すための2つのケーブル挿通孔421aが形成された本体部421と、第1保持部材41に取り付けられる板状の被取付部422と、を一体に有している。
第2保持部材42における本体部421の外面には、編組シールド5が覆うように配置されている。本体部421の外面に位置する編組シールド5には、金属バンド7が加締め固定されている。
第2保持部材42の被取付部422には、被取付部422の板厚方向に貫通した貫通孔422aが形成されており、この貫通孔422aに金属カラー40が圧入により嵌め込まれている。第1保持部材41と第2保持部材42とは、金属カラー40を介して相互に固定されている。第2保持部材42を第1保持部材41に固定することにより、ケーブル2の回転が抑制されるため、ワイヤハーネス1Bの取付時に位置調整を行う必要がなくなり、取付作業性が向上する。
[第4の実施の形態]
図8(a),(b)は、第4の実施の形態に係るワイヤハーネス1Cの斜視図である。図9(a),(b)は、第4の実施の形態に係るワイヤハーネス1Cの保持部材の斜視図である。図10は、第4の実施の形態に係るワイヤハーネス1Cの第2保持部材82の斜視図である。図11は、第4の実施の形態に係るワイヤハーネス1Cの規制部材9の斜視図である。図12は、図8(a)におけるA−A線断面図である。
第4の実施の形態に係るワイヤハーネス1Cは、図示しない取付対象部材の筐体に形成された貫通孔に先端部が挿入される2本のケーブル2と、2本のケーブル2を筐体に対して保持する保持部材8と、ケーブル2の周囲に設けられ、2本のケーブル2を一括して覆うように形成された編組シールド5Bと、を備えている。
保持部材8は、筐体に取り付けられる第1保持部材81と、2本のケーブル2に外嵌固定される第2保持部材82と、を有している。また、ワイヤハーネス1Cは、第1保持部材81に対する第2保持部材82の相対移動及び相対回転を規制する2つの規制部材9を有している。
編組シールド5Bには、2本のケーブル2を一括して挿通させる挿通孔500が形成されている。加締め部材7Aは、金属からなる部材であり、編組シールド5Bの前方側(ケーブル2の接続端子20側)における端部の全周を覆うように配置されている。
図9(a),(b)に示すように、第1保持部材81は、板状の部材からなる。第1保持部材81には、第1保持部材81を取付対象部材の筐体にボルト固定するためのボルト孔81aが形成されている。
また、第1保持部材81には、規制部材9が第1保持部材81に係合するための4つの爪部81bが形成されている。
図10に示すように、第2保持部材82は、ケーブル2の外周に加締め固定された筒状の固定部821と、固定部821の軸方向における一端側に設けられて第1保持部材81に当接する板状のフランジ部822と、フランジ部822よりも前方(接続端子20側)に設けられたシール部823と、を有している。
第2保持部材82の固定部821は、加締めによって形成された凹状の加締め部821aと、を有している。フランジ部822には、規制部材9が係合するための凹溝822bと、第2保持部材82を第1保持部材81にボルト固定するためのボルト挿通孔822aと、が形成されている。
図11に示すように、規制部材9は、第2保持部材82の固定部821が挿通されて固定部821の外周を覆うように配置される挿通部90と、挿通部90の外周側に位置して挿通部90の軸方向に延在する延在部91と、を有している。
規制部材9の挿通部90には、第2保持部材82の凹溝822bに係合する2つの突出部90aが設けられている。突出部90aは、挿通部90の軸方向端面から軸方向に沿って突出している。2つの突出部90aは、挿通部90の周方向において180度ずれた位置にそれぞれ設けられているが、突出部90aの位置及び数はこれに限定されない。
規制部材9の延在部91には、挿通部90の突出部90aが第2保持部材82の凹溝822bに係合した状態で、第1保持部材81の爪部81bに係合する係合孔910が設けられている。
規制部材9は、第1及び第2保持部材81,82に突出部90a及び係合孔910がそれぞれ係合することにより、第2保持部材82の第1保持部材81に対する相対回転及び相対移動を規制している。
図12に示すように、編組シールド5B及び加締め部材7Aは、ケーブル2の全周を覆うように配置されている。また、ケーブル2の長手方向に沿って加締め部材7Aを見た場合に、一方のケーブル2の外周を覆う加締め部材7Aの断面が、加締めによって六角形状に形成されている。本実施の形態では、編組シールド5Bの全周を断面楕円形の金属部材で覆い、当該金属部材を2つのケーブル2の外周側をそれぞれ加締めることにより、断面六角形状を形成している。
本実施の形態に係るワイヤハーネス1Cは、2つのケーブル2を一括して覆う編組シールド5B及び当該編組シールド5Bの全周を覆うように設けられた加締め部材7Aを備え、加締め部材7Aが断面六角形状に形成されている。これにより、各ケーブル2の外周の全域を編組シールド5Bで覆うことができるので、シールド性能が向上する。
(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号等は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]取付対象部材の筐体に形成された貫通孔に先端部が挿入される2本のケーブル(2)と、前記ケーブル(2)における長手方向の一部の外周に設けられた編組シールド(5,5A,5B)と、前記編組シールド(5,5A,5B)の内面と前記ケーブル(2)の外面との間に配置され、前記ケーブル(2)を前記筐体に対して保持する保持部材(3,3A,4,8)と、前記保持部材(3,3A,4,8)及び前記編組シールド(5,5A,5B)を前記ケーブル(2)との間に挟む位置に設けられ、加締めによって前記編組シールド(5,5A,5B)を前記保持部材(3,3A,4,8)に固定する加締め部材(6,7,7A)と、を備えている、ワイヤハーネス(1,1A,1B,1C)。
[2]前記保持部材(3,3A,4,8)の外面には、前記加締め部材の加締めによって形成された第1凹部(31c)と、前記第1凹部(31c)に対して前記保持部材(3,3A,4,8)の中心軸方向に沿って所定の距離を隔てた位置で加締めによって形成された第2凹部(31b)と、が設けられている、[1]に記載のワイヤハーネス(1,1A,1B,1C)。
[3]前記保持部材(3,3A,4,8)の前記第1凹部(31c)の深さは、前記保持部材(3,3A,4,8)の前記第2凹部(31b)の深さより大きい、[2]に記載のワイヤハーネス(1,1A,1B,1C)。
[4]前記加締め部材(6,7,7A)は、環状に形成され、前記加締め部材(6,7,7A)の外面には、八方加締めによって形成された凹部(6a)が周方向に8つ形成されている、[1]乃至[3]の何れか1に記載のワイヤハーネス(1,1A,1B,1C)。
[5][1]乃至[3]の何れか1に記載のケーブル(2)を複数備えるワイヤハーネス(1,1A,1B,1C)であって、前記編組シールド(5,5A,5B)には、前記複数のケーブル(2)を一括して挿通させる挿通孔が形成され、前記加締め部材(6,7,7A)は、前記編組シールド(5,5A,5B)の全周を覆うように配置されており、前記ケーブル(2)の長手方向に沿って見た場合に、前記ケーブル(2)の外周を覆う前記加締め部材(6,7,7A)の断面が、加締めによって六角形状に形成されている、ワイヤハーネス(1,1A,1B,1C)。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。
1,1A,1B,1C…ワイヤハーネス
2…ケーブル
3,3A,4,8…保持部材
5,5A,5B…編組シールド
6,7A…加締め部材
6a…凹部
6b…凸部
7…金属バンド
9…規制部材
20…接続端子
21…導体
22…絶縁体
31,31A,821…固定部
31a,821a…加締め部
31b…第2加締め部
31c…第1加締め部
41,81…第1保持部材
42,82…第2保持部材
500…挿通孔

Claims (5)

  1. 取付対象部材の筐体に形成された貫通孔に先端部が挿入されるケーブルと、
    前記ケーブルにおける長手方向の一部の外周に設けられた編組シールドと、
    前記編組シールドの内面と前記ケーブルの外面との間に配置され、前記ケーブルを前記筐体に対して保持する保持部材と、
    前記保持部材及び前記編組シールドを前記ケーブルとの間に挟む位置に設けられ、加締めによって前記編組シールドを前記保持部材に固定する加締め部材と、を備えている、
    ワイヤハーネス。
  2. 前記保持部材の外面には、前記加締め部材の加締めによって形成された第1凹部と、前記第1凹部に対して前記保持部材の中心軸方向に沿って所定の距離を隔てた位置で加締めによって形成された第2凹部と、が設けられている、
    請求項1に記載のワイヤハーネス。
  3. 前記保持部材の前記第1凹部の深さは、前記保持部材の前記第2凹部の深さより大きい、
    請求項2に記載のワイヤハーネス。
  4. 前記加締め部材は、環状に形成され、
    前記加締め部材の外面には、八方加締めによって形成された凹部が周方向に8つ形成されている、
    請求項1乃至3の何れか1項に記載のワイヤハーネス。
  5. 請求項1乃至3の何れか1項に記載のケーブルを複数備えるワイヤハーネスであって、
    前記編組シールドには、前記複数のケーブルを一括して挿通させる挿通孔が形成され、
    前記加締め部材は、前記編組シールドの全周を覆うように配置されており、前記ケーブルの長手方向に沿って見た場合に、前記ケーブルの外周を覆う前記加締め部材の断面が、加締めによって六角形状に形成されている、
    ワイヤハーネス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023214517A1 (ja) * 2022-05-02 2023-11-09 株式会社オートネットワーク技術研究所 コネクタ、及びワイヤハーネス

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