JP4782505B2 - 整髪用被膜形成樹脂 - Google Patents

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Description

本発明は、特定のシロキシ基含有(メタ)アクリレート系モノマー等から得られる整髪用被膜形成樹脂及びこれを含有する毛髪化粧料に関する。
セット用の毛髪化粧料には、一般に、毛髪にハリ・コシを与え、かつ整髪性やセット力を与える被膜形成樹脂が使用されている。代表的な皮膜形成樹脂としては、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、アクリル酸エステル/メタクリル酸エステル/アクリル酸共重合体、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸共重合体、メタクリル酸エステル(ジアルキルアミノエチルメタクリレートとモノクロロ酢酸結合物)共重合体等が挙げられる。このような被膜形成樹脂には、セット力と同時に、洗髪時にシャンプーあるいは水で容易に除去されなくてはならないという性能が要求される。
しかしながら、一般に、水溶性が高くシャンプー洗浄性が良好な被膜形成樹脂は、高湿度下での吸湿性が高く、その結果、形成したヘアスタイルが崩れやすくなる。更に、吸湿することにより、樹脂自体が膨潤、溶解、軟化して粘着性を持つため、べたつき等の不快感を与えるという問題を有している。反対に、耐湿性が高い樹脂は、吸湿によるべたつき等は低減されるものの、水溶性が低いため洗浄性に劣ってしまう。そのため、継続的な使用により、毛髪に樹脂が堆積してしまい、毛髪の外観や感触が悪くなる等の問題を有している。そこで、セット力が高く、かつ洗浄性を有する整髪用の皮膜形成樹脂として、シロキシ基を含むモノマーを有する共重合体が検討されている(例えば、特許文献1〜4)。
しかしながら、これらの共重合体も、長時間のセット保持性とシャンプー洗浄性という相反する要求を両立させるという観点で、十分に満足できるものではなかった。
特開平4-321618号公報 特開平4-360815号公報 特開平11-302129号公報 特開2004-99525号公報
本発明は、高湿度下でもべたつくことなく、ヘアスタイルを長時間保持でき、かつシャンプー洗浄性にも優れる整髪用被膜形成樹脂及びこれを含有する毛髪化粧料を提供することを目的とする。
本発明者は、特定のシロキシ基含有(メタ)アクリレート系モノマー等から得られる共重合体を整髪用被膜形成樹脂として用いることにより上記課題を解決できることを見出した。
すなわち本発明は、次のモノマー(A)〜(D)を含むモノマー成分を共重合して得られる整髪用被膜形成樹脂を提供するものである。
(A) 一般式(1)で表されるシロキシ基含有(メタ)アクリレート系モノマーを0.5〜20重量%
CH2=C(R1)-COO-R2-Si(OR3)3 (1)
〔式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、R2は炭素数1〜3の2価飽和炭化水素基を示し、R3は炭素数1〜3のアルキル基又はアセチル基を示す。〕
(B) 一般式(2)で表される(メタ)アクリレート系モノマーを20〜98.5重量%
CH2=C(R1)-COOR4 (2)
〔式中、R1は前記と同じ意味を示し、R4は炭素数1〜18のアルキル基を示す。〕
(C) 一般式(3)で表される水酸基含有(メタ)アクリレート系モノマーを0.5〜60重量%
CH2=C(R1)-COO-R5-OH (3)
〔式中、R1は前記と同じ意味を示し、R5は炭素数2〜8のアルキレン基を示す。〕
(D) アミノ基含有エチレン性不飽和モノマーを0.5〜50重量%
また、本発明は、上記整髪用被膜形成樹脂を含有する毛髪化粧料を提供するものである。
本発明の整髪用被膜形成樹脂は、高湿度下でもべたつくことなく、ヘアスタイルを長時間保持できると共に、シャンプーで容易に除去できるものである。
モノマー(A)のシロキシ基含有(メタ)アクリレート系モノマーは、共重合体中のシロキシ基同士、又はシロキシ基と水酸基との間に架橋を形成する機能を有する。モノマー(A)としては、例えばγ-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ-メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ-アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ-アクリロキシプロピルトリエトキシシラン等が挙げられ、中でもγ-メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ-アクリロキシプロピルトリエトキシシランが好ましい。モノマー(A)は、2種以上を併用することもできる。
モノマー(A)は、全モノマー成分のうち、0.5〜20重量%使用されるが、好ましくは2〜15重量%、特に好ましくは3〜10重量%使用される。モノマー(A)の使用量が上記範囲に満たない場合には、シロキシ基による架橋部分が減少するため耐湿性が減少し、スタイリングの持続性が低下する。また、モノマー(A)の使用量が上記範囲を超える場合には、架橋部分の増加に伴い、毛髪に塗布したときに形成される被膜が硬く、脆くなる結果、毛髪セット性が劣り、またフレーキングを起こす可能性が高くなる。
モノマー(B)の(メタ)アクリレート系モノマーは、得られる整髪用被膜形成樹脂の疎水性に寄与するモノマーである。一般式(2)において、R4としては、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、tert-ブチル基、n-ペンチル基、n-ヘキシル基、2-ヘキシル基、シクロヘキシル基、n-ヘプチル基、2-ヘプチル基、n-オクチル基、2-エチルヘキシル基、n-ノニル基、n-デシル基、n-ウンデシル基、n-ドデシル基、n-トリデシル基、n-テトラデシル基、n-ペンタデシル基、n-ヘキサデシル基、n-ヘプタデシル基、n-オクタデシル基等が挙げられ、中でもn-ブチル基、イソブチル基、tert-ブチル基、2-エチルヘキシル基、n-ヘキサデシル基、n-ヘプタデシル基、n-オクタデシル基が好ましい。モノマー(B)は、2種以上を併用することもできる。
モノマー(B)は、全モノマー成分のうち、20〜98.5重量%使用されるが、好ましくは35〜80重量%、特に好ましくは40〜60重量%使用される。モノマー(B)の使用量が上記範囲に満たない場合は、樹脂被膜の疎水性が低下し、耐湿性が低下する原因となる。また、モノマー(B)の使用量が上記範囲を超える場合は、樹脂被膜の密着性及び保持力の低下となる可能性がある。
モノマー(C)の水酸基含有(メタ)アクリレート系モノマーは、共重合体中のシロキシ基等との反応により樹脂被膜の安定性を向上させる機能を有する。モノマー(C)としては、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシブチルアクリレート、ヒドロキシペンチルアクリレート、ヒドロキシヘキシルアクリレート、ヒドロキシヘプチルアクリレート、ヒドロキシオクチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒドロキシブチルメタクリレート、ヒドロキシペンチルメタクリレート、ヒドロキシヘキシルメタクリレート、ヒドロキシヘプチルメタクリレート、ヒドロキシオクチルメタクリレート等が挙げられ、中でもヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレートが好ましい。モノマー(C)は、2種以上を併用することもできる。
モノマー(C)は、全モノマー成分のうち、0.5〜50重量%使用されるが、好ましくは5〜45重量%、特に好ましくは20〜40重量%使用される。特に共重合体中のシロキシ基等との反応により樹脂被膜の安定性を付与するためには、モノマー(C)の使用量を20重量%以上にすることが好ましい。
モノマー(D)のアミノ基含有エチレン性不飽和モノマーは、共重合体の被膜に柔軟性を付与し毛髪との密着性を高める機能を有する。モノマー(D)としては、N,N-ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルレート、N,N-ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N-ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸系モノマー;N,N-ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド等のアクリルアミド系モノマー等の三級アミノ基含有モノマーが挙げられる。また、上記三級アミノ基含有モノマーのメチルクロライド塩、ジメチル硫酸塩、ジエチル硫酸塩、ベンジルクロライド塩等の四級アミノ基含有モノマーも使用できる。このうち、N,N-ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドが好ましい。モノマー(D)は、2種以上を併用することもできる。
モノマー(D)は、全モノマー成分のうち、0.5〜50重量%使用されるが、好ましくは3〜30重量%、特に好ましくは5〜20重量%使用される。
また、モノマー(D)によりアミノ基が導入された本発明の整髪用被膜形成樹脂は、水溶性を付与するために、水溶性酸性物質等を用いて当該アミノ基を中和することが好ましい。この場合、中和率(モル比)は、十分な水溶性を付与する一方、耐湿性の低下を回避する観点から、20〜100%、特に50〜100%が好ましい。
水溶性酸性物質としては、塩酸、硫酸、リン酸、酢酸、グリコール酸、乳酸、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスパラギン酸等が挙げられる。これらの化合物は2種以上を併用することもできる。
更に、本発明の共重合体には、モノマー(A)〜(D)以外のモノマーを、共重合体の特性を損なわない範囲で使用することができる。例えば、N-ビニルピロリドン、酢酸ビニル、スチレン、(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシエチル、(メタ)アクリル酸ブトキシエチル等のその他の共重合可能なエチレン性不飽和モノマーを、全モノマー成分の0〜20重量%、特に0.5〜20重量%の範囲内で使用してもよい。かかるその他のエチレン性不飽和モノマーの使用量が前記上限値を超える場合には、共重合体中のシロキシ基などとの反応部分が減少するため、耐湿性が小さくなる可能性がある。
本発明の共重合体は、例えば、溶液重合法、断熱重合法、析出重合法、懸濁重合法等の重合反応により製造することができる。これらのうち、各種反応性の異なるモノマーの共重合性を考慮すれば、均一に反応を行うことができる溶液重合法が好ましい。
重合反応に使用可能な溶剤としては、一般的な溶剤、例えばメタノール、エタノール、2-プロパノール、アセトン、クロロホルム、酢酸エチル、トルエン、メチルセロソルブ等が挙げられる。なお、重合反応中の全モノマーの濃度は、モノマーや溶剤により調整可能であるが、20〜70重量%程度が好ましい。モノマーの濃度が50重量%を超える場合には、かなりの発熱を伴うので、モノマーの分割添加を行うことが好ましい。
重合反応の触媒としては、例えば2,2'-アゾビスイソブチロニトリル、2,2'-アゾビス(4-メトキシ-2,4-ジメチルバレロニトリル)、ジメチル-2,2'-アゾビスイソブチレート、2,2'-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)等のアゾ系重合開始剤;ベンゾイルパーオキシド、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、tert-ブチルパーオキシイソブチレート、tert-ブチルパーオキシピバレート等のパーオキシド系開始剤が挙げられる。該重合触媒の添加量は、モノマー成分の全重量に対して0.05〜5.0重量%、特に0.1〜2.0重量%が好ましい。
また、重合反応時の温度は、使用する重合開始剤の10時間半減期温度付近であることが好ましい。重合時間は5〜20時間程度が好ましい。
本発明の整髪用被膜形成樹脂の重量平均分子量は、良好な樹脂被膜性能及び耐湿性の点から、3万〜18万が好ましい。更に、保存安定性を考慮すると、重量平均分子量5万〜16万の範囲が特に好ましい。
本発明の整髪用被膜形成樹脂は、重合反応に使用した溶剤又はそれ以外の溶剤に溶解した状態であっても、また溶剤を蒸発乾固した粉末の状態であってもよい。特に、毛髪化粧料に使用することを考慮すると、溶剤に溶解することが好ましい。本発明の整髪用被膜形成樹脂を溶剤に溶解させる場合は、整髪用被膜形成樹脂の濃度が1〜30重量%程度であることが、操作性の点で好ましい。
本発明の毛髪化粧料は、前記整髪用被膜形成樹脂を含有するものであり、その形態としては、スプレー、フォーム、ミスト、ローション、ジェル、クリーム等が挙げられる。特に、セットスプレー、セットフォーム等のハードセット剤、及びセットローション、セットジェル、ブロー剤等のソフトセット剤が好ましい。前記整髪用被膜形成樹脂の毛髪化粧料中の含有量は、ハードセット剤の場合には3〜10重量%、ソフトセット剤の場合には0.5〜3重量%であることが好ましい。
本発明の毛髪化粧料には、本発明の整髪用被膜形成樹脂以外の被膜形成樹脂を含有させてもよい。このような被膜形成樹脂としては、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、ビニルピロリドン/酢酸ビニル/プロピオン酸ビニル三元共重合体、ビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート(四級塩化)共重合体、ビニルピロリドン/アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体、ビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体等のポリビニルピロリドン系高分子化合物;メチルビニルエーテル/無水マレイン酸アルキルハーフエステル共重合体等の酸性ビニルエーテル系高分子化合物;酢酸ビニル/クロトン酸共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸/ネオデカン酸ビニル共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸/プロピオン酸ビニル共重合体等の酸性ポリ酢酸ビニル系高分子化合物;(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸/アクリル酸アルキルエステル/アルキルアクリルアミド共重合体等の酸性アクリル系高分子化合物;N-メタクリロイルエチル-N,N-ジメチルアンモニウム・α-N-メチルカルボキシベタイン/メタクリル酸ブチル共重合体、アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル/アクリル酸オクチルアミド共重合体等の両性アクリル系高分子化合物;アクリルアミド・アクリルエステル系四元共重合体等の塩基性アクリル系高分子化合物;カチオン性セルロース誘導体等のセルロース誘導体:ヒドロキシプロピルキトサン、カルボキシメチルキチン、カルボキシメチルキトサン等のキチン・キトサン誘導体などが挙げられる。
被膜形成樹脂は、2種以上を併用することもでき、その含有量は、本発明の毛髪化粧料中に0〜10重量%、特に0〜5重量%が好ましい。
本発明の毛髪化粧料には、その他、通常の毛髪化粧料に使用される各種成分、例えば、界面活性剤、水、増粘剤、油性成分、pH調整剤、キレート剤、保湿剤、紫外線防御剤、防腐剤、酸化防止剤、噴射剤等を、目的に応じて適宜含有させることができる。
例えば、界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤及びカチオン界面活性剤が挙げられる。アニオン界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル又はアルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α-スルホン脂肪酸塩、N-アシルアミノ酸型界面活性剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、スルホコハク酸エステル等が含まれる。これらのうち、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩が好ましく、特に一般式(4)又は(5)で表されるものが好ましい。
6O(CH2CH2O)aSO3M (4)
7OSO3M (5)
〔式中、R6は炭素数10〜18のアルキル基又はアルケニル基を示し、R7は炭素数10〜18のアルキル基を示し、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノールアミン又は塩基性アミノ酸を示し、aは重量平均で1〜5の数を示す。〕
また、両性界面活性剤としては、イミダゾリン系、カルボベタイン系、アミドベタイン系、スルホベタイン系、ヒドロキシスルホベタイン系、アミドスルホベタイン系両性界面活性剤等が含まれる。非イオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸モノエタノールアミド又はジエタノールアミド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、アルキルサッカライド系界面活性剤、アルキルアミンオキサイド、アルキルアミドアミンオキサイド等が含まれる。また、カチオン界面活性剤としては、イミダゾリン開環型第四級アンモニウム塩、第四級アンモニウム塩、モノ長鎖アルキル第四級アンモニウム塩、ジ長鎖アルキル第四級アンモニウム塩等が挙げられる。
これらの界面活性剤のアニオン性残基の対イオンとしては、ナトリウムイオン、カリウムイオン等のアルカリ金属イオン、カルシウムイオン、マグネシウムイオン等のアルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオン、炭素数2又は3のアルカノール基を1〜3個有するアルカノールアミン(例えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン等)を挙げることができる。またカチオン性残基の対イオンとしては、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン等のハロゲン化物イオン、メトサルフェートイオン、サッカリネートイオンを挙げることができる。
これらの界面活性剤のうち、特にポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ベタイン系両性界面活性剤、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、モノ長鎖アルキル第四級アンモニウム塩が好ましい。
界面活性剤は、2種以上を併用してもよく、その含有量は、本発明の毛髪化粧料中に0〜10重量%が好ましく、更には0〜8重量%、特に0〜5重量%が好ましい。
本発明の毛髪化粧料は、噴射剤を用いたエアゾール型の形態で使用することにより、べたつきがなく、ヘアスタイルを長時間保持する効果を発揮することができる。エアゾール型とする場合、例えば、前記整髪用被膜形成樹脂を重合用溶媒として用いた親水性溶媒に溶解し、天然ガス等の噴射剤やその他添加剤、補助剤等と共にエアゾール容器内に加圧充填し、封入して製造すればよい。
実施例1〜3及び比較例1〜2
〔共重合体の製造〕
温度計、還流冷却器、窒素導入管及び攪拌機を備えた1L容量の四つ口フラスコにラウリルメタクリレート 32g、ステアリルメタクリレート 10g、ヒドロキシエチルメタクリレート 43g、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド 10g、メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン 5g及び無水エタノール 233.3gを仕込んで攪拌し、均一な溶液を調製した。窒素気流下で1時間攪拌して脱気した。次に重合触媒として2,2'-アゾビスイソブチロニトリル(以下AIBN) 0.3gをフラスコ内に添加し、75〜80℃で4時間重合させた後、更にAIBN 0.3gをフラスコ内に添加し、75〜80℃で更に4時間重合を行い、重合反応を完結し、実施例1の共重合体を得た。
得られた共重合体の重量平均分子量をゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)により測定したところ、83000であった。
実施例2及び3、比較例1及び2について、モノマーの組成を表1に示す組成とする以外は上記に準じてそれぞれの反応を完結させた。得られたポリマーの重量平均分子量を併せて表1に示す。
表1中の各略号は、以下のモノマーを表す。
SIE:γ-メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン
LMA:ラウリルメタクリレート
EHMA:2-エチルヘキシルメタクリレート
SLMA:アルキル(C12-13)メタクリレート
SMA:ステアリルメタクリレート
HEMA:ヒドロキシエチルメタクリレート
DMAPAA:N,N-ジメチルアミノプロピルアクリルアミド
DMMA:ジメチルアミノエチルメタクリレート
MAA:メタクリル酸
〔共重合体の評価〕
各実施例及び比較例で製造した共重合体について、「毛髪セット力」、「高湿度下の毛髪セット保持力」、「セット後のべたつき」、及び「洗髪性」について、下記方法及び基準に従い評価を行い、その結果を表2に示す。
(1) 毛髪セット力
各実施例及び比較例で製造した共重合体に水溶性を付与するため、共重合体のアルカリ性分(アミノ基)を乳酸で85モル%中和した。更に中和されたポリマー溶液をエタノールで希釈し、ポリマー濃度が7重量%となるように調整した。
あらかじめシャンプーで洗浄した毛髪(毛髪径60〜69μm;マイクロメーターで計測)を5cm程度にカットし、2本の毛髪が2cm重なるようにポリマー溶液で接着させた。恒温恒湿室(20℃/65%RH)で2時間乾燥後、テンシロン(TMD-200N型 引張圧縮試験機、TEST SPEED;100mm/min、ミネベア(株))の測定部に接着した毛髪をセットし、その接着した毛髪の両端を上下に引っ張り、接着破断時の荷重を計測し毛髪セット力(常湿度時)とした。N数=10で評価し、平均値を示した。
(2) 高湿度下における毛髪セット保持力
評価(1)と同様の方法で接着させた毛髪を、恒温高湿箱(20℃/95%RH以上)内で2時間吊るした後、テンシロン(TMD-200N型 引張圧縮試験機、TEST SPEED;100mm/min、ミネベア(株))の測定部に接着した毛髪をセットし、その接着した毛髪の両端を上下に引っ張り、接着破断時の荷重を計測し毛髪セット力(高湿度時)とした。
評価(1)で最も高い毛髪セット力(常湿度時)の数値を100%とし、恒温高湿箱内で2時間放置後の毛髪セット力(高湿度時)を、相対値(%)として下式から求め、毛髪セット保持力とした。N数=10で評価し、平均値を示した。
毛髪セット保持力(%)=毛髪セット力(高湿度時)/評価(1)で最も高い毛髪セット力(常湿度時)×100
(3) 高湿度下におけるセット後のべたつき評価
実施例で製造した共重合体に水溶性を付与するため、共重合体のアルカリ性分(アミノ基)を乳酸で85モル%中和した。更に中和されたポリマー溶液をエタノールで希釈し、ポリマー濃度が5重量%となるように調整した。
この溶液1gを長さ10cm、重さ3gの毛束に均一に塗布し、直径4cmの円柱に巻き付けた後、60℃の温風で10分間乾燥させた。乾燥後、セットされた毛束を円柱から外し、恒温高湿箱(20℃,95%RH以上)内に1時間吊るした後、以下の基準に従い10名の専門パネラーによりべたつきの官能評価を行った。評価の平均点を表2に示す。
(べたつきの評価基準)
5:非常にべたつきがある
4:べたつきがある
3:ややべたつきがある
2:ほとんどべたつきがない
1:まったくべたつかない
(4) 洗髪性
評価(3)と同様の方法でセットされた毛束に市販のシャンプー(エッセンシャルダメージケアシャンプー,花王(株))1gを塗布し、十分に泡立てた後、温水(約40℃)ですすぎ流した。
その後、毛束を自然乾燥し、以下の基準で10名の専門パネラーにより目視で毛髪表面の色つや、付着物等、及び手触りでざらつき、ゴワツキ等を評価し、その平均点を表2に示す。
(洗髪性の評価基準)
5:未処理毛と比較して、非常に変化がある
4:未処理毛と比較して、変化がある
3:未処理毛と比較して、やや変化あり
2:未処理毛と比較して、ほとんど変化なし
1:未処理毛と比較して、全く変化がない
実施例4
下記組成の原液に対し、噴射剤(LPG)を、原液/噴射剤混合比=50/50の比率で加え、毛髪用セットスプレー(エアゾール)を得た。
<原液組成>
実施例2の共重合体(20重量%溶液) 35.0重量%
90重量%乳酸 0.38
スクワラン 0.3
ジメチルポリシロキサン 0.3
エタノール 残量
原液合計 100.0
実施例5
下記組成の原液に対し、噴射剤(LPG)を、原液/噴射剤混合比=50/50の比率で加え、毛髪用セットフォーム(エアゾール)を得た。
<原液組成>
実施例2の共重合体(20重量%溶液) 15.0重量%
90重量%乳酸 0.16
ポリオキシエチレンヘキサデシルエーテル 0.5
ポリエーテル変性シリコーン 1.5
エタノール 10.0
香料 0.2
精製水 残量
原液合計 100.0
実施例6
下記組成の毛髪用セットローションを調製した。
実施例2の共重合体(20重量%溶液) 10.0重量%
90重量%乳酸 0.1
パルミチン酸イソプロピル 1.0
エタノール 80.0
精製水 残量
合計 100.0
実施例7
下記組成の毛髪用セットジェルを調製した。
実施例1の共重合体(20重量%溶液) 10.0重量%
90重量%乳酸 0.1
カーボポール940(B.F.Goodrich社) 0.5
トリエタノールアミン 0.5
パラオキシ安息香酸メチル 0.15
エタノール 8.67
精製水 残量
合計 100.0

Claims (2)

  1. 次のモノマー(A)〜(D)からなるモノマー成分を共重合させて得られる樹脂を含有する整髪用毛髪化粧料。
    (A) 一般式(1)で表されるシロキシ基含有(メタ)アクリレート系モノマーを0.5〜20重量%
    CH2=C(R1)-COO-R2-Si(OR3)3 (1)
    〔式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、R2は炭素数1〜3の2価飽和炭化水素基を示し、R3は炭素数1〜3のアルキル基又はアセチル基を示す。〕
    (B) 一般式(2)で表される(メタ)アクリレート系モノマーを20〜98.5重量%
    CH2=C(R1)-COOR4 (2)
    〔式中、R1は前記と同じ意味を示し、R4は炭素数1〜18のアルキル基を示す。〕
    (C) 一般式(3)で表される水酸基含有(メタ)アクリレート系モノマーを0.5〜60重量%
    CH2=C(R1)-COO-R5-OH (3)
    〔式中、R1は前記と同じ意味を示し、R5は炭素数2〜8のアルキレン基を示す。〕
    (D) N,N-ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルレート、N,N-ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N-ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N-ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド及びN,N-ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドから選ばれる三級アミノ基含有エチレン性不飽和モノマー、及び/又はこれらのメチルクロライド塩、ジメチル硫酸塩、ジエチル硫酸塩及びベンジルクロライド塩から選ばれる四級アミノ基含有モノマーを0.5〜50重量%
  2. 請求項1記載の毛髪化粧料を用いて整髪する方法。
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