JP4781964B2 - マグネトロンスパッタ装置 - Google Patents
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Description
また本発明に係るマグネトロンスパッタ装置は、基板を装着可能な第1電極と、前記第1電極に対向してターゲットを装着可能な第2電極と、前記第2電極の第1電極と対向する側とは反対側に配設された前記磁気回路とを備え、前記磁気回路における第1磁石の磁化方向が、前記第2電極と第1電極との間に電圧を印加することにより生じる電場の方向と平行であるものである。
図2は、一般的なマグネトロンスパッタ装置の磁気回路、基板およびターゲットの配置を示した図であり、本磁気回路24は磁石27と該磁石の外周に配設された磁石29とがバックプレート210に固定されている。磁石27と磁石29の磁化方向(26、28)は互いに反平行(互いの向きは逆で平行)の関係にあり、これによりターゲット22表面上に弧状磁場23を形成することができる。図2に示したような一般的な磁気回路では、磁石27と磁石29の磁化方向の寸法を同じに保ちつつ、磁石29は磁石27の外周を取り囲むように所定の距離を保って配置されるので、磁石29の体積の方が大きくなっている。
また、第2磁石のリング状磁石では、該磁石幅(外径−内径)が、第1磁石として円筒状磁石を用いたときの磁石幅よりも薄くすることにより、基板に到達する漏洩磁場の調整をすることが可能となった。
磁石組成としては、特に限定されるものではなく、従来から用いられているアルニコ磁石、フェライト磁石、および希土類(Nd、Sm)系磁石からなる群より選択することができる。
第2磁石と第1磁石とでは、磁石組成が異なっていてもよいし、同一であってもよいが、同一であることが好ましい。
このようにして得られた磁気回路は、ラジアル状に弧状磁場を形成させることができ、上述した磁石幅等の寸法や磁石の強さを適当に調整することにより、基板に付近に到達する漏洩磁場を抑えることができる。
基板を装着可能な第1電極と、前記第1電極に対向してターゲットを装着可能な第2電極と、前記第2電極の第1電極と対向する側とは反対側に配設された請求項1ないし4のいずれかに記載の磁気回路とを備え、前記磁気回路における第1磁石の磁化方向が、前記第2電極と第1電極との間に電圧を印加することにより生じる電場の方向と平行であるマグネトロンスパッタ装置もまた、本発明の一つの態様である。本発明のマグネトロンスパッタ装置においては、例えば、第1電極をアノード、第2電極をカソードとすることができる。
磁気回路の構成は図1のとおりであり、直径140mm、厚み8mmのバックプレートの上に直径76mmの第1磁石を、内径118mm外径140mmの第2磁石を配置した。使用した磁石はNd−Fe−B系焼結磁石(信越化学製N50、残留磁束密度B=1.39T )である。このときの漏洩磁場の等高線を図6に示した。Bz=0となる地点における径方向磁場Brは、90mTであり、磁気回路から200mm離れた領域で漏洩磁場1mT以下であった。
磁気回路の構成は図1のとおりであり、直径140mm、厚み8mmのバックプレートの上に直径72mmの第1磁石を、内径118mm、外径140mmの第2磁石を配置した。使用した磁石はNd−Fe−B系焼結磁石(信越化学製N50、残留磁束密度B=1.39T )である。このときの漏洩磁場の等高線を図7に示した。Bz=0となる地点における径方向磁場Brは、84mTであり、磁気回路から200mm離れた領域で漏洩磁場1mT以下であった。
磁気回路の構成は図1と同様であり、直径180mm、厚み8mmのバックプレートの上に直径40mmの第1磁石を、内径120mm、外径180mmの第2磁石を配置した。使用した磁石はNd−Fe−B系焼結磁石(信越化学製N50、残留磁束密度B=1.39T )である。このときの漏洩磁場の等高線を図4に示した。Bz=0となる地点における径方向磁場Brは、86mTであり、磁気回路から200mm離れた領域で漏洩磁場5mT程度であった。
22 ターゲット
23 弧状磁場
24 磁気回路
25 スパッタリング(ターゲット粒子飛散方向)
26、28 磁化方向
11、27 第1磁石
12、29 第2磁石
13、210 バックプレート(固定具)
Claims (5)
- 第1磁石と、
該第1磁石の外周に配設され、磁化方向が前記第1磁石の磁化方向と反平行の関係にあり、継ぎ目がないまたはセグメント磁石を一体化させて構成した一体型磁石である第2磁石と、
前記第1磁石と第2磁石とを離間して固定するための固定具とを備えた磁気回路であって、
前記第1磁石および前記第2磁石が、ほぼ同体積であり、前記第1磁石と第2磁石との磁化方向の寸法が同じであり、第2磁石の体積(A)に対する第1磁石の体積(B)の比率(B/A)が、0.8〜1.3であるマグネトロンスパッタ装置用磁気回路。 - 前記第1磁石が、円柱状または円筒状であり、
前記第2磁石が、円筒状であり、
前記第1磁石と第2磁石とが同心円上に配設されていることを特徴とする請求項1に記載のマグネトロンスパッタ装置用磁気回路。 - 前記固定具が、前記第1磁石と第2磁石とを載置する磁性バックプレートであることを特徴とする請求項1または2に記載の磁気回路。
- 基板を装着可能な第1電極と、
前記第1電極に対向してターゲットを装着可能な第2電極と、
前記第2電極の第1電極と対向する側とは反対側に配設された請求項1ないし3のいずれかに記載の磁気回路とを備え、前記磁気回路における第1磁石の磁化方向が、前記第2電極と第1電極との間に電圧を印加することにより生じる電場の方向と平行であるマグネトロンスパッタ装置。 - 前記第1磁石及び第2磁石表面から前記基板までの距離が200mm以上であり、かつ前記基板位置での磁場強度が2mT以下である請求項4に記載のマグネトロンスパッタ装置。
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