JP4780996B2 - インク、インクジェット記録方法、インクカートリッジ、ヘッドカートリッジ、及びインクジェット記録装置 - Google Patents

インク、インクジェット記録方法、インクカートリッジ、ヘッドカートリッジ、及びインクジェット記録装置 Download PDF

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Description

本発明は、インク、インクジェット記録方法、インクカートリッジ、ヘッドカートリッジ、及びインクジェット記録装置に関する。
インクジェット記録とは、インクの微小液滴を種々の作動原理により飛翔させて記録媒体に付着させ、画像、文字等の画像形成を行うものである。インクジェット記録は高速、低騒音、多色化が容易、記録パターンの融通性が高い、現像及び定着が不要等の特徴があり、様々な用途において急速に普及している。
近年、インクジェット記録には、銀塩写真に匹敵する高画質な画像を提供することが求められている。インクジェット記録では、フルカラーの画像を形成する際、減法混色に基づき画像を形成する。つまり、印刷の三原色インクであるイエローインク、マゼンタインク及びシアンインクを用いた色再現が行われている。つまり、高画質なインクジェット画像を実現するためには、この三原色インクであるイエローインク、マゼンタインク及びシアンインクそれぞれが高明度、高彩度であることが必要とされる。
しかし、三原色インクで色相の全領域を表現しようとすると、発色性の良好な三原色インクを用いた場合であっても、三原色インクの混色によって表現される色領域においては、彩度が十分でなく、表現できる色再現領域が不十分となる場合がある。そこで上記三原色インクに加え、色相空間においてそれぞれの三原色インクの中間の色相角を持つ色、例えば、レッドインク、オレンジインク、グリーンインク、バイオレットインク及びブルーインク等を用いて画像形成を行う方法が提案されている。
又、インクジェット記録を用いて得られた印刷物の長期保存が可能であることも必要となってきている。つまり、太陽光や各種照明光等による画像の変褪色(耐光性)や、大気中に微量に含まれる酸化性ガス(オゾン、NOX、SOX等)に対する画像の変褪色(耐ガス性)といった、画像の耐候性に優れていることが必要である。
上述の課題を解決し、イエロー領域の色再現範囲を広げるために、高発色であり、且つ耐候性に優れた色材として特定構造を有するアゾピリドン型染料が開示され、又、該染料を用いたインクが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特表2002−504613号公報
本発明者らが、特許文献1に記載された色材(本発明における一般式Iで表される色材)を含有するインクを調製し、該インクを用いて画像を形成したところ、このインクを単独で用いて形成した画像の発色性及び耐候性は良好なものであった。しかし、所望の色のインクとするために他の色材を組み合わせてインクを調製し、画像を形成した結果、画像の発色性は十分であったものの、耐候性、特に耐光性が悪く、太陽光や各種照明光等による画像の変褪色の程度は色材個々の耐候性の性能以下であった。つまり、一般式Iで表される色材は、組み合わせて使用する色材によっては耐光性が悪化する性質を有するものであった。
本発明者らが更に検討した結果、一般式Iで表される色材及びフタロシアニン骨格を持つ色材とを組み合わせて使用した場合に特に耐候性が悪くなる場合があるという知見を得た。特許文献1には、一般式Iで表される色材を他の色材と組み合わせて使用した場合の耐候性に関する言及はない。このような従来技術では、一般式Iで表される色材とフタロシアニン骨格を持つ色材と組み合わせて使用した場合に耐候性が悪くなるという課題があり、この課題は十分には解決がなされていないのが現状である。更に、色材の組み合わせにより生じる耐光性の悪化は、インクの溶剤等の工夫で改善することは困難であることもわかった。このため、一般式Iで表される色材及びフタロシアニン骨格を持つ色材を組み合わせて使用した場合に、耐候性の悪化を抑制するための技術が必要であるという認識を得た。
従って、本発明の目的は、一般式Iで表される色材とフタロシアニン骨格を持つ色材とを組み合わせて使用した場合においても、高発色であり且つ耐候性に優れた画像を与えることができるインクを提供することにある。
更に、本発明の他の目的は、前記インクを用いたインクジェット記録方法、インクカートリッジ、ヘッドカートリッジ及びインクジェット記録装置を提供することにある。
本発明者らが上記目的に鑑みて鋭意検討を行った結果、C.I.ダイレクトイエロー132を、構造式Iで表される色材又はその塩フタロシアニン骨格を持つ色材と共にインク中に存在させることによって、所望の色を有し且つ耐候性も良好なインクが得られるという知見を得て本発明に至った。
即ち、本発明にかかるインクは、イエロー色材及びフタロシアニン骨格を持つ色材を含有するインクにおいて、前記イエロー色材が、少なくとも下記構造式Iで表される色材又はその塩、及びC.I.ダイレクトイエロー132であり、インク中の前記イエロー色材の含有量の合計が、インク中の色材の含有量の合計に対して80質量%以上であり、前記イエロー色材の含有量の合計に対する、下記構造式Iで表される色材又はその塩、及び前記C.I.ダイレクトイエロー132の含有量の合計が、85質量%以上であることを特徴とする。
Figure 0004780996
又、上記本発明のインクは、インク中の構造式Iで表される色材又はその塩の含有量が、インク中のC.I.ダイレクトイエロー132の含有量の0.3質量倍〜2.0質量倍であることが好ましい。
又、本発明のインクジェット記録方法は、上記インクを、インクジェット記録ヘッドにより記録媒体に付与して画像を形成することを特徴とする。
又、本発明のインクカートリッジは、上記インクが収容されていることを特徴とする。
又、本発明のヘッドカートリッジは、上記インクが収容されているインクタンクと、インクを吐出するための記録ヘッドとを備えてなることを特徴とする。
又、本発明のインクジェット記録装置は、上記インクが搭載されてなることを特徴とする。
本発明によれば、上記構造式Iで表される色材又はその塩フタロシアニン骨格を持つ色材とを組み合わせて使用した場合でも、構造式Iで表される色材又はその塩の発色性を損なうことなく、耐候性が良好となる。その結果、高発色であり且つ耐候性(特に耐光性)に優れた画像を与えることができるインクが提供される。
以下に発明を実施するための最良の形態を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。
[インク]
本発明にかかるインクは、下記一般式Iで表される色材、C.I.ダイレクトイエロー132及びフタロシアニン骨格を持つ色材を含有することを必須とする。更に、これらの以外の一般に用いられている染料又は顔料や、新規に合成された染料又は顔料を、これらを添加することによる効果が得られ、且つ、本発明の目的効果を損なわない範囲で組み合わせて使用することもできる。以下、本発明にかかるインクを構成する各成分について詳細を述べる。
(色材)
本発明で使用する色材は、下記一般式Iで表される色材、C.I.ダイレクトイエロー132及びフタロシアニン骨格を持つ色材である。
Figure 0004780996
(一般式I中、R1及びR2はそれぞれ独立に、置換若しくは未置換の、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、又は水素原子の何れかであり、R3及びR5はそれぞれ独立に、カルボキシル基又はその塩、スルホン酸基又はその塩、リン酸基又はその塩、及びこれらの基で置換されたアルキル基であり、R4及びR6はそれぞれ独立に、R3及びR5に対して定義した以外の基であり、p及びrはそれぞれ独立に1〜5の整数であり、q及びsはそれぞれ独立に0〜4の整数であり、且つ、p+q≦5、r+s≦5である。)
〔一般式Iで表される色材及びC.I.ダイレクトイエロー132〕
上記一般式Iで表される色材は発色性がよく、特に、イエロー領域の色再現範囲を広げることが可能である。従って、後述するフタロシアニン骨格を持つ色材と併用することによって、とりわけグリーン領域の発色性がよくなる。又、上記一般式Iで表される色材は耐候性にも優れている。
上記一般式Iで表される色材のみを含有したインクを調製し、前記インクを用いて画像を形成したところ、このインクを単独で用いて形成した画像の発色性及び耐候性は良好なものであった。しかし、一般式Iで表される色材とフタロシアニン骨格を持つ色材を組み合わせてインクを調製し、画像を形成した結果、画像の発色性は十分であったものの、耐候性、特に耐光性が悪く、太陽光や各種照明光等による画像の変褪色の程度は色材個々の耐候性の性能以下であった。
そこで、本発明のインクでは、更にC.I.ダイレクトイエロー132を、上記一般式Iで表される色材及びフタロシアニン骨格を持つ色材と組み合わせて使用する。一般式Iで表される色材及びフタロシアニン骨格を持つ色材に、C.I.ダイレクトイエロー132を組み合わせて使用することで優れた耐候性が得られる詳細なメカニズムは明らかではない。
特に本発明においては、上記一般式Iで表される色材が、下記例示化合物1である場合に顕著な効果が得られる。例示化合物1は発色性と耐候性に優れ、且つその色相がC.I.ダイレクトイエロー132と近い。このため、本発明のインクを用いて記録媒体上に形成した画像において、光やガスによって例示化合物1が消失することにより変褪色が生じても、例示化合物1と色相が近いC.I.ダイレクトイエロー132が残留するため、退色による画像の変化が小さく、結果として耐候性が向上する。
Figure 0004780996
〔フタロシアニン骨格を持つ色材〕
本発明では、上述の一般式Iで表される色材及びC.I.ダイレクトイエロー132と組み合わせて使用する色材として、フタロシアニン骨格を持つ色材を用いる。フタロシアニン骨格を持つ色材は、シアン及びグリーン色相領域の発色性と耐光性に優れているために好ましい。
フタロシアニン骨格を持つ色材の具体例を下記に示す。しかし、本発明はこれらに限定されるものではない。C.I.ダイレクトブルー86及び199、特開平9−291240号公報に記載のフタロシアニン骨格にイエロー成分の光吸収性の構造を導入した染料(例えば、フタロシアニン残基とモノアゾ染料残基とを縮合させたもの)、下記一般式IIで表される化合物等。中でも、耐候性の観点から、下記一般式IIで示される化合物が好ましい。又、フタロシアニン骨格を持つ色材は、単独若しくは混合して用いることができる。
Figure 0004780996
(一般式II中、Mはアルカリ金属又はアンモニウムであり、xは1〜4の整数であり、yは0〜3の整数であり、x+y=2以下のものを含まないか、或いは実質的に含まない。)
即ち、一般式IIで表される化合物は、下記表1に記載の構造を有する染料の何れか、若しくはそれらの混合物であり、x+y=2の成分のものは含んでいないか、或いは実質的に含んでいない。
Figure 0004780996
更に、一般式IIで表される色材は、x+y=3の成分の含有量よりx+y=4の成分の含有量が多い場合、耐ガス性が特に良好となる。上記各成分の含有量の比率は、一般式IIで表される色材を254nmの波長において高速液体クロマトグラフィーを用いて分析を行い、各分子量での比率を算出することによって求められる。
〔イエロー色材及びシアン色材〕
本発明にかかるインクには、必要に応じて上述の色材と共に他の色材を、これらを添加することによる効果が得られ、且つ本発明の目的効果を損なわない範囲で含有させてもよい。以下に、本発明にかかるインクに用いられる色材である、イエロー色材及びシアン色材をまとめて示す。
イエロー色材
・C.I.ダイレクトイエロー:8、11、12、27、28、33、39、44、50、58、85、86、87、88、89、98、100、110、132、173
・C.I.アシッドイエロー:1、3、7、11、17、23、25、29、36、38、40、42、44、76、98、99
・上記一般式Iで表される色材
・その他、イエローの色調を有する色材
シアン色材
・C.I.ダイレクトブルー:1、15、22、25、41、76、77、80、90、98、106、108、120、158、163、168、226
・C.I.アシッドブルー:1、7、9、15、22、23、25、29、40、43、59、62、74、78、80、90、100、102、104、112、117、127、138、158、161、203、204、221、244
・フタロシアニン骨格を持つ色材
・その他、シアンの色調を有する色材
〔色材の含有量〕
インク中における色材の含有量の合計は、発色性、耐候性及び信頼性の観点から、インク全質量に対して、下限は0.1質量%以上が好ましく、1.0質量%以上がより好ましい。又、上限は15質量%以下が好ましく、7質量%以下がより好ましい。特に、インク中のイエロー色材の含有量の合計が、インクに含有される色材の含有量の合計に対して80質量%以上である場合、発色性及び耐候性が共に優れた画像を与えるインクが得られる。
又、前記イエロー色材の含有量の合計に対する、前記一般式Iで表される色材及びC.I.ダイレクトイエロー132の含有量の合計が、85質量%以上である場合、発色性及び耐候性が共により優れた画像を与えるインクが得られる。又、一般式Iで表される色材の含有量が、C.I.ダイレクトイエロー132の含有量の0.3質量倍〜2.0質量倍である場合、更に発色性及び耐候性が共に優れた画像を与えるインクが得られる。
(水性媒体)
本発明のインクは、水を主体とする水性媒体に、上述の色材を溶解或いは分散させて調製する。この水性媒体は、水単独、或いは水と水溶性有機溶剤を含むものが利用できる。水溶性有機溶剤は、アルコール、多価アルコール、ポリグリコール、グリコールエーテル、含窒素極性溶媒、含硫黄極性溶媒、尿素類、糖類、及びこれらの誘導体等、一般にインクジェット用インクの溶剤として用いられているものであれば、問題なく使用することができる。これらの溶剤は、インクの保湿性維持や色材の溶解性、分散性の向上、インクの記録紙への浸透剤等の用途として用いられる。又、これらの溶剤は単独でも複数を組み合わせて用いることもできる。又、水は脱イオン水(イオン交換水)を使用することが好ましい。
水溶性有機溶剤の含有量は、インク全質量に対して1質量%〜50質量%の範囲が好ましく、より好ましくは3質量%〜40質量%の範囲である。又、インク中の水の含有量は、染料の溶解性やインクの吐出安定性を良好に保つために、インク全質量に対して30質量%〜95質量%の範囲が好ましい。
(その他の成分及びインクの物性)
更に、本発明のインクには、上記の成分のほかに必要に応じて界面活性剤、pH調整剤、防錆剤、防腐剤、防カビ剤、酸化防止剤、還元防止剤、蒸発促進剤、キレート化剤及び水溶性ポリマー等、種々の添加剤を含有させてもよい。
界面活性剤の具体例は、脂肪酸塩類、高級アルコール硫酸エステル塩類、液体脂肪油硫酸エステル塩類、アルキルアリルスルホン酸塩類等の陰イオン界面活性剤、ポリエキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルエステル類、ポリエキシエチレンソルビタンアルキルエステル類、アセチレンアルコール、アセチレングリコール等の非イオン性界面活性剤が挙げられ、これらの1種又は2種以上を適宜選択して用いることができる。中でも特に、アセチレンアルコール類や、アセチレングリコール類が、普通紙への浸透性に優れた効果を発揮するために好ましい。
界面活性剤の含有量は、種類により異なるが、インク全質量に対して、0.01質量%〜5質量%が好ましい。この際、インクの25℃における表面張力は、10mN/m(dyn/cm)以上、より好ましくは20mN/m以上、又、60mN/m以下となるように界面活性剤の添加量を決定することが好ましい。界面活性剤をインクに添加することで、ノズル先端の濡れによる印字ヨレ(インク滴の着弾点のズレ)等の発生を有効に抑えることができる。又、インクはインクジェット記録装置で良好な吐出特性を得るために、所望の粘度やpHを有するように調整することが好ましい。
[その他のインク]
フルカラー出力を行う場合、上記の本発明のインクの他に、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインクを併用することが好ましい。更に、同一色調で色材濃度が低いインク、所謂淡インクを組み合わせて用いることもできる。
以下に、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク及びブラックインクに用いられる色材の具体例を色調別に例示する。勿論、これらの色材に限定されるものではなく、更に、これらの以外の一般に用いられている染料又は顔料や、新規に合成された染料又は顔料を用いてもよい。色材の含有量は、インク全質量に対して、下限は0.1質量%以上が好ましく、1.0質量%以上がより好ましい。又、上限は15質量%以下が好ましく、7質量%以下がより好ましい。
(シアンインク)
・C.I.ダイレクトブルー:1、15、22、25、41、76、77、80、86、90、98、106、108、120、158、163、168、199、226、307
・C.I.アシッドブルー:1、7、9、15、22、23、25、29、40、43、59、62、74、78、80、90、100、102、104、112、117、127、138、158、161、203、204、221、244
・上記一般式IIで示される化合物
(マゼンタインク)
・C.I.ダイレクトレッド:2、4、9、11、20、23、24、31、39、46、62、75、79、80、83、89、95、197、201、218、220、224、225、226、227、228、229、230
・C.I.アシッドレッド:6、8、9、13、14、18、26、27、32、35、42、51、52、80、83、87、89、92、106、114、115、133、134、145、158、198、249、265、289
・C.I.フードレッド:87、92、94
・C.I.ダイレクトバイオレット:107
・下記一般式IIIで表される染料
Figure 0004780996
(一般式III中、R1は、置換若しくは未置換のアルコキシ基又は置換若しくは未置換のアリール基であり、R2及びR4はそれぞれ独立に、水素原子又は置換若しくは未置換のアルキル基であり、R3は水素原子、置換若しくは未置換のアルキル基、置換若しくは未置換のアルコキシ基、置換若しくは未置換のアリールオキシ基又はハロゲン原子であり、X1は遊離酸の形でカルボキシル基又はスルホン酸であり、nは1又は2である。)
・下記一般式IVで表される遊離酸の形の染料
Figure 0004780996
(一般式IV中、Ar1は置換若しくは未置換のフェニル基又は置換若しくは未置換のナフチル基であり、Ar2は、置換若しくは未置換のアセチル基、ベンゾイル基、1,3,5−トリアジニル基、SO2−C65基又はSO2−C64−CH3基である。)
(イエローインク)
・C.I.ダイレクトイエロー:8、11、12、27、28、33、39、44、50、58、85、86、87、88、89、98、100、110、132、173;
・C.I.アシッドイエロー:1、3、7、11、17、23、25、29、36、38、40、42、44、76、98、99
・上記一般式Iの化合物
(ブラックインク)
・C.I.ダイレクトブラック:17、19、22、31、32、51、62、71、74、112、113、154、168、195;
・C.I.アシッドブラック:2、48、51、52、110、115、156;
・C.I.フードブラック1、2
・カーボンブラック
カーボンブラックは、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等が挙げられる。具体例は、レイヴァン(Raven)7000、レイヴァン5750、レイヴァン5250、レイヴァン5000、レイヴァン3500、レイヴァン2000、レイヴァン1500、レイヴァン1250、レイヴァン1200、レイヴァン1190ULTRA−II、レイヴァン1170、レイヴァン1255(以上コロンビア社製)、ブラックパールズ(Black Pearls)L、リーガル(Regal)400R、リーガル330R、リーガル660R、モウグル(Mogul)L、モナク(Monarch)700、モナク800、モナク880、モナク900、モナク1000、モナク1100、モナク1300、モナク1400、ヴァルカン(Valcan)XC−72R(以上キャボット社製)、カラーブラック(Color Black)FW1、カラーブラックFW2、カラーブラックFW2V、カラーブラックFW18、カラーブラックFW200、カラーブラックS150、カラーブラックS160、カラーブラックS170、プリンテックス(Printex)35、プリンテックスU、プリンテックスV、プリンテックス140U、プリンテックス140V、スペシャルブラック(Special Black)6、スペシャルブラック5、スペシャルブラック4A、スペシャルブラック4(以上デグッサ社製)、No.25、No.33、No.40、No.47、No.52、No.900、No.2300、MCF−88、MA600、MA7、MA8、MA100(以上三菱化学社製)等が挙げられる。又、マグネタイト、フェライト等の磁性体微粒子やチタンブラック等を黒色顔料として用いてもよい。
色材として顔料を用いる場合には、分散剤を併用することが好ましい。分散剤は、アニオン性基の作用によって上記の顔料を水性媒体に安定に分散させることのできるものが好適に用いられる。分散剤の具体例は、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−マレイン酸ハーフエステル共重合体、ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体、スチレン−無水マレイン酸−マレイン酸ハーフエステル共重合体或いはこれらの塩等が挙げられる。又、これらの分散剤は、重量平均分子量が1,000〜30,000の範囲のものが好ましい。
又、色材として、顔料表面にイオン性基(アニオン性基)を結合させることによって分散剤なしで水性媒体に分散させることのできる顔料、所謂自己分散型顔料を用いることもでき、このような顔料の一例として、自己分散型カーボンブラックを挙げることができる。自己分散型カーボンブラックは、例えば、アニオン性基がカーボンブラック表面に結合したものを挙げることができる。
[記録媒体]
本発明にかかるインクを用いて画像を形成する際に用いる記録媒体としては、普通紙、或いは光沢紙、コート紙、光沢フィルムと呼ばれるような、表面にコート層或いはインク受容層を有する特殊媒体等、一般的に用いられている記録媒体が挙げられる。これらの中でも、より鮮やかさ、コントラスト、透明感の高い画像が得られる記録媒体の一例として、基材上に親水性の多孔質粒子層、多孔質高分子層等を有する特殊媒体を挙げることができる。
本発明で用いられる記録媒体としての特殊媒体の一例を更に詳述すると、染料や顔料等の色材をインク受容層内の親水性多孔質構造を形成する微粒子に吸着させて、少なくともこの吸着した色材によって画像が形成される記録媒体であり、インクジェット法を利用する場合には特に好適である。このような記録媒体は、支持体上のインク受容層に形成された空隙によりインクを吸収するいわゆる吸収タイプであることが好ましい。
吸収タイプのインク受容層は、微粒子を主体とし、必要に応じて、バインダーやその他の添加剤を含有する親水性多孔質層として構成される。微粒子の例は、シリカ、クレー、タルク、炭酸カルシウム、カオリン、アルミナ或いはアルミナ水和物等の酸化アルミニウム、珪藻土、酸化チタン、ハイドロタルサイト、酸化亜鉛等の無機顔料や尿素ホルマリン樹脂、エチレン樹脂、スチレン樹脂等の有機顔料が挙げられ、これらの1種以上が使用される。
バインダーとして好適に使用されているものには水溶性高分子やラテックスを挙げることができる。例えば、ポリビニルアルコール又はその変性体、澱粉又はその変性体、ゼラチン又はその変性体、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロオイルメチルセルロース等のセルロース誘導体、SBRラテックス、NBRラテックス、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体ラテックス、官能基変性重合体ラテックス、エチレン酢酸ビニル共重合体等のビニル系共重合体ラテックス、ポリビニルピロリドン、無水マレイン酸又はその共重合体、アクリル酸エステル共重合体等が使用され、必要に応じて2種以上を組み合わせて用いることができる。その他、添加剤を使用することもでき、例えば、必要に応じて分散剤、増粘剤、pH調整剤、潤滑剤、流動性変性剤、界面活性剤、消泡剤、離型剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤等が使用される。
[記録方法及び記録装置]
本発明にかかるインクを用いて記録媒体に画像記録を行うのに好適な記録方法及び記録装置は、オフセット印刷装置、グラビア印刷装置、電子写真印刷装置、インクジェット記録装置等、従来から一般に用いられている装置を用いることができる。これらの中でも、インクジェット記録装置に適用することが好ましい。
本発明の実施形態として、本発明のインク以外に、フルカラーの画像を得るために、例えば、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインク等、別の色相を持つインクや、或いはこれらのインクと同一色調の淡インクを組み合わせて用いる記録装置とすることもできる。
前記した記録装置のうち、インクジェット記録装置は、本発明のインクを記録するための装置を記録装置に具備するにあたり、低コスト、装置が小型化である、低騒音である、等の理由から、プリンターやファクシミリ、複写機等、広く利用することが可能であり、本発明の好ましい実施形態の一つとして挙げることができる。
(記録装置)
以下に、インクジェット記録装置の本体構成を説明する。先ず、記録装置における機構部の構成を説明する。記録装置本体は、各機構の役割から、給紙部、用紙搬送部、キャリッジ部、排紙部、クリーニング部及びこれらを保護し、意匠性を持たす外装部から構成されている。以下、これらの概略を説明していく。
図2は、記録装置の斜視図である。又、図3及び図5は、記録装置本体の内部機構を説明するための図であり、図3は右上部からの斜視図、図5は記録装置本体の側断面図をそれぞれ示したものである。
記録装置において給紙を行う際には、先ず給紙部において記録媒体の所定枚数のみが給紙ローラM2080と分離ローラM2041から構成されるニップ部に送られる。送られた記録媒体はニップ部で分離され、最上位の記録媒体のみが搬送される。用紙搬送部に送られた記録媒体は、ピンチローラホルダM3000及びペーパーガイドフラッパーM3030に案内されて、搬送ローラM3060とピンチローラM3070とのローラ対に送られる。搬送ローラM3060とピンチローラM3070とからなるローラ対は、LFモータE0002の駆動により回転され、この回転により記録媒体がプラテンM3040上を搬送される。
キャリッジ部では記録媒体に画像形成する場合、記録ヘッドH1001を目的の画像形成位置に配置させ、電気基板E0014からの信号に従って、記録媒体に対しインクを吐出する。記録ヘッドH1001についての詳細な構成は後述するが、記録ヘッドH1001により記録を行いながらキャリッジM4000が列方向に走査する記録主走査と、搬送ローラM3060により記録媒体が行方向に搬送される副走査とを交互に繰り返すことにより、記録媒体上に画像を形成していく構成となっている。最後に画像形成された記録媒体は、排紙部で第1の排紙ローラM3110と拍車M3120とのニップに挟まれ、搬送されて排紙トレイM3160に排出される。
尚、クリーニング部において、画像記録前後の記録ヘッドH1001をクリーニングする目的のために、キャップM5010を記録ヘッドH1001のインク吐出口に密着させた状態で、ポンプM5000を作用させると、記録ヘッドH1001から不要なインク等が吸引されるようになっている。又、キャップM5010を開けた状態で、キャップM5010に残っているインクを吸引することにより、残インクによる固着及びその後の弊害が起こらないように配慮されている。
(記録ヘッド構成)
以下にヘッドカートリッジH1000の構成について説明する。ヘッドカートリッジH1000において、記録ヘッドH1001と、インクタンクH1900を搭載する手段、及びインクタンクH1900から記録ヘッドにインクを供給するための手段を有しており、キャリッジM4000に対して着脱可能に搭載される構成となっている。
図1は、ヘッドカートリッジH1000に対し、インクタンクH1900を装着する様子を示した図である。この記録装置は、インク、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ライトシアン及びライトマゼンタの7色のインクによって画像を形成するため、インクタンクH1900は、以上の7色分が独立に用意されている。
図4は、ヘッドカートリッジH1000の分解斜視図を示したものである。図において、ヘッドカートリッジH1000は、第1の記録素子基板H3600及び第2の記録素子基板H3601、第1のプレートH1200、第2のプレートH1400、電気配線基板H1300、タンクホルダーH1500、流路形成部材H1600、フィルターH1700、シールゴムH1800等から構成されている。
7色分用意されたインクタンクH1900のインクを、9列のノズル列に分配する構成となっており、各ノズル列が形成されている第1の記録素子基板H3600及び第2の記録素子基板H3601に各インクが分配される構成となっている。
第1の記録素子基板H3600及び第2の記録素子基板H3601はSi基板であり、その片面にインクを吐出するための複数の記録素子(ノズル)がフォトリソ技術により形成されている。各記録素子に電力を供給するAI等の電気配線は、成膜技術により形成されており、個々の記録素子に対応した複数のインク流路も又、フォトリソグラフィ技術により形成されている。更に、複数のインク流路にインクを供給するためのインク供給口が裏面に開口するように形成されている。
図5は、本実施形態における、第1の記録素子基板H3600及び第2の記録素子基板H3601の構成を説明するための正面拡大図である。H2700〜H3500は、それぞれ異なる、或いは同色のインク色に対応するノズル列であり、第1の記録素子基板H3600には、ライトシアンの供給されるノズル列H3200、ブラックインクの供給されるノズル列H3300、本発明のインクの供給されるノズル列H3400、及びライトマゼンタインクの供給されるノズル列H3500の4色分のノズル列が構成されている。
第2の記録素子基板H3601には、シアンインクの供給される2列のノズル列H2700及びH3100、マゼンタインクの供給される2列のノズル列H2800及びH3000、更にイエローインクの供給されるノズル列H2900の3色分で5列のノズル列が形成されており、イエローインクのノズル列H2900を中心に、両側に線対称にマゼンタ及びシアンのノズル列が配列した構成となっている。
各ノズル列は、記録媒体の搬送方向に1200dpi(dot/inch;参考値)の間隔で並ぶ768個のノズルによって構成され、約2ピコリットルのインク滴を吐出させる。各ノズル吐出口における開口面積は、およそ100μm2に設定されている。
このようにシアン、マゼンタ、及びイエローのノズル列を、キャリッジM4000の走査方向に対し対称に配置することは、キャリッジM4000の双方向印刷を行った際に、色ムラという画像弊害を低減する効果がある。色むらとは、主に、記録媒体へ着弾するインクの色順が異なることによって生じる発色性の違いが原因となっている。イエローインクのノズル列H2900を中心に、マゼンタとシアンのノズル列が2列ずつ対称に構成されていれば、往路と復路で、利用するノズル列を切り替えることにより、記録媒体へ着弾するインクの順番を統一することができるのである。よって、本実施形態においては、高品位な画像を双方向で高速に形成可能なことが特徴となっている。
尚、ノズル列の配置は利用する7色すべてにおいて、対称であることが好ましいが、装置の大型化、コストアップ、及びデータ処理の複雑化を招いてしまうことから、特に双方向印刷時の色ムラへの寄与が大きい3色、即ち、シアン、マゼンタ、及びイエローのノズル列のみを対称に配置している。
又、インク流路H1501は、シアンインク用の流路とマゼンタインク用の流路が途中で二股に分岐しており、それぞれ1つのインクタンクから供給されたインクを、2列のノズル列に分配可能な構成となっている。
尚、ここでは記録ヘッドの一形態として、電気信号に応じて膜沸騰をインクに対して生じさせるための熱エネルギーを生成する電気熱変換体(記録素子)を用いて記録を行うバブルジェット(登録商標)方式の記録ヘッドについて一例を挙げて述べた。この代表的な構成や原理については、例えば、米国特許第4,723,129号明細書、同第4,740,796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この方式は、所謂オンデマンド型、コンティニュアス型の何れにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシートや液流路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を超える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長・収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好ましいといえる。
又、第二の力学的エネルギーを利用したインクジェット記録装置の形態として、複数のノズルを有するノズル形成基板と、ノズルに対向して配置される圧電材料と導電材料からなる圧力発生素子と、この圧力発生素子の周囲を満たすインクを備え、印加電圧により圧力発生素子を変位させ、インクの小液滴をノズルから吐出させるオンデマンドインクジェット記録ヘッドを挙げることができる。
(インクカートリッジ)
インクカートリッジは、記録ヘッドにインク供給部材、例えば、チューブを介して供給されるインクを収容したものも用いられる。
又、本発明で使用されるインクジェット記録装置は、上述のようにヘッドとインクカートリッジとが別体となったものに限らず、それらが一体になったものにも好適に用いられる。又、インク吸収体を用いず、例えばインク収容部が内部にバネ等を仕込んだインク袋であるような構造でもよい。
以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明を更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、下記実施例により限定されるものではない。尚、以下の記載で「%」及び「部」とあるものは、特に断りのない限り質量基準である。
<実施例1〜6、参考例1〜4、及び比較例1〜3のインクの調製>
下記表2−1〜表2−3に示す各成分を、総量が100部となるように水で調整したものを混合し、十分に攪拌して溶解した後、ポアサイズ0.2μmのミクロフィルター(富士フィルム製)にて加圧ろ過し、実施例1〜6、参考例1〜4、及び比較例1〜3のインクを調製した。尚、実施例1〜6、参考例1〜4、及び比較例1〜3のインクの特徴を表2−1〜表2−3に併せて示した。
Figure 0004780996
Figure 0004780996
Figure 0004780996
<実施例1〜6、参考例1〜4、及び比較例1〜3のインクの評価>
上記で得られたインクを、それぞれキヤノン製 PIXUS 950i用のインクカートリッジに詰め、PIXUS 950iを用いて画像を形成し、下記評価項目について評価した。評価結果を表3に示した。
上記記録装置で記録されるベタ印字部の100%デューティとは、2400×1200dpiの解像度で、すべての画素を1ドット付与することである。この場合、1ドットあたり2.5ngのインクを付与している。画像のL*、a*、b*の測定には、Gretag製のGretag Spectrolinoを用い、観測光源:D50、観測視野:2度、の条件で測定を行った。
[発色性]
記録媒体としてキヤノン製SP−101を用い、100%デューティのベタ画像を形成した。得られた画像のL*、a*、b*の測定を行い、下記式で彩度(C*)を算出し、発色性を評価した。発色性の評価基準は以下の通りである。
*=(a*2+b*2)1/2
算出した(C*)を用いて、下記基準にて発色性の評価を行った。
A:C*が85以上
B:C*が80以上85未満
C:C*が80未満
[耐光性]
記録媒体としてキヤノン製SP−101を用い、デューティが1〜100%の範囲において段階的に階調を変化させてベタ画像を形成した。得られた画像から下記の方法で、特に、耐光性の悪い中間調の部分(30%デューティ、総染料付与密度0.06mg/inch2)のΔEを算出し、耐光性を評価した。耐光性の評価方法及び評価基準は以下の通りである。
・評価装置;アトラス製キセノンフェードメータCi35
・曝露条件;槽内温度25℃、相対湿度55%、照度キセノンランプ0.39W/m2、30時間
・評価方法;曝露前、曝露後の試験サンプルのCIE L***を測定。下記計算式よりΔEを算出した。
ΔE=(△L*2+△a*2+△b*2)1/2
A:ΔEが15未満
B:ΔEが15以上20未満
C:ΔEが20以上
[耐ガス性]
記録媒体としてキヤノン製SP−101を用い、デューティが1〜100%の範囲において段階的に階調を変化させてベタ画像を形成した。得られた画像から下記の方法で、特に耐ガス性の悪い中間調の部分(100%デューティ、総染料付与密度0.27mg/inch2)のΔEを算出し、耐ガス性を評価した。耐ガス性の評価方法及び評価基準は以下の通りである。
・評価装置;オゾンフェードメーター
・曝露条件;槽内温度40℃、相対湿度55%、3ppmのオゾン雰囲気下の条件で、2時間。
・評価方法;曝露前、曝露後の試験サンプルのCIE L***を測定。下記計算式よりΔEを算出した。
ΔE=(△L*2+△a*2+△b*2)1/2
A:ΔEが20未満
B:ΔEが20以上25未満
C:ΔEが25以上
Figure 0004780996
表3に示したように、実施例1〜6、及び参考例1〜4では、発色性と耐候性が共に優れた画像が得られた。一方、比較例1〜3では、耐候性が劣る結果となった。又、比較例2及び3では、発色性及び耐候性が劣る結果となった。実施例2及び比較例3からわかるように、一般式Iの色材及びフタロシアニン骨格を持つ色材を含有するインクでも、更にC.I.ダイレクトイエロー132を組み合わせて用いるという本発明の構成をとることで、耐候性の低下を効果的に防止できた。尚、上記評価基準では、実施例1と実施例3では共に全てA評価で結果に差が生じていないが、実施例1と実施例3との発色性を比較すると、実施例1の方が優れていた。
記録装置の斜視図である。 記録装置の機構部の斜視図である。 記録装置の断面図である。 ヘッドカートリッジにインクタンクを装着する状態示した斜視図である。 ヘッドカートリッジの分解斜視図である。 ヘッドカートリッジにおける記録素子基板を示す正面図である。
符号の説明
M1010:シャーシ
M1011:ガイドレール
M2000:ベース
M2010:圧板
M2012:圧板バネ
M2013:分離シート
M2020:戻しレバー
M2021:戻しレバーバネ
M2030:可動サイドガイド
M2040:分離ローラホルダー
M2041:分離ローラ
M2044:分離ローラリリースシャフト
M2060:給紙トレイ
M2070:駆動部
M2080:給紙ローラ
M3000:ピンチローラホルダ
M3021:PEセンサレバー
M3030:ペーパーガイドフラッパー
M3040:プラテン
M3041:紙押さえ
M3060:搬送ローラ
M3070:ピンチローラ
M3100:第1の排紙ローラ
M3110:第2の排紙ローラ
M3111:弾性体
M3120:拍車
M3130:拍車ホルダ
M3160:排紙トレイ
M4000:キャリッジ
M4010:ヘッドセットレバー
M4020:ガイドシャフト
M4030:摺動シート
M4041:タイミングベルト
M4042:アイドルプーリ
M4090:位置検出センサ
M5000:ポンプ
M5010:キャップ
M5011:キャップ吸収体
M5020:ブレード
M5060:ブレードクリーナー
M7030:アクセスカバー
E0001:キャリッジモータ
E0002:LFモータ
E0003:PGモータ
E0005:エンコーダスケール
E0007:PEセンサ
E0009:ASFセンサ
E0014:メイン基板
E0105:ASFモータ
H1000:ヘッドカートリッジ
H1001:記録ヘッド
H1200:第1のプレート
H1201:インク供給口
H1300:電気配線基板
H1301:外部信号入力端子
H1400:第2のプレート
H1500:タンクホルダー
H1501:インク流路
H1600:流路形成部材
H1700:フィルター
H1800:シールゴム
H1900:インクタンク
H2700、H3100:シアンノズル列
H2800、H3000:マゼンタノズル列
H2900:イエローノズル列
H3200:ライトシアンノズル列
H3300:ブラックノズル列
H3400:本発明のインクノズル列
H3500:ライトマゼンタノズル列
H3600:第1の記録素子基板
H3601:第2の記録素子基板

Claims (6)

  1. イエロー色材及びフタロシアニン骨格を持つ色材を含有するインクにおいて、
    前記イエロー色材が、少なくとも下記構造式Iで表される色材又はその塩、及びC.I.ダイレクトイエロー132であり、
    インク中の前記イエロー色材の含有量の合計が、インク中の色材の含有量の合計に対して80質量%以上であり、
    前記イエロー色材の含有量の合計に対する、下記構造式Iで表される色材又はその塩、及び前記C.I.ダイレクトイエロー132の含有量の合計が、85質量%以上であることを特徴とするインク。
    Figure 0004780996
  2. インク中の構造式Iで表される色材又はその塩の含有量が、インク中のC.I.ダイレクトイエロー132の含有量の0.3質量倍〜2.0質量倍である請求項1に記載のインク。
  3. 請求項1又は2に記載のインクを、インクジェット記録ヘッドにより記録媒体に付与して画像を形成することを特徴とするインクジェット記録方法。
  4. 請求項1又は2に記載のインクが収容されていることを特徴とするインクカートリッジ。
  5. 請求項1又は2に記載のインクが収容されているインクタンクと、インクを吐出するための記録ヘッドとを備えてなることを特徴とするヘッドカートリッジ。
  6. 請求項1又は2に記載のインクが搭載されてなることを特徴とするインクジェット記録装置。
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