JP4780974B2 - バランス式クレーン - Google Patents

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Description

本発明は、駆動源として、例えば空気圧等の流体圧を利用して、被搬送物の搬送を行うバランス式クレーンに関する。
バランス式クレーンは、一般に、支柱に取付けられた本体機構から水平方向に延びる可動アームの先端に荷物を掛けて、流体圧シリンダ(例えば空気シリンダ)をアクチュエータとして、荷物を或る場所から所望の場所に運搬するものである。即ち、作業者が可動アームの先端のハンドル部を把持し、ハンドル部の操作部を操作することで、本体機構の流体圧回路(例えば空気圧回路、以下空気圧回路という)から所定の空気圧を本体機構の空気シリンダに供給すると、可動アームに吊り上げ力が生じ、それによって可動アームは、ハンドル部の吊り具に荷物が掛けられた状態で上動する。作業者が、可動アームを水平方向に回動させて、上記荷物を所望の場所の上方へ移動させた後、操作部を操作することで空気シリンダに供給する空気圧を低下させると、荷物の荷重によって可動アームが下動する。これにより、所望の位置に荷物を運搬することができる(例えば非特許文献1参照)。
http://www.toyokoken.co.jp/products/p_04/02denki/01_bmes.htm
ところで、上記構成の従来のバランス式クレーンにおいては、該クレーンが備えるアームにより荷物を吊り上げた状態で、作業者が誤って空気圧回路から空気シリンダに供給される空気の圧力を高圧から低圧に切換えると、それによって該アームが荷物を掛けたまま急激に落下する虞がある。これとは逆に、該アームに荷物を掛けていない状態で、作業者が誤って空気圧回路から空気シリンダに供給される空気の圧力を低圧から高圧に切換えると、それによって該アームが荷物を掛けていないために、急激に上昇動作する虞がある。
そこで、上記に鑑みて、空気シリンダに急激な動作が起ったときに、該シリンダ動作を非常停止させる機構を備えるバランス式クレーンが提案されている。
該提案に係るバランス式クレーンでは、アームが急に持ち上がったり、逆に急に落下したりすると、上記非常停止機構が作動してアームの急激な動作を非常停止させる。しかし、アームの急激な動作に驚いた作業者が、その急激な動作を停止させようとして、条件反射的に非常停止機構の作動を解除してしまうことも想定され、実際に作業者が非常停止機構の解除動作を行うと、これがために、アームの急激な動きが再開してしまうという問題がある。
従って本発明の目的は、バランス式クレーンにおいて、作業者が該クレーンの操作部を誤操作した場合でも、それによって該クレーンのアームに急激な動きを生じさせないようにすることにある。
本発明に従うバランス式クレーンは、鉛直方向に揺動自在に支持される可動アーム(5)に、上動する力を生じさせるための流体圧アクチュエータ(79)と、流体圧供給源(81)と上記流体圧アクチュエータ(79)とを接続する回路に設けられ、上記流体圧供給源(81)から供給される流体圧を、所定圧力に調節して出力する調圧弁(55)と、上記回路の、上記調圧弁(55)と上記流体圧アクチュエータ(79)との間に介在し、上記調圧弁(55)と上記流体圧アクチュエータ(79)との間の連通/遮断を、開/閉動作することによって制御する第1の制御弁(77)と、押圧したとき、上記第1の制御弁(77)を開動作させ、上記流体圧アクチュエータ(79)内の流体圧を上記調圧弁(55)により所定の圧力に保ち、押圧解除したとき、上記第1の制御弁(77)を閉動作させ、上記流体圧アクチュエータ(79)内の流体を閉塞するように構成された操作スイッチ機構(47)と、を備える。
本発明に係る好適な実施形態では、上記操作スイッチ機構(47)と上記第1の制御弁(77)との間が、上記操作スイッチ機構(47)を通じて出力されるパイロット圧を、上記第1の制御弁(77)に出力するための回路によって接続されている。
上記とは別の実施形態では、上記パイロット圧の回路に、上記操作スイッチ機構(47)を通じて出力されるパイロット圧により上記第1の制御弁(77)の上記開/閉動作を制御するための第2の制御弁(75)を、更に備える。
また、上記とは別の実施形態では、上記操作スイッチ機構(47)が、上記流体圧供給源(81)と、上記第1の制御弁(77)又は上記第2の制御弁(75)との間に介在するメカニカルバルブ(51)を含む。
また、上記とは別の実施形態では、上記メカニカルバルブ(51)が押圧されたことによって上記メカニカルバルブ(51)から出力される流体圧を、上記パイロット圧の回路を通じて上記第2の制御弁(75)に出力することにより、上記第2の制御弁(75)を通じて上記第1の制御弁(77)を開動作させ、押圧解除によって上記流体圧の上記第2の制御弁(75)への出力が途絶えることにより、上記第2の制御弁(75)を通じて上記第1の制御弁(77)を閉動作させるようにしている。
また、上記とは別の実施形態では、上記流体圧供給源(81)と上記第2の制御弁(75)との間が、上記流体圧供給源(81)からの流体圧を上記第2の制御弁(75)に出力するための回路によって接続されており、上記回路に、上記流体圧供給源(81)からの流体圧が所定圧力以上のときにのみ、開動作して上記流体圧を上記第2の制御弁に出力する第3の制御弁(61)を、更に備える。
また、上記とは別の実施形態では、上記第2の制御弁(75)が、上記流体圧供給源(81)からの流体圧が所定圧力以上で、且つ、上記メカニカルバルブ(51)が押圧されていることによって上記メカニカルバルブ(51)から流体圧が出力されるときにのみ、上記第1の制御弁(77)に、開動作させるための流体圧を出力するAND弁である。
また、上記とは別の実施形態に係るバランス式クレーンでは、吊荷に上方への付勢力を付与し、上記吊荷の移動を手動で行える。
更に、上記とは別の実施形態では、上記流体圧として空気圧が用いられる。
本発明によれば、バランス式クレーンにおいて、作業者が該クレーンの操作部を誤操作した場合でも、それによって該クレーンのアームに急激な動きを生じさせないようにすることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面により詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るクレーンの1種であるバランス式クレーン(以下、単に「クレーン」と表記する)の外観を示す側面図である。
上記クレーンは、図1に示すように、支柱1と、クレーン本体部(以下、単に「本体部」と表記する)3と、第1のアーム5と、パラレルロッド7と、第2のアーム9と、ハンドル部、即ち、第3のアーム11と、を備える。
支柱1は、その下端側に該支柱1を、例えば作業場の床面等の設置面に対し鉛直方向に立設させるための基部13が嵌挿されていると共に、その上端部に本体部3が回転自在に軸支されており、上端部寄りに空気供給口15が設けられている。基部13は、その両側面から見た形状と、その正面及び背面から見た形状とが、何れも略台形状を呈するように形成され、且つ縦方向の中心に矩形状の穴を有する。そして、該穴に支柱1が嵌挿された状態で、底部が複数組のボルト及びナット等の締結部材(図示しない)を介して作業場の床面等に取付固定されている。
空気供給口15は、本体部3に内蔵されている空気圧回路(ここでは図示省略)に連通しており、高圧空気源81と接続することにより、該高圧空気源81から供給される高圧の空気を、上記空気圧回路(図示省略)へと導くようになっている。支柱1の、空気供給口15の近傍の部位には、図2で示す一次空気供給部33が設けられている。
本体部3は、支柱1の上端部において、該上端部に設けられているθ軸旋回ストッパ17によって規制される角度範囲内において、水平方向に正/逆回転自在に軸支されており、本体部3は、第1のアーム5、及びパラレルロッド7を、図示のように、上下方向(鉛直方向)に揺動自在に支持している。本体部3は、上述した空気回路(図示省略)と、空気シリンダ(ここでは図示を省略)とを内蔵している。上記空気回路(図示省略)は、空気供給口15を通じて高圧空気源81から供給される高圧の空気を受けて、空気シリンダ(図示省略)の駆動を制御する。上記空気圧回路(図示省略)の構成、及び動作については、図2において詳述する。
空気シリンダ(図示省略)は、第1のアーム5のアクチュエータとして機能するもので、上記空気圧回路(図示省略)からの空気圧によって、空気シリンダ(図示省略)内部のピストン(図示省略)が所謂レシプロ動作をすることにより、第1のアーム5を鉛直方向に揺動させる。
第1のアーム5、及びパラレルロッド7は、夫々の基端部側が本体部3側に回動自在に軸支され、また、夫々の先端部側は、リンク部材19に回動自在に軸支されている。つまり、平行リンクが形成されている。従って、第1のアーム5と、パラレルロッド7とは、リンク部材19を介して互いに平行な間隔を保持した状態で一体的に、空気シリンダ(図示省略)により鉛直方向に揺動される。
第2のアーム9は、その基端部側がリンク部材19に取付用部材21を介して、水平方向に正/逆回転自在に軸支されており、その先端側に第3のアーム、即ち、ハンドル部11が取付用部材23を介して、水平方向に正/逆回転自在に軸支されている。第2のアーム9は、図1に示すように、クレーンの設置面に対し、常時、平行な状態で、第1のアーム7、及びパラレルロッド9によって鉛直方向に揺動される。
ハンドル部11は、作業者(図示しない)が掴むための把持部25と、上述した本体3
に内蔵されている空気圧回路(図示省略)を作動させるためのトグルレバー(切替レバー)27と、復帰型の押しボタンスイッチ(以下、単に「押しボタンSW」と表記する)(安全ボタン)29と、運搬する荷物を掛けるための吊り具31と、を備える。吊り具31に掛けられて運搬される荷物としては、例えばターンタンブローチや、内燃機関のクランクシャフトの外周面を機械加工するための、フライス盤等に使用されるカッティングヘッド等(何れも図示しない)が挙げられる。なお、ハンドル部11には、図2で示す空気圧切換部35が設けられている。
図2は、本発明の一実施形態に係るクレーンが備える空気圧回路の構成を示す図である。
上記空気圧回路は、図2に示すように、一次空気供給部33と、空気圧切換部35と、空気圧調整・出力部37と、を備える。
一次空気供給部33は、既述のように、図1で示した支柱1の空気供給口15の近傍に設けられており、高圧空気源81からの高圧の空気を導入する。一次空気供給部33は、フィルタ39と、調圧弁41と、圧力計43と、から構成される。フィルタ39は、高圧空気源81から接続口(即ち、空気供給口)15を介して供給される高圧の空気の中に含まれる塵芥を除去し、調圧弁41に送出する。調圧弁41は、フィルタ39を介して供給される高圧の空気を受けて、該空気の圧力を所定の圧力に(減圧)調整した後、主管路を通じて空気圧調整・出力部37側に送出する。
空気圧切換部35は、既述のように、図1で示した第3のアーム、即ち、ハンドル部11に設けられており、空気圧切換弁45と、空気停止制御弁47と、を備える。空気圧切換弁45は、例えば図示のように、2つの位置止め部を有する2段階切換型の3ポート2位置切換弁(以下、単に「切換弁」と表記する)49と、ハンドル部11に取付けられた、該切換弁49を作業者が切換操作するための切換用レバー(トグルレバー)27とから構成される。
切換弁49は、主管路を通じて一次空気供給部33から供給される高圧の一次空気をパイロット圧としてパイロット管路を通じて空気圧調整・出力部37側の高/低圧設定切換弁69に送出する。切換弁49は、切換用レバー27が作業者によって高圧側に切換えられたときには高圧の空気を、パイロット管路を通じて空気圧調整・出力部37側に送出し、低圧側に切換えられたとき、高/低圧設定切換弁69へのパイロット管路内の空気を大気に放出する。
空気停止制御弁47は、例えば図示のように、スプリングオフセット人力式の3ポート2位置切換弁(以下、単に「切換弁」と表記する)51と、ハンドル部11に取付けられた、復帰型押しボタンSW29とから構成される。切換弁51は、主管路を通じて一次空気供給部33から供給される高圧の一次空気をパイロット圧としてパイロット管路を通じて空気圧調整・出力部37のAND弁75の他方の入口に送出する。復帰型押しボタンSW29は、所謂オフ復帰型の押しボタンSWであって、作業者によって押圧操作されているときにのみ、切換弁51をスプリングの付勢力の反対方向へ移動させる。即ち、切換弁49は、復帰型押しボタンSW29が作業者によって押圧操作されているときにのみ、主管路を通じて一次空気供給部33から供給される高圧の空気をパイロット圧として、パイロット管路を通じて(空気圧調整・出力部37が備える)AND弁75の他方の入口に送出する。復帰型押しボタンSW29の押圧が解除されると、切換弁51からAND弁75の他方の入口につながるパイロット管路内の空気を大気に放出する。
空気圧調整・出力部37は、既述のように、図1で示した本体部3に内蔵されているものである。空気圧調整・出力部37は、逆止弁53と、パイロット制御調圧弁55と、逆止弁付き流量調整弁57、59、73と、一次側空気圧確認弁61と、高圧設定調圧弁63と、低圧設定調圧弁65と、圧力計67と、高/低圧設定切換弁69と、OR弁71と、AND弁75と、空気供給停止弁77と、を備える。パイロット制御調圧弁55は、逆止弁付き流量調整弁57、59を通じて後に詳述するOR弁71から高圧の空気がパイロット圧として供給されたとき、主管路、及び逆止弁53を通じて一次空気供給部33側から供給される一次空気を所定の圧力にレギュレートした高圧の空気を、主管路を通じて空気供給停止弁77に送出する。パイロット制御調圧弁55は、また、逆止弁付き流量調整弁57、59を通じてOR弁71から低圧の空気がパイロット圧として供給されたときには、主管路、及び逆止弁53を通じて一次空気供給部33から供給される一次空気を、所定の圧力にレギュレートした低圧の空気を、主管路を通じて空気供給停止弁77に送出する。
高圧設定調圧弁63は、主管路を通じて一次空気供給部33から供給される一次空気を、所定の圧力にレギュレートした高圧の空気を、主管路を通じて高/低圧設定切換弁69に送出する。
高/低圧設定切換弁69には、例えば図示のように、スプリングオフセットパイロット式の3ポート2位置切換弁が採用されている。高/低圧設定切換弁69は、パイロット管路を通じて空気圧切換弁45から比較的高圧にレギュレートされた空気圧がパイロット圧として送出されたときにのみ、スプリングの付勢力に抗して高圧設定調圧弁63側と、OR弁71側とを連通させることで、高圧設定調圧弁63側から供給される高圧の空気をOR弁71の一方の入口に送出する。なお、高/低圧設定切換弁69は、パイロット管路を通じて空気圧切換弁45から空気が大気に放出されるときには、スプリングの付勢力によって高圧設定調圧弁63側と、OR弁71側との連通が阻止される。
低圧設定調圧弁65は、主管路を通じて一次空気供給部33から供給される一次空気を、所定の圧力にレギュレートした低圧の空気を、主管路を通じてOR弁71の他方の入口に送出する。
上述した内容から明らかなように、OR弁71の一方の入口には、高/低圧設定切換弁69が高圧設定調圧弁63側とOR弁71の一方の入口とを連通しているときだけ、高圧設定調圧弁63側から高圧の空気が供給される。これに対して、OR弁71の他方の入口には、低圧設定調圧弁65側から常時低圧の空気が供給される。OR弁71は、該一方の入口に高圧の空気が供給されているときには、該高圧の空気をパイロット圧として、また、他方の入口にのみ、低圧の空気が供給されているときには、該低圧の空気をパイロット圧として、夫々逆止弁付き流量調整弁59、57、及びパイロット管路を通じてパイロット制御調圧弁55に供給する。
一次側空気圧確認弁61には、例えば図示のように、スプリングオフセットパイロット式の5ポート2位置切換弁が採用されている。一次側空気圧確認弁61は、主管路を通じて一次空気供給部33から供給される一次空気の空気圧が、所定の圧力値以上のときにのみ、上記一次空気の空気圧を逆止弁付き流量調整弁73を通じてAND弁75の一方の入口に送出する。即ち、一次側空気圧確認弁61は、パイロット管路、及び主管路を通じて一次空気供給部33側から供給される一次空気の圧力が、スプリングの付勢力に抗して一次空気供給部33側と、逆止弁付き流量調整弁73側とを連通させることで、一次空気供給部33側から供給される高圧の空気をAND弁75の一方の入口に送出する。なお、一次側空気圧確認弁61は、パイロット管路、及び主管路を通じて一次空気供給部33側から供給される一次空気の圧力が、上記スプリングの付勢力を下廻っているときには、上記スプリングの付勢力によって一次空気供給部33側と、逆止弁付き流量調整弁73側との連通が阻止される。そして、一次側空気圧確認弁61とAND弁75との間のパイロット管路内の空気を大気に放出する。
上述した内容から明らかなように、AND弁75の一方の入口には、一次側空気圧確認弁61が逆止弁付き流量調整弁73側と一次空気供給部33側とを連通しているときだけ、一次側空気圧確認弁61を通じて所定圧力の一次空気が、パイロット圧として供給される。また、AND弁75の他方の入口には、作業者が空気停止制御弁47の復帰型押しボタンSW29を押圧操作しているときだけ、パイロット管路、空気停止制御弁47、及び主管路を通じて一次空気供給部33側からの一次空気が、パイロット圧として供給される。
AND弁75は、その一方の入口に逆止弁付き流量調整弁73、及び一次側空気圧確認弁61を通じて所定圧力の一次空気が供給され、且つ、その他方の入口に空気停止制御弁47を通じて同じく所定圧力の一次空気が供給されているときにのみ、所定圧力のパイロット圧を、空気供給停止弁77に送出する。
空気供給停止弁77には、例えば図示のように、スプリングオフセットパイロット式の5ポート2位置切換弁が採用されている。空気供給停止弁77は、所定圧力のパイロット圧、即ち、スプリングの付勢力を上廻る大きさのパイロット圧が、AND弁75から供給されたときにのみ、主管路を通じてパイロット制御調圧弁55側と、サイレンサ付き空気シリンダ(以下、単に「空気シリンダ」と表記する)79との間を連通する。そして、パイロット制御調圧弁55を通じて一次空気供給部33側から供給される一次空気を、空気シリンダ79に送出する。
即ち、高/低圧設定切換弁69により、パイロット制御調圧弁55にパイロット圧としてOR弁71側から低圧の空気が供給されるように設定されているときには、低圧設定調圧弁65により所定の圧力にレギュレートされた低圧の空気が、空気供給停止弁77を通じて一次空気供給部33から空気シリンダ79に送出される。これとは逆に、高/低圧設定切換弁69により、パイロット制御調圧弁55にパイロット圧としてOR弁71側から高圧の空気が供給されるように設定されているときには、高圧設定調圧弁63により所定の圧力にレギュレートされた高圧の空気が、空気供給停止弁77を通じて一次空気供給部33から空気シリンダ79に送出される。
なお、空気供給停止弁77から空気シリンダ79に低圧の空気が供給される場合とは、例えば図1で示した吊り具31に荷物が掛けられていない場合であり、空気供給停止弁77から空気シリンダ79に高圧の空気が供給される場合とは、上記吊り具31に荷物が掛けられている場合である。
空気シリンダ79は、既述のように、空気圧調整・出力部37と共に、図1で示した本体部3に内蔵されているもので、空気供給停止弁77を通じて供給される高圧、又は低圧の空気によりピストンがレシプロ動作する。作業者が荷物を上げ下げすると、第1のアーム5を介してピストンがレシプロ動作する。ピストンがレシプロ動作すると、空気シリンダ79内の空気の容量が変化し、そのままでは空気圧が変動する。空気圧の変動は、荷物にかかる上方への付勢力が変化することにつながるため、スムーズなクレーン動作ができなくなる。そこで、パイロット制御調圧弁55が空気シリンダ79内の空気圧を所定の圧力に保つように機能する。
次に、上記構成の空気圧回路における各部の動作を説明する。
作業者が、切換用レバー27を操作して切換弁49を高圧側に設定すると、高圧設定調圧弁63において所定の圧力にレギュレートされた高圧の一次空気が、高/低圧設定切換弁69、OR弁71等を通じてパイロット圧としてパイロット制御調圧弁55に送出される。パイロット制御調圧弁55では、上記パイロット圧に基づいて一次空気の圧力を所定の圧力にレギュレートし、該レギュレートした高圧の空気を、空気供給停止弁77に送出する。
また、作業者が、切換用レバー27を操作して切換弁49を低圧側に設定した場合には、高/低圧設定切換弁69においてOR弁71の一方の入口の空気が大気に放出されるので、低圧設定調圧弁65において所定の圧力にレギュレートされた低圧の一次空気が、OR弁71等を通じてパイロット圧としてパイロット制御調圧弁55に送出される。パイロット制御調圧弁55では、上記パイロット圧に基づいて一次空気の圧力を所定の圧力にレギュレートし、該レギュレートした低圧の空気を、空気供給停止弁77に送出する。
復帰型押しボタンSW29が押圧操作されると、空気停止制御弁47から高圧の一次空気がパイロット圧として、AND弁75の他方の入口に送出される。この場合、一次側空気圧確認弁61から所定の圧力値以上の一次空気が、パイロット圧として、AND弁75の一方の入口に送出されていれば、AND弁75から空気供給停止弁77に対してパイロット圧が供給される。よって、パイロット制御調圧弁55と空気シリンダ79とが、空気供給停止弁77を介して連通される。
しかし、作業者が、何らかの原因で押圧操作中の復帰型押しボタンSW29から手を離してしまうと、それによって空気停止制御弁47からAND弁75の他方の入口に対して送出されていた高圧の一次空気の供給が途絶える。そのため、AND弁75から空気供給停止弁77に対するパイロット圧の送出も途絶えることになるので、パイロット制御調圧弁55と空気シリンダ79との間の空気圧回路が遮断されることになる。
従って、上記構成のクレーンにおいて、空気シリンダに供給される空気圧の切換操作を誤った場合、それに気付いた作業者が平常心を喪失して、それまで把持していたハンドル部11を条件反射的に離してしまうことが想定される。そのため、空気停止制御弁47からAND弁75の他方の入口に対して送出されていた高圧の一次空気の供給が途絶えることとなるから、それにより、空気シリンダ79内の空気が閉塞され、アームが急激に落下/上昇する動作を防止することが可能になった。
図3は、本発明の他の実施形態に係るクレーンが備える空気圧回路の構成を示す図である。
本実施形態に係るクレーンが備える空気圧回路は、以下に記載する点で、図2で示した空気圧回路と構成が相違する。即ち、本実施形態では、図3に示すように、空気圧調整・出力部37側においては、図2で示したAND弁75が、空気圧切換部35側においては、空気停止制御弁47Aを構成するスプリングオフセット人力式の3ポート2位置切換弁(以下、単に「切換弁」と表記する)51Aと一次空気供給部33との接続に必要な主管路が、夫々除去されている。そして、空気圧調整・出力部37側の逆止弁付き流量調整弁73と(空気圧切換部35側の)切換弁51Aとが、パイロット管路を通じて直結され、且つ、切換弁51Aと空気圧調整・出力部37側の空気供給停止弁77とが、パイロット管路を通じて直結された構成となっている。
換言すれば、切換弁51Aは、復帰型押しボタンSW29が作業者によって押圧操作されている状態で、所定圧力のパイロット圧、即ち、空気供給停止弁77のスプリングの付勢力を上廻る大きさのパイロット圧を、パイロット管路を通じて空気供給停止弁77に供給する。しかし、このパイロット圧は、一次空気供給部33から主管路を通じて供給される高圧の一次空気を圧力源とするものではなく、逆止弁付き流量調整弁73、及びパイロット管路を通じて供給されるパイロット圧を圧力源とするものである。
なお、上記以外の構成については、図2で示した構成と同一であるので、図3において、図2で示した物と同一物には、同一符号を付して、それらの詳細な説明を省略する。
上記構成において、作業者が、作業中に何らかの原因で押圧操作中の復帰型押しボタンSW29から手を離してしまうと、それによって空気停止制御弁47Aから空気供給停止弁77に対して送出されていたパイロット圧の供給が途絶える。そのため、スプリングの付勢力の作用によって、空気供給停止弁77がパイロット制御調圧弁55と空気シリンダ79とを接続している主管路を閉じることとなる。
従って、本実施形態においても、空気シリンダに供給される空気圧の切換操作を誤った場合、それに気付いた作業者が平常心を喪失して、それまで把持していたハンドル部11を条件反射的に離してしまったような場合でも、空気シリンダ79内の空気が閉塞され、アームが急激に落下/上昇する動作を防止することが可能である。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、これらは本発明の説明のための例示であって、本発明の範囲をこれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、他の種々の形態でも実施することが可能である。例えば、本発明の各実施形態では、アームのアクチュエータとして、空気シリンダと、空気シリンダに所定の空気圧を供給する空気圧回路とを用いることとしたが、アームのアクチュエータとして、油圧シリンダと、油圧シリンダに所定の油圧を供給する油圧回路とを用いることとしても良いし、空気圧、油圧以外の流体圧を利用する機構を、アームのアクチュエータとして用いることとしても差し支えない。
本発明の一実施形態に係るクレーンの1種であるバランス式クレーンの外観を示す側面図。 本発明の一実施形態に係るクレーンの1種であるバランス式クレーンが備える空気圧回路の構成を示す図。 本発明の他の実施形態に係るクレーンの1種であるバランス式クレーンが備える空気圧回路の構成を示す図。
符号の説明
1 支柱
3 クレーン本体部(本体部)
5 第1のアーム
7 パラレルロッド
9 第2のアーム
11 第3のアーム(ハンドル部)
13 基部
15 空気供給口
17 θ軸旋回ストッパ
19 リンク部材
21、23 取付用部材
25 把持部
27 切換用レバー(トグルレバー)
29 復帰型押しボタンスイッチ(SW)
31 吊り具
33 高圧空気源導入部
35 空気圧切替部
37 空気圧調整・出力部
39 フィルタ
41 調圧弁
43、67 圧力計
45 空気圧切換弁
47 空気停止制御弁
53 逆止弁
55 パイロット制御調圧弁
57、59、73 逆止弁付き流量調整弁
61 一次側空気圧確認弁
63 高圧設定調圧弁
65 低圧設定調圧弁
69 高/低圧設定切換弁
71 OR弁
75 AND弁
77 空気供給停止弁
79 空気シリンダ
81 高圧空気源

Claims (5)

  1. 鉛直方向に揺動自在に支持される可動アーム(5)に、上動する力を生じさせるための流体圧アクチュエータ(79)と、
    流体圧供給源(81)と前記流体圧アクチュエータ(79)とを接続する第1の回路に設けられ、前記流体圧供給源(81)から供給される流体圧を、所定圧力に調節して出力する調圧弁(55)と、
    前記第1の回路の、前記調圧弁(55)と前記流体圧アクチュエータ(79)との間に介在し、前記調圧弁(55)と前記流体圧アクチュエータ(79)との間の連通/遮断を、開/閉動作することによって制御する第1の制御弁(77)と、
    押圧したとき、前記第1の制御弁(77)を開動作させ、前記流体圧アクチュエータ(79)内の流体圧を前記調圧弁(55)により所定の圧力に保ち、押圧解除したとき、前記第1の制御弁(77)を閉動作させ、前記流体圧アクチュエータ(79)内の流体を閉塞するように構成された操作スイッチ機構(47)と、
    前記操作スイッチ機構(47)と前記第1の制御弁(77)との間が、前記操作スイッチ機構(47)を通じて出力される流体圧を前記第1の制御弁(77)に出力するための第2の回路によって接続されており、前記操作スイッチ機構(47)を通じて出力される流体圧により前記第1の制御弁(77)の前記開/閉動作を制御するために、前記第2の回路に設けられる第2の制御弁(75)と、
    前記流体圧供給源(81)と前記第2の制御弁(75)との間が、前記流体圧供給源(81)からの流体圧を前記第2の制御弁(75)に出力するための第3の回路によって接続されており、前記流体圧供給源(81)からの流体圧が所定圧力以上のときにのみ、開動作して前記流体圧を前記第2の制御弁(75)に出力すために、前記第3の回路に設けられる第3の制御弁(61)と、を備え、
    前記第2の制御弁(75)が、前記流体圧供給源(81)からの流体圧が所定圧力以上で、且つ、前記操作スイッチ機構(47)が押圧されていることによって前記操作スイッチ機構(47)から流体圧が出力されるときにのみ、前記第1の制御弁(77)に、開動作させるための流体圧を出力するAND弁であるバランス式クレーン。
  2. 請求項1記載のバランス式クレーンにおいて、
    前記操作スイッチ機構(47)が、前記流体圧供給源(81)と、前記第1の制御弁(77)及び前記第2の制御弁(75)との間に介在するメカニカルバルブ(51)を含むバランス式クレーン。
  3. 請求項1又は2に記載のバランス式クレーンにおいて、
    前記メカニカルバルブ(51)が押圧されたことによって前記メカニカルバルブ(51)から出力される流体圧を、前記第2の回路を通じて前記第2の制御弁(75)に出力することにより、前記第2の制御弁(75)を通じて前記第1の制御弁(77)を開動作させ、押圧解除によって前記流体圧の前記第2の制御弁(75)への出力が途絶えることにより、前記第2の制御弁(75)を通じて前記第1の制御弁(77)を閉動作させるようにしたバランス式クレーン。
  4. 吊荷に上方への付勢力を付与し、前記吊荷の移動を手動で行える請求項1記載のバランス式クレーン。
  5. 請求項1記載のバランス式クレーンにおいて、
    前記流体圧として空気圧が用いられるバランス式クレーン。
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