JP4780285B2 - 津波情報提供方法および津波情報提供システム - Google Patents
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Description
沖合いに設置された沖合海面計測器により計測された海面変位データから波の周波数成分を抽出するステップと、
この抽出された周波数成分における波の高さの絶対値が所定の閾値を超えたときに津波であると認識する第1認識ステップと、
この第1認識ステップで認識された津波の周波数成分の極大値または極小値となる振幅値を90度位相における波高として認識するとともにこの波高データから津波の大きさを認識する第2認識ステップとを具備し、
且つ上記第1および第2認識ステップの各認識時点にて、津波の発生および津波の大きさを津波情報として出力し、
さらに上記第2認識ステップにおいて、0度から90度位相までの到達時間を認識するとともに、当該到達時間に基づき津波の周期を予測し、
この津波の予測周期を津波情報として出力する方法である。
0度から360度位相までの到達時間を認識する第3認識ステップを具備し、
且つ当該第3認識ステップの認識時点にて、その到達時間である津波の実測周期を津波情報として出力する方法である。
第2認識ステップで求められた津波の予測周期に基づき、計測に係る沖合海面計測器の設置位置に応じて且つ複数の津波周期および津波の到来方向に応じてそれぞれ準備されている海底地形から波高を求めるための応答関数の中から最適な応答関数を選択するとともに、この選択された応答関数を用いて海岸線での津波の高さを予測する海面変位量予測ステップを具備し、
且つこの海面変位量予測ステップによる予測時点にて、その予測高さを津波情報として出力する方法である。
沖合いに設置された沖合海面計測器により計測された海面変位データから波の周波数成分を抽出するステップと、
この抽出された周波数成分における波の高さの絶対値が所定の閾値を超えたときに津波であると認識する第1認識ステップと、
この第1認識ステップで認識された津波の周波数成分の極大値または極小値となる振幅値を90度位相における波高として認識するとともにこの波高データから津波の大きさを認識する第2認識ステップとを具備し、
且つ上記第1および第2認識ステップの各認識時点にて、津波の発生および津波の大きさを津波情報として出力し、
上記第2認識ステップにおいて、0度から90度位相までの到達時間を認識するとともに、当該到達時間に基づき津波の周期を予測し、
上記第2認識ステップで求められた津波の予測周期に基づき、計測に係る沖合海面計測器の設置位置に応じて且つ複数の津波周期に応じてそれぞれ準備されている海底地形から波高を求めるための応答関数の中から最適な応答関数を選択するとともに、この選択された応答関数を用いて海岸線での最大海面変位量である津波の高さを予測する海面変位量予測ステップを具備し、
さらに0度から360度位相までの到達時間である津波の実測周期を検出するとともに、上記選択された応答関数以外にこの実測周期に近い津波周期の応答関数が存在する場合には当該応答関数に変更し、
且つ海岸線付近に設置された海岸線海面計測器で得られた津波の実測高さと上記海面変位量予測ステップで得られた予測高さとを比較し、この比較結果に基づき上記選択された応答関数を補正する方法である。
沖合いに設置された沖合海面計測器により計測された海面変位データから波の周波数成分を抽出するステップと、
この抽出された周波数成分における波の高さの絶対値が所定の閾値を超えたときに津波であると認識する第1認識ステップと、
この第1認識ステップで認識された津波の周波数成分の極大値または極小値となる振幅値を90度位相における波高として認識するとともにこの波高データから津波の大きさを認識する第2認識ステップとを具備し、
且つ上記第1および第2認識ステップの各認識時点にて、津波の発生および津波の大きさを津波情報として出力し、
上記第2認識ステップにおいて、0度から90度位相までの到達時間を認識するとともに、当該到達時間に基づき津波の周期を予測し、
上記第2認識ステップで求められた津波の予測周期に基づき、計測に係る沖合海面計測器の設置位置に応じて且つ複数の津波周期に応じてそれぞれ準備されている海底地形から波高を求めるための応答関数の中から最適な応答関数を選択するとともに、この選択された応答関数を用いて海岸線での最大海面変位量である津波の高さを予測する海面変位量予測ステップを具備し、
さらに0度から360度位相までの到達時間である津波の実測周期を検出するとともに、上記選択された応答関数以外にこの実測周期に近い津波周期の応答関数が存在する場合には当該応答関数に変更し、
且つ海岸線と沖合海面計測器との中間位置に設置された中間海面計測器にて得られた津波の実測高さと上記海面変位量予測ステップで得られた予測高さとを比較し、この比較結果に基づき上記選択された応答関数を補正する方法である。
沖合海面計測器および海岸線海面計測器からの海面変位データを入力して津波を解析するための津波解析センターと、この津波解析センターで得られた津波情報を受け取り情報活用機関などに配信するためのデータ配信センターとが具備され、
上記津波解析センターに、
上記海面変位データから波の周波数成分を抽出する周波数成分抽出部と、この周波数成分抽出部で抽出された波の高さと沖合海面計測器の設置場所での水深に応じた閾値を超えている場合に、津波を検知した旨の津波情報を出力する波高比較部と、
この波高比較部で津波と判断された場合にその周波数成分を入力して当該周波数成分の極大値または極小値となる振幅値を90度位相における波高として検出し、その波高の絶対値から津波の大きさを求めるとともに0〜90度位相までの到達時間を検出して津波の予測周期を求めるための1/4周期検出部と、
この1/4周期検出部で検出された予測周期を入力して予め計測に係る沖合海面計測器の設置位置に応じて且つ複数の津波周期および津波の到来方向に応じて設けられて海底地形から波高を求めるための応答関数を選択する応答関数選択部と、
この応答関数選択部で選択された応答関数に基づき当該津波による海岸線での最大海面変位量を求めて津波の高さを予測するとともにこの予測高さを津波情報として出力する海面変位量予測部と、
上記周波数成分からさらに0〜360度位相までの到達時間である津波の実測周期を検出する津波周期検出部とが具備されたものである。
沖合海面計測器および海岸線海面計測器からの海面変位データを入力して津波を解析するための津波解析センターと、この津波解析センターで得られた津波情報を受け取り情報活用機関などに配信するためのデータ配信センターとが具備され、
上記津波解析センターに、
上記海面変位データから波の周波数成分を抽出する周波数成分抽出部と、この周波数成分抽出部で抽出された波の高さと沖合海面計測器の設置場所での水深に応じた閾値を超えている場合に、津波を検知した旨の津波情報を出力する波高比較部と、
この波高比較部で津波と判断された場合にその周波数成分を入力して当該周波数成分の極大値または極小値となる振幅値を90度位相における波高として検出し、その波高の絶対値から津波の大きさを求めるとともに0〜90度位相までの到達時間を検出して津波の予測周期を求めるための1/4周期検出部と、
この1/4周期検出部で検出された予測周期を入力して予め計測に係る沖合海面計測器の設置位置に応じて且つ複数の津波周期および津波の到来方向に応じて設けられて海底地形から波高を求めるための応答関数を選択する応答関数選択部と、
この応答関数選択部で選択された応答関数に基づき当該津波による海岸線での最大海面変位量を求めて津波の高さを予測するとともにこの予測高さを津波情報として出力する海面変位量予測部と、
上記周波数成分からさらに0〜360度位相までの到達時間である津波の実測周期を検出する津波周期検出部とが具備され、
さらに上記津波解析センターに、
津波周期検出部で検出された実測周期と1/4周期検出部で求められた予測周期とを入力して選択された応答関数以外に上記実測周期に近い津波周期の応答関数が存在する場合には当該応答関数に変更の指示を出力する応答関数変更指示部と、
海面変位量予測部で得られた津波の予測高さと海岸線海面計測器で得られた津波の実測高さとを入力して両者を比較するとともにこの比較結果に応じて応答関数を補正する応答関数補正部とが具備されたものである。
しかも、津波の実測周期に基づき応答関数を適正なものに変更するとともに、海岸線海面計測器または中間海面計測器で計測された津波の高さに基づき応答関数を補正するようにしているので、次に到来する津波の高さを精度良く予測して、防災機関などの津波情報活用機関に提供することができ、したがって精度の良い津波警戒情報を住民に発することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る津波情報提供方法および津波情報提供システムを、図面に基づき説明する。
この津波情報提供システムは、図1に示すように、沖合いの海面変位から津波の発生を検知するための津波計測システム1と、海岸に設置されて波の高さ(海面)を計測してこの津波計測システム1による津波の検知精度の向上を図るための海岸線海面計測器(オンサイト観測機器ともいう)2と、さらには沿岸における海象情報(波浪情報(波高、波向)も含む)を得るとともにこれらを津波計測システム1に供給してやはり津波の検知精度の向上に利用される波浪海象解析システム3と、これら各システム1,3により得られた情報を、情報活用機関である公的防災機関、例えば気象庁5、自治体6に、またはインターネットの公開用ホームページ(正確には、公開用サーバである)7に配信するためのデータ配信センター4とから構成されている。勿論、少なくもと、自治体6からは、これらの情報に基づき、住民に津波発生による避難勧告、避難指示などの各種の津波警戒情報が発せられる。
このGPS津波計は、図2に示すように、所定海域の沖合いに係留されたブイ(浮体)21aと、このブイ21aに搭載されたGPS受信機21bと、このGPS受信機21bにて受信された時系列の計測データを陸上の基地局22に送信するための無線通信装置21cとから構成されている。このGPS津波計での計測データは、三次元座標位置データであるが、ここで、このデータからその時々の平均海面に対する海面変位量が求められて、この海面変位データが基地局22に送信される。なお、三次元座標位置データを基地局22に送信し、この基地局22で海面変位量を求めるようにしてもよい。
そして、上記波高比較部42から津波情報出力部33を介して津波が発生した旨の津波情報(第1報)がデータ配信センター4に出力され、また1/4周期検出部43から津波情報出力部33を介して津波の大きさおよびその予測周期並びに応答関数に基づく津波の予測高さが津波情報(第2報)としてデータ配信センター4に出力され、さらに津波周期検出部46から津波情報出力部33を介して津波の実測周期が津波情報(第3報)としてデータ配信センター4に出力される。
津波を計測するための沖合海面計測器の設置場所での深さ(以下、水深という)が10mの場合には偏差65cmが閾値とされ、水深が20mの場合には偏差55cmが閾値とされ、水深が50mの場合には偏差45cmが閾値とされ、水深が100mの場合には偏差35cmが閾値とされ、水深が200mの場合には偏差30cmが閾値とされる。
すなわち、基地局22を介して沖合海面計測器21からの計測データ(海面変位データである)が津波解析センター23に入力されている状態で、例えば津波が到来した場合、この計測データから周波数成分抽出部41で周波数成分が抽出される(周波数成分抽出ステップ)。
次に、90度位相値が検出された後、津波周期検出部46に周波数成分が入力されて、ここで、0〜360度位相までの到達時間である津波の実測周期が検出される(第3認識ステップ)。
上述した津波情報提供システムおよび津波情報提供方法によると、閾値に基づく第1報により、津波の大きさは分からないが、津波の発生をいち早く検知してデータ公開センターを介して、気象庁、自治体などに配信するようにしているので、これら情報活用機関は、住民に対する避難勧告などの津波警戒情報を早期に提供することができる。これにより、住民を安全に避難させることができる。
詳しく説明すると、沖合海面計測器での計測データに基づき沿岸での津波の高さを精度良く予測する場合には、応答関数を用いるのが望ましいが、この応答関数は津波周期により異なり、津波を1周期分計測しようとすると津波が沿岸に近づいてしまい、迅速に、津波警戒情報を発することができなくなる場合が生じる。
また、沖合海面計測器として、GPS津波計を用いる代わりに、上述したナウファスで設置されている海底設置型超音波式変位計測器からの計測データを利用して津波を検知することもできる。
2 海岸線海面計測器
3 波浪海象解析システム
4 データ配信センター
5 気象庁
6 自治体
7 公開用ホームページ
11 沿岸観測機器
13 波浪海象解析センター
21 沖合海面計測器
23 津波解析センター
31 データ受信部
32 データ解析部
33 津波情報出力部
41 周波数成分抽出部
42 波高比較部
43 1/4周期検出部
44 応答関数選択部
45 海面変位量予測部
46 津波周期検出部
47 応答関数変更指示部
48 応答関数補正部
51 中間海面計測器
Claims (7)
- 沖合いに設置された沖合海面計測器により計測された海面変位データから波の周波数成分を抽出するステップと、
この抽出された周波数成分における波の高さの絶対値が所定の閾値を超えたときに津波であると認識する第1認識ステップと、
この第1認識ステップで認識された津波の周波数成分の極大値または極小値となる振幅値を90度位相における波高として認識するとともにこの波高データから津波の大きさを認識する第2認識ステップとを具備し、
且つ上記第1および第2認識ステップの各認識時点にて、津波の発生および津波の大きさを津波情報として出力し、
さらに上記第2認識ステップにおいて、0度から90度位相までの到達時間を認識するとともに、当該到達時間に基づき津波の周期を予測し、
この津波の予測周期を津波情報として出力することを特徴とする津波情報提供方法。 - 0度から360度位相までの到達時間を認識する第3認識ステップを具備し、
且つ当該第3認識ステップの認識時点にて、その到達時間である津波の実測周期を津波情報として出力することを特徴とする請求項1に記載の津波情報提供方法。 - 第2認識ステップで求められた津波の予測周期に基づき、計測に係る沖合海面計測器の設置位置に応じて且つ複数の津波周期および津波の到来方向に応じてそれぞれ準備されている海底地形から波高を求めるための応答関数の中から最適な応答関数を選択するとともに、この選択された応答関数を用いて海岸線での津波の高さを予測する海面変位量予測ステップを具備し、
且つこの海面変位量予測ステップによる予測時点にて、その予測高さを津波情報として出力することを特徴とする請求項1に記載の津波情報提供方法。 - 沖合いに設置された沖合海面計測器により計測された海面変位データから波の周波数成分を抽出するステップと、
この抽出された周波数成分における波の高さの絶対値が所定の閾値を超えたときに津波であると認識する第1認識ステップと、
この第1認識ステップで認識された津波の周波数成分の極大値または極小値となる振幅値を90度位相における波高として認識するとともにこの波高データから津波の大きさを認識する第2認識ステップとを具備し、
且つ上記第1および第2認識ステップの各認識時点にて、津波の発生および津波の大きさを津波情報として出力し、
上記第2認識ステップにおいて、0度から90度位相までの到達時間を認識するとともに、当該到達時間に基づき津波の周期を予測し、
上記第2認識ステップで求められた津波の予測周期に基づき、計測に係る沖合海面計測器の設置位置に応じて且つ複数の津波周期に応じてそれぞれ準備されている海底地形から波高を求めるための応答関数の中から最適な応答関数を選択するとともに、この選択された応答関数を用いて海岸線での最大海面変位量である津波の高さを予測する海面変位量予測ステップを具備し、
さらに0度から360度位相までの到達時間である津波の実測周期を検出するとともに、上記選択された応答関数以外にこの実測周期に近い津波周期の応答関数が存在する場合には当該応答関数に変更し、
且つ海岸線付近に設置された海岸線海面計測器で得られた津波の実測高さと上記海面変位量予測ステップで得られた予測高さとを比較し、この比較結果に基づき上記選択された応答関数を補正することを特徴とする津波情報提供方法。 - 沖合いに設置された沖合海面計測器により計測された海面変位データから波の周波数成分を抽出するステップと、
この抽出された周波数成分における波の高さの絶対値が所定の閾値を超えたときに津波であると認識する第1認識ステップと、
この第1認識ステップで認識された津波の周波数成分の極大値または極小値となる振幅値を90度位相における波高として認識するとともにこの波高データから津波の大きさを認識する第2認識ステップとを具備し、
且つ上記第1および第2認識ステップの各認識時点にて、津波の発生および津波の大きさを津波情報として出力し、
上記第2認識ステップにおいて、0度から90度位相までの到達時間を認識するとともに、当該到達時間に基づき津波の周期を予測し、
上記第2認識ステップで求められた津波の予測周期に基づき、計測に係る沖合海面計測器の設置位置に応じて且つ複数の津波周期に応じてそれぞれ準備されている海底地形から波高を求めるための応答関数の中から最適な応答関数を選択するとともに、この選択された応答関数を用いて海岸線での最大海面変位量である津波の高さを予測する海面変位量予測ステップを具備し、
さらに0度から360度位相までの到達時間である津波の実測周期を検出するとともに、上記選択された応答関数以外にこの実測周期に近い津波周期の応答関数が存在する場合には当該応答関数に変更し、
且つ海岸線と沖合海面計測器との中間位置に設置された中間海面計測器にて得られた津波の実測高さと上記海面変位量予測ステップで得られた予測高さとを比較し、この比較結果に基づき上記選択された応答関数を補正することを特徴とする津波情報提供方法。 - 沖合海面計測器および海岸線海面計測器からの海面変位データを入力して津波を解析するための津波解析センターと、この津波解析センターで得られた津波情報を受け取り情報活用機関などに配信するためのデータ配信センターとが具備され、
上記津波解析センターに、
上記海面変位データから波の周波数成分を抽出する周波数成分抽出部と、この周波数成分抽出部で抽出された波の高さと沖合海面計測器の設置場所での水深に応じた閾値を超えている場合に、津波を検知した旨の津波情報を出力する波高比較部と、
この波高比較部で津波と判断された場合にその周波数成分を入力して当該周波数成分の極大値または極小値となる振幅値を90度位相における波高として検出し、その波高の絶対値から津波の大きさを求めるとともに0〜90度位相までの到達時間を検出して津波の予測周期を求めるための1/4周期検出部と、
この1/4周期検出部で検出された予測周期を入力して予め計測に係る沖合海面計測器の設置位置に応じて且つ複数の津波周期および津波の到来方向に応じて設けられて海底地形から波高を求めるための応答関数を選択する応答関数選択部と、
この応答関数選択部で選択された応答関数に基づき当該津波による海岸線での最大海面変位量を求めて津波の高さを予測するとともにこの予測高さを津波情報として出力する海面変位量予測部と、
上記周波数成分からさらに0〜360度位相までの到達時間である津波の実測周期を検出する津波周期検出部とが具備されたことを特徴とする津波情報提供システム。 - 沖合海面計測器および海岸線海面計測器からの海面変位データを入力して津波を解析するための津波解析センターと、この津波解析センターで得られた津波情報を受け取り情報活用機関などに配信するためのデータ配信センターとが具備され、
上記津波解析センターに、
上記海面変位データから波の周波数成分を抽出する周波数成分抽出部と、この周波数成分抽出部で抽出された波の高さと沖合海面計測器の設置場所での水深に応じた閾値を超えている場合に、津波を検知した旨の津波情報を出力する波高比較部と、
この波高比較部で津波と判断された場合にその周波数成分を入力して当該周波数成分の極大値または極小値となる振幅値を90度位相における波高として検出し、その波高の絶対値から津波の大きさを求めるとともに0〜90度位相までの到達時間を検出して津波の予測周期を求めるための1/4周期検出部と、
この1/4周期検出部で検出された予測周期を入力して予め計測に係る沖合海面計測器の設置位置に応じて且つ複数の津波周期および津波の到来方向に応じて設けられて海底地形から波高を求めるための応答関数を選択する応答関数選択部と、
この応答関数選択部で選択された応答関数に基づき当該津波による海岸線での最大海面変位量を求めて津波の高さを予測するとともにこの予測高さを津波情報として出力する海面変位量予測部と、
上記周波数成分からさらに0〜360度位相までの到達時間である津波の実測周期を検出する津波周期検出部とが具備され、
さらに上記津波解析センターに、
津波周期検出部で検出された実測周期と1/4周期検出部で求められた予測周期とを入力して選択された応答関数以外に上記実測周期に近い津波周期の応答関数が存在する場合には当該応答関数に変更の指示を出力する応答関数変更指示部と、
海面変位量予測部で得られた津波の予測高さと海岸線海面計測器で得られた津波の実測高さとを入力して両者を比較するとともにこの比較結果に応じて応答関数を補正する応答関数補正部とが具備されたことを特徴とする津波情報提供システム。
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