JP4780192B2 - ディスクロール及びそれを用いた継目無管の製造方法 - Google Patents

ディスクロール及びそれを用いた継目無管の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ディスクロール及びそれを用いた継目無管の製造方法に関し、さらに詳しくは、穿孔圧延機に用いられるディスクロール及びそれを用いた継目無管の製造方法に関する。
継目無鋼管は、穿孔圧延機によりビレットを穿孔圧延することにより製造される。図10及び図11を参照して、穿孔圧延機100は、パスセンタOを中心に上下に配置される2つのディスクロール200と、パスセンタOを中心に左右に配置される2つの傾斜ロール300とを備える。
図11に示すように、ディスクロール200の外周面200Fの横断形状は凹状である。穿孔圧延中のビレット400は、傾斜ロール300により周方向に回転しながら前進する。このとき、ディスクロール200の外周面200Fはビレット400と接触し、ビレット400を拘束することによりビレットの揺れを抑えて穿孔圧延を安定化する。
ディスクロール200の側面200SI及び200SOのうち、周方向に回転するビレット400の回転入り側に相当する側面200SIの外径は、周方向に回転するビレット400の回転出側に相当する側面200SOの外径よりも大きい。ビレット400の回転入り側でディスクロール200の側面200SIと傾斜ロール300との隙間(ギャップ)G1及びG2が広いと、回転中のビレット400が隙間G1及びG2からはみ出す。このようなはみ出しはピーリング現象と呼ばれる。回転入り側の側面200SIの外径を大きくし、傾斜ロール300との隙間G1及びG2を狭くすることにより、このようなピーリング現象は防止される。一方、回転出側の側面200SOの外径が回転入り側の側面200SIと同程度であれば、ビレット400はディスクロール200によって過度に拘束され、周方向に回転しにくくなる。そのため、側面200SOの外径は側面200SIよりも小さくする。
このようなディスクロール200は、図12に示すように、中心に駆動軸203を有する円板状の軸部材201と、軸部材201の外周に焼きばめにより取り付けられる円環部材202とで構成される。上述のとおり、円環部材202の外周面200Fは、穿孔圧延中のビレット400と接触するため、摩耗する。摩耗した円環部材202は、新品と交換される。
しかしながら、円環部材202はその外径が約1m〜4m程度と大型である。そのため、円環部材202は、運搬しにくく、軸部材201からの取り外し及び軸部材201への取り付けの作業負荷も大きい。また、円環部材202は、通常、ビレットを鍛造して一体成型される。したがって、製造工程が複雑であり、製造コストも高い。
特開平5−277511号公報(特許文献1)及び特開平8−215714号公報(特許文献2)には、ディスクロールに関する発明が開示されている。しかしながら、特許文献1の発明は穿孔用ロールとディスプロールとのギャップを小さくすることを目的とし、特許文献2の発明は、薄肉のホローシェルを高拡管比で穿孔圧延することを目的としている。つまり、ディスクロールの製造及び運搬の困難性を解決する発明ではない。
本発明の目的は、容易に製造及び運搬できるディスクロール及びそれを用いた継目無管の製造方法を提供することである。
本発明によるディスクロールは穿孔圧延機に用いられる。ディスクロールは、軸部材と円環部材とを備える。軸部材は、その中心にディスクロールの駆動軸を有し、円板状である。円環部材は、軸部材の外周に取り付けられ、円環部材の外周面の横断形状は凹状である。円環部材は、円周方向に配列される複数の円弧状部材からなる。
本発明によるディスクロールの円環部材は、同一円周方向に配列された複数の円弧状部材で構成されるため、円環部材を一体成型する必要がない。したがって製造コストを低減できる。また、各円弧状部材に分割することにより容易に運搬できる。
好ましくは、円環部材の一方の側面の外径は、他方の側面の外径よりも大きい。円弧状部材の各々は、内周面のうち、外径の大きい側面側の縁に沿って形成される内面凸条を有する。軸部材は、外周面の一方の側縁に沿って形成され、内面凸条と嵌合する外面凸条を有する。内面凸条及び外面凸条のうちの一方は、当該他方と対向する面にねじ孔を有する。内面凸条及び外面凸条のうちの他方は、ねじ孔に対向する位置に挿通孔を有し、挿通孔とねじ孔にねじを挿入して円弧状部材を軸部材に固着する。
この場合、円弧状部材が軸部材に取り付けられるとき、円弧状部材の内面凸条が軸部材の外面凸条と嵌合する。穿孔圧延中、ビレットはディスクロールの外径の大きい側面(以下、入り側面という)から外径の小さい側面(以下、出側面という)に回転しながら前進する。そのため、穿孔圧延の間、円弧状部材には、入り側面から出側面に向かう力が働き、内面凸条は外面凸条に付勢された状態を維持する。したがって、円弧状部材は、穿孔圧延中も軸部材から外れにくく、破損しにくい。
好ましくは、内面凸条及び外面凸条のうちの一方は、当該他方と対向する面上に円周方向に沿って形成された嵌合凸条を有する。内面凸条及び外面凸条のうちの他方は、嵌合凸条に対向する位置に嵌合凸条と嵌合する凹条を有する。
この場合、円弧状部材が軸部材に取り付けられるとき、嵌合凸条と凹条とが嵌合するため、円弧状部材は径方向(上下方向)にずれにくい。要するに、円弧状部材の径方向のがたつきが抑制される。したがって、円環状部材は、互いに隣接する円弧状部材の端部で段差が生じにくく、管に疵が発生するのを抑制する。
好ましくは、外面凸条は、内面凸条と対向する面にねじ孔を有し、内面凸条は、ねじ孔に対向する位置に挿通孔を有する。挿通孔の径は、入側からねじ頭の高さよりも深い所定位置までねじ頭の径よりも大きく、所定位置から出側までねじ頭の径よりも小さい。
この場合、ねじ頭を内面凸条内に埋め込むことができ、ねじ頭が入り側面から突出しない。穿孔圧延中のビレットにピーリング現象が発生することを抑制するため、ディスクロールの入り側面は、傾斜ロールに近づけてディスクロールと傾斜ロールとの間のギャップを小さくしなければならない。ねじ頭が入り側面から突出していれば、ギャップを小さくできない。ねじ頭を内面凸条内に埋め込むことにより、ねじ頭が入り側面から突出せず、ディスクロールと傾斜ロールとの間のギャップをより小さくすることができ、ピーリングの発生を抑制できる。
好ましくは、各円弧状部材の両端面は内周面に対して傾斜し、かつ、互いに隣接する円弧状部材は、互いに対向する端面で嵌合する。
穿孔圧延中のビレットの進行速度がディスクロールの回転速度と異なる場合、ビレット表面とディスクロールの外周面との間でビレットの進行方向に摺動が生じる。仮に、互いに隣接する円弧状部材の端部接触部に隙間が形成されれば、その隙間にビレットの一部が侵入しやすくなる。ビレットの一部が侵入すれば、円弧状部材の端部が割損しやすくなる。また、ビレットの一部の侵入により隙間が広がれば、円弧状部材の端部の角がビレットと接触しやすくなり、ビレットに疵が発生しやすくなる。両端面を内周面に対して傾斜させることにより、隣接する円弧状部材間に隙間が形成されても、ビレットの一部が隙間に侵入しにくくなり、端部の割損及び疵の発生を抑制できる。
本発明による継目無管の製造方法は、傾斜ロールと、上述のディスクロールとを有する穿孔圧延機を用いる。本発明の継目無管の製造方法は、傾斜ロールの回転数により決定されるビレットの進行速度がディスクロールの回転速度よりも速いか否かを判断するステップと、判断の結果、ビレットの進行速度がディスクロールの回転速度よりも速い場合、各円弧状部材の両端面の外周面側が内周面側よりもディスクロールの回転方向に傾斜したディスクロールを穿孔圧延機に設置し、ビレットの進行速度がディスクロールの回転速度よりも遅い場合、各円弧状部材の両端面の内周面側が外周面側よりもディスクロールの回転方向に傾斜したディスクロールを穿孔圧延機に設置するステップと、ディスクロールが設置された穿孔圧延機でビレットを穿孔圧延して継目無管にするステップとを備える。
この場合、ビレットの進行速度をディスクロールの回転速度と比較した結果を踏まえて、適用する円弧状部材を決定する。これにより、隣接する円弧状部材の端面接触部に仮に隙間が形成されても、その隙間は、外周面から内周面に向かって、ビレットのディスクロールに対する相対速度と反対の方向に延びる。その結果、穿孔圧延中にビレットの一部が隙間に侵入するのを抑制できる。
本発明の実施の形態によるディスクロールの側面図である。 図1Aに示したディスクロールの正面図である。 図1中の領域50の拡大図である。 図2中の線分III−IIIの断面図である。 穿孔圧延時にディスクロールの円弧状部材に係る力を説明するための模式図である。 ビレットの進行速度がディスクロールの回転速度よりも大きい場合の穿孔圧延機の構成を示す模式図である。 ビレットの進行速度がディスクロールの回転速度よりも小さい場合の穿孔圧延機の構成を示す模式図である。 図3と異なる他の構成のディスクロールの断面図である。 図3及び図7と異なる他の構成のディルクロールの断面図である。 図3、図7及び図8と異なる他の構成のディスクロールの断面図である。 従来のディスクロールを用いた穿孔圧延機の側面図である。 ビレット出側から見た従来の穿孔圧延機の模式図である。 図10及び図11中のディスクロールの構成を示す模式図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[構成]
図1A及び1Bを参照して、ディスクロール1は、図10及び図11に示すディスクロール200の代わりに穿孔圧延機100に設置される。ディスクロール1は、軸部材10と、軸部材10の外周に嵌合される円環部材20とを備える。
軸部材10は、円板状であり、その中心にディスクロール1の駆動軸16を有する。図1A及び1Bでは、ディスクロール1全体の重量を減らすために、複数の貫通孔17が円周方向に等間隔に形成されている。
円環部材20は円環状であり、軸部材10に嵌合される。円環部材20の外周面の横断形状は凹状の弓形状である。なお、横断面形状は凹状の溝形状でもよい。この外周面は、穿孔圧延中のビレットと接触し、ビレットをある程度拘束することができ、ガイドとしての役割を果たす。
円環部材20の2つの側面のうち、周方向に回転するビレットの回転入り側に相当する側面(以下、入り側面という)1SIの外径は、ビレットの回転出側に相当する側面(以下、出側面という)1SOの外径よりも大きい。穿孔圧延中のビレットにおいてピーリング現象が発生するのを防止するためである。
円環部材20は、円周方向に1列に配列される複数の円弧状部材30で構成される。各円弧状部材30は、ねじを用いて軸部材10の外周に固定される。
このように、本実施の形態によるディスクロール1の円環部材20は、複数の円弧状部材30で構成されるため、円環部材を一体成型する必要がない。そのため、製造コストを低減できる。また、各円弧状部材30に分割することにより容易に運搬でき、軸部材10へ容易に取り付け及び取り外しできる。
図2及び図3を参照して、各円弧状部材30は、円環部材20を分割されたものであり、その側面は円弧状である。円弧状部材30の内周面31には、入り側面30SIの縁に沿って凸条(以下、内面凸条という)33が形成されている。内面凸条33の嵌合面34には、内面凸条33の縁に沿って、つまり円周方向に沿って凸条(以下、嵌合凸条という)35が形成されている。
これに対し、軸部材10の外周面11上には、その一方の側縁に沿って凸条(以下、外面凸条)12が形成され、外面凸条12の嵌合面13のうち嵌合凸条35に対向する位置には、凹条14が形成される。
円弧状部材30が軸部材10に取り付けられるとき、円弧状部材30の内面凸条33が軸部材10の外面凸条12と嵌合し、かつ、嵌合凸条35が凹条14と嵌合する。内面凸条33には、入り側面30SIから嵌合面34に至る挿通孔36が形成されている。外面凸条12は、嵌合面13のうち、挿通孔36に対向する位置にねじ孔15を有する。ねじ40を挿通孔36に挿入してねじ孔15に螺着することで、各円弧状部材30は軸部材10に固着される。図2では、各円弧状部材30の挿通孔36は、ディスクロール1の円周方向に等間隔に3つ形成されているが、挿通孔36の数は1つでもよいし、複数でもよい。
穿孔圧延中、図4に示すように、ビレット400はディスクロール1の入り側面から出側面に回転しながら前進する。そのため、穿孔圧延中の円弧状部材30には、入り側面30SIから出側面30SOに向かう力F0が働き、内面凸条33は力F0により外面凸条12に押しつけられる。したがって、円弧状部材30は、穿孔圧延中にビレット400から受ける力F0を利用して軸部材10により固着される。また、穿孔圧延中にねじ40に過剰な負荷が掛かりにくく、ねじ40が破損しにくい。
図3に示すように、挿通孔36には、ねじ40のねじ頭41が入る。そして、ねじ頭41は、入り側面30SIから突出しない。具体的には、挿通孔36のうち、ねじ40の挿入側となる入り側面30SIからねじ頭41の高さL0よりも深い深さL1までの挿通孔36の径D1は、ねじ頭41の径D0よりも大きい。深さL1から嵌合面34までの挿通孔36の径D2は、ねじ頭41の径D0よりも小さい。
挿通孔36をこのような形状にすることで、ねじ頭41は内面凸条33内に埋め込まれ、入り側面30SIから突出しない。穿孔圧延中のビレット400にピーリング現象が発生するのを抑制するため、ディスクロール1の入り側面30SIは、傾斜ロール300に近づけてディスクロール1と傾斜ロール300との間のギャップG1及びG2をなるべく狭くしなければならない。もし、ねじ頭41が入り側面30SIから突出していれば、その分ギャップG1及びG2を狭くできない。ねじ頭41が内面凸条33内に埋め込まれることにより、ギャップG1及びG2を狭くすることができ、ピーリング現象の発生を抑制できる。
図2に示すように、各円弧状部材30の両端面37は、平面であり、かつ、内周面31に対して傾斜する。隣接する2つの円弧状部材30は、互いに対向する端面37で嵌合する。より具体的には、各円弧状部材30の一方の端面37は、内周面31に対して角度θ°(0°<θ<180°)で傾斜し、他方の端面37は、内周面31に対して(180−θ)°で傾斜している。端面37の一方の角度がθ°であり、他方の角度が180−θ°であるため、互いに隣接する円弧状部材30の端面は、嵌合する。
このように、両端面37を内周面31に対して傾斜させることにより、以下に説明するように、穿孔圧延中において、互いに隣接する円弧状部材30同士の接触部38にビレット400の一部が侵入することを防止できる。
[穿孔圧延]
以上の構成を有するディスクロール1を用いた継目無管の製造方法は、以下のとおりである。
初めに、使用する穿孔圧延機100において、穿孔圧延時のビレット400の進行速度が、ディスクロール1の回転速度よりも大きいか否かを判断する。穿孔圧延時のビレット400の進行速度は、傾斜ロール300の回転速度に基づいて算出される。したがって、実際に穿孔圧延する前に判断することができる。
判断の結果、図5に示すように、ビレット400の進行速度V400が、ディスクロール1の回転速度V1よりも大きいと判断された場合、各円弧状部材30の端面37のうち、外周面側371が内周面側372よりもディスクロールの回転方向に傾斜したディスクロール1が用いられる。なお、図5では傾斜ロールを省略している。
ビレット400の進行速度がディスクロール1の回転速度と異なる場合、ビレット表面とディスクロール1の外周面39との間でビレット400の長手方向に摺動が生じる。その摺動は、円弧状部材30と隣接する他の円弧状部材30との接触部38にビレット400の一部が侵入する現象の要因となる。ビレット400が侵入すれば、接触部38に隙間が形成され、円弧状部材30の端部が割損する場合が生じる。さらに、隙間が広くなれば、円弧状部材30の端部の角部がビレットに疵をつけることが予想される。
図5の構成のディスクロール1では、仮に、接触部38に隙間が形成されても、その隙間は、外周面39から内周面31に向かって、ビレットのディスクロール1の回転速度に対する相対速度Vrの方向と逆向きに延びる。そのため、穿孔圧延中においてビレット400の一部が隙間に侵入しにくく、円弧状部材30の端部の割損やビレットの疵の発生を抑制できる。
また、ビレットの進行速度V400が、ディスクロール1の回転速度V1よりも小さいと判断された場合、図6に示すように、各円弧状部材30の端面37のうち内周面側372が外周面側371よりもディスクロールの回転方向に傾斜したディスクロール1が用いられる。
この場合、仮に接触部38に隙間が形成されても、その隙間は、外周面39から内周面31に向かって、ビレットのディスクロール1に対する相対速度Vrの方向と反対方向に延びるため、ビレット400の一部が隙間に侵入しにくい。
以上の方法により継目無管を製造することにより、円弧状部材30の端部の割損を防止でき、ビレット表面に疵が発生するのを防止できる。
なお、図2の構成では、内面凸条33の嵌合面34の縁に沿って嵌合凸条35を設けたが、図7に示すように、嵌合面34の縁側以外の面上に嵌合凸条35を円周方向に沿って形成してもよい。図8に示すように、嵌合面13上に嵌合凸条35が形成され、嵌合面34に嵌合凸条35に対応した凹条14が形成されてもよい。また、軸部材10の外面凸条12に挿通孔36を設け、円弧状部材30の対応する位置にねじ孔15を設けてもよい。さらに、図9に示すように、嵌合凸条35及び凹条14を形成せず、内面凸条33及び外面凸条12が嵌合してもよい。
本実施の形態では、2つのディスクロール1はパスセンタOを中心に上下に配置されるとしたが、左右に配置されてもよい。この場合、傾斜ロール300が上下に配置される。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。

Claims (5)

  1. 穿孔圧延機に用いられるディスクロールであって、
    前記ディスクロールの駆動軸を中心に有する円板状の軸部材と、
    前記軸部材の外周に取り付けられ、外周面の横断形状が凹状である円環部材とを備え、
    前記円環部材は、円周方向に配列される複数の円弧状部材からなり、
    前記円環部材の一方の側面の外径は、他方の側面の外径よりも大きく、
    前記円弧状部材の各々は、内周面のうち外径の大きい側面側の縁に沿って形成される内面凸条を有し、
    前記軸部材は、外周面の一方の側縁に沿って形成され、前記内面凸条と嵌合する外面凸条を有し、
    前記内面凸条及び外面凸条のうちの一方は、当該他方と対向する面にねじ孔を有し、前記内面凸条及び外面凸条のうちの他方は、前記ねじ孔に対向する位置に挿通孔を有し、前記挿通孔と前記ねじ孔にねじを挿入して前記円弧状部材を前記軸部材に固着することを特徴とするディスクロール。
  2. 請求項に記載のディスクロールであって、
    前記内面凸条及び外面凸条のうちの一方は、当該他方と対向する面に円周方向に沿って形成された嵌合凸条を有し、前記内面凸条及び外面凸条のうちの他方は、前記嵌合凸条に対向する位置に前記嵌合凸条と嵌合する凹条を有することを特徴とするディスクロール。
  3. 請求項に記載のディスクロールであって、
    前記外面凸条は、前記内面凸条と対向する面にねじ孔を有し、前記内面凸条は、前記ねじ孔に対向する位置に挿通孔を有し、
    前記挿通孔の径は、入側からねじ頭の高さよりも深い所定位置まで前記ねじ頭の径よりも大きく、前記所定位置から出側まで前記ねじ頭の径よりも小さいことを特徴とするディスクロール。
  4. 請求項1〜請求項のいずれか1項に記載のディスクロールであって、
    前記各円弧状部材の両端面は内周面に対して傾斜し、かつ、互いに隣接する円弧状部材は、互いに対向する端面で嵌合することを特徴とするディスクロール。
  5. 傾斜ロールを有する穿孔圧延機を用いた継目無管の製造方法であって、
    駆動軸を中心に有する円板状の軸部材と、前記軸部材の外周に取り付けられ、外周面の横断形状が凹状である円環部材とを備え、前記円環部材は、円周方向に配列される複数の円弧状部材からなり、前記各円弧状部材の両端面は内周面に対して傾斜し、かつ、互いに隣接する円弧状部材は互いに対向する端面で嵌合するディスクロールを準備するステップと、
    前記傾斜ロールの回転数により決定されるビレットの進行速度が前記ディスクロールの回転速度よりも速いか否かを判断するステップと、
    前記判断の結果、前記ビレットの進行速度が前記ディスクロールの回転速度よりも速い場合、前記各円弧状部材の両端面の外周面側が内周面側よりもディスクロールの回転方向に傾斜したディスクロールを前記穿孔圧延機に設置し、前記ビレットの進行速度が前記ディスクロールの回転速度よりも遅い場合、前記各円弧状部材の両端面の内周面側が外周面側よりもディスクロールの回転方向に傾斜したディスクロールを前記穿孔圧延機に設置するステップと、
    前記ディスクロールが設置された穿孔圧延機で前記ビレットを穿孔圧延して継目無管にするステップとを備えることを特徴とする継目無管の製造方法。
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