JP4779153B2 - 配管用継手 - Google Patents

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Description

本発明は、液体或いは気体などの流体を移送する中空パイプを接合する配管用継手に係わり、2方向、3方向若しくは4方向からの配管を接合する接合構造の改善に関する。
一般に、この種の配管用継手は複数の配管を接合して中空パイプするジョイント器具として多分野で使用されている。いずれの用途であってもパイプ内の流体が漏れ出さないように緊密に接合することが要求され、更に経年使用しても、或いは外部から衝撃などが作用しても容易に離脱しないことが要求される。継手構造の一つとして、2つの配管の端面にゴム、樹脂などのパッキン部材を挟んで継手本体で締め付けるものが多用されている。
また、配管に高圧の気体などを収容する場合には変形しにくいガスケットを挟んで継手本体のボルトで締め付ける構造がガスケットシール方式として知られている。
ガスケットシールは、配管端面にフランジを接合してガスケットを挟み、ボルト、若しくはグレイロック等を用いてシールを確保している。このタイプのシール方法はフランジ接合やねじ締め付け等の関係から、配管サイズが比較的大きく、肉厚な場合に多用されてきた。従って、配管の肉厚が薄い場合には施工上の問題があった。

そこで配管サイズが小さい配管の確実な継手方法としてコンプレッションフィッティング方式、例えばスェージロック社方式が用いられている。この継手方式は配管の流路と直交する端面で接合するのではなく、流路と所定角度傾斜したテーパ面を配管外周に設けるため、配管サイズが小さい場合でも容易にシール部を構成できるため、種々提案されている。

また、コーンアンドスレッド方式、例えばオートクレーブエンジニア社方式が用いられている。この継手方式は配管の外周に逆螺子を施工し、その螺子と嵌合する形でカラーを取り付け、カラーをグランドで押し込むことで確実な締付力を得る。また配管端面にテーパを施工し接合面として用いている。
例えば良く知られたコンプレッションフィッティング方式、例えばスェージロック方式の継手を図6に示す。継手本体50に配管51を嵌合し、継手本体50に円錐状の接合受面52を設け、この接合受面にクサビ状に係合するフロントフェルール53と、このフロントフェルールを拡開するバックフェルール54を挟んでナット部材55を継手本体50に螺合する。そしてナット部材55を締め付けることによってバックフェルール54がフロントフェルール53を同図右方向に押して係合面53aを継手本体の接合受面52に押圧している。また、ナット部材55を締め付ける際、フロントフェルール53は配管51に食い込む形で位置を固定している。同様に特許文献1には継手本体に配管を螺合する際に、継手本体に流路方向に対し傾斜したクサビ状の接合受面を一体形成し、配管の端面に形成した傾斜接合面とを圧入嵌合するものが提案されている。
また一般的な高圧用継手であるコーンアンドスレッド方式、例えばオートクレーブエンジニア社方式の継手を図7に示す。配管端面付近の外面に螺子を施工し、その螺子と嵌合する形でカラーを取り付け、そのカラーをグランドで押し込むことで確実な締付力を得ている。また接合面は配管端面に施工されたテーパ面としている。
上述のように複数の配管を接合する際に、前述のガスケットシール方式では、口径の大きな配管にはフランジやグレイロック式の接合部材を用いることができるが、小口径配管には施工上の問題が生じる。特に細管である場合にはフランジ部において荷重が配管に対して大きくなるため、強度やフランジ部材分のコスト、放熱の点において不利となる。
コンプレッションフィッティング方式の場合、種々提案されているが、前述の図6に示す従来装置及び前掲特許文献1の方法は、いずれも配管の外周に継手本体をスリーブ状に嵌合してこの本体にクサビ状の接合面を形成している。従って配管の外周部に形成した接合面で封止することとなり、このシール面まで流体が回りこむ。ここで、特に配管内面に耐食材料でライニングした2重管構造の配管を用いる場合、流体がライニング材質以外の部分、すなわち配管外周と接触することになり、万全な耐食機能を発揮できない或いは流体が腐食性を有する場合には、積極的な流れが存在しないため残留が起こりやすく、それによって継手のシール部付近で腐食を生じる危険性がある。さらには、この方式では配管外面に螺子による押圧部分を設ける際にバックフェルールによりフロントフェルールを食い込ませる手法をもちいるため、高圧流体などを利用するとフロントフェルールが配管から脱落し危険な状態を招くことがある。
コーンアンドスレッド方式の場合、配管外面に施工された逆螺子に押圧部であるカラーを取り付け、そのカラーをグランドにより押しつける構造をとるため、高圧により配管が脱落することは無い。しかしながら、この手法では配管の外部に逆螺子を施工するため、ある程度の太さ(Autoclave engineer社製の場合1/4インチ以上)が必要であり、それ以下の太さの配管には適用が難しいという問題点がある。また、コンプレッションフィッティング方式、コーンアンドスレッド方式のいずれも、高温強度有する材料の代表であるニッケル合金を用いて製作は可能である。しかし、ニッケル合金は高濃度酸環境において十分な耐食性を得られない。またチタンに代用される高耐食性材料を用いた継手の製作も可能であるが、チタンは高温での強度に問題があるため、30MPaの条件で350度以上での使用はできない。
本発明は、複数の配管を接合する際に高温、高圧の腐食性流体であっても確実に封止して流体が漏出することがなく、また接合部が腐食する恐れの少ない配管用継手であり、1/8インチ以下の配管に適用できることを、その主な課題としている
請求項1に示すものは、互いに接合する第1第2の中空パイプと、
この第1第2の中空パイプを継ぎ合わせる継手本体と、
上記第1第2の中空パイプの互いに接合する端面間に介在し、中心に連通孔を有するアダプタ部材とを備え、
上記第1第2の中空パイプの内端面は、流路方向に対し所定角度傾斜した円錐状テーパ面を有する接合端面に形成され、
上記アダプタ部材は、その外径が嵌合孔の内径より小さく形成され、このアダプタ部材には、上記接合端面と係合するように円錐状テーパ面を有する接合受面が左右鏡面対象形状に形成され、
上記継手本体は、中空スリーブ状に形成され、中心には、第1第2の中空パイプを嵌合する嵌合孔が形成され、この嵌合孔はパイプ外径と略同一径に形成され、この継手本体には、上記第1第2の中空パイプの少なくとも一方の上記接合端面を上記接合受面に押圧するように締付け力を付与する螺刻が施されている配管用継手であって、
前記第1、第2の中空パイプは内壁に耐食材料がライニングされた二層構造に構成され、前記継手本体は継手内部に耐食材料により流路を形成した継手内部部材を挿入し、前記アダプタ部材は耐食性材料もしくは、内部流体と接触する部分のみが耐食材料で形成され、前記アダプタ部材は、前記継手本体に形成された空洞部に流路と直交する方向に遊動自在に収容されていることを特徴とする配管用継手に関するものである。

請求項2に示すものは、前記継手本体には前記螺刻と歯合するナット部材が備えられ、

このナット部材には前記第1、第2の中空パイプに溶接により接続された脱落防止用フランジと係合する凹凸嵌合部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の配管用継手に関するものである。
請求項に示すものは、互いに接合する少なくとも第1、第2、第3の中空パイプと、
この第1、第2、第3の中空パイプを継ぎ合わせる継手本体と、
上記第1、第2、第3の中空パイプの接合する端面と当接し、中心に連通孔を有するアダプタ部材とを備え、
上記第1、第2、第3の中空パイプの端面は、それぞれの流路方向に対し所定角度傾斜した円錐状テーパ面を有する接合端面に形成され、
上記アダプタ部材は、その外径が嵌合孔の内径より小さく形成され、このアダプタ部材には、上記接合端面と係合するように円錐状テーパ面を有する接合受面が左右鏡面対象形状に形成され、
上記継手本体は、中心には、第1第2の中空パイプを嵌合する嵌合孔が形成され、この嵌合孔はパイプ外径と略同一径に形成され、この継手本体には、上記第1、第2、第3の中空パイプに形成された上記接合端面を上記アダプタ部材の接合受面に押圧するように締付け力を付与する螺刻が施されている配管用継手であって、
前記第1、第2、第3の中空パイプは内壁に耐食材料がライニングされた二層構造に構成され、
前記継手本体は継手内部に耐食材料により流路を形成した継手内部部材を挿入し、
前記アダプタ部材は耐食材料若しくは内部流体と接触する部分のみが耐食材料で形成され、前記アダプタ部材は、前記継手本体に形成された空洞部に流路と直交する方向に遊動自在に収容されていることを特徴とする配管用継手に関するものである。
請求項に示すものは、互いに接合する少なくとも第1、第2、第3、第4の中空パイプと、
この第1、第2、第3、第4の中空パイプを継ぎ合わせる継手本体と、
上記第1、第2、第3、第4の中空パイプの接合する端面と当接し、中心に連通孔を有するアダプタ部材とを備え、
上記第1、第2、第3、第4の中空パイプの端面は、それぞれの流路方向に対し所定角度傾斜した円錐状テーパ面を有する接合端面に形成され、
上記アダプタ部材は、その外径が嵌合孔の内径より小さく形成され、このアダプタ部材には、上記接合端面と係合するように円錐状テーパ面を有する接合受面が左右鏡面対象形状に形成され、
上記継手本体は、中空スリーブ状に形成され、中心には、第1、第2、第3、第4の中空パイプを嵌合する嵌合孔が形成され、この嵌合孔はパイプ外径と略同一径に形成され、この継手本体には、上記第1、第2、第3、第4の中空パイプに形成された上記接合端面を上記アダプタ部材の接合受面に押圧するように締付け力を付与する螺刻が施されている配管用継手であって、
前記第1、第2、第3、第4の中空パイプは内壁に耐食材料がライニングされた二層構造に構成され、
前記継手本体は継手内部に耐食材料により流路を形成した継手内部部材を挿入し、
前記アダプタ部材は耐食材料若しくは内部流体と接触する部分のみが耐食材料で形成され、前記アダプタ部材は、前記継手本体に形成された空洞部に流路と直交する方向に遊動自在に収容されていることを特徴とする配管用継手に関するものである。
請求項に示すものは、少なくとも1つの中空パイプと、
上記中空パイプを継ぎ合わせる流体の流路を備えた構造物と、
上記中空パイプの接合する端面に当接し、中心に連通孔を有するアダプタ部材と、を備え、
上記中空パイプの端面は、流路方向に対し所定角度傾斜した円錐状テーパ面を有する接合端面に形成され、
上記アダプタ部材は、その外径が嵌合孔の内径より小さく形成され、このアダプタ部材には、上記接合端面と係合するように円錐状テーパ面を有する接合受面が左右鏡面対象形状に形成され、
上記構造物は、中心には、第1第2の中空パイプを嵌合する嵌合孔が形成され、この嵌合孔はパイプ外径と略同一径に形成され、この継手本体には、上記中空パイプに形成された上記接合端面を上記接合受面に押圧するように締付け力を付与する螺刻が施されている配管用継手であって、
前記少なくとも1つの中空パイプは内壁に耐食材料がライニングされた二層構造に構成され、
前記アダプタ部材は耐食材料若しくは内部流体と接触する部分のみが耐食材料で形成され、
前記構造物の接合部はアダプタ部材の接合端面まで耐食材料でライニングされて、前記アダプタ部材は、前記継手本体若しくは前記構造体に形成された空洞部に流路と直交する方向に遊動自在に収容されていることを特徴とする配管用継手に関するものである。
請求項に示すものは、前記耐食材料が、チタン、タンタル、白金、又は金の耐食材料又はその合金である、請求項1から5のいずれかに記載の配管用継手に関するものである。


本発明は、互いに接合する第1第2の中空パイプの端面に流路方向に対し所定角度傾斜した円錐状テーパ面(接合端面)を形成し、この両パイプの接合端面間に円錐状テーパ面(接合受面)を有するアダプタ部材を介在させ、継手本体に上記接合端面を接合受面に向けて締め付ける螺刻を形成したものであるからパイプ端面はアダプタ部材と円錐状のテーパ面で緊密に接合され確実にシールされることとなる。特に、流路方向と所定角度で傾斜したテーパ面によりシール効果が確実に得られる。従って高圧な流体であっても、また接合する中空パイプの肉厚が薄い場合にも確実にシールして流体が外部に漏出することがない。これと同時に円錐状テーパ面は中空パイプの端面に形成してあるため、パイプ外周に流体が触れることがなく、腐食性の強い流体であっても接合部が腐食する恐れが少なく耐久性に富んだ継手が得られる。
以下図示の実施の態様に基づいて本発明を詳述する。図1は2方向からの中空パイプを接合する場合の継手構造を示す説明図であり、図2は構造物に中空パイプを接合する場合の継手構造を示し、図3は3方向からの中空パイプを接合する場合の継手構造を示す。また図4は内径の異なる中空パイプを接合する継手構造を示す。
本発明の配管用継手は、継手本体Aとアダプタ部材Bとで構成される。継手本体Aは互いに接合する第1、第2の中空パイプをスリーブ状にカバーする形状に構成され、内部にアダプタ部材Bを収容する。これと共に、この継手本体Aには中空パイプを接合状態に締結保持する螺刻が施される。上記アダプタ部材Bは第1第2の中空パイプの接合端面に介在する形状で、中心に連通孔と外周に円錐状テーパ面で形成される接合受面を備える。一方中空パイプには、その端面に円錐状テーパ面から形成される接合端面を設け、この第1第2の中空パイプの接合端面間に上記アダプタ部材Bを介在させて両パイプを継手本体の螺刻で締結するように構成する。以下各図面に基づいてその構造を詳述する。
図1に示す2方向から中空パイプを接合する場合について説明すると、図示のものは継手本体11と、アダプタ部材14と、ナット部材12とで構成されている。継手本体11は中空スリーブ状に形成され、中心には、第1第2の中空パイプ13を嵌挿する嵌合孔11aが形成されている。この嵌合孔11aはパイプ外径と略々同一径に形成することが好ましい。また継手本体11の内壁には上記ナット部材12と歯合する螺刻11bが施してある。アダプタ部材14は上記継手本体の嵌合孔11aに収容される形状に構成されている。つまりアダプタ部材14はその外径が嵌合孔11aの内径より小さく形成され、嵌合孔11a内に収容されている。そしてアダプタ部材14の中心には中空パイプ13の内径と略々同一径の連通孔14bが形成されている。また外周には図1(b)に示すように流路方向Xと所定角度αで傾斜した円錐状テーパ面(以下「接合受面」という)14aが設けられている。この円錐状テーパ面14aは第1の中空パイプ側と第2の中空パイプ側にそれぞれ面するように図1で左右鏡面対称形状に形成されている。
一方上記第1第2の中空パイプ13にはそれぞれの接合する端面は、上記接合受面14bと適合(係合)する円錐状テーパ面15(以下「接合端面」という)に形成されている。従って上記継手本体11の嵌合孔11a内で第1第2の中空パイプ13はアダプタ部材14を挟んで互いに対向することとなり、それぞれの端面は円錐状テーパ面15で形成されている。
そこで上記ナット部材12は中空パイプ13に形成されたフランジ13bと図1のように係合し、継手本体11の螺刻11bと歯合されている。このナット部材と中空パイプとはその一方に形成した突部(例えばナット部材の先端部)と他方に形成された凹部(例えばパイプ外周に形成された凹溝)とを嵌合するようにしても良い。従って図1において左右のナット部材12を中央に移動すれば第1第2のパイプ13が互いに接近しアダプタ部材14を挟圧することとなる。このときパイプ側の接合端面15のテーパ面に沿ってアダプタ部材14は流路と直交する方向に移動し、最も緊密な係合関係が確保される姿勢に移動する調心作用でパイプ13とアダプタ部材14とは確実に当接係合する。
尚、上記第1第2の中空パイプ13はその内壁に耐食性フィルムをライニングした二重管構造とする場合を示している。このライニング層16に囲まれた管内から、耐腐食性材質などの流体を、アダプタ部材14の連通孔14bを経て、同じくライニング層16に囲まれた中空パイプ13の管内へ輸送するように構成してある。このため継手内で耐腐食性材質以外の部分と腐食性流体が接触することが無く漏出の要因となる腐食の発生を防止することができる。
次に図2に示す中空パイプを構造体に接続する場合について説明する。図示の継手は継手本体22が構造体側に一体形成され、この継手本体22内に前述と同様のアダプタ部材14が内蔵されている。構造体22は例えば処理槽などの周壁部に溶接などで一体形成され、中空パイプ13をスリーブ状に覆う形状に構成されている。そしてその中心にはパイプ13を嵌挿する嵌合孔11aが形成され、内周壁には螺刻11bが形成されている。アダプタ部材14は前述の構造と同一であり、同一符号を付して説明を省略する。中空パイプ13には円錐状テーパ面を有する係合端面15が形成されている。一方構造体22側には円錐状テーパ面22aが略々係合端面15と同一形状で形成されている。そして中空パイプ13には突起状のフランジ13bが形成されている。上記構造物22側に形成された螺刻11bにはナット部材12が歯合され、その先端は上記フランジ13bと係合するようになっている。
従って、ナット部材12を図2右方向に旋回移動すると、中空パイプ13が右方向に移動し、アダプタ部材14を構造物22側の円錐状テーパ面22aに強圧することとなる。このときパイプ側の接合端面15のテーパ面に沿ってアダプタ部材14は流路と直交する方向に移動し、最も緊密な係合関係が確保される姿勢に移動する調心作用でパイプ13とアダプタ部材14とは確実に当接係合する。
次に図3に示す3方向から中空パイプ12を接合する場合を説明する。同図(a)に示すように継手本体31は略々T字状に形成され、その3方向に連通する開孔が設けられ、内部には継手インナー21が鋳造成型などで一体に内蔵されている。この継手インナー21に嵌合孔21aが設けてあり、各嵌合孔21aに前述と同一構造のアダプタ部材14が収納されている。各パイプ13にはフランジ13bが一体に設けられ、このフランジ13bと係合するナット部材12が継手本体31の内壁に形成された螺刻31bと歯合されている。尚この継手インナー21に図1のものと同一の構造でアダプタ部材14が収容されている。従ってその作用も図1と同様である。
次に図4は、パイプ径が異なる2つの中空パイプを接合する継手構造を示す。図示の継手構造は継手本体11と、第1のアダプタ部材26と第2のアダプタ部材27と、ナット部材12で構成されている。継手本体11は図示のようなスリーブ形状に形成され、それぞれの中空パイプ24、25を嵌挿する嵌合孔11aが形成され、この嵌合孔11aの内径は第1第2のパイプ外径と略々同一径に構成されている。そして内部に継手インナー28が一体的に設けられ、第1第2のアダプタ部材26、27が収容されている。
上記各中空パイプ24には円錐状テーパ面24aが中空パイプ25には円錐状テーパ面25aが形成され、前述と同一構造のアダプタ部材26、27の接合受面26a、27aとそれぞれ係合するようになっている。また継手インナー28にもアダプタ部材26の接合受面26aと係合する接合面28a、28bが設けてある。その他の構造は前記図1のものと同様である。
本発明に於けるアダプタ部材Bについて説明すると、アダプタ部材は継手本体の収容部(前述の嵌合孔11a、21a)内に収容されるが、この収容部内から離脱或いは転倒する恐れがある。従ってこのアダプタ部材14をその収納部内に保持する場合には次のような構造を採用すればよい。図5(d)(e)に示すように、継手本体11の内壁にアダプタ位置を規制するアダプタ規制溝17を設けておきアダプタ側に溝と係合するアダプタ規制部材18を付けて多少の自由度を持って保持しておくこともできる。このアダプタ規制部材18はOリング19のようなシール部材であっても、アダプタ半径方向に伸縮するバネ部材であっても良い。この場合にはアダプタ部材14が流路Xと直交する方向にある程度移動可能(遊動自在)に支持する必要がある。
また、アダプタ部材14に形成する接合受面15は図5(a)に示す形状について前述したが、同図(b)(c)に示す形状であっても良い。図(b)に示すようにアダプタ部材14に形成する円錐状テーパ面(接合受面14a)は第1第2異なる角度で形成して段差を形成することも可能である。流路中心から第1角度α1次いで第2角度α2で連なるようにテーパ面を形成し、第1角度を第2角度より小さく(α1<α2)に設定する。このように構成すると角度の小さい第1角度部分でパイプ側の円錐状テーパ面(接合端面)と当接してアダプタ部材14は最適の当接状態に移動し、第2角度部分で例えばナット部材からの締め付け力で強く圧接することとなる。
図5(c)に示すようにパイプ端面及びアダプタ部材14に形成する円錐状テーパ面は前述のものと逆方向に傾斜することも可能であり、前述のものと同様の作用が得られる。
以上説明したように、本発明の高圧流体用分岐管継手は断面円孔の継手本体に設ける分岐孔を該継手本体の管径方向に長径の楕円孔とし、またその楕円孔からなる分岐孔を継手本体の流路の径方向に遊動偏心するように構成したことにより、分岐孔の継手本体流通路開口端部に発生する応力を軽減することができるので、各分岐孔における内圧疲労強度が高く、耐久性に優れ、亀裂の発生による流体洩れをなくして確実にして安定した機能を発揮することができ、高圧流体用分岐管継手として有用性に富むものである。
本発明は例えばチューブ型マイクロリアクタなど、外径が1/8インチ以下の細管を用いるシステムにおいて、流体が非常に高圧であっても確実に接続することが可能である。また、サニタリー用途等の衛生面が大きく求められる分野においても、部品点数が少なく構造が簡単で分解清掃が容易であることから適用することが可能である。
2方向からの中空パイプを接合する場合の継手構造を示す説明図。 構造物に中空パイプを接合する場合の継手構造を示す説明図。 本3方向からの中空パイプを接合する場合の継手構造を示す説明図。 内径の異なる中空パイプを接合する継手構造を示す説明図。 本発明のアダプタ部材のそれぞれ異なる形状を示す説明図。 従来の管継手の構造(Compression fitting方式)を示す説明図。 従来の管継手の構造(Cone and thread方式)を示す説明図
符号の説明
11 継手本体
11a 嵌合孔
11b 螺刻(ネジ部)
12 ナット部材
13 中空パイプ
14 アダプタ
14b 連通孔
16 ライニング層
21 継手インナー
22 継手本体
24 中空パイプ(小径管)
25 中空パイプ(大径管)
26 第1アダプタ部材(小径管用)
27 第2アダプタ部材(大径管用)
32 継手本体

Claims (6)

  1. 互いに接合する第1第2の中空パイプと、
    この第1第2の中空パイプを継ぎ合わせる継手本体と、
    上記第1第2の中空パイプの互いに接合する端面間に介在し、中心に連通孔を有するアダプタ部材とを備え、
    上記第1第2の中空パイプの内端面は、流路方向に対し所定角度傾斜した円錐状テーパ面を有する接合端面に形成され、
    上記アダプタ部材は、その外径が嵌合孔の内径より小さく形成され、このアダプタ部材には、上記接合端面と係合するように円錐状テーパ面を有する接合受面が左右鏡面対象形状に形成され、
    上記継手本体は、中空スリーブ状に形成され、中心には、第1第2の中空パイプを嵌合する嵌合孔が形成され、この嵌合孔はパイプ外径と略同一径に形成され、この継手本体には、上記第1第2の中空パイプの少なくとも一方の上記接合端面を上記接合受面に押圧するように締付け力を付与する螺刻が施されている配管用継手であって、
    前記第1、第2の中空パイプは内壁に耐食材料がライニングされた二層構造に構成され、前記継手本体は継手内部に耐食材料により流路を形成した継手内部部材を挿入し、前記アダプタ部材は耐食性材料もしくは、内部流体と接触する部分のみが耐食材料で形成され、前記アダプタ部材は、前記継手本体に形成された空洞部に流路と直交する方向に遊動自在に収容されていることを特徴とする配管用継手。
  2. 前記継手本体には前記螺刻と歯合するナット部材が備えられ、
    このナット部材には前記第1、第2の中空パイプに溶接により接続された脱落防止用フランジと係合する凹凸嵌合部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の配管用継手。
  3. 互いに接合する少なくとも第1、第2、第3の中空パイプと、
    この第1、第2、第3の中空パイプを継ぎ合わせる継手本体と、
    上記第1、第2、第3の中空パイプの接合する端面と当接し、中心に連通孔を有するアダプタ部材とを備え、
    上記第1、第2、第3の中空パイプの端面は、それぞれの流路方向に対し所定角度傾斜した円錐状テーパ面を有する接合端面に形成され、
    上記アダプタ部材は、その外径が嵌合孔の内径より小さく形成され、このアダプタ部材には、上記接合端面と係合するように円錐状テーパ面を有する接合受面が左右鏡面対象形状に形成され、
    上記継手本体は、中心には、第1第2の中空パイプを嵌合する嵌合孔が形成され、この嵌合孔はパイプ外径と略同一径に形成され、この継手本体には、上記第1、第2、第3の中空パイプに形成された上記接合端面を上記アダプタ部材の接合受面に押圧するように締付け力を付与する螺刻が施されている配管用継手であって、
    前記第1、第2、第3の中空パイプは内壁に耐食材料がライニングされた二層構造に構成され、
    前記継手本体は継手内部に耐食材料により流路を形成した継手内部部材を挿入し、
    前記アダプタ部材は耐食材料若しくは内部流体と接触する部分のみが耐食材料で形成され、前記アダプタ部材は、前記継手本体に形成された空洞部に流路と直交する方向に遊動自在に収容されていることを特徴とする配管用継手。
  4. 互いに接合する少なくとも第1、第2、第3、第4の中空パイプと、
    この第1、第2、第3、第4の中空パイプを継ぎ合わせる継手本体と、
    上記第1、第2、第3、第4の中空パイプの接合する端面と当接し、中心に連通孔を有するアダプタ部材とを備え、
    上記第1、第2、第3、第4の中空パイプの端面は、それぞれの流路方向に対し所定角度傾斜した円錐状テーパ面を有する接合端面に形成され、
    上記アダプタ部材は、その外径が嵌合孔の内径より小さく形成され、このアダプタ部材には、上記接合端面と係合するように円錐状テーパ面を有する接合受面が左右鏡面対象形状に形成され、
    上記継手本体は、中空スリーブ状に形成され、中心には、第1、第2、第3、第4の中空パイプを嵌合する嵌合孔が形成され、この嵌合孔はパイプ外径と略同一径に形成され、この継手本体には、上記第1、第2、第3、第4の中空パイプに形成された上記接合端面を上記アダプタ部材の接合受面に押圧するように締付け力を付与する螺刻が施されている配管用継手であって、
    前記第1、第2、第3、第4の中空パイプは内壁に耐食材料がライニングされた二層構造に構成され、
    前記継手本体は継手内部に耐食材料により流路を形成した継手内部部材を挿入し、
    前記アダプタ部材は耐食材料若しくは内部流体と接触する部分のみが耐食材料で形成され、前記アダプタ部材は、前記継手本体に形成された空洞部に流路と直交する方向に遊動自在に収容されていることを特徴とする配管用継手。
  5. 少なくとも1つの中空パイプと、
    上記中空パイプを継ぎ合わせる流体の流路を備えた構造物と、
    上記中空パイプの接合する端面に当接し、中心に連通孔を有するアダプタ部材と、を備え、
    上記中空パイプの端面は、流路方向に対し所定角度傾斜した円錐状テーパ面を有する接合端面に形成され、
    上記アダプタ部材は、その外径が嵌合孔の内径より小さく形成され、このアダプタ部材には、上記接合端面と係合するように円錐状テーパ面を有する接合受面が左右鏡面対象形状に形成され、
    上記構造物は、中心には、第1第2の中空パイプを嵌合する嵌合孔が形成され、この嵌合孔はパイプ外径と略同一径に形成され、この継手本体には、上記中空パイプに形成された上記接合端面を上記接合受面に押圧するように締付け力を付与する螺刻が施されている配管用継手であって、
    前記少なくとも1つの中空パイプは内壁に耐食材料がライニングされた二層構造に構成され、
    前記アダプタ部材は耐食材料若しくは内部流体と接触する部分のみが耐食材料で形成され、
    前記構造物の接合部はアダプタ部材の接合端面まで耐食材料でライニングされて、前記アダプタ部材は、前記継手本体若しくは前記構造体に形成された空洞部に流路と直交する方向に遊動自在に収容されていることを特徴とする配管用継手。
  6. 記耐食材料が、チタン、タンタル、白金、又は金の耐食材料又はその合金である、請求項1から5のいずれかに記載の配管用継手。
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