JP4776787B2 - 燃料電池及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、塗布後に固化させてなる液状シールを所定のシール部に設けた燃料電池及びその製造方法に係り、特に、液状シールの始端部と終端部とを確実に接合し、かつシール面圧を均一化する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、固体高分子型の燃料電池は、陽イオン交換膜としての固体高分子電解質膜の両側に一対の電極を設け、更にその外側を一対のセパレータによって挟持して構成されている。
そして、このような構成を有する燃料電池は、通常、所定数だけ積層することにより、燃料電池スタックとして使用されている。
【0003】
この燃料電池において、カソード電極に対向配置されるカソード側セパレータの一方の面には酸化剤ガス(例えば、空気)の流路が設けられている。
他方、アノード電極に対向配置されるアノード側セパレータには、一方の面に燃料ガス(例えば、水素)の流路が設けられると共に、他方の面に冷却媒体(例えば、水やエチレングリコール)の流路が設けられている。
【0004】
これら燃料ガス,酸化剤ガス(以下、これらを「反応ガス」と略記する場合がある。)及び冷却媒体は、各々独立した流路に通す必要があるため、各流路間を仕切るシール技術が重要となる。
シール部位としては、電極反応面の外縁,反応ガス給排用及び冷却媒体給排用の連通孔の周囲等があり、シール材としては、例えば有機ゴム等の柔らかく適度に反発力のあるものが採用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、燃料電池分野におけるシール技術には、シール部位にゴム,樹脂等の固形シールを配設し、この固形シールを圧縮させた際に生じる面圧によってシール部位をシールする固形シール技術や、積層方向に荷重を負荷した状態でシール部位に接着剤等を充填し、界面の接着力によってシール部位をシールする接着シール技術が知られている。
【0006】
近年、これらのシール技術の他に、液状シールを塗布し、これを固化させてシール部位をシールする液状シール技術の開発が進められている。
図11に示すように、この液状シール技術において、チューブ1に貯留された液状シールLは、エアー等の背圧を受けて一定量が押し出されると共に、所望のシール部位に塗布される。
【0007】
そして、塗布最終段階において、液状シールLの終端を始端に接合させると、シールすべき領域の周囲が液状シールLによって覆われる。
ところが、液状シールLの始端と終端とを面一に突き合わせることは極めて困難であり、始端と終端の接合部分に少しでも隙間があると、その隙間からシールすべき流体が漏れてしまうという問題が生じる。
【0008】
また、チューブ背圧を一定に制御していても、出始めの始端部Lsと出終わりの終端部は、その形状が先鋭となって塗布量が他部Loに比して少なめになるため、たとえ始端と終端とを面一に突き合わせて接合することができても、いぜんとして接合部付近においては他部Loに比して塗布量が少ないことに変わりなく、シール高さの差によって生じる隙間から流体が漏れる虞がある。
【0009】
そこで、始端部Lsと終端部とを一部重ね合わせる方法が考えられる。
しかしながら、図12に示すように、終端部Leを始端部Lsの上に重ね合わせた場合においては、この重複部分(クロスハッチング領域)におけるシール高さが他部Loよりも増大し、しかもその範囲(長さ)が長くなるので、高低差が原因で部位毎のシール面圧に過大な差が生じ、シール性能の低下を招く。
【0010】
そこで、このような問題を回避すべく、図13に示すように、終端部Leを同一面内にて始端部Lsの隣りに重ね合わせる方法が考えられる。
しかしながら、この場合においては、始端部Lsと終端部Leの各側面2,3を面一に重ねることが困難となり、また、この重複部分における液状シールLと被シール面との接触面積が他部Loよりも増大し、その面積差が原因で部位毎にシール面圧差が生じる結果、上記同様の結果を招く。
【0011】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、塗布後に固化させてなる液状シールを所定のシール部に設けた燃料電池及びその製造方法において、液状シールの始端部と終端部とを確実に接合すること、及びシール面圧を均一化することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、以下の手段を採用した。
請求項1記載の発明は、電解質膜(例えば、実施の形態における固体高分子電解質膜18)を一対の電極(例えば、実施の形態におけるカソード電極20,アノード電極22)で挟持して構成される膜電極構造体(例えば、実施の形態における膜電極構造体12)と、膜電極構造体を挟持する一対のセパレータ(例えば、実施の形態におけるカソード側セパレータ14,アノード側セパレータ16)と、前記電極反応面の外縁に配置された第1シール(例えば、実施の形態における液状シールL)と、前記セパレータの前記電極側の面に形成された反応ガス流路溝(例えば、実施の形態における第1酸化剤ガス流路溝42,第2酸化剤ガス流路溝44,第1燃料ガス流路溝46,第2燃料ガス流路溝)と、前記セパレータを貫通し、前記反応ガス流路溝に連通する反応ガス給排用連通孔(例えば、実施の形態における入口側酸化剤ガス連通孔32a,出口側酸化剤ガス連通孔32b,入口側燃料ガス連通孔34a,出口側燃料ガス連通孔34b)と、前記一対のセパレータの間において前記反応ガス給排用連通孔の周囲に配置された第2シール(例えば、実施の形態における液状シールL)と、前記セパレータの前記電極側とは反対側の面に形成された冷却媒体流路溝(例えば、実施の形態における冷却媒体流路溝48)と、前記セパレータを貫通し、前記冷却媒体流路溝に連通する冷却媒体給排用連通孔(例えば、実施の形態における入口側冷却媒体連通孔36a,出口側冷却媒体連通孔36b)と、前記一対のセパレータの間において前記冷却媒体給排用連通孔の周囲に配置された第3シール(例えば、実施の形態における液状シールL)と、を備え、前記第1シール、前記第2シールおよび前記第3シールのうち少なくとも1つは、前記セパレータの平面に形成した溝部(例えば、実施の形態における溝部28,30)内に液状体を線状に吐出し、弾性を保持した状態で硬化させた液状シール(例えば、実施の形態における液状シールL)であり、前記液状シールは、前記セパレータの平面に形成した前記溝部の幅広部(例えば、実施の形態における幅広部28a,30a)内において、線状に吐出した前記液状体の始端部(例えば、実施の形態における始端部Ls)と終端部(例えば、実施の形態における終端部Le)とを交差させて形成され、前記液状シールは、前記始端部と前記終端部との交差部分において、前記始端部および前記終端部のうち一方の内周側と他方の外周側との間に形成される狭角(例えば、実施の形態における挟角α)が、20°〜90°であることを特徴とする。
【0013】
この構成によれば、液状シールの塗り始めの部位に対応する始端部と、塗り終わりの部位に対応する終端部とが交差して重なり合うので、始端部と終端部は確実に接合される。
さらに、交差による始端部と終端部との接合によって、両部の重複部分が少なくて済むので、該重複部分におけるシール面圧の上昇も有効に防止できる。
加えて、始端部及び終端部を交差させるべく両者を他部から逸脱させた寸法(以下、「逸脱寸法」という。)の不必要な拡大と、両部の重複部分におけるシール面圧の上昇とを有効に回避できる。
すなわち、始端部と終端部との挟角を20゜以上に設定しないと、重複部分が増大してシール面圧が過大になるからであり、また、挟角を90゜以下に設定しないと、逸脱寸法が増大して設計の自由度が阻害されるからである。
【0016】
請求項2記載の発明は、電解質膜を一対の電極で挟持して構成される膜電極構造体と、膜電極構造体を挟持する一対のセパレータと、前記電極反応面の外縁に配置された第1シールと、前記セパレータの前記電極側の面に形成された反応ガス流路溝と、前記セパレータを貫通し、前記反応ガス流路溝に連通する反応ガス給排用連通孔と、前記一対のセパレータの間において前記反応ガス給排用連通孔の周囲に配置された第2シールと、前記セパレータの前記電極側とは反対側の面に形成された冷却媒体流路溝と、前記セパレータを貫通し、前記冷却媒体流路溝に連通する冷却媒体給排用連通孔と、前記一対のセパレータの間において前記冷却媒体給排用連通孔の周囲に配置された第3シールと、を備えた燃料電池の製造方法であって、前記第1シール、前記第2シールおよび前記第3シールのうち少なくとも1つとして、前記セパレータの平面に形成した溝部内に液状体を線状に吐出し、弾性を保持した状態で硬化させて液状シールを形成する液状シール形成工程を備え、前記液状シール形成工程において前記液状シールは、前記セパレータの平面に形成した前記溝部の幅広部内において、線状に吐出した前記液状体の始端部と終端部とを交差させて形成され、前記液状シール形成工程において前記液状シールは、前記始端部と前記終端部との交差部分において、前記始端部および前記終端部のうち一方の内周側と他方の外周側との間に形成される狭角が、20°〜90°となるように形成されることを特徴とする。
【0017】
この構成によれば、塗布された液状シールは、膜電極構造体やセパレータの寸法誤差を吸収するように変形した後、固化することにより、所定のシール部位に一定のシール面圧を発生させつつ隙間なく介在する。
そして、液状シールの始端部と終端部とを交差させて重ね合わせているので、塗り始めと塗り終わりの管理を厳密に行うことなく両部を確実に接合できると共に、両部の重複部分を少なく済ますことができる。
加えて、液状シール逸脱寸法の不必要な拡大と、始端部と終端部との重複部分におけるシール面圧の上昇とを有効に回避できる。
始端部と終端部との挟角が20゜以上に設定しないと、重複部分が増大してシール面圧が過大になるからであり、また、挟角を90゜以下に設定しないと、逸脱寸法が増大して設計の自由度が阻害されるからである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の一実施の形態について説明する。
図3は、本発明の一実施の形態に係る燃料電池の要部拡大断面図である。
この燃料電池10は、膜電極構造体12とこれを挟持する一対のカソード側セパレータ14及びアノード側セパレータ16を備えて構成され、この燃料電池10が複数組積層されることにより、車両用の燃料電池スタックが構成される。
【0021】
膜電極構造体12は、固体高分子電解質膜(電解質膜)18と、これを挟んで配設されるカソード電極20及びアノード電極22とを有する。
固体高分子電解質膜18には、これを挟んで配設されるカソード電極20及びアノード電極22の外周からはみ出すはみ出し部18aが設けられている。
このはみ出し部18aの両側(両面)には、カソード側セパレータ14及びアノード側セパレータ16の外縁の溝部28に塗布された液状シールLが直接密着している。
【0022】
なお、隣接するカソード側セパレータ14とアノード側セパレータ16との間には、液状シールLではなく、固形シールSが設けられている。
この部分に液状シールLを採用することも可能であるが、該液状シールLが例えば熱硬化させて成形されるものであるところ、燃料電池10を複数積層させた状態で炉内等にて一度に硬化させることは難しく、固形シールSを用いる方が好ましいからである。
【0023】
図1に示すように、カソード側セパレータ14は、その平面内であって外縁部に位置する横方向両端下部側に、酸素含有ガス又は空気である酸化剤ガスを通過させるための入口側酸化剤ガス連通孔(反応ガス給排用連通孔)32aと、水素含有ガス等の燃料ガスを通過させるための入口側燃料ガス連通孔(反応ガス給排用連通孔)34aとを備えると共に、横方向両端上部側には、酸化剤ガスを通過させるための出口側酸化剤ガス連通孔(反応ガス給排用連通孔)32bと、燃料ガスを通過させるための出口側燃料ガス連通孔(反応ガス給排用連通孔)34bとが、入口側酸化剤ガス連通孔32a及び入口側燃料ガス連通孔34aと対角位置に設けられている。
【0024】
さらに、カソード側セパレータ14の縦方向両端右側及び左側には、純水やエチレングリコールやオイル等の冷却媒体を通過させるための入口側冷却媒体連通孔(反応ガス給排用連通孔)36aと、使用後の前記冷却媒体を通過させるための出口側冷却媒体連通孔(反応ガス給排用連通孔)36bとが設けられている。
【0025】
カソード側セパレータ14のカソード電極20に対向する面14Aには、入口側酸化剤ガス連通孔32aに近接して、各々独立した複数本(図1では簡略化)の第1酸化剤ガス流路溝42が、水平方向に蛇行しながら重力方向に向かって設けられており、これら第1酸化剤ガス流路溝42は、複数本の第2酸化剤ガス流路溝44に合流し、この第2酸化剤ガス流路溝44が出口側酸化剤ガス連通孔32bに近接して終端している。
【0026】
また、カソード側セパレータ14には、一端が面14Aとは反対側の面14Bで入口側酸化剤ガス連通孔32aに連通する一方、他端が面14A側で第1酸化剤ガス流路溝42に連通する第1酸化剤ガス連結流路46と、一端が面14B側で出口側酸化剤ガス連通孔32bに連通する一方、他端が面14A側で第2酸化剤ガス流路溝44に連通する第2酸化剤ガス連結流路48とが、貫通して設けられている。
【0027】
そして、図1に示すカソード側セパレータ14において、酸化剤ガスは、入口側酸化剤ガス連通孔32aから第1酸化剤ガス連結流路46を経て第1酸化剤ガス流路溝42に流入した後、水平方向に蛇行しながら重力方向に向かって第2酸化剤ガス流路溝42に流入し、第2酸化剤ガス連結流路48を経て出口側酸化剤ガス連通孔32bから流出する。
【0028】
アノード側セパレータ16についても、上記連通孔32a,32b,34a,34b,36a,36bと同様に構成された入口側酸化剤ガス連通孔,入口側燃料ガス連通孔,出口側酸化剤ガス連通孔,出口側燃料ガス連通孔,入口側冷却媒体連通孔,及び出口側冷却媒体連通孔が設けられると共に、アノード電極13に対向する面16Aに、第1酸化剤ガス流路溝42及び第2酸化剤ガス流路溝44と同様に構成された第1燃料ガス流路溝46及び第2燃料ガス流路溝(図示略)が形成されている。
【0029】
そして、アノード側セパレータ16において、燃料ガスは、上述したカソード側セパレータ14における場合と同様に、入口側燃料ガス連通孔34aから第1燃料ガス連結流路を経て第1燃料ガス流路溝に流入した後、水平方向に蛇行しながら重力方向に向かって第2燃料ガス流路溝に流入し、第2燃料ガス連結流路を経て出口側燃料ガス連通孔から流出する。
【0030】
なお、このアノード側セパレータ16の面16Bには、入口側冷却媒体連通孔36aと出口側冷却媒体連通孔36bとを連通する冷却媒体流路溝48が形成されており、冷却媒体は、入口側冷却媒体連通孔36aから冷却媒体流路溝48に流入した後、反重力方向に向かって直線的に流通し、出口側冷却媒体連通孔36bから流出する。
【0031】
ここで、カソード側セパレータ14の面14Aには、固体高分子電解質膜18のはみ出し部18aに対応する位置、すなわち、電極反応面の外縁に溝部28が形成され、また、入口側酸化剤ガス連通孔32a,入口側燃料ガス連通孔34a,入口側冷却媒体連通孔36a,出口側酸化剤ガス連通孔32b,出口側燃料ガス連通孔34b,及び出口側冷却媒体連通孔36bの周囲に溝部30が形成されており、これら溝部28,30には液状シールLが塗布されている。
【0032】
同様に、アノード側セパレータ16のアノード電極22に対向する面16Aにも、固体高分子電解質膜18のはみ出し部18aに対応する位置、すなわち、電極反応面の外縁に溝部28が形成され、また、入口側燃料ガス連通孔,入口側酸化剤ガス連通孔,入口側冷却媒体連通孔,出口側冷却媒体連通孔,出口側燃料ガス連通孔,及び出口側酸化剤ガス連通孔の周囲に溝部が形成されており、これら溝部28にも液状シールLが塗布されている。
【0033】
したがって、これら膜電極構造体18を挟持するカソード側セパレータ14とアノード側セパレータ16の溝部28,30に塗布された各液状シールLは、溝部28の液状シールLにあっては、はみ出し部18aを両側から向かい合う位置で挟持して直接密着することで膜電極構造体18の周囲をシールし、溝部30の液状シールLにあっては、互いに密着することで各連通孔32a,32b,34a,34b,36a,36bの周囲をシールするようになっている。
【0034】
他方、アノード側セパレータ16の面16Bには、複数の燃料電池10を積層した際に前記カソード側セパレータ14の面14Bに対向する位置であって、冷却媒体流路溝48の周囲を取り囲む溝部34が設けられており、この溝部34には、ゴム,樹脂等からなる固形シールSが嵌め込まれている。
そして、燃料電池10を積層する際に、カソード側セパレータ14の面14Bとアノード側セパレータ16の面16Bとを重合すると、冷却媒体流路溝48の周囲において、アノード側セパレータ16側の固形シールSがカソード側セパレータ14の面14Bに密着し、セパレータ14,16間の水密性が確保される。
【0035】
図2に拡大して示すように、各溝部28,30には、液状シールLの始端部Lsと終端部Leとを交差させるための空間を確保すべく、他部よりも幅広な幅広部28a,30aが設けられており、これら始端部Lsと終端部Leは、幅広部28a,30a内で20゜〜90゜の挟角αで交差している。
図5及び図6に、挟角αの好適な例を示す。
【0036】
この範囲に設定したのは、挟角αを20゜以上にしないと、例えば図4に示すように(挟角α=10゜)、始端部Lsと終端部Leとの重複部分52(ハッチング領域)が増大して該部分のシール面圧が過大になる結果、全体の面圧バランスが悪くなるからであり、また、90゜以下にしないと、例えば図7に示すように(挟角α=100゜)、始端部Ls及び終端部Leの他部からの逸脱寸法Waが増大して幅広部28a,30aの幅寸法が過大になる結果、各連通孔32a,…,36bや電極反応面の確保等、設計上支障を来すからである。
【0037】
液状シールLは、例えば、熱硬化型フッ素系あるいは熱硬化型シリコンからなり、塗布した状態で断面形状が変化しない程度の粘度を有し、塗布後にある程度の弾性を保持して硬化(固化)するものであり、その塗布後においては、前記溝部28,30内で潰れることにより、シール部位における寸法誤差、すなわち、膜電極構造体12の厚さや,カソード側及びアノード側セパレータ14,16の厚さのばらつきを吸収し、硬化後における荷重作用時の圧縮量を均一化できる材質が採用される。
【0038】
なお、液状シールLについては、塗布径を0.3〜1.2[mm]、シール荷重を0.5〜2[N/mm]程度に設定しておくことが好ましい。シール加重がこれより小さいとシール性が低下し、これより大きいとへたりが発生するからである。
また、溝部28,30については、幅を1〜3[mm]、深さを0.1〜0.3[mm]程度に設定しておくことが好ましい。
【0039】
次に、図8〜図10を用いて、本発明に係る燃料電池の製造方法の主要部である液状シールLの塗布工程について、その一例をあげて説明する。
まず、カソード側セパレータ14及びアノード側セパレータ16を準備し、これらセパレータ14,16の各溝部28,30に、液状シールLを塗布する(図8)。
【0040】
このとき、液状シールLの塗り始めの部分に対応する始端部Lsが、略長方形又は略台形状をなす幅広部28a,30aの対角線に沿うように、言い換えれば、終端を始端に突き合わせる従来の塗布軌跡(図8〜図10の破線)に対して、始端部Lsがセパレータ14,16の外側(図8では上側)に外れるように傾斜させて塗布する。
この傾斜角βaは、始端及び終端近傍の塗布軌跡に対し、例えば10゜〜45゜に設定する。
【0041】
引き続き、液状シールLの塗布量が一定となるように制御しながら、溝部28,30に液状シールLを塗布し(図9)、液状シールLの塗り終わりの部分に対応する終端部Leが、前記幅広部25a,30aの対角線とは別の対角線に沿うように、言い換えれば、破線で示す従来の塗布軌跡に対して、終端部Leがセパレータ14,16の外側(図10では上側)に外れるように傾斜させて塗布する。
【0042】
この傾斜角βbは、始端部Lsと終端部Leとの挟角αが20゜〜90゜の範囲内となるように適宜設定する。
本実施の形態では、傾斜角βaと等しくなるように設定しているが、必ずしもこれに限らず、始端部Lsと終端部Leとの挟角αが20゜〜90゜の範囲に収まれば、任意の角度に設定可能である。
【0043】
次に、予め組立てられた膜電極構造体12を準備し、該膜電極構造体12をカソード側セパレータ14とアノード側セパレータ16とで挟持してオーブン等に入れて加熱し、液状シールLを硬化(固化)させる。
【0044】
以上の方法で液状シールLを配設すれば、液状シールLの始端部Lsと終端部Leとが交差して重なり合うので、両部Ls,Leを確実に接合することができ、しかも、両部Ls,Leの重複部分52が必要十分な範囲に収まるので、液状シールLによる寸法誤差に対する追従性の良さと相俟って、重複部分52におけるシール面圧の上昇を有効に防止しつつ、一定のシール面圧を発生させた状態で隙間なく所定のシール部位に介在させることができる。
【0045】
よって、所望の発電性能を発揮できる燃料電池10及び燃料電池スタックの製造が可能になる。
また、かかる追従性の良さから、膜電極構造体12やカソード側及びアノード側セパレータ14,16の、とりわけ厚さ方向での寸法管理を厳密に行なう必要がなくなるので、寸法精度管理が容易となり、大幅なコストダウンを図ることができる。
【0046】
さらに、燃料電池10間の面荷重が均一化されることによって、各セパレータ14,16を薄肉化することによる燃料電池10、ひいては燃料電池スタックの小型化及び軽量化を図ることができるので、配置スペースの制約が厳しく、できる限り各セパレータ14,16を薄型化する必要のある車両用に特に好適な燃料電池スタックの製造が可能になる。
【0047】
なお、本発明は上記実施の形態に限られるものではなく、また、前述した各具体的数値は、一例であって、これに限られるものではない。
例えば、上記実施の形態では、セパレータ14,16における電極反応面の外縁,及び各連通孔32a,…,36bの周囲の全てに液状シールLを設けているが、これらの一部のみに液状シールLを設けても構わない。
【0048】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、以下の効果を得る。
(1)液状シールの始端部と終端部とが交差して重なり合うので、両部を確実に接合することができ、しかも、その接合部を必要十分な範囲に収め得るので、該接合部におけるシール面圧の上昇を有効に防止できる。
よって、寸法誤差に対する追従性に優れる液状シールを、一定のシール面圧を発生させた状態で隙間なく所定のシール部位に介在させ得て、所望の発電性能を発揮できる燃料電池の提供、及び該燃料電池の製造が可能になる。
【0049】
(2)上記効果に加え、液状シールの逸脱寸法が過大に増大して電極反応面や各連通孔を設計する際の自由度が低下する不都合と、始端部と終端部との重複部分におけるシール面圧の過大な上昇とを有効に回避できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態による燃料電池のカソード側セパレータを示す平面図である。
【図2】 図1の要部拡大図である。
【図3】 図1のA−A断面図である。
【図4】 液状シールの始端部と終端部との挟角が小さすぎる場合の構成例を示す要部拡大図である。
【図5】 液状シールの始端部と終端部との挟角を適正範囲に設定した場合の一構成例を示す要部拡大図である。
【図6】 液状シールの始端部と終端部との挟角を適正範囲に設定した場合の他の構成例を示す要部拡大図である。
【図7】 液状シールの始端部と終端部との挟角が大きすぎる場合の構成例を示す要部拡大図である。
【図8】 液状シールをセパレータに塗布する工程において、始端部を塗布し終えた状態を示す要部拡大図である。
【図9】 液状シールをセパレータに塗布する工程において、終端部の手前まで塗布し終えた状態を示す要部拡大図である。
【図10】 液状シールをセパレータに塗布する工程において、終端部を塗布し終えた状態、すなわち、塗布完了の状態を示す要部拡大図である。
【図11】 液状シールの始端部における塗布量が他部に比して少ないことを示す図である。
【図12】 液状シールの終端部を始端部に接合する際の一形状案を示す要部拡大図である。
【図13】 液状シールの終端部を始端部に接合する際の他の形状案を示す要部拡大図である。
【符号の説明】
12 膜電極構造体
14 カソード側セパレータ
16 アノード側セパレータ
18 固体高分子電解質膜(電解質膜)
20 カソード電極
22 アノード電極
32a 入口側酸化剤ガス連通孔(反応ガス給排用連通孔)
32b 出口側酸化剤ガス連通孔(反応ガス給排用連通孔)
34a 入口側燃料ガス連通孔(反応ガス給排用連通孔)
34b 出口側燃料ガス連通孔(反応ガス給排用連通孔)
36a 入口側冷却媒体連通孔(冷却媒体給排用連通孔)
36b 出口側冷却媒体連通孔(冷却媒体給排用連通孔)
L 液状シール
Ls 始端部
Le 終端部
α 挟角
Claims (2)
- 電解質膜を一対の電極で挟持して構成される膜電極構造体と、
膜電極構造体を挟持する一対のセパレータと、
前記電極反応面の外縁に配置された第1シールと、
前記セパレータの前記電極側の面に形成された反応ガス流路溝と、
前記セパレータを貫通し、前記反応ガス流路溝に連通する反応ガス給排用連通孔と、
前記一対のセパレータの間において前記反応ガス給排用連通孔の周囲に配置された第2シールと、
前記セパレータの前記電極側とは反対側の面に形成された冷却媒体流路溝と、
前記セパレータを貫通し、前記冷却媒体流路溝に連通する冷却媒体給排用連通孔と、
前記一対のセパレータの間において前記冷却媒体給排用連通孔の周囲に配置された第3シールと、を備え、
前記第1シール、前記第2シールおよび前記第3シールのうち少なくとも1つは、前記セパレータの平面に形成した溝部内に液状体を線状に吐出し、弾性を保持した状態で硬化させた液状シールであり、
前記液状シールは、前記セパレータの平面に形成した前記溝部の幅広部内において、線状に吐出した前記液状体の始端部と終端部とを交差させて形成され、
前記液状シールは、前記始端部と前記終端部との交差部分において、前記始端部および前記終端部のうち一方の内周側と他方の外周側との間に形成される狭角が、20°〜90°であることを特徴とする燃料電池。 - 電解質膜を一対の電極で挟持して構成される膜電極構造体と、
膜電極構造体を挟持する一対のセパレータと、
前記電極反応面の外縁に配置された第1シールと、
前記セパレータの前記電極側の面に形成された反応ガス流路溝と、
前記セパレータを貫通し、前記反応ガス流路溝に連通する反応ガス給排用連通孔と、
前記一対のセパレータの間において前記反応ガス給排用連通孔の周囲に配置された第2シールと、
前記セパレータの前記電極側とは反対側の面に形成された冷却媒体流路溝と、
前記セパレータを貫通し、前記冷却媒体流路溝に連通する冷却媒体給排用連通孔と、
前記一対のセパレータの間において前記冷却媒体給排用連通孔の周囲に配置された第3シールと、を備えた燃料電池の製造方法であって、
前記第1シール、前記第2シールおよび前記第3シールのうち少なくとも1つとして、前記セパレータの平面に形成した溝部内に液状体を線状に吐出し、弾性を保持した状態で硬化させて液状シールを形成する液状シール形成工程を備え、
前記液状シール形成工程において前記液状シールは、前記セパレータの平面に形成した前記溝部の幅広部内において、線状に吐出した前記液状体の始端部と終端部とを交差させて形成され、
前記液状シール形成工程において前記液状シールは、前記始端部と前記終端部との交差部分において、前記始端部および前記終端部のうち一方の内周側と他方の外周側との間に形成される狭角が、20°〜90°となるように形成されることを特徴とする燃料電池の製造方法。
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