JP4776358B2 - 自動変速機のパーキング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動変速機のパーキング装置に関する。
従来から、この種の自動変速機のパーキング装置としては、特許文献1に示されているように、自動変速機のケーシング100内に回転自在に支持された出力軸と、出力軸が貫通して突出するケーシングの一壁部(ケース後部)100aの内壁面に近接して配設されて出力軸に一体回転するように取り付けられている円盤状のパーキングギヤ102と、出力軸と直交する平面に沿って揺動自在にケーシング100内に取り付けられてパーキングギヤ102と係脱可能に係合する爪を有し該爪がパーキングギヤと係合する場合に出力軸を固定するパーキングポール103と、ケーシング100内に出力軸に平行に延在するように配設されてシフトレバーの切り替えに連動して軸方向に往復動するパーキングロッド107と、パーキングロッド107の先端部に設けられて該パーキングロッド107の往復動に応じてパーキングポール103を揺動させるカム(スライドカム)106と、を備えたものが知られている。パーキングロッド107は、パーキングポール103とパーキングサポート105の挟持されており、この2つによってパーキングロッド107は軸方向にガイドされている。
特開2005−119603号公報
一般的に、シフトレバーは、Pレンジ(駐車レンジ)、Rレンジ(後退レンジ)、Nレンジ(ニュートラルレンジ)、ならびに前進レンジであるDレンジ、2レンジおよびLレンジの各シフトポジションを有している。したがって、シフトレバーはPレンジとLレンジ間を移動し、これと連動してパーキングロッドが軸方向に移動することになる。ところで、上述した自動変速機のパーキング装置においては、シフトレバーがPレンジから最も遠いLレンジであるときにも、パーキングロッド107を軸方向にガイドする必要があるので、ガイドのためにパーキングロッド107のカム106から先をレンジの数に応じて長くする必要があった。
しかし、縦置型の自動変速機の場合、パーキングロッド107のカム106から先が長いと、ケース後部100aの内壁面にぶつかってしまうという問題があった。これを解決するために、ケース後部100aを後側に拡張させることが考案されるが、ケーシングの全長が長くなり自動変速機が大型化するという問題があった。また、別の対策として、パーキングロッド107を逃がす貫通孔を有するボスをケース後部100aに凸設するとともに貫通孔を塞ぐ蓋を設けることが考案されるが、貫通孔を形成するために加工を追加する必要があり、加工コストが増加するという問題や、油漏れを防止するためにボスの先端をシールする必要性が生じるため、部品点数が増加してしまうという問題があった。
また、横置型の自動変速機(フロントエンジンフロントドライブ用の自動変速機など)はケーシングの合わせ面にパーキング機構を形成することが多く、パーキングロッドのガイド部材の取り付けは比較的容易であるが、縦置型の自動変速機の場合、パーキングロッドをガイドするパーキングサポートの取付方向はケーシングの下方の開口部(油圧制御装置の取り付け面)側などに制限されるという難しさがあった。
本発明の目的は、上述した各問題を解消するためになされたもので、自動変速機のパーキング装置において、自動変速機を大型化することなく、加工コストおよび部品点数の増加をおこすことなく、ガイド部材の組付けを複雑とすることなく、シフトレバーの全レンジにおいてパーキングロッドを確実にガイドすることである。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、自動変速機のケーシング内に回転自在に支持された出力軸と、自動変速機の内部と外部を遮蔽し、出力軸が貫通して突出するケーシングの一壁部の内壁面に近接して配設されるとともに、出力軸に一体回転されるパーキングギヤと、出力軸と直交する平面に沿って揺動自在にケーシング内に取り付けられ、パーキングギヤと係脱可能に係合する爪を有し該爪がパーキングギヤと係合する場合に出力軸を固定するパーキングポールと、ケーシング内に出力軸に平行に配設されてシフトレバーの切り替えに連動して軸方向に往復動するパーキングロッドと、パーキングロッドに設けられて該パーキングロッドの往復動に応じてパーキングポールを揺動させるカムと、パーキングロッドのカムより先端側に設けられるガイド部と、を備えた自動変速機のパーキング装置において、ケーシング内に取り付けられてパーキングロッドを摺動自在に支持する支持部材を備え、支持部材は、シフトレバーが駐車レンジに位置する場合に、パーキングロッドのカムが乗り上げてパーキングポールをパーキングギヤに接近させる方向に揺動させるカム乗り上げ部と、カム乗り上げ部の先端側に配設されて、シフトレバーが駐車レンジに位置する場合に、パーキングロッドのガイド部が進入して該ガイド部をガイドするパーキングロッド先端ガイド部と、カム乗り上げ部の基端側に配設されて、シフトレバーが後退レンジ、ニュートラルレンジ及び前進レンジに位置する場合に、パーキングロッドのカムが進入して該カムをガイドするカムガイド部と、を備え、駐車レンジにおいては、ガイド部がパーキングロッド先端ガイド部によってガイドされるとともに、カムとカムガイド部とは離され、後退レンジ、ニュートラルレンジ及び前進レンジにおいては、カムがカムガイド部によって出力軸に対して左右方向においてガイドされるとともに、カム乗り上げ部に乗り上げずに、ガイド部とパーキングロッド先端ガイド部とは離され、パーキングロッド先端ガイド部は、パーキングロッドのガイド部の外径より若干広い入口と、該入口から連続する該入口より広い空洞を備えたことである。
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、支持部材はパーキングロッド先端ガイド部とカムガイド部とを一体的に構成するとともに、一壁部に近接してケーシングに取り付けられることである。
請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項1または請求項2において、カムガイド部は、パーキングロッドの全周を覆うようになっていることである。
上記のように構成した請求項1に係る発明においては、シフトレバーが後退レンジ、ニュートラルレンジ及び前進レンジに位置する場合に、パーキングロッドのカムがカムガイド部内に進入しこのカムガイド部がカムをガイドする。また、シフトレバーが駐車レンジに位置する場合に、パーキングロッドのガイド部がパーキングロッド先端ガイド部内に進入してパーキングロッド先端ガイド部がガイド部をガイドする。したがって、全てのレンジ位置のガイドをパーキングロッドのカムから先で行っていた場合と比して、パーキングロッドのカムから先を短縮しつつ、シフトレバーの全レンジにおいてパーキングロッドを確実にガイドすることができる。すなわち、自動変速機を大型化することなく、加工コストおよび部品点数の増加をおこすことなく、シフトレバーの全レンジにおいてパーキングロッドを確実にガイドすることができる。また、特に縦置型の自動変速機において、支持部材の組付けを複雑とすることなく、パーキングロッドを確実にガイドすることができる。
また、駐車レンジにおいては、ガイド部がパーキングロッド先端ガイド部によってガイドされるとともに、カムとカムガイド部とは離され、後退レンジ、ニュートラルレンジ及び前進レンジにおいては、カムがカムガイド部によってガイドされるとともに、ガイド部とパーキングロッド先端ガイド部とは離されるので、パーキング時のみパーキングロッドの先端部のガイド部をガイドするので、パーキングロッドの先端部の長さを最も短くすることができる。
また、パーキングロッド先端ガイド部は、パーキングロッドのガイド部の外径より若干広い入口と、該入口から連続する該入口より広い空洞を備えたので、パーキングロッドの先端部が入口で二点支持される。これにより、パーキングロッドのガイド部がパーキングロッド先端ガイド部内に進入する際に引っかかることなくスムーズに進入することができる。
上記のように構成した請求項2に係る発明においては、請求項1において、支持部材はパーキングロッド先端ガイド部とカムガイド部とを一体的に構成するとともに、一壁部に近接してケーシングに取り付けられるので、支持部材を容易に製造することができ、また、支持部材を容易にケーシング内に取り付けることができる。
上記のように構成した請求項3に係る発明においては、請求項1または請求項2に係る発明において、カムガイド部は、パーキングロッドの全周を覆うようになっているので、車両の走行中に誤ってシフトレバーを駐車レンジに入れた場合に、高速で回転中のパーキングギヤにカムが弾かれてパーキングロッドが動き回ってもパーキングロッドがカムガイド部から外れることを防止することができる。したがって、パーキングロッドがパーキングポールを揺動する所定の位置から外れてパーキングポールの揺動が不能となるのを確実に防止することができる。

以下、本発明による一実施形態の自動変速機のパーキング装置について図面を参照して説明する。図1および図2は、この自動変速機を示す概略側面図および概略背面図である。図3は、図1に示すパーキングロッドの先端部周りを示す部分拡大端面図である。図4(a),(b),(c)は、図1に示す支持部材を示す正面図、底面図および左側面図である。図5および図6は、図1に示すパーキング装置の作動を説明するための側面図および上面図である。図7は、図5に示すパーキングロッドのガイド部とパーキングロッド先端ガイド部との関係を示す図である。
自動変速機10はケーシング11を備えており、このケーシング11は自動車の車体前後方向に沿って延在するように配置される、いわゆる縦置き型の自動変速機のミッションケースである。ケーシング11内には、エンジン(図示省略)からの動力を入力する入力軸12と、入力軸12からエンジン10の動力を入力し変速して出力する変速機構13と、変速機構13からの変速された動力を駆動輪に出力する出力軸14が配設されている。入力軸12および出力軸14は、前後方向に延在して回転自在に支持されている。なお、前側はケーシング11の入力軸12側であり、後側は出力軸14側である。
この自動変速機10は、出力軸14に一体に設けられたパーキングギヤ21にパーキングポール22の爪22cを係合させることによって出力軸14の回転を抑制しパーキングロックを行うパーキング装置20を備えている。パーキング装置20は、パーキングギヤ21、パーキングポール22、パーキングロッド23、カム24および支持部材30から構成されている。
パーキングギヤ21は、円環状の部材の外周面に形成されており、この円環状の部材は出力軸と一体的に連結されている。このパーキングギヤ21は、自動変速機の内部と外部を遮蔽し、出力軸14が貫通して突出するケーシング11の一壁部である後壁11aの内壁面に近接して配設されている。これは、パーキングギヤ21は、一般に縦置き型の自動変速機においては出力軸は自動変速機の後方に配置されるため、出力軸の位置にあわせ、自動変速機の後方側に配置されるためである。
パーキングポール22は、図2に示すように、パーキングギヤ21の径方向外側位置でパーキングギヤ21の外周面に沿って周方向に延在するものである。このパーキングポール22は、基端22aが揺動可能にケーシング11内の取付部(図示省略)に取り付けられ、揺動端が出力軸14と直交する平面に沿ってパーキングギヤ21に接近及び離間する方向に揺動するようになっている。この揺動端には後述するカム24が当接する当接部22bが形成されている。また、パーキングポール22のパーキングギヤ21に対向する部分には、パーキングギヤ21に接近することによってパーキングギヤ21のギヤ溝に係脱可能に係合する爪22cが突設されている。さらに、パーキングポール22は、スプリング22dによってパーキングギヤ21から離間する方向(図2にて時計回り)に付勢されている。なお、パーキングポール22の揺動端は支持部材30に当接するようになっているので、スプリング22dによって離間する方向に付勢されているパーキングポール22は、シフトレバー29が駐車レンジ以外である場合には支持部材30に当接した位置(図2で示す位置)に位置決め固定されている。
パーキングロッド23は、ケーシング11内に出力軸14に平行に延在するように配設されてシフトレバー29の切り替えに連動して軸方向に往復動するものである。パーキングロッド23の基端部23aは、ケーシング11の前部に前後方向に揺動自在に支持されたディテントレバー25の一端25aに連結されている。
ディテントレバー25の他端25bの周縁には、ケーシング11に設けられたディテントスプリング11bに係脱可能に係合する複数の凹部が形成されている。これら凹部はシフトレバー29のシフト位置に対応して設けられており、図1にて右端の凹部がPレンジに対応しており、左端の凹部がLレンジに対応している。ディテントレバー25は、左右方向(図2参照)に延在しケーシング11内前部に回転自在に支持されたマニュアルシャフト26の一方端部に取り付けられている。マニュアルシャフト26の他方端部には、アウターレバー27が取り付けられており、アウターレバー27の先端は、シフトリンケージ28を介してシフトレバー29に連結されている。シフトレバー29は、Pレンジ(駐車レンジ)、Rレンジ(後退レンジ)、Nレンジ(ニュートラルレンジ)、ならびに前進レンジであるDレンジ、2レンジおよびLレンジの各シフトポジションを有している。なお、Rレンジ(後退レンジ)、Nレンジ(ニュートラルレンジ)、ならびに前進レンジであるDレンジ、2レンジおよびLレンジを走行レンジとする。
したがって、シフトレバー29の操作によってPレンジ以外のポジションからPレンジを選択することにより、アウターレバー27を揺動させ、それに連動して揺動するディテントレバー25によってパーキングロッド23をケーシング11の前部側から後部側に向かって移動させ、パーキングロッド23を非パーキング位置からパーキング位置に配置し、一方PレンジからPレンジ以外のポジションを選択することにより、パーキングロッド23をケーシング11の後部側から前部側に向かって移動させ、パーキングロッド23をパーキング位置から非パーキング位置に配置できるように構成されている。
このように作動するパーキングロッド23の先端部23bには、パーキングロッド23の往復動に応じてパーキングポール22を揺動させるカム24が設けられている。カム24は環状筒体であり先端にいくにしたがって細くなる先細形状に形成されており、2段傾斜となっている。先端側の傾斜面24aは基端側の傾斜面24bより傾斜が大きくなるように設定されている。このカム24はパーキングロッド23に摺動自在に嵌挿されている。カム24の先端にはストッパ24cが形成されている。パーキングロッド23の先端部23bに、ストッパ24cと当接し、カム24の位置決めおよび抜け止めを行う抜け止め部35が形成されている。また、カム24は、パーキングロッド23に凸設されたスプリング受け24dによって一端が支持されているスプリング24eによりパーキングロッド23の先端側に付勢されている。
また、パーキングロッド23のカム24より先端側にはガイド部24cが設けられている。このガイド部24cは、パーキングロッド先端ガイド部33に入出するものである。
支持部材30は、パーキングロッド23の先端部を摺動自在に支持するものであり、後壁11aの内壁面に近接してケーシング11内に設けられた取付部11cにボルトにより螺着されている。この支持部材30は、板状のベース31を備えている。ベース31には、幅方向中央に前後方向(図1および図3にて左右方向)に沿って延在する案内溝31aが凹設されている。案内溝31aはベース31の前端から前後方向中央まで形成されている。この案内溝31aは、カム24の進退方向(パーキングロッド23の軸方向)の移動を案内するものである。ベース31には、シフトレバー29が駐車レンジに位置する場合に、カム24が乗り上げてパーキングポール22をパーキングギヤ21に接近させる方向に揺動させるカム乗り上げ部32が凸設されている。カム乗り上げ部32は案内溝31aの後端に連続して形成されている。
ベース31の後端部(先端部側)には、カム乗り上げ部32の先端側に配設されて、シフトレバー29が駐車レンジに位置する場合に、パーキングロッド23のガイド部23cが進入して該ガイド部23cをガイドするパーキングロッド先端ガイド部33が設けられている。パーキングロッド先端ガイド部33は、略U字状に形成され、開口端から入口33aまでは先細となっており、入口33aから奥は再び広くなっている。すなわち、パーキングロッド先端ガイド部33は、パーキングロッド23のガイド部23cの外径より若干広い入口33aと、該入口33aから連続する該入口33aより広い空洞33bを備えている。これによれば、図7(a)に示すように、パーキングロッド23のガイド部23c部が入口33aで二点支持される。例えば、図7(b)に示すように入口33aから奥が入口33aと略同じ広さであると、パーキングロッド23が斜めから進入した場合、ガイド部23cが奥で引っかかって進入できないおそれがある。しかし、本実施形態においては、図7(a)に示すように、パーキングロッド23のガイド部23c部が入口33aで二点支持される。したがって、パーキングロッド23のガイド部23cがパーキングロッド先端ガイド部33内に進入する際に引っかかることなくスムーズに進入することができる。
ベース31の前端部(基端部側)には、カム乗り上げ部32の基端側に配設されて、シフトレバー29が後退レンジ、ニュートラルレンジおよび前進レンジ(走行レンジ)に位置する場合に、パーキングロッド23のカム24が進入して該カム24をガイドするカムガイド部34が設けられている。カムガイド部34は、ベース31の上面に形成された案内溝31aを覆うように形成されている。カムガイド部34は、上板34aと、上板34aの左右端から垂下された左右両板34b,34cと、左右両板34b,34cの下端から外側に延設されてベース31の上面に固定される左右フランジ34d,34eと、左右両板34b,34cの後端から後側に延設される左右ガイド板34f,34gから一体的に構成されている。このガムガイド部34の上板34a、左右両板34b,34c、およびベース31によってパーキングロッド23の全周が覆われるようになっている。左右ガイド板34f,34gはカム24の案内を補助するものである。
このように、支持部材30は、ベース31、パーキングロッド先端ガイド部33およびガムガイド部34からなる一体構造体である。
次に、このように構成された自動変速機のパーキング装置の作動について図5および図6を参照して説明する。シフトレバー29の操作によりPレンジ以外のレンジからPレンジがセレクトされたときは、パーキングロッド23が車両後方向に向けて移動されて非パーキング位置からパーキング位置に移動され、カム24も車両後方向に移動される。ここで、パーキングギヤ21のギヤ溝の位置がパーキングポール22の爪22aの位置と一致しているときは、そのままカム24が移動して、カム乗り上げ部32に乗り上げる(図5(a)参照)。これにより、パーキングポール22は、スプリング22dの付勢力に抗してパーキングギヤ21に接近する方向に揺動されて係合位置に配置される。したがって、爪22aがパーキングギヤ21のギヤ溝に係合した係合状態とされ、出力軸14の回転が抑止される。このとき、図5(a)に示すように、パーキングロッド23のガイド部23cがパーキングロッド先端ガイド部33内に進入してパーキングロッド先端ガイド部33がガイド部23cをガイドする。
なお、駐車レンジ中、カム24がパーキングポール22を押さなくてはならないので、駐車レンジではカムガイド34で、カム24をガイドすることができない。よって、駐車レンジでは、パーキングロッド23のガイド部23cでガイドを行わなければならない。
なお、パーキングギヤ21のギヤ溝の位置がパーキングポール22の爪22aの位置と不一致であるときは、パーキングギヤ21のギヤ頭頂面に爪22aが当接した状態となり、パーキングポール22の当接部22bとカム乗り上げ部32との間にカム24が進入するだけの間隙が形成されない。このため、パーキングロッド23がパーキング位置まで移動される一方で、カム24は当接部22bとカム乗り上げ部32によって移動が規制される。このとき、カム24はスプリング24eによって車両後方に付勢され、これによりパーキングポール22がパーキングギヤ21に接近する方向に付勢されて爪22aがパーキングギヤ21を押接した、いわゆるパーキング待ち状態となっている。したがって、出力軸14が少しだけ回転してパーキングギヤ21のギヤ溝の位置とパーキングポール22の爪22aの位置とが一致した場合には、カム24がスプリング24eの付勢力によって車両後方に移動し、カム乗り上げ部32に乗り上げる(図5(a)参照)。
一方、シフトレバー29の操作によりPレンジからPレンジ以外のレンジがセレクトされたとき、例えばRレンジがセレクトされたときは、パーキングロッド23が車両前方向に向けて移動されてパーキング位置から非パーキング位置であるRレンジ位置に移動され、カム24も車両前方向に移動される(図5(b)参照)。このとき、カム24はカム乗り上げ部32から案内溝31aに落ちるので、パーキングポール22はスプリング22dの付勢力によってパーキングギヤ21から離間する方向に揺動され支持部材30に当接して位置決め固定される。これと同時に、爪22aとパーキングギヤ21のギヤ溝との係合状態が解除され、出力軸14の回転が許容される。このとき、図5(b)に示すように、パーキングロッド23のカム24がカムガイド部34内に進入しこのカムガイド部34がカム24をガイドする。なお、このとき、支持部材30に当接したパーキングポール22の当接部22bとカム乗り上げ部32との間隔は、ストッパ24cの外径より若干大きく設定されているので、シフトレバー29のPレンジ以外のレンジ間の移動をスムーズに行うことができる。
また、シフトレバー29の操作によりDレンジがセレクトされたときも、パーキングロッド23が車両前方向に向けて移動されて非パーキング位置であるDレンジ位置に移動され、カム24も車両前方向に移動される(図5(c)参照)。このとき、図5(c)に示すように、パーキングロッド23のカム24がカムガイド部34内を案内溝31aに沿って移動しこのカムガイド部34がカム24をガイドする。
さらに、シフトレバー29の操作によりLレンジがセレクトされたときも、パーキングロッド23が車両前方向に向けて移動されて非パーキング位置であるLレンジ位置に移動され、カム24も車両前方向に移動される(図6参照)。このとき、図6に示すように、パーキングロッド23のカム24がカムガイド部34内を案内溝31aに沿って移動しこのカムガイド部34がカム24をガイドする。
上述したように、駐車レンジにおいては、パーキングロッド23のガイド部23cがパーキングロッド先端ガイド部33によってガイドされるとともに、カム24とカムガイド部34とは離され、後退レンジ、ニュートラルレンジ及び前進レンジにおいては、カム24がカムガイド部34によってガイドされるとともに、ガイド部23cとパーキングロッド先端ガイド部33とは離される。
上述した説明から明らかなように、本実施形態によれば、シフトレバー29が後退レンジ、ニュートラルレンジ及び前進レンジに位置する場合に、パーキングロッド23のカム24がカムガイド部34内に進入しこのカムガイド部34がカム24をガイドする。また、シフトレバー29が駐車レンジに位置する場合に、パーキングロッド23のガイド部23cがパーキングロッド先端ガイド部33内に進入してパーキングロッド先端ガイド部33がガイド部23cをガイドする。したがって、全てのレンジ位置のガイドをパーキングロッドのカムから先で行っていた場合と比して、パーキングロッド23のカム24から先を短縮しつつ、シフトレバー29の全レンジにおいてパーキングロッド23を確実にガイドすることができる。すなわち、自動変速機を大型化することなく、加工コストおよび部品点数の増加をおこすことなく、シフトレバー29の全レンジにおいてパーキングロッド23を確実にガイドすることができる。また、特に縦置型の自動変速機において、支持部材の組付けを複雑とすることなく、パーキングロッドを確実にガイドすることができる。
また、駐車レンジにおいては、パーキングロッド23のガイド部23cがパーキングロッド先端ガイド部33によってガイドされるとともに、カム24とカムガイド部34とは離され、後退レンジ、ニュートラルレンジ及び前進レンジにおいては、カム24がカムガイド部34によってガイドされるとともに、ガイド部23cとパーキングロッド先端ガイド部33とは離されるので、パーキング時のみパーキングロッド23の先端部のガイド部23cをガイドするので、パーキングロッド23の先端部の長さを最も短くすることができる。
また、支持部材30はパーキングロッド先端ガイド部33とカムガイド部34とを一体的に構成するとともに、一壁部である後壁11aに近接してケーシング11に取り付けられるので、支持部材30を容易に製造することができ、また、支持部材30を容易にケーシング11内に取り付けることができる。
また、カムガイド部34は、パーキングロッド23の全周を覆うようになっているので、車両の走行中に誤ってシフトレバー29を駐車レンジに入れた場合に、高速で回転中のパーキングギヤ21にカム24が弾かれてパーキングロッド23が動き回ってもパーキングロッド23がカムガイド部34から外れることを防止することができる。したがって、パーキングロッド23がパーキングポール22を揺動する所定の位置から外れてパーキングポール22の揺動が不能となるのを確実に防止することができる。
本発明によるパーキング装置を適用した自動変速機を示す概略側面図である。 本発明によるパーキング装置を適用した自動変速機を示す概略背面図である。 図1に示すパーキングロッドの先端部周りを示す部分拡大端面図である。 (a),(b),(c)は、図1に示す支持部材を示す正面図、底面図および左側面図である。 図1に示すパーキング装置の作動を説明するための側面図である。 図1に示すパーキング装置の作動を説明するための上面図である。 図5に示すパーキングロッドのガイド部とパーキングロッド先端ガイド部との関係を示す図である。
符号の説明
10…自動変速機、11…ケーシング、11a…後壁(一壁部)、11b…ディテントスプリング、11c…取付部、12…入力軸、13…変速機構、14…出力軸、20…パーキング装置、21…パーキングギヤ、22…パーキングポール、23…パーキングロッド、23c…ガイド部、24…カム、25…ディテントレバー、26…シャフト、27…アウターレバー、29…シフトレバー、30…支持部材、31…ベース、32…カム乗り上げ部、33…パーキングロッド先端ガイド部、34…カムガイド部。

Claims (3)

  1. 自動変速機のケーシング内に回転自在に支持された出力軸と、
    前記自動変速機の内部と外部を遮蔽し、前記出力軸が貫通して突出する前記ケーシングの一壁部の内壁面に近接して配設されるとともに、前記出力軸に一体回転されるパーキングギヤと、
    前記出力軸と直交する平面に沿って揺動自在に前記ケーシング内に取り付けられ、前記パーキングギヤと係脱可能に係合する爪を有し該爪が前記パーキングギヤと係合する場合に前記出力軸を固定するパーキングポールと、
    前記ケーシング内に前記出力軸に平行に配設されてシフトレバーの切り替えに連動して軸方向に往復動するパーキングロッドと、
    前記パーキングロッドに設けられて該パーキングロッドの往復動に応じて前記パーキングポールを揺動させるカムと、
    前記パーキングロッドの前記カムより先端側に設けられるガイド部と、
    を備えた自動変速機のパーキング装置において、
    前記ケーシング内に取り付けられて前記パーキングロッドを摺動自在に支持する支持部材を備え、
    前記支持部材は、
    前記シフトレバーが駐車レンジに位置する場合に、前記パーキングロッドのカムが乗り上げて前記パーキングポールを前記パーキングギヤに接近させる方向に揺動させるカム乗り上げ部と、
    前記カム乗り上げ部の先端側に配設されて、前記シフトレバーが駐車レンジに位置する場合に、前記パーキングロッドの前記ガイド部が進入して該ガイド部をガイドするパーキングロッド先端ガイド部と、
    前記カム乗り上げ部の基端側に配設されて、前記シフトレバーが後退レンジ、ニュートラルレンジ及び前進レンジに位置する場合に、前記パーキングロッドのカムが進入して該カムをガイドするカムガイド部と、を備え、
    前記駐車レンジにおいては、前記ガイド部が前記パーキングロッド先端ガイド部によってガイドされるとともに、前記カムと前記カムガイド部とは離され、前記後退レンジ、前記ニュートラルレンジ及び前記前進レンジにおいては、前記カムが前記カムガイド部によって前記出力軸に対して左右方向においてガイドされるとともに、前記カム乗り上げ部に乗り上げずに、前記ガイド部と前記パーキングロッド先端ガイド部とは離され
    前記パーキングロッド先端ガイド部は、前記パーキングロッドのガイド部の外径より若干広い入口と、該入口から連続する該入口より広い空洞を備えたことを特徴とする自動変速機のパーキング装置。
  2. 請求項1において、前記支持部材は前記パーキングロッド先端ガイド部と前記カムガイド部とを一体的に構成するとともに、前記一壁部に近接して前記ケーシングに取り付けられることを特徴とする自動変速機のパーキング装置。
  3. 請求項1または請求項2において、前記カムガイド部は、前記パーキングロッドの全周を覆うようになっていることを特徴とする自動変速機のパーキング装置。
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