JP2004116738A - パーキング機構付き駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1のケース1と第2のケース2とが結合され、かつ、第1のケース1の内部に、回転部材の回転を規制するパーキング機構4が配置されるパーキング機構付き駆動装置A1において、第1のケース1には、第1のケース1を成形する型を、成形後の第1のケース1から離型することにより形成された開口部1Aが設けられており、パーキング機構4は、開口部1Aを経由して第1のケース1の内部に配置されたものである。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、パーキング機構をケースの内部に配置したパーキング機構付き駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両用の自動変速機においては、車両の停車時に回転部材が回転することを防止するためのパーキング機構が設けられており、その一例が、下記の特許文献1(特開平11−37291号公報)に記載されている。この特許文献1においては、トランスミッションケースとリヤエクステンションとがボルトにより結合され、トランスミッションケースの内部に変速機構が収容されている。この変速機構の出力軸にはパーキングギヤが設けられている。また、パーキングギヤに対応する位置、具体的には、トランスミッションケース側にパーキング機構がレイアウトされている。このパーキング機構は、パーキングギヤに噛み合うパーキングポール、ロッド、サポートアクチュエータ、カムなどを有している。また、トランスミッションケースの下部には開口部が形成されている。なお、パーキング機構に関連する技術として、前述した特許文献1の他に、特許文献2(実願平5−21435号(実開平6−78132号公報)の内容が記録されたCD−ROM)が知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−37291号公報(第3頁、図1ないし図4)
【特許文献2】
実願平5−21435号(実開平6−78132号公報)の内容が記録されたCD−ROM
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の特許文献1において、トランスミッションケースの内部にパーキング機構を取り付ける場合は、トランスミッションケースの下部に形成された開口部から、パーキング機構を取り付けることが考えられる。なお、この開口部は、オイルパンなどの蓋部材で閉じられると考えられる。
【0005】
ところで、トランスミッションケースの下部に、蓋部材で閉じるような開口部を設けないことも考えられるが、このようなケースにおいては、パーキング機構をケースにどのように取り付けるかが不明である。したがって、蓋部材で閉じるような開口部を備えていないケースの内部に、パーキング機構を取り付けたパーキング機構付き駆動装置を構成することが困難であった。
【0006】
この発明は上記の事情を背景としてなされたものであって、蓋部材で塞ぐような開口部が無いケースの内部に、パーキング機構を取り付けることのできるパーキング機構付き駆動装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用】
上記の目的を達成するため請求項1の発明は、第1のケースと第2のケースとが結合され、かつ、第1のケースの内部に、回転部材の回転を規制するパーキング機構が配置されるパーキング機構付き駆動装置において、前記第1のケースには、この第1のケースを成形する型を、成形後の第1のケースから離型することにより形成された開口部が設けられており、前記パーキング機構は、前記開口部を経由して前記第1のケースの内部に配置されたものであることを特徴とするものである。
【0008】
請求項1の発明によれば、第1のケースを成形する型を、成形後の第1のケースから離型する際に、第1のケースに開口部が形成されており、その開口部を利用して、パーキング機構が第1のケースの内部に配置される。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の構成に加えて、前記第1のケースと前記第2のケースとの間に、他方のケースに接触して前記第1のケースと第2のケースとを位置決めする位置決め部材が設けられており、前記パーキング機構はパーキングポールを有し、前記第1のケースと第2のケースとの間に、他方のケースに接触することにより、前記パーキングポールを回転可能に保持する保持部材が設けられており、前記第1のケースと第2のケースとを結合する場合は、前記位置決め部材が他方の部材に接触して前記第1のケースと第2のケースとが位置決めされ、その後、前記保持部材が他方のケースに接触して前記パーキングポールが回転可能に保持される構成であることを特徴とするものである。
【0010】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明と同様の作用が生じる他に、第1のケースと第2のケースとを結合する際に、先ず、位置決め部材が他方のケースに接触することにより、第1のケースと第2のケースとが位置決めされる。その後、保持部材が他方の部材に接触して、パーキングポールが、第1のケースおよび第2のケースにより回転可能に保持される。
【0011】
【発明の実施の形態】
つぎに、この発明の一実施例を添付図面に基づいて説明する。図1および図2に示すパーキング機構付き駆動装置A1は、例えば、車両の駆動力源(図示せず)と車輪(図示せず)との間の動力伝達経路に配置される。なお、パーキング機構付き駆動装置A1を、以下、ユニットA1と略記する。このユニットA1は、ケース1およびハウジング2を有している。このケース1は、開口部1Aを取り囲む端面1Bを有し、ハウジング2は、開口部2Aを取り囲む端面2Bを有している。そして、端面1Bと端面2Bとが接触された状態で、ケース1とハウジング2とが、ねじ部材(図示せず)などにより固定されている。ケース1とハウジング2とが結合固定された状態では、ケース1の内部とハウジング2の内部とが、開口部1A,2Aを境界として連通する。
【0012】
また、ケース1には端面1Bに開口する穴1Cが設けられており、ハウジング2には端面2Bに開口する穴2Cが設けられている。そして、穴1Cおよび穴2Cの両方に亘ってノックピン32が配置されている。このノックピン32により、ケース1とハウジング2とが、端面1B,2Bと平行な方向に位置決めされている。
【0013】
一方、図2に示すように、ケース1の内部には、変速機構(図示せず)および回転軸3が設けられており、駆動力源の動力が、変速機構を経由して回転軸3に伝達されるように構成されている。また、回転軸3の回転を規制するパーキング機構4が、ケース1およびハウジング2の内部、主としてケース1の内部に配置されている。
【0014】
以下、パーキング機構4の構成を説明する。まず、回転軸3と一体回転するパーキングギヤ5が設けられており、パーキングギヤ5の外周には、凹部6と凸部7とが円周方向に交互に形成されている。すなわち、パーキングギヤ5は、凹部6と凸部7とから構成される外歯を有している。さらに、パーキングポール8が設けられており、パーキングポール8はポールシャフト9を中心として回転可能に支持されている。
【0015】
また、ケース1には保持面50が設けられている。この保持面50は端面1Bと平行に形成され、開口部1Aに臨んで配置されている。さらに保持面50には穴33が形成されている。これに対して、ハウジング2には保持面51が設けられている。この保持面51は端面2Bと平行に形成され、開口部2Aに臨んで配置されている。さらに保持面51には穴34が形成されている。そして、前記ポールシャフト9は、穴33,34の両方に挿入されている。
【0016】
また、ケース1とハウジング2とが固定された状態において、保持面50と保持面51との間に、パーキングポール8の一部が保持される。ここで、保持面50と保持面51との間の距離L3が、パーキングポール8の厚さt1よりも若干大きくなるように設定されている。このようにして、パーキングポール8は、ポールシャフト9を介して、ケース1およびハウジング2により回転可能に支持されている。なお、穴34の入口には面取り35が施されている。
【0017】
また、ケース1にはピン10が設けられており、ピン10にはねじりコイルばね11が取り付けられている。ねじりコイルばね11の一端はケース1に接触され、ねじりコイルばね11の他端はパーキングポール8に接触されている。そして、ねじりコイルばね11の弾性力により、パーキングポール8が、図2において時計方向に回転する向きに付勢されている。
【0018】
また、パーキングポール8の自由端側には接触部12が形成されている。さらに、パーキングポール8であって、ポールシャフト9と接触部12との間には、爪部13が形成されている。さらに、ケース1には保持部15が一体的に設けられており、保持部15内にロックスリーブ16が嵌合されている。保持部15は、図2に示すように、所定角度範囲の円弧形状、つまり、ほぼC字形状に構成されており、切欠部16Bを有する。なお、図1に示すように、保持部15であって、ハウジング2に臨む端面15Aと、ロックスリーブ16であって、ハウジング2に臨む端面16Aと、ケース1の端面1Bとが、ほぼ同一平面上に配置されている。ロックスリーブ16にはガイド穴17が形成されており、ガイド穴17の内周には、回転軸3の軸線方向に延ばされ、かつ、円弧形状に構成されたガイド面18が形成されている。
【0019】
また、ガイド穴17の内周であって、ガイド面18よりもハウジング2に近い位置には、傾斜面19が連続されている。さらに、傾斜面19よりもハウジング2に近い位置には、保持面20が連続されている。この保持面20は、パーキングポール8の接触部12の下方に配置されている。また、ケース1には、ねじ部材36によりストッパプレート37が固定されている。ストッパプレート37が、端面15A,16Aに接触して、ケース1とロックスリーブ16とを位置決めしている。なお、ストッパプレート37には穴38が形成されている。
【0020】
さらに、図1に示すように、ケース1にはシャフト21が回転自在に取り付けられている。このシャフト21は、シフトポジションの切り替えに対応して回転する。シフトポジションの切り替えにより、変速機構の変速比の制御範囲が変更される。この実施例では、例えば、P(パーキング)ポジション、R(リバース)ポジション、N(ニュートラル)ポジション、D(ドライブ)ポジション、B(ブレーキ)ポジションなどを相互に切り替えできる。
【0021】
前記シャフト21にはレバー22が取り付けられている。レバー22はV字形状に屈曲されており、その屈曲部分にシャフト21が連結されている。このレバー22の一端には節度山23が形成されている。この節度山23は、各シフトポジションに対応する凹部を有している。また、ケース1の内部には、これらの凹部に対して係合・離脱自在なロックピン24が設けられている。
【0022】
さらにレバー22であって、節度山23とは反対側の端部にはパーキングロッド25が連結されている。パーキングロッド25とレバー22とは相対回転可能に連結されており、パーキングロッド25の自由端にはストッパ26が形成されている。また、パーキングロッド25であって、ストッパ26と、パーキングロッド25とレバー22との連結部分との間には、カム部材27が取り付けられている。このカム部材27とパーキングロッド25とは、パーキングロッド25の長さ方向に相対移動可能である。
【0023】
さらにまた、パーキングロッド25にはカシメ部30が設けられているとともに、カシメ部30とカム部材27との間に圧縮ばね31が介在されている。そして、圧縮ばね31の弾性力により、カム部材27がストッパ26に向けて押圧されている。なお、上記のケース1には、オイルパンなどの蓋部材を取り付ける開口部は設けられていない。
【0024】
つぎに、車両に搭載されたユニットA1の作用を説明する。シフトポジションとして、例えば、Dポジションが選択された場合は、レバー22およびパーキングロッド25が、図1で二点鎖線で示す位置に停止する。この状態では、カム部材27がガイド面18と接触しており、カム部材27とパーキングポール8とは接触していない。したがって、パーキングポール8の爪部13とパーキングギヤ5との係合が解除され、回転軸3の回転が許容される。
【0025】
これに対して、シフトポジションが、Pポジション以外のポジションから、Pポジションに切り換えられた場合は、シャフト21およびレバー22が、図2において反時計方向に回転する。すると、レバー22の回転に伴い、パーキングロッド25が、図1において右方向に動作する。
【0026】
すると、カム部材27が、ガイド面18上から傾斜面19上に移行し、傾斜面19に沿って動作する。このとき、パーキングギヤ5の円周方向において、凹部6とパーキングポール8の爪部13とが同一の位相にあれば、カム部材27により押圧されるパーキングポール8が、図2において反時計方向に回転するとともに、パーキングロッド25の先端が穴38に進入し、カム部材27が保持面20により保持される。このようにして、爪部13が図2に示すように凹部6に進入すると、パーキングポール8とパーキングギヤ5とが係合された状態となり、パーキングギヤ5および回転軸3の回転が防止される。
【0027】
このパーキング機構4において、パーキングギヤ5からパーキングポール8に伝達される荷重は、カム部材27、ロックスリーブ16を経由して保持部15に伝達される。パーキングギヤ5からパーキングポール8に伝達される荷重としては、車両の走行中に、Pポジション以外のポジションから、Pポジションに変更されて、パーキングギヤ5とパーキングポール8とが噛み合う場合に発生する大荷重と、パーキングギヤ5とパーキングポール8とが噛み合った状態で、坂道で車両を停車させておく場合に、道路勾配に応じて発生する大荷重と、Pポジション以外のポジションから、Pポジションに変更されて、パーキングポール8がパーキングギヤ5にはじかれた場合に発生する衝撃荷重とが挙げられる。
【0028】
つぎに、ユニットA1の製造工程を説明する。ユニットA1の製造工程には、ケース1の成形工程と、ユニットA1の組み立て工程とが含まれる。まず、ケース1の成形工程を図3に基づいて説明する。ケース1を成形する金型B1が設けられており、金型B1は、第1の型40および第2の型41を有している。この第1の型40には凹部42が形成され、第2の型41には凸部43が形成されている。
【0029】
そして、第1の型40と第2の型41とを型締めすると、凹部42と凸部43との間に成型キャビティ44が形成される。この成型キャビティ44にアルミニウムなどの金属材料を加圧注入し、その金属材料の固化により、成型品であるケース1が成形される。このように、ケース1は、いわゆるダイカスト鋳造法により製造される。ケース1の成形後、第1の型40と第2の型41とを型開きするとともに、第2の型40をケース1から離型すると、ケース1に開口部1Aが成形される。
【0030】
つぎに、ユニットA1の組み立て工程を説明する。この組み立て工程においては、ケース1とハウジング2とを結合する前に、パーキング機構4をケース1内に取り付ける。具体的には、パーキング機構4を開口部1Aを経由させてケース1の内部に取り付ける。したがって、蓋部材などを取り付ける開口部がないケース1であっても、ハウジング2の内部に連通する前の開口部1Aを利用して、パーキング機構4を容易にケース1内に取り付けることができる。さらに、蓋部材を取り付ける必要もないため、蓋部材、蓋部材を取り付けるボルト、蓋部材を取り付ける部位の面取り、蓋部材の取り付け工程、蓋部材用のダイカスト型などを削減でき、低コストおよびコンパクトにパーキング機構付き駆動装置を製造できる。
【0031】
上記のようにして、ケース1にパーキング機構4を取り付けた後、ケース1とハウジング2とを結合固定する。この工程では、ケース1とハウジング2とを結合する前に、ノックピン32がケース1の穴1Cに取り付けられ、かつ、ポールシャフト9が、ケース1の穴33に取り付けられる。また、ポールシャフト9にはパーキングポール8が取り付けられる。
【0032】
ここで、ケース1の端面1Bからのノックピン32の突出量L1は、ケース1の端面1Bからのポールシャフト9の突出量L2よりも長く設定されている。そして、ケース1とハウジング2とを近づけると、先ずノックピン32がハウジング2の穴2Cに進入して、ケース1とハウジング2とが、端面1B,2Bと平行な方向に位置決めされる。その後、ポールシャフト9がハウジング2の穴34に進入して、ケース1およびハウジング2により、パーキングポール8が回転可能に保持される。そして、ケース1の端面1Bとハウジング2の端面2Bとが接触し、ねじ部材(図示せず)を締め付けて、ケース1とハウジング2との結合工程が終了する。
【0033】
このように、ケース1とハウジング2とを結合する工程において、ポールシャフト9がハウジング2の保持面51に接触する前に、ノックピン32によりケース1とハウジング2とが位置決めされる。したがって、ポールシャフト9の先端が、ハウジング2の保持面51に接触して、保持面51に傷を付けるなどの不具合が発生することを防止できる。したがって、パーキングポール8の摺動不良および動作不良を未然に防止できる。
【0034】
さらに、ノックピン32の先端部には、先端から離れることに伴い拡径する向きのテーパが付与されている。このため、ノックピン32を穴2Cにスムーズに挿入することができる。したがって、ケース1とハウジング2との結合作業性が向上し、組付け治具などを用いることなく、簡易にケース1とハウジング2とを位置決めできる。
【0035】
さらに、保持部15には、カム部材27を介してねじりコイルばね11の付勢力を受ける部位以外の箇所に、切欠部16Bが形成されている。このため、ケース1の成形工程において、第2の型41をケース1から離型する際に、第2の型41の抜き方向に金属材料の駄肉が残存することなく、ケース1を成形できる。したがって、シャフト21、レバー22、パーキングロッド25などの動作スペースを確保しやすくなる。
【0036】
ここで、実施例の構成と、この発明の構成との対応関係を説明すれば、ケース1がこの発明の第1のケースに相当し、ハウジング2がこの発明の第2のケースに相当し、第1の型41がこの発明の第1のケースを成形する型に相当し、ノックピン32、穴1C,2Cが、この発明の位置決め部材に相当し、ポールシャフト9がこの発明の保持部材に相当し、回転軸3がこの発明の回転部材に相当する。
【0037】
なお、図1に示す実施例では、ケース1とハウジング2とが固定された状態において、パーキング機構のほとんどが、第1のケース内に配置されるように構成されているが、パーキング機構が第1のケースおよび第2のケース内に亘って配置される構成に対しても、この発明を適用できる。また、第1のケースまたは第2のケースのうち、少なくとも一方のケースが、複数の部材から構成されていてもよい。さらに、回転部材は第1のケースまたは第2のケースのいずれに設けられていてもよい。また、位置決め部材は、第1のケースまたは第2のケースの少なくとも一方に設けられていればよい。
【0038】
この実施例に開示された特徴的な構成を列挙すれば以下のとおりである。第1のケースと第2のケースとが結合され、かつ、少なくとも第1のケースの内部に、回転部材の回転を規制するパーキング機構が配置されるパーキング機構付き駆動装置において、前記第1のケースには開口部が設けられており、この開口部は、この第1のケースを成形する型を、成形後の第1のケースから離型することにより形成され、かつ、第1のケースと第2のケースとの結合により、第1のケースと第2のケースとの境界に配置される開口部であり、前記パーキング機構は、前記第1のケースと第2のケースとを結合する前に、前記開口部を経由して前記第1のケースの内部に配置されたものであることを特徴とするパーキング機構付き駆動装置である。
【0039】
また、第2の特徴的な構成は、第1のケースと第2のケースとを結合することにより、少なくとも第1のケースの内部にパーキング機構を配置するパーキング機構付き駆動装置の製造方法において、複数の型により前記第1のケースを成形し、成形後の第1のケースから型を離型することにより、前記第1のケースに開口部形成し、第1のケースと第2のケースとを結合する前に、前記パーキング機構を、前記開口部を経由させて前記第1のケースの内部に配置することを特徴とするパーキング機構付き駆動装置の製造方法である。
【0040】
さらに、第3の特徴的な構成は、第2の特徴的な構成において、前記第1のケースまたは前記第2のケースの少なくとも一方に、他方のケースに接触して前記第1のケースと第2のケースとを位置決めする位置決め部材が設けられており、前記パーキング機構はパーキングポールを有し、前記第1のケースまたは第2のケースの一方には、前記第1のケースと第2のケースとの結合にともない、他方のケースに接触することにより、前記パーキングポールを回転可能に保持する保持部材が設けられており、前記第1のケースと第2のケースとを結合する場合は、前記位置決め部材が他方の部材に接触して前記第1のケースと第2のケースとが位置決めされ、その後、前記保持部材が他方のケースに接触して前記パーキングポールが回転可能に保持される構成であることを特徴とするパーキング機構付き駆動装置の製造方法である。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1の発明によれば、第1のケースを成形する工程で成形される開口部を利用して、パーキング機構を第1のケース内に配置することができる。したがって、第1のケースに、蓋部材を取り付ける開口部などが存在しない場合でも、パーキング機構を第1のケース内に取り付けることができる。
【0042】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明と同様の効果を得ることができるほかに、第1のケースと第2のケースとを結合する場合に、先ず、位置決め部材により第1のケースと第2のケースとを位置決めし、その後、保持部材が他方のケースに接触して、第1のケースおよび第2のケースにより、パーキングポールを回転可能に保持することができる。したがって、保持部材が他方のケースの所定の部位以外の部位に接触して、他方のケースに傷が付くことを抑制でき、パーキングポールの動作を良好に維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のパーキング機構付き駆動装置の正面断面図である。
【図2】図1のケースの内部を開口部側から見た側面図である。
【図3】図1および図2に示すケースの成形工程を示す概念図である。
【符号の説明】
1…ケース、 1B…開口部、 1C,2C…穴、 2…ハウジング、 3…回転軸、 4…パーキング機構、 8…パーキングポール、 9…ポールシャフト、 32…ノックピン、 40…第1の型、 41…第2の型、 A1…パーキング機構付き駆動装置(ユニット)、 B1…金型。
Claims (2)
- 第1のケースと第2のケースとが結合され、かつ、第1のケースの内部に、回転部材の回転を規制するパーキング機構が配置されるパーキング機構付き駆動装置において、
前記第1のケースには、この第1のケースを成形する型を、成形後の第1のケースから離型することにより形成された開口部が設けられており、前記パーキング機構は、前記開口部を経由して前記第1のケースの内部に配置されたものであることを特徴とするパーキング機構付き駆動装置。 - 前記第1のケースと前記第2のケースとの間に、他方のケースに接触して前記第1のケースと第2のケースとを位置決めする位置決め部材が設けられており、前記パーキング機構はパーキングポールを有し、
前記第1のケースと第2のケースとの間に、他方のケースに接触することにより、前記パーキングポールを回転可能に保持する保持部材が設けられており、
前記第1のケースと第2のケースとを結合する場合は、前記位置決め部材が他方の部材に接触して前記第1のケースと第2のケースとが位置決めされ、その後、前記保持部材が他方のケースに接触して前記パーキングポールが回転可能に保持される構成であることを特徴とする請求項1に記載のパーキング機構付き駆動装置。
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