以下、本発明に係る遊技機の一実施の形態であるパチンコ機について、図面を参照して説明する。本発明に係るパチンコ機では、特別図柄始動電動役物15(図1参照)に遊技球が入賞し、抽選の結果が「大当たり」と判定されると、通常は閉じた状態である大入賞口16(図1参照)が所定回数、所定時間、開放される。この大入賞口16に遊技球が入賞すると、遊技者は多数の遊技球を獲得できる。そして、「大当たり」には特定大当たりである「確率変動大当たり」と、特定大当たりでない「非確率変動大当たり」との2種類の大当たりが設けられている。「確率変動大当たり」となると、次の大当たりの判定において通常よりも高い確率で「大当たり」と判定される確率(高確率)が適応される。そして、「非確率変動大当たり」となると、次の大当たりの判定において通常通りの確率(低確率)が適応される。
本発明の遊技機では、この「大当たり」が「確率変動大当たり」であるか、「非確率変動大当たり」であるかの報知を行う場合と行わない場合とがある。大当たりの種類の報知の実施/不実施の決定は所定条件(以下、決定条件という)に基づいて行われるが、この決定条件が複数存在し、いずれの決定条件で報知の実施/不実施を決定するかの選択が「大当たり」の度に行われる。この決定条件の選択において、前回の大当たりが「確率変動大当たり」であった場合には、その際に選択された決定条件を選択し、決定条件を継続させる。そして、この決定条件の継続については、種々の条件(以下、終了条件という)により継続が終了されることがある。例えば、決定条件は、報知の実施と不実施との比率であり、複数の比率が設定されている。また、例えば、決定条件は選択された決定条件の継続の回数であり、複数の回数が設定されている。そして、終了条件は、報知の不実施が選択されたこと、決定条件の継続の回数などである。
そこで、本発明の要部である決定条件の選択について、第一の実施の形態〜第五の実施の形態の5つの実施の形態を例に挙げて説明する。なお、第一の実施の形態〜第五の実施の形態において、パチンコ機の機械的構成や電気的構成、パチンコ機の遊技に関する制御を行う主基板41(図4参照)での制御については同様であるのでまとめて説明し、本発明の要部である決定条件の選択に関する処理を行うサブ統合基板58(図4参照)での決定条件の選択に関する処理の制御について、各実施の形態別に説明する。
なお、第一の実施の形態では、決定条件として「報知の実施と不実施との比率」が用いられ、終了条件は設定されていない。つまり、非確率変動大当たりとなった時点で継続が終了される。第二の実施の形態では、決定条件として「報知の実施と不実施との比率」が用いられ、終了条件として「報知の不実施が選択されたこと」が用いられる。第三の実施の形態では、決定条件として「報知を継続する回数」が用いられ、終了条件として「報知の不実施が選択されたこと」が用いられる。第四の実施の形態では、決定条件として「報知の実施と不実施との比率」が用いられ、終了条件として「報知の不実施が選択されたこと」及び「報知を継続する回数」が用いられる。第五の実施の形態では、決定条件として「報知の実施と不実施との比率」が用いられ、終了条件として「報知の不実施が選択されたこと」が用いられる。
まず、図1乃至図3を参照して、パチンコ機1の機械的構成について説明する。図1は、パチンコ機1の正面図であり、図2は、遊技盤2の正面図であり、図3は、遊技状況表示部80の拡大図である。
図1に示すように、パチンコ機1の正面の上半分の部分には、発射ハンドル7の操作により図示外の発射機から発射された遊技媒体としての遊技球が流下する遊技盤2が設けられている。この遊技盤2は略正方形であり(図2参照)、透明なガラス板を保持したガラス枠13で保護されている。遊技盤2の下方部には、発射機に遊技球を供給し、かつ賞品球を受ける上皿5が設けられている。そして、上皿5の直下には、賞品球を受ける下皿6が設けられ、下皿6の右横には遊技球の発射を調整する発射ハンドル7が設けられている。さらに、ガラス枠13の上部の左右の角にはスピーカ48がそれぞれ設けられている。また、ガラス枠13の前面には演出用の電飾ランプ63が複数設けられている。
また、図2に示すように、遊技盤2の前面にはガイドレール3で囲まれた略円形の遊技領域4が設けられている。この遊技領域4の略中央には、LCDから構成された表示画面28,各種ランプ,LEDなどを備えた図柄表示装置8が設けられている。この図柄表示装置8の左側方には普通図柄始動ゲート12が設けられている。また、図柄表示装置8の下側には特別図柄始動電動役物15が設けられており、特別図柄始動電動役物15の下方に大入賞口16が設けられている。そして、大入賞口16の左側に普通入賞口17,19が設けられており、右側に普通入賞口18,20が設けられている。
また、図柄表示装置8の左肩にはワープ入口22が設けられている。さらに、図柄表示装置8の下部にはワープ出口21が設けられ、ワープ入口22を通過した遊技球は図柄表示装置8の内部(ワープゾーン)を通ってワープ出口21へ現出するようになっている。ワープ出口21に現出した遊技球は、ワープ出口21の直下に設けられている特別図柄始動電動役物15に向かって落下するので、特別図柄始動電動役物15に入賞しやすい。なお、遊技盤2には、上記以外に種々の電飾ランプやその他の電飾用LED、風車及び多数の障害釘等が設けられている。
次に、図3を参照して図柄表示装置8について説明する。図3に示すように、図柄表示装置8は中央に表示画面28を備えている。この表示画面28には動画やメッセージ等様々な映像が表示されるが、特に大当たり判定の結果を報知する際には、表示画面28に横並びに左、右、中央の順でデモ図柄表示部D1,デモ図柄表示部D2,デモ図柄表示部D3の3つの表示領域が設けられている。デモ図柄表示部D1〜D3には、数字や図柄等から成る複数種類のデモ図柄を表示可能であり、遊技者の目を惹くように、後述の特別図柄表示部25よりも広い領域を占めている。
また、図柄表示装置8は、表示画面28の右下に7セグメントLEDから構成される特別図柄表示部25及び普通図柄表示部24が設けられている。特別図柄表示部25は2つの7セグメントLEDで構成され、2桁の数字や2文字のアルファベット等の特別図柄を表示する。一方、普通図柄表示部24は1つのLEDで構成され、点灯状態が普通当たりの当選を示し、消灯が普通当たりの落選を示しており、点滅状態がこれから普通当たりの判定結果を報知することを示す変動状態とされている。また、特別図柄表示部25の右下には2つのLEDからなる特別図柄記憶数表示LED60が設けられており、特別図柄始動電動役物15(図2参照)に入賞し、特別図柄表示部25に大当たり判定の結果がまだ表示されていない遊技球の個数、いわゆる特別図柄作動保留球数を示しており、その下の2つのLEDは普通図柄記憶数表示LED59であり、普通図柄始動ゲート12(図2参照)へ入賞し、普通図柄表示部24に普通当たり判定の結果がまだ表示されていない遊技球の個数、いわゆる普通図柄作動保留球を示している。特別図柄記憶数表示LED60及び普通図柄記憶数表示LED59は共に下側のLEDのみ点灯が保留球数「1」、両方のLED点灯が保留球「2」、下側のLEDのみ点滅が保留球数「3」、両方のLED点滅が保留球「4」を示している。
ここで、本実施の形態のパチンコ機1の遊技及び演出について説明する。パチンコ機1では、特別図柄始動電動役物15へ遊技球が入賞すると、大当たりとするか否かの判定が行われ、大当たりと判定されると所定回数大入賞口16が開放される「大当たり遊技」が実施される。大当たりの判定の結果は、特別図柄表示部25及びデモ図柄表示部D1〜D3に表示される。特別図柄表示部25ではまずそれぞれのセグメントがバラバラに表示された(変動表示された)後に、各7セグメントに数字が順に表示される。そして、特別図柄表示部25が変動表示されている間には、表示画面28においてデモ図柄表示部D1〜D3が変動表示され、デモ図柄表示部D1が停止表示され、次にデモ図柄表示部D2が停止表示され、次にデモ図柄表示部D3が停止表示され、デモ図柄表示部D1〜D3に図柄が確定表示される。なお、デモ図柄表示部D1〜D3の最終的な停止表示は、必ず特別図柄表示部25の停止表示以降に行われるように制御されており、デモ図柄表示部D1〜D3による報知よりも特別図柄表示部25での報知が必ず先に行われるように制御されている。
ここで、特別図柄表示部25に表示される大当たり判定の結果について説明する。本実施の形態では、特別図柄表示部25に表示される特別図柄の組み合わせは676種類設けられている。図1乃至図3に示されているように、特別図柄表示部25には2桁の図柄が表示可能であり、A〜Zまでの26種類のアルファベットの組み合わせが表示されるようになっている。そして、本実施の形態では、A,C,E,F,H,J,L,P,U,Yの10種類のアルファベットの組み合わせ100種が「当たり特別図柄」とされており、その他の組み合わせ576種は「はずれ特別図柄」とされている。そして、「当たり特別図柄」はその組合せ毎に「確率変動図柄」と「非確率変動図柄」が設けられている。本実施の形態では、100種類のうちの「C,J」,「E,L」,「E,Y」,「F,E」,「H,U」,「J,C」,「J,L」,「L,H」,「P,C」,「P,J」「U,P」,「Y,H」,「Y,A」,「A,E」,「A,F」,「A,A」の16種類が「確率変動図柄」とされている。そして、その他の「当たり特別図柄」の組み合わせは「非確率変動図柄」とされている。
そして、デモ図柄表示部D1〜D3には、後述するデモ図柄が上から下方向にスクロールするように変動表示され、デモ図柄表示部D1、デモ図柄表示部D2、デモ図柄表示部D3の順に停止するようになっている。デモ図柄表示部D1〜D3には、数字の「0」,「1」,「2」,「3」,「4」,「5」,「6」,「7」,「8」,「9」の10種類の図柄が表示される。尚、このデモ図柄表示部D1〜D3の配置、停止表示させる順序、スクロールの方向などは任意に変更できる。また、表示画面28上には、デモ図柄表示部D1〜D3の背景に画像やメッセージ等も表示されるようになっている。さらに、デモ図柄表示部D1〜D3にはデモ図柄が常に表示されているわけではなく、これらの表示に代えて画像やメッセージ等を表示できるようになっている。
次に、本実施の形態のパチンコ機1の電気的構成について、図4を参照して説明する。図4は、パチンコ機1の電気的回路構成を示すブロック図である。図4に示すように、制御部40は、主基板41、電源基板42、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47及びサブ統合基板58から構成されている。この制御部40は、パチンコ機1(図1参照)の裏側(背面側)に設けられている。
パチンコ機1の主制御を司る主基板41には、プログラムにしたがって各種の処理を行うCPUユニット50が設けられている。このCPUユニット50には、各種の演算処理を行うCPU51と、フラグやカウンタ等の演算処理中に発生するデータの値等を一時的に記憶するRAM52と、制御プログラム、各種データの初期値、他の基板への指示を行うコマンド等を記憶したROM53とが設けられており、これらは一つのLSIとして一体にモールディングされている。また、CPUユニット50には割込信号発生回路57が接続され、この割込信号発生回路57は、例えば、0.002秒(以下、「2ms」と略す。)毎にCPU51に割込信号を与えるようになっている。CPU51は、この割込信号が入力される毎にROM53に記憶されている制御プログラムを実行し、この制御プログラムにしたがってパチンコ機1の制御を行う。
また、主基板41にはI/Oインタフェイス54が設けられており、サブ統合基板58、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47等のサブ基板及び特別図柄始動電動役物15に入賞した遊技球を検出する始動口スイッチ72と接続している。さらに、図柄表示基板44及び電飾基板46は、サブ統合基板58にも接続している。なお、サブ統合基板58にはCPU581、RAM582及びROM583が設けられており、スピーカ48が接続されている。そして、図柄表示基板44にはCPU44aや図示外の入力インタフェイス、RAM及びROMが内蔵されている。さらに、払出制御基板45にはCPU45aや図示外の入力インタフェイス、RAM及びROMが内蔵されており、電飾基板46にはCPU46aや図示外の入力インタフェイス、RAM及びROMが内蔵されている。また、主基板41のI/Oインタフェイス54には、図示外の遊技場管理用コンピュータにパチンコ機1の情報を出力する出力ポート55が接続されている。
電飾基板46には電飾ランプ63が接続されている。また、図柄表示基板44には表示画面28が接続され、払出制御基板45には賞品球払出装置49が接続されている。さらに、中継基板47には、大入賞口16の開閉部材を開放・閉鎖する大入賞口開放ソレノイド70、特別図柄始動電動役物15の開閉部材を開放・閉鎖する電動役物開放ソレノイド71、普通図柄始動ゲート11に入賞した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ73、大入賞口16に入賞した遊技球数を計数するためのカウントスイッチ75、2個のLEDから構成された普通図柄記憶数表示LED59、2個のLEDから構成された特別図柄記憶数表示LED60、2桁の7セグメントで構成された特別図柄表示部25、1桁の7セグメントで構成された普通図柄表示部24が接続されている。
そして、払出制御基板45は賞品球払出装置49の制御を行い、中継基板47はスイッチやソレノイドの配線の中継、主基板41から直接制御を受ける普通図柄記憶数表示LED59,特別図柄記憶数表示LED60,特別図柄表示部25,普通図柄表示部24への中継を行っている。また、サブ統合基板58は図柄表示基板44,電飾基板46,スピーカ48の総合的な制御を行っており、図柄表示基板44は表示画面28に表示される映像やデモ図柄表示部D1〜D3の制御を行っている。
また、電源基板42は、主基板41に接続し、直流の安定化した電力を供給している。なお、電源基板42には交流24Vが供給されている。電源基板42には、図示外のシリコンダイオードブリッジからなる整流器、電解コンデンサからなる平滑回路、レギュレータICからなる安定化回路等が設けられており、安定化された直流の12V及び5V等を各基板へ供給できるようになっている。なお、図4では、特に図示しないが、主基板41、電源基板42、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47及びサブ統合基板58は、すべてアースラインで接続されている。
また、ROM53には、パチンコ機1のリセットが行われる際に各記憶エリアに記憶される初期値等を記憶する初期設定記憶エリア、CPU51がパチンコ機1を制御するための各種制御プログラムを記憶する制御プログラム記憶エリア、主基板41からサブ統合基板58に出力される制御コマンドのテーブルを記憶する制御コマンドテーブル記憶エリア、大当たり判定の結果を報知する際の変動パターンに関する情報が記憶されている変動パターン記憶エリア、特別図柄表示部25に表示される特別図柄の組み合わせが記憶されている特別図柄組み合わせ記憶エリア等が設けられている。
次に、図5を参照して、RAM52の記憶エリアについて説明する。図5は、RAM52の記憶エリアを示す概念図である。図5に示すように、RAM52には、各種のカウンタを記憶するカウンタ記憶エリア5201、各ゲートや各入賞口に遊技球が入賞したか否かを示すフラグを記憶する入賞球フラグ記憶エリア5202、普通図柄始動ゲート11への遊技球の入賞時に取得される乱数を記憶する普通当たり関係情報記憶エリア5203、普通図柄始作動保留球数を記憶する普通図柄作動保留球数記憶エリア5204、特別図柄始動電動役物15への遊技球の入賞時に取得される乱数を記憶する大当たり関係情報記憶エリア5205、特別図柄作動保留球数を記憶する特別図柄作動保留球数記憶エリア5206、主基板41からサブ統合基板58、払出制御基板45、中継基板47に出力される制御コマンドを記憶するコマンド関係記憶エリア5207、各種フラグを記憶するフラグ関係記憶エリア5208等が設けられている。なお、RAM52には、パチンコ機1の電源切断時にも記憶内容が保持されるように、バックアップ用のバッテリ(図示外)が接続されている。さらに、RAM52には、図示外の各種の記憶エリアが設けられている。
カウンタ記憶エリア5201には、普通当たり判定カウンタ、大当たり判定カウンタ、当たり特別図柄作成カウンタ、はずれ特別図柄作成カウンタ、変動パターン決定カウンタ、特別図柄変動時間カウンタ、特別図柄停止時間カウンタ等が各々記憶されている。
なお、普通当たり判定カウンタ、大当たり判定カウンタ、当たり特別図柄作成カウンタ、はずれ特別図柄作成カウンタ、変動パターン決定カウンタの値は、割込信号発生回路57(図4参照)からの割込信号に基づいて実行されるパチンコ機1の制御プログラムのメイン処理のカウンタ更新処理(図5参照)において、一定間隔の時間(例えば、割込信号発生の間隔である2ms)毎に所定量(例えば、「1」)ずつ加算される。そして、各カウンタには最小値(下限値)及び最大値(上限値)が設けられており、最小値から最大値まで範囲の数値内を循環するように構成されている。つまり、更新の結果、カウンタの値が最大値と同じ値になると、次の更新でカウンタの値は最小値を取ることとなる。これらの値は、後述するメイン処理(図5参照)で実施される普通図柄処理や特別図柄処理などにおいて使用され、普通当たり関係情報記憶エリア5203や大当たり関係情報記憶エリア5205などに格納される。
また、特別図柄変動時間カウンタ及び特別図柄停止時間カウンタは、経過時間を計測するためのタイマカウンタとして使用され、カウンタ更新処理(図7参照)にて所定量(例えば、「1」)ずつ減算される。
以下、各カウンタについて詳述する。普通当たり判定カウンタの値は、普通当たりを判定するために使用される。普通当たりの判定は、普通図柄始動ゲート11への遊技球の入賞を契機に行われる。そして、普通当たりと判定されると、特別図柄始動電動役物15の開閉部材を所定時間(例えば、0.5秒)開放する。普通当たり判定カウンタの最大値は「255」、最小値は「0」であり、1割込毎(2ms毎)に「1」加算され「256」以上となった際に「0」へ戻る。そして、メイン処理(図7参照)において「普通当たり乱数」としてこの普通当たり判定カウンタの値が読み出されて、普通当たり関係情報記憶エリア5203の普通当たり乱数欄に記憶される。なお、本実施の形態では、普通当たり乱数が「64」から「255」の場合は普通当たりとし、「0」から「63」の場合ははずれとする。
大当たり判定カウンタの値は、大当たりを判定するために使用される。大当たり判定カウンタの最大値は「301139」、最小値は「0」であり、1割込毎(2ms毎)に「1」加算され「301139」以上となった際に「0」へ戻る。そして、メイン処理(図7参照)において「大当たり乱数」としてこの大当たり判定カウンタの値が読み出されて、大当たり関係情報記憶エリア5205の大当たり乱数欄(図6参照)に記憶され、この大当たり乱数の値が大当たりとして設定されている値であるか否かにより大当たり判定が行われる。
また、パチンコ機1の起動時に、大当たり判定カウンタには、初期値として「0」が記憶されており、更新により値が一巡して初期値「0」と同じ値となると、新たな初期値を取得し、その初期値に対して「1」ずつの加算がなされる。この新たな初期値は、CPU51が、メイン処理(図7参照)を行わない間(メイン処理が終了し、割込信号により新たなメイン処理が開始されるまでの間)に繰り返し実行されている図示外の初期値乱数処理(所定のアルゴリズムによって乱数を発生させる処理)によって生成された乱数が用いられる。例えば、初期値乱数処理により生成された乱数が「18」であった場合には、更新により「19」、「20」と加算され、「314」となったら、「0」へ戻り、「1」、「2」と加算され、「18」となったら、新たな初期値を取得する。なお、大当たり判定カウンタの最大値は、単一の設定値としてもよいし、設定1、設定2、設定3というように、異なる値を選択して設定できる設定手段を設けてもよい。
そして、当たり特別図柄作成カウンタは大当たり判定の結果が大当たりであった場合にそれを報知するために特別図柄表示部25に表示される図柄を決定するために使用され、はずれ特別図柄作成カウンタは大当たり判定の結果が「はずれ」であった場合にそれを報知するために特別図柄表示部25に表示される図柄を決定するために使用される。
当たり特別図柄作成カウンタの値は、本実施の形態では、最大値「99」、最小値「0」とされている。そして、1割込毎(2ms毎)に「1」加算され「99」以上となった際に「0」へ戻る。当たり特別図柄作成カウンタの値は、特別図柄始動電動役物15の入賞を契機に読み出されて大当たり関係情報記憶エリア5205の当たり特別図柄決定乱数欄(図9参照)に記憶される。また、ROM53の特別図柄組み合わせ記憶エリアには、確率変動大当たりの特別図柄組合せ16種類の夫々に当たり特別図柄決定乱数の0〜99の値が割り振られて記憶されており、非確率変動大当たりの特別図柄組合せ84種類の夫々に当たり特別図柄決定乱数の0〜99の値が割り振られて記憶されている。そして、大当たり判定の結果が大当たりであった場合には、大当たりの種類に応じて、特別図柄決定乱数に対応した特別図柄の組み合わせが「当たり特別図柄」として決定される。
また、はずれ特別図柄作成カウンタの値は、最大値「575」、最小値「0」であり、1割込毎(2ms毎)に「1」加算され「575」以上となった際に「0」へ戻る。このはずれ特別図柄作成カウンタの値も特別図柄始動電動役物15の入賞を契機に読み出されて大当たり関係情報記憶エリア5205のはずれ特別図柄決定乱数欄(図9参照)に記憶される。そして、大当たり判定の結果が「はずれ」であった場合に、その値に対応した特別図柄の組み合わせが「はずれ特別図柄」として決定される。
また、変動パターン決定カウンタの値は変動パターンを決定するために使用される。変動パターン決定カウンタの値は、最大値「99」、最小値「0」とされており、1割込毎(2ms毎)に「1」加算され「99」以上となった際に「0」へ戻る。変動パターンは、大当たり時に使用する大当たり変動パターンと、はずれ時に使用するはずれ変動パターンとが設けられており、ROM53の変動パターン記憶エリアにおいて、「大当たり」である場合と「はずれ」である場合とでそれぞれ各変動パターンに対応して「0」〜「00」の値が割り振られて記憶されている。そして、変動パターン決定カウンタの値及び大当たり判定の結果に応じて、変動パターンが決定される。
次に、図6を参照して、大当たり関係情報記憶エリア5205について説明する。図6は、RAM52の大当たり関係情報記憶エリア5205を示す概念図である。図6に示すように、大当たり関係情報記憶エリア5205には、判定エリア,第一記憶エリア,第二記憶エリア,第三記憶エリア,第四記憶エリアが設けられている。この大当たり関係情報記憶エリア5205は、後述するメイン処理の特別図柄処理(図7、S14参照)において使用される。第一記憶エリア〜第四記憶エリアには、特別図柄始動電動役物15へ遊技球が入賞し、まだ大当たりの判定結果の報知がなされていない遊技球(特別図柄作動保留球)の取得した乱数が記憶される。判定エリアには、現在行われている大当たり判定の結果報知や大当たり遊技の基になった乱数が記憶されている。なお、普通当たり関係情報記憶エリア5203においても、判定エリア,第一記憶エリア,第二記憶エリア,第三記憶エリア,第四記憶エリアが設けられており、4球の遊技球の情報(普通当たり乱数等)を保留できるようになっている。
特別図柄処理において特別図柄始動電動役物15への遊技球の入賞が確認された場合には、第一記憶エリア〜第四記憶エリアの中で、特別図柄作動保留球数記憶エリア5206の値(特別図柄作動保留球数)に対応する番号の記憶エリアに各値が記憶される。例えば、特別図柄作動保留球数が「3」であれば、第三記憶エリアに記憶される。そして、判定エリアに記憶されている入賞球に対する処理が終了したら、次の特別図柄作動保留球の処理が行われる。そこで、第一記憶エリアに記憶されている値が判定エリアにシフトされ、判定エリアに記憶されている値に基づいて大当たりの判定結果の報知が実行される。また、第一記憶エリアが判定エリアにシフトされたことに伴い、第二記憶エリアの値が第一記憶エリアへ、第三記憶エリアの値が第二記憶エリアへ、第四記憶エリアの値が第三記憶エリアへと順にシフトされ、第四記憶エリアの値がクリアされる。ここで、記憶エリアの数は4つである。すなわち、特別図柄始動電動役物15へ入賞した遊技球に対して、乱数を記憶して作動を保留しておくことができる数は4つである。したがって、特別図柄作動保留球数の上限は4個であり、特別図柄作動保留球数記憶エリア5206の値は「4」より大きい値を取ることはない。
この判定エリア及び第一記憶エリア〜第四記憶エリアのそれぞれには、大当たり乱数欄,当たり特別図柄決定乱数欄,はずれ特別図柄決定乱数欄,変動パターン決定乱数欄が設けられており、大当たり乱数,当たり特別図柄決定乱数,はずれ特別図柄決定乱数,変動パターン決定乱数の各値が記憶される。具体的には、大当たり乱数欄には大当たり判定カウンタの値が記憶され、当たり特別図柄決定乱数欄には当たり特別図柄作成カウンタの値が記憶され、はずれ特別図柄決定乱数欄にははずれ特別図柄作成カウンタの値が記憶され、変動パターン決定乱数欄には変動パターン決定カウンタの値が記憶される。
次に、本実施の形態のパチンコ機1の主基板41による動作の詳細について、図7乃至図9に示すフローチャートを参照して説明する。図7は、メイン処理のフローチャートである。図8乃至図9は、メイン処理の中で行われる特別図柄処理のフローチャートである。以下、フローチャートの各ステップについて「S」と略記する。
パチンコ機1の制御は、ROM53の制御プログラム記憶エリアに記憶されている制御プログラムにより行われる。制御プログラムのメイン処理は、割込信号発生回路57(図4参照)が発生する割込信号をCPU51が感知した際に、CPU51において実行される。割込み信号は一定の間隔(本実施の形態では2ms)毎に発生されるので、メイン処理は2ms毎に繰り返し実行されることになる。なお、パチンコ機1の電源切断時には、RAM52のチェックサムの計算や、例えばハッシュ関数を利用したパスワードの生成が行われる。そして、次回電源投入時には、同様の処理を行って計算されたRAM52のチェックサムや生成されたパスワードとの同一性チェックが行われる。前回電源終了時との同一性が認められない場合、パチンコ機1のCPU51はROM53の初期設定記憶エリアに記憶された値を使用して、例えば、各カウンタの値や各フラグのクリアを行うなど、パチンコ機1のリセットを行う。また、図示外のリセットボタンを押しながらパチンコ機1の電源が投入された場合にも、パチンコ機1のリセットが行われる。パチンコ機1のリセットが行われない場合には、RAM52の各記憶エリアの値の状態が前回電源切断時と同じ状態に戻される、いわゆる復帰処理が行われる。
また、パチンコ機1の「大当たり」や「普通当たり」等の判定や遊技の制御については、主基板41のCPU51で行われるが、本発明の要部である決定条件の選択の細かい制御については、サブ統合基板58のROM583に記憶されている制御プログラムによりCPU581で行われる。
まず、図7を参照して、主基板41で行われるメイン処理について説明する。図7に示すように、割込信号の感知によってメイン処理が開始されると、まずコマンド出力処理が行われる(S10)。このコマンド出力処理では、制御コマンドが、I/Oインタフェイス54を介してサブ統合基板58や中継基板47、払出基板45に出力される。制御コマンドとは、前述したコマンドに加え、特別図柄作動保留球数を示す特別図柄作動保留コマンド、普通図柄作動保留球数を示す普通図柄作動保留コマンド、特別図柄の変動表示を停止するタイミングを知らせる全図柄停止コマンド、大入賞口16の開閉のタイミングを支持する大入賞口開放コマンド,大入賞口閉鎖コマンド等である。ここで出力される制御コマンドは、前回実施されたメイン処理においてコマンド関係記憶エリア5207に出力コマンドとして記憶された制御コマンドである。
次に、スイッチ読込処理が行われる(S11)。このスイッチ読込処理は、普通図柄始動ゲート11、特別図柄始動電動役物15、大入賞口16、17への遊技球の入賞を検出するものである。具体的には、特別図柄始動電動役物15に設けられている始動口スイッチ72、普通図柄始動ゲート11に設けられている普通図柄作動スイッチ73、大入賞口16に設けられているカウントスイッチ75が用いられる。入賞と判断された場合には、RAM52の入賞球フラグ記憶エリア5202に記憶された各スイッチに対応したフラグがONとされる。
なお、スイッチ読込処理を行っているメイン処理はCPU51が割込信号を受信する間隔、すなわち2ms毎に実行されている。そこで、遊技球がスイッチを通過する速度と遊技球の大きさを考慮すると、1球の遊技球がスイッチを通過する間にスイッチ読込処理は複数回実施される。よって、1球の遊技球の入賞が連続した複数回のスイッチ読込処理で検出されることになる。そこで、例えばスイッチ読込処理の連続した3回の実行において「非検出」・「検出」・「検出」の状態となった場合に初めて遊技球が入賞したと判断する。なお、スイッチ読込処理の開始時には、入賞球フラグ記憶エリア5202の全てのフラグがリセットされる。
スイッチ読込処理が終了すると、次いで、カウンタ更新処理が行われる(S12)。このカウンタ更新処理では、RAM52のカウンタ記憶エリア5201に各々記憶されている普通当たり判定カウンタ、大当たり判定カウンタ、当たり特別図柄作成カウンタ、はずれ特別図柄作成カウンタ、変動パターン決定カウンタの各値が上記の所定量だけ加算され、特別図柄変動時間カウンタ、特別図柄停止時間カウンタの各値が上記の所定量だけ減算される。なお、普通当たり判定カウンタ、大当たり判定カウンタ、当たり特別図柄作成カウンタ、はずれ特別図柄作成カウンタ、変動パターン決定カウンタが各カウンタの最大値を越える場合には、各カウンタの値は最小値に戻るようにプログラムされている。また、特別図柄変動時間カウンタ、特別図柄停止時間カウンタの各値が「0」となった場合には、それ以上の減算は行わないようにプログラムされている。
カウンタ更新処理が終了すると、特別電動役物処理が行われる(S13)。この特別電動役物処理では、大入賞口16を開閉する大当たり遊技状態の動作の制御が行われる。具体的には、大入賞口開放コマンド、大入賞口閉鎖表示コマンド、大当たり開始画面表示コマンド、大当たり終了画面コマンド等の制御コマンドがサブ統合基板58へ送信される。この特別電動役物処理は、RAM52のフラグ関係記憶エリア5208に記憶されている大当たり遊技状態フラグに「1」が記憶されて「ON」となっている場合に実行される。この大当たり遊技状態フラグは、大当たりの報知が終了した際に特別図柄処理(S14)でセットされる。そして、次のメインルーチン処理の実施時にこの特別電動役物処理で大当たり遊技状態の動作が開始される。また、大当たり遊技状態フラグは、大当たり遊技状態の動作を終了させる際に「0」が記憶されて「OFF」となる。
特別電動役物処理が終了すると、特別図柄処理(S14)が行われる。この特別図柄処理では、大当たりの判定、表示画面28に表示される図柄や変動パターンの決定、指示、図柄の変動の開始及び終了の指示等が行われる。この特別図柄処理については、図8乃至図9に示すフローチャートを参照して後述する。
特別図柄処理が終了すると、次いで普通電動役物処理が行われる(S15)。この普通電動役物処理では、普通当たりとなった場合に、遊技球が特別図柄始動電動役物15へ入賞しやすくなるように、特別図柄始動電動役物15に設けられた一対の開閉部材(いわゆるチューリップ)の開閉(普通当たり状態の動作)の制御が行われる。なお、普通当たりの判定は次のS16の普通図柄処理にて行われる。
次の普通図柄処理(S16)では、普通当たり乱数の取得、普通図柄当たりの判定等が行われる。S11のスイッチ読込処理にて入賞球フラグ記憶エリア5202の普通図柄作動スイッチ73に対応したフラグが立てられている場合には、普通当たり判定カウンタの値が取得される。そして、普通図柄作動保留球数記憶エリア5204の普通図柄作動保留球数に「1」が加算される。そして、普通当たり判定カウンタの値が、普通当たり関係情報記憶エリア5203の第一記憶エリア〜第二記憶エリアのうちの、普通図柄作動保留球数記憶エリア5204に記憶されている値に対応する番号の記憶エリアに普通当たり乱数として記憶される。そして、第一記憶エリアの値が判定エリアにシフトされて、判定エリアに記憶されている普通当たり乱数に基づいて普通当たりの判定が行われ、判定結果が報知される。なお、第一記憶エリアの値の判定エリアへのシフトに伴い、第二記憶エリアの値も第一記憶エリアへシフトされる。そして、普通当たり乱数の値に基づいて、「普通当たり」とするか否かの判定がおこなわれる。そして、次のメイン処理の普通電動役物処理(S15)において特別図柄始動電動役物15の開閉部材の開閉が行われることとなる。
普通図柄処理が終了すると、賞品球の払い出しを行う払出制御が行われ(S17)、次いでエラーチェックが行われる(S18)。パチンコ機1にエラーが発生している場合には、表示画面28にエラー表示を行わせたり、電飾ランプ63を点灯・点滅させたり、スピーカ48からエラー音を発音させたりする。そこで、S10のコマンド出力処理にてサブ統合基板58へ送信するためのエラーコマンドがコマンド関係記憶エリア5207に記憶される。次いで、情報出力処理が行われる(S19)。この情報出力処理では、図示外の遊技場管理用コンピュータにパチンコ機1の大当たり情報、始動情報等の各種の情報が出力ポート55を介して出力される。情報出力処理が終わるとメイン処理は終了する。そして、割込信号発生回路57から割込信号を受信すると、また最初からメイン処理が実行される。
ここで、ある遊技球が特別図柄始動電動役物15に入賞し、大当たりと判定された場合のパチンコ機1の動作を例に挙げて、メイン処理の一連の流れを説明する。遊技者が、遊技盤2の下側に設けられた発射ハンドル7を操作して遊技球を遊技領域4に発射すると、遊技球は遊技領域4を流下する。その遊技球が特別図柄始動電動役物15に入賞すると、スイッチ読込処理において、遊技球の特別図柄始動電動役物15への入賞が検出され、入賞球フラグ記憶エリア5202の対応するフラグがONとされる(S11)。そして特別図柄表示部25が停止し、大当たり図柄が停止表示される。大当たり図柄の停止表示が終了すると、フラグ関係記憶エリア5208の大当たり遊技状態フラグがONとされるので(S14)、次に実施されるメイン処理の特別電動役物処理(S13)で、大入賞口16の開放が行われ、大当たり遊技状態の動作が開始される。そして、繰り返しメイン処理が実施される中で、特別電動役物処理(S13)で所定条件にしたがって大当たり遊技状態の動作が実施される。そして、大当たり遊技状態が終了する際には、大当たり遊技状態フラグがOFFとされ、この遊技球に係る一連の動作が終了する。
次に、メイン処理の特別図柄処理(S14)の詳細について、図8乃至図9に示すフローチャートを参照して説明する。前述したように、特別図柄処理では、大当たりの判定、特別図柄表示部25に表示する特別図柄の決定、変動パターン等の決定等が行われる。
初めに、特別図柄処理で使用されるフラグについて説明する。フラグ関係記憶エリア5208には、表示状態フラグ,大当たり遊技状態フラグ等が記憶されている。表示状態フラグは特別図柄表示部25の状態を示すフラグであり、特別図柄表示部25が変動している場合(変動中)には「1」、特別図柄表示部25が停止表示されている場合(停止表示中)には「2」、変動中、停止表示中のいずれでもない場合には「0」が記憶されている。なお、初期値は「0」である。
図8に示すように、メイン処理の特別図柄処理が開始されると、特別図柄始動電動役物15へ遊技球が入賞しているか否かが判断される(S21)。メイン処理のスイッチ読込処理(図7:S11)において、特別図柄始動電動役物15に設けられている始動口スイッチ72が遊技球の入賞を検出した場合には、入賞球フラグ記憶エリア5202の始動口スイッチ72に対応するフラグがONとなっている。そこで、S21ではこの始動口スイッチ72に対応するフラグがONであるか否かの判断が行われ、ONでない場合には(S21:NO)、特別図柄始動電動役物15に遊技球は入賞していないので、そのままS25へ進む。
始動口スイッチ72に対応するフラグがONである場合には(S21:YES)、特別図柄始動電動役物15に遊技球が入賞しているので、その遊技球についての乱数が取得され、大当たり関係情報記憶エリア5205に記憶される。しかし、乱数を取得して記憶することができる特別図柄作動保留球の数は4個である。そこで、特別図柄作動保留球数記憶エリア5206の値が「4」であるか否かの判断が行われる(S22)。特別図柄作動保留球数記憶エリア5206の値が「4」である場合には(S22:YES)、この遊技球についての乱数は記憶できないので、そのままS25へ進む。
特別図柄作動保留球数記憶エリア5206の値が「4」でない場合、すなわち「0」〜「3」のいずれかである場合には(S22:NO)、特別図柄作動保留球数記憶エリア5206の値に「1」が加算される(S23)。そして、大当たり関係情報記憶エリア5205の第一記憶エリア〜第四記憶エリアのうち、特別図柄作動保留球数記憶エリア5206の値に対応する番号の記憶エリアに乱数が記憶される(S24)。具体的には、大当たり乱数欄には大当たり判定カウンタの値が記憶され、当たり特別図柄決定乱数欄には当たり特別図柄作成カウンタの値が記憶され、はずれ特別図柄決定乱数欄にははずれ特別図柄作成カウンタの値が記憶され、変動パターン決定乱数欄には変動パターン決定カウンタの値が記憶される。
次いで、大当たり遊技状態フラグにより大当たり遊技状態であるか否かの判断が行われる(S25)。大当たり遊技状態である場合には、大当たり判定や判定結果の報知は行われない。そこで、大当たり遊技状態フラグがONであり、大当たり遊技状態である場合には(S25:YES)、なにもせずにメイン処理へ戻る。
大当たり遊技状態フラグがONでない場合には(S25:NO)、大当たり遊技状態でないので、特別図柄表示部25の制御に関する処理が行われる。まず、表示状態フラグにより、特別図柄表示部25が変動中であるか否かの判断が行われる(S26)。表示状態フラグが「1」でなく、変動中でない場合には(S26:NO)、図8に示すように、表示状態フラグにより停止表示中であるか否かの判断が行われる(S27)。表示状態フラグが「2」でなく、停止表示中でない場合には(S27:NO)、大当たり判定が行われる。
そこで、図9に示すように、大当たり判定を行うべき遊技球が存在するか否かの確認が行われる(S28)。特別図柄作動保留球数記憶エリア5206の値が「1」以上でなければ(S28:NO)、大当たり判定を行うべき遊技球は存在しないので、そのままメイン処理へ戻る。「1」以上であれば(S28:YES)、大当たり判定を行うべき遊技球が存在するので、特別図柄作動保留球数記憶エリア5206の値が「1」減算され(S29)、大当たり関係情報記憶エリア5205に記憶されている値がシフトされる。すなわち、第一記憶エリアに記憶されている乱数が判定エリアへシフトされ、第二記憶エリアに記憶されている乱数が第一記憶エリアへシフトされ、第三記憶エリアに記憶されている乱数が第二記憶エリアへシフトされ、第四記憶エリアに記憶されている乱数が第三記憶エリアへシフトされ、第四記憶エリアの値がクリアされる(S30)。
そして、判定エリアの大当たり乱数欄の値が「大当たり」を示す値であれば、「大当たり」であるので(S34:YES)、当たり変動パターンから判定エリアの変動パターン決定乱数に基づいて変動パターンが決定され(S35)、変動パターン指定コマンドがコマンド関係記憶エリア5207に記憶される(S36)。そして、判定エリアの当たり図柄決定乱数の値に基づいて当たり特別図柄の決定が行われて(S37)、特別図柄指定コマンドがコマンド関係記憶エリア5207に記憶される(S38)。そして、S43へ進む。
また、判定エリアの大当たり乱数の値が「大当たり」を示す値でなく、大当たり判定の結果が「はずれ」であれば(S34:NO)、判定エリアの変動パターン指定乱数に基づいてはずれ変動パターンから変動パターンが決定され(S39)、変動パターン指定コマンドがコマンド関係記憶エリア5207に記憶される(S40)。そして、判定エリアのはずれ図柄決定乱数の値に基づいて576種類のはずれ特別図柄からはずれ図柄が決定され(S41)、はずれ特別図柄指定コマンドがコマンド関係記憶エリア5207に記憶される(S42)。そして、S43へ進む。
なお、特別図柄指定コマンドは、特別図柄表示部25に特別図柄を表示させるために、次のメイン処理のコマンド出力処理(S10)において中継基板47に送信され、デモ図柄表示部D1〜D3での大当たり判定結果の報知や種々の演出のためにサブ統合基板58にも送信される。そして、その次に実施されるメイン処理のコマンド出力処理で変動パターン指定コマンドが送信される。これらのコマンドを受信した中継基板47では特別図柄表示部25の変動表示が開始され、サブ統合基板58ではデモ図柄表示部D1〜D3の変動表示が開始される。そこで、表示状態フラグに変動中であることを示す「1」がセットされる(S43)。そして、変動時間の計測を開始するために、変動パターン毎に決められている変動時間が特別図柄変動時間カウンタに記憶される(S44)。そして、メイン処理へ戻る。
そして、次に実施されるメイン処理での特別図柄処理では、遊技球は入賞していないので(S21:NO)、そのままS25へ進む。そして、大当たり遊技状態でもない(S25:NO)。しかし、表示状態フラグに「1」が記憶されており、特別図柄表示部25が変動中であるので(S26:YES)、変動時間が経過したか否かの判断が行われる(S60)。この判断は、特別図柄変動時間カウンタの値により行われる。特別図柄変動時間カウンタの値が「0」でなく、変動時間がまだ経過していない場合には(S60:NO)、特別図柄表示部25の変動が継続される。そこで、特別図柄処理を終了し、メイン処理へ戻る。
そして、メイン処理が繰り返し行われ、特別図柄変動時間カウンタの値が「0」となり特別図柄表示部25の変動時間が経過したら(S21:NO,S25:NO,S26:YES,S60:YES)、コマンド関係記憶エリア5207に全図柄停止コマンドが記憶される(S61)。そして、所定の停止表示時間(例えば、3秒)が特別図柄停止時間カウンタに記憶され(S62)、表示状態フラグに特別図柄表示部25が停止表示中であることを示す「2」が記憶される(S63)。そして特別図柄処理を終了し、メイン処理へ戻る。
次に実施されるメイン処理での特別図柄処理では、停止表示中であるので(S21:NO,S25:NO,S26:NO,S27:YES)、停止表示時間が経過したか否かの判断が行われる(S70)。この判断は、特別図柄停止時間カウンタの値により行われる。特別図柄停止時間カウンタの値が「0」でなく、停止表示時間はまだ経過していない場合には(S70:NO)、特別図柄表示部25には引き続き図柄が停止表示される。そこで、特別図柄処理を終了し、メイン処理へ戻る。
そして、メイン処理が繰り返し行われ、特別図柄停止時間カウンタの値が「0」となり特別図柄表示部25の停止表示時間が経過したら(S21:NO,S25:NO,S26:NO,S27:YES,S70:YES)、表示状態フラグに特別図柄表示部25が停止表示中でも変動中でもないことを示す「0」が記憶される(S71)。そして、大当たり判定の結果が「大当たり」である場合には(S72:YES)、大当たり遊技状態フラグがONとされ(S73)、次のメイン処理から大当たり遊技が開始されるように制御される。そして、特別図柄処理を終了し、メイン処理へ戻る。また、大当たりでない場合には(S72:NO)、そのまま特別図柄処理を終了し、メイン処理へ戻る。
以上説明したように、遊技球が特別図柄始動電動役物15へ入賞すると(S21:YES)、各種乱数が取得され(S24)、大当たり判定が行われて(S31〜S34)、変動パターンや特別図柄表示部25に表示される図柄が決定されて、サブ統合基板58へ変動を開始させるための制御コマンドが記憶される(S40〜S46)。そして、繰り返しメイン処理が実行される中で、特別図柄処理も繰り返し実施され、変動時間が経過すると(S21:NO,S25:NO,S26:YES,S60:YES)、変動を停止させるための制御コマンドが記憶されて(S61)、停止表示が行われる。さらに特別図柄処理が繰り返し実施され、停止表示時間が経過すると(S21:NO,S25:NO,S26:NO,S27:YES,S70:YES)、大当たり判定結果の報知を終了し、大当たりであった場合には、大当たり遊技状態へ移行するために大当たり遊技状態フラグがONとされる(S73)。
次に、サブ統合基板58において、変動パターン指定コマンドを受信した際に行われる変動パターン処理について、第一の実施の形態〜第五の実施の形態を説明する。
まず、第一の実施の形態について、図10、図11を参照して説明する。図10は、サブ統合基板58のROM583に設けられている報知乱数記憶エリア5831の構成を示す模式図であり、図11は第一の実施の形態の変動パターン処理のフローチャートである。第一の実施の形態では、決定条件として「報知の実施と不実施との比率」が用いられ、終了条件は設定されていない。つまり、非確率変動大当たりとなった時点で継続が終了される。そして、デモ図柄表示部D1〜D3(図3参照)に大当たり判定の結果を報知する際に、「確率変動大当たり」であることを示す特別の図柄組合せ(以下、確率変動図柄という)を表示させることにより確率変動大当たりの報知が行われる。本実施の形態では、デモ図柄表示部D1〜D3に「1,1,1」、「3,3,3」、「5,5,5」、「7,7,7」、「9,9,9」という奇数のぞろ目の組合せが確率変動図柄とされ、「2,2,2」、「4,4,4」、「6,6,6」、「8,8,8」、「0,0,0」は、確率変動大当たりか非確率変動大当たりかを指定しない、単に「大当たり」を示す図柄組合せ(以下、大当たり図柄という)とされる。
図10に示すように、報知乱数記憶エリア5831には決定条件欄及び報知乱数欄が設けられている。決定条件欄には決定条件を示す値、すなわち決定条件乱数の値が記憶されており、それに対応して、「報知する」と判断される報知乱数の値が記憶されている。決定条件乱数及び報知乱数は報知の実施/不実施を決定するために使用される乱数であり、サブ統合基板58のRAM582にその記憶エリアが設けられており、図示外のカウンタ管理プログラムにより所定時間(例えば、2ms)ごとに「1」づつ加算され、その最大値となると、次の加算時には最小値をとることとなる。
決定条件乱数は、決定条件を選択する際に使用される乱数であり、最小値「1」、最大値「3」とされている。本実施の形態では、3種類の決定条件が設けられており、決定条件乱数が「1」である場合には第一の決定条件が選択され、決定条件乱数が「2」である場合には第二の決定条件が選択され、決定条件乱数が「3」である場合には第三の決定条件が選択される。なお、第一の決定条件は、「報知する」と選択される比率が100%、「報知しない」と選択される比率が0%であり、第二の決定条件は、「報知する」と選択される比率が80%、「報知しない」と選択される比率が20%であり、第三の決定条件は、「報知する」と選択される比率が60%、「報知しない」と選択される比率が40%である。
報知乱数は、報知の実施/不実施を決定する際に使用される乱数であり、最小値「0」、最大値「9」とされている。そして、取得された報知乱数の値が、報知乱数記憶エリア5831の選択されている決定条件の報知乱数欄に記憶されている場合には「報知する」と判断され、記憶されていない場合には「報知しない」と判断される。なお、この報知乱数記憶エリア5831の情報は第二の実施の形態、第四の実施の形態、第五の実施の形態においても同様の内容で使用される。
次に、図11のフローチャートを参照して、第一の実施の形態の変動パターン処理について説明する。この処理は、主基板41から変動パターン指定コマンドを受信すると開始される。なお、前述したように、変動パターン指定コマンドが送信されるよりも先に当たり特別図柄指定コマンド又ははずれ特別図柄指定コマンドが送信されており、RAM583の特別図柄指定コマンド記憶エリアに記憶されている。
ここで、変動パターン処理で使用される主な変数、情報について説明する。変動パターン処理では、RAM582にカウンタ記憶エリアが設けられており、デモ図柄表示部D1に表示される図柄を決定するための第一デモ図柄決定カウンタ、第二デモ図柄決定カウンタ、第三デモ図柄決定カウンタ、報知乱数を決定するための報知乱数決定カウンタ、決定条件乱数を決定するための決定条件乱数決定カウンタが設けられている。また、RAM582にはフラグ記憶エリアも設けられており、初回フラグが設けられている。さらに、決定条件乱数記憶エリアも設けられている。
初回フラグは決定条件の選択が開始された時点で「1」が記憶されて「ON」とされ、決定条件の選択の継続が終了した時点、すなわち、非確率変動大当たりとなった時点で「0」が記憶されて「OFF」とされる。初期値は「OFF」である。
第一デモ図柄決定カウンタは、大当たりである場合に、デモ図柄表示部D1,D2,D3に表示される図柄を決定するために使用されるループカウンタである。また、リーチとなるはずれの場合には、デモ図柄表示部D1,D2に表示される図柄を決定するために使用される。さらに、リーチとならないはずれの場合には、デモ図柄表示部D1に表示される図柄を決定するために使用される。最大値「9」、最小値「0」であり、図示外のカウンタ管理プログラムにより所定時間毎(例えば、2ms毎)に「1」加算され「10」以上となった際に「0」へ戻る。したがって、第一デモ図柄決定カウンタの値は「0」から「9」までのいずれかの値を取る。
なお、大当たりである際に確率変動大当たりであることを報知する場合には、第一デモ図柄決定カウンタの値が「0」,「1」であれば「1」の図柄、「2」,「3」であれば「3」の図柄、「4」,「5」であれば「5」の図柄、「6」,「7」であれば「7」の図柄、「8」,「9」であれば「9」の図柄とされて確率変動図柄が決定される。また、大当たり図柄は、第一デモ図柄決定カウンタの値が「0」,「1」であれば「0」の図柄、「4」,「5」であれば「4」の図柄、「6」,「7」であれば「6」の図柄、「8」,「9」であれば「8」の図柄とされる。
第二デモ図柄決定カウンタは、リーチとなるはずれの場合には、デモ図柄表示部D3に表示される図柄を決定するために使用され、リーチとならないはずれの場合には、デモ図柄表示部D2に表示される図柄を決定するために使用されるループカウンタである。最大値「9」、最小値「0」であり、図示外のカウンタ管理プログラムにより所定時間毎(例えば、20ms毎)に「1」加算され「10」以上となった際に「0」へ戻る。したがって、第二デモ図柄決定カウンタの値は「0」から「9」までのいずれかの値を取る。
第三デモ図柄決定カウンタは、リーチとならないはずれの場合に、デモ図柄表示部D3に表示される図柄を決定するために使用されるループカウンタである。最大値「9」、最小値「0」であり、図示外のカウンタ管理プログラムにより所定時間毎(例えば、200ms毎)に「1」加算され「10」以上となった際に「0」へ戻る。したがって、第三デモ図柄決定カウンタの値は「0」から「9」までのいずれかの値を取る。
そして、報知乱数決定カウンタは、報知するか否かを決定する際に試用されるループカウンタである最大値「3」、最小値「1」であり、図示外のカウンタ管理プログラムにより所定時間毎(例えば、2ms毎)に「1」加算され「10」以上となった際に「0」へ戻る。そして、この報知乱数決定カウンタの値が読み込まれて、報知乱数とされる。決定条件乱数決定カウンタの値は最大値「9」、最小値「0」であり、図示外のカウンタ管理プログラムにより所定時間毎(例えば、2ms毎)に「1」加算され「10」以上となった際に「0」へ戻る。そして、この決定条件乱数決定カウンタの値が読み込まれて、決定条件乱数とされ、選択された決定条件を示す値として決定条件記憶エリアで記憶される。
まず、受信した変動パターン指定コマンドにより指定されている変動パターンを図柄表示基板44及び電飾基板46へ伝えるための変動パターン指定コマンドが送信される(S101)。そして、受信した変動パターン指定コマンドにより指定されている変動パターンが大当たり変動パターンであるか、はずれ変動パターンであるかにより、「大当たり」であるか否かの判断が行われる(S102)。「はずれ」であれば(S102:NO)、第一デモ図柄決定カウンタ、第二デモ図柄決定カウンタ、第三デモ図柄決定カウンタの値が読み込まれて、はずれを報知するデモ図柄表示部D1〜D3の図柄が決定される(S103)。そして、決定された図柄を指定する図柄指定コマンドが図柄表示基板44に送信される(S104)。そして、本処理は終了して、メインの処理へ戻る。なお、はずれを報知する図柄組合せ(以下、はずれ図柄という)を決定する際に、変動パターンがリーチ演出を行わないものである場合に、第一デモ図柄決定カウンタ、第二デモ図柄決定カウンタ、第三デモ図柄決定カウンタの値の全てが同じとなり大当たりを報知する図柄組合せとなってしまったり、第一デモ図柄決定カウンタ、第二デモ図柄決定カウンタの値が同じとなりリーチ表示となってしまったりした場合には、全ての図柄が異なる図柄となるように、カウンタの値に「1」を足して調整する。
また、「大当たり」であった場合には(S102:YES)、「確率変動大当たり」であるか否かの判断が行われる(S105)。この判断は、RAM583の特別図柄指定コマンドに記憶されているコマンドの指定する特別図柄が確率変動大当たりを示すものであるか否かにより判断される。そして、確率変動大当たりでなければ(S105:NO)、初回フラグがOFFされて(S106)、第一デモ図柄決定カウンタの値が読み込まれて、デモ図柄表示部D1〜D3に表示される大当たり図柄が決定される(S107)。そして、決定された図柄を指定する図柄指定コマンドが図柄表示基板44に送信される(S108)。そして、本処理は終了して、メインの処理へ戻る。
また、「確率変動大当たり」であった場合には(S105:YES)、初回フラグがONであるか否かにより、決定条件を前回の確率変動大当たり時と同じ決定条件とするか否かの判断が行われる(S109)。初回フラグがOFFであれば(S109:NO)、前回の確率変動大当たりの後に非確率変動大当たりとなっており、確率変動大当たりの報知実施/不実施の判断の継続が終了されているので、新たに決定条件の選択が行う必要がある。そこで、決定条件決定乱数の値が取得され(S110)、決定条件が選択される(S111)。具体的には、決定条件決定カウンタの値(決定条件決定乱数)が読み込まれて(S110)、決定条件決定乱数が選択された決定条件を示す値として、RAM582の決定条件記憶エリアに記憶される(S111)。そして、初回フラグがONとされる(S112)。そしてS114へ進む。また、初回フラグがONであった場合には(S109:YES)、前回の確率変動大当たり時と同じ決定条件が選択されるので、改めて決定条件乱数が取得されることなく、決定条件記憶エリアに記憶されている値の示す決定条件がそのまま使用されて継続される。よって、そのままS114へ進む。
そして、S114では、報知乱数が取得される(S114)。具体的には、報知乱数決定カウンタの値が読み込まれる。そして、決定条件記憶エリアに記憶されている値に対応して、報知乱数記憶エリア5831の報知乱数欄に記憶されている値のいずれかと等しいか否かにより、報知を実施するか否かの判断が行われる(S115)。そして、報知すると判断された場合には(S115:YES)、第一デモ図柄決定カウンタの値が読み込まれて、デモ図柄表示部D1〜D3に表示される確率変動大当たり図柄が決定される(S116)。そして、決定された図柄を表示させるための図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S119)、本処理は終了して、メインの処理へ戻る。
また、報知すると判断されなかった場合には(S115:NO)、第一デモ図柄決定カウンタの値が読み込まれて、デモ図柄表示部D1〜D3に表示される大当たり図柄が決定される(S118)。そして、決定された図柄を表示させるための図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S119)、本処理は終了して、メインの処理へ戻る。
以上のようにして、確率変動大当たりの報知の実施/不実施の判断で用いられる決定条件について、前回の大当たりが「確率変動大当たり」であった場合には、その際に選択された決定条件を選択し、決定条件を継続させている。そして、非確率変動大当たりとなった時点で継続が終了される。確率変動大当たりの報知は確率変動大当たり図柄が表示されることにより行われている。
例えば、確率変動大当たり(1回目)、はずれ(2回目〜31回目)、確率変動大当たり(32回目)、はずれ(33〜73回目)、確率変動大当たり(74回目)、はずれ(75回目〜124回目)、非確率変動大当たり(125回目)、はずれ(126回目〜400回)、確率変動大当たり(401回目)というような大当たり判定を考える。()内の回数は大当たり判定の回数である。なお、1回目の確率変動大当たりの以前には確率変動大当たりは1回も発生していないものとする。つまり、初回フラグはOFFとなっている。
この場合には、1回目の大当たり判定についての変動パターン処理は、当たり変動パターンを受信して処理が開始され、各基板へ変動パターン指定コマンドが送信され(S101)、確率変動大当たりで(S102:YES,S105:YES)、初回フラグはOFFなので(S109:NO)、決定条件乱数が取得され(S110)、決定条件が選択され(S111)、初回フラグがONとされる(S112)。ここでは、決定条件乱数として「2」が取得されたとする。そして、報知乱数が取得される(S114)。ここでは、報知乱数として「3」が取得されたとする。報知乱数記憶エリア5831の決定条件欄「2」の報知乱数欄には「0,1,3,4,5,7,8,9」が記憶されており、「3」が含まれるので、報知すると判断される(S115:YES)。そして、第一デモ図柄決定カウンタの値が読み込まれて、デモ図柄表示部D1〜D3に表示される確率変動大当たり図柄が決定され(S116)。図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S119)、本処理は終了する。
そして、2回目の大当たり判定については、はずれ変動パターンを受信して処理が開始され、各基板へ変動パターン指定コマンドが送信され(S101)、はずれなので(S102:NO)、第一デモ図柄決定カウンタ、第二デモ図柄決定カウンタ、第三デモ図柄決定カウンタの値が読み込まれて、図柄表示部D1〜D3に表示されるのはずれ図柄が決定される(S103)。そして、図柄指定コマンドが図柄表示基板44に送信される(S104)。そして、本処理は終了する。そして、3回目〜31回目の大当たり判定についても、はずれ変動パターンを受信するので、同様の処理が繰り返し行われるが、初回フラグに変更はなくONのままである。
そして、32回目の大当たり判定に対して、当たり変動パターンを受信して処理が開始され、各基板へ変動パターン指定コマンドが送信され(S101)、確率変動大当たりで(S102:YES,S105:YES)、初回フラグはONなので(S109:YES)RAM582の決定条件記憶エリアの値がそのまま使用される。つまり、決定条件は1回目の大当たり判定の処理で使用されたものと同じものが選択される。そして、報知乱数が取得される(S114)。ここでは、報知乱数として「8」が取得されたとする。報知乱数記憶エリア5831の決定条件欄「2」の報知乱数欄には「0,1,3,4,5,7,8,9」が記憶されており、「8」が含まれるので、報知すると判断される(S115:YES)。そして、第一デモ図柄決定カウンタの値が読み込まれて、デモ図柄表示部D1〜D3に表示される確率変動大当たり図柄が決定され(S116)。図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S119)、本処理は終了する。
そして、33回目〜73回目の大当たり判定については、2回目の大当たり判定と同様に、はずれ変動パターンを受信した際の処理が行われるが、初回フラグに変更はなくONのままである。
そして、74回目の大当たり判定に対して、当たり変動パターンを受信して処理が開始され、各基板へ変動パターン指定コマンドが送信され(S101)、確率変動大当たりで(S102:YES,S105:YES)、初回フラグはONなので(S109:YES)RAM582の決定条件記憶エリアの値がそのまま使用される。つまり、決定条件は1回目の大当たり判定の処理で使用されたものと同じものが選択される。そして、報知乱数が取得される(S114)。ここでは、報知乱数として「2」が取得されたとする。報知乱数記憶エリア5831の決定条件欄「2」の報知乱数欄には「0,1,3,4,5,7,8,9」が記憶されており、「2」が含まれていないので、報知しないと判断される(S115:NO)。そして、第一デモ図柄決定カウンタの値が読み込まれて、デモ図柄表示部D1〜D3に表示される大当たり図柄が決定される(S118)。図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S119)、本処理は終了する。
そして、75回目〜124回目の大当たり判定については、2回目の大当たり判定と同様に、はずれ変動パターンを受信した際の処理が行われるが、初回フラグに変更はなくONのままである。
そして、125回目の大当たり判定に対して、当たり変動パターンを受信して処理が開始され、各基板へ変動パターン指定コマンドが送信され(S101)、非確率変動大当たりなので(S102:YES,S105:NO)、初回フラグがOFFとされる(S106)。ここで決定条件の継続が終了されることとなる。そして、第一デモ図柄決定カウンタの値が読み込まれて、デモ図柄表示部D1〜D3に表示される大当たり図柄が決定され(S107)。図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S108)、本処理は終了する。
そして、126回目〜400回目の大当たり判定については、2回目の大当たり判定と同様に、はずれ変動パターンを受信した際の処理が行われるが、初回フラグに変更はなくOFFのままである。
そして、401回目の大当たり判定については、当たり変動パターンを受信して処理が開始され、各基板へ変動パターン指定コマンドが送信され(S101)、確率変動大当たりで(S102:YES,S105:YES)、初回フラグはOFFなので(S109:NO)、決定条件乱数が取得され(S110)、決定条件が選択され(S111)、初回フラグがONとされる(S112)。新たな決定条件の継続が開始されることとなる。ここでは、決定条件乱数として「2」が取得されたとする。そして、報知乱数が取得される(S114)。ここでは、報知乱数として「0」が取得されたとする。報知乱数記憶エリア5831の決定条件欄「2」の報知乱数欄には「0,1,3,4,5,7,8,9」が記憶されており、「0」が含まれるので、報知すると判断される(S115:YES)。そして、第一デモ図柄決定カウンタの値が読み込まれて、デモ図柄表示部D1〜D3に表示される確率変動大当たり図柄が決定され(S116)。図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S119)、本処理は終了する。
次に、第二の実施の形態について、図10,12を参照して説明する。図12は第二の実施の形態の変動パターン処理のフローチャートである。第二の実施の形態では、決定条件として「報知の実施と不実施との比率」が用いられ、終了条件として「報知の不実施が選択されたこと」が用いられる。つまり、非確率変動大当たりとなった時点又は「報知しない」と判断された時点で継続が終了される。なお、第一の実施の形態とは、終了条件として「報知の不実施が選択されたこと」が用いられること(S126)のみが異なっている。
そして、デモ図柄表示部D1〜D3(図3参照)に大当たり判定の結果を報知する際に、確率変動図柄を表示させることにより確率変動大当たりの報知が行われ、確率変動図柄と大当たり図柄については、第一の実施の形態と同じであるので、説明を引用して省略する。また。報知乱数記憶エリア5831(図10参照),決定条件乱数,報知乱数,第一デモ図柄決定カウンタ,第二デモ図柄決定カウンタ,第三デモ図柄決定カウンタ,報知乱数決定カウンタ,決定条件乱数決定カウンタ,決定条件乱数記憶エリアについても、第一の実施の形態と同じであるので、説明を引用して省略する。なお、初回フラグは決定条件の選択が開始された時点で「1」が記憶されて「ON」とされ、決定条件の選択の継続が終了した時点、すなわち、非確率変動大当たりとなった時点又は「報知しない」と判断された時点で「0」が記憶されて「OFF」とされる。初期値は「OFF」である。
図12のフローチャートに示すように、第二の実施の形態の変動パターン処理では、まず、変動パターンを図柄表示基板44及び電飾基板46へ変動パターン指定コマンドが送信される(S121)。そして、「はずれ」であれば(S122:NO)、はずれを報知するデモ図柄表示部D1〜D3の図柄が決定され(S123)、図柄指定コマンドが図柄表示基板44に送信され(S124)、本処理は終了する。
また、「大当たり」であった場合には(S122:YES)、「確率変動大当たり」であるか否かの判断が行われ(S125)、確率変動大当たりでなければ(S125:NO)、初回フラグがOFFされて(S126)、大当たり図柄が決定され(S127)、図柄指定コマンドが図柄表示基板44に送信され(S128)、本処理は終了する。
また、「確率変動大当たり」であった場合には(S125:YES)、初回フラグがONであるか否かにより、決定条件を前回の確率変動大当たり時と同じ決定条件とするか否かの判断が行われる(S129)。初回フラグがOFFであれば(S129:NO)、決定条件決定乱数の値が取得され(S130)、決定条件が選択され(S131)、初回フラグがONとされる(S132)。そしてS134へ進む。また、初回フラグがONであった場合には(S129:YES)、前回の確率変動大当たり時と同じ決定条件が選択されるので、改めて決定条件乱数が取得されることなく、決定条件記憶エリアに記憶されている値の示す決定条件がそのまま使用されて継続される。よって、そのままS134へ進む。
そして、S134では、報知乱数が取得され(S134)、報知を実施するか否かの判断が行われる(S135)。そして、報知すると判断された場合には(S135:YES)、確率変動大当たり図柄が決定される(S136)。そして、図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S139)、本処理は終了する。また、報知すると判断されなかった場合には(S135:NO)、継続を終了させるので初回フラグがOFFとされ(S137)、大当たり図柄が決定され(S138)、図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S139)、本処理は終了する。
以上のようにして、確率変動大当たりの報知の実施/不実施の判断で用いられる決定条件について、前回の大当たりが「確率変動大当たり」であった場合には、その際に選択された決定条件を選択し、決定条件を継続させている。そして、非確率変動大当たりとなった時点又は「報知しない」と判断された時点で継続が終了される。確率変動大当たりの報知は確率変動大当たり図柄が表示されることにより行われている。
例えば、確率変動大当たり(1回目)、はずれ(2回目〜31回目)、確率変動大当たり(32回目)、はずれ(33回目〜73回目)、確率変動大当たり(74回目)、はずれ(75回目〜124回目)、確率変動大当たり(125回目)、はずれ(126回目〜155回目)、非確率変動大当たり(156回目)、はずれ(157回目〜400回目)、確率変動大当たり(401回目)というような大当たり判定を考える。()内の回数は大当たり判定の回数である。なお、1回目の確率変動大当たりの以前には確率変動大当たりは1回も発生していないものとする。つまり、初回フラグはOFFとなっている。
この場合には、1回目の大当たり判定についての変動パターン処理は、当たり変動パターンを受信して処理が開始され、各基板へ変動パターン指定コマンドが送信され(S121)、確率変動大当たりで(S122:YES,S125:YES)、初回フラグはOFFなので(S129:NO)、決定条件乱数が取得され(S130)、決定条件が選択され(S131)、初回フラグがONとされる(S132)。ここでは、決定条件乱数として「2」が取得されたとする。そして、報知乱数が取得される(S134)。ここでは、報知乱数として「3」が取得されたとする。報知乱数記憶エリア5831の決定条件欄「2」の報知乱数欄には「0,1,3,4,5,7,8,9」が記憶されており、「3」が含まれるので、報知すると判断される(S135:YES)。そして、確率変動大当たり図柄が決定され(S136)。図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S139)、本処理は終了する。
そして、2回目の大当たり判定については、はずれ変動パターンを受信して処理が開始され、各基板へ変動パターン指定コマンドが送信され(S121)、はずれなので(S122:NO)、第一デモ図柄決定カウンタ、第二デモ図柄決定カウンタ、第三デモ図柄決定カウンタの値が読み込まれて、図柄表示部D1〜D3に表示されるのはずれ図柄が決定される(S123)。そして、図柄指定コマンドが図柄表示基板44に送信される(S124)。そして、本処理は終了する。そして、3回目〜31回目の大当たり判定についても、はずれ変動パターンを受信するので、同様の処理が繰り返し行われるが、初回フラグに変更はなくONのままである。
そして、32回目の大当たり判定に対して、当たり変動パターンを受信して処理が開始され、各基板へ変動パターン指定コマンドが送信され(S121)、確率変動大当たりで(S122:YES,S125:YES)、初回フラグはONなので(S129:YES)RAM582の決定条件記憶エリアの値がそのまま使用される。つまり、決定条件は1回目の大当たり判定の処理で使用されたものと同じものが選択される。そして、報知乱数が取得される(S134)。ここでは、報知乱数として「8」が取得されたとする。報知乱数記憶エリア5831の決定条件欄「2」の報知乱数欄には「0,1,3,4,5,7,8,9」が記憶されており、「8」が含まれるので、報知すると判断される(S135:YES)。そして確率変動大当たり図柄が決定され(S136)。図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S139)、本処理は終了する。
そして、33回目〜73回目の大当たり判定については、2回目の大当たり判定と同様に、はずれ変動パターンを受信した際の処理が行われるが、初回フラグに変更はなくONのままである。
そして、74回目の大当たり判定に対して、当たり変動パターンを受信して処理が開始され、各基板へ変動パターン指定コマンドが送信され(S121)、確率変動大当たりで(S122:YES,S125:YES)、初回フラグはONなので(S129:YES)RAM582の決定条件記憶エリアの値がそのまま使用される。つまり、決定条件は1回目の大当たり判定の処理で使用されたものと同じものが選択される。そして、報知乱数が取得される(S134)。ここでは、報知乱数として「2」が取得されたとする。報知乱数記憶エリア5831の決定条件欄「2」の報知乱数欄には「0,1,3,4,5,7,8,9」が記憶されており、「2」が含まれていないので、報知しないと判断される(S135:NO)。そして、初回フラグがOFFとされ(S137)、大当たり図柄が決定され(S138)、図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S139)、本処理は終了する。
そして、75回目〜124回目の大当たり判定については、2回目の大当たり判定と同様に、はずれ変動パターンを受信した際の処理が行われるが、初回フラグに変更はなくOFFのままである。
そして、125回目の大当たり判定に対して、当たり変動パターンを受信して処理が開始され、各基板へ変動パターン指定コマンドが送信され(S121)、確率変動大当たりで(S122:YES,S125:YES)、初回フラグはOFFなので(S129:NO)、決定条件乱数が取得され(S130)、決定条件が選択され(S131)、初回フラグがONとされる(S132)。ここで、再び決定条件の継続が開始されることとなる。ここでは、決定条件乱数として「2」が取得されたとする。そして、報知乱数が取得される(S134)。ここでは、報知乱数として「7」が取得されたとする。報知乱数記憶エリア5831の決定条件欄「2」の報知乱数欄には「0,1,3,4,5,7,8,9」が記憶されており、「7」が含まれるので、報知すると判断される(S135:YES)。そして、確率変動大当たり図柄が決定され(S136)、図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S139)、本処理は終了する。
そして、126回目〜155回目の大当たり判定については、2回目の大当たり判定と同様に、はずれ変動パターンを受信した際の処理が行われるが、初回フラグに変更はなくONのままである。
そして、156回目の大当たり判定に対して、当たり変動パターンを受信して処理が開始され、各基板へ変動パターン指定コマンドが送信され(S121)、非確率変動大当たりなので(S122:YES,S125:NO)、初回フラグがOFFとされる(S126)。ここで決定条件の継続が終了されることとなる。つまり、今回の場合は決定条件は125回目の1回のみしか使用されなかったこととなる。そして、大当たり図柄が決定され(S127)。図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S128)、本処理は終了する。
そして、157回目〜400回目の大当たり判定については、2回目の大当たり判定と同様に、はずれ変動パターンを受信した際の処理が行われるが、初回フラグに変更はなくOFFのままである。
そして、401回目の大当たり判定については、当たり変動パターンを受信して処理が開始され、各基板へ変動パターン指定コマンドが送信され(S121)、確率変動大当たりで(S122:YES,S125:YES)、初回フラグはOFFなので(S129:NO)、決定条件乱数が取得され(S130)、決定条件が選択され(S131)、初回フラグがONとされる(S132)。新たな決定条件の継続が開始されることとなる。ここでは、決定条件乱数として「2」が取得されたとする。そして、報知乱数が取得される(S134)。ここでは、報知乱数として「0」が取得されたとする。報知乱数記憶エリア5831の決定条件欄「2」の報知乱数欄には「0,1,3,4,5,7,8,9」が記憶されており、「0」が含まれるので、報知すると判断される(S135:YES)。そして、確率変動大当たり図柄が決定され(S136)、図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S139)、本処理は終了する。
次に、第三の実施の形態について、図13,図14を参照して説明する。図13は、サブ統合基板58のROM583に設けられている報知回数記憶エリア5832の構成を示す模式図であり、図14は第三実施の形態の変動パターン処理のフローチャートである。第三の実施の形態では、決定条件として「報知を継続する回数」が用いられ、終了条件として「報知の不実施が選択されたこと」が用いられる。つまり、非確率変動大当たりとなった時点又は「報知しない」と判断された時点で継続が終了される。なお、第二の実施の形態とは、決定条件として「報知を継続する回数」が用いられること(S154,S155)のみが異なっている。本実施の形態では、第一の決定条件は報知回数を2回、第二の決定条件は報知回数を5回、第三の決定条件は報知回数を10回とする。そして、デモ図柄表示部D1〜D3(図3参照)に大当たり判定の結果を報知する際に、確率変動図柄を表示させることにより確率変動大当たりの報知が行われ、確率変動図柄と大当たり図柄については、第一の実施の形態と同じであるので、説明を引用して省略する。
図13に示すように、報知回数記憶エリア5832には決定条件欄及び報知回数欄が設けられている。決定条件欄には決定条件を示す値、すなわち決定条件乱数の値が記憶されており、それに対応して、継続して「報知する」と判断される報知回数が記憶されている。決定条件乱数は第一、第二の実施の形態と同様に報知の実施/不実施を決定するために使用される乱数であり、サブ統合基板58のRAM582にその記憶エリアが設けられており、図示外のカウンタ管理プログラムにより所定時間(例えば、2ms)ごとに「1」づつ加算され、その最大値「3」となると、次の加算時には最小値「1」をとることとなる。
ここで、図14のフローチャートを参照して、第三の実施の形態の変動パターン処理について説明する。ここで使用される決定条件乱数,第一デモ図柄決定カウンタ,第二デモ図柄決定カウンタ,第三デモ図柄決定カウンタ,決定条件乱数決定カウンタ,初回フラグ,決定条件乱数記憶エリアについては、第一の実施の形態と同じであるので、説明を引用して省略する。また、この第三の実施の形態の変動パターン処理では、報知継続カウンタが用いられ、RAM582に記憶エリアが設けられている。この報知継続カウンタは継続して報知すると判断された報知の回数を計数するためのカウンタである。
図14のフローチャートに示すように、第一の実施の形態の変動パターン処理では、まず、変動パターンを図柄表示基板44及び電飾基板46へ変動パターン指定コマンドが送信される(S141)。そして、「はずれ」であれば(S142:NO)、はずれを報知するデモ図柄表示部D1〜D3の図柄が決定され(S143)、図柄指定コマンドが図柄表示基板44に送信され(S144)、本処理は終了する。
また、「大当たり」であった場合には(S142:YES)、「確率変動大当たり」であるか否かの判断が行われ(S145)、確率変動大当たりでなければ(S145:NO)、初回フラグがOFFされて(S146)、大当たり図柄が決定され(S147)、図柄指定コマンドが図柄表示基板44に送信され(S148)、本処理は終了する。
また、「確率変動大当たり」であった場合には(S145:YES)、初回フラグがONであるか否かにより、決定条件を前回の確率変動大当たり時と同じ決定条件とするか否かの判断が行われる(S149)。初回フラグがOFFであれば(S149:NO)、決定条件決定乱数の値が取得され(S150)、決定条件が選択され(S151)、初回フラグがONとされる(S152)。そして、報知継続カウンタに初期値「0」がセットされて(S153)、S154へ進む。また、初回フラグがONであった場合には(S149:YES)、前回の確率変動大当たり時と同じ決定条件が選択されるので、改めて決定条件乱数が取得されることなく、決定条件記憶エリアに記憶されている値の示す決定条件がそのまま使用されて継続される。よって、そのままS154へ進む。
そして、S154では、報知継続カウンタに「1」が加算され(S154)、報知継続カウンタの値が、決定条件記憶エリアに記憶されている値に対応して、報知回数記憶エリア5832の報知回数欄に記憶されている値(報知回数)以下であるか否かにより、報知を実施するか否かの判断が行われる(S155)。そして、報知継続カウンタの値が報知回数以下であれば、報知するので(S155:YES)、確率変動大当たり図柄が決定される(S156)。そして、図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S159)、本処理は終了する。
また、報知継続カウンタの値が報知回数より大きくなり、報知すると判断されなかった場合には(S155:NO)、決定条件の継続が終了されるので、初回フラグがOFFとされ(S157)、大当たり図柄が決定され(S158)、図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S159)、本処理は終了する。
以上のようにして、確率変動大当たりの報知の実施/不実施の判断で用いられる決定条件について、前回の大当たりが「確率変動大当たり」であった場合には、その際に選択された決定条件を選択し、決定条件を継続させている。そして、非確率変動大当たりとなった時点又は「報知しない」と判断された時点で継続が終了される。確率変動大当たりの報知は確率変動大当たり図柄が表示されることにより行われている。
例えば、確率変動大当たり(1回目)、はずれ(2回目〜31回目)、確率変動大当たり(32回目)、はずれ(33回目〜73回目)、確率変動大当たり(74回目)、はずれ(75回目〜124回目)、確率変動大当たり(125回目)、はずれ(126回目〜155回目)、非確率変動大当たり(156回目)、はずれ(157回目〜400回目)、確率変動大当たり(401回目)というような大当たり判定を考える。()内の回数は大当たり判定の回数である。なお、1回目の確率変動大当たりの以前には確率変動大当たりは1回も発生していないものとする。つまり、初回フラグはOFFとなっている。
この場合には、1回目の大当たり判定についての変動パターン処理は、当たり変動パターンを受信して処理が開始され、各基板へ変動パターン指定コマンドが送信され(S141)、確率変動大当たりで(S142:YES,S145:YES)、初回フラグはOFFなので(S149:NO)、決定条件決定乱数の値が取得され(S150)、決定条件が選択され(S151)、初回フラグがONとされる(S152)。ここでは、決定条件乱数が「1」であったとする。そして、報知継続カウンタに初期値「0」がセットされる(S153)。次いで、報知継続カウンタに「1」が加算されて「1」となる(S154)。報知継続カウンタの値は「1」で、報知回数記憶エリア5832の報知回数欄に記憶されている報知回数「2」以下であるので「報知する」と判断され(S155:YES)、確率変動大当たり図柄が決定される(S156)。そして、図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S159)、本処理は終了する。
そして、2回目の大当たり判定については、はずれ変動パターンを受信して処理が開始され、各基板へ変動パターン指定コマンドが送信され(S141)、はずれなので(S142:NO)、第一デモ図柄決定カウンタ、第二デモ図柄決定カウンタ、第三デモ図柄決定カウンタの値が読み込まれて、図柄表示部D1〜D3に表示されるのはずれ図柄が決定される(S143)。そして、図柄指定コマンドが図柄表示基板44に送信される(S144)。そして、本処理は終了する。そして、3回目〜31回目の大当たり判定についても、はずれ変動パターンを受信するので、同様の処理が繰り返し行われるが、初回フラグに変更はなくONのままである。
そして、32回目の大当たり判定に対して、当たり変動パターンを受信して処理が開始され、各基板へ変動パターン指定コマンドが送信され(S141)、確率変動大当たりで(S142:YES,S145:YES)、初回フラグはONなので(S149:YES)報知継続カウンタに「1」が加算されて「2」となる(S154)。そして、報知継続カウンタの値は「2」で、報知回数「2」以下であるので「報知する」と判断され(S155:YES)、確率変動大当たり図柄が決定される(S156)。そして、図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S159)、本処理は終了する。
そして、33回目〜73回目の大当たり判定については、2回目の大当たり判定と同様に、はずれ変動パターンを受信した際の処理が行われるが、初回フラグに変更はなくONのままである。
そして、74回目の大当たり判定に対して、当たり変動パターンを受信して処理が開始され、各基板へ変動パターン指定コマンドが送信され(S141)、確率変動大当たりで(S142:YES,S145:YES)、初回フラグはONなので(S149:YES)報知継続カウンタに「1」が加算されて「3」となる(S154)。そして、報知継続カウンタの値は「3」で、報知回数「2」以下でないので「報知しない」と判断され(S155:NO)、初回フラグがOFFとされて(S157)、決定条件の継続が終了される。そして、大当たり図柄が決定され(S158)、図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S159)、本処理は終了する。
そして、75回目〜124回目の大当たり判定については、2回目の大当たり判定と同様に、はずれ変動パターンを受信した際の処理が行われるが、初回フラグに変更はなくOFFのままである。
そして、125回目の大当たり判定に対して、当たり変動パターンを受信して処理が開始され、各基板へ変動パターン指定コマンドが送信され(S141)、確率変動大当たりで(S142:YES,S145:YES)、初回フラグはOFFなので(S149:NO)、決定条件決定乱数の値が取得され(S150)、決定条件が選択され(S151)、初回フラグがONとされる(S152)。ここで新たな決定条件の継続が開始されることとなる。ここでは、決定条件乱数が「3」であったとする。そして、報知継続カウンタに初期値「0」がセットされる(S153)。次いで、報知継続カウンタに「1」が加算されて「1」となる(S154)。そして、報知継続カウンタの値は「1」で、報知回数「2」以下であるので「報知する」と判断され(S155:YES)、確率変動大当たり図柄が決定される(S156)。そして、図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S159)、本処理は終了する。
そして、126回目〜155回目の大当たり判定については、2回目の大当たり判定と同様に、はずれ変動パターンを受信した際の処理が行われるが、初回フラグに変更はなくONのままである。
そして、156回目の大当たり判定に対して、当たり変動パターンを受信して処理が開始され、各基板へ変動パターン指定コマンドが送信され(S141)、非確率変動大当たりなので(S142:YES,S145:NO)、初回フラグがOFFとされる(S146)。ここで決定条件の継続が終了されることとなる。つまり、今回の場合は決定条件は125回目の1回のみしか使用されなかったこととなる。そして、大当たり図柄が決定され(S147)。図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S148)、本処理は終了する。
そして、157回目〜400回目の大当たり判定については、2回目の大当たり判定と同様に、はずれ変動パターンを受信した際の処理が行われるが、初回フラグに変更はなくOFFのままである。
そして、401回目の大当たり判定については、当たり変動パターンを受信して処理が開始され、各基板へ変動パターン指定コマンドが送信され(S141)、確率変動大当たりで(S142:YES,S145:YES)、初回フラグはOFFなので(S149:NO)、決定条件決定乱数の値が取得され(S150)、決定条件が選択され(S151)、初回フラグがONとされる(S152)。ここで新たな決定条件の継続が開始されることとなる。ここでは、決定条件乱数が「3」であったとする。そして、報知継続カウンタに初期値「0」がセットされる(S153)。次いで、報知継続カウンタに「1」が加算されて「1」となる(S154)。そして、報知継続カウンタの値は「1」で、報知回数「2」以下であるので「報知する」と判断され(S155:YES)、確率変動大当たり図柄が決定される(S156)。そして、図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S159)、本処理は終了する。
次に、第四の実施の形態について、図10,図15を参照して説明する。図15は第四の実施の形態の変動パターン処理のフローチャートである。第四の実施の形態では、決定条件として「報知の実施と不実施との比率」が用いられ、終了条件として「報知の不実施が選択されたこと」及び「継続の回数」が用いられる。つまり、非確率変動大当たりとなった時点又は「報知しない」と判断された時点又は最大回数となった時点で継続が終了される。
そして、デモ図柄表示部D1〜D3(図3参照)に大当たり判定の結果を報知する際に、確率変動図柄を表示させることにより確率変動大当たりの報知が行われ、確率変動図柄と大当たり図柄については、第一の実施の形態と同じであるので、説明を引用して省略する。また。報知乱数記憶エリア5831(図10参照),決定条件乱数,報知乱数,第一デモ図柄決定カウンタ,第二デモ図柄決定カウンタ,第三デモ図柄決定カウンタ,報知乱数決定カウンタ,決定条件乱数決定カウンタ,決定条件乱数記憶エリアについても、第一の実施の形態と同じであるので、説明を引用して省略する。
なお、初回フラグは決定条件の選択が開始された時点で「1」が記憶されて「ON」とされ、決定条件の選択の継続が終了した時点、すなわち、非確率変動大当たりとなった時点又は「報知しない」と判断された時点で「0」が記憶されて「OFF」とされる。初期値は「OFF」である。また、ROM583には最大回数記憶エリアが設けられており、報知条件を最大継続させる回数が記憶されている。本実施の形態では8回とする。また、この第四の実施の形態の変動パターン処理では、条件継続カウンタが用いられ、RAM582に記憶エリアが設けられている。この条件継続カウンタは継続して同じ決定条件が選択された回数を計数するためのカウンタである。
図15のフローチャートに示すように、第四の実施の形態の変動パターン処理では、まず、変動パターンを図柄表示基板44及び電飾基板46へ変動パターン指定コマンドが送信される(S161)。そして、「はずれ」であれば(S162:NO)、はずれを報知するデモ図柄表示部D1〜D3の図柄が決定され(S163)、図柄指定コマンドが図柄表示基板44に送信され(S164)、本処理は終了する。
また、「大当たり」であった場合には(S162:YES)、「確率変動大当たり」であるか否かの判断が行われ(S165)、確率変動大当たりでなければ(S165:NO)、初回フラグがOFFされて(S166)、大当たり図柄が決定され(S167)、図柄指定コマンドが図柄表示基板44に送信され(S168)、本処理は終了する。
また、「確率変動大当たり」であった場合には(S165:YES)、初回フラグがONであるか否かにより、決定条件を前回の確率変動大当たり時と同じ決定条件とするか否かの判断が行われる(S169)。初回フラグがOFFであれば(S169:NO)、決定条件決定乱数の値が取得され(S170)、決定条件が選択され(S171)、初回フラグがONとされる(S172)。そして、条件継続カウンタに初期値「0」がセットされて(S173)、S174へ進む。また、初回フラグがONであった場合には(S169:YES)、前回の確率変動大当たり時と同じ決定条件が選択されるので、改めて決定条件乱数が取得されることなく、決定条件記憶エリアに記憶されている値の示す決定条件がそのまま使用されて継続される。よって、そのままS174へ進む。
そして、S174では、条件継続カウンタに「1」が加算され(S174)、条件継続カウンタの値が最大回数以下であるか否かにより、報知を実施するか否かの判断が行われる(S175)。そして、条件継続カウンタの値が最大回数以下であれば、報知するので(S175:YES)、報知乱数が取得される(S176)。具体的には、報知乱数決定カウンタの値が読み込まれる。そして、決定条件記憶エリアに記憶されている値に対応して、報知乱数記憶エリア5831の報知乱数欄に記憶されている値のいずれかと等しいか否かにより、報知を実施するか否かの判断が行われる(S177)。そして、報知すると判断された場合には(S177:YES)、確率変動大当たり図柄が決定される(S178)。そして、図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S181)、本処理は終了する。
また、条件継続カウンタの値が最大回数より大きくなり、報知すると判断されなかった場合には(S175:NO)、決定条件の継続が終了されるので、初回フラグがOFFとされ(S179)、大当たり図柄が決定され(S180)、図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S181)、本処理は終了する。さらに、報知乱数が報知乱数記憶エリア5831の報知乱数欄に記憶されている値のいずれとも等しくない場合には、報知しないと判断されて(S177:NO)、決定条件の継続が終了されるので、初回フラグがOFFとされ(S179)、大当たり図柄が決定され(S180)、図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S181)、本処理は終了する。
以上のようにして、確率変動大当たりの報知の実施/不実施の判断で用いられる決定条件について、前回の大当たりが「確率変動大当たり」であった場合には、その際に選択された決定条件を選択し、決定条件を継続させている。そして、非確率変動大当たりとなった時点又は「報知しない」と判断された時点又は最大回数となった時点で継続が終了される。確率変動大当たりの報知は確率変動大当たり図柄が表示されることにより行われている。
例えば、確率変動大当たり(1回目)、はずれ(2回目〜30回目)、確率変動大当たり(31回目,大当たり回数2回)、はずれ(32回目〜50回目)、確率変動大当たり(51回目,大当たり回数3回)、はずれ(52回目〜90回目)、確率変動大当たり(91回目,大当たり回数4回)、はずれ(92回目〜100回目)、確率変動大当たり(101回目,大当たり回数5回)、はずれ(102回目〜120回目)、確率変動大当たり(121回目,大当たり回数6回)、はずれ(122回目〜140回目)、確率変動大当たり(141回目,大当たり回数7回)、はずれ(142回目〜170回目)、確率変動大当たり(171回目,大当たり回数8回)、はずれ(172回目〜200回目)、確率変動大当たり(201回目,大当たり回数9回)、はずれ(202回目〜230回目)、確率変動大当たり(231回目,大当たり回数10回)、はずれ(232回目〜250回目)、確率変動大当たり(251回目,大当たり回数11回)、はずれ(252回目〜290回目)、確率変動大当たり(291回目,大当たり回数12回)、はずれ(292回目〜303回目)、非確率変動大当たり(304回目,大当たり回数13回)、はずれ(305回目〜600回)、確率変動大当たり(601回目,大当たり回数14回)というような大当たり判定を考える。つまり、途中はずれを取りながら、大当たりとしては確率変動大当たりが14回継続し、大当たりの15回目に非確率変動大当たりとなり、その次の大当たりで再び確率変動大当たりとなっている。()内の回数は大当たり判定の回数であり、大当たり回数は1回目の大当たり判定からの大当たりの回数を計数した回数である。なお、1回目の確率変動大当たりの以前には確率変動大当たりは1回も発生していないものとする。つまり、初回フラグはOFFとなっている。
この場合には、1回目の大当たり判定についての変動パターン処理は、当たり変動パターンを受信して処理が開始され、各基板へ変動パターン指定コマンドが送信され(S161)、確率変動大当たりで(S162:YES,S165:YES)、初回フラグはOFFなので(S169:NO)、決定条件決定乱数の値が取得され(S170)、決定条件が選択され(S171)、初回フラグがONとされる(S172)。ここでは、決定条件乱数が「1」であったとする。そして、条件継続カウンタに初期値「0」がセットされる(S173)。次いで、条件継続カウンタに「1」が加算されて「1」となる(S174)。条件継続カウンタの値は「1」で、最大回数「8」以下であるので「報知する」と判断され(S175:YES)、報知乱数が取得される(S176)。ここでは、報知乱数として「3」が取得されたとする。報知乱数記憶エリア5831の決定条件欄「1」の報知乱数欄には「0,1,2,3,4,5,6,7,8,9」が記憶されており、「3」が含まれるので、報知すると判断される(S177:YES)。そして、確率変動大当たり図柄が決定され(S178)、図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S181)、本処理は終了する。
そして、2回目の大当たり判定については、はずれ変動パターンを受信して処理が開始され、各基板へ変動パターン指定コマンドが送信され(S161)、はずれなので(S162:NO)、第一デモ図柄決定カウンタ、第二デモ図柄決定カウンタ、第三デモ図柄決定カウンタの値が読み込まれて、図柄表示部D1〜D3に表示されるのはずれ図柄が決定される(S163)。そして、図柄指定コマンドが図柄表示基板44に送信される(S164)。そして、本処理は終了する。そして、3回目〜31回目の大当たり判定についても、はずれ変動パターンを受信するので、同様の処理が繰り返し行われるが、初回フラグに変更はなくONのままである。
そして、31回目の大当たり判定に対して、当たり変動パターンを受信して処理が開始され、各基板へ変動パターン指定コマンドが送信され(S161)、確率変動大当たりで(S162:YES,S165:YES)、初回フラグはONなので(S169:YES)条件継続カウンタに「1」が加算されて「2」となる(S174)。そして、条件継続カウンタの値は「2」で、最大回数「8」以下であるので「報知する」と判断され(S175:YES)、報知乱数が取得される(S176)。ここでは、報知乱数として「2」が取得されたとする。報知乱数記憶エリア5831の決定条件欄「1」の報知乱数欄には「0,1,2,3,4,5,6,7,8,9」が記憶されており、「2」が含まれるので、報知すると判断される(S177:YES)。そして、確率変動大当たり図柄が決定され(S178)、図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S181)、本処理は終了する。
そして、32回目〜50回目の大当たり判定については、2回目の大当たり判定と同様に、はずれ変動パターンを受信した際の処理が行われるが、初回フラグに変更はなくONのままである。そして、51回目〜200回目の大当たり判定については、途中はずれを取りながら、大当たりとしては確率変動大当たりが8回継続している。そこで、はずれについては2回目の大当たり判定と同様に、はずれ変動パターンを受信した際の処理が行われ、確率変動大当たりでは、31回目の大当たり判定と同様に、当たり変動パターンを受信した処理が行われる。この間には、初回フラグに変更はないので、ONのままである。
そして、201回目では、当たり変動パターンを受信して処理が開始され、各基板へ変動パターン指定コマンドが送信され(S161)、確率変動大当たりで(S162:YES,S165:YES)、初回フラグはONなので(S169:YES)条件継続カウンタに「1」が加算されて「9」となる(S174)。そして、条件継続カウンタの値は「9」で、最大回数「8」以下でないので「報知しない」と判断され(S175:NO)、初回フラグがOFFとされ(S179)、決定条件の継続が終了される。そして、大当たり図柄が決定され(S180)、図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S181)、本処理は終了する。
そして、202回目〜230回目の大当たり判定については、2回目の大当たり判定と同様に、はずれ変動パターンを受信した際の処理が行われるが、初回フラグに変更はなくOFFのままである。
そして、231回目の大当たり判定に対して、当たり変動パターンを受信して処理が開始され、各基板へ変動パターン指定コマンドが送信され(S161)、確率変動大当たりで(S162:YES,S165:YES)、初回フラグはOFFなので(S169:NO)、決定条件決定乱数の値が取得され(S170)、決定条件が選択され(S171)、初回フラグがONとされる(S172)。ここでは、決定条件乱数が「2」であったとする。そして、条件継続カウンタに初期値「0」がセットされる(S173)。次いで、条件継続カウンタに「1」が加算されて「1」となる(S174)。条件継続カウンタの値は「1」で、最大回数「8」以下であるので「報知する」と判断され(S175:YES)、報知乱数が取得される(S176)。ここでは、報知乱数として「3」が取得されたとする。報知乱数記憶エリア5831の決定条件欄「2」の報知乱数欄には「0,1,3,4,5,7,8,9」が記憶されており、「3」が含まれるので、報知すると判断される(S177:YES)。そして、確率変動大当たり図柄が決定され(S178)、図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S181)、本処理は終了する。
そして、232回目〜250回目の大当たり判定については、2回目の大当たり判定と同様に、はずれ変動パターンを受信した際の処理が行われるが、初回フラグに変更はなくONのままである。
そして、251回目の大当たり判定に対して、当たり変動パターンを受信して処理が開始され、各基板へ変動パターン指定コマンドが送信され(S161)、確率変動大当たりで(S162:YES,S165:YES)、初回フラグはONなので(S169:YES)条件継続カウンタに「1」が加算されて「2」となる(S174)。そして、条件継続カウンタの値は「2」で、最大回数「8」以下であるので「報知する」と判断され(S175:YES)、報知乱数が取得される(S176)。ここでは、報知乱数として「2」が取得されたとする。報知乱数記憶エリア5831の決定条件欄「2」の報知乱数欄には「0,1,3,4,5,7,8,9」が記憶されており、「2」が含まれないので、報知すると判断される(S177:NO)。そして、初回フラグがOFFとされ(S179)、定条件の継続が終了される。そして、大当たり図柄が決定され(S180)、図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S181)、本処理は終了する。
そして、252回目〜290回目の大当たり判定については、2回目の大当たり判定と同様に、はずれ変動パターンを受信した際の処理が行われるが、初回フラグに変更はなくOFFのままである。
そして、291回目の大当たり判定に対して、当たり変動パターンを受信して処理が開始され、各基板へ変動パターン指定コマンドが送信され(S161)、確率変動大当たりで(S162:YES,S165:YES)、初回フラグはOFFなので(S169:NO)、決定条件決定乱数の値が取得され(S170)、決定条件が選択され(S171)、初回フラグがONとされる(S172)。ここでは、決定条件乱数が「3」であったとする。そして、条件継続カウンタに初期値「0」がセットされる(S173)。次いで、条件継続カウンタに「1」が加算されて「1」となる(S174)。条件継続カウンタの値は「1」で、最大回数「8」以下であるので「報知する」と判断され(S175:YES)、報知乱数が取得される(S176)。ここでは、報知乱数として「6」が取得されたとする。報知乱数記憶エリア5831の決定条件欄「3」の報知乱数欄には「1,2,6,7」が記憶されており、「6」が含まれるので、報知すると判断される(S177:YES)。そして、確率変動大当たり図柄が決定され(S178)、図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S181)、本処理は終了する。
そして、292回目〜303回目の大当たり判定については、2回目の大当たり判定と同様に、はずれ変動パターンを受信した際の処理が行われるが、初回フラグに変更はなくONのままである。
そして、304回目の大当たり判定に対して、当たり変動パターンを受信して処理が開始され、各基板へ変動パターン指定コマンドが送信され(S161)、非確率変動大当たりなので(S162:YES,S165:NO)、初回フラグがOFFとされる(S166)。ここで決定条件の継続が終了されることとなる。つまり、今回の場合は決定条件は5回目の1回のみしか使用されなかったこととなる。そして、大当たり図柄が決定され(S167)。図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S168)、本処理は終了する。
そして、305回目〜600回目の大当たり判定については、3回目の大当たり判定と同様に、はずれ変動パターンを受信して処理が開始され、各基板へ変動パターン指定コマンドが送信され(S161)、はずれなので(S162:NO)、はずれ図柄が決定される(S163)。そして、図柄指定コマンドが図柄表示基板44に送信され(S164)、本処理は終了する。
そして、601回目の大当たり判定については、当たり変動パターンを受信して処理が開始され、各基板へ変動パターン指定コマンドが送信され(S161)、確率変動大当たりで(S162:YES,S165:YES)、初回フラグはOFFなので(S169:NO)、決定条件決定乱数の値が取得され(S170)、決定条件が選択され(S171)、初回フラグがONとされる(S172)。ここで新たな決定条件の継続が開始されることとなる。ここでは、決定条件乱数が「3」であったとする。そして、条件継続カウンタに初期値「0」がセットされる(S173)。次いで、条件継続カウンタに「1」が加算されて「1」となる(S174)。そして、条件継続カウンタの値は「1」で、最大回数「8」以下であるので「報知する」と判断され(S175:YES)、報知乱数が取得される(S176)。ここでは、報知乱数として「3」が取得されたとする。報知乱数記憶エリア5831の決定条件欄「1」の報知乱数欄には「0,1,2,3,4,5,6,7,8,9」が記憶されており、「3」が含まれるので、報知すると判断される(S177:YES)。そして、確率変動大当たり図柄が決定され(S178)、図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S181)、本処理は終了する。
次に、第五の実施の形態について、図10,図16を参照して説明する。図16は第五の実施の形態の変動パターン処理のフローチャートである。第五の実施の形態では、決定条件として「報知の実施と不実施との比率」が用いられ、終了条件として「報知の不実施が選択されたこと」が用いられる。つまり、非確率変動大当たりとなった時点又は「報知しない」と判断された時点で継続が終了される。
そして、確率変動大当たりの報知は、デモ図柄表示部D1〜D3(図3参照)に大当たり判定の結果を報知する際に確率変動図柄を表示させること(第一タイミング)、大当たり遊技実施中に表示画面28に流される映像に特別なキャラクターを出現させる(第二タイミング)、大当たり遊技が終了してから次の遊技球の判定結果を報知するための特別図柄表示部25の変動が開始されるまでの間に表示画面28に流される映像に特別なキャラクターを出現させる(第三タイミング)、次の遊技球の判定結果を報知するための特別図柄表示部25の変動中に表示画面28に流される映像に特別なキャラクターを出現させる(第四タイミング)ことにより行われる。
なお、確率変動図柄と大当たり図柄については、第一の実施の形態と同じであるので、説明を引用して省略する。また。報知乱数記憶エリア5831(図10参照),決定条件乱数,報知乱数,第一デモ図柄決定カウンタ,第二デモ図柄決定カウンタ,第三デモ図柄決定カウンタ,報知乱数決定カウンタ,決定条件乱数決定カウンタ,決定条件乱数記憶エリアについても、第一の実施の形態と同じであるので、説明を引用して省略する。なお、初回フラグは決定条件の選択が開始された時点で「1」が記憶されて「ON」とされ、決定条件の選択の継続が終了した時点、すなわち、非確率変動大当たりとなった時点又は「報知しない」と判断された時点で「0」が記憶されて「OFF」とされる。初期値は「OFF」である。
また、第五の実施の形態ではさらに、RAM582に報知フラグ記憶エリアと報知タイミング記憶エリアとが設けられている。そして、RAM582にカウンタ記憶エリアには報知タイミングカウンタも設けられている。報知フラグは「報知する」と判断された際に「1」が記憶されて「ON」とされ、「報知しない」と判断された際に「0」が記憶されて「OFF」とされる。なお、初期値は「OFF」であり、変動パターン処理が開始される際に常に「OFF」とされる。報知タイミングカウンタは、報知を行う場合に報知を実施するタイミングを決定するためのループカウンタである。最小値「1」、最大値「4」をとり、図示外のカウンタ管理プログラムにより所定時間毎(例えば、2ms毎)に「1」加算され「5」以上となった際に「1」へ戻る。したがって、第三デモ図柄決定カウンタの値は「1」から「4」までのいずれかの値を取る。そして、報知タイミング記憶エリアには、報知タイミングカウンタの値が読み出されて記憶される。報知タイミング記憶エリアに「1」が記憶されている場合には第一タイミングで報知が行われ、「2」が記憶されている場合には第二タイミングで報知が行われ、「3」が記憶されている場合には第三タイミングで報知が行われ、「4」が記憶されている場合には第四タイミングで報知が行われる。
図16のフローチャートに示すように、第一の実施の形態の変動パターン処理では、まず、報知フラグがOFFとされ(S200)、変動パターンを図柄表示基板44及び電飾基板46へ変動パターン指定コマンドが送信される(S201)。そして、「はずれ」であれば(S202:NO)、はずれを報知するデモ図柄表示部D1〜D3の図柄が決定され(S203)、図柄指定コマンドが図柄表示基板44に送信され(S204)、本処理は終了する。
また、「大当たり」であった場合には(S202:YES)、「確率変動大当たり」であるか否かの判断が行われ(S205)、確率変動大当たりでなければ(S205:NO)、初回フラグがOFFされて(S206)、大当たり図柄が決定され(S207)、図柄指定コマンドが図柄表示基板44に送信され(S208)、本処理は終了する。
また、「確率変動大当たり」であった場合には(S205:YES)、初回フラグがONであるか否かにより、決定条件を前回の確率変動大当たり時と同じ決定条件とするか否かの判断が行われる(S209)。初回フラグがOFFであれば(S209:NO)、決定条件決定乱数の値が取得され(S210)、決定条件が選択され(S211)、初回フラグがONとされる(S212)。そして、S214へ進む。また、初回フラグがONであった場合には(S209:YES)、前回の確率変動大当たり時と同じ決定条件が選択されるので、改めて決定条件乱数が取得されることなく、決定条件記憶エリアに記憶されている値の示す決定条件がそのまま使用されて継続される。よって、そのままS214へ進む。
そして、S214では、報知乱数が取得される(S214)。具体的には、報知乱数決定カウンタの値が読み込まれる。そして、決定条件記憶エリアに記憶されている値に対応して、報知乱数記憶エリア5831の報知乱数欄に記憶されている値のいずれかと等しいか否かにより、報知を実施するか否かの判断が行われる(S215)。そして、報知すると判断された場合には(S215:YES)、報知フラグがONとされ(S216)、報知タイミングが決定される(S217)。具体的には、報知タイミングカウンタの値が読み込まれ、報知タイミング記憶エリアに記憶される。
そして、報知タイミング記憶エリアに記憶されている値が「1」であり、デモ図柄で報知を行うとされている場合には(S220:YES)、確率変動大当たり図柄が決定される(S221)。そして、図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S223)、本処理は終了する。また、報知タイミング記憶エリアに記憶されている値が「1」でなく、デモ図柄で報知を行わない場合には(S220:NO)、大当たり図柄が決定され(S222)、図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S223)、本処理は終了する。
また、報知しないと判断された場合には(S215:NO)、報知フラグがOFFとされて(S218)、大当たり図柄が決定され(S222)、図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S223)、本処理は終了する。
以上のようにして、確率変動大当たりの報知の実施/不実施の判断で用いられる決定条件について、前回の大当たりが「確率変動大当たり」であった場合には、その際に選択された決定条件を選択し、決定条件を継続させている。そして、非確率変動大当たりとなった時点又は「報知しない」と判断された時点で継続が終了される。また、確率変動大当たりの報知は確率変動大当たり図柄が表示されることや、所定のタイミングに表示画面28の特定のキャラクターが表示されることにより行われている。
なお、大当たり遊技実施中、大当たり遊技が終了してから次の遊技球の判定結果を報知するための特別図柄表示部25の変動が開始されるまでの間、次の遊技球の判定結果を報知するための特別図柄表示部25の変動中には、それぞれの処理を実施する際に、報知タイミング記憶エリアの値が参照され、各処理に該当する値が記憶されている場合には、特定のキャラクターを表示させるコマンドが図柄表示基板44に送信されることとなる。そして、コマンドを受信した図柄表示基板44は、特定のキャラクターを表示させる制御を行う。これらの処理を行う。なお、特定のキャラクターの表示とは、流れ星を表示させたり、通常はネコが出現する場面でトラが出現したりするものである。
例えば、確率変動大当たり(1回目)、はずれ(2回目〜31回目)、確率変動大当たり(32回目)、はずれ(33回目〜73回目)、確率変動大当たり(74回目)、はずれ(75回目〜124回目)、確率変動大当たり(125回目)、はずれ(126回目〜155回目)、非確率変動大当たり(156回目)、はずれ(157回目〜300回)、確率変動大当たり(401回目)というような大当たり判定を考える。なお、1回目の確率変動大当たりの以前には確率変動大当たりは1回も発生していないものとする。つまり、初回フラグはOFFとなっている。
この場合には、1回目の大当たり判定についての変動パターン処理は、当たり変動パターンを受信して処理が開始され、各基板へ変動パターン指定コマンドが送信され(S201)、確率変動大当たりで(S202:YES,S205:YES)、初回フラグはOFFなので(S209:NO)、決定条件乱数が取得され(S210)、決定条件が選択され(S211)、初回フラグがONとされる(S212)。ここでは、決定条件乱数として「2」が取得されたとする。そして、報知乱数が取得される(S214)。ここでは、報知乱数として「3」が取得されたとする。報知乱数記憶エリア5831の決定条件欄「2」の報知乱数欄には「0,1,3,4,5,7,8,9」が記憶されており、「3」が含まれるので、報知すると判断される(S215:YES)。そして、報知フラグがONとされ(S216)、報知タイミングが決定される(S217)。ここでは、報知タイミングカウンタの値が「1」であり第一報知タイミング、すなわち、デモ図柄に確率変動図柄を表示して報知することに決定されたものとする。そして、報知タイミング記憶エリアに記憶されている値が「1」であり、デモ図柄で報知を行うとされているので(S220:YES)、確率変動大当たり図柄が決定され(S221)、図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S223)、本処理は終了する。
そして、2回目の大当たり判定については、はずれ変動パターンを受信して処理が開始され、各基板へ変動パターン指定コマンドが送信され(S201)、はずれなので(S202:NO)、第一デモ図柄決定カウンタ、第二デモ図柄決定カウンタ、第三デモ図柄決定カウンタの値が読み込まれて、図柄表示部D1〜D3に表示されるのはずれ図柄が決定される(S203)。そして、図柄指定コマンドが図柄表示基板44に送信される(S204)。そして、本処理は終了する。そして、3回目〜31回目の大当たり判定についても、はずれ変動パターンを受信するので、同様の処理が繰り返し行われるが、初回フラグに変更はなくONのままである。
そして、32回目の大当たり判定に対して、当たり変動パターンを受信して処理が開始され、各基板へ変動パターン指定コマンドが送信され(S201)、確率変動大当たりで(S202:YES,S205:YES)、初回フラグはONなので(S209:YES)RAM582の決定条件記憶エリアの値がそのまま使用される。つまり、決定条件は1回目の大当たり判定の処理で使用されたものと同じものが選択される。そして、報知乱数が取得される(S214)。ここでは、報知乱数として「8」が取得されたとする。報知乱数記憶エリア5831の決定条件欄「2」の報知乱数欄には「0,1,3,4,5,7,8,9」が記憶されており、「8」が含まれるので、報知すると判断される(S215:YES)。そして、報知フラグがONとされ(S216)、報知タイミングが決定される(S217)。ここでは、報知タイミングカウンタの値が「2」であり第二報知タイミング、すなわち、大当たり遊技中に特定のキャラクターを表示して報知することに決定されたものとする。そして、報知タイミング記憶エリアに記憶されている値が「2」であり、デモ図柄で報知を行わないので(S220:NO)、大当たり図柄が決定され(S222)、図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S223)、本処理は終了する。
そして、33回目〜73回目の大当たり判定については、2回目の大当たり判定と同様に、はずれ変動パターンを受信した際の処理が行われるが、初回フラグに変更はなくONのままである。
そして、74回目の大当たり判定に対して、当たり変動パターンを受信して処理が開始され、各基板へ変動パターン指定コマンドが送信され(S201)、確率変動大当たりで(S202:YES,S205:YES)、初回フラグはONなので(S209:YES)RAM582の決定条件記憶エリアの値がそのまま使用される。つまり、決定条件は1回目の大当たり判定の処理で使用されたものと同じものが選択される。そして、報知乱数が取得される(S214)。ここでは、報知乱数として「2」が取得されたとする。報知乱数記憶エリア5831の決定条件欄「2」の報知乱数欄には「0,1,3,4,5,7,8,9」が記憶されており、「2」が含まれていないので、報知しないと判断される(S215:NO)。そして、初回フラグがOFFとされ(S218)、大当たり図柄が決定される(S222)。図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S223)、本処理は終了する。
そして、75回目〜124回目の大当たり判定については、2回目の大当たり判定と同様に、はずれ変動パターンを受信した際の処理が行われるが、初回フラグに変更はなくOFFのままである。
そして、125回目の大当たり判定に対して、当たり変動パターンを受信して処理が開始され、各基板へ変動パターン指定コマンドが送信され(S201)、確率変動大当たりで(S202:YES,S205:YES)、初回フラグはOFFなので(S209:NO)、決定条件乱数が取得され(S210)、決定条件が選択され(S211)、初回フラグがONとされる(S212)。ここで、再び決定条件の継続が開始されることとなる。ここでは、決定条件乱数として「2」が取得されたとする。そして、報知乱数が取得される(S214)。ここでは、報知乱数として「7」が取得されたとする。報知乱数記憶エリア5831の決定条件欄「2」の報知乱数欄には「0,1,3,4,5,7,8,9」が記憶されており、「7」が含まれるので、報知すると判断される(S215:YES)。そして、報知フラグがONとされ(S216)、報知タイミングが決定される(S217)。ここでは、報知タイミングカウンタの値が「4」であり第四報知タイミング、すなわち、大当たり遊技中に特定のキャラクターを表示して報知することに決定されたものとする。そして、報知タイミング記憶エリアに記憶されている値が「2」であり、デモ図柄で報知を行わないので(S220:NO)、大当たり図柄が決定され(S222)、図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S223)、本処理は終了する。
そして、126回目〜155回目の大当たり判定については、2回目の大当たり判定と同様に、はずれ変動パターンを受信した際の処理が行われるが、初回フラグに変更はなくONのままである。
そして、156回目の大当たり判定に対して、当たり変動パターンを受信して処理が開始され、各基板へ変動パターン指定コマンドが送信され(S201)、非確率変動大当たりなので(S202:YES,S205:NO)、初回フラグがOFFとされる(S206)。ここで決定条件の継続が終了されることとなる。つまり、今回の場合は決定条件は125回目の1回のみしか使用されなかったこととなる。そして、大当たり図柄が決定され(S207)。図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S208)、本処理は終了する。
そして、157回目〜400回目の大当たり判定については、2回目の大当たり判定と同様に、はずれ変動パターンを受信した際の処理が行われるが、初回フラグに変更はなくOFFのままである。
そして、401回目の大当たり判定については、当たり変動パターンを受信して処理が開始され、各基板へ変動パターン指定コマンドが送信され(S201)、確率変動大当たりで(S202:YES,S205:YES)、初回フラグはOFFなので(S209:NO)、決定条件乱数が取得され(S210)、決定条件が選択され(S211)、初回フラグがONとされる(S212)。新たな決定条件の継続が開始されることとなる。ここでは、決定条件乱数として「2」が取得されたとする。そして、報知乱数が取得される(S214)。ここでは、報知乱数として「0」が取得されたとする。報知乱数記憶エリア5831の決定条件欄「2」の報知乱数欄には「0,1,3,4,5,7,8,9」が記憶されており、「0」が含まれるので、報知すると判断される(S215:YES)。そして、報知フラグがONとされ(S216)、報知タイミングが決定される(S217)。ここでは、報知タイミングカウンタの値が「3」であり第三報知タイミング、すなわち、大当たり遊技が終了してから次の遊技球の判定結果を報知するための特別図柄表示部25の変動が開始されるまでの間に表示画面28に流される映像に特別なキャラクターを出現させて報知することに決定されたものとする。そして、報知タイミング記憶エリアに記憶されている値が「2」であり、デモ図柄で報知を行わないので(S220:NO)、大当たり図柄が決定され(S222)、図柄指定コマンドが図柄表示基板44へ送信され(S223)、本処理は終了する。
なお、上記実施の形態の始動口スイッチ72が「遊技球検出手段に該当する。図7に示すメイン処理のS13の処理を行う主基板41のCPU51が「大当たり遊技制御手段」に相当する。そして、図8に示す特別図柄処理のS24の処理を行う主基板41のCPU51が「乱数取得手段」に相当し、S32,S33の処理を行う主基板41のCPU51が「大当たり判定手段」に相当し、S40の処理を行う主基板41のCPU51が「特定大当たり判定手段」に相当する。そして、図9に示す特別図柄処理のS31〜S33,S40〜S42の処理を行う主基板41のCPU51が「確率変更制御手段」に相当し、図9に示す特別図柄処理のS34〜S38の処理を行う主基板41のCPU51が「大当たり判定結果報知手段」に相当する。
そして、図16に示す第五の実施の形態の変動パターン処理のS217の処理を行うサブ統合基板58のCPU581が「報知タイミング選択手段」に相当し、図11に示す第一の実施の形態の変動パターン処理のS116,S119、図12に示す第二の実施の形態の変動パターン処理のS136,S139、図14に示す第三の実施の形態の変動パターン処理のS156,S159、図15に示す第四の実施の形態の変動パターン処理のS178,S181、図16に示す第五の実施の形態の変動パターン処理のS221,S223、大当たり遊技実施中、大当たり遊技が終了してから次の遊技球の判定結果を報知するための特別図柄表示部25の変動が開始されるまでの間、次の遊技球の判定結果を報知するための特別図柄表示部25の変動中に、それぞれの処理を実施する際に、報知タイミング記憶エリアの値を参照し、各処理に該当する値が記憶されている場合に特定のキャラクターを表示させるコマンドを図柄表示基板44に送信する処理の処理を行うサブ統合基板58のCPU581が「特定大当たり報知手段」及び「報知制御手段」に相当する。
そして、図11に示す第一の実施の形態の変動パターン処理のS114,S115、図12に示す第二の実施の形態の変動パターン処理のS134,S135、図14に示す第三の実施の形態の変動パターン処理のS154,S155、図15に示す第四の実施の形態の変動パターン処理のS176,S177、図16に示す第五の実施の形態の変動パターン処理のS215,S216の処理を行うサブ統合基板58のCPU581が「報知決定手段」に相当する。そして、図11に示す第一の実施の形態の変動パターン処理のS110,S111、図12に示す第二の実施の形態の変動パターン処理のS130,S131、図14に示す第三の実施の形態の変動パターン処理のS150,S151、図15に示す第四の実施の形態の変動パターン処理のS170,S171、図16に示す第五の実施の形態の変動パターン処理のS210,S211の処理を行うサブ統合基板58のCPU581が「条件選択手段」に相当する。そして、図11に示す第一の実施の形態の変動パターン処理のS109,S112、図12に示す第二の実施の形態の変動パターン処理のS129,S132、図14に示す第三の実施の形態の変動パターン処理のS149,S152、図15に示す第四の実施の形態の変動パターン処理のS169,S172、図16に示す第五の実施の形態の変動パターン処理のS189,S212の処理を行うサブ統合基板58のCPU581が「条件継続制御手段」に相当する。
そして、図12に示す第二の実施の形態の変動パターン処理のS129,S134,S135,S137、図14に示す第三の実施の形態の変動パターン処理のS149,S153,S154,S155,S157、図15に示す第四の実施の形態の変動パターン処理のS169,S173,S174,S175,S177,S179、図16に示す第五の実施の形態の変動パターン処理のS189,S194,S195,S218の処理を行うサブ統合基板58のCPU581が「第一条件継続終了手段」に相当する。そして、図15に示す第四の実施の形態の変動パターン処理のS173,S174、が「条件継続回数計数手段」に相当し、S169,S170,S171,S172,S175,S179の処理を行うサブ統合基板58のCPU581が「第二条件継続終了手段」に相当する。
そして、図14に示す第三の実施の形態の変動パターン処理のS153,S154の処理を行うサブ統合基板58のCPU581が「継続報知回数計数手段」に相当し、図11に示す第一の実施の形態の変動パターン処理のS114、図12に示す第二の実施の形態の変動パターン処理のS134、図15に示す第四の実施の形態の変動パターン処理のS1176、図16に示す第五の実施の形態の変動パターン処理のS194の処理を行うサブ統合基板58のCPU581が「報知乱数取得手段」に相当する。
本発明の遊技機はパチンコ機1に限られず、パチコン機、パチスロ機等の各種の遊技機に適用可能である。また、上記実施の形態では、「特定大当たり」として確率変動大当たりを例に挙げて説明したが、特定大当たりは確率変動大当たりに限らず、例えば、普通当たり判定の結果報知に係る時間を短くし、普通当たりの場合に特別図柄始動電動役物15を開放する時間を長くする(所謂、時短)ような遊技者にとって有利な状態を生起させる大当たりを特定大当たりとしてもよい。
また、上記第一の実施の形態では、決定条件として「報知の実施と不実施との比率」が用いられ、終了条件は設定されておらず、第二の実施の形態では、決定条件として「報知の実施と不実施との比率」が用いられ、終了条件として「報知の不実施が選択されたこと」が用いられている。そして、第三の実施の形態では、決定条件として「報知を継続する回数」が用いられ、終了条件として「報知の不実施が選択されたこと」が用いられており、第四の実施の形態では、決定条件として「報知の実施と不実施との比率」が用いられ、終了条件として「報知の不実施が選択されたこと」及び「継続の回数」が用いられている。第五の実施の形態では、決定条件として「報知の実施と不実施との比率」が用いられ、終了条件として「報知の不実施が選択されたこと」が用いられている。しかしながら、決定条件と終了条件との組合せはこれに限らず、例えば、決定条件として「報知を継続する回数」が用いられている場合に、終了条件が設定されていなかったり、終了条件として「継続の回数」が設定されていたり、終了条件として「報知の不実施が選択されたこと」と「継続の回数」との両方が設定されていたりしてもよい。また、決定条件として「報知の実施と不実施のとの比率」が用いられている場合においても、終了条件として「報知の不実施が選択されたこと」と「継続の回数」との両方が設定されていてもよい。また、決定条件として「報知の実施と不実施のとの比率」と「報知を継続する回数」との両方が設定されており、これらの中から1つの条件を選択するようにしてもよい。また、第四の実施の形態で終了条件として報知条件を最大継続させる回数を「8」回としているが、この回数は8回に限らず、その他の数であってもよいし、都度抽選により選択してもよい。
また、上記第一、第二、第四、第五記実施の形態では、報知乱数記憶エリア5831において、「報知する」とされている報知乱数の値が報知乱数欄に記憶され、取得された報知乱数の値がここに記憶されている場合には「報知する」と判断されているが、これは、「報知しない」とされている報知乱数の値を記憶しておき、取得された報知乱数の値がここに記憶されている場合に「報知しない」と判断するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、第五の実施の形態においてのみ、報知タイミングを決定しているが、第一の実施の形態〜第四の実施の形態においても報知タイミングを決定して、デモ図柄表示部D1〜D3における確率変動図柄での報知だけでなく、様々なタイミングで報知を行うようにしてもよい。また、報知タイミングは、上記第一タイミング〜第四タイミングの全てから1つを選択する方法に限らず、例えば、第二タイミングと第三タイミングとの2つのタイミングから1つのタイミングを選択したり、第一タイミング〜第四タイミングから少なくとも1つを選択したり、各タイミングにおいて報知する/報知しないのいずれかを選択して、少なくとも1つのタイミングでは報知するように制御したりしてもよい。
また、第一タイミングにおいては、デモ図柄表示部D1〜D3に確率変動図柄を表示させることにより報知を行うのではなく、デモ図柄表示部D1〜D3は大当たりを示す図柄とはずれを示す図柄を表示するだけとし、確率変動大当たりの判定結果については、特定のキャラクターをデモ図柄表示部D1〜D3の背景に表示させたり、特別な音楽をスピーカ48から出力させたり、特定の電飾ランプ63を通常とはことなる態様で点滅させたりしてもよい。また、第二タイミング〜第四タイミングにおいても、特別なキャラクターを出現させるのではなく、特別な音楽をスピーカ48から出力させたり、特定の電飾ランプ63を通常とはことなる態様で点滅させたりしてもよい。また、さらにどのような演出方法で確率変動大当たりの判定結果を報知するかを抽選により選択してもよい。また、単に特別な音楽やランプの点滅、キャラクターの出現のみならず、これらを組み合わせてもよい。また、キャラクターを出現させるだけでなく、キャラクターの動きにストーリー性を持たせて、確率変動大当たりである場合には所定の結果が表示されるようにしてもよい。例えば、複数のキャラクターを戦わせたり、競争させたりして特定のキャラクターが勝つ結果などである。