JP4775709B2 - Xyステージ - Google Patents

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Description

本発明は、プラテンのX軸方向及びY軸方向に沿って夫々固定配置された3個以上のレーザ干渉計(以下、干渉計)と、これら干渉計の照射ビームを反射するバーミラーが搭載されて前記プラテン上を移動するスライダとを有し、前記干渉計を切り換えて前記スライダの位置を検出すると共に、前記干渉計の内2個の距離検出値及び干渉計間の距離に基づいて前記スライダのZ軸回り回転角を検出するXYステージに関するものである。
プラテン上で2次元方向に位置制御されるスライダの位置を、プラテンのX軸方向及びY軸方向に沿って夫々固定配置された干渉計と、スライダに搭載されてこの干渉計の照射ビームを反射するバーミラーとを用いて検出するXYステージは、特許文献1に開示されている。
図6は、従来のXYステージの構成例を示す機能ブロック図である。四辺形のプラテン1上で、四辺形のスライダ2が空気ベアリング手段で浮上して2次元方向に位置制御される。このスライダ2がX軸方向(矢印F方向)に移動した位置を符号2´で示す
スライダ2は、Y軸方向及びX軸方向で隣り合う2辺にX軸バーミラー2a及びY軸バーミラー2bが搭載されている。3個の干渉計L1,L2,L3は、X軸バーミラー2aと対峙するプラテン1のY軸方向の一辺1a側に固定配置されている。3個の干渉計F1,F2,F3は、Y軸バーミラー2bと対峙するプラテン1のX軸方向の一辺1b側に固定配置されている。
干渉計L1,L2,L3の夫々は、X軸バーミラー2aに対してX軸方向にレーザビームBxを照射し、その反射ビームを入力してスライダ2のX軸方向の位置(基準点からの距離)を検出する。
干渉計F1,F2,F3の内の2個、例えば干渉計F1及びF2は、Y軸バーミラー2bに対して所定距離を隔ててY軸方向にレーザビームBy1,By2を照射し、その反射ビームを入力してスライダ2のY軸方向の位置(基準点からの距離)及びZ軸回り回転角θを検出する。Z軸回り回転角θの検出手法については、特許文献2に詳細が開示されている。
スライダ2がF方向に移動して2´位置にある場合には、2個の干渉計がF2及びF3に切り換えられる。干渉計F2及びF3は、X軸方向のバーミラー2bに対して所定距離を隔ててY軸方向にレーザビームBy2,By3を照射し、その反射ビームを入力してスライダ1のY軸方向の位置及びZ軸回り回転角θを検出する。
スライダ2がY軸方向に移動する場合には、干渉計L1,L2,L3が順次切り換えられ、切り換えられた干渉計からのX軸バーミラー2aに対してX軸方向にレーザビームBxを照射し、その反射ビームを入力してスライダ2のX軸方向の位置(基準点からの距離)を検出する。
XYステージ制御装置3は、これら干渉計F1,F2,F3及び干渉計L1,L2,L3による位置検出データを同期的に取得して処理する同期位置検出手段31、切り換え手段32、位置制御手段33を備える。
干渉計としては、位相信号によりスライダ2の位置を計算する方式を採用することにより、同期位置検出手段31は、全ての干渉計を同期させてリアルタイムに位置検出データを取得することができる。位相信号を用いる計算方式の詳細は、特許文献2に開示されている。
切換え手段32は、スライダ2の位置情報に対応して使用する干渉計の情報を予め保持しており、同期位置検出手段31からの測定データPを取得して位置制御手段33に干渉計の切換え指令Rを渡す。
位置制御手段33は、切り換えられた干渉計によるスライダ2の位置(X軸,Y軸座標値)Pを同期位置検出手段31より取得し、Z軸回り回転角θを計算し、上部機器からの位置指令信号S(X,Y,θ)との偏差に基づく操作信号Mをスライダ2に搭載された面モータの励磁巻線に出力する。
このサーボ系フィードバック制御により、スライダ2を指令信号SのX,Y位置に、Z軸周り回転角を指令回転角θ(通常はθ=0)に制御する。スライダ2の位置制御及び回転角の抑制制御については、特許文献2に詳細に開示されている。
特開2005−9952号公報 特開2000−65970号公報
固定配置された干渉計及びスライダに搭載されたバーミラーを備えるXYステージの構成では、スライダ上に搭載されるワークを微小回転させたい要求に基づき、上位装置からのZ軸回り回転角θの制御指令がθ=0ではなく、積極的に所定角度回転操作させる指令を与えた場合には、スライダの回転角θに起因して干渉計によるスライダの位置検出値(基準座標からスライダの中心座標までの距離)が変化する問題がある。
図7は、スライダの回転角θに起因して干渉計によるスライダの検出位置が変化する現象を説明するイメージ図である。スライダ2の中心の座標値をX,Y、干渉計L1の位置座標値をXL1,YL1、スライダ2のX軸方向距離をLsx、X軸方向距離をLsyで示す。
スライダ2が中心Pの周りに反時計方向にθ回転したとき、干渉計L1のビームBxによるスライダ2までのX軸方向の距離は、点線で示すθ=0の場合の距離よりも小さくなる。従ってスライダ2の中心のX位置は、fを関数とするとき、
X=L1干渉計の検出値+f((YL1−Y),θ,Lsx) (1)
となる。
従って、(1)式に従ってX位置を補正演算する必要がある。しかしながら、干渉計L1のY軸方向の位置座標値YL1に誤差があると、スライダ2の中心のX位置の補正演算に誤差が発生する。従来技術では、干渉計L1のY軸方向の位置座標値YL1は、設計値を用いて定数として計算していた。設計値を用いる場合には、次のような問題点がある。
(1)干渉計を高精度に位置決めしてステージに組み付けるには困難性が高く、取り付け精度に限界がある。また、干渉計のケースに対するレーザ光の光軸位置は、固体毎にばらつく。更に、レーザ光は数mmの広がりがあるため、直接高精度にYL1の値を実測するのは困難である。
(2)設計値を用いてYL1の値を決めた場合、数mmの位置座標値の誤差が発生する。1mmの誤差がある場合に、1mradの回転が生ずると、X軸の位置検出誤差は1μmとなる。
(3)更に、ユーザが使用中に干渉計が故障して交換した場合を考えると、大型の距離測定装置を干渉計座標値のキャリブレーション作業に用いるのは、実用上不適切である。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、干渉計の位置座標値を、特別な測定手段を導入することなく、干渉計自身の距離検出値に基づいて測定して保持することができる機能を備えたXYステージの実現を目的としている。
このような課題を達成するために、本発明の構成は次の通りである。
(1)プラテンのX軸方向及びY軸方向に沿って夫々固定配置された3個以上の干渉計と、これら干渉計の照射ビームを反射するバーミラーが搭載されて前記プラテン上を移動するスライダとを有し、前記干渉計を切り換えて前記スライダの位置を検出すると共に、前記干渉計の内2個の距離検出値及び干渉計間距離に基づいて前記スライダのZ軸回り回転角を検出するXYステージにおいて、
前記干渉計夫々の位置座標値を、これら干渉計自身の距離検出値に基づいて測定する座標値測定手段と、
測定された前記干渉計の座標値情報を保持する座標値記憶手段と、
この座標値記憶手段から読み出される前記座標値情報に基づいて前記スライダの検出位置を補正するスライダ位置補正手段と、
を備え
前記座標値測定手段は、
Y軸方向に前記スライダを移動させた時に、前記Y軸方向干渉計による前記バーミラーのY軸方向の測長可能距離検出値及びX軸方向の2個の干渉計による前記スライダのZ軸回り回転角の検出値に基づき、前記Y軸方向干渉計のY軸位置座標値を測定すると共に、
測定された前記Y軸方向干渉計のY軸位置座標値及び前記スライダを所定角度回転操作した時の、X軸の2個の干渉計による前記スライダのZ軸回り回転角の検出値に基づいて前記X軸方向干渉計のX軸位置座標値を測定することを特徴とするXYステージ。
プラテンのX軸方向及びY軸方向に沿って夫々固定配置された3個以上の干渉計と、これら干渉計の照射ビームを反射するバーミラーが搭載されて前記プラテン上を移動するスライダとを有し、前記干渉計を切り換えて前記スライダの位置を検出すると共に、前記干渉計の内2個の距離検出値及び干渉計間距離に基づいて前記スライダのZ軸回り回転角を検出するXYステージにおいて、
前記干渉計夫々の位置座標値を、これら干渉計自身の距離検出値に基づいて測定する座標値測定手段と、
測定された前記干渉計の座標値情報を保持する座標値記憶手段と、
この座標値記憶手段から読み出される前記座標値情報に基づいて前記スライダの検出位置を補正するスライダ位置補正手段と、
を備え、
前記座標値測定手段は、
X軸方向に前記スライダを移動させた時に、前記X軸方向干渉計による前記バーミラーのX軸方向の測長可能距離検出値及びY軸方向の2個の干渉計による前記スライダのZ軸回り回転角の検出値に基づき、前記X軸方向干渉計のX軸位置座標値を測定すると共に、
測定された前記X軸方向干渉計のX軸位置座標値及び前記スライダを所定角度回転操作した時の、Y軸の2個の干渉計による前記スライダのZ軸回り回転角の検出値に基づいて前記Y軸方向干渉計のY軸位置座標値を測定することを特徴とするXYステージ。
)前記座標値測定手段は、前記バーミラーから前記干渉計への反射ビームの波形を監視し、所定の波形変化により前記バーミラーの測長可能距離検出のタイミングを取得することを特徴とする(1)または(2)に記載のXYステージ。
)前記バーミラーは、前記干渉計のビーム照射位置によらず均質な反射特性を備えることを特徴とする(1)乃至(3のいずれかに記載のXYステージ。
以上説明したことから明らかなように、本発明によれば次のような効果がある。
(1)干渉計自身の検出値を用いて各干渉計の位置座標値を高精度に測定できるので、干渉計の機械的な位置決めは必要としない。また、干渉計のケースに対するレーザ光の光軸位置やレーザ光の広がりがあっても位置座標値の測定には影響がないので、干渉計のステージへの組み付け作業が極めて容易となる。
(2)本発明による干渉計自身を用いた座標値測定誤差は、設計値を用いて位置座標値を決めた場合の数mmの検出誤差に比較して極めて小さいので、測定誤差に基づく位置座標値の検出誤差は極めて小さくなる。
(3)ユーザが使用中に干渉計が故障して交換した場合を考えると、本発明による干渉計自身を用いた測定に基づく位置座標値を用いたキャリブレーションにより、特殊な距離測定手段を導入するキャリブレーション作業は不用となる。
以下、本発明を図面により詳細に説明する。図1は、本発明を適用したXYステージの一実施形態を示す機能ブロック図である。図6で説明した従来のXYステージと同一要素には同一符号を付して説明を省略する。以下、本発明の特徴部につき説明する。
本発明が適用されたXYステージ制御装置3では、図6で説明した構成要素に加えて、太線のブロックで示す座標値測定手段100、座標値記憶手段200、スライダ位置補正手段300を備えている。
座標値測定手段100は、X軸方向に配置された干渉計F1,F2,F3及びY軸方向に配置された干渉計L1,L2,L3の距離検出値を取得し、所定の測定手順により干渉計F1,F2,F3及び干渉計L1,L2,L3の座標値を測定し、各干渉計の位置座標値情報を座標値記憶手段200に渡して保持させる。
スライダ位置補正手段300は、座標値記憶手段200に保持された各干渉計の位置座標値情報を読み出し、スライダ位置の補正情報Qを生成して位置制御手段33に渡し、スライダ2の位置検出値Pを補正する。
以下、図2乃至図5により、干渉計F1,F2,F3及び干渉計L1,L2,L3の位置座標値測定の手順を説明する。
図2は、Y軸方向に配置された干渉計L2のY軸方向の位置座標値YL2の測定手順を説明するXYステージの平面図である。スライダ2の回転角θの検出は、X軸方向に配置された干渉計F1及びF2の検出値と干渉計間の距離LF12Bを用いる。この距離LF12Bは、設計値である。
(a)スライダ2を原点復帰させた後、マイクロステップモードにて、そのX軸位置を干渉計F1,F2が有効な位置でθ≒0となる位置に位置決めする。Y軸は、干渉計L1のビームのみがX軸バーミラー2aで反射される位置とする。このときのスライダ2の位置を、位置Aで示す。
(b)スライダ2をY+方向(矢印F)に動かして干渉計F2が測長不能→測長可能に変わる位置Y0を見つける。このときのθ検出値、θ0aを記録する。ただし、θ0a≒0とする。測長不能/測長可能の判別は、干渉計の出力信号(信号振幅、或いはカウンタ値)変化を監視することで、判別のタイミングを取得することが可能である。
(c)さらにY+方向にスライダ2を動かし、干渉計L2が測長可能→測長不能に変わる位置Y1を見つける。このときのθ検出値、θ1aを記録する。ただし、θ1a≒0とする。このときのスライダの2位置を、位置A´で示す。
(d)図3は、バーミラーの測長可能領域を表示した平面図である。Y軸バーミラー2bにおいて、Lxonは、Y軸バーミラー2bの測長可能領域であり、スライダ中心PのX軸位置を中心にLxlとxrに分割される。Lxfは、Y軸バーミラー2bの機械的中心位置とスライダ2の中心PのX軸方向距離である。
同様に、X軸バーミラー2aにおいて、Lyonは、X軸バーミラー2aの測長可能領域であり、スライダ中心PのY軸位置を中心にLyuとydに分割される。Lyfは、X軸バーミラー2aの機械的中心位置とスライダ2の中心PのY軸方向距離である。
干渉計L2のY軸の位置座標値YL2を、図3に示した測長可能領域の範囲を用いて示せば、
YL2=Y0-θ0a・Lsx/2+Lyu (2)
である。尚、Lsxは、スライダ2のX軸方向サイズである。
バーミラーの光学的特性が場所に依らず均質であるとすれば、
Lyu=Lyon/2+Lyf (3)
が成り立つ。ここでLyonを次式で算出できる。
Lyon=(Y1-θ1a・Lsx/2)-(Y0-θ0a・Lsx/2) (4)
よって、(2)(3)(4)より次式を得る。
YL2=Y0-θ0a・Lsx/2+{Y1-θ1a・Lsx/2 -(Y0-θ0a・Lsx/2)}/2+Lyf
YL2={(Y0+Y1)/2+Lyf}-(θ0a+θ1a) ・Lsx/4 (5)
以上でYL2を測定することができる。
次に、干渉計L1のY軸の位置座標値YL1を測定する手順を説明する。
(a)図2においてスライダ2がA´位置にある状態から、スライダ2をY−方法に戻して干渉計L1が測長不能→測長可能に変わる位置Y3を見つける。このときのこのときのθ検出値、θ3aを記録する。ただし、θ3a≒0とする。
(b)次式より、YL1を算出する。
YL1=YL2-{(Y1-θ1a・Lsx/2)-(Y3-θ3a・Lsx/2)}
YL1=YL2-(Y1-Y3)+(θ1a-θ3a) ・Lsx/2 (6)
次に、干渉計F1とF2間の距離LF12を測定する。図4は、X軸方向に配置された干渉計の位置座標値測定の手順を説明するXYステージの平面図である。
(a)図4に示すように、スライダ2の位置を、干渉計F1,F2,L1,L2で検出可能な位置に位置決めする。このときの干渉計F1,F2,L1,L2の検出値CF10,CF20,CL10,CL20を測定する。
(b)次に、スライダ2を干渉計F1,F2,L1,L2で検出可能な範囲内で、θ方向にできるだけ大きく回転させる。このときの干渉計F1,F2,L1,L2の検出値CF11,CF21,CL11,CL21を測定する。
(c)回転量をΔθpとすると、次式が成り立つ。
Δθp={(CL11-CL10)-(CL21-Cl20)}/(YL2-YL1)={(CF21-CF20)-(CF11-CF10)}/LF12
従って、次式でLF12を算出できる。
LF12=(YL2-YL1){(CF21-CF20)-(CF11-CF10)}/{(CL11-CL10)-(CL21-CL20)} (7)
次に干渉計F2とF3間の距離LF23を測定する。図5は、X軸方向に配置された干渉計の座標値測定の手順を説明するXYステージの平面図である。
(a)図5に示すように、スライダ2の位置を、干渉計F1,F2,F3で検出可能な位置に位置決めする。このときの干渉計F1,F2,F3の検出値CF12,CF22,CF23を測定する。
(b)次に、スライダ2を干渉計F1,F2,F3で検出可能な範囲内で、θ方向にできるだけ大きく回転させる。このときの干渉計F1,F2,F3の検出値CF13,CF23,CF33を測定する。
(c)回転量をΔθqとすると、次式が成り立つ。
Δθq={(CF33-CF32)-(CF23-CF22)}/LF23={(CF23-CF22)-(CF13-CF12)}/LF12
従って、次式でLF23を算出できる。
LF23=LF12{(CF33-CF32)-(CF23-CF22)}/{(CF23-CF22)-(CF13-CF12)} (8)
次に干渉計F3のX軸方向座標値XF3を測定する。
(a)図5に示すように、スライダ2のY軸位置Ysを、Ys≒YL1、θ≒0、X軸は干渉計F3のビームが反射されない位置に位置決めする。
(b)スライダ2をX+(矢印F)方向に動かして干渉計F3が測長不能→測長可能に変わるスライダ位置(中心座標)X0を見つける。そのときのθ検出値、θ0bを記録する。
(c)次スにライダ2をX+(矢印F)方向に動かして干渉計F1が測長可能→測長不能に変わるスライダ位置(中心座標)X1を見つける。そのときのθ検出値θ1bを記録する。
(d)XF3は、図3に示したバーミラーの測長可能範囲を用いて表せば、
XF3=X0-θ0b・Lsy/2+Lxr (9)
である。尚、Lsyは、スライダ2のY軸方向サイズである。
バーミラーの光学的特性が場所に依らず均質であるとすれば、
Lxr=Lxon/2+Lxf (10)
が成り立つ。
ここで、Lxonを次式により算出する。
Lxon=X1+(LF12+LF23)-θ1b・Lsy/2-(X0-θ0b・Lsy/2) (11)
よって、(9),(10),(11)式より、次式を得る。
XF3=X0-θ0b・Lsy/2+{X1+LF12+LF23-θ1b・Lsy/2-(X0-θ0b・Lsy/2)}/2+Lxf
XF3=(X0+X1+LF12+LF23)/2-(θ0b+θ1b)・Lsy/4+Lxf (12)
次に、干渉計F2のX軸方向の位置座標値XF2を次式により算出する。
XF2=XF3-LF23 (13)
次に、干渉計F1のX軸方向の座標値XF1を次式により算出する。
XF1=XF2-LF12 (14)
以上で求められたYL1,YL2,YL3,XF1,XF2,XF3の測定値を、電源オフでも保持される座標値記憶手段200に渡して保持させる。
以上説明した各干渉計の位置座標値の測定手順では、まずY軸方向の干渉計の測定から開始して位置座標値を順次測定し、これに基づいてX軸方向の干渉計の位置座標値を順次測定する手順を示したが、この手順を逆にしてX軸方向の干渉計の位置座標値の測定から開始してもよい。
以上説明した実施形態では、干渉計はX軸方向及びY軸方向に各3個配置された例を示したが、これに限定されるものではなく、4軸以上の場合にも同様にして干渉計の座標値をキャリブレーションすることが可能である。
本発明を適用したXYステージの一実施形態を示す機能ブロック図である。 Y軸方向に配置された干渉計の位置座標値測定の手順を説明するXYステージの平面図である。 バーミラーの測長可能領域を表示した平面図である。 X軸方向に配置された干渉計の位置座標値測定の手順を説明するXYステージの平面図である。 X軸方向に配置された干渉計の位置座標値測定の手順を説明するXYステージの平面図である。 従来のXYステージの構成例を示す機能ブロック図である。 スライダの回転角θに起因して干渉計によるスライダの検出位置が変化する現象を説明するイメージ図である。
符号の説明
1 プラテン
2 スライダ
2a X軸バーミラー
2b Y軸バーミラー
3 XYステージ制御装置
31 同期位置検出手段
32 切り換え手段
33 位置制御手段
100 座標値測定手段
200 座標値記憶手段
300 スライダ位置補正手段
F1,F2,F3 X軸方向の干渉計
L1,L2,L3 Y軸方向の干渉計

Claims (4)

  1. プラテンのX軸方向及びY軸方向に沿って夫々固定配置された3個以上の干渉計と、これら干渉計の照射ビームを反射するバーミラーが搭載されて前記プラテン上を移動するスライダとを有し、前記干渉計を切り換えて前記スライダの位置を検出すると共に、前記干渉計の内2個の距離検出値及び干渉計間距離に基づいて前記スライダのZ軸回り回転角を検出するXYステージにおいて、
    前記干渉計夫々の位置座標値を、これら干渉計自身の距離検出値に基づいて測定する座標値測定手段と、
    測定された前記干渉計の座標値情報を保持する座標値記憶手段と、
    この座標値記憶手段から読み出される前記座標値情報に基づいて前記スライダの検出位置を補正するスライダ位置補正手段と、
    を備え
    前記座標値測定手段は、
    Y軸方向に前記スライダを移動させた時に、前記Y軸方向干渉計による前記バーミラーのY軸方向の測長可能距離検出値及びX軸方向の2個の干渉計による前記スライダのZ軸回り回転角の検出値に基づき、前記Y軸方向干渉計のY軸位置座標値を測定すると共に、
    測定された前記Y軸方向干渉計のY軸位置座標値及び前記スライダを所定角度回転操作した時の、X軸の2個の干渉計による前記スライダのZ軸回り回転角の検出値に基づいて前記X軸方向干渉計のX軸位置座標値を測定することを特徴とするXYステージ。
  2. プラテンのX軸方向及びY軸方向に沿って夫々固定配置された3個以上の干渉計と、これら干渉計の照射ビームを反射するバーミラーが搭載されて前記プラテン上を移動するスライダとを有し、前記干渉計を切り換えて前記スライダの位置を検出すると共に、前記干渉計の内2個の距離検出値及び干渉計間距離に基づいて前記スライダのZ軸回り回転角を検出するXYステージにおいて、
    前記干渉計夫々の位置座標値を、これら干渉計自身の距離検出値に基づいて測定する座標値測定手段と、
    測定された前記干渉計の座標値情報を保持する座標値記憶手段と、
    この座標値記憶手段から読み出される前記座標値情報に基づいて前記スライダの検出位置を補正するスライダ位置補正手段と、
    を備え、
    前記座標値測定手段は、
    X軸方向に前記スライダを移動させた時に、前記X軸方向干渉計による前記バーミラーのX軸方向の測長可能距離検出値及びY軸方向の2個の干渉計による前記スライダのZ軸回り回転角の検出値に基づき、前記X軸方向干渉計のX軸位置座標値を測定すると共に、
    測定された前記X軸方向干渉計のX軸位置座標値及び前記スライダを所定角度回転操作した時の、Y軸の2個の干渉計による前記スライダのZ軸回り回転角の検出値に基づいて前記Y軸方向干渉計のY軸位置座標値を測定することを特徴とするXYステージ。
  3. 前記座標値測定手段は、前記バーミラーから前記干渉計への反射ビームの波形を監視し、所定の波形変化により前記バーミラーの測長可能距離検出のタイミングを取得することを特徴とする請求項1または2に記載のXYステージ。
  4. 前記バーミラーは、前記干渉計のビーム照射位置によらず均質な反射特性を備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のXYステージ。
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