JP4774980B2 - Dnaチップ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、正常にアドレス制御されているか否かを確認し得るDNAチップ装置に関する。
近年、遺伝子解析等のために、特定のDNA配列を被検体が有するか否かを判定するためのDNAチップ装置(バイオチップ)が開発されている。DNAチップ装置においては、従来から電気化学的にチップ上でDNAを合成させるものがある。基板上でのDNAの合成方法は、例えば特許文献1に詳しい。
従来のDNAチップ装置では、スポット電極と、RAM(Random Access Memory:随時書き込み読み出しメモリ)上の選択回路との構成による「ユニットセル」がアレイ状に多数形成されている。各ユニットセルは、電極上に形成された判定用DNAと、被検体から抽出された被判定用DNAとがハイブリダイゼーションする反応場である。ハイブリダイゼーションが生じたか否かの判定は、蛍光強度・蛍光パターンなどを解析することにより行なう。ハイブリダイゼーションが生じていれば、判定用DNAが被検体に含まれると判定する。なお、蛍光強度の解析等ではなく、ハイブリダイゼーションが生じたか否かを電気化学的に検出し、電気的特性などを解析することにより、DNA判定することもできる。
ところで、DNAチップ装置は、集積回路として製造され、シリコン上に多数の電極が設置されるものである。それゆえ、多数のユニットセルでDNA判定を同時に行なうことができる。
この点、多数のユニットセルにおいてDNA判定するためには、アレイ状に配置されたユニットセルから電気信号が正常に伝達されているか否かを確認して、DNAチップ装置の動作確認をする必要がある。
具体的には、始めに、スポット電極に具備されたRAMのアドレスを指定し、テストデータを書き込む。続いて、再度、同じアドレスを指定して、書き込んだRAMからテストデータを読み出す。そして、読み出したテストデータと書き込んだテストデータとが一致しているのか否かを確認する。
すなわち、RAMには、データを一時的に保持することが可能なため、アドレス毎に保持されたデータを比較できる。また、どこのアドレスであろうと書き込んだデータを読み出すことができるという、1対1の関係が成立する。
それゆえ、RAMに正常にテストデータを読み書きすることが確認できれば、スポット電極に対しても、電気信号が正常に伝達されていることを確認できる。
特表2000−514802号公報
しかしながら、上述したようなDNAチップ装置の動作確認方法は、一のアドレスを指定してRAMにデータを書き込み、そのアドレスを指定してデータを読み出すものである。そのため、データがRAMに正常に読み書きされたことは確認できるが、意図するRAMのアドレスに読み書きされたか否かを確認することはできない。
例えば、アドレス制御に異常がある場合には、0番地のアドレスにデータを書き込む制御をしていても、0番地以外(例えば100番地)のアドレスにデータを書き込んでいることがある。また、0番地のアドレスからデータを読み出す制御をしていても、0番地以外(例えば100番地)のアドレスからデータを読み出している場合もある。このような場合、上述したようなDNAチップ装置の動作確認方法では、正常なアドレスにデータが読み書きされているのか否かを確認することはできない。
特に、DNAチップ装置においては、スポット電極毎に異なる判定用DNAが形成されることもあり、指定したアドレスにデータが読み書きされるようにアドレス制御する必要がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、正常にアドレス制御されているか否かを確認し得るDNAチップ装置を提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するために以下の手段を講じる。
請求項1に対応する発明は、互いに異なるDNA判定用の複数のユニットセル及びRAMが、行アドレスデータ及び列アドレスデータにより指定可能に配列されてなるDNAマイクロアレイ装置と、前記行アドレスデータに基づいて、行制御信号を前記DNAマイクロアレイ装置に送出する行アドレスデコーダと、前記列アドレスデータに基づいて、列制御信号を前記DNAマイクロアレイ装置に送出する列アドレスデコーダと、前記行アドレスデータ及び列アドレスデータにより指定されたRAMにデータが書込処理された後に読出処理されたとき、前記書込処理される書込データと、前記読出処理された読出データとを比較するデータ比較回路と、前記比較の結果、両者が一致しない場合、データエラー信号を出力するデータエラー信号出力回路とを備えたDNAチップ装置であって、指定可能な範囲内で列アドレスデータを走査したとき、指定された行アドレスデータに対応する行制御信号のみが前記DNAマイクロアレイ装置に送出されるか否かを判定する行アドレス制御判定回路と、指定可能な範囲内で行アドレスデータを走査したとき、指定された列アドレスデータに対応する列制御信号のみが前記DNAマイクロアレイ装置に送出されるか否かを判定する列アドレス制御判定回路と、前記各アドレス制御判定回路による判定結果のうち、少なくとも一方の判定結果が否の場合、アドレスエラー信号を出力するアドレスエラー信号出力回路とを備え、前記行アドレス制御判定回路は、前記行制御信号と前記列制御信号とから、該行制御信号が出力されている場合にアクティブ状態となる行識別信号を行アドレスデータ毎に出力する行識別信号出力回路と、前記行アドレスデータ毎に設定され、該設定される行アドレスデータに対応する行識別信号のみがアクティブ状態で入力されたときに、正常状態を示す行判定信号を出力する行判定信号出力回路と、前記行判定信号出力回路から出力される行判定信号に対し、指定された行アドレスデータに対応する行判定信号を選択する行判定信号選択回路と、前記行判定信号選択回路により選択される行判定信号が正常状態を示す場合に、指定された行アドレスデータに対応する行制御信号のみが前記DNAマイクロアレイ装置に送出されると判定するための行判定回路とを備え、前記列アドレス制御判定回路は、前記行制御信号と前記列制御信号とから、該列制御信号が出力されている場合にアクティブ状態となる列識別信号を列アドレスデータ毎に出力する列識別信号出力回路と、前記列アドレスデータ毎に設定され、該設定される列アドレスデータに対応する列識別信号のみがアクティブ状態で入力されたときに、正常状態を示す列判定信号を出力する列判定信号出力回路と、前記列判定信号出力回路から出力される列判定信号に対し、指定された列アドレスデータに対応する列判定信号を選択する列判定信号選択回路と、前記列判定信号選択回路により選択される列判定信号が正常状態を示す場合に、指定された列アドレスデータに対応する列制御信号のみが前記DNAマイクロアレイ装置に送出されると判定するための列判定回路とを備えたDNAチップ装置である。
請求項に対応する発明は、請求項1に対応するDNAチップ装置において、前記DNAマイクロアレイ装置は、前記ユニットセル毎に設定される固有データを予め記憶するROMを備え、前記行アドレスデータ及び列アドレスデータが指定された場合、前記ROMに記憶された固有データを読出処理し、該固有データが前記ユニットセルに対応するものであるか否かを判定するためのROMデータ判定回路と、前記ROMデータ判定回路による判定結果が否の場合、ROMエラー信号を出力するROMエラー信号出力回路とを備えたDNAチップ装置である。
請求項に対応する発明は、請求項1に対応するDNAチップ装置において、前記DNAマイクロアレイ装置は、前記ユニットセル毎に設定される行アドレスデータ及び列アドレスデータを予め記憶するROMを備え、前記行アドレスデータ及び列アドレスデータが指定された場合、前記ROMに記憶された各アドレスデータを読出処理し、指定された各アドレスデータと読出処理された各アドレスデータとを比較し、両者が一致するか否かを判定するROMデータ判定回路と、前記ROMデータ判定回路による判定結果が否の場合、ROMエラー信号を出力するROMエラー信号出力回路とをさらに備えたDNAチップ装置である。
請求項に対応する発明は、請求項1に対応するDNAチップ装置において、前記DNAマイクロアレイ装置は、前記各ユニットセルにおいてハイブリダイゼーションが生じるときに、予期される期待値データを予め記憶するROMを備え、前記DNAマイクロアレイ装置において、ハイブリダイゼーションが生じる場合に、前記ROMに記憶された期待値データを読出処理し、該期待値データと、該ハイブリダイゼーションが生じる際に検出される検出値データとを比較し、両者が一致するか否かを判定するためのROMデータ判定回路と、前記ROMデータ判定回路による判定結果が否の場合、ROMエラー信号を出力するROMエラー信号出力回路とをさらに備えたDNAチップ装置である。
請求項に対応する発明は、請求項1に対応するDNAチップ装置において、前記DNAマイクロアレイ装置は、前記ユニットセル毎に設定される行アドレスデータ及び列アドレスデータと、前記各ユニットセルにおいてハイブリダイゼーションが生じるときに予期される期待値データとを予め記憶するROMを備え、前記行アドレスデータ及び列アドレスデータが指定された場合、前記ROMに記憶された各アドレスデータを読出処理し、指定された各アドレスデータと読出処理された各アドレスデータとを比較し、両者が一致するか否かを判定する第1ROMデータ判定回路と、前記DNAマイクロアレイ装置において、ハイブリダイゼーションが生じる場合に、前記ROMに記憶された期待値データを読出処理し、該期待値データと、該ハイブリダイゼーションが生じる際に検出される検出値データとを比較し、両者が一致するか否かを判定するための第2ROMデータ判定回路と、前記各ROMデータ判定回路による判定結果のいずれかが否の場合、ROMエラー信号を出力するROMエラー信号出力回路とをさらに備えたDNAチップ装置である。
請求項に対応する発明は、請求項1に対応するDNAチップ装置において、前記DNAマイクロアレイ装置は、前記ユニットセル毎に設定される行アドレスデータ及び列アドレスデータと、前記各ユニットセルにおいてハイブリダイゼーションが生じるときに予期される期待値データと、前記ユニットセル毎に設定される固有データとを予め記憶するROMを備え、前記行アドレスデータ及び列アドレスデータが指定された場合、前記ROMに記憶された各アドレスデータを読出処理し、指定された各アドレスデータと読出処理された各アドレスデータとを比較し、両者が一致するか否かを判定する第1ROMデータ判定回路と、前記DNAマイクロアレイ装置において、ハイブリダイゼーションが生じる場合に、前記ROMに記憶された期待値データを読出処理し、該期待値データと、該ハイブリダイゼーションが生じる際に検出される検出値データとを比較し、両者が一致するか否かを判定するための第2ROMデータ判定回路と、前記行アドレスデータ及び列アドレスデータが指定された場合、前記ROMに記憶された固有データを読出処理し、該固有データが前記ユニットセルに対応するものであるか否かを判定するための第3ROMデータ判定回路と、前記各ROMデータ判定回路による判定結果のいずれかが否の場合、ROMエラー信号を出力するROMエラー信号出力回路とをさらに備えたDNAチップ装置である。
<作用>
従って、本発明は以上のような手段を講じたことにより、以下の作用を有する。
請求項1に対応する発明は、指定された行アドレスデータに対応する行制御信号のみが前記DNAマイクロアレイ装置に送出されるか否かを判定する行アドレス制御判定回路と、指定された列アドレスデータに対応する列制御信号のみが前記DNAマイクロアレイ装置に送出されるか否かを判定する列アドレス制御判定回路と、各アドレス制御判定回路による判定結果のうち、少なくとも一方の判定結果が否の場合、アドレスエラー信号を出力するアドレスエラー信号出力回路とを備えるので、DNAチップ装置のユニットセルが正常にアドレス制御されているか否かを確認することができる。更に行アドレス制御判定回路は、行制御信号が出力されている場合に、アクティブ状態となる行識別信号を行アドレスデータ毎に出力する行識別信号出力回路と、行アドレスデータ毎に設定され、その設定される行アドレスデータに対応する行識別信号のみがアクティブ状態で入力されたときに、正常状態を示す行判定信号を出力する行判定信号出力回路と、指定された行アドレスデータに対応する行判定信号を選択する行判定信号選択回路と、行判定信号選択回路により選択される行判定信号が正常状態を示す場合に、指定された行アドレスデータに対応する行制御信号のみがDNAマイクロアレイ装置に送出されると判定するための行判定回路とを備えるので、行アドレスデコーダが正常に行制御信号を出力しているか否かを確認できる。更に列アドレス制御判定回路は、列制御信号が出力されている場合にアクティブ状態となる列識別信号を列アドレスデータ毎に出力する列識別信号出力回路と、列アドレスデータ毎に設定され、その設定される列アドレスデータに対応する列識別信号のみがアクティブ状態で入力されたときに、正常状態を示す列判定信号を出力する列判定信号出力回路と、指定された列アドレスデータに対応する列判定信号を選択する列判定信号選択回路と、列判定信号選択回路により選択される列判定信号が正常状態を示す場合に、指定された列アドレスデータに対応する列制御信号のみがDNAマイクロアレイ装置に送出されると判定するための列判定回路とを備えるので、列アドレスデコーダが正常に列制御信号を出力しているか否かを確認できる。
請求項に対応する発明は、請求項1に対応する作用に加え、DNAマイクロアレイ装置は、ユニットセル毎に設定される固有データを予め記憶するROMを備え、各アドレスデータが指定された場合、ROMに記憶された固有データを読出処理し、その固有データがユニットセルに対応するものであるか否かを判定するためのROMデータ判定回路を備えた構成により、各ユニットセルに正常にアクセスされているか否かを確認できる。
請求項に対応する発明は、請求項1に対応する作用に加え、DNAマイクロアレイ装置は、ユニットセル毎に設定される行アドレスデータ及び列アドレスデータを予め記憶するROMを備え、その行アドレスデータ及び列アドレスデータが指定された場合、ROMに記憶された各アドレスデータを読出処理し、指定された各アドレスデータと読出処理された各アドレスデータとを比較し、両者が一致するか否かを判定するROMデータ判定回路を備えた構成により、各ユニットセルに正常にアクセスされているか否かを確認できる。
請求項に対応する発明は、請求項1に対応する作用に加え、DNAマイクロアレイ装置は、各ユニットセルにおいてハイブリダイゼーションが生じるときに、予期される期待値データを予め記憶するROMを備え、DNAマイクロアレイ装置において、ハイブリダイゼーションが生じる場合に、ROMに記憶された期待値データを読出処理し、期待値データと、ハイブリダイゼーションが生じる際に検出される検出値データとを比較し、両者が一致するか否かを判定するためのROMデータ判定回路を備えた構成により、ハイブリダイゼーションが行なわれているか否かを確認することができる。
請求項に対応する発明は、請求項1に対応する作用に加え、DNAマイクロアレイ装置は、ユニットセル毎に設定される行アドレスデータ及び列アドレスデータと、各ユニットセルにおいてハイブリダイゼーションが生じるときに予期される期待値データとを予め記憶するROMを備え、行アドレスデータ及び列アドレスデータが指定された場合、ROMに記憶された各アドレスデータを読出処理し、指定された各アドレスデータと読出処理された各アドレスデータとを比較し、両者が一致するか否かを判定する第1ROMデータ判定回路と、DNAマイクロアレイ装置において、ハイブリダイゼーションが生じる場合に、ROMに記憶された期待値データを読出処理し、期待値データと、ハイブリダイゼーションが生じる際に検出される検出値データとを比較し、両者が一致するか否かを判定するための第2ROMデータ判定回路と、各ROMデータ判定回路による判定結果のいずれかが否の場合、ROMエラー信号を出力するROMエラー信号出力回路とをさらに備えた構成により、各ユニットセルに正常にアクセスされているか否かを確認できるとともに、ハイブリダイゼーションが行なわれているか否かを確認することもできる。
請求項に対応する発明は、請求項1に対応するDNAチップ装置において、DNAマイクロアレイ装置は、ユニットセル毎に設定される行アドレスデータ及び列アドレスデータと、各ユニットセルにおいてハイブリダイゼーションが生じるときに予期される期待値データと、ユニットセル毎に設定される固有データとを予め記憶するROMを備え、行アドレスデータ及び列アドレスデータが指定された場合、ROMに記憶された各アドレスデータを読出処理し、指定された各アドレスデータと読出処理された各アドレスデータとを比較し、両者が一致するか否かを判定する第1ROMデータ判定回路と、DNAマイクロアレイ装置において、ハイブリダイゼーションが生じる場合に、ROMに記憶された期待値データを読出処理し、期待値データと、ハイブリダイゼーションが生じる際に検出される検出値データとを比較し、両者が一致するか否かを判定するための第2ROMデータ判定回路と、行アドレスデータ及び列アドレスデータが指定された場合、ROMに記憶された固有データを読出処理し、その固有データがユニットセルに対応するものであるか否かを判定するための第3ROMデータ判定回路とを備えた構成により、各ユニットセルに正常にアクセスされているか否かを確認できるとともに、ハイブリダイゼーションが行なわれているか否かを確認することもできる。
本発明によれば、正常にアドレス制御されているか否かを確認し得るDNAチップ装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
<第1の実施形態>
(1−1.構成)
図1は本発明の第1の実施形態に係るDNAチップ装置10の構成を示す模式図である。
DNAチップ装置10は、DNAマイクロアレイ装置20・行アドレスデコーダ30・列アドレスデコーダ40・データ比較回路50・アドレス制御判定回路60・エラー信号出力回路70を備える。なお、DNAチップ装置10は、外部のアドレス制御部5によりアドレス制御され、データ制御部6によりデータ制御されるものである。
アドレス制御部5は、後述するユニットセル21の行アドレスデータおよび列アドレスデータを指定し、指定した各アドレスデータを行アドレスデコーダ30および列アドレスデコーダ40にそれぞれ送出する機能を有する。
データ制御部6は、アドレス制御部5が指定したユニットセル21の記憶セルにデータを書き込む制御をしたり、読み込む制御をしたりする機能を有する。
DNAマイクロアレイ装置20は、互いに異なるDNA判定用の複数のユニットセル21及びRAM22が、行アドレスデータ及び列アドレスデータにより指定可能に配列されてなるものである。
各ユニットセル21には、判定用DNAが形成されるプローブ電極が個別に設けられている。また、プローブ電極は、判定用DNAと、被検体から抽出される被判定用DNAとにおいて、ハイブリダイゼーションが生じた場合に、その発生を検知する電流を検出するものである。
RAM22は、ユニットセル21に対応付けて形成されるものである。詳しくは、RAM22の記憶セルがユニットセル21毎に個別に対応付けられている。それゆえ、外部のアドレス制御部5により記憶セルのアドレスが指定されると、その指定されたアドレスに対応する記憶セルが選択される。そして、アドレスが選択された記憶セルに対して、外部のデータ制御部6によりデータの書込処理または読出処理が実行される。
行アドレスデコーダ30は、ユニットセル21の行アドレスデータが、アドレス制御部5により指定されると、指定された行アドレスデータに対応する行の位置のユニットセル21を制御するための行制御信号を、DNAマイクロアレイ装置20に送出する機能を有している。具体的には、2進数で表わされる行アドレスデータを10進数に変換する。例えば、2ビットの例で考えると、図2に示すように、行アドレスデータの1番目の桁R0と2番目の桁R1との組合せから、4つの行制御信号DR0〜DR4を、DNAマイクロアレイ装置20に送出する。
列アドレスデコーダ40は、行アドレスデコーダ30の行を列に入れ替えた機能を有するものであり、列アドレスデータに基づいて、列制御信号をDNAマイクロアレイ装置20に送出するものである。2ビットの例で考えると、図3に示すように、列アドレスデータの1番目の桁C0と2番目の桁C1との組合せから、4つの列制御信号DC0〜DC4を、DNAマイクロアレイ装置20に送出する。
データ比較回路50は、行アドレスデータ及び列アドレスデータにより指定されるアドレスの記憶セルにデータが書込処理された後に読出処理されたとき、書込処理された書込データと、読出処理された読出データとを比較するものである。比較の結果は、エラー信号出力回路70に出力される。
アドレス制御判定回路60は、図4に示すように、行アドレス制御判定回路60Rと列アドレス制御判定回路60Cとから構成される。
行アドレス制御判定回路60Rは、指定可能な範囲内で列アドレスデータを走査したとき、アドレス制御部5により指定された行アドレスデータに対応する行制御信号のみがDNAマイクロアレイ装置20に送出されるか否かを判定する機能を有する。ここでは、行アドレス制御判定回路60Rは、行識別信号出力回路61R・行判定信号出力回路62R・行判定信号選択回路63R・行判定回路64Rを備える。
行識別信号出力回路61Rは、行制御信号と列制御信号とから、その行制御信号が出力されている場合にアクティブ状態(アクティブH)となる行識別信号を、行アドレスデータ毎に出力する機能を有する。具体的には、図5に示すような回路により構成される。
例えば、行アドレスデータとして、DR3に対応するものが指定されている場合に、列アドレスデータを走査し、行制御信号DR3と列制御信号DC0〜DC3それぞれとのAND回路による出力を、OR回路に入力することにより、行識別信号SEL_R3を出力する。
行判定信号出力回路62Rは、行アドレスデータ毎に設定され、当該設定される行アドレスデータに対応する行識別信号のみがアクティブ状態(アクティブH)で入力されたときに、正常状態を示す行判定信号“L”を出力する機能を有する。具体的には、図6に示すような論理回路62R0〜62R3により構成される。行判定信号出力回路62R0〜62R3は、行制御信号R0〜R3のそれぞれに対応付けられている。また、行判定信号出力回路62R0〜62R3は、それぞれ、行識別信号SEL_R0〜SEL_R3のみがアクティブHで入力されると、行判定信号“L”の出力をする。
行判定回路64Rは、行判定信号選択回路63Rにより選択される行判定信号が“L”(正常状態)である場合に、指定された行アドレスデータに対応する行制御信号のみがDNAマイクロアレイ装置20に送出されると判定するための機能を有する。
行判定信号選択回路63Rは、行判定信号出力回路62Rから出力される行判定信号に対し、指定された行アドレスデータに対応する行判定信号を選択する機能を有する。また、判定の結果は、エラー信号出力回路70に出力される。
なお、アドレス制御部5から送出される各アドレスデータは、行アドレスカウンタ65Rに入力されてカウントされる。これにより、行アドレスデータに対応する行判定信号出力回路62を選択できる。この結果、行判定信号出力回路62Rから出力される行判定信号に対し、指定された行アドレスデータに対応する行判定信号を選択することができる。
詳しくは、図7に概念を示すように、行判定信号出力回路62Rより、行アドレスデータとして0を指定したときに、列アドレスデータが0,1,2……と走査され、1または0の行判定信号が出力される。そして、行判定回路64Rにより、行アドレスデータが0の行でのみ行判定信号が1になった場合は正常と判定され、それ以外の行で1になった場合はエラー(異常)と判定される。なお、エラーと判定された場合、行アドレス制御判定回路60Rに異常がないとすれば、行アドレスデコーダ30に異常が生じていることになる。
列アドレス制御判定回路60Cは、行アドレス制御判定回路60Rの行を列に入れ替えた機能を有するものである。すなわち、列アドレス制御判定回路60Cは、指定可能な範囲内で列アドレスデータを走査したとき、指定された列アドレスデータに対応する列制御信号のみがDNAマイクロアレイ装置20に送出されるか否かを判定する。
また、列アドレス制御判定回路60Cは、列識別信号出力回路61C・列判定信号出力回路62C・列判定信号選択回路63C・列判定回路64Cとを備えるが、これらの回路61C〜回路64Cは、回路61R〜回路64Rの行を列にそれぞれ入れ替えた機能を有するものであり、ここでは説明を省略する。なお、図8〜図10は、図5〜図7にそれぞれ対応するものである。
エラー信号出力回路70は、データエラー信号出力回路71とアドレスエラー信号出力回路72とを備える。
データエラー信号出力回路71は、データ比較回路50による比較の結果、書込データと読出データとが一致しない場合、データエラー信号を外部の出力装置に出力するものである。
アドレスエラー信号出力回路72は、各アドレス制御判定回路60R・60Cによる判定結果のうち、少なくとも一方の判定結果が否の場合、アドレスエラー信号を外部の出力装置に出力するものである。
(1−2.動作)
次に、本実施形態に係るDNAチップ装置10の動作について図11のフローチャートを用いて説明する。
始めに、外部のアドレス制御部5により、制御対象である対象ユニットセル21Xの行アドレスデータ及び列アドレスデータが指定される。
行アドレスデータと列アドレスデータとが指定されると、行アドレスデコーダ30および列アドレスデコーダ40により、行制御信号および列制御信号がDNAマイクロアレイ装置20に送出される。
そして、行制御信号および列制御信号により、制御対象となる対象ユニットセル21Xが決定する(S1)。
次に、データ制御部6により、対象ユニットセル21Xにテストデータの書込命令が送出される。これにより、対象ユニットセル21Xにテストデータが書き込まれる(S2)。
続いて、対象ユニットセル21Xからテストデータの読出命令が送出される。これにより、対象ユニットセルからテストデータが読み出される(S3)。
テストデータが読み出されると、データ比較回路50により、書き込まれたテストデータと比較される(S4)。
比較の結果が一致しない場合、データエラー信号がエラー信号出力回路70に送出される(S4−No)。これを受けて、エラー信号出力回路70では、このDNAチップ装置10は不良品であるとして、エラー信号を外部の出力装置に出力する(S5)。
比較の結果が一致する場合、各アドレスデコーダ30・40から出力された行制御信号および列制御信号が、行識別信号出力回路61Rに入力される(S4−Yes)。
行制御信号および列制御信号に基づいて、行識別信号出力回路61Rが行識別信号を出力する(S6)。具体的には、指定された行アドレスデータに対応する行制御信号に対し、列制御信号を走査して、行識別信号を、行判定信号出力回路62Rに出力する。
行判定信号出力回路62Rでは、行識別信号に基づいて、行アドレスデータ毎に行判定信号を行判定信号選択回路63Rに出力する(S7)。
行判定信号選択回路63Rでは、指定された行アドレスデータに対応する行判定信号を選択する(S8)。そして、選択した行判定信号を行判定回路64Rに送出する。
行判定回路64Rでは、行判定信号が正常状態である否かにより、行アドレス制御が正常であるか否かを判定する。ここでは、行判定信号が“L”である場合に、アドレス制御が正常であると判定している(S9−Yes)。
一方、行判定信号が正常状態“L”ではない場合、行アドレス制御が異常であると判定して、アドレスエラー信号をエラー信号出力回路70に送出する(S9−No)。
アドレスエラー信号を受けると、エラー信号出力回路70では、このDNAチップ装置10は不良品であるとして、エラー信号を外部の出力装置に出力する(S5)。
続いて、列制御信号に対しても、行制御信号と同様の処理がなされる。すなわち、ステップS6〜ステップS9の処理において、行と列とを入れ替えた処理が行なわれる(S10〜S13)。これにより、列アドレス制御が正常であるか否かが判定される。
なお、ここでは、行制御信号を処理してから列制御信号を処理しているが、列制御信号から処理して行制御信号を処理しても良いことは言うまでもない。
また、データ制御の確認をしてからアドレス制御の確認をしているが、アドレス制御の確認をしてからデータ制御の確認をしても良い。
(1−3.効果)
以上説明したように、本実施形態に係るDNAチップ装置10は、指定された行アドレスデータに対応する行制御信号のみがDNAマイクロアレイ装置20に送出されるか否かを判定する行アドレス制御判定回路60Rと、指定された列アドレスデータに対応する列制御信号のみがDNAマイクロアレイ装置20に送出されるか否かを判定する列アドレス制御判定回路60Cと、各アドレス制御判定回路60R・60Cによる判定結果のうち、少なくとも一方の判定結果が否の場合、アドレスエラー信号を出力するエラー信号出力回路70とを備えているので、DNAチップ装置10において、ユニットセル21が正常にアドレス制御されているか否かを確認することができる。
また、行アドレス制御判定回路60Rは、行制御信号が出力されている場合に、アクティブ状態となる行識別信号を行アドレスデータ毎に出力する行識別信号出力回路61Rと、行アドレスデータ毎に設定され、その設定される行アドレスデータに対応する行識別信号のみがアクティブ状態で入力されたときに、正常状態を示す行判定信号を出力する行判定信号出力回路62Rと、指定された行アドレスデータに対応する行判定信号を選択する行判定信号選択回路63Rと、行判定信号選択回路63Rにより選択される行判定信号が正常状態“L”を示す場合に、指定された行アドレスデータに対応する行制御信号のみがDNAマイクロアレイ装置20に送出されると判定するための行判定回路64Rとを備えるので、行アドレスデコーダ30が正常に行制御信号を出力しているか否かを確認できる。
また、列アドレス制御判定回路60Cは、列制御信号が出力されている場合にアクティブ状態となる列識別信号を列アドレスデータ毎に出力する列識別信号出力回路61Cと、列アドレスデータ毎に設定され、その設定される列アドレスデータに対応する列識別信号のみがアクティブ状態で入力されたときに、正常状態を示す列判定信号を出力する列判定信号出力回路62Cと、指定された列アドレスデータに対応する列判定信号を選択する列判定信号選択回路63Cと、列判定信号選択回路63Cにより選択される列判定信号が正常状態“L”を示す場合に、指定された列アドレスデータに対応する列制御信号のみがDNAマイクロアレイ装置20に送出されると判定するための列判定回路64Cとを備えるので、列アドレスデコーダ40が正常に列制御信号を出力しているか否かを確認できる。
補足すると、本実施形態に係るDNAチップ装置10によれば、行制御信号と列制御信号とをそれぞれ確認することにより、ユニットセル毎のアドレス動作が正常に制御されているか否かを確認できる。アドレス動作が正常に制御されていないと確認できれば、DNAチップ装置10の製造の際に不良品を検出することができ、歩留りを高めることができる。
なお、本実施形態に係るDNAチップ装置10は、DNAマイクロアレイ装置20と、それ以外の動作確認回路(行アドレスデコーダ30・列アドレスデコーダ40・データ比較回路50・アドレス制御判定回路60・エラー信号出力回路70)とを一体化した構成としている。このように、DNAチップ装置10に動作確認回路を組み込むことにより、検査用装置を外部に設置する必要がなく、製造工程においてスペースを節約することができる。
ただし、DNAマイクロアレイ装置20と、それ以外の動作確認回路(行アドレスデコーダ30・列アドレスデコーダ40・データ比較回路50・アドレス制御判定回路60・エラー出力回路70)とを、個別に構成したものを除く趣旨ではない。すなわち、本実施形態に係るDNAチップ装置10は、DNAマイクロアレイ装置20と動作確認回路とを備えたDNA動作確認システムを除くものではない。このようなシステム構成であれば、DNAチップ装置10の構造が簡略化されるので、製造が容易になる。
<第2の実施形態>
図12は本発明の第2の実施形態に係るDNAチップ装置10Sの構成を示す模式図である。なお、既に説明した部分と同一部分には同一符号を付し、特に説明がない限りは重複した説明を省略する。また、以下の各実施形態も同様にして重複した説明を省略する。
本実施形態に係るDNAチップ装置10Sは、第1の実施形態に係るDNAチップ装置10に対し、ROMデータ判定回路66をさらに備える。また、DNAマイクロアレイ装置20は、ユニットセル21毎にROM23を備え、エラー信号出力回路70は、ROMエラー信号出力回路73を備える。
ROM23は、DNAマイクロアレイ装置20のユニットセル21毎に設定される行アドレスデータ及び列アドレスデータを予め記憶するものである。例えば、図13に概念を示すように、ユニットセル21Xに対応するROM23Xには、アドレス番号xxxxが予め記憶されている。
ROMデータ判定回路66は、行アドレスデータ及び列アドレスデータが指定された場合、ROM23に記憶された各アドレスデータを読出処理し、指定された各アドレスデータと読出処理された各アドレスデータとを比較し、両者が一致するか否かを判定する機能を有する。また、判定の結果を、ROMエラー信号出力回路73に出力する。
ROMエラー信号出力回路73は、ROMデータ判定回路66による判定の結果が否の場合、ROMエラー信号を外部の出力装置に出力するものである。
次に、本実施形態に係るDNAチップ装置10Sの動作について図14のフローチャートを用いて説明する。
なお、ステップS13までは、第1の実施形態に係るDNAチップ装置10と同様の処理が実行されるので、説明を省略する。
ステップS5において、データエラーもアドレスエラーもなされない場合、ROMデータ判定回路66により、ROM23に記憶されている各アドレスデータが読み出される(S14)。
続いて、読み出されたアドレスデータと、外部のアドレス制御部5により指定されるアドレスデータとが比較される。この比較の結果、両者が一致しない場合には、ROMエラー信号がエラー信号出力回路70に送出される(S15−No)。
この結果、エラー信号出力回路70では、このDNAチップ装置10は不良品であるとして、エラー信号を外部の出力装置に出力する(S5)。
一方、読み出されたアドレスデータと、指定されるアドレスデータとが一致する場合には、実際のユニットセル21に対して、アドレス制御が正常に行なわれていることが確認できる(S15−Yes)。
以上説明したように、本実施形態に係るDNAチップ装置10Sにおいて、DNAマイクロアレイ装置20は、ユニットセル21毎に設定される行アドレスデータ及び列アドレスデータを予め記憶するROM23を備え、行アドレスデータ及び列アドレスデータが指定された場合、ROM23に記憶された各アドレスデータを読出処理し、指定された各アドレスデータと読出処理された各アドレスデータとを比較し、両者が一致するか否かを判定するためのROMデータ判定回路66を備えた構成により、行制御信号および列制御信号が各ユニットセル21に正常にアクセスしているか否かを確認することができる。
<第3の実施形態>
本実施形態に係るDNAチップ装置10Tでは、第2の実施形態に係るROM23に記憶される情報として、アドレスデータだけでなく、期待値データも記憶されている。
具体的には、各ユニットセル21においてハイブリダイゼーションが生じるときに、予期される期待値データを予め記憶する。これにより、図15に概念を示すように、ROMデータ判定回路66において、期待値データと検出値データとを比較することができる。なお、期待値データは、各種文献等に基づいて予め設定される検出値である。
次に、本実施形態に係るDNAチップ装置10Tの動作について図16のフローチャートを用いて説明する。
なお、ステップS15までは、第2の実施形態に係るDNAチップ装置10Sと同様の処理が実行されるので、説明を省略する。
ステップS5において、エラー信号が出力されていない場合、アドレス制御に異常がないとして、DNAチップ装置10TをDNA判定に用いることができる。
本実施形態に係るDNAチップ装置10TをDNA判定に用いるために、各ユニットセル21において、判定用DNAと被判定用DNAとがハイブリダイゼーションを生じるような状態にする(S16,S17)。
ここで、ハイブリダイゼーションが生じなければ、スポット電極から電流が検出されず、被検体には判定用DNAが含まれないと判定される(S17−No,S18)。
一方、ハイブリダイゼーションが生じると電流が検出され、検出値データとしてROMデータ判定回路66に入力される(S17−Yes)。
続いて、ROMデータ判定回路66において、ROM23に記憶された期待値データが読出処理され、その期待値データと、ハイブリダイゼーションが生じる際に検出される検出値データとが比較される(S19,S20)。
両者の値が一致しない場合には、ハイブリダイゼーションが生じなかったと判定され、被検体には判定用DNAが含まれないと判定される(S20−No,S18)。
これに対し、両者の値が一致する場合には、ハイブリダイゼーションが生じたと判定され、被検体に判定用DNAが含まれると判定される(S21)。
以上説明したように、本実施形態に係るDNAチップ装置10Tにおいて、DNAマイクロアレイ装置20Tは、各ユニットセルにいてハイブリダイゼーションが生じるときに、予期される期待値データを予め記憶するROM23を備え、DNAマイクロアレイ装置20において、ハイブリダイゼーションが生じる場合に、ROM23に記憶された期待値データを読出処理し、期待値データと、ハイブリダイゼーションが生じる際に検出される検出値データとを比較し、両者が一致するか否かを判定するためのROMデータ判定回路66を備えた構成により、ハイブリダイゼーションが行なわれているか否かを高確度に検出できる。
なお、ROM23にはアドレスデータや期待値データに限らず、その他のユニットセル毎に固有のデータを記憶しても良い。
固有のデータを記憶する場合は、予めユニットセル23とその固有のデータとを対応付けたテーブル情報を外部の記憶手段等に記憶しておく。そして、ユニットセル21が動作する際に、外部の記憶手段からテーブル情報を抽出して、予め記憶されている固有のデータと、ROM23から読み出した固有のデータとを比較する。それゆえ、ROM23に事前にユニットセル21毎に固有のデータを記憶しておけば、そのデータの読み出すことにより、ユニットセル21に正しくアクセスされているかを確認できる。
換言すると、DNAマイクロアレイ装置20が、ユニットセル21毎に設定される固有データを予め記憶するROM23を備え、各アドレスデータが指定された場合、ROM23に記憶された固有データを読出処理し、その固有データがユニットセルに対応するものであるか否かを判定するためのROMデータ判定回路66を備えることにより、各ユニットセル21に正常にアクセスされているか否かを確認することができる。
<その他>
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施形態に係るDNAチップ装置10の構成を示す模式図である。 同実施形態に係る行アドレスデコーダ20の機能を説明するための図である。 同実施形態に係る列アドレスデコーダ30の機能を説明するための図である。 同実施形態に係るアドレス制御判定回路60の構成を示す模式図である。 同実施形態に係る行識別信号出力回路61Rの論理回路の例を示す図である。 同実施形態に係る行判定信号出力回路62Rの論理回路の例を示す図である。 同実施形態に係る行アドレス制御判定回路の機能を説明するための図である。 同実施形態に係る列識別信号出力回路61Cの論理回路の例を示す図である。 同実施形態に係る列判定信号出力回路62Cの論理回路の例を示す図である。 同実施形態に係る列アドレス制御判定回路60Cの機能を説明するための図である。 同実施形態に係るDNAチップ装置10の動作について説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るDNAチップ装置10Sの構成を示す模式図である。 同実施形態に係るROMに記憶される情報の概念を示す図である。 同実施形態に係るDNAチップ装置10Sの動作について説明するためのフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係るROMデータ判定回路65の機能を説明するための図である。 同実施形態に係るDNAチップ装置10Tの動作について説明するためのフローチャートでる。
符号の説明
5…アドレス制御部、6…データ制御部、10…DNAチップ装置、
20…DNAマイクロアレイ装置、21…ユニットセル、22…RAM、23…ROM、
30…行アドレスデコーダ、40…列アドレスデコーダ、50…データ比較回路、
60…アドレス制御判定回路、60R…行アドレス制御判定回路、
60C…列アドレス制御回路、61R…行識別信号出力回路、
61C…列識別信号出力回路、62R…行判定信号出力回路、
62C…列判定信号出力回路、63R…行判定信号選択回路、
63C…列判定信号選択回路、64R…行判定回路、64C…列判定回路、
66…ROMデータ判定回路、70…エラー信号出力回路、
71…データエラー信号出力回路、72…アドレスエラー信号出力回路、
73…ROMエラー信号出力回路。

Claims (6)

  1. 互いに異なるDNA判定用の複数のユニットセル及びRAMが、行アドレスデータ及び列アドレスデータにより指定可能に配列されてなるDNAマイクロアレイ装置と、
    前記行アドレスデータに基づいて、行制御信号を前記DNAマイクロアレイ装置に送出する行アドレスデコーダと、
    前記列アドレスデータに基づいて、列制御信号を前記DNAマイクロアレイ装置に送出する列アドレスデコーダと、
    前記行アドレスデータ及び列アドレスデータにより指定されたRAMにデータが書込処理された後に読出処理されたとき、前記書込処理される書込データと、前記読出処理された読出データとを比較するデータ比較回路と、
    前記比較の結果、両者が一致しない場合、データエラー信号を出力するデータエラー信号出力回路と
    を備えたDNAチップ装置であって、
    指定可能な範囲内で列アドレスデータを走査したとき、指定された行アドレスデータに対応する行制御信号のみが前記DNAマイクロアレイ装置に送出されるか否かを判定する行アドレス制御判定回路と、
    指定可能な範囲内で行アドレスデータを走査したとき、指定された列アドレスデータに対応する列制御信号のみが前記DNAマイクロアレイ装置に送出されるか否かを判定する列アドレス制御判定回路と、
    前記各アドレス制御判定回路による判定結果のうち、少なくとも一方の判定結果が否の場合、アドレスエラー信号を出力するアドレスエラー信号出力回路と
    を備え、
    前記行アドレス制御判定回路は、
    前記行制御信号と前記列制御信号とから、該行制御信号が出力されている場合にアクティブ状態となる行識別信号を行アドレスデータ毎に出力する行識別信号出力回路と、
    前記行アドレスデータ毎に設定され、該設定される行アドレスデータに対応する行識別信号のみがアクティブ状態で入力されたときに、正常状態を示す行判定信号を出力する行判定信号出力回路と、
    前記行判定信号出力回路から出力される行判定信号に対し、指定された行アドレスデータに対応する行判定信号を選択する行判定信号選択回路と、
    前記行判定信号選択回路により選択される行判定信号が正常状態を示す場合に、指定された行アドレスデータに対応する行制御信号のみが前記DNAマイクロアレイ装置に送出されると判定するための行判定回路と
    を備え、
    前記列アドレス制御判定回路は、
    前記行制御信号と前記列制御信号とから、該列制御信号が出力されている場合にアクティブ状態となる列識別信号を列アドレスデータ毎に出力する列識別信号出力回路と、
    前記列アドレスデータ毎に設定され、該設定される列アドレスデータに対応する列識別信号のみがアクティブ状態で入力されたときに、正常状態を示す列判定信号を出力する列判定信号出力回路と、
    前記列判定信号出力回路から出力される列判定信号に対し、指定された列アドレスデータに対応する列判定信号を選択する列判定信号選択回路と、
    前記列判定信号選択回路により選択される列判定信号が正常状態を示す場合に、指定された列アドレスデータに対応する列制御信号のみが前記DNAマイクロアレイ装置に送出されると判定するための列判定回路と
    を備えたことを特徴とするDNAチップ装置。
  2. 請求項1に記載のDNAチップ装置において、
    前記DNAマイクロアレイ装置は、前記ユニットセル毎に設定される固有データを予め記憶するROMを備え、
    前記行アドレスデータ及び列アドレスデータが指定された場合、前記ROMに記憶された固有データを読出処理し、該固有データが前記ユニットセルに対応するものであるか否かを判定するためのROMデータ判定回路と、
    前記ROMデータ判定回路による判定結果が否の場合、ROMエラー信号を出力するROMエラー信号出力回路と
    を備えたことを特徴とするDNAチップ装置。
  3. 請求項1に記載のDNAチップ装置において、
    前記DNAマイクロアレイ装置は、前記ユニットセル毎に設定される行アドレスデータ及び列アドレスデータを予め記憶するROMを備え、
    前記行アドレスデータ及び列アドレスデータが指定された場合、前記ROMに記憶された各アドレスデータを読出処理し、指定された各アドレスデータと読出処理された各アドレスデータとを比較し、両者が一致するか否かを判定するROMデータ判定回路と、
    前記ROMデータ判定回路による判定結果が否の場合、ROMエラー信号を出力するROMエラー信号出力回路と
    をさらに備えたことを特徴とするDNAチップ装置。
  4. 請求項1に記載のDNAチップ装置において、
    前記DNAマイクロアレイ装置は、前記各ユニットセルにおいてハイブリダイゼーションが生じるときに、予期される期待値データを予め記憶するROMを備え、
    前記DNAマイクロアレイ装置において、ハイブリダイゼーションが生じる場合に、前記ROMに記憶された期待値データを読出処理し、該期待値データと、該ハイブリダイゼーションが生じる際に検出される検出値データとを比較し、両者が一致するか否かを判定するためのROMデータ判定回路と、
    前記ROMデータ判定回路による判定結果が否の場合、ROMエラー信号を出力するROMエラー信号出力回路と
    をさらに備えたことを特徴とするDNAチップ装置。
  5. 請求項1に記載のDNAチップ装置において、
    前記DNAマイクロアレイ装置は、前記ユニットセル毎に設定される行アドレスデータ及び列アドレスデータと、前記各ユニットセルにおいてハイブリダイゼーションが生じるときに予期される期待値データとを予め記憶するROMを備え、
    前記行アドレスデータ及び列アドレスデータが指定された場合、前記ROMに記憶された各アドレスデータを読出処理し、指定された各アドレスデータと読出処理された各アドレスデータとを比較し、両者が一致するか否かを判定する第1ROMデータ判定回路と、
    前記DNAマイクロアレイ装置において、ハイブリダイゼーションが生じる場合に、前記ROMに記憶された期待値データを読出処理し、該期待値データと、該ハイブリダイゼーションが生じる際に検出される検出値データとを比較し、両者が一致するか否かを判定するための第2ROMデータ判定回路と、
    前記各ROMデータ判定回路による判定結果のいずれかが否の場合、ROMエラー信号を出力するROMエラー信号出力回路と
    をさらに備えたことを特徴とするDNAチップ装置。
  6. 請求項1に記載のDNAチップ装置において、
    前記DNAマイクロアレイ装置は、前記ユニットセル毎に設定される行アドレスデータ及び列アドレスデータと、前記各ユニットセルにおいてハイブリダイゼーションが生じるときに予期される期待値データと、前記ユニットセル毎に設定される固有データとを予め記憶するROMを備え、
    前記行アドレスデータ及び列アドレスデータが指定された場合、前記ROMに記憶された各アドレスデータを読出処理し、指定された各アドレスデータと読出処理された各アドレスデータとを比較し、両者が一致するか否かを判定する第1ROMデータ判定回路と、
    前記DNAマイクロアレイ装置において、ハイブリダイゼーションが生じる場合に、前記ROMに記憶された期待値データを読出処理し、該期待値データと、該ハイブリダイゼーションが生じる際に検出される検出値データとを比較し、両者が一致するか否かを判定するための第2ROMデータ判定回路と、
    前記行アドレスデータ及び列アドレスデータが指定された場合、前記ROMに記憶された固有データを読出処理し、該固有データが前記ユニットセルに対応するものであるか否かを判定するための第3ROMデータ判定回路と、
    前記各ROMデータ判定回路による判定結果のいずれかが否の場合、ROMエラー信号を出力するROMエラー信号出力回路と
    をさらに備えたことを特徴とするDNAチップ装置。
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