JP4774948B2 - 操舵装置 - Google Patents
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Description
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、部品コストを上昇させることなく、多回転の操舵角を検出することができる操舵装置を提供することを目的とする。
図1は、本発明に係る操舵装置の実施の形態の構成を示す模式図である。この操舵装置は、電動パワーステアリング装置であり、例えば舵取りの為のステアリングホイール27(操舵部材)と、ステアリングホイール27の操舵に応じて駆動される操舵補助用のモータ(操舵補助手段)6と、モータ6の回転を減速歯車機構17を介して舵取機構23,23に伝える伝動手段24と、モータ6の駆動回路5を制御する制御装置1とを備えている。
伝動手段24は、入力軸26に図示しないトーションバーを介して連結される出力軸29と、出力軸29にユニバーサルジョイントを介して連結される連結軸30と、連結軸30にユニバーサルジョイントを介して連結されるピニオン軸31と、ピニオン軸31のピニオンに噛合するラック歯を有し、左右の操向輪A,Aに舵取機構23,23を介して連結されるラック軸32とを備えている。入力軸26及び伝動手段24は操舵軸25を構成している。
左車輪速センサ33及び右車輪速センサ35には、回転部分に歯車状のロータを設け、その外周にコイル及び磁極で構成されるセンサを設置した磁気式回転速センサ、磁気式又はフォトインタラプタ式のロータリーエンコーダ等が使用される。
左車輪速センサ33及び右車輪速センサ35は、車両の旋回時には、ステアリングホイール27の操舵角及び内輪差に応じて異なる車輪速を検出する。
減速歯車機構17は、モータ6の出力軸に繋がるウォームと、出力軸29の途中に嵌合されるウォームホイールとを備えており、モータ6の回転をウォーム及びウォームホイールから出力軸29に伝達するように構成してある。
微分演算部14は、操舵トルク値Tを微分し、微分して得た操舵トルク値T′に、車速値Vに応じて定められた係数を乗じて、微分電流値Idとして加算手段13へ与え、モータ6及び舵取機構23,23(図1)の慣性補償を行う。
加算手段13は、関数発生部12及び微分演算部14より与えられた電流指示値I及び前記微分電流値Idを加算し、その加算結果を減算手段15へ与える。
操舵角センサ18が検出した操舵角は、インタフェース19によりサンプリングされ、サンプリングされた操舵角値θが、制御装置1内の制御部8に与えられる。
左車輪速センサ33が検出した左車輪速は、インタフェース34によりサンプリングされ、制御部8に与えられる。右車輪速センサ35が検出した右車輪速は、インタフェース36によりサンプリングされ、制御部8に与えられる。
制御部8は、読込んだ操舵角値θ、演算した左右の車輪速比、及び参照テーブル9の参照結果に基づき、ステアリングホイール27の多回転の操舵角を求め、関数発生部12及びモータ電圧演算部16に与える。与えられた操舵角は、例えば、操舵回転終端部付近のモータ電流制御等に使用される。
この操舵装置の電源は、電源スイッチ回路2を通じてバッテリーBから与えられる。
制御部8は、先ず、操舵角センサ18が検出し、インタフェース19によりサンプリングされた操舵角値θを読み込み(S2)、次いで、左車輪速センサ33及び右車輪速センサ35が各検出し、インタフェース34及びインタフェース36により各サンプリングされた左右の実車輪速を読み込む(S3)。
ABSが作動(瞬時的にはタイヤがロック=車輪速0)しても、ロックする前の車輪速の変化率より現在の車輪速を推測演算することができるので、理論上はABS作動中でも演算車輪速よりハンドル何回転目かの判定は可能である。
制御部8は、右車輪速を演算する際(S4)、先ず、ワークRAMに0を記憶させ(図4S40)、パラメータk、k1 を0にして(S42)初期化を行い、次いで、読み込んだ右車輪速(S3)をVR(n)とする(S44)。次いで、右車輪速VR (n−k)が0であるか否かを判定し(S46)、右車輪速VR (n−k)が0なら(S46;YES)、パラメータkを1ずつインクリメント(S48)して、サンプリング周期を遡り、遡ったサンプリング周期の右車輪速VR(n−k)が0であるか否かを判定して行く(S46)。
{[ワークRAM]−VR (n−k)}/(k−k1)=ΔVRA
を演算して(S56)、サンプリング周期(k−k1 )回分の平均変化ΔVRAを求め、その求めた平均変化ΔVRAにkを乗算して、サンプリング周期k回分の右車輪速の変化分ΔVR とする(S57)。次いで、右車輪速値VR (n−k)に変化分ΔVR を加算して右演算車輪速VRC(n)を求めて(S58)リターンする。
左車輪速を演算する際(S5)の動作は、右車輪速を演算する際(S4)の動作(図4S40〜58)と同様であるので、説明を省略する。
制御部8は、次に、不等式
Θ−Z≦θ+360N≦Θ+Z
但し、Z;操舵角Θの誤差(例えば20°)、N;0,±1,±2,±3
を満たすNを演算する(S10)。
制御部8は、次に、上記不等式を満足するNが存在したか否かを判定し(S12)、存在したならば(S12;YES)、真の操舵角として(θ+360N)を出力して(S14)リターンする。Nが存在しなければ(S12;NO)、エラー信号を出力して(S16)リターンする。
また、参照テーブル9を設けることなく、左演算車輪速及び右演算車輪速を用いた公知の計算式により、仮の操舵角Θを求めることも可能である。しかし、本発明に係る操舵装置では、高精度の仮の操舵角Θは必要でなく、参照テーブル9を用いる方が、演算負荷が軽くなり、より安価なマイクロコンピュータを使用することが可能となる。
5 モータ駆動回路
6 モータ(操舵補助手段)
8 制御部
9 参照テーブル
12 関数発生部
13 加算手段
15 減算手段
16 モータ電圧演算部
18 操舵角センサ(操舵角検出器)
21 トルクセンサ
23 舵取機構
27 ステアリングホイール(操舵部材)
31 ピニオン軸
32 ラック軸
33 左車輪速センサ(車輪速検出手段)
35 右車輪速センサ(車輪速検出手段)
Claims (1)
- 操舵部材と、該操舵部材の操舵に応じて操舵補助する操舵補助手段、又は前記操舵部材と機械的に分離され前記操舵に応じて舵取りする舵取機構とを備え、左右の車輪速を各検出する各車輪速検出手段を有する車両を操舵する操舵装置において、
前記操舵部材の左右各1回転範囲の操舵角を検出する操舵角検出器と、前記各車輪速検出手段が各検出した左右の車輪速、及び前記操舵角検出器が検出した左右各1回転範囲の操舵角に基づき、前記操舵部材の操舵角を検出する操舵角検出手段とを備え、該操舵角検出手段は、前記左右の車輪速の比を演算する比演算手段と、左右の車輪速の比、及び前記操舵部材の操舵角を対応させた参照テーブルとを有し、前記比演算手段が演算した比により前記参照テーブルを参照し、参照して得た操舵角、及び前記左右1回転範囲の操舵角に基づき、前記操舵部材の操舵角を検出するように構成してあることを特徴とする操舵装置。
Priority Applications (1)
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JP2005337434A JP4774948B2 (ja) | 2005-11-22 | 2005-11-22 | 操舵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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