JP4774234B2 - 微細炭素繊維の解繊装置及び微細炭素繊維の解繊方法 - Google Patents

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本発明は、微細炭素繊維の導電性パスを形成した状態で微細炭素繊維の絡合を解きほぐす、微細炭素繊維の解繊装置及び微細炭素繊維の解繊方法に関する。
微細炭素繊維を製造する方法として、ベンゼン、トルエン又はキシレン等の炭素源となる炭化水素を気相中で熱分解する気相成長法が知られている。例えば、熱分解帯域に置かれた基板上に金属微粒子を散布し、そこから微細炭素繊維を成長させる基板法、浮遊する金属微粒子を触媒として微細炭素繊維を生成させる浮遊法などである。この気相成長法で得られる微細炭素繊維は、有機材料、無機材料及び金属材料等の母材の性能向上及び新規機能を発現させる添加物として期待されている。
しかし、この気相成長法により得られる微細炭素繊維は、非常に大きなアスペクト比を有し、また、微細炭素繊維同士の間にファンデルワールス力が働く。このため、製造された微細炭素繊維は、相互に密に絡み合った凝集状態で生成される(特許文献1及び特許文献2参照)。
例えば、基板法により得られる微細炭素繊維は、微細炭素繊維同士が互いに絡み合い粒状の凝集状態を形成していることに加えて、これらの粒径が不均一であり、その中には粒径の大きなものが混在する。また、浮遊法により得られる微細炭素繊維に関しても、絡み合いが生じ、反応状態によって繊維長にバラツキが生じる問題がある。不均一な粒径や繊維長にバラツキのある微細炭素繊維を添加物としてそのままの状態で使用すれば、分散性の低下等の不都合が発生するため、従来より凝集状態を形成した微細炭素繊維の粒径及び繊維長を何らかの手法によって細分化し、粒径及び繊維長を均一に形成してから添加物として使用することが行われていた。
この従来行われていた細分化手法とは、微細炭素繊維に圧壊、衝撃、せん断、磨砕など物理的な力を直接作用させ、炭素繊維自体を粉砕するものである。具体的には、特許文献1に示す振動ボールミルを使用して粉砕処理する手法、特許文献2に示すジェットミルにより粉砕する手法、特許文献3に示すボールミル、ロータースピードミル、カッティングミル、ホモジナイザー、振動ミル又はアトライタ等で機械的に粉砕する手法、並びに特許文献4に示す高速気流中衝撃処理装置を利用して高衝撃力を作用させて破断する手法などが挙げられる。
特開平3−74465号公報 特開昭63−21208号公報 特開昭64−65144号公報 特開平4−222227号公報
しかし、これまでに行われていた上記手法は、物理的な力を用いて粉砕するものであり、分散性向上を目的とし微細炭素繊維の不揃いな粒径および繊維長を添加材としての物性を発揮することが出来る限度において所望のサイズに細分化しているが、細分化された微細炭素繊維は、粉砕前の密な凝集構造を維持しているため、少量添加による物性の発揮を可能とするものではなかった。
なお、圧壊に分類されるボールミルタイプの粉砕機では、粉砕媒体として用いられるボールによって微細炭素繊維を押し潰し破壊しながら細分化が進行する為、微細炭素繊維自体の構造欠陥が生じ、このため、導電性等の物性が低下することとなる。また、セラミック球などの粉砕媒体を使用するとセラミック粉が発生し、このセラミック粉が不純物として細分化された微細炭素繊維に混入されることとなる。
また、ジェットミルで粉砕する場合には、微細炭素繊維の表面に存在する空気の層、粉砕時、微細炭素繊維同士の衝突、又は、壁あるいは運動体との衝突において中間に存在して衝撃を抑え、粉砕効率の低下を招く。
このように、凝集した微細炭素繊維を粉砕して細分化する従来の手法には種々の問題点が存在する。
本発明は、かかる問題点に鑑みなされたものであり、微細炭素繊維の特徴的物性を損なうことなく解繊させ、少量添加により物性を発揮する微細炭素繊維を得る解繊装置及び解繊方法を提供する。
本発明では上記課題を解決するために、次の解繊装置及び解繊方法にかかる発明を採用した。
第1に採用したのが、以下の解繊装置の発明である。
即ち、凝集した微細炭素繊維が導入ガスと共に導入される導入部と、前記導入部から導入された微細炭素繊維を解繊処理する処理部と、前記処理部にて解繊処理された微細炭素繊維が排出される排出部と、微細炭素繊維を解繊処理するための圧力変動を発生させる圧力変動部と、を備えることを特徴とする微細炭素繊維の解繊装置である。
本発明では、かかる微細炭素繊維の解繊装置において、前記圧力変動部は、前記処理部を筒状に形成して成る筒状体の内周面と、前記筒状体の内部に実質的に同軸かつ回転自在に配設された回転体の外周面とを用いて前記移動空間を構成し、前記内周面の要素として、前記筒状体の軸心方向に対して斜めに延在する傾斜溝が隣り合うように複数凹設され、前記回転体の外周面の要素として、前記回転体の軸心方向に延在しかつ延在する方向の一部において前記傾斜溝を覆う幅を有する圧力変動板が凸設され、前記回転体を回転させた場合に、前記傾斜溝と前記圧力変動板との間に微細炭素繊維を解繊するための圧力変動を発生させるように構成した。
また、上記解繊装置において、前記傾斜溝は、筒状体の軸心方向に対して微細炭素繊維の移動方向と逆方向に10度〜40度傾斜して設けた。さらに、前記傾斜溝は、延在する方向に対する直交断面が中心側に向かうにつれ拡幅されていると共に、その深さが0.5〜3.0mmに形成されるとよい。
また、本発明では、上記解繊装置に関し、前記圧力変動板の外端縁と前記処理部の内周面との間隙が1.0mm〜2.0mmに形成したことを特徴としている。
さらには、前記圧力変動は、少なくとも9.5×10回/秒のサイクルで発生されることをも特徴とする。
第2に採用したのが以下の解繊方法である。
即ち、解繊するための圧力変動を発生させる圧力変動部を設けた解繊装置に凝集した微細炭素繊維を導入ガスと共に導入し、前記解繊装置に導入された前記導入ガスに圧力変動を発生させ、発生させた圧力変動を利用して解繊させることを特徴とする微細炭素繊維の解繊方法である。
また、本発明における解繊方法では使用する前記解繊装置として、前記圧力変動部は、前記処理部を筒状に形成して成る筒状体の内周面と、前記筒状体の内部に実質的に同軸かつ回転自在に配設された回転体の外周面とを用いて前記移動空間を構成し、前記内周面の要素として、前記筒状体の軸心方向に対して斜めに延在する傾斜溝が隣り合うように複数凹設され、前記回転体の外周面の要素として、前記回転体の軸心方向に延在しかつ延在する方向の一部において前記傾斜溝を覆う幅を有する圧力変動板が凸設され、前記回転体を回転させた場合に、前記傾斜溝と前記圧力変動板との間に微細炭素繊維を解繊するための圧力変動を発生させるものを使用して、凝集した微細炭素繊維を解繊させる。
また、上記解繊方法において、前記傾斜溝は、筒状体の軸心方向に対して微細炭素繊維の移動方向と逆方向に10度〜40度傾斜させた。さらに、前記傾斜溝は、延在する方向に対する直交断面が中心側に向かうにつれ拡幅されていると共に、その深さが0.5〜3.0mmに形成するとよい。
また、本発明では、上記解繊装置に関し、前記圧力変動板の外端縁と前記処理部の内周面との間隙を1.0mm〜2.0mmに形成することを特徴としている。
さらに、前記圧力変動を、少なくとも9.5×10回/秒のサイクルで発生させることを特徴としている。
本発明によれば、第1に、微細炭素繊維を物理的な力を用いずに圧力変動によって解繊処理するため、導電性低下の要因となる微細炭素繊維自体の構造欠陥は生じることがない。また、微細炭素繊維の解繊処理は、導電パスを形成した状態で解きほぐす処理であり、母材への少量添加による導電性の発現が可能となる。第2に、気体の圧力変動を利用する解繊処理のため、セラミック球等の粉砕媒体を使用する必要がなく、汚染が発生しない。
以下、本発明の実施の形態について図1〜図11を参照しながら説明する。なお、本発明の詳細な説明において凝集した微細炭素繊維とは、微細炭素繊維が互いに絡合したものや単に集束したものも含むものとする。
図1は、本発明の一実施形態にかかる微細炭素繊維の解繊装置1の縦断面図を示している。この解繊装置1は、筒状に形成され、その軸心方向が上下方向に延びるように配された処理部としての処理槽2と、この処理槽2内の軸心方向において軸支され回転自在に配設された圧力変動部を構成する回転体20とを備えている。
この処理槽2は、その下部に凝集した微細炭素繊維を導入する導入部6を具備する一方で、その上部には、解繊された微細炭素繊維が排出される排出部12を具備している。また、処理槽2は、外槽3と内槽4とからなる二重構造となっている。外槽3は当該処理槽2の外殻をなしており、一定の板厚の部材により円筒状に形成されている。この外槽3の内側に配された内槽4の内周面4aには、図2に示すように軸心方向に対して斜めに延在する傾斜した溝40が隣り合うように複数凹設されている。各溝40は、図3に示すようにその断面形状がV字に形成されて、その側壁41は溝40の延在する方向に対する直交断面が槽内中心側に向かうにつれて拡幅されている。なお、当該実施の形態では、溝の横断面の形状をV字に形成したものを例に説明しているが、例えば、鋸歯状、台形状又は半円状に形成するなど、処理部中心側に向かうにつれて拡幅している形状であれば、V字状に限定されるものではない。また、これらの溝40は、図4に示すように、軸心方向に対して微細炭素繊維の移動方向Rとは逆方向に傾斜して設けられている。また、図1に示す内槽4の底部5は、内周面4aから連絡口9の周縁に向けて縮径するように形成されている。図1に示す導入部6は、凝集した微細炭素繊維を導入ガスと共に処理槽2へ送り込む部位であり、この導入部6の先端には、微細炭素繊維及び導入ガスを供給する供給源が接続される。
そして、処理槽2の上端部には、やや半径の大きく形成された、平坦な円筒状の送出部10が形成されている。この送出部10は、処理槽2で解繊された微細炭素繊維を排出部12へ送り出す部位である。送出部10と処理槽2とは、処理槽2の周壁から中心に向けて半径方向内側に向けて張り出すドーナツ状の仕切板11により仕切られており、両者は、この仕切板11の中心に形成された連通口15で連絡されている。そして、この送出部10の周壁面には、その半径方向外側に向けて延びる排出部12が形成されている。
一方、回転体20は、図5にその詳細を示すように、処理槽2内の軸心方向に対して回転自在に軸支された回転軸21と、回転軸21から半径方向外側に張り出す複数の支持板28と、この支持板28に取り付けられた軸心方向に延在する圧力変動板29とを備えている。
回転軸21は、図1に示すその下端23が処理槽2の底面から下方に向けて突出され、この下端23が軸受25に回転自在に支持されている。またこの下端23は、図示しない駆動源に繋がれている。一方、上端22は、処理槽2の天面から上方に突出されており、この上端22が軸受24により回転自在に支持されている。
支持板28は、各々円盤状に形成されており、回転軸21の軸心方向に関して一定の間隔ごとに配置されている。そして、上端部と下端部とには、支持板28よりもやや板厚の厚いエンドプレート26,27がそれぞれ配置されている。これらエンドプレート26,27も円盤状に形成されており、その中心部が回転軸21と接合されている。
下側のエンドプレート27は、処理槽2の底部と僅かな間隙を隔てた位置に配されている。このエンドプレート27の裏面には、複数のフィン30が設けられている。このフィン30は、エンドプレート27の中心から放射状に延びており、エンドプレート27の周方向に関して均等に配されている。このエンドプレート27と内槽4の底部5との間をなす空間は、導入された微細炭素繊維を連絡口9から処理槽2の内周面4a側へと案内する案内部として機能する。
一方、上側のエンドプレート26は、前述の仕切板11との間にある程度の間隔が形成されるように、仕切板11からやや下方に離された位置に配置されている。このように、仕切板11とエンドプレート26との間に間隔を空けることにより、微細炭素繊維を円滑に連通口15へ移動させている。
そして、エンドプレート26,27同士の間には、複数の圧力変動板29が回転軸21を中心として放射状に延びるように凸設されている。これら圧力変動板29は矩形状に形成された板状の部材であり、軸心方向に延在しかつ延在する方向の一部において内槽4の内周面4aに形成された溝40を覆う幅を有する。そして、その上端と下端とがエンドプレート26,27によりそれぞれ固定され、長手方向の中間部分が支持板28により固定されている。
このようにエンドプレート26,27及び支持板28に固定されることで、各圧力変動板29は、その内端縁が回転軸21と一定の距離が空けられている一方で、その外端縁が処理槽2を構成する内槽4の内周面4aと所定の間隙δ(図6参照)が形成されるように配置される。なお、この実施形態では、圧力変動板29の上端及び下端は、外端縁がエンドプレートの外周縁とほぼ面一となされている一方で、長手方向の中間部分では、外端縁が支持板28の外周縁から半径方向外側に突出している。
これら圧力変動板29の外端縁と内槽4の内周面4aとの間に形成された間隙δは、処理槽2に導入された微細炭素繊維が移動する移動空間50である(図6参照)。この移動空間50は、圧力変動板29の下端から上端までの全域が、圧力変動板29の外端縁が内槽4の内周面4aに対して一定の寸法となるよう配されることで形成される。
ここで、回転体20が回転軸21を中心に回転されることで、処理槽2の内部の導入ガスは周方向に流れる。加えて、圧力変動板29が内槽4の内周面4aに形成された溝40を間隙δの距離をおいて通過するごとに、溝40の内部及び溝40の近傍における移動空間50に、圧力変動を発生させている。即ち、圧力変動板29が溝40に近づくことにより、圧力変動板29と溝40との間に存在する導入ガスが圧縮される。そして、圧力変動板29が溝40を通過後、溝40から遠ざかることにより両者の間に存在する導入ガスが膨張される。導入ガスの圧縮・膨張が各溝40ごとに繰り返し発生して、圧力変動が起きる。なお、圧力変動板29で覆われた各々の溝40の山と谷の部分でも部分的に圧力変動が生じている。
かかる圧力変動の下で、処理槽2の底面部からこの移動空間50に送り込まれた微細炭素繊維は、導入ガスの下から上へと流れる気流、回転体20の回転に伴い発生する周方向の気流及び圧力変動の影響により、溝40を通過させつつ内周面4aに沿って、螺旋状に上昇される。
なお、圧力変動板29の延在する方向の中間部分では、その外端縁が支持板28の外周縁から半径方向外側に突出しているので、長手方向の全域にわたり、処理槽2の内周面4aは圧力変動板29の外端縁のみと対向される。このため、圧力変動板29の長手方向に関し、回転体20が回転された際に発生する圧力変動に切れ目が生じることや、導入ガスの気流の乱れが起きることがない。
そして、処理槽2の上部に設けられた送出部10には、回転軸21から放射状に延びる複数の羽根からなり、回転軸21を中心に回転される送出羽根部35が設けられている。この送出羽根部35は、複数の羽根の回転により生じる動圧で、送出部10へ送り込まれた微細炭素繊維を半径方向外側へ押し退け、排出部12へと微細炭素繊維を送り出している。
以上の構成を備えた解繊装置に関し、内槽4の内周面4aに形成された溝40、及びこの溝40と圧力変動板29との関係についてさらにその詳細を説明する。
図3に示す、溝40の深さdは、0.5〜3.0mm、より好ましくは、1.0mm〜2.0mmに形成される。この溝40の深さdが0.5mmよりも浅いと、圧力変動を発生させることが困難となる。一方、3.0mmよりも深いと、溝40の内部に落とし込まれた微細炭素繊維が溝40の内部に残留してしまう。
移動空間50として構成される、圧力変動板29の外端縁と内槽4の内周面4aとの間隙δは、1.0mm〜2.0mm、好ましくは、1.0mm〜1.5mmに形成される。間隙δが2.0mmを越えると、解繊にとって好適な圧力変動が発生されないこととなる。
また、溝40は、その側壁41が処理槽2の中心に向かうに連れ拡幅するように形成される。このように、溝40の側壁41を傾斜させることで、微細炭素繊維の移動を円滑にしている。即ち、溝40の内部に落とし込まれた微細炭素繊維は、溝40の側壁41に沿って内槽4の内周面4aへ移動するようにして溝40から排出される。このため、当該解繊装置1が採用するように、溝40の側壁41を傾斜させることで、この側壁41が微細炭素繊維の移動の障害となることを防止している。なお、本解繊装置では、溝同士のピッチpが1.0mm〜2.0mmとなるように、側壁41が傾けられている。
次に、この溝40の傾きの作用について、図7及び図8を参照して説明する。
図7はこの実施形態の解繊装置1が採用する溝40の形態を示すもので、回転体20の微細炭素繊維の移動方向Rとは逆向きに傾けて溝40を形成したものである。即ち、この図7において、軸心方向Vに対して微細炭素繊維の移動方向とは逆方向に傾斜角度θが鋭角となる形態である。なお、図7において、符号F1は、圧力変動板29が発生させている周方向の気流により微細炭素繊維が受ける力を示し、符号F2は、溝40から受ける反力を示している。さらに、符号F3は、導入部6から排出部12へ向けて、処理部の軸心方向に流れる導入ガスの気流により微細炭素繊維が受ける力を示している。
周方向の気流又は流れにより溝40に落とし込まれた微細炭素繊維には、溝40の側壁41からの反力F2が作用する。この反力F2における排出部12側から導入部6側への軸心方向の成分と、導入部6から排出部12への気流から受ける力F3とが相殺され、微細炭素繊維には、相殺後のE1なる力が作用することになる。このため、微細炭素繊維の軸心V方向に関する移動速度が低下されて、解繊されるのに適した時間だけ微細炭素繊維を処理槽2内に止めておくことができる。
他方、図8は、排出部12側を回転体20の微細炭素繊維の移動方向Rと同方向に向けて傾け、軸心方向Vと直交する水平方向Hと、溝40の延びる方向とのなす傾斜角度θが鋭角をなすように溝40を形成した場合を図示したものである。
この場合、周方向の気流により受ける力F1により、微細炭素繊維が溝40に落とし込まれると、図8に示すように、微細炭素繊維には、溝40の側壁41から反力F4を受ける。この反力F4における軸心方向の成分は、導入部6側から排出部12側へ向けられるため、微細炭素繊維の軸心方向Vに関する移動速度は、気流による力F3と足し合わされる。このため、軸心方向Vの移動速度が増加され、解繊されるのに適した時間だけ微細炭素繊維を処理槽2内に止めておくことができなくなる。
このように、溝40の傾きは、微細炭素繊維が良好に解繊されるための重要な要素となる。解繊させるためには、軸心方向Vに対して微細炭素繊維の移動方向と逆方向に、10度〜40度に傾けて形成するとよい。但し、40度よりも傾きを大きく形成すると、微細炭素繊維の軸心方向への円滑な移動が阻害され、微細炭素繊維が溝40に残留してしまう。一方、10度よりも小さな傾きに形成すると、気流から受ける力F3と相殺させる作用を発揮させることができず、微細炭素繊維が解繊される前に微細炭素繊維が処理槽2の上部に到達してしまい、適切に解繊させることが困難となる。かかる理由から、溝40の傾きが決定される。なお、これら溝40の傾きを15度〜30度に形成するとなおよい。
さらに、効率よく微細炭素繊維の解繊を行うためには、単位時間あたりに圧縮・膨張を繰り返す圧力変動の回数も重要な要素となる。この圧力変動の回数を少なくとも9.5×10回/秒とすれば、効率よく微細炭素繊維の解繊を行うことができる。
この単位時間あたりの圧力変動の回数は、処理槽2の内部に微細炭素繊維が滞留する時間との関係で決定する必要がある。滞留する時間が短い場合には、単位時間あたりの圧力変動の回数を多くする必要がある一方で、滞留する時間が比較的長い場合には、その分だけ圧力変動の回数は少なくてすむ。
なお、微細炭素繊維が処理槽2に滞留する時間は、処理槽2に導入する導入ガスの流速や圧力、内槽4の内周面4aに形成される溝40の傾斜角度、及び処理槽2の径などにより異なってくる。また、圧力変動の回数自体は、溝40間のピッチ、回転体20の回転数、及び圧力変動に設けられた圧力変動板29の枚数により決定される。このため、処理槽2に導入する導入ガスの流速や圧力、内槽4の内周面4aに形成される溝40の傾斜角度、及び処理槽2の径に応じて、溝40間のピッチ、回転体20の回転数、及び圧力変動に設けられた圧力変動板29の枚数を適宜決定して、少なくとも9.5×10回/秒の圧力変動を発生させる必要がある。
以上の構成を備えた微細炭素繊維の解繊装置1によれば、以下のように、微細炭素繊維は良好に解繊される。
図9は、当該解繊装置1に導入された微細炭素繊維の移動状態の概要を示している。
この図9に示すように、微細炭素繊維は、処理槽2の下部から導入され、処理槽2の内槽4に沿って螺旋状に上昇し、その後、処理槽2の上部から排出される。この工程及び処理槽2内で行われる解繊処理の作用について詳述する。
まず、処理槽2の下側に設けられた導入部6から、凝集した微細炭素繊維は導入ガスと共に処理槽2へ導入される。導入ガスとしては、空気又は窒素、アルゴン等の不活性ガスが使用され、その導入エネルギーは処理槽2の上部に設けられた回転軸21を中心に回転される送出羽根部35の複数の羽根の回転により生じる動圧を利用する。導入エネルギーが複数の羽根の回転により生じる動圧のみでは足りない場合は、導入部にドラフトファンや排出部に誘引ファン等を付加するとよい。処理槽2へは、この処理槽2の底部に形成された連絡口9から処理槽2の半径方向における中心部に導入される。
次いで、微細炭素繊維は、下側のエンドプレート27の裏面に設けられたフィン30の動圧によって周方向に押し退けられながら、導入ガスの圧力により内槽4の内周面4aの位置まで移動される。
その後、微細炭素繊維は、圧力変動板29の回転により発生される周方向の気流及び導入ガスが導入部6から排出部12へと移動する気流の合力により、移動空間50を螺旋状に上昇する。この移動空間50を微細炭素繊維が移動する間に、溝40及びこの溝40の近傍における移動空間50に発生する圧力変動により絡合状態が徐々に解繊される。
図10は、解繊される様子を示している。
微細炭素繊維は、この図10に示すように溝を覆う幅を有する圧力変動板29が発生する周方向の気流により移動空間50を周方向に移動する。内周面4aに形成された溝40を通過しつつ周方向に移動する。上述のように各溝40の側壁41は処理槽2の中心に向けて拡幅するように傾斜面となされている。このため、微細炭素繊維が溝40へ落とし込まれても、圧力変動板29の発生する周方向の気流により、容易に溝40から排出されて周方向に移動される。
そして、微細炭素繊維がこのような移動を行っている間に、溝を覆う幅を有する圧力変動板29が溝40を通過する際に発生する圧力変動の影響を受けて、相互に絡み合った微細炭素繊維は解きほぐされる。なお、図11に示すように、回転体20の回転に伴って、各溝40には、導入ガスの小さな渦がそれぞれ形成される。この渦も微細炭素繊維を解繊させる作用を奏している。
その後、解繊された微細炭素繊維は処理槽2の上部に形成された送出部10へ送り込まれる。送出部10へ送り込まれた微細炭素繊維は、送出部10内で回転している送出羽根により、送出部10の周面に形成されている排出部12へ送られる。
以下、本発明にかかる解繊装置1及び解繊方法の作用効果を検証すべく解繊装置1の諸条件を変化させて、各諸条件ごとに微細炭素繊維を解繊処理し、好適条件を検討した結果を示す。変化させた条件は、内槽4の内周面4aに形成された軸心方向に対して微細炭素繊維の移動方向と逆方向に傾斜して設けられる溝40の傾斜角度θ(以下溝の傾斜角度θと称する)、圧力変動板29の外端縁と内槽4の内周面4aと間に形成される間隙δ(以下間隙δと称する)、及び圧力変動の単位時間あたりの回数(以下圧力変動回数と称する)である。解繊評価は、走査型電子顕微鏡による観察にて行った。嵩密度の測定は、内径70mmの透明円筒に1gの微細炭素繊維を充填し、微細炭素繊維の層の高さを測定して求めた。
[実施例1−実施例6]
増野製作所製ニューミクロシクロマット(MCM−15型)を用いて、間隙δ、圧力変動回数を一定とし、溝の傾斜角度θのみ5度〜45度の間で変化させ、微細炭素繊維の解繊処理を行った。この時の供給空気量は、4.5m3/min、微細炭素繊維供給量は、8kg/hrにて連続運転を行った。表1に、実施例1から実施例6の微細炭素繊維の各解繊条件とその解繊評価結果を示す。
実施例1の傾斜角度θが45度の場合、導入した微細炭素繊維は排出部12から排出されず、処理槽2内に残留した。実施例2〜5のように傾斜角度θを10度〜40度に形成した時、微細炭素繊維の解繊が確認され、処理槽2に導入された微細炭素繊維は残留せず排出部12から排出された。但し、実施例2の傾斜角度θが40度の場合、解繊された微細炭素繊維同士が塊となり解繊後のハンドリング上好ましいものではなかった。実施例5の傾斜角度θが10度の場合も、一部解繊されるが大部分は解繊されず、良好な解繊状態ではなかった。
実施例6の傾斜角度θが5度の場合、導入した微細炭素繊維は解繊されずにそのまま排出部12から排出された。
実施例3及び4の傾斜角度θが15度〜30度の時、導入した微細炭素繊維は最も良好に解繊された。解繊処理前の微細炭素繊維を撮影した走査型顕微鏡写真(15000倍)を図12に、実施例4で得られた解繊処理後の微細炭素繊維を撮影した走査型顕微鏡写真(15000倍)を図13に示す。本発明にかかる解繊装置1で解繊処理を施した後微細炭素繊維は、解繊前の微細炭素繊維と比して粗の状態となったことがわかる。なお、実施例4の解繊処理後の微細炭素繊維の嵩密度は、0.64×10-2g/cm3であった。
[実施例7−実施例9]
増野製作所製ニューミクロシクロマット(MCM−15型)を用いて、溝の傾斜角度θ、圧力変動回数を一定とし、間隙δのみ1.0〜2.5mmの間で変化させ、微細炭素繊維の解繊処理を行った。また、供給空気量は、4.5m3/min、微細炭素繊維供給量は、8kg/hrにて連続運転を行った。表2に実施例7−9の微細炭素繊維の各解繊条件とその解繊評価結果、又比較対照のため実施例4の結果と併せて示す。
実施例4、7及び8に示した間隙δが、1.0mm〜2.0mmの時、微細炭素繊維の解繊が確認出来た。しかし、実施例8の間隙δを2.0mmとした場合、解繊されずに排出される微細炭素繊維も存在した。
実施例9の間隙δが2.5mmの場合、排出された微細炭素繊維は、圧力変動板29が溝40の位置を通過しても、解繊に必要な強さの圧力変動が発生せず、解繊しなかった。間隙δが1.5mm以下の時に、最も良好に解繊された。
[実施例10,実施例11]
増野製作所製ニューミクロシクロマット(MCM−15型)を用いて、溝の傾斜角度θ、間隙δを一定にし、圧力変動回数のみ7.5×10〜1.17×10回/秒の間で変化させ、微細炭素繊維の解繊処理を行った。供給空気量は、4.5m3/min、微細炭素繊維供給量は、8kg/hrで連続運転を行った。表3に実施例10、11の微細炭素繊維の各解繊条件とその解繊評価結果、又比較対照のため実施例4の結果と併せて示す。圧力変動回数が、9.5×10回/秒以上の時、微細炭素繊維の解繊が確認出来た。しかし、実施例11の9.5×10回/秒の場合には、解繊されずに排出される微細炭素繊維も存在した。実施例10の圧力変動回数が、7.5×10回/秒の場合は、解繊されなかった。圧力変動回数が、1.17×10回/秒の時に最も良好に解繊した。
[実施例12]
実施例4で解繊処理した微細炭素繊維0.54gを含有量が2質量%となるように、エポキシ樹脂(アデカレジン EP4100E、エポキシ当量190、旭電化工業(株)製)10g、硬化剤(アデカハードナー EH3636−AS、旭電化工業(株)製)に配合し、10分間混練後、200μmのギャップでドクターブレードを用いて製膜した。170℃で30分間硬化後表面電気抵抗を測定した結果、80.9Ω/cmであった。
[比較例1]
粉砕媒体にカーボン鋼球を使用し、振動ボールミル(MB−1型、中央加工機(株)製)を用いて、微細炭素繊維16gを粉砕処理時間3分、5分、7分、10分と変えて各々粉砕処理を行った。いずれの粉砕処理時間においても粉砕処理により微細炭素繊維自体の構造欠陥が生じたことを走査型顕微鏡観察により確認した。この微細炭素繊維(処理時間10分)の走査型電子顕微鏡写真(倍率10万倍)を図14に示す。この微細炭素繊維の表面電気抵抗を実施例12と同条件で測定したところ、10Ω/cmの値であった。
本発明の一実施形態にかかる解繊装置の縦断面図。 解繊装置の処理部を構成する内周面を部分的に示した斜視図。 内槽の内周面に形成された溝の横断面形状を示す内槽の断面図。 内槽の内周面に形成された溝の傾斜角度を示す説明図。 圧力変動部を構成する回転体の斜視図。 圧力変動板と内槽の内周面との間に形成される移動空間を示す説明図。 微細炭素繊維に作用する力を示す説明図。 微細炭素繊維に作用する力を示す説明図。 解繊装置における微細炭素繊維の移動経路を模式的に示した解繊装置の内部を示す説明図。 微細炭素繊維が移動しつつ解繊される状態を模式的に示す説明図。 溝内に形成される渦を模式的に示した説明図。 解繊処理前の微細炭素繊維を撮影した走査型電子顕微鏡写真。 解繊処理後の微細炭素繊維を撮影した走査型電子顕微鏡写真。 ボールミル装置で粉砕された微細炭素繊維を撮影した走査型電子顕微鏡写真。
符号の説明
1・・・・・・・解繊装置
2・・・・・・・処理槽(処理部)
4・・・・・・・内槽
4a・・・・・・内周面
6・・・・・・・導入部
10・・・・・・送出部
12・・・・・・排出部
20・・・・・・回転体
21・・・・・・回転軸
29・・・・・・圧力変動板
40・・・・・・溝(傾斜溝)

Claims (5)

  1. 凝集した微細炭素繊維が導入ガスと共に導入される導入部と、
    前記導入部から導入された微細炭素繊維を解繊処理する処理部と、
    前記処理部にて解繊処理された微細炭素繊維が排出される排出部と、
    微細炭素繊維を解繊処理するための圧力変動を発生させる圧力変動部と、
    を備えてなる微細炭素繊維の解繊装置であって、
    前記圧力変動部は、前記処理部を筒状に形成して成る筒状体の内周面と、前記筒状体の内部に実質的に同軸かつ回転自在に配設された回転体の外周面とを用いて前記移動空間を構成し、
    前記内周面の要素として、前記筒状体の軸心方向に対して斜めに延在する傾斜溝が隣り合うように複数凹設され、
    前記回転体の外周面の要素として、前記回転体の軸心方向に延在しかつ延在する方向の一部において前記傾斜溝を覆う幅を有する圧力変動板が凸設され、
    前記回転体を回転させた場合に、前記傾斜溝と前記圧力変動板との間に微細炭素繊維を解繊するための圧力変動を発生させるものであり
    前記傾斜溝は、筒状体の軸心方向に対して微細炭素繊維の移動方向と逆方向に10度〜40度傾斜して設けられ、
    前記圧力変動板の外端縁と前記処理部の内周面との間隙が1.0mm〜2.0mmに形成されていることを特徴とする微細炭素繊維の解繊装置。
  2. 前記傾斜溝は、延在する方向に対する直交断面が中心側に向かうにつれ拡幅されていると共に、その深さが0.5〜3.0mmに形成されることを特徴とする請求項に記載の微細炭素繊維の解繊装置。
  3. 前記圧力変動は、少なくとも9.5×104回/秒のサイクルで発生されることを特徴とする請求項1または2に記載の微細炭素繊維の解繊装置。
  4. 凝集した微細炭素繊維を解繊する微細炭素繊維の解繊方法であって、
    解繊するための圧力変動を発生させる圧力変動部を設けた解繊装置に凝集した微細炭素繊維を導入ガスと共に導入し、前記解繊装置に導入された前記導入ガスに圧力変動を発生させ、発生させた圧力変動を利用して凝集した微細炭素繊維を解繊するものであって、
    前記圧力変動部は、前記処理部を筒状に形成して成る筒状体の内周面と、前記筒状体の内部に実質的に同軸かつ回転自在に配設された回転体の外周面とを用いて前記移動空間を構成し、前記内周面の要素として、前記筒状体の軸心方向に対して斜めに延在する傾斜溝が隣り合うように複数凹設され、前記回転体の外周面の 要素として、前記回転体の軸心方向に延在しかつ延在する方向の一部において前記傾斜溝を覆う幅を有する圧力変動板が凸設され、前記回転体を回転させた場合 に、前記傾斜溝と前記圧力変動板との間に微細炭素繊維を解繊するための圧力変動を発生させ、
    前記傾斜溝は、筒状体の軸心方向に対して微細炭素繊維の移動方向と逆方向に10度〜40度傾斜され、
    前記圧力変動板の外端縁と前記処理部の内周面との間隙が1.0mm〜2.0mmに形成され、
    前記圧力変動は、少なくとも9.5×10 4 回/秒のサイクルで発生される
    ことを特徴とする微細炭素繊維の解繊方法。
  5. 前記傾斜溝は、延在する方向に対する直交断面が中心側に向かうにつれ拡幅されていると共に、その深さが0.5〜3.0mmに形成されてなることを特徴とする請求項4に記載の微細炭素繊維の解繊方法。
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