JP4774212B2 - トポイソメラーゼ−ターゲッティング剤 - Google Patents

トポイソメラーゼ−ターゲッティング剤 Download PDF

Info

Publication number
JP4774212B2
JP4774212B2 JP2004552172A JP2004552172A JP4774212B2 JP 4774212 B2 JP4774212 B2 JP 4774212B2 JP 2004552172 A JP2004552172 A JP 2004552172A JP 2004552172 A JP2004552172 A JP 2004552172A JP 4774212 B2 JP4774212 B2 JP 4774212B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
substituted
alkyl
hydrogen
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004552172A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006512319A5 (ja
JP2006512319A (ja
Inventor
エドモンド・ジェイ・ラボワ
アレキサンダー・エル・ルシェルマン
リロイ・エフ・リュー
Original Assignee
ラトガーズ、ザ・ステイト・ユニバーシテイ・オブ・ニユー・ジヤージー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ラトガーズ、ザ・ステイト・ユニバーシテイ・オブ・ニユー・ジヤージー filed Critical ラトガーズ、ザ・ステイト・ユニバーシテイ・オブ・ニユー・ジヤージー
Publication of JP2006512319A publication Critical patent/JP2006512319A/ja
Publication of JP2006512319A5 publication Critical patent/JP2006512319A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4774212B2 publication Critical patent/JP4774212B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D491/00Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00
    • C07D491/02Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D491/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P17/00Drugs for dermatological disorders
    • A61P17/06Antipsoriatics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/10Antimycotics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P33/00Antiparasitic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P33/00Antiparasitic agents
    • A61P33/02Antiprotozoals, e.g. for leishmaniasis, trichomoniasis, toxoplasmosis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P33/00Antiparasitic agents
    • A61P33/10Anthelmintics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00

Description

本発明は、トポイソメラーゼIおよび/またはトポイソメラーゼIIに対して抑制活性を示し、かつ癌細胞に対し有効な細胞毒剤である化合物に関する。
DNA−トポイソメラーゼは、細胞の核に存在する酵素であって、該細胞においてDNA鎖の切断および再結合を触媒し、DNAのトポロジー状態をコントロールする。また最近の研究では、RNA転写中の鋳型スーパーコイリング(supercoiling、超らせん巻き)を調整するのにもトポイソメラーゼが必要となることが、提案されている。2つの主要部類の哺乳類トポイソメラーゼがある。DNA−トポイソメラーゼIは、二本鎖DNAのトポロジー状態の変化を触媒するが、これは一過性の一本鎖切断−結合サイクルを行なうことによる。これに対して、哺乳類トポイソメラーゼIIは、一過性の酵素架橋(bridged)二本鎖切断をひき起こした後、鎖の通し(passing)および再封止(resealing)を行なうことにより、DNAのトポロジーを変える。哺乳類トポイソメラーゼはさらに、IIα型とIIβ型に分類されている。トポイソメラーゼ毒である作用物質(剤)に付随する抗腫瘍活性は、酵素−DNA開裂性複合体を安定化するその能力と関連する。この酵素−DNA開裂性複合体の薬物−誘発安定化は、該酵素を細胞毒に有効に変換する。
臨床使用での幾種かの抗腫瘍剤は、哺乳類トポイソメラーゼII毒として効力ある活性を有する。これらの抗腫瘍剤としては、アドリアマイシン、アクチノマイシンD、ダウノマイシン、VP−16およびVM−26(テニポシド(teniposide)またはエピポドフィロトキシン(epipodophyllotoxin))が挙げられる。トポイソメラーゼII毒として作用する臨床および実験薬物の数とは対照的に、トポイソメラーゼI毒として同定されている作用物質は目下、ほんの限られた数にすぎない。最も詳細にわたって研究されたトポイソメラーゼI毒の中では、カンプトセシン(camptothecin)およびその構造関連類縁体である。
最近に、トポイソメラーゼI毒として同定されたものは、ビおよびテルベンズイミダゾール化合物(Chenら、Cancer.Res.1993、53、1332−1335;Sunら、J.Med.Chem.1995、38、3638−3644;Kimら、J.Med.Chem.1996、39、992−998)、一定のベンゾ[c]フェナントリジンおよびプロトベルベリンアルカロイド化合物やそれらの合成類縁体(Makheyら、Med.Chem.Res.1995、5、1−12;Janinら、J.Med.Chem.1975、18、708−713;Makheyら、Bioorg.& Med.Chem.1996、4、781−791)、並びに真菌代謝産物の、ブルガレイン(bulgarein)(Fujiiら、J.Biol.Chem.1993、268、13160−13165)およびセントピン(saintopin)(Yamashitaら、Biochemistry 1991、30、5838−5845)およびインドロカルバゾール化合物(indolocarbazoles)(Yamashitaら、Biochemistry 1992、31、12069−12075)である。他のトポイソメラーゼ毒が同定されており、一定のベンゾ[i]フェナントリジンおよびシンノリン(cinnoline)化合物(La Voieら、U.S.特許No.6140328およびWO01/32631参照)が含まれる。これらの研究報告にも拘らず、目下、癌処置に有用な別の作用物質が必要である。
本発明者は、トポイソメラーゼIおよび/またはトポイソメラーゼIIに対して抑制活性を示し、かつ薬物−耐性癌細胞を含む癌細胞に対し有効な細胞毒剤である化合物を発見した。よって、本発明は、下記式IまたはIIで示される化合物またはその医薬的に許容しうる塩である本発明の化合物を提供する。
Figure 0004774212
式中、−−−で示される結合は、単結合または二重結合;
XはCHまたはN;
Yは、−−−で示される結合が二重結合のときはCHまたはN、または−−−で示される結合が単結合のときはCHまたはNRx;
とRの一方は、ニトロ、ハロまたは(C−C)アルコキシで、他方は水素、ニトロ、ハロまたは(C−C)アルコキシ、あるいはRとRは共に合して、メチレンジオキシ;
とRの一方は、ニトロ、ハロまたは(C−C)アルコキシで、他方は水素、ニトロ、ハロまたは(C−C)アルコキシ、あるいはRとRは共に合して、メチレンジオキシ;
は可溶化基;および
Rxは水素または(C−C)アルキルである。好ましくは、Rが−OHのとき、YはNではない。
また本発明は、有効量の本発明化合物を、医薬的に許容しうる希釈剤または担体と組合せて成る医薬組成物も提供する。
また本発明は、癌細胞生長を抑制する方法であって、癌に苦しむ哺乳類に対し、該癌細胞の生長を抑制するのに有効な量の本発明化合物を投与することから成る方法も提供する。
また本発明は、癌細胞生長を抑制する方法であって、該癌細胞の生長を抑制するのに有効な量の本発明化合物に、該癌細胞をインビトロまたはインビボで接触させることから成る方法も提供する。
また本発明は、哺乳類においてトポイソメラーゼ活性を調節する方法であって、かかる処置を必要とする哺乳類に対し、トポイソメラーゼ調節作用を付与するのに有効な量の本発明化合物を投与することから成る方法も提供する。
また本発明は、医療法に用いる、好ましくは癌、たとえば固化腫瘍の処置に用いる本発明化合物、並びに癌、たとえば固化腫瘍の処置に有用な薬剤の製造のための、本発明化合物の使用をも提供する。
また本発明は、トポイソメラーゼの活性を調節するのに有用な薬剤の製造のための、本発明化合物の使用も提供する。
また本発明は、本明細書(たとえば下記反応式)に開示の方法および新規中間体をも提供し、これらは、本発明化合物の製造に有用である。式IおよびIIの化合物の幾つかは、他の式IおよびIIの化合物の製造に使用できる。
(詳細な説明)
他に特別な記載のない限り、以下に示す定義が使用される。
“(C−C)アルキル”とは、炭素数1、2、3、4、5または6の線状または分枝状炭素鎖を意味するが、個々の基、たとえば“プロピル”の言及は、直鎖基のみを包含し、“イソプロピル”などの分枝鎖異性体は、特別に言及されている。
“(C−C)シクロアルキル”とは、炭素数3、4、5または6の炭素環式環を意味する。
“アリール”とは、フェニル基や、約9〜10個の環原子を有するオルト−縮合ジ環式炭素環式基であって、少なくとも1つの環が芳香族である基を意味する。アリールの具体例としては、フェニル、インデニルおよびナフチルが挙げられる。
“アリール(C−C)アルキル”とは、式:アリール−(C−C)アルキル−(ここで、アリールおよび(C−C)アルキルは、本明細書の記載と同意義である)の基を指称する。
“ハロ”とは、フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードである。
“可溶化基”とは、式IまたはIIの化合物の水溶解性を増加する置換基であって、該増加の程度は、該置換基を欠く対応化合物(すなわち、該置換基が水素)との対比による。可溶化基の具体例としては、(C−C)アルコキシカルボニル(たとえば−COMe)、シアノ、ハロ、ヒドロキシ、メルカプト、オキソ(=O)、カルボキシ(COOH)、ニトロ、ピロリジニル、ピペリジニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、および−NRfRg(ここで、RfおよびRgは同一もしくは異なって、水素、(C−C)アルキルおよび(C−C)シクロアルキルから選ばれる)が挙げられる。
以下に列挙する、基、置換基および範囲の特異的な好ましい意義(values)は、単に例示のためのもので;それらは、他の規定意義あるいは基や置換基の規定範囲内の他の意義を排除するものではない。
Xの特異的意義は、Nである。
Xの特異的意義は、CHである。
Yの特異的意義は、Nである。
Yの特異的意義は、CHである。
の特異的意義は、ニトロである。
の特異的意義は、水素である。
の特異的意義は、ハロである。
の特異的意義は、(C−C)アルコキシである。
の特異的意義は、ニトロである。
の特異的意義は、水素である。
の特異的意義は、ハロである。
の特異的意義は、(C−C)アルコキシである。
とRが共に合することの特異的意義は、メチレンジオキシである。
特にRおよびRは、共にニトロである。
特にRおよびRは、共にハロである。
特にRおよびRは、共にクロロである。
特にRおよびRは、共に(C−C)アルコキシ(たとえばメトキシ)である。
特にRとRの一方は水素で、他方はニトロである。
特にRとRの一方は水素で、他方は(C−C)アルコキシである。
特にRとRの一方は水素で、他方はハロである。
特にRとRの一方は水素で、他方はクロロである。
とRが共に合することの特異的意義は、メチレンジオキシである。
特にRとRは共に合して、メチレンジオキシ;およびRおよびRは共にメトキシである。
特にRは、(C−C)アルコキシカルボニル、シアノ、ハロ、ヒドロキシ、メルカプト、カルボキシ、ニトロ、ピロリジニル、ピペリジニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニルまたは−NRfRg(ここで、RfおよびRgは同一もしくは異なって、水素、(C−C)アルキルおよび(C−C)シクロアルキルから選ばれる)である。
特にRは、(C−C)アルコキシカルボニル、シアノ、カルボキシまたは−NRfRg(ここで、RfおよびRgは同一もしくは異なって、水素、(C−C)アルキルおよび(C−C)シクロアルキルから選ばれる)である。
特にRは、−W−Z(ここで、Wは非存在、−(C=O)−、−CH−、−(C=O)O−、−O(C=O)−、−O−、−NRa(C=O)−、−C(=O)NRa−または−NRa−;Zは1個以上の水可溶化基で置換された(C−C)アルキル;およびRaは水素または(C−C)アルキル)である。
Wの特異的意義は、非存在である。
Wの特異的意義は、−(C=O)−である。
Wの特異的意義は、−CH−である。
Wの特異的意義は、−(C=O)O−である。
Wの特異的意義は、−O(C=O)−である。
Wの特異的意義は、−O−である。
Wの特異的意義は、−NRa(C=O)−である。
Wの特異的意義は、−C(=O)NRa−である。
Wの特異的意義は、−NRa−である。
Zの特異的意義は、1または2個の水可溶化基で置換された(C−C)アルキルである。
Zの特異的意義は、1個の水可溶化基で置換された(C−C)アルキルである。
Wの特異的意義は、−O−である。
Wの特異的意義は、−NH−である。
Zの特異的意義は、−CH−Raで、ここで、Raは1または2個の水可溶化基で置換された(C−C)アルキルである。
Zの特異的意義は、−CH−Raで、ここで、Raは1個の水可溶化基で置換された(C−C)アルキルである。
特に−W−Zは、1個以上のヒドロキシ基で置換された(C−C)アルキルである。
特に−W−Zは、1個のヒドロキシ基で置換された(C−C)アルキルである。
特に−W−Zは、1個以上のメルカプト基で置換された(C−C)アルキルである。
特に−W−Zは、1個のメルカプト基で置換された(C−C)アルキルである。
特に−W−Zは、1個以上のカルボキシ基で置換された(C−C)アルキルである。
特に−W−Zは、1個のカルボキシ基で置換された(C−C)アルキルである。
特に−W−Zは、1個以上の−NRfRg基で置換された(C−C)アルキルで、ここで、RfおよびRgは同一もしくは異なって、水素、(C−C)アルキルおよび(C−C)シクロアルキルから選ばれる。
特に−W−Zは、1個の−NRfRg基で置換された(C−C)アルキルで、ここで、RfおよびRgは同一もしくは異なって、水素、(C−C)アルキルおよび(C−C)シクロアルキルから選ばれる。
特に−W−Zは、1個以上のNH基で置換された(C−C)アルキルである。
特に−W−Zは、1個のNH基で置換された(C−C)アルキルである。
特に−W−Zは、1個以上のN(CH)基で置換された(C−C)アルキルである。
特に−W−Zは、1個のN(CH)基で置換された(C−C)アルキルである。
特に−W−Zは、1個以上のN(CHCH)基で置換された(C−C)アルキルである。
特に−W−Zは、1個のN(CHCH)基で置換された(C−C)アルキルである。
特に−W−Zは、1個以上の(C−C)アルコキシカルボニル、シアノ、ハロ、ヒドロキシ、メルカプト、オキソ、カルボキシ、ニトロ、ピロリジニル、ピペリジニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニルまたは−NRfRg基で置換された(C−C)アルキルで、ここで、RfおよびRgは同一もしくは異なって、水素、(C−C)アルキルおよび(C−C)シクロアルキルから選ばれる。
特に−W−Zは、ヒドロキシ、メルカプト、カルボキシ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノおよびジエチルアミノから選ばれる1または2個の基で置換された(C−C)アルキルである。
特に−W−Zは、2−ヒドロキシエチルである。
特に−W−Zは、3−ヒドロキシプロピルである。
特に−W−Zは、2−ヒドロキシプロピルである。
特に−W−Zは、−CHCH−NRfRgで、ここで、RfおよびRgはそれぞれ独立して、水素または(C−C)アルキルである。
特に−W−Zは、−CHCH−NRfRgで、ここで、RfおよびRgはそれぞれ独立して、メチルまたはエチルである。
特に−W−Zは、1個以上のヒドロキシ基で置換された(C−C)アルコキシである。
特に−W−Zは、1個のヒドロキシ基で置換された(C−C)アルコキシである。
特に−W−Zは、1個以上のメルカプト基で置換された(C−C)アルコキシである。
特に−W−Zは、1個のメルカプト基で置換された(C−C)アルキルである。
特に−W−Zは、1個以上のカルボキシ基で置換された(C−C)アルコキシである。
特に−W−Zは、1個のカルボキシ基で置換された(C−C)アルコキシである。
特に−W−Zは、1個以上の−NRfRg基で置換された(C−C)アルコキシで、ここで、RfおよびRgは同一もしくは異なって、水素、(C−C)アルキルおよび(C−C)シクロアルキルから選ばれる。
特に−W−Zは、1個の−NRfRg基で置換された(C−C)アルコキシで、ここで、RfおよびRgは同一もしくは異なって、水素、(C−C)アルキルおよび(C−C)シクロアルキルから選ばれる。
特に−W−Zは、1個以上のNH基で置換された(C−C)アルコキシである。
特に−W−Zは、1個のNH基で置換された(C−C)アルコキシである。
特に−W−Zは、1個以上のN(CH)基で置換された(C−C)アルコキシである。
特に−W−Zは、1個のN(CH)基で置換された(C−C)アルコキシである。
特に−W−Zは、1個以上のN(CHCH)基で置換された(C−C)アルコキシである。
特に−W−Zは、1個のN(CHCH)基で置換された(C−C)アルコキシである。
特に−W−Zは、1個以上の(C−C)アルコキシカルボニル、シアノ、ハロ、ヒドロキシ、メルカプト、オキソ、カルボキシ、ニトロ、ピロリジニル、ピペリジニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニルまたは−NRfRg基で置換された(C−C)アルコキシルで、ここで、RfおよびRgは同一もしくは異なって、水素、(C−C)アルキルおよび(C−C)シクロアルキルから選ばれる。
特に−W−Zは、ヒドロキシ、メルカプト、カルボキシ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノおよびジエチルアミノから選ばれる1または2個の基で置換された(C−C)アルコキシである。
特に−W−Zは、2−ヒドロキシエトキシである。
特に−W−Zは、3−ヒドロキシプロポキシである。
特に−W−Zは、2−ヒドロキシプロポキシである。
特に−W−Zは、−OCHCH−NRfRgで、ここで、RfおよびRgはそれぞれ独立して、水素または(C−C)アルキルである。
特に−W−Zは、−OCHCH−NRfRgで、ここで、RfおよびRgはそれぞれ独立して、メチルまたはエチルである。
特に−W−Zは、1個以上のヒドロキシ基で置換された(C−C)アルキルアミノである。
特に−W−Zは、1個のヒドロキシ基で置換された(C−C)アルキルアミノである。
特に−W−Zは、1個以上のメルカプト基で置換された(C−C)アルキルアミノである。
特に−W−Zは、1個のメルカプト基で置換された(C−C)アルキルアミノである。
特に−W−Zは、1個以上のカルボキシ基で置換された(C−C)アルキルアミノである。
特に−W−Zは、1個のカルボキシ基で置換された(C−C)アルキルアミノである。
特に−W−Zは、1個以上の−NRfRg基で置換された(C−C)アルキルアミノで、ここで、RfおよびRgは同一もしくは異なって、水素、(C−C)アルキルおよび(C−C)シクロアルキルから選ばれる。
特に−W−Zは、1個の−NRfRg基で置換された(C−C)アルキルアミノで、ここで、RfおよびRgは同一もしくは異なって、水素、(C−C)アルキルおよび(C−C)シクロアルキルから選ばれる。
特に−W−Zは、1個以上のNH基で置換された(C−C)アルキルアミノである。
特に−W−Zは、1個のNH基で置換された(C−C)アルキルアミノである。
特に−W−Zは、1個以上のN(CH)基で置換された(C−C)アルキルアミノである。
特に−W−Zは、1個のN(CH)基で置換された(C−C)アルキルアミノである。
特に−W−Zは、1個以上のN(CHCH)基で置換された(C−C)アルキルアミノである。
特に−W−Zは、1個のN(CHCH)基で置換された(C−C)アルキルアミノである。
特に−W−Zは、1個以上の(C−C)アルコキシカルボニル、シアノ、ハロ、ヒドロキシ、メルカプト、オキソ、カルボキシ、ニトロ、ピロリジニル、ピペリジニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニルまたは−NRfRg基で置換された(C−C)アルキルアミノで、ここで、RfおよびRgは同一もしくは異なって、水素、(C−C)アルキルおよび(C−C)シクロアルキルから選ばれる。
特に−W−Zは、ヒドロキシ、メルカプト、カルボキシ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノおよびジエチルアミノから選ばれる1または2個の基で置換された(C−C)アルキルアミノである。
特に−W−Zは、2−ヒドロキシエチルアミノである。
特に−W−Zは、3−ヒドロキシプロピルアミノである。
特に−W−Zは、2−ヒドロキシプロピルアミノである。
特に−W−Zは、−NHCHCH−NRfRgで、ここで、RfおよびRgはそれぞれ独立して、水素または(C−C)アルキルである。
特に−W−Zは、−NHCHCH−NRfRgで、ここで、RfおよびRgはそれぞれ独立して、メチルまたはエチルである。
特に−W−Zは、1個以上のヒドロキシ基で置換された(C−C)アルカノイルである。
特に−W−Zは、1個のヒドロキシ基で置換された(C−C)アルカノイルである。
特に−W−Zは、1個以上のメルカプト基で置換された(C−C)アルカノイルである。
特に−W−Zは、1個のメルカプト基で置換された(C−C)アルカノイルである。
特に−W−Zは、1個以上のカルボキシ基で置換された(C−C)アルカノイルである。
特に−W−Zは、1個のカルボキシ基で置換された(C−C)アルカノイルである。
特に−W−Zは、1個以上の−NRfRg基で置換された(C−C)アルカノイルで、ここで、RfおよびRgは同一もしくは異なって、水素、(C−C)アルキルおよび(C−C)シクロアルキルから選ばれる。
特に−W−Zは、1個の−NRfRg基で置換された(C−C)アルカノイルで、ここで、RfおよびRgは同一もしくは異なって、水素、(C−C)アルキルおよび(C−C)シクロアルキルから選ばれる。
特に−W−Zは、1個以上のNH基で置換された(C−C)アルカノイルである。
特に−W−Zは、1個のNH基で置換された(C−C)アルカノイルである。
特に−W−Zは、1個以上のN(CH)基で置換された(C−C)アルカノイルである。
特に−W−Zは、1個のN(CH)基で置換された(C−C)アルカノイルである。
特に−W−Zは、1個以上のN(CHCH)基で置換された(C−C)アルカノイルである。
特に−W−Zは、1個のN(CHCH)基で置換された(C−C)アルカノイルである。
特に−W−Zは、1個以上の(C−C)アルコキシカルボニル、シアノ、ハロ、ヒドロキシ、メルカプト、オキソ、カルボキシ、ニトロ、ピロリジニル、ピペリジニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニルまたは−NRfRg基で置換された(C−C)アルカノイルで、ここで、RfおよびRgは同一もしくは異なって、水素、(C−C)アルキルおよび(C−C)シクロアルキルから選ばれる。
特に−W−Zは、ヒドロキシ、メルカプト、カルボキシ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノおよびジエチルアミノから選ばれる1または2個の基で置換された(C−C)アルカノイルである。
特に−W−Zは、2−ヒドロキシエタノイルである。
特に−W−Zは、3−ヒドロキシプロパノイルである。
特に−W−Zは、2−ヒドロキシプロパノイルである。
特に−W−Zは、−C(O)CHCH−NRfRgで、ここで、RfおよびRgはそれぞれ独立して、水素または(C−C)アルキルである。
特に−W−Zは、−C(O)CHCH−NRfRgで、ここで、RfおよびRgはそれぞれ独立して、メチルまたはエチルである。
特に−W−Zは、1個以上のヒドロキシ基で置換された(C−C)アルキルアミノカルボニルである。
特に−W−Zは、1個のヒドロキシ基で置換された(C−C)アルキルアミノカルボニルである。
特に−W−Zは、1個以上のメルカプト基で置換された(C−C)アルキルアミノカルボニルである。
特に−W−Zは、1個のメルカプト基で置換された(C−C)アルキルアミノカルボニルである。
特に−W−Zは、1個以上のカルボキシ基で置換された(C−C)アルキルアミノカルボニルである。
特に−W−Zは、1個のカルボキシ基で置換された(C−C)アルキルアミノカルボニルである。
特に−W−Zは、1個以上の−NRfRg基で置換された(C−C)アルキルアミノカルボニルで、ここで、RfおよびRgは同一もしくは異なって、水素、(C−C)アルキルおよび(C−C)シクロアルキルから選ばれる。
特に−W−Zは、1個の−NRfRg基で置換された(C−C)アルキルアミノカルボニルで、ここで、RfおよびRgは同一もしくは異なって、水素、(C−C)アルキルおよび(C−C)シクロアルキルから選ばれる。
特に−W−Zは、1個以上のNH基で置換された(C−C)アルキルアミノカルボニルである。
特に−W−Zは、1個のNH基で置換された(C−C)アルキルアミノカルボニルである。
特に−W−Zは、1個以上のN(CH)基で置換された(C−C)アルキルアミノカルボニルである。
特に−W−Zは、1個のN(CH)基で置換された(C−C)アルキルアミノカルボニルである。
特に−W−Zは、1個以上のN(CHCH)基で置換された(C−C)アルキルアミノカルボニルである。
特に−W−Zは、1個のN(CHCH)基で置換された(C−C)アルキルアミノカルボニルである。
特に−W−Zは、1個以上の(C−C)アルコキシカルボニル、シアノ、ハロ、ヒドロキシ、メルカプト、オキソ、カルボキシ、ニトロ、ピロリジニル、ピペリジニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニルまたは−NRfRg基で置換された(C−C)アルキルアミノカルボニルで、ここで、RfおよびRgは同一もしくは異なって、水素、(C−C)アルキルおよび(C−C)シクロアルキルから選ばれる。
特に−W−Zは、ヒドロキシ、メルカプト、カルボキシ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノおよびジエチルアミノから選ばれる1または2個の基で置換された(C−C)アルキルアミノカルボニルである。
特に−W−Zは、2−ヒドロキシエチルアミノカルボニルである。
特に−W−Zは、3−ヒドロキシプロピルアミノカルボニルである。
特に−W−Zは、2−ヒドロキシプロピルアミノカルボニルである。
特に−W−Zは、−C(O)NHCHCH−NRfRgで、ここで、RfおよびRgはそれぞれ独立して、水素または(C−C)アルキルである。
特に−W−Zは、−C(O)NHCHCH−NRfRgで、ここで、RfおよびRgはそれぞれ独立して、メチルまたはエチルである。
特に−W−Zは、−NHC(O)CHCH−NRfRgで、ここでRfおよびRgはそれぞれ独立して、水素または(C−C)アルキルである。
特に−W−Zは、−NHC(O)CHCH−NRfRgで、ここで、RfおよびRgはそれぞれ独立して、メチルまたはエチルである。
特異的な化合物は、RとRが共に合してメチレンジオキシ;およびRおよびRが共にメトキシである式IまたはIIの化合物、またはその医薬的に許容しうる塩である。
本発明の特異的化合物は、−−−で示される結合が単結合である式IまたはIIの化合物である。
本発明の特異的化合物は、−−−で示される結合が二重結合である式IまたはIIの化合物である。
本発明の特異的化合物は、下記式IまたはIIで示される化合物またはその医薬的に許容しうる塩である。
Figure 0004774212
式中、−−−で示される結合は、単結合または二重結合;
XはCHまたはN;
Yは、−−−で示される結合が二重結合のときはCHまたはN、または−−−で示される結合が単結合のときはCHまたはNRa;
とRの一方はニトロで、他方は水素、ハロまたはニトロ、あるいはRとRは共に合して、メチレンジオキシ;
とRの一方は、ニトロ、ハロまたは(C−C)アルコキシで、他方は水素、ニトロ、ハロまたは(C−C)アルコキシ;
は可溶化基;および
Raは水素または(C−C)アルキルであり、但し、Rが−OHのとき、YはNではない。
本発明の別の特異的化合物は、下記式で示される化合物またはその医薬的に許容しうる塩である。
Figure 0004774212
式中、XおよびYはそれぞれ独立して、CHまたはN;
とRの一方はニトロで、他方は水素またはニトロ、あるいはRとRは共に合してメチレンジオキシ;
とRの一方はニトロ、ハロまたは(C−C)アルコキシで、他方は水素、ニトロ、ハロまたは(C−C)アルコキシ;および
は可溶化基
である。
本発明の別の特異的化合物は、下記式で示される化合物またはその医薬的に許容しうる塩である。
Figure 0004774212
式中、XおよびYはそれぞれ独立して、CHまたはN;
とRの一方はニトロで、他方は水素またはニトロ、あるいはRとRは共に合してメチレンジオキシ;
とRの一方はニトロ、ハロまたは(C−C)アルコキシで、他方は水素、ニトロ、ハロまたは(C−C)アルコキシ;および
は可溶化基
である。
本発明の特異的化合物は、式III:
Figure 0004774212
[式中、R〜R,XおよびYは、本明細書に規定の意義または特異的意義のいずれかを有する]
で示される化合物またはその医薬的に許容しうる塩である。
本発明の特異的化合物は、式IV:
Figure 0004774212
[式中、R〜R,XおよびYは、本明細書に規定の意義または特異的意義のいずれかを有する]
で示される化合物またはその医薬的に許容しうる塩である。
本発明の特異的化合物は、式V:
Figure 0004774212
[式中、R〜R,XおよびYは、本明細書に規定の意義または特異的意義のいずれかを有する]
で示される化合物またはその医薬的に許容しうる塩である。
本発明の特異的化合物は、式VI:
Figure 0004774212
[式中、R〜R,XおよびYは、本明細書に規定の意義または特異的意義のいずれかを有する]
で示される化合物またはその医薬的に許容しうる塩である。
式I、II、IIIおよびVの化合物の場合、…で示される結合が単結合のとき、式に示されていないRを有する炭素上の付加原子価は水素が占めている。
式Iの化合物は、たとえば下記反応式1〜4の記載に準じて製造することができる。
概して、本発明の好ましい化合物は、トポイソメラーゼIIと比べてトポイソメラーゼIに対する多少の選択性を立証する。
XがCHまたはN;YがCH;WがC(=O)、C(=O)OまたはCH;およびZがN(CH、CHN(CHまたはCHCHN(CHである式Iの代表的化合物は、反応式1の例示に準じて製造することができる。化合物4、5、6、9、10、11、12および13が、式Iの代表的化合物である。
反応式1
Figure 0004774212
ベンズアルデヒド1と4−キノリルアセトニトリル2の縮合により、化合物3が得られ、次いでこれをパラジウム−触媒環化(または光環化)に付して、シアノ中間体4を得る。該中間体4を還元して、ベンジルアミン化合物5を得、次いでこれをそのN,N−ジメチル誘導体6に変換しうる。
カルボン酸9は、中間体4の加水分解によって製造することができる。別法として、化合物1と7の反応により、化合物8が形成され、次いでこれをパラジウム−触媒環化(または光環化)に付した後、加水分解してカルボン酸9を形成する。
N,N−ジアルキルアミノメチルトリブチル錫とカルボン酸9の酸クロリドの反応によって行なう錫カップリングにより、α−ジメチルアミノケトン10を得、これを還元して、2−(N,N−ジメチルアミノエチル)誘導体11とすることができる。別法として、カルボン酸9の酸クロリドを種々の求核試薬、たとえばN,N−ジメチルエタノールアミンまたはN,N−ジメチルエチレンジアミンと反応させることにより、それぞれエステル12またはアミド13を形成することができる。
XがCHまたはN;YがCH;WがOまたはNH;およびZがCHCHN(CHである式Iの代表的化合物は、反応式2の例示に準じて製造することができる。化合物18、19、20、21、22および23が、式Iの代表的化合物である。
反応式2
Figure 0004774212
ジチアン(dithiane)15のアニオンをベンジルブロミド14と反応させて、化合物16を得、これをケトン17に変換させることができる。ケトン17のパラジウム−触媒環化(または光環化)により、化合物18を得、これを種々の求電子体(N,N−ジメチル−2−クロロエタンアミンを含む)で処理して、化合物19を得る。加えて、化合物18をアシル化して、エステル20を得ることができる。別法として、化合物18をアリールアミン21に変換し、次いでこれを同様に、アルキル化またはアシル化して、それぞれ化合物22または23を得ることができる。
XがCHまたはN;YがN;WがCO、COOまたはCH;およびZがN(CH、CHN(CHまたはCHCHN(CHである式Iの代表的化合物は、反応式3の例示に準じて製造することができる。化合物29、30、31、32、33および34が、式Iの代表的化合物である。
反応式3
Figure 0004774212
化合物24を化合物25の酸クロリドと反応させて、アミド26を得、これにオキシ塩化リンなどの試薬を存在させて、クロロ中間体27を得る。該中間体27をシアニドアニオンと反応させて、化合物28を得、これをパラジウム−触媒環化(または光環化)および加水分解に付し、酸29を得ることができる。酸29の酸クロリドをN,N−ジアルキルアミノメチルトリブチル錫で処理して、α−アミノケトン31を得る。酸29の酸クロリドを2−(N,N−ジメチルアミノ)エタノールまたはN,N−ジメチルエチレンジアミンで処理して、それぞれ化合物30または32を得る。化合物28のパラジウム−触媒環化(または光環化)により、化合物33を得る。化合物33の還元、次いで得られるアミンのメチル化により、化合物34を得る。
XがCHまたはN;YがN;WがOまたはNH;およびZがCHCHN(CHである式Iの代表的化合物は、反応式4のアウトラインに準じて製造することができる。化合物36、39および40が、式Iの代表的化合物である。
反応式4
Figure 0004774212
反応式4は、化合物39の製造のアウトラインの3つの方法を例示する。1つの方法は、エノール型の化合物35の直接アルキル化を要する。第2の方法は、中間体36のクロロ置換基の、2−(N,N−ジメチルアミノ)エタノールのアルコキシドによる置換を要する。第3の別法は、化合物27を2−(N,N−ジメチルアミノ)エタノールと反応させ、次いで得られるエーテル37をパラジウム−触媒環化条件(または光環化)に付すことである。化合物40を形成する2つのアプローチは、類似する。1つのアプローチでは、N,N−ジメチルエチレンジアミンを化合物36と反応させる。他のアプローチでは、N,N−ジメチルエチレンジアミンを最初に化合物27と反応させ、得られる生成物38をパラジウム−触媒環化条件(または光環化)に付す。
XがCHまたはN;YがCH;WがCO、COOまたはCH;およびZがN(CHで、CHN(CHまたはCHCHN(CHである式IIの代表的化合物は、反応式5の例示に準じて製造することができる。化合物104、105、106、109、110、111、112および113が、式IIの代表的化合物である。
反応式5
Figure 0004774212
フェニルアセトニトリル101と6,7−置換4−ホルミルキノリン102の縮合により、化合物103を得、これをパラジウム−触媒環化(または光環化)において、シアノ中間体104に変換することができる。該中間体104の還元により、ベンジルアミン化合物105を得、これをそのN,N−ジメチル誘導体106に変換することができる。カルボン酸109は、中間体104の加水分解によって製造することができる。別法として、化合物100と107の反応により、化合物108を形成し、これをパラジウム−触媒環化(または光環化)に付した後、加水分解を行って、化合物109を形成する。N,N−ジアルキルアミノメチルトリブチル錫を化合物109の酸クロリドと反応させて行なう錫カップリングにより、α−ジメチルアミノケトン110を得、これを還元して、2−(N,N−ジメチルアミノエチル)誘導体111とすることができる。別法として、化合物109の酸クロリドを種々の求核試薬、たとえばN,N−ジメチルエタノールアミンまたはN,N−ジメチルエチレンジアミンと反応させて、それぞれエステル112またはアミド113を形成することができる。
XがCHまたはN;YがCH;WがOまたはNH;およびZがCHCHN(CHである式IIの代表的化合物は、反応式6のアウトラインに準じて製造することができる。化合物118、119、120、121、122および123が、式IIの代表的化合物である。
反応式6
Figure 0004774212
ジチアン114のアニオンをベンジルブロミド115と反応させて、化合物116を得、これをケトン117に変換することができる。該ケトン117のパラジウム−触媒環化(または光環化)により、化合物118を得、これを種々の求電子体(N,N−ジメチル−2−クロロエタンアミンを含む)で処理することにより、化合物119を得る。加えて、これをアシル化して、化合物120を形成しうる。別法として、化合物118をアリールアミン121に変換し、次いでこれを同様にアルキル化またはアシル化して、それぞれ化合物122または123を得ることができる。
XがCHまたはN;YがN;WがCO、COOまたはCH;およびZがN(CH、CHN(CHまたはCHCHN(CHである式IIの代表的化合物は、反応式7のアウトラインに準じて製造することができる。化合物129、130、131、133、132、134が、式IIの代表的化合物である。
反応式7
Figure 0004774212
化合物125を化合物124の酸クロリドと反応させて、アミド126を得、これにオキシ塩化リンなどの試薬を存在させて、クロロ中間体127を得る。該中間体127をシアニドアニオンと反応させて、化合物128を得、これをパラジウム−触媒環化(または光環化)および加水分解に付し、酸129を得ることができる。酸129の酸クロリドをN,N−ジアルキルアミノメチルトリブチル錫で処理して、α−アミノケトン131を得る。酸129の酸クロリドを2−(N,N−ジメチルアミノ)エタノールまたはN,N−ジメチルアミンエチレンジアミンで処理して、それぞれ化合物130または132を得る。化合物128のパラジウム−触媒環化(または光環化)により、化合物133を得る。化合物133の還元、次いで得られるアミンのメチル化により、化合物134を得る。
XがCHまたはN;YがN;WがOまたはNH;およびZがCHCHN(CHである式IIの代表的化合物は、反応式8の例示に準じて製造することができる。化合物136、139および140が、式IIの代表的化合物である。
反応式8
Figure 0004774212
化合物139の製造に関して、そのアウトラインの方法が3つある。1つの方法は、化合物135の直接O−アルキル化を要する。第2の方法は、中間体136のクロロ置換基の、2−(N,N−ジメチルアミノ)エタノールのアルコキシドによる置換を要する。第3の別法は、化合物127を2−(N,N−ジメチルアミノ)エタノールと反応させ、次いで得られるエーテル137をパラジウム−触媒環化(または光環化)に付すことである。化合物140を形成する2つのアプローチは、類似する。1つのアプローチでは、N,N−ジメチルエチレンジアミンを化合物136と反応させる。他のアプローチでは、N,N−ジメチルエチレンジアミンを最初に化合物127と反応させ、得られる生成物138をパラジウム−触媒環化条件(または光環化)に付す。
XがCHまたはN;YがCH;および…で示される結合が単結合である式IIの代表的化合物は、反応式9の例示に準じて製造することができる。
反応式9
Figure 0004774212
エステル141の還元により、アルコール142を得る。化合物142のパラジウム−触媒環化(または光環化)により、本発明化合物143を得る。また化合物143は、有用な中間体であって、他の種々の本発明化合物の製造に使用できる。
XがCHまたはN;YがCH;および…で示される結合が単結合である式Iの代表的化合物は、反応式10の例示に準じて製造することができる。
反応式10
Figure 0004774212
エステル144の還元により、アルコール145を得る。化合物145のパラジウム−触媒環化(または光環化)により、本発明化合物146を得る。また化合物146は、有用な中間体であって、他の種々の本発明化合物の製造に使用できる。
本明細書に記載の合成方法で用いる出発物質は、商業上入手可能、あるいは科学文献で報告されているか、あるいは容易に入手しうる出発材料から当該分野で公知の手順を用いて製造することができる。上記の合成手順の全てまたは一部の途中で、必要に応じて保護基の使用が望まれるかもしれない。かかる保護基やその導入および脱離の方法については、当該分野で周知である。Greene T.W.、Wutz P.G.M.、“Protecting Groups In Organic Synthesis”second edition,1991,New York,John Wiley & Sons,Inc.参照。
キラル中心を有する本発明化合物は、光学活性およびラセミ形態で、存在しかつ単離しうることが当業者によって認識されるだろう。幾つかの化合物は、多形性を示しうる。理解すべき点は、本発明が本発明化合物のラセミ形態、光学活性形態、多形形態または立体異性形態のいずれをも包含し、これらの形態が本明細書記載の有用な特性を有することであり、そして、光学活性形態をどのようにして調製するか(たとえば、再結晶技法によるラセミ形態の分割法、光学活性出発物質を用いる合成法、キラル合成法、またはキラル固定相を用いるクロマトグラフィー分離法)、および本明細書記載の標準試験または当該分野で周知の他の類似試験を用いて、トポイソメラーゼの抑制活性または細胞毒活性をどのようにして決定するかについては、当該分野でよく知られている。
化合物が安定な非毒性の酸または塩基塩を形成するのに十分塩基性または酸性である場合、該化合物の塩としての投与が適切かもしれない。医薬的に許容しうる塩の具体例は、生理的に許容しうるアニオンを形成する酸を用いて形成される有機酸付加塩、たとえばp−トルエンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、マロン酸塩、酒石酸塩、コハク酸塩、安息香酸塩、アスコルビン酸塩、α−ケトグルタル酸塩およびα−グリセロリン酸塩である。また適当な無機塩も形成してもよく、たとえば塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、重炭酸塩、および炭酸塩が挙げられる。
医薬的に許容しうる塩は、当該分野で周知の標準手順を用いて、たとえば十分に塩基性のたとえばアミンなどの化合物を、生理的に許容しうるアニオンを付与する適当な酸と反応させる手順によって得ることができる。また、カルボン酸化合物のアルカリ金属(たとえばナトリウム、カリウムもしくはリチウム)塩、またはアルカリ土類金属(たとえばカルシウム)塩も製造できる。
式IおよびIIの化合物は、医薬組成物として処方され、かつ哺乳類宿主、たとえばヒト患者に対し、選択した投与ルートに適した種々の形状で投与、すなわち、静脈内、筋肉内、局所または皮下ルートにより、経口または非経口投与することができる。
このように本発明化合物は、医薬的に許容しうるビヒクル、たとえば不活性希釈剤または同化できる食用担体と組合せて、全身投与、たとえば経口投与しうる。それらを硬質または軟質外殻ゼラチンカプセルに封入し、錠剤に打錠し、または患者の規定食の食物に直接混ぜてもよい。経口治療投与の場合、活性化合物を賦形剤の1種以上とコンバインし、摂取できる錠剤、バッカル錠、トローチ剤、カプセル剤、エリキシル剤、懸濁剤、シロップ剤、カシェ剤等の形状で使用されてよい。かかる組成物や製剤は、少なくとも0.1%の活性化合物を含有すべきである。組成物や製剤の割合は、勿論適宜に変化させてよく、便宜的には所定の単位投与剤形の重量の約2〜60%であってよい。かかる治療上有用な組成物における活性化合物の量は、有効な投与量が得られるように選定される。
また錠剤、トローチ剤、丸剤、カプセル剤等は、トラガカントゴム、アカシアゴム、コーンスターチまたはゼラチンなどの結合剤;リン酸二カルシウムなどの賦形剤;コーンスターチ、ポテトスターチ、アルギン酸などの崩壊剤;ステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤;およびスクロース、フルクトース、ラクトースもしくはアスパルテームなどの甘味剤またはペパーミント、冬緑油もしくはチェリーフレーバーなどの香味剤を含有してもよい。単位投与剤形がカプセル剤のとき、それは上記種類の物質以外に、液体担体、たとえば植物油またはポリエチレングリコールを含有してもよい。固体単位投与剤形のコーティングとしてあるいはそうでなく物理形状を改変するのに、他の種々の物質を存在させてもよい。
たとえば、錠剤、丸剤またはカプセル剤に、ゼラチン、ワックス、シェラックまたはシュガー等をコーティングしてもよい。シロップまたはエリキシル剤は、活性化合物、甘味剤としてスクロースまたはフルクトース、保存剤としてメチルおよびプロピルパラベン、色素、およびチェリーまたはオレンジフレーバーなどの香味剤を含有しうる。勿論、いずれかの単位投与剤形の調製で用いる物質はいずれも、医薬的に許容できかつ使用量において実質的に非毒性でなければならない。さらに、活性化合物を徐放性の製剤や装置の中に入れてもよい。
また活性化合物は、注入または注射で静脈内または腹腔内に投与してもよい。活性化合物またはその塩の溶液は、必要に応じて非毒性の界面活性剤を混合して水中で調製できる。また分散液は、グリセロール、液体ポリエチレングリコール、トリアセチンおよびこれらの混合物中やオイル中で調製できる。これらの製剤は、貯蔵および使用の通常の条件下で、微生物の生長を防止する保存剤を含有する。
注射または注入に適当な医薬投与剤形は、必要に応じてリポソームにカプセル封入される、無菌注射または注入用溶液または分散液の即座調製に適合する活性成分を含有する、無菌水溶液もしくは分散液または無菌粉末を包含することができる。全ての場合に、最終的投与剤形は、製造および貯蔵条件下で、無菌、流動性、かつ安定でなければならない。液体担体またはビヒクルは、たとえば水、エタノール、ポリオール(グリセロール、プロピレングリコール、液体ポリエチレングリコールなど)、植物油、非毒性グリセリルエステル、およびこれらの適当な混合物からなる、溶剤または液体分散媒体であってよい。
妥当な流動性は、たとえばリポソームの形成により、分散液の場合の要求粒度のメインテナンスにより、または界面活性剤の使用により維持することができる。微生物の作用の防止は、種々の抗菌剤および抗真菌剤、たとえばパラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、チメロサール等によって行なうことができる。多くの場合に、等張剤、たとえばシュガー、緩衝剤または塩化ナトリウムを含ませることが好ましいだろう。注射用組成物の長期吸収は、該組成物における吸収遅延剤、たとえばモノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチンの使用によって行なうことができる。
無菌注射用溶液は、必要量の活性化合物を、必要とされる上記列挙した各種他の成分と共に、適当な溶剤に混入した後、濾過殺菌を行なうことによって調製される。無菌注射用溶液の調製用の無菌粉末の場合において、好ましい調製法は、真空乾燥および凍結乾燥技法であって、活性成分プラス、予め殺菌濾過した溶液に存在する追加の望ましい成分の粉末を生成する。
局所投与の場合、本発明化合物はそれが液体のとき、すなわち純粋な形態で適用されうる。しかしながら、一般に望まれるのは、本発明化合物を皮膚科学的に許容しうる担体(これは固体または液体であってよい)と組合せ、組成物または配合物で皮膚に投与することである。
有用な固体担体としては、タルク、クレー、微結晶セルロース、シリカ、アルミナなどの微粉固体が挙げられる。有用な液体担体としては、水、アルコールもしくはグリコールまたは水−アルコール/グリコールブレンドが挙げられ、これらに必要に応じて非毒性の界面活性剤の助けにより、本発明化合物を有効レベルで溶解または分散することができる。芳香剤や追加の抗菌剤などの助剤を加え、所定用途のための特性を最適化することができる。得られる液体組成物は、バンデージや他の包帯に含浸させるのに用いる、吸収性パッドから塗布したり、あるいはポンプ型もしくはエアゾール噴霧器を用いて患部に噴霧することができる。
また合成ポリマー、脂肪酸、脂肪酸塩およびエステル、脂肪アルコール、変性セルロースまたは変性無機物質などの増粘剤を、液体担体と共に用いて、使用者の皮膚へ直接塗布するため、塗り拡げることができるペースト、ゲル、軟膏、石けん等を形成することも可能である。
本発明化合物のデリバリーに使用できる、有用な皮膚用組成物の具体例は、当該分野で公知である。たとえば、JacquetらのU.S.特許No.4608392、GeriaのU.S.特許No.4992478、SmithらのU.S.特許No.4559157およびWortzmanのU.S.特許No.4820508参照。
本発明化合物の有用な投与量は、そのインビトロ活性、および動物モデルでのインビボ活性を比較することによって決定することができる。ヒトに対し、マウスや他の動物における有効投与量の外挿方法は、当該分野で公知である。たとえば、U.S.特許No.4938949参照。
一般に、本発明化合物の液体組成物、たとえばローションにおける濃度は、約0.1〜25重量%、好ましくは約0.5〜10重量%であろう。半固体または固体組成物、たとえばゲルまたは粉末における濃度は、約0.1〜5重量%、好ましくは約0.5〜2.5重量%であろう。
本発明化合物またはその活性塩もしくは誘導体の、処置使用に必要な量は、選択した個々の塩ばかりでなく、投与ルート、処置される病態の種類、および患者の年令および病態にも応じて変化し、最終的には付添い医師または臨床医の考えによるだろう。
しかしながら、一般に、適当な用量は約0.5〜100mg/体重(kg)/日の範囲にあり、たとえば約1〜60mg/体重(kg)/日または約2〜50mg/体重(kg)/日である。
かかる化合物は、たとえば単位投与剤形当り5〜1000mg、便利には10〜750mg、最も便利には50〜500mgの活性成分を含有する単位投与剤形で便宜的に投与されてよい。
所望の用量は便宜上、1日当り1回投与用量で、または適当な間隔をあけて2、3、4またはそれ以上の回数で投与する分割用量で用いてもよい。分割用量そのものをさらに、たとえば個々にばらばらの間隔をあけた投与回数に分けてもよく、たとえば吸入器による多数回の吸入あるいは多数回の点眼を行ってもよい。
本発明化合物の、トポイソメラーゼIまたはII仲介DNA開裂をもたらす能力は、当該分野で周知の薬理学的モデルを用い、たとえば下記のテストAのようなモデルを用いて決定することができる。
テストA トポイソメラーゼ−仲介DNA開裂アッセイ
以前に記載のT7発現システムを用い、ヒト・トポイソメラーゼIをE.Coliで発現させ、組換え融合たん白(fusion protein)として単離する(Gatto, B., Sanders, M. M. , Yu, C., Wu, H.-Y., Makhey, D. , LaVoie, E. J.,およびLiu, L. F. (1996) Cancer Res. 56, 2795-2800).
以前の記載に準じ、組換えヒト・トポイソメラーゼIIαを単離し、精製する(Wasserman, R. A. Austin, C. A., Fisher, L. M.; Wang, J. C., Cancer Res., 1993, 53, 3591; Halligan, B. D.; Edwards, K. A.; Liu, L. F. J ; Biol. Chem. 1985, 260, 2475).
また記載に準じ、加アルカリ分解の後、フェノール除たん白法およびCsCl/エチジウム等密度遠心分離法を行って、プラスミド YepGも精製する。プラスミドの末端標識付けは、以前の記載に準じ、制限酵素による消化の後、Klenow ポリメラーゼの末端充填によって行なう(Maniatis, T.; Fritsch, E. F.; Sambrook, J. Molecular Cloning, a Laboratory Manual; Cold Spring Harbor Laboratory: Cold Spring Harbor, NY 1982; pp 149-185.).
開裂アッセイは、以前の記載に準じて行なう(Gatto, B., Sanders, M. M., Yu, C., Wu, H.-Y., Makhey, D., LaVoie, E. J.,およびLiu, L. F. (1996) Cancer Res. 56,2795-2800; Tewey, K. M., Rowe, T. C., Yang, L. , Hallogan, B. C.,およびLiu, L. F. (1984) Science 226,466-468; Li T-K., Chen AY, Yu C, Mao Y, Wang H, Liu LF. (1999) Genes Dev 13 (12): 1553-60; Wang, H.; Mao, Y.; Chen, A. Y.; Zhou, N.;およびLaVoie, E. J.; Liu, L. F. Biochemistry, 2001, 40, 3316).
薬物とDNAをトポイソメラーゼIの存在下、37℃で30分間培養する。ゲルの発生後、概して24時間照射を用いて、DNA切断の程度の概略を示すオートラジオグラフを得る。トポイソメラーゼI−仲介DNA開裂値は、REC(Relative Effective Concentration,相対有効濃度)、すなわち、その値が自由裁量で1.0と仮定されるトポテカン(topotecan)に対する濃度で報告するが、これらの濃度は、ヒト・トポイソメラーゼIの存在下、プラスミドDNAに関して同じ開裂をもたらすことができる。
トポイソメラーゼII−仲介DNA開裂値は、REC(Relative Effective Concentration)、すなわち、その値が自由裁量で1.0と仮定されるVM−26に対する濃度で報告するが(効力は、約10%のDNA切断を誘発するのに必要な薬物の相対量に基づく)、これらの濃度は、ヒト・トポイソメラーゼIIの存在下、プラスミドDNAに関して同じ開裂をもたらすことができる。本発明の代表的化合物の場合の、約10%のDNA開裂をもたらすカンプトセシンと比較する相対有効濃度(REC)は、概して約0.1〜100の範囲にある。
本発明化合物の細胞毒作用は、当該分野で周知の薬理学的モデルを用い、たとえば下記のテストBのようなモデルを用いて決定することができる。
テストB 細胞生長の抑制:MTT−ミクロタイタープレート・テトラゾリニウム細胞毒性アッセイ(RPMI 8402、CPT−K5、U937、U937/CR細胞)
細胞毒性は、MTT−ミクロタイタープレート・テトラゾリニウム細胞毒性アッセイ(MTA)を用いて決定する。Chen A. Y. et al. Cancer Res. 1993, 53, 1332; Mosmann, T. J., J. Immunol. Methods 1983, 65, 55;およびCarmichael, J. et al. Cancer Res. 1987, 47, 936参照。
ヒト・リンパ芽球RPMI8402およびそのカンプトセシン−耐性変種細胞系,CPT−K5は、Dr.Toshiwo Andoh(日本国名古屋市、抗癌研究所)が提供した。Andoh T.;Okada K.、Adv.in Pharmacology 1994,29B,93参照。ヒトU−937骨髄性白血病細胞およびU−937/CR細胞は、Rubin ら,J.Biol.Chem.,1994,269,2433−2439に記載された。細胞毒性アッセイは、200mLの生長培地中、96−ウェル(well)・ミクロタイタープレートを用い、2000細胞/ウェルで行なう。細胞は、5%CO中37℃にて浮遊状態で生長させ、かつ10%の熱不活性ウシ胎児血清、L−グルタミン(2mM)、ペニシリン(100U/mL)およびストレプトマイシン(0.1mg/mL)を補給したRPMI培地中に、規則的な通過で維持する。
IC50の測定のため、細胞を3〜4日間絶えず、濃度が異なる薬物にさらし、4日目の終りにMTTアッセイを行なう。各アッセイは、いずれの薬物も含有しない対照といっしょに行なう。全てのアッセイは、6複製ウェルにおいて少なくとも2回行なう。全てのアッセイは、Dr.L.F.Lin,Department of Pharmacology,The University of Medicine and Dentistry of New Jersey,Robert Wood Johnson Medicel School,Piscataway,New Jersey の指示の下で行なう。本発明の代表的化合物は一般に、このアッセイで1ミクロモル以下のIC50を立証する。
本発明化合物は、多種薬物耐性の腫瘍細胞系を含む腫瘍細胞系に対し、細胞毒剤として機能することができる。すなわち、本発明化合物は、癌の処置に有用で、かつ他の特異的な化学療法剤に耐性を示す腫瘍の処置に使用することができる。
またトポイソメラーゼ・インヒビターも、抗菌性、抗真菌性、抗原虫性、駆虫性および抗ウイルス性活性を有することが知られている。従って、本発明のトポイソメラーゼ・インヒビターも、抗菌剤、抗真菌剤、抗乾癬剤、抗原虫剤、駆虫剤または抗ウイルス剤として使用しうる。特に本発明化合物は、哺乳類のトポイソメラーゼI毒としての活性をほとんどあるいは全く立証しないが、同様な分子メカニズムの作用可能性のために、活性および選択性の高い、抗菌剤、抗真菌剤、抗原虫剤、駆虫剤または抗ウイルス剤となりうる。すなわち、本発明の一定化合物は特に、哺乳類の全身性抗菌剤、抗真菌剤、抗原虫剤、駆虫剤または抗ウイルス剤として使用しうる。また本発明は、哺乳類において抗菌性、抗真菌性、抗原虫性、駆虫性または抗ウイルス性作用をもたらす製剤の製造のための、本発明化合物の使用も提供する。
本明細書で用いる語句“哺乳類の固体腫瘍”とは、頭および首、肺、中皮、縦隔、食道、胃、膵臓、肝胆管系、小腸、結腸、直腸、肛門、腎臓、尿管、膀胱、前立腺、尿道、陰茎、精巣、女性生殖器、卵巣、乳房、内分泌系、皮膚中枢神経系の癌;柔組織および骨の肉腫;および皮膚および眼内起点の黒色腫を包含する。語句“血液学的悪性疾患”とは、小児期白血病およびリンパ腫、ホジキン病、リンパ球および皮膚起点のリンパ腫、急性および慢性白血病、プラスマ細胞新生物およびAIDS関連癌を包含する。処置に好ましい哺乳類種は、ヒトおよび家畜動物である。
次に非制限的実施例を挙げて、本発明を具体的に説明する。
実施例
本発明の代表的化合物を、下記反応式A−Cの例示に準じて製造する。
反応式A:
Figure 0004774212
反応式B:
Figure 0004774212
実施例1:化合物205の合成
Figure 0004774212
化合物204(450mg、0.85ミリモル)/アセトニトリル(800mg)の溶液を、光化学反応装置に移し、窒素パージで30分間脱泡する。次いで溶液にバイコールフィルターを介して、45分間光照射する。光化学反応装置から混合物を取出し、次いで同じ手順に従って、同等部の化合物204(450mg、0.85ミリモル)をアセトニトリル(800mg)中で光化学反応させる。
反応の過程で析出した、環化生成物を濾過で単離し、別途アセトニトリルで洗う。入念な乾燥により、348mgを得る(収率51%)。
1H NMR (CDCl3+1滴 CD3OD)δ1.48 (t, 3H, J=7. 1), 3.98 (s, 3H), 4.13 (s, 3H), 4.53 (q, 2H, J=7.1), 6.26 (s, 2H), 7.73 (s, 1H), 7.93 (s, 1H), 8.11 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 8.70 (s, 1H), 10.24 (s, 1H); 13C NMR (CDCl3+1 滴 CD3OD)δ 14.2, 55.9, 56.6,62.5 ,99.5, 100.0, 102.9, 103.8, 106.6, 120.4, 121.2, 123.2, 124.7, 126.8, 131.8, 132.7, 135.0, 139.8, 151.4, 151.5, 152.3, 152.4, 166.7; HRMS(C23H19NO6H):計算値 406.1290 ; 実測値 406.1270.
中間体化合物204は、以下の手順で製造した。
a.化合物201の合成
塩化鉄(III)(54.2g、0.33モル)を、60℃に加温しながら氷酢酸(600mL)に溶解する。3,4−メチレンジオキシアニリン(27.4g、0.2モル)を加え、混合物を5分間撹拌する。メチルビニルケトン(17.4mL、0.21モル)を、5分にわたって滴下する。滴下の終了後、混合物を撹拌しながら、1.5時間加熱還流する。混合物を冷却し、沈殿物を濾別し、別途酢酸で洗う。次いで、この物質を冷30% NaOHに加えて中和し、得られる混合物を濾過し、風乾する。
次いで粗物質をクロロホルム(200mL×7)で抽出し、コンバインした抽出物を10%KCO(300mL×3)で洗い、乾燥し(MgSO)、減圧濃縮する。得られる物質をエチルエーテルより再結晶して、16.6gを毛羽立った明ベージュ色固体で得る(収率44%)。mp100.5〜101.5℃。
1H NMR (CDCl3) δ 2.51 (s, 3H), 6.04 (s, 2H), 7.02 (d, 1H, J=4. 4), 7.13 (s, 1H), 7.32 (s, 1H), 8.52 (d, 1H, J=4. 4) ; 13C NMR (CDCl3) δ 19.1, 99.3, 101.7, 106.3, 120.6, 125.0, 142.9, 146.3, 147.8, 147.9, 150.2; HRMS (C11H9O2N):計算値 187. 0633 ; 実測値: 187.0627.
b.化合物202の合成
化合物201(5.01g、27.0ミリモル)/ジオキサン30mLの混合物を75℃に加熱し、次いでジオキサン/HO(5:1)中のSeO溶液(36mL)を滴下する。混合物を撹拌しながら、4.5h加熱還流し、次いで濾過し、濾液を蒸発する。残渣をクロロホルム(50mL)に溶解し、水(50mL×3)で洗い、乾燥し(MgSO)、蒸発する。残渣をCHClで溶離するクロマトグラフィーに付し、3.48gを得る(収率65%)。mp146.0〜147.5℃。
IR (CHCl3) 1702 ; 1H NMR (CDCl3) δ 6.18 (s, 2H), 7.45 (s, 1H), 7.63 (d, 1H, J=4. 4), 8.41 (s, 1H), 8.96 (d, 1H, J=4. 4), 10.35 (s, 1H) ; 13C NMR (CDCl3) δ 100.4, 102.3, 106.3, 121.4, 124.7, 135.7, 148.0, 148.3, 150.8, 151.0, 193.4 ; HRMS (C11H7NO3):計算値 201.0426 ; 実測値 201.0437.
c.化合物203の合成
酢酸(3.5mL)およびTEA(0.31mL)中の化合物202(400mg、2.0ミリモル)および2−ヨード−4,5−ジメトキシフェニル酢酸(966mg、3.0ミリモル、Qandil A.M.,Synthesis,1999,2033−2035)の混合物を、撹拌しながら90分間加熱還流する。混合物を約70℃に冷却し、水に注ぎ、得られる混合物を加熱せずに30分間撹拌する。次いで全混合物を減圧下で蒸発し、残渣をクロロホルム/メタノール(97:3)で溶離するクロマトグラフィーに付し、725mgを得る(収率73%)。
1H NMR (DMSO-d6)δ 3.47 (s, 3H), 3.72 (s, 3H), 6.24 (s, 2H), 6.67 (s, 1H), 6.83 (d, 1H, J=4.7), 7.23 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 7.41 (s, 1H), 8.15 (s, 1H), 8.44 (d, 1H, J=4.7); HRMS (C21H16INO6H):計算値 506.0101 ; 実測値: 506.0110.
d.化合物204の合成
化合物203(1.51g、3.0ミリモル)/無水エタノール(125mL)の混合物に、塩化チオニル(5mL)を滴下し、混合物を撹拌しながら5h還流する。混合物を冷却し、減圧下で蒸発する。残渣をクロロホルム(250mL)に溶解し、飽和NaHCO(250mL×3)で洗い、乾燥し、蒸発し、クロロホルムで溶離するクロマトグラフィーに付し、1.59gをオレンジ色油状物で得る(収率99%)。
1H NMR (CDCl3) δ 1.31 (t, 3H, J=7.0), 3.47 (s, 3H), 3.80 (s, 3H), 4.31 (q, 2H, J=7.0), 6.07 (d, 2H), 6.39 (s, 1H), 6.71(d, 1H, J=4.6), 7.18 (s, 1H), 7.29 (s, 2H), 8.20 (s, 1H), 8.38 (d, 1H, J=4.6); 13C NMR (CDCl3)δ14.3, 55.9, 56.1, 61.8, 88.2, 99.6, 102.0, 106.4, 113.5, 119.1, 121.4, 123.6, 132.4, 136.4, 139.2, 140.2, 146.8, 147.5, 148.5, 149.3, 150.6, 166.0 ; HRMS (C23H2IN06H):計算値 533.0413 ; 実測値 533.0419.
実施例2:化合物206の合成
Figure 0004774212
10%NaOH(45mL)およびエタノール(10mL)中の化合物205(40mg、0.1ミリモル)の混合物を、撹拌しながら一夜加熱還流する。混合物を濃縮乾固し、水(30mL)を加える。
得られる混合物を酢酸の添加で酸性化し、次いで遊離の酸を濾過で単離する。完全乾燥後、32mg(87%)を得る。この酸を塩化チオニルに加え、混合物を4h加熱還流する。過剰の塩化チオニルを減圧除去し、N,N−ジメチルエチレンジアミン(5mL)を加え、混合物を周囲温度で30分間撹拌する。N,N−ジメチルエチレンジアミンを蒸発し、残渣をクロロホルム(25mL)に溶解し、飽和NaHCO(25mL×3)で洗い、希水性HCl(25mL×3)に抽出する。コンバインした水性抽出物をクロロホルム(25mL×2)で洗い、塩基性化し(30%NaOH)、酢酸エチル(30mL×3)に逆抽出する。
有機相を乾燥し(MgSO)、蒸発し、残渣をクロロホルム/メタノール(96:4)で溶離するクロマトグラフィーに付し、18mgを得る(収率52%)。
1H NMR (CDCl3+1滴 CD3OD)δ 2.34 (s, 6H), 2.69 (t, 2H, J=6. 2), 3.70 (t, 2H, J=6. 2), 4.01 (s, 3H), 4.10 (s, 3H), 6.11 (s, 2H), 7.35 (s, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.93 (s, 1H), 8.29 (s, 1H), 9. 59 (s, 1H) ; 13C NMR (CDCl3 + 1 滴 CD3OD) δ 37.5, 45.2, 55.9, 56.0, 58.3, 99.3, 102.0, 102.1, 106.2, 106.3, 117.7, 120.8, 120.9, 123.9, 125.7, 129.6, 136.1, 141.6, 144.7, 148.7, 149.6, 149.9, 150.6, 170.0 ; HRMS (C25H25N305H):計算値 448.1872 ; 実測値 448.1865.
反応式C:
Figure 0004774212
実施例3:化合物208の合成
Figure 0004774212
化合物207(246mg、0.5ミリモル)/アセトニトリル(800mg)の溶液を、光化学反応装置に移し、窒素パージで30分間脱泡する。次いで溶液にバイコールフィルターを介して、90分間光照射する。光化学反応装置から混合物を取出し、次いで同じ手順に従って、同等部の化合物207(246mg、0.5ミリモル)をアセトニトリル(800mg)中で光化学反応させる。
溶液は光照射中に深赤色に変色し、これを蒸発し、残渣をクロロホルム/メタノール(98:2)で溶離するクロマトグラフィーに付し、85mgの化合物208を得る(収率24%)。mp231〜233℃。
1H NMR (CDCl3) δ 3.13 (m, 2H), 3.55 (m, 3H), 3.96 (s, 3H), 4.00 (s, 3H), 6.11 (d, 2H), 6.89 (s, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.36 (s, 1H), 7.40 (s, 1H), 9.02 (s, 1H); 13C NMR (CDCl3) δ 25.6, 40.2, 56.2, 56.4, 64.5, 99.1, 101.9, 106.5, 107.4, 112.2, 124.2, 124.7, 124.9, 129.1, 137.6, 143.7, 145.6, 148.5, 149.0, 149.2, 150.1 ; HRMS (C21H19NO5H):計算値 366.1341 ; 実測値: 366.1356.
中間体化合物207は、以下の手順で製造した。
a.化合物207の合成
化合物104(275mg、0.52ミリモル)/エタノール(15mL)の混合物に室温にて、ホウ水素化ナトリウム(197mg、5.2ミリモル)を加え、混合物を撹拌しながら1h加熱還流する。混合物を冷却し、水(1mL)を加えて反応を抑え、次いで減圧下で蒸発する。残渣をクロロホルム(50mL)と飽和NaHCO(50mL)間に分配し、有機相を飽和NaHCO(50mL×2)で洗い、乾燥し(MgSO)、蒸発して234mgを得る(収率92%)。mp90〜92℃。
1H NMR (CDCl3) δ 1.25 (m, 1H), 1.40 (m, 1H), 3.18 (m, 1H), 3.50 (m, 1H), 3.65 (m, 1H), 3.85 (s, 3H), 3.86 (s, 3H), 6.13 (s, 2H), 6.82 (s, 1H), 6.97 (d, 1H, J=4. 6), 7.21 (s, 1H), 7.40 (s, 1H), 7.42 (s, 1H), 8.51 (d, 1H, J=4.6); 13C NMR (CDCl3) δ 35.0, 51.0, 56.1, 56.2, 65.3, 90.4, 99.4, 101.8, 106.4, 110.5, 120.7, 122.2, 124.8, 136.1, 144.3, 146.7, 147.5 148.2, 148.7, 149.8, 150.4 ; HRMS (C21H20IN05H):計算値 494.0464 ; 実測値: 494.0480.
実施例4:化合物209の合成
Figure 0004774212
塩化メチレン(15mL)中の化合物208(65mg、0.18ミリモル)およびTEA(0.1mL、0.7ミリモル)の冷却溶液に、メタンスルホニルクロリド(31μL、0.4ミリモル)を加える。冷却を除き、溶液を室温で2h撹拌する。次いで反応混合物を飽和NaHCO(30mL×3)で洗い、蒸発し、残渣をクロロホルム中クロマトグラフィーに付して、75mgのメシレートを得、これは特性決定せずに、直ちに次工程に使用する。該メシレートを15mLの95%エタノールに加え、シアン化ナトリウム(30mg、0.6ミリモル)を加える。混合物を7h加熱還流する。
混合物を冷却し、蒸発し、残渣をクロロホルム(50mL)に溶解し、水(50mL×3)で洗い、蒸発し、クロロホルム/メタノール(99:1)中クロマトグラフィーに付して、46mg(65%)を得る。この物質は、約85%の純度を有し、これをエタノール/メタノール/ヘキサンより再結晶して、25mgの物質(純度>95%)を得る。mp212〜214℃。
1H NMR (CDCl3) δ 2.41 (m, 2H), 3.22 (m, 1H), 3.45 (m, 1H), 3.53 (m, 1H), 3.99 (s, 3H), 4.02 (s, 3H), 6.15 (s, 2H), 6.90 (s, 1H), 7.36 (s, 1H), 7.42 (s, 2H), 9.08 (s, 1H); 13C NMR (CDCl3) δ 22.4, 28.5, 35.1, 56.3, 56.4, 98.9, 102.0, 106.7, 107.5, 111.4, 118.3, 124.0, 124.1, 124.4, 128.6, 135.4, 143.7, 146.0, 148.9, 149.5, 149.6, 150.4 ; HRMS (C22H18N2O4H):計算値 375.1346; 実測値 375.1332.
実施例5:
本発明の他の代表的化合物(たとえば化合物215、216、218および219)は、下記反応式D−Fの例示に準じて製造することができる。
反応式D:
Figure 0004774212
反応式E:
Figure 0004774212
反応式F:
Figure 0004774212
実施例6:
以下に示す配合表は、式IまたはIIの化合物(‘化合物X’)を含有する。ヒトの治療または予防用途用の代表的な医薬投与剤形を例示する。
(i)錠剤1 mg/錠剤
化合物X 100.0
ラクトース 77.5
ポビドン 15.0
クロスカルメロース・ナトリウム 12.0
(Croscarmellose)
微結晶セルロース 92.5
ステアリン酸マグネシウム 3.0
300.0
(ii)錠剤2 mg/錠剤
化合物X 20.0
微結晶セルロース 410.0
スターチ 50.0
スターチグリコール酸ナトリウム 15.0
ステアリン酸マグネシウム 5.0
500.0
(iii)カプセル剤 mg/カプセル剤
化合物X 10.0
コロイド二酸化珪素 1.5
ラクトース 465.5
予備ゼラチン化スターチ 120.0
ステアリン酸マグネシウム 3.0
600.0
(iv)注射液1(1mg/mL) mg/mL
化合物X(遊離酸型) 1.0
二塩基性リン酸ナトリウム 12.0
一塩基性リン酸ナトリウム 0.7
塩化ナトリウム 4.5
1.0N水酸化ナトリウム溶液 q.s.
(pH7.0〜7.5に調整)
注射用水 q.s.ad1mL
(v)注射液2(10mg/mL) mg/mL
化合物X(遊離酸型) 10.0
一塩基性リン酸ナトリウム 0.3
二塩基性リン酸ナトリウム 1.1
ポリエチレングリコール400 200.0
1.0N水酸化ナトリウム溶液 q.s.
(pH7.0〜7.5に調整)
注射用水 q.s.ad1mL
(vi)注射液3(1mg/mL) mg/mL
化合物X(遊離塩基型) 1.0
クエン酸 0.1%
D5W q.s.ad1mL
(vii)エアゾール mg/缶
化合物X 20.0
オレイン酸 10.0
トリクロロモノフルオロメタン 5000.0
ジクロロジフルオロメタン 10000.0
ジクロロテトラフルオロエタン 5000.0
上記配合物は、製薬分野で周知の通常の手順によって得ることができる。
刊行物、特許文献および特許資料の全てについて、まるで個別的のように、その言及によって本明細書に導入する。本発明の説明は、種々の特異的かつ好ましい実施態様および技術に関して行った。しかしながら、本発明の精神および技術的範囲を逸脱せずに、多くの変更や改変を成しうることを理解すべきである。

Claims (10)

  1. 下記式IまたはIIで示される化合物、またはその医薬的に許容しうる塩:
    Figure 0004774212
    式中、---で示される結合は、単結合または二重結合;
    XはCH;
    Yは、CHまたはCH 2
    1とR2の一方は、ニトロ、ハロまたは(C1−C6)アルコキシで、他方は水素、ニトロ、ハロまたは(C1−C6)アルコキシ、あるいはR1とR2は共に合して、メチレンジオキシ;
    3とR4の一方は、ニトロ、ハロまたは(C1−C6)アルコキシで、他方は水素、ニトロ、ハロまたは(C1−C6)アルコキシ、あるいはR3とR4は共に合して、メチレンジオキシ;
    5は−W−Z、その中で、
    Wは、非存在、−(C=O)−、−CH2−、−(C=O)O−、−O(C=O)−、−O−、−NRa(C=O)−、−C(=O)NRa−、または−NRa−;
    Raは、水素または(C1−C4)アルキル;および
    Zは、1個以上の(C1−C6)アルコキシカルボニル、シアノ、ハロ、ヒドロキシ、メルカプト、オキソ、カルボキシ、ニトロ、ピロリジニル、ピペリジニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、または−NRfRg基(ここで、RfおよびRgは同一もしくは異なって、水素、(C1−C6)アルキルおよび(C3−C6)シクロアルキルから選ばれうる)で置換された(C1−C4)アルキルであるが;
    但し、Wが非存在のとき、Zはまた、(C1−C6)アルコキシカルボニル、シアノ、ハロ、ヒドロキシ、メルカプト、カルボキシ、ニトロ、ピロリジニル、ピペリジニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピペラジニル、モルホリニル、もしくはチオモルホリニル、または−NRfRg基(ここで、RfおよびRgは同一もしくは異なって、水素、(C1−C6)アルキルおよび(C3−C6)シクロアルキルから選ばれうる)であってもよい。
  2. YがCHである請求項に記載の化合物。
  3. 1とR2が共に合して、メチレンジオキシである請求項またはに記載の化合物。
  4. 3およびR4が共に(C1−C6)アルコキシである請求項のいずれか1つに記載の化合物。
  5. 1とR2が共に合して、メチレンジオキシで、R3およびR4が共にメトキシである請求項に記載の化合物。
  6. −W−Zが(C1−C6)アルコキシカルボニル、シアノもしくはヒドロキシで置換された(C1−C4)アルキル、または−C(=O)NH−(C1−C4)アルキレン−NRfRgで、ここで、RfおよびRgは同一もしくは異なって、水素および(C1−C6)アルキルから選ばれうる請求項のいずれか1つに記載の化合物。
  7. −W−Zが1個のN(CH3)2基で置換された(C1−C4)アルキルアミノカルボニルである請求項1〜のいずれか1つに記載の化合物。
  8. ---で示される結合が単結合である請求項1〜のいずれか1つに記載の化合物。
  9. ---で示される結合が二重結合である請求項1〜のいずれか1つに記載の化合物。
  10. 以下:
    Figure 0004774212
    いずれかの化合物、またはその医薬的に許容しうる塩。
JP2004552172A 2002-11-12 2003-11-12 トポイソメラーゼ−ターゲッティング剤 Expired - Fee Related JP4774212B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US42553502P 2002-11-12 2002-11-12
US42550302P 2002-11-12 2002-11-12
US60/425,535 2002-11-12
US60/425,503 2002-11-12
PCT/US2003/036226 WO2004044174A2 (en) 2002-11-12 2003-11-12 Topoisomerase-targeting agents

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2006512319A JP2006512319A (ja) 2006-04-13
JP2006512319A5 JP2006512319A5 (ja) 2007-01-18
JP4774212B2 true JP4774212B2 (ja) 2011-09-14

Family

ID=32314592

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004552172A Expired - Fee Related JP4774212B2 (ja) 2002-11-12 2003-11-12 トポイソメラーゼ−ターゲッティング剤

Country Status (6)

Country Link
US (3) US7208492B2 (ja)
EP (1) EP1562593B1 (ja)
JP (1) JP4774212B2 (ja)
AU (1) AU2003290818A1 (ja)
CA (1) CA2510337C (ja)
WO (1) WO2004044174A2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
MXPA04004606A (es) * 2001-11-14 2004-09-10 Univ Rutgers Venenos de topoisomerasa solubilizados.
AU2003290818A1 (en) * 2002-11-12 2004-06-03 Edmond J. Lavoie Topoisomerase-targeting agents
WO2010102219A1 (en) * 2009-03-06 2010-09-10 Rutgers, The State University Of New Jersey Methylenedioxybenzo [i] phenanthridine derivatives used to treat cancer
WO2010127363A1 (en) 2009-05-01 2010-11-04 Rutgers, The State University Of New Jersey Toposiomerase inhibitors
US8258149B2 (en) * 2009-05-08 2012-09-04 Hoffmann-La Roche Inc. Isoquinoline derivatives
WO2012024437A1 (en) * 2010-08-17 2012-02-23 Purdue Research Foundation Substituted dibenzonaphthyridines, pharmaceutical uses thereof and processes therfor
KR101909680B1 (ko) * 2015-04-10 2018-10-18 삼성에스디아이 주식회사 화합물, 이를 포함하는 유기 광전자 소자 및 표시장치
CN109219610A (zh) 2016-04-04 2019-01-15 新泽西州立拉特格斯大学 拓扑异构酶毒物
CN108690034A (zh) * 2018-01-12 2018-10-23 兰州大学 一种氟化苯并萘啶酮类衍生物、制备方法及用途

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001032631A2 (en) * 1999-10-29 2001-05-10 Rutgers, The State University Of New Jerey Heterocyclic cytotoxic agents

Family Cites Families (45)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2981731A (en) 1961-04-25 Acridine derivatives
US2985661A (en) * 1956-02-06 1961-05-23 American Cyanamid Co Preparation of 2(omicron-aminophenyl)-benzimidazole
US2915523A (en) * 1956-12-03 1959-12-01 Parke Davis & Co Benzacridine compounds
US3272707A (en) 1964-07-17 1966-09-13 Smith Kline French Lab Pharmaceutical compositions and methods for their use
CH420044A (de) * 1964-09-01 1967-03-15 Ciba Geigy Verwendung von neuen Azol-Derivaten als optische Aufheller für textile organische Materialien
US3267107A (en) * 1964-09-17 1966-08-16 American Home Prod 3-(4'-5'-methylenedioxy-phenyl)-7, 8-dimethoxy-1, 2, 3, 4,-tetrahydroisoquinolines
US3849561A (en) * 1964-10-20 1974-11-19 S Naruto Anti-peptic ulcer substance from corydalis tubers
DE1670684A1 (de) * 1966-04-01 1970-12-03 Hoechst Ag Verfahren zur Herstellung von basisch substituierten Bis-benzimidazol-derivaten
US3542782A (en) * 1967-03-15 1970-11-24 Sandoz Ag 5,6-dihydro-8h-isoquino(1,2-b)quinazolines
JPS4942700A (ja) * 1972-08-25 1974-04-22
US3912740A (en) * 1974-02-28 1975-10-14 Us Health Method for the preparation of oxygenated benzo{8 c{9 phenanthridine compounds
PT73763B (fr) 1981-10-01 1983-10-26 Quatrum Empresa Nacional De Qu Procede pour la preparation de nouveaux epoxides d'alkaloides benzofenantridiniques et de compositions pharmaceutiques qui les contiennent
US4761417A (en) * 1982-05-14 1988-08-02 Maroko Peter R Compounds, compositions and method of treatments for improving circulatory performance
US4980344A (en) * 1982-05-14 1990-12-25 Maroko Peter R Compositions for improving circulatory performance
US4749708A (en) * 1982-05-14 1988-06-07 Maroko Peter R Composition for improving circulatory performance
US5153178A (en) * 1982-05-14 1992-10-06 Maroko Peter R Compositions and method of treatment for improving circulatory performance
IE55519B1 (en) 1982-05-14 1990-10-10 Maroko Peter R Use of a protoberberine alkaloid and composition containing same
JPS61130289A (ja) * 1984-11-29 1986-06-18 Ss Pharmaceut Co Ltd 13−プロピルベルベリンの塩
FR2595356B1 (fr) * 1986-03-05 1991-05-24 Pasteur Strasbourg Universite Derives des nitro ou aminobenzyltetrahydroisoquinoleines, procedes d'obtention, compositions pharmaceutiques les contenant, proprietes pharmacologiques et applications
US5244903A (en) * 1987-03-31 1993-09-14 Research Triangle Institute Camptothecin analogs as potent inhibitors of topoisomerase I
SU1530628A1 (ru) 1987-11-20 1989-12-23 Ленинградский Технологический Институт Им.Ленсовета Тригидрохлорид 2-[2-фенил-5(6)-бензимидазолил]-N-(3-диметиламинопропил)-5(6)-бензимидазолкарбоксамида в качестве флуоресцентного красител дл исследовани ДНК
US5106863A (en) * 1990-03-26 1992-04-21 Ortho Pharmaceutical Corporation Substituted imidazole and pyridine derivatives
US5135934A (en) * 1990-07-06 1992-08-04 Du Pont Merck Pharmaceutical Company 3-phenyl-5,6-dihydrobenz(c) acridine-7-carboxylic acids and related compounds as immunosuppressive agents
US5126351A (en) 1991-01-24 1992-06-30 Glaxo Inc. Antitumor compounds
US5223506A (en) 1991-06-04 1993-06-29 Glaxo Inc. Cyclic antitumor compounds
US5428040A (en) * 1993-08-31 1995-06-27 The Du Pont Merck Pharmaceutical Company Carbocyclic fused-ring quinolinecarboxylic acids useful as immunosuppressive agents
AU7707094A (en) * 1993-09-28 1995-04-18 Kyowa Hakko Kogyo Co. Ltd. Novel tetracyclic compound
US5981731A (en) * 1994-05-31 1999-11-09 Isis Pharmaceuticals, Inc. Antisense oligonucleotide modulation of B-raf gene expression
US5767142A (en) * 1996-03-20 1998-06-16 Rutgers, The State University Of New Jersey Trisbenzimidazoles useful as topoisomerase I inhibitors
US5807874A (en) * 1995-05-17 1998-09-15 Rutgers, The State University Of New Jersey Trisbenzimidazoles useful as topoisomerase I inhibitors
EP0839140A1 (en) 1995-05-17 1998-05-06 Rutgers, The State University Of New Jersey Tribenzimidazoles useful as topoisomerase i inhibitors
CN1067070C (zh) 1996-02-12 2001-06-13 新泽西州州立大学(拉特格斯) 用作拓扑异构酶抑制剂的甲氧檗因类似物
US5770617A (en) * 1996-03-20 1998-06-23 Rutgers, The State University Of New Jersey Terbenzimidazoles useful as antifungal agents
BR9711296A (pt) * 1996-09-23 1999-08-17 Univ Rutgers Composto processo terap-utico para inibir o crescimento de c-lulas de c ncer e composi-Æo farmac-utica
US6140328A (en) 1997-12-12 2000-10-31 Rutgers, The State University Of New Jersey Heterocyclic cytotoxic agents
DE69940523D1 (de) 1998-10-14 2009-04-16 Purdue Research Foundation Neue indenoisoquinoline als antineoplastische mittel
US6272707B1 (en) * 1998-11-12 2001-08-14 Colbond Inc. Support pad
US6740650B2 (en) * 1999-10-29 2004-05-25 Rutgers, The State University Of New Jersey Heterocyclic cytotoxic agents
RU2203702C1 (ru) * 2001-10-29 2003-05-10 Ширяев Вячеслав Михайлович Способ и устройство физиотерапии
ES2311639T3 (es) * 2001-11-14 2009-02-16 Rutgers, The State University Agentes citotoxicos.
MXPA04004606A (es) 2001-11-14 2004-09-10 Univ Rutgers Venenos de topoisomerasa solubilizados.
EP1453507B1 (en) * 2001-11-14 2009-03-04 Rutgers, The State University Solubilized topoisomerase poison agents
EP1453506B1 (en) * 2001-11-14 2008-04-02 Rutgers, The State University Topoisomerase poison agents
US6989387B2 (en) 2002-08-09 2006-01-24 Rutgers, The State University Of New Jersey Nitro and amino substituted topoisomerase agents
AU2003290818A1 (en) * 2002-11-12 2004-06-03 Edmond J. Lavoie Topoisomerase-targeting agents

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001032631A2 (en) * 1999-10-29 2001-05-10 Rutgers, The State University Of New Jerey Heterocyclic cytotoxic agents

Also Published As

Publication number Publication date
CA2510337A1 (en) 2004-05-27
EP1562593B1 (en) 2014-07-16
US20070225289A1 (en) 2007-09-27
WO2004044174A3 (en) 2004-08-12
EP1562593A2 (en) 2005-08-17
AU2003290818A1 (en) 2004-06-03
CA2510337C (en) 2013-01-08
US20090258890A1 (en) 2009-10-15
US7517867B2 (en) 2009-04-14
US7208492B2 (en) 2007-04-24
JP2006512319A (ja) 2006-04-13
WO2004044174A2 (en) 2004-05-27
US20060004008A1 (en) 2006-01-05
US7858627B2 (en) 2010-12-28
EP1562593A4 (en) 2008-09-24
AU2003290818A8 (en) 2004-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070015751A1 (en) Nitro and amino substituted heterocycles as topoisomerase I targeting agents
JP5337104B2 (ja) 可溶化トポイソメラーゼ毒
US7468366B2 (en) Cytotoxic agents
US7858627B2 (en) Topoisomerase-targeting agents
US20060058306A1 (en) Solubilized topoisomerase poison agents
US20080045538A1 (en) Nitro and amino substituted topoisomerase agents
US6989387B2 (en) Nitro and amino substituted topoisomerase agents
JP2002508359A (ja) 複素環式細胞毒性剤
JP2003513079A (ja) 複素環式細胞傷害剤

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20061026

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061107

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20061026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100427

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100726

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100817

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101214

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20110119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110531

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110627

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140701

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4774212

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees