JP4773644B2 - 電気機械器具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気機械器具に関し、特に、器具への供給電力量に比べて使用する電力量の大きい電気機械器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、屋内配線の電力供給系統では、それぞれに最大電流が規定されている。そのため、大きな電力を必要とする電気機械器具を使用するための方法として、屋内配線を大きい電力に対応するものに改造する方法があるが、屋内配線は建築物の内部に配線されているため、工事にかかる手間や時間、経費の負担が大変なものになってしまう。
【0003】
例えば、一般的な事務所や家庭の屋内配線は、最大15A(アンペア)で配線されている。このため、さらに大きな電力を必要とする電気機械器具を使用するための方法として、200V(ボルト)電力の使用や100V×20A配線を用いる方法があるが、いずれも屋内の電力線工事が必要であり、上述したような負担が大変なものとなっていた。
【0004】
大きい電力を必要とする電気機械器具を、こうした特別な工事をすることなく屋内配線からの電力で使用できるようにする技術的手段として、器具(回路装置)の内部を複数のブロックに分け、それぞれのブロックが電力供給系統の最大電流(許容される最大電力)以下ですむようにし、各ブロックがそれぞれに有する電力入力手段によりそれぞれ別の電力供給系統に接続するようにする方法がある。上記の一般的な事務所や家庭の例では、器具の内部で分割された各ブロックの最大電流が15A以下になるようにブロック分けを行うこととなる。
【0005】
図3は、屋外と屋内との電力供給系統から電気機械器具へと正しく(適切に)接続した場合の配線の概要を示す図である。屋外のトランス(TR)から電力線(L1,N,L2)で屋内の配電盤(BOX)まで引き込まれ、主スイッチ(MSW)、ブレーカ(BB)を介して壁埋め込み型コンセント(AC1,AC2,AC3,AC4)まで個別に配線される。本明細書では、この各埋め込み型コンセントまでの配線を電力供給線とし、それらを総称して電力供給系統としている。この屋外からの配線の過程で、L1,N,L2による三相交流からL1とN、L2とNのそれぞれの単相交流が取り出されることとなる。そして、電気機械器具の電力入力手段(IN1,IN2)のそれぞれが別々の単相交流による電力供給線(AC2,AC3)に接続され、電気機械器具を安全に稼働させるものである。
【0006】
また、本発明と技術分野の類似する先願発明例1として、特開平11−243651号公報に開示されている「電力制御システム及び電力制御方法」がある。これは、複数の機器を接続するシステムにおいて、各機器の間で通信を行うことにより電力配分を制御するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来の電気機械器具では、初期の設置は専門家が行うことが多く問題は起きないかもしれないが、設置場所の変更などで専門家が立ち会うことなく設置される場合、電気機械器具の複数のブロックがそれぞれに有する電力入力手段を同一の電力供給線に接続されてしまう危険がある。
【0008】
図4は、上記複数のブロックのそれぞれに有する電力入力手段が、同一の電力供給線に接続されている(接続が不適切である)状態の概要を示す図である。図4では屋内の配電盤からの配線を示し、壁埋め込み型コンセントAC1からAC4に対して、電気機械器具の電力入力手段IN1とIN2とがテーブルタップTTを介して、AC2という1つのコンセントに接続されている状態を示す。この状態では、電気機械器具全体としての電流がデーブルタップや電力系統の許容する最大電流以下であるうちは問題ないが、許容される最大電流以上となる場合、テーブルタップや屋内配線の様々な場所が加熱したり発火したりする危険がある。こうした危険のある状態で使用できてしまうと、事故につながる可能性も考えられる。また、この状態での使用は配電盤のブレーカBBを落とすことになり、このブレーカBBのはたらきにより異常発熱や発火の危険を回避できたとしても、この電力供給線に接続されている他の器具に不具合を与える可能性が生じてしまう。
【0009】
上述した図4では、テーブルタップを用いていわゆるたこ足配線がなされた場合について示しているが、いわゆるたこ足配線でなくても同じ電力線に接続する限り危険性は同様である。
【0010】
また、上記の危険性に対して、電力供給系統に電流監視機構を設けることによって不具合を通知する方法もあるが、この方法も電力供給系統に電流監視機構を追加する工事が必要であり、上述したように工事のための時間や経費が大きくかかってしまう問題がある。
【0011】
また、先願発明例1は、すでに電力系統に接続された機器に対して電力配分の制御を行うものであり、機器が接続されている電力系統が適切に選択されているかについては判断できないものであった。
【0012】
近年、各種の電気機械器具が高性能化されるのに伴って稼働時の消費電力が大きくなる傾向があり、上述した問題への対策の必要性が高まっている。
【0013】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたもので、以下の目的を有する。
第1の目的は、電気機械器具を分割したそれぞれのブロックの接続される電力供給線が、複数のブロックの間で同一となっているか否かを電気機械器具自身で判断できるようにすることにより、特別な工事が不要であり、かつ設置が容易でありながら安全性の確保された電気機械器具を提供することである。
【0014】
第2の目的は、複数のブロックの接続されている電力供給線が同一であると判断した場合でも、通電する電力を制限または停止するとともに接続に問題があることを表示することにより、ブレーカが落ちたり配線が異常発熱したりといった問題を防止し、専門家でなくとも問題点を把握した対応が可能な安全性の確保された電気機械器具を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明は以下の特徴を有する。
請求項1記載の発明は、複数のブロックに分割され、各ブロックがそれぞれの電力入力手段を備える電気機械器具であって、それぞれの電力入力手段のうち複数の電力入力手段が、同一の電力供給線に接続されているか否かを判断する判断手段を有し、判断手段は、高周波信号を1のブロックの電力入力手段からの電流にのせて送出する高周波信号送出部と、1のブロック以外のブロックの電力入力手段に誘起される高周波信号を検出する高周波信号検出部と、判定部とを有し、判定部は、高周波信号を発振して該高周波信号を高周波信号送出部により送出させ、高周波信号検出部により検出された高周波信号と、発振した高周波信号とを比較することにより、高周波信号送出部が送出を行った電力入力手段と、高周波信号検出部が検出を行った電力入力手段とが同一の電力供給線に接続されているか否かを判定することを特徴とする。
【0020】
請求項記載の発明は、判定部が、高周波信号検出部により検出された高周波信号の発振した高周波信号に対する減衰量が、予め設定された第1の判定値より大きい場合、高周波信号送出部が送出を行った電力入力手段と、高周波信号検出部が検出を行った電力入力手段とが別々の電力供給線に接続されていると判定し、減衰量が第1の判定値より小さい場合、高周波信号送出部が送出を行った電力入力手段と、高周波信号検出部が検出を行った電力入力手段とが同一の電力供給線に接続されていると判定することを特徴とする。
【0021】
請求項記載の発明は、判定部における第1の判定値を利用者により入力する入力手段を有することを特徴とする。
【0022】
請求項記載の発明は、判定部が、判定部により高周波信号を発振してから、高周波信号検出手段により検出された高周波信号が入力されるまでの遅延時間が、予め設定された第2の判定値より大きい場合、高周波信号送出部が送出を行った電力入力手段と、高周波信号検出部が検出を行った電力入力手段とが別々の電力供給線に接続されていると判定し、遅延時間が第2の判定値より小さい場合、高周波信号送出部が送出を行った電力入力手段と、高周波信号検出部が検出を行った電力入力手段とが同一の電力供給線に接続されていると判定することを特徴とする。
【0023】
請求項記載の発明は、判定部における第2の判定値を利用者により入力する入力手段を有することを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る電気機械器具を図面を用いて詳細に説明する。本発明に係る電気機械器具は各種の器具であってよいが、以下の説明では複写機などの電子写真装置を例として説明する。
【0025】
図1は、本発明の実施形態としての電子写真装置の構成の概要を示すブロック図である。図1に示すように、本発明に係る電子写真装置500は、第1のブロック100と、第2のブロック200とに分割される。そして、第1のブロック100は、電力入力線110と、負荷部120と、判断手段130と、操作表示部140と、を有して構成され、この判断手段130は、高周波信号送出部131と、高周波信号検出部132と、判定部133と、を有して構成される。また、第2のブロック200は、電力入力線210と、負荷部220と、電流制限部230と、を有して構成される。
【0026】
図1に示す各部について、以下に説明する。
一般的な事務所や家庭の屋内配線は、最大電流15Aで配線されている。そこで、第1のブロック100と第2のブロック200は、上述したように最大電流を超えない消費電力となるように電子写真装置500を2つに分割したものである。すなわち、電圧が100Vであるので100V×15A=1.5KWが消費電力の上限値(電力供給線の許容する最大電力)となり、第1のブロック100と第2のブロック200は、消費電力がそれぞれ1.5KW以下となるように分割されている。
【0027】
電力入力線(電力入力手段)110と210とは、屋内配線による電力供給線に接続して電力の供給を受ける。負荷部120と220とは、供給された電力を消費することにより電子写真装置としての各種の動作を行う。
【0028】
高周波信号送出部131は、判定部133の発振器から発振される高周波信号を、電力入力線110からの電流にのせて送出する。こうして送出した高周波信号を電力入力線210からの電流から高周波信号検出部132が検出し、検出された信号を判定部133が送出した際の信号と比較し、電力供給系統への接続の状態を判定する。こうして、判断手段130としての判断が行われることとなる。また、この判定部133での判定値は操作表示部(入力手段および警告手段)140からの入力によって設定されることとなる。この入力は、判定レベルによる入力としてもよく、数値による入力としてもよい。
【0029】
判断手段130が接続が不適切であると判断した場合、操作表示部140は接続が不適切である旨を表示して利用者に警告する。また、電流制限部(電力制限手段)230は判定部133の制御により電力入力線210を流れる電流を制限または停止し、電子写真装置500全体としての消費電力が電力供給系統の上限値を超えない範囲で、負荷部220がなるべく動作を続けられるように調節を行う。
【0030】
図2は、本発明の実施形態としての電子写真装置の構成例を示す図である。電子写真装置の構成は公知の技術であるので本明細書ではその詳細の説明は省略し、図2は本発明に関わる機能部の概略のみを示す。
【0031】
図2に示すように、本発明の実施形態としての電子写真装置500は、第1のブロック100と、第2のブロック200とに分割される。そして、第1のブロック100は、電力入力線IN1と、スイッチSWと、直流電源PSUと、DC負荷DCLと、制御回路CNTと、リレーRLと、高周波信号送出部CP1と、高周波信号検出部CP2と、操作表示部OPと、を有して構成される。また、第2のブロック200は、電力入力線IN2と、リレーRLと、定着ユニットACLと、を有して構成される。ここで、リレーRLは第1のブロック100と第2のブロック200との両方にあり、それぞれが接続されて第2のブロック200への電力供給の制限を行う。
【0032】
図2に示す各部について、以下に説明する。
電子写真装置500は、上述したように電源供給系統の最大電流を超えないようにするため、第1のブロック100と、第2のブロック200とに分割され、それぞれ電力入力線IN1とIN2とによって電力供給系統から電力の供給を受ける。ここで、第1のブロック100は、電子写真装置の定着ユニットACLをのぞく部分であり、第2のブロック200における図1の負荷部220を定着ユニットのみとすることにより、第1のブロック100と第2のブロック200との両方について消費電力をともに1KW程度としている。
【0033】
利用者によってスイッチSWがONにされると、電力入力線IN1からの電流を直流電源PSUは直流に変換し、DC24VとDC5Vとを出力する。DC24VはDC負荷DCLであるモータやソレノイドなどに供給され、DC5Vは制御回路CNTなどに供給される。
【0034】
高周波信号送出部CP1は、絶縁トランスと、トランスの駆動回路とを有し、絶縁トランスは電力入力線IN1とコンデンサを介して結合されている。そして、制御回路CNTの有する発振器からの高周波信号を、高周波信号送出部CP1が電力入力線IN1へ送出することになる。
【0035】
高周波信号検出部CP2は、絶縁トランスと、波形整形回路とを有し、絶縁トランスは電力入力線IN2とコンデンサを介して結合されている。そして、電力入力線IN2に誘起された高周波信号を、高周波信号検出部CP2が制御回路CNTのA/D変換器に送ることとなる。
【0036】
制御回路CNTは、高周波信号検出部CP2から送られてきた信号と、高周波信号送出部CP1が送出した信号との比較を行い、電力供給系統への電力入力線の接続が不適切であると判定すると、リレーRL(電流制限部230)により定着ユニットACLへの電流の制限を行う。この高周波信号送出部CP1と、高周波信号検出部CP2と、制御回路CNTとにより、図1に示す判断手段130としてのはたらきがなされることとなる。
【0037】
操作表示部OPは、利用者が電子写真装置500の操作を行うための各種表示を行うとともに、キー入力などにより利用者からの各種の操作を受け付ける。
【0038】
次に、本発明の実施形態としての電子写真装置の動作について説明する。
屋内配線による電力供給系統への電力入力線IN1とIN2との接続が適切か否か(それぞれのブロックの電力入力線が接続されている電力供給線が別々であるか同一であるか)を判断する方法として、本発明では以下の2つの方法を用いている。
【0039】
1つは、高周波信号が電力線を伝わる間で減衰することに着目して、高周波信号送出部CP1から送出された高周波信号が、電力入力線IN1から電力供給系統を経て電力入力線IN2へ誘起され、高周波信号検出部CP2で検出されるまでの間にどのくらい減衰したかの減衰量を用いて判断する方法である。すなわち、高周波信号検出部CP2により検出された高周波信号の、制御回路CNTの発振器により発振された高周波信号に対する減衰量を用いて判断する方法である。
【0040】
もう1つは、高周波信号が高周波信号送出部CP1から高周波信号検出部CP2まで伝搬する時間を用いて判断する方法である。すなわち、制御回路CNTの発振器で高周波信号を発振してから、高周波信号送出部CP1と高周波信号検出部CP2とを経て制御回路CNTのA/D変換器に入力されるまでの遅延時間を用いて判断する方法である。
【0041】
いずれの方法でもまず、電子写真装置500の電力入力線IN1とIN2とが屋内配線による電力供給線に接続されてスイッチSWがONにされると、制御回路CNTの発振器により発振された高周波信号を、高周波信号送出部CP1は電力入力線IN1からの電流にのせて送出する。この高周波信号を電力入力線IN2からの電流から高周波信号検出部CP2が検出し、制御回路CNTへ送る。
【0042】
制御回路CNTは、検出された信号をA/D変換器によって受け取り、信号の電圧を測定する。そして、予め設定された電圧の値(第1の判定値)と測定された電圧の値とを比較し、測定された電圧の値が予め設定された電圧の値未満である場合、上記の電力供給系統への接続は適切であると判定し、予め設定された電圧の値以上である場合、上記接続は不適切と判定する。ここでの予め設定された電圧の値は、操作表示部OPから利用者によって設定される。なお、利用者による設定がなされない場合には、初期値として設定されている値を用いることとしてよい。
【0043】
また、制御回路CNTは発振器で高周波信号を発振してからA/D変換器への入力を監視し、発振した高周波信号がA/D変換器へ入力されるまでの遅延時間を測定する。この場合A/D変換器の入力は、入力ポートとしても同様である。この測定された遅延時間と予め設定された時間(第2の判定値)とを比較し、測定された遅延時間が予め設定された時間以上に長い場合、上記の接続は適切であると判定し、予め設定された設定された時間よりも短い場合、上記の接続は不適切と判定する。ここでの予め設定された時間は、操作表示部OPから利用者によって設定される。なお、利用者による設定がなされない場合には、初期値として設定されている値を用いることとしてよい。
【0044】
制御回路CNTによる上述した2つの方法による判定の結果のうち、いずれを最終的な判断の結果とするかについては、操作表示部OPからの所有者による入力により優先順位を定めることとしてもよく、また、予め優先順位を定めておいてもよい。また、2つの判定の結果によって優先順位を算出するアルゴリズムを別に定めてもよい。
【0045】
制御回路CNTは上記の接続が適切であると判断した場合、第2のブロック200の電力入力線IN2に接続されたリレーRLをONにし、第2のブロック200の定着ユニットACLに正常に電力が供給されるようにする。上記の接続が適切でないと判断した場合、リレーRLをONにしたままで定着ユニットACLに供給される電力の制限を行うとともに、操作表示部OPに接続が不適切である旨を表示させることで利用者に警告させる。定着ユニットACLには1KWのヒータが設けられているので、制御回路CNTからのヒータON/OFFのデューティを小さく制限することでヒータの電力を見かけ上落とすこととなり、コピースピードは落とさざるを得ないが、供給される電力を制限しながらも完全に使えなくなるという不具合は解消されるという状態で電力の制限が可能となる。この電力の制限は、第1のブロック100と第2のブロック200との合計消費電力が、電力入力線IN1とIN2とが接続されている電力供給線の許容する最大電力を超えないように、制御回路CNTの制御により行われることとなる。また、接続が適切でないと判断した場合、操作表示部OPに接続が不適切である旨を表示して、リレーRLをOFFのままとしてもよい。
【0046】
上述した本発明の実施形態では、電子写真装置500の接続される電力供給系統が、図3に示すように三相交流を単相交流にして、大きく2分割されたL1,Nの電力供給線とL2,Nの電力供給線とによって構成されているので、L1,L2は大きなインピーダンスを持っており、高周波信号がL1からL2へと伝搬することがない。このため、高周波信号検出部132により高周波信号を検出する際、電圧レベルをほとんど0にする、あるいは遅延時間を長くすることにより、L1ラインとL2ラインのみでの判断が可能となっている。
【0047】
また、上述した本発明の実施形態では、第1のブロック100と第2のブロック200とはともに消費電力が1KW程度であり、両方のブロックを同時に稼働させれば2KWとなる。こうした消費電力である従来の電子写真装置は、一般的な事務所や家庭の屋内配線の15Aという最大電流(1.5KWの最大消費電力)では使用することができなかった。本実施形態のように1.5KW以下のブロックに分割して電力供給系統に接続することにより、それぞれ許容されたコンセントに接続して使用することができ、その際の安全性をも確保することが可能となる。
【0048】
なお、本発明の実施形態では、電子写真装置500を2つのブロックに分割するに当たって、第2のブロック200の負荷部220を定着ユニットACLのみとすることとして説明しているが、ブロックの分割方法はこれに限定されず、それぞれのブロックの消費電力が電力供給系統の制限の範囲内に収まる限り、どのような分割方法を用いることとしてもよい。
【0049】
また、本発明の実施形態では、電子写真装置500を2つのブロックに分割することとして説明しているが、2つに限定されず、いくつに分割してもよい。分割するブロック数が増える場合には、第3のブロック以降のそれぞれのブロックに、本実施形態における第2のブロック200と同様な構成を追加することとしてよい。また、判断手段130は、分割されたブロックそれぞれが備える電力入力線のうち複数の電力入力線が、同一の電力供給線に接続されているか否かを判断するものとしてよい。すなわち、高周波信号送出部が送出を行った電力入力線と高周波検出部が検出を行った電力入力線とが、同一の電力供給線に接続されているか別々の電力供給線に接続されているかを判断するものとしてよい。また、電流制限部230は、供給する電力を制限または停止してもよいと考えられる特定のブロックにのみ設け、設けられたそのブロックへの電力の供給の制限または停止を行うこととしてよい。
【0050】
また、本発明の実施形態では、判断手段130を第1のブロック100が備えることとして説明しているが、他のブロックが備えることとしてもよく、また、判断手段130に含まれるそれぞれの機能部を別々のブロックに備えることとしてもよい。例えば、高周波信号送出部131を判定部133と異なるブロックに備える場合にも接続を入れ替えるだけでよく、また、高周波信号検出部132を判定部133と異なるブロックに備えることとしてもよい。
【0051】
また、上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施することが可能である。
【0052】
【発明の効果】
以上の説明により明らかなように、本発明に係る電気機械器具によれば、電気機械器具を分割したそれぞれのブロックの接続される電力供給線が、複数のブロックの間で同一となっているか否かを電気機械器具自身で判断することにより、特別な工事が不要であり、かつ設置が容易でありながら安全性の確保を可能とすることができる。
【0053】
また、本発明に係る電気機械器具によれば、複数のブロックの接続されている電力供給線が同一であると判断した場合でも、通電する電力を制限または停止するとともに接続に問題があることを表示することにより、ブレーカが落ちたり配線が異常発熱したりといった問題を防止し、専門家でなくとも問題点を把握した対応を可能とし、安全性を確保することができる。
【0054】
また、本発明に係る電気機械器具によれば、それぞれのブロックが接続されている電力供給線が同一であるか否かの判断を、1つのブロックで発振されてから電力供給線にのせて送出した高周波信号が他のブロックの電力供給線に誘起されてくるまでに減衰する量によって行うことにより、構成が簡素で小型であり、低コストで安全性を確保することができる。
【0055】
また、本発明に係る電気機械器具によれば、それぞれのブロックが接続されている電力供給線が同一であるか否かの判断を、1つのブロックで発振されてから電力供給線にのせて送出した高周波信号が他のブロックの電力供給線に誘起されてくるまでの時間によって行うことにより、構成が簡素で小型であり、低コストで安全性を確保することができる。
【0056】
また、本発明に係る電気機械器具によれば、それぞれのブロックが接続されている電力供給線が同一であるか否かの判断における、高周波信号の減衰量の判定値を、環境設定などに合わせて利用者により設定できるようにすることにより、判断精度をより高くし、さらなる安全性を確保することができる。
【0057】
また、本発明に係る電気機械器具によれば、それぞれのブロックが接続されている電力供給線が同一であるか否かの判断における、高周波信号の遅延時間の判定値を、環境設定などに合わせて利用者により設定できるようにすることにより、判断精度をより高くし、さらなる安全性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態としての電子写真装置の構成の概要を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態としての電子写真装置の構成例を示す図である。
【図3】屋外と屋内との電力供給系統から電気機械器具へと正しく接続した場合の配線の概要を示す図である。
【図4】複数のブロックのそれぞれに有する電力入力手段が、同一の電力供給線に接続されている状態の配線の概要を示す図である。
【符号の説明】
100 第1のブロック
110 電力入力線
120 負荷部
130 判断手段
131 高周波信号送出部
132 高周波信号検出部
133 判定部
140 操作表示部
200 第2のブロック
210 電力入力線
220 負荷部
230 電流制限部
500 電子写真装置

Claims (5)

  1. 複数のブロックに分割され、各ブロックがそれぞれの電力入力手段を備える電気機械器具であって、
    前記それぞれの電力入力手段のうち複数の電力入力手段が、同一の電力供給線に接続されているか否かを判断する判断手段を有し、
    前記判断手段は、高周波信号を1のブロックの電力入力手段からの電流にのせて送出する高周波信号送出部と、前記1のブロック以外のブロックの電力入力手段に誘起される高周波信号を検出する高周波信号検出部と、判定部とを有し、
    前記判定部は、高周波信号を発振して該高周波信号を前記高周波信号送出部により送出させ、前記高周波信号検出部により検出された高周波信号と、発振した高周波信号とを比較することにより、前記高周波信号送出部が送出を行った電力入力手段と、前記高周波信号検出部が検出を行った電力入力手段とが同一の電力供給線に接続されているか否かを判定することを特徴とする電気機械器具。
  2. 前記判定部は、前記高周波信号検出部により検出された高周波信号の前記発振した高周波信号に対する減衰量が、予め設定された第1の判定値より大きい場合、前記高周波信号送出部が送出を行った電力入力手段と、前記高周波信号検出部が検出を行った電力入力手段とが別々の電力供給線に接続されていると判定し、
    前記減衰量が前記第1の判定値より小さい場合、前記高周波信号送出部が送出を行った電力入力手段と、前記高周波信号検出部が検出を行った電力入力手段とが同一の電力供給線に接続されていると判定することを特徴とする請求項記載の電気機械器具。
  3. 前記判定部における前記第1の判定値を利用者により入力する入力手段を有することを特徴とする請求項記載の電気機械器具。
  4. 前記判定部は、前記判定部により高周波信号を発振してから、前記高周波信号検出手段により検出された高周波信号が入力されるまでの遅延時間が、予め設定された第2の判定値より大きい場合、前記高周波信号送出部が送出を行った電力入力手段と、前記高周波信号検出部が検出を行った電力入力手段とが別々の電力供給線に接続されていると判定し、
    前記遅延時間が前記第2の判定値より小さい場合、前記高周波信号送出部が送出を行った電力入力手段と、前記高周波信号検出部が検出を行った電力入力手段とが同一の電力供給線に接続されていると判定することを特徴とする請求項記載の電気機械器具。
  5. 前記判定部における前記第2の判定値を利用者により入力する入力手段を有することを特徴とする請求項記載の電気機械器具。
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