JP4773122B2 - 漆塗料組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、乾燥速度の速い漆塗料組成物に関するものである。
漆は、日本を代表する伝統品であり、その独自の美観性から、漆工芸など、古来より日本文化に定着している。
漆が古くから好まれる理由として、漆がもつ独自の特性にある。つまり、優雅な肌合いや光沢、ふっくら感や、深み感、しっとり感を有するとともに、電気的絶縁性も非常に高く、耐薬品性、耐久性、耐水性、防腐性等にも優れているからである。
このような漆の主成分としては、ウルシオールやウルシオール類似物質(ラッコール、チチオール等)等が挙げられる。一般的に漆液の組成は、ウルシオールが60〜65%、ゴム質が5〜7%、含窒素分が2〜3%、酵素が0.2%、水が25〜30%であることが知られており、漆液の塗膜形成のメカニズムは、次のようなものである。
漆液は、含窒素分の溶けたウルシオールの中にゴム質の水球が分散して存在しており、酸化酵素であるラッカーゼがウルシオールのヒドロキシル基に働き、ウルシオールセミキノンラジカルとなってウルシオールキノンをつくり、ウルシオールキノンとウルシオールとが反応して硬化乾燥しながら高分子固体を生成し、この高分子固体が強靭で秀麗な漆塗膜を形成する。
一般に、前記ラッカーゼの硬化乾燥活性が強く発揮されるのは、温度が25〜35℃、相対湿度が70〜80%の高湿度雰囲気であることが知られている。高湿度雰囲気下では漆の乾燥は速いが、湿度が60%以下になると乾燥性が低下もしくは乾燥しなくなる。また、温度が20℃以下では活性が低下し、15℃以下では漆は乾燥しない。これらの理由は、ラッカーゼが湿度空気から効率よく酸素を取り入れることができ、ウルシオールのヒドロキシル基から水素を脱離して酸化させ、ウルシオールキノンを生成する作用を有するからであると考えられている。
よって、漆は、適度な高湿度で硬化が加速され、低湿度では硬化が進行しにくい湿気硬化型の塗料であり、低湿度下では硬化・乾燥が遅く「ダレ」、「タマリ」などの塗膜欠陥を生じやすい。逆に、湿度を高くしすぎると皺が発生しやすくなり、塗膜外観が損なわれる。このように漆の硬化・乾燥の管理には熟練の技術を要するとともに、完全乾燥には1週間以上の養生期間を必要としなければならなかった。
このような問題に対し、通常、漆の乾燥には、前記条件の高湿度雰囲気を強制的に実現できるような「漆室(ムロ)」と呼ばれる乾燥室を用いることが一般的である。このような「漆室(ムロ)」は、大掛りな装置であるとともに、大変特殊な設備であるため、「漆室(ムロ)」を用いず、短期間で、漆を乾燥させる方法が種々検討されている。
例えば、特許文献1では、反応容器中で酵素重合を行い、ウルシオールオリゴマーを生成させる自動酸化反応主体の自然乾燥性重合漆が開示されている。しかし、硬化・乾燥するまでに8時間以上を要し、依然として乾燥速度は満足できるものではなかった。
一方、天然漆の代替として、安価で、硬化・乾燥促進効果があるカシューナットシェルオイルが検討されている。しかしながら、カシューナットシェルオイルのみでは硬化・乾燥が進まず、ホルムアルデヒドやヘキサミンなどを反応させてオリゴマー化したものを硬化成分として使用する必要がある。したがって、オリゴマー化反応工程が必要であり、コストも高くなる。また乾燥速度についても、依然として満足できるものではなかった。
さらに、漆やカシューナットシェルオイル等の貯蔵においては、外気に触れると皮張り等が発生しやすいため、これらの貯蔵には細心の注意をはらわなければならなかった。
漆やカシューナットシェルオイルの乾燥速度を満足させるために、特許文献2では、特定のオルガノファンクショナルシランを用いることが開示されている。しかしながら、該オルガノファンクショナルシランにはアルコキシル基が含まれており、漆成分に含まれる水によって該アルコキシル基の加水分解反応が進行し、十分な可使時間が確保できない場合があった。また、高湿度条件の乾燥過程においても、加水分解反応が進行し、漆の乾燥過程に悪影響を与え、目的とする漆独特の特性が得られない場合があった。
さらに、漆やカシューナットシェルオイルに、オルガノファンクショナルシラン(硬化促進剤)を加えると、発熱を伴って増粘するため、オルガノファンクショナルシランは少量ずつ添加しなければならず(段落0012記載)、その混合時の取扱いにも、細心の注意をはらわなければならなかった。
特許第3001056号公報 特開2003−55558号公報
本発明者は、上記課題を解決するために、鋭意検討した結果、漆(A)、分子中に加水分解性基を含有しないアミノ基含有化合物(B)、及びアミノ基と反応可能な官能基を含有する化合物(C)を特定量含有することにより、貯蔵時や使用時の取扱いを簡素化することができ、さらに塗膜形成時には、漆室などの特殊な設備を使用することなく、乾燥時間を著しく短縮でき、かつ、高品質で漆独自の性質を有する漆塗料組成物が得られることを見出し、本発明の完成に至った。
すなわち、本発明は以下の特徴を有するものである。
1.(A)漆(但し、エポキシ基を含む化合物を除く)
(B)ポリアミドアミン
(C)エポキシ基を含有する化合物、を含有し、
(A)と(B)の混合比率が、〔(A)のヒドロキシル基/(B)のアミノ基〕の当量比率で0.5/10〜100/10であり、
(B)と(C)の混合比率が、〔(B)のアミノ基/(C)のエポキシ基〕の当量比率で10/9.5〜10/1であることを特徴とする漆塗料組成物。
2.(i)(A)漆(但し、エポキシ基を含む化合物を除く)と、(B)ポリアミドアミンを主成分とする主剤、
(ii)(C)エポキシ基を含有する化合物を主成分とする硬化剤、
とからなり
(A)と(B)の混合比率が、〔(A)のヒドロキシル基/(B)のアミノ基〕の当量比率で0.5/10〜100/10であり、
(B)と(C)の混合比率が、〔(B)のアミノ基/(C)のエポキシ基〕の当量比率で10/9.5〜10/1であることを特徴とする漆塗料組成物。

本発明の漆塗料組成物は、貯蔵時や使用時の取扱いを簡素化することができ、漆室などの特殊な設備を使用することなく、乾燥時間を著しく短縮でき、かつ、漆の性質(優雅な肌合いや光沢、ふっくら感や、深み感、しっとり感、電気的絶縁性、耐薬品性、耐久性、耐水性、防腐性)を損なうことのない塗膜を形成することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
本発明の漆塗料組成物は、漆(以下、「(A)成分」ともいう。)、アミノ基含有化合物(加水分解性基を含有するものを除く)(以下、「(B)成分」ともいう。)、及びアミノ基と反応可能な官能基を含有する化合物(以下、「(C)成分」ともいう。)を含有し、(A)成分と(B)成分の混合比率が〔(A)成分のヒドロキシル基/(B)成分のアミノ基〕の当量比率で0.5/10〜100/10であり、(B)成分と(C)成分の混合比率が〔(B)成分のアミノ基/(C)成分のアミノ基と反応可能な官能基〕の当量比率で10/9.5〜10/1であることを特徴とするものである。
本発明の漆塗料組成物は、主に、(A)成分のヒドロキシル基と(B)成分のアミノ基の反応、(B)成分のアミノ基と(C)成分のアミノ基と反応可能な官能基の反応が進行し、漆塗膜を形成することを特徴とするものであり、(A)成分、(B)成分、(C)成分を特定比率で含有することにより、貯蔵時や使用時の取扱いを簡素化することができ、漆室などの特殊な設備を使用することなく、塗膜の乾燥・硬化時間を短くすることができ、かつ、漆の性質を損なうことのない、漆独自の美観性を有する塗膜を形成することができる。
特に、本発明では、(B)成分として、加水分解性基を含有するものを除くアミノ基含有化合物を用いることを特徴とする。加水分解性基を含有しないことにより、(A)成分中に含まれる水分によって加水分解反応が進行することなく、貯蔵時や使用時に取扱いやすい漆塗料を得ることができる。また、乾燥工程においては、高湿度条件下においても、加水分解反応が進行せず、漆の性質を損なうことのない漆塗膜を形成することができる。
また、本発明では、(A)成分と(B)成分の反応よりも、(B)成分と(C)成分の反応速度のほうが速い場合が多く、〔(B)のアミノ基と(C)のアミノ基と反応可能な官能基〕の当量比率を10/9.5〜10/1とすることによって、たとえ(B)成分と(C)成分の反応が完全に進行してしまったとしても、(A)成分と反応する(B)成分が存在しているため、(A)成分と(B)成分の反応も進行し、塗膜の乾燥・硬化時間を短くすることができ、かつ、漆の性質を損なうことのない、漆独自の美観性を有する塗膜を形成することができる。
また本発明では、(A)成分と、(B)成分を主成分とする主剤に、(C)成分を主成分とする硬化剤を加えて、塗膜化することが好ましい。
このような方法では、まず、(A)成分と(B)成分を混合することで、(A)成分が(B)成分とある程度反応し、(A)成分がオリゴマー化される。次いで、(C)成分を加えることで、(B)成分と(C)成分の反応が進行し、塗膜の乾燥・硬化時間を短くすることができる。また、詳細は明らかでないが、(A)成分と(B)成分を混合した際、(B)成分中のアミノ基が、漆と酸素との接触を阻害し、空気との接触界面での皮張り等を抑制することができるものと思われる。よって、液状状態での漆の安定性を向上させることができ、貯蔵時や使用時に取扱いやすい漆塗料を得ることができる。
本発明における(A)成分としては、例えば、漆科植物から得られる漆液(生漆)、生漆をJISK 5950の方法によって「クロメ」(加熱脱水)処理して得られる精製漆、生漆のアセトン可溶成分を濃縮して得られるウルシオール、ラッコール又はチチオール、化学合成によって得られるアルケニルカテコール、又はこれらの任意の2種以上の混合物等が挙げられる。
アルケニルカテコールとしては、具体的に、3−(8−ペンタデセニルカテコール)、3−(8−,11−ペンタデセニルカテコール)、3−ペンタデカトリエニルカテコール、4−(8−ペンタデセニルカテコール)等が挙げられる。
また、(A)成分には、天然漆液に含まれる多糖類、含窒素化合物、ラッカーゼ酵素等が含まれていてもよい。
本発明における(A)成分のヒドロキシル基当量(ヒドロキシル基1モル当たりの重量平均分子量)は、特に限定されないが、50g/eq以上1000g/eq以下(好ましくは100g/eq以上800g/eq以下)であることが好ましい。このような範囲とすることによって、乾燥時間をより短くすることができ、かつ、漆の性質を損なわない塗膜を形成しやすい。
(A)成分のヒドロキシル基当量が50g/eq未満である場合は、(A)成分と(B)成分との相溶性が悪くなり、均一で強靭な塗膜を得ることが困難となる。ヒドロキシル基当量が1000g/eqより大きい場合は、(A)成分と(B)成分の反応速度が低下する場合があり、乾燥速度が長くなることがある。
本発明における(B)成分は、加水分解性基を含有するものを除くアミノ基含有化合物であれば特に限定されず使用することができる。
(B)成分としては、例えば、
アンモニア、モノエタノールアミン、N−メチルエタノールアミン、N−ブチルエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジプロパノールアミン等のアルコールアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジブチルアミン等のアルキルアミン等の分子中に1個のアミノ基を含有するアミノ基含有化合物等、
エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、イミノビスプロピルアミン(ジプロピレントリアミン)、ビス(ヘキサメチレン)トリアミン、1,3,6,−トリスアミノメチルヘキサン、ポリメチレンジアミン、トリメチルヘキサメチレンジアミン、ポリエーテルジアミン、ジメチルアミノプロピルアミン、ジエチルアミノプロピルアミン、アミノエチルエタノールアミン、ジエチルアミノプロピルアミン、アミノエチルエタノールアミン等の脂肪族アミン類、メンセンジアミン、イソフォロンジアミン、ビス(4アミノ−3−メチルシクロヘキシル)メタン、N―アミノエチルピペラジン、メタキシリレンジアミン等の脂環族、ポリアミン、メタフェニレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルホン、ベンジルジメチルアミン、ジメチルアミノメチルベンゼン等の芳香族アミン、ポリアミンエポキシ樹脂アダクト、ポリアミン―エチレンオキシドアダクト、ポリアミン―プロピレンオキシドアダクト、シアノエチル化ポリアミン、ケチミン、芳香族酸無水物、環状脂肪族酸無水物、脂肪族酸無水物、ハロゲン化酸無水物、ダイマー酸とポリアミンの縮合によって生成するポリアミド樹脂等の分子中に2個以上のアミノ基を含有するアミノ基含有化合物等、が挙げられる。
本発明の(B)成分は、分子中に1個のアミノ基を含有するアミノ基含有化合物(以下、「(b−1)成分」ともいう。)、分子中に2個以上のアミノ基を含有するアミノ基含有化合物(以下、「(b−2)成分」ともいう。)等特に限定されず、単独あるいは2種以上を併用して用いることができる。
本発明の(B)成分は、特に、(b−2)成分を含有するものが好ましい。(b−2)成分のように、分子中に2個以上のアミノ基を含有することによって、より乾燥時間を短くすることができ、かつ、漆の性質を損なうことのない均一で強靭な塗膜を得ることができる。
具体的に、(b−2)成分は、(B)成分全量に対し、50重量%以上、さらには70重量%以上、さらには90重量%以上含まれることが好ましい。
例えば(B)成分として分子中に2個のアミノ基を有するアミノ基含有化合物を用いた場合、次のような反応で漆塗膜が形成されていると考えられる。
(i)2個のアミノ基が2個のヒドロキシル基((A)成分)と反応する場合、(ii)2個のアミノ基が2個のエポキシ基((C)成分)と反応する場合、(iii)1個のアミノ基が1個のヒドロキシル基((A)成分)と反応し、もう1個のアミノ基が1個のエポキシ基((C)成分)と反応する場合が考えられる。
本発明では、(i)、(ii)、(iii)のうち、特に(i)、(iii)の反応が進むことによって、乾燥時間が短く、かつ、漆の性質を損なうことのない塗膜を得ることができる。たとえ(ii)の反応が優先的に進んだとしても、本発明では、(A)成分、(B)成分、(C)成分を特定の混合比率で混合することにより、必ず(i)、(iii)の反応が進むこととなり、乾燥時間が短く、かつ、漆の性質を損なうことのない塗膜を得ることができる。
特に、本発明では、(iii)の反応が進むことが好ましく、このような反応が進むことにより、(B)成分が橋架となる形で(A)成分と(C)成分が結合され、乾燥時間が短く、かつ、漆の性質を損なうことのない均一で強靭な塗膜を得ることができる。
本発明では、(b−2)成分に加えて、さらに、(b−1)成分を含むことが好ましい。
(b−1)成分を含むことにより、(A)成分と(b−1)成分との反応が進行し、かつ、(A)成分と(b−2)成分との反応が促進され、(A)成分のみによる硬化反応(漆の硬化反応)を抑制することができる。よって、乾燥速度を向上させ、均一で強靭な塗膜を得ることができる。
(b−2)成分と(b−1)成分の混合比率は、重量比率で(b−2)成分:(b−1)成分が、100:0.1〜50、さらには100:0.5〜30であることが好ましい。このような範囲よりも(b−1)成分が多い場合は、(A)成分と(C)成分を橋架けする形で結合できる(b−2)成分が少なくなるため、均一で強靭な塗膜を得られ難くなる。
本発明における(B)成分の活性水素当量は、特に限定されないが、200g/eq以上1000g/eq以下(好ましくは250g/eq以上800g/eq以下)であることが好ましい。このような範囲とすることによって、乾燥時間をより短くすることができ、かつ、漆の性質を損なわない強靭な塗膜が得られやい。
(B)成分の活性水素当量が200g/eq未満である場合は、(A)成分や(C)成分との相溶性が悪くなる傾向があり、均一で強靭な塗膜を得ることは困難となる。活性水素当量が1000g/eqより大きい場合は、(B)成分と(A)成分や(C)成分との反応速度が低下する場合があり、乾燥時間が長くなることがある。
(A)成分と(B)成分の混合比率は、〔(A)成分のヒドロキシル基/(B)成分のアミノ基〕の当量比率で0.5/10〜100/10(好ましくは、2/10〜50/10)である。このような混合比率とすることにより、乾燥時間を短くすることができ、かつ、漆の性質を損なわない塗膜を形成することができる。このような混合比率より(A)成分が少ない場合は、漆のもつ性質が失われてしまう。(A)成分が多い場合は、乾燥時間が長くなってしまう。
本発明における(C)成分のアミノ基と反応可能な官能基としては、エポキシ基、イソシアネート基等が挙げられる。
エポキシ基を含有する化合物としては、例えば、ビスフェノールAとエピクロルヒドリン等の縮合反応により得られるエピ−ビス型のビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールAD型エポキシ樹脂が一般的に用いられる。また、その他にフェノールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールAノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ジアミノジフェニルメタン型エポキシ樹脂、臭素化エポキシ樹脂、環式脂肪族エポキシ樹脂等が挙げられる。その他、特殊なものとして、β−メチルエピクロ型、グリシジルエーテル型、グリシジルエステル型、ポリグリコールエーテル型、グリコールエーテル型、ウレタン変性エポキシ樹脂、ポリエステル変性エポキシ樹脂、フェノール変性エポキシ樹脂、メラミン変性エポキシ樹脂等の各エポキシ樹脂も使用できる。
(C)成分としてエポキシ基を含有する化合物を用いる場合、エポキシ当量は、特に限定されないが、100g/eq以上400g/eq以下(好ましくは150g/eq以上350g/eq以下)のものが好ましい。このような範囲とすることによって、乾燥時間を短くしやすいため、好ましい。
エポキシ当量が100g/eq未満である場合は、架橋密度が高くなるため、クラックが生じやすい塗膜となる。エポキシ当量が400g/eqより大きい場合は、(A)成分との相溶性が悪くなる場合があり、均一で強靭な塗膜を得ることが困難となる。
また、エポキシ基を含有する化合物としては、特に、分子中に2つ以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂を含むことが好ましい。分子中に2つ以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂を含む場合、(B)成分との反応速度をより向上させることができ、乾燥時間を短くでき、均一で強靭な塗膜を得ることができる。
イソシアネート基を含有する化合物としては、例えば、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート(pure−MDI)、ポリメリックMDI、キシリレンジイソシアネート(XDI)、トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、水添XDI、水添MDI等のイソシアネートモノマーを、アロファネート化、ビウレット化、2量化(ウレチジオン化)、3量化(イソシアヌレート化)、アダクト化、カルボジイミド化反応等により誘導体化したもの、及びそれらの混合物等が挙げられる。
本発明の(C)成分は、特に、エポキシ基を含有する化合物及び/またはイソシアネート基を含有する化合物を含む場合が好ましく、なかでも、エポキシ基を含有する化合物を含むことが好ましい。
(B)成分と(C)成分の混合比率は、〔(B)成分のアミノ基/(C)成分のアミノ基と反応可能な官能基〕の当量比率で10/9.5〜10/1(好ましくは、10/8〜10/2)である。このような範囲とすることにより、乾燥速度を短くすることができ、かつ、強靭で漆の性質を損なうことのない塗膜を形成することができる。このような混合比率より(B)成分が少ない場合は、乾燥時間が長くなってしまい、かつ、強靭な塗膜を形成することができない。また、(C)成分が少ない場合も、乾燥時間が長くなってしまい、かつ、強靭な塗膜を形成することができない。
本発明の漆塗料組成物は、上述した(A)成分、(B)成分、(C)成分を特定の比率で混合することにより得ることができる。
例えば、(A)成分、(B)成分、(C)成分は、塗装直前に混合し、塗装することができるが、この際、
(1)(A)成分、(B)成分、(C)成分を一括で混合してもよいし、
(2)(A)成分と(B)成分を混合したもの(主剤)と、(C)成分(あるいは(C)成分と(B)成分を混合したもの)(硬化剤)を混合してもよいし、
(3)(B)成分と(C)成分を混合したものと、(A)成分(あるいは(A)成分と(B)成分を混合したもの)を混合してもよい。
本発明では、特に、(2)の方法で混合することが好ましく、このような方法では、前述した(iii)の反応が進みやすいため好ましい。通常(A)成分と(B)成分の反応よりも、(C)成分と(B)成分の反応の方が速いため、(2)の方法の中でも、特に(A)成分と(B)成分を混合した後に、(C)成分(あるいは(C)成分と(B)成分の混合液)を添加する方法が、乾燥時間を短く、かつ、漆の性質を損なうことのない強靭な塗膜を得ることができるため、好ましい。
また、本発明の漆塗料組成物は、本発明の効果を阻害しない程度に、(A)成分、(B)成分、(C)成分以外の成分、例えば、結合剤、顔料、骨材、分散剤、粘性調整剤、溶剤、造膜助剤、可塑剤、凍結防止剤、防腐剤、防黴剤、防藻剤、抗菌剤、消泡剤、レベリング剤、pH調整剤、沈降防止剤、たれ防止剤、艶消し剤、紫外線吸収剤、乾燥調整剤、カップリング剤、脱水剤、光安定剤、酸化防止剤、水等の添加剤を含有することもできる。
例えば、溶剤としては、トルエン、キシレン、リモネン、ピネン、セスキテルペン、ガムテルペン、テレビン油、各種アルコール等の1種または2種以上を混合したものが好ましく用いることができ、塗料の粘度の調製等に使用することができる。
本発明の漆塗料組成物は、食器、菓子器、インテリア、美術工芸品、仏閣、日曜雑貨、家具、建築物等に適応可能であり、塗装方法としては、通常の方法により、塗装することができる。例えば、塗装には、エアレススプレー、エアスプレー、静電塗装機、浸漬、ロールコーター、フローコーター、ナイフコーター、ハケ等により塗装することができる。
塗付量としては、用途に合わせて適宜設定すればよいが、通常、50〜500g/mとすればよい。
本発明の漆塗料組成物は、漆室などの特殊な設備を使用する必要がないため、インテリアや家具、建築物等の大きい被塗物でも、簡便に塗装することができる。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。
(実施例1)
表1に示す原料を用いて、温度23℃、相対湿度50%下(以下、「標準状態」ともいう。)で、漆A100重量部に対し、アミン化合物A80重量部を混合し、漆−アミン混合溶液を得た。
さらに得られた漆−アミン混合溶液に、エポキシ樹脂A100重量部を添加し、漆塗料1を得た。
なお、漆塗料1におけるヒドロキシル基/アミノ基の当量比率は5/10、アミノ基/エポキシ基の当量比率は10/6.3であった。
また、得られた漆−アミン混合溶液を容器(240mm×240mm×350mm)に入れ、ふたをしない状態で、温度23℃、相対湿度50%下、15時間静置しておいたところ、漆−アミン混合溶液に異常はみられず、皮張りも発生していなかった。
得られた漆塗料1を125μmのアプリケーターでガラス板に塗付して、温度150℃の恒温槽に設置したところ、30分で塗膜が完全に硬化することが確認された。得られた塗膜は、赤褐色であり、漆独自の質感、つや、光沢が得られていた。
また、得られた漆塗料1を125μmのアプリケーターでガラス板に塗付して、温度23℃、相対湿度50%下に設置したところ、15時間で塗膜が完全に硬化することが確認された。得られた塗膜は、赤褐色であり、漆独自の質感、つや、光沢が得られていた。
(実施例2)
表1に示す原料を用いて、標準状態で漆B60重量部に対し、アミン化合物A100重量部を混合し、漆−アミン混合溶液を得た。
さらに得られた漆−アミン混合溶液に、エポキシ樹脂A140重量部を添加し、漆塗料2を得た。
なお、漆塗料2におけるヒドロキシル基/アミノ基の当量比率は3/10、アミノ基/エポキシ基の当量比率は10/7.4であった。
また、得られた漆−アミン混合溶液を容器(240mm×240mm×350mm)に入れ、ふたをしない状態で、温度23℃、相対湿度50%下、15時間静置しておいたところ、漆−アミン混合溶液に異常はみられず、皮張りも発生していなかった。
得られた漆塗料2を125μmのアプリケーターでガラス板に塗付して、温度150℃の恒温槽に設置したところ、30分で塗膜が完全に硬化することが確認された。得られた塗膜は、赤褐色であり、漆独自の質感、つや、光沢が得られていた。
(実施例3)
表1に示す原料を用いて、標準状態で漆B60重量部に対し、アミン化合物B100重量部を混合し、漆−アミン混合溶液を得た。
さらに得られた漆−アミン混合溶液に、エポキシ樹脂A140重量部を添加し、漆塗料3を得た。
なお、漆塗料3におけるヒドロキシル基/アミノ基の当量比率は3.8/10、アミノ基/エポキシ基の当量比率は10/8.8であった。
また、得られた漆−アミン混合溶液を容器(240mm×240mm×350mm)に入れ、ふたをしない状態で、温度23℃、相対湿度50%下、15時間静置しておいたところ、漆−アミン混合溶液に異常はみられず、皮張りも発生していなかった。
得られた漆塗料3を125μmのアプリケーターでガラス板に塗付して、温度150℃の恒温槽に設置したところ、30分で塗膜が完全に硬化することが確認された。得られた塗膜は、赤褐色であり、漆独自の質感、つや、光沢が得られていた。
(実施例4)
表1に示す原料を用いて、標準状態で漆B80重量部に対し、アミン化合物A100重量部を混合し、漆−アミン混合溶液を得た。
さらに得られた漆−アミン混合溶液に、エポキシ樹脂A120重量部を添加し、漆塗料4を得た。
なお、漆塗料4におけるヒドロキシル基/アミノ基の当量比率は3.1/10、アミノ基/エポキシ基の当量比率は10/6.3であった。
また、得られた漆−アミン混合溶液を容器(240mm×240mm×350mm)に入れ、ふたをしない状態で、温度23℃、相対湿度50%下、15時間静置しておいたところ、漆−アミン混合溶液に異常はみられず、皮張りも発生していなかった。
得られた漆塗料4を125μmのアプリケーターでガラス板に塗付して、温度150℃の恒温槽に設置したところ、30分で塗膜が完全に硬化することが確認された。得られた塗膜は、赤褐色であり、漆独自の質感、つや、光沢が得られていた。
(実施例5)
表1に示す原料を用いて、標準状態で漆B60重量部に対し、アミン化合物A100重量部を混合し、漆−アミン混合溶液を得た。さらに得られた漆−アミン混合溶液に、エポキシ樹脂B350重量部を添加し、漆塗料5を得た。
なお、漆塗料5におけるヒドロキシル基/アミノ基の当量比率は3.1/10、アミノ基/エポキシ基の当量比率は10/5.8であった。
また、得られた漆−アミン混合溶液を容器(240mm×240mm×350mm)に入れ、ふたをしない状態で、温度23℃、相対湿度50%下、15時間静置しておいたところ、漆−アミン混合溶液に異常はみられず、皮張りも発生していなかった。
得られた漆塗料5を125μmのアプリケーターでガラス板に塗付して、温度150℃の恒温槽に設置したところ、30分で塗膜が完全に硬化することが確認された。得られた塗膜は、赤褐色であり、漆独自の質感、つや、光沢が得られていた。
(実施例6)
実施例5で得られた漆塗料5を125μmのアプリケーターでガラス板に塗付して、温度80℃の恒温槽に設置したところ、45分で塗膜が完全に硬化することが確認された。得られた塗膜は、赤褐色であり、漆独自の質感、つや、光沢が得られていた。
(比較例1)
表1に示す漆Aのみを125μmのアプリケーターでガラス板に塗布して、温度150℃の恒温槽に設置した。得られた塗膜は、赤褐色であり、漆独自の質感、つや、光沢が得られていたが、完全に硬化するまでに100分程かかってしまった。
また、表1に示す漆Aのみを125μmのアプリケーターでガラス板に塗布して、温度23℃、相対湿度50%下に設置したところ、完全に硬化するまでに約1週間かかってしまった。
なお、漆Aのみを容器(240mm×240mm×350mm)に入れ、ふたをしない状態で、温度23℃、相対湿度50%下、15時間静置しておいたところ、表面に皮張りが見られた。
(比較例2)
表1に示す漆Bのみを125μmのアプリケーターでガラス板に塗布して、温度150℃の恒温槽に設置した。得られた塗膜は、黒赤褐色であり、漆独自の質感、つや、光沢が得られていたが、完全に硬化するまでに120分程かかってしまった。
(比較例3)
表1に示す原料を用いて、標準状態で漆B60重量部に対し、アミン化合物A50重量部を混合し、漆−アミン混合溶液を得た。さらに得られた漆−アミン混合溶液に、エポキシ樹脂B420重量部を添加し、漆塗料6を得た。
なお、漆塗料6におけるヒドロキシル基/アミノ基の当量比率は6.2/10、アミノ基/エポキシ基の当量比率は10/14であった。
得られた漆塗料6を125μmのアプリケーターでガラス板に塗付して、温度150℃の恒温槽に設置したところ、塗膜が完全に硬化するまでに60分かかってしまい、得られた塗膜の表面から液状物が溶出してしまった。
(比較例4)
表1に示す原料を用いて、標準状態で漆B60重量部に対し、アミン化合物A100重量部を混合し、漆−アミン混合溶液を得た。さらにエポキシ樹脂B35重量部を添加し、漆塗料7を得た。
なお、漆塗料7におけるヒドロキシル基/アミノ基の当量比率は3.1/10、アミノ基/エポキシ基の当量比率は10/0.73であった。
得られた漆塗料7は、約10分程度でゲル化してしまい、塗膜を形成することが困難であった。
(比較例5)
表1に示す原料を用いて、標準状態で、漆A100重量部に対し、アミン化合物C109重量部を混合し、漆−アミン混合溶液を得た。さらに得られた漆−アミン混合溶液に、エポキシ樹脂A100重量部を添加し、漆塗料8を得た。
なお、漆塗料8におけるヒドロキシル基/アミノ基の当量比率は3.3/10、アミノ基/エポキシ基の当量比率は10/4.3であった。
得られた漆塗料8は、約10分程度でゲル化してしまい、塗膜を形成することが困難であった。
(比較例6)
表1に示す原料を用いて、標準状態で、漆A15重量部に対し、アミン化合物C310重量部を混合し、漆−アミン混合溶液を得た。さらに得られた漆−アミン混合溶液に、エポキシ樹脂B400重量部を添加し、漆塗料9を得た。
なお、漆塗料9におけるヒドロキシル基/アミノ基の当量比率は0.25/10、アミノ基/エポキシ基の当量比率は10/2.13であった。
得られた漆塗料9を125μmのアプリケーターでガラス板に塗付して、温度80℃の恒温槽に設置したところ、40分で塗膜が完全に硬化することが確認された。しかし、得られた塗膜に、漆独自の質感、つや、光沢は確認されなかった。
Figure 0004773122

Claims (2)

  1. (A)漆(但し、エポキシ基を含む化合物を除く)
    (B)ポリアミドアミン
    (C)エポキシ基を含有する化合物、を含有し、
    (A)と(B)の混合比率が、〔(A)のヒドロキシル基/(B)のアミノ基〕の当量比率で0.5/10〜100/10であり、
    (B)と(C)の混合比率が、〔(B)のアミノ基/(C)のエポキシ基〕の当量比率で10/9.5〜10/1であることを特徴とする漆塗料組成物。
  2. (i)(A)漆(但し、エポキシ基を含む化合物を除く)と、(B)ポリアミドアミンを主成分とする主剤、
    (ii)(C)エポキシ基を含有する化合物を主成分とする硬化剤、
    とからなり
    (A)と(B)の混合比率が、〔(A)のヒドロキシル基/(B)のアミノ基〕の当量比率で0.5/10〜100/10であり、
    (B)と(C)の混合比率が、〔(B)のアミノ基/(C)のエポキシ基〕の当量比率で10/9.5〜10/1であることを特徴とする漆塗料組成物。
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