JP4772754B2 - 画像補間装置及び方法、並びに画像読取装置 - Google Patents
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Description
直線状に配列された複数の画素のうちの欠落画素を補間する画像補間装置において、
前記直線状に配列された複数の画素のうちの前記欠落画素以外の画素は互いに所定のピッチで配列され、前記直線状に配列された複数の画素のうちの前記欠落画素を挟む画素は、相互間に前記所定のピッチの2倍の間隔を有し、
前記欠落画素以外の前記複数の画素の画素値を表すデータを格納するデータ格納部と、
前記データ格納部から読み出されたデータを受け、前記直線状に配列された複数の画素のうち、前記欠落画素の周辺に位置する複数の周辺画素の画素値の各々に、予め定められた係数を掛けて加算する積和演算を行なって、前記欠落画素のための補間値を算出するフィルタ補間部と、
前記フィルタ補間部が出力するデータを前記複数の周辺画素の画素値の範囲内に制限するリミット処理部と、
前記リミット処理部が出力するデータを、前記データ格納部が出力するデータの前記欠落画素に対応する位置に挿入するデータ挿入部とを備え、
前記フィルタ補間部において、前記周辺画素の画素値の各々に掛けられる係数の大きさは、当該周辺画素の前記欠落画素からの距離をd、第1の所定の定数をgとしたとき、{sin(g×d)}/(g×d)と第2の所定の定数との積で与えられ、
前記係数は、前記欠落画素に対する係数がゼロである点を除けば、前記フィルタ補間部の前記積和演算を行う部分が低域通過フィルタである場合に用いられる係数に比例し、かつ該係数の和が1となるように定められており、
画素ピッチの逆数をFs、カットオフ空間周波数をFc、各周辺画素の処理対象画素からの距離を画素ピッチ数で表わした値をsで表わすとき、
前記距離dがd=s/Fsで与えられ、
前記第1の所定の定数gがg=2π×Fcで与えられ、
前記第2の所定の定数KS0がKS0=2Fc/Fsで与えられることを特徴とする。
図1は、本発明の実施の形態1の画像補間装置の構成を示す図である。図示の画像補間装置1は、データ格納部2、フィルタ補間部3、リミット処理部4、及び補間データ挿入部5を備える。
画像データDIがデータ格納部2に入力される。
データ格納部2は、縦続接続された複数のフリップフロップなどを使って欠落画素近傍の一定範囲のデータを格納し、データDmとして出力する。
データDmは、フィルタ補間部3、リミット処理部4、及び補間データ挿入部5に入力される。
積和演算部6は、データ格納部2から読み出されたデータDmと係数格納部7が出力する補間用低域通過フィルタの係数KF1〜KFaを掛けて加算する積和演算を行った結果をデータDfとして出力する。
データDfは、リミット処理部4に入力される。
リミット処理部4は、データDfがデータDmの範囲内に収まるように処理を行ったデータをデータDcとして出力する。
データDcは、補間データ挿入部5に入力される。
補間データ挿入部5は、データDmにデータDcを挿入したデータをデータDOとして出力する。
密着イメージセンサ8は、光源9、センサチップ列10、A/D変換器11、及び画像補間装置1を備える。
なお、本発明の画像補間装置を密着イメージセンサに搭載し、以下に詳しく述べるように、センサチップ間のつなぎ目を補間する場合について説明を行うが、本発明の画像補間装置は、密着イメージセンサのつなぎ目を補間する場合だけに限定されない。例えば、1次元のラインセンサや2次元のカメラ用のイメージセンサにおいて画素欠陥により読み取れない領域を補間する場合にも有効である。
光源9が発する光Lsが原稿12に照射される。
原稿12からの反射光Lrがセンサチップ列10に照射される。
センサチップ列10の各受光素子は、反射光Lrを光電変換し、反射光Lrに対応した信号Saを出力する。
A/D変換器11は、信号SaをA/D変換してデジタルデータDIを出力する。
データDIは画像補間装置1に入力される。
画像補間装置1は、センサチップ列13のつなぎ目に対応する領域を補間したデータDOを出力する。
データDOは、スキャナや複写機の取り込みデータとして使用される。
センサチップ列10は、図3(a)に示すように、各々直線的に整列した複数の受光素子(それぞれ画素に対応する)を備える複数のセンサチップを直線状に配置したものであり、従って、複数の受光素子が直線的に、即ち1次元的に配列されたラインセンサを構成するものである。具体的には、センサチップ列10には、k個(kは2以上の整数)のセンサチップ13−1、13−2、13−3、…、13−kが直線状に配置されたものである。センサチップ13−1には、m個(mは2以上の整数)のフォトダイオードなどの受光素子14−1、14−2、…、14−mが直線状に配置され、センサチップ13−2乃至13−kも同様にm個の受光素子15−1乃至16−mが配置されている。
ここで、p’が、pのおおよそ2倍になるようにセンサーチップを配置し、センサーチップ相互間に一つの欠落画素14−Xがあるものとして補間処理をすることにより、高品質な補間結果を得ることができる。そこで、以下p’がpの2倍である場合について説明するが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではなく、距離に応じた補間処理を行うことができる。
図4(a)及び(b)は、データ格納部2の概略構成及び動作を説明する図である。図4(a)は、センサチップのつなぎ目近傍の受光素子の位置関係、図4(b)は、データ格納部2の構成を示している。
なお、欠落画素Xに対応するデータは、データDIとしては得られず、データDL1に対応する画素L1と、データDR1に対応する画素R1との間には、2画素ピッチ分の間隔がある。
なお、欠落画素に対応する係数KF0の値がゼロとして示されているが、欠落画素のデータは得られないので、積和演算部6では、係数KF0を用いた乗算は行われない。
図5に示される例では、係数KFs(s=1〜a)を表すグラフは、欠落画素Xの位置を中心として左右対称であり、データDRsのための係数(KFs)とデータDLsのための係数(KFs)とは互いに等しい。
Df
=KF1×DL1+KF2×DL2+KF3×DL3+
…+KFa×DLa
+KF1×DR1+KF2×DR2+KF3×DR3+
…+KFa×DRa
で与えられる。
低域通過フィルタより補間用低域通過フィルタを生成し、補間用低域通過フィルタの係数を係数KF1乃至KFaとする。
図6は、低域通過フィルタの係数の一例と画素の位置関係を示す図である。横軸は画素の位置(処理対象画素に対する相対位置)、縦軸は当該相対位置の画素のデータに掛けられる係数KSsの大きさである。着目画素C0の係数の大きさはKS0、画素L1とR1の係数の大きさはKS1、画素L2とR2の係数の大きさはKS2、画素L3とR3の係数の大きさはKS3、画素LaとRaの係数の大きさはKSaである。
図6に示される係数KSsの値は、下記の式(1)で与えられる。
KS0=2Fc/Fs …(2)
Fsはサンプリング周波数(空間周波数)であり、画素ピッチpの逆数(1/p)に等しく、
Fcはカットオフ周波数(空間周波数)である。
dは、各周辺画素(係数が掛けられる周辺画素)の処理対象画素からの距離であり、画素ピッチpと、当該周辺画素の処理対象画素からの距離を画素ピッチ数で表した値sとの積、
d=s×p=s/Fs …(3)
で与えられる。
定数gは
g=2π×Fc …(4)
で与えられる。
式(2)、(3)及び(4)を式(1)に代入して式(1)を書き直せば、
Dlpf(DC0)
=KS0×DC0
+KS1×DL1+KS2×DL2+KS3×DL3+
…+KSa×DLa
+KS1×DR1+KS2×DR2+KS3×DR3+
…+KSa×DRa
となる。
KS0+KS1+KS2+KS3+
…+KSa+KS1+KS2+KS3+
…+KSa
=1
となる。
図6で示した低域通過フィルタの係数より図5で示したような補間用低域通過フィルタの係数を算出する。図5ではつなぎ目の位置のデータを読み取ることができないため、つなぎ目の位置Xのデータを積和演算に使えない。そこで、図6の係数KS0を0としてつなぎ目の位置Xのための係数以外の係数の総和が1となるように係数KF1乃至KFaを算出する。すなわち、
KF1=KS1/SKS
KF2=KS2/SKS
KF3=KS3/SKS
…
KFa=KSa/SKS
一般化すれば、
KFs=KSs/SKS
(ただし、
SKS
=KS1+KS2+KS3+…+KSa+KS1+KS2+KS3+…+KSa
=2×(KS1+KS2+KS3+…+KSa)
である)
により係数KF1〜KFa(即ち、KFs(s=1、2、…a))を求める。
D(i−4)=0、D(i−3)=0.15、D(i−2)=0.5、D(i−1)=0.85、D(i)=1、D(i+1)=0.85、D(i+2)=0.5、D(i+3)=0.15、D(i+4)=0より、
処理後のデータDlpf(i)は、
Dlpf(i)=−0.013×0+0.054×0.15−0.124×0.5+0.195×0.85
+0.774×1
+0.195×0.85−0.124×0.5+0.054×0.15−0.013×0
=1
となる。
D(i−4)=1、D(i−3)=0.85、D(i−2)=0.5、D(i−1)=0.15、D(i)=0、D(i+1)=0.15、D(i+2)=0.5、D(i+3)=0.85、D(i+4)=1より、
処理後のデータDlpf(i)は、
Dlpf(i)
=−0.013×1+0.054×0.85−0.124×0.5+0.195×0.15
+0.774×0
+0.195×0.15−0.124×0.5+0.054×0.85−0.013×1
=0
となる。
Glpf(Fs/8)
=|処理後のデータの振幅/入力データの振幅|
=|(1−0)/(1−0)|
=1
となる。
D(i−4)=1、D(i−3)=0.5、D(i−2)=0、D(i−1)=0.5、D(i)=1、D(i+1)=0.5、D(i+2)=0、D(i+3)=0.5、D(i+4)=1より、
処理後のデータDlpf(i)は
Dlpf(i)
=−0.013×1+0.054×0.5−0.124×0+0.195×0.5
+0.774×1
+0.195×0.5−0.124×0+0.054×0.5−0.013×1
=1
となる。
D(i−4)=0、D(i−3)=0.5、D(i−2)=1、D(i−1)=0.5、D(i)=0、D(i+1)=0.5、D(i+2)=1、D(i+3)=0.5、D(i+4)=0より、
処理後のデータDlpf(i)は、
Dlpf(i)
=−0.013×0+0.054×0.5−0.124×1+0.195×0.5
+0.774×0
+0.195×0.5−0.124×1+0.054×0.5−0.013×0
=0
となる。
Glpf(Fs/4)
=|処理後のデータの振幅/入力データの振幅|
=|(1−0)/(1−0)|
=1
となる。
D(i−4)=0.25、D(i−3)=1、D(i−2)=0.25、D(i−1)=0.25、D(i)=1、D(i+1)=0.25、D(i+2)=0.25、D(i+3)=1、D(i+4)=0.25より、
処理後のデータDlpf(i)は、
Dlpf(i)
=−0.013×0.25+0.054×1−0.124×0.25+0.195×0.25
+0.774×1
+0.195×0.25−0.124×0.25+0.054×1−0.013×0.25
=0.91
となる。
D(i−4)=0.75、D(i−3)=0、D(i−2)=0.75、D(i−1)=0.75、D(i)=0、D(i+1)=0.75、D(i+2)=0.75、D(i+3)=0、D(i+4)=0.75より、
処理後のデータDlpf(i)は、
Dlpf(i)
=−0.013×0.75+0.054×0−0.124×0.75+0.195×0.75
+0.774×0
+0.195×0.75−0.124×0.75+0.054×1−0.013×0.75
=0.09
となる。
Glpf(Fs/3)
=|処理後のデータの振幅/入力データの振幅|
=|(0.91−0.09)/(1−0)|
=0.82
となる。
D(i−4)=1、D(i−3)=0、D(i−2)=1、D(i−1)=0、D(i)=1、D(i+1)=0、D(i+2)=1、D(i+3)=0、D(i+4)=1より、処理後のデータDlpf(i)は、
Dlpf(i)
=−0.013×1+0.054×0−0.124×1+0.195×0
+0.774×1
+0.195×0−0.124×1+0.054×0−0.013×1
=0.5
となる。
D(i−4)=0、D(i−3)=1、D(i−2)=0、D(i−1)=1、D(i)=0、D(i+1)=1、D(i+2)=0、D(i+3)=1、D(i+4)=0より、処理後のデータDlpf(i)は、
Dlpf(i)
=−0.013×0+0.054×1−0.124×0+0.195×1
+0.774×0
+0.195×1−0.124×0+0.054×1−0.013×0
=0.5
となる。
Glpf(Fs/2)
=|処理後のデータの振幅/入力データの振幅|
=|(0.5−0.5)/(1−0)|
=0
となる。
図7の着目画素C0の係数を0とし、画素L1乃至L4およびR1乃至R4の係数の和が1となるようにする。係数KF1乃至KF4は、
KF1
=KS1/(KS1+KS2+KS3+KS4+KS1+KS2+KS3+KS4)
=0.195/(0.195−0.124+0.054−0.013
+0.195−0.124+0.054−0.013)
=0.870
KF2
=KS2/(KS1+KS2+KS3+KS4+KS1+KS2+KS3+KS4)
=−0.124/(0.195−0.124+0.054−0.013
+0.195−0.124+0.054−0.013)
=−0.553
KF3
=KS3/(KS1+KS2+KS3+KS4+KS1+KS2+KS3+KS4)
=0.054/(0.195−0.124+0.054−0.013
+0.195−0.124+0.054−0.013)
=0.241
KF4
=KS4/(KS1+KS2+KS3+KS4+KS1+KS2+KS3+KS4)
=−0.013/(0.195−0.124+0.054−0.013
+0.195−0.124+0.054−0.013)
=−0.058
となる。
D(i−4)=0、D(i−3)=0.15、D(i−2)=0.5、D(i−1)=0.85、D(i+1)=0.85、D(i+2)=0.5、D(i+3)=0.15、D(i+4)=0より、補間データDf(i)は、
Df(i)
=−0.058×0+0.241×0.15−0.553×0.5+0.870×0.85
+0.870×0.85−0.553×0.5+0.241×0.15−0.058×0
=0.9983
となる。
D(i−4)=1、D(i−3)=0.85、D(i−2)=0.5、D(i−1)=0.15、D(i+1)=0.15、D(i+2)=0.5、D(i+3)=0.85、D(i+4)=1より、補間データDf(i)は、
Df(i)
=−0.058×1+0.241×0.85−0.553×0.5+0.870×0.15
+0.870×0.15−0.553×0.5+0.241×0.85−0.058×1
=0.0017
となる。
Gf(Fs/8)
=|処理後のデータの振幅/入力データの振幅|
=|(0.9983−0.0017)/(1−0)|
=0.9966
となる。
D(i−4)=1、D(i−3)=0.5、D(i−2)=0、D(i−1)=0.5D(i+1)=0.5、D(i+2)=0、D(i+3)=0.5、D(i+4)=1より、補間データDf(i)は、
Df(i)
=−0.058×1+0.241×0.5−0.553×0+0.870×0.5
+0.870×0.5−0.553×0+0.241×0.5−0.058×1
=0.995
となる。
D(i−4)=0、D(i−3)=0.5、D(i−2)=1、D(i−1)=0.5、D(i+1)=0.5、D(i+2)=1、D(i+3)=0.5、D(i+4)=0より、補間データDf(i)は、
Df(i)
=−0.058×0+0.241×0.5−0.553×1+0.870×0.5
+0.870×0.5−0.553×1+0.241×0.5−0.058×0
=0.005
となる。
Gf(Fs/4)
=|処理後のデータの振幅/入力データの振幅|
=|(0.995−0.005)/(1−0)|
=0.99
となる。
D(i−4)=0.25、D(i−3)=1、D(i−2)=0.25、D(i−1)=0.25、D(i+1)=0.25、D(i+2)=0.25、D(i+3)=1、D(i+4)=0.25より、補間データDO(i)は、
DO(i)
=−0.058×0.25+0.241×1−0.553×0.25+0.870×0.25
+0.870×0.25−0.553×0.25+0.241×1−0.058×0.25
=0.6115
となる。
D(i−4)=0.75、D(i−3)=0、D(i−2)=0.75、D(i−1)=0.75、D(i+1)=0.75、D(i+2)=0.75、D(i+3)=0、D(i+4)=0.75より、補間データDO(i)は
DO(i)
=−0.058×0.75+0.241×0−0.553×0.75+0.870×0.75
+0.870×0.75−0.553×0.75+0.241×0−0.058×0.75
=0.3885
となる。
Gf(Fs/3)
=|処理後のデータの振幅/入力データの振幅|
=|(0.6115−0.3885)/(1−0)|
=0.223
となる。
Df(i)
=−0.058×1+0.241×0−0.553×1+0.870×0
+0.870×0−0.553×1+0.241×0−0.058×1
=−1.222
となる。
D(i−4)=0、D(i−3)=1、D(i−2)=0、D(i−1)=1、D(i+1)=1、D(i+2)=0、D(i+3)=1、D(i+4)=0より、補間データDf(i)は、
Df(i)
=−0.058×0+0.241×1−0.553×0+0.870×1
+0.870×1−0.553×0+0.241×1−0.058×0
=2.222
となる。
Gf(Fs/2)
=|処理後のデータの振幅/入力データの振幅|
=|(−1.222−2.222)/(1−0)|
=3.444
となる。
図19は、そのような構成における処理の手順を示すフローチャートである。
ステップST11では、欠落画素近傍のデータDmを格納する。
ステップST12では、データDmと、上記のようにして定めた低域通過フィルタの係数に基づいて定めた係数KFを使って積和演算を行い、データDfを生成する。
ステップST13では、データDfをデータDmの範囲内に制限したデータDcを生成する。
それぞれのステップにおける処理内容については図1で詳しく示したので、ここでは説明を省略する。
図20は、本発明の実施の形態2の画像補間装置の構成を示す図である。本発明の実施の形態2の画像補間装置は、データ格納部2、フィルタ補間部3、第一の平均維持補間部17−1、第二の平均維持補間部17−2、第nの平均維持補間部17−n、選択制御部21、出力部20、補間データ挿入部5を備える。選択制御部21は、採点部18及び管理部19を備える。
図21は平均維持補間部の動作を説明するための図である。平均維持補間部17−1〜17−nの各々は、欠落画素Xを含む画素列LCと欠落画素Xを含まない画素列NAおよびNBの平均値が等しくなるように欠落画素Xのデータを算出する。より詳しく言えば、欠落画素の値を未知数Xとして、該欠落画素の周辺の画素から成る第1群の画素(画素列LCに属する画素)の値の平均値と、欠落画素の周辺に位置し、欠落画素以外の画素から成る第2群の画素(画素列NA、NBに属する画素)の値の平均値とが一致するように、欠落画素の値を定める。すなわち、
(L1+…+Lj+X+R1+…+Rj)/k
=((L1+…+Lk)/k+(R1+…+Rk)/k)/2
を満たすようにXを算出する(jは正の整数、
ここで、kは、画素列NAの画素の数であり、このkの値は、複数の平均維持補間部17−1〜17−n相互間で異なる。例えば第1の平均維持補間部17−1では、k=2であり、第2の平均維持補間部17−2では、k=3であり、第nの平均維持補間部17−nでは、k=n+1である。
jはkとの間に
2j+1=k、即ち
j=(k−1)/2
の関係を有する。
図22は、k=3の平均維持補間部17−2の動作を説明するための図である。平均維持補間部17−2は、欠落画素Xを含む画素列LCと欠落画素Xを含まない画素列NAおよびNBの平均値が等しくなるように欠落画素Xのデータを算出する。すなわち、
(L1+X+R1)/3
=((L1+L2+L3)/3+(R1+R2+R3)/3)/2
より、
X=((−L1+L2+L3)+(−R1+R2+R3))/2
となる。
D(i−3)=1、D(i−2)=0.25、D(i−1)=0.25、D(i+1)=0.25、D(i+2)=0.25、D(i+3)=1より、
X=((−L1+L2+L3)+(−R1+R2+R3))/2
=((−D(i−1)+D(i−2)+D(i−3))
+(−D(i+1)+D(i+2)+D(i+3)))/2
=((−0.25+0.25+1)+(−0.25+0.25+1))/2
=1
となる。
D(i−3)=0.5、D(i−2)=1、D(i−1)=0.5、D(i+1)=0.5、D(i+2)=1、D(i+3)=0.5より、
X=((−L1+L2+L3)+(−R1+R2+R3))/2
=((−D(i−1)+D(i−2)+D(i−3))
+(−D(i+1)+D(i+2)+D(i+3)))/2
=((−0.5+1+0.5)+(−0.5+1+0.5))/2
=1
となる。
採点部18は、上記のように、テスト補間データTD0〜TDnと格納部から得られるデータDmに基づいて採点を行なう。
テスト補間データTD0〜TDnは、欠落画素の近傍の非欠落画素について、フィルタ補間部3で算出され、テスト補間データTD1〜TDnは、平均維持補間部17−1〜17−nで算出される。
図26は、テスト補間画素T1乃至Tmと、フィルタ補間部3、第一の平均維持補間部17−1、第二の平均維持補間部17−2、第nの平均維持補間部17−nの採点データM0乃至Mnの関係を示す図である。欠落画素の近傍にテスト補間画素を複数設定した場合、採点部3によってフィルタ補間部3の採点データM0[T1]乃至M0[Tm]が算出される。第一の平均維持補間部17−1乃至第nの平均維持補間部17−nも同様に採点データM1乃至Mnが算出される。
S0=M0[T1]+M0[T2]+…+M0[Tm]
である。
S1=M1[T1]+M1[T2]+…+M1[Tm]
S2=M2[T1]+M2[T2]+…+M2[Tm]
…
Sn=Mn[T1]+Mn[T2]+…+Mn[Tm]
となる。
図27は、補間方法としてフィルタ補間部3、第一の平均維持補間部17−1、第二の平均維持補間部17−2を備える本発明の実施の形態2の画像補間装置の構成を示す図である。
図29は、位置iの画素を補間する場合の4画素周期のデータである。位置i−6をT1、i−5をT1、i+5をT3、i+6をT4とする。
DI(i−10)=1、DI(i−9)=0.5、DI(i−8)=0、DI(i−7)=0.5、DI(i−6)=1、DI(i−5)=0.5、DI(i−4)=0、DI(i−3)=0.5、DI(i−2)=1、DI(i−1)=0.5、DI(i+1)=0.5、DI(i+2)=1、DI(i+3)=0.5、DI(i+4)=0、DI(i+5)=0.5、DI(i+6)=1、DI(i+7)=0.5、DI(i+8)=0、DI(i+9)=0.5、DI(i+10)=1より、
TD0[T1]
=−0.058×1+0.241×0.5−0.553×0+0.870×0.5
+0.870×0.5−0.553×0+0.241×0.5−0.058×1
=0.995
TD0[T2]
=−0.058×0.5+0.241×0−0.553×0.5+0.870×1
+0.870×0−0.553×0.5+0.241×1−0.058×0.5
=0.5
TD0[T3]
=−0.058×0.5+0.241×1−0.553×0.5+0.870×0
+0.870×1−0.553×0.5+0.241×0−0.058×0.5
=0.5
TD0[T4]
=−0.058×1+0.241×0.5−0.553×0+0.870×0.5
+0.870×0.5−0.553×0+0.241×0.5−0.058×1
=0.995
となる。
D0
=−0.058×0+0.241×0.5−0.553×1+0.870×0.5
+0.870×0.5−0.553×1+0.241×0.5−0.058×0
=0.005
となる。
TD1[T1]=(0+0.5+0−0.5)/2=0
TD1[T2]=(0.5+1+0.5−0)/2=1
TD1[T3]=(0.5+0+0.5−1)/2=0
TD1[T4]=(0+0.5+0−0.5)/2=0
となる。
D1=(1+0.5+1−0.5)/2=1
となる。
TD2[T1]=(0.5+0+0+0.5−0.5−0.5)/2=0
TD2[T2]=(0+0.5+0.5+1−1−0)/2=0.5
TD2[T3]=(1+0.5+0.5+0−0−1)/2=0.5
TD2[T4]=(0.5+0+0+0.5−0.5−0.5)/2=0
となる。
D2=(0.5+1+1+0.5−0.5−0.5)/2=1
となる。
M0[T1]=|TD0[T1]−DI(i−6)|=|0.995−1|=0.005
M0[T2]=|TD0[T2]−DI(i−5)|=|0.5−0.5|=0
M0[T3]=|TD0[T3]−DI(i+5)|=|0.5−0.5|=0
M0[T4]=|TD0[T4]−DI(i+6)|=|0.995−1|=0.005
となる。
S0=M0[T1]+M0[T2]+M0[T3]+M0[T4]
=0.005+0+0+0.005
=0.01
となる。
M1[T1]=|TD1[T1]−DI(i−6)|=|0−1|=1
M1[T2]=|TD1[T2]−DI(i−5)|=|1−0.5|=0.5
M1[T3]=|TD1[T3]−DI(i+5)|=|0−0.5|=0.5
M1[T4]=|TD1[T4]−DI(i+6)|=|0−1|=1
となる。
S1=M1[T1]+M1[T2]+M1[T3]+M1[T4]
=1+0.5+0.5+1
=3
となる。
M2[T1]=|TD2[T1]−DI(i−6)|=|0−1|=1
M2[T2]=|TD2[T2]−DI(i−5)|=|0.5−0.5|=0
M2[T3]=|TD2[T3]−DI(i+5)|=|0.5−0.5|=0
M2[T4]=|TD2[T4]−DI(i+6)|=|0−1|=1
となる。
S2=M2[T1]+M2[T2]+M2[T3]+M2[T4]
=1+0+0+1
=2
となる。
図31は、位置iの画素を補間する場合の3画素周期のデータである。位置i−6をT1、i−5をT1、i+5をT3、i+6をT4とする。
DI(i−10)=0.75、DI(i−9)=0、DI(i−8)=0.75、DI(i−7)=0.75、DI(i−6)=0、DI(i−5)=0.75、DI(i−4)=0.75、DI(i−3)=0、DI(i−2)=0.75、DI(i−1)=0.75、DI(i+1)=0.75、DI(i+2)=0.75、DI(i+3)=0、DI(i+4)=0.75、DI(i+5)=0.75、DI(i+6)=0、DI(i+7)=0.75、DI(i+8)=0.75、DI(i+9)=0、DI(i+10)=0.75より、
TD0[T1]
=−0.058×0.75+0.241×0−0.553×0.75+0.870×0.75
+0.870×0.75−0.553×0.75+0.241×0−0.058×0.75
=0.3885
TD0[T2]
=−0.058×0+0.241×0.75−0.553×0.75+0.870×0
+0.870×0.75−0.553×0+0.241×0.75−0.058×0.75
=0.55575
TD0[T3]
=−0.058×0.75+0.241×0.75−0.553×0+0.870×0.75
+0.870×0−0.553×0.75+0.241×0.75−0.058×0
=0.55575
TD0[T4]
=−0.058×0.75+0.241×0−0.553×0.75+0.870×0.75
+0.870×0.75−0.553×0.75+0.241×0−0.058×0.75
=0.3885
となる。
D0
=−0.058×0.75+0.241×0−0.553×0+.75+0.870×0.75
+0.870×0.75−0.553×0.75+0.241×0−0.058×0.75
=0.3885
となる。
TD1[T1]=(0.75+0.75+0.75−0.75)/2=0.75
TD1[T2]=(0.75+0+0−0.75)/2=0
TD1[T3]=(0+0.75+0.75−0)/2=0.75
TD1[T4]=(0.75+0.75+0.75−0.75)/2=0.75
となる。
D1=(0.75+0.75+0.75−0.75)/2=0.75
となる。
TD2[T1]=(0+0.75+0.75+0−0.75−0.75)/2=0
TD2[T2]=(0.75+0.75+0+0.75−0−0.75)/2=0.75
TD2[T3]=(0.75+0+0.75+0.75−0.75−0)/2=0.75
TD2[T4]=(0+0.75+0.75+0−0.75−0.75)/2=0
となる。
D2=(0+0.75+0.75+0−0.75−0.75)/2=0
となる。
M0[T1]=|TD0[T1]−DI(i−6)|
=|0.3885−0|=0.3885
M0[T2]=|TD0[T2]−DI(i−5)|
=|0.55575−0.75|=0.19425
M0[T3]=|TD0[T3]−DI(i+5)|
=|0.55575−0.75|=0.19425
M0[T4]=|TD0[T4]−DI(i+6)|
=|0.3885−0|=0.3885
となる。
S0=M0[T1]+M0[T2]+M0[T3]+M0[T4]
=0.3885+0.19425+0.19425+0.3885
=1.1655
となる。
M1[T1]=|TD1[T1]−DI(i−6)|
=|0.75−0|=0.75
M1[T2]=|TD1[T2]−DI(i−5)|
=|0−0.75|=0.75
M1[T3]=|TD1[T3]−DI(i+5)|
=|0.75−0.75|=0
M1[T4]=|TD1[T4]−DI(i+6)|
=|0.75−0|=0.75
となる。
S1=M1[T1]+M1[T2]+M1[T3]+M1[T4]
=0.75+0.75+0+0.75
=2.25
となる。
M2[T1]=|TD2[T1]−DI(i−6)|=|0−0|=0
M2[T2]=|TD2[T2]−DI(i−5)|=|0.75−0.75|=0
M2[T3]=|TD2[T3]−DI(i+5)|=|0.75−0.75|=0
M2[T4]=|TD2[T4]−DI(i+6)|=|0−0|=0
となる。
S2=M2[T1]+M2[T2]+M2[T3]+M2[T4]
=0+0+0+0
=0
となる。
図33は、位置iの画素を補間する場合の2画素周期のデータである。位置i−6をT1、i−5をT1、i+5をT3、i+6をT4とする。
DI(i−10)=0、DI(i−9)=1、DI(i−8)=0、DI(i−7)=1、DI(i−6)=0、DI(i−5)=1、DI(i−4)=0、DI(i−3)=1、DI(i−2)=0、DI(i−1)=1、DI(i+1)=1、DI(i+2)=0、DI(i+3)=1、DI(i+4)=0、DI(i+5)=1、DI(i+6)=0、DI(i+7)=1、DI(i+8)=0、DI(i+9)=1、DI(i+10)=0より、
TD0[T1]
=−0.058×0+0.241×1−0.553×0+0.870×1
+0.870×1−0.553×0+0.241×1−0.058×0
=2.222
TD0[T2]
=−0.058×1+0.241×0−0.553×1+0.870×0
+0.870×0−0.553×1+0.241×0−0.058×1
=−1.222
TD0[T3]
=−0.058×1+0.241×0−0.553×1+0.870×0
+0.870×0−0.553×1+0.241×0−0.058×1
=−1.222
TD0[T4]
=−0.058×0+0.241×1−0.553×0+0.870×1
+0.870×1−0.553×0+0.241×1−0.058×0
=2.222
となる。
D0
=−0.058×0+0.241×1−0.553×0+0.870×1
+0.870×1−0.553×0+0.241×1−0.058×0
=2.222
となる。
TD1[T1]=(0+1+0−1)/2=0
TD1[T2]=(1+0+1−0)/2=1
TD1[T3]=(1+0+1−0)/2=1
TD1[T4]=(0+1+0−1)/2=0
となる。
D1=(0+1+0−1)/2=0
となる。
TD2[T1]=(1+0+0+1−1−1)/2=0
TD2[T2]=(0+1+1+0−0−0)/2=1
TD2[T3]=(0+1+1+0−0−0)/2=1
TD2[T4]=(1+0+0+1−1−1)/2=0
となる。
D2=(1+0+0+1−1−1)/2=0
となる。
M0[T1]=|TD0[T1]−DI(i−6)|
=|2.222−0|=2.222
M0[T2]=|TD0[T2]−DI(i−5)|
=|−1.222−1|=2.222
M0[T3]=|TD0[T3]−DI(i+5)|
=|−1.222−1|=2.222
M0[T4]=|TD0[T4]−DI(i+6)|
=|2.222−0|=2.222
となる。
S0=M0[T1]+M0[T2]+M0[T3]+M0[T4]
=2.222+2.222+2.222+2.222
=8.888
となる。
M1[T1]=|TD1[T1]−DI(i−6)|=|0−0|=0
M1[T2]=|TD1[T2]−DI(i−5)|=|1−1|=0
M1[T3]=|TD1[T3]−DI(i+5)|=|1−1|=0
M1[T4]=|TD1[T4]−DI(i+6)|=|0−0|=0
となる。
S1=M1[T1]+M1[T2]+M1[T3]+M1[T4]
=0+0+0+0
=0
となる。
M2[T1]=|TD2[T1]−DI(i−6)|=|0−0|=0
M2[T2]=|TD2[T2]−DI(i−5)|=|1−1|=0
M2[T3]=|TD2[T3]−DI(i+5)|=|1−1|=0
M2[T4]=|TD2[T4]−DI(i+6)|=|0−0|=0
となる。
S2=M2[T1]+M2[T2]+M2[T3]+M2[T4]
=0+0+0+0
=0
となる。
図35は、そのような構成における処理の手順を示すフローチャートである。
ステップST21では、欠落画素近傍のデータDmを格納する。
ステップST22では、フィルタ補間によりテスト補間データTD0を生成する。
ステップST23では、フィルタ補間により補間候補データD0を生成する。
ステップST25では、平均維持補間により補間候補データD1乃至Dnを生成する。
ステップST26では、テスト補間データTD0乃至TDnを採点し採点データM0乃至Mnを生成する。
ステップST28では、データDmのつなぎ目に対応する位置にデータDcを挿入したデータDOを生成する。
それぞれのステップにおける処理内容については図20で詳しく示したので、ここでは説明を省略する。
Claims (4)
- 直線状に配列された複数の画素のうちの欠落画素を補間する画像補間装置において、
前記直線状に配列された複数の画素のうちの前記欠落画素以外の画素は互いに所定のピッチで配列され、前記直線状に配列された複数の画素のうちの前記欠落画素を挟む画素は、相互間に前記所定のピッチの2倍の間隔を有し、
前記欠落画素以外の前記複数の画素の画素値を表すデータを格納するデータ格納部と、
前記データ格納部から読み出されたデータを受け、前記直線状に配列された複数の画素のうち、前記欠落画素の周辺に位置する複数の周辺画素の画素値の各々に、予め定められた係数を掛けて加算する積和演算を行なって、前記欠落画素のための補間値を算出するフィルタ補間部と、
前記フィルタ補間部が出力するデータを前記複数の周辺画素の画素値の範囲内に制限するリミット処理部と、
前記リミット処理部が出力するデータを、前記データ格納部が出力するデータの前記欠落画素に対応する位置に挿入するデータ挿入部と
を備え、
前記フィルタ補間部において、前記周辺画素の画素値の各々に掛けられる係数の大きさは、当該周辺画素の前記欠落画素からの距離をd、第1の所定の定数をgとしたとき、{sin(g×d)}/(g×d)と第2の所定の定数との積で与えられ、
前記係数は、前記欠落画素に対する係数がゼロである点を除けば、前記フィルタ補間部の前記積和演算を行う部分が低域通過フィルタである場合に用いられる係数に比例し、かつ該係数の和が1となるように定められており、
画素ピッチの逆数をFs、カットオフ空間周波数をFc、各周辺画素の処理対象画素からの距離を画素ピッチ数で表わした値をsで表わすとき、
前記距離dがd=s/Fsで与えられ、
前記第1の所定の定数gがg=2π×Fcで与えられ、
前記第2の所定の定数KS0がKS0=2Fc/Fsで与えられる
ことを特徴とする画像補間装置。 - 前記リミット処理部は、その入力データが、前記複数の周辺画素の画素値のうちの最大値よりも大きければ、当該入力データに対応する出力データとして、該最大値を出力し、その入力データが、前記複数の周辺画素の画素値のうちの最小値よりも小さければ、当該入力データに対応する出力データとして、該最小値を出力することを特徴とする請求項1に記載の画像補間装置。
- 原稿に光に照射する光源と、
複数のセンサチップを直線状に配置し前記原稿からの反射光を光電変換して反射光に対応した信号を出力するセンサチップ列と、
前記センサチップ列が出力する前記反射光に対応した信号をデジタルデータに変換するA/D変換部と、
前記A/D変換部が出力するデジタルデータを入力とする、請求項1又は2に記載の画像補間装置と
を備え、前記複数のセンサチップの各々には前記所定のピッチで画素が配列され、前記複数のセンサチップのうちの互いに隣接する前記センサチップの端部の画素が前記欠落画素を挟む画素を構成し、前記互いに隣接するセンサチップの端部の画素間に前記欠落画素が存在するものとして、前記フィルタ補間部による前記補間値を算出する処理を行うことを特徴とする画像読取装置。 - 直線状に配列された複数の画素のうちの欠落画素を補間する画像補間方法において、
前記直線状に配列された複数の画素のうちの前記欠落画素以外の画素は互いに所定のピッチで配列され、前記直線状に配列された複数の画素のうちの前記欠落画素を挟む画素は、相互間に前記所定のピッチの2倍の間隔を有し、
前記欠落画素以外の前記複数の画素の画素値を表わすデータを格納するデータ格納ステップと、
前記データ格納ステップで格納されたデータを受け、前記直線状に配列された複数の画素のうち、前記欠落画素の周辺に位置する複数の周辺画素の画素値の各々に、予め定められた係数を掛けて加算する積和演算を行なって、前記欠落画素のための補間値を算出するフィルタ補間ステップと、
前記フィルタ補間ステップで補間により得られたデータを前記複数の周辺画素の画素値の範囲内に制限するリミット処理ステップと、
前記リミット処理ステップにより生成されたデータを、前記データ格納ステップにより格納されたデータの前記欠落画素に対応する位置に挿入するデータ挿入ステップと
を備え、
前記フィルタ補間ステップにおいて、前記周辺画素の画素値の各々に掛けられる係数の大きさは、当該周辺画素の前記欠落画素からの距離をd、第1の所定の定数をgとしたとき、{sin(g×d)}/(g×d)と第2の所定の定数との積で与えられ、
前記係数は、前記欠落画素に対する係数がゼロである点を除けば、前記フィルタ補間ステップの前記積和演算を行う部分が低域通過フィルタ処理を行うものである場合に用いられる係数に比例し、かつ該係数の和が1となるように定められており、
画素ピッチの逆数をFs、カットオフ空間周波数をFc、各周辺画素の処理対象画素からの距離を画素ピッチ数で表わした値をsで表わすとき、
前記距離dがd=s/Fsで与えられ、
前記第1の所定の定数gがg=2π×Fcで与えられ、
前記第2の所定の定数KS0がKS0=2Fc/Fsで与えられる
ことを特徴とする画像補間方法。
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