JP4772754B2 - 画像補間装置及び方法、並びに画像読取装置 - Google Patents

画像補間装置及び方法、並びに画像読取装置 Download PDF

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Description

この発明は、スキャナ、ファクシミリ、複写機等を使って原稿をデジタル的に読み取る際、何らかの原因で画像が欠落した場合に画素を補間する画像補間装置に関するものであり、特に複数の撮像素子が直線状に配列されたセンサICチップが複数個直線状に配列された密着イメージセンサのセンサICのつなぎ目部分に画素を補間するのに用い得る画像補間装置及び方法に関するものである。
上記のような場合に用いられる従来の画像補間装置として、欠落画素に隣接する画素の平均値を補間データとする方法、最小自乗法を使って欠落画素に隣接する画素の回帰直線を求め、その回帰直線から補間データを計算する方法、欠落画素に隣接する4画素から4次式の曲線を求め、その4次式から補間データを計算する方法などを使って欠落画素の補間データを計算するものがあるが、この装置では、周期的なデータを補間するのが困難であった(例えば、特許文献1参照)。
この改善策として、欠落画素を含む複数の画素の平均値と欠落画素を含まない複数の画素の平均値が等しくなるように欠落画素の補間データを求めることにより周期的なデータを補間することも提案されている(例えば、特許文献2参照)。さらに、特性の異なる複数の補間演算回路と採点回路と管理回路と出力回路を備え、複数の補間演算回路はそれぞれ欠落画素および欠落画素近傍の画素の補間データを生成し、採点回路は複数の補間演算回路がそれぞれ出力する欠落画素近傍の画素の補間データと欠落画素近傍の画素の補間データに対応する画素の原データに基づいて採点データを生成し、管理回路は採点回路が出力する採点データに基づいて複数の補間演算回路が出力する欠落画素の補間データのうちから1つを選択するための選択信号を生成し、出力回路は前記管理回路が出力する選択信号に基づいて前記複数の補間演算回路が出力する欠落画素の補間データの1つを欠落画素のデータとして出力することにより補間方法を適応的に切り替えることも提案されている(例えば、特許文献3)。
特開2003−101724号公報(第5−6頁、第3〜5図) 特開2005−141611号公報(第3−7頁、第1図) 特開2005−117291号公報(第7−8頁、第1図)
しかしながら、上記の従来の技術では、欠落画素の補間精度、特に、周期的なデータを含む原稿を読み取ったデータを補間する場合の補間精度が十分でないことがあった。
この発明は、上述のような課題を解消するためになされたもので、本発明の画像補間装置は、
直線状に配列された複数の画素のうちの欠落画素を補間する画像補間装置において、
前記直線状に配列された複数の画素のうちの前記欠落画素以外の画素は互いに所定のピッチで配列され、前記直線状に配列された複数の画素のうちの前記欠落画素を挟む画素は、相互間に前記所定のピッチの2倍の間隔を有し、
前記欠落画素以外の前記複数の画素の画素値を表すデータを格納するデータ格納部と、
前記データ格納部から読み出されたデータを受け、前記直線状に配列された複数の画素のうち、前記欠落画素の周辺に位置する複数の周辺画素の画素値の各々に、予め定められた係数を掛けて加算する積和演算を行なって、前記欠落画素のための補間値を算出するフィルタ補間部と、
前記フィルタ補間部が出力するデータを前記複数の周辺画素画素値の範囲内に制限するリミット処理部と、
前記リミット処理部が出力するデータを、前記データ格納部が出力するデータの前記欠落画素に対応する位置に挿入するデータ挿入部とを備え、
前記フィルタ補間部において、前記周辺画素の画素値の各々に掛けられる係数の大きさは、当該周辺画素の前記欠落画素からの距離をd、第1の所定の定数をgとしたとき、{sin(g×d)}/(g×d)と第2の所定の定数との積で与えられ、
前記係数は、前記欠落画素に対する係数がゼロである点を除けば、前記フィルタ補間部の前記積和演算を行う部分が低域通過フィルタである場合に用いられる係数に比例し、かつ該係数の和が1となるように定められており、
画素ピッチの逆数をFs、カットオフ空間周波数をFc、各周辺画素の処理対象画素からの距離を画素ピッチ数で表わした値をsで表わすとき、
前記距離dがd=s/Fsで与えられ、
前記第1の所定の定数gがg=2π×Fcで与えられ、
前記第2の所定の定数KS0がKS0=2Fc/Fsで与えられることを特徴とする。
本発明によれば、カットオフ周波数の高い低域通過フィルタを改良した補間方法を用いたので、カットオフ周波数より低い周期的なデータを良好に補間することができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1の画像補間装置の構成を示す図である。図示の画像補間装置1は、データ格納部2、フィルタ補間部3、リミット処理部4、及び補間データ挿入部5を備える。
画像データDIがデータ格納部2に入力される。
データ格納部2は、縦続接続された複数のフリップフロップなどを使って欠落画素近傍の一定範囲のデータを格納し、データDmとして出力する。
データDmは、フィルタ補間部3、リミット処理部4、及び補間データ挿入部5に入力される。
フィルタ補間部3は、積和演算部6と係数格納部7とを有する。係数格納部7は、積和演算部6で用いられる係数を格納する。
積和演算部6は、データ格納部2から読み出されたデータDmと係数格納部7が出力する補間用低域通過フィルタの係数KF1〜KFaを掛けて加算する積和演算を行った結果をデータDfとして出力する。
データDfは、リミット処理部4に入力される。
リミット処理部4は、データDfがデータDmの範囲内に収まるように処理を行ったデータをデータDcとして出力する。
データDcは、補間データ挿入部5に入力される。
補間データ挿入部5は、データDmにデータDcを挿入したデータをデータDOとして出力する。
図2は、本発明の画像補間装置を搭載する密着イメージセンサの構成を示す図である。
密着イメージセンサ8は、光源9、センサチップ列10、A/D変換器11、及び画像補間装置1を備える。
なお、本発明の画像補間装置を密着イメージセンサに搭載し、以下に詳しく述べるように、センサチップ間のつなぎ目を補間する場合について説明を行うが、本発明の画像補間装置は、密着イメージセンサのつなぎ目を補間する場合だけに限定されない。例えば、1次元のラインセンサや2次元のカメラ用のイメージセンサにおいて画素欠陥により読み取れない領域を補間する場合にも有効である。
密着イメージセンサ8の動作について説明する。
光源9が発する光Lsが原稿12に照射される。
原稿12からの反射光Lrがセンサチップ列10に照射される。
センサチップ列10の各受光素子は、反射光Lrを光電変換し、反射光Lrに対応した信号Saを出力する。
信号SaはA/D変換器11に入力される。
A/D変換器11は、信号SaをA/D変換してデジタルデータDIを出力する。
データDIは画像補間装置1に入力される。
画像補間装置1は、センサチップ列13のつなぎ目に対応する領域を補間したデータDOを出力する。
データDOは、スキャナや複写機の取り込みデータとして使用される。
センサチップ列と読み取りデータの関係について説明する。
センサチップ列10は、図3(a)に示すように、各々直線的に整列した複数の受光素子(それぞれ画素に対応する)を備える複数のセンサチップを直線状に配置したものであり、従って、複数の受光素子が直線的に、即ち1次元的に配列されたラインセンサを構成するものである。具体的には、センサチップ列10には、k個(kは2以上の整数)のセンサチップ13−1、13−2、13−3、…、13−kが直線状に配置されたものである。センサチップ13−1には、m個(mは2以上の整数)のフォトダイオードなどの受光素子14−1、14−2、…、14−mが直線状に配置され、センサチップ13−2乃至13−kも同様にm個の受光素子15−1乃至16−mが配置されている。
原稿12は、センサチップ13−1乃至13−kが並んだ方向に対して垂直な方向に矢印DDで示す方向に搬送され、原稿12からの反射光Lrが受光素子14−1乃至16−mによって読み取られる。
しかし、センサチップのつなぎ目部分には受光素子が存在しないため、つなぎ目部分に位置する原稿15の反射光Lrを読み取ることができない。例えば、センサチップ13−1の右端の受光素子14−mとセンサチップ13−2の左端の受光素子15−1の間はセンサチップの端縁部領域(額縁領域)などであって受光素子が存在しないため、原稿12からの反射光Lrを読み取ることができない。
そこで、画像補間装置1は、センサチップ13−1の右端の受光素子14−mとセンサチップ13−2の左端の受光素子15−1を含むセンサチップのつなぎ目近傍の受光素子が読み取ったデータに基づいてつなぎ目部分のデータを生成し、読み取ったデータのつなぎ目に対応する部分に挿入する。また、センサチップ13−2と13−3のつなぎ目部分などセンサチップ列すべてのつなぎ目部分についてセンサチップ13−1と13−2のつなぎ目と同様にデータを補間する。
より詳しく言えば、図3(b)に示すように、センサーチップ13−1乃至13−k上の受光素子14−1乃至14−mは、所定の間隔(画素ピッチ)pで直線上に配置されているのに対し、互いに接続される2つのセンサーチップ13の隣接端部に位置する受光素子は互いに距離p’だけ隔てられている。例えば、センサーチップ13−1の右端の受光素子14−mとセンサーチップ13−2の左端の受光素子15−1の距離がp’である。
ここで、p’が、pのおおよそ2倍になるようにセンサーチップを配置し、センサーチップ相互間に一つの欠落画素14−Xがあるものとして補間処理をすることにより、高品質な補間結果を得ることができる。そこで、以下p’がpの2倍である場合について説明するが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではなく、距離に応じた補間処理を行うことができる。
次に、画像補間装置1の動作について説明する。
図4(a)及び(b)は、データ格納部2の概略構成及び動作を説明する図である。図4(a)は、センサチップのつなぎ目近傍の受光素子の位置関係、図4(b)は、データ格納部2の構成を示している。
センサチップ列10は、1回の読み取りで原稿12の横方向1ライン分のデータを取得できるが、A/D変換器14が1度に1画素分のデータしか処理しないため、データDIは1ライン分のデータの左端から順に画像補間装置1に入力される。図4(a)では、画素La、…、L3、L2、L1、R1、R2、R3、…、Raの順に入力される。センサチップのつなぎ目には画素がないため、位置Xのデータを取得できない。上記のうち、Ls(s=1〜a)は、位置Xの画素(欠落画素)に対して左側に位置し、欠落画素Xからs画素ピッチ離れた位置の画素を表し、Rs(s=1〜a)は、位置Xの画素(欠落画素)に対して右側に位置し、欠落画素Xからs画素ピッチ離れた位置の画素を表す。
図4(b)に示すように、データ格納部2は、入力されたデータは縦続接続された複数のフリップフロップFFRa〜FFLaを使って格納し、フリップフロップに格納しているつなぎ目近傍のデータDLa乃至DRaを出力する。ここで、DLa乃至DRaは、図1のDmに対応し、またそれぞれ画素La乃至Raのデータである。
なお、欠落画素Xに対応するデータは、データDIとしては得られず、データDL1に対応する画素L1と、データDR1に対応する画素R1との間には、2画素ピッチ分の間隔がある。
図5は、つなぎ目近傍の受光素子と係数格納部7が格納する係数KFs(s=1、2、…a)の一例の関係を示す図である。横軸は受光素子の位置、縦軸は係数KFsの大きさである。受光素子L1とR1のための係数の大きさはKF1、受光素子L2とR2のための係数の大きさはKF2、受光素子L3とR3のための係数の大きさはKF3、受光素子LaとRaのための係数の大きさはKFaである。ここで、係数KF1乃至KFaは、図1のKF1〜KFaに対応するものであり、これらの集合を符号KFで表すこともある。
なお、欠落画素に対応する係数KF0の値がゼロとして示されているが、欠落画素のデータは得られないので、積和演算部6では、係数KF0を用いた乗算は行われない。
図5に示される例では、係数KFs(s=1〜a)を表すグラフは、欠落画素Xの位置を中心として左右対称であり、データDRsのための係数(KFs)とデータDLsのための係数(KFs)とは互いに等しい。
フィルタ補間部3は、積和演算を行なう積和演算部6と、積和演算部6で用いられる係数を格納する係数格納部7とを有し、積和演算部6で用いられる係数は、欠落画素に対する係数が0であることを除き、積和演算部6が低域通過フィルタである場合に用いられる係数に比例し、かつ該係数の和が1となるように定められている。
フィルタ補間部(3)において、周辺画素の画素値の各々に掛けられる係数の大きさは、各周辺画素の欠落画素からの距離をd、第1の所定の定数をgとしたとき、{sin(g×d)}/(g×d)と第2の所定の定数との積で与えられるものとするのが望ましい。
積和演算部6は、データ格納部2が出力するデータDm、すなわちDLa〜DRaと、係数格納部10が出力する係数KF1乃至KFaとに対して積和演算を行ってデータDfを出力する。データDfは、
Df
=KF1×DL1+KF2×DL2+KF3×DL3+
…+KFa×DLa
+KF1×DR1+KF2×DR2+KF3×DR3+
…+KFa×DRa
で与えられる。
係数格納部7に格納する係数KF1乃至KFaは、以下に詳しく述べるように、欠落画素乃至補間対象画素に対する係数が0である点を除けば、積和演算部6が、低域通過フィルタである場合に用いられる係数に比例し、かつ該係数の和が1となるように定められている。以下、係数格納部7に格納する係数KF1乃至KFaの決定方法について説明する。
低域通過フィルタより補間用低域通過フィルタを生成し、補間用低域通過フィルタの係数を係数KF1乃至KFaとする。
まず、低域通過フィルタについて説明する。
図6は、低域通過フィルタの係数の一例と画素の位置関係を示す図である。横軸は画素の位置(処理対象画素に対する相対位置)、縦軸は当該相対位置の画素のデータに掛けられる係数KSsの大きさである。着目画素C0の係数の大きさはKS0、画素L1とR1の係数の大きさはKS1、画素L2とR2の係数の大きさはKS2、画素L3とR3の係数の大きさはKS3、画素LaとRaの係数の大きさはKSaである。
図6に示される係数KSsの値は、下記の式(1)で与えられる。
Figure 0004772754
式(1)において、
KS0=2Fc/Fs …(2)
Fsはサンプリング周波数(空間周波数)であり、画素ピッチpの逆数(1/p)に等しく、
Fcはカットオフ周波数(空間周波数)である。
dは、各周辺画素(係数が掛けられる周辺画素)の処理対象画素からの距離であり、画素ピッチpと、当該周辺画素の処理対象画素からの距離を画素ピッチ数で表した値sとの積、
d=s×p=s/Fs …(3)
で与えられる。
定数gは
g=2π×Fc …(4)
で与えられる。
式(2)、(3)及び(4)を式(1)に代入して式(1)を書き直せば、
Figure 0004772754
或いは
Figure 0004772754
となる。
着目画素C0のデータDC0、着目画素の近傍の画素La乃至RaのデータDLa乃至DRaと係数KS0乃至KSaを積和演算すると着目画素C0の低域通過フィルタ処理後のデータDlpf(DC0)が得られる。データDlpf(DC0)は、
Dlpf(DC0)
=KS0×DC0
+KS1×DL1+KS2×DL2+KS3×DL3+
…+KSa×DLa
+KS1×DR1+KS2×DR2+KS3×DR3+
…+KSa×DRa
となる。
積和演算に用いる係数の総和は1である。すなわち、
KS0+KS1+KS2+KS3+
…+KSa+KS1+KS2+KS3+
…+KSa
=1
となる。
次に、補間用低域通過フィルタについて説明する。
図6で示した低域通過フィルタの係数より図5で示したような補間用低域通過フィルタの係数を算出する。図5ではつなぎ目の位置のデータを読み取ることができないため、つなぎ目の位置Xのデータを積和演算に使えない。そこで、図6の係数KS0を0としてつなぎ目の位置Xのための係数以外の係数の総和が1となるように係数KF1乃至KFaを算出する。すなわち、
KF1=KS1/SKS
KF2=KS2/SKS
KF3=KS3/SKS

KFa=KSa/SKS
一般化すれば、
KFs=KSs/SKS
(ただし、
SKS
=KS1+KS2+KS3+…+KSa+KS1+KS2+KS3+…+KSa
=2×(KS1+KS2+KS3+…+KSa)
である)
により係数KF1〜KFa(即ち、KFs(s=1、2、…a))を求める。
フィルタ補間部の動作について具体例を用いて説明する。まず、具体的な低域通過フィルタの周波数特性について説明し、次に、具体的な低域通過フィルタの係数より生成した補間用低域通過フィルタの周波数特性を説明する。
図7は、具体的な低域通過フィルタにおいて、着目画素の周辺画素の、着目画素に対する相対位置と、当該周辺画素のデータに掛けられる係数の関係を示す図である。横軸は位置、縦軸は係数の大きさである。着目画素C0の係数KS0の大きさを0.774とした場合であり、画素L1、R1の係数KS1の大きさは0.195、画素L2、R2の係数KS2の大きさは−0.124、画素L3、R3の係数KS3の大きさは0.054、画素L4、R4の係数KS4の大きさは−0.013である。
図7の低域通過フィルタを使って8画素周期、4画素周期、3画素周期、2画素周期のデータに対して行なわれる処理(フィルタリング)について、図8(a)乃至(c)、乃至図11(a)乃至(c)を参照して説明する。これらのうち、図8(a)、図9(a)、図10(a)、及び図11(a)は、互いに同じであり、図7で示した具体的な低域通過フィルタの係数を示す。即ち、これらの図においては、位置iの処理対象画素に対する相対位置sと、低域通過フィルタにおいて、当該相対位置sのデータDに掛けられる係数KSsとの関係が示されている。図8(b)及び(c)、図9(b)及び(c)、図10(b)及び(c)、並びに図11(b)及び(c)は、画素位置(処理対象画素の位置が符号iで表され、その近傍の画素の画素位置が符号i+s(s=−4〜4)で表されている)と、その位置のデータDの大きさとの関係を示す(横軸が画素位置を表し、縦軸がデータの大きさを表す)。
図8(a)乃至(c)は、8画素周期のデータを処理する場合を示す。図8(b)は、データの上側のピークを処理する場合、図8(c)は、データの下側のピークを処理する場合を示している。
図8(b)の位置iのデータを処理する場合、
D(i−4)=0、D(i−3)=0.15、D(i−2)=0.5、D(i−1)=0.85、D(i)=1、D(i+1)=0.85、D(i+2)=0.5、D(i+3)=0.15、D(i+4)=0より、
処理後のデータDlpf(i)は、
Dlpf(i)=−0.013×0+0.054×0.15−0.124×0.5+0.195×0.85
+0.774×1
+0.195×0.85−0.124×0.5+0.054×0.15−0.013×0
=1
となる。
図8(c)の位置iのデータを処理する場合、
D(i−4)=1、D(i−3)=0.85、D(i−2)=0.5、D(i−1)=0.15、D(i)=0、D(i+1)=0.15、D(i+2)=0.5、D(i+3)=0.85、D(i+4)=1より、
処理後のデータDlpf(i)は、
Dlpf(i)
=−0.013×1+0.054×0.85−0.124×0.5+0.195×0.15
+0.774×0
+0.195×0.15−0.124×0.5+0.054×0.85−0.013×1
=0
となる。
従って、データのサンプリング周波数をFsとすると、画素周期のデータのゲインG(Fs/8)は、
Glpf(Fs/8)
=|処理後のデータの振幅/入力データの振幅|
=|(1−0)/(1−0)|
=1
となる。
図9(a)乃至(c)は、4画素周期のデータを処理する場合を示す。図9(b)は、データの上側のピークを処理する場合、図9(c)は、データの下側のピークを処理する場合を示している。
図9(b)の位置iのデータを処理する場合、
D(i−4)=1、D(i−3)=0.5、D(i−2)=0、D(i−1)=0.5、D(i)=1、D(i+1)=0.5、D(i+2)=0、D(i+3)=0.5、D(i+4)=1より、
処理後のデータDlpf(i)は
Dlpf(i)
=−0.013×1+0.054×0.5−0.124×0+0.195×0.5
+0.774×1
+0.195×0.5−0.124×0+0.054×0.5−0.013×1
=1
となる。
図9(c)の位置iのデータを処理する場合、
D(i−4)=0、D(i−3)=0.5、D(i−2)=1、D(i−1)=0.5、D(i)=0、D(i+1)=0.5、D(i+2)=1、D(i+3)=0.5、D(i+4)=0より、
処理後のデータDlpf(i)は、
Dlpf(i)
=−0.013×0+0.054×0.5−0.124×1+0.195×0.5
+0.774×0
+0.195×0.5−0.124×1+0.054×0.5−0.013×0
=0
となる。
従って、4画素周期のデータのゲインGlpf(Fs/4)は、
Glpf(Fs/4)
=|処理後のデータの振幅/入力データの振幅|
=|(1−0)/(1−0)|
=1
となる。
図10(a)乃至(c)は、3画素周期のデータを処理する場合を示す。図10(b)は、データの上側のピークを処理する場合、図10(c)は、データの下側のピークを処理する場合を示している。
図10(b)の位置iのデータを処理する場合、
D(i−4)=0.25、D(i−3)=1、D(i−2)=0.25、D(i−1)=0.25、D(i)=1、D(i+1)=0.25、D(i+2)=0.25、D(i+3)=1、D(i+4)=0.25より、
処理後のデータDlpf(i)は、
Dlpf(i)
=−0.013×0.25+0.054×1−0.124×0.25+0.195×0.25
+0.774×1
+0.195×0.25−0.124×0.25+0.054×1−0.013×0.25
=0.91
となる。
図10(c)の位置iのデータを処理する場合、
D(i−4)=0.75、D(i−3)=0、D(i−2)=0.75、D(i−1)=0.75、D(i)=0、D(i+1)=0.75、D(i+2)=0.75、D(i+3)=0、D(i+4)=0.75より、
処理後のデータDlpf(i)は、
Dlpf(i)
=−0.013×0.75+0.054×0−0.124×0.75+0.195×0.75
+0.774×0
+0.195×0.75−0.124×0.75+0.054×1−0.013×0.75
=0.09
となる。
従って、3画素周期のデータのゲインGlpf(Fs/3)は、
Glpf(Fs/3)
=|処理後のデータの振幅/入力データの振幅|
=|(0.91−0.09)/(1−0)|
=0.82
となる。
図11(a)乃至(c)は、2画素周期のデータを処理する場合を示す。図11(b)は、データの上側のピークを処理する場合、図11(c)は、データの下側のピークを処理する場合を示している。
図11(b)の位置iのデータを処理する場合、
D(i−4)=1、D(i−3)=0、D(i−2)=1、D(i−1)=0、D(i)=1、D(i+1)=0、D(i+2)=1、D(i+3)=0、D(i+4)=1より、処理後のデータDlpf(i)は、
Dlpf(i)
=−0.013×1+0.054×0−0.124×1+0.195×0
+0.774×1
+0.195×0−0.124×1+0.054×0−0.013×1
=0.5
となる。
図11(c)の位置iのデータを処理する場合、
D(i−4)=0、D(i−3)=1、D(i−2)=0、D(i−1)=1、D(i)=0、D(i+1)=1、D(i+2)=0、D(i+3)=1、D(i+4)=0より、処理後のデータDlpf(i)は、
Dlpf(i)
=−0.013×0+0.054×1−0.124×0+0.195×1
+0.774×0
+0.195×1−0.124×0+0.054×1−0.013×0
=0.5
となる。
従って、2画素周期のデータのゲインGlpf(Fs/2)は、
Glpf(Fs/2)
=|処理後のデータの振幅/入力データの振幅|
=|(0.5−0.5)/(1−0)|
=0
となる。
以上、データのピークを処理する場合について説明したが、ピーク以外の部分も同様に処理される。
図12は、図7の低域通過フィルタの周波数特性を示す図である。横軸は周波数、縦軸はゲインである。図8(a)乃至(c)、乃至図11(a)乃至(c)で示したように図7の低域通過フィルタは、8画素周期でゲインGlpf(Fs/8)=1、4画素周期でゲインG(Fs/4)=1、3画素周期でゲインG(Fs/3)=0.82、2画素周期でゲインG(Fs/2)=0である。
図13は、図7の具体的な低域通過フィルタより算出した補間用低域通過フィルタの係数の大きさを示す図である。横軸は欠落画素(補間対象画素)に対する相対位置、縦軸は当該相対位置の画素のデータに掛けられる係数の大きさである。
図7の具体的な低域通過フィルタから補間用低域通過フィルタの係数を決定する方法を説明する。
図7の着目画素C0の係数を0とし、画素L1乃至L4およびR1乃至R4の係数の和が1となるようにする。係数KF1乃至KF4は、
KF1
=KS1/(KS1+KS2+KS3+KS4+KS1+KS2+KS3+KS4)
=0.195/(0.195−0.124+0.054−0.013
+0.195−0.124+0.054−0.013)
=0.870
KF2
=KS2/(KS1+KS2+KS3+KS4+KS1+KS2+KS3+KS4)
=−0.124/(0.195−0.124+0.054−0.013
+0.195−0.124+0.054−0.013)
=−0.553
KF3
=KS3/(KS1+KS2+KS3+KS4+KS1+KS2+KS3+KS4)
=0.054/(0.195−0.124+0.054−0.013
+0.195−0.124+0.054−0.013)
=0.241
KF4
=KS4/(KS1+KS2+KS3+KS4+KS1+KS2+KS3+KS4)
=−0.013/(0.195−0.124+0.054−0.013
+0.195−0.124+0.054−0.013)
=−0.058
となる。
図13の補間用低域通過フィルタを使って8画素周期、4画素周期、3画素周期、2画素周期のデータのつなぎ目の画素iを補間する処理する処理について、図14(a)乃至(c)、乃至図17(a)乃至(c)を参照して説明する。これらのうち、図14(a)、図15(a)、図16(a)、及び図17(a)は、互いに同じであり、図13で示した具体的な補間用低域通過フィルタの係数KFsを示す。即ち、これらの図においては、位置iの補間対象画素に対する相対位置sと、補間用低域通過フィルタにおいて、当該相対位置sのデータDに掛けられる係数KFsとの関係が示されている。図14(b)及び(c)、図15(b)及び(c)、図16(b)及び(c)、並びに図17(b)及び(c)は、画素位置(補間対象画素の位置が符号iで表され、その近傍の画素の画素位置が符号i+s(s=−4〜4)で表されている)と、その位置のデータDの大きさとの関係を示す(横軸が画素位置を表し、縦軸がデータの大きさを表す)。
図14(a)乃至(c)は、8画素周期のデータを処理する場合を示す。図14(b)は、データの上側のピークを処理する場合、図14(c)は、データの下側のピークを処理する場合を示している。
図14(b)の位置iのデータを補間する場合、
D(i−4)=0、D(i−3)=0.15、D(i−2)=0.5、D(i−1)=0.85、D(i+1)=0.85、D(i+2)=0.5、D(i+3)=0.15、D(i+4)=0より、補間データDf(i)は、
Df(i)
=−0.058×0+0.241×0.15−0.553×0.5+0.870×0.85
+0.870×0.85−0.553×0.5+0.241×0.15−0.058×0
=0.9983
となる。
図14(c)の位置iのデータを補間する場合、
D(i−4)=1、D(i−3)=0.85、D(i−2)=0.5、D(i−1)=0.15、D(i+1)=0.15、D(i+2)=0.5、D(i+3)=0.85、D(i+4)=1より、補間データDf(i)は、
Df(i)
=−0.058×1+0.241×0.85−0.553×0.5+0.870×0.15
+0.870×0.15−0.553×0.5+0.241×0.85−0.058×1
=0.0017
となる。
従って、8画素周期のデータのゲインGf(Fs/8)は、
Gf(Fs/8)
=|処理後のデータの振幅/入力データの振幅|
=|(0.9983−0.0017)/(1−0)|
=0.9966
となる。
図15(a)乃至(c)は、4画素周期のデータを処理する場合を示す。図15(b)は、データの上側のピークを処理する場合、図15(c)は、データの下側のピークを処理する場合を示している。
図15(b)の位置iのデータを補間する場合、
D(i−4)=1、D(i−3)=0.5、D(i−2)=0、D(i−1)=0.5D(i+1)=0.5、D(i+2)=0、D(i+3)=0.5、D(i+4)=1より、補間データDf(i)は、
Df(i)
=−0.058×1+0.241×0.5−0.553×0+0.870×0.5
+0.870×0.5−0.553×0+0.241×0.5−0.058×1
=0.995
となる。
図15(c)の位置iのデータを補間する場合、
D(i−4)=0、D(i−3)=0.5、D(i−2)=1、D(i−1)=0.5、D(i+1)=0.5、D(i+2)=1、D(i+3)=0.5、D(i+4)=0より、補間データDf(i)は、
Df(i)
=−0.058×0+0.241×0.5−0.553×1+0.870×0.5
+0.870×0.5−0.553×1+0.241×0.5−0.058×0
=0.005
となる。
従って、4画素周期のデータのゲインGf(Fs/4)は、
Gf(Fs/4)
=|処理後のデータの振幅/入力データの振幅|
=|(0.995−0.005)/(1−0)|
=0.99
となる。
図16(a)乃至(c)は、3画素周期のデータを処理する場合を示す。図16(b)は、データの上側のピークを処理する場合、図16(c)は、データの下側のピークを処理する場合を示している。
図16(b)の位置iのデータを補間する場合、
D(i−4)=0.25、D(i−3)=1、D(i−2)=0.25、D(i−1)=0.25、D(i+1)=0.25、D(i+2)=0.25、D(i+3)=1、D(i+4)=0.25より、補間データDO(i)は、
DO(i)
=−0.058×0.25+0.241×1−0.553×0.25+0.870×0.25
+0.870×0.25−0.553×0.25+0.241×1−0.058×0.25
=0.6115
となる。
図16(c)の位置iのデータを補間する場合、
D(i−4)=0.75、D(i−3)=0、D(i−2)=0.75、D(i−1)=0.75、D(i+1)=0.75、D(i+2)=0.75、D(i+3)=0、D(i+4)=0.75より、補間データDO(i)は
DO(i)
=−0.058×0.75+0.241×0−0.553×0.75+0.870×0.75
+0.870×0.75−0.553×0.75+0.241×0−0.058×0.75
=0.3885
となる。
従って、3画素周期のデータのゲインGf(Fs/3)は、
Gf(Fs/3)
=|処理後のデータの振幅/入力データの振幅|
=|(0.6115−0.3885)/(1−0)|
=0.223
となる。
図17(a)乃至(c)は、2画素周期のデータを処理する場合を示す。図17(b)は、データの上側のピークを処理する場合、図17(c)は、データの下側のピークを処理する場合を示している。
図17(b)の位置iのデータを補間する場合、補間データDO(i−1)を算出すると、D(i−4)=1、D(i−3)=0、D(i−2)=1、D(i−1)=0、D(i+1)=0、D(i+2)=1、D(i+3)=0、D(i+4)=1より、補間データDf(i)は、
Df(i)
=−0.058×1+0.241×0−0.553×1+0.870×0
+0.870×0−0.553×1+0.241×0−0.058×1
=−1.222
となる。
図17(c)の位置iのデータを補間する場合、
D(i−4)=0、D(i−3)=1、D(i−2)=0、D(i−1)=1、D(i+1)=1、D(i+2)=0、D(i+3)=1、D(i+4)=0より、補間データDf(i)は、
Df(i)
=−0.058×0+0.241×1−0.553×0+0.870×1
+0.870×1−0.553×0+0.241×1−0.058×0
=2.222
となる。
従って、2画素周期のデータのゲインGf(Fs/2)は、
Gf(Fs/2)
=|処理後のデータの振幅/入力データの振幅|
=|(−1.222−2.222)/(1−0)|
=3.444
となる。
図18は、図13の補間用低域通過フィルタの周波数特性を示す図である。横軸は周波数、縦軸はゲインである。図14(a)乃至(c)、乃至図17(a)乃至(c)で示したように図13の補間用低域通過フィルタは、8画素周期でゲインG(Fs/8)=0.9966、4画素周期でゲインG(Fs/4)=0.99、3画素周期でゲインG(Fs/3)=0.223、2画素周期でゲインG(Fs/2)=3.44である。
補間用低域通過フィルタは、図6に示した低域通過フィルタのゲインが1である周波数範囲では、ゲインが1となるが、ゲインが1より小さくなる周波数範囲では図6に示したような低域通過フィルタとは特性が異なる。特に、周波数が高くなるとゲインが1より大きくなる。
フィルタ補間部3は、図6に示したような低域通過フィルタのゲインが1であるような周波数範囲では良好に補間することができる。一方、ゲインが1ではない周波数範囲では良好に補間を行なうことができない。
リミット処理部4の動作について説明する。リミット処理部4はデータDmの最大値max(Dm)と最小値min(Dm)を算出し、フィルタ補間部3が出力するデータDfがmax(Dm)より大きければDc=max(Dm)、データDfがmin(Dm)より小さければDc=min(Dm)、データDfがmin(Dm)以上max(Dm)以下であればDc=Dfを出力する。
例えば、図17(a)乃至(c)で示した2画素周期のデータではmax(Dm)=1、min(Dm)=0より、図17(b)の位置iを補間した場合、補間データDf(i)=2.222なのでDc(i)=1となり、図17(c)の位置iを補間した場合、補間データDf(i)=−1.222よりDc(i)=0となる。
フィルタ補間部3が出力するデータDfをデータDmの範囲内に制限することにより、周波数が高いデータを補間する場合でも補間誤差を抑えることができる。
以上、ハードウェアにより補間を行なう場合について説明したが、ソフトウェア又はソフトウェアとハードウェアに組合せにより補間を行なうこととしても良い。
図19は、そのような構成における処理の手順を示すフローチャートである。
ステップST11では、欠落画素近傍のデータDmを格納する。
ステップST12では、データDmと、上記のようにして定めた低域通過フィルタの係数に基づいて定めた係数KFを使って積和演算を行い、データDfを生成する。
ステップST13では、データDfをデータDmの範囲内に制限したデータDcを生成する。
ステップST14では、データDmのつなぎ目に対応する位置にデータDcを挿入したデータDOを生成する。
それぞれのステップにおける処理内容については図1で詳しく示したので、ここでは説明を省略する。
実施の形態2.
図20は、本発明の実施の形態2の画像補間装置の構成を示す図である。本発明の実施の形態2の画像補間装置は、データ格納部2、フィルタ補間部3、第一の平均維持補間部17−1、第二の平均維持補間部17−2、第nの平均維持補間部17−n、選択制御部21、出力部20、補間データ挿入部5を備える。選択制御部21は、採点部18及び管理部19を備える。
画像データDIがデータ格納部2に入力され、データ格納部2は、フリップフロップなどを使って一定範囲のデータを格納し、一定範囲のデータDmを出力する。データDmは、フィルタ補間部3、第一の平均維持補間部17−1、第二の平均維持補間部17−2、…第nの平均維持補間部17−n、採点部18に入力される。
フィルタ補間部3は、データDmに基づいてテスト補間データTD0と補間候補データD0を出力する。テスト補間データTD0は採点部18に入力され、補間候補データD0は出力部20に入力される。第一の平均維持補間部17−1は、データDmに基づいてテスト補間データTD1と補間候補データD1を出力し、第二の平均維持補間部17−2は、データDmに基づいてテスト補間データTD2と補間候補データD2を出力し、第nの平均維持補間部17−nは、データDmに基づいてテスト補間データTDnと補間候補データDnを出力する、テスト補間データTD1、TD2、TDnは採点部18に入力され、補間候補データD1、D2、Dnは出力部20に入力される。
採点部18はテスト補間データTD0乃至TDnを、対応するデータDmを使って採点し、採点データM0乃至Mnを出力する。採点データM0乃至Mnは管理部19に入力される。管理部19は、採点データM0乃至Mnに基づいて補間候補データを選択し、選択信号Cを出力する。選択信号Cは出力部20に入力される。出力部20は、選択信号Cに基づいて補間候補データD0乃至Dnより選択し、データDzを出力する。データDzは補間データ挿入部5に入力される。補間データ挿入部5は、データDmにデータDcを挿入したデータをデータDOとして出力する。
平均維持補間部17−1〜17−nについて説明する。
図21は平均維持補間部の動作を説明するための図である。平均維持補間部17−1〜17−nの各々は、欠落画素Xを含む画素列LCと欠落画素Xを含まない画素列NAおよびNBの平均値が等しくなるように欠落画素Xのデータを算出する。より詳しく言えば、欠落画素の値を未知数Xとして、該欠落画素の周辺の画素から成る第1群の画素(画素列LCに属する画素)の値の平均値と、欠落画素の周辺に位置し、欠落画素以外の画素から成る第2群の画素(画素列NA、NBに属する画素)の値の平均値とが一致するように、欠落画素の値を定める。すなわち、
(L1+…+Lj+X+R1+…+Rj)/k
=((L1+…+Lk)/k+(R1+…+Rk)/k)/2
を満たすようにXを算出する(jは正の整数、
ここで、kは、画素列NAの画素の数であり、このkの値は、複数の平均維持補間部17−1〜17−n相互間で異なる。例えば第1の平均維持補間部17−1では、k=2であり、第2の平均維持補間部17−2では、k=3であり、第nの平均維持補間部17−nでは、k=n+1である。
jはkとの間に
2j+1=k、即ち
j=(k−1)/2
の関係を有する。
具体例を用いて説明する。
図22は、k=3の平均維持補間部17−2の動作を説明するための図である。平均維持補間部17−2は、欠落画素Xを含む画素列LCと欠落画素Xを含まない画素列NAおよびNBの平均値が等しくなるように欠落画素Xのデータを算出する。すなわち、
(L1+X+R1)/3
=((L1+L2+L3)/3+(R1+R2+R3)/3)/2
より、
X=((−L1+L2+L3)+(−R1+R2+R3))/2
となる。
図23は、k=3の平均維持補間部17−2を使って3画素周期のデータを処理する場合の参照範囲を示す図である。横軸は位置、縦軸はデータの大きさである。位置iのデータを欠落画素Xとして処理する場合、位置i−1、i、i+1を欠落画素を含む画素列LC、位置i−3、i−2、i−1を欠落画素を含まない画素列NA、位置i+1、i+2、i+3を欠落画素を含まない画素列NBと設定する。
D(i−3)=1、D(i−2)=0.25、D(i−1)=0.25、D(i+1)=0.25、D(i+2)=0.25、D(i+3)=1より、
X=((−L1+L2+L3)+(−R1+R2+R3))/2
=((−D(i−1)+D(i−2)+D(i−3))
+(−D(i+1)+D(i+2)+D(i+3)))/2
=((−0.25+0.25+1)+(−0.25+0.25+1))/2
=1
となる。
図24は、k=3の平均維持補間部17−2を使って4画素周期のデータを処理する場合の参照範囲を示す図である。横軸は位置、縦軸はデータの大きさである。位置iのデータを欠落画素Xとして処理する場合、位置i−1、i、i+1を欠落画素を含む画素列LC、位置i−3、i−2、i−1を欠落画素を含まない画素列NA、位置i+1、i+2、i+3を欠落画素を含まない画素列NBと設定する。
D(i−3)=0.5、D(i−2)=1、D(i−1)=0.5、D(i+1)=0.5、D(i+2)=1、D(i+3)=0.5より、
X=((−L1+L2+L3)+(−R1+R2+R3))/2
=((−D(i−1)+D(i−2)+D(i−3))
+(−D(i+1)+D(i+2)+D(i+3)))/2
=((−0.5+1+0.5)+(−0.5+1+0.5))/2
=1
となる。
3画素周期のデータでは位置iの期待値データは1であり、k=3の平均維持補間部17−2は正しい補間データを算出しているが、4画素周期のデータでは位置iの期待値データは0であり、k=3の平均維持補間部17−2は正しい補間データを算出していない。このように平均維持補間部17−2は、kの値によって良好に補間できる画素の値の変化の周期(乃至空間周波数)が変わる。逆に言えば、平均維持補間部17−1〜17−nの各々のkの値(画素列LCの画素の数が、良好に(即ち、高精度に)補間を行なうことが期待される、画素の値の変化の空間周波数に応じて定められている。
採点部18の動作について説明する。
採点部18は、上記のように、テスト補間データTD0〜TDnと格納部から得られるデータDmに基づいて採点を行なう。
テスト補間データTD0〜TDnは、欠落画素の近傍の非欠落画素について、フィルタ補間部3で算出され、テスト補間データTD1〜TDnは、平均維持補間部17−1〜17−nで算出される。
図25は、テスト補間データを算出する画素(テスト補間画素)と欠落画素の位置関係を示す図である。テスト補間画素を欠落画素の近傍に設定し、フィルタ補間部3及び平均維持補間部17−1〜17−nの各々は、設定されたテスト補間画素を、仮想的に欠落画素とみなし、欠落画素の補間と同じ方法で補間を行なって補間データを算出し、テスト補間データとする。採点部18はテスト補間データTD0〜TDとテスト補間画素についての実際の値(データ格納部2に格納されている値)の差分を補間誤差として、補間誤差を表す採点データを出力する。
例えば、L5をテスト補間画素と設定し、k=3の平均維持補間部17−2を使ってテスト補間データを算出する場合、L4乃至L6を欠落画素を含む画素列LC、L6乃至L8を欠落画素を含まない画素列NA、L2乃至L4を欠落画素を含まない画素列NBと設定しL5の位置の補間データを算出する。
管理部19の動作について説明する。
図26は、テスト補間画素T1乃至Tmと、フィルタ補間部3、第一の平均維持補間部17−1、第二の平均維持補間部17−2、第nの平均維持補間部17−nの採点データM0乃至Mnの関係を示す図である。欠落画素の近傍にテスト補間画素を複数設定した場合、採点部3によってフィルタ補間部3の採点データM0[T1]乃至M0[Tm]が算出される。第一の平均維持補間部17−1乃至第nの平均維持補間部17−nも同様に採点データM1乃至Mnが算出される。
管理部19は、フィルタ補間部の採点データを集計し、集計データS0を算出する。集計データS0は採点データM0[T1]乃至M0[Tm]の和である。すなわち、
S0=M0[T1]+M0[T2]+…+M0[Tm]
である。
第一の平均維持補間部17−1乃至第nの平均維持補間部17−nの集計データS1乃至Snも同様に
S1=M1[T1]+M1[T2]+…+M1[Tm]
S2=M2[T1]+M2[T2]+…+M2[Tm]

Sn=Mn[T1]+Mn[T2]+…+Mn[Tm]
となる。
集計データが最も小さい補間方法、すなわち、欠落画素の近傍での補間誤差(欠落画素の近傍の複数のテスト補間画素についての補間誤差の合計)が最も小さい補間方法を使って欠落画素を補間する。管理部19は、集計データS0乃至Snのうち、最も小さい集計データを選択し、最も小さい集計データとなる補間方法を示す選択信号Cを出力する。
具体例を用いて本発明の実施の形態2の画像補間装置の動作を説明する。
図27は、補間方法としてフィルタ補間部3、第一の平均維持補間部17−1、第二の平均維持補間部17−2を備える本発明の実施の形態2の画像補間装置の構成を示す図である。
第一の平均維持補間部17−1は、k=2の平均維持補間部であり、欠落画素を含む画素の平均値と欠落画素を含まない画素の平均値が等しくなるように欠落画素のデータを算出する。
第二の平均維持補間部17−2は、k=3の平均維持補間部であり、欠落画素を含む画素の平均値と欠落画素を含まない画素の平均値が等しくなるように欠落画素のデータを算出する。
図28は、具体例においてテスト補間画素と欠落画素の位置関係を示す図である。欠落画素Xの左側に位置する画素L6をT1、L5をT2、欠落画素の右側に位置する画素R5をT3、R6をT4とする。
図27の画像補間装置を用いて4画素周期のデータを補間する場合について説明する。
図29は、位置iの画素を補間する場合の4画素周期のデータである。位置i−6をT1、i−5をT1、i+5をT3、i+6をT4とする。
フィルタ補間部3は、T1乃至T4のテスト補間データTD0と位置iの補間候補データD0を出力する。フィルタ補間部3の係数格納部7には、図13の係数が格納されているものとして説明をする。テスト補間データTD0[T1]乃至TD0[T4]は、
DI(i−10)=1、DI(i−9)=0.5、DI(i−8)=0、DI(i−7)=0.5、DI(i−6)=1、DI(i−5)=0.5、DI(i−4)=0、DI(i−3)=0.5、DI(i−2)=1、DI(i−1)=0.5、DI(i+1)=0.5、DI(i+2)=1、DI(i+3)=0.5、DI(i+4)=0、DI(i+5)=0.5、DI(i+6)=1、DI(i+7)=0.5、DI(i+8)=0、DI(i+9)=0.5、DI(i+10)=1より、
TD0[T1]
=−0.058×1+0.241×0.5−0.553×0+0.870×0.5
+0.870×0.5−0.553×0+0.241×0.5−0.058×1
=0.995
TD0[T2]
=−0.058×0.5+0.241×0−0.553×0.5+0.870×1
+0.870×0−0.553×0.5+0.241×1−0.058×0.5
=0.5
TD0[T3]
=−0.058×0.5+0.241×1−0.553×0.5+0.870×0
+0.870×1−0.553×0.5+0.241×0−0.058×0.5
=0.5
TD0[T4]
=−0.058×1+0.241×0.5−0.553×0+0.870×0.5
+0.870×0.5−0.553×0+0.241×0.5−0.058×1
=0.995
となる。
補間候補データD0は、
D0
=−0.058×0+0.241×0.5−0.553×1+0.870×0.5
+0.870×0.5−0.553×1+0.241×0.5−0.058×0
=0.005
となる。
第一の平均維持補間部17−1は、T1乃至T4のテスト補間データTD1と位置iの補間候補データD1を出力する。テスト補間データTD1[T1]乃至TD1[T4]は、
TD1[T1]=(0+0.5+0−0.5)/2=0
TD1[T2]=(0.5+1+0.5−0)/2=1
TD1[T3]=(0.5+0+0.5−1)/2=0
TD1[T4]=(0+0.5+0−0.5)/2=0
となる。
補間候補データD1は、
D1=(1+0.5+1−0.5)/2=1
となる。
第二の平均維持補間部17−2は、T1乃至T4のテスト補間データTD2と位置iの補間候補データD2を出力する。テスト補間データTD2[T1]乃至TD2[T4]は、
TD2[T1]=(0.5+0+0+0.5−0.5−0.5)/2=0
TD2[T2]=(0+0.5+0.5+1−1−0)/2=0.5
TD2[T3]=(1+0.5+0.5+0−0−1)/2=0.5
TD2[T4]=(0.5+0+0+0.5−0.5−0.5)/2=0
となる。
補間候補データD1は、
D2=(0.5+1+1+0.5−0.5−0.5)/2=1
となる。
図30は、採点部18が出力する採点データと管理部19が生成する集計データをまとめた表である。フィルタ補間部3の採点データM0[T1]乃至M0[T4]は、
M0[T1]=|TD0[T1]−DI(i−6)|=|0.995−1|=0.005
M0[T2]=|TD0[T2]−DI(i−5)|=|0.5−0.5|=0
M0[T3]=|TD0[T3]−DI(i+5)|=|0.5−0.5|=0
M0[T4]=|TD0[T4]−DI(i+6)|=|0.995−1|=0.005
となる。
従って、集計データS0は、
S0=M0[T1]+M0[T2]+M0[T3]+M0[T4]
=0.005+0+0+0.005
=0.01
となる。
第一の平均維持補間部17−1の採点データM1[T1]乃至M1[T4]は、
M1[T1]=|TD1[T1]−DI(i−6)|=|0−1|=1
M1[T2]=|TD1[T2]−DI(i−5)|=|1−0.5|=0.5
M1[T3]=|TD1[T3]−DI(i+5)|=|0−0.5|=0.5
M1[T4]=|TD1[T4]−DI(i+6)|=|0−1|=1
となる。
従って、集計データS1は、
S1=M1[T1]+M1[T2]+M1[T3]+M1[T4]
=1+0.5+0.5+1
=3
となる。
第二の平均維持補間部17−2の採点データM2[T1]乃至M2[T4]は、
M2[T1]=|TD2[T1]−DI(i−6)|=|0−1|=1
M2[T2]=|TD2[T2]−DI(i−5)|=|0.5−0.5|=0
M2[T3]=|TD2[T3]−DI(i+5)|=|0.5−0.5|=0
M2[T4]=|TD2[T4]−DI(i+6)|=|0−1|=1
となる。
従って、集計データS1は、
S2=M2[T1]+M2[T2]+M2[T3]+M2[T4]
=1+0+0+1
=2
となる。
管理部19は集計データが最も小さいフィルタ補間部3を選択し、フィルタ補間部3が出力する補間候補データD0を選択することを示す選択信号Cを出力する。
出力部20は、選択信号Cに基づいてフィルタ補間部3が出力する補間候補データD0=0をデータDzとして出力する。
補間データ挿入部5は、位置iにデータDz=0を補間したデータDOを出力する。位置iの期待値は0なので補間候補データD0=0、D1=1、D2=1のうち、補間候補データD0が最も補間誤差が小さい。
図27の画像補間装置を用いて3画素周期のデータを補間する場合について説明する。
図31は、位置iの画素を補間する場合の3画素周期のデータである。位置i−6をT1、i−5をT1、i+5をT3、i+6をT4とする。
フィルタ補間部3は、T1乃至T4のテスト補間データTD0と位置iの補間候補データD0を出力する。フィルタ補間部3の係数格納部7には、図13の係数が格納されているものとして説明をする。テスト補間データTD0[T1]乃至TD0[T4]は、
DI(i−10)=0.75、DI(i−9)=0、DI(i−8)=0.75、DI(i−7)=0.75、DI(i−6)=0、DI(i−5)=0.75、DI(i−4)=0.75、DI(i−3)=0、DI(i−2)=0.75、DI(i−1)=0.75、DI(i+1)=0.75、DI(i+2)=0.75、DI(i+3)=0、DI(i+4)=0.75、DI(i+5)=0.75、DI(i+6)=0、DI(i+7)=0.75、DI(i+8)=0.75、DI(i+9)=0、DI(i+10)=0.75より、
TD0[T1]
=−0.058×0.75+0.241×0−0.553×0.75+0.870×0.75
+0.870×0.75−0.553×0.75+0.241×0−0.058×0.75
=0.3885
TD0[T2]
=−0.058×0+0.241×0.75−0.553×0.75+0.870×0
+0.870×0.75−0.553×0+0.241×0.75−0.058×0.75
=0.55575
TD0[T3]
=−0.058×0.75+0.241×0.75−0.553×0+0.870×0.75
+0.870×0−0.553×0.75+0.241×0.75−0.058×0
=0.55575
TD0[T4]
=−0.058×0.75+0.241×0−0.553×0.75+0.870×0.75
+0.870×0.75−0.553×0.75+0.241×0−0.058×0.75
=0.3885
となる。
補間候補データD0は、
D0
=−0.058×0.75+0.241×0−0.553×0+.75+0.870×0.75
+0.870×0.75−0.553×0.75+0.241×0−0.058×0.75
=0.3885
となる。
第一の平均維持補間部17−1は、T1乃至T4のテスト補間データTD1と位置iの補間候補データD1を出力する。テスト補間データTD1[T1]乃至TD1[T4]は、
TD1[T1]=(0.75+0.75+0.75−0.75)/2=0.75
TD1[T2]=(0.75+0+0−0.75)/2=0
TD1[T3]=(0+0.75+0.75−0)/2=0.75
TD1[T4]=(0.75+0.75+0.75−0.75)/2=0.75
となる。
補間候補データD1は、
D1=(0.75+0.75+0.75−0.75)/2=0.75
となる。
第二の平均維持補間部17−2は、T1乃至T4のテスト補間データTD2と位置iの補間候補データD2を出力する。テスト補間データTD2[T1]乃至TD2[T4]は、
TD2[T1]=(0+0.75+0.75+0−0.75−0.75)/2=0
TD2[T2]=(0.75+0.75+0+0.75−0−0.75)/2=0.75
TD2[T3]=(0.75+0+0.75+0.75−0.75−0)/2=0.75
TD2[T4]=(0+0.75+0.75+0−0.75−0.75)/2=0
となる。
補間候補データD2は、
D2=(0+0.75+0.75+0−0.75−0.75)/2=0
となる。
図32は、採点部18が出力する採点データと管理部19が生成する集計データをまとめた表である。フィルタ補間部3の採点データM0[T1]乃至M0[T4]は、
M0[T1]=|TD0[T1]−DI(i−6)|
=|0.3885−0|=0.3885
M0[T2]=|TD0[T2]−DI(i−5)|
=|0.55575−0.75|=0.19425
M0[T3]=|TD0[T3]−DI(i+5)|
=|0.55575−0.75|=0.19425
M0[T4]=|TD0[T4]−DI(i+6)|
=|0.3885−0|=0.3885
となる。
従って、集計データS0は、
S0=M0[T1]+M0[T2]+M0[T3]+M0[T4]
=0.3885+0.19425+0.19425+0.3885
=1.1655
となる。
第一の平均維持補間部17−1の採点データM1[T1]乃至M1[T4]は、
M1[T1]=|TD1[T1]−DI(i−6)|
=|0.75−0|=0.75
M1[T2]=|TD1[T2]−DI(i−5)|
=|0−0.75|=0.75
M1[T3]=|TD1[T3]−DI(i+5)|
=|0.75−0.75|=0
M1[T4]=|TD1[T4]−DI(i+6)|
=|0.75−0|=0.75
となる。
従って、集計データS1は、
S1=M1[T1]+M1[T2]+M1[T3]+M1[T4]
=0.75+0.75+0+0.75
=2.25
となる。
第二の平均維持補間部17−2の採点データM2[T1]乃至M2[T4]は、
M2[T1]=|TD2[T1]−DI(i−6)|=|0−0|=0
M2[T2]=|TD2[T2]−DI(i−5)|=|0.75−0.75|=0
M2[T3]=|TD2[T3]−DI(i+5)|=|0.75−0.75|=0
M2[T4]=|TD2[T4]−DI(i+6)|=|0−0|=0
となる。
従って、集計データS1は、
S2=M2[T1]+M2[T2]+M2[T3]+M2[T4]
=0+0+0+0
=0
となる。
管理部19は、集計データが最も小さい第二の平均維持補間部17−2を選択し、第二の平均維持補間部17−2が出力する補間候補データD2を選択することを示す選択信号Cを出力する。
出力部20は、選択信号Cに基づいて第二の平均維持補間部17−2が出力する補間候補データD2=0をデータDzとして出力する。
補間データ挿入部5は、位置iにデータDz=0を補間したデータDOを出力する。位置iの期待値は0なので補間候補データD0=0.3885、D1=0.75、D2=0のうち、補間候補データD2が最も補間誤差が小さい。
図27の画像補間装置を用いて2画素周期のデータを補間する場合について説明する。
図33は、位置iの画素を補間する場合の2画素周期のデータである。位置i−6をT1、i−5をT1、i+5をT3、i+6をT4とする。
フィルタ補間部3は、T1乃至T4のテスト補間データTD0と位置iの補間候補データD0を出力する。フィルタ補間部3の係数格納部7には、図13の係数が格納されているものとして説明をする。テスト補間データTD0[T1]乃至TD0[T4]は、
DI(i−10)=0、DI(i−9)=1、DI(i−8)=0、DI(i−7)=1、DI(i−6)=0、DI(i−5)=1、DI(i−4)=0、DI(i−3)=1、DI(i−2)=0、DI(i−1)=1、DI(i+1)=1、DI(i+2)=0、DI(i+3)=1、DI(i+4)=0、DI(i+5)=1、DI(i+6)=0、DI(i+7)=1、DI(i+8)=0、DI(i+9)=1、DI(i+10)=0より、
TD0[T1]
=−0.058×0+0.241×1−0.553×0+0.870×1
+0.870×1−0.553×0+0.241×1−0.058×0
=2.222
TD0[T2]
=−0.058×1+0.241×0−0.553×1+0.870×0
+0.870×0−0.553×1+0.241×0−0.058×1
=−1.222
TD0[T3]
=−0.058×1+0.241×0−0.553×1+0.870×0
+0.870×0−0.553×1+0.241×0−0.058×1
=−1.222
TD0[T4]
=−0.058×0+0.241×1−0.553×0+0.870×1
+0.870×1−0.553×0+0.241×1−0.058×0
=2.222
となる。
補間候補データD0は、
D0
=−0.058×0+0.241×1−0.553×0+0.870×1
+0.870×1−0.553×0+0.241×1−0.058×0
=2.222
となる。
第一の平均維持補間部17−1は、T1乃至T4のテスト補間データTD1と位置iの補間候補データD1を出力する。テスト補間データTD1[T1]乃至TD1[T4]は、
TD1[T1]=(0+1+0−1)/2=0
TD1[T2]=(1+0+1−0)/2=1
TD1[T3]=(1+0+1−0)/2=1
TD1[T4]=(0+1+0−1)/2=0
となる。
補間候補データD1は、
D1=(0+1+0−1)/2=0
となる。
第二の平均維持補間部17−2は、T1乃至T4のテスト補間データTD2と位置iの補間候補データD2を出力する。テスト補間データTD2[T1]乃至TD2[T4]は、
TD2[T1]=(1+0+0+1−1−1)/2=0
TD2[T2]=(0+1+1+0−0−0)/2=1
TD2[T3]=(0+1+1+0−0−0)/2=1
TD2[T4]=(1+0+0+1−1−1)/2=0
となる。
補間候補データD1は、
D2=(1+0+0+1−1−1)/2=0
となる。
図34は、採点部18が出力する採点データと管理部19が生成する集計データをまとめた表である。フィルタ補間部3の採点データM0[T1]乃至M0[T4]は、
M0[T1]=|TD0[T1]−DI(i−6)|
=|2.222−0|=2.222
M0[T2]=|TD0[T2]−DI(i−5)|
=|−1.222−1|=2.222
M0[T3]=|TD0[T3]−DI(i+5)|
=|−1.222−1|=2.222
M0[T4]=|TD0[T4]−DI(i+6)|
=|2.222−0|=2.222
となる。
従って、集計データS0は、
S0=M0[T1]+M0[T2]+M0[T3]+M0[T4]
=2.222+2.222+2.222+2.222
=8.888
となる。
第一の平均維持補間部17−1の採点データM1[T1]乃至M1[T4]は、
M1[T1]=|TD1[T1]−DI(i−6)|=|0−0|=0
M1[T2]=|TD1[T2]−DI(i−5)|=|1−1|=0
M1[T3]=|TD1[T3]−DI(i+5)|=|1−1|=0
M1[T4]=|TD1[T4]−DI(i+6)|=|0−0|=0
となる。
従って、集計データS1は、
S1=M1[T1]+M1[T2]+M1[T3]+M1[T4]
=0+0+0+0
=0
となる。
第二の平均維持補間部17−2の採点データM2[T1]乃至M2[T4]は、
M2[T1]=|TD2[T1]−DI(i−6)|=|0−0|=0
M2[T2]=|TD2[T2]−DI(i−5)|=|1−1|=0
M2[T3]=|TD2[T3]−DI(i+5)|=|1−1|=0
M2[T4]=|TD2[T4]−DI(i+6)|=|0−0|=0
となる。
従って、集計データS1は、
S2=M2[T1]+M2[T2]+M2[T3]+M2[T4]
=0+0+0+0
=0
となる。
管理部19は集計データが最も小さい第一の平均維持補間部17−2を選択し、第一の平均維持補間部17−2が出力する補間候補データD1を選択することを示す選択信号Cを出力する。
出力部20は、選択信号Cに基づいて第一の平均維持補間部17−2が出力する補間候補データD1=0をデータDzとして出力する。
補間データ挿入部5は、位置iにデータDz=0を補間したデータDOを出力する。位置iの期待値は0なので補間候補データD0=2.222、D1=0、D2=0のうち、補間候補データD1及びD2がD0よりも補間誤差が小さい。
以上のようにして採点部18と管理部19とで構成される選択制御部21が、フィルタ補間部3及び平均維持補間部17−1〜17−nの各々が欠落画素の近傍に位置し、値が既知である複数の画素の各々をテスト補間画素として、欠落画素の補間値を求めるのと同じ方法で算出したテスト補間値TD0〜TDnと、テスト補間画素の既知の値Dmとの差を補間誤差として求め、フィルタ補間部3及び平均維持補間部17−1〜17−nのうち、複数のテスト補間画素についての補間誤差の合計が最も小さいものを選択し、出力部20は、フィルタ補間部3及び平均維持補間部17−1〜17−nのうち、選択制御部21により選択されたものにより、欠落画素について算出された補間値を、当該欠落画素の補間データとして出力し、データ挿入部5は、出力部20が出力する補間データをデータ格納部2が出力するデータの欠落画素に対応する位置に挿入する。
以上のように、図20の画像補間装置は、フィルタ補間部3が不得意とする(良好な(高精度の)補間を行なうことができない)空間周波数の高いデータを補間するために平均維持補間部17−1〜17−nを備え、また、欠落画素の近傍の画素を使って補間方法が生成するテスト補間データを採点することにより欠落画素を補間するのに最適な補間方法を選択するため、周波数の低いデータはフィルタ補間部で補間し、周波数の高いデータは平均維持補間部が補間する。よって、周波数全般にわたって良好な補間結果を得ることができる。
以上、ハードウェアにより補間を行なう場合について説明したが、ソフトウェア又はソフトウェアとハードウェアに組合せにより補間を行なうこととしても良い。
図35は、そのような構成における処理の手順を示すフローチャートである。
ステップST21では、欠落画素近傍のデータDmを格納する。
ステップST22では、フィルタ補間によりテスト補間データTD0を生成する。
ステップST23では、フィルタ補間により補間候補データD0を生成する。
ステップST24では、平均維持補間によりテスト補間データTD1乃至TDnを生成する。
ステップST25では、平均維持補間により補間候補データD1乃至Dnを生成する。
ステップST26では、テスト補間データTD0乃至TDnを採点し採点データM0乃至Mnを生成する。
ステップST27では、採点データM0乃至Mnに基づいて補間データを選択する。
ステップST28では、データDmのつなぎ目に対応する位置にデータDcを挿入したデータDOを生成する。
それぞれのステップにおける処理内容については図20で詳しく示したので、ここでは説明を省略する。
本発明の活用例として、複写機やスキャナなどの密着イメージセンサに適用できる。
本発明の実施の形態1の画像補間装置の構成を示す図である。 本発明の画像補間装置を搭載する密着イメージセンサの構成を示す図である。 (a)及び(b)は、密着イメージセンサのセンサチップ列の構成を示す図である。 (a)及び(b)は、図1のデータ格納部2の概略構成及び動作を示す図である。 つなぎ目近傍の受光素子と係数格納部7が格納する係数の関係を示す図である。 低域通過フィルタの係数と画素の位置関係を示す図である。 具体的な低域通過フィルタで用いられる、着目画素の周辺画素の、着目画素に対する相対位置と、当該周辺画素のデータに掛けられる係数との関係を示す図である。 (a)乃至(c)は、図7の低域通過フィルタを使って8画素周期のデータの位置iの画素を処理(フィルタリング)する場合のデータとデータに掛けられる係数の関係を示す図である。 (a)乃至(c)は、図7の低域通過フィルタを使って4画素周期のデータの位置iの画素を処理(フィルタリング)する場合のデータとデータに掛けられる係数の関係を示す図である。 (a)乃至(c)は、図7の低域通過フィルタを使って3画素周期のデータの位置iの画素を処理(フィルタリング)する場合のデータとデータに掛けられる係数の関係を示す図である。 (a)乃至(c)は、図7の低域通過フィルタを使って2画素周期のデータの位置iの画素を処理(フィルタリング)する場合のデータとデータに掛けられる係数の関係を示す図である。 図7の低域通過フィルタの周波数特性を示す図である。 図7の具体的な低域通過フィルタより算出した補間用低域通過フィルタの係数の大きさを示す図である。 (a)乃至(c)は、図13の補間用低域通過フィルタを使って8画素周期のデータのつなぎ目の画素iを補間する場合のデータとデータに掛けられる係数の関係を示す図である。 (a)乃至(c)は、図13の補間用低域通過フィルタを使って4画素周期のデータのつなぎ目の画素iを補間する場合のデータとデータに掛けられる係数の関係を示す図である。 (a)乃至(c)は、図13の補間用低域通過フィルタを使って3画素周期のデータのつなぎ目の画素iを補間する場合のデータとデータに掛けられる係数の関係を示す図である。 (a)乃至(c)は、図13の補間用低域通過フィルタを使って2画素周期のデータのつなぎ目の画素iを補間する場合のデータとデータに掛けられる係数の関係を示す図である。 図13の補間用低域通過フィルタの周波数特性を示す図である。 ソフトウェア処理による動作を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態2の画像補間装置の構成を示す図である。 平均維持補間部の動作を説明するための図である。 k=3の場合の平均維持補間部の動作を説明するための図である。 k=3の平均維持補間部を使って3画素周期のデータを処理する場合の参照範囲を示す図である。 k=3の平均維持補間部を使って4画素周期のデータを処理する場合の参照範囲を示す図である。 テスト補間画素と欠落画素の位置関係を示す図である。 テスト補間画素T1乃至Tmと、フィルタ補間部、第一の平均維持補間部、第二の平均維持補間部、第nの平均維持補間部の採点データM0乃至Mnの関係を示す図である。 補間方法としてフィルタ補間部、第一の平均維持補間部、第二の平均維持補間部を備える本発明の実施の形態2の画像補間装置の構成を示す図である。 具体例においてテスト補間画素と欠落画素の位置関係を示す図である。 位置iの画素を補間する場合の4画素周期のデータである。 採点部が出力する採点データと管理部が生成する集計データをまとめた表である。 位置iの画素を補間する場合の3画素周期のデータである。 採点部が出力する採点データと管理部が生成する集計データをまとめた表である。 位置iの画素を補間する場合の2画素周期のデータである。 採点部が出力する採点データと管理部が生成する集計データをまとめた表である。 ソフトウェア処理による動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 画像補間装置、 2 データ格納部、 3 フィルタ補間部、 4 リミット処理部、 5 補間データ挿入部、 6 積和演算部、 7 係数格納部、 8 密着イメージセンサ、 9 光源、 10 センサチップ列、 11 A/D変換器、 12 原稿、 13−1〜13−k センサチップ、 14−1〜14−m 左端のセンサチップの受光素子、 15−1 左端から2個目のセンサチップの左端の受光素子、 16−m 右端のセンサチップの右端の受光素子、 17−1〜17−n 平均維持補間部、 18 採点部、 19 管理部、 20 出力部。

Claims (4)

  1. 直線状に配列された複数の画素のうちの欠落画素を補間する画像補間装置において、
    前記直線状に配列された複数の画素のうちの前記欠落画素以外の画素は互いに所定のピッチで配列され、前記直線状に配列された複数の画素のうちの前記欠落画素を挟む画素は、相互間に前記所定のピッチの2倍の間隔を有し、
    前記欠落画素以外の前記複数の画素の画素値を表すデータを格納するデータ格納部と、
    前記データ格納部から読み出されたデータを受け、前記直線状に配列された複数の画素のうち、前記欠落画素の周辺に位置する複数の周辺画素の画素値の各々に、予め定められた係数を掛けて加算する積和演算を行なって、前記欠落画素のための補間値を算出するフィルタ補間部と、
    前記フィルタ補間部が出力するデータを前記複数の周辺画素の画素値の範囲内に制限するリミット処理部と、
    前記リミット処理部が出力するデータを、前記データ格納部が出力するデータの前記欠落画素に対応する位置に挿入するデータ挿入部と
    を備え、
    前記フィルタ補間部において、前記周辺画素の画素値の各々に掛けられる係数の大きさは、当該周辺画素の前記欠落画素からの距離をd、第1の所定の定数をgとしたとき、{sin(g×d)}/(g×d)と第2の所定の定数との積で与えられ、
    前記係数は、前記欠落画素に対する係数がゼロである点を除けば、前記フィルタ補間部の前記積和演算を行う部分が低域通過フィルタである場合に用いられる係数に比例し、かつ該係数の和が1となるように定められており、
    画素ピッチの逆数をFs、カットオフ空間周波数をFc、各周辺画素の処理対象画素からの距離を画素ピッチ数で表わした値をsで表わすとき、
    前記距離dがd=s/Fsで与えられ、
    前記第1の所定の定数gがg=2π×Fcで与えられ、
    前記第2の所定の定数KS0がKS0=2Fc/Fsで与えられる
    ことを特徴とする画像補間装置。
  2. 前記リミット処理部は、その入力データが、前記複数の周辺画素の画素値のうちの最大値よりも大きければ、当該入力データに対応する出力データとして、該最大値を出力し、その入力データが、前記複数の周辺画素の画素値のうちの最小値よりも小さければ、当該入力データに対応する出力データとして、該最小値を出力することを特徴とする請求項1に記載の画像補間装置。
  3. 原稿に光に照射する光源と、
    複数のセンサチップを直線状に配置し前記原稿からの反射光を光電変換して反射光に対応した信号を出力するセンサチップ列と、
    前記センサチップ列が出力する前記反射光に対応した信号をデジタルデータに変換するA/D変換部と、
    前記A/D変換部が出力するデジタルデータを入力とする、請求項1又は2に記載の画像補間装置と
    を備え、前記複数のセンサチップの各々には前記所定のピッチで画素が配列され、前記複数のセンサチップのうちの互いに隣接する前記センサチップの端部の画素が前記欠落画素を挟む画素を構成し、前記互いに隣接するセンサチップの端部の画素間に前記欠落画素が存在するものとして、前記フィルタ補間部による前記補間値を算出する処理を行うことを特徴とする画像読取装置。
  4. 直線状に配列された複数の画素のうちの欠落画素を補間する画像補間方法において、
    前記直線状に配列された複数の画素のうちの前記欠落画素以外の画素は互いに所定のピッチで配列され、前記直線状に配列された複数の画素のうちの前記欠落画素を挟む画素は、相互間に前記所定のピッチの2倍の間隔を有し、
    前記欠落画素以外の前記複数の画素の画素値を表わすデータを格納するデータ格納ステップと、
    前記データ格納ステップで格納されたデータを受け、前記直線状に配列された複数の画素のうち、前記欠落画素の周辺に位置する複数の周辺画素の画素値の各々に、予め定められた係数を掛けて加算する積和演算を行なって、前記欠落画素のための補間値を算出するフィルタ補間ステップと、
    前記フィルタ補間ステップで補間により得られたデータを前記複数の周辺画素の画素値の範囲内に制限するリミット処理ステップと、
    前記リミット処理ステップにより生成されたデータを、前記データ格納ステップにより格納されたデータの前記欠落画素に対応する位置に挿入するデータ挿入ステップと
    を備え、
    前記フィルタ補間ステップにおいて、前記周辺画素の画素値の各々に掛けられる係数の大きさは、当該周辺画素の前記欠落画素からの距離をd、第1の所定の定数をgとしたとき、{sin(g×d)}/(g×d)と第2の所定の定数との積で与えられ、
    前記係数は、前記欠落画素に対する係数がゼロである点を除けば、前記フィルタ補間ステップの前記積和演算を行う部分が低域通過フィルタ処理を行うものである場合に用いられる係数に比例し、かつ該係数の和が1となるように定められており、
    画素ピッチの逆数をFs、カットオフ空間周波数をFc、各周辺画素の処理対象画素からの距離を画素ピッチ数で表わした値をsで表わすとき、
    前記距離dがd=s/Fsで与えられ、
    前記第1の所定の定数gがg=2π×Fcで与えられ、
    前記第2の所定の定数KS0がKS0=2Fc/Fsで与えられる
    ことを特徴とする画像補間方法。
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