JP4771799B2 - クリーンアップ方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、クリーンアップ方法及び装置に関し、特に分取液体クロマトグラフィーを使用するクリーンアップ方法及び装置に関するものである。
農作物中の残留農薬分析を行うには、作物中に含まれる脂質や色素などの夾雑成分をクリーンアップで取除き、精製することが重要である。そのクリーンアップ法の一つとしてサイズ排除クロマトグラフィー(GPC)が、厚生労働省「残留農薬迅速分析法」に採用されている。サイズ排除クロマトグラフィー(GPC)は、充填剤表面の孔を利用し、その孔より大きい分子は素通りさせ、小さい分子は孔に保持させて分離する方法である。
残留農薬分析の場合、分析を目的とする農薬成分は保持させ、分子量の大きい脂質や色素は素通りさせる。保持された農薬成分は夾雑成分より後のタイミングで溶出するので、その農薬成分が溶出していると考えられる時間を分取するとクリーンアップによる精製が実現する。精製された分画は、更にグラファイトカーボンカラムやシリカゲルカラムなどで精製濃縮され、ヘキサンやアセトンに転溶し、ガスクロマトグラフで分析される。
上記クリーンアップ法は、オートサンプラーで試料を導入するところから分取までを自動化することが可能で、従来の固相抽出法などと比べると、時間と手間を格段に短縮することが可能であり、効率化が達成されている。
しかし、上記残留農薬分析におけるクリーンアップ方法では、図1に示すように、第1の試料が分画用カラムに注入され、カラム分離が進行した後、分画が行われる。分画排出後、カラム洗浄を実施した後に、分画用カラムに第2の試料が注入され、カラム分離が進行される。カラム分離終了後、分画排出が行なわれ、カラム洗浄をして次の試料注入に備える。1試料がカラムに導入されてから分画を行う時間が通常50分程度必要であり、その分画が終了してから次の試料を導入するため、無人自動運転させても1日24試料しか処理することができない。更に、分画後の精製は手動で行われるため、大量の農作物を分析することは出来ないという問題があった。導入系列を増設することは可能であるが、一系列まるごとの増設となり、設備費の高額化は不可避である。
又、設備も大型化して、広い設置場所を必要とする等の問題がある。
更に、従来のオートサンプラーにより、試料導入の自動化装置に於いて、複数の試料に対する分析を連続的に行なう場合、連続分析にかかる時間を短縮する方法として、前の試料の分析が終了する前に次の試料の注入準備動作を行なわせ、前の動作即ち分析と次の準備動作を重ねさせる試みが提案されている(特許文献1参照)。
しかし乍ら、この方法は試料注入準備動作時間の実測値を求めて、それによる準備動作の開始タイミングを計り、連続分析の時間の間隔を短縮するものであり、分析と分析間の時間が多少縮まると云うものであり、分析処理の時間そのものを短縮することは出来ない。これを図に示せば、図2の如く分析1と分析2間のオーバーラップは試料注入準備動作時間と分析時間のものであり、分析時間と次の分析時間のオーバーラップ分析は不可能である。
特開2005−257575
そこで、本発明は自動クリーンアップでの処理時間を大巾に短縮し、更に必要に応じ、その後の濃縮工程も自動化することで、時間当たりの大量処理を実現すること、加えて人手による誤差を小さくし、簡単な機構により分析量の飛躍的増大をさせることができ且、安定したクリーンアップを行うことを目的とする。
又、本発明に於いては、複数の試料の分画処理を一試料を終了後、次の試料へ進むと云う方式ではなく、極めて簡単な方式にて分画処理そのものを複数、並行して進行処理させることを目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、第一に、アームを、受器設置体に設置させる受器設置部上に移動可能に設け、該アームに電磁弁に制御される分取口を移動自在に設置し、予め定められた工程で複数の分画用カラムに試料を順次振分け供給し、夫々の分画用カラムに於いて、カラム分離を並行進行させることを特徴とするクリーンアップ方法である。
又、第二に、第一の方法に於いて、夫々の分画用カラムに於いて、カラム分離を並列進行させると共に分取口から並行分画することを特徴とするクリーンアップ方法である。
又、第三に、受器設置体の受器設置部上を移動可能に設けたアームに、電磁弁に制御される分取口を移動自在に設置し、分取口の初回設定位置で複数の分画用カラムに試料を順次振分け供給後、夫々の分画用カラムに於いて、カラム分離を進行させると共に、カラム分離終了後、分取口より分画後、分取口を次回設定位置に移動させ、前記同様に試料供給し、カラム分離を並列進行させ、以後次々に分取口を設定位置に移動させる工程を経て各分画用カラムに順次、試料供給し、分離進行を行わせることを特徴とするクリーンアップ方法である。
又、第四に、複数のカラム系を一単位とし、制御された時間間隔によって、一単位内の分画カラムに順次試料供給を実行すると共に、各分画カラムに於いては、分画処理を進行させる工程と該一単位の最後の分画カラムの分画処理終了後、該一単位内のカラム系に順次、試料供給を実行し、分画処理を進行させる工程を繰り返す工程とよりなることを特徴とする連続クリーンアップ方法である。
又、第五に、受器設置体の受器設置部上を移動可能に設けたアームに、複数の分取口を着脱自在に設け、該分取口に夫々制御弁を取付けると共に、制御弁を制御する制御部を設け、試料供給及び排出を制御することを特徴とするクリーンアップ装置である。
又、第六に、第五の装置に於いて、一単位内の複数の分画用カラムに対し試料を順次振分け供給すると共に、一つのフラクションコレクターで分画処理を並行処理することを特徴とするクリーンアップ装置である。
又、第七に、第五の装置に於いて、一単位内の最後の分画カラムの分画処理終了を検知する検知装置と該検知装置からの検知信号により、分取口を移動させ次の単位カラム系に進行させる作動を制御する制御機構とを設けたことを特徴とするクリーンアップ装置である。
本発明によれば、アームを、受器設置体に設置させる受器設置部上に移動可能に設け、該アームに電磁弁に制御される分取口を移動自在に設置し、予め定められた工程で分取口より複数の分画用カラムに試料を順次振分け供給し、夫々の分画用カラムに於いて、カラム分離を並行進行させることを特徴とするので、複数の分画用カラムに対し試料供給を自動的に振り分け供給すると共に、試料供給された分画用カラムに於いて、供給後直ちに分画を開始し、夫々の分画用カラムに於いて並行して分画進行する。従って、複数の試料が同時的に分画が行われ、全体の分画時間が極めて短縮され、多数の試料の分画、分析処理が短時間で行われる。
特に、分析時間と分析時間を並列して分析進行するため、分析量の飛躍的な増大が出来る。又、カラム分画後の分取口からの分画も並行的に行われ、処理時間の大幅な短縮に資することが出来、短時間で大量の農作物の分析が可能になった。更に、分取口の一回移動毎に複数の分画用カラムにて分画を繰り返させるため、より効率的な高速クリーンアップが出来る。
又、受器設置体の受器設置部上を移動可能に設けたアームに、複数の分取口を着脱自在に設け、核分取口に夫々制御弁を取付けると共に、制御弁を制御する制御部を設け、試料供給及び排出を制御することを特徴とするので、機構的に極めて簡単に構成でき、小型化でき、設置場所もとらず時間当たりの大量処理が廉価に実現できる。
以下、本発明の図を用いて説明する。図5以下は、本発明の一実施例であるクリーンアップ用分取システムである。1はオートサンプラーで、サンプルを設置すると共に、該サンプルを試料導入ラインに導入する如く構成している。2はカラムオーブンで、分画用カラム81,81’,82,82’と導入用バルブ9を中に設置してある。分画用カラムは、サンプルと精製目的成分の種類により適宜選択するが、本例の分画用カラム81,81’のように特性の異なるカラムを直列接続して用いることもできる。3は溶離液を送給する送液ポンプ31,32を備えた送液部、4はアームで、横軸方向に移動可能に受器設置体Xに設置されている。フラクションコレクターは分画収集を行う装置であり、通常、受器設置体X、受器設置体Xに設置されているアーム4、分取口5及びバルブ9を備えて構成されている。5は分取口で、アーム4に縦軸方向に移動自在に設けたスライド板43に取付けられ、分取口5に対応して複数の制御弁としての電磁弁51,52を設備してある。6は分取受器65,65…を設置する受器設置部、7は検出器である。検出器7は必要に応じて分画用カラム81’,82’の後に設置されるもので、クロマトグラムピーク信号をモニターしながら分取を確実に行うことが出来るが、分取時間が安定している場合には設置しなくても分取は十分に達成される。分取口5には、分取受器65,65への接続と排出管101,102への接続があり、ポート側に設けられた排出管101,102を夾雑成分及び溶離液が共に流れて排出される。
受器設置部6は、受器設置体Xに引出自在に設けたスライド台61,61上に置かれ、該スライド台61,61には枠体62が設置され、ラック63が摘み64,64によって枠体62に着脱自在に設けられている。ラック63は、分取受器65としての試験管651用とフラスコ652用とあり、又その容量により多種用意ができる(図7、8)。
又、フラスコ用のラック63はフラスコ固定板、フラスコ支え板を設置するのが良い。フラスコ用のラック63の一例として、容量200〜300mlのナスフラスコ652,653を縦に4個、横に6個の分取受器65として設置するものがあり、また容量100mlのナスフラスコの場合には、縦6個、横8個を設置することができる。更に、試験管(濃縮管)651用のラック63の場合には、縦15個、横30個を設置することができる。
又、電磁弁51,52付の分取口5は分画用カラム系の数に応じて、アーム4に設けられたスライド板43に設けられ、アーム4中を移動可能に設置される。スライド板43には、電磁弁51,52を取り付けるための電磁弁取り付け穴Cが6個設けられている。その端穴の隣りの穴Cは、ナスフラスコの容量により位置合わせが出来るように横長に形成されている。例えば、ナスフラスコ652の容量が200〜300mlの場合は、端穴とその隣りの横長穴を使用し、100mlの場合には横長穴と中心穴を使用して取り付ける。
並行処理を行う場合は、つまみ431を挟んで前側と後ろ側に対照的に電磁弁付分取口5,5を設置する。一方、電磁弁51,52と分取受器65との上下間隔は中央部に設けられたつまみ431で調整することが出来る。この仕組みにより、容量の違う受器を使用する場合にも、大きなシステム変更が必要なく、簡単に組み換えを行うことができる(図9)。
分画用カラム系統を2ライン一単位として使用するシステムの場合、カラムオーブン2の中には六方の導入バルブ9が1つ設置され、送液部3の中にはポンプ31,32が設けられる。そして、一つのフラクションコレクターで、2ラインにおける分画処理が並行処理される。ここで、分画用カラム系統のうちバルブ9と分取口5は、フラクションコレクターに含まれる。
ここでカラム系統とは、ポンプ31,32よりバルブ9を経て分画用カラムカラム81,81’,82,82’に至り、次に分取口5に至る経路を云う。
図6には、カラム系統を2ライン(AラインとBライン)一単位として設ける場合の溶離液流路を示す。Aラインの送液はポンプ31によって行われ、溶離液はバルブ9のポート91から入り、ポート92から出て、オートサンプラー1を通り、サンプルをラインに供給した後、ポート95から入り、ポート96から出てカラム81,81’に導入される。その後、カラム分離が進行され検出器71で分画開始指標成分のピーク信号が検出されると、検知部であるコンピューター100に通告され、分取タイミングを確認し、制御部であるコンピューター100の指示に従って電磁弁51を排出側101から分取受器65に切り換え、分取が行われる。
次に、分取終了タイミングを見る際に、分取終了指標成分のピーク信号を検出器71で確認した場合、電磁弁51により分取口5より排出側101へ切り換え、分画を終了する。カラム分離が安定している場合は、予め指標成分の保持時間を確認しておき、検出器71を設置せずにタイムプログラムによる自動分画制御を行うことが推奨される。その場合には、分画開始と分画終了の時間をタイムプログラムしておき、その時間到達を検知することで分画及び次の単位カラム系への移動を制御する。
アーム4に取付けられた分取口5は、制御部であるコンピューター100に予め制御プログラムを与えることにより、スライド板43の作動を制御でき、例えばタイム制御により一定距離の前進、後退の指示により別途駆動を考慮しなくともよい。分画用カラム81,82で分離された液は、コンピューター100により制御された電磁弁51,52により、分取口5を開き分画される。
Aラインがオートサンプラー1に接続されている時は、Bラインの溶離液はポンプ32から送られ、バルブ9のポート93からポート94へ、更にカラム82,82’、検出器72、電磁弁52を通り、配管102から排出されている。Aラインへの試料導入が終了すると、バルブ9は切り換わり、Bラインがオートサンプラー1に接続される。オートサンプラー1に用意されていた次の試料は、図6のように流れてカラム82,82’に導入される。つまり、バルブ9を切り換えることにより、2つのラインへの並列試料導入が可能となる。
一方、電磁弁51,52を設置する分取口5は、アーム4に設けられたスライド板43に設けられるが、その位置(初回設置位置)は、分取受器65としてのナスフラスコ652,653が載置された受器設置部6上にそれぞれ設置されている。そのため分取時には、スライド板43は静止したまま2試料を、ほぼ同時並行してオーバーラップする分画が可能となる。後からサンプルを導入した分画時間が終了すると、アーム4に設けられたスライド板43が次のナスフラスコ654,655が載置された受器設置部6上の位置(次回設置位置)に移動し、次の分取に備える。
即ち、Aラインのカラム系とBラインのカラム系で、夫々カラム81、カラム82で並行してカラム分離を進行させることにより、分画時間に重なり時間が生じる。この重なりの時間中は分取口5を移動することなく、カラム81、82で分画処理が行われている(図3、図4)。
アーム4は、分取口5が2個即ちカラム系が2までは一本で対応可能であるが、必要により複数設置することも出来る。この分取口5を複数備えたカラム系を一単位とする。例えば、アーム4を2本にし、3個の導入用バルブ9を使用して4本のカラム系を構成した概略図を図11に示す。これを一単位とする。
先ず最初に、カラム系Aはポンプ31により導入バルブ9a、導入バルブ9bを経て、オートサンプラー1からの試料を分画用カラム81Aに流す流路。カラム系Bはポンプ32により、導入バルブ9a、導入バルブ9bを経て、オートサンプラー1からの試料を分画用カラム82Aに流す流路。カラム系Cは、ポンプ33により導入バルブ9c、導入バルブ9bを経て、オートサンプラー1からの試料を分画用カラム83Aに流す流路、カラムDはポンプ34により導入バルブ9c、導入バルブ9bを経てオートサンプラー1からの試料を分画用カラム84Aに流す流路と云う構成を形成することも出来る。
この場合、カラム系A、カラム系B、カラム系C、カラム系Dを一単位として、予め定めたタイムプログラムにより、夫々の分画用カラム81A、分画用カラム82A、分画用カラム83A、分画用カラム84Aの順にオートサンプラー1から順次、試料が供給され、供給された分画用カラムから分画処理が進行される。そして、各々の分画処理が終了すると、次いでカラム洗浄が行われる。次に分取口5は移動され、又、前記同様の順序で他のサンプルが注入され分画処理される。これらの作動は、コンピューター100の制御によるタイムプログラムで自動的に行われる。この場合、分取口5の移動は一単位の最後の分画カラム84Aの分画処理終了後に行われるのが便利である。
本発明各装置に於いて、受器設置部本体Xに設けた受器設置部6の入る後部に、分取口5の洗浄部を設け、洗浄廃液を受けるトレーX1を設けるのが便利である。該トレーX1上に分取口5が移動するように構成する。X2は、溶媒瓶トレーで廃液瓶も置くようにしてある。
次いで、多数並列した分取受器65,65…上に於いて、アーム4に設置したスライド板43に取付けた分取口5又は5,5が移動する実例を図示する。図12に於いては、分取口5を一個にした場合の分取口5の移動軌跡(電磁弁軌道)Mを、図13に於いては分取口5を2個設置した場合の分取口5の移動軌跡(電磁弁軌道)Nを示す。
食品中の残留農薬を分取する場合、指標となる特定の2成分のピーク時間をモニターし、その2つのピークの間の溶出時間を分取することが行われる。本発明による図6に示すGPC分取システムを使用し、指標物質であるアクリナトリンとトリシクラゾールを連続10回注入し、並列処理した場合のカラムごとの再現性を確認した(図14、図15)。
[分析条件]
移動相:アセトン/シクロへキサン=1/4
流速:5ml/min
カラム:CLNpak EV−2000 300×20mm I.D.+CLN
pak EV−G AC AC100×20mm I.D.(ガードカ
ラム)
オートサンプラーに試料をセットし、上記条件でUV検出器で分取モニターを行っ
た。連続10回注入し、二系統のカラム夫々のピーク再現性を確認した結果、図14、15に示すクロマトグラム及び以下の表1、表2に示す結果が得られた。カラム1系統でもカラム2系統でもほぼ同様のピーク高さ、面積値が確認され、安定した分取が確認された。
Figure 0004771799
Figure 0004771799
前記モニターにより、カラム2系統での分離再現性が確認されたことで、並行処理を行うオーバーラップ分取が可能であることが示唆された。そこで、本発明はクリーンアップに於ける処理時間を更に短縮し、然もその工程を自動化することで人手を不要とし、より確実な安定したクリーンアップを行なうことを試みた。
分取受器65,65…に抽出液を受ける際に、分取容器65上部に固相カートリッジ67を装着し、分取溶液を固相抽出することが行われるが、その際、溶出溶媒の添加が不可欠である。
しかし、その添加のタイミング、添加量等を誤ると溶出効率が落ちたり、時間がかかったりして安定したクリーンアップが期待出来ない。
図16に示すように、前述のアーム4に設けたスライド板43には、溶媒供給口Zを設け、溶媒供給ラインYに連結してある。該溶媒供給ラインYは、溶出溶媒瓶y1より溶媒供給口Zに至る供給管y2と、ガス圧調整部y4及び加圧ガス電磁弁y5を備えた溶媒加圧ガス管y3より構成される。又、溶媒送液システムとしては、このガス圧式の他にポンプ送液方式も可能である。
分取受器65、例えばナスフラスコには所望の固相カートリッジ67がセットされる。固相カートリッジ67を装着して抽出を行う場合は、ガラス製ロート66の先端部を固相カートリッジ67の入口に挿入し、次にラック63の上から差し込み、固相カートリッジ67の出口ノズルをラック63の底部の穴に差し込む(図10)。
分取溶液を通液させた後、溶出溶液を添加するまでに一定時間間隔を置くプログラムを組むことで、分取溶液がすべて固相カートリッジ67を通液した後に、溶出溶媒を添加することが出来る。分取液通液直後に溶媒を添加すると、分取溶液で溶出溶媒が希釈され、溶出効率が下がる。この方法では、一定時間おくプログラムを組み制御部たるコンピューター100により電磁弁y5を制御することで少ない溶媒量で溶出できる。
また、分取溶液を固相に通液させる前に、溶媒供給ラインYを用いることで活性化が必要な固相に活性化溶媒を添加することが出来る。分取ラック63に事前に固相カートリッジ67をセットしておくと、固相の種類によっては活性度が失われてしまう。活性度が失われると、固相の性能が失われる。プログラムを組み、分取溶液を通液させる前に活性化溶媒を添加させるように、コンピューター制御することで固相の性能を発揮させる。
分取電磁弁51を取付けているアーム4に固相溶出溶媒供給口Zを取付けることで、溶出溶媒供給のためのアーム4を別途設ける必要がなく、効率的な動きが可能になる。
以下に図16に示す実施例装置を用いた動作例を示す。
1.分取容器65に固相カートリッジ67をセットする。
2.分取装置を動作させる。
3.分取容器65へアーム4を動かし、電磁弁付分取口5を移動する。
4.分画用カラム81,82にサンプルを注入する。
5.固相活性化のための溶媒を添加する。
6.分取プログラムに従って、分画液を固相カートリッジ67へ通液し、分取容器65へ分画液をとる。
7.分画終了後、分画液が固相カートリッジ67を通液後、溶出溶媒を供給する(溶媒加圧ガスON、一定量溶出溶媒添加電磁弁をOFFにする)。
従来の分析処理システムの流れ説明図 特許文献1に示すオーバーラップ処理システムの流れ説明図 本発明の分析処理の流れ概念説明図 本発明の分析処理機構概念説明図 本発明一実施装置概略説明図 本発明一実施例流路説明図 本発明一実施例要部説明図 本発明一実施例一部拡大説明図 本発明一実施例一部拡大説明図 本発明一実施例一部拡大説明図 本発明他実施例流路説明図 分取受器上を移動する分取口つきの電磁弁移動軌跡図 分取受器上を移動する分取口つきの電磁弁移動軌跡図 本発明実施例1で得た3分析分のクロマトグラム 本発明実施例1で得た1分析分のピーク対応の説明を加えたクロマトグラム 必要に応じて設置される分取液固相抽出一例説明図
符号の説明
1 オートサンプラー
2 カラムオーブン
3 送液部
4 アーム
5 分取口
6 受器設置部
65 分取受器
7 検出器
81 分画用カラム
82 分画用カラム
9 導入用バルブ
X 受器設置体

Claims (4)

  1. 受器設置体の受器設置部上を移動可能に設けたアームに、カラム系統の数に応じた複数の分取口を着脱自在に設けると共に、該分取口に夫々制御弁を取り付け、該制御弁を制御し、且つ試料供給、分取及び排出をほぼ同時並行オーバーラップ制御する制御部を設けることを特徴とするクリーンアップ装置。
  2. 前記複数分取口の制御弁を取り付けるスライド板に、分取容器の容量に合わせ、位置合わせ可能な横穴を設けたことを特徴とする請求項1記載のクリーンアップ装置。
  3. 一カラム系統の全分画カラムの分取時間終了を検知する検知装置と、該検知装置からの検知信号により、分取口を移動させ、他のカラム系統対応位置への進行させる作動を制御する制御機構とを設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のクリーンアップ装置。
  4. 分取容器に固相カートリッジを装着すると共に、溶媒供給管を分取口を設けたスライド板に連結し、固相抽出制御をすることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のクリーンアップ装置。
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