JP3318613B2 - フラクションコレクターのノズル位置制御方法 - Google Patents

フラクションコレクターのノズル位置制御方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続自動フラクション
コレクターに液を排出するノズルの、排出作業を確実に
行なうためのノズル位置制御方法に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】フラクションコレクターは、液体クロマ
トグラフィ装置において、カラムにて分離された液を、
注液ノズルを自動的に順次移動させながら多数の集液ビ
ンに分取してゆくためのものであり、液体クロマトカラ
ムの出口側に設置される。
【0003】そしてフラクションコレクターには、手操
作で切り換えを行なうタイプのものと、連続自動タイプ
のものとがある。一般に、分離自体に時間があまりかか
らずピークの広がりが小さいことが多い分析用(研究
用)の場合には手操作でピークを集めるほうが便利であ
り、これとは逆であることが多い分取用の場合には、連
続自動フラクションコレクターを採用するのが良いとさ
れているが、連続自動タイプのものが必ずしも分取用に
しか採用されていないというわけではない。
【0004】連続自動フラクションコレクターの場合そ
の集液ビンは、専用ラックに入れておかれる。このラッ
クには集液ビンが、縦方向、横方向にそれぞれ配列され
て配置されており、フラクションコレクターの注液ノズ
ルは、予め設定された方法でこれらを順々に移動し液の
排出を行なう。
【0005】今この作業を、図3で図示した例に基づい
て簡単に説明してみる。図示したラック7は、縦横がそ
れぞれ10列ずつ(即ち計100か所)集液ビン8が設
置できるタイプのものである。すべての集液ビン8の位
置を特定するために、個々の集液ビン設置位置を、縦方
向に1から10まで、横方向にAからJまでの記号を付け
ておき、例えば図のように上左端位置を A1 と、下右端
位置を J10と呼んで個々の位置を限定できるようにして
みる。
【0006】個々の集液ビン8内に液を排出するフラク
ションコレクターのノズル9は、個々の集液ビン8の開
口部上方位置に停止させるために、原点位置( A1 ) に
センサー(リミットスイッチ、フォトセンサー等)を設
けておき、ここから縦横いずれかにノズルを移動させ
る。移動の方法は、モーターをプーリー径に応じて必要
回転数だけ回転させることを基本としており、実際には
駆動ベルトやギヤの歯数を計測して移動量を判断してい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】つまり、原点位置か
ら、同ピッチでノズルを移動させることによって全ての
位置を判断するものである。これは、個々の位置に精確
にノズルがあるのかどうかを判断していない、というこ
とを意味しており非常に危険である。
【0008】つまり、このときよく利用されるステッピ
ングモーターは、入力されたパルス数だけ正確に回転す
る能力を具備したモーターであるが、手が当たったり、
錆びたりといった外部抵抗があった場合や、外部からの
電気的ノイズによって回転角度が変わった場合等には、
正しい位置にノズルを送らないことがあり得る。そして
正規の位置へ自動的に復帰させる機構を通常は有してい
ない。
【0009】また、一旦ノズル位置がずれてしまうと、
その誤った位置から同じピッチで送られるため、それ以
降全ての位置がずれたままになってしまうことになる。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は、上記
点に鑑み鋭意研究の結果遂に本発明を成したものであ
り、その特徴とするところは、調製分取、又は分析のた
めに溶離液画分を集める際に使用する連続自動フラクシ
ョンコレクターに用いられるノズルを、専用ラック内に
納められた集液用の容器個々の開口部上方の液排出位置
に精確に位置させるための方法であって、全ての該容器
は該専用ラック内に縦横に整列されており、且つ該専用
ラックの縦方向及び横方向にはそれぞれ個々の容器位置
に対応する縦又は横位置を知るセンサーが設けられてお
り、該ノズルは縦方向の所定位置を示すセンサーと、横
方向の所定位置を示すセンサーの双方がそれぞれ該所定
位置を認識したときに初めて液排出のための弁を開く点
にある。
【0009】ここで「連続自動フラクションコレクタ
ー」とは、器具が分離液のピークを判断し、その判断に
応じて液排出ノズルを移動させるタイプのフラクション
コレクターである。また、機器によっては「手動スキッ
プ」と呼ばれる手操作を付加的に行なうことができるも
のもあるが、これも本明細書で言う連続自動フラクショ
ンコレクターの概念に含めるものとする。
【0010】「集液用の容器」は、排出された溶離液画
分を集めるものであり、集液ビンとも呼ばれる。形状や
1個当たりの容量は、原液の量や種類等によって種々あ
る。従って、本発明においては集液用の容器の形状や大
きさについては何ら限定するものではない。
【0011】「専用ラック」は、上記集液用の容器を格
納しておくものである。格納は、縦横に整列されてお
り、従って各容器は「縦何番目、横何番目」という呼び
方で特定できることになる。液排出用のノズルは、「次
に縦何番目、横何番目の位置に移動すれば良いのか」と
か「今どの位置にいるのか」といったことをこうした段
列で認識することが本発明方法の最大の特徴となってい
る。
【0012】認識は、横方向又は縦方向のいずれかのみ
を認識するセンサーによって行なうものである。いずれ
かのみの認識を行なうという性質上、個々の容器それぞ
れの位置を特定するためには、縦方向と横方向の双方に
関しての認識が必要となり、個々の位置について2種類
の認識がなされることになる。即ち、ある位置(例えば
縦5番目、横3番目という位置)にノズルがあるかどう
かを検知するに際して本発明方法では、縦の何番目にあ
るかを検知するセンサーが「5番目」と、横の何番目に
あるかを検知するセンサーが「3番目」と検知し、双方
が正しい位置であることを認識した段階で初めて液排出
ノズルの排出弁を開くことになる。
【0013】つまり、ノズルを移動させるモーター等に
異常があったとしても、ノズルが正しい位置に来るまで
はノズルから液が排出されることはない。
【0014】
【実施例】以下図面に基づいて本発明方法を更に詳細に
説明する。
【0015】図1は本発明方法を実施するための装置の
一例を概略的に示したものであり、液体クロマトグラフ
ィ装置(図示せず)にて分離された液が、排出ノズル1
より多数の集液ビン2に排出されている状態を示してい
る。排出ノズル1は、液体クロマトグラフィ装置に固定
された横レール12に沿い、直角を保って摺動する縦レ
ール11に、摺動自在に取設されたものである。従っ
て、縦レール11が横レール12に沿って移動し、且つ
ノズル1がその縦レール11上を移動するので、該ノズ
ル1は、 A1 位置から J10位置までの全ての集液ビン2
位置まで移動できることとなる。これらの集液ビン2
は、専用ラック3に格納されており、該専用ラック3
は、縦横に整列した状態で全ての集液ビン2を格納でき
るようなビン保持構造を採っている。
【0016】またこの専用ラック3は、液体クロマトグ
ラフィ装置の液排出位置(排出ノズル1の可動域内でも
あり、予め設定された位置)に、確実に設置される。排
出ノズル1が最初の液排出を行なう箇所を今仮に、左端
上端位置とし、これを図3と同様 A1 位置と呼び、他の
位置についても図3と同様に呼ぶことにする。
【0017】図示されていない液体クロマトグラフィ装
置に取設された横レール12及び縦レール11の下端部
分には、それぞれ幅狭の板状体である縦センサー41、
横センサー42が配されている。これらのセンサーによ
って、 A1 位置から J10位置までの全ての集液ビン2位
置が正確に判別できるように、該専用ラック3は液体ク
ロマトグラフィ装置の該当箇所に正確に案内されるべ
く、案内機構(図示せず)が設けられている。
【0018】縦センサー41及び横センサー42は、構
造的にはほぼ同様のものである。図2(a)(b)は、
その構造を示したものであり、図より明らかなようにセ
ンサーは、ところどころに切欠45が設けられた板状体
5と、該板状体5の長手方向に沿ってスライド可能なセ
ンサー本体6とにより構成される。このセンサー本体6
は、該板状体5を挟み込むような形で、該切欠45を横
切りながらスライドするもので、液体クロマトグラフィ
装置の排出ノズル1と共動する。センサー本体6の表側
には発光LED61が、裏側にはフォトトランジスタ6
2が設けられており、センサー本体6が移動する際に、
板状体5の切欠45位置を通過する時発光LED61の
光をフォトトランジスタ62が受けることになる。
【0019】つまり、センサー本体6が板状体5を移動
すると、フォトトランジスタ62は切欠箇所とそうでな
い箇所とを交互に通過することになる。これを「明」
「暗」「明」「暗」と数えてゆけば、すべてのノズル位
置を正確に判定することができる。なお、本例の場合
「暗」位置にあることも認識して位置判定を行なってい
るがこれは、例えば隣りの切欠位置に排出ノズル1を移
動させようとした時に何等かの原因でノズル1が動けな
いといった状況下にあっても、「暗」を数えないたため
にノズル1の弁が開くことがないからである。
【0020】なお、設定位置に排出ノズル1を停止させ
る際に、正確な位置には停止しないということも考えら
れる。そうした時本発明方法の場合であれば、停止位置
を通り過ぎたのか、或いは設定した停止位置に達してい
ないのかは判断できるのであるから、比較的簡単に自動
化を含めた措置を講じえる。
【0021】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明方法
は、調製分取、又は分析のために溶離液画分を集める際
に使用する連続自動フラクションコレクターに用いられ
るノズルを、専用ラック内に納められた集液用の容器個
々の開口部上方の液排出位置に精確に位置させるための
方法であって、全ての該容器は該専用ラック内に縦横に
整列されており、且つ該専用ラックの縦方向及び横方向
にはそれぞれ個々の容器位置に対応する縦又は横位置を
知るセンサーが設けられており、該ノズルは縦方向の所
定位置を示すセンサーと、横方向の所定位置を示すセン
サーの双方がそれぞれ該所定位置を認識したときに初め
て液排出のための弁を開くことを特徴とするフラクショ
ンコレクターのノズル位置制御方法であり、以下述べる
如き効果を有する極めて高度な発明である。 個々の集液用容器の液排出位置を、縦センサー及び
横センサーによって検知し、双方が該位置を認識した時
点で初めて排出弁を開く方法であるため、排出液が漏れ
ることがない。従って安全であり、理想的な分取ができ
る。 何らかの原因で、排出ノズルの移動に支障を生じた
場合であっても、個々の位置(液排出位置)が認識でき
ているため、自動修正が簡単にできる。 個々の位置をそれぞれ個別に判別するため、例え一
箇所においてズレが生じた場合であっても、従来のよう
にそれ以降すべての位置がズレたままになる、といった
ことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施するための装置を概略的に示
す斜視図である。
【図2】(a)(b)はセンサーの一例を示すものであ
り、(a)は側面図、(b)は断面図である。
【図3】連続自動フラクションコレクターによる注液方
法の従来例を示すための概略平面図である。
【符号の説明】
1 排出ノズル 2 集液ビン 3 専用ラック 41 縦センサー 42 横センサー 45 切欠 5 板状体 6 センサー本体 61 発光LED 62 フォトトランジスタ 7 ラック 8 集液ビン 11 縦レール 12 横レール

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調製分取、又は分析のために溶離液画分
    を集める際に使用する連続自動フラクションコレクター
    に用いられるノズルを、専用ラック内に納められた集液
    用の容器個々の開口部上方の液排出位置に精確に位置さ
    せるための方法であって、全ての該容器は該専用ラック
    内に縦横に整列されており、且つ該専用ラックの縦方向
    及び横方向にはそれぞれ個々の容器位置に対応する縦又
    は横位置を知るセンサーが設けられており、該ノズルは
    縦方向の所定位置を示すセンサーと、横方向の所定位置
    を示すセンサーの双方がそれぞれ該所定位置を認識した
    ときに初めて液排出のための弁を開くことを特徴とする
    フラクションコレクターのノズル位置制御方法。
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JP6413900B2 (ja) * 2015-04-03 2018-10-31 株式会社島津製作所 フラクションコレクタ
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