JP4771286B2 - 電動式釘打機 - Google Patents

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    • F16D27/105Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with an electromagnet not rotating with a clutching member, i.e. without collecting rings with a helical band or equivalent member co-operating with a cylindrical coupling surface

Description

本発明は釘打機に関し、特に電動式釘打機に関する。
従来、釘打機としては、コンプレッサにより圧縮空気を生成し、その圧縮空気を動力として釘打機を駆動するいわゆる気圧式の釘打機が広く一般に知れ渡っている。この気圧式の釘打機では、圧縮空気を生成するコンプレッサが必須の構成要件となるため、例えば一階から二階へと移動しながら釘打機を使用する場合には、コンプレッサも移動する必要があり、移動性に劣っていた。またコンプレッサの置き場所も確保する必要があるが、作業現場に必ずしもコンプレッサを据え置くことができる平坦な場所があるとは限らず、その作業場所にも制約があった。
気圧式釘打機の弱点である作業場所の制約及び移動性の欠如を補う釘打機として、電力を動力としソレノイドコイルを駆動して主駆動源とする電動式釘打機がある。ソレノイドコイルを使用した釘打機では、ソレノイドの電気効率が5〜20%と優れないため、打込力を確保するためには器機全体が大きくなる。具体的には、ソレノイドコイルを使用した釘打機の重量が、同じ釘を打ち込むのに使用する気圧式釘打機の約3倍程度の製品重量となっていた。よって手に持って長時間作業することは非常に難しかった。
ソレノイドを用いた電動式釘打機の電気効率を改良するために、フライホイールを電力により駆動してフライホイールに蓄積される回転の運動エネルギーを利用して釘を打ち込む釘打機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このフライホイールの運動エネルギーを利用して釘を打ち込む電動釘打機では、電気効率が50〜70%と優れ、フライホイールの回転数を増やせば釘の打込に係る打込エネルギーを増加させることができるため同じ釘を打ち込むのに使用する気圧式の釘打機と比較して1.5倍程度の重量増にとどめることができる。
特開平8―197455号公報
しかしながら、製品反動を少なくして釘を打ち込むためには、釘打ちにかかる時間(数十ミリ秒)の間にフライホイールに蓄積された運動エネルギーを動力として釘打ち機構に伝達する必要があった。特許文献1に記載の釘打機ではソレノイドと複数のカム及びボールとを有する複雑な機構を備えているが、この場合には製品が大型化して、フライホイールの利点である小型化に反していた。また構成部品の増加に伴い、故障の可能性も増加していた。
よって本発明は、斯かる実情に鑑み、器機全体として軽量・小型化が可能で、かつ構成が簡単な電動式釘打機を提供することを目的とする。
上記問題を解決するために本発明は、ハウジングと、該ハウジングに設けられたモータと、該ハウジングに取り付けられて打込側位置に釘を供給するマガジンと、該ハウジングに回転可能に支持され、該モータに駆動されて回転するフライホイールと、内部に空間が形成されて略筒状に構成され、該ハウジングに回転可能に設けられた従動回転軸と、該従動回転軸によって駆動される駆動子とを備えた電動式釘打機において、該フライホイールの回転力を該従動回転軸に伝達可能なコイルスプリングと、該フライホイールと該従動回転軸とを該コイルスプリングを介して選択的に連結可能なクラッチ機構と、を備え
該コイルスプリングの一端が該フライホイールに同軸に固定されると共に他端が該従動回転軸に外挿されてコイルスプリング開口内に該従動回転軸が挿入されるように配置され、該クラッチ機構が動力遮断位置にあるときには該コイルスプリングの他端はその内径が該従働回転軸の外径より大きく、該従動回転軸の該コイルスプリングの該他端に対応する位置には、該従動回転軸の半径方向に貫通する貫通孔が形成され、該貫通孔内には該貫通孔内を該半径方向に移動可能な接触部が設けられた電動式釘打機を提供する。
上記電動式釘打機において、該クラッチ機構は、該コイルスプリングと該従動回転軸とを接続する動力接続位置と、該コイルスプリングと該従動回転軸とを分離する動力遮断位置と、の間で移動可能に構成されることが好ましい。
また該クラッチ機構は、該コイルスプリングを付勢するソレノイドとを含んで構成されていることが好ましい。
また該コイルスプリングの該他端には、略環状のフランジ部が設けられ、該貫通孔は該フランジ部と対向する位置に開口していることが好ましい。
また該ソレノイドは、駆動部であるソレノイド駆動部と、該ソレノイド駆動部により駆動されて該接触部を付勢する付勢部とを含んで構成され、該ソレノイド駆動部の少なくとも一部は、該従動回転軸内部の該空間に配置されていることが好ましい。
また該付勢部は回転可能に構成されていると共に、該付勢部の回転軸と該フライホイールの回転軸とが同軸上に設けられていることが好ましい。
また該従動回転軸と該駆動子との間に設けられて従働回転軸の回転を該駆動子の該反打込側から該打込側への直線運動へと変換する駆動子送り機構を更に備え、該駆動子送り機構は、該駆動子に設けられたラックと、該従働回転軸に設けられて該ラックと噛合するピニオンと、を含んで構成されていても良い。
また該従動回転軸と該駆動子との間に設けられて従働回転軸の回転を該駆動子の該反打込側から該打込側への直線運動へと変換する駆動子送り機構を更に備え、該駆動子送り機構は、該駆動子の反打込側端部に一端が締結されると共に該従働回転軸に他端が締結されたワイヤを含んで構成されていても良い。
また上記問題を解決するために本発明は、ハウジングと、該ハウジングに設けられたモータと、該ハウジングに取り付けられて打込側位置に釘を供給するマガジンと、該ハウジングに回転可能に支持され、該モータに駆動されて回転するフライホイールと、該ハウジングに回転可能に設けられると共に略円筒状に構成され内部空間が画成されている従動回転軸と、該従動回転軸によって駆動される駆動子と該フライホイールと、該従動回転軸とを連結可能なクラッチ機構を備えた電動式釘打機において、該従動回転軸の内部空間に、ソレノイド駆動部が配置され、該従動回転軸は該従動回転軸の半径方向に貫通する貫通孔を備え、該貫通孔内には該クラッチ機構に設けられているスプリングを付勢する当接部が配置されている電動式釘打機を提供する。
また上記電動式釘打機において、該ソレノイド駆動部は該クラッチ機構を動作させることが好ましい。
請求項1に記載の電動式釘打機によれば、コイルスプリングを介してフライホイールと従動回転軸とが連結可能に構成されているため、駆動子をモータにより駆動することができる。またコイルスプリングは弾性体であるため、クラッチとして機能する際に適度に衝撃を吸収することが可能となっている。よってコイルスプリングがフライホイールと従動回転軸とに連結された場合に、モータに過度の衝撃が加えられることが防止される。また例えばコイルスプリングがフライホイールに固定された状態で、コイルスプリングの他端を従動回転軸に付勢することにより、コイルスプリングと従動回転軸との間に摩擦を生じさせることができる。この場合に駆動回転軸の回転に対してコイルスプリングの回転が抑制されるため、コイルスプリングの径が絞られてコイルスプリングと従動回転軸とを連結することができる。またクラッチ機構が動力遮断位置、即ち駆動子を駆動しない状態において、コイルスプリングの外径が従動回転軸より大きいため、この状態でモータを回転したとしても、従動回転軸が回転することはない。従って駆動子の制御をより正確に行うことができる。またコイルスプリングと従動回転軸との間の摩擦に起因する、摩耗や発熱も抑制される。また請求項1及び請求項5に記載の電動式釘打機によれば、従動回転軸内にクラッチ機構の一部であるスプリング接触部が設けられ、更にソレノイド駆動部も配置される。これにより、従動回転軸、クラッチ機構、ソレノイド駆動部を含む装置全体が必要な空間が小さくてもよく、電動式釘打機全体として小型化を図ることができる。
請求項2に記載電動式釘打機によれば、コイルスプリングと従動回転軸との動力的な接続を遮断することができる。故にモータによりフライホイールが回っている状態であっても、従動回転軸に動力が伝達されない状態を作り出すことができフライホイールに好適にエネルギーを溜めることができる。
請求項3に記載の電動式釘打機によれば、ソレノイドによりクラッチ機構が作動するため、クラッチ機構の動作を正確に制御することができる。
請求項4に記載の電動式釘打機によれば、接触部はフランジ部と接触し、コイルスプリングと接触しない。フランジ部は、コイルスプリングのように高弾性の素材を用いる必要がないため、より摩耗に強い素材を用いることができる。よってクラッチ機構の耐久性を増すことができる。
請求項6に記載の電動式釘打機によれば、ソレノイドとフライホールを同軸上に配置することができため、ソレノイドとフライホイールとを設置するために必要な空間が小さくてもよく、電動式釘打機全体として小型化を図ることができる。
請求項7に記載の電動式釘打機によれば、ラック及びピニオンによる構成で駆動子を駆動することができるため、その構成を簡略な構成とすることができ、駆動子送り機構の信頼性を高めることができる。
請求項8に記載の電動式釘打機によれば、ワイヤにより従動回転軸の動力を駆動子に伝えることができるため、ギアを用いた構成より、駆動子送り機構を軽量化することができる。
請求項9に記載の電動式釘打機によれば、従動回転軸内にソレノイド駆動部を配置することにより、装置全体として小型化することができる。またクラッチ機構、ソレノイド駆動部を含む装置全体が必要な空間が小さくてもよく、電動式釘打機全体として小型化を図ることができる。
請求項10に記載の電動式釘打機によれば、ソレノイド駆動部によりクラッチ機構が作動するため、クラッチ機構の動作を正確に制御することができる。
請求項14に記載の電動式釘打機によれば、クラッチ機構により、コイルスプリングを介して従動回転軸と駆動回転軸とが連結される。この場合に、例えば予めコイルスプリングを駆動回転軸に固定してコイルスプリングと従動回転軸とをクラッチ機構により連結遮断するようにしても良いし、逆にコイルスプリングを従動回転軸に固定してクラッチ機構によりコイルスプリングと駆動回転軸とを連結遮断するようにしても良い。クラッチ機構によりコイルスプリングが従動回転軸と駆動回転軸とを連結するため、コイルスプリングが駆動回転軸および従動回転軸に巻付くことができる。コイルスプリングが駆動回転軸および従動回転軸に巻付いた時に、駆動回転軸と従動回転軸との端部が同径かつ駆動回転軸の外周面と従動回転軸の外周面とが連続して形成されているため、コイルスプリングが好適に巻き付いて軸方向変形が抑えられる。故にコイルスプリングの寿命を向上させることができる。
以下、本発明の第1の実施の形態による電動式釘打機について図1乃至図8を参照して説明する。図1に示される釘打機1は、外殻となるハウジング2と、ハンドル3と、電池4と、ハウジング2の打込側である先端側に設けられたノーズ6と、マガジン7とから、主に構成されている。
ハウジング2内には、モータ8と、駆動子18、駆動子戻りバネ19等を含んで構成されている。駆動子18は、ハウジング2内の図示せぬレールに案内されて、ハウジング2の先端側と後端側との間で移動可能に配置されている。駆動子18の先端側には、ブレード18Bが設けられており、ブレード18Bは、駆動子18が先端側に移動した状態でノーズ6内に画成された図示せぬ通路位置まで延びている。駆動子戻りバネ19は、ハウジング2内の後端側に設けられると共に駆動子18にバネの一端が取り付けられ、駆動子18に後端側への付勢力を作用している。また駆動子18であってハンドル3側に位置する箇所にはラック18Aが設けられている。
把握部分であるハンドル3は、ハウジング2の側面を基端部としてハウジング2表面から延出されており、その基端部には駆動子18の駆動を制御するトリガ5が設けられている。また電池4は、ハンドル3の反ハウジング2側端部に設けられている。電池4はハンドル3内に配された図示せぬ配線によりモータ8に電力を供給している。
ノーズ6には、ブレード18Bが挿通可能なハウジング2側位置からノーズ6の先端にかけて図示せぬ通路が画成されている。また先端部分には、プッシュレバー6Aが設けられており、このプッシュレバー6Aが被打込部材に接触して押された場合のみ釘打機1は釘を打ち込むことが可能となるように構成されている。
マガジン7は、ノーズ6とハウジング2の先端部分とに跨って設けられている。マガジン7内には図示せぬ釘が束状に複数本内蔵されており、ノーズ6の図示せぬ通路内に釘を供給している。よって駆動子18が先端側に移動した際には、ブレード18Bによりノーズ6の図示せぬ通路内にある釘はノーズ6先端より押し出され、被打込部材に打ち込まれる。
以下、ハウジング2内で、モータ8の出力を駆動子18に伝達するまでの機構について詳しく説明する。図2に示されるように、ハウジング2内には、先端側に配置された第1壁2Aと、第1壁2Aの後端側に配置されて第1壁2Aと一体の第2壁2Bと、第2壁2Bと先端側から後端側に向かう方向(先後端方向)に直交する方向に並んで配置された第3壁2Cとが突設されている。第一壁2Aにはモータ8が固定されており、モータ8はその回転軸8A軸方向と駆動子18の移動方向とが直交する方向になるように配置されている。また回転軸8Aには、ギア8Bが同心に固定されており、回転軸8A及びギア8Bは時計回りに回転する。図3に示されるように、第2壁2Bには、ベアリング17Aを介して従動回転軸12が回転可能に支持されており、従動回転軸12は略筒状であるとともにその軸は回転軸8Aの軸と平行になるように設けられている。また第3壁2Cにおいても従動回転軸12がベアリング12Aを介して回転可能に支持されている。よって従動回転軸12は2箇所で支持されるため、急激に力が加えられた状態でも安定して回転することができる。また第3壁2Cは後述のソレノイド13も支持している。従動回転軸12のベアリング12Aとベアリング17Aとで区画される位置には、その外周にピニオンギア12Cが設けられている。このピニオンギア12Cは駆動子18に設けられているラック18A(図1)と噛合しており、ピニオンギア12Cとラック18Aとから駆動子送り機構が構成されている。
また図3に示されるように、従動回転軸12には略環状の従動回転軸支持部17が嵌合されており、この従動回転軸支持部17を介して従動回転軸12はベアリング17Aに支持されている。従動回転軸支持部17は、軸方向断面において、従動回転軸12との嵌合部分と嵌合部分の外周枠となる端部から軸方向に延出されたスプリング保持部17Bとから断面形状が略L字状となるように構成されている。よって従動回転支持部17を従動回転軸12に嵌合した状態で、スプリング保持部17Bと従動回転軸12とを側壁とした溝17aが提供されている。
従動回転軸12のスプリング保持部17Bと対向する位置には、従動回転軸12の内外を貫通する孔12aが穿設されており、孔12a内には後述のボール16が挿入可能に設けられている。よってボール16は、後述のソレノイド駆動部14の伸縮方向及び従動回転軸12の周方向への移動が規制され、従動回転軸12の半径方向への移動のみが許容されている。
従動回転軸12の一端側であって第3壁2Cで囲われた領域内にはソレノイド13が配置されている。ソレノイド13からは、ソレノイド駆動部14が従動回転軸12内部空間に向けて延出されており、ソレノイド駆動部14は、ソレノイド13に通電することにより延長する構成になっている。従動回転軸12内部空間のソレノイド駆動部14伸縮方向において、ソレノイド駆動部14の端部と従動回転軸12との間には、ソレノイド戻りバネ14Aが配置されており、ソレノイド駆動部14を縮む方向に付勢している。
ソレノイド駆動部14の端部には略円柱状の付勢部15が設けられており、付勢部15は、円柱形状の軸方向を回転軸として回転可能となっている。付勢部15の外周には軸方向と平行に伸びる溝が形成されており、前記溝には第1付勢面となる斜面を有する押圧部15Aと、受け部15Bが設けられている。押圧部15Aの斜面はソレノイド13側に近づくほど中心軸から離れるように構成されている。付勢部15の最外径は従動回転軸12内部空間の内径より僅かに小さくなるように構成されている。
押圧部15Aと受け部15Bと従動回転軸12内部空間の内周面との間には隙間15aが画成されている。隙間15aにおける受け部15B表面から従動回転軸12内部空間の内周面までの距離と、従動回転軸12の孔12a付近の肉厚との和は、ボール16の直径と略等しくなるように受け部15Bは構成されている。この付勢部15とボール16からクラッチ機構が構成されている。
ソレノイド駆動部14の駆動量は、ソレノイド駆動部14が最も縮んでいる状態(動力遮断位置)で受け部15B表面が孔12aと対向する位置にあり、ソレノイド駆動部14が最も伸長している状態(動力接続位置)で押圧部15Aが孔12aと対向する位置にあるように調整されている。よってボール16は、ソレノイド駆動部14が縮んでいる状態で受け部15B表面と当接しており、この状態ではボール16の一部が孔12aから従動回転軸12外周面より突出することはない(図3、図4)。またソレノイド駆動部14が伸長している状態では、ボール16は押圧部15Aと当接する(図7)。この状態では従動回転軸12外周面よりボール16の一部が突出している(図6、図7)。尚、釘打機1本体の傾きによっては、ボール16が重力によって孔12aから突出することがあるが、ボール16は押圧部15Aにより支持されていないため、付勢力は殆ど無く、後述のコイルスプリング11が付勢されることはない。
また図3に示されるように、従動回転軸12の他端側であって、孔12aより端部側にはスプリング着座部12Bが規定され、スプリング着座部12Bの最端部であってギア8Bと先後端方向において並列する位置には、支持軸12Dが設けられている。支持軸12Dには、ベアリング9Aを介して、フライホイール9が回転可能に設けられている。従動回転軸12は、ハウジング2の一部である第2壁2B及び第3壁2Cに対して回転可能に支持されているため、従動回転軸12の一部である支持軸12Dにベアリング9Aを介して回転可能に設けられるフライホイール9は、従動回転軸12に対して自由に回転可能であると共に、ハウジング2に対して回転可能に支持された状態になっている。また支持軸12Dの端部には、ベアリング9A脱落防止のための止め輪9Bが取り付けてある。
フライホイール9の外周には歯部が設けられてギア8Bと噛合しており、ギア8Bが時計回りに回転することにより反時計回りに回転する。フライホイール9の回転軸であって従動回転軸12と同軸な位置には、フライホイール9と同軸で一体の駆動回転軸10が設けられている。また駆動回転軸10の外径はスプリング着座部12Bの外径より大径に構成されている。
駆動回転軸10には、コイルスプリング11がコイルスプリング11の軸方向と駆動回転軸10の軸とが略同軸となるようにその一端側11Aで固定されている。またコイルスプリング11の他端側11Bは、従動回転軸12のスプリング着座部12Bと従動回転軸支持部17との間であって、溝17a内に配置されている。
コイルスプリング11は鋼線が巻回されて構成されており、図5aに示されるように、スプリングを構成する鋼線の一の環と他の環との間が密になった状態で巻回されている。また図5bに示されるように、コイルスプリング11の環を構成する鋼線は、コイルスプリング11の一端側11Aから他端側11Bに向かう方向において、一端側11A側から時計回り方向に鋼線が巻回されて構成されている。よってコイルスプリング11を構成する鋼線の螺旋方向はフライホイール9の回転方向と反対方向になっている。またコイルスプリング11の内径は、その自由状態では、駆動回転軸10の外径と略同じに構成されている。スプリング着座部12Bの外径は駆動回転軸10外径より小さいため、モータ8に通電されていない状態では、コイルスプリング11と従動回転軸12とは非連結状態にある。
以上の構成に係る釘打機1について、釘を打ち込む動作について説明する。先ず作業者がトリガ5を引くと共にプッシュレバー6Aを被打込部材に押し当てるか、プッシュレバー6Aを被打込部材に押し当てた後にトリガ5を引く。すると、電池4を電源としてモータ8が回転し、モータ8に噛合しているフライホイール9、駆動回転軸10、及びコイルスプリング11が回転する。モータ8に駆動されることにより、フライホイール9は角速度が増し、回転エネルギーを蓄積する。この時にコイルスプリング11は、図3又は図4に示されるように、従動回転軸12と離間しているため、従動回転軸12が回転することはない。よってこの状態では、コイルスプリング11と従動回転軸12との間に摩耗は発生しない。
モータ8が回転を開始してから所定時間が経過し、フライホイール9に駆動子18を駆動可能なエネルギーが蓄積された状態で、図示せぬ駆動回路が作動して、ソレノイド13に通電されソレノイド戻りバネ14Aの付勢力に抗してソレノイド駆動部14が伸長する。この時に隙間15a内で、ボール16の付勢部15と接する面が受け部15B表面から押圧部15Aに変わる。押圧部15Aは斜面から構成されていると共に、ボール16はソレノイド駆動部14の伸縮方向には移動できないため、ソレノイド駆動部14が伸長することにより、ボール16は、押圧部15Aにより従動回転軸12の半径方向外方に移動されて、図6に示されるように、従動回転軸12表面より突出する。
従動回転軸12であるスプリング着座部12B表面近傍にはコイルスプリング11の他端側11Bが位置しているため、従動回転軸12表面からボール16が突出することにより他端側11Bの一部は従動回転軸12の半径方向外方に付勢される。これにより他端側11Bであってボール16と接する位置の直径方向反対側は従動回転軸12であるスプリング着座部12B表面と接触することになり、この接触箇所に摩擦が発生することになる。尚、ボール16は曲面で端部11Bに接触するため、ボール16が端部11Bに接触した際にコイルスプリング11及びボール16が摩耗することが防止されている。
また孔12aを通る従動回転軸12の直径方向であって溝17aを挟んで孔12aと対峙する箇所には、スプリング保持部17Bが配置されているため、他端側11Bは、ボール16により付勢されてボール16とスプリング保持部17Bとの間で狭持されることになる。
よって従動回転軸12とコイルスプリング11の他端側11Bとの間に摩擦及び狭持による回転抵抗が発生する。従動回転軸12に対してコイルスプリング11は反螺旋方向に回転しているため、上記回転抵抗が発生することにより、コイルスプリング11を構成する鋼線は、一端側11Aが固定された状態で、他端側11Bが更に螺旋方向に回転された状態になり、その結果コイルスプリング11の内径が縮小される(図7)。
コイルスプリング11の内径が縮小されることにより、コイルスプリング11と従動回転軸12との間の摩擦力が上昇し、数十ミリ秒後には、コイルスプリング11が従動回転軸12に締結されて従動回転軸12はコイルスプリング11及び駆動回転軸10と一緒に回転することになる。この場合に、付勢部15は、ソレノイド駆動部14に回転可能に設けられると共に従動回転軸12とボール16を介して連結されるため、従動回転軸12と一緒に回転する。従動回転軸12には駆動子18のラック18Aと噛合するピニオン12Cが設けられているため、従動回転軸12の回転に応じて駆動子18がハウジング2の先端側に移動する(図8)。
従動回転軸12が回転される場合には、モータ8の出力のみならずフライホイール9の回転エネルギーも伝達されるため、従動回転軸12はコイルスプリング11と連結された状態で急激に高速回転することになる。従動回転軸12の急激な高速回転に応じて駆動子18もハウジング2の先端側に急激に移動し、駆動子18の先端側に設けられたブレード18Bにより図示せぬ釘が被打込部材に打ち込まれる。
打込完了時にはソレノイド13への通電も終了し、ソレノイド駆動部14はソレノイド戻りバネ14Aの付勢力により縮む方向へと移動する。付勢部15も同様に移動するため、ボール16は受け部15B表面に着座する。これに従い他端側11Bは、ボール16とスプリング保持部17Bとの間での狭持及びボール16の付勢による従動回転軸12への当接から開放される。他端側11Bがボール16による付勢から開放されることにより、コイルスプリング11は、スプリング着座部12Bを締め付けていた箇所が緩んで打込動作が開始される前の内径に戻り、コイルスプリング11と従動回転軸12との連結が切断される。
駆動子18は、釘を打込後に従動回転軸12がコイルスプリング11との連結が切断された状態になると、先端側へと付勢する力が働かなくなるため、駆動子18に接続された駆動子戻りバネ19により後端側へと移動されて釘打ち込み前の状態に戻る。
次に第二の実施の形態による電動式釘打機について、図9乃至図13に基づき説明する。第2の実施の形態では、図9a及び図9bに示されるコイルスプリング21を使用する。コイルスプリング21以外の構成については、第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。コイルスプリング21は、一端側21Aの形状はコイルスプリング11と同じであるが、他端側21Bにおいて、鋼線の巻終わり部分をコイルスプリング21の軸方向に延出して、突出部21Cを構成している。
図10に示されるように、従動回転軸12のスプリング着座部12Bがコイルスプリング21内に挿入さている状態では、コイルスプリング21の他端側21Bは溝17a内に挿入されず、突出部21Cのみが溝17a内に挿入されている。
図11に示されるように、ボール16が従動回転軸12であるスプリング着座部12B表面より突出していない場合には、突出部21Cは溝17a内でボール16と当接しない。しかし図12に示されるように、ボール16がスプリング着座部12B表面より突出している場合には、突出部21Cはボール16とスプリング保持部17Bとの間の隙間を通ることができずにボール16とスプリング保持部17Bとの間に掛止された状態になる。その結果第一の実施の形態のコイルスプリング11の場合と同様に、コイルスプリング21の内径が縮小されてコイルスプリング21と従動回転軸12とが連結され(図13)、駆動子18を先端方向に移動して図示せぬ釘を打ち込むことができる。尚、釘打機1本体の傾きによっては、ボール16が重力によって孔12aから突出することがあるが、ボール16は押圧部15Aにより支持されていないため、付勢力は殆ど無く、コイルスプリング21が付勢されることはない。
このような構成を取った場合では、摩擦によらずにコイルスプリング21と従動回転軸12とが掛止により連結される。従ってコイルスプリング21やボール16の摩耗が更に低減できる。
次に、第3の実施の形態による電動式釘打機について、図14乃至図18に基づき説明する。第3の実施の形態では、図14に示されるように、他端側31Bにフランジ31Dが設けられたコイルスプリング31を使用する。コイルスプリング31以外の構成については、第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。フランジ31Dは略環状の部材であり、円周上の一部に切り欠き31cが形成されている。フランジ31Dとコイルスプリング31とは、フランジ31Dの内部にコイルスプリング31の他端側31Bが同軸的に挿入されると共に切り欠き31c内に他端側31Bの鋼線の先端である突出部31Cが挿入されている。よってフランジ31Dとコイルスプリング31とは、コイルスプリング31の回転方向に関して一体に回転することができる。
図15に示されるように、コイルスプリング31の一端側31Aを駆動回転軸10に固定すると共に、従動回転軸12のスプリング着座部12Bがコイルスプリング31内に挿入される。この状態で、コイルスプリング31のフランジ31Dは溝17a内に挿入されている。
図16に示されるように、ボール16が従動回転軸12であるスプリング着座部12B表面より突出していない場合には、フランジ31Dは溝17a内を自在に回転することができる。しかし図18に示されるように、ボール16がスプリング着座部12B表面より突出した場合には、フランジ31Dのボール16との接触およびフランジ31Dのボール16と接する位置の直径方向反対側がスプリング着座部12B表面と接触することになり、この接触箇所に摩擦が発生することになる。尚、釘打機1本体の傾きによっては、ボール16が重力によって孔12aから突出することがあるが、ボール16は押圧部15A(図15A)により支持されていないため、付勢力は殆ど無く、フランジ31Dが付勢されることはない。
その結果第一の実施の形態のコイルスプリング11の場合と同様に、コイルスプリング31の内径が縮小されてコイルスプリング31と従動回転軸12とが連結され(図17)、駆動子18を先端方向に移動して図示せぬ釘を打ち込むことができる。
このような構成を取った場合、フランジ31Dはコイルスプリングを構成する鋼線より剛性が高く、高硬度の素材を用いることができる。よってコイルスプリングとスプリング着座部12Bとを接触させた場合と比較して、フランジ31Dとスプリング着座部12Bとを接触させた方がより大きな摩擦力を発生させることができ、かつ摩耗も低減することができる。従って、フランジ31Dとスプリング着座部12Bとの間の摩擦力に抗する滑りが発生し難くなるため、ソレノイド駆動部14(図17)を駆動してからコイルスプリング31と従動回転軸12とが締結状態になるまでの時間を短縮することができる。
次に第4の実施の形態による電動式釘打機について、図19乃至図22に基づき説明する。第4の実施の形態では、図19及び図20に示されるように従動回転軸12において、伸縮方向で同一位置であって円周方向で略三分割する位置にそれぞれ孔12aが形成され、それぞれの孔12aにそれぞれボール16が挿入される。コイルスプリング31及び孔12a以外の構成については、第3の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。この場合、図19に示されるように、ベアリング17Aに隣接してベアリング31Eを併設し、コイルスプリング31の他端側31Bに設けられるフランジ31Dを、ベアリング31Eにより回転可能に支持している。またベアリング17A、31Eは、ネジ31Gによって第2壁2Bに固定されているベアリングホルダ31Fに圧入されて保持されている。
この場合において、図19および図20に示されるように、ボール16がスプリング着座部12B表面より突出していない場合には、フランジ31Dは溝17a内を自在に回転することができる。しかし図21および図22に示されるように、押圧部15Aによって3個のボール16がそれぞれスプリング着座部12B表面より突出した場合には、3個のボール16によりフランジ31Dが押し広げられるようになるため、ボール16とフランジ31Dとの間に摩擦が生じることになる。尚、釘打機1本体の傾きによっては、ボール16が重力によって孔12aから突出することがあるが、ボール16は押圧部15Aにより支持されていないため、付勢力は殆ど無く、フランジ31Dが付勢されることはない
その結果コイルスプリング11の場合と同様に、コイルスプリング31の内径が縮小されてコイルスプリング31と従動回転軸12とが連結され(図21)、駆動子18を先端方向に移動して図示せぬ釘を打ち込むことができる。
このような構成を採った場合、第3の実施の形態と同様に、フランジ31Dの素材を高硬度の素材とすることができると共に、ボール16を三個用いているので摩擦力を個々のボール16に分散することができ、より摩耗を低減することができる。
また三個のボール16でフランジ31Dを均等に付勢して摩擦力を発生させると共にフランジ31Dはベアリング31Eで回転可能に支持されているため、ボール16でフランジ31Dを付勢したときにも、フランジ31Dを含むコイルスプリング31の回転の中心軸が従動回転軸12の回転の中心軸に対してずれることが抑制される。従って回転軸ズレに起因する異常振動等の発生が抑制されて打込動作の安定を図ることができる。
次に、第5の実施の形態による電動式釘打機について、図23及び図24に基づき説明する。第5の実施の形態では図23に示されるように、第1から第4の実施形態のラック18Aとピニオン12Cの代わりに、ワイヤ48Aを使用する。ワイヤ48Aは、その一端が駆動子18の後方に結びつけられると共にワイヤ48Aの他端が従動回転軸12の外周位置に取り付けられる。従動回転軸12はフライホイール9等と連結されて回転するため、受動回転軸12が回転する場合には、ワイヤ48Aが従動回転軸12に巻き取られる。
ワイヤ48Aが巻き取られることにより、図24に示されるように駆動子18はハウジング2の先端側に移動し、図示せぬ釘を打ち込むことができる。
このような構成を取った場合、ピニオンとラックの機構に変えてワイヤを用いるが、ピニオンとラックの機構に比べてワイヤの方が軽量であるため、釘打機1全体として軽量化を図ることができ、作業性を増すことができる。
次に第6の実施の形態による電動式釘打機について図25から図28に基づき説明する。第6の実施の形態に係る電動式釘打機1は、第4の実施の形態に係る電動式釘打機とその構成が略等しいため、特に明言しない限りは、その構成についての説明を省略する。
図25に示されるように、ハウジング2に設けられた第2壁2Bには、ベアリング17Aを介して従動回転軸12が回転可能に支持されており、従動回転軸12は略筒状であるとともにその軸がモータ8の回転軸8Aの軸と平行になるように設けられている。またハウジング2に設けられた第3壁2Cにおいても従動回転軸12がベアリング12Aを介して回転可能に支持されている。よって従動回転軸12は2箇所で支持されるため、急激に力が加えられた状態でも安定して回転することができる。また、従動回転軸12には略環状の従動回転軸支持部17が嵌合されており、この従動回転軸支持部17を介して従動回転軸12はベアリング17Aに支持されている。
従動回転軸12の端部側であって後述の駆動回転軸10側にはスプリング着座部12Bが規定され、スプリング着座部12Bの最端部には従動回転軸12と同軸の支持軸12Dが設けられている。支持軸12Dには、ベアリング9Aを介して、フライホイール9が回転可能に設けられている。従動回転軸12は、ハウジング2の一部である第2壁2B及び第3壁2Cに対して回転可能に支持されているため、従動回転軸12の一部である支持軸12Dにベアリング9Aを介して回転可能に設けられるフライホイール9は、従動回転軸12に対して自由に回転可能であると共に、ハウジング2に対して回転可能に支持された状態になっている。また支持軸12Dの端部には、ベアリング9A脱落防止のための止め輪9Bが取り付けてある。
フライホイール9の回転軸であって従動回転軸12と隣接しかつ同軸な位置には、フライホイール9と同軸で一体の駆動回転軸10が設けられている。図26に示されるように駆動回転軸10は、駆動回転軸10の最大外径部分となるフライホイール9近傍位置でスプリング着座部12Bの外径より大径であり、従動回転軸12側端部に近づくほどその外径が小さくなり、従動回転軸12側の端部外径が従動回転軸12の外径と略同径になるように構成されている。故に、駆動回転軸10の従動回転軸12側外周面と従動回転軸12の駆動回転軸10側外周面とが略連続して形成される。
駆動回転軸10と従動回転軸12との間にはコイルスプリング31が架設されている。コイルスプリング31は、その内径がスプリング着座部12Bの外径より大径に構成されており、その一端側31Aで駆動回転軸10に固定されている。またコイルスプリング31の他端側31Bは、スプリング着座部12Bを内包している。
上記構成の電動式釘打機1において釘を打つ場合には、図27に示されるように、ソレノイド13とクラッチ機構である付勢部15及びボール16との協働により、コイルスプリング31がスプリング着座部12Bに巻き付き駆動回転軸10と従動回転軸12とを連結して、フライホイール9に蓄積された回転力を駆動子18に伝達する。この場合に図28に示されるように、駆動回転軸10と従動回転軸12との相対する端部が同径かつ、駆動回転軸10の外周面と従動回転軸12の外周面とが連続して形成されているため、コイルスプリング31が好適に巻き付き、軸方向変形が抑えられる。故にコイルスプリング31の寿命を向上することができる。
本発明においては上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば第4の実施の形態や第6の実施の形態において、第1〜第3の実施の形態に係るコイルスプリング等の形態を採用しても良いし、第6の実施の形態に係る駆動回転軸の形状を第1〜第4の実施の形態に適用してもよい。また何れの実施の形態においてもコイルスプリングは駆動回転軸に固定されて従動回転軸とは動力的に連結または切断されていたが、これに限らず従動回転軸にコイルスプリングを固定し、駆動回転軸と動力的に連結又は切断可能としても良い。この場合は駆動回転軸側にソレノイド駆動部や、付勢部を配置することにより、第1〜第4の実施の形態と同様に釘を打ち込むことが可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係る電動式釘打機を表す部分透視側面図。 本発明の第1の実施の形態に係る電動式釘打機を表す部分透視平面図。 本発明の第1の実施の形態に係る電動式釘打機の内部機構を表す断面図。 図3のIV−IV線における断面図。 本実施の第1の形態に係る電動釘打機のコイルスプリングを表す側面図。 本実施の第1の形態に係る電動釘打機のコイルスプリングを表す正面図。 図7のVI−VI線における断面図。 本発明の第1の実施の形態に係る電動式釘打機においてコイルスプリングと従動回転軸とが連結された状態を表す断面図。 本発明の第1の実施の形態に係る電動式釘打機で釘を打ち込んだ状態を表す部分透視側面図。 本発明の第2の実施の形態に係るコイルスプリングを表す側面図。 本発明の第2の実施の形態に係るコイルスプリングを表す背面図。 本発明の第2の実施の形態に係る電動式釘打機の内部機構を表す断面図。 図10のXI−XI線における断面図。 図13のXII−XII線における断面図。 本発明の第2の実施の形態に係る電動式釘打機においてコイルスプリングと従動回転軸とが連結された状態を表す断面図。 本発明の第3の実施の形態に係るコイルスプリングを表す側面図。 本発明の第3の実施の形態に係る電動式釘打機の内部機構を表す断面図。 図15のXVI−XVI線における断面図。 本発明の第3の実施の形態に係る電動式釘打機においてコイルスプリングと従動回転軸とが連結された状態を表す断面図。 図17のXVIII−XVIII線における断面図。 本発明の第4の実施の形態に係る電動式釘打機の内部機構を表す断面図。 図19のXX−XX線における断面図。 本発明の第4の実施の形態に係る電動式釘打機においてコイルスプリングと従動回転軸とが連結された状態を表す断面図。 図21のXXII−XXII線における断面図。 本発明の第5の実施の形態に係る電動式釘打機を表す部分透視側面図。 本発明の第5の実施の形態に係る電動式釘打機で釘を打ち込んだ状態を表す部分透視側面図。 本発明の第6の実施の形態に係る電動式釘打機の内部機構を表す断面図。 本発明の第6の実施の形態に係る電動式釘打機の駆動回転軸周辺を表す部分断面図。 本発明の第6の実施の形態に係る電動式釘打機においてコイルスプリングと従動回転軸とが連結された状態を表す断面図。 本発明の第6の実施の形態に係る電動式釘打機においてコイルスプリングと従動回転軸とが連結された状態での駆動回転軸周辺を表す部分断面図。
符号の説明
1・・釘打機 2・・ハウジング 2A・・第1壁 3・・ハンドル 4・・電池
5・・トリガ 6・・ノーズ 6A・・プッシュレバー 7・・マガジン 8・・モータ
8A・・回転軸 8B・・ギア 9・・フライホイール 9A・・ベアリング
10・・駆動回転軸 11・・コイルスプリング 11A・・一端側 11B・・他端側
12・・従動回転軸 12A・・ベアリング 12B・・スプリング着座部
12C・・ピニオン 12D・・支持軸 12a・・孔 13・・ソレノイド
14・・ソレノイド駆動部 14A・・バネ 15・・付勢部 15A・・押圧部
15B・・受け部 15a・・隙間 16・・ボール 17・・従動回転軸支持部
17B・・スプリング保持部 17a・・溝 18・・駆動子 18A・・ラック
18B・・ブレード 19・・駆動子戻りバネ

Claims (10)

  1. ハウジングと、
    該ハウジングに設けられたモータと、
    該ハウジングに取り付けられて打込側位置に釘を供給するマガジンと、
    該ハウジングに回転可能に支持され、該モータに駆動されて回転するフライホイールと、
    内部に空間が形成されて略筒状に構成され、該ハウジングに回転可能に設けられた従動回転軸と、
    該従動回転軸によって駆動される駆動子とを備えた電動式釘打機において、
    該フライホイールの回転力を該従動回転軸に伝達可能なコイルスプリングと、
    該フライホイールと該従動回転軸とを該コイルスプリングを介して選択的に連結可能なクラッチ機構と、を備え、
    該コイルスプリングの一端が該フライホイールに同軸に固定されると共に他端が該従動回転軸に外挿されてコイルスプリング開口内に該従動回転軸が挿入されるように配置され、該クラッチ機構が動力遮断位置にあるときには該コイルスプリングの他端はその内径が該従働回転軸の外径より大きく、
    該従動回転軸の該コイルスプリングの該他端に対応する位置には、該従動回転軸の半径方向に貫通する貫通孔が形成され、該貫通孔内には該貫通孔内を該半径方向に移動可能な接触部が設けられたことを特徴とする電動式釘打機。
  2. 該クラッチ機構は、該コイルスプリングと該従動回転軸とを接続する動力接続位置と、該コイルスプリングと該従動回転軸とを分離する動力遮断位置と、の間で移動可能に構成されることを特徴とする請求項1に記載の電動式釘打機。
  3. 該クラッチ機構は、該コイルスプリングを付勢するソレノイドとを含んで構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の電動式釘打機。
  4. 該コイルスプリングの該他端には、略環状のフランジ部が設けられ、該貫通孔は該フランジ部と対向する位置に開口していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の電動式釘打機。
  5. 該ソレノイドは、駆動部であるソレノイド駆動部と、該ソレノイド駆動部により駆動されて該接触部を付勢する付勢部とを含んで構成され、該ソレノイド駆動部の少なくとも一部は、該従動回転軸内部の該空間に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の電動式釘打機。
  6. 該付勢部は回転可能に構成されていると共に、該付勢部の回転軸と該フライホイールの回転軸とが同軸上に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の電動釘打機。
  7. 該従動回転軸と該駆動子との間に設けられて従働回転軸の回転を該駆動子の該反打込側から該打込側への直線運動へと変換する駆動子送り機構を更に備え、該駆動子送り機構は、該駆動子に設けられたラックと、該従働回転軸に設けられて該ラックと噛合するピニオンと、を含んで構成されることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一に記載の電動式釘打機。
  8. 該従動回転軸と該駆動子との間に設けられて従働回転軸の回転を該駆動子の該反打込側から該打込側への直線運動へと変換する駆動子送り機構を更に備え、該駆動子送り機構は、該駆動子の反打込側端部に一端が締結されると共に該従働回転軸に他端が締結されたワイヤを含んで構成されることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一に記載の電動式釘打機。
  9. ハウジングと、
    該ハウジングに設けられたモータと、
    該ハウジングに取り付けられて打込側位置に釘を供給するマガジンと、
    該ハウジングに回転可能に支持され、該モータに駆動されて回転するフライホイールと、
    該ハウジングに回転可能に設けられると共に略円筒状に構成され内部空間が画成されている従動回転軸と、
    該従動回転軸によって駆動される駆動子と
    該フライホイールと、該従動回転軸とを連結可能なクラッチ機構を備えた電動式釘打機において、
    該従動回転軸の内部空間に、ソレノイド駆動部が配置され、
    該従動回転軸は該従動回転軸の半径方向に貫通する貫通孔を備え、該貫通孔内には該クラッチ機構に設けられているスプリングを付勢する当接部が配置されていることを特徴とする電動式釘打機。
  10. 該ソレノイド駆動部は該クラッチ機構を動作させることを特徴とする請求項9に記載の電動式釘打機。
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