JP4770759B2 - 過給機付き内燃機関の制御装置 - Google Patents

過給機付き内燃機関の制御装置 Download PDF

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Description

この発明は、過給機付き内燃機関の制御装置に関する。
従来、例えば特許文献1には、温度変化に起因する吸気通路の開口面積変化が吸入空気流量に与える影響に対応できるようにするために、吸気通路の壁面温度と吸入空気温度に応じて、吸入空気流量の基本値を補正する技術が開示されている。
実開昭63−123744号公報 特開平7−119524号公報 特開平7−167697号公報
遠心式コンプレッサを備える過給機付きの内燃機関では、高負荷時に吸入空気流量が多くなると、コンプレッサ上流の吸気通路内の圧力が負となる。吸入空気流量の増加に伴って負圧が大きくなると、弾性素材で構成されるコンプレッサ上流の吸気通路に潰れが生ずることがある。そのような潰れによってコンプレッサ上流の吸気通路の面積が縮小すると、コンプレッサが過回転状態となってしまう。このような現象については、上述した従来の技術では何らの考慮がなされていない。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、コンプレッサ上流の吸気通路の面積縮小に起因するコンプレッサの過回転を回避する過給機付き内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、遠心式のコンプレッサを有する過給機を備える内燃機関の制御装置であって、
内燃機関の負荷状態を検知する負荷状態検知手段と、
内燃機関の負荷が所定値以上であって定常状態にあるときに、前記コンプレッサの入口部分の単位時間当たりの圧力降下が所定値以上であると判断するコンプレッサ入口圧力状態判断手段と、
前記コンプレッサの入口部分の単位時間当たりの圧力降下が所定値以上であると判断された場合に、前記コンプレッサの過回転状態を回避する制御を行う過回転状態回避手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、前記コンプレッサの上流における空気流量を検出する空気流量検出手段を更に備え、
前記コンプレッサ入口圧力状態判断手段は、前記コンプレッサの上流における空気流量が所定値以上振幅したときに、前記コンプレッサの入口部分の単位時間当たりの圧力降下が所定値以上であると判断することを特徴とする。
また、第3の発明は、遠心式のコンプレッサを有する過給機を備える内燃機関の制御装置であって、
前記コンプレッサの上流における空気流量を検出する空気流量検出手段と、
前記コンプレッサの上流における空気流量が所定値以上振幅したときに、前記コンプレッサが過回転状態であると判定する過回転状態判定手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第4の発明は、第3の発明において、前記コンプレッサが過回転状態にあると判定された場合に、前記コンプレッサの過回転状態を回避する制御を行う過回転状態回避手段を更に備えることを特徴とする。
また、第5の発明は、第1、第2、または第4の発明において、前記過回転状態回避手段は、
前記コンプレッサの上流の吸気通路と前記コンプレッサの下流の吸気通路とをバイパスする吸気バイパス通路と、前記吸気バイパス通路の途中に配置され、当該吸気バイパス通路を流れる空気流量を制御するエアバイパスバルブとを備え、前記コンプレッサの過回転状態を回避すべき状況にあると判断される場合には、前記吸気バイパス通路が開放されるように前記エアバイパスバルブを制御することを特徴とする。
また、第6の発明は、第1、第2、または第4の発明において、前記過給機は、排気通路に配置されるタービンを有するターボ過給機であって、
前記過回転状態回避手段は、
前記タービンの上流の排気通路と前記タービンの下流の排気通路とをバイパスする排気バイパス通路と、前記排気バイパス通路の途中に配置され、当該排気バイパス通路を流れる空気流量を制御するウエストゲートバルブとを備え、前記コンプレッサの過回転状態を回避すべき状況にあると判断される場合には、前記排気バイパス通路が開放されるように前記ウエストゲートバルブを制御することを特徴とする。
また、第7の発明は、第2または第4の発明において、前記過回転状態回避手段は、前記過回転状態を回避する前記制御を行った後に、当該回避制御の制御量が所定量だけ残るようにする過回転状態再発防止手段を含むことを特徴とする。
また、第8の発明は、第7の発明において、前記過給機は、排気通路に配置されるタービンを有するターボ過給機であって、
前記過回転状態回避手段は、
前記コンプレッサの上流の吸気通路と前記コンプレッサの下流の吸気通路とをバイパスする吸気バイパス通路と、前記吸気バイパス通路の途中に配置され、当該吸気バイパス通路を流れる空気流量を制御するエアバイパスバルブと、前記タービンの上流の排気通路と前記タービンの下流の排気通路とをバイパスする排気バイパス通路と、前記排気バイパス通路の途中に配置され、当該排気バイパス通路を流れる空気流量を制御するウエストゲートバルブとを備え、前記コンプレッサの過回転状態を回避すべき状況にあると判断される場合には、前記吸気バイパス通路が開放されるように前記エアバイパスバルブを制御し、或いは前記排気バイパス通路が開放されるように前記ウエストゲートバルブを制御するものであって、
前記過回転状態再発防止手段は、
前記コンプレッサの上流における前記過回転状態の発生時の空気流量と、現在の当該空気流量とに基づいて、前記過回転状態の再発防止のために用いるアクチュエータとして、前記エアバイパスバルブおよび前記ウエストゲートバルブの何れか一方を選択するアクチュエータ選択手段を含むことを特徴とする。
第1の発明によれば、内燃機関の負荷が所定値以上の低負荷状態において、コンプレッサ上流の吸気通路の潰れ発生に起因するコンプレッサの過回転状態を好適に回避することができる。
第2の発明によれば、コンプレッサの上流における空気流量の振幅の大きさに基づいて、コンプレッサの入口部分の単位時間当たりの圧力降下が所定値以上に達したか否かを確実に判断することができる。
第3の発明によれば、コンプレッサの上流における空気流量の振幅の大きさに基づいて、コンプレッサの上流の吸気通路の潰れ発生に起因する過給機のコンプレッサが過回転状態にあるか否かを確実に判断することが可能となる。
第4の発明によれば、コンプレッサの上流における空気流量の振幅の大きさに基づいて判定されたコンプレッサの過回転状態を好適に回避することができる。
第5の発明によれば、第1の発明においてコンプレッサの入口部分の単位時間当たりの圧力降下が所定値以上に達したと判定される場合や第2の発明においてコンプレッサの過回転状態であると判定された場合といったコンプレッサの過回転状態を回避すべき状況であると判断される場合に、吸気バイパス通路が開放されることで、コンプレッサの入口部分を正圧にすることができる。これにより、吸気通路の潰れを解消することができ、コンプレッサの過回転状態を回避することができる。
第6の発明によれば、第1の発明においてコンプレッサの入口部分の単位時間当たりの圧力降下が所定値以上に達したと判定される場合や第2の発明においてコンプレッサの過回転状態であると判定された場合といったコンプレッサの過回転状態を回避すべき状況であると判断される場合に、排気バイパス通路が開放されることで、コンプレッサの回転数(ターボ回転数)を下げることができ、コンプレッサの入口部分の負圧を低減することができる。これにより、吸気通路の潰れを解消することができ、コンプレッサの過回転状態を回避することができる。
第7の発明によれば、コンプレッサの過回転状態を回避する制御を行った後に、当該回避制御の制御量が所定量だけ残るようにされることで、吸気通路の潰れの再発を防止することができ、これにより、コンプレッサの過回転状態が再発するのを防止することができる。
第8の発明によれば、コンプレッサの上流における空気流量の状態を考慮して、過給のレスポンスの悪化を招かないようにしつつ、かつ、コンプレッサの上流の吸気通路に潰れが再発しないように、適切なアクチュエータを選択できるようになる。
実施の形態1.
[システム構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態1の構成を説明するための概略構成図である。図1に示すように、本実施形態のシステムは、内燃機関10を備えている。内燃機関10は、複数の気筒を有する多気筒式の機関であり、図1は、そのうちの一気筒の断面を示している。
内燃機関10の吸気系は、吸気通路12を備えている。空気は大気中から吸気通路12に取り込まれ、各気筒の燃焼室14に分配される。吸気通路12の入口には、エアクリーナ16が取り付けられている。エアクリーナ16の下流近傍には、吸気通路12に吸入される空気の流量に応じた信号を出力するエアフローメータ(AFM)18が設けられている。
エアフローメータ18の下流には、ターボ過給機20が設けられている。ターボ過給機20は、遠心式のコンプレッサ20aと、タービン20bとを有している。コンプレッサ20aの下流には、圧縮された空気を冷却するためのインタークーラ22が設けられている。インタークーラ22の下流には、スロットルバルブ24が配置されている。スロットルバルブ24は、アクセル開度に基づいてスロットルモータにより駆動される電子制御式のバルブである。スロットルバルブ24の近傍には、スロットル開度TAを検出するためのスロットルポジションセンサ26が配置されている。
コンプレッサ20aからインタークーラ22に至る吸気通路12の途中には、吸気バイパス通路28の一端が接続されている。吸気バイパス通路28の他端は、コンプレッサ20aの上流側に接続されている。吸気バイパス通路28の途中には、吸気バイパス通路28を流れる空気の流量を制御するためのエアバイパスバルブ(ABV)30が配置されている。
スロットルバルブ24の下流には、サージタンク32が設けられている。サージタンク32の下流には、スロットルバルブ24の下流での吸気通路内圧を検出するための吸気圧センサ34が配置されている。
内燃機関10の排気系は、排気通路36を備えている。排気通路36には、上述したターボ過給機20のタービン20bが配置されている。また、排気通路36には、タービン20bをバイパスしてタービン20bの入口側と出口側とを接続する排気バイパス通路38が接続されている。排気バイパス通路38の途中には、ウエストゲートバルブ(WGV)40が配置されている。
内燃機関10の制御系は、ECU(Electronic Control Unit)50を備えている。ECU50には、上述した各種センサに加え、エンジン回転数を検知するためのクランク角センサ52や、上述した各種アクチュエータが接続されている。ECU50は、それらのセンサ出力に基づいて、内燃機関10の運転状態を制御することができる。
[エアクリーナホースの潰れ]
図2は、コンプレッサ20a周辺の吸気通路12における空気の流れの状態を説明するための図である。より具体的には、図2(A)はエアクリーナホース12aの形状が正常である場合の空気の流れを、図2(B)はエアクリーナホース12aに潰れが生じた場合の空気の流れを、それぞれ示している。
上述した吸気通路12では、より詳細には、図2(A)に示すように、エアクリーナ16が収納されたエアクリーナボックス16aとコンプレッサ20aとの間の部位は、ゴムなどの弾性素材からなるエアクリーナホース12aとして構成されている。ABV30が全閉にされた状態では、エアクリーナ16を介して大気中から取り込まれた空気は、エアクリーナホース12aを通ってコンプレッサ20aに導かれる。コンプレッサ20aに導入された空気は、コンプレッサ20aによって、更に吸気通路12の下流に送り込まれる。
内燃機関10が高負荷運転状態にあるときは、コンプレッサ20aは、大量に空気を下流側に送り込む。このため、コンプレッサ20aの上流の吸気通路12内は、すなわち、エアクリーナボックス16a内やエアクリーナホース12a内は、負圧となる。内燃機関10の負荷が高くなるにつれ、エアクリーナホース12a内を通過する空気流量は増加していき、従って、エアクリーナホース12a内の負圧は高まっていく。
その結果、エアクリーナホース12a内の負圧が一定値を超えると、図2(B)に示すように、エアクリーナホース12aが大気圧に押されて潰れてしまうことが起こり得る。そのような潰れが生ずると、吸気はエアクリーナホース12aにおける潰れが生じた箇所において絞られるため、当該箇所の下流であってコンプレッサ20aの上流の部位の圧力が急激に負圧となる。そして、そのような潰れによりコンプレッサ20aに流れる空気流量が少なくなった状態では、コンプレッサ20aの前後の圧力差が大きくなる。このため、コンプレッサ20aはサージ領域に入り、その結果として、コンプレッサ20a(ターボ過給機20)が過回転状態となってしまう。
また、上記のエアクリーナホース12aの潰れが生ずると、エアクリーナ16側から取り込まれた吸気は、図2(B)に示すように、上記潰れ箇所において反射し、エアフローメータ18の周辺で順流と逆流を繰り返す脈動流となる。
図3は、エアクリーナホース12aの潰れが発生する前後の時点で、エアフローメータ18によって検出される吸入空気流量(AFM流量)を示す図である。図3において、「状態A」は、図2(A)に示す状態、すなわち、エアクリーナホース12aが正常な状態を示し、また、「状態B」は、図2(B)に示す状態、すなわち、エアクリーナホース12aに潰れが生じた状態を示している。また、図3は、内燃機関10が定常状態にあるときのAFM流量を示す図である。
図3に示すように、エアクリーナホース12aに潰れが生ずると、それまでの間はほぼ一定値を示していたAFM流量が脈動し始める。そこで、本実施形態では、AFM流量の脈動幅(AFM流量の変動の振幅)に基づいて、コンプレッサ20aの上流の吸気通路面積が圧力により変化したことを検出し、コンプレッサ20aが過回転状態にあるか否かを判別するようにした。より具体的には、内燃機関10が高負荷運転状態で定常状態にあるときに、AFM流量の脈動幅が所定値以上となった場合には、コンプレッサ20aの上流において急激な圧力降下が生じているものと判断し、コンプレッサ20aが過回転状態にあると判定するようにした。
図4は、上記の機能を実現するために、本実施の形態1においてECU50が実行するルーチンのフローチャートである。尚、本ルーチンは、所定時間毎に周期的に実行されるものである。図4に示すルーチンでは、先ず、内燃機関10の運転状態が高負荷状態、かつ定常状態にあるか否かが判別される(ステップ100)。本ステップ100では、サージタンク32の下流の吸気圧の変動幅が所定値以内にあり、かつ、スロットル開度TAが所定開度以上であるときに、内燃機関10が高負荷定常状態にあると判定される。
上記ステップ100において、内燃機関10の運転状態が高負荷定常状態にあると判定された場合には、現在のAFM流量であるmafmが取得されるとともに、所定時間前に遡って、mafmの最大値mafm_maxおよび最小値mafm_minが算出される(ステップ102)。尚、これらの最大値、最小値を取得するための上記所定時間は、吸入空気流量が多くなるほど、より短い時間が使用される。その理由は、吸入空気流量が多くなるほど、脈動の周波数が高くなるためである。
次に、上記ステップ102において取得されたmafm最大値mafm_maxとmafm最小値mafm_minとの差が所定の閾値MTHより大きいか否かが判別される(ステップ104)。その結果、ステップ104の判定が成立する場合、つまり、AFM流量の脈動幅が所定値以上になっていると判断できる場合には、ターボ過給機20(コンプレッサ20a)が過回転状態にあると判定される(ステップ106)。
以上説明した図4に示すルーチンによれば、内燃機関10が所定値以上の高負荷状態にあってかつ定常状態にあるときのAFM流量の脈動幅(振幅)に基づいて、コンプレッサ20aの入口部分の単位時間当たりの圧力降下が所定値以上であるか否かを判断することができ、そして、ターボ過給機20(コンプレッサ20a)が、エアクリーナホース12aの潰れに起因する過回転状態にあるか否かを確実に判断することが可能となる。
尚、上述した実施の形態1においては、ECU50が、上記ステップ100の処理を実行することにより前記第1の発明における「負荷状態検知手段」が、上記ステップ100〜106の処理を実行することにより前記第1の発明における「コンプレッサ入口圧力状態判断手段」が、それぞれ実現されている。
また、ECU50が上記ステップ102の処理を実行することにより前記第2または第3の発明における「空気流量検出手段」が実現されている。
また、ECU50が上記ステップ106の処理を実行することにより前記第3の発明における「過回転状態判定手段」が実現されている。
実施の形態2.
次に、図5乃至図7を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
本実施形態のシステムは、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU50に、図4に示すルーチンの実行結果に基づいて、後述する図7に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
[実施の形態2の特徴]
本実施形態のシステムは、上述した実施の形態1の手法によってターボ過給機20が過回転状態にあると判定した後に、当該過回転状態を回避するための制御と、当該過回転状態の再発を防止するための制御を行うという点に特徴を有している。
(ターボ過回転状態の回避)
先ず、ターボ過給機20の過回転状態を回避するための制御について説明する。
図5は、ターボ過給機20の過回転状態から復帰した際の、コンプレッサ20a周辺の吸気通路12における空気の流れの状態を説明するための図である。本実施形態では、ターボ過給機20の過回転状態(図2(B)参照)が検出された場合には、ABV30の開度が所定時間に渡って全開となるように制御される。その結果、図5に示すように、コンプレッサ20aを通過した空気の一部が、吸気バイパス通路28を通ってコンプレッサ20aの上流に戻されることになる。
これにより、コンプレッサ20aの前後の圧力比が1に近づくこととなり、コンプレッサ20aをサージ領域から脱出させることができるとともに、エアクリーナホース12a内を正圧にすることで、エアクリーナホース12aに生じていた潰れを解消することができる。このため、ターボ過給機20(コンプレッサ20a)の過回転状態を回避することができる。
(ターボ過回転状態の再発防止)
本実施形態のシステムは、過給圧を調整する手段として、コンプレッサ20aによって圧縮された空気をコンプレッサ20aの上流側に戻すことで過給圧の調整を可能とするABV30と、タービン20bに流入する排気エネルギ量を調整してターボ回転数を制御することで過給圧の調整を可能とするWGV40とを備えている。そこで、本実施形態では、これらのABV30およびWGV40の何れか一方を用いて、ターボ過回転状態の再発防止のための制御が実行される。
より具体的には、ABV30を用いる場合には、ターボ過回転状態の回避のためにABV30を所定時間に渡って全開にした後に、ABV30を所定開度だけ開いている状態まで閉じていくようにすることで、ターボ過回転状態の再発防止のための措置を実現することができる。一方、WGV40を用いる場合には、ターボ過回転状態の回避のためにABV30を所定時間に渡って全開にした後に、ABV30を全閉状態に戻すのと同時にWGV40を所定開度だけ開くようにすることで、ターボ過回転状態の再発防止のための措置を実現することができる。
図6は、ターボ過回転状態の回避後を含めたAFM流量を示す図である。上述したように、ターボ過回転状態が検出されたときにABV30が所定時間に渡って全開状態に制御されることで、エアクリーナホース12aの潰れが解消され、図6に示すように、AFM流量は、脈動状態を脱出する、すなわち、ターボ過回転状態を脱出する。
また、図6中に一点鎖線で示すAFM流量のうちの高い値の方は、ABV30を全閉とした状態で実現されるAFM流量を示し、また、もう一方の低い値の方は、ターボ過回転の再発防止のためにABV30を所定開度だけ開いた状態(またはABV30を全閉にしつつWGV40を所定開度だけ開いた状態)で実現されるAFM流量を示している。本実施形態では、ターボ過回転状態であると判定された場合には、ABV30またはWGV40の開度調整がなされることによって、ターボ過回転状態が検出された後は、図6に示すように、今回のターボ過回転状態の発生前よりも低い値に向けて、AFM流量が次第に高まっていく。これにより、ABV30またはWGV40による上記再発防止のための制御が実現される。
図7は、上記の機能を実現するために、本実施の形態2においてECU50が実行するルーチンのフローチャートである。図7に示すルーチンでは、先ず、現在のターボ過給機20の状態がターボ過回転状態であるか否かが判別される(ステップ200)。より具体的には、本ステップ200では、上記図4に示すルーチンの実行結果に基づいた判別がなされる。
上記ステップ200において、現在のターボ過給機20の状態がターボ過回転状態であると判定された場合には、ABV30の開度が全開となるように制御される(ステップ202)。次いで、ABV30の開度を全開とした時点から所定時間が経過したか否かが判別される(ステップ204)。
上記ステップ204において、所定時間が経過したと判定された場合、つまり、エアクリーナホース12aの潰れが解消し、ターボ過回転状態を回避できたと判断できる場合には、ターボ過回転状態の再発を防止すべく、ABV30が所定開度だけ開いた状態に制御される(ステップ206)。尚、WGV40を用いる場合には、本ステップ206において、ABV30が全閉に制御されつつ、WGV40の開度を所定開度だけ開いた状態に制御される。
以上説明した図7に示すルーチンによれば、ターボ過回転状態が検出された場合に、ABV30の開度調整によって、ターボ過回転状態を回避することができる。そして、ターボ過回転状態の回避後にABV30を所定開度だけ開いた状態にすることで、ターボ過回転状態が再発するのを防止しつつ、内燃機関10の出力を確保することができる。
尚、上述した実施の形態2においては、ECU50が上記ステップ200および202の処理を実行することにより前記第1または第4の発明における「過回転状態回避手段」が実現されている。
また、ECU50が上記ステップ206の処理を実行することにより前記第7の発明における「過回転状態再発防止手段」が実現されている。
実施の形態3.
次に、図8乃至図12を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。
本実施形態のシステムは、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU50に、図4に示すルーチンの実行結果に基づいて、後述する図10および図11に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
[実施の形態3の特徴]
上述した実施の形態2においては、ターボ過回転状態の回避後に、当該過回転状態の再発防止のために、ABV30またはWGV40を所定開度だけ開いた状態に制御する手法が示されている。本実施形態では、現在のAFM流量と、エアクリーナホース12aの潰れ発生時(すなわち、ターボ過回転状態の発生時)のAFM流量とに基づいて、過回転状態の再発防止のための制御に用いるアクチュエータとして、ABV30およびWGV40の何れを選択するかを決定するという点に特徴を有している。
図8は、内燃機関10の運転領域(内燃機関10の軸トルクとエンジン回転数とで表された領域)との関係で、ABV30およびWGV40のそれぞれが選択される領域を表した図である。図8中に示す「所定流量値」は、エアクリーナホース12aに潰れが生じた際のAFM流量値を指している。AFM流量は、内燃機関10の負荷が増大することによって、また、エンジン回転数が上昇することによって、増大する。従って、上記所定流量値を軸トルクとエンジン回転数との関係で表すと、図8に示すような曲線となる。
ABV30を開くことは過給のレスポンスの悪化を招くものであるため、本実施形態では、図8に示すように、現在のAFM流量が上記所定流量値よりも低い領域では、ABV30ではなくWGV40を用いた再発防止制御を選択するようにしている。一方、現在のAFM流量が上記所定流量値を超えるような高流量である場合には、エアクリーナホース12aの潰れが再発する可能性が高いので、WGV40ではなくABV30を用いた再発防止制御を選択するようにしている。
図9は、ABV30およびWGV40のそれぞれの制御量をAFM流量との関係で表した図である。より具体的には、図9におけるABV30の制御量とは、ABV30を駆動するモータの電流値のことであり、また、WGV40の制御量とは、WGV40を駆動する負圧ダイアフラムの圧力調整のためのVSVのDUTY値のことである。
上述したように、本実施形態では、現在のAFM流量がエアクリーナホース12aの潰れが発生した際の所定流量値に達するまでは、WGV40を用いた制御が選択される。この場合、図9に示すように、所定流量値に向けてAFM流量が多くなるに従って、WGV40の制御量が大きくなるように設定されている。
一方、現在のAFM流量が上記所定流量値を超えた場合には、上述したように、ABV30を用いた制御が実行され、この場合も、図9に示すように、ABV30の上限ガード値に達するまでは、AFM流量が多くなるに従って、ABV30の制御量が大きくなるように設定されている。
図10は、上記の機能を実現するために、本実施の形態3においてECU50が実行するメインルーチンのフローチャートである。尚、図10において、図7に示すステップと同一のステップには、同一の符号を付してその説明を省略または簡略する。
図10に示すルーチンでは、ステップ202においてABV30を全開にした時点から所定時間が経過した後(ステップ204)は、現在のAFM流量が所定流量値以上であるか否かが判別される(ステップ300)。本ステップ300における所定流量値は、上記の如く、エアクリーナホース12aの潰れ発生時のAFM流量値のことであり、例えば、ターボ過回転状態の判定時(ステップ106)に、脈動が発生する直前の時点でのAFM流量の値を予め記憶しておくことにより本ステップ300において、取得することができる。
上記ステップ300において、現在のAFM流量が上記所定流量値に達していないと判定された場合には、WGV40を選択して、ターボ過回転の再発防止のための空気流量の制御が実行される(ステップ302)。より具体的には、後述する図11に示すサブルーチンが実行されることによって、WGV40の最終制御量U(i)が決定され、その決定された制御量U(i)となるようにWGV40の開度が制御される。
一方、上記ステップ300において、現在のAFM流量が上記所定値以上であると判定された場合には、ABV30を選択して、ターボ過回転の再発防止のための空気流量の制御が開始される(ステップ304)。より具体的には、この場合も、後述する図11に示すサブルーチンが実行されることによって、ABV30の最終制御量U(i)が決定され、その決定された制御量U(i)となるようにABV30の開度が制御される。
図11は、上記ステップ302または304において実行が開始されるサブルーチンのフローチャートである。上記ステップ302または304におけるABV30やWGV40の最終制御量U(i)は、上記図9で示すような制御量として定められたF/F制御量Uff(i)と、目標過給圧Pmref(i)に対する現過給圧Pm(i)の偏差を解消するようなF/B制御量Ufb(i)とを加算した値として算出されるものである。
図11に示すサブルーチンでは、先ず、目標過給圧Pmref(i)と現過給圧Pm(i)との差分ΔPm(i)が算出される(ステップ400)。本ステップ400における目標過給圧Pmref(i)は、内燃機関10の運転状態に応じた値として算出されるものであるが、図12に示すターボ回転数の上限回転数との関係に基づいて、目標過給圧に上限が設けられている。
次に、上記ステップ400において算出された差分ΔPm(i)が負であるか否かが判別される(ステップ402)。その結果、差分ΔPm(i)が負であると判定された場合には、現過給圧Pm(i)が高過ぎると判断され、過給圧を低下させるべく、F/B制御量Ufb(i)が算出される(ステップ404)。本ステップ404におけるF/B制御量Ufb(i)は、PI制御によって算出される。より具体的には、F/B制御量Ufb(i)は、比例項Gp×ΔPm(i)と積分項Gi×ΣΔPm(n)との和として算出される。尚、Gp、Giはそれぞれフィードバックゲインである。
一方、上記ステップ402において、差分ΔPm(i)が負でないと判定された場合には、F/B制御を行わないこととされ、過給圧偏差の積分ΣΔPm(n)がゼロとされ、F/B制御量Ufb(i)がゼロとされる(ステップ406)。
上記ステップ404または406が実行された後は、次いで、上記図9に示すような現在のAFM流量との関係に基づいて、ABV30やWGV40のF/F制御量Uff(i)が取得され、当該F/F制御量Uff(i)と、上記ステップ404または406において定められたF/B制御量Ufb(i)との和として、最終制御量U(i)が算出される(ステップ408)。
以上説明した図10および図11に示すルーチンによれば、現在のAFM流量と、エアクリーナホース12aの潰れ発生時のAFM流量(所定流量値)とに基づいて、現在のAFM流量が上記所定流量値より低い間は、WGV40がターボ過回転再発防止制御に用いるアクチュエータとして選択されるようになる。一方、現在のAFM流量が上記所定流量値以上となると、ABV30がターボ過回転再発防止制御に用いるアクチュエータとして選択されるようになる。このため、AFM流量の状態を考慮して、過給のレスポンスの悪化を招かないようにしつつ、かつ、エアクリーナホース12aの潰れが再発しないように、適切なアクチュエータを選択できるようになる。
尚、上述した実施の形態3においては、ECU50が上記ステップ300の処理を実行することにより前記第8の発明における「アクチュエータ選択手段」が実現されている。
ところで、上述した実施の形態1乃至3においては、ターボ過回転状態であると判定された場合には、その状態を回避すべく、ABV30を所定時間に渡って全開にするようにしている。しかしながら、本発明において、ターボ(コンプレッサ)の過回転状態を回避するための制御は、ABV30を用いたものに限らず、例えば、上述したWGV40を用いたものであってもよい。すなわち、コンプレッサが過回転状態であると判定された場合に、WGV40を開くことで、ターボ回転数を下げることができ、コンプレッサの入口部分の負圧を低減することができる。これにより、エアクリーナホースの潰れを解消することができ、コンプレッサの過回転状態を回避することができる。更には、タービンに流入する排気エネルギを変化させることでタービンの回転速度を調整することのできる可変ノズル型のターボ過給機を備えた内燃機関であれば、コンプレッサの過回転状態であると判定された場合に、可変ノズルの開度を所定時間に渡って大きくするようにしてもよい。このような手法によっても、WGV40の場合と同様の効果を得ることができる。
また、上述した実施の形態1乃至3においては、タービン20bに供給される排気ガスのエネルギによってコンプレッサ20aを回転駆動するターボ過給機20が用いられているが、遠心式のコンプレッサを備える過給機であれば、上述したターボ過給機20に限らず、コンプレッサを強制駆動可能な電動モータを備える電動モータ付きターボ過給機であってもよく、更には、排気エネルギを利用しない電動式のコンプレッサであってもよい。
本発明の実施の形態1の構成を説明するための概略構成図である。 コンプレッサ周辺の吸気通路における空気の流れの状態を説明するための図である。 エアクリーナホースの潰れが発生する前後の時点で、エアフローメータによって検出される吸入空気流量(AFM流量)を示す図である。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 ターボ過給機の過回転状態から復帰した際の、コンプレッサ周辺の吸気通路における空気の流れの状態を説明するための図である。 ターボ過回転状態の回避後を含めたAFM流量を示す図である。 本発明の実施の形態2において実行されるルーチンのフローチャートである。 内燃機関の運転領域(内燃機関の軸トルクとエンジン回転数とで表された領域)との関係で、ABVおよびWGVのそれぞれが選択される領域を表した図である。 ABVおよびWGVのそれぞれの制御量をAFM流量との関係で表した図である。 本発明の実施の形態3において実行されるメインルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態3において実行されるサブルーチンのフローチャートである。 ターボ回転数と過給圧との関係を表した図である。
符号の説明
10 内燃機関
12 吸気通路
12a エアクリーナホース
16 エアクリーナ
16a エアクリーナボックス
18 エアフローメータ
20 ターボ過給機
20a コンプレッサ
20b タービン
24 スロットルバルブ
28 吸気バイパス通路
30 エアバイパスバルブ(ABV)
36 排気通路
38 排気バイパス通路
40 ウエストゲートバルブ(WGV)
50 ECU(Electronic Control Unit)

Claims (8)

  1. 遠心式のコンプレッサを有する過給機を備える内燃機関の制御装置であって、
    内燃機関の負荷状態を検知する負荷状態検知手段と、
    内燃機関の負荷が所定値以上であって定常状態にあるときに、前記コンプレッサの入口部分の単位時間当たりの圧力降下が所定値以上であると判断するコンプレッサ入口圧力状態判断手段と、
    前記コンプレッサの入口部分の単位時間当たりの圧力降下が所定値以上であると判断された場合に、前記コンプレッサの過回転状態を回避する制御を行う過回転状態回避手段と、
    を備えることを特徴とする過給機付き内燃機関の制御装置。
  2. 前記コンプレッサの上流における空気流量を検出する空気流量検出手段を更に備え、
    前記コンプレッサ入口圧力状態判断手段は、前記コンプレッサの上流における空気流量が所定値以上振幅したときに、前記コンプレッサの入口部分の単位時間当たりの圧力降下が所定値以上であると判断することを特徴とする請求項1記載の過給機付き内燃機関の制御装置。
  3. 遠心式のコンプレッサを有する過給機を備える内燃機関の制御装置であって、
    前記コンプレッサの上流における空気流量を検出する空気流量検出手段と、
    前記コンプレッサの上流における空気流量が所定値以上振幅したときに、前記コンプレッサが過回転状態であると判定する過回転状態判定手段と、
    を備えることを特徴とする過給機付き内燃機関の制御装置。
  4. 前記コンプレッサが過回転状態にあると判定された場合に、前記コンプレッサの過回転状態を回避する制御を行う過回転状態回避手段を更に備えることを特徴とする請求項3記載の過給機付き内燃機関の制御装置。
  5. 前記過回転状態回避手段は、
    前記コンプレッサの上流の吸気通路と前記コンプレッサの下流の吸気通路とをバイパスする吸気バイパス通路と、前記吸気バイパス通路の途中に配置され、当該吸気バイパス通路を流れる空気流量を制御するエアバイパスバルブとを備え、前記コンプレッサの過回転状態を回避すべき状況にあると判断される場合には、前記吸気バイパス通路が開放されるように前記エアバイパスバルブを制御することを特徴とする請求項1、2または4記載の過給機付き内燃機関の制御装置。
  6. 前記過給機は、排気通路に配置されるタービンを有するターボ過給機であって、
    前記過回転状態回避手段は、
    前記タービンの上流の排気通路と前記タービンの下流の排気通路とをバイパスする排気バイパス通路と、前記排気バイパス通路の途中に配置され、当該排気バイパス通路を流れる空気流量を制御するウエストゲートバルブとを備え、前記コンプレッサの過回転状態を回避すべき状況にあると判断される場合には、前記排気バイパス通路が開放されるように前記ウエストゲートバルブを制御することを特徴とする請求項1、2または4記載の過給機付き内燃機関の制御装置。
  7. 前記過回転状態回避手段は、前記過回転状態を回避する前記制御を行った後に、当該回避制御の制御量が所定量だけ残るようにする過回転状態再発防止手段を含むことを特徴とする請求項2または4記載の過給機付き内燃機関の制御装置。
  8. 前記過給機は、排気通路に配置されるタービンを有するターボ過給機であって、
    前記過回転状態回避手段は、
    前記コンプレッサの上流の吸気通路と前記コンプレッサの下流の吸気通路とをバイパスする吸気バイパス通路と、前記吸気バイパス通路の途中に配置され、当該吸気バイパス通路を流れる空気流量を制御するエアバイパスバルブと、前記タービンの上流の排気通路と前記タービンの下流の排気通路とをバイパスする排気バイパス通路と、前記排気バイパス通路の途中に配置され、当該排気バイパス通路を流れる空気流量を制御するウエストゲートバルブとを備え、前記コンプレッサの過回転状態を回避すべき状況にあると判断される場合には、前記吸気バイパス通路が開放されるように前記エアバイパスバルブを制御し、或いは前記排気バイパス通路が開放されるように前記ウエストゲートバルブを制御するものであって、
    前記過回転状態再発防止手段は、
    前記コンプレッサの上流における前記過回転状態の発生時の空気流量と、現在の当該空気流量とに基づいて、前記過回転状態の再発防止のために用いるアクチュエータとして、前記エアバイパスバルブおよび前記ウエストゲートバルブの何れか一方を選択するアクチュエータ選択手段を含むことを特徴とする請求項7記載の過給機付き内燃機関の制御装置。
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