JP4769702B2 - 製紙用シーム付きフェルトの掛け入れ補助具及び掛け入れ方法 - Google Patents

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Description

本発明は、製紙用シーム付きフェルトを抄紙機へ掛け入れる際に採用される掛け入れ補助具及び掛け入れ方法であり、特に抄紙機内の前反に牽引させて当反を抄紙機内に引き入れるために前反と当反とを相互に連結する際に用いられる掛け入れ補助具、及び抄紙機内の前反に牽引させて当反を抄紙機内に掛け入れる掛け入れ方法に関するものである。
抄紙機への掛け入れ作業性を向上させるため、フェルトの走行経路、いわゆるフェルトランに有端のフェルトを引き入れた上でその両端部を互いに接合して無端とする、いわゆるシーム付きフェルトが知られている。この種のシーム付きフェルトを抄紙機へ掛け入れるにあたっては、洗浄などのために古いフェルト(ここでは「前反」と呼称する)を取り除く必要がある場合を除き、抄紙機内に残っている前反に牽引させて新しいフェルト(ここでは「当反」と呼称する)を抄紙機内に引き入れる方法が簡便である。
このように前反に牽引させて当反を引き入れる場合、連結具を介して前反と当反とを相互に連結する必要があり、従来、そのような連結具としてロープが多用されており、例えば当反を保護しつつ誘導するリードカバーにロープの一端を結び付けると共に、ロープの他端を前反に結び付けて、前反と当反とを連結する方法が知られている(特許文献1・2参照)。この連結方法では、前反にロープを通す取付孔を開設して前反にロープを結び付けることが一般的である。
特許第3261005号公報 特開2001−279592号公報
しかるに、前記のようにロープを前反の取付孔に通して前反と当反とを相互に連結する場合、前反に牽引させて当反を引き入れる際に、脆弱化した前反が取付孔から裂けて当反の引き入れを適切に行うことができなくなり、以後の作業が面倒になる不具合が生じることがあり、このような取付孔の裂開を回避して当反の引き入れ作業を円滑に行うことができる手法が望まれる。
このような前反の取付孔の裂開を回避するには、取付孔を多数開設して各取付孔の開口縁部に作用する荷重を小さくすれば良く、例えば多数のロープを前反に取り付けると共に、各ロープごとに通される前反の取付孔を丈方向に複数設けると良いが、前反に取付孔を開設するには、前反上の取付孔の開設位置を巻尺などを用いて測定しながら印を付けるマーキング作業が必要であり、前記のように取付孔を多数開設する場合には、マーキング作業が煩雑になる不都合が生じる。
さらに、孔あけ作業時にはストレッチロールを動作させてフェルトを弛緩させる必要があるが、マーキング作業時には逆にフェルトを緊張させる必要があり、マーキング作業のために余計な操作が必要になる不都合がある。
本発明は、このような従来技術の問題点を解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、抄紙機内の前反に牽引させて当反を抄紙機内に引き入れるために前反と当反とを連結する連結具を前反に取り付ける取付孔を前反に開設する際に、前反上の取付孔の開設位置に印を付けるマーキング作業を省略して、前反と当反との連結作業の効率化を図ることができるように構成された製紙用シーム付きフェルトの掛け入れ補助具及び掛け入れ方法を提供することにある。さらに本発明は、前反に牽引させて当反を抄紙機内に引き入れる際に、脆弱化した前反が裂ける不具合を確実に回避することができる製紙用シーム付きフェルトの掛け入れ補助具及び掛け入れ方法を提供することを目的としている。
このような課題を解決するために、本発明においては、請求項1に示すとおり、抄紙機内の前反に牽引させて当反を抄紙機内に引き入れるために、当反側に予め設けられた連結具を前反に開設された取付孔に通して前反と当反とを相互に連結する際に用いられる掛け入れ補助具において、前反に添着可能で、その前反に開設すべき前記取付孔に対応する位置に挿通孔が形成されたシート状本体を有し、このシート状本体の前記挿通孔を基準にしてその挿通孔に連通した態様で前反に前記取付孔を開設するようにしたものとした。
これによると、シート状本体の挿通孔を基準にして前反の適切な位置に取付孔を簡単に開設することができ、取付孔の開設位置に印を付けるマーキング作業が不要になり、前反と当反との連結作業の効率化を図ることができる。さらに、シート状本体を所要の強度を有する材料で形成すると共にこのシート状本体を前反に強固に固着することで、シート状本体で前反が補強されるため、当反引き入れ時に前反が裂ける不具合を確実に回避することができる。
この場合、前反に取付孔を開設するには、シート状本体の挿通孔から切断工具を差し込めば良く、特に連結具がテープ状のものであれば、単に直線状の切り込みを前反に形成すれば良く、簡単に取付孔を開設することができる。またシート状本体を前反に固着するには、ポータブルミシンなどを用いてシート状本体を前反に縫い付ければ良く、またシート状本体の裏面に接着剤や粘着剤による層を形成して、シート状本体を前反に貼り付けることも可能である。
前記掛け入れ補助具においては、請求項2に示すとおり、幅方向に複数設けられた前記連結具に対応して前記挿通孔が前記シート状本体に幅方向に複数設けられ、この幅方向に複数設けられた挿通孔の位置に沿って幅方向に延在すると共に、その挿通孔と連通した態様の挿通孔が形成された補強テープが、前記シート状本体に設けられた構成とすることができる。
これによると、挿通孔が設けられたシート状本体の部分が補強テープで補強されるため、前反の取付孔の裂開をより一層抑制することができ、これにより当反引き入れ時に前反が裂ける不具合を確実に回避することができる。
この場合、近接する挿通孔が幅方向に1直線上に並んでいると、その挿通孔に対応して前反に形成された取付孔同士を結ぶように前反に裂け目が生じて前反が破断するおそれがあるため、隣り合う挿通孔が互いに丈方向にずれるように挿通孔を配置すると良い。
前記掛け入れ補助具においては、請求項3に示すとおり、前記連結具が、前記シート状本体の挿通孔及び前反の前記取付孔に通されて折り返されることで互いに重なり合う先端側部分及び基端側部分にそれぞれ相互に係脱可能な第1・第2の面ファスナを備え、前記連結具が前反の前記取付孔に通された取付状態で、前記連結具の基部側部分と先端側部分と間に前記シート状本体が介在する領域において、前記連結具に設けられた第1・第2のいずれかの面ファスナと係合可能な面ファスナを備えた固定テープが、前記シート状本体に設けられた構成とすることができる。
これによると、連結具の先端側部分と基端側部分とが直接重なり合う領域では各々に設けられた第1・第2の面ファスナが互いに係合し、また基部側部分と先端側部分と間にシート状本体が介在して先端側部分と基端側部分とが直接重なり合わない領域では連結具の面ファスナが固定テープの面ファスナに係合して、連結具が固定テープを介してシート状本体に固定される。このため、シート状本体と連結具との連結強度を高めて、当反引き入れ時に連結具がずれる不具合を回避することができる。
この場合、特に前反に対して掛け入れ補助具が取り付けられた側に連結具の先端側部分が位置する場合に、固定テープが、連結具の先端側部分に設けられた第1の面ファスナと係合可能な第2の面ファスナを備えた構成とすると、連結具の先端側部分が全体的にシート状本体に固定されるため、連結具の先端側部分の浮き上がりを抑制することができる。
また、これとは逆に、掛け入れ補助具が取り付けられた側に連結具の基部側部分が位置する取付形態も可能であり、この場合、固定テープは、連結具の基部側部分に設けられた第2の面ファスナと係合可能な第1の面ファスナを備えた構成とすると良い。
さらに、前反の表裏両面に掛け入れ補助具を取り付けることも可能であり、この場合には、一方の面に取り付けられる掛け入れ補助具では、固定テープが、連結具の先端側部分に設けられた第1の面ファスナと係合可能な第2の面ファスナを備えたものとなり、他方の面に取り付けられる掛け入れ補助具では、固定テープが、連結具の基部側部分に設けられた第2の面ファスナと係合可能な第1の面ファスナを備えたものとなる。
また本発明による掛け入れ方法においては、請求項4に示すとおり、抄紙機内の前反に牽引させて当反を抄紙機内に引き入れるために、当反側に予め設けられた連結具を前反に開設された取付孔に通して、前反と当反とを相互に連結する際に、前反に開設すべき前記取付孔に対応する位置に挿通孔が形成されたシート状本体を有する掛け入れ補助具を前反に添着し、この掛け入れ補助具の前記挿通孔を基準にしてその挿通孔に連通した態様で前反に前記取付孔を開設して、その前反の取付孔及び前記掛け入れ補助具の挿通孔に前記連結具を通すようにした。
これによると、シート状本体の挿通孔を基準にして前反の適切な位置に取付孔を簡単に開設することができ、取付孔の開設位置に印を付けるマーキング作業が不要になり、前反と当反との連結作業の効率化を図ることができる。さらに、シート状本体を所要の強度を有する材料で形成すると共にこのシート状本体を前反に強固に固着することで、シート状本体で前反が補強されるため、当反引き入れ時に前反が裂ける不具合を確実に回避することができる。
このように本発明によれば、抄紙機内の前反に牽引させて当反を抄紙機内に引き入れるために前反と当反とを連結する連結具を前反に取り付ける取付孔を前反に開設する際に、前反上の取付孔の開設位置に印を付けるマーキング作業を省略して、前反と当反とを連結する作業の効率化を図ることができ、掛け入れ作業を手際良く行う上で大きな効果が得られる。さらに、シート状本体で前反が補強されるため、前反に牽引させて当反を抄紙機内に引き入れる際に、脆弱化した前反が裂ける不具合を確実に回避することができ、引き入れ作業を円滑に行う上で大きな効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明による掛け入れ補助具を示す斜視図である。この掛け入れ補助具1は、抄紙機内の前反2に牽引させて当反3を抄紙機内に引き入れるために、当反3側に予め設けられた連結テープ(連結具)4を前反2に開設された取付孔5に通して、前反2と当反3とを相互に連結する際に用いられるものであり、前反2に添着可能で、その前反2に開設すべき取付孔5に対応する位置に挿通孔6が形成されたシート状本体7を有し、このシート状本体7の挿通孔6を基準にしてその挿通孔6に連通した態様で前反2に取付孔5を開設するようになっている。
シート状本体7は、合成樹脂製のシート材からなっており、縫合により前反2と接合される。さらにシート状本体7の裏面には粘着テープ(両面テープ)が貼付されており、この粘着テープにより縫合時の仮止めが行われ、またシート状本体7と前反2との接合強度を高める効果が得られる。
シート状本体7の挿通孔6の位置には、その挿通孔6と連通される挿通孔11が形成された補強テープ12が幅方向に延設されている。この補強テープ12は、合成樹脂製の糸材で織り上げた帯状の織布からなっており、縫合によりシート状本体7に固着される。
連結テープ4は、当反3を保護しつつ抄紙機内の走行経路に誘導するリードクロス8に幅方向に複数並べて設けられている。この連結テープ4には、面ファスナが設けられており、シート状本体7には、連結テープ4の面ファスナと係合可能な面ファスナを備えた固定テープ13が設けられている。この固定テープ13は、縫合によりシート状本体7に固着される。
リードクロス8は、簡単に取り外し可能なように鎖縫いによる縫合などにより当反3の前端部3aに接合されており、当反3の引き入れが終了すると当反3から取り外され、当反3の先端部に設けられた端部接合用のループ9と、これと同様に当反3の後端部に設けられたループとを、互いの中心孔が整合するように交互にかみ合わされてその共通孔に幅方向の接合用芯線を挿通することで前端部3aと後端部とが接合される。
当反3の前端部3aの近傍には、端部接合用のループ9による接合作業を容易にするために、当反3の前端部3aと後端部とを仮止めするスライドファスナ式の仮接合具15が設けられており、図示しない当反3の後端部にも同様の仮接合具が設けられている。
図2は、図1に示したシート状本体7の挿通孔6の配設状況を示す平面図である。掛け入れ補助具1のシート状本体7には、挿通孔6が丈方向に複数(ここでは3つ)並べて設けられ、この丈方向に並んだ挿通孔6に順次、1本の連結テープ4が通されるようになっており、この丈方向に並んだ挿通孔6の列21が、幅方向に並んだ複数の連結テープ4に対応して幅方向の複数位置に設けられている。
幅方向に隣り合う挿通孔6の列21同士では、互いの挿通孔6が幅方向に1直線上に並ばないように丈方向にずらして設けられており、この挿通孔6を基準にして前反2に開設される取付孔5も、幅方向に隣り合うもの同士が丈方向にずらして設けられる。これにより、隣り合う取付孔5が相互に繋がるように裂開して前反2に大きな裂け目が発生することを避けることができる。
特にここでは、挿通孔6の丈方向の位置に関する2通りの配置パターンが交互に繰り返されるように挿通孔6が配置されて、幅方向に挿通孔6が1つおきに1直線上に並び、この幅方向に並んだ挿通孔6の列が合計6列設けられており、この幅方向の挿通孔6の列に沿って補強テープ12が6本設けられている。なお、挿通孔6の配置パターンを3通り、あるいはそれ以上とすることも可能であり、その配置パターンに応じて所要の本数の補強テープ12が設けられる。
図3は、図1に示した掛け入れ補助具1を介して連結テープ4を前反2に取り付ける状態を示す断面図である。図3(A)には取り付けの途中の状態を、(B)には取り付けが完了した状態をそれぞれ示している。
連結テープ4は、補強テープ12の挿通孔11、シート状本体7の挿通孔6、及びこれに対応して開設された前反2の取付孔5に通される。特にここでは、挿通孔11、挿通孔6、及び取付孔5が3箇所に設けられ、このうちの端部側のものから順に連結テープ4が通されてS字形状に屈曲し、先端部31側の部分4aを基端部32側に折り返して、先端部31側の部分4aがシート状本体7の表面側に重ねられる。
連結テープ4の折り返し位置を境界にして互いに重なり合う先端部31側の部分4aと基端部32側の部分4bとには、それぞれ相互に係脱可能な第1・第2の面ファスナ33・34が設けられており、この面ファスナ33・34により、連結テープ4の先端部31と基端部32とが係着され、また基端部32側の部分4bにおいてシート状本体7の表面側に延在する部分と先端部31側の部分4aとが係着され、連結テープ4の先端部31側の部分4aがシート状本体7及びリードクロス8に固定される。
また固定テープ13が、連結テープ4の先端部31側の部分4aと基端部32側の部分4bとの間にシート状本体7が介在する領域に設けられており、この固定テープ13には、連結テープ4の先端部31側の部分4aに設けられた第1の面ファスナ33と係合可能な第2の面ファスナ34が設けられている。このため、連結テープ4の先端部31側の部分4aをシート状本体7に重ね合わせると、先端部31側の部分4aの第1の面ファスナ33と固定テープ13の第2の面ファスナ34とが係合して、先端部31側の部分4aが全体的にシート状本体7に固定される。これにより連結テープ4の先端部31側の部分4aの浮き上がりが抑制され、また連結テープ4とシート状本体7との連結強度が高められる。
なお、第1・第2の面ファスナ33・34は、例えば各々にフック及びループが植設されたものなど、種々の構成のものが可能であり、要求される接合強度などに応じて適切なものを選択すれば良い。
図4〜図6は、図1に示した掛け入れ補助具1を用いた掛け入れ作業の状況を段階的に示す模式図である。ここでは、図4(A)に示すように、抄紙機41内に、鉄芯42に巻き付けられた当反3を据え付ける架台43と、この架台43が搭載される足場44と、当反3のシーム部の接合作業を行うための足場45とが適所に設けられている。
まず図4(B)に示すように、掛け入れ補助具1を前反2に取り付ける。このとき、裏面側の粘着テープで掛け入れ補助具1を前反2に固定し、掛け入れ補助具1の取付位置を微調整した上で掛け入れ補助具1と前反2とを縫合する。そしてストレッチロールを動作させて前反2を弛緩させた上で、掛け入れ補助具1の挿通孔にカッターを差し込んで前反2に取付孔を開設する。
ついで図4(C)に示すように、当反3の先端に設けられたリードクロス8を引き出して、そのリードクロス8に設けられた連結テープ4を掛け入れ補助具1の挿通孔及び前反2の取付孔に通して、連結テープ4を掛け入れ補助具1及び前反2に取り付ける。このとき、前反2の下面側に作業者が入って連結テープ4を通す作業スペースを確保することができない場合には、前反2の上面側から前反2の下面側に連結テープ4を通すための治具を用いると良い。
次に図5(A)に示すように、掛け入れ補助具1を取り付けた位置で前反2を切断する。このとき、前反2の下面側に作業者が入って前反2を切断する作業スペースを確保することができない場合には、駆動ロールを動作させて当反3を引き入れる作業に入り、前反2を切断する作業スペースを確保することができる位置まで掛け入れ補助具1を移動させた上で前反2を切断すると良い。
ついで図5(B)に示すように、抄紙機41内のロールなどに掛け入れ補助具1及びリードクロス8が引っ掛かることがないかを確認しながら、駆動ロールを徐動させて当反3を抄紙機41内に引き入れる。そして図5(C)に示すように、所定の取り外し位置に掛け入れ補助具1が到達すると、掛け入れ補助具1及び前反2から連結テープ4を抜き取り、前反2と当反3とを切り離す。
次に図6(A)に示すように、リードクロス8を端部接合作業用の足場45の位置まで引き入れる。また鉄芯42に巻き付けられた残りの当反3の部分を全て引き出し、鉄芯42とフェルトエンド部61とを繋ぐ紐を取り外した上で、図6(B)に示すように、端部接合作業用の足場45の位置までフェルトエンド部61を引き入れる。
そして図6(C)に示すように、リードクロス8を前反から取り外し、当反3の前端部3aに設けられたスライドファスナ式の仮接合具15と、同様に後端部3bに設けられたスライドファスナ式の仮接合具62とを掛け合わせて、当反3の前端部3aと後端部3bとを仮止めし、当反3の位置ずれを修正した上で、当反3の前端部3aと後端部3bを直角に突き合わせて端部接合用のループをかみ合わせ、これにより形成された共通孔に接合用芯線を挿通して前端部3aと後端部3bとを接合し、仮接合具15・62を当反3から取り外して掛け入れ作業が終了する。
図7は、図1に示した掛け入れ補助具1の取付形態の例を示す模式的な断面図である。なおここでは、補強テープ12を省略して示している。
掛け入れ補助具1は、前反2の製紙面71及び走行面72のいずれに取り付けることも可能であり、また製紙面71及び走行面72の双方に掛け入れ補助具1を取り付けるようにしても良い。図7(A)に示す例では、図3の例と同様に、前反2の走行面72に掛け入れ補助具1が取り付けられている。図7(B)に示す例では、図7(A)の例とは逆に、前反2の製紙面71に掛け入れ補助具1が取り付けられている。図7(C)に示す例では、前反2の製紙面71及び走行面72の双方に掛け入れ補助具1が取り付けられている。
図7(A)の例での掛け入れ補助具1、及び図7(C)の例での走行面72側の掛け入れ補助具1では、固定テープ13が、連結テープ4の先端部31側の部分4aに設けられた第1の面ファスナ33と係合可能な第2の面ファスナ34を備えたものとなるのに対して、図7(B)の例での掛け入れ補助具1、及び図7(C)の例での製紙面71側の掛け入れ補助具1では、逆に、固定テープ13が、連結テープ4の基端部32側の部分4bに設けられた第2の面ファスナ34と係合可能な第1の面ファスナ33を備えたものとなる。
本発明にかかる製紙用シーム付きフェルトの掛け入れ補助具及び掛け入れ方法は、抄紙機内の前反に牽引させて当反を抄紙機内に引き入れるために前反と当反とを連結する連結具を前反に取り付ける取付孔を前反に開設する際に、前反上の取付孔の開設位置に印を付けるマーキング作業を省略して、前反と当反との連結作業の効率化を図ることができる効果を有し、抄紙機のプレスパート(圧搾部)で用いられるプレスフェルトや、ドライパート(乾燥部)で用いられるドライヤーフェルトなどの製紙用シーム付きフェルトを抄紙機へ掛け入れる際に採用される掛け入れ補助具及び掛け入れ方法として有用である。
本発明による掛け入れ補助具を示す斜視図である。 図1に示したシート状本体の挿通孔の配設状況を示す平面図である。 図1に示した掛け入れ補助具を介して連結テープを前反に取り付ける状態を示す断面図である。 図1に示した掛け入れ補助具を用いた掛け入れ作業の状況を段階的に示す模式図である。 図4に続く掛け入れ作業の状況を段階的に示す模式図である。 図5に続く掛け入れ作業の状況を段階的に示す模式図である。 図1に示した掛け入れ補助具の取付形態の例を示す模式的な断面図である。
符号の説明
1 掛け入れ補助具
2 前反
3 当反、3a 前端部、3b 後端部
4 連結テープ
5 取付孔
6 挿通孔
7 シート状本体
8 リードクロス
9 ループ
11 挿通孔
12 補強テープ
13 固定テープ
31 先端部
32 基端部
33 第1の面ファスナ
34 第2の面ファスナ

Claims (4)

  1. 抄紙機内の前反に牽引させて当反を抄紙機内に引き入れるために、当反側に予め設けられた連結具を前反に開設された取付孔に通して前反と当反とを相互に連結する際に用いられる掛け入れ補助具であって、
    前反に添着可能で、その前反に開設すべき前記取付孔に対応する位置に挿通孔が形成されたシート状本体を有し、このシート状本体の前記挿通孔を基準にしてその挿通孔に連通した態様で前反に前記取付孔を開設するようにしたことを特徴とする掛け入れ補助具。
  2. 幅方向に複数設けられた前記連結具に対応して前記挿通孔が前記シート状本体に幅方向に複数設けられ、
    この幅方向に複数設けられた挿通孔の位置に沿って幅方向に延在すると共に、その挿通孔と連通した態様の挿通孔が形成された補強テープが、前記シート状本体に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の掛け入れ補助具。
  3. 前記連結具が、前記シート状本体の挿通孔及び前反の前記取付孔に通されて折り返されることで互いに重なり合う先端側部分及び基端側部分にそれぞれ相互に係脱可能な第1・第2の面ファスナを備え、
    前記連結具が前反の前記取付孔に通された取付状態で、前記連結具の基部側部分と先端側部分と間に前記シート状本体が介在する領域において、前記連結具に設けられた第1・第2のいずれかの面ファスナと係合可能な面ファスナを備えた固定テープが、前記シート状本体に設けられたことを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の掛け入れ補助具。
  4. 抄紙機内の前反に牽引させて当反を抄紙機内に引き入れるために、当反側に予め設けられた連結具を前反に開設された取付孔に通して、前反と当反とを相互に連結する際に、
    前反に開設すべき前記取付孔に対応する位置に挿通孔が形成されたシート状本体を有する掛け入れ補助具を前反に添着し、この掛け入れ補助具の前記挿通孔を基準にしてその挿通孔に連通した態様で前反に前記取付孔を開設して、その前反の取付孔及び前記掛け入れ補助具の挿通孔に前記連結具を通すことを特徴とする掛け入れ方法。
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