JP2005299042A - 製紙用布帛掛け入れのための連結具及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 抄紙機内の前反に当反を連結して前反に牽引させて当反を抄紙機内に引き入れる際に、脆弱化した前反が裂けて当反の引き入れを適切に行うことができなくなる不具合を確実に回避する。
【解決手段】 連結ループ16を備えたループ付きテープ17を当反側のリードカバー6に固着する。また、当反側の連結ループ16とかみ合わせ可能な連結ループ11を備えたループ付きテープ12を取付テープ14に固着する。そして前反側の取付テープ14を前反2の端部に縫い付け、前反側の連結ループ11と当反側の連結ループ16とをかみ合わせてできた共通孔に芯材21を通して、前反2とリードカバー6とを相互に連結する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フェルトやカンバスなどの製紙用布帛を抄紙機へ掛け入れる際に採用される連結具及び掛け入れ方法であり、特にシーム付きの製紙用布帛において、抄紙機内の前反に牽引させて当反を抄紙機内に引き入れるために前反と当反とを相互に連結する連結具、及び抄紙機内の前反に牽引させて当反を抄紙機内に掛け入れる掛け入れ方法に関するものである。
抄紙機への掛け入れ作業性を向上させるため、フェルトの走行経路、いわゆるフェルトランに有端のフェルトを引き入れた上でその両端部を互いに接合して無端とする、いわゆるシームフェルトが知られている。この種のシームフェルトを抄紙機へ掛け入れるにあたっては、洗浄などのために古いフェルト(以下、前反と呼称する)を取り出す必要がある場合を除き、抄紙機内に残っている前反に牽引させて新しいフェルト(以下、当反と呼称する)を抄紙機内に引き入れる方法が簡便である。
このように前反に牽引させて当反を引き入れる場合、連結具を介して前反と当反とを相互に連結する必要があり、従来、そのような連結具としてロープが多用されており、例えば当反を保護しつつ誘導するリードカバーにロープの一端を結び付けると共に、ロープの他端を前反に結び付ける技術が知られている(特許文献1・2参照。)。この場合、前反にロープを通す取付穴を開けて前反にロープを結び付けることが一般的である。
特許第3261005号公報 特開2001−279592号公報
しかるに、前記のように前反に牽引させて当反を引き入れる場合には、当反の引き入れに応じて前反が抄紙機から繰り出されるが、丈方向寸法が大きい場合には、十分な大きさの仮置きスペースを抄紙機の近傍に確保することができないため、繰り出された前反を適宜な寸法(例えば、1.5〜2m前後)に切断して搬出することになり、このような場合、切断寸法の分だけ前反を寸動させながら切断作業を繰り返すことになる。
ところが、当反を牽引する際には、静止状態から当反が動き始める際に大きな力を必要とし、その反力として前反に大きな引張荷重が作用することから、前記のように前反を寸動させると、大きな引張荷重が繰り返し前反側に作用する。しかも、ロープを前反の取付穴に通す連結構造では、その取付穴の開口縁部に応力が集中するため、取付穴が裂けて当反の引き入れを適切に行うことができなくなり、以後の作業が面倒になる不具合が生じる。特に板紙用の抄紙機では、走行経路が長く、中には丈方向寸法が100mを越えるものもあり、さらに走行経路が複雑なため、当反の引き入れ時に前反に大きな引張荷重が作用し、その上、目付が800g/m前後と薄いため、ロープ取付穴の裂開が生じ易い。
本発明は、このような従来技術の問題点を解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、抄紙機内の前反に当反を連結して前反に牽引させて当反を抄紙機内に引き入れる際に、脆弱化した前反が裂けて当反の引き入れを適切に行うことができなくなる不具合を確実に回避することができるように構成された製紙用布帛掛け入れ用連結具及び製紙用布帛掛け入れ方法を提供することにある。
このような課題を解決するために、本発明においては、請求項1に示すとおり、抄紙機内の前反に牽引させて当反を抄紙機内に引き入れるために前記前反と当反とを相互に連結する連結具の構成を、当反側の部材に固着されて幅方向に複数並んだ当反側の連結ループと、前記前反の端部に縫い付け可能な縫合取付部を備えた取付テープと、この取付テープに固着されて幅方向に複数並んだ前反側の連結ループと、前記前反側及び当反側の両連結ループを相互にかみ合わせてできた共通孔に挿通される芯材とを有するものとした。
これによると、前反に取付テープを縫い付けるため、当反の引き入れの際に生じる荷重が広い範囲に分散されることから、脆弱化した前反が裂けて当反の引き入れを適切に行うことができなくなる不具合を回避することができる。この場合、取付テープは、現場での前反に対する縫合作業をポータブルミシンで簡単に行い得るように、マルチフィラメントの織布や不織布が好適である。
また本発明においては、請求項2に示すとおり、抄紙機内の前反に牽引させて当反を抄紙機内に引き入れるために前記前反と当反とを相互に連結する連結具の構成を、当反側の部材に固着されて幅方向に複数並んだ当反側の連結ループと、前記前反の端部を折り返して形成された屈曲部に切り欠きを設けて形成された前反側の連結ループと前記当反側の連結ループとをかみ合わせてできた共通孔に挿通される芯材とを有するものとした。
これによると、高剛性な芯材を用いることで、当反の引き入れの際に前反に作用する荷重が前反側の連結ループの幅方向に均等に分散されることから、脆弱化した前反が裂けて当反の引き入れを適切に行うことができなくなる不具合を避けることができる。
さらに前記構成の連結具によると、連結ループの幅及び配列数などに応じて適切な強度の芯材を用いることで大きな荷重でも容易に分離することがない高い連結強度を確保することができ、例えばスライドファスナのように大きな荷重で簡単に分離する不具合を避けることができる。
前記構成の連結具の場合、当反側の連結ループは、当反側の部材、例えばリードカバーに縫着などにより直接固着する他、前反側の連結ループと同様に、取付テープを介して当反側の部材に固着するようにしても良い。
前記製紙用布帛掛け入れ用連結具においては、請求項3に示すとおり、前記連結ループが、モノフィラメントを屈曲させて形成された構成とすることができる。これによると、連結ループが小径となるため、連結具による厚みの増大を抑えることができる。この場合、連結ループを形成するモノフィラメントにマルチフィラメントを絡合させた構成の織物(ループ付きテープ)とすると良い。
前記製紙用布帛掛け入れ用連結具においては、請求項4に示すとおり、前記連結ループが、短冊状部材を屈曲させて形成された構成とすることができる。これによると、連結ループが比較的幅広となるため、連結ループをかみ合わせる作業が簡単になり、作業効率を高めることができる。
また本発明においては、請求項5に示すとおり、抄紙機内の前反に牽引させて当反を抄紙機内に掛け入れる製紙用布帛掛け入れ方法において、連結ループが予め設けられた取付テープを前記前反の端部に縫い付け、その前反側の連結ループと当反側に予め設けられた連結ループとをかみ合わせてできた共通孔に芯材を通して前記前反と当反とを相互に連結するものとした。これによると、現場での前反と当反との連結作業を効率良く行うことができる。
また本発明においては、請求項6に示すとおり、抄紙機内の前反に牽引させて当反を抄紙機内に掛け入れる製紙用布帛掛け入れ方法において、前記前反の端部を折り返して形成された屈曲部に切り欠きを設けて連結ループを形成し、その前反側の連結ループと当反側に予め設けられた連結ループとをかみ合わせてできた共通孔に芯材を通して前記前反と当反とを相互に連結するものとした。これによると、前反の一部を利用して前反側の連結ループが形成されるため、部品点数が少なくて済み、コストを削減することができる。
このように本発明によれば、抄紙機内の前反に当反を連結して前反に牽引させて当反を抄紙機内に引き入れる際に、脆弱化した前反が裂けて当反の引き入れを適切に行うことができなくなる不具合を確実に回避することができ、さらに引き入れ途中で分離することがない高い連結強度を確保することができるため、フェルトやカンバスなどの製紙用布帛の掛け入れ作業を手際良く進める上で大きな効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明による連結具の第1の例を示す斜視図である。図2は、図1に示した連結具を用いたフェルトの掛け入れ状況を示す概念図である。この連結具1は、抄紙機内の前反2に牽引させて当反3を抄紙機内に引き入れるため、前反2の要所を幅方向に切断して、その引き入れ方向の後側に位置する後端部と、当反3を保護しつつ誘導するリードカバー6の前端部とを相互に連結するものであり、この連結具1により前反2と当反3とを連結した状態で抄紙機内のロール9を駆動させると、これに応じて動作する前反2に牽引されて当反3がロール9により規定された走行経路に引き込まれる。他方、当反3の引き入れに応じて繰り出される前反2は適宜な寸法に切断されて搬出される。
図1に示したように前反2の端部には、連結ループ11が幅方向に複数並んで設けられたループ付きテープ12が取付テープ14を介して取り付けられるようになっている。取付テープ14は、ループ付きテープ12と重ね合わせた状態で予め縫合され、連結ループ11と相反する側が前反2側に対する縫合取付部13となっており、ここを現場で前反2に縫い付けることで、ループ付きテープ12が前反2に固着される。これらループ付きテープ12及び取付テープ14は、それぞれ前反2の略全幅に渡って延在するように設けられる。
前反2に対する取付テープ14の縫着は、袋口縫いなどの用途で用いられているポータブルミシンにより行えば良く、前反2との縫合作業を容易にするため、取付テープ14は、縫合時の運針、特に縫針が刺さる際の負荷が小さな素材、例えばマルチフィラメントの織布や不織布などからなっている。
他方、リードカバー6の端部には、幅方向に連結ループ16が複数並んで設けられたループ付きテープ17が直接取り付けられている。このループ付きテープ17は、リードカバー6の略全幅に渡って延在するように設けられ、リードカバー6の端部に縫合により固着されている。なお、この当反側のループ付きテープ17は、前反側と同様、取付テープを介してリードカバー6に固着する形態も可能である。
前反側及び当反側の両ループ付きテープ12・17は、各々の連結ループ11・16を相互にかみ合わせてできた共通孔に芯材21を挿通することで、相互に接合される。芯材21は、合成樹脂材や金属材からなり、連結ループ11・16の内径及び当反3の引き入れ時に作用する荷重の大きさに応じて所要の径及び強度のものを選択すれば良い。
また当反3の引き入れ時に抄紙機内のロール9などが連結ループ11・16と接触することで生じる損傷を防ぐための保護カバー23が、取付テープ14を前反2に縫着する際に同時に縫着される。ここでは、前反2に対する取付テープ14の固着位置を前反2の端部から前側にずらし、連結ループ11・16が前反2に重なり合うようにしており、保護カバー23は、前反2と相反する側の面を覆うようになっている。またこの保護カバー23は、引き入れ方向の前側部分を縫着することで、引き入れ時のめくれを防ぐようにしている。
図3は、図1に示した連結具を構成するループ付きテープの一例を示す拡大断面図である。前反側及び当反側の各ループ付きテープ12・17は、連結ループ11・16を形成する糸(モノフィラメント)31とこれに絡合する糸(マルチフィラメント)32とで構成された織布からなり、取付テープ14あるいはリードカバー6との縫合部分を一重織りとしてその布厚を小さくすることで縫合を容易にしている。
特にここでは、ループを形成せずに折り返された折り曲げ部33と連結ループ11・16とが交互に配置され、隣り合う連結ループ11・16との間隔が糸31の径よりも十分に大きく設定され、相手側の連結ループ11・16とのかみ合わせが容易になっている。なお、ループ付きテープ12・17は、この他に、ループを形成する糸が螺旋を描きながら織布の側縁部分の糸に絡み付く構成とする等、種々の形態が可能である。
図4は、図1に示したリードカバーを詳しく示す斜視図である。リードカバー6は、当反3を保護しつつ抄紙機内の走行経路に誘導するものであり、図1に示したループ付きテープ17が取り付けられる先端接続部41と、当反3における抄紙機のロール等が接触するマシン側の面(図中の上面)3aと湿紙側の面(図中の下面)3bとをそれぞれ覆う覆い部42・43とからなっている。このリードカバー6は、引張強度及び衝撃吸収能に優れたフェルト材などからなっている。
当反3の端部には、当反3を抄紙機内に掛け入れた後に無端状に接合する接合ループ45が設けられており、その近傍には、接合ループ45による接合作業を容易にするために当反3の両端を仮止めするスライドファスナ式の仮接合具46が設けられている。リードカバー6の覆い部42・43は、これら接合ループ45及び仮接合具46と抄紙機側のロール等の部品との接触による損傷を防ぐ機能を有する。また覆い部42・43の外側には、遮水シート48が設けられている。
リードカバー6と当反3とは、前記連結具1と同様に連結ループ51・52をそれぞれ備えたループ付きテープ53・54及び芯材55による連結具56を介して相互に連結され、一方のループ付きテープ53がリードカバー6の覆い部42に縫着され、他方のループ付きテープ54が取付テープ57を介して当反3に縫着されている。取付テープ57と当反3とは鎖縫いで縫合され、その縫合糸58を引き抜くことで当反3と取付テープ57とが分離され、当反3からリードカバー6を簡単に取り外すことができる。
これら当反3及びリードカバー6に固定されたシート状の各部材は、当反3を抄紙機内に引き入れる際に、当反3及びリードカバー6と重なり合った状態となり、抄紙機内に円滑に引き込まれる。
なお、リードカバー6に作用する牽引力を幅方向に均一に分散させるため、先端接続部41に筒状部を形成してここに所要の剛性の棒材を挿通するようにしても良い。
図5は、図1に示した連結具における現場での作業状態を示す断面図である。図5(A)に示すように、当反側のループ付きテープ17は工場にてリードカバー6に予め縫い付けられており、また前反側のループ付きテープ12及び取付テープ14も予め縫い付けられており、現場ではまず前反2を有端状に切断した後に、図5(B)に示すように、前反側の取付テープ14及び保護カバー23を縫合糸25により前反2に縫い付ける縫着作業が行われる。
ついで図5(C)に示すように、前反側及び当反側の両連結ループ11・16をかみ合わせ、その中心孔を互いに整合させてできた共通孔に芯材21を挿通することで、前反2とリードカバー6とが相互に連結され、前反2と取付テープ14とを略全幅に渡って縫着する縫合糸25により、当反3の引き入れの際に生じる荷重が前反2の全幅に渡って均一に分散されるため、使用により脆弱化した前反2が容易に破断することはない。
また、前反2に牽引させて当反を引き入れる作業が終了すると、連結ループ11・16から芯材21を抜き取ることにより、図5(B)に示したように、連結ループ11・16が互いに分離され、前反2とリードカバー6とを切り離すことができる。
図6は、本発明による連結具の第2の例を示す斜視図である。ここでは、前反側及び当反側の各連結ループ61・62が、短冊状部材をU字形状に屈曲して形成されたものとなっている。前反側の連結ループ61は、前反2に対する縫合取付部64を備えた取付テープ65に縫い付けられており、取付テープ65は、現場でポータブルミシンにより前反2の端部に縫い付けて前反2と固定される。当反側の連結ループ62は、幅方向に複数並んだ状態でリードカバー6の端部に直接縫い付られている。なお、この当反側の連結ループ62は、前反側と同様、取付テープを介してリードカバー6に固着される形態も可能である。
前反側及び当反側の両連結ループ61・62は、相互にかみ合わせてできた共通孔に芯材71が挿通され、これにより前反2とリードカバー6とが相互に連結される。芯材71は、金属製のパイプ材からなり、連結ループ61・62の内径及び配列数などに応じて所要の径及び強度のものが採用される。また、前記の例と同様、当反3の引き入れ時に抄紙機内のロール9が連結ループ61・62と接触することで生じる損傷を防ぐための保護カバー73が、前反側の取付テープ65を前反2に縫着する際に同時に縫着される。なお、連結ループ61・62を形成する短冊状部材は、織物や密実な合成樹脂材などからなり、連結ループ61・62相互のかみ合わせ作業が容易になるように所要の剛性を有するものが望ましい。
図7は、図6に示した連結具における現場での作業状態を示す断面図である。図7(A)に示すように、当反側の連結ループ62は工場にてリードカバー6に予め縫い付けられており、また前反側の連結ループ61は取付テープ65に予め縫い付けられており、現場ではまず前反2を有端状に切断した後に、図7(B)に示すように、縫合糸75により前反側の取付テープ65及び保護カバー73を前反2に縫い付ける縫着作業が行われる。そして図7(C)に示すように、前反側及び当反側の連結ループ61・62をかみ合わせ、その中心孔を互いに整合させてできた共通孔に芯材71を挿通することで、前反2とリードカバー6とが相互に連結される。ここでは、連結ループ61・62が前記の例に比較して幅広であるため、連結ループ61・62をかみ合わせて芯材を通す連結作業が簡単になり、作業効率を高めることができる。
図8は、本発明による連結具の第3の例を示す斜視図である。ここでは、前反2の端部を折り返して形成された屈曲部82に幅方向に所定間隔をおいて切り欠き83を設けて所定幅の連結ループ84が幅方向に複数並んで設けられた状態となっている。当反側の連結ループ81は、前記図6に示した第2の例と同様、短冊状部材をU字形状に屈曲して形成され、幅方向に複数並んだ状態でリードカバー6の端部に直接縫い付けられている。前反側及び当反側の両連結ループ84・81は、相互にかみ合わせてできた共通孔に芯材85が挿通され、これにより前反2とリードカバー6とが相互に連結される。
図9は、図8に示した連結具における現場での作業状態を示す断面図である。図9(A)に示すように、当反側の連結ループ81は工場にてリードカバー6に予め縫い付けてられており、現場ではまず前反2を有端状に切断した後に、前反2の切断端部を折り返し、図9(B)に示すように、折り返し部87を縫合糸86により前反2に縫い付けて屈曲部82を形成し、その屈曲部82に幅方向に所定間隔で切り欠き83を形成する。これにより連結ループ84が幅方向に複数設けられる。そして図9(C)に示すように、前反側及び当反側の連結ループ84・81をかみ合わせ、その中心孔を互いに整合させてできた共通孔に芯材85を挿通することで、前反2とリードカバー6とが相互に連結される。
本発明にかかる製紙用布帛掛け入れのための連結具及び方法は、抄紙機内の前反に当反を連結して前反に牽引させて当反を抄紙機内に引き入れる際に、脆弱化した前反が裂けて当反の引き入れを適切に行うことができなくなる不具合を確実に回避する効果を有し、シーム付きのフェルトやカンバスなどの製紙用布帛を抄紙機へ掛け入れる際に用いられる連結具及び掛け入れ方法として有用である。
本発明による連結具の第1の例を示す斜視図である。 図1に示した連結具を用いたフェルトの掛け入れ状況を示す概念図である。 図1に示した連結具を構成するループ付きテープの一例を示す拡大断面図である。 図1に示したリードカバーを詳しく示す斜視図である。 図1に示した連結具における現場での作業状態を示す断面図である。 本発明による連結具の第2の例を示す斜視図である。 図6に示した連結具における現場での作業状態を示す断面図である。 本発明による連結具の第3の例を示す斜視図である。 図8に示した連結具における現場での作業状態を示す断面図である。
符号の説明
1 連結具
2 前反
3 当反
6 リードカバー
9 ロール
11・16 連結ループ
12・17 ループ付きテープ
13 縫合取付部
14 取付テープ
21 芯材
25 縫合糸
30 取付テープ
61・62 連結ループ
64 縫合取付部
65 取付テープ
71 芯材
75 縫合糸
81・84 連結ループ
82 屈曲部
85 芯材
86 縫合糸
87 折り返し部

Claims (6)

  1. 抄紙機内の前反に牽引させて当反を抄紙機内に引き入れるために前記前反と当反とを相互に連結する連結具であって、
    当反側の部材に固着されて幅方向に複数並んだ当反側の連結ループと、前記前反の端部に縫い付け可能な縫合取付部を備えた取付テープと、この取付テープに固着されて幅方向に複数並んだ前反側の連結ループと、前記前反側及び当反側の両連結ループを相互にかみ合わせてできた共通孔に挿通される芯材とを有することを特徴とする連結具。
  2. 抄紙機内の前反に牽引させて当反を抄紙機に引き入れるために前記前反及び当反を相互に連結する連結具であって、
    当反側の部材に固着されて幅方向に複数並んだ当反側の連結ループと、前記前反の端部を折り返して形成された屈曲部に切り欠きを設けて形成された前反側の連結ループと前記当反側の連結ループとをかみ合わせてできた共通孔に挿通される芯材とを有することを特徴とする連結具。
  3. 前記連結ループが、モノフィラメントを屈曲させて形成されたことを特徴とする請求項1に記載の連結具。
  4. 前記連結ループが、短冊状部材を屈曲させて形成されたことを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の連結具。
  5. 抄紙機内の前反に牽引させて当反を抄紙機内に掛け入れる製紙用布帛掛け入れ方法であって、
    連結ループが予め設けられた取付テープを前記前反の端部に縫い付け、その前反側の連結ループと当反側に予め設けられた連結ループとをかみ合わせてできた共通孔に芯材を通して前記前反と当反とを相互に連結することを特徴とする製紙用布帛掛け入れ方法。
  6. 抄紙機内の前反に牽引させて当反を抄紙機内に掛け入れる製紙用布帛掛け入れ方法であって、
    前記前反の端部を折り返して形成された屈曲部に切り欠きを設けて連結ループを形成し、その前反側の連結ループと当反側に予め設けられた連結ループとをかみ合わせてできた共通孔に芯材を通して前記前反と当反とを相互に連結することを特徴とする製紙用布帛掛け入れ方法。
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