JP4767861B2 - ナノコンタクト磁気メモリデバイス - Google Patents

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Description

発明の分野
本発明は磁気メモリデバイスに関する。特に、それは、熱アシスト技術によってデータを書き込む積層面垂直電流(CPP)MRAMセルを備える磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)デバイスに関する。
発明の背景
メモリデバイスは多種多様な用途に使用される。そのような用途はパーソナルコンピュータや、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、および携帯電話のような消費財を含む。多くの異なるメモリデバイスが存在する。特定の機能に対して選択されるメモリデバイスの種類は、これらのデバイスのどの特徴がその特定の機能を果たすのに最も良く適しているかに大きく依存する。例えば、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)のような揮発性メモリは、それらの内容を維持するために持続的に電源を投入しておかなければならない。しかしDRAMは、読出し専用メモリ(ROM)のような不揮発性メモリより高い記憶容量ならびにプログラミングオプションおよびサイクルをもたらす傾向がある。ランダムアクセスおよび不揮発性の両方を兼ね備える商業的に実現可能なメモリデバイスを生み出す努力がずっと続けられている。Ovshinskyらは米国特許第5,296,716号で、カルコゲナイド系材料または相変化材を含む相変化メモリまたはカルコゲニドランダムアクセスメモリ(CRAM)を開示した。相変化材は、略非晶質状態と略結晶状態との間で電気的に切り替えることができる。しかし、高温加熱のため、疲労特性はCRAMにおける重要な問題である。読出し方法のため、製品のセル均一性も重要な問題である。読出し中にセル抵抗が検出されるので、不均一なセル抵抗があるとエラーが発生する。米国特許第4,731,757号および米国特許第6,021,065号でDaughton J.M.によって開示された磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)デバイスは、別の種類の固体不揮発性メモリデバイスである。従来のMRAMデバイスは、「ワード線」と呼ばれる第一電線の列、および「ビット線」と呼ばれる第二電線の行を含む。ワード線とビット線の接合点に配置されたメモリセルのアレイは、データ信号を記録するために使用される。
MRAMの典型的なメモリセルは磁気抵抗素子を備え、該磁気抵抗素子は硬磁性層、軟磁性層、および硬磁性層と軟磁性層との間に挟まれた非磁性層を備える。硬磁性層は、一方向に固定されたその磁化ベクトルを有する。固定された磁化ベクトルの方向は、そこに磁界が印加される状態で変化しない。軟磁性層は磁界が印加される状態で、以下「平行配向」と呼ぶ硬磁性層の磁化ベクトルと同一方向、または以下「反平行配向」と呼ぶ反対方向のいずれかを指す、変更可能な磁化ベクトルを有する。「平行配向」状態および「反平行配向」状態における磁気抵抗素子の抵抗は異なるので、二つの型の配向状態を使用して、二つの論理状態つまり「0」または「1」のデータビットを記録することができる。
書込み動作中に、電流はメモリセルに隣接するワード線およびビット線を完全に通過する。電流が特定の閾値に達すると、電流によって発生する磁界は、磁気抵抗素子内の軟磁性層の磁化ベクトルの向きを切り替える。その結果、硬磁性層および軟磁性層の磁化は、一つの配向型、例えば「平行配向」から、もう一つの型の配向、例えば「反平行配向」に変化するので、データ信号のデータビットをメモリセルに記録することができる。
メモリセルの熱安定性を高めるために、J.M.Daughtonらの米国特許第6,535,416号および「Curie point written magnetoresistive memory」(J.Appl.Phys.,87,No.9,pp.6403〜6405,2000)と題するR.S.Beechらの論文に記載されたように、MRAM安定性を改善するキュリー点書込みMRAMが提案された。キュリー点書込み構造はこれらの構造に開示されており、単一ピンド層が格納層として使用される。ピンド層は、別の層によってピン止めされない非ピンド層より高い異方性を有する。情報の格納にピンド層を使用すると、改善された熱安定性が得られ、熱不安定性が制限要因になる前に、メモリセルのサイズをさらに低下することが可能になる。
MRAMセルの密度を高めるために、MRAM構造は、米国特許第6,597,618号、米国特許第6,341,084号、米国特許第6,317,375号、および米国特許第6,259,644号に示すように簡素化することができる。
ほとんどのMRAMは、半導体デバイスにおける高密度のそれらの集積のため、垂直構造または積層面垂直電流(CPP)構造を使用する。CPP構造は磁気トンネル接合(MTJ)素子またはCPPスピンバルブ素子とすることができ、それらはどちらも磁気抵抗素子である。一般的にMTJ素子は、CoFeのような強磁性自由層と、AlOのような絶縁層と、CoFeのような強磁性ピンド層と、反強磁性ピニング層とを備える。メモリセルのサイズがサブ100nmに縮小するにつれて、MTJ素子の抵抗を低減するために1nm未満の薄い絶縁体層が必要になる。絶縁体層が薄くなるにつれて、MTJ素子の抵抗の均等性は低下する。典型的なCPPスピンバルブ素子は、CoFeのような強磁性自由層と、Cuのような金属空間層と、CoFeのような強磁性ピンド層と、反強磁性ピニング層とを備える。上述の通り、CPPスピンバルブ素子の抵抗の均一性は重要な問題である。一つの解決策は、読出し動作中に強磁性自由層の磁化状態を変化させることによって、強磁性ピンド層の磁化状態を検出することである。不均一性の問題は、抵抗の変化を検出することによって克服することができる。しかし、MTJ素子またはCPPスピンバルブ素子のサイズが縮小するにつれて、より小さいメモリセルを切り替えるために読出し電流の増大が必要になる。
発明の概要
本発明の第一実施形態では、高密度かつ低価格のMRAMユニットを提示する。MRAMユニットは基板と、上記基板上に形成された複数のトランジスタと、共通メモリブロックと、複数のコンタクトと、共通電極とを含む。複数のトランジスタの各々は、第一ソース/ドレイン電極と、第二ソース/ドレイン電極と、ゲート電極とを含む電界効果トランジスタである。共通メモリブロックは、強磁性記録層と、自由磁気読出し層と、強磁性記録層と自由磁気読出し層との間の非磁性空間層と、共通メモリブロックに画成される複数の活性領域とを含む。複数のコンタクトの各々は、第一ソース/ドレイン電極のそれぞれ一つを複数の活性領域のうちの対応する一つに電気的に接続する。共通電極は共通メモリブロックを介して複数のコンタクトと電気的に接触し、第一ソース/ドレイン電極のためのビット線として働く。複数の活性領域の各々は有効磁気抵抗素子を形成する。複数のトランジスタの各々は、複数のコンタクトのうちの対応する一つを電気的に活性化し、よって有効磁気抵抗素子のそれぞれ一つにおける強磁性記録層へ/からのデータビットの書込み/読出しを行うように制御可能である。
本発明の第二実施形態では、MRAMユニットにデータを書き込むための方法を提示する。この実施形態では、MRAMユニットは、基板上の複数のトランジスタと、共通メモリブロックと、共通電極と、共通デジタル線とを含む。複数のトランジスタの各々は電界効果トランジスタであり、第一および第二ソース/ドレイン電極ならびにゲート電極を含む。共通メモリブロックは、各々の場合に複数のコンタクトの一つを介して第一ソース/ドレイン電極の一つに電気的に接続される。共通電極は、共通メモリブロックを介して複数のコンタクトに電気的に接触する。共通デジタル線は、共通メモリブロックに対して共通電極の反対側に、共通電極に隣接して電気的に分離して設けられる。共通メモリブロックは強磁性記録層と、自由磁気読出し層と、強磁性記録層と自由磁気読出し層との間の非磁性空間層と、共通メモリブロックに画成される複数の活性領域とを含む。該方法は、複数のコンタクトのうちの対応する一つを電気的に活性化し、それによって複数の活性領域のうちのそれぞれの活性領域を電気的に活性化させるために複数のトランジスタを制御する動作を含み、活性化されたそれぞれの活性領域は有効磁気抵抗素子として働く。該方法はさらに、有効磁気抵抗素子の強磁性記録層の温度を活性領域とは関係なく、その臨界温度に接近するかまたはそれを超えるまで上昇させ、それによって有効磁気抵抗素子の強磁性記録層の保磁力を低下させる動作を含む。さらに、該方法は、共通デジタル線に電流を通すことによって、有効磁気抵抗素子の強磁性記録層に1ビットのデータを表す磁化状態を書き込む動作を含む。
本発明の第三実施形態では、MRAMユニットで読出し動作を実行するための方法を提示する。この実施形態では、MRAMユニットは基板上の複数のトランジスタと、共通メモリブロックと、共通電極と、共通デジタル線とを含む。複数のトランジスタの各々は電界効果トランジスタであり、第一および第二ソース/ドレイン電極ならびにゲート電極を含む。共通メモリブロックは、各々の場合に複数のコンタクトの一つを介して第一ソース/ドレイン電極の一つに電気的に接続される。共通電極は、共通メモリブロックを介して複数のコンタクトに電気的に接触する。共通デジタル線は、共通メモリブロックに対して共通電極の反対側に、共通電極に隣接して電気的に分離して設けられる。共通メモリブロックは強磁性記録層と、自由磁気読出し層と、強磁性記録層と自由磁気読出し層との間の非磁性空間層と、共通メモリブロックに画成される複数の活性領域とを含む。該方法は、複数のコンタクトのうちの対応する一つを電気的に活性化し、それによって複数の活性領域のうちのそれぞれの活性領域を電気的に活性化させるために複数のトランジスタを制御する動作を含み、活性化されたそれぞれの活性領域は有効磁気抵抗素子として働く。該方法はさらに、共通デジタル線に電流を印加し、それによって自由磁気読出し層の全ての磁化状態を調整する動作を含む。さらに該方法は、有効磁気抵抗素子の強磁性記録層の磁化状態を決定する動作を含む。有効磁気抵抗素子の強磁性記録層の抵抗状態は、有効磁気抵抗素子の強磁性記録層の磁化ベクトルと自由磁気読出し層の磁化ベクトルとの間の相対角度に依存する。
これらおよび本発明の他の特徴は、添付の図面および詳細な説明に照らして検討したときに、いっそうよく理解される。
発明の詳細な説明
本願では、用語「臨界温度」とは実質的に反強磁性(AFM)材料のブロッキング温度であり、それはネール温度より低くなり得ることが指摘される。臨界温度は実質的に強磁性材料のキュリー温度である。AFM層のブロッキング温度とは、AFM層が隣接する強磁性層のキュリー温度未満で隣接する強磁性層の磁化を「ピン止め」(つまり固定)するその安定性を失う温度またはそれ以上の温度である。
図1Aは、先行技術に係る6FDRAMセル構造のレイアウトの平面図を示す。該DRAMセル構造は、垂直ビット線10と、水平ワード線12と、キャパシタコンタクト14と、ビット線コンタクト16と、ソース領域およびドレイン領域を各々含む活性(拡散)領域18とを含む。ワード線12はゲート電極(図示せず)と電気的に接触し、ビット線10はソース領域と電気的に接触する。キャパシタコンタクト14はキャパシタとドレイン領域との間に配置される。図1Bは、図1Aに示した上記DRAMセル構造の一つのDRAMセルの等価回路を示す。キャパシタ20はトランジスタ21のドレイン電極24と電気的に接続される。ワード線23はトランジスタ21のゲート電極25と電気的に接続される。さらに、ビット線22は、トランジスタ21のソース電極26と電気的に接続される。図1Cは図1Bの上記DRAMセルの断面を示す。そこでは、キャパシタ20は、コンタクト27を介してトランジスタ21のソース電極26と電気的に接続される。先行技術では、キャパシタ20は、容量を増大するために積層キャパシタまたはトレンチキャパシタとすることができる。
図2Aは、先行技術に係るトランジスタ201を持つ典型的な積層面垂直電流(CPP)型MRAMセルの等価回路を示す。ビット線203は、磁気抵抗素子202を介してトランジスタ201のドレイン電極206と電気的に接続される。ワード線204はトランジスタ201のゲート電極207と電気的に接続される。デジタル線205は磁気抵抗素子205と交差する。図2Bは、図2Aに示したトランジスタ201を持つ上記典型的なCPP型MRAMセルの断面を示す。上記トランジスタ201のソース電極211、ゲート電極207、およびドレイン電極206は、基板210上に形成される。デジタル線205は磁気抵抗素子202の下に埋め込まれる。磁気抵抗素子202は上記ビット線203に電気的に接続される。図2Cに詳細に示す磁気抵抗素子202は、テンプレート層220、自由層221、第一非磁性空間層222、第一強磁性層223、第二非磁性空間層224、第二強磁性層225、反強磁性(AFM)層226、およびキャップ層227を備える。これらの層は図2Cに示すように順次配置される。第二強磁性層225の磁化方向はAFM層226によってピン止めされ、第一強磁性層223は第二強磁性層225に反強磁性結合される。したがって第一および第二強磁性層223、225はピンド層である。自由層221の磁化ベクトル228は読出しプロセス中に変化することがあり得、ピン止めされた第二強磁性層225の磁化ベクトル229は読出しプロセス中には固定されるが、書込みプロセス中には変化することがある。
図3Aは、本発明の実施形態に係るMRAMセル構造を示す断面図であり、ここでMRAMセル構造はこの断面図では、磁気トンネル接合(MTJ)素子またはCPPスピンバルブ(SV)素子のような積層面垂直電流(CPP)型の有効磁気抵抗素子によって各々実現された、二つのMRAMセルを有する。第一ソース/ドレイン電極301、ゲート電極302、および第二ソース/ドレイン電極303を持つトランジスタ316は基板300上に形成される。第一ソース/ドレイン電極304、ゲート電極305、および第二ソース/ドレイン電極306を持つ別のトランジスタ317もまた基板300上に形成される。より多くのトランジスタを基板上に形成することができるが、ここでは簡潔を期すために二つのトランジスタしか示さない。ワード線307はゲート電極302および305と電気的に接続される。ビット線309および311はそれぞれ第二ソース/ドレイン電極303および306に電気的に接続される。共通メモリブロック312はトランジスタ316および317上に形成される。共通メモリブロック312は、共通メモリブロック312のそれぞれの活性領域で、コンタクト308および310を介してトランジスタ316および317の第一ソース/ドレイン電極301および304と電気的に接続される。有効磁気抵抗素子318および319は共通メモリブロック312のそれぞれの活性領域に形成される。三つ以上のトランジスタを考慮する場合、三つ以上の有効磁気抵抗素子を形成することができる。各々の場合に、一つのコンタクトは共通メモリブロック312における一つの有効磁気抵抗素子を表す。共通メモリブロック312で、活性領域およびしたがって有効磁気抵抗素子は物理的にではなく磁気的に分離され、かつ有効磁気抵抗素子は相互に磁気的に干渉しないことに注目する必要がある。共通補助電極313は共通メモリブロック312上に形成される。共通補助電極313は共通メモリブロック312のための保護層になり得、共通メモリブロック312と同時にパターン形成することができる。共通メモリブロック312のサイズは、コンタクト308、310のサイズおよび個数、ならびに共通メモリブロック312の層構造に依存する。共通電極314は、共通補助電極313を介して共通メモリブロック312に電気的に接続される。共通デジタル線315は、共通電極314上に電気的に絶縁されて形成される。有効磁気抵抗素子318および319は同じ共通メモリブロック312に形成されるため物理的障壁によって閉じ込められないので、有効磁気抵抗素子318、319を通過する電流320は共通メモリブロック312の面に対して完全な垂直ではなく、シャント効果を考慮しなければならない。
共通メモリブロック312は、磁化ベクトル330を有するコンタクト308、310の隣の強磁性記録層321と、磁化ベクトル331を有する共通補助電極313の隣の自由磁気読出し層322と、強磁性記録層321と自由磁気読出し層322との間の非磁性空間層323とを備える。強磁性記録層321は、その磁化ベクトル330に関してピンド層である。データビットを例えば有効磁気抵抗素子318に書き込み中、最初に有効磁気抵抗素子318だけが加熱電流320によって加熱され、次いで有効磁気抵抗素子318の強磁性記録層321のそれぞれの磁化ベクトル330の方向が、共通デジタル線315を通過する電流によって調整される。有効磁気抵抗素子318の冷却後、有効磁気抵抗素子318の強磁性記録層321のそれぞれの磁化ベクトル330の方向は固定される。加熱素子(図示せず)は、それぞれの加熱素子中をも流れる加熱電流320によって有効磁気抵抗素子の加熱を補助するために、各有効磁気抵抗素子と熱接触状態に設けることができることに注目されたい。そのような書込みプロセスの詳細な説明については、図4Aおよび4Bの説明を参照されたい。読出しプロセス中に、自由磁気読出し層322の磁化ベクトル331の共通の方向と強磁性記録層321の磁化ベクトル330の個々の方向との間の差は、それぞれの特定の格納されたデータビットを表す有効磁気抵抗素子318、319の各々における共通メモリブロック312に対応する抵抗値を生じさせる。
図3Aに示したMRAMセル構造の等価回路を図3Bに示す。抵抗器320および324は有効磁気抵抗素子318、319を表し、抵抗器322および325は、シャント効果を考慮に入れた追加抵抗器である。
図3Cは、上下反転した状態の図3Aに示したMRAMセル構造を示す異なる三次元図である。この異なる図では、共通デジタル線315は共通電極314の底にあり、共通メモリブロック312および共通補助電極313は共通電極314上にある。共通メモリブロック312は、コンタクト308、310およびトランジスタ316、317を介してビット線309および311に電気的に接続される。トランジスタ316、317のゲート電極302、305はワード線307に電気的に接続される。図3Cでは、単なる例証として四つのコンタクト308、310、308aおよび310aが示されているが、共通メモリブロック312に形成することのできるコンタクトの個数を制限するものではない。各々のコンタクト308、310、308a、および310aは、それぞれのコンタクトの隣の有効磁気抵抗素子の抵抗を検出するだけのプローブとして働く。個々のコンタクトに対応する電流密度は共通メモリブロック312の非常に小さい領域内に閉じ込められる。
先行技術でよくあるように個々のメモリセルを相互に隣接配置して設けるのとは対照的に、有効磁気抵抗素子またはメモリセルを形成する上記複数の活性領域を備える本発明の共通メモリブロックは結果的に、先行技術に比べてかなり増大したメモリセル密度をもたらす。本発明の共通メモリブロックは一活性領域よりずっと大きいので、活性領域サイズの磁気抵抗素子の微細なパターン形成が必要ない。共通メモリブロックのサイズは、加熱電流、コンタクトのサイズ、共通メモリブロックの全厚、共通デジタル線およびワード線またはビット線によって生成される磁界等のような多くの要因に依存する。
詳細な書込みプロセスを図4Aおよび4Bに示す。コンタクト308は、有効磁気抵抗素子318を形成する活性領域で共通メモリブロック312に電気的に接続される。コンタクト308は、有効磁気抵抗素子318のための書込み/読出しヘッドとして働く。分離された共通デジタル線315は、書込みプロセス中に有効磁気抵抗素子318における強磁性記録層321の対応する磁化ベクトル330を切り替える書込み線として働き、かつ書込みプロセス中に有効磁気抵抗素子318における自由磁気読出し層322の磁化ベクトル331を切り替える読出し線として働く。自由磁気読出し層322は強磁性層またはマルチ層とすることができ、CoFe、NiFe、およびそれらの合金のような強磁性材料から作られる。強磁性記録層321は、200Oeより大きい保持力を有するCrCoPt、DyCo、TbCo等のような保磁力の大きい強磁性材料から作られた硬磁性層、またはIrMn、PtMn、FeMn、およびそれらの合金のようなAFM材から作られたピニング層によってピン止めされた、CoFe、NiFe、およびそれらの合金のような強磁性材料から作られたピンド強磁性層のいずれかとすることができる。非磁性空間層323は、スピンバルブCPPの場合にはCu、Au等、あるいはMTJの場合にはAlO、TaOのいずれかのような非磁性体から作られ、非磁性空間層323はトンネル障壁層として機能する。強磁性記録層321は、ピニングAFM層のAFM材のブロッキング温度である臨界温度を有する。AFM層の場合、温度が臨界温度に近づくかまたはそれを超えると、外部磁界が隣接するピンド強磁性層のピニング方向を容易に変化し得る。一般的なAFM層の場合、臨界温度は100℃〜400℃の範囲内である。硬磁性層の場合、温度が臨界温度に近づくかまたはそれを超えると、保磁力が零近くまで低下し、したがって小さい外部磁界で硬磁性層の磁化状態が切り替わり得る。硬磁性層の臨界温度はキュリー温度であり、一般的な硬磁性層の場合、100℃〜600℃の範囲内である。
例えば、電流パルス320がコンタクト308を通して印加されると、電流パルス320は有効磁気抵抗素子318を加熱する。有効磁気抵抗素子318における強磁性記録層321の温度が加熱のために強磁性記録層321の臨界温度に近づくかまたはそれを超えると、図4Aの図面の面から内向きの方向を有する、分離された共通デジタル線315を通過する電流401Aは、正方向の磁界を誘導して、有効磁気抵抗素子318における強磁性記録層321の対応する磁化ベクトル330を、図4Aに示す第一方向402Aに配向させる。次いで、電流パルス320は除去され、有効磁気抵抗素子318は周囲温度まで冷却し、対応する磁化ベクトル330の第一方向402Aは、図4Aに示すように固定されたままである。他方、電流パルス320による加熱のため、有効磁気抵抗素子318が強磁性記録層321の臨界温度に近づくかまたはそれを超えると、図4Bの図面の面から外向きの方向を有する、分離された共通デジタル線315を通過する電流401Bは、負方向の磁界を誘導して、有効磁気抵抗素子318における対応する磁化ベクトル330を図4Bに示すように第一方向402Aとは反対の第二方向402に切り替える。冷却後、対応する有効磁気抵抗素子318の磁化ベクトル330の第二方向402Bは、図4Bに示すように固定されたままである。できるだけ小さい記録領域または有効磁気抵抗素子を得るために、共通メモリブロック312に印加される電流パルス320は、シャント効果を最小化するように充分に閉じ込める必要があり、かつ過渡パラメータを低減するために強磁性記録層321には大きい異方性エネルギを持つ材料が要求される。軟強磁性層は、過渡パラメータが大きいため、強磁性記録層321として使用するには適さない。高い保磁力を持つ硬強磁性材料および反強磁性材料によってピン止めされる強磁性材料は両方とも、強磁性記録層321に適している。強磁性記録層321の温度が上昇して臨界温度に近づくかまたはそれを超えると、強磁性記録層321の磁化ベクトル330は容易に切り替えることができ、ひとたび強磁性記録層321が周囲温度まで冷却されると、磁化状態は維持することができる。強磁性記録層321として使用される合成反強磁性ピンド(SAFP)マルチ層は、上述した三層のスタックに比べて、共通メモリブロック312の高い温度安定性および高い耐熱性をもたらす。そのようなSAFPマルチ層では、少なくとも二つの強磁性層が反強磁性結合され、それらは反強磁性層によってピン止めされる。熱安定性を改善するために、そのようなSAFPマルチ層では三層以上の反強磁性結合された強磁性層を使用することができる。熱安定性および耐熱性の改善に関する更なる詳細は、IEEE Trans.MAG.40、No.4、pp.2248〜2250、2004のY.K.Zhengら「High thermal stability MRAM with SAF layer」に見ることができる。温度がキュリー温度に上昇すると、強磁性材料の保磁力は急速に低下するので、TbFeCo、DyFeCo、およびそれらの合金のような強磁性材料も強磁性記録層321用の優れた候補である。一般的に、どんな強磁性材料でも強磁性記録層321に使用することができる。
提案するMRAMセル構造における一つの問題は、有効磁気抵抗素子318、319における電流パルス320の電流をいかに閉じ込めるかである。図5Aおよび5Bは、コンタクト308に電圧を印加した後のCPP型MRAMセル(一個の有効磁気抵抗素子のみ)の電位分布および電流密度分布をそれぞれ示す。ここで、コンタクト308の寸法は100nm×100nmであり、共通メモリブロック312の厚さを表すコンタクト308と共通補助電極313/共通電極314との間の空間は25nmであり、実効抵抗率は200μΩ・cmである。図5Aおよび5Bから、有効磁気抵抗素子318の水平方向のサイズ、つまり共通メモリブロック312の主要な広がりに平行な方向の有効磁気抵抗素子318のサイズは、コンタクト308のサイズの約1.2倍であることが分かる。図6Aおよび6Bは、隣接するコンタクト310の影響を考慮した後の一個のCPP MRAMセル(つまり一個の有効磁気抵抗素子)の電位分布および電流密度分布をそれぞれ示す。ここで、共通メモリブロック312の厚さを表すコンタクト308、310と共通補助電極313/共通電極314との間の空間は50nmである。隣接するコンタクト310は有効磁気抵抗素子318のサイズおよびシャント効果に対して非常に限定された影響を有する。一般的に、共通メモリブロック312の厚さを表すコンタクト308、310と共通補助電極313/共通電極314との間の空間が縮小するにつれて、有効磁気抵抗素子318、319のサイズは縮小する。シャント効果の低減に関するさらなる詳細は、IEEE Trans.MAG.40、No.4、pp.2634〜2636、2004のY.K.Zhengら「Sub−100nm current−perpendicular−to−plane sensor fabrication」に見ることができる。
図7は、異なる厚さを持つ共通メモリブロック312の幅に対するコンダクタンスの依存性を示す。2ミクロンの幅を有する有効磁気抵抗素子のコンダクタンスは、同一サイズのパターン形成された磁気抵抗素子の約1.4倍である。過分なコンダクタンスは共通メモリブロック312の有効磁気抵抗素子318、319のシャント効果からもたらされる。記録された信号を読み出すために、読出し電流401A、401Bを共通デジタル線315に印加して、非加熱共通メモリブロック312の自由磁気読出し層322の磁化ベクトル331を切り替えることができる。共通メモリブロック312の保磁力はパターン形成された磁気抵抗素子のそれよりずっと小さいので、読出し電力は低減する。
図8Aおよび8Bは、本発明の実施形態に係る有効磁気抵抗素子318の実験による磁気抵抗曲線を示す。X軸はエルステッド(Oe)単位の外部読出し磁界Hreadを表し、Y軸はオーム(Ω)単位の磁気抵抗Rを表す。特に、図8Aおよび8Bに示す曲線のヒステリシスループは、読出し電流が負の最大値(図4Bの図面の面から外向きの方向を有する、分離された共通デジタル線315を通過する電流401B)からその正の最大値(図4Aの図面の面から内向きの方向を有する、分離された共通デジタル線315を通過する電流401A)へ上昇し、次いでその正の最大値(電流401A)から負の最大値(電流401B)に戻ることによる。図8Aは、正の外部書込み磁界Hwrite=200Oeおよび30mAの加熱電流で書き込まれた有効磁気抵抗素子318の実験による磁気抵抗のヒステリシス曲線を表す。図8Aに示すヒステリシス曲線の左端では、外部読出し磁界Hreadは、外部書込み磁界Hwriteにより有効磁気抵抗素子318の強磁性記録層321に格納された磁化方向に対し反平行な自由磁気読出し層322の磁化方向を生じるので、有効磁気抵抗素子318の実験による磁気抵抗は高い。図8Aに示すヒステリシス曲線の右端では、外部読出し磁界Hreadは、外部書込み磁界Hwriteにより有効磁気抵抗素子318の強磁性記録層321に格納された磁化方向に対し平行な自由磁気読出し層322の磁化方向を生じるので、有効磁気抵抗素子318の実験による磁気抵抗は低い。図8Bは、負の外部磁界Hwrite=−200Oeおよび30mAの加熱電流で書き込まれた有効磁気抵抗素子318の実験による磁気抵抗のヒステリシス曲線を表す。図8Bに示すヒステリシス曲線の左端では、外部読出し磁界Hreadは、外部書込み磁界Hwriteにより有効磁気抵抗素子318の強磁性記録層321に格納された磁化方向に対し平行な自由磁気読出し層322の磁化方向を生じるので、有効磁気抵抗素子318の実験による磁気抵抗は低い。図8Bに示すヒステリシス曲線の右端では、外部読出し磁界Hreadは、外部書込み磁界Hwriteにより有効磁気抵抗素子318の強磁性記録層321に格納された磁化方向に対し反平行な自由磁気読出し層322の磁化方向を生じるので、有効磁気抵抗素子318の実験による磁気抵抗は高い。
図8Cおよび8Dは、熱アシスト書込み後の有効磁気抵抗素子318の磁化状態を示す。電流パルス320がコンタクト308を通して共通補助電極313/共通電極314に印加され、よって強磁性記録層321、非磁性空間層323、および自由磁気読出し層322を通過すると、活性領域の温度は有効磁気抵抗素子318の臨界温度より高く上昇する。強磁性記録層321を通過する電流パルス320によって画成される活性領域は、コンタクト308と強磁性記録層321との間に画成された形および寸法の開口を備え適切に配置された電気的絶縁閉込め層800によって、さらに閉じ込めることができる。図4Aに示すように共通デジタル線315Aに沿って通過するデジタル電流406Aから生じる同時の正の磁界801は、有効磁気抵抗素子318の強磁性記録層321の磁化状態802つまり局所的磁化ベクトル330の方向を容易に調整することができる。その後、電流パルス320は停止され、有効磁気抵抗素子318の活性領域は周囲温度まで冷却する。外部磁界が無い場合でも、図8Cに示すように磁化状態802は維持することができる。同様に、有効磁気抵抗素子318の強磁性記録層321の磁化状態804つまり局所的磁化ベクトル330の方向は、図8Dに示すように、電流パルス320および負の外部磁界803を印加した後、かつ有効磁気抵抗素子318の活性領域を周囲温度まで冷却した後、維持することができる。本発明に記載した記録および読出し技術は、スピン−インジェクトスイッチングCPP MRAMセルメモリ、CRAM、およびプログラマブルメタライゼーションセル(PMC)メモリに記録および読出しを行うためにも使用することができる。スピン−インジェクトMRAMセルメモリおよびPMCメモリでは、熱アシスト書込みは必要ない。
本発明を特定の実施形態に関連して説明したが、特許請求の範囲に記載する発明の範囲から逸脱することなく、変形および改善を本発明に施すことができることを理解されたい。
先行技術に係る6FDRAMセル構造のレイアウトの平面図である。 先行技術に係る一つのDRAMセルの等価回路である。 先行技術に係るDRAMセルの断面図である。 先行技術に係るトランジスタを持つCPP型MRAMセルの等価回路である。 図2Aに示したトランジスタを持つCPP型MRAMセルの断面図である。 図2Aに示したCPP型MRAMセルの磁気抵抗素子を示す拡大図である。 本発明の実施形態に係るMTJ素子またはCPP SV素子のようなCPP磁気抵抗素子を各々に持つ、二つのMRAMセルを有するMRAMセル構造を示す断面図である。 図3Aに示した二つのMRAMセルの等価回路である。 図3Aに示したMRAMセル構造の異なる図である。 図3Aに示したMRAMセル構造のための詳細な書込みプロセスを示す。 図3Aに示したMRAMセル構造のための詳細な書込みプロセスを示す。 本発明の実施形態に係るコンタクトに電圧を印加した後のCPP型MRAMセルの電位および電流密度の分布を示す。 本発明の実施形態に係るコンタクトに電圧を印加した後のCPP型MRAMセルの電位および電流密度の分布を示す。 本発明の実施形態に係る隣接コンタクトを考慮した後のCPP型MRAMセルの電位および電流密度の分布を示す。 本発明の実施形態に係る隣接コンタクトを考慮した後のCPP型MRAMセルの電位および電流密度の分布を示す。 本発明の実施形態に係る異なる厚さの共通メモリブロックの幅またはコンタクトと電極との間の空間に対するコンダクタンスの依存性を示す。 本発明の実施形態に係る熱アシスト書込み後の典型的なMR−H曲線を示す。 本発明の実施形態に係る熱アシスト書込み後の典型的なMR−H曲線を示す。 本発明の実施形態に係る熱アシスト書込み後のMRAMセルの磁化状態を示す。 本発明の実施形態に係る熱アシスト書込み後のMRAMセルの磁化状態を示す。

Claims (26)

  1. 磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)ユニットであって、
    基板と、
    前記基板上に形成された複数のトランジスタであって、各々が第一ソース/ドレイン電極、第二ソース/ドレイン電極、およびゲート電極を備える電界効果トランジスタである複数のトランジスタと、
    強磁性記録層、自由磁性読出し層、および、前記強磁性記録層と前記自由磁性読出し層との間の非磁性空間層を備える共通メモリブロックにおいて画成される複数の活性領域と
    各々が前記第一ソース/ドレイン電極のそれぞれ一つを前記複数の活性領域の対応する一つと電気的に接続する複数のコンタクトと、
    前記共通メモリブロックを通して前記複数のコンタクトと電気的に接触する共通電極であって、前記第一ソース/ドレイン電極のためのビット線として働く共通電極と、
    を備え、
    前記複数の活性領域の各々が有効磁気抵抗素子を形成し、かつ
    前記複数のトランジスタの各々が、前記複数のコンタクトの対応する一つを電気的に活性化させ、それによって前記有効磁気抵抗素子のそれぞれ一つで、前記強磁性記録層にデータビットを書き込み、前記強磁性記録層からデータビットを読み出すように制御可能である、MRAMユニット。
  2. 前記複数のコンタクトの対応する一つが、前記第一ソース/ドレイン電極の前記それぞれ一つを前記対応する第二ソース/ドレイン電極と電気的に接続することによって電気的に活性化可能である、請求項1に記載のMRAMユニット。
  3. 複数のビット線が前記第二ソース/ドレイン電極と電気的に接触する、請求項1に記載のMRAMユニット。
  4. 複数のワード線が前記ゲート電極と電気的に接触する、請求項1に記載のMRAMユニット。
  5. 前記共通電極と前記共通メモリブロックとの間が電気的に接触した状態で共通補助電極が設けられる、請求項1に記載のMRAMユニット。
  6. 前記共通メモリブロックから前記共通電極の反対側に前記共通電極に隣接して共通デジタル線が設けられる、請求項1に記載のMRAMユニット。
  7. 前記共通デジタル線が前記共通電極から電気的に絶縁される、請求項6に記載のMRAMユニット。
  8. 前記強磁性記録層が前記共通電極と前記非磁性空間層との間に設けられる、請求項1に記載のMRAMユニット。
  9. 前記複数のコンタクトに対応する複数の開口を備える電気絶縁閉込め層が、前記共通メモリブロックと前記複数のコンタクトとの間に設けられる、請求項1に記載のMRAMユニット。
  10. 前記強磁性記録層が、反強磁性(AFM)層によってピン止めされた少なくとも二つの反強磁性結合強磁性層を備える合成反強磁性ピンドマルチ層である、請求項1に記載のMRAMユニット。
  11. 前記強磁性記録層が硬磁性層である、請求項1に記載のMRAMユニット。
  12. 前記強磁性記録層が硬磁性層と結合された強磁性層である、請求項1に記載のMRAMユニット。
  13. 前記共通メモリブロックが、前記複数のコンタクトの隣のテンプレート層と、前記共通電極の隣のキャップ層とをさらに備える、請求項1に記載のMRAMユニット。
  14. 前記テンプレート層、前記キャップ層、および前記自由磁性層の少なくとも一つがマルチ合成強磁性層である、請求項13に記載のMRAMユニット。
  15. 前記複数のコンタクトがアレイの形に配列される、請求項1に記載のMRAMユニット。
  16. 前記共通デジタル線に電流が通ると、前記共通デジタル線が前記有効磁気抵抗素子の活性化された一つにおける前記強磁性記録層に磁界を発生させるようになっている、請求項6に記載のMRAMユニット。
  17. 各ケースで各有効磁気抵抗素子に隣接して加熱素子をさらに備える、請求項1に記載のMRAMユニット。
  18. 前記共通メモリブロックが、磁気トンネル接合(MTJ)またはCPPスピンバルブ(SV)のような積層面垂直電流(CPP)構造である、請求項1に記載のMRAMユニット。
  19. 基板上の複数のトランジスタであって、各々が電界効果トランジスタであり、第一および第二ソース/ドレイン電極ならびにゲート電極を備える複数のトランジスタと、各ケースで複数のコンタクトの一つを通して前記第一ソース/ドレイン電極の各々に電気的に接続される共通メモリブロックにおいて画成される複数の活性領域と、前記共通メモリブロックを通して前記複数のコンタクトと電気的に接触する共通電極と、前記共通メモリブロックから前記共通電極の反対側に前記共通電極の隣に電気的に絶縁して設けられた共通デジタル線とを備え、前記共通メモリブロックが強磁性記録層と、自由磁性読出し層と、前記強磁性記録層と前記自由磁性読出し層との間の非磁性空間層と、前記共通メモリブロックに画成される複数の活性領域とを備えるMRAMユニットにデータを書き込む方法であって、
    前記複数のコンタクトの対応する一つを電気的に活性化し、それによって前記複数の活性領域のうちのそれぞれの活性領域を電気的に活性化し、前記活性化されたそれぞれの活性領域が有効磁気抵抗素子として働くようにするために、前記複数のトランジスタを制御するステップと、
    前記有効磁気抵抗素子の前記強磁性記録層の温度を、他の活性領域とは関係なく、その臨界温度に接近するかまたはそれを超えるまで上昇させ、それによって前記有効磁気抵抗素子の前記強磁性記録層の保磁力を低減するステップと、
    前記共通デジタル線に電流を通すことによって、1ビットの前記データを表わす磁化状態を前記有効磁気抵抗素子の前記強磁性記録層に書き込むステップと、
    を備える方法。
  20. 前記有効磁気抵抗素子の前記強磁性記録層に前記磁化状態を書き込んだ後、前記有効磁気抵抗素子の前記強磁性記録層をほぼ周囲温度まで冷却するステップをさらに備える、請求項19に記載の方法。
  21. 前記有効磁気抵抗素子の前記強磁性記録層の温度を、他の活性領域とは関係なく、その臨界温度より高く上昇させる前記ステップが、前記共通電極に部分的に、前記有効磁気抵抗素子に完全に、前記複数のコンタクトのうちの前記活性化された対応する一つに完全に、かつ前記対応する第一および第二ソース/ドレイン電極を介して前記複数のトランジスタの前記制御される一つに完全に加熱電流を通す工程をさらに備える、請求項19に記載の方法。
  22. 前記有効磁気抵抗素子に熱的に結合された加熱素子に前記加熱電流を通すステップをさらに備える、請求項21に記載の方法。
  23. 前記複数のコンタクトに対応する複数の開口を備える電気的絶縁閉込め層を前記共通メモリブロックと前記複数のコンタクトとの間に設けることによって、前記加熱電流を電気的に閉じ込めるステップをさらに備える、請求項21に記載の方法。
  24. 前記複数のトランジスタを制御する前記ステップが、前記複数のトランジスタのうちのそれぞれ一つの前記ゲート電極に制御電圧を印加するステップと、前記複数のトランジスタのうちの前記それぞれ一つの前記第一および第二ソース/ドレイン電極に電圧差を印加するステップとを備える、請求項19に記載の方法。
  25. 基板上の複数のトランジスタであって、各々が電界効果トランジスタであり、第一および第二ソース/ドレイン電極ならびにゲート電極を備える複数のトランジスタと、各ケースで複数のコンタクトの一つを通して前記第一ソース/ドレイン電極の各々に接続される共通メモリブロックにおいて画成された複数の活性領域と、前記共通メモリブロックを通して前記複数のコンタクトと電気的に接触する共通電極と、前記共通メモリブロックから前記共通電極の反対側に前記共通電極の隣に電気的に絶縁して設けられた共通デジタル線とを備え、前記共通メモリブロックが強磁性記録層と、自由磁性読出し層と、前記強磁性記録層と前記自由磁性読出し層との間の非磁性空間層とを備えるMRAMユニットで書き込み操作を行う方法であって、
    前記複数のコンタクトの対応する一つを電気的に活性化し、それによって前記複数の活性領域のうちのそれぞれの活性領域を電気的に活性化し、前記活性化されたそれぞれの活性領域が有効磁気抵抗素子として働くようにするために、前記複数のトランジスタを制御するステップと、
    前記共通デジタル線に電流を印加し、それによって前記磁性読出し層の全ての磁化状態を調整するステップと、
    前記有効磁気抵抗素子の前記磁性記録層および前記自由磁性読出し層の磁化ベクトル間の相対角度に依存する、前記有効磁気抵抗素子の前記磁性記録層の磁化状態を決定するステップと、
    を備える方法。
  26. 前記複数のトランジスタを制御する前記ステップが、前記複数のトランジスタのうちのそれぞれ一つの前記ゲート電極に制御電圧を印加する工程と、前記複数のトランジスタのうちの前記それぞれ一つの前記第一および第二ソース/ドレイン電極に電圧差を印加する工程とを備える、請求項25に記載の方法。
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