JP4767360B2 - 電子機器、制御方法、制御プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Description
本発明は、音声操作が可能な電子機器に関し、特に、音声操作によって各種の操作を受け付けるナビゲーション装置などの電子機器、制御方法、制御プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体に関する。
従来、探索された経路に沿って目的地まで搭乗者を誘導するナビゲーション装置がある。このようなナビゲーション装置には、搭乗者の音声操作によって各種の操作を受け付けるものがある。また、このようなナビゲーション装置として、携帯電話などの通信機器と接続され、当該通信機器を介して通話中の相手の位置を、当該相手の通信機器が接続された基地局から特定し、その基地局周辺までの経路を探索する技術が公知である(たとえば、下記特許文献1を参照。)。
しかしながら、上記の従来技術にあっては、通話中の相手の通信機器が接続された基地局から相手の位置を判断するため、正確性に欠けるという問題が一例として挙げられる。また、通話中の相手から、詳細な位置を聞き、それに基づいて目的地を設定するといった作業は煩雑であるばかりか、操作に気をとられ、安全性が低下するという問題があった。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1に記載の電子機器は、移動体に搭載され、音声操作が可能な電子機器であって、通信機器と接続可能な接続手段と、電話帳データを格納する記録領域を有する記録手段と、音声操作時において、前記接続手段に接続された前記通信機器を介して前記移動体の搭乗者が通話している外部の相手との間で音声操作処理をおこなうか否かを1または2以上の一連の判断処理を実行して判断する判断手段と、前記外部の相手との間で前記音声操作処理をおこなうと判断された場合に、前記外部の相手の音声に基づいて前記音声操作処理を実行する音声操作手段と、前記音声操作処理によって決定された所定の処理を実行する処理手段と、を有し、前記電話帳データは、前記一連の判断処理の前に、あらかじめ当該電話帳データに登録された者の名前と、電話番号と、音声操作許可に関する情報が関連づけられて記録され、前記判断手段は、前記電話帳データに前記電話番号が登録されており、かつ、前記音声操作の許可に関する情報が「許可」である前記電話番号を有する前記外部の相手である場合には、当該外部の相手との間で前記音声操作処理をおこなうと判断し、前記電話帳データに前記電話番号が登録されていない、または、前記音声操作の許可に関する情報が「不許可」である前記電話番号を有する前記外部の相手である場合には、前記一連の判断処理を終了し、前記音声操作処理をおこなわないと判断することを特徴とする。
また、請求項4に記載の電子機器は、移動体に搭載され、音声操作が可能な電子機器であって、通信機器と接続可能な接続手段と、電話帳データを格納する記録領域を有する記録手段と、音声操作時において、前記接続手段に接続された前記通信機器を介して前記移動体の搭乗者が通話している外部の相手との間で音声操作処理をおこなうか否かを1または2以上の一連の判断処理を実行して判断する判断手段と、前記外部の相手との間で前記音声操作処理をおこなうと判断された場合に、前記外部の相手の音声に基づいて前記音声操作処理を実行する音声操作手段と、前記音声操作処理によって決定された所定の処理を実行する処理手段と、前記接続手段に接続された前記通信機器を介して前記搭乗者が外部の相手と通話中であるか否かを検知する検知手段と、通話中において、音声操作開始の旨の音声を前記外部の相手から受け付ける開始指示手段と、を有し、前記電話帳データは、前記一連の判断処理の前に、あらかじめ当該電話帳データに登録された者の名前と、電話番号と、音声操作許可に関する情報が関連づけられて記録され、前記判断手段は、前記音声操作開始の旨の音声を受け付けた際に、前記電話帳データに前記電話番号が登録されており、かつ、前記音声操作の許可に関する情報が「許可」である前記電話番号を有する前記外部の相手である場合には、当該外部の相手との間で前記音声操作処理をおこなうと判断し、前記電話帳データに前記電話番号が登録されていない、または、前記音声操作の許可に関する情報が「不許可」である前記電話番号を有する前記外部の相手である場合には、前記一連の判断処理を終了し、前記音声操作処理をおこなわないと判断することを特徴とする。
また、請求項5に記載の制御方法は、移動体に搭載され、音声操作が可能な電子機器の制御方法であって、通信機器と接続する接続工程と、電話帳データを記録領域に格納する記録工程と、音声操作時において、接続された前記通信機器を介して前記移動体の搭乗者が通話している外部の相手との間で音声操作処理をおこなうか否かを1または2以上の一連の判断処理を実行して判断する判断工程と、前記外部の相手との間で前記音声操作処理をおこなうと判断された場合に、前記外部の相手の音声に基づいて前記音声操作処理を実行する音声操作工程と、前記音声操作処理によって決定された所定の処理を実行する処理工程と、を含み、前記電話帳データは、前記一連の判断処理の前に、あらかじめ当該電話帳データに登録された者の名前と、電話番号と、音声操作許可に関する情報が関連づけられて記録され、前記判断工程は、前記電話帳データに前記電話番号が登録されており、かつ、前記音声操作の許可に関する情報が「許可」である前記電話番号を有する前記外部の相手である場合には、当該外部の相手との間で前記音声操作処理をおこなうと判断し、前記電話帳データに前記電話番号が登録されていない、または、前記音声操作の許可に関する情報が「不許可」である前記電話番号を有する前記外部の相手である場合には、前記一連の判断処理を終了し、前記音声操作処理をおこなわないと判断することを特徴とする。
また、請求項6に記載の制御プログラムは、請求項6に記載の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項7に記載のコンピュータに読み取り可能な記録媒体は、請求項7に記載の制御プログラムを記録したことを特徴とする。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる電子機器、制御方法、制御プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(電子機器の機能的構成)
まず、本発明の実施の形態にかかる電子機器の機能的構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかる電子機器の機能的構成を示すブロック図である。図1に示すように、電子機器100は、接続部101と、判断部102と、音声操作部103と、処理部104とを備える。なお、電子機器100は、移動体に搭載され、音声操作が可能な電子機器である。たとえば、電子機器100は、音声操作によって設定された目的地までの経路を探索し、探索された経路を誘導するナビゲーション装置である。
まず、本発明の実施の形態にかかる電子機器の機能的構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかる電子機器の機能的構成を示すブロック図である。図1に示すように、電子機器100は、接続部101と、判断部102と、音声操作部103と、処理部104とを備える。なお、電子機器100は、移動体に搭載され、音声操作が可能な電子機器である。たとえば、電子機器100は、音声操作によって設定された目的地までの経路を探索し、探索された経路を誘導するナビゲーション装置である。
接続部101は、通信機器110との接続を可能とする機能を有する。接続部101は、たとえば、各種のコネクタなどによって実現される。電子機器100は、当該コネクタを介して、通信機器110と電気的に接続される。なお、ここで、通信機器110とは、無線によって図示しない通信網に接続された機器であり、たとえば、携帯電話などの通信端末である。
判断部102は、音声操作時において、接続部101に接続された通信機器110を介して移動体の搭乗者が通話している外部の相手との間で音声操作処理を行うか否かを判断する機能を有する。ここで、音声操作時とは、電子機器100が音声によって、操作を受け付けているときの状態である。また、ここで、音声操作処理とは、たとえば、入力された音声を認識する処理(以下、「音声認識処理」という)や、音声認識処理によって認識された音声に基づいて後述する処理部104に実行させる処理内容を決定する処理(以下、「処理内容決定処理」という)などである。さらに、音声操作処理としては、外部の相手に音声の入力を促すガイダンス情報を出力する処理(以下、「ガイダンス処理」という)なども含まれる。
判断部102は、たとえば、外部の相手が特定の者である場合に、外部の相手との間で音声操作処理をおこなうと判断する。ここで、特定の者とは、たとえば、電子機器100が有する記録部(不図示)などにあらかじめ登録された者である。また、判断部102は、外部の相手との間で音声操作処理をおこなう旨の搭乗者からの指示を受け付けた場合に、外部の相手との間で音声操作処理をおこなうと判断してもよい。具体的には、判断部102は、あらかじめ用意されたプログラムをコンピュータ装置に実行させることによって実現される。
音声操作部103は、判断部102によって外部の相手との間で音声操作処理を行うと判断された場合に、外部の相手の音声に基づいて音声操作処理を実行する機能を有する。具体的には、音声操作部103は、あらかじめ用意されたプログラムをコンピュータ装置に実行させることによって実現される。
処理部104は、音声操作処理によって決定された所定の処理を実行する機能を有する。ここで、所定の処理とは、前述の処理内容決定処理によって決定された内容の処理である。たとえば、音声操作処理に含まれる処理内容決定処理によって決定された処理内容が目的地の設定であった場合には、処理部104は当該処理内容に従って、音声操作処理に含まれる音声認識処理によって認識された地点を目的地として設定する。この場合には、処理部104は、さらに、設定された目的地までの経路を探索する経路探索処理や、経路探索処理によって探索された経路の誘導をおこなう経路誘導処理などを実行してもよい。具体的には、処理部104は、あらかじめ用意されたプログラムをコンピュータ装置に実行させることによって実現される。
また、電子機器100は、図1に示すように、開始指示部105と、検知部106とを備えてもよい。ここで、開始指示部105は、音声操作の開始指示を搭乗者から受け付ける機能を有する。たとえば、開始指示部105は、キーボードやマウス、または操作ボタンなどの入力デバイスによって実現される。この場合には、開始指示部105は、音声操作の開始指示に対応するキーが搭乗者によって押下された場合に、音声操作の開始指示を受け付ける。また、開始指示部105は、マイクなどの受音装置や音声データを受信する受信装置などによって実現されてもよい。この場合には、開始指示部105は、「音声操作を開始する」といった音声またはその音声データを、受音装置や受信装置によって取得することによって、音声操作の開始指示を受け付ける。
検知部106は、開始指示部105によって、音声操作の開始指示を受け付けた際に、接続部101に接続された通信機器110を介して搭乗者が外部の相手と通話中であるか否かを検知する機能を有する。具体的には、検知部106は、接続部101を介して接続された通信機器110が通信網を介して、外部の相手と音声データの送受信をおこなっている状態であるか否かを検知する。検知部106は、あらかじめ用意されたプログラムをコンピュータ装置によって実行させることによって実現される。検知部106を備えた場合には、判断部102は、検知部106によって通話中であると検知された際に、外部の相手との間で音声操作処理をおこなうか否かを判断する。
(電子機器の処理手順)
つぎに、本発明の実施の形態にかかる電子機器100の処理手順について説明する。図2は、本発明の実施の形態にかかる電子機器の処理手順を示すフローチャートである。なお、図2に示すフローチャートは、たとえば、電子機器100の電源がオンの状態で、電子機器100に通信機器110が接続されている場合に開始される。
つぎに、本発明の実施の形態にかかる電子機器100の処理手順について説明する。図2は、本発明の実施の形態にかかる電子機器の処理手順を示すフローチャートである。なお、図2に示すフローチャートは、たとえば、電子機器100の電源がオンの状態で、電子機器100に通信機器110が接続されている場合に開始される。
図2に示すように、電子機器100は、まず、通信機器110と接続されているか否かを判定する(ステップS201)。具体的には、電子機器100は、接続部101を介して、電子機器100と通信機器110とが接続されているか否かを判定する。ステップS201において、通信機器110と接続されていないと判定された場合(ステップS201:No)には、電子機器100は、通信機器110と接続されるまで待機する。
ステップS201において、通信機器110と接続されていると判定された場合(ステップS201:Yes)には、電子機器100は、外部の相手との間で音声操作処理をおこなうか否かを判断する(ステップS202)。具体的には、電子機器100は、判断部102によって、外部の相手との間で音声操作処理をおこなうか否かを判断する。
ステップS202において、外部の相手との間で音声操作処理をおこなうと判断された場合(ステップS202:Yes)には、音声操作処理を実行する(ステップS203)。具体的には、電子機器100は、音声操作部103によって、音声操作処理を実行する。なお、音声操作処理については、前述したとおりである。また、外部の相手との間で音声操作処理をおこなわないと判断された場合(ステップS202:No)には、電子機器100は、そのまま一連の処理を終了する。
ステップS203において、音声操作処理を実行したのち、電子機器100は、実行された音声操作処理によって決定された所定の処理を実行する(ステップS204)。具体的には、電子機器100は、処理部104によって、実行された音声操作処理に含まれる処理内容決定処理によって決定された内容の処理を実行する。たとえば、電子機器100は、処理部104によって、経路探索処理や経路誘導処理などを実行する。
以上に説明したように、本発明の実施の形態にかかる電子機器100によれば、外部の相手からの音声によって音声操作処理を実行することができ、音声操作処理の処理結果に基づいて、所定の処理を実行することができる。これにより、搭乗者は、煩雑な作業をすることなく、通話中、リアルタイムに、外部の相手の指示に基づく、電子機器100の処理結果を知ることができる。
さらに、本発明の実施の形態にかかる電子機器100によれば、外部の相手は、搭乗者を介することなく、直接、電子機器100を操作できるので、電子機器100の元まで行くことなく、電子機器100に自身が想定している処理を実行させることができる。また、外部の相手が搭乗者を介することなく、直接、電子機器100を操作できるので、外部の相手が発話した内容に対する搭乗者の記憶間違いなどを防止することができ、利便性の向上を図ることができる。
また、本発明の実施の形態にかかる電子機器100によれば、必要に応じて、外部の相手の音声の入力を可能とするので、外部の相手からの不必要な音声の入力を防止することができ、搭乗者は、外部の相手から所望の操作のみを受け付けさせることができる。これにより、電子機器100は、不必要な操作に基づく処理を防止して、搭乗者の利便性の向上を図ることができる。また、外部の相手の音声と、搭乗者自身の音声との双方の音声に基づいて音声操作処理を実行することができるので、双方の意図に応じた適切な音声操作を実行でき、利便性の向上を図ることができる。
そして、本発明の実施の形態にかかる電子機器100によれば、外部の相手の音声のみに基づいて音声操作処理を実行できるので、車両内の騒音などによる音声の誤入力を防止して、適切な音声の入力を可能として、利便性の向上を図ることができる。そして、搭乗者は、移動体の運転に専念できるので、安全性の向上を図ることができる。
さらに、本発明の実施の形態にかかる電子機器100によれば、外部の相手が特定の者である場合に限り、外部の相手の音声に基づく音声操作処理を実行するので、所望の相手に限り所定の処理を実行でき、利便性および防犯性の向上を図ることができる。
つぎに、前述した実施の形態にかかる電子機器100の実施例について説明する。本実施例は、前述した実施の形態にかかる電子機器100を、車両(二輪・四輪を含む)などに搭載されたナビゲーション装置に適用した場合の例である。
(ナビゲーション装置のハードウェア構成)
まず、図3を用いて、本実施例のナビゲーション装置のハードウェア構成について説明する。図3は、本実施例のナビゲーション装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
まず、図3を用いて、本実施例のナビゲーション装置のハードウェア構成について説明する。図3は、本実施例のナビゲーション装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3に示すように、ナビゲーション装置300は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、磁気ディスクドライブ304と、磁気ディスク305と、光ディスクドライブ306と、光ディスク307と、音声I/F(インターフェース)308と、マイク309と、スピーカ310と、入力デバイス311と、映像I/F312と、ディスプレイ313と、通信I/F314と、GPSユニット315と、各種センサ316と、を備えている。また、各構成部301〜316はバス320によってそれぞれ接続されている。また、ナビゲーション装置300は、通信I/F314によって携帯電話330と接続されている。
まず、CPU301は、ナビゲーション装置300の全体の制御を司る。ROM302には、ブートプログラム、現在位置特定プログラム、経路探索プログラム、経路誘導プログラム、音声生成プログラム、地図データ表示プログラム、音声操作プログラム、話者識別プログラムなどの各種プログラムが記録されている。なお、これらの各種プログラムは、ROM302のほか、後述する磁気ディスク305や光ディスク307などの不揮発性メモリに記録されてもよい。また、RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。
すなわち、CPU301は、RAM303をワークエリアとして使用しながら、ROM302などに記録された各種プログラムを実行することによって、ナビゲーション装置300の全体の制御を司る。現在位置特定プログラムは、たとえば、後述するGPSユニット315および各種センサ316の出力情報に基づいて、ナビゲーション装置300の現在位置を特定させる。
経路探索プログラムは、後述する磁気ディスク305または光ディスク307に記録された地図データなどを利用して、出発地(たとえば、ナビゲーション装置300の現在位置)から目的地までの最適な経路や、当該最適な経路を外れた場合の迂回経路を探索させる。ここで、最適な経路とは、目的地までのコスト(所要時間など)が最小の経路や搭乗者が指定した条件にもっとも合致する経路などである。経路探索プログラムは、公知の技術のため詳細な説明は省略するが、ダイクストラ法などを利用して、最適な経路を探索させる。経路探索プログラムを実行することによって探索された経路の経路情報は、CPU301を介して音声I/F308や映像I/F312へ出力される。
経路誘導プログラムは、経路探索プログラムを実行することによって探索された経路の経路情報、現在位置特定プログラムを実行することによって特定されたナビゲーション装置300の現在位置の現在位置情報、磁気ディスク305または光ディスク307から読み出された地図データに基づいて、リアルタイムな経路誘導情報の生成をおこなわせる。経路誘導プログラムを実行することによって生成された経路誘導情報は、CPU301を介して音声I/F308や映像I/F312へ出力される。
音声生成プログラムは、パターンに対応したトーンと音声の情報を生成させる。すなわち、経路誘導プログラムを実行することによって生成された経路誘導情報に基づいて、案内ポイントに対応した仮想音源の設定と音声案内情報の生成をおこなわせる。音声案内情報には、たとえば、右左折地点を経路通りに右左折すべき旨の警報、右左折地点の手前で減速すべき旨の警報、右左折し損なった場合の迂回経路についての情報や、右左折し損なった場合に引き返すべき旨の案内情報が含まれる。生成された音声案内情報は、CPU301を介して音声I/F308へ出力される。
地図データ表示プログラムは、映像I/F312によって磁気ディスク305または光ディスク307から読み出された地図データをディスプレイ313に表示させる。地図データ表示プログラムは、たとえば、ナビゲーション装置300の現在位置周辺の地図データをディスプレイ313に表示させる。また、地図データ表示プログラムは、たとえば、搭乗者によって指定された任意の位置周辺の地図データをディスプレイ313に表示させてもよい。
音声操作プログラムは、マイクなどによって受音された音声や、後述する通信I/F314を介して受信された音声データに基づく音声の認識をおこなわせる音声認識処理と、音声認識処理によって認識された音声に基づいてナビゲーション装置300に実行させる処理の内容を決定する処理内容決定処理とをおこなわせる。たとえば、音声操作プログラムは、音声認識処理では、公知の技術のため詳細な説明は省略するが、文脈自由文法などを用いて、音声の認識をおこなわせる。
また、たとえば、音声操作プログラムは、処理内容決定処理では、音声認識処理によって認識された認識結果に基づいて、ナビゲーション装置300に各種プログラムを実行させる。具体的には、処理内容決定処理では、音声認識処理によって認識された認識結果に基づいて、目的地を設定し、ナビゲーション装置300に経路探索プログラムなどを実行させる。音声操作プログラムの音声認識処理によって認識された音声の認識結果や、処理内容決定処理によって決定された決定結果などは、RAM303などに記録され、経路探索プログラムや地図データ表示プログラムなどの実行時に適宜用いられる。
話者識別プログラムは、通信I/F314を介して接続された携帯電話330と通話中の、図示しない外部の相手が有する携帯電話の電話番号を取得し、当該電話番号と後述する磁気ディスク305などに記録された電話帳データとを利用して、通話中の外部の相手が有する携帯電話の電話番号の照合をおこなわせる。
磁気ディスクドライブ304は、CPU301の制御にしたがって磁気ディスク305に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。磁気ディスク305には、磁気ディスクドライブ304の制御で書き込まれたデータが記録される。磁気ディスク305としては、たとえば、HDやFD(フレキシブルディスク)を用いることができる。
光ディスクドライブ306は、CPU301の制御にしたがって光ディスク307に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。光ディスク307は、光ディスクドライブ306の制御にしたがってデータの読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク307としては、たとえば、CD(Compact Disc)、DVDを用いることができる。光ディスク307は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱可能な記録媒体は、光ディスク307のほか、MO(Magneto Optical Disk)、メモリカードなどであってもよい。
磁気ディスク305または光ディスク307に記録される情報の一例として、経路探索・経路誘導などに用いる地図データが挙げられる。地図データは、建物、河川、地点表面などの地物(フィーチャ)をあらわす背景データと、道路の形状をあらわす道路形状データとを有しており、ディスプレイ313の表示画面において2次元または3次元に描画される。
道路形状データは、さらに交通条件データを有する。交通条件データには、たとえば、各ノードについて、信号や横断歩道などの有無、高速道路の出入口やジャンクションの有無、各リンクについての長さ(距離)、道幅、進行方向、道路種別(高速道路、有料道路、一般道路)などの情報が含まれている。
また、交通条件データには、過去の渋滞情報を、季節・曜日・大型連休・時刻などを基準に統計処理した過去渋滞情報を記録している。ナビゲーション装置300は、後述する通信I/F314によって受信される道路交通情報によって現在発生している渋滞の情報を得るが、過去渋滞情報により、指定した時刻における渋滞状況の予測をおこなうことが可能となる。
なお、本実施例では地図データを磁気ディスク305または光ディスク307に記録することとしたが、これらに限るものではない。地図データは、ナビゲーション装置300のハードウェアと一体に設けられているものに限って記録されているものではなく、ナビゲーション装置300の外部に設けられていてもよい。この場合には、ナビゲーション装置300は、たとえば、通信I/F314を介して接続された外部のコンピュータ装置から地図データを取得する。取得された地図データはRAM303や磁気ディスク305などに記録され、必要に応じて読み出される。
また、たとえば、磁気ディスク305には、電話帳データが登録される。電話帳データは、搭乗者によって任意に登録される。なお、電話帳データの詳細な内容については、図4を用いて後述する。
音声I/F308は、音声入力用のマイク309および音声出力用のスピーカ310に接続される。マイク309に受音された音声は、音声I/F308内でA/D変換される。また、スピーカ310からは音声が出力される。なお、マイク309から入力された音声は、音声データとして磁気ディスク305あるいは光ディスク307に記録可能である。
入力デバイス311は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。入力デバイス311は、搭乗者によって選択されたキーに対応するデータを装置内部へ入力する。
映像I/F312は、ディスプレイ313と接続される。映像I/F312は、具体的には、たとえば、ディスプレイ313全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ313を表示制御する制御ICなどによって構成される。
ディスプレイ313には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。ディスプレイ313としては、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなどを用いることができる。
通信I/F314は、無線を介してネットワークに接続され、ナビゲーション装置300とCPU301とのインターフェースとして機能する。通信I/F314は、さらに、無線を介してインターネットなどの通信網に接続され、この通信網とCPU301とのインターフェースとしても機能する。また、通信I/F314は、テレビ放送やラジオ放送を受信する。
通信網には、LAN、WAN、公衆回線網や携帯電話網などがある。具体的には、通信I/F314は、たとえば、FMチューナー、VICS/ビーコンレシーバ、無線ナビゲーション装置、およびその他のナビゲーション装置によって構成され、VICSセンターから配信される渋滞や交通規制などの道路交通情報を取得する。なお、VICSは登録商標である。
また、通信I/F314は、図示しないコネクタと接続される。そして、当該コネクタを介して接続された携帯電話330と電気的に接続される。具体的には、通信I/F314は、たとえば、携帯電話330によって受信された音声データをCPU301に出力する。また、具体的には、通信I/F314は、たとえば、携帯電話330によって外部の相手と通話中の場合に、相手の電話番号を取得し、CPU301に出力する。
GPSユニット315は、GPS衛星からの電波を受信し、車両の現在位置を示す情報を算出する。GPSユニット315の出力情報は、後述する各種センサ316の出力値とともに、CPU301による車両の現在位置の特定に際して利用される。現在位置を示す情報は、たとえば緯度・経度、高度などの、地図データ上の1点を特定する情報である。
各種センサ316は、車速センサや加速度センサ、角速度センサなどの、車両の位置や挙動を決定することが可能な情報を出力する。各種センサ316の出力値は、CPU301による車両の現在位置の特定や、速度や方位の変化量の測定などに用いられる。
なお、図1に示した実施の形態にかかる電子機器100の接続部101は通信I/F314によって、判断部102はCPU301とROM302とによって、音声操作部103はCPU301とROM302と通信I/F314とによって、処理部104はCPU301とROM302とによって、開始指示部105はCPU301と入力デバイス311とによって、検知部106はCPU301とROM302とによって、それぞれの機能を実現できる。
(電話帳データの内容)
つぎに、図4を用いて、前述した磁気ディスク305に記録された電話帳データの内容について説明する。図4は、電話帳データの内容を示す説明図である。図4に示すように、電話帳データ400には、当該電話帳データに登録された者の名前と、電話番号と、音声操作許可に関する情報などが関連づけられて記録される。ここで、音声操作許可に関する情報とは、関連づけられた電話番号を有する者による音声操作を許可とするか非許可とするかをあらわす情報である。
つぎに、図4を用いて、前述した磁気ディスク305に記録された電話帳データの内容について説明する。図4は、電話帳データの内容を示す説明図である。図4に示すように、電話帳データ400には、当該電話帳データに登録された者の名前と、電話番号と、音声操作許可に関する情報などが関連づけられて記録される。ここで、音声操作許可に関する情報とは、関連づけられた電話番号を有する者による音声操作を許可とするか非許可とするかをあらわす情報である。
ナビゲーション装置300は、話者識別プログラムを実行することによって、通話中の相手の電話番号と、電話帳データ400とを用いて、通話中の相手の電話番号を照合し、通話中の相手による音声操作の入力を受け付けるかを判定する。たとえば、図4に示すタロウ(電話番号は、「000−1111−2222」)は、非許可となっているため、ナビゲーション装置300は、タロウ(すなわち、通話中の相手の電話番号が「000−1111−2222」)である場合には、この者からの音声入力を非許可とする。一方、図4に示すケイコ(電話番号は、「000−3333−4444」)は、許可となっているため、ナビゲーション装置300は、ケイコ(すなわち、通話中の相手の電話番号が「000−3333−4444」)である場合には、この者からの音声入力を許可とする。
(ナビゲーション装置の処理手順)
つぎに、本実施例のナビゲーション装置300の処理手順について説明する。図5は、本実施例のナビゲーション装置の処理手順を示すフローチャートである。なお、図5に示すフローチャートは、たとえば、ナビゲーション装置300の電源がオンとされた状態で携帯電話330と接続されている場合に開始される。
つぎに、本実施例のナビゲーション装置300の処理手順について説明する。図5は、本実施例のナビゲーション装置の処理手順を示すフローチャートである。なお、図5に示すフローチャートは、たとえば、ナビゲーション装置300の電源がオンとされた状態で携帯電話330と接続されている場合に開始される。
図5に示すように、ナビゲーション装置300は、まず、音声操作の開始指示を受け付けるまで待機する(ステップS501:Noのループ)。具体的には、ナビゲーション装置300は、入力デバイス311などが搭乗者により操作されることによって、音声操作の開始指示を受け付けるまで待機する。
ステップS501において、音声操作の開始指示を受け付けたと判定された場合(ステップS501:Yes)には、ナビゲーション装置300は、外部の相手と通話中であるかを検知する(ステップS502)。具体的には、ナビゲーション装置300は、通信I/F314によって接続された携帯電話330が通話中の状態であるかを検知する。
ステップS502において、外部の相手と通話中であると検知された場合(ステップS502:Yes)には、ナビゲーション装置300は、通話中の外部の相手との間で音声操作処理をおこなう旨の指示があったか否かを判断する(ステップS503)。具体的には、ナビゲーション装置300は、搭乗者によって外部の相手との間で音声操作処理をおこなう旨の指示がされたか、または、外部の相手から受信した音声データの音声によって音声操作処理をおこなう旨の指示がされたかなどを判断する。なお、ステップS502において、外部の相手と通話中であると検知されなかった場合(ステップS502:No)には、ナビゲーション装置300は、そのまま一連の処理を終了する。
ステップS503において、外部の相手との間で音声操作処理をおこなう旨の指示があったと判断された場合(ステップS503:Yes)には、ナビゲーション装置300は、通話中の外部の相手の電話番号が登録されているか否かを判定する(ステップS504)。具体的には、ナビゲーション装置300は、電話帳データ400に通話中の相手の電話番号が登録されているか否かを判定する。なお、ステップS503において、外部の相手との間で音声操作処理をおこなう旨の指示がなかったと判断された場合(ステップS503:No)には、ナビゲーション装置300は、そのまま一連の処理を終了する。
ステップS504において、通話中の外部の相手の電話番号が登録されていると判定された場合(ステップS504:Yes)には、ナビゲーション装置300は、登録された電話番号が音声操作を許可された電話番号であるか否かを判定する(ステップS505)。具体的には、ナビゲーション装置300は、通話中の相手の電話番号が関連づけられた音声操作に関する情報が許可となっているか否かを判定する。なお、ステップS504において、通話中の外部の相手の電話番号が登録されていないと判定された場合(ステップS504:No)には、ナビゲーション装置300は、そのまま一連の処理を終了する。なお、ステップS503およびステップS504は、ナビゲーション装置300のCPU301がROM302に記録された話者識別プログラムを実行することによっておこなわれる。
ステップS505において、登録された電話番号が音声操作を許可された電話番号であると判定された場合(ステップS505:Yes)には、搭乗者の音声も音声操作の対象とするか否かを判定する(ステップS506)。ナビゲーション装置300は、たとえば、ディスプレイ313に「音声の入力は、通話中の相手の方のみとしますか?」と表示し、通話中の外部の相手の音声、または搭乗者の音声および通話中の外部の相手の音声の双方を音声操作の対象とするかを判定する。なお、ステップS505において、登録された電話番号が音声操作を許可された電話番号でないと判定された場合(ステップS505:No)には、ナビゲーション装置300は、そのまま一連の処理を終了する。
ステップS506において、搭乗者の音声を音声操作の対象とすると判定された場合(ステップS506:Yes)には、ナビゲーション装置300は、通話中の外部の相手の音声と搭乗者の音声との双方に基づいて音声操作処理を実行する(ステップS507)。一方、ステップS506において、搭乗者の音声を音声操作の対象としないと判定された場合(ステップS506:No)には、通話中の外部の相手の音声のみに基づいて音声操作処理を実行する(ステップS508)。
ステップS507またはステップS508において、音声操作処理を実行したのち、ナビゲーション装置300は、音声操作処理によって決定された所定の処理を実行し(ステップS509)、一連の処理を終了する。具体的には、ナビゲーション装置300は、処理内容決定処理によって決定された内容の処理を実行して、一連の処理を終了する。
(ナビゲーション装置の具体的な操作例1)
つぎに、本実施例のナビゲーション装置の具体的な操作例について説明する。図6は、本実施例のナビゲーション装置の具体的な操作例1を示す説明図である。なお、図6に示す本実施例のナビゲーション装置の具体的な操作例1は、通話中の外部の相手の音声のみによって、ナビゲーション装置300を操作する場合の例である。
つぎに、本実施例のナビゲーション装置の具体的な操作例について説明する。図6は、本実施例のナビゲーション装置の具体的な操作例1を示す説明図である。なお、図6に示す本実施例のナビゲーション装置の具体的な操作例1は、通話中の外部の相手の音声のみによって、ナビゲーション装置300を操作する場合の例である。
まず、ナビゲーション装置300は、たとえば、図示しない音声操作ボタンを押下された場合に、通信I/F314に接続された携帯電話330を介して、外部の相手に、「ピッと鳴ったら、お話ください」と発話するガイダンス情報を送信する(ステップS601)。
外部の相手は、ステップS601で送信されたガイダンス情報を確認したのち、たとえば、「行き先を探す」と発話し、携帯電話330にその音声データを送信する(ステップS602)。ナビゲーション装置300は、ステップS602で送信された音声データを受信して当該音声データの音声を音声認識して、当該音声に対し、外部の相手に、「何から探しますか?」と発話するガイダンス情報を送信する(ステップS603)。
外部の相手は、ステップS603で送信されたガイダンス情報を確認したのち、たとえば、「名称から探す」と発話し、携帯電話330にその音声データを送信する(ステップS604)。ナビゲーション装置300は、ステップS604で送信された音声データを受信して当該音声データの音声を音声認識して、当該音声に対し、外部の相手に、「名称を発話して下さい」と発話するガイダンス情報を送信する(ステップS605)。
外部の相手は、ステップS605で送信されたガイダンス情報を確認したのち、たとえば、「○○ドーム」と発話し、携帯電話330にその音声データを送信する(ステップS606)。ナビゲーション装置300は、ステップS606で送信された音声データを受信して当該音声データの音声を音声認識して、当該音声に対し、外部の相手に、「○○ドームを探します。ここへ行きますか?地図を見ますか?」と発話するガイダンス情報を送信する(ステップS607)。
外部の相手は、ステップS607で送信されたガイダンス情報を確認したのち、たとえば、「ここへ行く」と発話し、携帯電話330にその音声データを送信する(ステップS608)。ナビゲーション装置300は、ステップS608で送信された音声データを受信して当該音声データの音声を音声認識して、当該音声に対し、外部の相手に、「ここまでの経路を探索します」と発話するガイダンス情報を送信する(ステップS609)。
以上の操作によって、ナビゲーション装置300は、外部の相手の音声によって目的地として○○ドームを設定し、○○ドームまでの経路を探索し、探索された経路に沿って搭乗者を○○ドームまで誘導することができる。
(ナビゲーション装置の具体的な操作例2)
図7は、本実施例のナビゲーション装置の具体的な操作例2を示す説明図である。なお、図7に示す本実施例のナビゲーション装置の具体的な操作例2は、搭乗者がナビゲーション装置300に音声操作の開始指示をして、外部の相手の音声のみによって音声操作をさせる場合の操作例である。
図7は、本実施例のナビゲーション装置の具体的な操作例2を示す説明図である。なお、図7に示す本実施例のナビゲーション装置の具体的な操作例2は、搭乗者がナビゲーション装置300に音声操作の開始指示をして、外部の相手の音声のみによって音声操作をさせる場合の操作例である。
まず、ナビゲーション装置300は、たとえば、図示しない音声操作ボタンを押下された場合に、スピーカ310を介して、搭乗者に「通話相手のみの音声操作としますか?」と発話するガイダンス情報を出力する(ステップS701)。搭乗者は、ステップS701で出力されたガイダンス情報を確認したのち、たとえば、「はい」と発話し、マイク309を介して、音声をナビゲーション装置300に入力する(ステップS702)。
ナビゲーション装置300は、ステップS702で入力された音声を音声認識して、当該音声に対し、外部の相手に、「ピッと鳴ったら、通話相手の方がお話ください」と発話するガイダンス情報を送信する(ステップS703)。
外部の相手は、ステップS703で送信されたガイダンス情報を確認したのち、たとえば、「行き先を探す」と発話し、携帯電話330にその音声データを送信する(ステップS704)。ナビゲーション装置300は、ステップS704で送信された音声データを受信して当該音声データの音声を音声認識して、当該音声に対し、外部の相手に、「何から探しますか?」と発話するガイダンス情報を送信する(ステップS705)。
外部の相手は、ステップS705で送信されたガイダンス情報を確認したのち、たとえば、「名称から探す」と発話し、携帯電話330にその音声データを送信する(ステップS706)。ナビゲーション装置300は、ステップS706で送信された音声データを受信して当該音声データの音声を音声認識して、当該音声に対し、外部の相手に、「名称を発話して下さい」と発話するガイダンス情報を送信する(ステップS707)。
外部の相手は、ステップS707で送信されたガイダンス情報を確認したのち、たとえば、「○○ドーム」と発話し、携帯電話330にその音声データを送信する(ステップS708)。ナビゲーション装置300は、ステップS708で送信された音声データを受信して当該音声データの音声を音声認識して、当該音声に対し、外部の相手に、「○○ドームを探します。ここへ行きますか?地図を見ますか?」と発話するガイダンス情報を送信する(ステップS709)。
外部の相手は、ステップS709で送信されたガイダンス情報を確認したのち、たとえば、「ここへ行く」と発話し、携帯電話330にその音声データを送信する(ステップS710)。ナビゲーション装置300は、ステップS710で送信された音声データを受信して当該音声データの音声を音声認識して、当該音声に対し、外部の相手に、「ここまでの経路を探索します」と発話するガイダンス情報を送信する(ステップS711)。
以上の操作によって、ナビゲーション装置300は、外部の相手の音声によって目的地として○○ドームを設定し、○○ドームまでの経路を探索し、探索された経路に沿って搭乗者を○○ドームまで誘導することができる。
(ナビゲーション装置の具体的な操作例3)
図8は、本実施例のナビゲーション装置の具体的な操作例3を示す説明図である。なお、図8に示す本実施例のナビゲーション装置の具体的な操作例3は、通話中の外部の相手が、音声操作の開始指示を、携帯電話330を介して、ナビゲーション装置300に入力した際の操作例である。
図8は、本実施例のナビゲーション装置の具体的な操作例3を示す説明図である。なお、図8に示す本実施例のナビゲーション装置の具体的な操作例3は、通話中の外部の相手が、音声操作の開始指示を、携帯電話330を介して、ナビゲーション装置300に入力した際の操作例である。
まず、通話中の外部の相手は、「音声操作を開始する」と発話し、この音声の音声データを、携帯電話330を介してナビゲーション装置300に入力する(ステップS801)。ナビゲーション装置300は、ステップS801で送信された音声データを受信して当該音声データの音声を音声認識して、当該音声に対し、外部の相手に、「音声操作を開始します。ピッと鳴ったら、お話ください」と発話するガイダンス情報を送信する(ステップS802)。
外部の相手は、ステップS802で送信されたガイダンス情報を確認したのち、たとえば、「行き先を探す」と発話し、携帯電話330にその音声データを送信する(ステップS803)。ナビゲーション装置300は、ステップS803で送信された音声データを受信して当該音声データの音声を音声認識して、当該音声に対し、外部の相手に、「何から探しますか?」と発話するガイダンス情報を送信する(ステップS804)。
外部の相手は、ステップS804で送信されたガイダンス情報を確認したのち、たとえば、「名称から探す」と発話し、携帯電話330にその音声データを送信する(ステップS805)。ナビゲーション装置300は、ステップS805で送信された音声データを受信して当該音声データの音声を音声認識して、当該音声に対し、外部の相手に、「名称を発話して下さい」と発話するガイダンス情報を送信する(ステップS806)。
外部の相手は、ステップS806で送信されたガイダンス情報を確認したのち、たとえば、「○○ドーム」と発話し、携帯電話330にその音声データを送信する(ステップS807)。ナビゲーション装置300は、ステップS807で送信された音声データを受信して当該音声データの音声を音声認識して、当該音声に対し、外部の相手に、「○○ドームを探します。ここへ行きますか?地図を見ますか?」と発話するガイダンス情報を送信する(ステップS808)。
外部の相手は、ステップS808で送信されたガイダンス情報を確認したのち、たとえば、「ここへ行く」と発話し、携帯電話330にその音声データを送信する(ステップS809)。ナビゲーション装置300は、ステップS809で送信された音声データを受信して当該音声データの音声を音声認識して、当該音声に対し、外部の相手に、「ここまでの経路を探索します」と発話するガイダンス情報を送信する(ステップS810)。
以上の操作によって、ナビゲーション装置300は、外部の相手の音声によって目的地として○○ドームを設定し、○○ドームまでの経路を探索し、探索された経路に沿って搭乗者を○○ドームまで誘導することができる。
なお、以上に説明した操作例1〜3は、あらかじめ電話帳データ400に登録されており、音声操作の許可に関する情報が「許可」となっている電話番号を有する外部の相手の操作例である。ナビゲーション装置300は、前述したように、あらかじめ電話帳データ400に登録されており、音声操作の許可に関する情報が「許可」となっている電話番号以外の外部の相手からの音声操作は受け付けない設定となっている。
以上に説明したように、本実施例のナビゲーション装置300によれば、通話中の外部の相手からの音声操作を受け付けることができる。これにより、たとえば、搭乗者は、自身で目的地を設定する作業をおこなうことなく、通話中にリアルタイムに目的地までの経路を知ることができる。そして、外部の相手は、搭乗者を介さずに、直接、ナビゲーション装置300を操作できるので、ナビゲーション装置300に自身が想定している目的地まで、正確に搭乗者を誘導させることができる。
また、本実施例のナビゲーション装置300によれば、外部の相手がナビゲーション装置300に接せずとも、携帯電話を介して操作できるため、外部の相手がナビゲーション装置300の元に行く手間を低減させることができる。
そして、本実施例のナビゲーション装置300によれば、搭乗者が外部の相手が発話した内容を記憶する必要がなくなるため、搭乗者の手間を低減させるとともに、搭乗者の記憶間違いなどを防止することができる。
また、本実施例のナビゲーション装置300によれば、必要に応じて、外部の相手の音声の入力を可能とするので、外部の相手からの不必要な音声の入力を防止することができる。これにより、搭乗者は、外部の相手からは、所望の操作のみを受け付けさせることができ、利便性の向上を図ることができる。
さらに、本実施例のナビゲーション装置300によれば、外部の相手の音声と、搭乗者自身の音声との双方の音声に基づいて音声操作処理を実行することができるので、双方の意図に応じた適切な音声操作を実行でき、利便性の向上を図ることができる。
そして、本実施例のナビゲーション装置300によれば、外部の相手の音声のみに基づいて音声操作処理を実行できるので、車両内の騒音などによる音声の誤入力を防止するとともに、搭乗者に車両の運転に専念させて、安全性の向上を図ることができる。また、本実施例のナビゲーション装置300では、外部の相手から送信された音声データは、マイク309を介さずにナビゲーション装置300に入力されるため、車内の騒音などの影響を受けず、正確な音声の入力ができ、利便性の向上を図ることができる。
さらに、本実施例のナビゲーション装置300によれば、外部の相手が特定の者である場合に限り、外部の相手の音声に基づく音声操作処理を実行するので、所望の相手に限り所定の処理を実行でき、利便性および防犯性の向上を図ることができる。
なお、本実施の形態で説明した経路探索方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な媒体であってもよい。
100 電子機器
101 接続部
102 判断部
103 音声操作部
104 処理部
105 開始指示部
106 検知部
101 接続部
102 判断部
103 音声操作部
104 処理部
105 開始指示部
106 検知部
Claims (7)
- 移動体に搭載され、音声操作が可能な電子機器であって、
通信機器と接続可能な接続手段と、
電話帳データを格納する記録領域を有する記録手段と、
音声操作時において、前記接続手段に接続された前記通信機器を介して前記移動体の搭乗者が通話している外部の相手との間で音声操作処理をおこなうか否かを1または2以上の一連の判断処理を実行して判断する判断手段と、
前記外部の相手との間で前記音声操作処理をおこなうと判断された場合に、前記外部の相手の音声に基づいて前記音声操作処理を実行する音声操作手段と、
前記音声操作処理によって決定された所定の処理を実行する処理手段と、
を有し、
前記電話帳データは、前記一連の判断処理の前に、あらかじめ当該電話帳データに登録された者の名前と、電話番号と、音声操作許可に関する情報が関連づけられて記録され、
前記判断手段は、
前記電話帳データに前記電話番号が登録されており、かつ、前記音声操作の許可に関する情報が「許可」である前記電話番号を有する前記外部の相手である場合には、当該外部の相手との間で前記音声操作処理をおこなうと判断し、
前記電話帳データに前記電話番号が登録されていない、または、前記音声操作の許可に関する情報が「不許可」である前記電話番号を有する前記外部の相手である場合には、前記一連の判断処理を終了し、前記音声操作処理を行わないと判断することを特徴とする電子機器。 - 前記電話帳データに前記電話番号が登録されており、かつ、前記音声操作の許可に関する情報が「許可」である前記電話番号を有する前記外部の相手であるか判断する前に、
前記判断手段は、
前記外部の相手との間で前記音声操作処理をおこなう旨の前記搭乗者からの指示があった場合には、前記外部の相手との間で前記音声操作処理をおこなうと判断し、
前記外部の相手との間で前記音声操作処理をおこなう旨の前記搭乗者からの指示がなかった場合には、前記一連の判断処理を終了し、前記音声操作処理をおこなわないと判断することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 前記音声操作の開始指示を前記搭乗者から受け付ける開始指示手段と、
前記音声操作の開始指示を受け付けた際に、前記接続手段に接続された前記通信機器を介して前記搭乗者が前記外部の相手と通話中であるか否かを検知する検知手段と、
をさらに有し、
前記外部の相手との間で前記音声操作処理をおこなう旨の前記搭乗者からの指示があったか判断する前に、
前記判断手段は、
前記検知手段によって通話中であると検知された場合には、前記外部の相手との間で前記音声操作処理をおこなうと判断し、
前記検知手段によって通話中であると検知されなかった場合には、前記一連の判断処理を終了し、前記音声操作処理をおこなわないと判断することを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。 - 移動体に搭載され、音声操作が可能な電子機器であって、
通信機器と接続可能な接続手段と、
電話帳データを格納する記録領域を有する記録手段と、
音声操作時において、前記接続手段に接続された前記通信機器を介して前記移動体の搭乗者が通話している外部の相手との間で音声操作処理をおこなうか否かを1または2以上の一連の判断処理を実行して判断する判断手段と、
前記外部の相手との間で前記音声操作処理をおこなうと判断された場合に、前記外部の相手の音声に基づいて前記音声操作処理を実行する音声操作手段と、
前記音声操作処理によって決定された所定の処理を実行する処理手段と、
前記接続手段に接続された前記通信機器を介して前記搭乗者が外部の相手と通話中であるか否かを検知する検知手段と、
通話中において、音声操作開始の旨の音声を前記外部の相手から受け付ける開始指示手段と、
を有し、
前記電話帳データは、前記一連の判断処理の前に、あらかじめ当該電話帳データに登録された者の名前と、電話番号と、音声操作許可に関する情報が関連づけられて記録され、
前記判断手段は、前記音声操作開始の旨の音声を受け付けた際に、
前記電話帳データに前記電話番号が登録されており、かつ、前記音声操作の許可に関する情報が「許可」である前記電話番号を有する前記外部の相手である場合には、当該外部の相手との間で前記音声操作処理をおこなうと判断し、
前記電話帳データに前記電話番号が登録されていない、または、前記音声操作の許可に関する情報が「不許可」である前記電話番号を有する前記外部の相手である場合には、前記一連の判断処理を終了し、前記音声操作処理をおこなわないと判断することを特徴とする電子機器。 - 移動体に搭載され、音声操作が可能な電子機器の制御方法であって、
通信機器と接続する接続工程と、
電話帳データを記録領域に格納する記録工程と、
音声操作時において、接続された前記通信機器を介して前記移動体の搭乗者が通話している外部の相手との間で音声操作処理をおこなうか否かを1または2以上の一連の判断処理を実行して判断する判断工程と、
前記外部の相手との間で前記音声操作処理をおこなうと判断された場合に、前記外部の相手の音声に基づいて前記音声操作処理を実行する音声操作工程と、
前記音声操作処理によって決定された所定の処理を実行する処理工程と、
を含み、
前記電話帳データは、前記一連の判断処理の前に、あらかじめ当該電話帳データに登録された者の名前と、電話番号と、音声操作許可に関する情報が関連づけられて記録され、
前記判断工程は、
前記電話帳データに前記電話番号が登録されており、かつ、前記音声操作の許可に関する情報が「許可」である前記電話番号を有する前記外部の相手である場合には、当該外部の相手との間で前記音声操作処理をおこなうと判断し、
前記電話帳データに前記電話番号が登録されていない、または、前記音声操作の許可に関する情報が「不許可」である前記電話番号を有する前記外部の相手である場合には、前記一連の判断処理を終了し、前記音声操作処理をおこなわないと判断することを特徴とする制御方法。 - 請求項5に記載の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とする制御プログラム。
- 請求項6に記載の制御プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
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