JP4767153B2 - プラグ取り外し工具 - Google Patents

プラグ取り外し工具

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Description

本発明は、需要家側に設置された電力量計に接続され、給電停止及び停止解除を行う無停電端子に差し込まれているプラグを抜くためのプラグ取外工具に関する。
図10に示すように、電力供給者の発電機のような電力供給源600で発電された電力は、送電線、配電線、引込線610、電源側電力線612、613、614に導かれ、電力量計710を介して、さらに、負荷側電力線712、713、714に導かれ、家屋700や工場などの電力需要者の電力消費機器(負荷機器、端末)720に供給される。すなわち、電力量計710は、電源側電力線612〜614と、負荷側電力線712〜714との間に接続されている。電力需要者に供給された電力量は、電力量計710によって計量される。
ところで、電力供給者は、電力需要者に対して、電力量計710で計測した消費電力に基づいた電力使用料金を請求し、電力需要者からその電力使用料金を徴収する。その際、電力供給者は、電力需要者の経済的な事情などにより、その電力使用料金を電力需要者から徴収できないと、電力需要者に対して電力の供給を停止する場合がある。
そこで、電力供給者は、電力の供給停止を行うことが近い将来に必要となる電力需要者に対して、電力供給者の作業員に、その電力需要者の電力量計が設置されている家屋700へ出向き、無停電端子800(例えば、非特許文献1を参照。)を、図10に示すように、電力量計710と電力消費機器720との間に電気的に設置させる。
図11に示すように、無停電端子800は、合成樹脂製のケース811と、ケース811の開口部を塞ぐ合成樹脂製のカバー812と、ケース811内に絶縁的に分離配置された2つの導電ブロック813a、814aと、一方の導電ブロック813aにねじ815aによりねじ止めされたリード線712aとを備えている。さらに、ケース811内には、導電ブロック813a、814aに対して絶縁的に分離配置され、かつ、互いにも絶縁的に分離配置された2つの導電ブロック813b、814bと、一方の導電ブロック813bによりねじ止めされたリード線714aとを備えている。導電ブロック813a、814a、813b、814bは黄銅製で形成されている。
導電ブロック813a及び814aには、それぞれ、バイパスプラグ850の一方及び他方の端子851及び852を挿入することができるプラグ端子挿入孔822a及び823aが平行に設けられている。これらのプラグ端子挿入孔822a及び823aに対応する部位のケース811は、それぞれ、プラグ端子挿入孔822a及び823aに連通するとともに、バイパスプラグ850の端子851及び852が挿入可能なプラグ嵌合孔824a及び825aが設けられている。
同様に、導電ブロック813b及び814bには、それぞれ、バイパスプラグ850の一方及び他方の端子851及び852を挿入することができるプラグ端子挿入孔822b及び823bが平行に設けられている。これらのプラグ端子挿入孔822b及び823bに対応する部位のケース811は、それぞれ、プラグ端子挿入孔822b及び823bに連通するとともに、バイパスプラグ850の端子851及び852が挿入可能なプラグ嵌合孔824b及び825bが設けられている。
図12に示すように、バイパスプラグ850は、略コ字上に折曲された導電線と、この導電線の端子851、852を除く部分を合成樹脂によりモールドした絶縁本体部855とを備える。絶縁本体部855は、略長方体の形状を有する。端子851、852は、これらが略平行になるように、絶縁本体部855の一方の側面から延びている。絶縁本体部855は、端子851、852が延びている側面と反対側に、絶縁本体部855の厚さより厚い頭部856を有する。頭部856は後述する滑り止めとして作用する。また絶縁本体部855の頭部856側の近傍に一対の凹部857が形成されている。
したがって、バイパスプラグ850は、端子851及び852がそれぞれプラグ端子挿入孔822a及び823a又はプラグ端子挿入孔822b及び823bに引き抜き困難に挿入されると、導電ブロック813a及び814a又は導電ブロック813b及び814bを互いに電気的に接続するように機能する。
図11に示すように、引込線挿入孔826a及び826bがそれぞれ負荷側電力線712及び714の端部を挿入することができるように、導電ブロック814a及び814bには、それぞれ、引込線挿入孔826a及び826bが設けられている。この引込線挿入孔826a及び826b内に先端が挿入された負荷側電力線712及び714は、それぞれ、導電ブロック814a及び814bにねじ込まれた止めねじ827により保持される。
図10に示すように、無停電端子800は、プラグ端子挿入孔822b及び823bに挿通された一対のバイパスプラグ850が互いに接触しないように、仕切壁870をケース811に一体的に設けている。
したがって、図11に示すように、作業者が、バイパスプラグ850の両端子851及び852を、それぞれ、プラグ嵌合孔824a及び825aを介して、導電ブロック813a及び814aのプラグ端子挿入孔822a及び823aに挿入すると、両端子851及び852は、それぞれ、プラグ端子挿入孔822a及び823aに電気的に接続し、また、取り外し困難に挿入される。リード線712aと負荷側電力線712とは、止めねじ815a、導電ブロック813a、端子851、端子852、導電ブロック841a、止めねじ827を介して電気的に接続される。
同様に、作業者が、バイパスプラグ850の両端子851及び852を、それぞれ、プラグ嵌合孔824b及び825bを介して、導電ブロック813b及び814bのプラグ端子挿入孔822b及び823bに挿入すると、両端子851及び852は、それぞれ、プラグ端子挿入孔822b及び823bに電気的に接続し、また、取り外し困難に挿入される。リード線714aと負荷側電力線714とは、止めねじ815b、導電ブロック813b、端子851、端子852、導電ブロック841b、止めねじ827を介して電気的に接続される。
そして、図13に示すように、供給者は電力使用料金の支払いが十分でないと判断した場合、供給者の作業員が、電力の供給停止を行う需要者に対して、その需要者の電力量計が設置されている家屋700へ出向き、無停電端子800に差し込まれているバイパスプラグ850を抜く。電力量計710ひいては無停電端子800は家屋700の比較的高い位置(例えば、床面から1800mm〜2000mmの範囲)に設置されているので、作業者は、はしごや脚立に乗った状態で、無停電端子800に差し込まれているバイパスプラグ850を抜く作業を行う。
このとき、作業者は、例えば、右手Hの親指H1と人差し指H2とでバイパスプラグ850の絶縁本体部855をしっかり把持し、左手hで無停電端子800をしっかり把持する。そして、作業者は、絶縁本体部855及び無停電端子800をしっかり把持した状態で、右手Hと左手hとを相反する方向に移動させるべく、作業者の両腕の力を入れる。このとき、頭部856が絶縁本体部855よりも大きいので、頭部856は滑り止めとして作用する。そのようにすると、両端子851及び852は、それぞれ、プラグ端子挿入孔822a及び823aから徐々に引き抜かれ、やがて、プラグ端子挿入孔822a及び823aから完全に抜ける。
これにより、抜かれたバイパスプラグ850に対するリード線712a又は714aと負荷側電力線712又は714とは、電気的に切断されるので、需要者は電力消費機器720を使用することができなくなる。
実用新案登録第3112715号公報(図2) 富田電機製作所製、型式BC−40、http://www.tomita−denki.co.jp/products/10bc.html
しかし、無停電端子800及びバイパスプラグ850は、電力量計710に取り付けられたリード線712a及び714aによって、電力量計710の近傍かつ作業者の背丈よりも高い位置の空間に浮いた状態に維持されている。さらに、一方の両端子851及び852は、それぞれ、プラグ端子挿入孔822a及び823aに取り外し困難に挿入されており、同様に、他方の両端子851及び852は、それぞれ、プラグ端子挿入孔822b及び823bに取り外し困難に挿入されているので、作業者が無停電端子800に差し込まれているバイパスプラグ850を抜くことは容易ではない。
したがって、作業者は、はしごや脚立に乗った状態で、相当な力をもって無停電端子800に差し込まれているバイパスプラグ850を抜く作業を強いられる。具体的には、作業者は、バイパスプラグ850を抜くために、ペンチでバイパスプラグ850をつかんで引き抜く作業を行うことがある。
また、両端子851及び852が、それぞれ、プラグ端子挿入孔822a及び823aから完全に抜けると、両端子851及び852と、プラグ端子挿入孔822a及び823aとの間で生じていた摩擦力が急に無くなるので、両手H、hには、互いに離れる方向に反動が動く。作業者の作業状態によっては、例えば、左手hが電力量計710にぶつかり、右手Hが作業者自身にぶつかったりする。そのようなことが生じると、電力量計710やバイパスプラグ850が破損したり、作業者の作業姿勢が崩れたりして、バイパスプラグ850を抜く作業性が悪くなる。
本発明は、需要家側に設置された電力量計に接続され、給電停止及び停止解除を行う無停電端子に差し込まれているプラグを容易に抜くためのプラグ取外工具を提供することを目的とする。
本発明者らは、スライドブロック構造を採用することによりバイパスプラグを無停電端子から抜く際に生じる反動を抑制することを見出し、以下に示す本発明を完成するに至った。
本発明に係るプラグ取り外し工具は、電力の需要者に設けられた電力量計の負荷側端子と前記需要者の電力負荷設備との間の負荷側電力線に設けられた無停電端子に差し込まれているバイパスプラグを取り外すためのプラグ取り外し工具であって、本体部、該本体部に形成された端子接触部であって前記無停電端子に当接可能な端子接触部及び前記本体部のうち前記端子接触部とは異なる位置に形成されたベース部材保持部であって前記端子接触部が前記無停電端子に接触する状態に前記端子接触部を維持するベース部材保持部を有する非電導材料からなるベース部材と、前記バイパスプラグを取り外し可能に保持するプラグ保持部を有する非電導材料からなる可動部材と、前記バイパスプラグが前記無停電端子から離れる引抜方向へ前記可動部材を摺動可能に前記ベース部材に組み付ける摺動機構と、前記可動部材に形成され、前記可動部材を前記引抜方向に摺動させる摺動操作部材と、を備える。
本発明に係るプラグ取り外し工具は、さらに、前記可動部材を前記引抜方向と反対の方向に付勢する付勢手段を備えてもよい。
本発明に係るプラグ取り外し工具において、前記付勢手段は圧縮コイルばねであり、前記ベース部材及び前記可動部材には、それぞれ、互いに対向する側に、前記引抜方向における前記圧縮コイルばねの半分が収容できる深さのベース部材側凹部及び可動部材側凹部が形成されており、前記引抜方向における前記ベース部材側凹部及び前記可動部材側凹部の長さは、前記圧縮コイルばねの自然長よりも短くてもよい。
本発明に係るプラグ取り外し工具において、前記圧縮コイルは、前記ベース部材側凹部と前記可動部材側凹部とによって形成された空間内に配置されていることが好ましい。
本発明に係るプラグ取り外し工具において、前記端子接触部は、一対の接触脚であり、前記バイパスプラグを前記接触脚の一方と他方との間に配置可能に前記本体部に形成されていてもよい。
本発明に係るプラグ取り外し工具において、前記一対の接触脚の内側は前記引抜方向に平行に延びており、前記プラグ保持部は前記バイパスプラグの外側を係止する一対のプラグ係止部を有し、前記一対のプラグ係止部の外側寸法は、前記一対の接触脚の内側寸法と略等しいようにしてもよい。
本発明に係るプラグ取り外し工具において、前記摺動操作部材は、それぞれが前記プラグ保持部と前記ベース部材保持部との間にある前記本体部における所定の位置から前記引抜方向に直角の相反する方向に延びる一対の操作レバーであってもよい。
本発明に係るプラグ取り外し工具によれば、ベース部材と可動部材とを有するので、ベース部材の接触面を無停電端子に当接させた状態で、バイパスプラグを可動部材に係止させることができる。このため、可動部材をベース部材に対して移動させることにより、バイパスプラグを無停電端子から容易に引き抜くことができる。
以下、本発明の実施形態について添付した図面を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
先ず、図1から図5を参照して、プラグ取り外し工具1の構成を説明する。
図1に示すように、プラグ取り外し工具1は、ベース部材10と、可動部材30と、摺動操作部材40とを備える。
図2に示すように、ベース部材10は、一方の面を表面12とし他方の面を裏面13とする非電導材料の板状部材で形成される。ベース部材10は、ベース本体部11と、ベース本体部11の周囲の一部に形成された一対の端子接触部16及び16と、ベース本体部11の周囲のうち一対の端子接触部16及び16とは異なる位置に形成されたベース部材保持部14とを備える。
一対の端子接触部16及び16は、互いに平行にベース本体部11から延びている。ベース本体部11の側面と接触面15との間における端子接触部16の長さ寸法Dは、端子851又は852の先端と頭部856の先端との間の寸法であるバイパスプラグ850の長さ寸法(図12参照)よりも長く設定されている。
一対の端子接触部16及び16は、それぞれ、その先端に無停電端子800のケース811に接触する接触面15及び15を有する。一対の端子接触部16及び16の内側は、それぞれ、後述する一対のロールピン35及び35(図1参照)が摺動する略平面状の摺動面16a及び16aを有する。換言すると、ベース部材10は、ベース本体部11と一対の端子接触部16及び16とによって、その周囲に凹部を形成している。
一対のロールピン35及び35とバイパスプラグ850とが一方の摺動面16aと他方の摺動面16aとの間で摺動可能になるように、一方の摺動面16aと他方の摺動面16aとの間の距離Bは、バイパスプラグ850の頭部856の幅寸法、並びに、一対のロールピン35及び35の両外側間寸法B2(図3参照)のうち長い寸法より若干長くなるように設定されている。
ベース本体部11の中央には、後述する操作レバー41(図3参照)を挿通し、かつ、端子接触部16の延びる方向に延びる長穴17が形成されている。長穴17は、長穴17内に配置された操作レバー41が端子851、852の長さ寸法と少なくとも同じ長さ寸法だけ摺動可能な長さを有している。具体的には、長穴17の長さ寸法Wは、操作レバー41の直径寸法と端子851又は852の長さ寸法の合計寸法と同じ寸法か又はそれ以上の寸法に設定される。
ベース本体部11の裏面13側には、後述する圧縮コイルばね50を収容する凹部18が形成されている。凹部18は、端子接触部16の延びる方向に長辺を有する略直方体に形成されている。凹部18の長さ寸法は、圧縮コイルばね50の自然長未満の寸法に設定される。好ましくは、凹部18の長さ寸法は、圧縮コイルばね50の自然長より若干短い寸法に設定される。凹部18の深さ寸法は、圧縮コイルばね50の半分を収容することができるように、圧縮コイルばね50の外径の半分の寸法に略等しい寸法に設定されている。
ベース部材保持部14は、後述するように、端子接触部16の接触面15が無停電端子800のケース811に接触する状態を維持するように作業者が保持するための部材であり、作業者の手のひらH6(図6参照)に当接する部材である。ベース部材保持部14は、作業者の手のひらに当接しやすいように、半円形状に形成されている。
図3に示すように、可動部材30は、可動本体部31とプラグ保持部として作用する一対のロールピン35及び35とを備える。一対のロールピン35及び35は、非電導部材で形成されていることが好ましい。また、一対のロールピン35及び35は、円柱形状に形成されているが、これに限定されず、バイパスプラグ850の一対の凹部857及び857又は頭部856に係止可能な形状であれば、種々に変更が可能である。
可動本体部31は、一方の面を表面32とし他方の面を裏面33とする非電導材料の板状部材で形成されている。
可動本体部31の表面32側には、可動本体部31の長手方向の端部近傍に、バイパスプラグ850の頭部856の一部を収容する凹部37が形成されている。凹部37は、可動本体部31の短手方向に伸びるように、可動本体部31に形成されている。凹部37の深さ寸法は、凹部37がバイパスプラグ850の頭部856の一部を収容することができるように、バイパスプラグ850の絶縁本体部855に対して頭部856が突出している寸法よりも大きい寸法に設定される。
可動本体部31の端部と凹部37との間の領域34には、一対のロールピン35及び35が可動本体部31の短辺方向に並んで形成されている。また、一対のロールピン35及び35は、表面32に直角の方向に延びるように可動本体部31に形成されている。一方のロールピン35と他方のロールピン35との間の寸法B2は、バイパスプラグ850の頭部856の幅方向の寸法よりも短く設定されている。好ましくは、一方のロールピン35と他方のロールピン35との間の寸法は、一方のロールピン35及び他方のロールピン35が、それぞれ、バイパスプラグ850の一方の凹部857及び他方の凹部857に係合可能な寸法に設定されている。したがって、一対のロールピン35及び35は、バイパスプラグ850を取り外し可能に保持するプラグ保持部として機能する。
可動本体部31の中央には、後述する摺動操作部材40の雄ねじ42及び44が螺合する雌ねじ38が、表面32及び裏面33を貫通するように形成されている。
可動本体部31の表面32における凹部37と反対側の端部近傍には、圧縮コイルばね50を収容する凹部36が形成されている。凹部36は、可動本体部31の延びる方向に長辺を有する略直方体に形成されている。凹部36の長さ寸法は、圧縮コイルばね50の自然長未満の寸法に設定される。好ましくは、凹部36の長さ寸法は、圧縮コイルばね50の自然長より若干短い寸法に設定される。さらに好ましくは、凹部36の長さは、凹部18の長さと等しい寸法に設定される。凹部36の深さ寸法は、圧縮コイルばね50の半分を収容することができるように、圧縮コイルばね50の外径の半分の寸法に略等しい寸法に設定されている。したがって、凹部18と凹部36とを組み合わせて形成される空間(図7参照)は、圧縮コイルばね50を若干圧縮させた状態で収容することができる。
摺動操作部材40は、操作レバー41及び43を有する。操作レバー41及び43の端部には、それぞれ、可動本体部31の雌ねじ38に螺合して堅固に組み付けるための雄ねじ42及び44が形成されている。操作レバー41の長さ寸法は、操作レバー43の長さ寸法とベース本体部11の厚さ寸法との合計寸法と等しくなるように設定されている。これにより、図7に示すように、操作レバー41を長穴17に通して、ベース部材10と可動部材30とを組み合わせると、表面12と操作レバー41の端部との間の距離と、裏面23と操作レバー43の端部との間の距離とは、略等しくなる。
プラグ取り外し工具1は、さらに、図4に示すような一対のグリップ60を備えている。各グリップ60は、ゴムのような円筒形状のグリップ本体61と、グリップ本体61の端部に組み付けられたフラットワッシャ63とを有する。グリップ本体61とフラットワッシャ63とは、グリップ本体61の内側面62とフラットワッシャ63の内径とが一致するように、接着剤のような公知の接合手段で接合されている。グリップ本体61の内側面62の直径及びフラットワッシャ63の内径は、操作レバー41及び43に嵌合可能な寸法を有する。
図5に示すように、プラグ取り外し工具1は、以下のようにして組み立てられる。
先ず、操作レバー41及び43の延びる方向がそれぞれ表面32及び裏面33に直角になるように、操作レバー41及び43の雄ねじ42及び44を可動部材30の雌ねじ38に、螺合させ、堅固に組み付ける。
次に、プラグ取り外し工具1は、圧縮コイルばね50を、若干圧縮させた状態で、可動部材30の凹部36に収納させる。これにより、圧縮コイルばね50は付勢された状態になる。
次に、操作レバー41が長穴17に通るように、かつ、一対のロールピン35及び35がそれぞれ一対の端子接触部16の摺動面16a及び16aに摺動するように、ベース部材10と可動部材30とを組み合わせる。これにより、操作レバー41の移動方向は、長穴17の長手方向、すなわち、端子接触部16の延びる方向に矯正されるとともに、一対のロールピン35及び35の移動方向もそれぞれ摺動面16a及び16aに沿った方向、すなわち、端子接触部16の延びる方向に矯正される。よって、ベース部材10と可動部材30とは、ベース部材10の裏面13と可動部材30の表面32とが互いに接しながら、端子接触部16の延びる方向にスライド可能に組み合わされる。
このとき、図7に示すように、圧縮コイルばね50は、凹部18と凹部36とによって形成された空間に配置されているので、長手方向における凹部18の端面の位置と凹部36の端面の位置とが一致するように、凹部18の端面と凹部36の端面とに付勢する。これにより、ベース部材10と可動部材30との定位置関係が定まる。したがって、この定位置関係において、操作レバー41が長穴17の端子接触部16側に位置するように、ベース部材10に対する長穴17の位置を定めることが好ましい。
次に、フラットワッシャ63がベース部材10の表面12及び可動部材30の裏面33に接触するように、グリップ60及び60を、それぞれ、操作レバー41及び43に差し込む。これにより、グリップ本体61とベース部材10の表面12との間には、フラットワッシャ63が配置されているので、操作レバー41ひいてはグリップ本体61がベース部材10に対して相対的に移動しても、フラットワッシャ63とベース部材10の表面12との間の摩擦力は殆ど生じない。したがって、作業者が操作レバー41を動かす際に必要な力は僅かですむ。
こうして、図1に示すようなプラグ取り外し工具1を得ることができる。
次に、図6から図9を参照して、プラグ取り外し工具1の使用手順を説明する。
先ず、作業者は、図13に示すように左手hに無停電端子800を保持し、図6に示すように右手Hでプラグ取り外し工具1を保持する。具体的には、作業者は、右手Hの人差し指H2を操作レバー41に組み付けられているグリップ60に掛け、中指H3を操作レバー43に組み付けられているグリップ60に掛ける。また、作業者は、端子接触部16の接触面15が無停電端子800のケース811に接触する状態が維持されるように、手のひらH6と親指H1とによってベース部材保持部14を保持する。
次に、作業者は、図6に示すように、一対のロールピン35がそれぞれバイパスプラグ850の絶縁本体部855に形成された一対の凹部857に係合するように、かつ、図7に示すように、絶縁本体部855の頭部856の一部が凹部37に収容されるように、端子接触部16の接触面15を無停電端子800のケース811に接触させる。これにより、バイパスプラグ850は、一方の端子接触部16と他方の端子接触部16との間に配置されるとともに、絶縁本体部855が可動部材30の表面32に接触する。
次に、作業者は、人差し指H2及び中指H3と手のひらH6との間が狭まるように、右手Hの人差し指H2と中指H3とを曲げる。
このとき、手のひらH6を基準にプラグ取り外し工具1の動きを考えると、ベース部材10のベース部材保持部14が手のひらH6に当接されているので、可動部材30は、ベース部材10に対して手のひらH6の側に摺動する。さらに、一対のロールピン35及び35は、それぞれ、一対の凹部857及び857並びに絶縁本体部855を介して一対の端子851及び852をプラグ端子挿入孔822b及び823bから引き抜く方向(引抜方向)に移動しようとする。
また、人差し指H2及び中指H3を基準にプラグ取り外し工具1の動きを考えると、操作レバー41及び43が人差し指H2及び中指H3に当接されているので、ベース部材10は、可動部材30に対して人差し指H2及び中指H3の側に摺動する。さらに、一対の端子接触部16及び16は、無停電端子800のケース811をバイパスプラグ850に対して押し出す方向に移動しようとする。
そうすると、図8及び図9に示すように、一対のロールピン35及び35が摺動面16a及び16aに摺動し、かつ、操作レバー41が長穴17内を摺動するので、一対のロールピン35及び35と摺動面16a及び16aと長穴17と操作レバー41とは、バイパスプラグ850が無停電端子800から離れる引抜方向へ可動部材30を摺動可能にベース部材10に組み付ける摺動機構として作用する。このため、可動部材30が引抜方向に略平行移動するので、一対の端子851及び852は、プラグ端子挿入孔822b及び823bから確実にかつ容易に引き抜かれる。
このとき、圧縮コイルばね50は、可動部材30の摺動にともなって、圧縮され(図9参照)、付勢力が増した状態になっている。これにより、作業者が曲げた状態の右手Hの人差し指H2と中指H3とを伸ばすと、圧縮によって圧縮コイルばね50に蓄えられた付勢力によって、ベース部材10の凹部18と可動部材30の凹部36とが一致するように可動部材30を引抜方向と反対の方向に移動させる。
また、作業者は、バイパスプラグ850を無停電端子800から抜くための腕力を用いていないので、一対の端子851及び852がそれぞれプラグ端子挿入孔822b及び823bから引き抜かれる際に生じる反力が生じない。このため、従来のようにバイパスプラグ850が抜かれた際に、作業者が有り余った腕力によってバイパスプラグ850を振り回すことがないので、バイパスプラグ850を電力量計710などに当ててしまう恐れもない。
また、このプラグ取り外し工具1は、バイパスプラグ850を一方の端子接触部16と他方の端子接触部16との間に、バイパスプラグ850が可動部材30の表面32に配置可能に配置することができるので、プラグ取り外し工具1は、バイパスプラグ850を可動部材30の表面32に直角の方向からアプローチすることができる。したがって、作業者は、無停電端子800のケース811から仕切壁870が、バイパスプラグ850の一方の側面を覆うことができる程度に隆起していても、バイパスプラグ850を可動部材30に容易に係止させることができる。
以上、本発明の実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることができる。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
本発明に係るプラグ取り外し工具を示す図である。(A)は正面図、(B)はB−B断面図を示す。 図1に示したプラグ取り外し工具のベース部材を示す図である。(A)は正面図、(B)は側面図を示す。 図1に示したプラグ取り外し工具の可動部材及び摺動操作部材の一部を示す図である。(A)は正面図、(B)は側面図を示す。 図1に示したプラグ取り外し工具のグリップを示す正面図である。 図1に示したプラグ取り外し工具の分解正面図である。 図1に示したプラグ取り外し工具の使用手順を説明するための正面図である。 図6に示したプラグ取り外し工具の垂直断面図である。 図6に続くプラグ取り外し工具の使用手順を説明するための正面図である。 図8に示したプラグ取り外し工具の垂直断面図である。 図1に示したプラグ取り外し工具を使用する無停電端子の設置状態を説明する概略図である。 図10に示した無停電端子の垂直断面図である。 図10に示した無停電端子に用いられるバイパスプラグの図である。(A)は正面図、(B)は側面図である。 従来の無停電端子からバイパスプラグを引き抜く作業を説明するための概略図である。
符号の説明
1 プラグ取り外し工具
10 ベース部材
11 ベース本体部
12 表面
13 裏面
14 ベース部材保持部
15 接触面
16 端子接触部
16a 摺動面
17 長穴
18 凹部
23 裏面
30 可動部材
31 可動本体部
34 領域
35 ロールピン
36 凹部
37 凹部
38 雌ねじ
40 摺動操作部材
41 操作レバー
42 雄ねじ
43 操作レバー
44 雄ねじ
50 圧縮コイルばね
60 グリップ
61 グリップ本体
63 フラットワッシャ

Claims (6)

  1. 電力の需要者に設けられた電力量計の負荷側端子と前記需要者の電力負荷設備との間の負荷側電力線に設けられた無停電端子に差し込まれているバイパスプラグを取り外すためのプラグ取り外し工具であって、
    本体部、該本体部に形成された端子接触部であって前記無停電端子に当接可能な端子接触部及び前記本体部のうち前記端子接触部とは異なる位置に形成されたベース部材保持部であって前記端子接触部が前記無停電端子に接触する状態に前記端子接触部を維持するベース部材保持部を有する非電導材料からなるベース部材と、
    前記バイパスプラグを取り外し可能に保持するプラグ保持部を有する非電導材料からなる可動部材と、
    前記バイパスプラグが前記無停電端子から離れる引抜方向へ前記可動部材を摺動可能に前記ベース部材に組み付ける摺動機構と、
    前記可動部材に形成され、前記可動部材を前記引抜方向に摺動させる摺動操作部材と、を備えたプラグ取り外し工具。
  2. さらに、前記可動部材を前記引抜方向と反対の方向に付勢する付勢手段を備えた請求項1に記載のプラグ取り外し工具。
  3. 前記付勢手段は圧縮コイルばねであり、
    前記ベース部材及び前記可動部材には、それぞれ、互いに対向する側に、前記引抜方向における前記圧縮コイルばねの半分が収容できる深さのベース部材側凹部及び可動部材側凹部が形成されており、
    前記引抜方向における前記ベース部材側凹部及び前記可動部材側凹部の長さは、前記圧縮コイルばねの自然長よりも短い請求項2に記載のプラグ取り外し工具。
  4. 前記端子接触部は、一対の接触脚であり、前記バイパスプラグを前記接触脚の一方と他方との間に配置可能に前記本体部に形成されている請求項1から3のいずれかに記載のプラグ取り外し工具。
  5. 前記一対の接触脚の内側は前記引抜方向に平行に延びており、
    前記プラグ保持部は前記バイパスプラグの外側を係止する一対のプラグ係止部を有し、
    前記一対のプラグ係止部の外側寸法は、前記一対の接触脚の内側寸法と略等しい請求項4に記載のプラグ取り外し工具。
  6. 前記摺動操作部材は、それぞれが前記プラグ保持部と前記ベース部材保持部との間にある前記本体部における所定の位置から前記引抜方向に直角の相反する方向に延びる一対の操作レバーである請求項1から5のいずれかに記載のプラグ取り外し工具。
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